JP2014141767A - 機能性スリット糸及び該糸を用いた布地、被服類 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造工程の簡略化、コストダウンを実現するのみならず、染色品位も優れるものであり、得られるスリット糸を用いれば柔らかな肌触りを有する布地、被服類が得られる、スリット糸を提供する。
【解決手段】基材フィルムの片面に少なくとも、抗菌性、熱遮断性、及び静電気除電性を同時に有する機能性層と、ナイロン染色で染色可能な合成樹脂を積層してなる第1染色樹脂層と、をこの順に積層してなり、なおかつ、基材フィルムの反対側表面に、ナイロン染色で染色可能な合成樹脂を積層してなる第2染色樹脂層と、を積層してなる積層フィルムをマイクロスリットして得られてなる機能性スリット糸。
【選択図】なし
【解決手段】基材フィルムの片面に少なくとも、抗菌性、熱遮断性、及び静電気除電性を同時に有する機能性層と、ナイロン染色で染色可能な合成樹脂を積層してなる第1染色樹脂層と、をこの順に積層してなり、なおかつ、基材フィルムの反対側表面に、ナイロン染色で染色可能な合成樹脂を積層してなる第2染色樹脂層と、を積層してなる積層フィルムをマイクロスリットして得られてなる機能性スリット糸。
【選択図】なし
Description
本発明は静電気除去や、夏涼しくかつ冬暖かくできる熱遮断性、さらには抗菌効果、防臭効果といった機能を発現できる機能性スリット糸及びこのスリット糸を用いた布地や、このスリット糸を用いたストッキング、靴下、タイツ、レギンスなどの下着、肌着類、さらにはこのスリット糸を用いた被服類全般に関する。
従来、例えば特許文献1に見られるように、ポリエステルフィルム等の合成樹脂フィルムの片側にアルミニウム、錫といった金属を蒸着した金属蒸着層を有する金属蒸着フィルムと、同構造の金属蒸着フィルム、或いは該金属層を有しない単なる合成樹脂フィルムとを、該金属蒸着層が内側になるようにラミネートし、得られたラミネートフィルムをスリットし、得られたスリット糸を合成繊維は天然繊維と撚糸して、或いは芯鞘構造のコアヤーンとして用い、丸編製法で製造された生地を用いた肌着類、被服類は広く流通しているところである。
また、合成樹脂フィルムの片側にアルミニウム、錫といった金属を蒸着した金属蒸着層を積層し、該金属蒸着層のさらに表面に合成樹脂を金属蒸着層の保護膜としてコーティングしてなる保護膜付金属蒸着フィルムをスリットし、得られたスリット糸を合成繊維乃至は天然繊維と撚糸して、或いは芯鞘構造のコアヤーンとして用い、かかる糸を布地原料の一部として利用し製造された記事を用いた肌着類、被服類も広く流通しているところである。
このように広く流通している衣服類、特にパンティストッキングに代表される、ナイロン糸が主原料である製品をナイロン染色法において酸性染料を用いて製品染めすることが多くあるが、前述した、金属蒸着層の表面にこれをコーティングする為に積層される合成樹脂は、酸性染料に染着しない種類を用いることが主眼に設計されているものであった。
これとは別に、例えば特許文献2に見られるように、ナイロン染色で染着するものとしてはナイロンフィルムを用いて合成樹脂フィルム表面に錫を蒸着し、これに対して錫を蒸着した別のナイロンフィルム、又は単なるナイロンフィルムを、錫蒸着層が内面となるようにラミネートし、これをスリットして得られたスリット糸を、合成繊維或いは天然繊維と撚糸された糸が広く市販されており、該糸を構成原料の一部とする布地原料、被服類も周知なものである。
さらに特許文献3に見られるように、前述のように染色はするものの、金属蒸着層の呈する金属光沢を生かして装飾性という観点から商品価値を付与しようとする目的のスリット糸を得る場合もある。これは、具体的には、透明合成樹脂フィルムに金属皮膜を積層し、ついでこれをスリットし、さらに各種繊維と撚糸されてなる糸を構成原料の一部とし、なおかつ染色した後も蒸着金属の金属光沢を呈するようにしたものである。このような繊維製品であれば、蒸着金属として純銀を用いることで静電気除電、熱遮断、抗菌防臭といった機能を発現させることが可能である。
ところで、上述したように、ナイロンフィルムに錫、アルミ二ウムといった金属を蒸着し、さらにその表面に、ナイロン染色に用いる酸性染料や反応染料によって染着可能な合成樹脂をコーティングし、得られたフィルムをスリットしてなるスリット糸を用いて、7デニールから12デニールのマルチフィラメントナイロン糸2本をS撚り・Z撚り逆方向で撚糸し、さらにこれを例えば給糸口4口の内の1口に当該撚糸を給糸することで、例えばストッキングを丸編製法により製造することは可能である。
しかし、静電気除去、熱遮断性、抗菌防臭等の機能性を有し、なおかつ人体に対して安全性が担保されている金属である銀、銅、亜鉛をナイロンフィルムの表面に蒸着すると、これらの金属の融点や蒸発点が高いため、実際にこれらをナイロンフィルムの表面に積層しようとすると、ナイロンの持つ4%弱の公定水分や耐熱性の問題から実際には15μm以上の厚みを有するナイロンフィルムを用いないと、フィルム自体にに皺が入り生産性が著しく悪くなってしまう。また、ナイロンフィルムはそもそも耐熱性が低いため、一般的に金銀糸に使用される硬化温度が高いコーティング樹脂を使用することができない、という制約がある。
そしてかかる欠点をカバーするために15μm以上の厚みを有するナイロンフィルムを用いるならば、得られたスリット糸のスリット巾が100〜150μm程度に細くしても肌触りが悪いスリット糸しか得られず問題である。
又、厚みが15μm未満のナイロンフィルムの片側に機能性金属を蒸着し、他方の蒸着金属面にナイロン染色できる合成樹脂コーティングを施してなる金属蒸着フィルムをスリットしようとすると、そもそもそのような構造を有する金属蒸着フィルムは合成樹脂コーティングを施した表面側にカールして相対的に太い糸になり、スリット糸巻取りが工業生産規模に十分な長さで巻き取れないという問題が生じる。
さらに、金属を蒸着したナイロンフィルムをスリットして得られるスリット糸を使用する場合、これを酸性染料を用いて染色すると、酸性染料と同じ色にナイロンフィルムが染着されるので、黒やこげ茶といった濃色の場合はナイロンフィルムの表面に蒸着された金属光沢はカムフラージュされるが、前述したような機能性をもつ金属を金属蒸着層とした金属蒸着フィルムにより得られるスリット糸をストッキングのような商品に用いようとしても、そもそも商品として求められる柔軟さを実現できず、好ましいものではなかった。
また蒸着金属として純銀を用いた場合であって静電気除電、熱遮断、抗菌防臭といった機能を欲するものの、銀の輝きが不必要な場合、その光沢を抑制する必要が生じる。
この点につき、例えば特許文献3にあるようにポリエステルフィルムに安全性が担保された機能性金属の一種として銀をサンドイッチ構造にもつ糸に10デニールといったポリエステル長繊維を左右逆にS撚りとZ撚りを施し、その糸を分散染料により黒といた濃色に染色することで銀の輝きが抑制された製品を製造することは可能であるが、以下の点で問題である。
この点につき、例えば特許文献3にあるようにポリエステルフィルムに安全性が担保された機能性金属の一種として銀をサンドイッチ構造にもつ糸に10デニールといったポリエステル長繊維を左右逆にS撚りとZ撚りを施し、その糸を分散染料により黒といた濃色に染色することで銀の輝きが抑制された製品を製造することは可能であるが、以下の点で問題である。
分散染料でポリエステルを染色する場合に、高温で染色する必要があり、先に捲縮性のあるナイロン糸とカバーリングした場合にナイロン糸に耐熱性がないためラメ糸だけを先に染色する必要があり、ラメ糸は平糸であるため染色液が均一に当たらず、染色ムラが発生し均一に染色できない問題がある。さらに、染色後に他の糸とカバーリングする必要があり、ナイロン糸の場合、分散染色で行った色目と酸性染色で行った色目が同じ黒色であっても同じ色に合わせることは難しく問題があった。
金属蒸着スリット糸を繊維雑貨製品に利用する場合、該スリット糸は略横断面視が略長方形或いは略正方形になるが、例えばポリエステルフィルムのように金属蒸着フィルムの基材となる高分子樹脂フィルムは出来るだけ薄く、且つ直接金属蒸着層の表面に合成樹脂をコーティングした方が、金属蒸着フィルムを含むフィルム2枚を貼り合わせて得られるスリット糸よりも肌触りが良いし、またスリット巾がより狭い方が肌触りが良くなる。
例えば厚みが12μmのポリエステルフィルムの表面に金属を蒸着し、さらにその表面を合成樹脂でコーティングしてなる金属蒸着フィルムと、厚みが6μmのポリエステルフィルムの表面に金属を蒸着してなる金属蒸着フィルムの表面に、前記金属蒸着フィルムにおけるコーティングした合成樹脂の層と同じ厚みとなるように接着剤樹脂を積層し、これを介して厚みが6μmのポリエステルフィルムをその表面に貼着してなるフィルムと、それぞれを同じスリット巾でマイクロスリットして得られるスリット糸を比べると、後者よりも前者の方が柔らかいスリット糸となる。
ここで、前者で用いたコーティング用の合成樹脂と後者で用いた接着剤樹脂と、それぞれの硬度を比較しても、何れも1〜2μmという同一の厚みを有するものであったとしても、後者の場合、即ち接着剤樹脂には通常2液熱架橋型のエポキシ樹脂が混入される場合が多いことより、後者よりも前者の方が柔らかいスリット糸となるものと考えられる。
そして前述した特許文献3に記載のものは2枚のフィルムを貼着したものであるため、前述したようにどうしても肌触りの点で充分なものを得られない。
そこで本願発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は製造工程の簡略化、コストダウンを実現するのみならず、染色品位も優れるものであり、得られるスリット糸を用いれば柔らかな肌触りを有する布地、被服類が得られる、スリット糸を提供することである。
上記課題を解決するため、本願発明の請求項1に記載の機能性スリット糸は、基材フィルムの片面に少なくとも、抗菌性、熱遮断性、及び静電気除電性を同時に有する機能性層と、ナイロン染色で染色可能な合成樹脂を積層してなる第1染色樹脂層と、をこの順に積層してなり、なおかつ、基材フィルムの反対側表面に、ナイロン染色で染色可能な合成樹脂を積層してなる第2染色樹脂層と、を積層してなる積層フィルムをマイクロスリットして得られてなる。
本願発明の請求項2に記載の機能性スリット糸は、請求項1に記載の機能性スリット糸であって、前記機能性層が、銀、銅、又は亜鉛のいずれか1つ又は複数の金属より構成されてなること、を特徴とする。
本願発明の請求項3に記載の機能性スリット糸は、請求項1又は請求項2に記載の機能性スリット糸であって、前記第1染色樹脂層と、前記第2染色樹脂層と、を構成する合成樹脂が、ナイロン染色法によって染色可能である樹脂よりなること、を特徴とする。
本願発明の請求項4に記載の機能性スリット糸は、請求項3に記載の機能性スリット糸であって、前記ナイロン染色法によって染色可能である樹脂がポリアミド樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、又はウレタン樹脂の何れかもしくは複数よりなること、を特徴とする。
本願発明の請求項5に記載の機能性スリット糸は、請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の透明導電性フィルムであって、前記第1染色樹脂層と前記第2染色樹脂層とが同一の材料により構成されてなること、を特徴とする。
本願発明の請求項6に記載の機能性スリット糸は、請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の透明導電性フィルムであって、前記第1染色樹脂層と前記第2染色樹脂層とが異なる材料により構成されてなること、を特徴とする。
本願発明の請求項7に記載の生地は、請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載の機能性スリット糸を用いて得られてなること、を特徴とする。
本願発明の請求項8に記載の被服類は、請求項7に記載の生地を用いて得られてなること、を特徴とする。
本願発明にかかる機能性スリット糸であれば、両表面に積層される高分子樹脂が酸性染料により染色可能であるので、静電気除去や、夏涼しくかつ冬暖かくできる熱遮断性、さらには抗菌効果、防臭効果といった種々の機能性を呈する層として積層される金属蒸着層が呈する金属光沢を抑制又はカバーすることが可能となる。よって、これを例えばストッキング等に用いることで、金属蒸着層により得られる機能性を呈することができると同時に金属光沢を呈さないストッキングを得ることができるので、例えば航空機の客室乗務員などのように前述の諸般機能が必要であるにもかかわらず華美なストッキングの着用ができない、という状況にある職種で働く人々にとり安心して使用出来る被服類を提供することができる。
以下、本願発明の実施の形態について説明する。尚、ここで示す実施の形態はあくまでも一例であって、必ずしもこの実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
本願発明にかかる機能性スリット糸(以下、単に「スリット糸」とも言う。)に関して、第1の実施の形態として説明する。
本願発明にかかる機能性スリット糸(以下、単に「スリット糸」とも言う。)に関して、第1の実施の形態として説明する。
本実施の形態にかかる機能性スリット糸は、基材フィルムの片面に少なくとも、抗菌性、熱遮断性、及び静電気除電性を同時に有する機能性層と、ナイロン染色で染色可能な合成樹脂を積層してなる第1染色樹脂層と、をこの順に積層してなり、なおかつ、基材フィルムの反対側表面に、ナイロン染色で染色可能な合成樹脂を積層してなる第2染色樹脂層と、を積層してなる積層フィルムをマイクロスリットして得られてなるものである。
以下、説明をする。
まず先に機能性層につき説明をする。
本実施の形態における機能性層に求められる機能とは、例えば静電気除電性や、夏涼しくかつ冬暖かくできる熱遮断性、さらには抗菌効果、防臭効果といった種々の機能である。因みに、本実施の形態にかかる機能性スリット糸を得るための積層フィルムが製造された段階で、機能性層の金属は導電性を持つものと推測されるが、機能性スリット糸に辿る樹脂層の形成工程、該積層フィルムの粗断ち工程、スリット工程、撚糸工程、布地や繊維製品製造工程で幾つものテンションが掛かるため、合成樹脂フィルムと金属層の薄さ延性・展性の違いから金属層には割れが起こり、導電性は損なわれるが、コロナ放電による静電気除電性は活性を失わない。
まず先に機能性層につき説明をする。
本実施の形態における機能性層に求められる機能とは、例えば静電気除電性や、夏涼しくかつ冬暖かくできる熱遮断性、さらには抗菌効果、防臭効果といった種々の機能である。因みに、本実施の形態にかかる機能性スリット糸を得るための積層フィルムが製造された段階で、機能性層の金属は導電性を持つものと推測されるが、機能性スリット糸に辿る樹脂層の形成工程、該積層フィルムの粗断ち工程、スリット工程、撚糸工程、布地や繊維製品製造工程で幾つものテンションが掛かるため、合成樹脂フィルムと金属層の薄さ延性・展性の違いから金属層には割れが起こり、導電性は損なわれるが、コロナ放電による静電気除電性は活性を失わない。
そしてこれらを呈する機能性層を得るための物質として、本実施の形態では銀、銅、又は亜鉛のいずれか1つ又は複数の金属より構成されてなるものとする。これらの金属であれば前記例示したような種々の機能を呈することが確認されており、なおかつ人体に対し安全性という点で担保されているので、好適な素材であると言える。
これらの金属であれば真空蒸着加工やスパッタリング加工により合成樹脂フィルムの片面または両面に付与することができる。尚、機能性層である金属蒸着層の厚みとしては、静電防止効果や抗菌効果及び熱遮断効果の観点から30nm以上100nm以下であることが好ましい。
この機能性層を積層する基材としての高分子樹脂フィルムについて、本実施の形態ではその素材に関し特段の制限を課するものではないが、耐熱性や価格の点でポリエステルフィルムが好ましく、その厚みについては肌触りの点から6μm以上12μm以下であることが好ましい。
尚、ポリエステルフィルムの表面に機能性層である金属蒸着層を積層した際のポリエステルフィルムと金属との層間密着力をより強固のするため、ポリエステルフィルムの表面に予めアンカーコートを積層していても良い。
アンカーコートの有無に付き簡単に述べておく。
本実施の形態と同様の機能性層としての金属蒸着層を1層或いは2層有した積層体を、高分子樹脂フィルム2枚でサンドイッチ構造とした積層体をスリットして得た糸の方が、本実施の形態にかかる機能性スリット糸よりも機能の持続性は担保されるが、パンティストッキングに代表される繊維衣料雑貨製品は糸の柔らかさ、肌触りの良さを優先されることもあり、またそれらの商品は洗濯5〜10回程度で廃棄されることもあるので機能の持続性は廃棄されるまでで十分と考えるべきである。即ち、アンカーコートを備えた場合、層間剥離を抑制できるので機能の持続性は充分担保されるのであるが、実用に際してその担保はどれだけの期間必要とされるのか、さらには柔軟性を得るためには少しでも積層体の全体の膜厚が薄い方が良い、という点を考察し、その結果に応じてアンカーコートを備えるか否かを決定すれば良い。
本実施の形態と同様の機能性層としての金属蒸着層を1層或いは2層有した積層体を、高分子樹脂フィルム2枚でサンドイッチ構造とした積層体をスリットして得た糸の方が、本実施の形態にかかる機能性スリット糸よりも機能の持続性は担保されるが、パンティストッキングに代表される繊維衣料雑貨製品は糸の柔らかさ、肌触りの良さを優先されることもあり、またそれらの商品は洗濯5〜10回程度で廃棄されることもあるので機能の持続性は廃棄されるまでで十分と考えるべきである。即ち、アンカーコートを備えた場合、層間剥離を抑制できるので機能の持続性は充分担保されるのであるが、実用に際してその担保はどれだけの期間必要とされるのか、さらには柔軟性を得るためには少しでも積層体の全体の膜厚が薄い方が良い、という点を考察し、その結果に応じてアンカーコートを備えるか否かを決定すれば良い。
ここで本実施の形態における高分子樹脂フィルムに関し、さらに考察をする。
本実施の形態にかかる機能性スリット糸を得るために準備される積層体は、透明な高分子樹脂フィルムを基材とし、その片側には酸性染料といったナイロン染色で染着可能な合成樹脂が第2染色樹脂層としてコーティングされ、逆側に各種機能性、即ち静電気除電・熱遮断・抗菌防臭といった複合機能を発現させる銀・銅・亜鉛ないしはそれらの合金からなる金属が機能性層として蒸着積層されていることを特徴としている。そしてかかる金属蒸着層の表面には酸性染料といったナイロン染色法で染着する合成樹脂が第1染色樹脂層としてコーティングされていることを特徴とする。尚、第2染色樹脂層及び第2染色樹脂層については後述する。
本実施の形態にかかる機能性スリット糸を得るために準備される積層体は、透明な高分子樹脂フィルムを基材とし、その片側には酸性染料といったナイロン染色で染着可能な合成樹脂が第2染色樹脂層としてコーティングされ、逆側に各種機能性、即ち静電気除電・熱遮断・抗菌防臭といった複合機能を発現させる銀・銅・亜鉛ないしはそれらの合金からなる金属が機能性層として蒸着積層されていることを特徴としている。そしてかかる金属蒸着層の表面には酸性染料といったナイロン染色法で染着する合成樹脂が第1染色樹脂層としてコーティングされていることを特徴とする。尚、第2染色樹脂層及び第2染色樹脂層については後述する。
即ち、第2染色樹脂層/合成樹脂フィルム/アンカーコート/金属層/第1染色樹脂層、というフィルム状の積層体である。但し、パンティストッキングやストッキングといった商品寿命の短い消耗品ではアンカーコートは省いても良い。
そして上記の積層構造を有する積層体をスリットし、得られた機能性スリット糸を用いて合成繊維、天然繊維を問わず2本の糸で左右逆にS撚り、Z撚りと撚糸されている糸を得るのであるが、撚糸される糸は出来るだけ細いマルチフィラメントのウーリーナイロン糸が望ましい。天然繊維の糸は長繊維シルクを除き製品の構成原料の選別や糸の太さの限界から、適しているとはいえない。また、巻縮(ウーリー加工、或いはクリンプ加工)されていない糸、或いはモノフィラメントは編機の針から外れ易く、大きな製品ロスを生むことになりかねない。
銀・銅・亜鉛乃至はそれらの合金で金属蒸着層を形成する場合、ナイロン繊維が主原料の主流であるパンティストキングやストッキングにおいて、本実施の形態にかかる金属蒸着糸を使用すると、本実施の形態にかかる金属糸がナイロンフィルムを基材するものであったとするならば、後染工程を考えれば概念的には最適であるが、コストの安い真空蒸着法によれば、ナイロンフィルムの持つ公定水分や耐熱性の脆弱さから製造工程に時間ロスが出たり、蒸着フィルムに皺が入るのでナイロンフィルムはこの面から適さない。
また、上記の時間ロスや皺を避けられる厚さ15μ以上のナイロンフィルムを基材とし、蒸着金属面にナイロン染色が可能な樹脂コーティングすると、上述のように一見合理的に見える。しかしスリット巾よりもフィルムの厚みが糸の柔らかさや製品の肌触りに多く影響することを考慮すると、ナイロンフィルム基材は本発明には適さない。故に、以上の観点からも、本実施の形態で基材として用いる高分子樹脂フィルムは透明なポリエステルフィルムが最適である。
次に第1染色樹脂層及び第2染色樹脂層につき説明する。
前記のように、基材フィルムであるポリエステルフィルム表面に金属蒸着層を積層した積層体を得ると、その次に、金属蒸着層表面に第1染色樹脂層を積層する。またポリエステルフィルムの金属蒸着層を積層していない側に第2染色樹脂層を積層する。そして本実施の形態において、これらの層を構成する合成樹脂がナイロン染色(法)によって染色可能である樹脂よりなる。尚、第1染色樹脂層と第2染色樹脂層の原料樹脂は同一であっても異なるものであってもよいが、ここでは同一の樹脂を用いることとする。
前記のように、基材フィルムであるポリエステルフィルム表面に金属蒸着層を積層した積層体を得ると、その次に、金属蒸着層表面に第1染色樹脂層を積層する。またポリエステルフィルムの金属蒸着層を積層していない側に第2染色樹脂層を積層する。そして本実施の形態において、これらの層を構成する合成樹脂がナイロン染色(法)によって染色可能である樹脂よりなる。尚、第1染色樹脂層と第2染色樹脂層の原料樹脂は同一であっても異なるものであってもよいが、ここでは同一の樹脂を用いることとする。
合成樹脂については、本実施の形態にかかる機能性スリット糸が主にナイロン繊維と共に用いられることより、ナイロン繊維と同時に酸性染料といったナイロン染色法によって簡単に染着される合成樹脂からなるものであることが好ましい。そして本実施の形態では特に、染着性に優れているポリアミド樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂を用いることが好ましい。さらに各種樹脂の単独または混合物を用いることが出来る。
第1染色樹脂層及び第2染色樹脂層の厚みは、0.5μmから2μmであることが好ましい。厚みが薄すぎると染色性が悪く、金属の保護膜としての効果が得られない。片や厚みが厚すぎると樹脂の硬化が遅くなり生産性も悪く、樹脂も多く必要になるためコスト高となるため好ましくない。
第1染色樹脂層及び第2染色樹脂層は、金属蒸着層又は基材フィルムの表面にコーティングされることにより塗布、積層されるが、そのコーティング方法は、グラビアコーティング、キスコーティングなど公知の方法であって構わない。
以上説明した各部材を用いて得られる本実施の形態にかかる機能性スリット糸を得るための一連の加工工程は、合成樹脂フィルムの片面若しくは両面に、銀、銅或いは亜鉛乃至はそれらの合金を真空蒸着乃至はスパッタリングにより皮膜を設け、該皮膜上若しくは合成樹脂フィルム上に、ナイロン染色で染着性に優れているポリアミド樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂の単独または混合物をグラビアコーティングで厚み0.5μmから2μmコートし、本実施の形態にかかる機能性スリット糸を作るための積層体を得る。尚、これらの一連の工程の一部は順序を入れ替えることも可能であるがここではその詳述は省略をする。
又、金属蒸着層及び基材フィルムの表面に用いる第1染色樹脂層及び/又は第2染色樹脂層に用いる合成樹脂に樹脂本来の物性を維持できる量である2〜7部の範囲で、酸化チタンに代表される白い顔料を配合すると、従来の構成では白く染着できなかったパンティストッキング、ストッキングといった被服類に対し、本願発明を適用することで好適な被服類を実現できるし、濃色に染色する場合にもより金属光沢を隠すには有効である。
このようにして得た積層構造を持つ積層体を巾120〜200ミクロンの巾でスリットすることで本実施の形態にかかる機能性スリット糸を得る。
そして得られた機能性スリット糸は、例えば4dフィラメント3本のウーリーナイロン糸12デニールの糸2本を逆方向に、350から400回/メーター、S撚り・Z撚りして、複合機能を持つ金属蒸着糸を得られるのである。
パンティストッキング、ストッキング、靴下、タイツ、レギンスといった被服類の編機には、現在給糸穴は多くても6口、4口、或いは2口を持つものが主流であり、上記にようにして得た金属蒸着糸は少なくとも単純計算では17%程度以上の混率で製品化されることになる。
つまり、繊維衣料雑貨製品の製造機械特性上どうしても金属蒸着糸の混率が求める複合機能発現に必要以上に編み込まれてしまうため、着用した時の肌触りの向上は必須であり、スリット糸特有の四角張った断面の持つ欠点を補うために、基材フィルムの厚み、スリット巾、撚糸する糸の柔らかさが製品完成度にとって重要な要素になる。
この観点からも、本実施の形態にかかる機能性スリット糸を用いれば、充分満足の得られる製品完成度となるのである。
また本実施の形態にかかる機能性スリット糸をパンティストキング・ストッキング・靴下・タイツ・レギンスといった被服類に用いることで、以下の利点を得られる。
上述にように透明な合成樹脂フィルムを基材として、金・プラチナ・銀・銅・亜鉛・鉄・アルミニウム・錫・クロム・ニッケル或いはそれらの合金といった金属を蒸着し、同じ金属層を持つ持たないは問わずに別の透明合成樹脂フィルムをラミネートし、得られた積層体をスリットしてスリット糸を製造し、合成繊維・天然繊維を問わすこのスリット糸と撚糸した糸、及びこのような撚糸を構成原料の一部とする被服類は周知である。
そして従来これらは蒸着される金属による金属光沢を発現することが目的であったが、本実施の形態による機能性スリット糸は、金属光沢をいかに抑制しながら、穏やかな色調と柔らかな肌触りと、銀・銅・亜鉛といった安全で且つ静電気除電・熱遮断・抗菌防臭という複合機能を有した機能性スリット糸、及びこれを用いたパンティストキング・ストッキング・靴下・タイツ・レギンスといったような被服類を提供しようとするものである。
そのような商品のニーズは、例えば航空会社のキャビンクアテンダントや小売店販売員、或いは女性看護師といった女性達において考えられる。そのような職業の人は、職業柄からくる規則で金属光沢の目立つパンティストッキングやタイツなど華美な印象を与える衣服の着用を規制されるのが通常である。しかしその職場では空調や職場の機器・機械の機能維持を優先した気候条件により湿度・温度の低い環境で活動を余儀なくされる。
一方、近年、フォーマルでもカジュアルでも、又日常生活着でも制服でもポリエステル繊維が多く使われ、衣服の裏地にもポリエステル繊維の使用が非常に多い。かたやパンティストッキング、タイツといった被服類には肌触りの面からナイロン繊維の使用が非常に多い。そしてポリエステルとナイロンは帯電列の両端にあるため、乾燥時の静電気除電は非常に役立つが、金属光沢を隠す為にこれらを同時に染色しようとしても従来品では上手く染色できなかったところ、本実施の形態にかかる機能性スリット糸を用いれば何ら問題無く染色可能であるので、かかる職業の人達の職場における使用に適した被服類を提供することが出来るようになる。
また一定程度お年を召された方々も、このような被服類には安全で且つ静電気除電・熱遮断・抗菌防臭という複合機能を望みながらも金属光沢という華美さにはしり込みをせざるを得ない風潮があるが、本実施の形態にかかる機能性スリット糸を用いた製品であれば、そのような華美な部分を抑制又は隠すことができるので、そのような人々のニーズに応える被服類を提供することが可能となるのである。
厚み6ミクロンのポリエステルフィルムの片側に、真空蒸着法により純度99.99%の銀を厚み60ナノメーターで設け、その後に銀蒸着層の上にグラビアコーティングによりナイロン染色で染着できるポリアミド樹脂を厚み1ミクロンのコーティングを施す。その後に反対面のポリエステルフィルムにも同様にグラビアコーティングによりナイロン染色で染着できるポリアミド樹脂を厚み1ミクロンのコーティングを施した。その後、当該積層フィルムを巾150ミクロンにスリットして機能性スリット糸を得た。
ウーリーナイロン12デニールの糸を左方向に350回/メーターでS撚りを施し、右方向に350回/メーターでZ撚りを施し、複合機能金属蒸着糸を得た。
この複合機能金属蒸着糸を給糸口4口の内1口から、他の3口からは6フィラメント/30デニールの糸を供給してパンティストッキングを製造し、その後に酸性染料を用いて黒に染色を施した。
こうして得た、黒のパンティストッキングは非常に肌触りの良いものであり、銀の光沢が見事にカムフラージュされたものであった。
該パンティストッキングの黄色ぶどう状球菌を対象とし、JIS−L−1092による抗菌データは以下のように有効なものであった。
洗濯0回:殺菌活性値=3.1以上 静菌活性値=6.0以上
洗濯5回後:殺菌活性値=3.0以上 静菌活性値=6.0以上
洗濯0回:殺菌活性値=3.1以上 静菌活性値=6.0以上
洗濯5回後:殺菌活性値=3.0以上 静菌活性値=6.0以上
JIS−L‐1094による静電気試験のデータは以下のようなものであった。
試験条件:20℃/40%RH 摩擦1分後
半減期=1.9秒
摩擦布(綿)縦=100V 横=160V
摩擦布(毛)縦=47V 横=75V
試験条件:20℃/40%RH 摩擦1分後
半減期=1.9秒
摩擦布(綿)縦=100V 横=160V
摩擦布(毛)縦=47V 横=75V
尚、熱遮断試験は次のような方法で行った。
1) 検体は実施例1のように得たもの、ブランクは当該金属蒸着糸と同じ太さのナイロン糸を実施例1と同様に製造したものを準備した。
2) ステンレスカップにパンティストッキング検体とブランクの太腿部分を2重に折り重ねカップのカバーとして巻きつけ、生地が薄いパンティストッキングの通気を防ぐため更にその上に金巾3号の白布を巻きつけた。
3) 両方のステンレスカップに凡そ50℃のお湯を注ぎ、アルミニウム製の蓋を被せ、試験開始直後、30分後、60分後の湯の温度、2重になったパンティストッキング生地の間の温度、パンティストッキングと白布の間の温度をそれぞれ計測した。
1) 検体は実施例1のように得たもの、ブランクは当該金属蒸着糸と同じ太さのナイロン糸を実施例1と同様に製造したものを準備した。
2) ステンレスカップにパンティストッキング検体とブランクの太腿部分を2重に折り重ねカップのカバーとして巻きつけ、生地が薄いパンティストッキングの通気を防ぐため更にその上に金巾3号の白布を巻きつけた。
3) 両方のステンレスカップに凡そ50℃のお湯を注ぎ、アルミニウム製の蓋を被せ、試験開始直後、30分後、60分後の湯の温度、2重になったパンティストッキング生地の間の温度、パンティストッキングと白布の間の温度をそれぞれ計測した。
このようにして行った熱遮断試験の結果、人体を対象に行ったデータではないし、湯音も体温より高いものの検体とブランクでは少なくとも2,5度という検体の優位性が見て取れた。
厚み6ミクロンのポリエステルフィルムの片側に、グラビアコーティングによりアクリル樹脂を厚み1ミクロンのアンカーコートを設けた上に、真空蒸着法により純度99.99%の銀を厚み60ナノメーターで設け、その後に反対面のポリエステルフィルムにグラビアコーティングによりナイロン染色で染着できるポリアミド樹脂を厚み1ミクロンでコーティングを施した。その後、銀の蒸着面同士を接着剤によりラミネートを行い、そのようにして得た積層フィルムを巾120ミクロンでスリットして機能性スリット糸を得た。
かかる機能性スリット糸に対し実施例1と同様にウーリーナイロン12dを左右逆に撚糸して、実施例1と同様の手順で黒いパンティストッキングを得た。
このパンティストッキングは実施例1よりもやや硬く感じたものの肌触りとすれば違和感のないものであった。
このパンティストッキングを検体とし、JIS−L−1902により対象菌を黄色ぶどう状球菌として得た抗菌試験の結果は以下のように有効なものであった。
洗濯0回 殺菌活性値=1.3 静菌活性値=4.1
洗濯5回後 殺菌活性値=1.8 静菌活性値=4.7
洗濯0回 殺菌活性値=1.3 静菌活性値=4.1
洗濯5回後 殺菌活性値=1.8 静菌活性値=4.7
尚、実施例2では抗菌試験以外の試験は行っていない。ポリエステルフィルム2枚に保護された実施例2の方が機能の持続性はよりあるものと考えられるが、洗濯回数5回のデータを見る限り、パンティストッキングの製品寿命を考えると実施例1の方は耐性も十分なことが見受けられるし、コスト的にも肌触りの面でも優位性があるものと考えられる。
実施例1に記載の方法と基本的には同様な手法で、金属蒸着をしないフィルム面と該金属蒸着面にコーティングを行う際に、当該ポリアミド樹脂に重量比で5%の酸化チタンを配合しコーティングを行った糸を使用した。
4口の給糸口の2口から当該金属蒸着糸を残りの2口からはマルチフィラメント30d糸を供給して得たパンティストッキングの銀の光沢は見事にカムフラージュされていた。
主原料としたマルチフィラメント30dのナイロン糸の染着前は白いので、染色を行わず、染色以降の工程は通常と同様の工程を経たパンティストッキングは、病院白衣に相応しいものであった。
一般的に金属蒸着を施したスリット糸は、繊維衣料雑貨製品に使用される場合その金属光沢の装飾性が重視され、主原料に比べ高価な糸を使用する価値も装飾性の発現にあったが、本発明は装飾性が嗜好から嫌われる、乃至は装飾性が場所・場面・機会から規則として除外される方々にも複数機能が発現させられる被服類、及びそれを製造する為に用いることのできる機能性スリット糸を提供できる。
Claims (8)
- 基材フィルムの片面に少なくとも、抗菌性、熱遮断性、及び静電気除電性を同時に有する機能性層と、ナイロン染色で染色可能な合成樹脂を積層してなる第1染色樹脂層と、をこの順に積層してなり、なおかつ、基材フィルムの反対側表面に、ナイロン染色で染色可能な合成樹脂を積層してなる第2染色樹脂層と、を積層してなる積層フィルムをマイクロスリットして得られてなる、 染色可能な機能性スリット糸。
- 請求項1に記載の機能性スリット糸であって、
前記機能性層が、銀、銅、又は亜鉛のいずれか1つ又は複数の金属より構成されてなること、を特徴とする、機能性スリット糸。 - 請求項1又は請求項2に記載の機能性スリット糸であって、前記第1染色樹脂層と、前記第2染色樹脂層と、を構成する合成樹脂が、ナイロン染色法によって染色可能である樹脂よりなること、を特徴とする、機能性スリット糸。
- 請求項3に記載の機能性スリット糸であって、前記ナイロン染色法によって染色可能である樹脂がポリアミド樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、又はウレタン樹脂の何れかもしくは複数よりなること、を特徴とする、機能性スリット糸。
- 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の透明導電性フィルムであって、
前記第1染色樹脂層と前記第2染色樹脂層とが同一の材料により構成されてなること、を特徴とする、機能性スリット糸。 - 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の透明導電性フィルムであって、
前記第1染色樹脂層と前記第2染色樹脂層とが異なる材料により構成されてなるこを特徴とする、機能性スリット糸。 - 請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載の機能性スリット糸を用いて得られてなること、を特徴とする、生地。
- 請求項7に記載の生地を用いて得られてなること、
を特徴とする、被服類。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013022695A JP2014141767A (ja) | 2013-01-23 | 2013-01-23 | 機能性スリット糸及び該糸を用いた布地、被服類 |
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JP2020059960A (ja) * | 2018-10-12 | 2020-04-16 | 株式会社ミューファン | 布地及び該布地を用いた衣類 |
-
2013
- 2013-01-23 JP JP2013022695A patent/JP2014141767A/ja active Pending
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