JP2014143778A - 絶縁操作棒 - Google Patents

絶縁操作棒 Download PDF

Info

Publication number
JP2014143778A
JP2014143778A JP2013009098A JP2013009098A JP2014143778A JP 2014143778 A JP2014143778 A JP 2014143778A JP 2013009098 A JP2013009098 A JP 2013009098A JP 2013009098 A JP2013009098 A JP 2013009098A JP 2014143778 A JP2014143778 A JP 2014143778A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rod
meshing structure
meshing
constituting member
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013009098A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5485429B1 (ja
Inventor
Hiroyuki Moriyama
裕之 森山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2013009098A priority Critical patent/JP5485429B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5485429B1 publication Critical patent/JP5485429B1/ja
Publication of JP2014143778A publication Critical patent/JP2014143778A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electric Cable Installation (AREA)

Abstract

【課題】棒体構成部材と棒体構成部材とで形成される角度を直角から鈍角の範囲で可変することができ、その角度を可変するための作業も簡易な絶縁操作棒を提供する。
【解決手段】絶縁操作棒1が備える棒体2は、棒体構成部材21と棒体構成部材22と連結機構8とを備え、連結機構8は、噛合構造体10と噛合構造体11と弾性機構12とで構成されている。噛合構造体10は、円弧状の周面101aを有し、周面101aに突部が放射状に配され、噛合構造体11は、噛合構造体10の周面101aと接することが可能な円弧状の周面111を有し、周面111に窪み部が放射状に且つ噛合構造体10の突部と噛み合うことが可能なように配され、噛合構造体10の突部と噛合構造体11の窪み部とが噛み合う位置を変位させることにより、棒体構成部材21と棒体構成部材22とで形成される角度を直角から鈍角の範囲で可変することができる。
【選択図】図3

Description

この発明は、間接活線作業に適した絶縁素材から成る操作棒に関し、特に絶縁ヤットコ等の間接活線工具や先端工具が装着された標準の共用操作棒の基端に接続して全長を延ばすために用いられる継ぎ足し用の操作棒の構造に関する。
間接活線作業において間接活線工具を用いる際に、高圧架空線等の活線状態の部材に対して、より遠隔の場所から作業を行なえるようにするために、間接活線工具のジョイント金具に例えば特許文献1に示されるような直線状に延びる共用操作棒のアタッチメント本体を接続することが一般に行われる。そして、共用操作棒を回転させる場合には、この特許文献1に示されるように、共用操作棒の基端近傍部位を作業者が両手で持って共用操作棒を当該共用操作棒の軸心を回転中心として何度も回転させる操作を行っていた。
もっとも、直線状に延びる共用操作棒の基端近傍部位を作業者が両手で持って共用操作棒を回転させる操作では、作業員の手が滑る等して、共用操作棒から対象物に回転トルクが伝達され難かったり、共用操作棒の回転速度を上げることが容易でなかったりすることが考えられ、これにより、対象物に対する締め付けが不十分になる可能性が考えられる。この場合、共用操作棒の基端側を共用操作棒の他の部位の軸方向に対し折り曲げ可能とし、折り曲げた側をハンドルとすることが考えられる。
この点、絶縁操作棒とこの絶縁操作棒の先端部に取り付けられる先端工具との接続を補助する絶縁操作棒用補助具として、例えば特許文献2等に示されるように、操作棒側連結部と先端工具側連結部とを備え、操作棒側連結部と先端工具側連結部とは連結手段を介して連結され、操作棒とは菊座アダプタを介して約90度の角度にて連結することができる絶縁操作棒用補助具が既に公知になっている。
この特許文献2で示される絶縁操作棒用補助具の操作棒側連結部と先端工具側連結部とを連結する連結手段は、操作棒側構造体と先端工具側構造体とで構成されている。操作棒側構造体は、筒状体、スライドロッド、受け皿部材を有し、先端工具側構造体は、開口部を有する筒状体、この開口部から筒状体内に挿入された棒体、棒体の先端に設けられた球状体を有している。さらに、操作棒側構造体の受け皿部材は、先端工具側構造体の球状体に遠近可能となっていると共に、筒状体の開口部の内径寸法は、球状体の外径寸法よりも小さく、棒体の外径寸法よりも所要幅ほど大きくなっている、これにより、棒体を開口部の軸方向に対し斜めになるように変位した状態で、球状体に受け皿部を接近させて、球状体と受け皿部とを圧接させ、しかも、球状体の凸部と受け皿部の凹部とを嵌合させることにより、操作棒側連結部と先端工具側連結部とは操作棒側連結部が先端工具側連結部の軸線に対し変位した状態で連結・固定されることとなる。
また、前記特許文献2で示される絶縁操作棒用補助具と操作棒とを菊座アダプタを介して90度の角度にて連結することができる機構は、操作棒側構造体の受け皿部とは反対側端に菊座構造部が設けられ、この菊座構造部は菊座アダプタの菊座構造部と噛合することが可能な構造となっている。そして、菊座アダプタは、菊座構造部を有する側とは反対側に絶縁操作棒のジョイント金具と接続可能なアタッチメント本体を有している。
特開2011−125187号公報 特開2009−71911号公報
もっとも、前記特許文献2で示される絶縁操作棒用補助具の操作棒側連結部と先端工具側連結部とを連結する連結手段の構造では、先端工具側連結部の棒体は、操作棒側連結部の軸線に対して例えば90度の角度に変位させることができないので、この連結手段を絶縁操作棒に採用しても、操作棒側連結部を作業員が握るハンドルとして利用することが容易でない。
また、前記特許文献2で示される絶縁操作棒用補助具と操作棒とを90度の角度にて連結することができる機構では、絶縁操作棒用補助具の他に菊座アダプタを必要とするので、部品点数が増加し、操作棒側構造体の菊座構造部と菊座アダプタの菊座構造部とを連結するための作業も必ずしも容易でない。
更に、特許文献2で示される絶縁操作棒用補助具でも、この絶縁操作棒用補助具が連結された共用操作棒等の間接活線工具を回転させるには、絶縁操作棒用補助具を当該絶縁操作棒用補助具の軸心を回転中心として何度も回転させる操作が必要であるし、絶縁操作棒用補助具と絶縁操作棒とを接続した後に、遠隔操作を好適なものとするために、絶縁操作棒用補助具と絶縁操作棒とで成る組み付け体の全長を調整することはできない。
そこで、本発明は、絶縁操作棒の棒体を一方の棒体構成部材を他方の棒体構成部材に分離して、一方の棒体構成部材と他方の棒体構成部材とで形成される角度を直角から鈍角の範囲で変位させることができ、しかも、角度を変位させる作業も簡易な絶縁操作棒を提供することを目的とする。また、本発明は、絶縁操作棒の手で持つ部分について当該絶縁操作棒の軸心を回転中心として回転させなくても絶縁操作棒が連結された間接活線工具を回転させることができ、遠隔操作を好適にするために、絶縁操作棒の棒体の軸方向に沿った寸法を可変することができる絶縁操作棒を提供することも目的とする。
この発明に係る絶縁操作棒は、絶縁素材から成る棒体を備え、前記棒体は、第1の棒体構成部材と第2の棒体構成部材とを有すると共に、前記第1の棒体構成部材の一方端側と前記第2の棒体構成部材の一方端側とは連結機構により連結され、前記連結機構は、前記第1の棒体構成部材の一方端側に設けられた第1の噛合構造体と、前記第2の棒体構成部材の一方端側に設けられた第2の噛合構造体と、前記第1の噛合構造体と前記第2の噛合構造体とを相互に接する方向に付勢する弾性機構とで構成され、前記第1の噛合構造体は、少なくとも円弧状の周面を有し、前記周面に複数の突部が放射状に配され、前記第2の噛合構造体は、前記第1の噛合構造体の少なくとも円弧状の周面と接することが可能な円弧状の周面を有し、前記周面に複数の窪み部が放射状に且つ前記第1の噛合構造体の突部と噛み合うことが可能なように配され、前記第1の噛合構造体の突部と前記第2の噛合構造体の窪み部とが噛み合う位置を変位させることにより、第1の棒体構成部材と第2の棒体構成部材とで形成される角度を直角から鈍角の範囲で可変することができることを特徴としている(請求項1)。絶縁操作棒は、例えば共用操作棒に連結される継ぎ足し棒であっても、共用操作棒自体であっても、更には絶縁ヤットコ等の間接活線工具の一部である棒部分であっても良い。絶縁操作棒が例えば共用操作棒に連結される継ぎ足し棒や、共用操作棒である場合には、第1の棒体構成部材は、例えばアタッチメント本体を有する側の棒体構成部材であり、第2の棒体構成部材は、例えばジョイント金具を有する側の棒体構成部材である。但し、第1の棒体構成部材を、ジョイント金具を有する側の棒体構成部材とし、第2の棒体構成部材を、アタッチメント本体を有する側の棒体構成部材としても良い。
これにより、絶縁操作棒の棒体を構成する第1の棒体構成部材と第2の棒体構成部材とは、所定の手順により、連結機構の第1の噛合構造体の突部と第2の噛合構造体の窪み部とが噛み合う位置を変位させ、ひいては、第1の棒体構成部材と第2の棒体構成部材とで形成される角度を直角から鈍角の範囲で可変することができることから、絶縁操作棒の第1の棒体構成部材を共用操作棒に連結した場合には、絶縁操作棒の第2の棒体構成部材を作業員のいずれかの手で握ったときに力を加えやすいハンドル部にして、共用操作棒を回転させることが可能である。また、第1の棒体構成部材と第2の棒体構成部材とで形成される角度を直角から鈍角までの範囲において調整することができることから、第1の棒体構成部材と第2の棒体構成部材とで形成される角度を直角にすることが困難な狭い作業環境でも、絶縁操作棒の第2の棒体構成部材を作業員のいずれかの手で握ったときに力を加えやすいハンドル部にすることが可能である。
そして、この発明に係る絶縁操作棒において、前記第1の噛合構造体は、前記第1の棒体構成部材の一方端側の部位に当該第1の棒体構成部材の軸方向に沿って延びる切り欠き部を設けて、当該切り欠き部内に収容されると共に、前記突部が配された円弧状の周面を有する噛合構造体本体と、当該噛合構造体本体を前記切り欠き部の奥側に連結する連結部とで構成され、前記第2の噛合構造体は、前記第2の棒体構成部材の一方端側の部位に当該第2の棒体構成部材の軸方向に沿って延びると共に前記第1の棒体構成部材の切り欠き部内に挿入可能な突出部を設け、当該突出部に前記窪み部が配された円弧状の周面を有して構成され、前記弾性機構は、伸縮可能な線状のバネを有しており、前記バネの前記第1の棒体構成部材側から前記第2の棒体構成部材側に延びる方向は、前記第1の噛合構造体の突部と前記第2の噛合構造体の窪み部とが噛み合う位置と合うように可変することを特徴としている(請求項2)。伸縮可能な線状のバネは、例えばコイルバネであり、このことは請求項3に示されるバネにおいても同様である。
これにより、絶縁操作棒の棒体を構成する第1の棒体構成部材と第2の棒体構成部材とは、第2の噛合構造体を引っ張って、第1の噛合構造体の突部と第2の噛合構造体の窪み部との噛み合いを解除して、第2の噛合構造体を第1の噛合構造体の周面の周方向に沿うように所要の方向に回した後、第2の噛合構造体の引っ張りを停止することで、第1の噛合構造体の突部と第2の噛合構造体の窪み部とを再度噛み合せる手順を行うことにより、連結機構の第1の噛合構造体の突部と第2の噛合構造体の窪み部とが噛み合う位置を変位させ、ひいては、第1の棒体構成部材と第2の棒体構成部材とで形成される角度を直角から鈍角の範囲で可変することができる。よって、第1の棒体構成部材と第2の棒体構成部材とで形成される角度を直角から鈍角の範囲で可変するための操作を簡易に行うことが可能となる。
また、この発明に係る絶縁操作棒において、前記第1の噛合構造体は、前記第1の棒体構成部材の一方端側の部位に当該第1の棒体構成部材の軸方向に沿って延びる切り欠き部を設けて、当該切り欠き部内に収容されると共に、前記突部が配された円状の周面を有する歯車形状の噛合構造体本体と、当該噛合構造体本体を前記切り欠き部の奥側に回転自在に取り付ける取付部とで構成され、前記第2の噛合構造体は、前記第2の棒体構成部材の一方端側の部位に当該第2の棒体構成部材の軸方向に沿って延びると共に前記第1の棒体構成部材の切り欠き部内に挿入可能な突出部を設け、当該突出部に前記窪み部が配された円弧状の周面を有して構成され、前記弾性機構は、伸縮可能な線状のバネを有しており、前記バネの前記第1の棒体構成部材側から前記第2の棒体構成部材側に延びる方向が、前記第1の噛合構造体の突部と前記第2の噛合構造体の窪み部とが噛み合う位置と合うように、一方端が前記第1の噛合構造体の噛合構造体本体に連結され、他方端が前記第2の棒体構成部材の周面に連結されていることを特徴としている(請求項3)。
これにより、絶縁操作棒の棒体を構成する第1の棒体構成部材と第2の棒体構成部材とは、第1の噛合構造体の突部と第2の噛合構造体の窪み部とが噛み合ったまま、第1の噛合構造体を回転させることにより、連結機構の第1の噛合構造体の突部と第2の噛合構造体の窪み部とが噛み合う位置を変位させ、ひいては、第1の棒体構成部材と第2の棒体構成部材とで形成される角度を直角から鈍角の範囲で可変することができる。よって、第1の棒体構成部材と第2の棒体構成部材とで形成される角度を直角から鈍角の範囲で可変するための操作を簡易に行うことが可能となる。
一方で、この発明に係る絶縁操作棒では、前記棒体は、その長手方向の途中の部位にラチェット機構が設けられており、前記ラチェット機構を有する部位を境にして一方側に位置する部位を相対的に小さな角度で揺動することにより、前記ラチェット機構を有する部位を境にして他方側に位置する部位を回転させることができることを特徴としても良い(請求項4)。ラチェット機構は、棒体のうち、第1の棒体構成部材に設けられても、第2の棒体構成部材に設けられても良い。
これにより、絶縁操作棒から共用操作棒等の間接活線工具又はその先端工具に回転を伝達させる場合に、絶縁操作棒の第1の棒体構成部材のラチェット機構を有する部位を境にして一方側に位置する部位又は第2の棒体構成部材ラチェット機構を有する部位を境にして一方側に位置する部位を相対的に小さな角度で揺動するのみで足りるので、絶縁操作棒から共用操作棒等に回転を伝達させる操作の効率化を図ることが可能となる。
また、この発明に係る絶縁操作棒では、前記棒体は、挿入部と、前記挿入部を挿入可能な孔が開口した外挿部とを有し、前記挿入部の外面に螺旋の条状に延びる係合溝が形成され、前記外挿部の孔の内面に螺旋の条状に延びると共に前記挿入部の係合溝と係合可能な係合突起部が形成されており、前記挿入部を回転させることにより、当該挿入部が前記外挿部の孔から入出することを特徴としても良い(請求項5)。挿入部及び外挿部は、棒体のうち、第1の棒体構成部材側に有していても、第2の棒体構成部材側に有していても良い。
これにより、絶縁操作棒を共用操作棒等の間接活線工具に連結して全長を延ばす場合に、絶縁操作棒の挿入部の外挿部への入出の割合を調整することで、絶縁操作棒を共用操作棒等の間接活線工具に連結した場合の全長を調整することが可能となる。
更に、この発明に係る絶縁操作棒では、前記棒体は、その長手方向の両側に先端工具や共用操作棒のジョイント金具と連結可能なアタッチメント本体を有することを特徴としても良い(請求項6)。
これにより、絶縁操作棒にアタッチメント本体を介して先端工具が連結されている場合に、他の先端工具を使用したい場合には、他方のアタッチメント本体に他の先端工具を連結しておくことで、先端工具の交換を行わなくても、絶縁操作棒の向きを反転させるのみで、他方の先端工具を使用することが可能となる。
以上のように、この発明によれば、絶縁操作棒の棒体を構成する第1の棒体構成部材と第2の棒体構成部材とは、所定の手順により、連結機構の第1の噛合構造体の突部と第2の噛合構造体の窪み部とが噛み合う位置を変位させ、ひいては、第1の棒体構成部材と第2の棒体構成部材とで形成される角度を直角から鈍角の範囲で可変することができることから、絶縁操作棒の第1の棒体構成部材を共用操作棒に連結した場合には、絶縁操作棒の第2の棒体構成部材を作業員のいずれかの手で握ったときに力を加えやすいハンドル部にして、共用操作棒を回転させることが可能である。
また、この発明によれば、第1の棒体構成部材と第2の棒体構成部材とで形成される角度を直角から鈍角までの範囲において調整することができることから、第1の棒体構成部材と第2の棒体構成部材とで形成される角度を直角にすることが困難な狭い作業環境でも、絶縁操作棒の第2の棒体構成部材を作業員のいずれかの手で握ったときに力を加えやすいハンドル部にすることが可能である。
特に請求項2に記載の発明によれば、絶縁操作棒の棒体を構成する第1の棒体構成部材と第2の棒体構成部材とは、第2の噛合構造体を引っ張って、第1の噛合構造体の突部と第2の噛合構造体の窪み部との噛み合いを解除し、次に、第2の噛合構造体を第1の噛合構造体の周面の周方向に沿うように所要の方向に回し、更に、第2の噛合構造体の引っ張りを停止することで、第1の噛合構造体の突部と第2の噛合構造体の窪み部とを再度噛み合せるという手順を経ることにより、連結機構の第1の噛合構造体の突部と第2の噛合構造体の窪み部とが噛み合う位置を変位させ、ひいては、第1の棒体構成部材と第2の棒体構成部材とで形成される角度を直角から鈍角の範囲で可変することができる。
よって、請求項2に記載の発明によれば、絶縁操作棒の第2の棒体構成部材を作業員のいずれかの手で握ったときに力を加えやすいハンドル部とするための、第1の棒体構成部材と第2の棒体構成部材とで形成される角度を直角から鈍角の範囲で可変する操作を簡易に行うことが可能である。
特に請求項3に記載の発明によれば、絶縁操作棒の棒体を構成する第1の棒体構成部材と第2の棒体構成部材とは、第1の噛合構造体の突部と第2の噛合構造体の窪み部とが噛み合ったまま、第1の噛合構造体を回転させる手順のみで、連結機構の第1の噛合構造体の突部と第2の噛合構造体の窪み部とが噛み合う位置を変位させ、ひいては、第1の棒体構成部材と第2の棒体構成部材とで形成される角度を直角から鈍角の範囲で可変することができる。
よって、請求項3に記載の発明によれば、絶縁操作棒の第2の棒体構成部材を作業員のいずれかの手で握ったときに力を加えやすいハンドル部とするための、第1の棒体構成部材と第2の棒体構成部材とで形成される角度を直角から鈍角の範囲で可変する操作を簡易に行うことが可能である。
特に請求項4に記載の発明によれば、絶縁操作棒から共用操作棒等の間接活線工具又はその先端工具に回転を伝達させる場合に、絶縁操作棒の第1の棒体構成部材のラチェット機構を有する部位を境にして一方側に位置する部位又は第2の棒体構成部材ラチェット機構を有する部位を境にして一方側に位置する部位を相対的に小さな角度で揺動するのみで足り、絶縁操作棒の第1の棒体構成部材又は第1の棒体構成部材につついて、当該棒体構成部材の軸心を回転中心として回転させる必要がなくなるので、絶縁操作棒から共用操作棒等に回転を伝達させる操作の効率化を図ることが可能となる。
特に請求項5に記載の発明によれば、絶縁操作棒を共用操作棒等の間接活線工具に連結して全長を延ばす場合に、絶縁操作棒の挿入部を回転させて、挿入部の外挿部への入出の割合を調整することで、絶縁操作棒を共用操作棒等の間接活線工具に連結した場合の全長を調整することが可能となる。
特に請求項6に記載の発明によれば、絶縁操作棒にアタッチメント本体を介して先端工具が連結されている場合に、他の先端工具も使用したい場合には、他方のアタッチメント本体に他の先端工具を連結しておくことで、先端工具の交換を行わなくても、絶縁操作棒の向きを反転させるのみで、他方の先端工具を使用することが可能となるので、間接活線作業の能率の向上を図ることができる。
図1は、この発明に係る実施例1における絶縁操作棒の全体構成を示す説明図である。 図2は、前記絶縁操作棒の一方の棒体構成部材と他方の棒体構成部材とを連結する連結機構を示す説明図である。 図3は、実施例1に係る絶縁操作棒における、直線状に連結された一方の棒体構成部材と他方の棒体構成部材とについて、一方の棒体構成部材と他方の棒体構成部材とで構成される角度が90度に変位させる手順を示す説明図である。 図4は、一方の棒体構成部材と他方の棒体構成部材とで構成される角度について90度よりも大きな鈍角又は同じ90度でも向きが反対となる側に調整することができることを示す説明図である。 図5は、図2に示される絶縁操作棒の連結機構の変形例としての、この発明に係る実施例2における絶縁操作棒を示す説明図である。 図6は、図5に示される実施例2の絶縁操作棒を用いた場合における、直線状に連結された一方の棒体構成部材と他方の棒体構成部材とについて、一方の棒体構成部材と他方の棒体構成部材とで構成される角度が90度に変位させる手順を示す説明図である。 図7は、実施例1又は実施例2の絶縁操作棒を公知の共用操作棒の基端側に連結して使用する態様を示す説明図である。 図8は、この発明に係る実施例3として、棒体にラチェット機構を設けて、棒体のグリップ部を有する側の部材を360度回転させなくても、絶縁操作棒に連結された共用操作棒や先端工具を360度回転させることができるようにした絶縁操作棒を示す説明図である。 図9は、この発明に係る実施例4として、棒体のグリップ部を有する側の棒体構成部材を挿入部と外挿部とに分割して、挿入部が外挿部から出入することで、全長を伸縮可能とした絶縁操作棒を示す説明図である。 図10は、この発明に係る実施例5として、棒体の両端にアタッチメント本体を設けた絶縁操作棒を示す説明図である。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1から図4において、この発明に係る絶縁操作棒1の実施例1の構成が示されている。絶縁操作棒1は、この実施例1では、例えば図7に示される共用操作棒200のジョイント金具206に連結される等して、共用操作棒200や図示しない絶縁ヤットコ等の間接活線工具の全長を延ばして、間接活線作業における遠隔操作を可能・容易とするための継ぎ足し棒である。もっとも、絶縁操作棒1は、先端工具を連結するために用いても良い。
この絶縁操作棒1は、棒体2と、この棒体2の長手方向の一方端に設けられて、共用操作棒200のジョイント金具206や図示しない間接活線工具のジョイント金具と着脱自在に連結することができるアタッチメント本体3と、他の絶縁操作棒1のアタッチメント本体3や図示しない間接活線工具のジアタッチメント本体と着脱自在に連結することができるジョイント金具4とを有して構成されている。
このうち、アタッチメント本体3は、略円柱状の外形を有すると共にその先端面に円柱状の可動突部31を有している。可動突部31は、アタッチメント本体3の軸方向に沿って進退可能に、アタッチメント本体3に取り付けられており、アタッチメント本体3に内蔵されたバネ(図示せず)によりアタッチメント本体3からの突出方向に付勢されている。また、アタッチメント本体3は、その周面に一対の係止用突起32、32が設けられている。これらの係止用突起32、32は、円柱状をなすと共に、一方の係止用突起32と他方の係止用突起32とは、アタッチメント本体3の周方向で反対側となる位置にてアタッチメント本体3の径方向の外側に向かって突出している。すなわち、一方の係止用突起32と他方の係止用突起32とは、180°位相がずれた位置から放射状に突出している。
棒体2のアタッチメント本体3よりもジョイント金具4側の部分には、棒体2の外周面から当該棒体2の径方向の外側に突設されたフランジ5が設けられ、このフランジ5とアタッチメント本体3との間には、棒体2の外周面を当該棒体2の軸方向に沿って移動可能なロックナット6が設けられている。これにより、ロックナット6を所定方向に回転させることで、アタッチメント本体3と、共用操作棒200のジョイント金具206や図示しない先端工具のジョイント金具とが強固に締結し合うようにすることができる。
また、ジョイント金具4は、特に図1に示されるように、アタッチメント本体3とは反対側に開口部42aを有すると共に、この開口部42aを介して外部と連通する内部空間42が形成された略円筒状の筒状部41を備え、前記内部空間42は、共用操作棒200のアタッチメント本体201や他の絶縁操作棒1のアタッチメント本体3等を挿入可能な内径寸法を有している。
筒状部41は、開口部42a側において、内部空間42の中心を基準として略対称となる位置に一対のスリット43、43が形成されている。これらのスリット43、43は、開口部42aの開口端から内部空間42の軸方向に沿って所要の寸法ほど(例えばアタッチメント本体3のロックナット6側端から係止用突起32までと同じ寸法ほど)延びた後、筒状部41の周方向に沿って当該周方向の両側に延びる略T字形状をなしている。すなわち、スリット43は、特に図1に示されるように、内部空間42の軸方向に沿って延びるスリット部43aと、筒状部41の周方向に沿って延びるスリット部43bとにより構成されている。
そして、棒体2は、棒体構成部材21と、棒体構成部材22と、これらの棒体構成部材21と棒体構成部材22とを連結する連結機構8とで構成されており、この実施例1では、棒体構成部材21は、連結機構8とは反対側端にアタッチメント本体3を有し、棒体構成部材22は、連結機構8とは反対側端にジョイント金具4を有している。すなわち、前述したフランジ5及びロックナット6は、この実施例1では、棒体構成部材21側に設けられている。
棒体構成部材21は、当該棒体構成部材21の軸方向に沿って連結機構8側端から延びる切り欠き部9が形成されており、これにより、連結機構8側において、下記する噛合構造体10と噛合構造体11とを噛み合せるときに、噛合構造体11を噛合構造体10に遠近させるときのガイドとなる一対のガイド部211、212を有したものとなっている。
また、棒体構成部材22は、連結機構8側端において当該棒体構成部材22の軸方向に沿って延びると共に棒体構成部材21の切り欠き部9内に挿入可能な突出部22aを有している。この突出部22aの突出量は、下記する回転軸122が架設された位置までか、回転軸122に達しない位置までとなっており、切り欠き部9の奥側面9aには接しない寸法となっている。そして、棒体構成部材22は、この実施例1では、連結機構8とジョイント金具4との間に作業員が手で握るグリップ部7を有している。
連結機構8は、この実施例1では、特に図2に示されるように、棒体構成部材21の棒体構成部材22側に設けられた噛合構造体10と、棒体構成部材22の棒体構成部材21側に設けられた噛合構造体11と、噛合構造体10と噛合構造体11とを当接し合うようにするための弾性機構12とで構成されている。
このうち、噛合構造体10は、特に図2(a)に示されるように、切り欠き部9内(ガイド部211、212間)に収容されると共に、円弧状の周面101aを有する噛合構造体本体101と、噛合構造体本体101を切り欠き部9の奥側面9aに連結する連結部102とで構成されている。すなわち、噛合構造体本体101は、略円柱状をなすと共に、回転等しない不動のものとなっている。そして、噛合構造体本体101の周面101aには、側面が三角形状又は台形状となっている突部が周面101aの周方向に沿って歯車の歯状に複数配置されている。更に、噛合構造体本体101の周面101aには、この実施例1では、弾性機構12のコイルバネ121が引き出され、且つ下記する回転軸122の回転に伴って約180度の範囲で変位することが可能なように、当該周面101aの周方向に沿って延びるスリット103が形成されている。
また、噛合構造体11は、特に図2(b)に示されるように、棒体構成部材22の連結機構8側端に形成された突出部22aの先端側を切り欠いて形成された円弧状の周面111に、側面が三角形状又は台形状となっている窪み部を周面111の周方向に沿って複数配置することで構成されている。噛合構造体11の周面111は、噛合構造体10の噛合構造体本体101の周面101aにガタツキなく接することができると共に、その際に、噛合構造体11の周面111に形成された窪み部は、噛合構造体10の周面101aに形成された突部と噛み合うことができるようになっている。
そして、弾性機構12は、特に図2(b)に示されるように、コイルバネ121と、コイルバネ121の一方端が連結された回転軸122とで構成されており、回転軸122は、噛合構造体本体101の中心に回転自在に取り付けられている。また、コイルバネ121の他方端は、特に図2(b)に示されるように、噛合構造体11の周面111に形成された窪み部111aにて連結されている。そして、コイルバネ121は、噛合構造体10と噛合構造体11とが引き合うように付勢されている。コイルバネ121は、相対的に大きな付勢力を備えたものとなっている。
次に、このような構成の絶縁操作棒1において、棒体構成部材21と棒体構成部材22とが直線状に連結された状態から、棒体構成部材21の軸線と棒体構成部材22の軸線とが直角となるように連結された状態なるように、棒体構成部材21と棒体構成部材22とで形成される角度を変位させる手順について、図3を用いて説明する。尚、図3では、棒体構成部材21と棒体構成部材22とで形成される角度を変位させる手順を分かりやすくするために、ガイド部211、212は省略している。
まず、図3(a)に示されるように、グリップ部7を持って棒体構成部材22を当該棒体構成部材22の軸方向に沿って、この図3(a)の矢印方向にわずかに動かす。これにより、コイルバネ121は、その付勢力に抗するかたちで延ばされ、図3(b)に示されるように、噛合構造体10の周面101aに形成された突部と噛合構造体11の周面111に形成された窪み部との噛み合いが解除される。すなわち、棒体構成部材22の図3(a)の矢印方向への引き下げ量は、噛合構造体10の周面101aに形成された突部と噛合構造体11の周面111に形成された窪み部との噛み合いが解除される程度で足りる。
次に、図3(b)に示されるように、グリップ部7を持って棒体構成部材22を引っ張った状態のまま、棒体構成部材22を、図3(b)の矢印で示す反時計回りの方向に、且つ、噛合構造体10の周面101aに沿って動かして、図3(c)に示されるように、棒体構成部材21の軸線と棒体構成部材22の軸線とが直角となるようにする。このとき、回転軸122も、棒体構成部材22の動きに合せて、同じ方向、同じ割合で回転するので、回転軸122と噛合構造体11とを連結するコイルバネ121の延びる方向も、棒体構成部材21の軸線と直角になる。
更に、図3(c)に示されるように、棒体構成部材21の軸線と棒体構成部材22の軸線とが直角の状態で、棒体構成部材22の引っ張りを弛めていく。これにより、コイルバネ121の付勢力(復元力)によって、図3(c)の矢印に示されるように、棒体構成部材22の噛合構造体11が棒体構成部材21の噛合構造体10に接近してゆくこととなる。
そして、図3(d)に示されるように、噛合構造体本体101の周面101aに形成された突部と噛合構造体11の周面111に形成された窪み部とが噛み合うと共に、コイルバネ121の付勢力により噛合構造体本体101の周面101aと噛合構造体11の周面111とがガタツキなく圧接されて、棒体構成部材21と棒体構成部材22は、棒体構成部材21の軸線と棒体構成部材22の軸線とが直角の状態で、強固に連結されることとなる。
尚、棒体構成部材21と棒体構成部材22とで形成される角度も、図3(d)に示されるような直角の角度に限られず、噛合構造体本体101の周面101aに形成された突部と噛合構造体11の周面111に形成された窪み部とが噛み合うことができれば、直角から鈍角の範囲で自在に定めることができる。
すなわち、棒体構成部材21と棒体構成部材22とが直線状に並びつつ噛合構造体10と噛合構造体11との噛み合いが解除された状態(図3(b)の状態)から、図3(b)の矢印方向に棒体構成部材22を動かす割合を相対的に小さくすることで、例えば、図4(a)に示されるように、棒体構成部材21と棒体構成部材22とで形成される角度が90度に近い鈍角となるようにしたり、例えば、図4(b)に示されるように、棒体構成部材21と棒体構成部材22とで形成される角度が180度に近い鈍角となるようにしたりすることができる。
更に、棒体構成部材21と棒体構成部材22とが直線状に並びつつ噛合構造体10と噛合構造体11との噛み合いが解除された状態(図3(b)の状態)から、図3(b)の矢印方向とは反対方向(時計回りの方向)に棒体構成部材22を動かすことで、図4(c)に示されるように、図3(d)とは反対の向きにて、棒体構成部材21の軸線と棒体構成部材22の軸線とが直角となるように連結された状態とすることも可能である。
尚、図示しないが、噛合構造体本体101の周面101aと噛合構造体11の周面111とに極の異なる磁石を埋設などして、コイルバネ121の付勢力に加えて、磁力によっても噛合構造体本体101の周面101aと噛合構造体11の周面111とが接着することができるようにしても良い。これは、下記する実施例2から実施例5でも同様である。
実施例1では、特に図2(a)に示されるように、噛合構造体10は、略円柱状の噛合構造体本体101と連結部102とで構成されて、噛合構造体本体101は不動のものとして説明したが、必ずしもこれに限定されない。図5に示される噛合構造体10の変形例を実施例2として説明する。尚、実施例2として示される絶縁操作棒1は、噛合構造体10の構成以外については、実施例1に示される絶縁操作棒1と同じであるから、噛合構造体10以外の構成は、実施例1と同じ符号を付する等してその説明を省略する。
噛合構造体10は、丸い円状の周面105aを有する円柱状の噛合構造体本体105と、噛合構造体本体105をガイド部211、212間に回転可能に収納するための回転軸106と、切り欠き部9の奥側面9aから延びて回転軸106の両端を支持する一対の取付部107とを有して構成されている。噛合構造体本体105の周面105aは、図2(b)に示される噛合構造体10の周面111とガタツキなく接することができると共に、その際に、噛合構造体本体105の周面105aに形成された突部は、噛合構造体11の周面111に形成された窪み部と噛み合うことができるようになっている。そして、噛合構造体本体105の周面105aには、スリット103の代わりに、棒体構成部材21の軸方向に沿って延びる窪み部108が形成されており、この窪み部108にコイルバネ121の一方端が連結するようになっている。
更に、実施例2では、噛合構造体本体105の回転を規制(ロック)するための回転規制機構を有しており、図5(b)では、この回転規制機構の一例として、ガイド部211、212に複数のロックピン109が装着された状態が示されている。すなわち、ロックピン109は、噛合構造体本体105を回転させる場合には、その先端が噛合構造体本体105の側方両面から離れた状態にあり、噛合構造体本体105の回転を規制する場合には、その先端が側方両面に当接して押圧した状態にある。ロックピン109のこのような変位は、例えば当該ロックピン109を引き出したり、押し込んだりすることで行われる。尚、図示しないが、噛合構造体本体105のロックピン109が当接する位置に複数の凹部を設けて、ロックピン109による噛合構造体本体105の回転の規制をより確実にするようにしても良い。
次に、このような構成の絶縁操作棒1において、棒体構成部材21と棒体構成部材22とが直線状に連結された状態から、棒体構成部材21の軸線と棒体構成部材22の軸線とが直角となるように連結された状態になるように、棒体構成部材21と棒体構成部材22とで形成される角度を変位させる手順について、図6を用いて説明する。尚、図6では、棒体構成部材21と棒体構成部材22とで形成される角度を変位させる手順を分かりやすくするために、ガイド部211、212は省略している。
まず、ロックピン109を引き出す等して、噛合構造体本体105を回転可能な状態とした後、グリップ部7を持って、図6(a)に示される矢印方向に、棒体構成部材21を動かす。これにより、噛合構造体本体105が棒体構成部材21と同様に図6(a)に示される矢印方向に回転して、棒体構成部材21と棒体構成部材22とで形成される角度が変位して、図6(b)に示されるように、棒体構成部材21の軸線と棒体構成部材22の軸線とが直角となる。よって、棒体構成部材22を下方等に引っ張る作業や棒体構成部材22の引っ張りを弛める作業が必須でなくなる。
また、実施例2においても、噛合構造体本体105と棒体構成部材22とが一体化されておらず、コイルバネ121により連結されているため、噛合構造体本体105の回転がロックピン109で規制された後でも、棒体構成部材22を噛合構造体本体105から離れる方向に引っ張ることで、噛合構造体10の周面105aに形成された突部と噛合構造体11の周面111に形成された窪み部との噛み合いが解除されるので、図3(b)から図3(d)に示される手順と同様の手順を行うことにより、棒体構成部材21と棒体構成部材22とで形成される角度の微調整を行うことが可能である。
しかるに、実施例1又は実施例2に示される絶縁操作棒1を用いることで、共用操作棒200のジョイント金具206に、絶縁操作棒1のアタッチメント本体3を連結した、図7(a)の共用操作棒200及び絶縁操作棒1が直線状に並んだ状態から、図7(b)に示されるように、棒体構成部材21と棒体構成部材22とで形成される角度Rを例えば90度の直角又は鈍角の範囲での所望の値にすることができるので、共用操作棒200のグリップ部205を例えば左手で持ち、絶縁操作棒1のグリップ部7を例えば右手で持つことで、共用操作棒200を回転させる力を加えやすくすることが可能となる。尚、図7において、符号201で示されるのは共用操作棒200のアタッチメント本体、符号202で示されるのは共用操作棒200の棒体、符号203で示されるのは共用操作棒200のロックピン、符号204で示されるのは共用操作棒200のフランジである。
図8において、実施例1に示される連結機構8を有する絶縁操作棒1に機能を追加した実施例3として、棒体2のうちの棒体構成部材21側にラチェット機構13を有する絶縁操作棒1が示されている。以下、この絶縁操作棒1について、図8を用いて説明する。但し、実施例1に示される絶縁操作棒1と同じ構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
棒体構成部材21は、後述するギア131を有する雄側棒体構成部材211と、後述するラチェット本体132が挿入される収納部133を有する雌側棒体構成部材212とで構成されている。
ラチェット機構13は、この実施例3では、雄側棒体構成部材211の端部から当該雄側棒体構成部材211の軸方向に沿って突出した円柱状の突部の周面に複数の歯を形成して成るギア131と、雌側棒体構成部材212の端部に開口した収納部133と、リング状をなすと共に、円状の内周面にギア131の歯と噛み合う複数の歯が形成され、複数のラチェット歯が形成されたラチェット本体132とを有している。ラチェット本体132は、時計回りと反時計回りとの双方に回転自在に、収納部133に収納される。
更に、ラチェット機構13は、ラチェット本体132の回転方向を切り換えるための第1の爪部134a及び第2の爪部134bが形成された略プレート状の切り換えレバー134と、切り換えレバー134の第1の爪部134a又は第2の爪部134bをラチェット本体132の外周面に押圧するための押圧部材135とを有している。押圧部材135は、球状の頭部と、一方端が頭部に連結され、他方端が雌側棒体構成部材212に連結されたコイルバネとで構成されている。また、切り換えレバー134は、第1の爪部134a、第2の爪部134bとは反対側に当該切り換えレバーの長手方向に並んだ2つの窪み部134c、134dを有している。尚、この実施例3では、雌側棒体構成部材212に、収納部133の側方から雌側棒体構成部材212の軸方向の外側に突出した突出部213を設けて、この突出部213内に切り換えレバー134と押圧部材135とが収納され、押圧部材135のコイルバネ121は突出部213を収納する部屋の内面に連結されている。
これにより、図8(b)に示されるように、切り換えレバー134の窪み部134cに押圧部材135の頭部が装着され、切り換えレバー134の爪部134aがラチェット本体132の外周面の歯と噛み合うことができる状態とした場合には、ラチェット本体132の所定方向の回転がロックされて、雌側棒体構成部材212の回転又は揺動が雄側棒体構成部材211に伝達されると共にラチェット本体132の前記所定方向とは反対方向の回転が空回転となって、雌側棒体構成部材212の回転乃至揺動が雄側棒体構成部材211に伝達されない。
尚、図8(b)に示される状態とは反対に、切り換えレバー134の窪み部134dに押圧部材135の頭部が装着され、切り換えレバー134の爪部134bがラチェット本体132の外周面の歯と噛み合うことができる状態(図示せず。)とした場合には、ラチェット本体132の前記所定方向とは反対方向の回転がロックされて、雌側棒体構成部材212の回転乃至揺動が雄側棒体構成部材221に伝達され、且つラチェット本体132の前記所定方向の回転が空回転となって、雌側棒体構成部材212の回転乃至揺動が雄側棒体構成部材211に伝達されなくなる。
よって、例えば、雌側棒体構成部材212及びこれに続く棒体構成部材22のグリップ部7を持っても一回転させずに、例えば3分の1回転した後、逆回転させて、再度3分の1回転させることによっても、雌側棒体構成部材212のある方向への回転又は揺動のみが雄側棒体構成部材211に伝達されるので、絶縁操作棒1の回転を共用操作棒200等に伝達させる作業の簡便化を図ることができる。
図9において、実施例1に示される連結機構8を有する絶縁操作棒1に機能を追加した実施例4として、棒体2のうちの棒体構成部材22を伸縮可能とした絶縁操作棒1が示されている。以下、この絶縁操作棒1について、図9を用いて説明する。但し、実施例1に示される絶縁操作棒1と同じ構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
棒体構成部材22は、挿入部14を有する雄側棒体構成部材221と、外挿部15を有する雌側棒体構成部材222とで構成されている。そして、挿入部14は、円柱状をなすと共にその周面には、螺旋の条状に延びる溝部16が形成されている。また、外挿部15は、雌側棒体構成部材222の端部に開口した孔17が形成されていると共に、孔17の内周面には螺旋の条状に延び且つ挿入部14の溝部16と係合可能な突部18が形成されている。
これにより、外挿部15の孔17に挿入部14を、挿入部14の溝部16と外挿部15の突部18とが係合するように挿入した後、外挿部15又は挿入部14を回転させて、挿入部14の外挿部15への入出の割合を調整することにより、絶縁操作棒1を共用操作棒200等の間接活線工具に連結した場合の全長を調整することが可能となる。
図10において、実施例1に示される連結機構8を有する絶縁操作棒1の棒体2に取り付けられる連結手段の変形例を示す実施例5として、棒体2の長手方向の両側にアタッチメント本体3が設けられ構成が示されている。尚、実施例1又は実施例2に示される絶縁操作棒1と同じ構成については同一の符号を付してその説明を省略した。
この実施例5に示される絶縁操作棒1の棒体2は、棒体構成部材21と棒体構成部材22とで成る一方で、棒体構成部材22にもアタッチメント本体3、ロックナット6、フランジ5を設けるものとなっている。
これにより、絶縁操作棒1の両側に間接活線工具用の先端工具(図示せず。)を取り付けることが可能となるので、ある先端工具を使用した後、別の先端工具を使用しようとする場合には、アタッチメント本体3に取り付けられた先端工具を取り外して別の先端工具に交換しなくても、絶縁操作棒1の向きを反転させれば良いので、間接活線作業の効率を上げることが可能となる。
そして、これらの実施例2から5の説明において、実施例1に示される連結機構8を有する絶縁操作棒1として図示して説明してきたが、実施例2に示される連結機構8を有する絶縁操作棒1においても用いることは可能である。
1 絶縁操作棒
2 棒体
21 棒体構成部材
22 棒体構成部材
8 連結機構
9 切り欠き部
9a 奥側面
10 噛合構造体
101 噛合構造体本体
101a 周面
102 連結部
103 スリット
105 噛合構造体本体
105a 周面
106 回転軸
107 取付部
11 噛合構造体
111 周面
12 弾性機構
121 コイルバネ
122 回転軸
13 ラチェット機構
14 挿入部
15 外挿部
16 溝部
17 孔
18 突部

Claims (6)

  1. 絶縁素材から成る棒体を備え、前記棒体は、第1の棒体構成部材と第2の棒体構成部材とを有すると共に、前記第1の棒体構成部材の一方端側と前記第2の棒体構成部材の一方端側とは連結機構により連結され、
    前記連結機構は、前記第1の棒体構成部材の一方端側に設けられた第1の噛合構造体と、前記第2の棒体構成部材の一方端側に設けられた第2の噛合構造体と、前記第1の噛合構造体と前記第2の噛合構造体とを相互に接する方向に付勢する弾性機構とで構成され、
    前記第1の噛合構造体は、少なくとも円弧状の周面を有し、前記周面に複数の突部が放射状に配され、
    前記第2の噛合構造体は、前記第1の噛合構造体の少なくとも円弧状の周面と接することが可能な円弧状の周面を有し、前記周面に複数の窪み部が放射状に且つ前記第1の噛合構造体の突部と噛み合うことが可能なように配され、
    前記第1の噛合構造体の突部と前記第2の噛合構造体の窪み部とが噛み合う位置を変位させることにより、第1の棒体構成部材と第2の棒体構成部材とで形成される角度を直角から鈍角の範囲で可変することができることを特徴とする絶縁操作棒。
  2. 前記第1の噛合構造体は、前記第1の棒体構成部材の一方端側の部位に当該第1の棒体構成部材の軸方向に沿って延びる切り欠き部を設けて、当該切り欠き部内に収容されると共に、前記突部が配された円弧状の周面を有する噛合構造体本体と、当該噛合構造体本体を前記切り欠き部の奥側に連結する連結部とで構成され、
    前記第2の噛合構造体は、前記第2の棒体構成部材の一方端側の部位に当該第2の棒体構成部材の軸方向に沿って延びると共に前記第1の棒体構成部材の切り欠き部内に挿入可能な突出部を設け、当該突出部に前記窪み部が配された円弧状の周面を有して構成され、
    前記弾性機構は、伸縮可能な線状のバネを有しており、前記バネの前記第1の棒体構成部材側から前記第2の棒体構成部材側に延びる方向は、前記第1の噛合構造体の突部と前記第2の噛合構造体の窪み部とが噛み合う位置と合うように可変することを特徴とする請求項1に記載の絶縁操作棒。
  3. 前記第1の噛合構造体は、前記第1の棒体構成部材の一方端側の部位に当該第1の棒体構成部材の軸方向に沿って延びる切り欠き部を設けて、当該切り欠き部内に収容されると共に、前記突部が配された円状の周面を有する歯車形状の噛合構造体本体と、当該噛合構造体本体を前記切り欠き部の奥側に回転自在に取り付ける取付部とで構成され、
    前記第2の噛合構造体は、前記第2の棒体構成部材の一方端側の部位に当該第2の棒体構成部材の軸方向に沿って延びると共に前記第1の棒体構成部材の切り欠き部内に挿入可能な突出部を設け、当該突出部に前記窪み部が配された円弧状の周面を有して構成され、
    前記弾性機構は、伸縮可能な線状のバネを有しており、前記バネの前記第1の棒体構成部材側から前記第2の棒体構成部材側に延びる方向が、前記第1の噛合構造体の突部と前記第2の噛合構造体の窪み部とが噛み合う位置と合うように、一方端が前記第1の噛合構造体の噛合構造体本体に連結され、他方端が前記第2の棒体構成部材の周面に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の絶縁操作棒。
  4. 前記棒体は、その長手方向の途中の部位にラチェット機構が設けられており、
    前記ラチェット機構を有する部位を境にして一方側に位置する部位を相対的に小さな角度で揺動することにより、前記ラチェット機構を有する部位を境にして他方側に位置する部位を回転させることができることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の絶縁操作棒。
  5. 前記棒体は、挿入部と、前記挿入部を挿入可能な孔が開口した外挿部とを有し、前記挿入部の外面に螺旋の条状に延びる係合溝が形成され、前記外挿部の孔の内面に螺旋の条状に延びると共に前記挿入部の係合溝と係合可能な係合突起部が形成されており、
    前記挿入部を回転させることにより、当該挿入部が前記外挿部の孔から入出することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の絶縁操作棒。
  6. 前記棒体は、その長手方向の両側に先端工具や共用操作棒のジョイント金具と連結可能なアタッチメント本体を有することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の絶縁操作棒。
JP2013009098A 2013-01-22 2013-01-22 絶縁操作棒 Expired - Fee Related JP5485429B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013009098A JP5485429B1 (ja) 2013-01-22 2013-01-22 絶縁操作棒

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013009098A JP5485429B1 (ja) 2013-01-22 2013-01-22 絶縁操作棒

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5485429B1 JP5485429B1 (ja) 2014-05-07
JP2014143778A true JP2014143778A (ja) 2014-08-07

Family

ID=50792142

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013009098A Expired - Fee Related JP5485429B1 (ja) 2013-01-22 2013-01-22 絶縁操作棒

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5485429B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016111798A (ja) * 2014-12-05 2016-06-20 中国電力株式会社 間接活線工具の柄部
CN115224628A (zh) * 2022-07-22 2022-10-21 国网河北省电力有限公司邢台市环城供电分公司 一种绝缘固定杆

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113285389B (zh) * 2021-05-27 2022-08-19 贵州电网有限责任公司 一种用于配网终端的绝缘组合架
CN115331983B (zh) * 2022-09-22 2023-05-12 国网安徽省电力有限公司巢湖市供电公司 一种改进型电力绝缘操作杆
CN117863160B (zh) * 2024-03-13 2024-05-31 四川省公路规划勘察设计研究院有限公司 一种隧道衬砌检测用辅助支撑结构

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5100269B2 (ja) * 2007-09-11 2012-12-19 中国電力株式会社 絶縁操作棒用接続補助具
JP5295209B2 (ja) * 2010-11-24 2013-09-18 中国電力株式会社 作業用器具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016111798A (ja) * 2014-12-05 2016-06-20 中国電力株式会社 間接活線工具の柄部
CN115224628A (zh) * 2022-07-22 2022-10-21 国网河北省电力有限公司邢台市环城供电分公司 一种绝缘固定杆

Also Published As

Publication number Publication date
JP5485429B1 (ja) 2014-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5485429B1 (ja) 絶縁操作棒
TWI548490B (zh) Ratchet device
EP1757503B1 (en) Parking brake apparatus
TW201343333A (zh) 可擴充扳手
CN110389522B (zh) 用于将表带固定在手表上的杆装置和手表
US20080092695A1 (en) Bi-directional ratchet drive
JP4916291B2 (ja) ハンドル回転用工具
JP5882378B2 (ja) 共用操作棒
JP5878192B2 (ja) 間接活線把持工具
CN111525483A (zh) 一种快速提升电力线路间距的工具
EP3018672B1 (en) Actuating method and device for a helicoidal switch
JP2005059844A (ja) パラレルギアを用いた自転車用ツイストグリップ式のシフト装置
JP5497207B1 (ja) 結束バンド用のロック解除道具
CN111525484B (zh) 一种可调电力线路间距杆
JP6028010B2 (ja) 緊縛具
JP5465794B1 (ja) 間接活線作業用先端工具
JP5456143B1 (ja) 把持工具
EP2551065B1 (en) Adjustable depth stop mechanism
JP7204869B2 (ja) 動作玩具
CN109199566B (zh) 椎弓根螺钉上钉器
JP2013043235A (ja) 工具用伸縮延長具
JP7437759B2 (ja) 巻付器
US20210093346A1 (en) Medical treatment tool
JP5575296B1 (ja) 折り畳み式洋傘用伸縮自在シャフト
JP5563117B1 (ja) ウィルキー

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5485429

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees