JP2014146886A - 電子機器及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力レベル検出回路を使用せずとも、出力レベルに応じた適切なデバイス制御を可能とする電子機器及び制御方法を提供する。
【解決手段】本発明の電子機器は、入力されるデジタルデータに応じてデバイスを制御する電子機器であって、前記入力されるデジタルデータを取得する取得部と、前記取得部によって取得されたデジタルデータの信号レベルを検出するレベル検出部と、前記レベル検出部によって検出されたデジタルデータの信号レベルに基づいて、出力信号レベルを予測する出力予測部と、前記出力予測部の予測結果に応じて、前記デバイスを制御する制御部と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子機器及び制御方法に関するものである。
近年、デジタル音声信号やデジタル画像信号が入力され、所定の処理を行って出力する電子機器として、オーディオアンプのような音声出力装置や、DVDプレーヤのような画像出力装置が実用化されている。
上記のような、時間的レベル変化を伴う信号を扱う電子機器では、その出力レベルに比例して各デバイスの温度が上昇してゆく。この対策として、放熱効果を持った放熱板をデバイスに設ける方法や、出力レベル検出回路または温度検出回路を用いて冷却ファンの回転速度を変更する方法が知られている。
上記に関連して特許文献1には、整流回路により整流された音声出力信号のレベルを検出回路により検出し、ファンの回転速度を制御する音声信号増幅装置が開示されている。また特許文献2には、整流回路により音声信号のレベルを検出し、音声信号の出力レベルを抑制する音声信号増幅装置が開示されている。
特許第3297713号公報 特開平8−162868号公報
しかしながら、上記のような従来技術においては、出力信号のレベル検出に検出回路等のハードウェアを必要とするため、その検出回路分のコストがかかる。また、検出方法や検出精度が回路構成に依存するための、柔軟な仕様変更が困難である。加えて、検出回路としてサーミスタ等を使用する方法では、閾値温度に達した後に対応(例えばファンの回転速度の上昇)を行うため、温度変化に対する応答性にも課題があった。
本発明の目的は、出力レベル検出回路を使用せずとも、出力レベルに応じた適切なデバイス制御を可能とする電子機器及び制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る電子機器は、入力されるデジタルデータに応じてデバイスを制御する電子機器であって、前記入力されるデジタルデータを取得する取得部と、前記取得部によって取得されたデジタルデータの信号レベルを検出するレベル検出部と、前記レベル検出部によって検出されたデジタルデータの信号レベルに基づいて、出力信号レベルを予測する出力予測部と、前記出力予測部の予測結果に応じて、前記デバイスを制御する制御部と、を備える構成としている。
このような構成によれば、取得されたデジタルデータの信号レベルを検出し、検出されたデジタルデータの信号レベルに基づいて出力信号レベルを予測し、予測結果に応じてデバイスを制御する。これにより、出力信号レベルを検出する回路を使用せずとも、出力信号レベルに応じた適切なデバイス制御が可能となる。
また、上記構成において、前記出力予測部は、前記レベル検出部によって検出されたデジタルデータの信号レベルと、予め定められた基準値とを比較し、当該比較結果に応じて出力信号レベルを予測することとしてもよい。
このような構成によれば、簡易な方法で出力信号レベルを予測可能となる。
また、上記構成において、前記入力されるデジタルデータに基づいて出力信号を出力するアンプを更に備え、前記基準値は、前記アンプの温度が所定条件となると推定される信号レベルであることとしてもよい。
このような構成によれば、出力信号を出力することによるアンプの発熱状況を予測でき、デバイスを適切に制御できる。
また、上記いずれかの構成において、前記取得部は、時間変化を伴う信号が予め定められた周波数によりサンプリングされ量子化されることにより生成されるデジタルデータを取得することとしてもよい。
このような構成によれば、時間変化を伴う出力信号のレベルに応じてデバイスを適切に制御できる。
また、上記いずれかの構成において、前記入力されるデジタルデータに基づいて出力信号を出力するアンプと、前記アンプを冷却するためのファンを更に備え、前記デバイスは前記ファンであることとしてもよい。
このような構成によれば、出力信号の出力によるアンプの発熱をファンにより適切に冷却制御できる。
また、上記いずれかの構成において、前記入力されるデジタルデータに基づいて出力信号を出力するアンプと、前記アンプに電源を供給するアンプ用電源を更に備え、前記デバイスは前記アンプ用電源であることとしてもよい。
このような構成によれば、出力信号の出力によるアンプの発熱をアンプの電源制御によって適切に制御できる。
また、上記構成において、前記制御部は、前記予測結果に基づいて前記出力信号がない状態が所定時間継続したと判定した場合、前記アンプ用電源から前記アンプへの電源供給を停止させることとしてもよい。
このような構成によれば、アンプによる無駄な電力消費やアンプの発熱を抑制できる。
また、上記目的を達成するために本発明の一態様に係る制御方法は、コンピュータが、デジタルデータを取得し、前記デジタルデータに応じてデバイスを制御する制御方法であって、前記取得されたデジタルデータの信号レベルを検出する第1ステップと、前記第1ステップによって検出されたデジタルデータの信号レベルに基づいて、出力信号レベルを予測する第2ステップと、前記第2ステップによる予測結果に応じて、前記デバイスを制御する第3ステップと、を有する構成としている。
本発明によれば、出力レベル検出回路を使用せずとも、出力レベルに応じた適切なデバイス制御が可能となる。
本発明の第1実施形態に係る電子機器の構成を示すブロック図である。 本発明に係る電子機器の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るファン制御処理を示すフロー図である。 本発明の第1実施形態に係る電源部を示す回路ブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る電子機器の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る電源制御処理を示すフロー図である。
以下に本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお、ここで示す実施形態は一例であり、本発明はここに示す実施形態に限定されるものではない。
[実施の形態1]
〈1−1.内部構成について〉
図1は、本発明の第1の実施形態に係るオーディオ装置(=電子機器)を示す構成図である。オーディオ装置は、マイコン10、PWMプロセッサ20、D−AMP30、主電源部40、ファン電源部50、及びファン60を有する。なお本実施形態のオーディオ装置は、出力信号のレベルに応じてファン60を制御することを特徴とする構成である。
マイコン10は、デコーダ、MCU(Micro Control Unit)、及びDSP(Digital Signal Processor)としての機能を備えた集積回路である。マイコン10には、不図示の光ディスク装置により読み出されたデジタル信号が入力される。マイコン10は、このデジタル信号をデコードすることにより、I2S信号(=デジタル音声データ)を取得する。
また本実施形態のマイコン10は、音量制御部11、第1モジュール12a、第2モジュール12b、メモリ13、及びファン制御部14を有する。なお、マイコン10が有する各機能部を実現するためのファームウェアは、適宜アップデート可能であり、これによって制御フローや各種閾値等を変更可能である。
音量制御部11は、I2S信号のボリューム調整を行う。第1モジュール12a及び第2モジュール12bは、後述するレベル検出部121、レベル比較部122、及び基準値格納部123(図2参照)としての機能を有する。
本実施形態の第1モジュール12aは、I2S信号のピーク値を検出する。また閾値(=基準値)として−6dBFSを用いて、ピーク値と閾値との比較を行う。なおこの値は、D−AMP30の表面温度が理論上80℃となると推定される出力レベルである。
一方、本実施形態の第1モジュール12bは、I2S信号のピーク値を検出する点は第1モジュール12aと同様であるが、閾値として−80dBFSを用いる。なおこの値は、無風状態においてもD−AMP30の表面温度が理論上60℃を下回ると推定される出力レベルである。
各モジュールは、検出されたピーク値と閾値との比較を、サンプリング周波数ごとに行う。比較の結果が検出値>閾値であれば、メモリ13に格納されるカウント値をインクリメントする。
メモリ13は、後述する比較結果記録部130(図2参照)としての機能を有し、上記比較の結果を格納する。ファン制御部14は、後述する制御部140(図2参照)としての機能を有し、上記比較の結果に応じてファン60(=制御対象)を制御する。
PWMプロセッサ20は、後述する信号処理部112(図2参照)としての機能を有する。PWMプロセッサ20は、マイコン10より与えられるI2S信号を、PWM信号に変換する。D−AMP30は、PWMプロセッサ20より入力されたPWM信号を増幅し、スピーカへ出力する。
主電源部40は、オーディオ装置の各部、特に本実施形態ではファン電源部50に対して、電源電圧の供給を行う。ファン電源部50は、主電源部40より与えられる電源電圧を、帰還部51を用いて昇降圧する。これにより、制御対象であるファン60に印加される電圧の調整を行う。またファン電源部50は、ファン制御部14によりそのオン/オフが制御されるスイッチング部52を介して、主電源部40に接続されている。
ファン60は、ファン電源部50により印加される電圧に応じて回転する送風装置である。なお本実施形態のファン60は、図2に示す制御対象200に相当する。
図4は、ファン制御部14と、本発明の電源部に相当するファン電源部50、帰還部51、及びスイッチング部52の構成を示した回路ブロック図である。本実施形態のファン制御部14は、オンデューティを変更可能なPWM信号を出力するPWM出力部14aを有する。また、スイッチング部52に含まれるトランジスタに所定の電流を流すことよりスイッチング部52のオン/オフを行うスイッチコントロール14b(=スイッチ信号出力部)を有する。
図4の構成例では、PWM出力部14aより出力されるPWM信号のオンデューティが増加すると、リファレンス電圧が最大値(3V)に近づくため、ファン60に印加される電圧が減少する。一方、PWM信号のオンデューティが減少すると、マイコン10の方向へリファレンス電圧が引かれるため、リファレンス電圧が低下し、ファン60に印加される電圧が増加する。これにより、PWM信号のデューティに応じてファン60の回転速度を可変とすることができる。また図4の構成例では、スイッチコントロール14bにより、主電源部40からファン電源部52への電力供給経路の遮断/接続を行うことができる。
〈1−2.機能構成について〉
図2は、本実施形態のオーディオ装置の機能構成を示す機能ブロック図である。
入力部111は、一定周波数でサンプリングされ量子化されたデジタルデータを、入力信号として入力される。なお本実施形態では、デジタル音声信号であるI2S信号を、上記のデジタルデータとして用いた構成を例として、以下を説明する。信号処理部112は、I2S信号に対して所定の信号処理を行い、出力部113を介して他の装置、例えばD−AMP30へ出力する。
レベル検出部121は、量子化されたデジタルデータの値を検出する。具体的な検出方法としては、例えば以下のような方法、またはその組み合わせを用いる。なお以下では便宜上、音声信号として量子化された最大値を0dBFSとして表現する。
a1:任意のタイミング(サンプリング周波数)ごとのピーク値
a2:一定サンプル数(例:2ms間=48kHzのfsで100サンプル分)の平均値
a3:実効値
レベル比較部122は、レベル検出部121により検出された値と、予め基準値格納部123に記録されている基準値(=閾値)とを比較し、比較結果を示す比較情報を比較結果記録部130に格納する。比較方法は、例えば以下のような方法を用いる。なお、既に比較結果記録部130に値が格納されている場合、合算する。
b1:大なり(≧でもよい)
b2:小なり(≦でもよい)
b3:基準値との差値
なお、上述した基準値は1または複数設けてもよく、また比較方法も上記b1〜b3のいずれか複数を組み合わせて用いてもよい。
制御部140は、一定期間ごと(例えば1秒毎)に比較結果記録部130にアクセスし、格納されたている比較情報を読み出し、比較情報に基づいて制御対象200(例えば電源装置)への制御信号を出力する。またこのタイミングで比較結果記録部130に格納された比較情報を初期化し、再び比較情報を蓄積する処理を繰り返す。なお、制御部140が制御対象とするのは必ずしも制御対象200である必要はなく、例えば信号処理部112等が出力する出力信号そのものを制御対象とする形態でもよい。
ここで、取得したデジタルデータのレベルに基づいて出力信号のレベルが予測可能であることを示すため、レベル予測方法の一例を説明する。以下は、D−AMP30における出力レベル予測の例である。まず、D−AMP30の最大出力電圧の計算方法(BTL時)について説明する。PWMプロセッサでのPWM変調率をm、D−AMP電源電圧をVD、出力最大電圧ピーク値をVPEAKとしたとき、それぞれの関係は以下の(1)式により表される。
アナログ的な不安定要素を除き、且つデジタル的なリミット制御をかけない限り、VPEAKの最大値は量子化されたデジタルオーディオ信号であるI2S信号のフルスケールに等しい。このため、デジタル信号でのフルスケールを0dBFSとするとVpeak=0dBFSが成り立つ。従ってある時点での出力レベルをVとすると、以下の(2)式の関係が成り立つ。
以上から、出力信号のレベルが、変換前のデジタルデータの段階で予測可能であることが分かる。
また、別の例として、I2S信号をD/Aコンバータでアナログ化し、アナログ信号をオペアンプにより増幅して出力する構成を想定する。なおこの構成では、オペアンプに6dBのGAINをもたせるものとする。
D/Aコンバータは、I2S信号をD/A変換するとき、0dBFSのデジタル信号を2.83VPEAK(=2Vrms)に変換するというように、デジタル入力に対する出力がICの仕様として決まっている。このため、例えばオペアンプのGAINが固定で6dBとなっているならば、その増幅出力は入力されるアナログ信号に対し2倍となる。つまり増幅出力VAMPとI2S信号には以下の(3)式の関係が成り立つ。
このように、デジタルデータの量子化された値から、出力値を予測することが可能である。
なお、上述したレベル検出部121、レベル比較部122、及び制御部140は、ソフトウェアのアップデート等により、その機能や設定値等を適宜変更可能である。また、比較結果記録部130の最大容量はハードに依存するため変更できないが、例えばメモリ13の内部において比較結果記録部130として使用する領域を変更させる等、ソフト的な制御によって、比較結果記録部130の容量を変更することが可能である。
変更する内容としては、例えば以下のものがあげられる。
c1:レベル検出部121が検出対象とする値(ピーク値/実効値/平均値)や、検出タイミング等を変更する。
c2:レベル比較部122の比較方法を変更する。例えば、比較結果の合算を行ったり、比較結果に重み付けを行ったりするよう、比較方法を変更する。或いは、比較結果を増やす、比較結果の論理を変更する、比較タイミングを変更する。
c3:基準値格納部123に格納されている基準値を変更する。
c4:制御部140が実施する各種処理の手段、または度合いを変更する。
〈1−3.ファン制御処理について〉
次に、本実施形態のオーディオ装置が実施するファン制御処理について、図3を用いつつ説明する。なお図3に示す処理フローは、レベル比較部122(つまり第1モジュール12a及び第2モジュール12b)の比較結果を元に、制御対象200であるファン60の回転速度、及び駆動/停止を制御する処理を示している。
まず第1モジュール12a及び第2モジュール12bはステップS110において、セット処理動作を開始する。これより、上述した比較処理、及び比較結果のカウントを開始する。つまり、検出値が基準値を超えた回数をカウントする。なお以下では、第1モジュール12aのカウント数をC1、第2モジュール12bのカウント数をC2と表記する。これらのカウント結果がD−AMP30の出力信号レベルの予測結果であり、レベル比較部122が出力予測部に相当する。
次に第1モジュール12a及び第2モジュール12bはステップS120において、上記のカウントが開始されてから1秒が経過するのを待つ。なお、この待ち時間は、設計要求等において適宜変更が可能である。
1秒が経過すると、第1モジュール12a及び第2モジュール12bはステップS130において、この時点でのC1、C2を取得する。そしてステップS140において、C1及びC2の値をC1’及びC2’(=比較情報)に代入し、C1’及びC2’をメモリ13に格納する。
次に第1モジュール12a及び第2モジュール12bはステップS150において、C1、C2をリセットした後、再びカウントを開始する。
次にファン制御部14は、ステップS160において、メモリ13に格納されているC1’を読み出し、C1’が0を上回るか否かを判定する。0を上回らない場合、後述するステップS210へ移行する。0を上回る場合に、次にファン制御部14は、ステップS170において、C1’が100000を下回るか否かを判定する。
100000を下回る場合、ファン制御部14はステップS180において、PWM出力部14aが出力するPWM信号のオンデューティを、(100−C1’/10000×
100)%に設定する。これにより、C1’の大きさに応じた回転数で、ファン60が回
転するようになる。ステップS180が完了すると、再びステップS120へ移行する。
一方、100000を下回らない場合、ファン制御部14はステップS200において、PWM出力部14aが出力するPWM信号のオンデューティを、0%に設定する。これにより、最大回転数で、ファン60が回転するようになる。ステップS200が完了すると、再びステップS120へ移行する。
ステップS160に戻って説明を行うと、C1’が0を上回らない場合、ファン制御部14はステップS210において、メモリ13に格納されているC2’を読み出し、C2’が0を上回るか否かを判定する。0を上回る場合、ファン制御部14はステップS220において、PWM出力部14aが出力するPWM信号のオンデューティを100%に設定する。これにより、最小回転数で、ファン60が回転するようになる。ステップS220が完了すると、再びステップS120へ移行する。
一方、C2’が0を上回らない場合、ファン制御部14はステップS230において、スイッチコントロール14bによりスイッチ部52をオフする。これにより、ファン電源部52への電力供給が停止し、ファン60が停止する。ステップS230が完了すると、再びステップS120へ移行する。
以上に説明した本実施形態によれば、C1、C2が上昇した場合、つまり出力レベルが上昇した場合に、D−AMP30の発熱量が増したとみなし、ファン60の回転速度を上昇させる。これにより、D−AMP30の発熱を抑えることができる。
このように本発明では、時間的変化を伴う信号(例えば音声信号)を任意のサンプリング周波数でサンプリングして量子化したデジタルデータを用いて、このデータが示すレベルと基準値とを比較して、その比較結果のカウント数をもとに出力に関連する制御対象をコントロールする。このように、ハードウェアによるレベル検出回路が不要であるため、コスト面で有利である。例えば、入出力信号をマイコン等のA/D機能を利用してデジタルに変換し、その結果をフィードバックして制御量を決定する必要がない。
また本実施形態によれば、デジタルデータのみの処理となるため、ソフトウェアやDSP等によりそのデータを処理可能である。このため、ソフトウェアによりその挙動を自由にコントロール可能であり、柔軟性が確保できる。例えば、比較処理の処理方式を、大小関係だけでなく差値、カウント等を用いてより細かに変更できる。また、ソフトウェアのアップデートのみで、装置の挙動を修正できる。このため、市場に出てしまった装置を、改善のために引き上げる必要がない。
また本実施形態によれば、最終出力状態(アナログ)へ変換前のデジタル信号の時点で、その信号レベルから予測される結果に基づき、種々の検出/制御を行う。このため、出力段に入る手前で、異常レベルの検出等を行うことができ、高い応答性/即応性を確保できる。
[実施の形態2]
〈2−1.内部構成について〉
図5は、本発明の第2の実施形態に係るオーディオ装置を示す構成図である。なお、実施の形態1と同様の構成要素については、同じ符号を付加することにより、説明を省略するものとする。本実施形態のオーディオ装置は、取得したデジタルデータに対する比較の結果を差値として保持することと、制御対象を電源装置としたことを特徴とする。
本実施形態のオーディオ装置は、第1モジュール12a及び第2モジュール12bの機能が実施の形態1(図1)と一部異なる。また本実施形態のオーディオ装置は、実施の形態1のファン制御部14に代わり、電源制御部15を有している。また、主電源部40、ファン電源部50、及びファン60に代わり、本発明の電源部として、電源1次側ブロック71、電源1次・2次間ブロック72、電源2次側ブロック80を有している。また制御対象として、D−AMP用電源90を有している。なお、電源2次側ブロック80は、実施の形態1の帰還部51と同様の構成をした帰還部81を有している。
本実施形態の第1モジュール12a及び第2モジュール12bは、検出したI2S信号のピーク値と所定の基準値との差値を算出する。そして算出した差値を比較情報として、メモリ13に格納する。なお以下では、第1モジュール12aが算出した差値をD1、第2モジュール12bが算出した差値をD2と表記する。
電源制御部15は、制御部140(図2参照)としての機能を有し、上記で算出された差値に応じて電源1次・2次間ブロック72、及びD−AMP用電源90を制御する。
電源1次側ブロック71は、オーディオ装置の各部、特に本実施形態では電源1次・2次間ブロック72に対して、電源電圧の供給を行う。電源1次・2次間ブロック72は、電源1次側ブロック71と電源2次側ブロック80との間に接続されている。電源1次・2次間ブロック72は、電源制御部15からの指示に応じて、制御信号S1の論理レベルを決定する。制御信号S1は、2値の論理レベルをもつ信号であり、電源1次側ブロック71に含まれるスイッチのオン/オフに用いられる。
電源2次側ブロック80は、制御部140(図2参照)としての機能を有し、電源1次・2次間ブロック72より与えられる電源電圧を、帰還部81を用いて昇降圧する。これにより、制御対象であるD−AMP用電源90に印加される電圧の調整を行う。
D−AMP用電源90は、電源2次側ブロック80により印加される電圧に応じてD−AMP30に電力を供給する。なお本実施形態のD−AMP用電源90は、図2に示す制御対象200に相当する。
〈2−2.機能構成について〉
実施の形態1の図2と同様であるため、ここでは説明を省略する。
〈2−3.電源制御処理について〉
次に、本実施形態のオーディオ装置が実施する電源制御処理について、図6を用いつつ説明する。なお図6に示す処理フローは、レベル比較部122(つまり第1モジュール12a及び第2モジュール12b)が算出した差値を元に、制御対象200であるD−AMP用電源90の電圧、及び駆動/停止を制御する処理を示している。
まず第1モジュール12a及び第2モジュール12bはステップS310において、セット処理動作を開始する。次に第1モジュール12a及び第2モジュール12bはステップS320において、I2S信号のピーク値を1サンプルだけ取得する。そしてステップS330において、取得したサンプルと基準値との差値であるD1及びD2を算出する。これらの差値の算出結果がD−AMP30の出力信号レベルの予測結果であり、レベル比較部122が出力予測部に相当する。
次に第1モジュール12a及び第2モジュール12bはステップS340において、D1及びD2の値をD1’及びD2’(=比較情報)に代入し、D1’及びD2’をメモリ13に格納する。そしてステップS350において、D1、D2をリセットする。
次に電源制御部15は、ステップS360において、メモリ13に格納されているD1’を読み出し、D1’が0を上回るか否かを判定する。0を上回らない場合、後述するステップS410へ移行する。0を上回る場合、次に電源制御部15は、ステップS370において、D1’が512を下回るか否かを判定する。
512を下回る場合、電源制御部15はステップS380において、PWM出力部14aが出力するPWM信号のオンデューティを、(D1’/512×100)%に設定する。これによりD−AMP用電源90は、D1’の大きさに応じた電圧で駆動するようにな
る。ステップS380が完了すると、再びステップS320へ移行する。
一方、512を下回らない場合、電源制御部15はステップS400において、PWM出力部14aが出力するPWM信号のオンデューティを、100%に設定する。これにより、D−AMP用電源90は、最小電圧で駆動するようになる。ステップS400が完了すると、再びステップS320へ移行する。
ステップS360に戻って説明を行うと、D1’が0を上回らない場合、電源制御部15はステップS410において、メモリ13に格納されているD2’を読み出し、D2’が0を上回るか否かを判定する。0を上回る場合、電源制御部15はステップS420において、PWM出力部14aが出力するPWM信号のオンデューティを0%に設定する。これにより、D−AMP用電源90は、最高電圧で駆動するようになる。ステップS420が完了すると、再びステップS320へ移行する。
一方、D2’が0を上回らない場合、電源制御部15はステップS430において、本状態となってから10分が経過した場合に、D−AMP用電源90の電源をオフする。これは例えば、電源1次側ブロック70に対して制御信号S1を出力するよう、電源1次・2次間ブロック72を制御することにより行う。ステップS430が完了すると、再びステップS320へ移行する。また、10分が経過する前に本状態が解除されたことが検知された場合も、再びステップS320へ移行する。
以上に説明した本実施形態によれば、D1、D2が大きい場合、つまり信号レベルのピーク値が高い場合に、D−AMP用電源90の出力電圧を低減させる。つまり、出力信号のレベルがあがった場合に、D−AMP30の電源電圧を下げる構成としている。D−AMP30は、電源電圧が信号出力のフルスパンになるため、電源電圧を下げることによりフルスパンを下げ、これによってD−AMP30の出力を抑制することができる。またこれにより、D−AMP30の発熱を抑えることができる。
また本実施形態によれば、信号レベルと基準値とに差が無い状態が所定時間(上記では10分)継続すると、D−AMP30をオフする。つまり出力信号がない、無音状態であるとみなし、D−AMP用電源90の電源を入れないようにする。これにより、消費電力の低減を図ることができる。
また本実施形態によれば、例えばA級アンプのような無出力時に直流バイアスが流れ続けて熱を持つような装置についても、その状態を検出し、発熱を抑えることができる。また、比較処理において複数の基準値を持つことが可能であるため、無出力検出時の処理を通常処理と異なるものとすることができるため、より柔軟性を確保できる。
[その他の実施の形態]
以上、好ましい実施の形態及び実施例をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態及び実施例に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
従って本発明は、以下の形態にも適用可能である。
(A)上記実施形態では、本発明の処理に関わる各機能部、例えば第1モジュール12aやファン制御部14の全てが一つのマイコン10に含まれているが、これらが複数の装置に分離されている形態でもよい。例えば、ファン制御部14を含むMCUと、第1モジュール12a及び第2モジュール12bを含むDSPとが異なるICに集積化されている形態でもよい。この場合、MCUとDSPとは制御バス(例えばI2C)で接続されている。第1モジュール12a及び第2モジュール12bのカウント値(C1’、C2’)は、DSPのメモリに記録される。MCUは、I2Cにより、メモリに格納されたカウント数を読み出す。またMCUは、I2Cを介してメモリのカウント数に0を書き込むことでメモリをリセットする。このように通信バスによる相互通信を行うことにより、上記実施形態と同様の作用、効果を得ることが可能である。
(B)上記実施形態では、本発明の制御方法を適応する電子機器としてオーディオ装置を例示したが、時間変化を伴う信号を入力してサンプリング、量子化等を行う電子機器、もしくはサンプリング、量子化後の信号を入力して信号処理を行う電子機器であれば、これ以外の電子機器に本発明の制御方法を適応する形態でもよい。例えば、テレビ等の画像表示装置、DVDプレーヤ等の画像処理装置、スマートフォン等の情報処理装置に対して、本発明の制御方法を適応する形態でもよい。
10 マイコン
11 音量制御部
12a 第1モジュール
12b 第2モジュール
13 メモリ
14 ファン制御部
14a PWM出力部
14b スイッチコントロール
15 電源制御部
20 PWMプロセッサ
30 D−AMP
40 主電源部
50 ファン電源部
51 帰還部
52 スイッチング部
60 ファン
71 電源1次側ブロック
72 電源1次・2次間ブロック
80 電源2次側ブロック
81 帰還部
90 D−AMP用電源
111 入力部
112 信号処理部
113 出力部
121 レベル検出部
122 レベル比較部
123 基準値格納部
130 比較結果記録部
140 制御部
200 制御対象

Claims (8)

  1. 入力されるデジタルデータに応じてデバイスを制御する電子機器であって、
    前記入力されるデジタルデータを取得する取得部と、
    前記取得部によって取得されたデジタルデータの信号レベルを検出するレベル検出部と、
    前記レベル検出部によって検出されたデジタルデータの信号レベルに基づいて、出力信号レベルを予測する出力予測部と、
    前記出力予測部の予測結果に応じて、前記デバイスを制御する制御部と、を備える電子機器。
  2. 前記出力予測部は、前記レベル検出部によって検出されたデジタルデータの信号レベルと、予め定められた基準値とを比較し、当該比較結果に応じて出力信号レベルを予測することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記入力されるデジタルデータに基づいて出力信号を出力するアンプを更に備え、
    前記基準値は、前記アンプの温度が所定条件となると推定される信号レベルであることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記取得部は、時間変化を伴う信号が予め定められた周波数によりサンプリングされ量子化されることにより生成されるデジタルデータを取得することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電子機器。
  5. 前記入力されるデジタルデータに基づいて出力信号を出力するアンプと、前記アンプを冷却するためのファンを更に備え、
    前記デバイスは前記ファンであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 前記入力されるデジタルデータに基づいて出力信号を出力するアンプと、前記アンプに電源を供給するアンプ用電源を更に備え、
    前記デバイスは前記アンプ用電源であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電子機器。
  7. 前記制御部は、前記予測結果に基づいて前記出力信号がない状態が所定時間継続したと判定した場合、前記アンプ用電源から前記アンプへの電源供給を停止させることを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
  8. コンピュータが、デジタルデータを取得し、前記デジタルデータに応じてデバイスを制御する制御方法であって、
    前記取得されたデジタルデータの信号レベルを検出する第1ステップと、
    前記第1ステップによって検出されたデジタルデータの信号レベルに基づいて、出力信号レベルを予測する第2ステップと、
    前記第2ステップによる予測結果に応じて、前記デバイスを制御する第3ステップと、を有する制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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