JP2014143005A - 発光装置および発光装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発光装置10は、固定部材130,140と、発光部100とを有する。発光部100の基板110は、可撓性を有し、固定部材140に沿って屈曲しており、固定部材140の壁部141と、固定部材130の壁部131との間に、基板110の屈曲した部分よりも外側の周縁部が挟みこまれている。
【選択図】図2
Description
この発光装置では、発光パネルユニットの基板の端部を90°屈曲させ、屈曲させた部分の先端を、配線基板に固定されたソケットに挿入している。これにより、発光パネルユニットが配線基板に固定される。
少なくとも一部が可撓性を有する基板と、
前記基板上に形成された発光素子と、
多角形の外周を有し、各辺に配置された壁体を有する第一の固定部材と、
前記第一の固定部材の前記壁体と対向配置された第二の固定部材と、を備え、
前記基板の可撓性を有する部分を屈曲させて、前記基板のうち、屈曲させた部分よりも外周側の部分を前記第一の固定部材の前記壁体と、前記第二の固定部材との間に挟み込んだ発光装置である。
少なくとも一部が可撓性を有する基板と、前記基板上に形成された発光素子とを含む発光部を用意する工程と、
多角形の外周を有し、各辺に配置された壁体を有する第一の固定部材と、第二の固定部材とを用意する工程と、
前記第一の固定部材と前記第二の固定部材との間に、前記発光部の前記基板の可撓性を有する部分を配置して、
前記第二の固定部材を前記第一の固定部材の前記壁体に沿って相対的に移動させ、前記第一の固定部材の前記壁体と前記第二の固定部材とを対向させるととともに、前記基板の可撓性を有する部分を屈曲させて、前記第一の固定部材の前記壁体と前記第二の固定部材との間に前記基板の屈曲した部分よりも外周側の部分を挟み込む工程とを含む発光装置の製造方法である。
(実施形態)
図1〜図3を参照して、本実施形態の発光装置10について説明する。
発光装置10は、基板110および発光素子120を備えた発光部100と、発光部100を固定する一対の固定部材130,140とを備える。
発光部100は、基板110と、この基板110上に設けられた発光素子120とを備える。
基板110は、少なくとも一部が可撓性を有している。具体的には、図2に示すように、基板110のうち、固定部材140に沿って屈曲する部分が可撓性を有していればよい。ただし、本実施形態では、基板110の周縁部が可撓性を有していることが好ましく、特には、基板110全体が可撓性を有していることが好ましい。
基板110としては、樹脂製のフィルムが挙げられる。
はじめに、基板110および発光素子120を備える発光部100を用意する。たとえば、基板110上に、上述した第一電極、発光層を含む有機機能層、第二電極を蒸着あるいはスパッタリングにより形成することで、基板110上に発光素子120を設ける。
次に、固定部材130,140を用意する。
その後、図3に示すように、発光部100の周縁部、すなわち、基板110の可撓性を有する部分を挟んで、一方の側に固定部材130を配置し、他方の側に固定部材140を配置する。なお、図3は、基板110の基板面と直交する方向の断面図であり、固定部材130、140の一断面と発光部100の周縁部の断面とを示している。
これにより、発光装置10を得ることができる。
従って、基板110が屈曲した形状を維持できないような材料で構成されていても、容易に発光装置10を製造することができ、発光装置10の生産性を向上させることができる。従って、このような発光装置10は生産性を向上できる構造であるといえる。
図4〜6を参照して、発光装置10の詳細について説明する。
前記実施形態と同様に、発光装置10は、図4の分解斜視図に示すように、発光部100と、固定部材130,140とを備える。
基板部112は、樹脂フィルムであり、たとえば、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルスルフォン(PES)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)のいずれか1種以上の樹脂で構成することができる。
第一電極124は、たとえば、陽極である。第一電極124は、透明電極であり、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、SnO2等のいずれか1種以上の金属酸化物されていてもよく、また、ポリチオフェン誘導体などの導電性高分子材料で構成されていてもよい。
ここで、本実施例においては、発光素子120は、基板110のうち、本体部110A上に設けられており、縁部110B上には設けられていない。ただし、発光素子120の一部が縁部110B上にまで延在していてもよい。この場合には、発光素子120の縁部110B上の領域は、発光領域としては機能しない。
そして、発光素子120の第一電極124からは、縁部110Bに向けて配線129が延在している。同様に、発光素子120の第二電極126からは、縁部110Bに向けて配線127が延在している。
配線127,127は、第一電極124や第二電極126と同じ材料で構成することができる。
なお、本実施例においては、封止材128のうち、開口部が形成された部分は、固定部材130の壁部131と、固定部材140の壁部141とで挟まれる部分である。
固定部材130,140は、絶縁材料で構成されている。
固定部材130は、前記実施形態と同様の構造であり、角形の枠体である。
枠部143の各辺は、壁部141で構成されている。突き当て部142は、枠部143の周縁から壁部141の高さ方向に直交するようにフランジ状に突出している。突き当て部142は、壁部141の側面と直交するように設けられており、環状となっている。
換言すると、固定部材140は、矩形等の多角形の外周を有し、この多角形の各辺に、壁部141および壁部141から張り出した張り出し部(環状の突き当て部142の一部に該当)を備えた壁体が配置されているといえる。
図6に示すように、固定部材130,140をはめ合わせた際に、突き当て部142は、壁部141から固定部材130側に突出することとなるので、固定部材130の壁部131の高さ方向の一端に当接することとなる。
ここで、図6を参照して、端子150について説明する。
図6(a)には、端子150の第一のバリエーションである端子150Aが示されており、図6(b)には、端子150の第二のバリエーションである端子150Bが示されている。
端子150Aは、たとえば、導電性の板バネを屈曲させたものである。端子150Aは、凹部141Aの底部に固定される固定部151と、この固定部151から凹部141A開口側に向けて延在する延在部152と、部分152の先端から折り返された折り返し部154とを備える。そして、延在部152および折り返し部154で構成されるV字の頂点153が端子121との接点となっている。頂点153は、付勢手段となる延在部152により、端子121側に付勢されている。
なお、図6において、Aは、配線129(あるいは配線127)と、基板110との積層部分を示している。
端子150Bは、凹部141Aの底面に立設されたピン部材157と、このピン部材157の周囲を取り囲むように配置されたコイルばね155と、コイルばね155の先端に設けられた導電性部材156とを備える。なお、導電性部材156に電流を流す観点からは、ピン部材157およびコイルばね155も導電性の部材で構成されることが好ましい。
導電性部材156は、付勢手段となるコイルばね155により、端子121側に付勢され、端子121に直接接触している。これにより、端子121と、端子150Bとが電気的に接続される。
その後、発光部100の周縁部を挟み、一方の側に固定部材130を配置するとともに、他方の側に固定部材140を配置する。
このとき、発光部100の基板面側から見て、固定部材130が固定部材140よりも外側となるように配置する。
また、発光部100の基板面側から見て、発光部100の基板110の本体部110Aと、縁部110Bとの境界線が、固定部材130の壁部131と、固定部材140の壁部141との間に位置するように、固定部材130および固定部材140を配置する。
換言すると、固定部材130,140を、発光部100を介してはめ込むと同時に、端子121と、端子150とが接触することとなる。
固定部材140は、突き当て部142を有しており、固定部材130と固定部材140とをはめあう際に、固定部材130の壁部131を突き当て部142に突き当てればよい。これにより、固定部材130,140を容易に位置決めすることができ、発光装置10の製造が容易となる。
また、固定部材130,140を、発光部100を介してはめ込むと同時に、端子121と、端子150とを接触させることができるので、発光部100の端子と外部電源とを端子150を介して容易に接続させることができる。
また、端子150Bにおいては、導電性部材156は、付勢手段となるコイルばね155により、端子121側に付勢され、端子121と接触している。
このような本実施形態では、端子150Aあるいは150Bと、端子121とを確実に接触させることができる。
図8を参照して、本実施例について説明する。
本実施例の発光装置は、固定部材240の形状が固定部材140と異なっている。また、端子250の構造が前記実施例の端子150A,150Bとは異なっている。さらに、封止材128は、基板110の縁部110Bの外周縁を被覆しておらず、この部分から配線129(127)の端子121が露出している。他の点は、実施例1と同じである。
固定部材240は、壁部241と、突き当て部142とを備える。壁部241は、壁部141と異なり凹部141Aは形成されていない。他の点は、壁部141と同様である。
端子250は、導電性であり、突き当て部142のうち、固定部材130の壁部131と対向する位置に設けられている。
そして、端子250と、端子121とが接触している。
本実施形態では、壁部241に凹部141Aが形成されていないため、固定部材240が簡単な構造となる。
図9を参照して、本実施例について説明する。
本実施例では、固定部材340の構造が実施例1の固定部材140の構造と異なっている。また、固定部材330の構造が実施例1の固定部材130の構造と異なっている。また、端子350の構造も、端子150とは異なっている。また、封止材128には、実施例1と同様に開口部が形成されているが、開口部は、基板110の本体部110Aと縁部110Bとの境界線よりも、内側(本体部110A側)に形成されている。他の点は、実施例1と同様である。
固定部材340は、壁部241と、この壁部241の一端から突出した突出部343とを備える。
突出部343は、壁部241よりも、その幅が小さく、壁部241の上端部に沿って環状に設けられている。
換言すると、固定部材340は、矩形等の多角形の外周を有し、この多角形の各辺に、壁部241および壁部241から突出した部分(環状の突出部343の一部に該当)を備えた壁体が配置されているといえる。
換言すると、固定部材330は、矩形等の多角形の外周を有し、この多角形の各辺に、壁部131および壁部131から張り出した張り出し部(環状の突き当て部332の一部に該当)を備えた壁体が配置されているといえる。
突き当て部332は、発光部100を介して突出部343に当接している。
実施例1と同様に、発光部100の周縁部を挟み、一方の側に固定部材330を配置するとともに、他方の側に固定部材340を配置する。
このとき、発光部100の基板面側から見て、固定部材330が固定部材340よりも外側となるように配置する。また、固定部材330の突き当て部332と、突出部343とが発光部100を挟んで対向するように配置する。
また、発光部100の基板面側から見て、発光部100の基板110の本体部110Aと、縁部110Bとの境界線が、固定部材330の壁部131と、固定部材340の壁部241との間に位置するように、固定部材330および固定部材340を配置する。
本実施例では、端子121が発光部100の屈曲部分よりも内側に位置している。発光部100をおりまげる際に、折り曲げた箇所において、配線127、129にクラックが発生する場合があるが、かりにクラックが発生しても、端子121および電極124,126間の導通に影響はなく、端子121を介して、有機機能層に電流を供給することができる。
たとえば、図10に示すように、実施例1の固定部材130に凹部132を形成してもよい。この凹部132は、壁部131の一端側(下端側)であり、壁部141と対向する位置に形成されている。ただし、この場合、凹部132は、端子150の頂点と対向しない位置に形成することが好ましい。このような凹部132を形成することで、固定部材130と固定部材140とをはめ合わせる際に、固定部材130,140間に隙間が形成され、はめ合わせが容易となる。
また、図11(b)に示すように、実施例1において、固定部材140の角部141Bを面取りしてもよい。
なお、図11は、発光装置を模式的に示す図であり、発光部の端子と、固定部材に設けられる端子との接触については図示していない。
たとえば、実施例1において、固定部材130を構成する壁部131同士を切り離し、壁部131同士が独立した構成としてもよい。
また、前記実施形態および前記各実施例において、発光部100の出射側にガラス基板や、アクリル基板等の光透過性の基板を配置して、発光装置を補強してもよい。
さらには、前記実施形態および前記各実施例において、発光装置の1対の固定部材のうち、内側に配置される固定部材140、240,340に端子150、250、350を設けたが、これに限られるものではない。固定部材130、330に端子を設けてもよい。
たとえば、予め基板110を屈曲させて、一方の固定部材にテープ等で仮止め(仮固定)しておき、その後、固定部材同士をはめ合わせ、本固定してもよい。
また、基板110の縁部110Bに孔を形成するとともに、固定部材に突起部を形成し、基板110の縁部110Bの孔に固定部材の突起部を挿入し、あらかじめ、予め基板110を屈曲させた状態で固定部材に発光部100を仮固定しておき、その後、固定部材同士をはめ合わせて本固定してもよい。
基板110が屈曲した形状を維持できないような材料で構成されていても、固定部材同士があらかじめ固定されていないので、基板110を一方の固定部材に仮固定することができる。従って、容易に発光装置を製造することができ、発光装置の生産性を向上させることができる。
また、実施例1、2、3においては、突き当て部142,332が壁部の全周にわたって環状に設けられていたが、これに限らず、端子150、250、350が設けられた部分のみに対応して、点在して設けられていてもよい。
さらに、実施例3においては、突出部343は環状であったが、これに限られず、突出部343は、端子350と対向する部分にのみ、点在して設けられていてもよい。
100 発光部
110 基板
120 発光素子
121 端子
130,140 固定部材
131 壁部
141 壁部
150 端子
150A 端子
150B 端子
240 固定部材
241 壁部
250 端子
330 固定部材
340 固定部材
350 端子
440 固定部材
Claims (7)
- 少なくとも一部が可撓性を有する基板と、
前記基板上に形成された発光素子と、
多角形の外周を有し、各辺に配置された壁体を有する第一の固定部材と、
前記第一の固定部材の前記壁体と対向配置された第二の固定部材と、を備え、
前記基板の可撓性を有する部分を屈曲させて、前記基板のうち、屈曲させた部分よりも外周側の部分を前記第一の固定部材の前記壁体と、前記第二の固定部材との間に挟み込んだ発光装置。 - 請求項1に記載の発光装置において、
前記第一の固定部材は、多角形の枠状である発光装置。 - 請求項1または2に記載の発光装置において、
前記第一の固定部材あるいは前記第二固定部材には、外部電源に接続される第一端子が設けられており、
前記基板上には、前記発光素子に接続された第二端子が設けられ、
前記第一端子と前記第二端子とが電気的に接続された発光装置。 - 請求項3に記載の発光装置において、
前記第二端子は、前記基板の前記屈曲させた部分よりも外周側の部分に形成されており、
前記第一端子および前記第二端子が、前記基板の前記屈曲させた部分よりも外周側の部分とともに、前記第一の固定部材の前記壁体と前記第二の固定部材との間に挟み込まれた発光装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の発光装置において、
前記第一の固定部材は、前記壁体の壁部により多角形の枠体を構成し、
前記第二の固定部材は、前記第一の固定部材の前記壁部に対向する壁部を備え、
前記第二の固定部材の壁部は、前記第一の固定部材の前記枠体と相似形状の枠体を構成する発光装置。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の発光装置において、
前記第一の固定部材あるいは前記第二の固定部材には、外部電源に接続される第一端子が設けられており、
前記基板上には、前記発光素子に接続された第二端子が設けられ、
前記第一端子は、前記第二端子との接点となる部分を、前記第二端子側に付勢する付勢手段を備え、前記第一端子と前記第二端子とが電気的に接続された発光装置。 - 少なくとも一部が可撓性を有する基板と、前記基板上に形成された発光素子とを含む発光部を用意する工程と、
多角形の外周を有し、各辺に配置された壁体を有する第一の固定部材と、第二の固定部材とを用意する工程と、
前記第一の固定部材と前記第二の固定部材との間に、前記発光部の前記基板の可撓性を有する部分を配置して、
前記第二の固定部材を前記第一の固定部材の前記壁体に沿って相対的に移動させ、前記第一の固定部材の前記壁体と前記第二の固定部材とを対向させるととともに、前記基板の可撓性を有する部分を屈曲させて、前記第一の固定部材の前記壁体と前記第二の固定部材との間に前記基板の屈曲した部分よりも外周側の部分を挟み込む工程とを含む発光装置の製造方法。
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