JP2014142404A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】像担持体を帯電させる帯電系の異常の検出精度を向上する。
【解決手段】像担持体3と帯電部41と帯電部41に対し像担持面を相対移動させる駆動部31と電圧印加部45と電流検出部44と、駆動部31の駆動指示RMを出力する駆動制御部11と、駆動指示RMの出力から監視時間Teが経過したとき駆動部31の異常の有無を判定する駆動異常判定部12と、駆動指示RMの出力後電圧印加部45により帯電電圧Vcgを帯電部41に印加させた状態で電流検出部44で検出された帯電電流Idcに基づき帯電電流Idcの異常の有無を判定する電流異常判定部14と、駆動指示RMの出力から監視時間Teが経過するまでの間に帯電電流Idcに異常があり且つ監視時間Teの経過時に駆動部31に異常がないと判定されたとき像担持体を帯電させる帯電系の異常があると判定する帯電異常判定部15を備える画像形成装置1。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、像担持体を駆動させる駆動部の異常及び像担持面を帯電させる帯電系の異常を検出する技術に関する。
従来から、例えば導電性の帯電ローラーを感光体ドラム等の像担持体の周面(像担持面)に接触させ、帯電ローラーに対して像担持面を相対移動させながら、帯電ローラーに帯電用のバイアス電圧を印加することにより、像担持面を一様に帯電させる画像形成装置が知られている。
しかし、このような画像形成装置において、帯電ローラーを像担持面に当接させたまま長い時間放置すると、像担持面において帯電ローラーが当接している部分に窪みが形成される虞があった。その結果、窪みの部分が帯電されなくなり、像担持面を一様に帯電させることができない虞があった。また、像担持面を移動させるためのモーター等の駆動部に異常が発生していること等に起因して、例えば、像担持面が停止した場合、帯電部からの放電が発生せず、帯電電流が流れなくなる虞があり、また、像担持面が一定速度で移動しない場合、帯電ローラーが当接している時間が像担持面の位置によって異なる虞があった。これらの結果、像担持面を一様に帯電させることができない虞があった。
そこで、例えば、下記特許文献1には、印刷開始前のイニシャライズ時に、帯電ローラーによって所定の定電圧を感光体ドラムに印加させ、帯電ローラーから感光体ドラムに流れる帯電電流の変化量に基づいて、感光体ドラムの帯電不良を検出する技術が開示されている。
また、下記特許文献2には、YMCK4色の感光体ドラムを備えたカラー複写機において、各色の感光体ドラムの駆動の同期を取りながら、各色の感光体ドラム上に形成されたトナー像を記録紙に転写させる技術が開示されている。このカラー複写機では、各色の感光体ドラムを用いた転写処理の前に、各感光体ドラムを駆動するためのドラムモータがそれぞれ正常に回転動作するか否かの判別処理が行われる。
特開2005−195863号公報 特開平10−186771号公報
しかし、上記特許文献1の技術は、帯電ローラーから像担持体に流れる帯電電流の変化量に基づいて、像担持体の帯電不良を検出している。このため、像担持面を移動させるためのモーター等の駆動部に異常が発生していること等に起因して、像担持面が停止したり、像担持面が一定速度で移動しないために、帯電電流に変化が見られる場合にも、帯電不良を誤って検出する虞があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、像担持面を帯電させる帯電系の異常の検出精度を向上することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、トナー像を担持する像担持面を有する像担持体と、前記像担持面と対向配置され、前記像担持面を帯電させる帯電部と、前記帯電部に対して前記像担持面を相対移動させるように前記像担持体を駆動する駆動部と、前記帯電部により前記像担持面を帯電させるための帯電電圧を印加する電圧印加部と、前記帯電部から前記像担持体に流れる帯電電流を検出する電流検出部と、前記駆動部により前記像担持体の駆動を行わせる駆動指示を出力する駆動制御部と、前記駆動制御部によって前記駆動指示が出力されてから予め設定された監視時間が経過したときに、前記駆動部に異常が生じているか否かを判定する駆動異常判定部と、前記駆動制御部によって前記駆動指示が出力された後、前記電圧印加部によって前記帯電電圧を前記帯電部に印加させ、前記帯電電圧を前記帯電部に印加させた状態で前記電流検出部により検出された前記帯電電流に基づき、前記帯電電流の異常の有無を判定する電流異常判定部と、前記駆動制御部によって前記駆動指示が出力されてから前記監視時間が経過するまでの期間内に前記電流異常判定部により前記帯電電流に異常があると判定され、且つ、前記監視時間が経過したときに前記駆動異常判定部により前記駆動部に異常が生じていないと判定されたとき、前記像担持体を帯電させる帯電系の異常が生じていると判定する帯電異常判定部と、を備える。
駆動制御部によって駆動指示が出力されてから監視時間が経過するまでの期間内に、電流異常判定部により帯電電流に異常があると判定された場合、当該判定時点では、駆動部の異常に起因する像担持体の移動動作の異常によって帯電電流に異常が発生しているのか、像担持面又は帯電部そのものに何らかの異常が発生していることによって帯電電流に異常が発生しているのかは明確ではない。したがって、前記判定時点で、像担持体を帯電させる帯電系の異常があると判断することは適切ではない。
しかし、帯電異常判定部は、駆動指示が出力されてから監視時間が経過するまでの期間内に帯電電流に異常があると判定され、且つ、監視時間が経過したときに駆動異常判定部により駆動部に異常が生じていないと判定されたときに、像担持体を帯電させる帯電系の異常が生じていると判断する。つまり、帯電異常判定部は、駆動指示が出力されてから監視時間が経過するまでの期間内に帯電電流に異常があると判定された場合に、更に、駆動指示が出力されてから監視時間が経過したときに駆動部に異常が生じていないことを条件にして、帯電電流に異常が発生していると判断する。
これにより、帯電異常判定部は、駆動部の異常に起因する帯電電流の異常に基づいて、像担持体を帯電させる帯電系の異常が生じていると誤って判定することがない。その結果、像担持体を帯電させる帯電系の異常の検出精度を向上することができる。
また、前記帯電異常判定部は、前記駆動制御部によって前記駆動指示が出力されてから前記監視時間が経過するまでの期間内に前記電流異常判定部により前記帯電電流に異常があると判定されたとき、前記電圧印加部による前記帯電部への前記帯電電圧の印加を停止させることが好ましい。
駆動制御部によって駆動指示が出力されてから監視時間が経過したときに駆動異常判定部により駆動部に異常が生じていないと判定された場合、駆動制御部によって駆動指示が出力されてから監視時間が経過するまでの期間内に像担持体が停止している虞がある。この場合、像担持体が停止した状態で像担持体への帯電電圧の印加を継続すると、像担持面の絶縁破壊等が発生する虞がある。
しかし、当該帯電異常判定部によれば、駆動制御部によって駆動指示が出力されてから監視時間が経過するまでの期間内に電流異常判定部により帯電電流に異常があると判定されたときに、電圧印加部による帯電部への帯電電圧の印加が停止されるので、上記のように、像担持体が停止した状態で像担持体への帯電電圧の印加を継続することにより、像担持面の絶縁破壊等が発生する虞を防止することができる。
また、前記電流異常判定部は、前記駆動制御部によって前記駆動指示が出力された後、前記電圧印加部によって予め定められた第1電圧値の前記帯電電圧を前記帯電部に印加させ、前記第1電圧値の前記帯電電圧が前記帯電部に印加された状態で前記電流検出部により検出された前記帯電電流の電流値を第1電流値として取得する第1電流値取得処理と、前記電圧印加部によって、前記第1電圧値よりも予め定められた基準電圧値だけ大きい第2電圧値の前記帯電電圧を前記帯電部に印加させ、前記第2電圧値の前記帯電電圧が前記帯電部に印加された状態で前記電流検出部により検出された前記帯電電流の電流値を第2電流値として取得する第2電流値取得処理とを実行し、前記第1電流値と前記第2電流値との差が、前記基準電圧値に応じて予め定められた基準変化量に満たないときに、前記帯電電流に異常があると判定することが好ましい。
この構成によれば、電流異常判定部は、第1電圧値の帯電電圧が帯電部に印加された状態で検出された第1電流値と、第2電圧値の帯電電圧が帯電部に印加された状態で検出された第2電流値との差が、基準電圧値に応じて予め定められた基準変化量に満たないときに、帯電電流に異常があると判定する。
つまり、電流異常判定部は、帯電部によって第1電圧値の帯電電圧で像担持面を帯電させ、像担持面の帯電状態を安定させる。そして、電流異常判定部は、像担持面の帯電状態を安定させた状態で、帯電部に印加する帯電電圧を第1電圧値から第2電圧値に増加させることにより生じた帯電電流の変化量に基づき、帯電電流の異常の有無を判定するので、帯電電流の異常の有無の判定精度が向上する。
また、前記第2電流値取得処理が実行された後、前記電圧印加部によって前記帯電電圧を前記第2電圧値から増大させながら前記帯電電圧を前記帯電部に印加させ、前記帯電電圧の変化量が前記基準電圧値となったときの前記変化量の変化が生じる前後において、前記電流検出部によりそれぞれ検出された前記帯電電流の各電流値相互間の差が前記基準変化量に満たない場合に、前記変化量が前記基準電圧値となったときの前記帯電電圧の電圧値を飽和電圧値として取得する飽和電圧取得部と、前記電圧印加部によって前記飽和電圧値に基づく電圧値の前記帯電電圧を前記帯電部に印加させ、前記帯電部により前記像担持面を帯電させる画像形成制御部と、前記帯電部によって帯電された前記像担持面に光を照射して前記像担持面に静電潜像を形成する露光処理を行う露光部と、を更に備えることが好ましい。
この構成によれば、飽和電圧取得部は、帯電電圧の増大に応じて帯電部から像担持体に流れる帯電電流の変化量が基準変化量に満たなくなる場合、つまり、これ以上帯電電圧を増大させても帯電部から像担持体に流れる帯電電流が安定すると考えられる場合の帯電電圧の電圧値を飽和電圧値として取得する。そして、画像形成制御部は、当該取得された飽和電圧値に基づく電圧値の帯電電圧を帯電部に印加する。これにより、像担持面に流れる電流が安定することとなり、像担持面を一様に帯電させることができる。その結果、露光部による露光処理によって当該一様に帯電された像担持面に光を照射して静電潜像を形成することができ、ムラのない均一な画質の静電潜像を形成することができる。
また、前記駆動部が安定して駆動する安定状態である否かを検知する安定状態検知部を更に備え、前記駆動異常判定部は、前記駆動制御部によって前記駆動指示が出力されてから前記監視時間が経過するまでの期間内に、前記安定状態検知部により前記駆動部が前記安定状態であることが検知されていた場合は、前記駆動部に異常が生じていないと判定し、前記駆動制御部によって前記駆動指示が出力されてから前記監視時間が経過するまでの期間内に、前記安定状態検知部により前記駆動部が前記安定状態になったことが検知されていなかった場合は、前記駆動部に異常が生じていると判定することが好ましい。
駆動部として用いられるモーターを駆動するモータードライバー装置の中には、モーターの回転が安定したことを検知する安定状態検知部を備えたものがある。この構成によれば、駆動異常判定部は、駆動指示が出力されてから監視時間が経過するまでの期間内に、このような安定状態検知部によって、駆動部が安定して駆動する安定状態であることが検知されていた場合には、駆動指示が出力されてから監視時間が経過するまでの期間内に、駆動部が安定して駆動する状態になっているので、駆動部には何ら異常は発生していないものとして、駆動部に異常が生じていないことを適切に判定することができる。
一方、駆動異常判定部は、駆動指示が出力されてから監視時間が経過するまでの期間内に、安定状態検知部によって、駆動部が安定して駆動する安定状態であることが検知されていなかった場合には、駆動指示が出力されてから監視時間が経過するまでの期間内に、駆動部が安定して駆動する状態になることができない何らかの異常が発生しているものとして、駆動部に異常が生じていることを適切に判定することができる。
したがって、上記のような安定状態検知部を備えたモータードライバー装置を用いる場合に、駆動異常判定部は、安定状態検知部による安定状態の検知結果に基づき、駆動部の異常の有無を判定することが容易である。
また、情報を報知する報知部と、前記帯電異常判定部によって前記像担持体を帯電させる帯電系の異常が生じていると判定された場合に、前記像担持体を帯電させる帯電系の異常が生じていることを示す情報を前記報知部によって報知させる報知制御部と、を更に備えることが好ましい。
この構成によれば、報知部によって像担持体を帯電させる帯電系の異常が生じていることを示す情報が報知されるので、ユーザーは、像担持体を帯電させる帯電系の異常が生じていることを把握し易くなる。
本発明によれば、像担持体を帯電させる帯電系の異常の検出精度を向上することができる画像形成装置を提供することができる。
本発明の画像形成装置の一実施形態に係るプリンターの概略構成図である。 画像形成部を概略的に示す部分拡大図である。 感光体ドラム及び帯電装置の構成を概略的に示す部分拡大図である。 プリンターの電気的な構成を示すブロック図である。 駆動異常判定部による駆動部の駆動の異常の判定動作及び帯電異常判定部による像担持面の帯電状態の異常を判定する動作の前半を示すフローチャートである。 駆動異常判定部による駆動部の駆動の異常の判定動作及び帯電異常判定部による像担持面の帯電状態の異常を判定する動作の後半を示すフローチャートである。 帯電電流に異常が生じている場合の帯電電圧と帯電電流の時系列変化を示すタイミングチャートである。 交流電圧印加部から出力される交流電圧の波形の一例を示す図である。 飽和電圧取得部によって飽和電圧値を取得する動作を示すフローチャートである。 飽和電圧取得部によって飽和電圧値を取得する際の帯電電圧と帯電電流の時系列変化を示すタイミングチャートである。
〔第1実施形態〕
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態に係るプリンター1の概略構成図である。図1に示すように、プリンター1は、画像形成部2と、給紙部90と、定着部20と、用紙排出トレイ99と、操作部50と、を備えている。
画像形成部2は、用紙に対する画像の形成を行う。図2は、画像形成部2を概略的に示す部分拡大図である。図2に示すように、画像形成部2は、感光体ドラム3(像担持体)、感光体ドラム3の周囲に配設された帯電装置4、露光装置5(露光部)、現像装置6、転写装置7及びクリーニング装置8を備えている。
感光体ドラム3は、例えば時計回りに回転可能に支持された像担持体である。感光体ドラム3は、円筒体であり、静電潜像及びこの静電潜像に従ったトナー像が形成される周面を備える。感光体ドラム3の周面は、例えばアモルファスシリコンの膜が蒸着等により形成されている。尚、像担持体は、円筒形状に限らず、例えばベルト状に構成されていてもよい。
帯電装置4は、感光体ドラム3に当接して対向配置された帯電ローラー41を備えている。帯電ローラー41は、周面が感光体ドラム3の周面と当接しながら従動回転しつつ、感光体ドラム3へ電荷を付与する。これによって、帯電装置4は、帯電ローラー41に対して相対移動する感光体ドラム3の周面を、一様な電荷で帯電させる。
露光装置5は、レーザービームを出射する図略のレーザーダイオードを備えている。露光装置5は、後述の画像データ記憶部140に記憶されている画像データに基づいて、レーザーダイオードから出力されたレーザービームL(光)を、帯電装置4によって一様に帯電された感光体ドラム3の周面に照射する露光処理を行う。これによって、露光装置5は、感光体ドラム3の周面上に静電潜像を形成する。
現像装置6は、現像ローラー61と、トナー収納部62と、規制ブレード63と、を備えている。現像ローラー61は、感光体ドラム3と非接触で対向配置されている。トナー収納部62は、トナーを収納する。規制ブレード63は、トナー収納部62から現像ローラー61に供給されるトナー量が適正量となるように規制する。規制ブレード63は、現像ローラー61の表面に所謂磁気ブラシの状態で付着するトナーに対し、当該トナーを穂切りしてトナーの層厚を規制する。現像装置6は、感光体ドラム3の周面に形成された静電潜像上に、現像ローラー61の表面に付着したトナーを供給する(付着させる)ことによって、静電潜像をトナー像として顕在化させる。
転写装置7は、感光体ドラム3に対向配置される転写ローラー71を備えている。転写装置7は、符号Aで示す矢印方向に搬送されてきた用紙Pを転写ローラー71によって感光体ドラム3に押し当てた状態で、感光体ドラム3の周面に顕在化されたトナー像を用紙P上に転写させる。
クリーニング装置8は、クリーニングブレード81を備えている。クリーニングブレード81は、例えば端部が感光体ドラム3の周面に圧接されている。これによって、クリーニング装置8は、転写装置7による転写後の感光体ドラム3の周面に残留しているトナーを機械的に除去する。
給紙部90は、用紙を収納する給紙カセット91と、収納されている用紙を取り出すためのピックアップローラー92と、用紙が搬送される経路である搬送路93及び搬送路93中の用紙の搬送を行う搬送ローラー94と、を備えている。給紙部90は、給紙カセット91に収容されている用紙をピックアップローラー92によって1枚ずつ送り出す。給紙部90は、送り出した用紙を搬送ローラー94によって転写ローラー71と感光体ドラム3とのニップ部へ向けて搬送させ、トナー像が転写された用紙を搬送路95を経て定着部20へ搬送する。給紙部90は、定着部20で後述の定着処理された用紙を、搬送ローラー96や排出ローラー97によって用紙排出トレイ99へ排出させる。
定着部20は、ヒートローラー21及び加圧ローラー22を備えている。定着部20は、ヒートローラー21の熱によって用紙上のトナーを溶かし、加圧ローラー22によって圧力を加えて用紙上にトナー像を定着させる定着処理を行う。
操作部50は、プリンター1のフロント部(図1の紙面表側)等に設けられている。操作部50は、情報を表示するための表示部51(報知部)と、ユーザーによって各種指示の操作を行わせるための操作キー部52と、スピーカー53(報知部)と、を備えている。表示部51は、例えばタッチパネル機能を有する液晶ディスプレイ等であり、各種情報を表示する。操作キー部52は、例えばユーザーが印刷実行指示を入力するためのスタートキーや、印刷部数等を入力するためのテンキー等の各種キーを含む。スピーカー53は、後述の制御部10から入力された指示に従って所定の音声を出力する。
次に、感光体ドラム3及び帯電装置4の構成について詳述する。図3は、感光体ドラム3及び帯電装置4の構成を概略的に示す部分拡大図である。図3に示すように、画像形成部2には、感光体ドラム3と、ドラムモーター31(駆動部)と、モーター駆動回路32と、帯電装置4と、が含まれる。モーター駆動回路32は、安定状態検知部33を含む。
ドラムモーター31は、感光体ドラム3を回転駆動させるためのモーターである。ドラムモーター31は、例えば、DCブラシレスモーターにより構成されている。
モーター駆動回路32は、後述の駆動制御部11による制御の下、ドラムモーター31を回転駆動又は停止する。具体的には、モーター駆動回路32は、後述の駆動制御部11からドラムモーター31の回転駆動を指示する駆動指示を示すリモート信号RMが入力された場合に、ドラムモーター31を回転駆動させる。一方、モーター駆動回路32は、後述の駆動制御部11からドラムモーター31を停止させる停止指示を示すリモート信号RMが入力された場合には、ドラムモーター31を停止させる。さらに、モーター駆動回路32は、後述の駆動制御部11から入力された駆動クロック信号CLの周波数に応じて定まる所定の回転速度となるようにドラムモーター31の回転速度を制御する。
安定状態検知部33は、ドラムモーター31の回転状態を示すレディー信号RDを後述の制御部10へ出力する。レディー信号RDは、ローレベルでドラムモーター31の回転が安定していないことを示し、ハイレベルでドラムモーター31の回転が安定していることを示す。ドラムモーター31の駆動開始直後は、ドラムモーター31の回転速度が安定しないため、安定状態検知部33は、ローレベルのレディー信号RDを出力する。その後、ドラムモーター31の回転が加速し、ドラムモーター31の回転速度が駆動クロック信号CLの周波数に応じた所定の回転速度に到達して安定すると、安定状態検知部33は、ドラムモーター31が安定して駆動する安定状態になったと判断し、ドラムモーター31が安定状態であることを示すハイレベルのレディー信号RDを出力する。
帯電装置4は、帯電ローラー41(帯電部)と、電圧印加部45と、電流検出部44と、を備えている。電圧印加部45は、直流電圧印加部42と、交流電圧印加部43とを含む。
直流電圧印加部42は、帯電ローラー41に帯電用の直流電圧Vdcを印加する。直流電圧印加部42は、後述する電流異常判定部14及び飽和電圧取得部16による制御の下、図略の商用電源等の外部電源から供給される電源電圧を、図略のコンバーター等によって、後述する電流異常判定部14及び飽和電圧取得部16によって指示された電圧値に変換することによって、帯電用の直流電圧Vdcを生成する。
交流電圧印加部43は、帯電ローラー41に帯電用の交流電圧Vacを印加する。交流電圧印加部43は、後述する電流異常判定部14及び飽和電圧取得部16による制御の下、図略の商用電源等の外部電源から供給される電源電圧を、図略のコンバーター等によって、後述する電流異常判定部14及び飽和電圧取得部16によって指示された電圧値に変換することによって、帯電用の交流電圧Vacを生成する。
電流検出部44は、帯電ローラー41から感光体ドラム3に流れる帯電電流Idcの電流値を検出し、当該検出した帯電電流Idcの電流値を示す検出信号を後述の制御部10へ出力する。電流検出部44は、例えばホール素子を用いた電流センサーやシャント抵抗等で構成されている。
図3に示すように、帯電装置4では、直流電圧印加部42と交流電圧印加部43とを含む直列回路が電流検出部44を介して帯電ローラー41に接続されている。つまり、直流電圧印加部42から出力された直流電圧Vdcに交流電圧印加部43から出力された交流電圧Vacが重畳されて、帯電ローラー41に印加する帯電電圧Vcgが電圧印加部45の出力電圧として生成される。この帯電電圧Vcgが帯電ローラー41によって感光体ドラム3の周面に印加される。そして、帯電電圧Vcgが感光体ドラム3の周面に印加された状態で、直流電圧印加部42及び交流電圧印加部43から帯電ローラー41へ供給される帯電電流Idc、すなわち帯電ローラー41から感光体ドラム3に流れる帯電電流Idcが、電流検出部44によって検出される。
尚、電圧印加部45は、直流電圧印加部42から出力される直流電圧Vdcと、交流電圧印加部43から出力される交流電圧Vacと、を重畳した出力電圧を帯電電圧Vcgとして出力する構成に限定する趣旨ではない。例えば、電圧印加部45は、直流電圧印加部42及び交流電圧印加部43のうち何れか一つのみを備え、当該何れか一つから出力される直流電圧Vdc又は交流電圧Vacを帯電電圧Vcgとして出力するように構成してもよい。
図4は、プリンター1の電気的な構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、プリンター1は、画像形成部2、給紙部90、定着部20、ネットワークI/F(インターフェイス)部130、画像データ記憶部140、操作部50、及び制御部10を備えている。
ネットワークI/F部130は、LAN(Local Area Network)等のネットワークに接続されている。ネットワークI/F部130は、ネットワークを介して接続されたパーソナルコンピューター等の外部装置との間における種々のデータの送受信を制御する通信インターフェイス回路である。
画像データ記憶部140は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置である。画像データ記憶部140には、外部装置から送信されてきた画像データがネットワークI/F部130によって記憶される。
制御部10は、プリンター1全体の動作を司る。制御部10は、例えば、所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)と、所定の制御プログラムが記憶されたEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)等の不揮発性メモリーと、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、これらの周辺回路等を備えている。
制御部10は、上記の不揮発性メモリーに記憶された制御プログラムを実行することによって、駆動制御部11、駆動異常判定部12、画像形成制御部13、電流異常判定部14、帯電異常判定部15、飽和電圧取得部16、及び報知制御部17を構成する。
駆動制御部11は、ドラムモーター31の駆動又は停止指示を示すリモート信号RM(図3)をモーター駆動回路32(図3)に出力する。駆動制御部11は、ドラムモーター31を駆動させる場合には、駆動指示を示すリモート信号RMをモーター駆動回路32に出力する。一方、駆動制御部11は、ドラムモーター31の駆動を停止させる場合には、停止指示を示すリモート信号RMをモーター駆動回路32に出力する。
更に、駆動制御部11は、ドラムモーター31の回転速度に対応する周波数の駆動クロック信号CL(図3)をモーター駆動回路32に出力する。駆動制御部11は、ドラムモーター31の回転速度を上げる(高速にする)場合には、駆動クロック信号CLの周波数を高くし、ドラムモーター31の回転速度を下げる(低速にする)場合には、駆動クロック信号CLの周波数を低くする。
駆動異常判定部12は、ドラムモーター31を駆動させるべく、駆動制御部11によって駆動指示を示すリモート信号RMが出力されてから、予め設定された監視時間が経過したときに、ドラムモーター31に異常が生じているか否かを判定する。当該判定の詳細については後述する。
電流異常判定部14は、ドラムモーター31を駆動させるべく、駆動制御部11によって駆動指示を示すリモート信号RMが出力された後、直流電圧印加部42及び交流電圧印加部43によって、直流電圧Vdcと交流電圧Vacが重畳された帯電電圧Vcgを帯電ローラー41に印加させる。そして、電流異常判定部14は、帯電電圧Vcgを帯電ローラー41に印加させた状態で、電流検出部44により検出された帯電電流Idcに基づき、帯電電流Idcの異常の有無を判定する。当該判定の詳細については後述する。
帯電異常判定部15は、例えば、プリンター1への電源投入後の初期動作時に、駆動異常判定部12及び電流異常判定部14による判定結果に基づいて、感光体ドラム3を帯電させる帯電系の異常が生じているか否かを判定する。当該判定の詳細については後述する。
尚、感光体ドラム3を帯電させる帯電系の異常とは、例えば、電圧印加部45の故障や、帯電ローラー41が感光体ドラム3に正常に当接していないといった種々の要因により、感光体ドラム3の周面を正常に帯電させることができないことを意味する。
飽和電圧取得部16は、画像形成部2によって用紙に画像を形成させる場合に、電圧印加部45によって帯電ローラー41に印加させる帯電電圧Vcgの電圧値を定めるための基準となる飽和電圧値を取得する。当該飽和電圧値の取得方法については後述する。
画像形成制御部13は、画像形成部2の各部の動作を制御して、用紙に画像を転写させる。具体的には、画像形成制御部13は、帯電装置4によって感光体ドラム3の周面を帯電させ、露光装置5によって感光体ドラム3の周面に静電潜像を形成させる。そして、画像形成制御部13は、現像装置6によって感光体ドラム3の周面に形成されている静電潜像をトナー像として顕在化させ、転写装置7によって感光体ドラム3の周面に顕在化されたトナー像を用紙に転写させる。
報知制御部17は、駆動異常判定部12によって、ドラムモーター31の駆動に異常が生じていると判定された場合、又は、帯電異常判定部15によって、感光体ドラム3を帯電させる帯電系の異常が生じていると判定された場合に、当該異常が生じていることを示す情報を表示部51(図1)に表示させる。
以下では、駆動異常判定部12によるドラムモーター31に異常が生じているか否かの判定動作、電流異常判定部14による帯電電流Idcの異常の有無の判定動作、帯電異常判定部15による異常の判定動作、及び、飽和電圧取得部16による飽和電圧値の取得処理の動作について詳述する。
図5及び図6は、駆動異常判定部12によるドラムモーター31の駆動の異常の判定動作及び帯電異常判定部15による感光体ドラム3の周面の帯電状態の異常を判定する動作を示すフローチャートである。図7は、帯電電流Idcに異常が生じている場合の帯電電圧Vcgと帯電電流Idcの時系列変化を示すタイミングチャートである。図8は、交流電圧印加部43から出力される交流電圧Vacの波形の一例を示す図である。
図5に示すように、帯電異常判定部15は、例えばプリンター1への電源投入後(時刻t0(図7))の初期動作時に、駆動異常判定部12によってドラムモーター31の駆動の異常の判定動作を開始させる。具体的には、駆動制御部11は、駆動指示を示すリモート信号RMをモーター駆動回路32へ出力する(S1、時刻t1(図7))。これにより、モーター駆動回路32は、ドラムモーター31の駆動を開始する。
駆動制御部11により駆動指示を示すリモート信号RMが出力された時点(時刻t1)から所定時間Ts(例えば、0.5秒)が経過すると(S2;YES、時刻t2(図7))、帯電異常判定部15は、電流異常判定部14による帯電電流Idcの異常の有無の判定動作を開始させる。具体的には、電流異常判定部14は、直流電圧印加部42に予め定められた電圧値の直流電圧Vdc(図3)を出力させる。ここで、予め定められた電圧値とは、試験運転等の実験値に基づいて感光体ドラム3の帯電電位が所定値(例えば、250V)となるように調整した場合の直流電圧値(例えば、400V)である。更に、電流異常判定部14は、交流電圧印加部43に予め定められた交流電圧Vac(図3)の出力を開始させる。これにより、電圧印加部45は、直流電圧Vdcと交流電圧Vacとを重畳した電圧を出力し、これを帯電電圧Vcgとして帯電ローラー41に印加する(S3、時刻t2(図7))。ここで、予め定められた交流電圧Vacは、例えば、図8に示すように、交流電圧Vacの電圧値が次第に増大するように定められている。電圧印加部45は、ステップS3において、先ず、例えば、交流電圧Vacの実効値電圧の電圧値が例えば400Vとなるような交流電圧Vacを交流電圧印加部43に出力させる。
つまり、帯電電圧Vcgの実効値電圧値は、直流電圧Vdcの電圧値と、交流電圧Vacの実効値電圧値と、を加算したものとなる。以下、帯電電圧Vcg、交流電圧Vacの電圧値は、実効値電圧で表されているものとする。また、以下では、ステップS3(時刻t2)において、帯電ローラー41に印加する帯電電圧Vcgの電圧値を第1電圧値V1と示す。
電流異常判定部14は、第1電圧値V1の帯電電圧Vcgを帯電ローラー41に印加させた状態で、電流検出部44から出力されてきた検出信号によって示される帯電電流Idcの電流値を第1電流値I1として取得する(S4、第1電流値取得処理)。
帯電電圧Vcgの帯電ローラー41への印加を開始した時点(時刻t2)から所定時間ΔTが経過すると(S5;YES、時刻t3(図7))、電流異常判定部14は、直流電圧印加部42から出力される直流電圧Vdcの電圧値を固定したまま、交流電圧印加部43から出力される交流電圧Vacの電圧値を、第1電圧値V1から予め定められた基準電圧値V0(例えば、200V)分だけ増大させる。これにより、電流異常判定部14は、帯電ローラー41に印加する帯電電圧Vcgを基準電圧値V0分だけ増大させる(S6)。以下、ステップS6において増大後の帯電電圧Vcgの電圧値を第2電圧値V2と示す。
尚、電流異常判定部14は、ステップS6において、交流電圧印加部43から出力される交流電圧Vacの電圧値を固定したまま、直流電圧印加部42から出力される直流電圧Vdcを基準電圧値V0分だけ増大させることによって、帯電電圧Vcgを基準電圧値V0分だけ増大させるように構成してもよい。
また、上述のように、電圧印加部45が交流電圧印加部43を備えず、直流電圧印加部42のみを備える構成である場合には、電流異常判定部14は、ステップS6において、直流電圧印加部42から出力される直流電圧Vdcを増大させることによって帯電電圧Vcgを増大させるように構成してもよい。一方、電圧印加部45が直流電圧印加部42を備えず、交流電圧印加部43のみを備える構成である場合には、電流異常判定部14は、ステップS6において、交流電圧印加部43から出力される交流電圧Vacを増大させることによって帯電電圧Vcgを増大させるように構成してもよい。
電流異常判定部14は、第2電圧値V2の帯電電圧Vcgを帯電ローラー41に印加させた状態で、電流検出部44から出力されてきた検出信号によって示される帯電電流Idcの電流値を第2電流値I2として取得する(S7、第2電流値取得処理)。
次に、電流異常判定部14は、ステップS4で取得した第1電流値I1と、ステップS7で取得した第2電流値I2との差ΔIを算出する。そして、電流異常判定部14は、算出した第1電流値I1と第2電流値I2との差ΔIが、予め定められた基準変化量I0に満たないか否かを判定する(S8)。
ここで、基準変化量I0は、試験運転等の実験値に基づいて定められている。具体的には、帯電電圧Vcgを基準電圧値V0ずつ増大させたとき、電流検出部44によって検出される帯電電流Idcの電流変化は、帯電電圧Vcgが増大するほど小さくなる。そして、帯電電圧Vcgを基準電圧値V0ずつ増大させ続けると、帯電電流Idcの電流値が略一定に安定し、帯電電流Idcが飽和した状態になる。帯電装置4による感光体ドラム3の周面への帯電が正常である場合において、この帯電電流Idcが飽和した状態のときに、帯電電圧Vcgを基準電圧値V0分だけ増加させる前後において、電流検出部44によってそれぞれ検出された電流値の差に基づいて基準変化量I0が定められている。
このため、帯電電圧Vcgを帯電ローラー41に印加する初期段階において、帯電電圧Vcgを第1電圧値V1から第2電圧値V2へと基準電圧値V0分増大させたときの帯電電流Idcの電流変化を示す、第1電流値I1と第2電流値I2との差ΔIは、帯電装置4による感光体ドラム3の周面への帯電が正常である場合には、基準変化量I0よりも大きくなる。
したがって、電流異常判定部14は、算出した第1電流値I1と第2電流値I2との差ΔIが基準変化量I0に満たない場合には(S8;YES)、帯電電圧Vcgを、本来帯電電流Idcの電流変化が基準変化量I0よりも大きくなる電圧値である第1電圧値V1から第2電圧値V2へと、基準電圧値V0分増加したにも関わらず、帯電電流Idcが飽和した状態になったものとして、帯電電流Idcに異常が生じていると判定する(S9)。
電流異常判定部14によって帯電電流Idcに異常が生じていると判定された場合には、帯電異常判定部15は、直流電圧印加部42及び交流電圧印加部43を制御して、直流電圧Vdc及び交流電圧Vacの出力を停止させ、帯電電圧Vcgの帯電ローラー41への印加を停止させる(S10、時刻t4(図7))。
ただし、ドラムモーター31に異常があることに起因して、感光体ドラム3が一定速度で回転動作しない場合、感光体ドラム3の周面における帯電ローラー41が当接している部分に電荷が停滞する。これにより、帯電電流Vcgを増大させても、帯電電流Idcの電流値に変化が見られなくなる。したがって、ステップS9において、電流異常判定部14によって帯電電流Idcに異常が生じていると判定された時点で、感光体ドラム3の周面の帯電状態に異常があると判定することはできない。そこで、帯電異常判定部15は、更に、駆動異常判定部12によってドラムモーター31に何らかの異常が見られるか否かの判定を行わせる。
具体的には、駆動指示を示すリモート信号RMが出力された時点(時刻t1)から予め定められた監視時間Te(図7)が経過した時点で(S11;YES、時刻t12(図7))、モーター駆動回路32によってハイレベルのレディー信号RDが制御部10に出力されていなかったときは(S12;NO)、駆動異常判定部12は、ドラムモーター31に何らかの異常が見られるものとして、ドラムモーター31に異常が発生していると判定する(S13)。このとき、報知制御部17は、ドラムモーター31に異常が生じていることを示す情報を表示部51に表示させる。これによって、ドラムモーター31に異常が生じていることがユーザーに報知される(S14)。
つまり、ドラムモーター31の異常に起因して帯電電流Idcの異常が生じているために、ステップS9において、帯電電流Idcに異常があると判定された場合であっても、感光体ドラム3を帯電させる帯電系の異常が生じていると判定されることなく、駆動異常判定部12によってドラムモーター31に異常が生じていることが判定される。その結果、感光体ドラム3を帯電させる帯電系の異常の判定精度が向上する。次に、報知制御部17は、ドラムモーター31を停止させるべく、ステップS16へ処理を移行する。
尚、監視時間Teは、例えば、ドラムモーター31の仕様及び試験運転等による電流異常判定部14による帯電電流Idcの異常を判定するのに要する時間の実験値に基づいて定められている。具体的には、監視時間Teは、ドラムモーター31の仕様により定められた、ドラムモーター31の駆動を開始させてから、ドラムモーター31の回転が一定速度で安定して回転する状態になるまでに要する時間の最大値(例えば、6秒)以上の値に設定されている。且つ、監視時間Teは、試験運転等の実験値に基づいて、電流異常判定部14による帯電電流Idcの異常を判定するのに要する時間の最大値(例えば、図7において、時刻t1から時刻t4までの時間(Ts+2×ΔT)以上の値に設定されている。
一方、例えば、図7の一点鎖線部に示すように、駆動指示を示すリモート信号RMが出力された時点(時刻t1)から予め定められた監視時間Teが経過した時点で(S11;YES、時刻t12)、モーター駆動回路32によってハイレベルのレディー信号RDが制御部10に出力されていたときは(S12;YES、時刻t11(図7))、駆動異常判定部12は、ドラムモーター31には何ら異常は発生していないものとして、ドラムモーター31に異常が生じていないと判定する。
この場合、駆動指示を示すリモート信号RMが出力された時点(時刻t1)から監視時間Teが経過した時点で(時刻t12)、駆動異常判定部12によって、ドラムモーター31に異常が生じていないと判定され、且つ、電流異常判定部14によって帯電電流Idcに異常が生じていると判定されることになる。したがって、帯電異常判定部15は、感光体ドラム3又は帯電ローラー41等に何らかの異常が生じており、感光体ドラム3を帯電させる帯電系の異常が発生しているものと判断する(ステップS12;YES)。このとき、報知制御部17は、感光体ドラム3を帯電させる帯電系の異常が生じていることを示す情報を表示部51に表示させる。これによって、感光体ドラム3を帯電させる帯電系の異常が生じていることがユーザーに報知される(S15)。次に、報知制御部17は、ドラムモーター31を停止させるべく、ステップS16へ処理を移行する。
ステップS16において、駆動制御部11は、ドラムモーター31の駆動を停止させるべく、停止指示を示すリモート信号RMをモーター駆動回路32に出力する(S14)。その結果、モーター駆動回路32は、ドラムモーター31の回転を停止させる。
一方、電流異常判定部14は、ステップS8において、算出した第1電流値I1と第2電流値I2との差ΔIが基準変化量I0以上であった場合には(S8;NO)、帯電電流Idcには異常が生じていないと判定する。電流異常判定部14によって帯電電流Idcに異常が生じていないと判定された場合、飽和電圧取得部16は、飽和電圧値を取得する動作を開始する。
図9は、飽和電圧取得部16によって飽和電圧値を取得する動作を示すフローチャートである。図10は、飽和電圧取得部16によって飽和電圧値を取得する際の帯電電圧Vcgと帯電電流Idcの時系列変化を示すタイミングチャートである。図9に示すように、飽和電圧取得部16は、飽和電圧値を取得する動作を開始すると、先ず、第2電圧値V2の帯電電圧Vcgが帯電ローラー41に印加された時点(時刻t3(図10))から、所定時間ΔTが経過した時点(時刻t4)で(S21;YES)、直流電圧印加部42から出力される直流電圧Vdcの電圧値を固定したまま、交流電圧印加部43から出力される交流電圧Vacの電圧値を更に基準電圧値V0分だけ増大させる。これにより、飽和電圧取得部16は、帯電電圧Vcgを基準電圧値V0分だけ増大させる(S22)。
尚、飽和電圧取得部16は、ステップS22において、交流電圧印加部43から出力される交流電圧Vacの電圧値を固定したまま、直流電圧印加部42から出力される直流電圧Vdcを基準電圧値V0分だけ増大させることによって、帯電電圧Vcgを基準電圧値V0分だけ増大させるように構成してもよい。
また、上述のように、電圧印加部45が交流電圧印加部43を備えず、直流電圧印加部42のみを備える構成である場合には、飽和電圧取得部16は、ステップS22において、直流電圧印加部42から出力される直流電圧Vdcを増大させることによって帯電電圧Vcgを増大させるように構成してもよい。一方、電圧印加部45が直流電圧印加部42を備えず、交流電圧印加部43のみを備える構成である場合には、飽和電圧取得部16は、ステップS22において、交流電圧印加部43から出力される交流電圧Vacを増大させることによって帯電電圧Vcgを増大させるように構成してもよい。
そして、飽和電圧取得部16は、帯電電圧Vcgのピーク間電圧値を基準電圧値V0分だけ増大させる前後において、電流検出部44からそれぞれ出力されてきた検出信号によって示される帯電電流Idcの電流値の差ΔIを算出する(S23)。
具体的には、例えば図10に示すように、飽和電圧取得部16は、ステップS23において、帯電電圧Vcgを基準電圧値V0分だけ増大させる前に、つまり、帯電電圧Vcgの電圧値が第2電圧値V2のときに、電流検出部44によって検出された帯電電流Idcの電流値である第2電流値I2を取得する。そして、飽和電圧取得部16は、時刻t4で帯電電圧Vcgを基準電圧値V0分だけ増大させた後、つまり、帯電電圧Vcgが電圧値V3のときに、電流検出部44によって検出された帯電電流Idcの電流値I3を取得する。そして、飽和電圧取得部16は、電流値I3と電流値I2との差ΔIを算出する。
そして、飽和電圧取得部16は、ステップS24で算出した帯電電流Idcの電流値の差ΔIが、上記の基準変化量I0に満たないか否かを判定する(S24)。ステップS24で算出した帯電電流Idcの電流値の差ΔIが上記の基準変化量I0以上である場合(S24;NO)、帯電電圧Vcgを増大させると、これに応じて帯電電流Idcの電流値も基準変化量I0以上変化するため、帯電電流Idcが飽和する状態ではないものと考えられる。このため、飽和電圧取得部16は、帯電電流Idcが飽和する状態を検出すべく、ステップS21に戻り、処理を繰り返す。
ステップS21〜S24の処理を繰り返した結果、ステップS24で算出した帯電電流Idcの電流値の差ΔIが上記の基準変化量I0に満たなくなった場合(S24;YES)、帯電電圧Vcgをこれ以上増大させても、帯電電流Idcの電流値は基準変化量I0以上変化しないため、帯電電流Idcが飽和した状態になったものと考えられる。そこで、この場合、飽和電圧取得部16は、駆動異常判定部12によってドラムモーター31に異常が発生していると判定されていないときには(S25;NO)、ステップS24で算出した帯電電流Idcの電流値の差ΔIが上記の基準変化量I0に満たなくなったときの帯電電圧Vcgの電圧値を飽和電圧値として取得する(S26)。
例えば、図10においては、時刻t6で帯電電圧Vcgを電圧値V5に増大させる前の帯電電圧Vcgを電圧値V4にしたときの帯電電流Idcの電流値I4と、時刻t6で帯電電圧Vcgを電圧値V5に増大させた後の帯電電流Idcの電流値I5と、の差ΔIが、基準変化量I0に満たなくなる。このため、飽和電圧取得部16は、時刻t6で帯電電圧Vcgを増大させた後の帯電電圧Vcgの電圧値V5を飽和電圧値として取得する。
つまり、帯電電圧Vcgを飽和電圧値(図10において電圧値V5)よりも予め定められた所定電圧値(例えば、基準電圧値V0)だけ小さい電圧値(例えば、図10において電圧値V4)以上にして帯電ローラー41に印加させると、感光体ドラム3に流れる帯電電流Idcの電流量が略一定となり、感光体ドラム3の周面が一様に帯電されると考えられる。
したがって、画像形成制御部13は、画像形成部2によって用紙に画像を転写させる場合に、飽和電圧取得部16により取得された飽和電圧値よりも上記予め定められた所定電圧値だけ小さい電圧値以上の電圧値を、帯電装置4によって感光体ドラム3の周面を帯電させるときの帯電電圧Vcgの電圧値として用いる。
そして、駆動制御部11は、駆動異常判定部12によってドラムモーター31に異常が発生していると判定された場合(S25;NO)及び飽和電圧取得部16によって飽和電圧値が取得された後(S26)は、ドラムモーター31の駆動を停止させるべく、停止指示を示すリモート信号RMをモーター駆動回路32に出力する(S27)。
上記実施形態によって、駆動制御部11によってドラムモーター31の駆動指示が出力されてから監視時間Teが経過するまでの期間内に、電流異常判定部14により帯電電流Idcに異常があると判定された場合、当該判定時点では、ドラムモーター31の異常に起因する感光体ドラム3の移動動作の異常によって帯電電流Idcに異常が発生しているのか、感光体ドラム3の周面又は帯電ローラー41そのものに何らかの異常が発生していることによって帯電電流Idcに異常が発生しているのかは明確ではない。したがって、前記判定時点で、感光体ドラム3を帯電させる帯電系の異常があると判断することは適切ではない。
しかし、帯電異常判定部15は、ドラムモーター31の駆動指示が出力されてから監視時間Teが経過するまでの期間内に帯電電流Idcに異常があると判定され、且つ、監視時間Teが経過したときに駆動異常判定部12によりドラムモーター31に異常が生じていないと判定されたときに、感光体ドラム3を帯電させる帯電系の異常が生じていると判断する。つまり、帯電異常判定部15は、駆動指示が出力されてから監視時間Teが経過するまでの期間内に帯電電流Idcに異常があると判定された場合に、更に、駆動指示が出力されてから監視時間Teが経過したときにドラムモーター31に異常が生じていないことを条件にして、帯電電流Idcに異常が発生していると判断する。
これにより、帯電異常判定部15は、ドラムモーター31の異常に起因する帯電電流Idcの異常に基づいて、感光体ドラム3を帯電させる帯電系の異常が生じていると誤って判定することがない。その結果、感光体ドラム3を帯電させる帯電系の異常の検出精度を向上することができる。
また、上記実施形態によれば、駆動制御部11によってドラムモーター31の駆動指示が出力されてから監視時間Teが経過したときに駆動異常判定部12によりドラムモーター31に異常が生じていないと判定された場合、駆動制御部11によってドラムモーター31の駆動指示が出力されてから監視時間Teが経過するまでの期間内に感光体ドラム3が停止している虞がある。この場合、感光体ドラム3が停止した状態で感光体ドラム3への帯電電圧Vcgの印加を継続すると、感光体ドラム3の周面の絶縁破壊等が発生する虞がある。
しかし、帯電異常判定部15によれば、駆動制御部11によってドラムモーター31の駆動指示が出力されてから監視時間Teが経過するまでの期間内に電流異常判定部14により帯電電流Idcに異常があると判定されたときに、直流電圧印加部42及び交流電圧印加部43による帯電ローラー41への帯電電圧Vcgの印加が停止されるので、上記のように、感光体ドラム3が停止した状態で感光体ドラム3への帯電電圧Vcgの印加を継続することにより、感光体ドラム3の周面の絶縁破壊等が発生する虞を防止することができる。
また、上記実施形態によれば、電流異常判定部14は、第1電圧値V1の帯電電圧Vcgが帯電ローラー41に印加された状態で検出された第1電流値I1と、第2電圧値V2の帯電電圧Vcgが帯電ローラー41に印加された状態で検出された第2電流値I2との差が、基準電圧値V0に応じて予め定められた基準変化量I0に満たないときに、帯電電流Idcに異常があると判定する。
つまり、電流異常判定部14は、帯電ローラー41によって第1電圧値V1の帯電電圧Vcgで感光体ドラム3の周面を帯電させ、感光体ドラム3の周面の帯電状態を安定させる。そして、電流異常判定部14は、感光体ドラム3の周面の帯電状態を安定させた状態で、帯電ローラー41に印加する帯電電圧Vcgを第1電圧値V1から第2電圧値V2に増加させることにより生じた帯電電流Idcの変化量に基づき、帯電電流Idcの異常の有無を判定するので、帯電電流Idcの異常の有無の判定精度が向上する。
また、上記実施形態によれば、飽和電圧取得部16は、帯電電圧Vcgの増大に応じて帯電ローラー41から感光体ドラム3に流れる帯電電流Idcの変化量が基準変化量I0に満たなくなる場合、つまり、これ以上帯電電圧Vcgを増大させても帯電ローラー41から感光体ドラム3に流れる帯電電流Idcが安定すると考えられる場合の帯電電圧Vcgの電圧値を飽和電圧値として取得する。そして、画像形成制御部13は、当該取得された飽和電圧値に基づく電圧値の帯電電圧Vcgを帯電ローラー41に印加する。これにより、感光体ドラム3の周面に流れる電流が安定することとなり、感光体ドラム3を一様に帯電させることができる。その結果、露光装置5による露光処理によって当該一様に帯電された感光体ドラム3の周面に光を照射して静電潜像を形成することができ、ムラのない均一な画質の静電潜像を形成することができる。
また、上記実施形態によれば、駆動異常判定部12は、駆動指示が出力されてから監視時間Teが経過するまでの期間内に、安定状態検知部33によって、ドラムモーター31が安定して駆動する安定状態であることが検知されていた場合には、駆動指示が出力されてから監視時間Teが経過するまでの期間内に、ドラムモーター31が安定して駆動する状態になっているので、ドラムモーター31には何ら異常は発生していないものとして、ドラムモーター31に異常が生じていないことを適切に判定することができる。
一方、駆動異常判定部12は、駆動指示が出力されてから監視時間Teが経過するまでの期間内に、安定状態検知部33によって、ドラムモーター31が安定して駆動する安定状態であることが検知されていなかった場合には、駆動指示が出力されてから監視時間Teが経過するまでの期間内に、ドラムモーター31が安定して駆動する状態になることができない何らかの異常が発生しているものとして、ドラムモーター31に異常が生じていることを適切に判定することができる。
したがって、上記のモーター駆動回路32のように、ドラムモーター31の回転が安定したことを検知する安定状態検知部を備えたモータードライバー装置を用いてドラムモーター31を駆動させるように構成した場合に、駆動異常判定部12は、安定状態検知部による安定状態の検知結果に基づき、ドラムモーター31の異常の有無を判定することが容易である。
また、上記実施形態によれば、表示部51によって感光体ドラム3を帯電させる帯電系の異常が生じていることを示す情報が表示されるので、ユーザーは、感光体ドラム3を帯電させる帯電系の異常が生じていることを把握し易くなる。
尚、上記実施形態において図1乃至図10に示した構成は単なる一例に過ぎず、本発明を上記実施形態に限定する趣旨ではない。本発明は、次のような変形実施形態も適用可能である。
(1)上記実施形態では、帯電装置4が、感光体ドラム3の周面を帯電させる帯電部として、感光体ドラム3に対して当接して対向配置された帯電ローラー41を備える例について説明したが、帯電部をこれに限定する趣旨ではない。帯電装置4は、帯電部として、例えば感光体ドラム3に対して当接せず、感光体ドラム3の周面から所定距離離間して対向配置された帯電ワイヤーを備えていてもよい。
(2)上記実施形態では、報知制御部17は、ステップS14及びステップS15(図6)において、それぞれドラムモーター31に異常が生じていることを示す情報及び感光体ドラム3を帯電させる帯電系の異常が生じていることを示す情報を表示部51に表示させていた。しかし、これに代えて、報知制御部17は、ステップS14及びステップS15において、それぞれドラムモーター31に異常が生じていることを示す情報及び感光体ドラム3を帯電させる帯電系の異常が生じていることを示す情報を示す音声をスピーカー53によって出力させるようにしてもよい。
(3)制御部10を報知制御部17として機能させず、帯電異常判定部15は、ステップS14(図6)において、ドラムモーター31に異常が生じていると判定した場合に、ドラムモーター31に異常が生じていることを示す情報を上記RAMに記憶する等して、当該情報を制御部10によって行われる各種制御に用いるようにしてもよい。同様に、帯電異常判定部15は、ステップS15(図6)において、感光体ドラム3を帯電させる帯電系の異常が生じていると判断した場合に、感光体ドラム3を帯電させる帯電系の異常が生じていることを示す情報を上記RAMに記憶する等して、当該情報を制御部10によって行われる各種制御に用いるようにしてもよい。
(4)制御部10を飽和電圧取得部16として機能させず、つまり、ステップS21〜S24及びステップS26(図9)の処理を行わないように簡素化してもよい。
(5)帯電異常判定部15が、駆動異常判定部12及び電流異常判定部14による判定結果に基づいて、感光体ドラム3を帯電させる帯電系の異常が生じているか否かを判定するタイミングは、プリンター1への電源投入後の初期動作時に限定する趣旨ではない。例えば、画像形成部2を動作させる通常電力モードと画像形成部2を動作させない省電力モードとを切り替え可能なようにプリンター1を構成し、省電力モードから通常電力モードへの切り替え当初の初期動作時に、帯電異常判定部15が、駆動異常判定部12及び電流異常判定部14による判定結果に基づいて、感光体ドラム3を帯電させる帯電系の異常が生じているか否かを判定するようにしてもよい。また、プリンター1に画像形成部2付近の温度を検出する温度センサーを備えるよう構成し、当該温度センサーによって検出された画像形成部2付近の温度が予め定められた温度以上変化したときに、帯電異常判定部15が、駆動異常判定部12及び電流異常判定部14による判定結果に基づいて、感光体ドラム3を帯電させる帯電系の異常が生じているか否かを判定するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、本発明に係る画像形成装置としてプリンター1を例に説明した。しかし、本発明は、これに限らず、像担持体を用いて画像形成を行う複写機、ファクシミリ、各種機能を備えた複合機に適用することも可能である。
1 プリンター(画像形成装置)
2 画像形成部
3 感光体ドラム(像担持体)
4 帯電装置
5 露光装置(露光部)
6 現像装置
7 転写装置
8 クリーニング装置
10 制御部
11 駆動制御部
12 駆動異常判定部
13 画像形成制御部
14 電流異常判定部
15 帯電異常判定部
16 飽和電圧取得部
17 報知制御部
20 定着部
31 ドラムモーター(駆動部)
32 モーター駆動回路
33 安定状態検知部
41 帯電ローラー(帯電部)
42 直流電圧印加部(電圧印加部)
43 交流電圧印加部(電圧印加部)
44 電流検出部
45 電圧印加部
51 表示部(報知部)
53 スピーカー(報知部)
I0 基準変化量
I1 第1電流値
I2 第2電流値
Idc 帯電電流
L レーザービーム(光)
RD レディー信号
RM リモート信号(駆動指示)
Te 監視時間
V0 基準電圧値
V1 第1電圧値
V2 第2電圧値
Vac 交流電圧
Vdc 直流電圧
Vcg 帯電電圧

Claims (6)

  1. トナー像を担持する像担持面を有する像担持体と、
    前記像担持面と対向配置され、前記像担持面を帯電させる帯電部と、
    前記帯電部に対して前記像担持面を相対移動させるように前記像担持体を駆動する駆動部と、
    前記帯電部により前記像担持面を帯電させるための帯電電圧を印加する電圧印加部と、
    前記帯電部から前記像担持体に流れる帯電電流を検出する電流検出部と、
    前記駆動部により前記像担持体の駆動を行わせる駆動指示を出力する駆動制御部と、
    前記駆動制御部によって前記駆動指示が出力されてから予め設定された監視時間が経過したときに、前記駆動部に異常が生じているか否かを判定する駆動異常判定部と、
    前記駆動制御部によって前記駆動指示が出力された後、前記電圧印加部によって前記帯電電圧を前記帯電部に印加させ、前記帯電電圧を前記帯電部に印加させた状態で前記電流検出部により検出された前記帯電電流に基づき、前記帯電電流の異常の有無を判定する電流異常判定部と、
    前記駆動制御部によって前記駆動指示が出力されてから前記監視時間が経過するまでの期間内に前記電流異常判定部により前記帯電電流に異常があると判定され、且つ、前記監視時間が経過したときに前記駆動異常判定部により前記駆動部に異常が生じていないと判定されたとき、前記像担持体を帯電させる帯電系の異常が生じていると判定する帯電異常判定部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記帯電異常判定部は、前記駆動制御部によって前記駆動指示が出力されてから前記監視時間が経過するまでの期間内に前記電流異常判定部により前記帯電電流に異常があると判定されたとき、前記電圧印加部による前記帯電部への前記帯電電圧の印加を停止させる請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記電流異常判定部は、前記駆動制御部によって前記駆動指示が出力された後、前記電圧印加部によって予め定められた第1電圧値の前記帯電電圧を前記帯電部に印加させ、前記第1電圧値の前記帯電電圧が前記帯電部に印加された状態で前記電流検出部により検出された前記帯電電流の電流値を第1電流値として取得する第1電流値取得処理と、前記電圧印加部によって、前記第1電圧値よりも予め定められた基準電圧値だけ大きい第2電圧値の前記帯電電圧を前記帯電部に印加させ、前記第2電圧値の前記帯電電圧が前記帯電部に印加された状態で前記電流検出部により検出された前記帯電電流の電流値を第2電流値として取得する第2電流値取得処理とを実行し、前記第1電流値と前記第2電流値との差が、前記基準電圧値に応じて予め定められた基準変化量に満たないときに、前記帯電電流に異常があると判定する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2電流値取得処理が実行された後、前記電圧印加部によって前記帯電電圧を前記第2電圧値から増大させながら前記帯電電圧を前記帯電部に印加させ、前記帯電電圧の変化量が前記基準電圧値となったときの前記変化量の変化が生じる前後において、前記電流検出部によりそれぞれ検出された前記帯電電流の各電流値相互間の差が前記基準変化量に満たない場合に、前記変化量が前記基準電圧値となったときの前記帯電電圧の電圧値を飽和電圧値として取得する飽和電圧取得部と、
    前記電圧印加部によって前記飽和電圧値に基づく電圧値の前記帯電電圧を前記帯電部に印加させ、前記帯電部により前記像担持面を帯電させる画像形成制御部と、
    前記帯電部によって帯電された前記像担持面に光を照射して前記像担持面に静電潜像を形成する露光処理を行う露光部と、
    を更に備える請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記駆動部が安定して駆動する安定状態である否かを検知する安定状態検知部を更に備え、
    前記駆動異常判定部は、前記駆動制御部によって前記駆動指示が出力されてから前記監視時間が経過するまでの期間内に、前記安定状態検知部により前記駆動部が前記安定状態であることが検知されていた場合は、前記駆動部に異常が生じていないと判定し、前記駆動制御部によって前記駆動指示が出力されてから前記監視時間が経過するまでの期間内に、前記安定状態検知部により前記駆動部が前記安定状態になったことが検知されていなかった場合は、前記駆動部に異常が生じていると判定する請求項1から4の何れか一項に記載の画像形成装置。
  6. 情報を報知する報知部と、
    前記帯電異常判定部によって前記像担持体を帯電させる帯電系の異常が生じていると判定された場合に、前記像担持体を帯電させる帯電系の異常が生じていることを示す情報を前記報知部によって報知させる報知制御部と、を更に備える請求項1から5の何れか一項に記載の画像形成装置。
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