JP2014141188A - アクセル装置 - Google Patents

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克巳 渡辺
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匡宏 牧野
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Abstract

【課題】 アクセル全開時にペダルの回転角度を正常な回転角度で規制可能なアクセル装置を提供する。
【解決手段】 シャフトの外壁に固定される回転体38のアーム連結部34は、溶融樹脂の射出成形により回転体38を成形するとき、溶融樹脂が合流する位置に形成されるウェルドライン343を有している。また、アーム連結部34には、アクセル全開時に支持部材10の規制面19に当接する全開ストッパ面35が設けられている。全開ストッパ面35は、ウェルドライン343が形成されるウェルドライン部340以外の位置に設けられる。アクセル全開時、全開ストッパ面35にはペダルアーム26の回転トルクT1および反力T2が作用する。全開ストッパ面35は比較的強度の弱いウェルドライン部340以外の位置に設けられるため、これらの力に抗することができる。これにより、アクセル全開時に回転体の破損を防止することができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、アクセル装置に関する。
運転者によるペダルの踏込量に応じて車両の加速状態を制御するアクセル装置が知られている。アクセル装置は、運転者が踏み込み可能なペダル、支持部材に回転可能に支持されるシャフト、シャフトとペダルとを連結しシャフトと一体に回転する回転体、およびペダルの回転角度を検出する回転角検出手段などを備えている。例えば、特許文献1には、ペダルがアクセル開方向に回転するとき、アクセル全開時に回転体が支持部材に当接するアクセル装置が記載されている。
特開2011−105249号公報
しかしながら、特許文献1に記載のアクセル装置では、ペダルの回転角度が所定の角度より大きくなるとトランスミッションをシフトダウンするための信号を出力するキックダウンスイッチを備えている。特許文献1に記載のアクセル装置の回転体にはこのキックダウンスイッチを収容する収容孔が形成されるため、溶融樹脂の射出成形により回転体を形成すると収容孔の近傍にウェルドラインが形成される。比較的強度が弱いウェルドライン上にアクセル全開時支持部材に当接する全開ストッパ面が設けられると、回転体の強度が低下するおそれがある。
本発明の目的は、アクセル全開時にペダルの回転角度を正常な回転角度で規制可能なアクセル装置を提供することにある。
本発明のアクセル装置は、溶融樹脂の射出成形により成形され、溶融樹脂の流れが合流する位置に形成されるウェルドライン、および、シャフトがアクセル開方向に回転するときアクセル全開位置で支持部材に当接する当接面を有する回転体を備え、当接面は、ウェルドラインが形成される部位以外の位置に設けられることを特徴とする。
本発明のアクセル装置では、回転体は溶融樹脂の射出成形により成形される。回転体がキックダウンスイッチなどを収容する空間を有する場合、金型に設けられるゲートから金型内に注入される溶融樹脂は、当該空間を形成するためのコアにより一旦分かれ、コアを回り込んだ後合流し融着する。これにより、当該空間を有する回転体にはウェルドラインが形成される。このウェルドラインが形成される部位は、溶融樹脂が一様に流れ形成される部位に比べて強度が弱い。本発明のアクセル装置では、運転者の踏み込みにより発生する回転トルクおよび当該回転トルクに対する支持部材からの反力が作用する回転体の当接面をウェルドラインが形成される部位以外の位置に設ける。これにより、回転体はこれらの力に抗することができる。したがって、アクセル全開時に回転体が破損することなく、ペダルの回転角度を正常な回転角度で規制することができる。
本発明の一実施形態によるアクセル装置の外観図である。 本発明の一実施形態によるアクセル装置の断面図である。 図2のIII−III線断面図である。 本発明の一実施形態によるアクセル装置の回転体の外観図である。 本発明の一実施形態によるアクセル装置の回転体の図4とは異なる方向からの外観図である。 比較例のアクセル装置の回転体の外観図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
(一実施形態)
一実施形態によるアクセル装置を図1〜図5に示す。アクセル装置1は、図示しない車両用エンジンのスロットルバルブのバルブ開度を決定するため車両の運転者が操作する入力装置である。アクセル装置1は、電子式であり、ペダル28の踏み込み量を表す電気信号を図示しない車両の電子制御装置に伝達する。車両の電子制御装置は、当該踏み込み量や他の情報に基づき図示しないスロットルアクチュエータによりスロットルバルブを駆動する。
アクセル装置1は、支持部材10、シャフト20、操作部材30、戻りばね39、回転角センサ40、およびヒステリシス機構部50等を備える。以下、図1から図3までの上側を「天側」、図1から図3までの下側を「地側」として説明する。
支持部材10は、ハウジング12、第1カバー14、第2カバー15から構成される。支持部材10は、シャフト20、戻りばね39、回転角センサ40、およびヒステリシス機構部50等を収容する内部空間11を形成する。支持部材10の下部には内部空間11と外部とを連通し、後述する操作部材30の可動範囲に対応する連通孔111が形成される。
ハウジング12は、シャフト20の一方の端部201を回転可能に軸受けする軸受部13、軸受部13に接続しアクセル装置1の正面側に位置する正面部122、正面部122に対向する背面部123、およびアクセル装置1の天側で軸受部13と正面部122と背面部123とを接続する上面部121から構成される樹脂製の部材である。軸受部13、正面部122、背面部123、および上面部121の外壁には、ハウジング12に作用する外力に対する耐久性を維持するための網目状の凹凸が設けられている。
軸受部13には、シャフト20の一方の端部201が挿入される開口が形成されており、シャフト20が当該開口内を回転可能に設けられる。すなわち、開口の内壁がシャフト20の一方の端部201の軸受130となる。
図1に示すように、ハウジング12には取付部131、132、133が形成される。取付部131、132、133には、ボルト孔がそれぞれ形成されている。ボルト孔に挿通される図示しないボルトにより、アクセル装置1は車体5に取り付けられる。
背面部123の地側の操作部材30側には規制面19が形成される。規制面19は、操作部材30に設けられる全開ストッパ面35と当接することによりペダル28の回転角度をアクセル全開位置で規制する。アクセル全開位置は、運転者による操作部材30の踏み込み度合い、すなわち、アクセル開度が100[%]となるように設定される位置である。
第1カバー14および第2カバー15は、ハウジング12の軸受部13に対して略平行となるように設けられる。
第1カバー14は、略矩形の平板状に形成されている。第1カバー14は、上面部121、背面部123および正面部122の軸受部13に接続する側とは反対側の端部に当接するように第2カバー15に係止される。第1カバー14は、内部空間11に異物が入ることを防止する。
第2カバー15は、三角形の平板状に形成されている。第2カバー15は、ねじ16、17、18によって、背面部123および正面部122の軸受部13に接続する側とは反対側の端部に固定される。第2カバー15の内部空間11側の内壁には、シャフト20の他方の端部202が挿入される凹部が形成されており、シャフト20が当該凹部内を回転可能に設けられる。すなわち、当該凹部の内壁がシャフト20の他方の端部202の軸受150となる。第2カバー15は、内部空間11に異物が入ることを防止する。
シャフト20は、アクセル装置1の地側に水平に設けられる。シャフト20の一方の端部201には、回転角センサ40の検出部を収容するセンサ収容凹部22が形成される。センサ収容凹部22の内壁には、磁性体からなり筒状に形成されるヨーク42が固定されている。ヨーク42の内壁には、磁極の異なる一対の磁石44、45がシャフト20の回転軸を挟んで対向するように設けられる。
シャフト20は、運転者の踏み込み操作に伴って操作部材30から入力されるトルクに応じ、アクセル全閉位置からアクセル全開位置までの所定の角度範囲内を回転する。アクセル全閉位置は、図2の実線で示す位置であって、運転者による操作部材30の踏み込み度合い、即ちアクセル開度が0[%]となるように設定される位置である。
以下、操作部材30がアクセル全閉位置からアクセル全開位置側に向かう回転方向を「アクセル開方向」として記載する。また、操作部材30がアクセル全開位置からアクセル全閉位置側に向かう回転方向を「アクセル閉方向」として記載する。
操作部材30は、回転体38、ペダルアーム26、およびペダル28とから構成される。ペダルアーム26およびペダル28は、特許請求の範囲に記載の「踏込部材」に相当する。
回転体38は、図2、図4および5に示すように、ボス部31、ばね受け部32、全閉ストッパ部33、およびアーム連結部34を有し、これらが樹脂により一体に形成される。
ボス部31は、略柱状に形成され、図3に示すように、軸受部13と第2カバー15との間に設けられる。ボス部31は、軸方向にシャフト20が挿通される貫通孔311を形成する。ボス部31は、貫通孔311に挿通されるシャフト20の外壁に、例えば圧入により固定される。これにより、回転体38は、シャフト20と一体となって回転する。
ボス部31の第2カバー15側の側面には、第1はす歯312が形成される。第1はす歯312は、周方向で等間隔に複数形成される。第1はす歯312は、周方向でアクセル閉方向ほどヒステリシス機構部50のロータ54側に突き出し、先端部にアクセル閉方向へ向かうほどロータ54に接近する傾斜面を有する。
ボス部31の軸受部13側の側面には、第1摩擦部材313が設けられる。第1摩擦部材313は、環状に形成され、シャフト20の径外方向でボス部31とハウジング12の軸受部13の内壁との間に設けられる。ボス部31がロータ54から離間する方向、すなわち軸受部13の方向に押されるとき、ボス部31は、第1摩擦部材313と摩擦係合する。ボス部31と第1摩擦部材313との間の摩擦力は、ボス部31の回転抵抗となる。
ばね受け部32は、図2に示すように、ボス部31から内部空間11内の天方向に延びるように形成される。ばね受け部32は、戻りばね39の一端を係止する。
全閉ストッパ部33は、ばね受け部32からさらに内部空間11内の天方向に延びるように形成される。全閉ストッパ部33は、側壁331がハウジング12の背面部123の内壁に当接するとき、回転体38のアクセル閉方向への回転をアクセル全閉位置で規制する。
全閉ストッパ部33の側壁331とは異なる側壁332には、図4(a)に示すように、ゲート跡381が形成されている。ゲート跡381は、金型を用いた射出成形により回転体38を形成するとき、溶融樹脂が注入されるゲートの位置を示している。
アーム連結部34は、ボス部31に対してばね受け部32および全閉ストッパ部33の略反対側に設けられる。アーム連結部34は、内部空間11からハウジング12の連通孔111を通って支持部材10の外部に延びるように形成される。アーム連結部34は、ボス部31の貫通孔311に対して略平行に形成される貫通孔341、貫通孔311に対して略垂直に形成されるキックダウンスイッチ収容孔342、および貫通孔341に連通しアーム連結部34の側壁に形成される凹部344を有する。貫通孔341には、ペダルアーム26の一方の端部261が挿入される。キックダウンスイッチ収容孔342には、図示しないキックダウンスイッチが収容される。ここで、キックダウンスイッチとは、ペダルの回転角度が所定の角度より大きくなるとトランスミッションをシフトダウンするための信号を出力する部品である。凹部344には、ペダルアーム26の一方の端部261に接続する中間部263が嵌合する。
また、アーム連結部34には回転体38を成形するときウェルドライン343(図4(b)の二点差線)が形成される。金型を用いた射出成形により回転体38を成形するとき、溶融樹脂は、全閉ストッパ部33のゲート跡381に対応する位置に設けられる回転体38の金型のゲートから注入され、ばね受け部32およびボス部31に対応する金型内の空間を一様に流れる。その後、溶融樹脂は、アーム連結部34に対応する金型内の空間において、図4(b)の一点鎖線の矢印L1、L2に示すように、キックダウンスイッチ収容孔342を形成するための金型内のコアを迂回するように流れる。矢印L1、L2のようにキックダウンスイッチ収容孔342に対応するコアを迂回した溶融樹脂は、キックダウンスイッチ収容孔342に対してゲート跡381の反対側の位置で合流し融着する。このようにして、アーム連結部34にウェルドライン343が形成される。これにより、アーム連結部34は、図4(b)の点線で示す位置にウェルドライン343が形成されるウェルドライン部340を有する。ウェルドライン部340は、特許請求の範囲に記載の「ウェルドラインが形成される部位」に相当する。
全開ストッパ面35は、アーム連結部34の支持部材10側の外壁345であって、図4に示すように、ウェルドライン部340以外の位置に設けられる。また、全開ストッパ面35は、回転体38をペダルアーム26が延びる方向から見た図5(a)に示すように、ペダルアーム26およびペダル28が回転するときペダルアーム26の中間部263の中心軸φが形成する仮想面P1と外壁345とが形成する交線S1上に凸状に形成されている。全開ストッパ面35は、特許請求の範囲に記載の「当接面」に相当する。なお、図4(b)では、全開ストッパ面35の位置をわかりやすくするために点線で円状の部位を指しているが、全開ストッパ面35の形状は円状に限定されない。
ペダルアーム26は、図1および図2に示すように一方の端部261が回転体38のアーム連結部34に固定され、地方向へ延びるように形成される。ペダルアーム26の一方の端部261はアーム連結部34の貫通孔341に挿入されつつ、中間部263が凹部344に嵌合されている。ペダルアーム26の他方の端部262にはペダル28が接続する。
ペダル28は、運転者の踏力をシャフト20の回転軸を中心とする回転トルクに変換し、回転体38を介してシャフト20に伝達する。
図2に示すアクセル装置1の全閉状態からペダル28がアクセル開方向へ回転するとき、アクセル全閉位置を基点とするペダル28のアクセル開方向への回転角度が増加する。以下、図2に示すようにペダルアーム26およびペダル28が点線の位置に移動したとき、ペダル28の回転角度を回転角度θとする。アクセル開度は、この回転角度θに対応して増加する。また、ペダル28がアクセル閉方向へ回転するときペダル28の回転角度θは減少し、アクセル開度が減少する。
戻りばね39は、コイルばねから構成され、他端が正面部122の内壁に係止される。「付勢手段」としての戻りばね39は、操作部材30をアクセル閉方向へ付勢する。戻りばね39が操作部材30に作用する付勢力は、ペダル28の回転角度、すなわち操作部材30の回転角度θが大きいほど増大する。また、この付勢力は、操作部材30の回転位置に拘らず操作部材30およびシャフト20をアクセル全閉位置に復帰可能なように設定されている。
回転角センサ40は、支持部材10の軸受部13側に設けられている。「回転角検出手段」としての回転角センサ40は、第1ホールIC46、および第2ホールIC48などから構成される。ペダルアーム26が回転するとシャフト20および磁石44、45が回転し、シャフト20の端部周辺の磁界が変化する。回転角センサ40の第1ホールIC46および第2ホールIC48は、この磁界の変化を電気信号に変換し、コネクタ41を経由して当該電気信号をアクセル装置1の外部に設けられる図示しないECUへ伝達する。ECUは、伝達される電気信号に基づき操作部材30の回転位置を検知可能である。
ヒステリシス機構部50は、ロータ54、第2摩擦部材58、およびヒステリシスばね59などから構成される。
ロータ54は、シャフト20の径外方向でボス部31と第2カバー15の内壁との間に設けられる。ロータ54は、環状に形成され、シャフト20およびボス部31に対し相対回転可能であり、かつ、ボス部31に対し接近または離間可能である。ロータ54のボス部31側の側面には、第2はす歯541が一体に形成される。第2はす歯541は、周方向で等間隔に複数形成される。第2はす歯541は、周方向でアクセル開方向ほどボス部31側に突き出し、先端部にアクセル開方向へ向かうほどロータ54に接近する傾斜面を有する。
第1はす歯321および第2はす歯541は、周方向で傾斜面どうしが互いに当接することでボス部31とロータ54との間で回転を伝達可能である。すなわち、ボス部31のアクセル開方向への回転は、第1はす歯321および第2はす歯541を介しロータ54に伝達可能である。また、ロータ54のアクセル閉方向への回転は、第2はす歯541および第1はす歯321を介しボス部31に伝達可能である。
また、第1はす歯321および第2はす歯541は、ペダル28の回転角度がアクセル全閉時の回転角度よりもアクセル開方向側の回転角度であるとき、傾斜面どうしが係合しボス部31とロータ54とを互いに離間させる。このとき、第1はす歯321は、ペダル28のアクセル全閉位置からの回転角度が増すほど大きい力でボス部31をハウジング12側に押す。また、第2はす歯541は、ペダル28のアクセル全閉位置からの回転角度が増すほど大きい力でロータ54を第2カバー15側に押す。
第2摩擦部材58は、環状に形成され、シャフト20の径外方向でロータ54と第2カバー15の内壁との間に設けられる。ロータ54がボス部31から離間する方向、すなわち第2カバー15の方向に押されるとき、ロータ54は第2摩擦部材58と摩擦係合する。ロータ54と第2摩擦部材58との間の摩擦力はロータ54の回転抵抗となる。
ヒステリシスばね59は、コイルばねから構成される。ヒステリシスばね59の一端はばね受け部材552に係止される。ばね受け部材552は、ロータ54から内部空間11内の天方向に延びるように形成されるばね係止部55に係合している。また、他端は正面部122の内壁に係止される。ヒステリシスばね59は、ロータ54をアクセル閉方向へ付勢する。ヒステリシスばね59の付勢力は、ロータ54の回転角度が大きいほど増大する。ヒステリシスばね59の付勢力によりロータ54が受けるトルクは、第2はす歯541および第1はす歯321を介しボス部31に伝達される。
次に、アクセル装置1の作動について説明する。
運転者によりペダル28が踏み込まれていないとき、戻りばね39により操作部材30にはアクセル閉方向への回転トルクが作用する。一方、操作部材30がアクセル閉方向に回転すると、回転体38の全閉ストッパ部33の側壁331が背面部123の内壁に当接する。これにより、ペダル28の回転角度は一定となる。
運転者によりペダル28が踏み込まれると、操作部材30は、ペダル28に加わる踏力に応じてシャフト20とともにシャフト20の回転軸まわりにアクセル開方向へ回転する。このとき、シャフト20および操作部材30が回転するには、戻りばね39およびヒステリシスばね59の付勢力によるトルクと、第1摩擦部材313および第2摩擦部材58の摩擦力による抵抗トルクとの和よりも大きいトルクを生み出す踏力が必要となる。
第1摩擦部材313および第2摩擦部材58の摩擦力による抵抗トルクは、ペダル28が踏み込まれるときペダル28のアクセル開方向への回転を抑制するように作用する。その結果、ペダル28の踏み込み時の踏力と回転角度との関係は、踏み戻し時の踏力と回転角度との関係に比べて同じ回転角度であっても踏力が大きくなる。
操作部材30がアクセル開方向に回転すると、回転体38の全開ストッパ面35が背面部123の規制面19に当接する。これにより、ペダル28のアクセル開方向への回転角度は規制される。
ペダル28を踏み込んだ後、ペダル28の踏み込みを維持するには、戻りばね39およびヒステリシスばね59の付勢力によるトルクと、第1摩擦部材313および第2摩擦部材58の摩擦力による抗トルクとの差よりも大きいトルクを生み出す踏力を加えればよい。すなわち、運転者は、ペダル28を踏み込んだ後、ペダル28の踏み込みを維持しようとする場合、踏力をいくらか緩めてもよい。すなわち、第1摩擦部材313および第2摩擦部材58の摩擦力による抵抗トルクは、ペダル28の踏み込みを維持するときにはペダル28のアクセル閉方向への回転を抑制するように作用する。
ペダル28の踏み込みをアクセル全閉位置側に戻すには、戻りばね39およびヒステリシスばね59の付勢力によるトルクと、第1摩擦部材313および第2摩擦部材58の摩擦力による抵抗トルクとの差よりも小さいトルクを生み出す踏力を加えることになる。ここで、ペダル28を素早くアクセル全閉位置に戻す場合はペダル28の踏み込みを止めればよく、運転者に負担はかからない。すなわち、ペダル28の踏み込みを戻すときに運転者にかかる負担が少ない。第1摩擦部材313および第2摩擦部材58の摩擦力による抵抗トルクは、ペダル28の踏み込みを戻すときにはペダル28のアクセル閉方向への回転を抑制するように作用する。
一実施形態によるアクセル装置1では、アクセル全開時、背面部123の規制面19に当接する全開ストッパ面35がアーム連結部34のウェルドライン部340以外の位置に設けられている。
ここで、一実施形態によるアクセル装置1の回転体38における全開ストッパ面35が設けられる位置と比較例のアクセル装置の回転体68における全開ストッパ面65が設けられる位置とを比較する。図6には、比較例として、全開ストッパ面がウェルドライン上に形成されるアクセル装置の回転体68であって、回転体68をペダルアーム66が延びる方向から見た外観図を示す。
比較例のアクセル装置では、回転体68のアーム連結部64はウェルドライン643を有している。アクセル全開時、ウェルドライン643が形成されているウェルドライン部640に形成されている全開ストッパ面65が比較例のアクセル装置における支持部材60の規制面69に当接することによりアクセル開方向の回転角度を規制する。このとき、図6(b)に示すように、運転者の踏込により発生する回転トルクT3が全開ストッパ面65を介して規制面69に作用する一方、全開ストッパ面65には規制面69からの反力T4が作用する。ウェルドライン部640は、前述したように異なる方向から流れた溶融樹脂が融着した部位であるため、比較的強度が低い。このため、反力T4によりアーム連結部64が破損するおそれがある。
一方、一実施形態によるアクセル装置1では、比較的強度が弱いウェルドライン部340以外の位置に全開ストッパ面35が形成されている。図5(b)に示すように、アクセル全開時、この全開ストッパ面35が支持部材10の規制面19に当接することにより、操作部材30の回転角度を規制する。全開ストッパ面35は、回転体38を形成するとき溶融樹脂が一様に流れて形成されるため、ウェルドライン部340に比べて強度が高い。これにより、回転体38は、アクセル全開時に規制面19から回転トルクT1に対する反力T2が作用する場合でもこれらの力に抗し破損しなくなる。したがって、アクセル全開時、回転体38の破損を防止し、ペダル28の回転角度を正常な角度に維持することができる。
また、アクセル装置1の全開ストッパ面35は、図5(b)に示すように、ペダルアーム26が回転するとき中間部263の中心軸φが通る仮想面P1とアーム連結部34の外壁345との交線S1上に設けられている。これにより、回転体38において回転トルクT1と反力T2とが同軸上で作用するため回転体38に回転モーメントが発生しない。したがって、ペダルアーム26が回転する方向とは異なる部位に全開ストッパ面35が形成される場合に比べ回転体38にストレスがかからないため、回転体38の破損をさらに防止することができる。
また、全開ストッパ面35は、凸状に形成されている。これにより、全開ストッパ面35を形成する部位が周囲に比べて肉厚となり、より全開ストッパ面35に作用する回転トルクT1および反力T2に抗することができる。したがって、回転体38の破損をさらに防止することができる。
(他の実施形態)
(ア)上述の実施形態では、全開ストッパ面は、ペダルアームが回転するときペダルアーム野中間部の中心軸が通る仮想面とアーム連結部の外壁との交線上に設けられるとした。しかしながら、全開ストッパ面が設けられる位置はこれに限定されない。ウェルドライン部以外の位置であってアクセル全開時に支持部材と当接することによりペダルの回転角度を規制する位置に設けられればよい。
(イ)上述の実施形態では、アーム連結部に形成されるキックダウンスイッチ収容孔に対応する金型内のコアを迂回する溶融樹脂によりウェルドラインが形成されるとした。しかしながら、ウェルドラインが形成される原因はこれに限定されない。キックダウンスイッチ収容孔とは異なる空間を形成する金型のピンまたはコアであって、金型内に溶融樹脂を注入したとき溶融樹脂の流れを分けるピンまたはコアによってウェルドラインが形成されてもよい。
(ウ)上述の実施形態では、全開ストッパ面は凸状に形成されるとした。しかしながら、全開ストッパ面の形状がこれに限定されない。回転体がアクセル開方向に回転するとき、最初に支持部材の規制面に当接すればよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
1 ・・・アクセル装置、
10 ・・・支持部材、
20 ・・・シャフト、
26 ・・・ペダルアーム(踏込部材)、
28 ・・・ペダル(踏込部材)、
340 ・・・ウェルドライン部(ウェルドラインが形成される部位)、
343 ・・・ウェルドライン、
35 ・・・全開ストッパ面(当接面)、
38 ・・・回転体、
39 ・・・戻りばね(付勢手段)、
40 ・・・回転角センサ(回転角検出手段)。

Claims (4)

  1. 車体(5)に取付可能な支持部材(10)と、
    前記支持部材に回転可能に支持されるシャフト(20)と、
    運転者が踏み込み可能な踏込部材(26、28)と、
    溶融樹脂の射出成形により成形され、前記シャフトと一体に回転し、射出成形時の溶融樹脂の流れが合流する位置に形成されるウェルドライン(343)、および、前記ウェルドラインが形成される部位(340)以外の位置に設けられ前記シャフトがアクセル開方向に回転するときアクセル全開位置で前記支持部材に当接する当接面(35)を有する回転体(38)と、
    前記支持部材に対する前記シャフトの回転角度を検出する回転角検出手段(40)と、
    前記シャフトの回転をアクセル閉方向に付勢する付勢手段(39)と、
    を備えることを特徴とするアクセル装置。
  2. 前記踏込部材は、運転者の踏力が作用するペダル(28)、および、前記ペダルと前記回転体とを接続するペダルアーム(26)を有し、
    前記当接面は、前記踏込部材が回転するとき前記回転体と接続する前記ペダルアームの部位(263)の中心軸(φ)が通る仮想面(P1)と前記回転体の前記支持部材側の外壁(345)との交線(S1)を含むことを特徴とする請求項1に記載のアクセル装置。
  3. 前記当接面は、凸状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のアクセル装置。
  4. 前記回転体は、前記シャフトの外壁に固定されるボス部(31)と、前記ボス部と前記踏込部材との間に設けられキックダウンスイッチを収容する収容孔(341)および前記当接面を形成するアーム連結部(34)と、前記ボス部に対し前記アーム連結部の反対側に設けられ前記シャフトがアクセル閉方向に回転するときアクセル全閉位置で前記支持部材に当接する全閉ストッパ部(33)と、を有し、
    前記回転体は、前記回転体の金型の前記全閉ストッパ部に対応する位置に設けられるゲートから注入される溶融樹脂により形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のアクセル装置。
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