JP2014141706A - 成膜装置及び成膜方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フリーローラを用いることなく,基板がローラに乗り上げたり,すべりを発生したりすることを防止する。
【解決手段】搬送方向に複数配置されたローラ410によって基板Sを搬送する基板搬送機構と,基板搬送機構により基板を一定の成膜速度で搬送しながら成膜処理を施す成膜部200と,基板搬入部110と,基板搬出部160と,搬入速度調整部130と,搬出速度調整部140と,少なくとも搬入速度調整部と搬出速度調整部の一方又は両方に設けられる複数のローラについては,搬送する基板ごとに所定の速度制御パターンを切り換えて駆動制御することにより,同じ基板が載るローラはすべて,同じ速度制御パターンに同期して回転するように制御する制御部300と,を備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は,基板を搬送しながら成膜を行う成膜装置及び成膜方法に関する。
半導体ウエハやガラス基板等の基板に薄膜を成膜する方法として,蒸着やCVD(Chemical Vapor Deposition)がある。例えば有機EL素子(electroluminescence device)を蒸着して成膜する工程では,基板の被処理面に所定のパターンが形成されたマスクを装着して真空雰囲気中にて蒸着する。
このような成膜を行う装置では,基板の搬入,基板とマスクのアライメントと装着,基板の成膜室への搬送,成膜室からの基板の搬出等の一連の工程を,真空チャンバ内にて基板を搬送しながらインラインで行うシステム形態が多く採用されている(例えば特許文献1を参照)。
このような一連の工程によって処理を行う真空チャンバ内で基板を搬送する方法としては,ロボットアームによる搬送,ベルトによる搬送,ローラ(コロも含む)による搬送などが考えられる。このうちローラ搬送によって基板を連続して搬送する場合には,搬送路に複数の基板が存在するので,速度の異なる基板が搬送路の異なる領域に同時に存在することもある。
この場合,搬送路の各領域ごとにその領域に設けられるローラの速度制御を行うようにすると,速度が切り替わる部分ですべりが発生し易い。これを防止するには,例えば異なる速度領域の間に,ローラに動力を伝達させずに空回りするフリーローラを設けることが行われる。
特開2012−146855号公報
しかしながら,近年は基板が益々大型化しており,例えばマスクを装着した基板を搬送する際,その重量は数百kgにもなることがある。このような重量のある大型の基板をローラ搬送する場合に,その搬送路の一部の領域にフリーローラを設けると,フリーローラは駆動しないので,基板がそのフリーローラの配置領域に入ったときには,重たい基板を後方の駆動ローラで後ろから押し出すことになる。このため,基板がフリーローラに乗り上げて速度変動を起こしたり,すべりが発生したりするなど不具合が発生する可能性が高い。
そこで,本発明は,このような問題に鑑みてなされたもので,その目的とするところは,チャンバ内に異なる速度の基板が複数存在する場合でも,フリーローラを設けることなく,基板がローラに乗り上げたり,すべりを発生したりすることを防止できる成膜装置等を提供することにある。
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,搬送方向に複数配置されたローラによって基板を搬送する基板搬送機構と,前記ローラのローラ軸を駆動するモータと,前記基板搬送機構により前記基板を一定の成膜速度で搬送しながら成膜処理を施す成膜部と,前記成膜部で成膜する前記基板を搬入する基板搬入部と,前記成膜部で成膜された前記基板を搬出する基板搬出部と,前記基板搬入部と前記成膜部との間に設けられ,前記成膜部に搬入される前記基板の速度を調整する搬入速度調整部と,前記成膜部と前記基板搬出部との間に設けられ,前記成膜部から搬出された前記基板の速度を調整する搬出速度調整部と,少なくとも前記搬入速度調整部と前記搬出速度調整部の一方又は両方に設けられる複数の前記ローラについては,搬送する前記基板ごとに所定の速度制御パターンを切り換えて駆動制御することにより,同じ前記基板が載る前記ローラはすべて,同じ前記速度制御パターンに同期して回転するように制御する制御部と,を備えたことを特徴とする成膜装置が提供される。
この場合,例えば前記制御部は,前記所定の速度制御パターンで駆動制御する複数の仮想モータと,これら複数の仮想モータの出力を切り換えて,前記複数のローラのローラ軸にそれぞれ同期させる複数の仮想クラッチと,をソフトウエアによって構築した仮想制御系と,前記複数の仮想モータについては,前記所定の速度制御パターンによる駆動が所定のタイミングで順番に開始するように駆動制御させつつ,先の基板が過ぎた前記ローラのローラ軸については,次の基板を搬送する前までの所定のタイミングで前記仮想クラッチを動作制御させることによって,前記先の基板を搬送する前記仮想モータの出力を前記次の基板を搬送する前記仮想モータの出力に切り換えて同期させるモーションコントローラと,を備えて構成される。
また,上記各仮想モータにおける前記速度制御パターンの駆動を開始する間隔を変えることによって,前記成膜処理のタクトタイムを調整することができる。また,上記速度制御パターンを変えることによって,前記成膜速度を調整することもできる。なお,上記仮想クラッチはスムージングクラッチで構築してもよい。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,基板に対して成膜処理を施す成膜装置の成膜方法であって,前記成膜装置は,搬送方向に複数配置されたローラによって基板を搬送する基板搬送機構と,前記ローラのローラ軸を駆動するモータと,前記基板搬送機構により前記基板を一定の成膜速度で搬送しながら成膜処理を施す成膜部と,前記成膜部で成膜する前記基板を搬入する基板搬入部と,前記成膜部で成膜された前記基板を搬出する基板搬出部と,前記基板搬入部と前記成膜部との間に設けられ,前記成膜部に搬入される前記基板の速度を調整する搬入速度調整部と,前記成膜部と前記基板搬出部との間に設けられ,前記成膜部から搬出された前記基板の速度を調整する搬出速度調整部と,を備え,少なくとも前記搬入速度調整部と前記搬出速度調整部の一方又は両方に設けられる複数の前記ローラについては,搬送する前記基板ごとに所定の速度制御パターンを切り換えて駆動制御することにより,同じ前記基板が載る前記ローラはすべて,同じ前記速度制御パターンに同期して回転するように制御することを特徴とする成膜方法が提供される。
また,この場合,例えば前記成膜装置は,前記所定の速度制御パターンで駆動制御する複数の仮想モータと,これら複数の仮想モータの出力を切り換えて,前記複数のローラのローラ軸にそれぞれ同期させる複数の仮想クラッチと,をソフトウエアによって構築した仮想制御系を備え,前記複数の仮想モータについては,前記所定の速度制御パターンによる駆動が所定のタイミングで順番に開始するように駆動制御させつつ,先の基板が過ぎた前記ローラのローラ軸については,次の基板を搬送する前までの所定のタイミングで前記仮想クラッチを動作制御させることによって,前記先の基板を搬送する前記仮想モータの出力を前記次の基板を搬送する前記仮想モータの出力に切り換えて同期させるようにする。
本発明によれば,基板の速度を調整する速度調整部のようにチャンバ内に異なる速度の基板が複数存在する場合でも,フリーローラを設けることなく,基板が載っているローラはすべて同一の速度で制御されるようにすることで,基板がローラに乗り上げたり,すべりを発生したりすることを防止できる。
本発明の実施形態にかかる成膜装置の全体構成例を模式的に示した図である。 図1に示す成膜部の構成を模式的に示した断面図である。 同実施形態における成膜装置の基板搬送機構の構成例を説明するための上面図である。 成膜部に搬入する基板を搬送する際の動作説明図である。 図4Aに続く動作説明図である。 図4Bに続く動作説明図である。 図4Cに続く動作説明図である。 同実施形態における速度調整制御を実行可能な制御部の構成例を示すブロック図である。 同実施形態における速度制御パターンの具体例を示す図である。 図6の速度制御パターンで駆動する仮想モータを用いた速度調整制御の具体例を示すタイミングチャートである。 図7に示す速度調整制御による動作説明図である。 図8Aに続く動作説明図である。 図8Bに続く動作説明図である。 図8Cに続く動作説明図である。 図6の速度制御パターンで駆動する仮想モータを用いた速度調整制御の他の具体例を示すタイミングチャートである。 図9に示す速度調整制御による動作説明図である。 図10Aに続く動作説明図である。 同実施形態における速度制御パターンの他の具体例を示す図である。 同実施形態における成膜装置の基板搬送機構の他の構成例を説明するための上面図である。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(成膜装置の全体構成例)
まず,本発明の第1実施形態にかかる成膜装置の全体構成例について,図面を参照しながら説明する。図1は,第1実施形態にかかる成膜装置の全体構成例を示すブロック図である。図2は成膜装置に設けられる成膜部の構成例を示す断面図である。
図1に示す成膜装置100は,一方向にガラス基板(以下,「基板」と称する)Sを搬送しながら所定の真空圧力下で成膜処理を行うように構成される。具体的には成膜装置100は,基板Sの搬送方向に沿って順に,基板Sを搬入する基板搬入部110,基板Sを一時的に保持する搬入側バッファ部120,基板Sを成膜部200へ向けて速度を調整しながら搬送する搬入速度調整部130,基板Sに対して成膜処理を行う成膜部200,成膜された基板Sの速度を調整しながら搬送する搬出速度調整部140,搬出する基板Sを一時的に保持する搬出側バッファ部150,搬出側バッファ部150から基板Sを搬出する基板搬出部160の各チャンバが連結して設けられている。以下,各部について詳細に説明する。
(成膜部の構成例)
ここでの成膜部200は,図2に示すように基板Sをその被処理面にシャドウマスク(以下「マスク」と称する)を装着して下向きにして搬送しながら,下側から被処理面に向けて蒸着ガスを供給することによって成膜するように構成した場合を例に挙げる。
マスクとトレイは一体でもよく,別体で構成して組合せて用いてもよい。ここではマスクとトレイとを一体化したマスクトレイMに基板Sを装着する場合を例に挙げる。具体的には例えば図2に示すように,基板Sはその被処理面を下向き(フェイスダウン)にしてマスクトレイM上に載置され,その周辺部が把持部材Cで固定されてマスクトレイMに装着される。
マスクトレイMは,基板Sに所定のパターンを形成するために基板Sに密着した状態で成膜部200内に導入される。マスクトレイMの装着は基板搬入部110にて行われ,マスクトレイMの離脱は基板搬出部160にて行われる。このようなマスクトレイMの着脱についての詳細は後述する。なお,マスクはファインマスクであっても,エリアマスクであってもよい。
マスクトレイMに装着された基板Sは,成膜部200の上方に設けられた基板搬送機構400の複数のローラ410上に載せて搬送される。成膜部200内のローラ410は後述する図3に示すようなモータ430に接続され,すべて一定の回転速度(所定の成膜速度)に制御される。これにより,基板Sは所定の成膜速度で搬送されながら,成膜処理が施される。このような基板搬送機構400の具体的構成例については後述する。
基板Sへの成膜は,成膜部200の底部202に設けた蒸着部210によって蒸着ガスを吹き付けることで行われる。蒸着部210は図2に示すように基板の搬送方向に沿って複数設けられる。各蒸着部210はそれぞれ,所望の蒸着材料を収納する蒸着源212と,その蒸着材料を,上方に向けたノズル216から噴出する蒸着ヘッド214とを備える。
各蒸着源212には,それぞれ所望の蒸着材料が収納されている。各蒸着材料は,各蒸着源212にて蒸発し,ガスGとなって蒸着ヘッド214のノズル216の開口から噴出される。ノズル216の上部には,各蒸着材料のガスGを遮断可能なシャッター218が設けられ,シャッター218の開閉により,各蒸着材料のガスGの拡散が制御される。
図2では,搬送方向の最も下流側に配置される蒸着部210のシャッター218のみを開いた場合である。この場合,基板Sはこの蒸着部210の蒸着材料のガスGにより成膜され,その他の蒸着部210の蒸着材料のガスGは遮断される。なお,蒸着源212は,るつぼであってもよい。
成膜部200の底部202には真空ポンプPが設けられ,成膜部200の内部を所望の真空圧力に保持するようになっている。ここでの真空圧力は例えば1.0E−5Pa〜0.1Paである。
なお,上述した成膜部200では,基板Sの被処理面を下側に向けて搬送(フェイスダウン搬送)し,下側から被処理面に向けて蒸着ガスを供給する場合を例に挙げて説明したが,これに限られるものではない。例えば基板Sの被処理面を上側に向けて搬送(フェイスアップ搬送)し,上側から被処理面に向けて蒸着ガスを供給するようにしてもよく,また,基板Sの被処理面を垂直に立てて搬送し,側面から被処理面に向けて蒸着ガスを供給してもよい。
(マスクトレイの着脱,再利用)
図1に示す成膜装置100では,上述したマスクトレイMの装着,離脱,再利用などを行う機構を備える。具体的には基板搬入部110にて導入された未処理の基板SにマスクトレイMを装着して成膜部200に搬送し,基板搬出部160にて処理済みの基板SからマスクトレイMを離脱して処理済みの基板Sのみを搬出するようになっている。
離脱したマスクトレイMは,基板搬出部160と基板搬入部110とを連結するリターン部170を介して基板搬入部110に戻され,別の未処理の基板Sに取り付けられる。こうして,マスクトレイMを繰り返し再利用することができる。
このような基板搬入部110では,ゲートバルブVの開閉により基板Sを搬入し,基板Sをその被処理面が下側(フェイスダウン)になるように回転させ,リターン部170から基板搬入部110に搬入されるマスクトレイMとともにアライメントし,図示しないチャック機構により,基板SにマスクトレイMを装着させる。
基板搬出部160では,成膜された基板Sを図示しないデチャック機構によりマスクトレイMから離脱させて,基板Sは基板Sをその被処理面が上側になるように回転させた上でゲートバルブVの開閉により搬出させるとともに,マスクトレイMはリターン部170に搬入させる。
リターン部170では,基板搬出部160にて基板Sから離脱したマスクトレイMを基板搬入部110まで戻す。このリターン部170は所定の真空圧力に保持できるようになっており,基板搬出部160からのマスクトレイMを所定の真空圧力下で基板搬入部110まで戻すことができる。なお,リターン部170には,図示はしないが,再利用するマスクトレイMが高温化しないように冷却するマスク冷却機構や,再利用するマスクトレイMをクリーニングするマスククリーニング機構を設けるようにしてもよい。
このようなマスクトレイMは一定期間使用した後に交換することが好ましい。このため,成膜装置100には,未使用のマスクトレイMを搬入するための搬入用マスクストッカ172と,使用済みのマスクトレイMを搬出するための搬出用マスクストッカ174を設けるようにしてもよい。使用済マスクトレイMは搬出用マスクストッカ174から外部に搬出され,クリーニング後に未使用マスクトレイMとして搬入用マスクストッカ172から搬入される。
リターン部170内には,マスクトレイMを交換するマスク交換部176,177が設けられている。マスク交換部176は,ゲートバルブVを介して搬入用マスクストッカ172から未使用のマスクトレイMを搬入する。搬入用マスクストッカ172には未使用のマスクトレイMがストックされている。
マスク交換部177は,ゲートバルブVを介して搬出用マスクストッカ174から使用済のマスクトレイMを搬出する。搬出用マスクストッカ174には使用済のマスクトレイMがストックされる。また,マスクトレイの交換時に,搬入用マスクストッカ172及び搬出用マスクストッカ174にそれぞれ連結されたマスク用ロードロック173,175にて基板Sを搬送する空間を大気圧力から真空圧力又は真空圧力から大気圧力に切り替えることができる。
これによれば,成膜部200のタクトタイムに影響を与えることなく,使用済みマスクトレイMと未使用マスクトレイMを自動で交換することができる。この場合,後述する制御装置300にてマスクトレイMの使用回数をカウントして,所定回数使用されたマスクトレイMを自動的に交換するようにしてもよい。
(基板搬送速度の調整)
図1に示す成膜装置100では,成膜部200の前後にそれぞれ搬入速度調整部130と搬出速度調整部140を設けることにより,成膜部200内で成膜中の基板Sの搬送速度に影響を与えることなく,成膜部200に搬入される基板S又は成膜部200から搬出される基板Sを加速又は減速することができる。具体的には,図マスクトレイMの位置を検出する基板位置検出センサを設け,基板位置検出センサで検出された基板Sの位置情報に基づいて加減速の領域においてタクトタイムを一定にするようにマスクトレイMを加速したり減速したり速度調整を行う。
このような基板位置検出センサは,磁歪式直線変位センサで構成することができる。この場合,磁歪式直線変位センサを基板Sの搬送方向に沿って配置し,マスクトレイMに磁歪式直線変位センサで検出される磁石を設けることによって,そのマスクトレイMが装着された基板Sの位置を検出できる。なお,基板位置検出センサは基板Sの位置を検出できるものであればどのようなセンサを用いることもできる。例えば光学センサなどで構成してもよい。
基板位置センサから所定のマスクトレイMの位置情報を得て,所定の位置からレシピに応じてタクトタイムに合わせた速度調整制御を行う。これにより,異なる成膜プロセス毎に異なる成膜速度を設定しても,設定された成膜速度に応じてマスクトレイMの間隔を制御することができる。
なお,図1に示すように基板搬入部110と搬入速度調整部130との間,搬出速度調整部140と基板搬出部160との間にはそれぞれ,搬入側バッファ部120,搬出側バッファ部150を設け,基板Sを一時的に収納するようにしてもよい。これにより,成膜時や基板搬出時のばらつきを吸収することができる。また,搬入速度調整部130及び搬出速度調整部140はそれぞれゲートバルブVにより成膜部200と分離可能としてもよい。これにより,成膜部200を搬入速度調整部130及び搬出速度調整部140を取り外してメンテナンスなどを行うことができる。
成膜装置100には,各部を制御する制御部300が接続されている。制御部300は,図示しないCPU(Central Processing Unit),ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory),HDD(Hard Disk Drive)を有する。
CPUはこれらの記憶領域に格納された各種レシピに従って,成膜部200における基板Sの成膜処理や各速度調整部130,140における基板Sの加減速処理を実行する。例えば基板位置検出センサで検出される基板Sの位置情報に基づき,連続して処理されるマスクトレイMが一定の間隔(例えば100mm程度)になるように搬送速度を制御する。
このように,制御部300はマスクトレイ搬送時のタクトタイムの管理,マスクトレイMの加速開始位置,速度調整制御の管理,蒸着状態とログ情報との照合等を行う。また制御部300は,成膜装置100に設けられた真空ポンプや各種の駆動機構等を制御したり,蒸着部210から導入される蒸着材料のガスGの量や各ゲートバルブVの開閉を制御したりする。なお,制御部300は,図示しないホストコンピュータ等に接続してもよい。
(基板搬送機構)
次に,本実施形態にかかる成膜装置100内にて基板Sを搬送する基板搬送機構400の具体例について図面を参照しながら説明する。図3は,基板搬送機構400の構成例を示す上面図である。ここでは,基板Sをローラ搬送する基板搬送機構400を例に挙げる。
図3に示す基板搬送機構400は,磁性流体シール420を通じて成膜装置100の内部と外部とを密閉しながら,成膜装置200の外部に設けた大気圧雰囲気中のモータ430より成膜装置200の内部に設けた真空圧雰囲気中のローラ軸440に対して動力伝達を行うことにより,基板搬送方向に沿って並べて設けた複数のローラ410を回転させて,マスクトレイMと基板Sの搬送を行う。
具体的には,基板搬送機構400は複数のローラ軸440を搬送方向に並べて設け,ローラ軸440に複数のローラ410(図3では2つ)を離間して設ける。基板Sはこのローラ410上に載せられ,ローラ軸440によってローラ410を回転させることで,搬送方向に搬送される。なお,各ローラ軸440に設けるローラ410の数は図3に示すような2つに限られるものではなく,3つ以上であってもよい。
各ローラ軸440は各部のチャンバ側壁に回転自在に軸支され,各ローラ軸440の片方の端部は磁性流体シール420でシールされ,成膜装置100の外部に設けた各モータ430にそれぞれ取り付けられている。モータ430は例えばサーボモータなどで構成される。
なお,基板搬送機構400には,その搬送方向に沿って磁歪式直線変位センサで構成された基板位置センサ450が設けて,マスクトレイMに設けた磁石を検知することによって,マスクトレイMに装着された基板Sの位置を検出できるようになっている。この基板位置センサ450によって検出された基板Sの位置に応じて各部内のローラ軸440が制御され,基板Sの搬送が行われる。
このような基板搬送機構400によれば,各ローラ軸440はそれぞれのモータ430によって各部のチャンバごとに制御され,基板Sの速度が制御されるようになっている。例えば図1に示す成膜部200のチャンバ内のローラ軸440を駆動するモータ430はすべて予め設定された一定の成膜速度で駆動するように制御される。
基板搬入部110では,ゲートバルブVから1枚ずつ基板Sが搬入されると,基板Sの回転,アライメント,マスクトレイMの装着など一連の動作を行い,それが終了するごとに,次の搬入側バッファ部120に基板Sを搬送するようにローラ軸440が制御される。
基板搬出部160では,搬出側バッファ部150から成膜処理が完了した基板Sが搬入されると,マスクトレイMの離脱,基板Sの回転など一連の動作を行い,それが終了するごとに,基板SをゲートバルブVから搬出するようにローラ軸440が制御される。
成膜部200の前後に設けた搬入速度調整部130と搬出速度調整部140では,成膜部200において各基板Sが一定の間隔で搬入,搬出されるように,基板Sの搬送速度を調整するように各ローラ軸440が制御される。
(基板の搬送動作例)
このような基板搬送機構400を用いた基板Sの搬送動作について,基板搬入部110から成膜部200までの間でマスクトレイMを装着した基板Sを搬送する場合を例に挙げてより詳細に説明する。図4A〜図4Dは基板搬入部110から成膜部200までの搬送動作を説明するための図である。
図4Aに示すように,成膜部200には一定の成膜速度で連続して基板S1,S2が搬入される。このとき,基板搬入部110にてマスクトレイMが装着された基板S3は,搬入側バッファ部120に搬送されて待機する。その間に基板搬入部110にて次の基板S4にマスクトレイMが装着される。
続いて,搬入側バッファ部120に待機中の基板S3の搬送を開始する。この場合,基板S3の搬送開始準備が完了してもすぐに搬送を開始せず,先の基板S2が搬送開始してから所定のタクトタイム経過後に搬送を開始することで,基板間隔を一定に保持し,かつ前後のマスクトレイを衝突させることなく搬送する。
さらに,成膜部200にて効率よく成膜処理するために,搬入速度調整部130にて基板S3を上記基板間隔が所定の間隔になるように加速したり減速したりする速度調整制御を行う。ここでは,搬入側バッファ部120で搬送を開始したときから速度調整制御を行う。このように,搬入側バッファ部120も利用して速度調整制御を行うことにより,搬入速度調整部130の長さをできるだけ短くすることができる。
基板S3を速度調整制御することによって,図4Bに示すように先の基板S2との間を詰めることができる。この速度調整制御では先の基板S2に追いつく前に,図4Cに示すように減速させてから,図4Dに示すように成膜速度にして所定の基板間隔を保持する。基板Sの急激な速度変動を避けるためである。
なお,搬入側バッファ部120から基板S3が搬出されると,基板搬入部110から次の基板S4が搬入側バッファ部120に搬入され待機し,所定時間が経過すると基板S4の速度調整制御が開始される。このような動作を繰り返すことにより,成膜部200での基板間隔は常に最適に詰められ,同一のタクトタイムで連続して成膜処理を行うことができる。
ところで,このような搬送制御を行う場合,搬入速度調整部130においては図4B,図4Cに示すように基板S2を成膜部200に一定の成膜速度で搬入させながら,次の基板S3を加速したり,減速したりする速度調整制御を行う。このため,搬入速度調整部130のチャンバ内には,複数の速度の基板Sが存在することになる。
この場合,搬入速度調整部130内の基板搬送路を,速度調整制御を行う領域と定速制御を行う領域とに分けてそれぞれの領域ごとにローラ軸440のモータを同期制御することもできる。ところが,そのように領域ごとに制御すると,速度が切り替わる部分(例えば加速領域と定速領域との間)ではすべりなどが生じ易い。これを防ぐために,例えば異なる速度領域の間に動力伝達をしないフリーローラ(空回りするローラ)を設けるようにすることも考えられる。
しかしながら,本実施形態で用いられる基板SとマスクトレイMはそのサイズは数メートルとなり総重量も数百kgと非常に重い。このような重量のある大型の基板Sをローラ搬送する場合に,上述した搬送路にフリーローラを設けると,フリーローラは駆動しないので,基板がそのフリーローラの配置領域に入ったときには,重たい基板を後方の駆動ローラで後ろから押し出すことになる。このため,フリーローラに乗り上げて速度変動を起こしたり,すべりが発生したりするなど不具合が発生する可能性が高い。
そこで,本実施形態における速度調整部130,140のように複数の速度の基板Sが存在するチャンバでは,領域ごとにローラ軸440の速度制御を行うのではなく,搬送する基板Sごとにローラ軸440の速度制御を行うことにより,基板Sが載っているローラ410はすべて同じ速度で回転するように制御するようにしている。これによれば,フリーローラを用いることがないので,基板Sのすべりや乗り上げを効果的に防止できる。
この場合,速度調整部130,140での各基板Sの速度は加速,減速,定速(成膜速度)のように所定の速度制御パターンで制御されるので,例えば基板Sが通り過ぎたローラ軸440から順に,次の搬送Sを搬送する前までにそのローラ軸440の速度制御パターンを次の基板Sを搬送するための速度制御パターンに切り換えるように,各ローラ軸440のモータ430を制御する。
具体的には,制御部300に,基板Sを搬送するための速度制御パターンで駆動制御される複数の仮想モータをソフトウエアによって構築した仮想制御系とこれを制御するモーションコントローラを設ける。このような制御部300によって,搬送する基板Sごとに各ローラ軸440の速度が,その基板Sの搬送前までにその基板Sを搬送するための速度制御パターンで駆動制御される仮想モータの速度に同期するように,各ローラ軸440を同期する仮想モータを切り換える。
なお,この場合の各仮想モータの速度制御パターンは各基板Sの速度制御パターンに相当する。このため,例えばチャンバ内に異なる速度の基板Sが2枚存在するような場合は,少なくとも2つの仮想モータを構築し,これらの各仮想モータにタクトタイム間隔で交互にモーションコントローラ310からトリガ(基板の搬送タイミング用トリガ)を与えて,それぞれの搬送制御パターンを交互に繰り返すように各仮想モータを駆動させる。
一方,各ローラ軸440において同期する仮想モータの切り換えタイミングは,基板位置センサ450からの基板位置情報に基づいて先の基板Sが通り過ぎてから後の基板Sが来る前までに,モーションコントローラ310からトリガ(ローラ軸の制御切換タイミング用トリガ)を与えて切り換える。
これによれば,各基板Sごとにその基板Sが乗っているローラ410はすべて,その基板Sを搬送するための同じ速度制御パターンに同期して駆動させることができる。これにより,例えば同じチャンバ内に異なる速度のローラが存在していても,基板Sを搬送する前にはその基板Sを搬送するための速度制御パターンに切り換えられているので,基板Sのすべりや乗り上げを効果的に防止できる。
ところで,上述したようにもし搬送路にフリーローラを設けた場合には,成膜処理のタクトタイムを変更する場合は,ローラ軸の速度調整を行う領域の位置や範囲なども変える必要があるので,それに合わせてフリーローラの配置位置や搬送路の長さを変えるなどメカニカルな変更が必要になる。
これに対して,本実施形態によれば,各基板の搬送開始タイミング,速度制御パターンなどを変えるなどソフトウエア上の設定を変更することで,成膜部200において各基板Sのタクトタイムを変更することができる。このため,ローラの配置位置や搬送路の長さを変えるなどメカニカルな構成を変える必要がない点で,極めて汎用性の高い成膜装置を構成できる。
(制御部の構成例)
次に,上述したような仮想モータを用いて各ローラ軸440のモータ430を駆動制御する制御部300の構成例について図面を参照しながら説明する。図5は本実施形態にかかる制御部の具体的構成例を示すブロック図である。ここでは,モーションコントローラで制御される2つの仮想モータを用いて,各速度調整部130,140と各バッファ部120,150に配置されるローラ軸440のモータ430を制御する場合の例を挙げる。
図5に示す制御部300は,モーションコントローラ310と,モーションコントローラ310によって制御される仮想制御系320を備える。モーションコントローラ310は基板位置センサ450からの出力に基づいて基板位置を検出し,その基板位置情報に基づいて仮想制御系320を制御することによって,各ローラ軸440のモータ430を制御する。
仮想制御系320は,2つの仮想モータA,Bと,これらの駆動軸の回転動作を各ローラ軸440のモータ430に伝達するための複数の仮想クラッチ330と,をプログラムによって仮想のメカモジュールとして構築した制御系である。この仮想制御系320は,例えば制御部300のメモリやハードディスクなどの記憶部に記憶されており,ソフトウエアによる処理によって実現される。
各仮想クラッチ330は,各モータ430に接続されたサーボアンプ432に接続される。各仮想クラッチ330はスムージングクラッチにより構成することが好ましい。これによれば,ローラ軸440のモータ430を異なる速度に切り換える際に速度調整しながら,滑らかに切り換えることができる。
各仮想モータA,Bは予め設定された速度制御パターンで駆動制御される。速度調整部130,140で速度を調整する際の速度制御パターンは,加速,減速,定速(成膜速度)などの組合せである。各仮想モータA,Bの速度制御パターンは,制御部300の記憶部に記憶されたレシピに設定できるようになっている。レシピは予めそれぞれの速度制御パターンを設定しておいてもよく,複数の速度制御パターンを設定しておいて選択できるようにしてもよい。このような速度制御パターンの構成例は後述する。
各仮想モータA,Bはこの速度制御パターンの繰り返しによって駆動制御される。各速度制御パターンの繰り返し間隔は,タクトタイムに基づいて決定される。具体的には,2つの仮想モータA,Bにタクトタイム間隔で交互にモーションコントローラ310からトリガ(基板の搬送タイミング用トリガ)を与えて,それぞれの搬送制御パターンを交互に繰り返すように各仮想モータA,Bを駆動させる。従って,速度制御パターンの繰り返し間隔を短くすることで,タクトタイムを短くすることができる。これによって,メカニカルな構成を変更することなく,タクトタイムを変更することができる。
このような各仮想モータA,Bの速度制御パターンの具体例について図面を参照しながら説明する。ここでは成膜部200に搬入する前に加速して先の基板Sに追いつくようにして成膜速度にする速度制御パターンとして同じ速度制御パターンを用いる場合の例を挙げる。
図6はこのような共通の速度制御パターンの具体例をグラフで示す図である。この速度制御パターンは1枚の基板Sを速度調整制御するものであり,t0から加速を開始して,t1で最高速度に達するとその速度を保持し,t2から減速を開始してt3で成膜速度になるとその速度を保持し,t4で停止する。この速度制御パターンのグラフで囲まれた面積が基板Sの移動距離となる。
なお,図6に示すような速度制御パターンにおいて仮想モータA又はBを停止するタイミングt4については,予め設定しておいてもよく,基板位置センサ450により検出した基板Sの位置によってモーションコントローラ310から仮想モータA又はBにトリガを与えることによって停止させるようにしてもよい。
また,速度制御パターンの加速部分(t0〜t1)と減速部分(t2〜t3)の傾きを同じにすることで,基板Sがローラ410上ですべらないようにすることができる。従って,成膜速度を変える場合には,加速及び減速の傾きは変えずに最高速度を変えたり,最高速度による搬送時間を変えたりして基板Sの移動距離を調整することが好ましい。
次に,このような速度制御パターンを用いて,ローラ軸440のモータ430を制御して基板Sの速度調整制御を行う場合について図面を参照しながら説明する。図7は,仮想モータA,Bによる基板搬送タイミングと異なる位置に配置されたローラ軸440(P),(Q)の制御切換タイミングとの関係を示すタイミングチャートである。図7の縦軸は速度をとり,横軸は時間をとっている。図8A〜図8Dは,搬入速度調整部130のチャンバ内で速度の異なる基板が同時に存在する場合の動作説明図である。図7に示すローラ軸440(P),(Q)の配置位置は,図8A〜図8Dに示すとおりである。
先ず各仮想モータA,Bについては,図7(a),(b)に示すようにタクトタイムT(例えば100秒)ごとに交互にモーションコントローラ310からトリガ(基板の搬送タイミング用トリガ)を与えることによって,図7(c)に示すようにそれぞれの速度制御パターンをタクトタイムTごとに交互に繰り返すように各仮想モータA,Bを駆動させる。
このとき,各ローラ軸440については,ローラ軸440ごとに基板Sが通過してから次の基板Sが来るまでに,モーションコントローラ310から仮想クラッチ330にトリガ(ローラ軸の制御切換タイミング用トリガ)を与えて,次の基板Sを搬送する速度制御パターンで駆動する仮想モータに切り換えてローラ軸440の速度を同期させる。
本実施形態ではこのような同期制御を行うので,搬入速度調整部130内のローラ軸440ごとに制御切換タイミングも異なる。例えば図8Aに示すように,基板搬入部110,搬入側バッファ部120,搬入速度調整部130,成膜部200にかけて基板S1〜S4が連続して搬送されている場合に,中央付近のローラ軸440(P)と成膜部200寄りのローラ軸440(Q)について着目すると,これらの速度制御のグラフはそれぞれ図7(d),(e)に示すようになる。
なお,各基板S1,S2,S3,S4はそれぞれ,図7(c)に示す速度制御パターンA1,B1,A2,B2で搬送される。このとき,各ローラ軸440は基板S1〜S4の位置によって所定のタイミングで速度制御パターンA1,B1,A2,B2での制御に切り替えられることになる。
先ずローラ軸440(P),(Q)はともに,図8Aに示すように基板S2を搬送するのに仮想モータAに同期して成膜速度で駆動しているものとする。その後,ローラ軸440(P)については,図8Bに示すように基板位置センサ450からの基板位置情報に基づいて先の基板Sが通り過ぎてから,後の基板S3(加速中)が来る前までに仮想モータBに切り換える。
具体的には図7(d)に示すように,ローラ軸440(P)のモータ430が接続される仮想クラッチ330にモーションコントローラ310からトリガ(ローラ軸の制御切換タイミング用トリガ)を与えることにより,仮想クラッチ330で仮想モータBに切り換える。これにより,ローラ軸440(P)の速度を仮想モータBに同期させることができる。
図7(d)に示す切り換えタイミングでは,ローラ軸440(P)は仮想モータAによる成膜速度から仮想モータBによる加速の速度に切り換えられる。この場合,仮想クラッチ330のスムージングクラッチの作用により,所定の切換時間mで滑らかに切り換えられる。この切換時間mは設定により変更可能である。こうして,ローラ軸440(P)のところまで基板S3が来たときには,図8Cに示すように仮想モータBによる減速の速度で制御される。このとき,ローラ軸440(Q)は未だ基板S2が上にあるので,成膜速度で制御されている。
基板S3がさらに搬送されると,図8Dに示すように基板S2はローラ軸440(Q)を通り過ぎるので,それを基板位置センサ450で検出すると,後の基板S3が来る前までに仮想モータBに切り換える。
具体的には図7(e)に示すように,ローラ軸440(Q)のモータ430が接続される仮想クラッチ330にモーションコントローラ310からトリガ(ローラ軸の制御切換タイミング用トリガ)を与えることにより,仮想クラッチ330で仮想モータBに切り換える。これにより,ローラ軸440(Q)の速度を仮想モータBに同期させることができる。
図7(e)に示すローラ軸440(Q)の制御切り換えタイミングでは,仮想モータAによる成膜速度から仮想モータBによる減速の速度に切り換えられる。この場合,仮想クラッチ330のスムージングクラッチの作用により,所定の切換時間mで滑らかに切り換えられる。この切換時間mは設定により変更可能である。こうして,ローラ軸440(Q)のところまで基板S3が来たときには,その基板S3は仮想モータBによる減速の速度で制御される。
このように,仮想モータAに同期して駆動していたローラ軸440は,基板Sを搬送する前に次々と,仮想モータBに同期するように切り換えられる。これにより,基板Sが乗っているローラ410のローラ軸440はすべて,その基板S3を搬送するための同じ速度制御パターンに同期して駆動させることができる。
こうして,各ローラ軸440を,搬送する基板Sごとにその基板Sを搬送するための速度制御パターンで駆動する仮想モータA,Bに次々と交互に切り換えて同期させることにより,連続して搬送される基板Sのすべりや乗り上げを効果的に防止できる。
また,成膜部200において各基板Sのタクトタイムを変更する場合には,各基板Sの搬送開始タイミングを変えるなどソフトウエア上の設定を変更すれば足りる。さらに,成膜部200において各基板Sの成膜速度を変更する場合にも,各仮想モータの速度制御パターンを変えるなどソフトウエア上の設定を変更すれば足りる。このため,メカニカルな構成を変えることなく,タクトタイムや成膜速度を変更することができる。
(タクトタイムを変更する場合の速度調整制御の具体例)
ここで,本実施形態における基板Sの速度調整制御の変形例として,各基板Sの搬送開始タイミングを変えることにより,タクトタイムを変更する場合について具体例を挙げながら説明する。ここでは,図6に示す速度制御パターンを変えずに各基板Sの搬送開始タイミングだけを変えることによって,タクトタイムを図7(a),(b)に示すTよりも短いT’にする場合を挙げる。
図9は,本実施形態の速度調整制御の変形例における仮想モータA,Bによる基板搬送タイミングとローラ軸440(R)の制御切換タイミングとの関係を示すタイミングチャートである。図9の縦軸は速度(mm/秒)をとり,横軸は時間(秒)をとっている。図10A,図10Bは,搬入速度調整部130のチャンバ内で速度の異なる基板が同時に存在する場合の動作説明図である。図9(d)に示すローラ軸440(R)の配置位置は,図10A,図10Bに示すとおりである。
先ず図9(a),(b)に示すように,各仮想モータA,Bについては,図7(a),(b)に示すタクトタイムT(例えば100秒)よりも短いタクトタイムT’(例えば80秒)ごとに交互にモーションコントローラ310からトリガ(基板の搬送タイミング用トリガ)を与えることによって,図9(c)に示すようにそれぞれの速度制御パターンをタクトタイムT’ごとに交互に繰り返すように各仮想モータA,Bを駆動させる。
このとき,各ローラ軸440については,ローラ軸440ごとに基板Sが通過してから次の基板Sが来るまでに仮想クラッチ330にモーションコントローラ310からトリガ(ローラ軸の制御切換タイミング用トリガ)を与えて,次の基板Sを搬送する速度制御パターンで駆動する仮想モータに切り換えてローラ軸440の速度を同期させる。
このようにタクトタイムT’を短くすると,図9(c)に示すように各仮想モータA,Bにおける速度制御パターンの繰り返し間隔も短くなるので,図10Aに示すように先の基板S3が減速中に次の基板S4が加速を開始するようなタイミングになる。この場合には,図10Bに示すように減速中の基板S3と加速中の基板S4が同時に存在することがある。
この場合に,例えば搬入速度調整部130の搬入側バッファ部120寄りにあるローラ軸(R)に着目すると,その速度制御のグラフは図9(d)に示すように仮想モータAによる減速の速度から仮想モータBによる加速の速度に切り換えられる。すなわち,図10Aに示すように基板S3を搬送している間は仮想モータAによる減速の速度に同期されており,基板S3がローラ軸440(Q)を通りすぎたことを基板位置センサ450で検出すると,図10Bに示すように次の基板S4を搬送するための仮想モータBによる加速の速度に同期される。なお,この場合においても,仮想クラッチ330のスムージングクラッチの作用により,所定の切換時間mで滑らかに切り換えられる。
このように,基板Sの搬送開始タイミング,すなわち各仮想モータA,Bの速度制御パターンの駆動開始タイミングを変えるというソフトウエアの設定を変えるだけで,メカニカルな構成を変えることなくタクトタイムを調整できる。
(成膜速度を変更する場合の速度調整制御の具体例)
ここで,本実施形態における基板Sの速度調整制御の他の変形例として,各仮想モータA,Bの速度制御パターンを変えることにより,成膜速度を変更する場合について具体例を挙げながら説明する。図11は,図6よりも成膜速度を速くした場合の速度制御パターンを示す。
速度制御パターンのグラフで囲まれた面積が基板Sの移動距離となるので,成膜速度を変更する場合には,このグラフで囲まれた面積が変わらぬように,最高速度,加速と減速の傾きを変えて基板Sの搬送速度を調整することが好ましい。図11は図6よりも成膜速度を速くするとともに,最高速度を高くしたものである。
このような速度制御パターンを用いて,ローラ軸440のモータ430を制御して基板Sの速度調整制御を行う場合には,先ず各仮想モータA,Bについては,上述したようにタクトタイムごとに交互にモーションコントローラ310からトリガ(基板の搬送タイミング用トリガ)を与える。これにより,それぞれの速度制御パターンをタクトタイムごとに交互に繰り返すように各仮想モータA,Bを駆動させる。これにより,上述した図7(c),図9(c)の場合と同様に,図11に示す速度制御パターンを繰り返す。
このとき,各ローラ軸440については,ローラ軸440ごとに基板Sが通過してから次の基板Sが来るまでに,モーションコントローラ310から仮想クラッチ330にトリガ(ローラ軸の制御切換タイミング用トリガ)を与えて,次の基板Sを搬送する速度制御パターンで駆動する仮想モータに切り換えてローラ軸440の速度を同期させる。
なお,各仮想モータA,Bにより速度制御パターンをタクトタイムごとに交互に繰り返す場合には,同一の速度制御パターンを繰り返す場合に限られるものではなく,基板Sごとに異なる速度制御パターンを繰り返すようにしてもよい。
例えば図6に示す速度制御パターンで仮想モータAを駆動するとともに,図11に示す速度制御パターンで仮想モータBを駆動し,基板Sを搬送する場合には仮想モータAで同期し,仮想モータBで同期するように各ローラ軸を制御することもできる。これにより,図6に示す成膜速度で成膜する基板Sと図6に示す成膜速度で成膜する基板Sとを混在させて連続搬送する場合にも,メカニカルな変更することなく,ソフトウエアの設定の変更によって最適な搬送制御を行うことができる。
また,上記実施形態における基板搬送機構400は,1つのローラ軸440に2つのローラ410を設け,1つのローラ軸440を1つのモータ430で駆動するように構成した場合について説明したが,これに限られるものではない。基板搬送機構400を各ローラ410ごとにローラ軸440を設け,各ローラ軸440をモータ430で駆動するようにしてもよい。
具体的には例えば図12に示す基板搬送機構400は,図3に示す2つのローラ410にそれぞれローラ軸440を設け,各ローラ軸440をモータ430で駆動できるようにしたものである。この場合には,搬送方向に垂直に並んだ2つのローラ軸440のモータについては同じように駆動制御することで,図3に示す基板搬送機構400と同様の基板搬送制御を行うことができる。これによれば,幅の広い基板Sを搬送する場合であっても,各ローラ軸440を短くすることができるので,ローラ軸440の撓みなどを考慮することなく,ローラ軸440を配置することができる。
なお,上記実施形態では2つの仮想モータA,Bによってローラを制御する場合について説明したが,これに限られるものではなく,仮想モータは3つ以上設けるようにしてもよい。この場合,基板Sごとに仮想モータを切り替えてローラを制御するので,少なくともチャンバ内に存在する可能性のある,異なる速度の基板の数以上の仮想モータを設けることが好ましい。
具体的には上記実施形態のように,異なる速度の基板が存在する可能性が2枚の場合(図8Aのように成膜速度と加速の基板など)には,少なくとも2つ以上の仮想モータを設けることが好ましく,異なる速度の基板が存在する可能性が3枚の場合(成膜速度と減速と加速との基板など)には,少なくとも3つ以上の仮想モータを設け,各仮想モータの速度制御パターンをタクトタイムごとに順番に繰り返すようにすることが好ましい。
また,本実施形態では,各速度調整部130,140と各バッファ部120,150を別々のチャンバで構成して基板の速度調整制御を行う場合を例に挙げたが,これに限られるものではなく,各速度調整部130,140のチャンバ内にそれぞれ各バッファ部120,150を設けて基板の速度調整制御を行うようにしてもよい。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば,本実施形態では,仮想制御系にソフトウエアによって構築する仮想モータ,仮想クラッチを用いてローラの速度制御を行う場合について説明したが,これに限られるものではなく,これらの仮想モータ,クラッチをそれぞれ,現実のモータ,クラッチで構成するようにしてもよい。
本発明は,基板を搬送しながら成膜を行う成膜装置及び成膜方法に適用可能である。
100 成膜装置
110 基板搬入部
120 搬入側バッファ部
130 搬入速度調整部
140 搬出速度調整部
150 搬出側バッファ部
160 基板搬出部
170 リターン部
172 搬入用マスクストッカ
173,175 マスク用ロードロック
174 搬出用マスクストッカ
176,177 マスク交換部
200 成膜部
202 底部
210 蒸着部
212 蒸着源
214 蒸着ヘッド
216 ノズル
218 シャッター
300 制御部
310 モーションコントローラ
320 仮想制御系
330 仮想クラッチ
400 基板搬送機構
410 ローラ
420 磁性流体シール
430 モータ
432 サーボアンプ
440 ローラ軸
450 基板位置センサ
A,B 仮想モータ
C 把持部材
M マスクトレイ
T,T’ タクトタイム

Claims (7)

  1. 搬送方向に複数配置されたローラによって基板を搬送する基板搬送機構と,
    前記ローラのローラ軸を駆動するモータと,
    前記基板搬送機構により前記基板を一定の成膜速度で搬送しながら成膜処理を施す成膜部と,
    前記成膜部で成膜する前記基板を搬入する基板搬入部と,
    前記成膜部で成膜された前記基板を搬出する基板搬出部と,
    前記基板搬入部と前記成膜部との間に設けられ,前記成膜部に搬入される前記基板の速度を調整する搬入速度調整部と,
    前記成膜部と前記基板搬出部との間に設けられ,前記成膜部から搬出された前記基板の速度を調整する搬出速度調整部と,
    少なくとも前記搬入速度調整部と前記搬出速度調整部の一方又は両方に設けられる複数の前記ローラについては,搬送する前記基板ごとに所定の速度制御パターンを切り換えて駆動制御することにより,同じ前記基板が載る前記ローラはすべて,同じ前記速度制御パターンに同期して回転するように制御する制御部と,
    を備えたことを特徴とする成膜装置。
  2. 前記制御部は,
    前記所定の速度制御パターンで駆動制御する複数の仮想モータと,これら複数の仮想モータの出力を切り換えて,前記複数のローラのローラ軸にそれぞれ同期させる複数の仮想クラッチと,をソフトウエアによって構築した仮想制御系と,
    前記複数の仮想モータについては,前記所定の速度制御パターンによる駆動が所定のタイミングで順番に開始するように駆動制御させつつ,先の基板が過ぎた前記ローラのローラ軸については,次の基板を搬送する前までの所定のタイミングで前記仮想クラッチを動作制御させることによって,前記先の基板を搬送する前記仮想モータの出力を前記次の基板を搬送する前記仮想モータの出力に切り換えて同期させるモーションコントローラと,
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の成膜装置。
  3. 前記各仮想モータにおける前記速度制御パターンの駆動を開始する間隔を変えることによって,前記成膜処理のタクトタイムを調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の成膜装置。
  4. 前記速度制御パターンを変えることによって,前記成膜速度を調整することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の成膜装置。
  5. 前記仮想クラッチはスムージングクラッチで構築することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の成膜装置。
  6. 基板に対して成膜処理を施す成膜装置の成膜方法であって,
    前記成膜装置は,
    搬送方向に複数配置されたローラによって基板を搬送する基板搬送機構と,
    前記ローラのローラ軸を駆動するモータと,
    前記基板搬送機構により前記基板を一定の成膜速度で搬送しながら成膜処理を施す成膜部と,
    前記成膜部で成膜する前記基板を搬入する基板搬入部と,
    前記成膜部で成膜された前記基板を搬出する基板搬出部と,
    前記基板搬入部と前記成膜部との間に設けられ,前記成膜部に搬入される前記基板の速度を調整する搬入速度調整部と,
    前記成膜部と前記基板搬出部との間に設けられ,前記成膜部から搬出された前記基板の速度を調整する搬出速度調整部と,を備え,
    少なくとも前記搬入速度調整部と前記搬出速度調整部の一方又は両方に設けられる複数の前記ローラについては,搬送する前記基板ごとに所定の速度制御パターンを切り換えて駆動制御することにより,同じ前記基板が載る前記ローラはすべて,同じ前記速度制御パターンに同期して回転するように制御することを特徴とする成膜方法。
  7. 前記成膜装置は,前記所定の速度制御パターンで駆動制御する複数の仮想モータと,これら複数の仮想モータの出力を切り換えて,前記複数のローラのローラ軸にそれぞれ同期させる複数の仮想クラッチと,をソフトウエアによって構築した仮想制御系を備え,
    前記複数の仮想モータについては,前記所定の速度制御パターンによる駆動が所定のタイミングで順番に開始するように駆動制御させつつ,先の基板が過ぎた前記ローラのローラ軸については,次の基板を搬送する前までの所定のタイミングで前記仮想クラッチを動作制御させることによって,前記先の基板を搬送する前記仮想モータの出力を前記次の基板を搬送する前記仮想モータの出力に切り換えて同期させることを特徴とする請求項6に記載の成膜方法。
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