JP2014144793A - 収納箱 - Google Patents

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肇 川上
Yumiko Kawakami
由美子 川上
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Abstract

【課題】 多数の気泡を有する積層気泡シートからなる袋体を、三角錐形状の箱体状に折り曲げ可能とする。
【解決手段】 内部に収納空間11aを有する矩形袋状に形成され、袋の一辺側に収納空間に収納物を出し入れ可能な開口部11bが形成された、全体が多数の気泡を有する積層気泡シートからなる袋本体11と、開口部内側の袋正面側及び背面側の縁部に対向して配設される着脱部材12,13を備え、着脱部材12,13が配設された開口部縁部が、袋正面及び背面のほぼ中心でそれぞれ折り曲げられて、袋正面側同士及び背面側同士がそれぞれ対向して重ね合わされることにより、袋本体11が三角錐状に折り曲げられ、重ね合わされた開口部11bの着脱部材同士が接合されることで袋本体11の三角錐状の折り曲げ状態が保持され、袋本体11を形成する積層気泡シートが、折り曲げられて三角錐の稜線となる部分に気泡が位置しないように気泡を均一に配置形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、任意の物品を収納・梱包可能な収納箱に関し、特に、扁平矩形の袋の状態から三角錐状に折り曲げて箱状にして使用することができる収納箱に関する。
一般に、積層気泡シートを用いて形成される収納袋が知られている。
積層気泡シートは、ポリエチレンフィルムからなるシート材に中空状に膨出する多数の気泡(キャップ)を形成したもので、多数の気泡の緩衝作用によるクッション性(耐衝撃性)を有するシート材として、緩衝材や包装材として様々な分野で用いられている。
そして、このような積層気泡シートの優れた耐衝撃性や、軽量で柔軟性に富み、折り畳みや切断・加工等も容易な材質特性等から、積層気泡シートがそのまま包装材等として使用される他、積層気泡シートを袋状・封筒状等に加工・成形して物品収納用の袋・容器として用いられることがある(例えば特許文献1参照)。
積層気泡シートを袋状・封筒状に形成した収納袋では、袋内に収納された物品は全体が積層気泡シートによって覆われた状態となるので、落下や外部からの衝撃等から有効に保護され、収納物品の破損等が確実に防止されるという安全性・信頼性に優れる。
また、それに加えて、積層気泡シートからなる袋内に対象物品等そのまま収納するだけで包装・梱包を完了でき、煩雑な包装作業や梱包作業等が不要となるという便利さ・手軽さ等もある。
このため、安全性と利便性の両面に優れた袋材として活用が広く期待されている。
ところで、積層気泡シート製のものに限らず、矩形状・封筒状に形成された収納袋は、開口部を除く矩形3辺が直線状に閉じられていることから、内部の収納空間は扁平形状となっている。
このため、書類や写真,カタログ,書籍,CDなど、厚さがそれ程ない扁平形状の収納物品を収納するのには適しているが、例えば食品や電機製品,玩具など、立体的な形状を有し、大きさや形も異なる様々な物品を収納する場合、扁平状の収納空間が物品の形状により突出・変形して、袋本体が破れてしまったり、袋の開口部を閉じることができなくなったりすることがあった。
そこで、このような矩形・封筒型の収納袋の収納空間を立体的に変形させるために、袋体を三角錐形状に折り曲げて箱状に変形させることができる収納箱・収納容器が提案されている(例えば特許文献2−4参照)。
このように扁平形状の袋体を三角錐形状に折り曲げて箱状に変形可能な収納箱によれば、収納空間を立体的な三角錐形状にすることができ、立体形状を有する物品の収納にも対応することができ、収納する物品の形状や大きさ等に併せて、扁平矩形状と三角錐形状の2つの収納空間を選択的に使用することができ、従来の扁平・封筒型の収納袋の問題を解消することが可能となった。
特開2000−79972号公報 特開平7−315393号公報 特開平10−35693号公報 特開2006−103755号公報
ところで、上述した特許文献2−4で提案されている扁平・封筒型の袋体を三角錐形状に折り曲げ変形可能な収納袋(収納箱)は、いずれも、袋体(箱体)を構成する素材が、化学繊維や布地,ネット,紙,樹脂シートなど、柔軟性に富み、折り曲げが自在に行えるものであった。このため、扁平型・封筒型に形成された袋体を三角錐形状に折り曲げて変形させることができた。
しかしながら、中空状に膨出する多数の気泡を有する積層気泡シートの場合、気泡の存在によってシートの折り曲げが規制乃至邪魔されてしまい、また、気泡の配列によってはシートを特定の方向にしか折り曲げることができない。このため、積層気泡シートで形成された袋体は、布やネット,紙などからなる袋体のように三角錐形状に折り曲げ変形させることができなかった。
すなわち、積層気泡シートを折り曲げようとする場合に、気泡そのものを折り曲げることが不可能であるため、折り曲げることができるのは気泡が存在しない部分のみに限定されることになる。また、その場合、積層気泡シートは気泡が存在していない部分に沿ってのみ折り曲げが可能となる。このため、気泡の大きさや配列ピッチ・配列方向によっては、想定外の方向にしか折り曲げることができないような場合もあり、所望の特定形状に折り曲げ変形させるようなことは極めて困難であった。
従って、積層気泡シートで扁平・封筒形状に形成された袋体を、折り曲げて三角錐形状の箱体に変形させるようなことは、布やネット,紙製の袋体のように容易に実現することはできなかった。
本発明は、以上のような問題を解決するために提案されたものであり、多数の気泡を有する積層気泡シートからなる矩形袋状の袋体を、三角錐形状の箱体に折り曲げ変形可能とすることができる収納箱の提供を目的とする。
上記目的を達成するため本発明の収納箱は、中空状に膨出する多数の気泡を備えた積層気泡シートにより形成される収納箱であって、内部に収納物を収納可能な収納空間を有する矩形袋状に形成されるとともに、袋の一辺側に、収納空間に対して収納物を出し入れ可能に開口する開口部が形成された、全体が積層気泡シートからなる袋本体と、開口部内側の袋正面側及び背面側の縁部に対向して配設される着脱部材と、を備え、開口部の着脱部材が配設された縁部が、袋正面及び背面のほぼ中心でそれぞれ折り曲げられ、当該折り曲げられた開口部の縁部の袋正面側同士及び背面側同士がそれぞれ対向して重ね合わされることにより、袋本体が三角錐状に折り曲げられ、袋本体が三角錐状に折り曲げられた状態において、重ね合わされた開口部の縁部に配設された着脱部材同士が接合されることで、袋本体の三角錐状の折り曲げ状態が保持されて箱体を形成するとともに、袋本体を形成する積層気泡シートが、折り曲げられて三角錐の稜線となる部分に気泡が位置しないように、多数の気泡を配置形成した構成としてある。
本発明によれば、多数の気泡を有する積層気泡シートからなる矩形袋状の収納袋を、三角錐形状の箱体に折り曲げ変形可能とすることができる。
これによって、利便性及び汎用性の高い収納箱を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る収納箱を示す外観斜視図であり、(a)は収納箱を構成する袋本体を扁平矩形状の袋状にした状態、(b)は同じく三角錐形状の箱体にした状態を示す。 本発明の一実施形態に係る収納箱を示す、(a)は収納箱を構成する袋本体を扁平矩形状にした状態の正面図、(b)は同じく三角錐形状の箱体にした状態の正面図である。 本発明の一実施形態に係る収納箱を形成する積層気泡シートの気泡配列の説明図であり、気泡が正千鳥配列されている場合であり、(a)は積層気泡シートの平面図、(b)は気泡配列の角度を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る収納箱を形成する積層気泡シートの気泡配列の説明図であり、気泡が逆千鳥配列されている場合であり、(a)は積層気泡シートの平面図、(b)は気泡配列の角度を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る収納箱を構成する袋本体を扁平矩形状の状態から三角錐形状の箱体の状態に折り曲げ変形の手順を模式的に示す説明図であり、(a)は袋本体が扁平矩形状の袋体の状態、(b)は(a)の状態から袋本体の開口部を開いていった状態、(c)は(b)の状態から引き続いて開口部を開いて折り曲げていった状態、(d)は(c)の状態から引き続いて袋本体を三角錐形状の箱体にした状態を示している。 本発明の一実施形態に係る反射板を備えた収納箱を示す、(a)は袋本体を扁平矩形状の袋体にした状態の正面図、(b)は同じく三角錐形状の箱体にした状態の正面図である。 本発明の一実施形態に係る収納箱を構成する積層気泡シートの例を模式的に示す説明図であり、(a)は二層気泡シートの、(b)は三層気泡シートの概略要部斜視図である。 本発明の一実施形態に係る収納箱を構成する積層気泡シートの製造装置(製造方法)の一例を模式的に示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る収納箱を構成する袋本体の製袋工程の一例を模式的に示す説明図である。
以下、本発明に係る収納箱の実施形態について、図面を参照して説明する。
[収納箱]
図1は、本発明の一実施形態に係る収納箱を示す外観斜視図であり、(a)は収納箱を構成する袋本体を扁平矩形状の袋状にした状態、(b)は同じく三角錐形状の箱体にした状態を示す。
また、図2は、同じく本実施形態に係る収納箱を示す、(a)は収納箱を構成する袋本体を扁平矩形状にした状態の正面図、(b)は同じく三角錐形状の箱体にした状態の正面図である。
これらの図に示すように、本実施形態の収納箱1は、中空状に膨出する多数の気泡を備えた積層気泡シート(図6,7に示す積層気泡シート10)により形成される収納箱である。
具体的には、収納箱1は、袋本体11と、袋本体11の開口部11bに備えられる着脱部材12,13を備えている。そして、袋本体11が、扁平矩形状の袋体の状態(図1(a),図2(a)参照)と、三角錐形状の箱体の状態(図1(b),図2(b)参照)とに折り曲げ変形可能に構成されることを特徴とするものである。
袋本体11は、内部に収納物を収納可能な収納空間11aを有する矩形袋状に形成されるとともに、袋の一辺側に、収納空間11aに対して収納物を出し入れ可能に開口する開口部11bが形成された、扁平矩形状・封筒形状の袋体である。
この袋本体11は、全体が積層気泡シートによって形成されており、また、袋本体11の開口部11bの内側には、袋正面側及び背面側の縁部に対向して配設される着脱部材12,13が備えられている。
このように構成された袋本体11は、後述する図4に示すように、開口部11bの着脱部材12,13が配設された縁部が、袋正面及び背面のほぼ中心でそれぞれ折り曲げられて、折り曲げられた開口部11bの縁部の袋正面側同士及び背面側同士がそれぞれ対向して重ね合わされることにより、矩形封筒状の袋本体11が三角錐状の箱体状に折り曲げられて収納箱を構成するようになっている。
さらに、その袋本体11が三角錐状の箱体状に折り曲げられた状態において、重ね合わされた開口部11bの縁部に配設された着脱部材12,13同士が接合されることで、袋本体11の三角錐状の折り曲げ状態の箱体の形が保持されるようになっている。
そして、このように積層気泡シートで形成された袋本体11を扁平矩形状及び三角錐形状に折り曲げ・変形が可能となるように、本実施形態では、袋本体11を形成する積層気泡シートが、折り曲げられて三角錐の稜線となる部分に気泡が位置しないように、多数の気泡を均一に配置形成するようにしたことを特徴としている。
以下、収納箱1の各部の具体的な構成を説明する。
[袋本体]
袋本体11は、全体が積層気泡シート(後述する図6〜8に示す積層気泡シート10参照)により形成されて収納箱1の本体を構成している。
図1に示すように本実施形態では、袋本体11は、積層気泡シートが、内部に所定の収納物を収納可能な収納空間11aを有する袋状・封筒状等に形成され、袋の一側(図面上側)に開口部11bが形成されるようになっている。
開口部11bは、袋本体11の収納空間11aと連通しており、この開口部11bを介して、収納空間11aに対して図示しない任意の収納物を出し入れすることができるようになっている。
このような袋本体11は、袋全体が積層気泡シートにより形成してある。
積層気泡シートは、シート全面に多数の気泡を備え、緩衝性や耐衝撃性,保温性に優れ、また、軽量かつ柔軟性にとみ、裁断・加工等も容易に行えることから、任意の物品を収納・梱包するための収納箱1を構成するシート材として好ましい。
積層気泡シートで構成される袋本体11は、例えば、積層気泡シートを二つ折りにして、その両側部をヒートシールすることにより、一側(図面上側)に開口した封筒形状の袋本体1を製袋することができる。
なお、積層気泡シートからなる袋本体11の製造(製袋)方法については後述する(図8参照)。
そして、本実施形態に係る袋本体11を形成する積層気泡シートは、袋本体11が折り曲げられて三角錐形状に変形される場合に、三角錐の稜線となる部分に気泡が位置しないように、多数の気泡が均等・均一に配置されるようになっている。
積層気泡シートを折り曲げようとする場合、気泡自体は折り曲げることが不可能であるため、折り曲げることができるのは気泡が存在しない部分のみとなり、積層気泡シートは気泡が存在していない部分に沿って折り曲げられるようになる。
そこで、本実施形態では、袋本体11を形成する扁平状・平面状の積層気泡シートを、三角錐形状に折り曲げるために、積層気泡シートに形成される多数の気泡の配置を、三角錐形状に折り曲げられた場合の三角錐の稜線となる部分に、気泡が位置しない配置となるようにしてある。
具体的には、図3a及び3bに示すように、袋本体11を形成する積層気泡シートは、多数の気泡をπ/3の格子配列に配置形成するようにしてある。
すなわち、本実施形態に係る積層気泡シートは、シートに形成される各気泡は、複数の気泡によって一直線状に形成される気泡列が、水平(垂直)方向に対して60度傾斜した角度で均一に整列配置され、各気泡列間で各気泡列に属する気泡が互いに半個分ずつずれた千鳥状に配列されている。
なお、千鳥配列には、図3aに示す正千鳥配列と、図3bに示す逆千鳥配列があり、気泡列が、水平又は垂直方向に対して60度傾斜した角度で均一に整列配置されていれば、正逆いずれの千鳥配列であっても本実施形態に係る袋本体11(収納箱1)を構成することができる。
これによって、各気泡列と気泡列の間の気泡が存在していないシート部分が、それぞれ60度間隔でシート全体に均等に存在することになり、積層気泡シートは、気泡が存在していない任意の箇所(列)に沿って60度間隔毎に折り曲げることができるようになる。
このような積層気泡シートによれば、矩形扁平状態にある袋本体11(図1(a),図2(a)参照)を、開口部11bの着脱部材12,13が配設された縁部を袋正面及び背面のほぼ中心でそれぞれ折り曲げて、折り曲げた開口部11bの縁部の袋正面側同士及び背面側同士をそれぞれ対向して重ね合わせるようにすると、開口部11bの折り曲げ部分を頂点として、袋本体11の袋正面側及び背面側の積層気泡シートを、気泡が存在しない部分に沿って折り曲げることができるようになる。
従って、袋本体11の開口部11bの着脱部材12,13が配設される縁部を除く部分を正方形状に形成することで、開口部11bの中心折り曲げ部分を頂点として折り曲げられる折れ線は、図1(a),図2(a)の2点鎖線で示すように、袋本体11の開口部11bと対向する辺の両端に向かって折り曲げられることになる。
さらに、袋本体11の開口部11bと対向する辺は、矩形扁平状に形成されており、積層気泡シートを折り曲げる線として存在している。
その結果、矩形扁平状態にある袋本体11を上記のように折り曲げると、袋正面側及び背面側の開口部11bの折り曲げ部分を頂点として開口部11bと対向する辺の両端に向かう折り曲げ線と、袋本体11の開口部11bと対向する辺が形成する折り曲げ線を稜線とし、さらに、折り曲げられて重ね合わされる開口部11bも稜線として、三角錐が形成されることになる(図1(b),図2(b)参照)。
これによって、袋本体11を積層気泡シートによって形成しても、扁平矩形の状態から三角錐状に折り曲げ可能に構成することができる。
なお、正面側及び背面側の開口部11bの折り曲げ部分には、少なくとも一つの気泡が存在することになるので(図3(a)参照)、その折り曲げ部分の気泡については、収納箱1の製造時、例えば袋本体11の製袋時や着脱部材12,13の取り付け時などに、気泡を潰したり熱熔融等させるとともに、当該部分を折り曲げできるように折り曲げ加工を施しておくことが好ましい。
以上のような構成からなる袋本体11(収納空間11a)の大きさ(高さ・幅)は、適宜設定・変更することができ、収納空間11aに収納する収納物に応じて任意に設定が可能である。また、収納空間11aに収納される収納物としては、収納空間11aに収納可能な大きさ・形状のものであれば、特に限定されず任意の収納物を対象とすることができるが、積層気泡シートの緩衝性・耐衝撃性によって保護すべき物品等を対象とすることが好ましい。
具体的には、袋本体11が矩形封筒状で使用される場合には、例えば書籍やカタログ,書類,各種ディスク(CD,DVD,FD,MD等),カセットテープ,ビデオテープ,フィルムネガなど、厚さがそれ程ない扁平形状の収納物品を収納するのに適している。
一方、袋本体11が三角錐形状にされて使用される場合には、例えばリンゴやミカン等の果物,キャンディーやチョコレートなどの菓子類や食品類、電機製品,玩具,機械部品など、立体的な形状を有した物品を収納するのに適している。
また、袋本体11は、積層気泡シートを構成する層に加えて任意の機能層を積層させることができる。
例えば、収納空間11aの内面に金属薄膜層を備えることができる。
このようにすると、金属薄膜層によって収納空間11aの保温性や遮温性・耐熱性を高めることができ、例えば冷たい飲料や食品を収納する保冷用の袋として使用することができる。また、耐熱性の高い収納空間11aにより、収納箱1を携帯用の灰皿として形成することもできる。
そして、以上のような収納空間11aは、袋本体11の大きさに応じて増減するものであり、収納する物品の大きさや形状・数などに応じて、袋本体11の大きさを適宜設定することで、収納物品の形状や大きさ、収納手段としての用途等に最適な収納空間11aとすることができる。
[着脱部材]
袋本体11には、開口部11bが形成される縁部に沿って、着脱部材12,13が備えられている。
着脱部材12,13は、本実施形態では面状ファスナにより形成してある。
面状ファスナは、雌雄接合される着脱部材であり、オス側面状ファスナとメス側面状ファスナとからなり、オス側面状ファスナは、平面上に多数のフックを備えて形成されており、フックと係合可能な多数のループを備えるメス側面状ファスナと、互いに堅固かつ着脱可能に接合される。一方、オス側面状ファスナ同士、メス側面状ファスナ同士では接合されないようになっている。
本実施形態では、このような面状ファスナを線状・帯状に形成し、これを袋本体11の開口部11bの縁部の対向する内面に配設してあり、図1(a)に示すように、開口部11b内面の袋正面側を着脱部材12(12a,12b)、袋背面側を着脱部材13(13a,13b)としてある。
そして、このような面状ファスナからなる着脱部材12,13は、袋本体11が矩形袋状の状態において対向する着脱部材同士は接合されず、袋本体11が上述した三角錐状に折り曲げられた状態において対向する着脱部材同士が接合されるように、雌雄一対の面状ファスナを配置するようにしてある。
具体的には、面状ファスナからなる着脱部材12,13は、袋正面側・背面側のそれぞれで、上述した袋本体11を三角錐状に折り曲げる際に折り曲げられる袋正面及び背面のほぼ中心の折り曲げ位置を境として、一方にオス側、もう一方にメス側の面状ファスナが配置されるようにしてある。従って、当該折り曲げ位置においては、オス側・メス側の面状ファスナが切り替わることになり、折り曲げ位置には、面状ファスナ(着脱部材)が存在しない、あるいは面状ファスナ(着脱部材)の切れ目が存在することになる(図2(a)参照)。
さらに、袋正面側と背面側で対向する面状ファスナは、同種類の面状ファスナ、すなわち、オス側同士又はメス側同士が対向するように配置されるようにする。
より具体的には、図1(a),図2(a)に示す場合において、開口部11bを上としたときに、開口部11bを中心とした左側の着脱部材12a,13aを構成する面状ファスナがオス・オス同士、右側の着脱部材12a,13aを構成する面状ファスナがメス・メス同士となるように配置する。
このような構成とすることにより、面状ファスナからなる着脱部材12,13は、袋本体11が矩形袋状の状態においては、対向する着脱部材12a・13a,12b・13bは、面状ファスナが同じ種類(オス・オス又はメス・メス)のものとなるので、着脱部材同士は接合されないことになる。従って、この状態では、袋本体11の開口部11bは開かれたままとなるので、例えば収納物品等の出し入れが自由に行えるようになる。
一方、袋本体11が上述したように三角錐状の箱状に折り曲げられた状態になると、対向する着脱部材12a・12b,13a・13bは、面状ファスナが異なる種類(オス・メス又はメス・オス)のものとなるので、面状ファスナの機能により着脱部材同士が接合されることになる。従って、この状態では、重ね合わされた開口部11bの縁部に配設された着脱部材同士が接合されることで、袋本体11の三角錐状に折り曲げられた箱状態が保持されることになる。
この三角錐状態では、袋本体11を形成する積層気泡シートが有する剛性により三角錐形状が保持され、また、その三角錐は自立した箱の状態で安定的に設置される。
また、この状態では、面状ファスナにより袋本体11の収納空間11aが外部から閉じられた状態となるので、収納空間11a内に収納された収納物品は、袋外に露出したり飛び出したりすることなく収納・保持されることになる。
なお、上述したように、開口部11bの縁部中心の折り曲げ位置においては、オス側・メス側の面状ファスナが切り替わることになり、折り曲げ位置には面状ファスナが存在しない(面状ファスナの切れ目が存在する)ことになる。このため、着脱部材によって折り曲げ位置における折り曲げ性が妨げられることはなく、袋本体11は滑らかに三角錐状に折り曲げ変形することができる。
以上のように、本実施形態に係る着脱部材12,13を面状ファスナにより形成するようにしてあるが、上記のように袋本体11が矩形袋状の状態において対向する着脱部材同士は接合されず、袋本体11が三角錐状に折り曲げられた状態において対向する着脱部材同士が接合される締結手段であれば、面状ファスナ以外の手段によって構成することもできる。
例えば、一般的な線ファスナや、雌雄咬合式のテープ式のファスナ、あるいは、ホック式のボタンや磁性により着脱・接合される磁石(極性を有する永久磁石等)で着脱部材12,13を構成することも可能である。
[収納箱の折り曲げ方法]
次に、以上のような構成からなる本実施形態に係る収納箱1を、扁平矩形状の袋の状態から三角錐形状の箱体の状態に折り曲げ変形させる場合の折り曲げ方法について説明する。
図4は、本発明の一実施形態に係る収納箱を構成する袋本体を扁平矩形状の状態から三角錐形状の箱体の状態に折り曲げ変形の手順を模式的に示す説明図であり、(a)は袋本体が扁平矩形状の袋体の状態、(b)は(a)の状態から袋本体の開口部を開いていった状態、(c)は(b)の状態から引き続いて開口部を開いて折り曲げていった状態、(d)は(c)の状態から引き続いて袋本体を三角錐形状の箱体にした状態を示している。
まず、図4(a)に示すように、収納箱1の非使用時、あるいは収納物が書類や書籍など厚みの小さいものである場合などは、袋本体11は扁平矩形状の袋体の状態となっている。
この状態では、袋本体11の開口部11bに備えられた着脱部材12,13は、袋正面側と背面側に位置する対向する着脱部材12a・13a,12b・13bは、互いに同種の面状ファスナ(オス・オス又はメス・メス)となっており、着脱部材は接合されず、袋本体11aの開口部11bは開放された状態となっている。
従って、この状態では、袋本体11の開口部11bは開かれたままとなるので、例えば収納物品等の出し入れが自由に行えるようになる。
この状態から、袋本体11を三角錐形状に折り曲げ変形する場合には、まず、図4(b)に示すように、開口部11bを開いていくとともに、図4(c)に示すように、開口部11bの縁部中心の折り曲げ位置において、当該縁部を対向させるように折り曲げていく。
そして、折り曲げた開口部11bの縁部の袋正面側同士及び背面側同士をそれぞれ対向して重ね合わせるようにすると、当該折り曲げ部分を頂点として、袋本体11の袋正面側及び背面側の積層気泡シートが、気泡が存在しない部分に沿って折り曲げられることになる(図2(a)参照)。
その結果、開口部11bの中心折り曲げ部分を頂点として折り曲げられる折れ線は、袋本体11の開口部11bと対向する辺の両端に向かって折り曲げられ、さらに、袋本体11の開口部11bと対向する辺も、折り曲げ線として機能する。
これにより、図4(d)に示すように、袋正面側及び背面側の開口部11bの両折り曲げ部分を頂点として開口部11bと対向する辺の両端に向かう折り曲げ線と、袋本体11の開口部11bと対向する辺が形成する折り曲げ線が稜線となり、また、折り曲げられて重ね合わされる開口部11bも稜線となって、三角錐が形成される。
そして、この状態では、開口部11bが折り曲げられて重ね合わされた結果対向している着脱部材12a・12b,13a・13bは、面状ファスナが異なる種類(オス・メス又はメス・オス)となっているので、面状ファスナが接合されて袋本体11の三角錐状に折り曲げられた箱体の状態が保持されることになる。
このように三角錐形状の箱状に変形された袋本体11は、収納空間11aも立体形状となり、扁平矩形状体では収納が困難乃至不可能であった立体的形状を有する物品を収納することができるようになる。
また、この三角錐状態では、袋本体11を形成する積層気泡シートが有する剛性により三角錐形状が保持され、また、その三角錐は自立する箱の状態で安定的に設置される。
また、この状態では、面状ファスナにより袋本体11の収納空間11aが外部から閉じられた状態となるので、収納空間11a内に収納された収納物品は、袋外に露出したり飛び出したりすることなく収納・保持されることになる。
さらに、三角錐形状の収納箱1は、複数の収納箱11を三角錐の頂点を上下にして密接した状態で積み重ねて配置することができ、少ない収納スペースにおいて多数の収納箱1を効率よく収納・格納させておくこともできる。
[応用例]
上述した実施形態では、収納箱1を、内部に任意の物品を収納するための袋体・包装体として使用する場合について説明したが、本発明に係る収納箱はそのような用途以外にも使用することができる。
図5は、本発明に係る収納箱の実施形態として、収納箱1を反射板の支持手段として用いた場合を示している。
同図に示すように、収納箱1を構成する袋本体11の表面に、袋本体11が三角錐状に折り曲げられた状態において、三角錐の一面に対応する三角形状に形成された反射板を形成する反射部材2を配設するようにしている。
これにより、収納箱1を、自動車などの車両に積載され、高速道路上などで停車する際に設置される反射板(所謂三角表示板)を構成する反射部材2の支持手段として用いることができる。
このような反射板付き収納箱1は、非使用時には扁平状にして自動車のトランクなどに収納しておくことができ、反射板を使用する際には、収納箱1を折り曲げ変形させて三角錐形状にするだけで、簡単かつ迅速に反射板を設置することができ、利便性の高い反射板を提供することができるようになる。
また、このような反射板を備えた収納箱1は、例えば建設現場等に設置される三角コーンとしても用いることができる。
なお、反射板の設置・使用時には、三角錐形状にした収納箱1の収納空間11a内に、荷物や水などが入ったペットボトルなどを入れることで重し・支えとなり、収納箱1が移動したり転倒したりすることを防止できる。
[積層気泡シート]
次に、以上のような本実施形態に係る収納箱1を構成するシート材として好適な積層気泡シートについて説明する。
本実施形態の収納箱1は、箱体を構成する全ての部分が、ポリエチレンフィルムからなる積層気泡シート10を用いて形成される。
ここで、積層気泡シート10の材料としては、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)を含むポリオレフィンを用いることができる。
また、ポリエチレンフィルムを用いて積層気泡シート10を形成する場合、その積層気泡シート10を構成するポリエチレンフィルムの材料となるポリエチレン系樹脂としては、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、直鎖状超低密度ポリエチレン(LVLDPE)、エチレン−酢酸ビニル重合体などが例示できる。また、これらの材料を任意に混合して用いてもよい。
また、ポリエチレンフィルムの材料となる樹脂組成物には、収納箱1の用途に応じて、非ハロゲン系の高級脂肪酸、高級脂肪族アミド、金属せっけん、グリセリンエステル等の滑剤、等のアンチブロッキング剤、フェノール系、りん系、BHT等の酸化防止剤、ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール、HALS等の紫外線吸収剤、タルク、珪藻土、マイカ等の無機・有機充填剤、帯電防止剤、界面活性剤などを添加することができる。
収納箱1の全ての部分を、このようなポリエチレンフィルムからなる積層気泡シート10を用いて形成することで、収納箱1に収納された物品全体が積層気泡シート10によって覆われることになり、落下や外部から衝撃等から有効に保護され、収納物品の破損等が確実に防止される。
また、収納箱内に対象物品をそのまま収納するだけで包装・梱包が完了することになるため、煩雑な包装作業や梱包作業等も不要となる。
また、収納物の上下左右全体が保護された状態となるので、収納物を収納した収納箱1を複数積み重ねて収納したり、載置面に複数並べて載置・収納することも可能となり、安全かつ効率的な収納物の収納・運搬が行えるようになる。
また、ポリエチレンフィルムからなる積層気泡シート10は、一般に無色透明,有色透明,半透明のシートであり、積層気泡シート10からなる収納箱1は袋の内部が外側から透視可能となるため、収納箱1に収納した収納物の有無や外観等が一目で分かり、収納物の収納忘れや収納漏れ,収納違い等も確実に防止できるようになる。
また、収納箱1の全体が積層気泡シート10で構成されることで、例えば、収納箱1が使用される場合において、布や紙で形成された従来の収納箱・収納袋などと比較して、水分や油、汚れ等に強いものとすることができ、また、収納箱1の使用後においても、他の部材等の分離や除去等が必要なく、着脱部材12,13を除去した収納箱1はそのままリサイクルすることができ、例えば表面に紙等を積層・貼着した収納袋のように焼却処分等する必要もなくなる。
図6は、本実施形態に係る収納箱1を構成するポリエチレンフィルムからなる積層気泡シート10の例を模式的に示す説明図であり、(a)は二層気泡シート10Aの、(b)は三層気泡シート10Bの概略要部斜視図である。
本実施形態に係る収納箱1には、図6(a)に示す二層気泡シート10A、図6(b)に示す三層気泡シート10Bのいずれも用いることができる。
二層気泡シート10Aは、中空状に膨出する多数の気泡となるキャップ10−1が形成されたキャップフィルム10−2と、キャップフィルム10−2のキャップ開口側に積層されるバックフィルム10−3とを備える二層構造の積層気泡シート10である。
三層気泡シート10Bは、上述した二層構造の積層気泡シート10に対して、さらに三層目のライナーフィルム10−4を積層したもので、図6(b)に示すように、キャップ10−1が形成されたキャップフィルム10−2の、バックフィルム10−3が積層される面と反対側のキャップ膨出側に、ライナーフィルム10−4を積層した三層構造の積層気泡シート10である。
本実施形態の収納箱1は、気泡を構成するキャップ10−1が上述した積層気泡シート上にπ/3の格子配列に配置形成されるものであれば、二層気泡シート10A、三層気泡シート10Bのいずれを用いても形成・製袋することができる。
[収納箱の製造方法]
次に、本実施形態に係る収納箱1の製造方法について、図7及び図8を参照して説明する。
図7は、積層気泡シートの製造装置の一例を示す説明図であり、本実施形態の収納箱1に用いる積層気泡シート10は、この図に示すような製造装置5を用いて製造することができる。
ここで、製造装置5で製造する積層気泡シート10の一例として、図6(b)に示した三層の積層構造のシートを例にとって説明する。
積層気泡シート10の各層の材料の一例を挙げると、例えば、下記のものを用いることができるが、これに限定されない。
ライナーフィルム10−4:LDPE及び/又はLLDPE
キャップフィルム10−2:約30%のHDPE、残りはLDPE及び/又はLLDPE
バックフィルム10−3:約30%のHDPE、残りはLDPE及び/又はLLDPE
製造装置5は、三層の積層構造に対応する三つのフラットダイ51〜53と、成形ロール55と、三つの押圧ロール56〜58を備えている。
三つのフラットダイ51〜53は、それぞれ前述した樹脂材料を所定の厚みで押し出すことによって、フラット状のキャップフィルム10−2,バックフィルム10−3、及びライナーフィルム10−4が連続的に供給される。
キャップフィルム用のフラットダイ51から供給されたフラット状のキャップフィルム10−2は、成形ロール55に供給される。
成形ロール55には、外周面に多数のキャビティ孔551が設けられている。本実施形態では、この成形ロール55に設けるキャビティ孔551を、上述したπ/3の格子配列に配置してあり(図3参照)、これによって、キャビティ孔551によって吸引形成されるキャップ10−1が、積層気泡シート上にπ/3の格子配列に配置形成されるようになっている。
各キャビティ孔551は、図示しない真空ポンプにつながっており、キャビティ孔551を真空吸引することにより、キャップフィルム10−2に中空状に膨出する多数のキャップ10−1が形成される。
キャップ10−1が形成されたキャップフィルム10−2は、成形ロール55と押圧ロール56との間で、バックフィルム用のフラットダイ52から供給されるバックフィルム10−3と積層され、熱融着により一体化される。
その後、押圧ロール57と押圧ロール58との間で、ライナーフィルム用のフラットダイ53から供給されるライナーフィルム10−4が、キャップフィルム10−2のキャップ膨出側に積層され、熱融着により一体化される。
これにより、収納箱1を構成する袋本体11を形成する素材となる原反状態の積層気泡シート10(10B)が得られる。
図8は、本実施形態に係る収納箱1を構成する袋本体11の形成・製袋工程の一例を示す説明図である。
同図に示すように、収納箱1は、原反状態の積層気泡シート10が二つ折りにされ、収納箱1の両側部となる部分がシールバー6によりヒートシールされる。
その後、ヒートシール部分が所定形状に切断されることにより製袋されて袋本体11が出来上がる。
この袋本体11に対して、着脱部材12,13が配設され取り付けられて、収納箱1が完成する。
以上説明したように、本実施形態の収納箱1によれば、箱体を構成する袋本体11を形成する積層気泡シートに形成される気泡を所定の格子配列状に配置形成することによって、多数の気泡を有する積層気泡シートによって袋本体11を形成することによっても、袋本体11を扁平矩形状の袋状態から三角錐形状の箱体状に折り曲げ変形可能とすることができる。
これによって、積層気泡シートからなる袋・容器としての利便性・有用性を保持させたまま、収納箱1の形状を扁平矩形状と三角錐形状に折り曲げ変形させることで、収納物品の形状や大きさ等に応じて、収納箱1の形状を変形させることができ、汎用性・拡張性に優れた積層気泡シート性の収納箱1を提供することができる。
また、収納箱1の全体を積層気泡シート10のみによって構成することができるので、収納物全体を積層気泡シート10の緩衝性・耐衝撃性によって保護しつつ、収納箱1に収納物を入れるだけで収納・梱包作業を完了させることができ、効率の良い収納・梱包・運搬等が可能となり、安全性及び利便性に優れた収納・梱包構造を実現することができる。
また、収納箱1の全体が積層気泡シート10で構成されることで、例えば、収納箱1が使用される場合において、布や紙で形成された従来の収納袋などと比較して、水分や油、汚れ等に強いものとすることができ、収納箱1の使用後においても、紙層の分離や除去等が一切必要なく、収納箱1をそのままリサイクルすることができ、リサイクル性,対環境性にも優れた収納手段を提供することができる。
さらに、全体が無色透明,有色透明,半透明のポリエチレンフィルムからなる積層気泡シート10で構成される収納箱1は、袋の内部が外側から透視可能であり、収納箱1に収納した収納物の有無や外観等が一目で分かり、収納物の収納忘れや収納漏れ,収納違い等も確実に防止できるようになる。
また、積層気泡シート10が、中空状に膨出する多数のキャップ10−1が形成されたキャップフィルム10−2と、キャップフィルム10−2のキャップ開口側に積層されるバックフィルム10−3とを備える二層気泡シート10Aである構成とした場合は、二層気泡シート10Aの特性を保ちつつ、最小限の積層構成で本発明の収納箱1を形成することができる。
一方、積層気泡シート10が、中空状に膨出する多数のキャップ10−1が形成されたキャップフィルム10−2と、キャップフィルム10−2のキャップ開口側に積層されるバックフィルム10−3と、キャップフィルム10−2のキャップ膨出側に積層されるライナーフィルム10−4とを備える三層気泡シート10Bである構成とした場合は、三層気泡シート10Bの特性を保ちつつ、最小限の積層構成で本発明の収納箱1を形成することができる。
以上、本発明の収納箱について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係る収納箱は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、特許請求の範囲内で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
本発明は、積層気泡シートを用いて形成される収納箱に適用され、特に、扁平矩形状の袋体状の収納箱を三角錐形状の箱体状に折り曲げ変形して使用することにより、立体的な物品を収納・搬送等するのに用いられる収納箱に好適である。また、収納目的以外にも、反射板を立設・支持するための支持手段などにも用いることができる。
1 収納箱
10 積層気泡シート
10A 二層気泡シート
10B 三層気泡シート
11 袋本体
11a 収納空間
11b 開口部
12(12a,12b) 着脱部
13(13a,13b) 着脱部

Claims (5)

  1. 中空状に膨出する多数の気泡を備えた積層気泡シートにより形成される収納箱であって、
    内部に収納物を収納可能な収納空間を有する矩形袋状に形成されるとともに、袋の一辺側に、前記収納空間に対して前記収納物を出し入れ可能に開口する開口部が形成された、全体が前記積層気泡シートからなる袋本体と、
    前記開口部内側の袋正面側及び背面側の縁部に対向して配設される着脱部材と、を備え、
    前記開口部の前記着脱部材が配設された縁部が、袋正面及び背面のほぼ中心でそれぞれ折り曲げられ、当該折り曲げられた前記開口部の縁部の袋正面側同士及び背面側同士がそれぞれ対向して重ね合わされることにより、前記袋本体が三角錐状に折り曲げられ、
    前記袋本体が三角錐状に折り曲げられた状態において、前記重ね合わされた開口部の縁部に配設された着脱部材同士が接合されることで、前記袋本体の三角錐状の折り曲げ状態が保持されるとともに、
    前記袋本体を形成する積層気泡シートが、折り曲げられて前記三角錐の稜線となる部分に気泡が位置しないように、前記多数の気泡を配置形成したことを特徴とする収納箱。
  2. 前記袋本体を形成する積層気泡シートが、前記多数の気泡をπ/3の格子配列に配置形成することにより、前記袋本体を正三角錐状に折り曲げ可能とした請求項1記載の収納箱。
  3. 前記着脱部材が、
    前記袋本体が矩形袋状の状態において対向する着脱部材同士は接合されず、当該袋本体が前記三角錐状に折り曲げられた状態において対向する着脱部材同士が接合される面状ファスナからなる請求項1又は2記載の収納箱。
  4. 前記袋本体の収納空間内面に金属薄膜層を備えた請求項1乃至3のいずれか一項記載の収納箱。
  5. 前記袋本体の表面に、当該袋本体が前記三角錐状に折り曲げられた状態において、三角錐の一面に対応する三角形状に形成された反射板を配設した請求項1乃至4のいずれか一項記載の収納箱。
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