JP2015218412A - 機能糸がボーダーとして際立たないパンティストキングとタイツ - Google Patents

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Katsuhiro Kuwaki
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Abstract

【課題】 銀、銅、亜鉛或いはそれらの合金を被膜として有する金属スリット糸の金属光沢を消した糸をストッキングやタイツには、糸の太さに起因するボーダーが現れ、金属スリット糸による肌触りの悪さもあり、抗菌防臭や静電気除電、熱遮断といった機能が消費者の支持を得られなかった。又、穏やかな金属光沢を実現し且つ当該機能を担保出来るストッキングやタイツの製造も難しかった。
【解決方法】 金属蒸着糸をS・Z撚りの糸2本によるダブルカバー糸にせず、他の主原料糸3本と同じ、或いはやや細い糸に金属蒸着糸を蛇腹撚りにして給糸口の1口から供給し編むと、糸の太さの違いに起因するボーダーが現れずに、且つ肌触りが改善され且つ機能を備えたストッキングやタイツが得られる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、静電気除電や抗菌防臭、熱遮断といった機能を発現させるために使用する、銀、銅、亜鉛乃至はそれらの合金といった金属蒸着スリット糸を構成原料の一部とするパンティストッキングやタイツは、主原料となるナイロン糸よりも著しく太くなる、或いはその逆に細くなることを原因として、当該機能の発現に必要な金属蒸着糸がボーダーとして目立ち、美観を損ねる事を軽減或いは防止するかという技術に関する。
元来、銀、銅、亜鉛、或いはそれらの合金に限らず、アルミニウムや錫といった金属も金属蒸着スリット糸としてパンティストッキングやタイツには使用されてきた。又、該スリット糸の構成原料の一つである基材プラスティックフィルムを着色して金属光沢と色彩を活かしたファッション性のあるパンティストッキングやタイツは消費者の支持を得ている。
装飾性を活かしファッション性のあるパンティストッキングやタイツには主にアルミニウムや錫といった融点の低い金属がコストの合理性もあり、また経済的に有為な真空蒸着法で金属蒸着糸を得るには最適であった事がその背景理由となっている。
装飾用に使用される金属蒸着糸は、基材になるポリエステルといったプラスティックフィルムの技術発展と市場拡大に伴い、6〜7ミクロン厚というより薄いものが得られるようになっているし、スリットに利用する切刃の改良により0.1〜0.12mm(所謂250〜300切)というより幅の狭いものが得られるようになった。
しかし、より薄く細く製造された金属蒸着糸はその糸単体では強度が不足し、スリップする特性から長尺に巻取る事も難しく、製品生産の合理性を持てないので、パンティストキングやタイツといった製品には、その主素材と同じ種の糸であるウーリーナイロン糸10〜30デニールの糸2本を左右逆に巻き付けられた糸が用いられてきた。
銀、銅、亜鉛或いはそれらの合金を金属皮膜とする金属蒸着糸が静電気除電、抗菌防臭、熱遮断といった機能を発現されるという先行文献もあるが、それらの金属蒸着糸を用いてパンティストキングやタイツが製造される場合にも、例えば基材フィルムが6ミクロンになり、スリット幅が0.12mmになっても、ウーリーナイロン糸10〜12デニールをダブルカバーした糸を使用しなければならなかった。因みに、1本の該ウーリーナイロン糸はS撚り・別の1本のウーリーナイロン糸はZ撚りのダブルカバーはパンティストッキングやタイツといった丸編方式により製造される製品の斜行を防ぐためには必要な技術であるとされる。(特許文献1)
又、請求項1に記載の各種機能をパンティストッキングやタイツに活かすために、金属蒸着糸の原料になる積層フィルムの両側にナイロン染色が可能な樹脂をコーティングしてスリットし撚糸した糸で当該製品を製造し、酸性染料によるナイロン染色で染着し、金属光沢を消して機能の発現を試みた先行文献もあるが、製造過程で編針によりコート層が剥がれ金属光沢がまばらに現れるという欠点もあるし、旨く染着出来ても染料は光を通すのでカラーメタリック調の光沢は消えないという欠点もある。(特許文献2)
特許第4096175号 特願2013−22695
金属蒸着糸を装飾用として使用し、パンティストッキングやタイツを製造する場合、主素材となるナイロン糸とその太さの違いによりボーダーが目立ってしまい美観を損ねる事は金属光沢によりカムフラージュされ消費者の支持を失う事はないが、金属光沢を消して金属蒸着糸の持つ機能のみを活かそうと試みた時には、主素材とウーリーナイロン糸でダブルカバーされた糸との太さの違いは、消費者の支持を失うほどボーダーを生じてしまう。本発明は糸の太さに違いから起こるそのボーダーを如何に軽減、或いはカムフラージュするかを課題とする。
例えば、パンティストッキングを製造する場合、編機の給糸口は4口しかなく、それをコース1〜4とすると、コース1と3にはウーリーナイロン糸15デニールが各1本、コース2と4にはウーリーナイロン12デニールとポリウレタン20デニールを3倍に引っ張り撚った糸が使用され編まれる。
酸性染料でナイロン染色されたパンティストッキングはコース1、3の糸は15デニール、コース2、4は実質的には約19デニール弱の糸が使用されるため、糸の太さの違いからくるボーダーは見受けられない。
金属蒸着糸をパンティストッキングに使用する場合は、コース1、或いはコース3から給糸されることになるが、6ミクロンのポリエステル基材に金属を蒸着し、蒸着面には2ミクロン前後の樹脂コーティングで該被膜を保護し、0.12ミリ幅にスリットした上で、ウーリーナイロン12dをダブルカバーした糸は凡そ40デニールになってしまい、コース1或いはコース3にある該糸はボーダーとして目立ってしまい、美観やファッション性が大きく損なわれる。
その逆に、タイツに使用される主素材のウーリーナイロン糸は50デニール以上110デニール程度までとパンティストッキングより太いが、パンティストッキングに使用した凡そ40デニールの金属蒸着糸が逆に細くなり、消費者が着用して膝を折った場合にはその細さが段落ちになって逆の意味のボーダーが目立ってしまう。
本発明は、金属蒸着糸を使用し、その被膜を構成する金属が発現させる機能を活かしながら主素材との太さの違いが引き起こすボーダーを解決するために考案されたものである。
また本発明は、華美が過ぎる事を避けるため金属光沢を消し機能の発現のみを目指したパンティストッキングやタイツに関するものだけではなく、金属蒸着糸の持つ特性である扁平糸の捩れによる金属光沢を活かしながらも、派手さを抑え且つ原料糸間の太さの違いに起因するボーダーを解決する事にも考案されたものである。
本発明に記載する金属蒸着糸の基材となるプラスティックフィルムはポリエステル系、ポリエチレン系、ポリアミド系といった周知のものから選別されるが、耐熱性や調達の際の厚みのバリエーション、価格などからポリエステル系フィルムが最適であり、厚みは4〜12ミクロンが好ましく、7〜9ミクロンがより好ましい。ポリアミド系フィルムは基材として蒸着時の温度に耐え且つ縦方向のの皺を防ぐためには薄くても15ミクロン以上必要であり適正は低い。
金属皮膜を形成する方法として、真空蒸着法、イオン蒸着法、スパッタリング法など周知の方法が可能であるが、真空蒸着法が最も好ましく、該金属皮膜は1層で足りる。
金属皮膜を形成する金属としては、銀、銅、亜鉛、あるいはそれらの合金から選別できるが、発現させる機能のメカニズムとしては、微量のイオン溶出で抗菌防臭機能が発現でき、コロナ放電力や赤外線の反射・輻射力からも銀が好ましく、被膜の厚みは30〜80ナノメーター、更には40〜60ナノメーターが好ましい。
パンティストッキング、タイツは直接消費者の肌に触れ着用されるが、該金属皮膜を保護する目的で基材フィルムと同様のプラスティックフィルムを更にラミネートする事もあり得るが、それよりも合成樹脂を2ミクロン前後の厚みでコーティングしスリットすることが好ましく、スリット幅は0.1〜0.25mmが好ましい。透明な合成樹脂コーティングを施した積層フィルムをスリットした方がより柔らかい金属蒸着糸が得られる。
金属皮膜を形成する金属が、銅、亜鉛、或いはそれらの合金である場合、基材フィルムと同様のプラスティックフィルムで被膜を保護すると、スリット断面から露出する金属からしか該金属イオンが溶出しないため、銅、亜鉛、或いはその合金から溶出した金属イオンでは抗菌防臭機能を発現させるには該金属イオンの量が不足する。
金属皮膜を形成する金属が、銅、亜鉛あるいはそれらの合金であっても、1〜3ミクロン前後の厚みの合成樹脂コーティング層の分子間から該金属イオンは溶出し抗菌防臭機能を発現させることが出来るので、金属皮膜の保護には合成樹脂コーティングが好ましく、該コーティング層は少なくとも洗濯30回にも十分耐えることが出来ることが本発明の特徴である。
このようにして得た金属蒸着糸の原料である積層フィルムの両面に、黒い顔料を1〜10部、更に好ましくは2〜3部含有する合成樹脂を厚み1〜2ミクロンでコーティングし、スリットすれば金属光沢を消した金属蒸着糸を得ることができ、白い顔料を1〜10部、更に好ましくは2〜3部配合し、着色剤を1〜10部、更に好ましくは2〜3部配合すれば、金属光沢を消し色彩を有する金属蒸着糸を得る事が出来る。金属光沢を活かす場合は当然このコーティング工程を省略すれば良い。
金属蒸着糸を得るための基材となるフィルムがポリエステルの場合、パンティストッキングやタイツに使用される糸はナイロンであるため、ポリエステル染色とナイロン染色の両方を行えば、前述のようなコーティング層を設ける必要が無いと考えられるが、2浴染に係るコストではなく、ポリエステル染色にナイロン糸は耐える事が出来ないので2浴染は不可能である。
金属蒸着糸を得るための基材となるフィルムがポリエステルの場合、金属蒸着糸をポリエステル糸と撚糸し、該撚糸をパンティストッキング或いはタイツの主素材であるナイロン糸の染着予定の色に先にポリエステル染色し、編機で製造した後にナイロン染色する方法も考えられるが、糸の硬さの違い、収縮率の違い、更に染料は光を通すので色彩のある金属光沢を発してしまうという理由からこの方法も金属光沢を消すのは不可能である。
このようにして得た金属蒸着糸をウーリーナイロンでダブルカバーせずに、パンティストッキング或いはタイツの主素材となる太さのウーリーナイロン糸と同等の太さ、或いは少し細いウーリーナイロン糸を芯にしてテープ状に巻付けると蛇腹状の糸(以後、蒸着蛇腹糸と称する。)が得られる。テープ状に巻付ける際には出来るだけ芯になる糸が露出出来るような回数で巻き付ける事が好ましい。
蒸着蛇腹糸の芯になるウーリーナイロン糸はマルチフィラメントであり、テープ状に巻付けられる力により巻き付けられた金属蒸蒸着糸は芯になる糸に馴染み、見かけの糸の太さは芯になるウーリーナイロン糸の太さと巻き付けられた金属蒸着糸の太さを加えたものよりはかなり細くなる。又、蒸着蛇腹糸の断面はほぼ丸く、偏平糸が捩れるという欠点を隠し肌触りも改善され、この事が本発明の特徴である。。
本発明によれば、パンティストッキングやタイツに機能を付与することを重視して金属光沢を消した積層フィルムをスリットして得た金属蒸着糸からなる蒸着蛇腹糸により製造された該製品は、ウーリーナイロン糸2本によりダブルカバーした糸からなる該製品に比べ、主素材になる糸と太さの違いから起こるボーダーにより美観を損ね消費者の支持を失う事を免れ、且つ有用な機能を発現できる。
又、金属光沢を消さない積層体をスリットして得た金属蒸着糸による蒸着蛇腹糸が編み込まれた当該製品は、乱反射による金属光沢の華美が過ぎる所謂ラメ効果を上品に和らげることもでき、更に有用な機能を有するパンティストッキングやタイツを消費者に届けることができる。
厚み9μのポリエステルフィルムに、銀、銅、亜鉛或いはそれらの合金を周知のイオン蒸着法の一つである真空蒸着法で膜厚60ナノメーターの被膜を設け、金属破膜上にウレタン系、ポリエステル系といった透明な合成樹脂を1〜2ミクロン程度の厚みになるようにグラビアコーターといった周知のコーティング法で保護被膜を設ける。
その後基材フィルム、保護コーティング層両方の外側に着色顔料或いは酸化チタンと染料を1〜3部配合した合成樹脂層を設け、その積層フィルムを切幅0.1〜0.3mmにスリットして着色金属蒸着糸を得る。芯糸になるウーリーナイロン糸にテープ状に当該着色金属蒸着糸を巻き付け、且つより柔らかい糸を得るには0.2〜0.25にスリットすることが最適であり、本発明の特徴である。
このようにして得られた着色金属蒸着糸を、10〜100デニールのウーリーナイロン糸を芯糸にして350〜400回/メーター当たりの撚り数でテープ状に巻付けると蒸着蛇腹糸得られる。蒸着蛇腹糸はこのように芯糸が出来るだけ多く露出されることが本発明の特徴である。
パンティストッキングなら10〜30デニールのマルチフィラメント・ウーリーナイロン糸が、タイツなら50〜110デニールのマルチフィラメント・ウーリーナイロン糸が主素材として使用される。
又、パンティストッキングやタイツには伸縮性を持たせるために15〜50デニール程度のポリウレタン糸と10〜110デニール程度のウーリーナイロン糸を撚り合わせた所謂FTYが使用される。
通常のパンティストッキングやタイツは4つの給糸口の内、2口からウーリーナイロン糸単体が、残り2口からはFTYが給糸され、300〜400ゲージの丸編方式で生産されるが、1口の給糸口からウーリーナイロン単体に代わり蒸着蛇腹糸を給糸してパンティストッキングやタイツを生産すれば蒸着蛇腹糸を編込んだものが得られる。
本発明は、金属蒸着糸を左右逆のSZ撚りする2本の糸との撚糸の代わりに蒸着蛇腹糸を構成原料の一部とするパンティストッキングやタイツを製造することができ、それを特徴とする。又、蒸着蛇腹糸を蒸気の熱によりヒートセットを製品編立より前以て行う事でSZ撚りによる網の斜行防止に役立つ。
こうすることでパンティストッキングやタイツの主素材の糸の太さと蒸着蛇腹糸がほぼ等しい太さにすることができ、それが糸の太さの違いに起因するボーダーを防ぐという課題解決に結びつくことを特徴とする。
即ち、パンティストッキングでもタイツでも、主素材となるウーリーナイロンの太さよりやや細い、或いは同様の太さの糸を芯糸にして蒸着蛇腹糸を得れば断面が長方形で角張った扁平糸による肌触りも改善されるし、ボーダーによる美観喪失、ファッション性の喪失も防げる。
ここで本発明の更なる詳細を説明するために、実施例を挙げる。尚、本発明の実施は記載する実施例に縛られるものではない。
厚み9ミクロンのポリエステルフィルムにアンカーコートを施し、真空蒸着法で厚み60ナノメーターの純銀皮膜を設け、純銀皮膜上にグラビアコーターでポリエステル樹脂1ミクロンの保護層を設けた。
このようにして得た積層フィルムの両側に酸化チタンを2部、ベージュ染料を2部配合したポリエステル樹脂をグラビアコーターで厚み2ミクロンのコート層を設け、切幅0.25mmでスリットして着色蒸着金属糸を得た。この時に蒸着金属糸に銀光沢の発現はなかった。
マルチフィラメントの12デニールウーリーナイロン糸を芯糸に、350回/メーターでベージュに着色された蒸着金属糸をテープ状に巻き付け、蒸着蛇腹糸を得た。
給糸口4口にそれぞれ1・2・3・4と番号を付けると、1からはマルチフィラメント・ウーリーナイロン糸15デニールを、2からはウーリーナイロン糸12デニールとポリウレタン20デニールのFTYを、3からは蒸着蛇腹糸を、4からは2と同じ糸を供給して、400ゲージ編機でパンティストッキングを得て、ナイロン染色で蒸着蛇腹糸と同系のベージュに染色し、ベージュのパンティストッキングを得た。この時ボーダーの発現はなかった。
実施例1に記載した内容と同様の方法で、酸化チタン、ベージュ染料の代わりにカーボンブラックを2部配合したポリエステル樹脂で積層フィルムの両面を同様の方法でコーティングし、0.25mm幅でスリットした黒い金属蒸着糸を得た。この時金属光沢は発現しなかった。
ウーリーナイロン50デニールを芯糸にして、実施例1と同様の方法で黒に着色された蒸着蛇腹糸をえて、給糸口1にはウーリーナイロン60デニール糸を、給糸2からはウーリーナイロン50デニールとポリウレタン30デニールのFTYを、給糸口3からは黒の蒸着蛇腹糸を、給糸口4からは給糸口2と同じFTYを供給して、360ゲージの編機で中間製品を得て、ナイロン染色を経た後に黒のタイツを得た。
このようにして得た黒いタイツを女性に着用させ、肌触りに違和感のない事を確認し、また着用者が膝を折った状態では着用者の肌がやや透けて見えたが、ボーダーは見受けられなかった。
又、このようにして得た黒いタイツを検体にしてJIS−L−1094の静電気試験を行った所、温度20℃、湿度40%RHの条件下では、帯電圧200V未満、半減期1秒未満のデータを得ることができた。
同様に黒いタイツを検体にしてJIS−L−1902の抗菌試験を行った所、洗濯0回で静菌活性値4.1、洗濯5回後で4.7という有効なデータを得ることができた。
同じ大きさの円筒形ステンレス缶に実施例2で得た黒いタイツを通気を防ぐため2重にして被せ検体とし、ブランクとして給糸口3にもウーリーナイロン60デニール単体を供給して得た黒いタイツも2重に被せ、ステンレス缶に水温45度のお湯を注ぎ、30分後の水温の変化を比較した所、蛇腹蒸着糸を編込んだタイツに0.7度の保温優位性が見られた。
金属蒸着糸をパンティストッキング、タイツといったレッグ商品に利用する主な目的は金属光沢を活かしそのファッション性を付加価値とするものであったが、それゆえに一定程度の年齢に達した女性を主とする消費者には華美が過ぎて需要が大きくなかった。
帯電防止や抗菌防臭、熱遮断による保温といった機能をパンティストッキングやタイツに付与することは、金属光沢によるファッション性よりも穏やかな色彩であることが需要家の年齢層の幅を大きく広げる事に繋がる。又、本発明によれば金属光沢を有するものも非常に穏やかなものであり、安心・安全な機能をレッグ商品に発現させ、金属蒸着糸の需要拡大と消費者ベネフィットの何れにも貢献できるものである。

Claims (4)

  1. 合成樹脂フィルムの片面に銀、銅、亜鉛或いはこれらの金属の合金の被膜を設け、該被膜に合成樹脂のコート層或いは別の合成樹脂フィルムを持つ積層フィルムをスリットして得た扁平糸を、合成繊維に蛇腹状に巻き付けた糸を少なくとも構成原料の一部とする静電気除電、抗菌防臭、熱遮断といった機能を有するパンティストッキング。
  2. 請求項1に記載の合成繊維に蛇腹状に巻付けられた金属蒸着糸には、金属光沢を消すためのコート層を有し、該糸を少なくとも構成原料の一部し、請求項1に記載の機能を有するパンティストッキング。
  3. 請求項1に記載の糸を少なくとも構成原料の一部とし、同じく請求項1に記載の機能を有するタイツ。
  4. 請求項2に記載の糸を少なくとも構成原料の一部とし、同じく請求項1に記載の機能を有するタイツ。
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