JP2014141894A - 燃料タンク内部品の結合構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】係合手段を介してスナップフィット結合される二部材の係脱方向に交差する方向のがたつきを抑制する。
【解決手段】燃料タンク内部品の結合構造は、燃料タンク10内に配置されるポンプケース20の両ポンプケース部材30,32の間に、弾性を利用した相互の係合によって両ポンプケース部材を抜け止め状態にスナップフィット結合可能な係合爪52と係合孔54とからなる係合手段50を備える。係合爪52と係合孔54との間に、両ポンプケース部材の抜け方向に対向し、かつ、両ポンプケース部材の抜け方向の変位前においては両ポンプケース部材の係脱方向と交差する方向に離間し、また、両ポンプケース部材の抜け方向の変位により両ポンプケース部材の係脱方向と交差する方向に当接するがたつき防止凸部とがたつき防止凹部とからなるがたつき防止手段70を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料タンク内部品の結合構造に関する。
従来から、燃料タンク内の燃料を内燃機関に供給するインタンク式燃料ポンプを備えた燃料供給装置が多く用いられている。燃料供給装置において、例えば、燃料ポンプを縦置き状に収容して保持する有底筒状のポンプケースを上下に二分割し、分割した上側のポンプポンプケース部材及び下側のポンプポンプケース部材を相互にスナップフィット結合するものがある(例えば特許文献1参照)。従来例(特許文献1参照)にかかる燃料タンク内部品の結合構造を説明する。図13は燃料タンク内部品の結合構造を示す概略図、図14は係合手段の周辺部を示す断面図である。
図13に示すように、燃料ポンプを縦置き状に収容して保持する有底筒状のポンプケース100は、上側のポンプケース部材109と下側のポンプケース部材117とに二分割されている。上側のポンプケース部材109は、燃料ポンプ111(図14参照)を取り囲む筒状に形成されている。また、下側のポンプケース部材117は燃料ポンプ111の底部を支持する有底筒状に形成されている。
図14に示すように、上側のポンプケース部材109の下端部は、下側のポンプケース部材117の筒状部内に嵌合可能に形成されている。上側のポンプケース部材109下端部の外周面には係合爪116が形成されている。下側のポンプケース部材117の筒状部には、上側のポンプケース部材109の係合爪116と係合可能な係合孔120が形成されている。上側のポンプケース部材109の下端部を下側のポンプケース部材117の筒状部内に嵌合するにともない、係合爪116と係合孔120とが弾性を利用して係合する。これにより、上側のポンプケース部材109と下側のポンプケース部材117とが抜け止め状態にスナップフィット結合される。なお、係合爪116と係合孔120とから係合手段が構成されている。
特開2011−69284号公報
前記従来例によると、係合孔120は、係合爪116を容易に係合するように係合爪116の外形形状よりも所定量大きい略相似形の長四角形状に形成されている。このため、係合爪116と係合孔120との間には、係脱方向(図13において上下方向)に交差する方向(図13において左右方向)に隙間が存在する。また、燃料ポンプ111の回転トルクが下側のポンプケース部材117に作用することにより、上側のポンプケース部材109に対して下側のポンプケース部材117が係脱方向に交差する方向(周方向)にがたつき、振動、騒音が増大するおそれがあった。なお、係合爪116と係合孔120とを係脱方向に交差する方向に隙間無く係合することにより、上側のポンプケース部材109と下側のポンプケース部材117との係脱方向に交差する方向のがたつきを抑制することが可能である。しかし、係合爪116及び係合孔120をかなり精度良く形成するとともに両者116,120を注意深く係合させなければならないことから実用的とはいえない。
本発明が解決しようとする課題は、係合手段を介してスナップフィット結合される二部材の係脱方向に交差する方向のがたつきを抑制することのできる燃料タンク内部品の結合構造を提供することにある。
上記の課題は、以下の各発明により解決される。
第1の発明は、燃料タンク内に配置される二部材の間に、弾性を利用した相互の係合によって二部材を抜け止め状態にスナップフィット結合可能な係合凸部と係合凹部とからなる係合手段を備える燃料タンク内部品の結合構造であって、係合手段の係合凸部と係合凹部との間に、二部材の抜け方向に対向し、かつ、二部材の抜け方向の変位前においては二部材の係脱方向と交差する方向に離間し、また、二部材の抜け方向の変位により二部材の係脱方向と交差する方向に当接するがたつき防止凸部とがたつき防止凹部とからなるがたつき防止手段を設けている。
この構成によると、燃料タンク内に配置される二部材は、係合手段の係合凸部と係合凹部とが弾性を利用した相互の係合によって抜け止め状態にスナップフィット結合される。このとき、係合手段の係合凸部と係合凹部とは、二部材の抜け方向に変位可能な状態で、かつ、二部材の係脱方向と交差する方向に隙間(がたつき)をもって係合される。また、がたつき防止手段のがたつき防止凸部とがたつき防止凹部とは、二部材の係脱方向と交差する方向に離間した状態にある。この状態から、二部材の抜け方向の変位により、がたつき防止手段のがたつき防止凸部とがたつき防止凹部とが二部材の係脱方向と交差する方向に当接する。これにより、係合手段を介してスナップフィット結合される二部材の係脱方向に交差する方向のがたつきを防止することができる。ひいては、そのがたつきに起因する振動、騒音を抑制することができる。
第2の発明は、第1の発明において、がたつき防止手段のがたつき防止凸部とがたつき防止凹部には、二部材の抜け方向の変位により二部材の係脱方向と交差する方向の少なくとも一方向において相互に当接する傾斜面が形成されている。この構成によると、がたつき防止凸部とがたつき防止凹部とをスムーズに当接させることができる。
第3の発明は、第2の発明において、がたつき防止凸部とがたつき防止凹部には、二部材の抜け方向の変位により二部材の係脱方向と交差する方向の両方向において相互に当接するテーパ状の傾斜面が形成されている。この構成によると、がたつき防止凸部とがたつき防止凹部とを一層スムーズに当接させることができる。
第4の発明は、第1〜第3の発明において、二部材は、燃料ポンプを縦置き状に収容して保持する有底筒状のポンプケースを上下に二分割した上側のポンプケース部材及び下側のポンプケース部材である。この構成によると、上側のポンプケース部材に対する下側のポンプケース部材の係脱方向に交差する方向すなわち周方向のがたつきを抑制することができる。
第5の発明は、第4の発明において、上側のポンプケース部材に係合凸部が形成され、下側のポンプケース部材に係合凹部が形成されている。
第6の発明は、第4の発明において、下側のポンプケース部材に係合凸部が形成され、上側のポンプケース部材に係合凹部が形成されている。
実施形態1にかかる燃料タンク内部品の結合構造を示す断面図である。 第1係合手段の周辺部を示す正面図である。 図2のIII−III線矢視断面図である。 第1係合手段の周辺部を分解して示す正面図である。 図4のV−V線矢視断面図である。 第2係合手段の周辺部を示す正面図である。 図6のVII−VII線矢視断面図である。 実施形態2にかかる第1係合手段の周辺部を示す正面図である。 図8のIX−IX線矢視断面図である。 実施形態3にかかる第1係合手段の周辺部を示す正面図である。 実施形態4にかかる第1係合手段の周辺部を示す正面図である。 図11のXII−XII線矢視断面図である。 従来例にかかる燃料タンク内部品の結合構造を示す概略図である。 係合手段の周辺部を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
[実施形態1]
実施形態1を説明する。本実施形態においては、燃料タンク内部品としてのポンプケースを備えた車両用燃料供給装置を例示する。図1は燃料タンク内部品の結合構造を示す断面図である。
図1に示すように、燃料タンク10の上壁11には開口孔12が形成されている。燃料供給装置15は、燃料ポンプ17、燃料ポンプ17を収容するポンプケース20、及び、ポンプケース20上に連結された蓋部材22等を備えている。ポンプケース20は、燃料タンク10内へ開口孔12から挿入されている。燃料タンク10の上壁11上には、蓋部材22が開口孔12を塞ぐように装着されている。
前記蓋部材22は、合成樹脂により形成されている。蓋部材22の下面側には、円筒状の筒部23が形成されている。筒部23は、前記燃料タンク10の開口孔12に嵌合されている。筒部23の外周面には、複数(図1では2つを示す)の連結爪25が周方向に所定間隔をもって形成されている。連結爪25は、上面を水平状の平面とする断面台形形状に形成されている。また、蓋部材22の中央部には、蓋部材22を貫通するように延在する燃料吐出管27が形成されている。燃料吐出管27の上端部は、図示しない燃料供給配管を介してエンジン(詳しくはインジェクタ)に接続されるようになっている。
前記ポンプケース20は、前記燃料ポンプ17を縦置き状に収容して保持する有底筒状に形成されている。ポンプケース20は、上側のポンプケース部材30と下側のポンプケース部材32とに二分割されている。上側のポンプケース部材30は、燃料ポンプ111を取り囲む円筒状に形成されている。また、下側のポンプケース部材32は燃料ポンプ111の底部を支持する有底状に形成されている。
前記上側のポンプケース部材30の上端部には、複数(図1では2つを示す)の連結孔34が形成されている。前記蓋部材22の筒部23を上側のポンプケース部材30の上端部内に嵌合し、連結爪25と連結孔34とが弾性(例えば、連結孔34側の周辺部の弾性)を利用して係合することにより、蓋部材22と上側のポンプケース部材30とが抜け止め状態にスナップフィット結合されている。
上側のポンプケース部材30の上部内には、円筒状の接続筒部36が二重筒状に形成されている。接続筒部36の上端部は、蓋部材22の燃料吐出管27の下端部内に嵌合により接続されている。また、上側のポンプケース部材30内の下部には、前記燃料ポンプ17が縦置き状に配置されている。燃料ポンプ17の燃料吸入口38は下向きに配置され、また、燃料吐出口39は上向きに配置されている。燃料吐出口39は、前記接続筒部36内の下端部内に嵌合により接続されている。
前記下側のポンプケース部材32は、円板環状の底板部41を備えている。底板部41の外周部には、上方に延在する複数(例えば左右2つ)の接続片43が周方向に所定間隔をもって形成されている。両接続片43の間には、上側のポンプケース部材30の下端部が嵌合可能になっている。また、両接続片43は、下側のポンプケース部材32の半径方向外方へ弾性変形可能(いわゆる撓み変形可能)に形成されている(図1中、二点鎖線43参照)。
前記底板部41の中央部には、軸方向下方に延在する円管状の接続管部45が形成されている。接続管部45の上端部内には、前記燃料ポンプ17の燃料吸入口38が嵌合により接続されている。また、接続管部45の下部には、吸入フィルタ47が一体的に設けられている。吸入フィルタ47は、袋状の濾過部材48を有する。濾過部材48は、例えば、可撓性を有する不織布、メッシュ材、濾紙、編布等からなる。また、濾過部材48内には、濾過部材48を膨大状態に保持するための樹脂製の保持フレーム(図示省略)が内装されている。接続管部45は、吸入フィルタ47の濾過部材48及び内蔵のフレームに溶着、接着等の接合手段により接合されているとともに濾過部材48の内部空間と連通されている。また、図示はしないが、接続管部45には、吸入フィルタ47を収容しかつ燃料を貯留可能なフィルタケースが一体化される場合もある。
次に、前記ポンプケース20の両ポンプケース部材30,32の結合構造について詳述する。上側のポンプケース部材30と下側のポンプケース部材32とは、周方向に所定間隔をもって配置された第1係合手段50及び第2係合手段60を介してスナップフィット結合されている。第1係合手段50と第2係合手段60とは基本的には同一の構成を有している。また、第1係合手段50にはがたつき防止手段70が設けられているが、第2係合手段60にはがたつき防止手段70が設けられていない。説明の都合上、先に第2係合手段60を説明した後、第1係合手段50を説明する。なお、ポンプケース20は本明細書でいう「燃料タンク内部品」に相当する。また、上側のポンプケース部材30と下側のポンプケース部材32とは本明細書でいう「二部材」に相当する。
第2係合手段60を説明する。図6は第2係合手段の周辺部を示す正面図、図7は図6のVII−VII線矢視断面図である。
図6及び図7に示すように、第2係合手段60は、第2係合爪62と第2係合孔64とからなる。第2係合爪62は、前記上側のポンプケース部材30下端部の外周面に形成されている。第2係合爪62は、上面62aを水平状の平面とする断面台形形状に形成されている(図7参照)。また、第2係合爪62の外形は、正面視で長四角形状に形成されている(図6参照)。
また、第2係合孔64は、前記下側のポンプケース部材32の一方(図1において右方)の接続片43に形成されている。第2係合孔64は、第2係合爪62と係合可能に形成されている。また、第2係合孔64は、第2係合爪62を容易に係合するように、第2係合爪62の外形形状よりも所定量大きい略相似形の長四角形状に形成されている。また、第2係合爪62と第2係合孔64との係合状態において、両者62,64は係脱方向(図6及び図7において上下方向)に所定の移動量をもって移動可能とされる。また、第2係合爪62の上面62aと第2係合孔64の上側の孔壁面(符号、64aを付す)とは、両ポンプケース部材30,32の抜け方向(上下方向)に対向される。なお、第2係合爪62は本明細書でいう「係合凸部」、「第2係合凸部」に相当する。また、第2係合孔64は本明細書でいう「係合凹部」、「第2係合凹部」に相当する。
第1係合手段50を説明する。図2は第1係合手段の周辺部を示す正面図、図3は図2のIII−III線矢視断面図、図4は第1係合手段の周辺部を分解して示す正面図、図5は図4のV−V線矢視断面図である。
図2及び図3に示すように、第1係合手段50は、第1係合爪52と第1係合孔54とからなる。第1係合爪52は、前記上側のポンプケース部材30下端部の外周面に形成されている。第1係合爪52は、前記第2係合爪62とは相反する位置に配置されている(図1参照)。また、第1係合爪52は、基本的には第2係合爪62と同一形状で形成されている(図4及び図5参照)。
また、第1係合孔54は、前記下側のポンプケース部材32の他方(図1において左方)の接続片43に形成されている。第1係合孔54は、第1係合爪52と係合可能な第1係合孔54が形成されている。第1係合孔54は、基本的には第2係合爪62と同一形状で形成されている(図4及び図5参照)。また、第1係合爪52と第1係合孔54との係合状態において、両者52,54は係脱方向(図2及び図3において上下方向)に所定の移動量をもって移動可能とされる。また、第1係合爪52の上面(符号、52aを付す)と第1係合孔54の上側の孔壁面(符号、54aを付す)とは、両ポンプケース部材30,32の抜け方向(上下方向)に対向される。なお、第1係合爪52は本明細書でいう「係合凸部」、「第1係合凸部」に相当する。また、第1係合孔54は本明細書でいう「係合凹部」、「第1係合凹部」に相当する。
図4に示すように、第1係合手段50の第1係合爪52と第1係合孔54との間には、両ポンプケース部材30,32の抜け方向(上下方向)に対向するがたつき防止手段70が設けられている。がたつき防止手段70は、がたつき防止凸部72とがたつき防止凹部74とからなる。がたつき防止凸部72は、前記第1係合爪52の上面52aの左右方向の中央部に逆V字状に形成されている。がたつき防止凸部72は、テーパ状の左右の傾斜面72aを有する。また、がたつき防止凹部74は、第1係合孔54の上側の孔壁面54aの左右方向の中央部に逆V字溝状に形成されている。がたつき防止凹部74は、左右対称状をなしかつがたつき防止凸部72の両傾斜面72aに対応するテーパ状の左右の傾斜面74aを有する。なお、各傾斜面72a,74aは直線状に形成されている。
前記上側のポンプケース部材30と前記下側のポンプケース部材32とを結合する際には、上側のポンプケース部材30の下端部を下側のポンプケース部材32の両接続片43の間に嵌合させる。これにともない、がたつき防止手段70を備える第1係合手段50の第1係合爪52と第1係合孔54とが弾性(第1係合孔54側の周辺部に相当する接続片43の弾性)を利用して係合する。また、第2係合手段60の第2係合爪62と第2係合孔64とが弾性(第2係合孔64側の周辺部に相当する接続片43の弾性)を利用して係合する。これにより、上側のポンプケース部材30と下側のポンプケース部材32とが抜け止め状態にスナップフィット結合される。
このとき、第1係合手段50において、第1係合爪52と第1係合孔54とは、両ポンプケース部材30,32の抜け方向(上下方向)に変位可能な状態で、かつ、両ポンプケース部材30,32の係脱方向と交差する方向に隙間(がたつき)をもって係合される。また、がたつき防止手段70のがたつき防止凸部72とがたつき防止凹部74とは、両ポンプケース部材30,32の係脱方向(図2において上下方向)と交差する方向(図2において左右方向)に離間した状態におかれる。また、第2係合手段60において、第2係合爪62と第2係合孔64とは、両ポンプケース部材30,32の抜け方向(上下方向)に変位可能な状態で、かつ、両ポンプケース部材30,32の係脱方向(図6において上下方向)と交差する方向(図6において左右方向)に隙間(がたつき)をもって係合される。この状態が両ポンプケース部材30,32の抜け方向(上下方向)の変位前の状態である。したがって、、第1係合手段50の第1係合爪52と第1係合孔54、及び、第2係合手段60の第2係合爪62と第2係合孔64をそれぞれ容易に係合することができ、両ポンプケース部材30,32を容易にスナップフィット結合することができる。
この状態から、両ポンプケース部材30,32の抜け方向の変位により、第1係合手段50におけるがたつき防止手段70のがたつき防止凸部72の両傾斜面72aとがたつき防止凹部74の両傾斜面74aとが両ポンプケース部材30,32の係脱方向と交差する方向に当接(面接触)する(図2参照)。これにより、第1係合手段50を介してスナップフィット結合される両ポンプケース部材30,32の係脱方向に交差する方向のがたつきを防止することができる。このとき、第1係合爪52の上面52aと第1係合孔54の上側の孔壁面54aとは近接(僅かに離間)する。また、第2係合手段60の第2係合爪62の上面52aと第1係合孔54の上側の孔壁面54aとは当接(面接触)する。なお、第1係合爪52の上面52aと第1係合孔54の上側の孔壁面54aとは当接(面接触)するものでもよい。また、第2係合手段60の第2係合爪62の上面52aと第1係合孔54の上側の孔壁面54aとは近接(僅かに離間)するものでもよい。
また、燃料供給装置15が燃料タンク10に設置された状態(図1参照)において、ポンプケース20の下側のポンプケース部材32には、燃料ポンプ17の自重、及び、燃料ポンプ17の運転時の吐出燃圧により、燃料ポンプ17を下方へ押しやる力が作用し、上側のポンプケース部材30に対して下側のポンプケース部材32が抜け方向すなわち下方に付勢された状態となる。このため、第1係合手段50におけるがたつき防止手段70のがたつき防止凸部72の両傾斜面72aとがたつき防止凹部74の両傾斜面74aとが相互に当接した状態(図2参照)に保持されることになる。したがって、燃料ポンプ111の回転トルクが下側のポンプケース部材117に作用しても、上側のポンプケース部材109に対して下側のポンプケース部材117が周方向のがたつきを防止することができる。ひいては、そのがたつきに起因する振動、騒音を抑制することができる。
また、がたつき防止手段70のがたつき防止凸部72とがたつき防止凹部74には、両ポンプケース部材30,32の抜け方向の変位により両ポンプケース部材30,32の係脱方向と交差する方向の両方向(左方向及び右方向)において相互に当接(面接触)するテーパ状の傾斜面72a,74aが形成されている。したがって、がたつき防止凸部72とがたつき防止凹部74とをスムーズに当接させることができる。
[実施形態2]
実施形態2を説明する。本実施形態以降の実施形態は、前記実施形態1の第1係合手段50のがたつき防止手段70に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図8は第1係合手段の周辺部を示す正面図、図9は図8のIX−IX線矢視断面図である。
図8及び図9に示すように、本実施形態では、前記実施形態1におけるがたつき防止手段70のがたつき防止凸部72とがたつき防止凹部74とが逆に配置されている。すなわち、がたつき防止凸部72が、第1係合孔54の上側の孔壁面54aの左右方向の中央部に上下逆向きに形成されている。また、がたつき防止凹部74が、第1係合爪52の上面52aの左右方向の中央部に上下逆向きに形成されている。
[実施形態3]
実施形態3を説明する。本実施形態は、前記実施形態1の第1係合手段50のがたつき防止手段70に変更を加えたものである。図10は第1係合手段の周辺部を示す正面図である。
図10に示すように、本実施形態では、がたつき防止凸部72が第1係合爪52の上面に全面的に形成されているとともに、がたつき防止凹部74が第1係合孔54の上側の孔壁面54aに全面的に形成されている。
[実施形態4]
実施形態4を説明する。本実施形態は、前記実施形態1の第1係合手段50に変更を加えたものである。図11は第1係合手段の周辺部を示す正面図、図12は図11のXII−XII線矢視断面図である。
図11及び図12に示すように、本実施形態では、上側のポンプケース部材30の下端部内に、下側のポンプケース部材32の両接続片43(図11及び図21では一方を示す)が嵌合可能に形成されている。接続片43は、下側のポンプケース部材32の半径方向内方へ弾性変形可能(いわゆる撓み変形可能)に形成されている(図12中、二点鎖線43参照)。また、前記実施形態1における第1係合手段50の第1係合爪52と第1係合孔54とが逆に配置されている。すなわち、第1係合爪52が、下側のポンプケース部材32の接続片43の外側面に形成されている。また、第1係合孔54が、上側のポンプケース部材30の下端部に形成されている。また、第1係合爪52と第1係合孔54との間には、前記実施形態1と同様にがたつき防止手段70が設けられている。なお、図示しないが、第2係合手段60(図6及び図7参照)についても、第1係合手段50と同様に、第2係合爪62が下側のポンプケース部材32の接続片43の外側面に形成され、また、第2係合孔64が上側のポンプケース部材30の下端部に形成される。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本発明は、燃料供給装置15のポンプケース20に限らず、燃料タンク10内で用いられる燃料タンク内部品であれば適用することができる。また、燃料タンク内部品以外の部品に適用しても差し支えない。また、スナップフィット結合する二部材によっては、第1係合手段50を単独で用いることができる。また、前記実施形態のポンプケース20において係合手段の数は増加してもよい。この場合、3つ以上の係合手段のうちの少なくとも1つが第1係合手段50であればよい。また、下側のポンプケース部材32を有底筒状に形成してもよい。また、第1係合手段50の第1係合爪52と第1係合孔54とは、第1係合孔54側の周辺部の弾性、第1係合爪52側の周辺部の弾性のうちの少なくとも一方の弾性を利用して係合するものであればよい。また、第2係合手段60の第2係合爪62と第2係合孔64とは、第2係合孔64側の周辺部の弾性、第2係合爪62側の周辺部の弾性のうちの少なくとも一方の弾性を利用して係合するものであればよい。
また、がたつき防止凸部72の傾斜面72a及びがたつき防止凹部74の傾斜面74aの一方側の傾斜面72a,74aを二部材の係脱方向に延びる直線状の縦型平面とし、他方側の傾斜面72a,74a同士の当接による摺動を利用して、一方側の縦型平面同士を当接させるように構成することもできる。また、がたつき防止凸部72とがたつき防止凹部74とは、二部材の係脱方向と交差する方向に当接するものであればよく、それぞれの形状、当接する位置、当接する個数等は適宜変更することができる。また、がたつき防止凸部72とがたつき防止凹部74との当接の形態は、面接触の他、線接触、点接触でもよいし、面接触、線接触及び点接触のうちの複数の接触形態の組み合わせでもよい。
10…燃料タンク
20…ポンプケース(燃料タンク内部品)
30…上側のポンプケース部材
32…下側のポンプケース部材
50…第1係合手段
52…第1係合爪(第1係合凸部、係合凸部)
54…第1係合孔(第1係合凹部、係合凹部)
70…がたつき防止手段
72a…傾斜面
72…がたつき防止凸部
74…がたつき防止凹部
74a…傾斜面

Claims (6)

  1. 燃料タンク内に配置される二部材の間に、弾性を利用した相互の係合によって二部材を抜け止め状態にスナップフィット結合可能な係合凸部と係合凹部とからなる係合手段を備える燃料タンク内部品の結合構造であって、
    前記係合手段の係合凸部と係合凹部との間に、前記二部材の抜け方向に対向し、かつ、二部材の抜け方向の変位前においては二部材の係脱方向と交差する方向に離間し、また、二部材の抜け方向の変位により二部材の係脱方向と交差する方向に当接するがたつき防止凸部とがたつき防止凹部とからなるがたつき防止手段を設けたことを特徴とする燃料タンク内部品の結合構造。
  2. 請求項1に記載の燃料タンク内部品の結合構造であって、
    前記がたつき防止手段のがたつき防止凸部とがたつき防止凹部には、前記二部材の抜け方向の変位により二部材の係脱方向と交差する方向の少なくとも一方向において相互に当接する傾斜面が形成されていることを特徴とする燃料タンク内部品の結合構造。
  3. 請求項2に記載の燃料タンク内部品の結合構造であって、
    前記がたつき防止凸部と前記がたつき防止凹部には、前記二部材の抜け方向の変位により二部材の係脱方向と交差する方向の両方向において相互に当接するテーパ状の傾斜面が形成されていることを特徴とする燃料タンク内部品の結合構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の燃料タンク内部品の結合構造であって、
    前記二部材は、燃料ポンプを縦置き状に収容して保持する有底筒状のポンプケースを上下に二分割した上側のポンプケース部材及び下側のポンプケース部材であることを特徴とする燃料タンク内部品の結合構造。
  5. 請求項4に記載された燃料タンク内部品の結合構造であって、
    前記上側のポンプケース部材に前記係合凸部が形成され、前記下側のポンプケース部材に前記係合凹部が形成されていることを特徴とする燃料タンク内部品の結合構造。
  6. 請求項4に記載された燃料タンク内部品の結合構造であって、
    前記下側のポンプケース部材に前記係合凸部が形成され、前記上側のポンプケース部材に前記係合凹部が形成されていることを特徴とする燃料タンク内部品の結合構造。
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