JP2014146798A - 液浸部材、露光装置、露光方法、デバイス製造方法、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】露光不良の発生を抑制できる液浸部材を提供する。
【解決手段】液浸部材は、光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置で用いられ、光学部材の下方で移動可能な物体上に液浸空間を形成する。液浸部材は、露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が第1部材の下に、物体が対向可能に配置され、第1部材に対して移動可能な第2部材と、第1部材と第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、第2部材に設けられ、液体が流通可能な通路と、を備える。第1空間の第2液体の少なくとも一部が、通路を介して、第2部材と物体との間の第2空間に供給される。
【選択図】図2
【解決手段】液浸部材は、光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置で用いられ、光学部材の下方で移動可能な物体上に液浸空間を形成する。液浸部材は、露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が第1部材の下に、物体が対向可能に配置され、第1部材に対して移動可能な第2部材と、第1部材と第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、第2部材に設けられ、液体が流通可能な通路と、を備える。第1空間の第2液体の少なくとも一部が、通路を介して、第2部材と物体との間の第2空間に供給される。
【選択図】図2
Description
本発明は、液浸部材、露光装置、露光方法、デバイス製造方法、プログラム、及び記録媒体に関する。
本願は、2013年1月29日の米国仮出願61/757,836に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
本願は、2013年1月29日の米国仮出願61/757,836に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
フォトリソグラフィ工程で用いられる露光装置において、例えば下記特許文献に開示されているような、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置が知られている。
液浸露光装置において、例えば液体中に気泡(気体部分)が発生したり、振動が発生したりすると、露光不良が発生する可能性である。その結果、不良デバイスが発生する可能性がある。
本発明の態様は、露光不良の発生を抑制できる液浸部材、露光装置、及び露光方法を提供することを目的とする。また、本発明の態様は、不良デバイスの発生を抑制できるデバイス製造方法、プログラム、及び記録媒体を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置で用いられ、光学部材の下方で移動可能な物体上に液浸空間を形成する液浸部材であって、露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が第1部材の下に、物体が対向可能に配置され、第1部材に対して移動可能な第2部材と、第1部材と第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、第2部材に設けられ、液体が流通可能な通路と、を備え、第1空間の第2液体の少なくとも一部が、通路を介して、第2部材と物体との間の第2空間に供給される液浸部材が提供される。
本発明の第2の態様に従えば、光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置で用いられ、光学部材の下方で移動可能な物体上に液浸空間を形成する液浸部材であって、露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が第1部材の下に、物体が対向可能に配置され、第1部材に対して移動可能な第2部材と、第1部材と第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、第2液体が第1空間から流出することを抑制する抑制部と、を備え、第1空間は、第1部材と第2部材との間隙が第1寸法の第1部分空間と、露光光の光路に対して第1部分空間の外側に設けられ、第1部材と第2部材との間隙が第1寸法よりも小さい第2寸法の第2部分空間と、を含み、抑制部は、第2液体が第2部分空間から流出することを抑制する液浸部材が提供される。
本発明の第3の態様に従えば、光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置で用いられ、光学部材の下方で移動可能な物体上に液浸空間を形成する液浸部材であって、露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が第1部材の下に、物体が対向可能に配置され、第1部材に対して移動可能な第2部材と、第1部材と第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、を備え、第1部材と第2部材との間の第1空間の少なくとも一部に、第2部材の振動を低減する減衰部が形成される液浸部材が提供される。
本発明の第4の態様に従えば、光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置で用いられ、光学部材の下方で移動可能な物体上に液浸空間を形成する液浸部材であって、露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が第1部材の下に、物体が対向可能に配置され、第1部材に対して移動可能な第2部材と、第1部材と第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、を備え、第1部材と第2部材との間の第1空間の少なくとも一部に、液体供給部からの第2液体によりスクイズフィルムダンパが形成される液浸部材が提供される。
本発明の第5の態様に従えば、光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置で用いられ、光学部材の下方で移動可能な物体上に液浸空間を形成する液浸部材であって、露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が第1部材の下に、物体が対向可能に配置され、第1部材に対して移動可能な第2部材と、第1部材と第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、を備え、第1部材と第2部材との間の第1空間の少なくとも一部の間隙の寸法は、200μm以下であり、液体供給部からの第2液体の少なくとも一部が間隙に供給される液浸部材が提供される。
本発明の第6の態様に従えば、液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、第1〜第5のいずれか一つの態様の液浸部材を備える露光装置が提供される。
本発明の第7の態様に従えば、第6の態様の露光装置を用いて基板を露光することと、露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の第8の態様に従えば、光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が第1部材の下に、物体が対向可能に配置され、第1部材に対して移動可能な第2部材と、第1部材と第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、第2部材に設けられ、液体が流通可能な通路と、を備え、第1空間の第2液体の少なくとも一部が、通路を介して、第2部材と物体との間の第2空間に供給される液浸部材を用いて、光学部材の下方で移動可能な基板上に第1液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の第1液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を移動することと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第9の態様に従えば、光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が第1部材の下に、物体が対向可能に配置され、第1部材に対して移動可能な第2部材と、第1部材と第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、第2液体が第1空間から流出することを抑制する抑制部と、を備え、第1空間は、第1部材と第2部材との間隙が第1寸法の第1部分空間と、露光光の光路に対して第1部分空間の外側に設けられ、第1部材と第2部材との間隙が第1寸法よりも小さい第2寸法の第2部分空間と、を含み、抑制部は、第2液体が第2部分空間から流出することを抑制する液浸部材を用いて、光学部材の下方で移動可能な基板上に第1液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の第1液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を移動することと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第10の態様に従えば、光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が第1部材の下に、物体が対向可能に配置され、第1部材に対して移動可能な第2部材と、第1部材と第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、を備え、第1部材と第2部材との間の第1空間の少なくとも一部に、第2部材の振動を低減する減衰部が形成される液浸部材を用いて、光学部材の下方で移動可能な基板上に第1液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の第1液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を移動することと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第11の態様に従えば、光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が第1部材の下に、物体が対向可能に配置され、第1部材に対して移動可能な第2部材と、第1部材と第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、を備え、第1部材と第2部材との間の第1空間の少なくとも一部に、液体供給部からの第2液体によりスクイズフィルムダンパが形成される液浸部材を用いて、光学部材の下方で移動可能な基板上に第1液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の第1液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を移動することと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第12の態様に従えば、光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が第1部材の下に、物体が対向可能に配置され、第1部材に対して移動可能な第2部材と、第1部材と第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、を備え、第1部材と第2部材との間の第1空間の少なくとも一部の間隙の寸法は、200μm以下であり、液体供給部からの第2液体の少なくとも一部が間隙に供給される液浸部材を用いて、光学部材の下方で移動可能な基板上に第1液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の第1液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を移動することと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第13の態様に従えば、第8〜第12のいずれか一つの態様の露光方法を用いて基板を露光することと、露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の第14の態様に従えば、コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が第1部材の下に、物体が対向可能に配置され、第1部材に対して移動可能な第2部材と、第1部材と第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、第2部材に設けられ、液体が流通可能な通路と、を備え、第1空間の第2液体の少なくとも一部が、通路を介して、第2部材と物体との間の第2空間に供給される液浸部材を用いて、光学部材の下方で移動可能な基板上に第1液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の第1液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を移動することと、を実行させるプログラムが提供される。
本発明の第15の態様に従えば、コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が第1部材の下に、物体が対向可能に配置され、第1部材に対して移動可能な第2部材と、第1部材と第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、第2液体が第1空間から流出することを抑制する抑制部と、を備え、第1空間は、第1部材と第2部材との間隙が第1寸法の第1部分空間と、露光光の光路に対して第1部分空間の外側に設けられ、第1部材と第2部材との間隙が第1寸法よりも小さい第2寸法の第2部分空間と、を含み、抑制部は、第2液体が第2部分空間から流出することを抑制する液浸部材を用いて、光学部材の下方で移動可能な基板上に第1液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の第1液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を移動することと、を実行させるプログラムが提供される。
本発明の第16の態様に従えば、コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が第1部材の下に、物体が対向可能に配置され、第1部材に対して移動可能な第2部材と、第1部材と第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、を備え、第1部材と第2部材との間の第1空間の少なくとも一部に、第2部材の振動を低減する減衰部が形成される液浸部材を用いて、光学部材の下方で移動可能な基板上に第1液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の第1液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を移動することと、を実行させるプログラムが提供される。
本発明の第17の態様に従えば、コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が第1部材の下に、物体が対向可能に配置され、第1部材に対して移動可能な第2部材と、第1部材と第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、を備え、第1部材と第2部材との間の第1空間の少なくとも一部に、液体供給部からの第2液体によりスクイズフィルムダンパが形成される液浸部材を用いて、光学部材の下方で移動可能な基板上に第1液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の第1液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を移動することと、を実行させるプログラムが提供される。
本発明の第18の態様に従えば、コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が第1部材の下に、物体が対向可能に配置され、第1部材に対して移動可能な第2部材と、第1部材と第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、を備え、第1部材と第2部材との間の第1空間の少なくとも一部の間隙の寸法は、200μm以下であり、液体供給部からの第2液体の少なくとも一部が間隙に供給される液浸部材を用いて、光学部材の下方で移動可能な基板上に第1液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の第1液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を移動することと、を実行させるプログラムが提供される。
本発明の第19の態様に従えば、第14〜第18のいずれか一つの態様のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。
本発明の態様によれば、露光不良の発生を抑制できる。また、本発明の態様によれば、不良デバイスの発生を抑制できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。水平面内の所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
<第1実施形態>
第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る露光装置EXの一例を示す概略構成図である。本実施形態の露光装置EXは、液体LQを介して露光光ELで基板Pを露光する液浸露光装置である。本実施形態においては、基板Pに照射される露光光ELの光路ATLが液体LQで満たされるように液浸空間LSが形成される。液浸空間とは、液体で満たされた部分(空間、領域)をいう。基板Pは、液浸空間LSの液体LQを介して露光光ELで露光される。本実施形態においては、液体LQとして、水(純水)を用いる。
第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る露光装置EXの一例を示す概略構成図である。本実施形態の露光装置EXは、液体LQを介して露光光ELで基板Pを露光する液浸露光装置である。本実施形態においては、基板Pに照射される露光光ELの光路ATLが液体LQで満たされるように液浸空間LSが形成される。液浸空間とは、液体で満たされた部分(空間、領域)をいう。基板Pは、液浸空間LSの液体LQを介して露光光ELで露光される。本実施形態においては、液体LQとして、水(純水)を用いる。
本実施形態の露光装置EXは、例えば米国特許第6897963号、及び欧州特許出願公開第1713113号等に開示されているような、基板ステージと計測ステージとを備えた露光装置である。
図1において、露光装置EXは、マスクMを保持して移動可能なマスクステージ1と、基板Pを保持して移動可能な基板ステージ2と、基板Pを保持せずに、露光光ELを計測する計測部材(計測器)Cを搭載して移動可能な計測ステージ3と、基板ステージ2及び計測ステージ3の位置を計測する計測システム4と、マスクMを露光光ELで照明する照明系ILと、露光光ELで照明されたマスクMのパターンの像を基板Pに投影する投影光学系PLと、液体LQの液浸空間LSを形成する液浸部材5と、露光装置EX全体の動作を制御する制御装置6と、制御装置6に接続され、露光に関する各種の情報を記憶する記憶装置7とを備えている。
また、露光装置EXは、投影光学系PL、及び計測システム4を含む各種の計測システムを支持する基準フレーム8Aと、基準フレーム8Aを支持する装置フレーム8Bと、基準フレーム8Aと装置フレーム8Bとの間に配置され、装置フレーム8Bから基準フレーム8Aへの振動の伝達を抑制する防振装置10とを備えている。防振装置10は、ばね装置などを含む。本実施形態において、防振装置10は、気体ばね(例えばエアマウント)を含む。なお、基板Pのアライメントマークを検出する検出システム及び基板Pなどの物体の表面の位置を検出する検出システムの一方又は両方が基準フレーム8Aに支持されてもよい。
また、露光装置EXは、露光光ELが進行する空間CSの環境(温度、湿度、圧力、及びクリーン度の少なくとも一つ)を調整するチャンバ装置9を備えている。空間CSには、少なくとも投影光学系PL、液浸部材5、基板ステージ2、及び計測ステージ3が配置される。本実施形態においては、マスクステージ1、及び照明系ILの少なくとも一部も空間CSに配置される。
マスクMは、基板Pに投影されるデバイスパターンが形成されたレチクルを含む。マスクMは、例えばガラス板等の透明板と、その透明板上にクロム等の遮光材料を用いて形成されたパターンとを有する透過型マスクを含む。なお、マスクMとして、反射型マスクを用いることもできる。
基板Pは、デバイスを製造するための基板である。基板Pは、例えば半導体ウエハ等の基材と、その基材上に形成された感光膜とを含む。感光膜は、感光材(フォトレジスト)の膜である。また、基板Pが、感光膜に加えて別の膜を含んでもよい。例えば、基板Pが、反射防止膜を含んでもよいし、感光膜を保護する保護膜(トップコート膜)を含んでもよい。
照明系ILは、照明領域IRに露光光ELを照射する。照明領域IRは、照明系ILから射出される露光光ELが照射可能な位置を含む。照明系ILは、照明領域IRに配置されたマスクMの少なくとも一部を均一な照度分布の露光光ELで照明する。照明系ILから射出される露光光ELとして、例えば水銀ランプから射出される輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)、及びF2レーザ光(波長157nm)等の真空紫外光(VUV光)等が用いられる。本実施形態においては、露光光ELとして、紫外光(真空紫外光)であるArFエキシマレーザ光を用いる。
マスクステージ1は、マスクMを保持した状態で移動可能である。マスクステージ1は、例えば米国特許第6452292号に開示されているような平面モータを含む駆動システム11の作動により移動する。本実施形態において、マスクステージ1は、駆動システム11の作動により、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6つの方向に移動可能である。なお、駆動システム11は、平面モータを含まなくてもよい。駆動システム11は、リニアモータを含んでもよい。
投影光学系PLは、投影領域PRに露光光ELを照射する。投影領域PRは、投影光学系PLから射出される露光光ELが照射可能な位置を含む。投影光学系PLは、投影領域PRに配置された基板Pの少なくとも一部に、マスクMのパターンの像を所定の投影倍率で投影する。本実施形態において、投影光学系PLは、縮小系である。投影光学系PLの投影倍率は、1/4である。なお、投影光学系PLの投影倍率は、1/5、又は1/8等でもよい。なお、投影光学系PLは、等倍系及び拡大系のいずれでもよい。本実施形態において、投影光学系PLの光軸は、Z軸と平行である。投影光学系PLは、反射光学素子を含まない屈折系、屈折光学素子を含まない反射系、反射光学素子と屈折光学素子とを含む反射屈折系のいずれでもよい。投影光学系PLは、倒立像及び正立像のいずれを形成してもよい。
投影光学系PLは、露光光ELが射出される射出面12を有する終端光学素子13を含む。射出面12は、投影光学系PLの像面に向けて露光光ELを射出する。終端光学素子13は、投影光学系PLの複数の光学素子のうち、投影光学系PLの像面に最も近い光学素子である。終端光学素子13は、投影光学系PLの像面側先端の光学素子である。投影領域PRは、射出面12から射出される露光光ELが照射可能な位置を含む。本実施形態において、射出面12は、−Z方向を向いている。射出面12から射出される露光光ELは、−Z方向に進行する。射出面12は、XY平面と平行である。なお、−Z方向を向いている射出面12は、凸面でもよいし、凹面でもよい。なお、射出面12は、XY平面に対して傾斜してもよいし、曲面を含んでもよい。本実施形態において、終端光学素子13の光軸AXは、Z軸と平行である。
終端光学素子13の光軸AXと平行な方向に関して、射出面12側が−Z側であり、入射面側が+Z側である。投影光学系PLの光軸と平行な方向に関して、投影光学系PLの像面側が−Z側であり、投影光学系PLの物体面側が+Z側である。
基板ステージ2は、基板Pを保持した状態で、射出面12からの露光光ELが照射可能な位置(投影領域PR)を含むXY平面内を移動可能である。計測ステージ3は、計測部材(計測器)Cを搭載した状態で、射出面12からの露光光ELが照射可能な位置(投影領域PR)を含むXY平面内を移動可能である。基板ステージ2及び計測ステージ3のそれぞれは、ベース部材14のガイド面14G上を移動可能である。ガイド面14GとXY平面とは実質的に平行である。
基板ステージ2は、例えば米国特許出願公開第2007/0177125号、米国特許出願公開第2008/0049209号等に開示されているような、基板Pをリリース可能に保持する第1保持部と、第1保持部の周囲に配置され、カバー部材Tをリリース可能に保持する第2保持部とを有する。第1保持部は、基板Pの表面(上面)とXY平面とが実質的に平行となるように、基板Pを保持する。第1保持部に保持された基板Pの上面と、第2保持部に保持されたカバー部材Tの上面とは、実質的に同一平面内に配置される。Z軸方向に関して、射出面12と第1保持部に保持された基板Pの上面との距離は、射出面12と第2保持部に保持されたカバー部材Tの上面との距離と実質的に等しい。
なお、Z軸方向に関して、射出面12と基板Pの上面との距離が射出面12とカバー部材Tの上面との距離と実質的に等しいとは、射出面12と基板Pの上面との距離と射出面12とカバー部材Tの上面との距離との差が、基板Pの露光時における射出面12と基板Pの上面との距離(所謂、ワーキングディスタンス)の例えば10%以内であることを含む。
なお、第1保持部に保持された基板Pの上面と、第2保持部に保持されたカバー部材Tの上面とは、同一平面内に配置されなくてもよい。例えば、Z軸方向に関して、基板Pの上面との位置とカバー部材Tの上面の位置とが異なってもよい。例えば、基板Pの上面とカバー部材Tの上面との間に段差があってよい。
なお、基板Pの上面に対してカバー部材Tの上面が傾斜してもよい。カバー部材Tの上面が曲面を含んでもよい。
基板ステージ2及び計測ステージ3は、例えば米国特許第6452292号に開示されているような平面モータを含む駆動システム15の作動により移動する。駆動システム15は、基板ステージ2に配置された可動子2Cと、計測ステージ3に配置された可動子3Cと、ベース部材14に配置された固定子14Mとを有する。基板ステージ2及び計測ステージ3のそれぞれは、駆動システム15の作動により、ガイド面14G上において、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6つの方向に移動可能である。なお、駆動システム15は、平面モータを含まなくてもよい。駆動システム15は、リニアモータを含んでもよい。
計測システム4は、干渉計システムを含む。干渉計システムは、基板ステージ2の計測ミラー及び計測ステージ3の計測ミラーに計測光を照射して、その基板ステージ2及び計測ステージ3の位置を計測するユニットを含む。
なお、計測システムが、例えば米国特許出願公開第2007/0288121号に開示されているようなエンコーダシステムを含んでもよい。なお、計測システム4が、干渉計システム及びエンコーダシステムのいずれか一方のみを含んでもよい。
基板Pの露光処理を実行するとき、あるいは所定の計測処理を実行するとき、制御装置6は、計測システム4の計測結果に基づいて、基板ステージ2(基板P)、及び計測ステージ3(計測部材C)の位置制御を実行する。
次に、本実施形態に係る液浸部材5について説明する。なお、液浸部材を、ノズル部材、と称してもよい。図2は、XZ平面と平行な終端光学素子13及び液浸部材5の断面図である。図3は、YZ平面と平行な終端光学素子13及び液浸部材5の断面図である。図4は、図2の一部を拡大した図である。図5は、図3の一部を拡大した図である。
終端光学素子13は、−Z方向を向く射出面12と、射出面12の周囲に配置される外面131とを有する。露光光ELは、射出面12から射出される。露光光ELは、外面131から射出されない。露光光ELは、射出面12を通過し、外面131を通過しない。外面131は、露光光ELを射出しない非射出面である。本実施形態において、外面131は、終端光学素子13の光軸AXに対する放射方向に関して外側に向かって上方に傾斜する。
液浸部材5は、終端光学素子13の下方で移動可能な物体上に液体LQの液浸空間LSを形成する。
終端光学素子13の下方で移動可能な物体は、射出面12と対向する位置を含むXY平面内を移動可能である。その物体は、射出面12と対向可能であり、投影領域PRに配置可能である。その物体は、液浸部材5の下方で移動可能であり、液浸部材5と対向可能である。
本実施形態において、その物体は、基板ステージ2の少なくとも一部(例えば基板ステージ2のカバー部材T)、基板ステージ2(第1保持部)に保持された基板P、及び計測ステージ3の少なくとも一つを含む。
基板Pの露光において、終端光学素子13の射出面12と基板Pとの間の露光光ELの光路ATLが液体LQで満たされるように液浸空間LSが形成される。基板Pに露光光ELが照射されているとき、投影領域PRを含む基板Pの表面の一部の領域だけが液体LQで覆われるように液浸空間LSが形成される。
以下の説明においては、物体が基板Pであることとする。なお、上述のように、物体は、基板ステージ2及び計測ステージ3の少なくとも一方でもよいし、基板P、基板ステージ2、及び計測ステージ3とは別の物体でもよい。
なお、液浸空間LSは、2つの物体を跨ぐように形成される場合がある。例えば、液浸空間LSは、基板ステージ2のカバー部材Tと基板Pとを跨ぐように形成される場合がある。液浸空間LSは、基板ステージ2と計測ステージ3とを跨ぐように形成される場合がある。
液浸空間LSは、終端光学素子13の射出面12から射出される露光光ELの光路ATLが液体LQで満たされるように形成される。液浸空間LSの少なくとも一部は、終端光学素子13と基板P(物体)との間の空間に形成される。液浸空間LSの少なくとも一部は、液浸部材5と基板P(物体)との間の空間に形成される。
液浸部材5は、露光光ELの光路ATの周囲の少なくとも一部に配置される第1部材21と、露光光ELの光路ATの周囲の少なくとも一部に配置される第2部材22とを備えている。第2部材22は、移動可能な移動部材である。
露光光ELの光路ATは、終端光学素子13における露光光ELの光路ATO(終端光学素子13を進行する露光光ELの光路ATO)を含む。また、露光光ELの光路ATは、射出面12から射出される露光光ELの光路ATLを含む。すなわち、本実施形態において、露光光ELの光路ATは、終端光学素子13における露光光ELの光路ATOを含む概念でもよい。露光光ELの光路ATは、射出面12と基板P(物体)との間の露光光ELの光路ATLを含む概念でもよい。
第1部材21の一部は、終端光学素子13(光路ATO)の周囲の少なくとも一部に配置される。第1部材21の一部は、光路ATLの周囲の少なくとも一部に配置される。
第2部材22の一部は、終端光学素子13(光路ATO)及び第1部材21の周囲の少なくとも一部に配置される。第2部材22の一部は、光路ATLの周囲に配置される。
第1部材21の少なくとも一部は、終端光学素子13の下方に配置される。終端光学素子13の少なくとも一部は、第1部材21の上方に配置される。
第2部材22の少なくとも一部は、第1部材21の下方に配置される。第1部材21の少なくとも一部は、第2部材22の上方に配置される。第2部材22の少なくとも一部は、第1部材21の下方において移動可能である。第2部材22の少なくとも一部は、終端光学素子13及び第1部材21の下方において移動可能である。第2部材22の少なくとも一部は、第1部材21と基板P(物体)との間において移動可能である。
第2部材22は、露光光ELの光路ATの外側において移動可能である。第2部材22の少なくとも一部は、第1部材21の下方において、露光光ELの光路ATの外側で移動可能である。
本実施形態において、終端光学素子13は、実質的に移動しない。第1部材21も、実質的に移動しない。第1部材21は、終端光学素子13に対して実質的に移動しない。
第2部材22は、終端光学素子13に対して移動可能である。第2部材22は、第1部材21に対して移動可能である。終端光学素子13と第2部材22との相対位置は、変化する。第1部材21と第2部材22との相対位置は、変化する。
第1部材21は、終端光学素子13と接触しないように配置される。終端光学素子13と第1部材21との間に間隙が形成される。第2部材22は、終端光学素子13及び第1部材21と接触しないように配置される。第1部材21と第2部材22との間に間隙が形成される。第2部材22は、終端光学素子13及び第1部材21と接触しないように移動する。
基板P(物体)は、間隙を介して終端光学素子13の少なくとも一部と対向可能である。基板P(物体)は、間隙を介して第1部材21の少なくとも一部と対向可能である。基板P(物体)は、間隙を介して第2部材22の少なくとも一部と対向可能である。第2部材22の少なくとも一部は、第1部材21の下に、基板P(物体)が対向可能に配置される。基板P(物体)は、終端光学素子13、第1部材21、及び第2部材22の下方で移動可能である。
第1部材21の少なくとも一部は、間隙を介して終端光学素子13と対向する。本実施形態において、第1部材21の一部は、射出面12と対向する。第1部材21の一部は、間隙を介して射出面12の下方に配置される。第1部材21の一部は、外面131と対向する。第1部材21の一部は、間隙を介して外面131の周囲の少なくとも一部に配置される。
第2部材22の少なくとも一部は、間隙を介して第1部材21と対向する。本実施形態において、第2部材22は、終端光学素子13と対向しない。第2部材22と終端光学素子13との間に第1部材21が配置される。第1部材21は、終端光学素子13と第2部材22とが対向しないように配置される。
第1部材21は、光路ATLの周囲の少なくとも一部に配置される部分211と、終端光学素子13(光路ATO)の周囲の少なくとも一部に配置される部分212とを含む。部分212は、部分211の上方に配置される。本実施形態において、第1部材21は、環状の部材である。部分211は、光路ATLの周囲に配置される。部分212は、終端光学素子13(光路ATO)の周囲に配置される。
第1部材21の部分211の少なくとも一部は、終端光学素子13の下方に配置される。終端光学素子13の少なくとも一部は、第1部材21の部分211の上方に配置される。終端光学素子13は、第1部材21の部分211よりも基板P(物体)から離れた位置に配置される。第1部材21の部分211の少なくとも一部は、終端光学素子13と基板P(物体)との間に配置される。
本実施形態において、第1部材21の部分211の少なくとも一部は、射出面12と対向可能である。すなわち、第1部材21の部分211の少なくとも一部は、射出面12と基板P(物体)の上面との間に配置される。
第1部材21は、射出面12から射出される露光光ELが通過可能な第1開口部23と、上面24と、少なくとも一部が第2部材22と対向する下面25と、少なくとも一部が終端光学素子13の外面131と対向する内面26と、光軸AX(光路AT)に対する放射方向に関して外側を向く外面27と、を有する。上面24の少なくとも一部は、+Z方向を向く。下面25の少なくとも一部は、−Z方向を向く。
第1開口部23は、上面24と下面25とを結ぶように形成される。上面24は、第1開口部23の上端の周囲に配置される。下面25は、第1開口部23の下端の周囲に配置される。
上面24は、射出面12の少なくとも一部と対向可能である。上面24は、間隙を介して、射出面12の少なくとも一部と対向する。部分211は、上面24を含む。
基板P(物体)の表面(上面)は、射出面12及び下面25の少なくとも一部と対向可能である。基板P(物体)の表面(上面)は、間隙を介して、射出面12及び下面25の少なくとも一部と対向可能である。下面25の少なくとも一部は、第2部材22と対向可能である。下面25は、間隙を介して、第2部材22と対向する。部分211は、下面25を含む。
内面26の少なくとも一部は、外面131と対向する。内面26は、間隙を介して、外面131と対向する。内面26の一部(下部)は、光路ATLの周囲に配置される。内面26の一部(上部)は、終端光学素子13(光路ATO)の周囲に配置される。内面26の下端は、上面24の外縁と結ばれる。部分211は、内面26の一部(下部)を含む。部分212は、内面26の一部(上部)を含む。
外面27の少なくとも一部は、間隙を介して第2部材22と対向する。外面27の下端は、下面25の外縁と結ばれる。部分211は、外面27の一部(下部)を含む。部分212は、外面27の一部(上部)を含む。
第2部材22は、少なくとも一部が第1部材21の下方に配置される部分221と、少なくとも一部が光路ATに対して第1部材21の外側に配置される部分222とを含む。部分222は、光路ATに対して部分221の外側に配置される。本実施形態において、第2部材22は、環状の部材である。部分221は、第1部材21の下方において、光路ATLの周囲に配置される。部分222は、終端光学素子13(光路ATO)及び第1部材21の周囲に配置される。
第1部材21は、第2部材22の部分221よりも基板P(物体)から離れた位置に配置される。第2部材22の部分221は、第1部材21と基板P(物体)との間に配置される。第2部材22は、基板P(物体)が対向可能に配置される。
第2部材22は、射出面12から射出される露光光ELが通過可能な第2開口部28と、光路ATLに面する内面38と、少なくとも一部が第1部材21と対向する上面29と、基板P(物体)が対向可能な下面30と、少なくとも一部が第1部材21の外面27と対向する内面31と、を有する。上面29の少なくとも一部は、+Z方向を向く。下面30の少なくとも一部は、−Z方向を向く。
第2開口部28は、上面29と下面30とを結ぶように形成される。上面29は、第2開口部28の上端の周囲に配置される。下面30は、第2開口部28の下端の周囲に配置される。
内面38は、上面29と下面30とを結ぶように配置される。内面38は、光路ATLを囲むように配置される。内面38は、Z軸(光軸AX)と実質的に平行である。上面29は、内面38の上端の周囲に配置される。下面30は、内面38の下端の周囲に配置される。
上面29は、下面25の少なくとも一部と対向可能である。上面29は、間隙を介して、下面25の少なくとも一部と対向する。部分221は、上面29を含む。
基板P(物体)の表面(上面)は、下面30と対向可能である。基板P(物体)の表面(上面)は、間隙を介して、下面30と対向可能である。部分221は、下面30を含む。
内面31の少なくとも一部は、外面27と対向する。内面31は、間隙を介して、外面27と対向する。内面31の一部(下部)は、光路ATLの周囲に配置される。内面31の一部(上部)は、第1部材21の周囲に配置される。内面31の下端は、上面29の外縁と結ばれる。部分222は、内面31を含む。
図6は、第1開口部23の近傍を示す第1部材21(部分211)の断面図である。
図4、図5、及び図6に示すように、上面24は、領域241と、光路ATに対して領域241の外側に配置される領域242とを含む。上面24の少なくとも一部は、射出面12と対向可能である。
領域242は、領域241よりも上方に配置される。
終端光学素子13の光軸AXと領域241とがなす角度と、光軸AXと領域242とがなす角度とは、異なる。
領域241は、光軸AXに対して傾斜する。領域241は、光軸AXに対する放射方向に関して外側に向かって上方に傾斜する。
領域242は、光軸AXに対して実質的に垂直である。すなわち、領域242は、XY平面と実質的に平行である。
領域241と領域242との間に角部Kaが形成される。
光軸AXに対する放射方向に関して、領域242の寸法は、領域241の寸法よりも大きい。
図4、図5、及び図6に示すように、下面25は、領域251と、光路ATに対して領域251の外側に配置される領域252と、光路ATに対して領域252の外側に配置される領域253と、光路ATに対して領域253の外側に配置される領域254と、光路ATに対して領域254の外側に配置される領域255とを含む。下面25の少なくとも一部は、第2部材22の上面29と対向可能である。
領域252、領域253、領域254、及び領域255は、領域251よりも上方に配置される。領域253、領域254、及び領域255は、領域252よりも上方に配置される。Z軸方向に関する領域253の位置(高さ)と、領域254の位置(高さ)と、領域255の位置(高さ)とは、実質的に等しい。
光軸AXと領域251とがなす角度と、光軸AXと領域252とがなす角度とは、異なる。光軸AXと領域252とがなす角度と、光軸AXと領域253とがなす角度とは、異なる。光軸AXと領域253とがなす角度と、光軸AXと領域254とがなす角度とは、実質的に等しい。光軸AXと領域254とがなす角度と、光軸AXと領域255とがなす角度とは、実質的に等しい。
領域252は、光軸AXに対して傾斜する。領域252は、光軸AXに対する放射方向に関して外側に向かって上方に傾斜する。
本実施形態において、領域251は、光軸AXに対して実質的に垂直である。すなわち、領域251は、XY平面と実質的に平行である。領域253は、光軸AXに対して実質的に垂直である。すなわち、領域253は、XY平面と実質的に平行である。領域252は、領域251と領域253とを結ぶ傾斜領域である。領域251と領域253との間に段差が形成される。
領域251と領域252との間に角部Kbが形成される。領域252と領域253との間に角部Kcが形成される。
以下の説明において、第1部材21の下面25において、光路AT(光軸AX)に対して領域251の外側の部分を適宜、凹部16、と称する。領域252及び領域253は、凹部16の内側に配置される。第2部材22は、凹部16と対向可能である。
領域254及び領域255のそれぞれは、光軸AXに対して実質的に垂直である。すなわち、領域254及び領域255のそれぞれは、XY平面と実質的に平行である。
光軸AXに対する放射方向に関して、領域253の寸法は、領域251の寸法よりも大きい。光軸AXに対する放射方向に関して、領域253の寸法は、領域252の寸法よりも大きい。
領域241と領域251との間に角部Ksが形成される。角部Ksは、領域251の内縁部分を含む。
本実施形態において、領域251は、第1部材21の最下部である。領域251は、第1部材21のうち、基板P(物体)の表面(上面)に最も近い部位である。
また、領域251は、第1部材21のうち、光路AT(ATL)に最も近い部位を含む。本実施形態においては、領域251の内縁部分が、第1部材21のうち、光路ATに最も近い部位である。
領域251の内縁部分は、第1開口部23を規定する。領域251の内縁部分は、第1開口部23の周囲に配置される。領域251の内縁部分は、第1開口部23の周囲の部位の少なくとも一部を規定する。
図7は、第2開口部28の近傍を示す第2部材22(部分221)の断面図である。
図4、図5、及び図7に示すように、上面29は、領域291と、光路ATに対して領域291の外側に配置される領域292と、光路ATに対して領域292の外側に配置される領域293Aと、光路ATに対して領域293Aの外側に配置される領域293と、光路ATに対して領域293の外側に配置される領域293Bと、光路ATに対して領域293Bの外側に配置される領域294と、を含む。上面29は、下面25の少なくとも一部と対向可能である。
領域292は、領域291よりも上方に配置される。領域293は、領域292よりも下方に配置される。領域294は、領域293よりも上方に配置される。
終端光学素子13の光軸AXと領域291とがなす角度と、光軸AXと領域292とがなす角度とは、異なる。光軸AXと領域292とがなす角度と、光軸AXと領域293とがなす角度とは、実質的に等しい。光軸AXと領域293とがなす角度と、光軸AXと領域294とがなす角度とは、実質的に等しい。
領域291は、光軸AXに対して傾斜する。領域291は、光軸AXに対する放射方向に関して外側に向かって上方に傾斜する。
領域292は、光軸AXに対して実質的に垂直である。すなわち、領域292は、XY平面と実質的に平行である。
領域293は、光軸AXに対して実質的に垂直である。すなわち、領域293は、XY平面と実質的に平行である。
領域294は、光軸AXに対して実質的に垂直である。すなわち、領域294は、XY平面と実質的に平行である。
本実施形態において、Z軸方向に関して、領域292の位置(高さ)と、領域294の位置(高さ)とは、実質的に等しい。
領域291と領域292との間に角部Kdが形成される。
光軸AXに対する放射方向に関して、領域292の寸法は、領域291の寸法よりも大きい。光軸AXに対する放射方向に関して、領域293の寸法は、領域292の寸法よりも小さい。光軸AXに対する放射方向に関して、領域293の寸法は、領域294の寸法よりも小さい。
第2部材22は、第1部材21が対向可能な凹部53を有する。領域293は、凹部53の内側に配置される。領域292及び領域294は、凹部53の上端の開口を規定する。領域292と領域293との間に段差が形成される。領域293と領域294との間に段差が形成される。
凹部53の内側に、上方を向く領域293と、領域292と領域293とを結ぶ領域293Aと、領域293と領域294とを結ぶ領域293Bとが配置される。領域293A及び領域293Bは、実質的にZ軸と平行である。領域292と領域293Aとの間に角部Keが形成される。領域293Bと領域294との間に角部Kfが形成される。
図4、図5、及び図7に示すように、下面30は、領域301と、光路ATに対して領域301の外側に配置される領域302と、光路ATに対して領域302の外側に配置される領域303と、を含む。下面30は、基板P(物体)の表面(上面)が対向可能である。
領域303は、領域301及び領域302よりも上方に配置される。Z軸方向に関する領域301の位置(高さ)と、領域302の位置(高さ)とは、実質的に等しい。なお、Z軸方向に関する領域301の位置(高さ)と、領域302の位置(高さ)とが異なってもよい。領域302が、領域301よりも上方に配置されてもよいし、下方に配置されてもよい。
光軸AXと領域301とがなす角度と、光軸AXと領域302とがなす角度とは、実質的に等しい。光軸AXと領域302とがなす角度と、光軸AXと領域303とがなす角度とは、実質的に等しい。
領域301、領域302、及び領域303のそれぞれは、光軸AXに対して実質的に垂直である。すなわち、領域301、領域302、及び領域303のそれぞれは、XY平面と実質的に平行である。
内面38は、光路AT(ATL)に面する。内面38を、光路AT(ATL)に面する第2部材22の端面、と称してもよい。内面38の上端と上面29(領域291)の内縁とが結ばれる。内面38の下端と下面30(領域301)の内縁とが結ばれる。
内面38と上面29(領域291)との間に角部Kuが形成される。角部Kuは、領域291の内縁部分を含む。
内面38と下面30(領域301)との間に角部Ktが形成される。角部Ktは、領域301の内縁部分を含む。
本実施形態において、領域301は、第2部材22の最下部である。領域301は、第2部材22のうち、基板P(物体)の表面(上面)に最も近い部位である。
本実施形態において、内面38は、第2部材22のうち、光路AT(ATL)に最も近い部位を含む。領域291は、第2部材22のうち、光路AT(ATL)に最も近い部位を含む。領域301は、第2部材22のうち、光路AT(ATL)に最も近い部位を含む。本実施形態においては、内面38、領域291の内縁部分、及び領域301の内縁部分が、第2部材22のうち光路ATに最も近い部位である。
内面38は、第2開口部28を規定する。領域291の内縁部分は、第2開口部28を規定する。領域301の内縁部分は、第2開口部28を規定する。内面38は、第2開口部28の周囲に配置される。領域291の内縁部分は、第2開口部28の周囲に配置される。領域301の内縁部分は、第2開口部28の周囲に配置される。内面38、領域291の内縁部分、及び領域301の内縁部分は、第2開口部28の周囲の部位の少なくとも一部を規定する。
図4及び図5に示すように、内面26は、上面24よりも上方に配置される。内面26の少なくとも一部は、光軸AXに対する放射方向に関して外側に向かって上方に傾斜する。本実施形態において、内面26は、光路ATに対して上面24の外側に配置される領域261と、光路ATに対して領域261の外側に配置される領域262と、光路ATに対して領域262の外側に配置される領域263とを含む。内面26の少なくとも一部は、終端光学素子13の外面131と対向可能である。
領域261は、上面24の外縁と結ばれる。領域261は、上面24よりも上方に配置される。領域262は、領域261よりも上方に配置される。領域263は、領域262よりも上方に配置される。
光軸AXと領域261とがなす角度と、光軸AXと領域262とがなす角度とは、異なる。光軸AXと領域262とがなす角度と、光軸AXと領域263とがなす角度とは、異なる。光軸AXと領域261とがなす角度と、光軸AXと領域263とがなす角度とは、実質的に等しい。
領域261は、光軸AXに対して傾斜する。領域261は、光軸AXに対する放射方向に関して外側に向かって上方に傾斜する。領域263は、光軸AXに対して傾斜する。領域263は、光軸AXに対する放射方向に関して外側に向かって上方に傾斜する。
本実施形態において、領域262は、光軸AXに対して実質的に垂直である。すなわち、領域262は、XY平面と実質的に平行である。領域261と領域262との間に角部が形成される。領域262と領域263との間に角部が形成される。
図4及び図5に示すように、外面27及び内面31は、光軸AXと実質的に平行である。なお、外面27の少なくとも一部が、光軸AXに対する放射方向に関して外側に向かって上方に傾斜してもよい。内面31の少なくとも一部が、光軸AXに対する放射方向に関して外側に向かって上方に傾斜してもよい。
領域241及び領域242を含む上面24は、液体LQを回収不可能な非回収領域である。上面24の少なくとも一部は、終端光学素子13との間において液体LQを保持可能である。
下面25の領域251、領域252、領域253、及び領域255は、液体LQを回収不可能な非回収領域である。下面25の領域254は、液体LQを回収可能な回収領域である。下面25の少なくとも一部は、基板P(物体)及び第2部材22との間において液体LQを保持可能である。
領域261、領域262、及び領域263を含む内面26は、液体LQを回収不可能な非回収領域である。内面26の少なくとも一部は、終端光学素子13との間において液体LQを保持可能である。
領域291、領域292、領域293A、領域293、領域293B、及び領域294を含む上面29は、液体LQを回収不可能な非回収領域である。上面29の少なくとも一部は、第1部材21との間において液体LQを保持可能である。
下面30の領域301及び領域303は、液体LQを回収不可能な非回収領域である。下面30の領域302は、液体LQを回収可能な回収領域である。下面30の少なくとも一部は、基板P(物体)との間において液体LQを保持可能である。
内面38は、液体LQを回収不可能な非回収領域である。外面27は、液体LQを回収不可能な非回収領域である。内面31は、液体LQを回収不可能な非回収領域である。
図2等に示すように、X軸方向に関して、第2開口部28の寸法は、第1開口部23の寸法よりも大きい。図3等に示すように、Y軸方向に関して、第2開口部28の寸法は、第1開口部23の寸法よりも大きい。XY平面内において、第2開口部28は、第1開口部23よりも大きい。
XY平面内において、第2開口部28の内側に、光路AT(ATL)及び第1部材21の少なくとも一部が配置される。第1開口部23の内側に、光路AT(ATL)が配置される。XY平面内において、第1開口部23は、X軸方向に長い四角形(長方形)状である。第2開口部28も、X軸方向に長い四角形(長方形)状である。
図2及び図3等に示すように、本実施形態においては、終端光学素子13の光軸AXと第1開口部23の中心とが実質的に一致するように、第1部材21が配置される。終端光学素子13の光軸AXと第2開口部28の中心とが実質的に一致する原点に第2部材22が配置されているときに、第1開口部23の中心と第2開口部28の中心とが実質的に一致する。
原点に第2部材22が配置されているときに、第2開口部28を規定する第2部材22の内縁は、光路ATに対して、第1開口部23を規定する第1部材21の内縁よりも外側に配置される。第2部材22の内縁は、内面38、上面29(領域291)の内縁、及び下面30(領域301)の内縁を含む。第1部材21の内縁は、下面25(領域251)の内縁を含む。
原点に第2部材22が配置されているときに、第2部材22の上面29は、第1部材21と対向し、終端光学素子13と対向しない。
本実施形態において、上面24は、射出面12の下方に配置される。下面25は、射出面12及び上面24の下方に配置される。上面29は、射出面12、上面24、及び下面25の少なくとも一部の下方に配置される。下面30は、射出面12、上面24、下面25、及び上面29の下方に配置される。
以下の説明において、終端光学素子13と基板P(物体)との間の光路ATLを含む空間を適宜、光路空間SPK、と称する。本実施形態において、光路空間SPKの少なくとも一部は、終端光学素子13の射出面12によって規定される。本実施形態において、光路空間SPKは、射出面12と基板P(物体)との間の空間、及び射出面12と上面24との間の空間を含む。光路空間SPKが、下面25と基板P(物体)との間の空間を含んでもよい。光路空間SPKが、下面25と基板P(物体)との間の空間を含まなくてもよい。
以下の説明において、第1部材21と第2部材22との間の空間を適宜、第1空間SP1、と称する。本実施形態において、第1空間SP1の少なくとも一部は、第1部材21の下面25によって規定される。本実施形態において、第1空間SP1の少なくとも一部は、第2部材22の上面29によって規定される。本実施形態において、第1空間SP1は、下面25と上面29との間の空間を含む。
以下の説明において、第2部材22と基板P(物体)との間の空間を適宜、第2空間SP2、と称する。本実施形態において、第2空間SP2の少なくとも一部は、第2部材22の下面30によって規定される。本実施形態において、第2空間SP2は、下面30と基板P(物体)の上面との間の空間を含む。
以下の説明において、終端光学素子13と第1部材21との間の空間を適宜、第3空間SP3、と称する。本実施形態において、第3空間SP3の少なくとも一部は、第1部材21の内面26によって規定される。本実施形態において、第3空間SP3の少なくとも一部は、終端光学素子13の外面131によって規定される。本実施形態において、第3空間SP3は、外面131と内面26との間の空間を含む。
Z軸方向に関して、光路空間SPKの寸法(射出面12と基板Pの上面との間隙の寸法)Dkは、第2空間SP2の寸法(下面30と基板Pの上面との間隙の寸法)D2よりも大きい。
Z軸方向に関して、第1空間SP1の寸法(下面25と上面29との間隙の寸法)D1は、第2空間SP2の寸法D2よりも小さい。
なお、Z軸方向に関して、第1空間SP1の寸法D1が、第2空間SP2の寸法D2と実質的に等しくてもよいし、第2空間SP2の寸法D2よりも大きくてもよい。
第3空間SP3の寸法(外面131と内面26との間隙の寸法)D3は、第1空間SP1の寸法D1よりも大きい。
なお、第3空間SP3の寸法が、第1空間SP1の寸法と実質的に等しくてもよいし、第1空間SP1の寸法よりも小さくてもよい。
下面25の領域251は、上面29の少なくとも一部よりも下方(−Z側)に配置される。本実施形態において、下面25の領域251は、上面29の領域292よりも下方(−Z側)に配置される。
本実施形態において、光軸AXと平行なZ軸方向に関して、下面25の領域251の位置(高さ)と、上面29の領域291の一部の位置(高さ)とが実質的に等しい。換言すれば、Z軸方向に関して、下面25の領域251は、角部Kdと角部Kuとの間に配置される。
なお、Z軸方向に関して、下面25の領域251の位置(高さ)と、角部Ku(領域291の下端、内面38の上端)の位置(高さ)とが、実質的に等しくてもよい。
なお、下面25の領域251が、上面29の領域291よりも下方(−Z側)に配置されてもよい。下面25の領域251が、上面29の領域291よりも下方(−Z側)であって、下面30の領域301よりも上方(+Z側)に配置されてもよい。換言すれば、Z軸方向に関して、下面25の領域251が、角部Kuと角部Ktとの間に配置されてもよい。
なお、Z軸方向に関して、下面25の領域251の位置(高さ)と、角部Kt(内面38の下端)の位置(高さ)とが、実質的に等しくてもよい。
なお、下面25の領域251が、下面30の領域301よりも下方(−Z側)に配置されてもよい。換言すれば、Z軸方向に関して、下面25の領域251が、角部Ktよりも下方(−Z側)に配置されてもよい。
なお、Z軸方向に関して、下面25の領域251の位置(高さ)と、上面29の領域292の位置(高さ)とが、実質的に等しくてもよい。
なお、下面25の領域251が、上面29の領域292よりも上方(+Z側)に配置されてもよい。換言すれば、Z軸方向に関して、下面25の領域251が、角部Kdよりも上方(+Z側)に配置されてもよい。
本実施形態において、上面24側の空間(射出面12と上面24との間の空間)と、下面25側の空間(下面25と基板Pの上面との間の空間)とは、第1開口部23を介して結ばれる。液体LQは、第1開口部23を介して、上面24側の空間及び下面25側の空間の一方から他方へ流通可能である。
光路空間SPKと第1空間SP1とは、下面25の内縁と上面29の内縁との間の開口32(第2開口部28)を介して結ばれる。液体LQは、開口32を介して、光路空間SPK及び第1空間SP1の一方から他方へ流通可能である。
光路空間SPKと第2空間SP2とは、下面25の内縁と基板Pの上面との間の開口33を介して結ばれる。液体LQは、開口33を介して、光路空間SPK及び第2空間SP2の一方から他方へ流通可能である。
光路空間SPKと第3空間SP3とは、外面131の下端と内面26の下端との間の開口34を介して結ばれる。液体LQは、開口34を介して、光路空間SPK及び第3空間SP3の一方から他方へ流通可能である。
第1空間SP1と第2空間SP2とは、第2開口部28(開口32)を介して結ばれる。液体LQは、第2開口部28を介して、第1空間SP1及び第2空間SP2の一方から他方へ流通可能である。
光路AT側の第1空間SP1の一端は、開口32を介して光路空間SPKと結ばれ、光路ATから離れた第1空間SP1の他端は、下面25の外縁と上面29との間の開口35、及び外面27と内面31との間隙を介して、液浸部材5の周囲の空間CSと結ばれる。第1空間SP1は、開口35、及び外面27と内面31との間隙を介して、液浸部材5の外部の空間(雰囲気)CSに開放されている。空間CSが大気圧である場合、第1空間SP1は、大気開放される。なお、空間CSの圧力は、大気圧よりも高くてもよいし、低くてもよい。
光路AT側の第2空間SP2の一端は、開口33を介して光路空間SPKと結ばれ、光路ATから離れた第2空間SP2の他端は、下面30の外縁と基板P(物体)の上面との間の開口36を介して、液浸部材5の周囲の空間CSと結ばれる。第2空間SP2は、開口36を介して、液浸部材5の外部の空間(雰囲気)CSに開放されている。空間CSが大気圧である場合、第2空間SP2は、大気開放される。なお、空間CSの圧力は、大気圧よりも高くてもよいし、低くてもよい。
光路AT側の第3空間SP3の一端(下端)は、開口34を介して光路空間SPKと結ばれ、光路ATから離れた第3空間SP3の他端(上端)は、外面131と内面26の上端との間の開口37を介して、液浸部材5の周囲の空間CSと結ばれる。第3空間SP3は、開口37を介して、液浸部材5の外部の空間(雰囲気)CSに開放されている。空間CSが大気圧である場合、第3空間SP3は、大気開放される。なお、空間CSの圧力は、大気圧よりも高くてもよいし、低くてもよい。
本実施形態において、液浸空間LSの液体LQの界面LGの一部は、第2部材22と基板P(物体)との間に形成される。液浸空間LSの液体LQの界面LGの一部は、第1部材21と第2部材22との間に形成される。液浸空間LSの液体LQの界面LGの一部は、終端光学素子13と第1部材21との間に形成される。
以下の説明において、第1部材21と第2部材22との間に形成される液体LQの界面LGを適宜、第1界面LG1、と称する。第2部材22と基板P(物体)との間に形成される界面LGを適宜、第2界面LG2、と称する。終端光学素子13と第1部材21との間に形成される界面LGを適宜、第3界面LG3、と称する。
図8は、第1部材21を下側(下面25側)から見た図である。図9は、第2部材22を上側(上面29側)から見た図である。図10は、第2部材22を下側(下面30側)から見た図である。図11及び図12は、液浸部材5の分解斜視図である。
液浸部材5は、液体LQを供給可能な液体供給部41と、液体LQを供給可能な液体供給部42とを備えている。
液体供給部42が、光軸AX(光路AT)に対する放射方向に関して液体供給部41の外側に配置されてもよい。液体供給部41が、光軸AX(光路AT)に対する放射方向に関して液体供給部42の外側に配置されてもよい。
液体供給部41は、液浸空間LSを形成するための液体LQを供給する。液体供給部41は、第2部材22の部分221よりも上方に配置される。液体供給部41は、終端光学素子13の外面131と第1部材21の内面26との間の第3空間SP3に面するように配置される。
液体供給部41は、第1部材21に配置される。液体供給部41は、第3空間SP3に面するように、第1部材21の内面26に配置される。
液体供給部41は、第1部材21の内面26に配置される開口(液体供給口)41Mを含む。液体供給部41は、外面131に対向するように配置される。液体供給部41は、外面131と内面26との間の第3空間SP3に液体LQを供給する。
本実施形態において、液体供給部41は、光路AT(終端光学素子13)に対して+X側及び−X側のそれぞれに配置される。
液体供給部41(液体供給口41M)は、第1部材21の内部に形成された供給流路41Rを介して、液体供給装置41Sと接続される。液体供給装置41Sは、クリーンで温度調整された液体LQを液体供給部41に供給可能である。液体供給部41は、液浸空間LSを形成するために、液体供給装置41Sからの液体LQを供給する。
液体供給部41から第3空間SP3に供給された液体LQの少なくとも一部は、開口34を介して、光路空間SPKに供給される。これにより、光路ATLが液体LQで満たされる。また、液体供給部41から光路空間SPKに供給された液体LQの少なくとも一部は、開口32を介して、第1空間SP1に供給される。また、液体供給部41から光路空間SPKに供給された液体LQの少なくとも一部は、開口33を介して、第2空間SP2に供給される。
液体供給部42は、第1空間SP1に液体LQを供給する。液体供給部42は、第1開口部23の外側に配置される。液体供給部42は、第1開口部23の外側において、第1部材21の下面25と第2部材22の上面29との間の第1空間SP1に面するように配置される。
液体供給部42は、第1部材21に配置される。液体供給部42は、第1空間SP1に面するように、第1部材21の下面25に配置される。本実施形態において、液体供給部42は、第1空間SP1に面するように、下面25の領域253に配置される。
液体供給部42は、第1部材21の下面25に配置される開口(液体供給口)42Mを含む。液体供給部42は、上面29に対向するように配置される。液体供給部42は、下面25と上面29との間の第1空間SP1に液体LQを供給する。
本実施形態において、液体供給部42は、Y軸方向に関して、第1開口部23(光路AT、終端光学素子13)の一側(+Y側)及び他側(−Y側)のそれぞれに配置される。
図8に示すように、本実施形態において、液体供給部42は、光路AT(第1開口部23)に対して+Y側の下面25の一部の領域421Sに配置された複数の液体供給口42Mと、光路AT(第1開口部23)に対して−Y側の下面25の一部の領域422Sに配置された複数の液体供給口42Mとを含む。+Y側の領域421Sにおいて、液体供給口42Mは、X軸方向に複数配置される。−Y側の領域422Sにおいて、液体供給口42Mは、X軸方向に複数配置される。本実施形態においては、+Y側の領域421Sにおいて、液体供給口42Mは、X軸方向に4つ配置される。−Y側の領域422Sにおいて、液体供給口42Mは、X軸方向に4つ配置される。
本実施形態において、X軸方向に配置された複数の液体供給口42Mのうち、最も+X側の液体供給口42Mと、最も−X側の液体供給口42Mとの距離(X軸方向に関する距離)W42は、X軸方向に関する第1開口部23の寸法W23よりも小さい。
なお、距離W42が、寸法W23よりも大きくてもよい。換言すれば、X軸方向に関して、第1開口部23の外側に、液体供給部42(液体供給口42M)の少なくとも一部が配置されてもよい。なお、距離W42と寸法W23とが実質的に等しくてもよい。
液体供給部42(液体供給口42M)は、第1部材21の内部に形成された供給流路42Rを介して、液体供給装置42Sと接続される。液体供給装置42Sは、クリーンで温度調整された液体LQを液体供給部42(液体供給口42M)に供給可能である。液体供給部42は、液体供給装置42Sからの液体LQを第1空間SP1に供給する。
液浸部材5は、液体LQを回収可能な液体回収部43と、液体LQを回収可能な液体回収部44とを備えている。
液体回収部43は、光軸AX(光路AT)に対する放射方向に関して液体供給部41及び液体供給部42の外側に配置される。
液体回収部43は、第1部材21に配置される。液体回収部43は、第1空間SP1に面する。液体回収部43は、第1空間SP1に面するように、第1部材21の下面25に配置される。液体回収部43は、第2部材22が対向するように、第1部材21に配置される。
液体回収部43は、第1部材21の下面25に配置される開口(液体回収口)43Mを含む。液体回収部43は、第2部材22の上面29に対向するように第1部材21に配置される。液体回収部43は、下面25と上面29との間の第1空間SP1の液体LQの少なくとも一部を回収する。
液体回収部43は、下面25の領域(回収領域)254に配置される。液体回収部43は、露光光ELの光路ATの周囲に配置される。液体回収部43は、光路ATを囲むように配置される。下面25において、液体回収部43は、液体供給部42を囲むように配置される。
なお、液体回収部43は、露光光ELの光路ATの周囲において複数配置されてもよい。液体回収部43は、光路ATの周囲において間隔をあけて複数配置されてもよい。
本実施形態において、液体回収部43は、第1空間SP1の液体LQの少なくとも一部を回収し、第2空間SP2の液体LQを回収しない。すなわち、液体回収部43は、第1空間SP1から液体LQを回収可能であり、第2空間SP2から液体LQを回収しない。
液体回収部43(液体回収口43M)は、第1部材21の内部に形成された回収流路(空間)43Rを介して、液体回収装置43Cと接続される。液体回収装置43Cは、液体回収部43と真空システムとを接続可能である。液体回収部43は、第1空間SP1の液体LQの少なくとも一部を回収可能である。第1空間SP1の液体LQの少なくとも一部は、液体回収部43(液体回収口43M)を介して回収流路43Rに流入可能である。
本実施形態において、液体回収部43は、多孔部材45を含む。液体回収口43Mは、多孔部材45の孔を含む。本実施形態において、多孔部材45は、メッシュプレートを含む。多孔部材45は、上面29が対向可能な下面と、回収流路43Rに面する上面と、下面と上面とを結ぶ複数の孔とを有する。液体回収部43は、多孔部材45の孔を介して液体LQを回収する。本実施形態において、下面25の領域(回収領域)254は、多孔部材45の下面を含む。液体回収部43(多孔部材45の孔)から回収された第1空間SP1の液体LQは、回収流路43Rに流入し、その回収流路43Rを流れて、液体回収装置43Cに回収される。
本実施形態においては、液体回収部43を介して実質的に液体LQのみが回収され、気体の回収が制限されている。制御装置6は、第1空間SP1の液体LQが多孔部材45の孔を通過して回収流路43Rに流入し、気体は通過しないように、多孔部材45の下面側の圧力(第1空間SP1の圧力)と上面側の圧力(回収流路43Rの圧力)との差を調整する。本実施形態においては、第1空間SP1は空間CSと結ばれている。制御装置6は、チャンバ装置9を制御して、第1空間SP1の圧力を調整可能である。制御装置6は、液体回収装置43Cを制御して、回収流路43Rの圧力を調整可能である。なお、多孔部材を介して液体のみを回収する技術の一例が、例えば米国特許第7292313号などに開示されている。
なお、多孔部材45を介して液体LQ及び気体の両方が回収(吸引)されてもよい。なお、第1部材21に多孔部材45が設けられなくてもよい。すなわち、多孔部材を介さずに第1空間SP1の流体(液体LQ及び気体の一方又は両方)が回収されてもよい。
液体回収部44は、光軸AX(光路AT)に対する放射方向に関して液体供給部41及び液体供給部42の外側に配置される。
液体回収部44は、液浸空間LSの液体LQの少なくとも一部を回収する。液体回収部44は、第2部材22に配置される。液体回収部44は、第2空間SP2に面する。液体回収部44は、第2空間SP2に面するように、第2部材22の下面30に配置される。液体回収部44は、基板P(物体)が対向するように、第2部材22に配置される。
液体回収部44は、第2部材22の下面30に配置される開口(液体回収口)44Mを含む。液体回収部44は、基板P(物体)の上面に対向するように第2部材22に配置される。液体回収部44は、下面30と基板P(物体)の上面との間の第2空間SP2の液体LQの少なくとも一部を回収する。
液体回収部44は、下面30の領域(回収領域)302に配置される。液体回収部44は、露光光ELの光路ATの周囲に配置される。液体回収部44は、光路ATを囲むように配置される。
なお、液体回収部44は、露光光ELの光路ATの周囲において複数配置されてもよい。液体回収部44は、光路ATの周囲において間隔をあけて複数配置されてもよい。
本実施形態において、液体回収部44は、第2空間SP2の液体LQの少なくとも一部を回収し、第1空間SP1の液体LQを回収しない。すなわち、液体回収部44は、第2空間SP2から液体LQを回収可能であり、第1空間SP1から液体LQを回収しない。
液体回収部44(液体回収口44M)は、第2部材22の内部に形成された回収流路(空間)44Rを介して、液体回収装置44Cと接続される。液体回収装置44Cは、液体回収部44と真空システムとを接続可能である。液体回収部44は、第2空間SP2の液体LQの少なくとも一部を回収可能である。第2空間SP2の液体LQの少なくとも一部は、液体回収部44(液体回収口)を介して回収流路44Rに流入可能である。
本実施形態において、液体回収部44は、多孔部材46を含む。液体回収口44Mは、多孔部材46の孔を含む。本実施形態において、多孔部材46は、メッシュプレートを含む。多孔部材46は、基板P(物体)の上面が対向可能な下面と、回収流路44Rに面する上面と、下面と上面とを結ぶ複数の孔とを有する。液体回収部44は、多孔部材46の孔を介して液体LQを回収する。本実施形態において、下面30の領域(回収領域)302は、多孔部材46の下面を含む。液体回収部44(多孔部材46の孔)から回収された第2空間SP2の液体LQは、回収流路44Rに流入し、その回収流路44Rを流れて、液体回収装置44Cに回収される。
本実施形態においては、液体回収部44を介して液体LQとともに気体が回収される。換言すれば、液体回収部44は、第2空間SP2に存在する流体(液体LQ及び気体の一方又は両方)について、気液混合回収する。なお、多孔部材46を介して液体LQのみが回収され、気体の回収が制限されてもよい。なお、第2部材22に多孔部材46が設けられなくてもよい。すなわち、多孔部材を介さずに第2空間SP2の流体(液体LQ及び気体の一方又は両方)が回収されてもよい。
本実施形態においては、回収流路44Rは、光路AT(光軸AX)に対して内面31の外側に配置される。回収流路44Rは、液体回収部44の上方に配置される。第2部材22が移動することにより、第2部材22の流体回収部44及び回収流路44Rが、第1部材21の外面27の外側で移動する。
本実施形態においては、液体供給部41からの液体LQの供給動作と並行して、液体回収部44からの液体LQの回収動作が実行されることによって、一方側の終端光学素子13及び液浸部材5と、他方側の基板P(物体)との間に液体LQで液浸空間LSが形成される。
また、本実施形態においては、液体供給部41及び液体供給部42からの液体LQの供給動作、及び液体回収部44からの液体LQの回収動作と並行して、液体回収部43からの液体LQの回収動作が実行される。
本実施形態において、第1界面LG1は、液体回収部43と上面29との間に形成される。第2界面LG2は、液体回収部44と基板P(物体)の上面との間に形成される。
本実施形態においては、第1界面LG1が液体回収部43と上面29との間に形成され、第1空間SP1の液体LQが液体回収部43の外側の空間(例えば外面27と内面31との間の空間)に移動することが抑制されている。外面27と内面31との間の空間には液体LQが存在しない。外面27と内面31との間の空間は気体空間である。そのため、第2部材22は円滑に移動可能である。
また、本実施形態においては、光路ATに対して第1空間SP1の外側(外面27の外側)に液体LQが移動(流出)したとしても、内面31によって、その液体LQが基板P上(第2空間SP2)に移動(流出)することが抑制される。
本実施形態において、第2部材22は、液体LQが流通可能な通路50を有する。通路50は、第1空間SP1と第2空間SP2とを結ぶように第2部材22に設けられる。通路50は、第2部材22の上面29と下面30とを結ぶように設けられる。通路50は、上面29と下面30とを結ぶ孔(貫通孔)を含む。通路50の上端の開口50Aは、第1空間SP1に面する。通路50の下端の開口50Mは、第2空間SP2に面する。
通路50は、第2開口部28とは異なる開口部(孔)である。通路50を、第3開口部50、と称してもよい。通路(第3開口部)50は、第2開口部28の外側に配置される。通路(第3開口部)50は、第2開口部28(光路AT)の周囲の少なくとも一部に配置される。
第1空間SP1の液体LQの少なくとも一部が、通路50を介して、第2空間SP2に供給される。液体供給部42から第1空間SP1に供給された液体LQの少なくとも一部は、通路50を介して、第2空間SP2に供給される。液体供給部42は、第1空間SP1に液体LQを供給可能である。液体供給部42は、通路50を介して、第2空間SP2に液体LQを供給可能である。液体供給部42は、通路50を介して、基板P(物体)上に液体LQを供給可能である。
すなわち、本実施形態において、通路50は、第2部材22と基板P(物体)との間の第2空間SP2に液体LQを供給する液体供給部として機能する。本実施形態において、通路50を、液体供給部50、と称してもよい。通路(液体供給部)50は、第1空間SP1の液体LQの少なくとも一部を、第2空間SP2に供給する。
第1空間SP1の液体LQの少なくとも一部は、通路50の上端の開口50Aから通路50に流入し、通路50の下端の開口50Mから流出する。これにより、第1空間SP1の液体LQの少なくとも一部が、通路50を介して第2空間SP2に供給される。通路50の上端の開口50Aを、流入口50A、と称してもよい。通路50の下端の開口50Mを、流出口50M、と称してもよい。通路50の下端の開口(流出口)50Mは、第2空間SP2に液体LQを供給する液体供給口として機能する。第2空間SP2に面する通路50の下端の開口50Mを、液体供給口50M、と称してもよい。
通路(液体供給部)50は、第2空間SP2に面するように第2部材22に設けられる。通路(液体供給部)50は、第2開口部28の外側に配置される。通路(液体供給部)50は、第2開口部28の外側において、第2部材22の下面30と基板P(物体)の上面との間の第2空間SP2に面するように配置される。
本実施形態において、液体供給部50(液体供給口50M)は、第2空間SP2に面するように、下面30の領域301に配置される。
液体供給部50は、第2部材22の下面30に配置される開口(液体供給口)50Mを含む。液体供給部50は、基板P(物体)の上面に対向するように配置される。液体供給部50は、第2部材22の下面30と基板P(物体)の上面との間の第2空間SP2に液体LQを供給する。
本実施形態においては、終端光学素子13の光軸AXと垂直なXY平面内において、液体供給部42と通路50とは異なる位置に配置される。
本実施形態において、液体供給部(通路)50は、X軸方向に関して、第2開口部28(光路AT、終端光学素子13)の一側(+X側)及び他側(−X側)のそれぞれに配置される。
図10に示すように、本実施形態において、液体供給部50は、光路AT(第2開口部28)に対して+X側の下面30の一部の領域501Sに配置された複数の液体供給口50Mと、光路AT(第2開口部28)に対して−X側の下面30の一部の領域502Sに配置された複数の液体供給口50Mとを含む。+X側の領域501Sにおいて、液体供給口50Mは、Y軸方向に複数配置される。−X側の領域502Sにおいて、液体供給口50Mは、Y軸方向に複数配置される。本実施形態においては、+X側の領域501Sにおいて、液体供給口51Mは、Y軸方向に4つ配置される。−X側の領域502Sにおいて、液体供給口51Mは、Y軸方向に4つ配置される。
本実施形態において、Y軸方向に配置された複数の液体供給口50Mのうち、最も+Y側の液体供給口50Mと、最も−Y側の液体供給口50Mとの距離(Y軸方向に関する距離)W50は、Y軸方向に関する第2開口部28の寸法W28よりも小さい。
なお、距離W50が、寸法W28よりも大きくてもよい。換言すれば、Y軸方向に関して、第2開口部28の外側に、液体供給部50(液体供給口50M)の少なくとも一部が配置されてもよい。なお、距離W50と寸法W28とが実質的に等しくてもよい。
液体供給部50(液体供給口50M)は、第1空間SP1、及び第1部材21の内部に形成された供給流路42Rを介して、液体供給装置42Sと接続される。液体供給装置42Sは、クリーンで温度調整された液体LQを、第1空間SP1を介して、液体供給部50(液体供給口50M)に供給可能である。液体供給部42は、液体供給装置42Sからの液体LQを第1空間SP1に供給する。第1空間SP1の液体LQの少なくとも一部は、液体供給部50(液体供給口50M)を介して、第2空間SP2に供給される。
なお、第2空間SP2の液体LQの少なくとも一部が、通路50を介して、第1空間SP1に移動(流入)してもよい。
本実施形態において、第1空間SP1の液体LQの少なくとも一部は、第2開口部28を介して、第2空間SP2に供給される。すなわち、本実施形態において、第1空間SP1の液体LQは、第2開口部28及び通路(第3開口部)50の両方を介して、第2空間SP2に移動可能である。液体供給部42は、第2開口部28及び通路(第3開口部)50を介して、第2空間SP2に液体LQを供給可能である。
本実施形態においては、上面29側の第1空間SP1及び下面30側の第2空間SP2の一方から他方への第2開口部28及び第3開口部50を介さない液体LQの移動が抑制されている。第1空間SP1と第2空間SP2とは、第2部材22によって仕切られている。第1空間SP1の液体LQは、第2開口部28及び第3開口部50を介して第2空間SP2に移動できる。第1空間SP1の液体LQは、第2開口部28及び第3開口部50を介さずに第2空間SP2に移動できない。光路ATに対して第2開口部28よりも外側の第1空間SP1に存在する液体LQは、第3開口部50を介して、第2空間SP2に移動できる。第2空間SP2の液体LQは、第2開口部28及び第3開口部50の一方又は両方を介して、第1空間SP1に移動できる。第2空間SP2の液体LQは、第2開口部28及び第3開口部50の少なくとも一方を介さずに第1空間SP1に移動できない。光路ATに対して第2開口部28よりも外側の第2空間SP2に存在する液体LQは、第3開口部50を介して、第1空間SP1に移動できる。
すなわち、本実施形態において、液浸部材5は、第2開口部28及び第3開口部28以外に、第1空間SP1と第2空間SP2とを流体的に接続する流路を有しない。
本実施形態において、液体供給部41から第3空間SP3及び光路空間SPKを介して第1空間SP1に供給された液体LQの少なくとも一部が、第3開口部(通路)50を介して、第2空間SP2に供給されてもよい。液体供給部41から第3空間SP3及び光路空間SPKを介して第2空間SP2に供給された液体LQの少なくとも一部が、通路(第3開口部)50を介して、第1空間SP1に供給されてもよい。
XY平面内において、通路(第3開口部)50の寸法は、第1開口部23の寸法よりも小さい。XY平面内において、通路(第3開口部)50の寸法は、第2開口部28の寸法よりも小さい。
射出面12から射出された露光光ELは、第1開口部23及び第2開口部28を通過可能である。射出面12から射出された露光光ELが基板P(物体)に照射されることが妨げられないように、第1開口部23の寸法及び第2開口部28の寸法のそれぞれは、射出面12から射出された露光光ELの断面の寸法よりも大きい。
本実施形態において、通路(第3開口部)50の寸法は、射出面12から射出された露光光ELの断面の寸法よりも小さい。本実施形態において、通路(第3開口部)50は、露光光ELの光路ATLに配置されない。
図13は、液体供給部42の近傍を示す断面図である。図14は、通路(液体供給部)50の近傍を示す断面図である。
本実施形態において、液浸部材5は、液体供給部42からの液体LQの少なくとも一部を通路50へ導く誘導部51を有する。
また、本実施形態において、液浸部材5は、誘導部51の周囲の少なくとも一部に配置され、誘導部51の液体LQが誘導部51から流出することを抑制する抑制部52を有する。
本実施形態において、第1空間SP1は、第1部材21と第2部材22との間隙が寸法D1aの間隙部分G1aと、寸法D1aよりも小さい寸法D1bの間隙部分G1bとを含む。
本実施形態において、誘導部51は、間隙部分G1aを含む。抑制部52は、間隙部分G1bを含む。
第2部材22は、第1部材21が対向可能な凹部53を有する。凹部53を、溝部53、と称してもよい。図9等に示すように、凹部53は、第2開口部28を囲むように形成される。XY平面内において、凹部53は、環状である。
凹部53の内側に、上面29の領域293が配置される。凹部53の周囲の少なくとも一部に、領域292及び領域294が配置される。領域292は、光路ATに対して凹部53の内側に配置される。領域292は、第2開口部28と凹部53との間に配置される。領域294は、光路ATに対して凹部53の外側に配置される。領域294は、凹部53を囲むように配置される。
間隙部分G1aの少なくとも一部は、凹部53によって規定される。間隙部分G1bの少なくとも一部は、凹部53の周囲に配置される領域292及び領域294によって規定される。
間隙部分G1aは、第1部材21の下面25と、第2部材22の凹部53との間の空間を含む。間隙部分G1aは、第1部材21の下面25の領域253と、第2部材22の上面29の領域293との間の空間を含む。間隙部分G1aは、第1空間SP1の一部の空間(部分空間)である。間隙部分G1aを、部分空間G1a、と称してもよい。
間隙部分G1bは、第1部材21の下面25の領域253と、第2部材22の上面29の領域292との間の空間を含む。間隙部分G1bは、第1部材21の下面25の領域253と、第2部材22の上面29の領域294との間の空間を含む。
領域253と領域292との間の間隙部分G1b(抑制部52)は、露光光ELの光路ATに対して間隙部分G1a(誘導部51)の内側に配置される。また、領域253と領域292との間の間隙部分G1b(抑制部52)は、露光光ELの光路ATに対して、液体供給部42の内側に配置される。
領域253と領域294との間の間隙部分G1b(抑制部52)は、露光光ELの光路ATに対して間隙部分G1a(誘導部51)の外側に配置される。また、領域253と領域294との間の間隙部分G1b(抑制部52)は、露光光ELの光路ATに対して、液体供給部42の外側に配置される。
間隙部分G1bは、第1空間SP1の一部の空間(部分空間)である。間隙部分G1bを、部分空間G1b、と称してもよい。
図13に示すように、液体供給部42(液体供給口42M)は、間隙部分G1aに面するように配置される。すなわち、液体供給部42は、誘導部51に面するように配置される。液体供給部42は、凹部53と対向するように配置される。
図14に示すように、通路50の上端の開口(流入口)50Aは、間隙部分G1aに面するように配置される。すなわち、開口50Aは、誘導部51に面するように配置される。開口50Aは、凹部53の内側に配置される。
液体供給部42は、間隙部分G1aに液体LQを供給する。すなわち、液体供給部42は、誘導部51に液体LQを供給する。液体供給部42は、凹部53に液体LQを供給する。
図13等に示すように、凹部53の上端の開口の寸法は、液体供給部42(液体供給口42M)の寸法よりも大きい。これにより、液体供給部42からの液体LQは、凹部53(間隙部分G1a、誘導部51)に円滑に供給される。
液体供給部42から間隙部分G1a(凹部53)に供給された液体LQは、その間隙部分G1a(凹部53)によって、開口50A(通路50)に誘導される。
間隙部分G1aの寸法D1aは、間隙部分G1bの寸法D1bよりも大きい。したがって、液体LQは、間隙部分G1aを円滑に流れることができる。液体供給部42から間隙部分G1aに供給された液体LQは、その間隙部分G1aに面するように配置された通路50の上端の開口50Aに円滑に到達することができる。
本実施形態においては、XY平面内において、液体供給部42と通路50(開口50A)とは異なる位置に配置される。液体供給部41から供給された液体LQは、間隙部分G1a(誘導部51)によって、通路50(開口50A)まで誘導される。
図9に示すように、XY平面内において、凹部53は、環状である。凹部53は、実質的にX軸と平行な部分531と、実質的にY軸と平行な部分532とを含む。部分531は、Y軸方向に関して第2開口部28(光路AT)の一側(+Y側)及び他側(−Y側)に配置される。部分532は、X軸方向に関して第2開口部28(光路AT)の一側(+X側)及び他側(−X側)に配置される。
液体供給部42は、部分531と対向するように配置される。通路50の上端の開口50Aは、部分532の内側に配置される。液体供給部42から部分531に供給された液体LQの少なくとも一部は、部分532に流入する。部分532の液体LQの少なくとも一部は、開口50Aを介して通路50に流入する。
間隙部分G1bの寸法D1bは、間隙部分G1aの寸法D1aよりも小さい。間隙部分G1bは、間隙部分G1aの周囲に配置される。したがって、間隙部分G1a(誘導部51)の液体LQが、その間隙部分G1a(誘導部51)から流出することが抑制される。例えば、間隙部分G1bにおける圧力損失により、間隙部分G1aの液体LQが間隙部分G1aから流出することが抑制される。換言すれば、間隙部分G1bにより、液体供給部42から間隙部分G1aに供給された液体LQが、間隙部分G1aに閉じ込められる。
本実施形態において、間隙部分G1bの寸法D1bは、例えば200μm以下である。寸法D1bは、例えば10μm以上100μm以下でもよい。
間隙部分G1aの寸法D1aは、例えば寸法D1bの2倍以上100倍以下でもよい。
本実施形態において、液体供給部42からの液体LQの少なくとも一部は、間隙部分G1bにも供給される。すなわち、液体供給部42から間隙部分G1aに供給された液体LQの少なくとも一部は、間隙部分G1bに流入する。間隙部分G1bの寸法D1bは小さい。そのため、液体LQが間隙部分G1bに流入しても、その間隙部分G1bの液体LQが、間隙部分G1bから流出することが抑制される。
すなわち、本実施形態において、第1空間SP1は、間隙部分G1aと間隙部分G1bとを有し、その間隙部分G1aに液体供給部42から液体LQが供給されても、間隙部分G1b(第1空間SP1)の外側に液体LQが流出することが抑制される。
また、本実施形態においては、下面25の領域253と上面29の領域294との間の間隙部分G1bに面するように、液体回収部43が配置される。液体回収部43は、露光光ELの光路ATに対して間隙部分G1bの外側に配置される。また、液体回収部43は、露光光ELの光路ATに対して、液体供給部42の外側に配置される。そのため、間隙部分G1aから、下面25の領域253と上面29の領域294との間の間隙部分G1bに流入した液体LQは、液体回収部43から回収される。したがって、間隙部分G1b(第1空間SP1)の外側に液体LQが流出することが抑制される。
上述のように、本実施形態において、抑制部52は、間隙部分G1bを含む。間隙部分G1bは、露光光ELの光路ATに対して液体供給部43の内側及び外側の両方に配置される。抑制部52が、液体回収部43を含む概念でもよい。液体回収部43は、露光光ELの光路ATに対して液体供給部42の外側に配置される。本実施形態において、抑制部52は、間隙部分G1b及び液体回収部43の一方又は両方を含む概念でもよい。
本実施形態において、第2部材22は、駆動装置47の作動により移動する。駆動装置47は、例えばモータを含む。駆動装置47は、ローレンツ力を用いて第2部材22を移動可能である。駆動装置47は、第2部材22を、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZの6つの方向に移動可能である。駆動装置47は、終端光学素子13及び第1部材21に対して第2部材22を移動可能である。駆動装置47は、制御装置6に制御される。
第2部材22は、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZの少なくとも一つの方向に移動可能である。
本実施形態において、第2部材22は、少なくとも、終端光学素子13の光軸AX(Z軸)と垂直なXY平面内において移動可能である。第2部材22は、XY平面と実質的に平行に移動可能である。
本実施形態において、第2部材22は、少なくとも、終端光学素子13の光軸AXと実質的に垂直なX軸方向に移動可能である。以下の説明においては、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZの6つの方向のうち、専らX軸と平行な方向に第2部材22が移動することとする。
本実施形態において、第1部材21は、終端光学素子13を保護するように配置される。第1部材21は、終端光学素子13を保護するように、光路ATの周囲に配置される。第1部材21は、終端光学素子13を保護する保護部材として機能する。
第1部材21の少なくとも一部は、終端光学素子13を保護する保護部として機能する。本実施形態において、第1部材21の部分211及び部分212のそれぞれは、終端光学素子13を保護する保護部として機能する。
第1部材21の部分211は、終端光学素子13の射出面12を保護するように、光路ATLの周囲に配置される。部分211の少なくとも一部は、射出面12を保護するように、間隙を介して、射出面12の下方に配置される。
第1部材21の部分212は、終端光学素子13の外面131を保護するように、光路ATO(終端光学素子13)の周囲に配置される。部分212の少なくとも一部は、外面131を保護するように、間隙を介して、外面131の周囲に配置される。
以下の説明においては、第1部材21の部分211を適宜、保護部211、と称し、部分212を適宜、保護部212、と称する。
保護部211及び保護部212のそれぞれは、光路ATの外側において、終端光学素子13と第2部材22との間に配置される。
第1部材21は、第2部材22から終端光学素子13を保護する。第1部材21は、移動可能な第2部材22と終端光学素子13との接触(衝突)を防止する。
第1部材21の少なくとも一部は、液浸空間LSの液体LQから終端光学素子13が受ける圧力の変動を低減する。第1部材21の少なくとも一部は、液浸空間LSの液体LQから終端光学素子13が受ける圧力の変動を抑制する。第1部材21の少なくとも一部は、液浸空間LSの液体LQから終端光学素子13が受ける圧力の変動を無くすことができる。
液浸空間LSが形成されている状態で第2部材22が移動することにより、終端光学素子13に作用する液体LQの圧力が変動する可能性がある。換言すれば、第2部材22の少なくとも一部が液浸空間LSの液体LQに浸かっている状態で第2部材22が移動することにより、終端光学素子13に作用する液体LQの圧力が変動する可能性がある。第1部材21の少なくとも一部は、第2部材22の移動により液浸空間LSの液体LQから終端光学素子13が受ける圧力の変動を低減する。
本実施形態においては、第2部材22の部分221の少なくとも一部が、液浸空間LSの液体LQに浸かっている状態で移動する。終端光学素子13と第2部材22の部分221との間に配置される第1部材21の部分(保護部)211は、液浸空間LSの液体LQから終端光学素子13が受ける圧力の変動を低減する。
部分(保護部)211は、終端光学素子13と第2部材22(部分221)との間に配置される壁部60を形成する。壁部60は、終端光学素子13と第1部材21(部分211)との間の空間と、第1部材211(部分211)と第2部材22(部分221)との間の空間とを仕切る。
図6に示すように、以下の説明においては、領域241、領域251、及び領域252を含む壁部60の一部を適宜、第1壁部61、と称する。領域242、及び領域253を含む領域を適宜、第2壁部62、と称する。第1壁部61は、角部Ka及び角部Kcよりも光路AT(ATL)に近い部分である。第1壁部61は、第2壁部62よりも光路AT(ATL)に近い部分である。第1壁部61は、第2壁部62よりも下方に配置される。
また、以下の説明において、保護部211のうち、第1壁部61に相当する部分を適宜、第1保護部2111、と称し、第2壁部62に相当する部分を適宜、第2保護部2112、と称する。
本実施形態において、保護部211(壁部60)が、露光光ELが通過可能な第1開口部23を有する。
保護部211は、第1部材21のうち、光路AT(ATL)に最も近い部位48を含む。本実施形態においては、領域251の内縁部分(角部Ks)が、第1部材21のうち、光路ATに最も近い部位48である。
本実施形態において、部位48は、保護部211の最下部である。部位48は、保護部211のうち、基板P(物体)の表面(上面)に最も近い部位である。
部位48は、間隙を介して、射出面12の下方に配置される。部位48は、射出面12と基板P(物体)との間に配置される。
部位48は、第1開口部23を規定する。部位48は、第1開口部23の周囲に配置される。部位48は、第1開口部23の周囲の部位の少なくとも一部を規定する。
図7に示すように、部分221は、露光光ELが通過可能な第2開口部28を有する。
部分221は、第2部材22のうち、光路AT(ATL)に最も近い部位49を含む。本実施形態において、内面38、領域291の内縁部分(角部Ku)、及び領域301の内縁部分(角部Kt)が、第2部材22のうち、光路ATに最も近い部位49である。
本実施形態において、部位49は、部分221の最下部を含む。部位49は、部分221のうち、基板P(物体)の表面(上面)に最も近い部位を含む。本実施形態においては、第2部材22のうち、光路AT(ATL)に最も近く、基板P(物体)の表面(上面)に最も近い部位49は、領域301の内縁部分(角部Kt)である。
部位49は、間隙を介して、下面25の下方に配置される。部位49は、下面25と基板P(物体)との間に配置される。
部位49は、第2開口部28を規定する。部位49は、第2開口部28の周囲に配置される。部位49は、第2開口部28の周囲の部位の少なくとも一部を規定する。
第2部材22の移動方向(X軸方向)に関して、第2開口部28の寸法は、第1開口部23の寸法よりも大きい。原点に第2部材22が配置されている状態において、第2部材22の部位49は、光路AT(ATL)に対して第1部材21の部位48の外側に配置される。
図15は、第2部材22の動作の一例を示す図である。第2部材22は、XY平面内において定められた可動範囲(移動可能範囲)を移動可能である。本実施形態においては、第2部材22は、X軸方向に関して定められた可動範囲を移動する。図15は、可動範囲において第2部材22が最も−X側に移動された状態を示す。
第2部材22が移動することにより、第1部材21の外面27と第2部材22の内面31との間隙の寸法が変化する。換言すれば、第2部材22が移動することによって、外面27と内面31との間の空間の大きさが変化する。
図15に示す例では、第2部材22が−X方向に移動することにより、終端光学素子13に対して+X側における外面27と内面31との間隙の寸法が小さくなる(外面27と内面31との間の空間が小さくなる)。第2部材22が−X方向に移動することにより、終端光学素子13に対して−X側における外面27と内面31との間隙の寸法が大きくなる(外面27と内面31との間の空間が大きくなる)。
第2部材22が+X方向に移動することにより、終端光学素子13に対して+X側における外面27と内面31との間隙の寸法が大きくなる(外面27と内面31との間の空間が大きくなる)。第2部材22が+X方向に移動することにより、終端光学素子13に対して−X側における外面27と内面31との間隙の寸法が小さくなる(外面27と内面31との間の空間が小さくなる)。
例えば、第1部材21(外側面29)と第2部材22(内側面30)とが接触しないように、第2部材22の可動範囲(移動可能範囲)が定められてもよい。
本実施形態においては、第2部材22の部位49は、光路AT(ATL)に対して、第1部材21の部位48の外側に配置され続ける。
本実施形態においては、第1部材21に対して第2部材22が移動しても、第2部材22の部位49は、光路AT(ATL)に対して、第1部材21の部位48の外側に配置され続ける。可動範囲を移動する第2部材22の移動期間において、第2部材22の部位49は、光路AT(ATL)に対して、第1部材21の部位48の外側に配置され続ける。
例えば、第2部材22の部位49が光路AT(ATL)に対して第1部材21の部位48の外側に配置され続けるように、第2部材22の可動範囲が定められてもよい。
第2部材22の部位49が光路AT(ATL)に対して第1部材21の部位48の外側に配置され続けるように、第1部材21と第2部材22とが接触しないように定められた第2部材22の可動範囲に基づいて、第2部材22の移動方向(X軸方向)に関する第1開口部23の寸法及び第2開口部28の寸法の一方又は両方が定められてもよい。
第2部材22の部位49が光路AT(ATL)に対して第1部材21の部位48の外側に配置され続けるように、第2部材22の移動方向(X軸方向)に関する第1開口部23の寸法及び第2開口部28の寸法の一方又は両方に基づいて、第1部材21と第2部材22とが接触しないように第2部材22の可動範囲が定められてもよい。
図15に示すように、可動範囲において第2部材22が最も−X側に移動された状態において、第2部材22は、露光光ELの光路ATLに配置されない。換言すれば、可動範囲において第2部材22が最も−X側に移動された状態においても、同様に、可動範囲において第2部材22が最も−X側に移動された状態においても、第2部材22は、露光光ELの光路ATLに配置されない。第2部材22の可動範囲において、第2部材22の部位49は、露光光ELの光路ATLの外側に配置される。
すなわち、第2部材22は、射出面12から射出される露光光ELを遮らないように移動する。第2部材22の可動範囲において第2部材22が露光光ELを遮らないように、第2開口部28の寸法が定められてもよいし、第2部材22の可動範囲が定められてもよい。
図15に示すように、可動範囲において第2部材22が最も−X側に移動された状態において、光路AT(光軸AX)に対して+X側における第1部材21の部位48の外側に、第2部材22の部位49が配置される。また、可動範囲において第2部材22が最も−X側に移動された状態において、光路AT(光軸AX)に対して−X側における第1部材21の部位48の外側に、第2部材22の部位49が配置される。
また、可動範囲において第2部材22が最も+X側に移動された状態において、光路AT(光軸AX)に対して−X側における第1部材21の部位48の外側に、第2部材22の部位49が配置される。また、可動範囲において第2部材22が最も+X側に移動された状態において、光路AT(光軸AX)に対して+X側における第1部材21の部位48の外側に、第2部材22の部位49が配置される。
保護部211(壁部60)は、可動範囲を移動する第2部材22の移動期間において、終端光学素子13と第2部材22(部分221)とが対向しないように、終端光学素子13と第2部材22との間に配置される。換言すれば、第2部材22が可動範囲を移動する移動期間において、終端光学素子13と第2部材22(部分221)との間には、常に保護部211が配置される。保護部211は、終端光学素子13と第2部材22(部分221)とが対向することを阻止する。
本実施形態において、第2部材22(部分221)は、下面25の領域252、領域253、領域254、及び領域255の下方において移動する。光軸AXに対する放射方向に関して、第2部材22の部位49が第1部材21の部位48よりも内側に移動しないように、第2部材22の部位49が、下面25の下方において移動する。換言すれば、第2部材22(第2部材22の部位49)は、光路AT(ATL)に対して、第1部材21の部位48の外側において移動する。なお、第2部材22が、下面25の領域251、領域252、領域253、領域254、及び領域255の下方において移動してもよい。
図16は、第1部材21の液体供給部42(液体供給口42M)と、第2部材22の誘導部51(凹部53)及び通路50との関係を示す図である。図16(A)は、第2部材22が原点に配置されている状態を示す。図16(B)は、可動範囲において第2部材22が最も+X側に配置されている状態を示す。図16(C)は、可動範囲において第2部材22が最も−X側に配置されている状態を示す。
図16に示すように、第2部材22が可動範囲を移動しても、液体供給部42は、誘導部51(凹部53)と対向し続ける。本実施形態においては、複数(4つ)の液体供給口42MがX軸方向に配置される。凹部53は、実質的にX軸と平行な部分531を有する。第2部材22が移動しても、複数の液体供給口42Mは、凹部53の部分531と対向し続けることができる。
したがって、第2部材22が可動範囲を移動しても、その第2部材22の可動範囲において、液体供給部42からの液体LQは、誘導部51(凹部53)に供給され続ける。また、第2部材22の可動範囲において、誘導部51に供給された液体LQは、通路50に供給され続ける。したがって、第2部材22が移動しても、第1空間SP1において誘導部51からの液体LQの流出が抑制されつつ、第1空間SP1の液体LQが通路50を介して第2空間SP2に供給される。
本実施形態においては、第1部材21と第2部材22との間の第1空間SP1の少なくとも一部に、第2部材22の振動を低減する減衰部55が形成される。
本実施形態において、第1部材21と第2部材22との第1空間SP1の間隙部分G1bは、第2部材22の振動を低減する減衰部55として機能する。第2部材22が終端光学素子13の光軸AXと垂直なXY平面内において移動される場合において、減衰部55は、専ら、光軸AXと平行なZ軸方向に関する第2部材22の振動を低減する。
減衰部55は、所謂、スクイズフィルムダンパ(squeeze film damper)を含む。スクイズフィルムダンパは、間隙部分G1bに形成される。上述のように、本実施形態において、液体供給部42から供給された液体LQの少なくとも一部は、間隙部分G1bに流入する。液体供給部42から間隙部分G1bに供給された液体LQにより、第2部材22の振動を低減するスクイズフィルムダンパが形成される。
また、本実施形態においては、液体供給部41から供給された液体LQの少なくとも一部が、開口32を介して、第1空間SP1(間隙部分G1b)に流入する。液体供給部41から間隙部分G1bに供給された液体LQにより、第2部材22の振動を低減するスクイズフィルムダンパが形成されてもよい。
すなわち、スクイズフィルムダンパは、液体供給部41から供給された液体LQで形成されてもよいし、液体供給部42から供給された液体LQで形成されてもよいし、液体供給部41から供給された液体LQ及び液体供給部42から供給された液体LQの両方で形成されてもよい。
なお、間隙部分G1bに液体LQが供給されなくてもよい。間隙部分G1bが気体で満たされていてもよい。間隙部分G1bの気体により減衰部(スクイズフィルムダンパ)55が形成されてもよい。
第2部材22がXY平面内において移動する期間において、第2部材22がZ軸方向に振動すると、例えば第1部材21と第2部材22とが接触したり、液浸空間LSの液体LQの圧力が変動したりする可能性がある。本実施形態においては、減衰部55によって、第2部材22に望まれない振動が生じることが抑制される。
次に、第2部材22の動作の一例について説明する。
第2部材22は、基板P(物体)の移動と協調して移動可能である。第2部材22は、基板P(物体)と独立して移動可能である。第2部材22は、基板P(物体)の移動の少なくとも一部と並行して移動可能である。
第2部材22は、基板P(物体)が移動する期間の少なくとも一部において移動可能である。第2部材22は、基板P(物体)の移動と並行して移動可能である。
第2部材22は、基板P(物体)の移動方向に移動可能である。例えば、基板Pが移動される期間の少なくとも一部において、第2部材22は、基板Pの移動方向に移動可能である。例えば、基板PがXY平面内における一方向(例えば+X方向)に移動されるとき、第2部材22は、その基板Pの移動と同期して、XY平面内における一方向(+X方向)に移動可能である。
第2部材22は、液浸空間LSが形成されている状態において移動可能である。第2部材22は、液浸空間LSの液体LQと接触した状態において移動可能である。第2部材22は、第1空間SP1及び第2空間SP2に液体LQが存在する状態において移動可能である。
第2部材22は、液体供給部41から液体LQが供給される期間の少なくとも一部において移動可能である。第2部材22は、液体供給部41からの液体LQの供給と並行して移動可能である。
第2部材22は、液体供給部42から液体LQが供給される期間の少なくとも一部において移動可能である。第2部材22は、液体供給部42からの液体LQの供給と並行して移動可能である。
第2部材22は、液体回収部43から液体LQが回収される期間の少なくとも一部において移動可能である。第2部材22は、液体回収部43からの液体LQの回収と並行して移動可能である。
第2部材22は、液体回収部44から液体LQが回収される期間の少なくとも一部において移動可能である。第2部材22は、液体回収部44からの液体LQの回収と並行して移動可能である。
第2部材22は、液体供給部41及び液体供給部42の一方又は両方からの液体LQの供給と、液体回収部43及び液体回収部44の一方又は両方からの液体LQの回収と並行して移動可能である。
第2部材22は、射出面12から露光光ELが射出される期間の少なくとも一部において移動可能である。第2部材22は、射出面12からの露光光ELの射出と並行して移動可能である。
第2部材22は、液浸空間LSが形成されている状態で、基板P(物体)が移動する期間の少なくとも一部と並行して移動可能である。
第2部材22は、液浸空間LSが形成されている状態で、射出面12から露光光ELが射出される期間の少なくとも一部において移動可能である。
第2部材22は、第2部材22と基板P(物体)とが対向しない状態において移動してもよい。例えば、第2部材22は、その第2部材22の下方に物体が存在しない状態において移動してもよい。
第2部材22は、第2部材22と基板P(物体)との間の空間に液体LQが存在しない状態において移動してもよい。例えば、第2部材22は、液浸空間LSが形成されていない状態において移動してもよい。
本実施形態において、第2部材22は、例えば基板P(物体)の移動条件に基づいて移動する。制御装置6は、例えば基板P(物体)の移動条件に基づいて、基板P(物体)の移動の少なくとも一部と並行して第2部材22を移動する。
制御装置6は、液浸空間LSが形成され続けるように、液体供給部41及び液体供給部42からの液体LQの供給と液体回収部43及び液体回収部44からの液体LQの回収とを行いながら、第2部材22を移動する。
本実施形態において、第2部材22は、基板P(物体)との相対移動が小さくなるように移動可能である。また、第2部材22は、基板P(物体)との相対移動が、第1部材21と基板P(物体)との相対移動よりも小さくなるように移動可能である。相対移動は、相対速度、及び相対加速度の少なくとも一方を含む。
例えば、第2部材22は、基板P(物体)と同期して移動してもよい。第2部材22は、基板P(物体)に追従するように移動してもよい。
第2部材22は、基板P(物体)との相対速度が小さくなるように移動可能である。例えば、第2部材22は、液浸空間LSが形成されている状態で、あるいは第1空間SP1及び第2空間SP2の一方又は両方に液体LQが存在している状態で、基板P(物体)との相対速度が小さくなるように移動してもよい。
また、第2部材22は、基板P(物体)との相対加速度が小さくなるように移動可能である。例えば、第2部材22は、液浸空間LSが形成されている状態で、あるいは第1空間SP1及び第2空間SP2の一方又は両方に液体LQが存在している状態で、基板P(物体)との相対加速度が小さくなるように移動してもよい。
また、第2部材22は、基板P(物体)との相対速度が、第1部材21と基板P(物体)との相対速度よりも小さくなるように移動可能である。例えば、第2部材22は、液浸空間LSが形成されている状態で、あるいは第1空間SP1及び第2空間SP2の一方又は両方に液体LQが存在している状態で、基板P(物体)との相対速度が、第1部材21と基板P(物体)との相対速度よりも小さくなるように移動してもよい。
また、第2部材22は、基板P(物体)との相対加速度が、第1部材21と基板P(物体)との相対加速度よりも小さくなるように移動可能である。例えば、第2部材22は、液浸空間LSが形成されている状態で、あるいは第1空間SP1及び第2空間SP2の一方又は両方に液体LQが存在している状態で、基板P(物体)との相対加速度が、第1部材21と基板P(物体)との相対加速度よりも小さくなるように移動してもよい。
第2部材22は、例えば基板P(物体)の移動方向に移動可能である。例えば、基板P(物体)が+X方向移動するとき、第2部材22は+X方向に移動可能である。基板P(物体)が−X方向移動するとき、第2部材22は−X方向に移動可能である。また、基板P(物体)が+X方向に移動しつつ+Y方向(又は−Y方向)に移動するとき、第2部材22は+X方向に移動可能である。また、基板P(物体)が−X方向に移動しつつ+Y方向(又は−Y方向)に移動するとき、第2部材22は−X方向に移動可能である。
すなわち、本実施形態においては、基板P(物体)がX軸方向の成分を含むある方向に移動する場合、第2部材22はX軸方向に移動する。例えば、X軸方向の成分を含むある方向への基板P(物体)の移動の少なくとも一部と並行して、第2部材22がX軸方向に移動してもよい。
なお、第2部材22がY軸方向に移動可能でもよい。基板P(物体)がY軸方向の成分を含むある方向に移動する場合、第2部材22がY軸方向に移動してもよい。例えば、Y軸方向の成分を含むある方向への基板P(物体)の移動の少なくとも一部と並行して、基板P(物体)との相対速度差が小さくなるように、第2部材22がY軸方向に移動してもよい。
次に、上述の露光装置EXを用いて基板Pを露光する方法について説明する。
以下の説明においては、基板Pの露光において、液体供給部41及び液体供給部42から液体LQが供給されるとともに、液体回収部43及び液体回収部44のそれぞれから液体LQが回収されることとする。
なお、基板Pの露光において、例えば液体供給部41及び液体供給部42から液体LQを供給し、液体回収部44から液体LQを回収し、液体回収部43から液体LQを回収しなくてもよい。
液浸部材5から離れた基板交換位置において、露光前の基板Pを基板ステージ2(第1保持部)に搬入(ロード)する処理が行われる。基板ステージ2が液浸部材5から離れている期間の少なくとも一部において、計測ステージ3が終端光学素子13及び液浸部材5と対向するように配置される。制御装置6は、液体供給部41からの液体LQの供給と、液体回収部43及び液体回収部44からの液体LQの回収とを行って、計測ステージ3上に液浸空間LSを形成する。
また、制御装置6は、液体供給部41からの液体LQの供給、及び液体回収部43及び液体回収部44からの液体LQの回収と並行して、液体供給部42からの液体LQの供給を行う。液体供給部42から第1空間PS1に供給された液体LQの少なくとも一部は、通路50を介して、第2空間SP2(計測ステージ3上)に供給される。
露光前の基板Pが基板ステージ2にロードされ、計測ステージ3を用いる計測処理が終了した後、制御装置6は、終端光学素子13及び液浸部材5と基板ステージ2(基板P)とが対向するように、基板ステージ2を移動する。終端光学素子13及び液浸部材5と基板ステージ2(基板P)とが対向する状態で、液体供給部41からの液体LQの供給と並行して液体回収部43及び液体回収部44からの液体LQの回収が行われることによって、光路ATLが液体LQで満たされるように、終端光学素子13及び液浸部材5と基板ステージ2(基板P)との間に液浸空間LSが形成される。
また、制御装置6は、液体供給部41からの液体LQの供給、及び液体回収部43及び液体回収部44からの液体LQの回収と並行して、液体供給部42からの液体LQの供給を行う。液体供給部42から第1空間PS1に供給された液体LQの少なくとも一部は、通路50を介して、第2空間SP2(基板P上、基板ステージ2上)に供給される。
制御装置6は、基板Pの露光処理を開始する。制御装置6は、基板P上に液浸空間LSが形成されている状態で、照明系ILから露光光ELを射出する。照明系ILはマスクMを露光光ELで照明する。マスクMからの露光光ELは、投影光学系PL及び射出面12と基板Pとの間の液浸空間LSの液体LQを介して基板Pに照射される。これにより、基板Pは、終端光学素子13の射出面12と基板Pとの間の液浸空間LSの液体LQを介して射出面12から射出された露光光ELで露光され、マスクMのパターンの像が基板Pに投影される。
本実施形態の露光装置EXは、マスクMと基板Pとを所定の走査方向に同期移動しつつ、マスクMのパターンの像を基板Pに投影する走査型露光装置(所謂スキャニングステッパ)である。本実施形態においては、基板Pの走査方向(同期移動方向)をY軸方向とし、マスクMの走査方向(同期移動方向)もY軸方向とする。制御装置6は、基板Pを投影光学系PLの投影領域PRに対してY軸方向に移動するとともに、その基板PのY軸方向への移動と同期して、照明系ILの照明領域IRに対してマスクMをY軸方向に移動しつつ、投影光学系PLと基板P上の液浸空間LSの液体LQとを介して基板Pに露光光ELを照射する。
図17は、基板ステージ2に保持された基板Pの一例を示す図である。本実施形態においては、基板Pに露光対象領域であるショット領域Sがマトリクス状に複数配置される。制御装置6は、終端光学素子13の射出面12から射出される露光光ELに対して、第1保持部に保持されている基板PをY軸方向(走査方向)に移動しつつ、射出面12と基板Pとの間の液浸空間LSの液体LQを介して、射出面12から射出された露光光ELで、基板Pの複数のショット領域Sのそれぞれを順次露光する。
例えば基板Pの1つのショット領域Sを露光するために、制御装置6は、液浸空間LSが形成されている状態で、射出面12から射出される露光光EL(投影光学系PLの投影領域PR)に対して基板PをY軸方向に移動するとともに、その基板PのY軸方向への移動と同期して、照明系ILの照明領域IRに対してマスクMをY軸方向に移動しつつ、投影光学系PLと基板P上の液浸空間LSの液体LQとを介してそのショット領域Sに露光光ELを照射する。これにより、マスクMのパターンの像がそのショット領域Sに投影され、そのショット領域Sが射出面12から射出された露光光ELで露光される。
そのショット領域Sの露光が終了した後、制御装置6は、次のショット領域Sの露光を開始するために、液浸空間LSが形成されている状態で、基板PをXY平面内においてY軸と交差する方向(例えばX軸方向、あるいはXY平面内においてX軸及びY軸方向に対して傾斜する方向等)に移動し、次のショット領域Sを露光開始位置に移動する。その後、制御装置6は、そのショット領域Sの露光を開始する。
制御装置6は、基板P(基板ステージ2)上に液浸空間LSが形成されている状態で、射出面12からの露光光ELが照射される位置(投影領域PR)に対してショット領域をY軸方向に移動しながらそのショット領域を露光する動作と、そのショット領域の露光後、基板P(基板ステージ2)上に液浸空間LSが形成されている状態で、次のショット領域が露光開始位置に配置されるように、XY平面内においてY軸方向と交差する方向(例えばX軸方向、あるいはXY平面内においてX軸及びY軸方向に対して傾斜する方向等)に基板Pを移動する動作とを繰り返しながら、基板Pの複数のショット領域のそれぞれを順次露光する。
以下の説明において、ショット領域を露光するために、基板P(基板ステージ2)上に液浸空間LSが形成されている状態で、射出面12からの露光光ELが照射される位置(投影領域PR)に対して基板P(ショット領域)をY軸方向に移動する動作を適宜、スキャン移動動作、と称する。また、あるショット領域の露光終了後、基板P(基板ステージ2)上に液浸空間LSが形成されている状態で、次のショット領域の露光が開始されるまでの間に、XY平面内において基板Pを移動する動作を適宜、ステップ移動動作、と称する。
本実施形態において、スキャン移動動作は、あるショット領域Sが露光開始位置に配置されている状態から露光終了位置に配置される状態になるまで基板PがY軸方向に移動する動作を含む。ステップ移動動作は、あるショット領域Sが露光終了位置に配置されている状態から次のショット領域Sが露光開始位置に配置される状態になるまで基板PがXY平面内においてY軸方向と交差する方向に移動する動作を含む。
露光開始位置は、あるショット領域Sの露光のために、そのショット領域SのY軸方向に関する一端部が投影領域PRを通過する時点の基板Pの位置を含む。露光終了位置は、露光光ELが照射されたそのショット領域SのY軸方向に関する他端部が投影領域PRを通過する時点の基板Pの位置を含む。
ショット領域Sの露光開始位置は、そのショット領域Sを露光するためのスキャン移動動作開始位置を含む。ショット領域Sの露光開始位置は、そのショット領域Sを露光開始位置に配置するためのステップ移動動作終了位置を含む。
ショット領域Sの露光終了位置は、そのショット領域Sを露光するためのスキャン移動動作終了位置を含む。ショット領域Sの露光終了位置は、そのショット領域Sの露光終了後、次のショット領域Sを露光開始位置に配置するためのステップ移動動作開始位置を含む。
以下の説明において、あるショット領域Sの露光のためにスキャン移動動作が行われる期間を適宜、スキャン移動期間、と称する。以下の説明において、あるショット領域Sの露光終了から次のショット領域Sの露光開始のためにステップ移動動作が行われる期間を適宜、ステップ移動期間、と称する。
スキャン移動期間は、あるショット領域Sの露光開始から露光終了までの露光期間を含む。ステップ移動期間は、あるショット領域Sの露光終了から次のショット領域Sの露光開始までの基板Pの移動期間を含む。
スキャン移動動作において、射出面12から露光光ELが射出される。スキャン移動動作において、基板P(物体)に露光光ELが照射される。ステップ移動動作において、射出面12から露光光ELが射出されない。ステップ移動動作において、基板P(物体)に露光光ELが照射されない。
制御装置6は、スキャン移動動作とステップ移動動作とを繰り返しながら、基板Pの複数のショット領域Sのそれぞれを順次露光する。なお、スキャン移動動作は、主にY軸方向に関する等速移動である。ステップ移動動作は、加減速度移動を含む。例えば、あるショット領域Sの露光終了から次のショット領域Sの露光開始までの間のステップ移動動作は、Y軸方向に関する加減速移動及びX軸方向に関する加減速移動の一方又は両方を含む。
なお、スキャン移動動作及びステップ移動動作の少なくとも一部において、液浸空間LSの少なくとも一部が、基板ステージ2(カバー部材T)上に形成される場合がある。スキャン移動動作及びステップ移動動作の少なくとも一部において、液浸空間LSが基板Pと基板ステージ2(カバー部材T)とを跨ぐように形成される場合がある。基板ステージ2と計測ステージ3とが接近又は接触した状態で基板Pの露光が行われる場合、スキャン移動動作及びステップ移動動作の少なくとも一部において、液浸空間LSが基板ステージ2(カバー部材T)と計測ステージ3とを跨ぐように形成される場合がある。
制御装置6は、基板P上の複数のショット領域Sの露光条件に基づいて、駆動システム15を制御して、基板P(基板ステージ2)を移動する。複数のショット領域Sの露光条件は、例えば露光レシピと呼ばれる露光制御情報によって規定される。露光制御情報は、記憶装置7に記憶されている。
露光条件(露光制御情報)は、複数のショット領域Sの配列情報(基板Pにおける複数のショット領域Sそれぞれの位置)を含む。また、露光条件(露光制御情報)は、複数のショット領域Sのそれぞれの寸法情報(Y軸方向に関する寸法情報)を含む。
制御装置6は、記憶装置7に記憶されている露光条件(露光制御情報)に基づいて、所定の移動条件で基板Pを移動しながら、複数のショット領域Sのそれぞれを順次露光する。基板P(物体)の移動条件は、移動速度、加速度、移動距離、移動方向、及びXY平面内における移動軌跡の少なくとも一つを含む。
一例として、複数のショット領域Sのそれぞれを順次露光するとき、制御装置6は、投影光学系PLの投影領域PRと基板Pとが、図17中、矢印Srに示す移動軌跡に沿って相対的に移動するように基板ステージ2を移動しつつ投影領域PRに露光光ELを照射して、液体LQを介して複数のショット領域Sのそれぞれを露光光ELで順次露光する。制御装置6は、スキャン移動動作とステップ移動動作とを繰り返しながら、複数のショット領域Sのそれぞれを順次露光する。
本実施形態において、第2部材22は、基板Pの露光処理の少なくとも一部において移動する。第2部材22は、例えば液浸空間LSが形成されている状態で基板P(基板ステージ2)のステップ移動動作の少なくとも一部と並行して移動する。第2部材22は、例えば液浸空間LSが形成されている状態で基板P(基板ステージ2)のスキャン移動動作の少なくとも一部と並行して移動する。第2部材22の移動と並行して、射出面12から露光光ELが射出される。
第2部材22は、例えば基板P(基板ステージ2)がステップ移動動作を行うとき、基板P(基板ステージ2)との相対移動(相対速度、相対加速度)が、第1部材21と基板P(基板ステージ2)との相対移動(相対速度、相対加速度)よりも小さくなるように、移動してもよい。
また、第2部材22は、基板P(基板ステージ2)がスキャン移動動作を行うとき、基板P(基板ステージ2)との相対移動(相対速度、相対加速度)が、第1部材21と基板P(基板ステージ2)との相対移動(相対速度、相対加速度)よりも小さくなるように、移動してもよい。
なお、スキャン移動動作中に第2部材22が移動しなくてもよい。すなわち、射出面12からの露光光ELの射出と並行して第2部材22が移動しなくてもよい。
図18は、第2部材22の動作の一例を示す模式図である。図18は、第2部材22を上方から見た図である。
本実施形態において、第2部材22はX軸方向に移動する。なお、上述のように、第2部材22は、Y軸方向に移動してもよいし、X軸方向(又はY軸方向)の成分を含むXY平面内における任意の方向に移動してもよい。
第2部材22は、X軸方向に関して規定された可動範囲(移動可能範囲)を移動する。射出面12からの露光光ELが第1開口部23及び第2開口部28を通過するとともに、第2部材22が第1部材21に接触しないように、第2部材22の可動範囲が定められる。
基板P(物体)が移動する期間の少なくとも一部において、第2部材22は、図18(A)〜図18(E)に示すように、X軸方向に移動する。図18(A)は、移動可能範囲の最も+X側の端の位置Jrに第2部材22が配置されている状態を示す。図18(C)は、移動可能範囲の中央の位置Jmに第2部材22が配置されている状態を示す。図18(E)は、移動可能範囲の最も−X側の端の位置Jsに第2部材22が配置されている状態を示す。
以下の説明において、図18(A)に示す第2部材22の位置Jrを適宜、第1端部位置Jr、と称し、図18(C)に示す第2部材22の位置Jmを適宜、中央位置Jm、と称し、図18(E)に示す第2部材22の位置Jsを適宜、第2端部位置Js、と称する。
また、図18(B)は、第2部材22が第1端部位置Jrと中央位置Jmとの間の位置Jrmに配置されている状態を示す。図18(D)は、第2部材22が第2端部位置Jsと中央位置Jmとの間の位置Jsmに配置されている状態を示す。
なお、本実施形態において、第2部材22が中央位置Jmに配置される状態は、第2部材22の第2開口部28の中心と終端光学素子13の光軸AXとが実質的に一致している状態を含む。第2開口部28の中心が光軸AXに一致する第2部材22の位置を、原点、と称してもよい。
第2部材22の移動可能範囲の寸法は、X軸方向に関する第1端部位置Jrと第2端部位置Jsとの距離を含む。
制御装置6は、終端光学素子13(投影領域PR)に対する第2部材22の位置を異ならせることができる。制御装置6は、位置Jr、位置Jrm、位置Jm、位置Jsm、及び位置Jsのうち選択された2つの位置の間において第2部材22を移動可能である。制御装置6は、位置Jr、位置Jrm、位置Jm、位置Jsm、及び位置Jsの少なくとも一つにおいて第2部材22を停止可能である。
位置Jrと位置Jmとの間の第2部材22の移動距離は、位置Jrmと位置Jmとの間の第2部材22の移動距離よりも長い。位置Jsと位置Jmとの間の第2部材22の移動距離は、位置Jsmと位置Jmとの間の第2部材22の移動距離よりも長い。
制御装置6は、定められた移動条件で第2部材22を移動可能である。第2部材22の移動条件は、移動方向、移動速度、加速度、及び移動距離の少なくとも一つを含む。制御装置6は、第2部材22の移動方向、移動速度、加速度、及び移動距離の少なくとも一つを制御可能である。
本実施形態においては、第2部材22が第1端部位置Jrに配置されている状態において、第2部材22の部位49は、光路ATに対して第1部材21の部位48の外側に配置される。第2部材22が第2端部位置Jsに配置されている状態において、第2部材22の部位49は、光路ATに対して第1部材21の部位48の外側に配置される。
本実施形態においては、第2部材22が位置Jr、位置Jrm、位置Jm、位置Jsm、及び位置Jsのいずれに配置されている状態においても、第2部材22の部位49は、光路ATに対して第1部材21の部位48の外側に配置され続ける。
図19は、基板Pを+X方向の成分を含むステップ移動を行いながら、ショット領域Sa、ショット領域Sb、及びショット領域Scのそれぞれを順次露光するときの基板Pの移動軌跡の一例を模式的に示す図である。ショット領域Sa、Sb、Scは、X軸方向に配置される。
図19に示すように、ショット領域Sa、Sb、Scが露光されるとき、終端光学素子13の下において、投影領域PRが基板Pの位置d1に配置される状態からその位置d1に対して+Y側に隣り合う位置d2に配置される状態までの経路Tp1、位置d2に配置される状態からその位置d2に対して+X側に隣り合う位置d3に配置される状態までの経路Tp2、位置d3に配置される状態からその位置d3に対して−Y側に隣り合う位置d4に配置される状態までの経路Tp3、位置d4に配置される状態からその位置d4に対して+X側に隣り合う位置d5に配置される状態までの経路Tp4、及び位置d5に配置される状態からその位置d5に対して+Y側に隣り合う位置d6に配置される状態までの経路Tp5を、基板Pは順次移動する。位置d1、d2、d3、d4、d5、d6は、XY平面内における位置である。
経路Tp1の少なくとも一部は、Y軸と平行な直線である。経路Tp3の少なくとも一部は、Y軸と平行な直線である。経路Tp5の少なくとも一部は、Y軸と平行な直線を含む。経路Tp2は、位置d2.5を経由する曲線を含む。経路Tp4は、位置d4.5を経由する曲線を含む。位置d1は、経路Tp1の始点を含み、位置d2は、経路Tp1の終点を含む。位置d2は、経路Tp2の始点を含み、位置d3は、経路Tp2の終点を含む。位置d3は、経路Tp3の始点を含み、位置d4は、経路Tp3の終点を含む。位置d4は、経路Tp4の始点を含み、位置d5は、経路Tp4の終点を含む。位置d5は、経路Tp5の始点を含み、位置d6は、経路Tp5の終点を含む。経路Tp1は、基板Pが−Y方向に移動する経路である。経路Tp3は、基板Pが+Y方向に移動する経路である。経路Tp5は、基板Pが−Y方向に移動する経路である。経路Tp2及び経路Tp4は、基板Pが−X方向を主成分とする方向に移動する経路である。
液浸空間LSが形成されている状態で基板Pが経路Tp1を移動するとき、液体LQを介してショット領域Saに露光光ELが照射される。液浸空間LSが形成されている状態で基板Pが経路Tp3を移動するとき、液体LQを介してショット領域Sbに露光光ELが照射される。液浸空間LSが形成されている状態で基板Pが経路Tp5を移動するとき、液体LQを介してショット領域Scに露光光ELが照射される。基板Pが経路Tp2及び経路Tp4を移動するとき、露光光ELは照射されない。
基板Pが経路Tp1を移動する動作、経路Tp3を移動する動作、及び経路Tp5を移動する動作のそれぞれは、スキャン移動動作を含む。また、基板Pが経路Tp2を移動する動作、及び経路Tp4を移動する動作のそれぞれは、ステップ移動動作を含む。
すなわち、基板Pが経路Tp1を移動する期間、経路Tp3を移動する期間、及び経路Tp5を移動する期間のそれぞれは、スキャン移動期間(露光期間)である。基板Pが経路Tp2を移動する期間、及び経路Tp4を移動する期間のそれぞれは、ステップ移動期間である。
図20及び図21は、ショット領域Sa、Sb、Scが露光されるときの第2部材22の動作の一例を示す模式図である。図20及び図21は、第2部材22を上方から見た図である。
基板Pが位置d1にあるとき、図20(A)に示すように、第2部材22は、投影領域PR(露光光ELの光路AT)に対して、位置Jsに配置される。
基板Pが位置d2にあるとき、図20(B)に示すように、第2部材22は、投影領域PR(露光光ELの光路AT)に対して、位置Jrに配置される。すなわち、基板Pの位置d1から位置d2へのスキャン移動動作中に、第2部材22は、基板Pのステップ移動の方向(−X方向)とは逆の+X方向に移動する。基板Pの位置d1から位置d2へのスキャン移動動作中に、第2部材22は、位置Jsから位置Jsm、位置Jm、及び位置Jrmを経て、位置Jrまで移動する。換言すれば、基板Pが経路Tp1を移動するとき、第2部材22は、図20(A)に示す状態から図20(B)に示す状態に変化するように、+X方向に移動する。
基板Pが位置d2.5にあるとき、図20(C)に示すように、第2部材22は、投影領域PR(露光光ELの光路AT)に対して、位置Jmに配置される。
基板Pが位置d3にあるとき、図20(D)に示すように、第2部材22は、投影領域PR(露光光ELの光路AT)に対して、位置Jsに配置される。すなわち、基板Pの位置d2から位置d3へのステップ移動動作中に、第2部材22は、基板Pのステップ移動の方向(−X方向)と同じ−X方向に移動する。基板Pの位置d2から位置d3へのステップ移動動作中に、第2部材22は、位置Jrから位置Jrm、位置Jm、及び位置Jsmを経て、位置Jmまで移動する。換言すれば、基板Pが経路Tp2を移動するとき、第2部材22は、図20(B)に示す状態から図20(C)に示す状態を経て図20(D)に示す状態に変化するように、−X方向に移動する。
基板Pが位置d4にあるとき、図21(A)に示すように、第2部材22は、投影領域PR(露光光ELの光路AT)に対して、位置Jrに配置される。すなわち、基板Pの位置d3から位置d4へのスキャン移動動作中に、第2部材22は、基板Pのステップ移動の方向(−X方向)とは逆の+X方向に移動する。基板Pの位置d3から位置d4へのスキャン移動動作中に、第2部材22は、位置Jsから位置Jsm、位置Jm、及び位置Jrmを経て、位置Jrまで移動する。換言すれば、基板Pが経路Tp3を移動するとき、第2部材22は、図20(D)に示す状態から図21(A)に示す状態に変化するように、+X方向に移動する。
基板Pが位置d4.5にあるとき、図21(B)に示すように、第2部材22は、投影領域PR(露光光ELの光路AT)に対して、位置Jmに配置される。
基板Pが位置d5にあるとき、図21(C)に示すように、第2部材22は、投影領域PR(露光光ELの光路AT)に対して、位置Jsに配置される。すなわち、基板Pの位置d4から位置d5へのステップ移動動作中に、第2部材22は、基板Pのステップ移動の方向(−X方向)と同じ−X方向に移動する。基板Pの位置d4から位置d5へのステップ移動動作中に、第2部材22は、位置Jrから位置Jrm、位置Jm、及び位置Jsmを経て、位置Jmまで移動する。換言すれば、基板Pが経路Tp4を移動するとき、第2部材22は、図21(A)に示す状態から図21(B)に示す状態を経て図21(C)に示す状態に変化するように、−X方向に移動する。
基板Pが位置d6にあるとき、図21(D)に示すように、第2部材22は、投影領域PR(露光光ELの光路AT)に対して、位置Jrに配置される。すなわち、基板Pの位置d5から位置d6へのスキャン動作移動中に、第2部材22は、基板Pのステップ移動の方向(−X方向)とは逆の+X方向に移動する。基板Pの位置d5から位置d6へのスキャン移動動作中に、第2部材22は、位置Jsから位置Jsm、位置Jm、及び位置Jrmを経て、位置Jrまで移動する。換言すれば、基板Pが経路Tp5を移動するとき、第2部材22は、図21(C)に示す状態から図21(D)に示す状態に変化するように、+X方向に移動する。
すなわち、本実施形態において、第2部材22は、基板Pが経路Tp2に沿って移動する期間の少なくとも一部において、基板Pとの相対移動が小さくなるように、−X方向に移動する。換言すれば、第2部材22は、基板Pが−X方向の成分を含むステップ移動動作する期間の少なくとも一部に、X軸方向に関する基板Pとの相対速度が小さくなるように、−X方向に移動する。同様に、第2部材22は、基板Pが経路Tp4に沿って移動する期間の少なくとも一部において、X軸方向に関する基板Pとの相対速度が小さくなるように、−X方向に移動する。
また、本実施形態において、第2部材22は、基板Pが経路Tp3に沿って移動する期間の少なくとも一部において、+X方向に移動する。これにより、基板Pの経路Tp3の移動後、経路Tp4の移動において、第2部材22が−X方向に移動しても露光光ELが第1、第2開口部23、30を通過可能であり、第1部材21と第2部材22との接触が抑制される。基板Pが経路Tp1、Tp5を移動する場合も同様である。
すなわち、基板Pがスキャン移動動作と−X方向の成分を含むステップ移動動作とを繰り返す場合、ステップ移動動作中に、基板Pとの相対速度が小さくなるように第2部材22が位置Jrから位置Jsへ−X方向に移動し、スキャン移動動作中に、次のステップ移動動作において第2部材22が再度−X方向に移動できるように、第2部材22が位置Jsから位置Jrへ戻る。すなわち、基板Pがスキャン移動動作する期間の少なくとも一部において、第2部材22が+X方向に移動するので、第2開口部28の寸法が必要最小限に抑えられ、第1部材21と第2部材22との接触が抑制される。
また、本実施形態においては、第2部材22が第1端部位置Jr(第2端部位置Js)に配置されても、液体回収部44の少なくとも一部は、基板P(物体)と対向し続ける。これにより、例えばステップ移動動作において、液体回収部44は、基板P(物体)上の液体LQを回収することができる。
図22は、X軸方向に関する基板P(基板ステージ2)の速度及び第2部材22の速度と時間との関係の一例を示す図である。図22に示すグラフにおいて、横軸は時間、縦軸はX軸方向に関する速度である。図22において、ラインLPは、基板P(基板ステージ2)の速度を示し、ラインL22は、第2部材22の速度を示す。
図22において、期間Tcは、スキャン移動動作が行われている期間である。例えば図19に示した例において、期間Tc1は、基板Pの位置d1から位置d2へのスキャン移動期間に対応する。期間Tc2は、基板Pの位置d3から位置d4へのスキャン移動期間に対応する。期間Tc3は、基板Pの位置d5から位置d6へのスキャン移動期間に対応する。
図22において、期間Tsは、ステップ移動動作が行われている期間である。例えば図19に示した例において、期間Ts1は、基板Pの位置d2から位置d3へのステップ移動期間に対応する。期間Ts2は、基板Pの位置d4から位置d5へのステップ移動期間に対応する。
図22に示すように、スキャン移動期間Tc(Tc1、Tc2、Tc3)においては、X軸方向に関する基板P(基板ステージ2)の速度は、零である。スキャン移動期間Tcにおいては、第2部材22は、−X方向に移動する。
図22に示すように、ステップ移動期間Ts(Ts1、Ts2)においては、基板P(基板ステージ2)及び第2部材22のそれぞれが、+X方向に移動する。
図22に示すように、本実施形態においては、ステップ移動期間TsにおけるX軸方向に関する第2部材22の移動速度は、基板P(基板ステージ2)の移動速度よりも低い。
なお、第2部材22の移動速度が、基板P(基板ステージ2)の移動速度と実質的に等しくてもよいし、基板P(基板ステージ2)の移動速度よりも高くてもよい。すなわち、基板P(基板ステージ2)は、第2部材22よりも高速で移動してもよいし、低速で移動してもよいし、同じ速度で移動してもよい。
図22に示すように、本実施形態においては、ステップ移動期間TsにおけるX軸方向に関する第2部材22の加速度は、基板P(基板ステージ2)の加速度よりも低い。
なお、第2部材22の加速度が、基板P(基板ステージ2)の加速度と等しくてもよいし、基板P(基板ステージ2)の加速度よりも高くてもよい。
なお、図22に示す例においては、第2部材22は、停止することなく、移動し続ける。なお、スキャン移動期間Tcの一部において、第2部材22は、停止してもよい。なお、ステップ移動期間Tsの一部において、第2部材22は、停止してもよい。
なお、ステップ移動期間Tsの一部において、基板P(基板ステージ2)がX軸方向に等速で移動してもよい。
なお、ステップ移動期間Tsの一部において、第2部材22がX軸方向に等速で移動してもよい。なお、スキャン移動期間Tcの一部において、第2部材22がX軸方向に等速で移動してもよい。
なお、図20、図21、及び図22を用いて説明した例においては、基板Pが位置d1、d3、d5にあるときに、第2部材22が第2端部位置Jsに配置されることとした。基板Pが位置d1、d3、d5にあるときに、第2部材22が、中央位置Jmに配置されてもよいし、中央位置Jmと第2端部位置Jsとの間の位置Jsmに配置されてもよい。
なお、図20、図21、及び図22を用いて説明した例においては、基板Pが位置d2、d4、d6にあるときに、第2部材22が第1端部位置Jrに配置されることとした。基板Pが位置d2、d4、d6にあるときに、第2部材22が、中央位置Jmに配置されてもよいし、中央位置Jmと第1端部位置Jrとの間の位置Jrmに配置されてもよい。
また、基板Pが位置d2.5、d4.5にあるときに、第2部材22が、中央位置Jmとは異なる位置に配置されてもよい。すなわち、基板Pが位置d2.5、d4.5にあるときに、第2部材22が、例えば中央位置Jmと第2端部位置Jsとの間の位置Jsmに配置されてもよいし、中央位置Jmと第1端部位置Jrとの間の位置Jrmに配置されてもよい。
なお、基板Pのスキャン移動期間の少なくとも一部において、第2部材22は、停止してもよいし、基板Pのステップ移動の方向(−X方向)と同じ−X方向に移動してもよい。
なお、基板Pのステップ移動期間の少なくとも一部において、第2部材22は、停止してもよいし、基板Pのステップ移動の方向(−X方向)とは逆の−X方向に移動してもよい。
すなわち、基板Pの移動期間(スキャン移動期間及びステップ移動期間)の一部において、第2部材22は、基板P(物体)との相対速度が、第1部材21と基板P(物体)との相対速度よりも小さくなるように移動し、基板Pの移動期間の一部において、停止したり、相対速度が大きくなるように移動したりしてもよい。
本実施形態においては、第2部材22が移動する期間の少なくとも一部において、液体供給部42から液体LQが供給される。液体供給部42から液体LQが供給されることによって、通路(液体供給部)50から第2空間SP2に液体LQが供給される。
液浸空間LSが形成されている状態で第2部材22が移動する場合、露光光ELの光路ATLを含む光路空間SPKの液体LQ中に気泡が生成されたり、光路空間SPKの液体LQ中に気体部分が生成されたりするなど、光路空間SPKが液体LQで十分に満たされなくなる可能性がある。
本実施形態においては、通路(液体供給部)50が設けられているため、光路空間SPKの液体LQ中に気泡(気体部分)が生成されてしまうことが抑制される。
図23は、通路(50)を有しない液浸部材5Jの一例を示す。第2部材22Jは、露光光ELが通過可能な第2開口部28Jを有する。液浸空間LSが形成されている状態で第2部材22Jが移動することによって、第2部材22Jと基板P(物体)との間の液体LQの界面LG2が第2開口部28Jに近づくように移動する可能性がある。例えば、第2部材22JがX軸方向に移動しつつ、基板P(物体)がY軸方向に移動することによって、液体LQの界面LG2が第2開口部28Jに近づくように移動する可能性がある。液体LQの界面LG2が第2開口部28Jに近づくように移動し、その界面LG2の少なくとも一部が第2開口部28Jの下に移動すると、光路空間SPKの液体LQ中に気泡(気体部分)が生成される可能性がある。
図24は、本実施形態に係る液浸部材5の一例を示す。通路(液体供給部)50が設けられているため、液浸空間LSが形成されている状態で第2部材22が移動しても、第2部材22と基板P(物体)との間の液体LQの界面LG2が第2開口部28に近付くように移動したり、界面LG2の少なくとも一部が第2開口部28の下に移動したりすることが抑制される。
つまり、界面LG2が第2開口部28に近付こうとしても、図24に示すように、第2開口部28の周囲の少なくとも一部に配置された通路(液体供給部)50から、第2部材22と基板P(物体)との間の第2空間SP2に液体LQが供給される。換言すれば、第2部材22と基板P(物体)との間の第2空間SP2に、通路(液体供給部)50から供給された液体LQが補われる。これにより、液体LQの界面LG2が第2開口部28に近付くことが抑制される。したがって、光路空間SPKの液体LQ中に気泡(気体部分)が生成されることが抑制される。
通路50は、第2開口部28の周囲の少なくとも一部に配置されるため、第2部材22の移動により液体LQの界面LG2が第2開口部28に近付こうとしても、界面LG2が第2開口部28に近づくことが抑制されるように、通路50から第2空間SP2に液体LQが補われる。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1部材21に対して移動可能な第2部材22を設けたので、液浸空間LSが形成されている状態で基板P(物体)がXY平面内において移動しても、例えば液体LQが液浸部材5と基板P(物体)との間の空間から流出したり、基板P(物体)上に液体LQが残留したりすることが抑制される。
すなわち、液浸空間LSが形成されている状態で基板P(物体)がXY平面内において高速で移動する場合、その基板P(物体)と対向する部材(液浸部材など)が静止していると、液体LQが流出したり、基板P(物体)上に液体LQが残留したり、液体LQに気泡が発生したりする可能性がある。
本実施形態においては、第2部材22は、例えば基板P(物体)との相対移動(相対速度、相対加速度)が小さくなるように移動可能である。そのため、液浸空間LSが形成されている状態で基板P(物体)が高速度で移動しても、液体LQが流出したり、基板P(物体)上に液体LQが残留したり、液体LQに気泡が発生したりすることが抑制される。
また、本実施形態によれば、第2部材22に通路50を設けたので、液体LQ中に気泡(気体部分)が発生することが抑制される。したがって、露光不良の発生、及び不良デバイスの発生が抑制される。
また、本実施形態においては、誘導部51が設けられる。これにより、液体供給部42から供給された液体LQは、通路50に円滑に誘導され、その通路50を介して第2空間SP2に供給される。
また、本実施形態においては、抑制部52が設けられる。これにより、誘導部51からの液体LQの流出が抑制される。また、抑制部52により、第1空間SP1からの液体LQの流出が抑制される。
また、本実施形態においては、第2部材22がX軸方向に移動し、通路50は、第2開口部28の+X側及び−X側に配置される。これにより、X軸方向に関する第2部材22の移動により、第2開口部28に対して+X側及び−X側の界面LG2が第2開口部28に近付こうとしても、界面LG2が第2開口部28に近付かないように、通路50から第2空間SP2に液体LQを補うことができる。
また、本実施形態においては、減衰部55が形成される。これにより、例えば第2部材22がXY平面内において移動する期間において、第2部材22に望まれない振動(Z軸方向に関する振動)が生じることが抑制される。
また、本実施形態において、減衰部55は、スクイズフィルムダンパを含む。これにより、液体供給部42(又は液体供給部41)から供給された液体LQを使って、減衰部55を形成することができる。
また、本実施形態において、液浸部材5は、終端光学素子13を保護する保護部211(壁部60)を有する。そのため、例えば第2部材22の移動に起因して、液浸空間LSの液体LQの圧力が変動したり、液浸空間LSにおいて液体LQが高速で流動したりしても、液浸空間LSの液体LQから終端光学素子13が受ける圧力の変動を低減することができる。
また、基板P(物体)の移動に起因して、液浸空間LSの液体LQの圧力が変動したり、液浸空間LSにおいて液体LQが高速で流動したりする可能性もある。また、第2部材22の移動及び基板P(物体)の移動とは別の理由で、液浸空間LSの液体LQの圧力が変動したり、液浸空間LSにおいて液体LQが高速で流動したりする可能性もある。その場合においても、保護部211(壁部60)により、液浸空間LSの液体LQから終端光学素子13が受ける圧力の変動を低減することができる。
これにより、終端光学素子13が動いたり、終端光学素子13が変形したり、終端光学素子13の光学特性が変動したりすることが抑制される。したがって、露光不良の発生及び不良デバイスの発生が抑制される。
また、本実施形態においては、保護部211は、光路ATの周囲の少なくとも一部に配置される。これにより、露光光ELの通路(光路)を確保しつつ、液浸空間LSの液体LQから終端光学素子13が受ける圧力の変動を低減することができる。
また、本実施形態においては、保護部211は、終端光学素子13と第2部材22との間に配置される。これにより、第2部材22の移動に起因する、液浸空間LSの液体LQから終端光学素子13が受ける圧力の変動を低減することができる。
また、本実施形態においては、保護部211(壁部60)は、第2部材22の移動期間において終端光学素子13と第2部材22とが対向しないように、終端光学素子13と第2部材22との間に配置される。これにより、第2部材22の移動に起因する、液浸空間LSの液体LQから終端光学素子13が受ける圧力の変動を効果的に低減することができる。
また、本実施形態においては、第2部材22の部位49は、光路ATに対して第1部材21の部位48の外側に配置され続ける。したがって、第2部材22が移動しても、第2開口部28の内側の液体LQから終端光学素子13が受ける圧力の変動を効果的に低減することができる。
また、本実施形態において、光路AT(ATL)に面する第2部材22の領域291は、光軸AXに対する放射方向に関して外側に向かって上方に傾斜する。これにより、第2部材22の領域291(光路ATに面する第2部材22の端面)が液浸空間LSに配置されている状態で、第2部材22は円滑に移動可能である。また、第2部材22の領域291が液浸空間LSに配置されている状態で第2部材22が移動しても、液浸空間LSの液体LQの圧力の変動が抑制される。
<第2実施形態>
第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図25及び図26は、本実施形態に係る液浸部材5Bの一部を示す図である。液浸部材5Bは、第1部材21Bと第2部材22Bとを有する。第1部材21Bは、第2部材22Bが対向可能な凹部53Bを有する。
第1部材21Bと第2部材22Bとの間の第1空間SP1は、寸法D1aの間隙部分G1aと、寸法D1aよりも小さい寸法D1bの間隙部分G1bとを含む。
本実施形態において、間隙部分G1aの少なくとも一部は、第1部材21Bに設けられた凹部53Bによって規定される。間隙部分G1aは、液体供給部42Bからの液体LQを少なくとも一部を通路50へ導く誘導部51Bとして機能する。
本実施形態においても、液体供給部42Bから間隙部分G1aに供給された液体LQは、通路50に円滑に供給される。また、間隙部分G1aの周囲には、間隙部分G1b及び液体回収部43の一方又は両方を含む抑制部52Bが配置される。抑制部52Bの少なくとも一部は、露光光ELの光路ATに対して液体供給部42の外側に配置される。抑制部52Bにより、誘導部51Bからの液体LQの流出が抑制される。抑制部52Bにより、第1空間SP1からの液体LQの流出が抑制される。
なお、第1部材21B及び第2部材22Bの両方に凹部が設けられてもよい。第1部材21Bに設けられた凹部及び第2部材22Bに設けられた凹部53の両方によって、間隙部分G1aが規定されてもよい。
<第3実施形態>
第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図27は、本実施形態に係る液浸部材5Cの一部を示す図である。液浸部材5Cは、第1部材21Cと第2部材22Cとを有する。第2部材22Cは、第1部材21Cが対向可能な凹部53Cを有する。間隙部分G1aの少なくとも一部は、凹部53Cによって規定される。なお、凹部が第1部材21Cに設けられてもよいし、第1部材21C及び第2部材22Cの両方に設けられてもよい。間隙部分G1aは、液体供給部42Cからの液体LQの少なくとも一部を通路50へ導く誘導部51Cとして機能する。
液浸部材5Cは、誘導部51Cの周囲の少なくとも一部に配置され、誘導部51Cの液体LQが誘導部51Cから流出することを抑制する抑制部52Cを有する。抑制部52Cの少なくとも一部は、露光光ELの光路ATに対して液体供給部42Cの外側に配置される。本実施形態において、抑制部52Cは、露光光ELの光路ATに対して液体供給部42Cの内側及び外側のそれぞれに配置される。
また、抑制部52Cの少なくとも一部は、露光光ELの光路ATに対して誘導部51Cの外側に配置される。本実施形態において、抑制部52Cは、露光光ELの光路ATに対して誘導部51Cの内側及び外側のそれぞれに配置される。
本実施形態において、抑制部52Cは、第1部材21Cに配置され、誘導部51Cの周囲の少なくとも一部に流体シールを形成する流体供給部56を含む。
流体供給部56は、第1部材21Cの下面25Cに配置され、第1空間SP1に流体を供給可能な開口(供給口)56Mを含む。供給口56Mは、第1空間SP1に面するように配置される。供給口56Mは、間隙部分G1bに面するように配置される。
本実施形態において、流体供給部56(供給口56M)は、気体を供給する。本実施形態においては、流体供給部56から供給された気体によって、誘導部51Cの周囲の少なくとも一部に、ガスシールが形成される。
本実施形態において、液浸部材5Cは、流体供給部56から供給された流体(気体)の少なくとも一部を回収する流体回収部57を有する。流体回収部57は、第1部材21Cの下面25Cに配置され、流体供給部56から供給された流体(気体)の少なくとも一部を回収可能な開口(回収口)57Mを含む。回収口57Mは、第1空間SP1に面するように配置される。回収口57Mは、供給口56Mの隣に配置される。回収口57Mは、誘導部51C(間隙部分G1a)の中心に対して供給口56Mの外側に配置される。
本実施形態によれば、誘導部51Cの周囲の少なくとも一部に形成される流体シール(ガスシール)によって、誘導部51Cの液体LQが誘導部51Cから流出することが抑制される。
なお、流体供給部56から液体が供給されてもよい。誘導部51Cの周囲の少なくとも一部に、液体シールが形成されてもよい。
なお、流体供給部56及び流体回収部57が、第1空間SP1に面するように第2部材22Cに設けられてもよい。
なお、流体供給部56が第1部材21Cに設けられ、流体回収部57が第2部材22Cに設けられてもよい。なお、流体供給部56が第2部材22Cに設けられ、流体回収部57が第1部材21Cに設けられてもよい。なお、流体供給部56及び流体回収部57が、第1部材21C及び第2部材22Cの両方に設けられてもよい。
なお、本実施形態において、流体回収部57が省略されてもよい。
なお、本実施形態において、間隙部分G1bの寸法D1bは、200μm以下でもよいし、200μmよりも大きくてもよい。
<第4実施形態>
第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図28は、本実施形態に係る液浸部材5Dの一部を示す図である。液浸部材5Dは、第1部材21Dと第2部材22Dとを有する。第2部材22Dは、第1部材21Dが対向可能な凹部53Dを有する。間隙部分G1aの少なくとも一部は、凹部53Dによって規定される。なお、凹部が第1部材21Dに設けられてもよいし、第1部材21D及び第2部材22Dの両方に設けられてもよい。間隙部分G1aは、液体供給部42Dからの液体LQの少なくとも一部を通路50へ導く誘導部51Dとして機能する。
液浸部材5Dは、誘導部51Dの周囲の少なくとも一部に配置され、誘導部51Dの液体LQが誘導部51Dから流出することを抑制する抑制部52Dを有する。抑制部52Dの少なくとも一部は、露光光ELの光路ATに対して液体供給部42Dの外側に配置される。本実施形態において、抑制部52Dは、露光光ELの光路ATに対して液体供給部42Dの内側及び外側のそれぞれに配置される。
また、抑制部52Dの少なくとも一部は、露光光ELの光路ATに対して誘導部51Dの外側に配置される。本実施形態において、抑制部52Dは、露光光ELの光路ATに対して誘導部51Dの内側及び外側のそれぞれに配置される。
本実施形態において、抑制部52Dは、誘導部51Dの周囲の少なくとも一部に配置され、誘導部51Dからの液体LQの少なくとも一部を回収する液体回収部58を含む。
本実施形態において、液体回収部58は、液体回収部43よりも誘導部51Dに近い位置に配置される。液体回収部58の少なくとも一部は、終端光学素子13の光軸AXに対する放射方向に関して、誘導部51Dと液体回収部43との間に配置される。
本実施形態において、液体回収部58は、第1空間SP1に面するように、第1部材21Dに設けられる。液体回収部58は、第1部材21Dの下面25Dに配置され、第1空間SP1の液体LQの少なくとも一部を回収可能な開口(回収口)58Mを含む。回収口58Mは、第1空間SP1に面するように配置される。回収口58Mは、間隙部分G1bに面するように配置される。
なお、液体回収部58は、第1空間SP1に面するように、第2部材22Dに設けられてもよいし、第1部材21D及び第2部材22Dの両方に設けられてもよい。
誘導部51Dに隣接するように、液体回収部58が設けられることにより、誘導部51Dの液体LQが誘導部51Dから流出することが抑制される。すなわち、誘導部51Dから液体LQが流出しても、その流出した液体LQは、液体回収部58Dによって回収される。
また、誘導部51Dから流出した液体LQが液体回収部58Dから回収されることにより、液体LQが第1空間SP1から流出することが抑制される。
なお、本実施形態において、間隙部分G1bの寸法D1bは、200μm以下でもよいし、200μmよりも大きくてもよい。
なお、上述の第1〜第4実施形態において、液体供給部41は、光路AT(終端光学素子13)に対してY軸方向に配置されてもよい。液体供給部41は、X軸方向及びY軸方向を含む光路AT(終端光学素子13)の周囲に複数配置されてもよい。液体供給部41は、一つでもよい。後述の実施形態においても同様である。
なお、上述の各実施形態において、液体供給部41は、射出面12から射出される露光光ELの光路ATLを含む光路空間SPKに面するように第1部材21に配置されてもよい。例えば、液体供給部41が、内面26の領域261の下端部に設けられてもよい。後述の実施形態においても同様である。
なお、上述の各実施形態において、第1空間SP1に液体LQを供給する液体供給部(42など)は、光路AT(第1開口部23、終端光学素子13)に対して+X側の下面25の一部の領域に配置されてもよいし、光路AT(第1開口部23、終端光学素子13)に対して−X側の下面25の一部の領域に配置されてもよい。液体供給部(42など)は、光路AT(第1開口部23、終端光学素子13)に対してX軸方向及びY軸方向を含む光路AT(第1開口部23、終端光学素子13)の周囲に複数配置されてもよい。液体供給部(42など)は、一つでもよい。後述の実施形態においても同様である。
なお、上述の各実施形態において、通路(液体供給部)50及び液体供給口50Mは、光路AT(第2開口部28、終端光学素子13)に対して+Y側の下面30の一部の領域に配置されてもよいし、光路AT(第2開口部28、終端光学素子13)に対して−Y側の下面30の一部の領域に配置されてもよい。通路(液体供給部)50及び液体供給口50Mは、光路AT(第2開口部28、終端光学素子13)に対してX軸方向及びY軸方向を含む光路AT(第2開口部28、終端光学素子13)の周囲に複数配置されてもよい。通路(液体供給部)50及び液体供給口50Mは、一つでもよい。後述の実施形態においても同様である。
なお、上述の各実施形態において、通路50は、第2開口部28に対して+X側及び−X側の両方に配置されてもよいし、いずれか一方に配置されてもよい。後述の実施形態においても同様である。
<第5実施形態>
第5実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
第5実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図29は、本実施形態に係る液浸部材5Qの一例を示す図である。液浸部材5Qは、露光光ELの光路ATの周囲に配置される第1部材21Qと、少なくとも一部が第1部材21Qの下に、基板P(物体)が対向可能に配置され、第1部材21Qに対して移動可能な第2部材22Qとを備える。
また、液浸部材5Qは、終端光学素子13の外面131との間の第3空間SP3に面するように配置され、液体LQを供給する液体供給部41Qと、第1部材21Qと第2部材22Qとの間の第1空間SP1に液体LQを供給する液体供給部42Qと、第1空間SP1から液体LQを回収可能な液体回収部43Qと、基板P(物体)が対向するように配置され、液浸空間LSの液体LQの少なくとも一部を回収する液体回収部44Qとを備える。
なお、本実施形態において、第2部材22Qは、液体LQが流通可能な通路(50)を有していない。なお、第2部材22Qが、通路(50)を有してもよい。
液体供給部41Qは、第3空間SP3に面するように第1部材21Qに配置される。なお、液体供給部41Qが光路空間SPKに面するように第1部材21Qに配置されてもよい。
液体供給部42Qは、第1空間SP1に面するように、第1部材21Qに配置される。
液体回収部43Qは、第1空間SP1に面するように、第1部材21Qに配置される。
液体回収部44Qは、第2部材22Qと基板P(物体)との間の第2空間SP2に面するように、第2部材22Qに配置される。
第1部材21Qは、射出面12から射出される露光光ELが通過可能な第1開口部23Qと、第1開口部23Qの周囲に配置され、少なくとも一部が第2部材22Qと対向可能な下面25Qとを有する。第1空間SP1の少なくとも一部は、下面25Qによって規定される。
第2部材22Qは、射出面12から射出される露光光ELが通過可能な第2開口部28Qと、第2開口部28Qの周囲に配置され、少なくとも一部が下面25Qと対向可能な上面29Qと、第2開口部28Qの周囲に配置され、基板P(物体)が対向可能な下面30とを有する。第1空間SP1の少なくとも一部は、上面29Qによって規定される。
第1部材21Qの下面25Qは、領域251Qと、光路ATに対して領域251Qの外側に配置される領域252Qと、光路ATに対して領域252Qの外側に配置される領域253Qと、光路ATに対して領域253Qの外側に配置される領域254Qと、光路ATに対して領域254Qの外側に配置される領域255Qと、光路ATに対して領域255Qの外側に配置される領域256Qと、光路ATに対して領域256Qの外側に配置される領域257Qとを含む。下面25Qの少なくとも一部は、第2部材22Qの上面29Qと対向可能である。
第1部材21Qのうち、光路ATに最も近い部位48Qは、領域251Qの内縁部分に配置される。
領域252Qは、終端光学素子13の光軸AXに対して傾斜する。領域252Qは、光軸AXに対する放射方向に関して外側に向かって上方に傾斜する。
本実施形態において、領域251Qは、光軸AXに対して実質的に垂直である。すなわち、領域251Qは、XY平面と実質的に平行である。領域253Qは、光軸AXに対して実質的に垂直である。すなわち、領域253Qは、XY平面と実質的に平行である。領域252Qは、領域251Qと領域253Qとを結ぶ傾斜領域である。領域251Qと領域253Qとの間に段差が形成される。
本実施形態において、領域254Qは、光軸AXと実質的に平行である。
本実施形態において、領域255Qは、光軸AXに対して実質的に垂直である。すなわち、領域255Qは、XY平面と実質的に平行である。領域256Qは、光軸AXに対して実質的に垂直である。すなわち、領域256Qは、XY平面と実質的に平行である。領域257Qは、光軸AXに対して実質的に垂直である。すなわち、領域257Qは、XY平面と実質的に平行である。領域254Qは、領域253Qと領域255Qとを結ぶ領域である。領域253Qと領域255Qとの間に段差が形成される。
Z軸方向に関して、領域255Qと領域256Qと領域257Qとは実質的に等しい位置(高さ)に配置される。域255Qと領域256Qと領域257Qとは、実質的に同一平面内に配置される。
Z軸方向に関して、領域251Qの位置と、領域252Q、領域253Q、及び領域254Qの位置とは、異なる。Z軸方向に関して、領域252Q、領域253Q、及び領域254Qの位置と、領域255Q、領域256Q、及び領域257Qの位置とは、異なる。
領域252Q、領域253Q、及び領域254Qは、領域251Qよりも上方(+Z側)に配置される。領域255Q、領域256Q、及び領域257Qは、領域252Q、領域253Q、及び領域254Qよりも下方(−Z側)に配置される。
本実施形態において、領域251Qは、領域255Q、領域256Q、及び領域257Qよりも下方(−Z側)に配置される。なお、Z軸方向に関して、領域251Qの位置と、領域255Q、領域256Q、及び領域257Qの位置とが実質的に等しくてもよい。
第1部材21Qは、第2部材22Qが対向可能な凹部16Qを有する。凹部16Qの内側に、領域252Q、領域253Q、及び領域254Qが配置される。
領域251Q、領域252Q、領域253Q、領域254Q、領域255Q、及び領域257Qは、液体LQを回収不可能な非回収領域である。領域256Qは、液体LQを回収可能な回収領域である。領域256Qは、液体回収部43Qを含む。
第2部材22Qの上面29Qは、領域291Qと、光路ATに対して領域291Qの外側に配置される領域292Qとを含む。上面29Qの少なくとも一部は、第1部材21Qの下面25Qと対向可能である。
領域291Qは、終端光学素子13の光軸AXに対して傾斜する。領域291Qは、光軸AXに対する放射方向に関して外側に向かって上方に傾斜する。
本実施形態において、領域292Qは、光軸AXに対して実質的に垂直である。すなわち、領域292Qは、XY平面と実質的に平行である。
第2部材22Qの下面30Qは、領域301Qと、光路ATに対して領域301Qの外側に配置される領域302Qとを含む。下面30Qの少なくとも一部は、基板P(物体)が対向可能である。
第2部材22Qのうち、光路ATに最も近い部位49Qは、領域301Qの内縁部分に配置される。
本実施形態において、領域301Qは、光軸AXに対して実質的に垂直である。すなわち、領域301Qは、XY平面と実質的に平行である。領域302Qも、光軸AXに対して実質的に垂直である。すなわち、領域302Qも、XY平面と実質的に平行である。
Z軸方向に関して、領域301Qと領域302Qとは実質的に等しい位置(高さ)に配置される。領域301Qと領域302Qとは、実質的に同一平面内に配置される。
領域301Qは、液体LQを回収不可能な非回収領域である。領域302Qは、液体LQを回収可能な回収領域である。領域302Qは、液体回収部44Qを含む。
第2部材22Qの少なくとも一部は、凹部16Qの下方において移動可能である。第2部材22Qの少なくとも一部は、領域252Q及び領域253Qの下方において移動可能である。
図30に示すように、第2領域22Qは、部位49Qが、光路ATに対して部位48Qの外側に配置され続けるように移動可能である。
本実施形態においても、液浸空間LSの液体LQから終端光学素子13が受ける圧力の変動が低減される。
図31は、液浸部材5Qの一部を拡大した図である。液浸部材5Qは、第1空間SP1に供給された液体LQが、第1空間SP1から流出することを抑制する抑制部52Qを有する。
第1空間SP1は、第1部材21Qと第2部材22Qとの間隙が寸法D1cの間隙部分G1cと、露光光ELの光路ATに対して間隙部分G1cの外側に設けられ、第1部材21Qと第2部材22Qとの間隙が寸法D1cよりも小さい寸法D1dの間隙部分G1dと、を含む。抑制部52Qは、液体LQが間隙部分G1dから流出することを抑制する。
間隙部分G1cは、第1部材21Qの凹部16Qと、第2部材22Qの上面29Qとの間の空間を含む。間隙部分G1cの少なくとも一部は、第1部材21Qの下面25Qの領域253Qによって規定される。本実施形態において、間隙部分G1cは、第1部材21Qの下面25Qの領域253Qと、第2部材22Qの上面29Qの領域292Qとの間の空間を含む。間隙部分G1cは、第1空間SP1の一部の空間(部分空間)である。間隙部分G1cを、部分空間G1c、と称してもよい。
間隙部分G1dの少なくとも一部は、第1部材21Qの下面25Qの領域255Qによって規定される。本実施形態において、間隙部分G1dは、第1部材21Qの下面25Qの領域255Q、領域256Q、及び領域257Qと、第2部材22Qの上面29Qの領域292Qとの間の空間を含む。間隙部分G1dは、第1空間SP1の一部の空間(部分空間)である。間隙部分G1dを、部分空間G1d、と称してもよい。
液体供給部42Qは、間隙部分G1dに面するように配置される。液体供給部42Qは、下面25Qの領域255Qに配置される。液体供給部42Qは、間隙部分G1dに液体LQを供給する。
液体供給部42Qの周囲の少なくとも一部に、間隙部分G1dが配置される。本実施形態において、抑制部52Qは、液体供給部42Qの周囲の少なくとも一部に配置される間隙部分G1dを含む。本実施形態において、抑制部52Qの少なくとも一部は、露光光ELの光路ATに対して液体供給部42Qの外側に配置される。
本実施形態において、間隙部分G1dの寸法D1dは、例えば200μm以下である。寸法D1dは、例えば10μm以上100μm以下でもよい。
間隙部分G1cの寸法D1cは、例えば寸法D1dの2倍以上100倍以下でもよい。
間隙部分G1dの寸法D1dは小さい。間隙部分G1dの寸法D1dは、間隙部分G1cの寸法D1cよりも小さい。したがって、間隙部分G1cの液体LQが、間隙部分G1dを介して、第1空間SP1から流出することが抑制される。また、間隙部分G1dの液体LQが、間隙部分G1dから流出することが抑制される。例えば、間隙部分G1dにおける圧力損失により、液体LQが間隙部分G1dから流出することが抑制される。換言すれば、間隙部分G1dによって、液体供給部42Qから間隙部分G1dに供給された液体LQが、間隙部分G1dの内側に閉じ込められる。
また、本実施形態においては、間隙部分G1dに面するように、液体回収部43Qが配置される。液体回収部43Qは、露光光ELの光路ATに対して間隙部分G1cの外側に配置される。また、液体回収部43Qは、露光光ELの光路ATに対して、液体供給部42Qの外側に配置される。そのため、間隙部分G1dの液体LQは、液体回収部43Qから回収される。したがって、間隙部分G1d(第1空間SP1)の外側に液体LQが流出することが抑制される。
上述のように、本実施形態において、抑制部52Qは、間隙部分G1dを含む。間隙部分G1dは、露光光ELの光路ATに対して液体供給部42Qの内側及び外側の両方に配置される。抑制部52Qが、液体回収部43Qを含む概念でもよい。液体回収部43Qは、露光光ELの光路ATに対して液体供給部42Qの外側に配置される。本実施形態において、抑制部52Qは、間隙部分G1d及び液体回収部43Qの一方又は両方を含む概念でもよい。
本実施形態において、第1部材21Qと第2部材22Qとの間の第1空間SP1の少なくとも一部に、第2部材22Qの振動を低減する減衰部55Qが形成される。減衰部55Qは、第1部材21Qの下面25Qと第2部材22Qの上面29Qの少なくとも一部との間に形成される。
本実施形態において、第1部材21Qと第2部材22Qとの第1空間SP1の間隙部分G1dが、第2部材22Qの振動を低減する減衰部55Qとして機能する。第2部材22Qが終端光学素子13の光軸AXと垂直なXY平面内において移動される場合において、減衰部55Qは、専ら、光軸AXと平行なZ軸方向に関する第2部材22Qの振動を低減する。
減衰部55Qは、所謂、スクイズフィルムダンパ(squeeze film damper)を含む。スクイズフィルムダンパは、間隙部分G1dに形成される。上述のように、本実施形態において、液体供給部42Qからの液体LQの少なくとも一部は、間隙部分G1bに流入する。液体供給部42Qから間隙部分G1dに供給された液体LQにより、第2部材22Qの振動を低減するスクイズフィルムダンパが形成される。
本実施形態において、液体供給部41Qから供給された液体LQの少なくとも一部は、第1空間SP1(間隙部分G1d)に流入する。液体供給部41Qから間隙部分G1dに供給された液体LQにより、第2部材22Qの振動を低減するスクイズフィルムダンパが形成されてもよい。
すなわち、スクイズフィルムダンパは、液体供給部41Qから供給された液体LQで形成されてもよいし、液体供給部42Qから供給された液体LQで形成されてもよいし、液体供給部41Qから供給された液体LQ及び液体供給部42Qから供給された液体LQの両方で形成されてもよい。
なお、間隙部分G1dに液体LQが供給されなくてもよい。間隙部分G1dが気体で満たされていてもよい。間隙部分G1dの気体により減衰部(スクイズフィルムダンパ)55Qが形成されてもよい。
第2部材22QがXY平面内において移動する期間において、第2部材22QがZ軸方向に振動すると、例えば第1部材21Qと第2部材22Qとが接触したり、液浸空間LSの液体LQの圧力が変動したりする可能性がある。本実施形態においては、減衰部55Qによって、第2部材22Qに望まれない振動が生じることが抑制される。
以上説明したように、本実施形態においては、抑制部52Qが設けられる。これにより、第1空間SP1(間隙部分G1d)からの液体LQの流出が抑制される。
また、本実施形態においては、減衰部55Qが形成される。これにより、例えば第2部材22QがXY平面内において移動する期間において、第2部材22Qに望まれない振動(Z軸方向に関する振動)が生じることが抑制される。
また、本実施形態において、減衰部55Qは、スクイズフィルムダンパを含む。これにより、液体供給部42Q(又は液体供給部41Q)から供給された液体LQを使って、減衰部55Qを形成することができる。
また、本実施形態においても、液浸部材5Qは、終端光学素子13を保護する保護部211Q(壁部60Q)を有する。そのため、例えば第2部材22Qの移動に起因して、液浸空間LSの液体LQの圧力が変動したり、液浸空間LSにおいて液体LQが高速で流動したりしても、液浸空間LSの液体LQから終端光学素子13が受ける圧力の変動を低減することができる。
<第6実施形態>
第6実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
第6実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図32は、本実施形態に係る液浸部材5Rの一部を示す図である。液浸部材5Rは、第1部材21Rと、第2部材22Rと、第1部材21Rと第2部材22Rとの間の第1空間SP1に液体LQを供給する液体供給部42Rとを有する。
第1空間SP1は、寸法D1cの間隙部分G1cと、露光光ELの光路ATに対して間隙部分G1cの外側に設けられ、寸法D1cよりも小さい寸法D1dの間隙部分G1dとを含む。
第1部材21Rは、第2部材22Rが対向可能な凹部16Rを有する。間隙部分G1cの少なくとも一部は、凹部16Rによって規定される。
液浸部材5Rは、液体LQが第1空間SP1から流出することを抑制する抑制部52Rを有する。抑制部52Rは、液体LQが間隙部分G1dから流出することを抑制する。
本実施形態において、抑制部52Rは、第1部材21Rに配置され、液体供給部42Rの周囲の少なくとも一部に流体シールを形成する流体供給部56Rを含む。流体供給部5Rは、第1部材21Rの下面25Rに配置され、第1空間SP1に流体を供給可能な開口(供給口)を含む。流体供給部(供給口)56Rは、第1空間SP1に面するように配置される。流体供給部(供給口)56Rは、間隙部分G1dに面するように配置される。
本実施形態において、流体供給部56Rは、露光光ELの光路ATに対して液体供給部42Rの外側に配置される。流体シールは、露光光ELの光路ATに対して液体供給部42Rの外側に形成される。
本実施形態において、流体供給部56Rは、気体を供給する。本実施形態においては、流体供給部56Rから供給された気体によって、液体供給部42Rの周囲の少なくとも一部に、ガスシールが形成される。
本実施形態において、液浸部材5Rは、流体供給部56Rから供給された流体(気体)の少なくとも一部を回収する流体回収部57Rを有する。流体回収部57Rは、第1部材21Rの下面25Rに配置され、流体供給部56Rから供給された流体(気体)の少なくとも一部を回収可能な開口(回収口)を含む。流体回収部(回収口)57Rは、第1空間SP1に面するように配置される。流体回収部(回収口)57Rは、流体供給部(供給口)56Rの隣に配置される。流体回収部57Rは、液体供給部42Rに対して流体供給部56Rの外側に配置される。なお、流体供給部56Rが、液体供給部42Rに対して流体回収部57Rの外側に配置されてもよい。
本実施形態によれば、液体供給部42Rの周囲の少なくとも一部に形成される流体シール(ガスシール)によって、第1空間SP1(間隙部分G1d)の液体LQが第1空間SP1(間隙部分G1d)から流出することが抑制される。
なお、流体供給部56Rから液体が供給されてもよい。液体供給部42Rの周囲の少なくとも一部に、液体シールが形成されてもよい。
なお、流体供給部56R及び流体回収部57Rが、第1空間SP1に面するように第2部材22Rに設けられてもよい。
なお、流体供給部56Rが第1部材21Rに設けられ、流体回収部57Rが第2部材22Rに設けられてもよい。なお、流体供給部56Rが第2部材22Rに設けられ、流体回収部57Rが第1部材21Rに設けられてもよい。なお、流体供給部56R及び流体回収部57Rが、第1部材21R及び第2部材22Rの両方に設けられてもよい。
なお、本実施形態において、流体回収部57Rが省略されてもよい。
なお、本実施形態において、間隙部分G1dの寸法D1dは、200μm以下でもよいし、200μmよりも大きくてもよい。
<第7実施形態>
第7実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
第7実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図33は、本実施形態に係る液浸部材5Sの一部を示す図である。液浸部材5Sは、第1部材21Sと、第2部材22Sと、第1部材21Sと第2部材22Sとの間の第1空間SP1に液体LQを供給する液体供給部42Sと、第1空間SP1から液体LQを回収する液体回収部43Sとを有する。
第1空間SP1は、寸法D1cの間隙部分G1cと、露光光ELの光路ATに対して間隙部分G1cの外側に設けられ、寸法D1cよりも小さい寸法D1dの間隙部分G1dとを含む。
第1部材21Sは、第2部材22Sが対向可能な凹部16Sを有する。間隙部分G1cの少なくとも一部は、凹部16Sによって規定される。
液浸部材5Sは、液体LQが第1空間SP1から流出することを抑制する抑制部52Sを有する。抑制部52Sは、液体LQが間隙部分G1dから流出することを抑制する。
本実施形態において、抑制部52Sは、液体供給部42Sの周囲の少なくとも一部に配置され、液体供給部42Sからの液体LQの少なくとも一部を回収する液体回収部58Sを含む。
液体回収部58Sは、露光光ELの光路ATに対して液体供給部42Sの外側に配置される。本実施形態において、液体回収部58Sは、液体回収部43Sよりも液体供給部42Sに近い位置に配置される。液体回収部58Sの少なくとも一部は、終端光学素子13の光軸AXに対する放射方向に関して、液体供給部42Sと液体回収部43Sとの間に配置される。
本実施形態において、液体回収部58Sは、第1空間SP1に面するように、第1部材21Sに設けられる。液体回収部58Sは、第1部材21Sの下面25Sに配置され、第1空間SP1の液体LQの少なくとも一部を回収可能な開口(回収口)を含む。液体回収部(回収口)58Sは、間隙部分G1dに面するように配置される。
なお、液体回収部58Sは、第1空間SP1に面するように、第2部材22Sに設けられてもよいし、第1部材21S及び第2部材22Sの両方に設けられてもよい。
液体供給部42Sに隣接するように、液体回収部58Sが設けられることにより、第1空間SP1(間隙部分G1d)の液体LQが、第1空間SP1(間隙部分G1d)から流出することが抑制される。
なお、本実施形態において、間隙部分G1dの寸法D1dは、200μm以下でもよいし、200μmよりも大きくてもよい。
なお、上述の第5〜第7実施形態において、液体供給部(42Qなど)は、間隙部分G1cに面するように配置されてもよいし、間隙部分G1c及び間隙部分G1dの両方に面するように配置されてもよい。
なお、上述の第1〜第7実施形態において、第1空間SP1に液体LQを供給する液体供給部(42など)は、第2部材(22など)に設けられてもよいし、第1部材(21など)及び第2部材(22など)の両方に設けられてもよい。
なお、上述の各実施形態において、第1空間SP1から液体LQを回収する液体回収部(43など)は、第2部材(22など)に設けられてもよいし、第1部材(21など)及び第2部材(22など)の両方に設けられてもよい。
なお、上述の各実施形態において、第3空間SP3及び光路空間SPKの少なくとも一方に面する液体供給部(41など)から供給される液体と、第1空間SP1に面する液体供給部(42など)から供給される液体とは、同じ種類の液体でもよいし、異なる種類の液体でもよい。
なお、上述の各実施形態において、第3空間SP3及び光路空間SPKの少なくとも一方に面する液体供給部(41など)から供給される液体と、第1空間SP1に面する液体供給部(42など)から供給される液体とは、同じクリーン度でもよいし、異なるクリーン度でもよい。
なお、上述の各実施形態において、第3空間SP3及び光路空間SPKの少なくとも一方に面する液体供給部(41など)から供給される液体と、第1空間SP1に面する液体供給部(42など)から供給される液体とは、同じ温度でもよいし、異なる温度でもよい。
なお、上述の各実施形態において、第1部材(21など)は、環状でなくてもよい。第1部材(21など)が、光路AT(終端光学素子13)の周囲の一部に配置されてもよい。第1部材(21など)が、光路ATの周囲において複数配置されてもよい。
なお、上述の各実施形態において、第2部材(22など)は、環状でなくてもよい。第2部材(22など)が、光路AT(終端光学素子13)の周囲の一部に配置されてもよい。第2部材(22など)が、光路ATの周囲において複数配置されてもよい。
なお、上述の各実施形態において、制御装置6は、CPU等を含むコンピュータシステムを含む。また、制御装置6は、コンピュータシステムと外部装置との通信を実行可能なインターフェースを含む。記憶装置7は、例えばRAM等のメモリ、ハードディスク、CD−ROM等の記録媒体を含む。記憶装置7には、コンピュータシステムを制御するオペレーティングシステム(OS)がインストールされ、露光装置EXを制御するためのプログラムが記憶されている。
なお、制御装置6に、入力信号を入力可能な入力装置が接続されていてもよい。入力装置は、キーボード、マウス等の入力機器、あるいは外部装置からのデータを入力可能な通信装置等を含む。また、液晶表示ディスプレイ等の表示装置が設けられていてもよい。
記憶装置7に記録されているプログラムを含む各種情報は、制御装置(コンピュータシステム)6が読み取り可能である。記憶装置7には、制御装置6に、露光光が射出される光学部材の射出面と基板との間の露光光の光路に満たされた液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムが記録されている。
記憶装置7に記録されているプログラムは、上述の実施形態に従って、制御装置6に、露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、なくとも一部が第1部材の下に、物体が対向可能に配置され、第1部材に対して移動可能な第2部材と、第1部材と第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、第2部材に設けられ、液体が流通可能な通路と、を備え、第1空間の第2液体の少なくとも一部が、通路を介して、第2部材と物体との間の第2空間に供給される液浸部材を用いて、光学部材の下方で移動可能な基板上に第1液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の第1液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を移動することと、を実行させてもよい。
また、記憶装置7に記録されているプログラムは、上述の実施形態に従って、制御装置6に、露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が第1部材の下に、物体が対向可能に配置され、第1部材に対して移動可能な第2部材と、第1部材と第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、第2液体が第1空間から流出することを抑制する抑制部と、を備え、第1空間は、第1部材と第2部材との間隙が第1寸法の第1部分空間と、露光光の光路に対して第1部分空間の外側に設けられ、第1部材と第2部材との間隙が第1寸法よりも小さい第2寸法の第2部分空間と、を含み、抑制部は、第2液体が第2部分空間から流出することを抑制する液浸部材を用いて、光学部材の下方で移動可能な基板上に第1液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の第1液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を移動することと、を実行させてもよい。
また、記憶装置7に記録されているプログラムは、上述の実施形態に従って、制御装置6に、露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が第1部材の下に、物体が対向可能に配置され、第1部材に対して移動可能な第2部材と、第1部材と第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、を備え、第1部材と第2部材との間の第1空間の少なくとも一部に、第2部材の振動を低減する減衰部が形成される液浸部材を用いて、光学部材の下方で移動可能な基板上に第1液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の第1液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を移動することと、を実行させてもよい。
また、記憶装置7に記録されているプログラムは、上述の実施形態に従って、制御装置6に、露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が第1部材の下に、物体が対向可能に配置され、第1部材に対して移動可能な第2部材と、第1部材と第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、を備え、第1部材と第2部材との間の第1空間の少なくとも一部に、液体供給部からの第2液体によりスクイズフィルムダンパが形成される液浸部材を用いて、光学部材の下方で移動可能な基板上に第1液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の第1液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を移動することと、を実行させてもよい。
また、記憶装置7に記録されているプログラムは、上述の実施形態に従って、制御装置6に、露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が第1部材の下に、物体が対向可能に配置され、第1部材に対して移動可能な第2部材と、第1部材と第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、を備え、第1部材と第2部材との間の第1空間の少なくとも一部の間隙の寸法は、200μm以下であり、液体供給部からの第2液体の少なくとも一部が間隙に供給される液浸部材を用いて、光学部材の下方で移動可能な基板上に第1液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の第1液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を移動することと、を実行させてもよい。
記憶装置7に記憶されているプログラムが制御装置6に読み込まれることにより、基板ステージ2、計測ステージ3、及び液浸部材5等、露光装置EXの各種の装置が協働して、液浸空間LSが形成された状態で、基板Pの液浸露光等、各種の処理が実行される。
なお、上述の各実施形態においては、投影光学系PLの終端光学素子13の射出面12側(像面側)の光路ATLが液体LQで満たされているが、投影光学系PLが、例えば国際公開第2004/019128号パンフレットに開示されているような、終端光学素子13の入射側(物体面側)の光路も液体LQで満たされる投影光学系でもよい。
なお、上述の各実施形態においては、液体LQが水であることとしたが、水以外の液体でもよい。液体LQは、露光光ELに対して透過性であり、露光光ELに対して高い屈折率を有し、投影光学系PLあるいは基板Pの表面を形成する感光材(フォトレジスト)等の膜に対して安定なものが好ましい。例えば、液体LQが、ハイドロフロロエーテル(HFE)、過フッ化ポリエーテル(PFPE)、フォンブリンオイル等のフッ素系液体でもよい。また、液体LQが、種々の流体、例えば、超臨界流体でもよい。
なお、上述の各実施形態においては、基板Pが、半導体デバイス製造用の半導体ウエハを含むこととしたが、例えばディスプレイデバイス用のガラス基板、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等を含んでもよい。
なお、上述の各実施形態においては、露光装置EXが、マスクMと基板Pとを同期移動してマスクMのパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)であることとしたが、例えばマスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)でもよい。
また、露光装置EXが、ステップ・アンド・リピート方式の露光において、第1パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第1パターンの縮小像を基板P上に転写した後、第2パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第2パターンの縮小像を第1パターンと部分的に重ねて基板P上に一括露光する露光装置(スティッチ方式の一括露光装置)でもよい。また、スティッチ方式の露光装置が、基板P上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて転写し、基板Pを順次移動させるステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置でもよい。
また、露光装置EXが、例えば米国特許第6611316号に開示されているような、2つのマスクのパターンを、投影光学系を介して基板上で合成し、1回の走査露光によって基板上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置でもよい。また、露光装置EXが、プロキシミティ方式の露光装置、ミラープロジェクション・アライナー等でもよい。
また、上述の各実施形態において、露光装置EXが、米国特許第6341007号、米国特許第6208407号、米国特許第6262796号等に開示されているような、複数の基板ステージを備えたツインステージ型の露光装置でもよい。例えば、図34に示すように、露光装置EXが2つの基板ステージ2001、2002を備えている場合、射出面12と対向するように配置可能な物体は、一方の基板ステージ、その一方の基板ステージの第1保持部に保持された基板、他方の基板ステージ、及びその他方の基板ステージの第1保持部に保持された基板の少なくとも一つを含む。
また、露光装置EXが、複数の基板ステージと計測ステージとを備えた露光装置でもよい。
露光装置EXが、基板Pに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置でもよいし、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置でもよいし、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ、あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置でもよい。
なお、上述の実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスクを用いたが、このマスクに代えて、例えば米国特許第6778257号に開示されているような、露光すべきパターンの電子データに基づいて透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する可変成形マスク(電子マスク、アクティブマスク、あるいはイメージジェネレータとも呼ばれる)を用いてもよい。また、非発光型画像表示素子を備える可変成形マスクに代えて、自発光型画像表示素子を含むパターン形成装置を備えるようにしてもよい。
上述の各実施形態においては、露光装置EXが投影光学系PLを備えることとしたが、投影光学系PLを用いない露光装置及び露光方法に、上述の各実施形態で説明した構成要素を適用してもよい。例えば、レンズ等の光学部材と基板との間に液浸空間を形成し、その光学部材を介して、基板に露光光を照射する露光装置及び露光方法に、上述の各実施形態で説明した構成要素を適用してもよい。
また、露光装置EXが、例えば国際公開第2001/035168号パンフレットに開示されているような、干渉縞を基板P上に形成することによって基板P上にライン・アンド・スペースパターンを露光する露光装置(リソグラフィシステム)でもよい。
上述の実施形態の露光装置EXは、上述の各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了した後、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度及びクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図35に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、上述の実施形態に従って、マスクのパターンからの露光光で基板を露光すること、及び露光された基板を現像することを含む基板処理(露光処理)を含む基板処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。
なお、上述の各実施形態の要件は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。また、法令で許容される限りにおいて、上述の各実施形態及び変形例で引用した露光装置等に関する全ての公開公報及び米国特許の開示を援用して本文の記載の一部とする。
2…基板ステージ、3…計測ステージ、5…液浸部材、6…制御装置、7…記憶装置、12…射出面、13…終端光学素子、16…凹部、21…第1部材、22…第2部材、23…第1開口部、24…上面、25…下面、28…第2開口部、29…上面、30…下面、41…液体供給部、42…液体供給部、43…液体回収部、44…液体回収部、50…通路、51…誘導部、52…抑制部、53…凹部、55…減衰部、56…流体供給部、57…流体回収部、58…液体回収部、AT…光路、EL…露光光、EX…露光装置、IL…照明系、LG…界面、LG1…第1界面、LG2…第2界面、LG3…第3界面、LQ…液体、LS…液浸空間、P…基板、SPK…光路空間、SP1…第1空間、SP2…第2空間、SP3…第3空間。
Claims (86)
- 光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で前記基板を露光する液浸露光装置で用いられ、前記光学部材の下方で移動可能な物体上に液浸空間を形成する液浸部材であって、
前記露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、
少なくとも一部が前記第1部材の下に、前記物体が対向可能に配置され、前記第1部材に対して移動可能な第2部材と、
前記第1部材と前記第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、
前記第2部材に設けられ、液体が流通可能な通路と、を備え、
前記第1空間の前記第2液体の少なくとも一部が、前記通路を介して、前記第2部材と前記物体との間の前記第2空間に供給される液浸部材。 - 前記第1部材は、前記射出面から射出される前記露光光が通過可能な第1開口部を有し、
前記液体供給部は、前記第1開口部の外側において前記第1空間に面するように配置される請求項1に記載の液浸部材。 - 前記第1空間の少なくとも一部は、前記第1開口部の周囲に配置される、前記第1部材の第1下面によって規定される請求項2に記載の液浸部材。
- 前記液体供給部は、前記第1部材に配置される請求項1〜3のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記第2部材は、前記射出面から射出される前記露光光が通過可能な第2開口部を有し、
前記通路は、前記第2開口部の外側に配置される請求項1〜4のいずれか一項に記載の液浸部材。 - 前記第1空間の少なくとも一部は、前記第2開口部の周囲に配置される、前記第2部材の第2上面によって規定され、
前記第2空間の少なくとも一部は、前記第2開口部の周囲に配置される、前記第2部材の第2下面によって規定される請求項5に記載の液浸部材。 - 前記通路は、前記第2上面と前記第2下面とを結ぶように設けられる請求項6に記載の液浸部材。
- 前記第2部材は、前記光学部材の光軸と垂直な面内における第1軸と平行な方向に移動し、
前記通路は、前記第1軸と平行な方向に関して前記第2開口部の一側及び他側の一方又は両方に配置される請求項5〜7のいずれか一項に記載の液浸部材。 - 前記光学部材の光軸と垂直な面内において、前記液体供給部と前記通路とは異なる位置に配置される請求項1〜8のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記第1空間は、前記第1部材と前記第2部材との間隙が第1寸法の第1間隙部分と、前記第1寸法よりも小さい第2寸法の第2間隙部分と、を含む請求項1〜9のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記液体供給部は、前記第1間隙部分に前記第2液体を供給する請求項10に記載の液浸部材。
- 前記通路の上端の開口は、前記第1間隙部分に面するように配置される請求項10又は11に記載の液浸部材。
- 前記液体供給部からの前記第2液体の少なくとも一部を前記通路へ導く誘導部と、
前記誘導部の周囲の少なくとも一部に配置され、前記誘導部の前記第2液体が前記誘導部から流出することを抑制する抑制部と、を備える請求項1〜9のいずれか一項に記載の液浸部材。 - 前記第1空間は、前記第1部材と前記第2部材との間隙が第1寸法の第1間隙部分と、前記第1寸法よりも小さい第2寸法の第2間隙部分と、を含み、
前記誘導部は、前記第1間隙部分を含み、
前記抑制部は、前記第2間隙部分を含む請求項13に記載の液浸部材。 - 前記液体供給部は、前記誘導部に前記第2液体を供給する請求項13又は14に記載の液浸部材。
- 前記通路の上端の開口は、前記誘導部に面するように配置される請求項13〜15のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記抑制部は、前記第1部材及び前記第2部材の一方又は両方に配置され、前記誘導部の周囲の少なくとも一部に流体シールを形成する流体供給部を含む請求項13〜16のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記抑制部は、前記誘導部の周囲の少なくとも一部に配置され、前記誘導部からの前記第2液体の少なくとも一部を回収する液体回収部を含む請求項13〜17のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記抑制部の少なくとも一部は、前記露光光の光路に対して前記液体供給部の外側に配置される請求項13〜18のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記第1部材と前記第2部材との間の前記第1空間の少なくとも一部に、前記第2部材の振動を低減する減衰部が形成される請求項1〜19のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記第2部材は、前記光学部材の光軸と垂直な面内において移動され、
前記減衰部は、前記光軸と平行な方向に関する前記第2部材の振動を低減する請求項20に記載の液浸部材。 - 前記第1空間は、前記第1部材と前記第2部材との間隙が第1寸法の第1間隙部分と、前記第1寸法よりも小さい第2寸法の第2間隙部分と、を含み、
前記減衰部は、前記第2間隙部分に形成される請求項20又は21に記載の液浸部材。 - 前記液体供給部は、前記第1間隙部分に前記第2液体を供給する請求項22に記載の液浸部材。
- 前記減衰部は、スクイズフィルムダンパを含む請求項20〜23のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記第1部材は、前記第2部材が対向可能な第1凹部を有し、
前記第1間隙部分の少なくとも一部は、前記第1凹部によって規定される請求項10、11、12、14、22、23のいずれか一項に記載の液浸部材。 - 前記第2部材は、前記第1部材が対向可能な第2凹部を有し、
前記第1間隙部分の少なくとも一部は、前記第2凹部によって規定される請求項10、11、12、14、22、23、25のいずれか一項に記載の液浸部材。 - 前記液体供給部は、前記第2凹部に前記第2液体を供給する請求項26に記載の液浸部材。
- 前記通路の上端の開口は、前記第2凹部の内側に配置される請求項26又は27に記載の液浸部材。
- 前記第2寸法は、200μm以下である請求項10、11、12、14、22、23、25〜28のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記第2寸法は、10μm以上100μm以下である請求項10、11、12、14、22、23、25〜29のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で前記基板を露光する液浸露光装置で用いられ、前記光学部材の下方で移動可能な物体上に液浸空間を形成する液浸部材であって、
前記露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、
少なくとも一部が前記第1部材の下に、前記物体が対向可能に配置され、前記第1部材に対して移動可能な第2部材と、
前記第1部材と前記第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、
前記第2液体が前記第1空間から流出することを抑制する抑制部と、を備え、
前記第1空間は、前記第1部材と前記第2部材との間隙が第1寸法の第1部分空間と、前記露光光の光路に対して前記第1部分空間の外側に設けられ、前記第1部材と前記第2部材との間隙が前記第1寸法よりも小さい第2寸法の第2部分空間と、を含み、
前記抑制部は、前記第2液体が前記第2部分空間から流出することを抑制する液浸部材。 - 前記第1部材は、前記射出面から射出される前記露光光が通過可能な第1開口部と、前記第1開口部の周囲に配置され、少なくとも一部が前記第2部材と対向可能な第1下面と、を有し、
前記第1空間の少なくとも一部は、前記第1下面によって規定される請求項31に記載の液浸部材。 - 前記第1下面は、第1領域と、前記露光光の光路に対して前記第1領域の外側に配置され、前記第1領域よりも下方に配置される第2領域と、を含み、
前記第2部分空間の少なくとも一部は、前記第2領域によって規定される請求項32に記載の液浸部材。 - 前記液体供給部は、前記第2部分空間に面するように配置される請求項31〜33のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記液体供給部は、前記第1部材に配置される請求項31〜34のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記抑制部は、前記液体供給部の周囲の少なくとも一部に配置される前記第2部分空間を含む請求項31〜35のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記第2寸法は、200μm以下である請求項31〜36のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記第2寸法は、10μm以上100μm以下である請求項31〜37のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記抑制部は、前記第1部材及び前記第2部材の一方又は両方に配置され、前記液体供給部の周囲の少なくとも一部に流体シールを形成する流体供給部を含む請求項31〜38のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記抑制部は、前記液体供給部の周囲の少なくとも一部に配置され、前記液体供給部からの前記第2液体の少なくとも一部を回収する液体回収部を含む請求項31〜39のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記第1部材は、前記射出面からの露光光が通過可能な第1開口部を有し、
前記抑制部の少なくとも一部は、前記露光光の光路に対して前記液体供給部の外側に配置される請求項31〜40のいずれか一項に記載の液浸部材。 - 前記第2部分空間は、前記第2部材の振動を低減可能である請求項31〜41のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記第2部材は、前記光学部材の光軸と垂直な面内において移動され、
前記第2部分空間は、前記光軸と平行な方向に関する前記第2部材の振動を低減する請求項42に記載の液浸部材。 - 前記第2部分空間にスクイズフィルムダンパが形成される請求項42又は43に記載の液浸部材。
- 光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で前記基板を露光する液浸露光装置で用いられ、前記光学部材の下方で移動可能な物体上に液浸空間を形成する液浸部材であって、
前記露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、
少なくとも一部が前記第1部材の下に、前記物体が対向可能に配置され、前記第1部材に対して移動可能な第2部材と、
前記第1部材と前記第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、を備え、
前記第1部材と前記第2部材との間の前記第1空間の少なくとも一部に、前記第2部材の振動を低減する減衰部が形成される液浸部材。 - 前記減衰部は、前記液体供給部からの前記第2液体により形成されるスクイズフィルムダンパを含む請求項45に記載の液浸部材。
- 光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で前記基板を露光する液浸露光装置で用いられ、前記光学部材の下方で移動可能な物体上に液浸空間を形成する液浸部材であって、
前記露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、
少なくとも一部が前記第1部材の下に、前記物体が対向可能に配置され、前記第1部材に対して移動可能な第2部材と、
前記第1部材と前記第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、を備え、
前記第1部材と前記第2部材との間の前記第1空間の少なくとも一部に、前記液体供給部からの前記第2液体によりスクイズフィルムダンパが形成される液浸部材。 - 前記第1部材と前記第2部材との間の第1空間は、前記第1部材と前記第2部材との間隙が第1寸法の第1部分空間と、前記第1寸法よりも小さい第2寸法の第2部分空間と、を含み、
前記第2部分空間に、前記減衰部が形成される請求項46又は47に記載の液浸部材。 - 前記液体供給部は、前記第1部分空間に前記第2液体を供給する請求項48に記載の液浸部材。
- 前記液体供給部は、前記第2部分空間に前記第2液体を供給する請求項48又は49に記載の液浸部材。
- 前記第1部材は、前記射出面から射出される前記露光光が通過可能な第1開口部と、前記第1開口部の周囲に配置される第1下面と、を有し、
前記第2部材は、前記射出面から射出される前記露光光が通過可能な第2開口部と、前記第2開口部の周囲に配置され、前記第1下面と対向可能な第2上面と、を有し、
前記第1下面と前記第2上面の少なくとも一部との間に前記減衰部が形成される請求項45〜50のいずれか一項に記載の液浸部材。 - 前記第1空間の少なくとも一部の間隙の寸法は、200μm以下である請求項45〜51のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記第1空間の少なくとも一部の間隙の寸法は、10μm以上100μm以下である請求項45〜52のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記液体供給部からの前記第2液体の少なくとも一部が前記間隙に供給される請求項52又は53に記載の液浸部材。
- 光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で前記基板を露光する液浸露光装置で用いられ、前記光学部材の下方で移動可能な物体上に液浸空間を形成する液浸部材であって、
前記露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、
少なくとも一部が前記第1部材の下に、前記物体が対向可能に配置され、前記第1部材に対して移動可能な第2部材と、
前記第1部材と前記第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、を備え、
前記第1部材と前記第2部材との間の前記第1空間の少なくとも一部の間隙の寸法は、200μm以下であり、
前記液体供給部からの第2液体の少なくとも一部が前記間隙に供給される液浸部材。 - 前記間隙の寸法は、10μm以上100μm以下である請求項56に記載の液浸部材。
- 前記第2部材が移動する期間の少なくとも一部において、前記液体供給部から前記第2液体が供給される請求項1〜56のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記光学部材の外面との間の空間及び前記射出面から射出される前記露光光の光路を含む空間の少なくとも一方に面するように前記第1部材に配置され、前記第1液体を供給する液体供給部を有する請求項1〜57いずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記物体が対向するように前記第2部材に配置され、前記液浸空間の前記第1液体の少なくとも一部を回収する液体回収部を有する請求項1〜58のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記液浸空間が形成されている状態において、前記第2部材は移動可能である請求項1〜59のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記射出面から前記露光光が射出される期間の少なくとも一部において、前記第2部材は移動可能である請求項1〜60のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記第2部材は、前記光学部材の光軸と垂直な面内において移動する請求項1〜61のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、
請求項1〜62のいずれか一項に記載の液浸部材を備える露光装置。 - 前記第2部材は、前記物体との相対速度が小さくなるように移動される請求項63に記載の露光装置。
- 前記第2部材は、前記第2部材と前記物体との相対速度が、前記第1部材と前記物体との相対速度よりも小さくなるように移動される請求項63又は64に記載の露光装置。
- 前記第2部材は、前記物体との相対加速度が小さくなるように移動される請求項63〜65のいずれか一項に記載の露光装置。
- 前記第2部材は、前記第2部材と前記物体との相対加速度が、前記第1部材と前記物体との相対加速度よりも小さくなるように移動される請求項63〜66のいずれか一項に記載の露光装置。
- 前記物体は、前記基板を含み、
前記液浸空間が形成された状態で、前記基板は、前記光学部材の光軸と実質的に垂直な面内において、第1経路を移動後、第2経路を移動し、
前記第1経路において、前記基板の移動は、前記面内における第2軸と実質的に平行な第2方向への移動を含み、
前記第2経路において、前記基板の移動は、前記面内において前記第2軸と直交する第3軸と実質的に平行な第3方向への移動を含み、
前記第2部材は、前記基板が前記第2経路を移動する期間の少なくとも一部において、前記第3方向に移動する請求項63〜67のいずれか一項に記載の露光装置。 - 前記基板が前記第1経路を移動するときに前記液浸空間の液体を介して前記基板のショット領域に前記露光光が照射され、前記第2経路を移動するときに前記露光光が照射されない請求項68に記載の露光装置。
- 前記基板は、前記第2経路を移動した後に、第3経路を移動し、
前記第3経路において、前記基板の移動は、前記第1方向の反対の第3方向への移動を含み、
前記第2部材は、前記基板が前記第3経路を移動する期間の少なくとも一部において、前記第2方向の反対の第4方向に移動する請求項68又は69に記載の露光装置。 - 前記物体は、前記基板を含み、
前記液浸空間が形成された状態で、前記基板がスキャン方向にスキャン移動しながら前記基板の第1ショット領域が露光された後、第2ショット領域が露光開始位置に配置されるように前記基板がステップ方向にステップ移動し、
前記基板のステップ移動の少なくとも一部において、前記第2部材は、前記ステップ方向と実質的に同方向に移動する請求項63〜67のいずれか一項に記載の露光装置。 - 前記基板のスキャン移動の少なくとも一部において、前記第2部材は、前記ステップ方向と実質的に逆方向に移動する請求項71に記載の露光装置。
- 前記物体は、前記基板を保持して移動する基板ステージを含む請求項63〜72のいずれか一項に記載の露光装置。
- 請求項63〜73のいずれか一項に記載の露光装置を用いて基板を露光することと、
露光された前記基板を現像することと、を含むデバイス製造方法。 - 光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で前記基板を露光する露光方法であって、
前記露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が前記第1部材の下に、前記物体が対向可能に配置され、前記第1部材に対して移動可能な第2部材と、前記第1部材と前記第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、前記第2部材に設けられ、液体が流通可能な通路と、を備え、前記第1空間の前記第2液体の少なくとも一部が、前記通路を介して、前記第2部材と前記物体との間の前記第2空間に供給される液浸部材を用いて、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板上に前記第1液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間の前記第1液体を介して前記射出面から射出される前記露光光で前記基板を露光することと、
前記基板の露光の少なくとも一部において、前記第1部材に対して前記第2部材を移動することと、を含む露光方法。 - 光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で前記基板を露光する露光方法であって、
前記露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が前記第1部材の下に、前記物体が対向可能に配置され、前記第1部材に対して移動可能な第2部材と、前記第1部材と前記第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、前記第2液体が前記第1空間から流出することを抑制する抑制部と、を備え、前記第1空間は、前記第1部材と前記第2部材との間隙が第1寸法の第1部分空間と、前記露光光の光路に対して前記第1部分空間の外側に設けられ、前記第1部材と前記第2部材との間隙が前記第1寸法よりも小さい第2寸法の第2部分空間と、を含み、前記抑制部は、前記第2液体が前記第2部分空間から流出することを抑制する液浸部材を用いて、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板上に前記第1液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間の前記第1液体を介して前記射出面から射出される前記露光光で前記基板を露光することと、
前記基板の露光の少なくとも一部において、前記第1部材に対して前記第2部材を移動することと、を含む露光方法。 - 光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で前記基板を露光する露光方法であって、
前記露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が前記第1部材の下に、前記物体が対向可能に配置され、前記第1部材に対して移動可能な第2部材と、前記第1部材と前記第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、を備え、前記第1部材と前記第2部材との間の前記第1空間の少なくとも一部に、前記第2部材の振動を低減する減衰部が形成される液浸部材を用いて、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板上に前記第1液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間の前記第1液体を介して前記射出面から射出される前記露光光で前記基板を露光することと、
前記基板の露光の少なくとも一部において、前記第1部材に対して前記第2部材を移動することと、を含む露光方法。 - 光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で前記基板を露光する露光方法であって、
前記露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が前記第1部材の下に、前記物体が対向可能に配置され、前記第1部材に対して移動可能な第2部材と、前記第1部材と前記第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、を備え、前記第1部材と前記第2部材との間の前記第1空間の少なくとも一部に、前記液体供給部からの前記第2液体によりスクイズフィルムダンパが形成される液浸部材を用いて、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板上に前記第1液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間の前記第1液体を介して前記射出面から射出される前記露光光で前記基板を露光することと、
前記基板の露光の少なくとも一部において、前記第1部材に対して前記第2部材を移動することと、を含む露光方法。 - 光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で前記基板を露光する露光方法であって、
前記露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が前記第1部材の下に、前記物体が対向可能に配置され、前記第1部材に対して移動可能な第2部材と、前記第1部材と前記第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、を備え、前記第1部材と前記第2部材との間の前記第1空間の少なくとも一部の間隙の寸法は、200μm以下であり、前記液体供給部からの第2液体の少なくとも一部が前記間隙に供給される液浸部材を用いて、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板上に前記第1液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間の前記第1液体を介して前記射出面から射出される前記露光光で前記基板を露光することと、
前記基板の露光の少なくとも一部において、前記第1部材に対して前記第2部材を移動することと、を含む露光方法。 - 請求項75〜79のいずれか一項に記載の露光方法を用いて基板を露光することと、
露光された前記基板を現像することと、を含むデバイス製造方法。 - コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で前記基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、
前記露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が前記第1部材の下に、前記物体が対向可能に配置され、前記第1部材に対して移動可能な第2部材と、前記第1部材と前記第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、前記第2部材に設けられ、液体が流通可能な通路と、を備え、前記第1空間の前記第2液体の少なくとも一部が、前記通路を介して、前記第2部材と前記物体との間の前記第2空間に供給される液浸部材を用いて、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板上に前記第1液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間の前記第1液体を介して前記射出面から射出される前記露光光で前記基板を露光することと、
前記基板の露光の少なくとも一部において、前記第1部材に対して前記第2部材を移動することと、を実行させるプログラム。 - コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で前記基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、
前記露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が前記第1部材の下に、前記物体が対向可能に配置され、前記第1部材に対して移動可能な第2部材と、前記第1部材と前記第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、前記第2液体が前記第1空間から流出することを抑制する抑制部と、を備え、前記第1空間は、前記第1部材と前記第2部材との間隙が第1寸法の第1部分空間と、前記露光光の光路に対して前記第1部分空間の外側に設けられ、前記第1部材と前記第2部材との間隙が前記第1寸法よりも小さい第2寸法の第2部分空間と、を含み、前記抑制部は、前記第2液体が前記第2部分空間から流出することを抑制する液浸部材を用いて、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板上に前記第1液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間の前記第1液体を介して前記射出面から射出される前記露光光で前記基板を露光することと、
前記基板の露光の少なくとも一部において、前記第1部材に対して前記第2部材を移動することと、を実行させるプログラム。 - コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で前記基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、
前記露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が前記第1部材の下に、前記物体が対向可能に配置され、前記第1部材に対して移動可能な第2部材と、前記第1部材と前記第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、を備え、前記第1部材と前記第2部材との間の前記第1空間の少なくとも一部に、前記第2部材の振動を低減する減衰部が形成される液浸部材を用いて、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板上に前記第1液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間の前記第1液体を介して前記射出面から射出される前記露光光で前記基板を露光することと、
前記基板の露光の少なくとも一部において、前記第1部材に対して前記第2部材を移動することと、を実行させるプログラム。 - コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で前記基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、
前記露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が前記第1部材の下に、前記物体が対向可能に配置され、前記第1部材に対して移動可能な第2部材と、前記第1部材と前記第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、を備え、前記第1部材と前記第2部材との間の前記第1空間の少なくとも一部に、前記液体供給部からの前記第2液体によりスクイズフィルムダンパが形成される液浸部材を用いて、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板上に前記第1液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間の前記第1液体を介して前記射出面から射出される前記露光光で前記基板を露光することと、
前記基板の露光の少なくとも一部において、前記第1部材に対して前記第2部材を移動することと、を実行させるプログラム。 - コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の第1液体を介して露光光で前記基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、
前記露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、少なくとも一部が前記第1部材の下に、前記物体が対向可能に配置され、前記第1部材に対して移動可能な第2部材と、前記第1部材と前記第2部材との間の第1空間に第2液体を供給する液体供給部と、を備え、前記第1部材と前記第2部材との間の前記第1空間の少なくとも一部の間隙の寸法は、200μm以下であり、前記液体供給部からの第2液体の少なくとも一部が前記間隙に供給される液浸部材を用いて、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板上に前記第1液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間の前記第1液体を介して前記射出面から射出される前記露光光で前記基板を露光することと、
前記基板の露光の少なくとも一部において、前記第1部材に対して前記第2部材を移動することと、を実行させるプログラム。 - 請求項81〜85のいずれか一項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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