JP2014141045A - リサイクルプラスチックの選別装置および選別方法 - Google Patents

リサイクルプラスチックの選別装置および選別方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の方法では選別が困難であった比重や電磁気的性質のよく似たプラスチック同士の選別を容易に実施する。
【解決手段】加圧により変形する樹脂種と加圧により変形しない樹脂種との2種以上の樹脂種が混在する被選別物小片に対して加圧を行い、変形する樹脂種の被選別物小片が一定の厚み以下になるまで当該加圧を行う加圧部2と、加圧部2による加圧を受けた被選別物小片を搬送する搬送部3と、加圧部2の加圧による被選別物小片の変形の有無を利用して、一定の厚み以下の厚みを有する被選別物小片と、一定の厚みより厚い厚みを有する被選別物小片とに、被選別物小片を選別する選別部4とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明はリサイクルプラスチックの選別装置および選別方法に関し、特に、使用済み家電製品やOA機器製品等を回収して得られる粉砕された混合プラスチック片を選別して、再利用可能なリサイクルプラスチックを得るためのリサイクルプラスチックの選別装置および選別方法に関する。
使用済み家電製品やOA機器をリサイクルするためには、被選別物をその材料の種類毎に細かく選別する必要がある。
通常リサイクル処理において、材料の分離、選別は以下の方法で行われる。
(1)比重、浮力(比重液、遠心、風選、選択的浮遊)による選別方法
(2)ろ過、ふるいによる選別方法
(3)電磁気的性質(磁力、渦電流、静電気分離)を利用した電磁気的選別方法
例えば、特許文献1では、風力選別機を用いて、破砕装置により破砕された廃棄物を、風力により、発泡成形材とそれ以外の廃棄物とに分離する廃棄物処理方法が提案されている。従って、特許文献1では、比重の違いにより廃棄物を選別している。
しかしながら、従来の、比重、ふるい、または、静電気分離などによる選別方法では、被選別物であるプラスチックと金属、プラスチック同士の比重の異なるもの、あるいは、電磁気的性質の異なる材料は選別が可能であるが、これらの性質が似通ったプラスチック同士や、ゴムとプラスチック等は十分に選別できないという問題点があった。
また、ホットメルト等の接着剤や発泡体などは、主成分として使用されていないが、プラスチック中に異物として混入してしまうという問題点があった。
上記(1)〜(3)以外の方法として、例えば、特許文献2に記載のような、溶融点温度の違いを用いて選別する方法が提案されている。この方法においては、PVC小片とPET小片が混在した状態で、ベルトコンベアで搬送しつつ、PVCの溶融点近辺の温度に加熱された加熱ローラに接触させる。溶融したPVC小片だけが加熱ローラに付着し、溶融しないPET小片は、加熱ローラに付着することなく、ベルトコンベア上を搬送し続け、加熱ローラに付着したプラスチック材と付着しなかったプラスチックとを分別する。しかし、この方法では、加熱ローラに付着したプラスチックを取り除く工程が必要なため、工程が煩雑であるという問題点があった。
特許第3234939号公報 特開平11−226957号公報
上述したように、従来の方法においては、以下のような問題点があった。
特許文献1に記載のような、比重、ふるい、または、静電気分離などによる選別方法では、これらの性質が似通ったプラスチックとプラスチック、ゴムとプラスチック等は十分に選別できないという問題点があった。また、ホットメルト等の接着剤や発泡体などは、プラスチック中に異物として混入してしまうという問題点があった。
また、特許文献2に記載のような、溶融点温度の違いを用いて選別する方法では、加熱ローラに付着したプラスチックを取り除く工程が必要なため、工程が煩雑であるという問題点があった。
本発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、従来の方法では選別が困難であった性質のよく似たプラスチック同士の選別を、容易に実施することを可能にするリサイクルプラスチックの選別装置および選別方法を提供することを目的としている。
本発明は、加圧により変形する樹脂種と加圧により変形しない樹脂種との2種以上の樹脂種が混在する被選別物小片に対して加圧を行い、前記変形する樹脂種の被選別物小片が一定の厚み以下になるまで当該加圧を行う加圧部と、前記加圧部による前記加圧を受けた前記被選別物小片を搬送する搬送部と、前記加圧部の前記加圧による前記被選別物小片の変形の有無を利用して、前記一定の厚み以下の厚みを有する被選別物小片と、前記一定の厚みより厚い厚みを有する被選別物小片とに、前記被選別物小片を選別する選別部とを備えたリサイクルプラスチックの選別装置である。
本発明は、加圧により変形する樹脂種と加圧により変形しない樹脂種との2種以上の樹脂種が混在する被選別物小片に対して加圧を行い、前記変形する樹脂種の被選別物小片が一定の厚み以下になるまで当該加圧を行う加圧部と、前記加圧部による前記加圧を受けた前記被選別物小片を搬送する搬送部と、前記加圧部の前記加圧による前記被選別物小片の変形の有無を利用して、前記一定の厚み以下の厚みを有する被選別物小片と、前記一定の厚みより厚い厚みを有する被選別物小片とに、前記被選別物小片を選別する選別部とを備えたリサイクルプラスチックの選別装置であるので、従来の方法では選別が困難であった比重や電磁気的性質のよく似たプラスチック同士の選別を容易に実施することができる。
本発明の実施の形態1によるリサイクルプラスチックの選別装置の断面図と上面図である。 本発明の実施の形態1によるリサイクルプラスチックの選別装置の被選別物小片容器の上面図である。 本発明の実施の形態1によるリサイクルプラスチックの選別装置の動作を説明する前半の工程図である。 本発明の実施の形態1によるリサイクルプラスチックの選別装置の動作を説明する後半の工程図である。 本発明の実施の形態1によるリサイクルプラスチックの選別装置のローラ位置での選別動作を示す上面図である。 本発明の実施の形態2によるリサイクルプラスチックの選別装置の断面図と上面図である。 本発明の実施の形態2によるリサイクルプラスチックの選別装置の動作を説明する前半の工程図である。 本発明の実施の形態3によるリサイクルプラスチックの選別装置の断面図と上面図である。 本発明の実施の形態3によるリサイクルプラスチックの選別装置の動作を説明する前半の工程図である。 本発明の実施の形態3によるリサイクルプラスチックの選別装置の動作を説明する後半の工程図である。 本発明の実施の形態3によるリサイクルプラスチックの選別装置のローラ位置での選別動作を示す上面図である。 本発明の実施の形態4によるリサイクルプラスチックの選別装置の動作を説明する前半の工程図である。 本発明の実施の形態4によるリサイクルプラスチックの選別装置に設けられたスペーサを説明する上面図である。 本発明の実施の形態5によるリサイクルプラスチックの選別装置の斜視図である。
実施の形態1.
以下、図1〜図5を用いて、本発明の実施の形態1によるリサイクルプラスチックの選別装置について説明する。図1は、本実施の形態1によるリサイクルプラスチックの選別装置を示す(a)断面図と(b)上面図である。図1に示すように、本実施の形態1によるリサイクルプラスチックの選別装置1は、加圧により変形する樹脂種と加圧により変形しない樹脂種との2種以上の樹脂種が混在する被選別物小片6に対して加圧を行い、変形する樹脂種の被選別物小片6が一定の厚み(高さ)以下になるまで当該加圧を行う加圧部2と、加圧部2による加圧を受けた被選別物小片6を搬送する搬送部3と、加圧部2の加圧による被選別物小片6の変形の有無を利用して、上記の一定の厚み(高さ)以下の厚み(高さ)を有する被選別物小片6と、当該一定の厚み(高さ)より厚い厚み(高さ)を有する被選別物小片6とに、被選別物小片6を選別する選別部4と、選別部4で選別された、当該一定の厚み(高さ)より厚い厚み(高さ)を有する被選別物小片6の方を回収する回収箱5とから構成されている。
加圧部2は、上下方向に移動可能に設けられた支持体10と、支持体10に接合され、所定の強度を有する、例えば金属板等で構成された平板8と、平板8全面に接着され、例えばシリコーンゴム等から構成された弾性体9とからなる。平板8と弾性体9のたてと横の長さは、図2に示す容器7のたてと横の長さと少なくとも同じか、あるいは、大きい。
搬送部3は、例えばベルトコンベア等から構成され、図1(a),(b)に示すコンベア進行方向の矢印の向きに、被選別物小片6を搬送する。
選別部4は、図1(b)に示すように、搬送部3のコンベア進行方向に対して垂直(90°)な方向ではなく、所定の角度が与えられて斜めに設置されている(90°±α°)。図1(b)では、搬送部3のコンベア進行方向に対して90°±約25°に設置されている例が挙げられているが、この場合に限定されず、αの値は、適宜決定すればよく、10°から45°程度までが望ましい。選別部4は、図1(a)に示すように、図1(a)に示す矢印方向(図4のローラ回転方向)に回転するローラ11と、ローラ11を回転可能に支持するローラ支持体12とから構成されている。ローラ11は円柱型の部材である。ローラ支持体12は、1対、すなわち、のべ2つ設けられており、図4(e−1)に示すように、ローラ11の両端を回転可能に支持している。
回収箱5の設置場所について説明する。図1(b)または図5に示されるように、選別部4を通過できずに選別部4で振り分けられた被選別物小片6は、図中の矢印方向に移動するため、当該移動方向の延長上の搬送部3の横に回収箱5は設置される。
図2は、本実施の形態1によるリサイクルプラスチックの選別装置1における被選別物小片6を入れて搬送するための容器7の上面図である。被選別物小片6は、この容器7の中に入れられて、搬送部3により、搬送される。容器7には、図2に示すように、被選別物小片6を互いに重ならないように平らに並べて入れる。ここでは、選別の一例として、被選別物小片6には被選別物小片6aと6bとが含まれており、被選別物小片6aはポリプロピレン、被選別物小片6bはホットメルトとして説明する。加圧によりホットメルトからなる被選別物小片6bは変形するが、ポリプロピレンからなる被選別物小片6aは変形しないものとする。なお、被選別物小片6を容器7へ入れる作業は作業員が行ってもよいが、供給装置等の機械により自動的に行うようにしてもよい。なお、容器7は、上部が開口した、平らな箱型形状で、加圧部2が下降するときに最下降位置に加圧部2を保持するために、かつ、搬送時に被選別物小片6が中から外へ落ちないように、容器7の外周に沿って、所定の高さを有する外縁部7aが設けられている。外縁部7aの高さは、図3(a)に示すように、被選別物小片6よりも低いことが望ましく、少なくとも、加圧により変形しない被選別物小片6aの高さよりも、低くなっている。加圧部2は下降したときに、この外縁部7aに弾性体9がぶつかり、それより下へは下降できない。従って、外縁部7aは、上下方向に移動可能な加圧部2の下降時の最下降位置の制御を行う加圧部位置制御手段を構成している。
図3は、本実施の形態1によるリサイクルプラスチックの選別装置1の動作の前半を説明する工程図である。選別装置1は、25℃程度の室温下に設置されていて、加圧部2も周囲温度の室温で加圧を行う。加圧部2の支持体10には、加圧により変形しないように所定以上の強度を有する例えば金属板等で出来ている平板8が接合され、平板8全面にはシリコーンゴム等の弾性体9が接着されている。平板8の大きさは、容器7平面と同じかそれ以上の大きさである。従って、支持体10が下降した際には、平板8に接着された弾性体9が必ず容器7の外縁部7aに衝突する構成となっている。このとき、まず、被選別物小片6を入れた容器7が、搬送部3により、加圧部2の真下まで搬送され、そこで停止する。加圧部2は、下降して、容器7全体を垂直に押す動作を行う。具体的には、まず、図3(a)に示すように、加圧部2の真下に容器7がセッティングされる。次に、図3(b)に示すように、加圧部2は、例えば加圧シリンダで一定荷重で容器7を垂直に加圧するために、容器7の外縁部7aと接する高さまで、下方向に加圧する。このとき、加圧により変形しない被選別物小片6aは弾性体9を押し上げ、変形しないままでいる。一方、加圧により変形する被選別物小片6bは、図3(b)に示すように、外縁部7aの高さと同じ高さになるように、加圧により押しつぶされ、変形する。数分間加圧したのち、図3(c)に示すように、加圧部2が上方に移動し、加圧が解除される。ここで、外縁部7aを含む容器7全体、平板8、および、搬送部3は、加圧しても全く変形しない金属等の材料でできている。また、弾性体9は、弾性力があり、加圧解除後は、もとの平坦な形状に戻る材料でできている。
数cm程度の大きさの被選別物小片6は、上述したように、ポリプロピレンからなる被選別物小片6aに、ホットメルトからなる被選別物小片6bが混入しているもので、200個処理するときに、荷重100kg、加圧時間5分、25℃で実施した。加圧解除したときには、ポリプロピレンからなる被選別物小片6aは変形せず、ホットメルトからなる被選別物小片6bのみ平坦に変形した。結果、ポリプロピレンからなる被選別物小片6aの高さは、容器7の外縁部7aの高さよりも高く、ホットメルトからなる被選別物小片6bの高さは、容器7の外縁部7aの高さまで平坦化されるので、変形量の違いにより、これらの2種類の被選別物小片6a,6bの高さに差ができた。ここで、ホットメルトからなる被選別物小片6bを処理する場合は、弾性体9はシリコーンゴムを用い、容器7の底全面にも、数百μm厚さのシリコーンシートを敷いて実施した。
図4は、本実施の形態1によるリサイクルプラスチックの選別装置1の動作の後半を説明する工程図である。
加圧解放後、図4(d)に示すように、容器7は、搬送部3により、選別部4に搬送される。選別部4は、ローラ11とローラ支持体12で構成され、ローラ11は、図4に示すローラ回転方向の矢印方向に回転している。ローラ11は、ローラ支持体12で支持されることにより、図4(e−1)に示すように、搬送部3の上面に対し、所定の隙間18を空けて設置されていて、この隙間18の高さは、容器7の外縁部7aよりも若干高くなっている。従って、容器7の外縁部7aがローラ11に接触することなく、ちょうど通過できる高さとなっている。そのため、図4(e)に示すように、被選別物小片6は、容器7ごとローラ11の下を搬送され、隙間18の高さよりも低いホットメルトからなる被選別物小片6bはローラ11の隙間18を通り、容器7に入ったまま搬送され、容器7ごと回収される。
一方、図5に示すように、隙間18より高さが高いポリプロピレンからなる被選別物小片6bは、ローラ11の隙間18を通過することができず、ローラ11に衝突する。このとき、ローラ11を、コンベア進行方向に対して斜めに設置した効果で、ローラ11の片側にポリプロピレンからなる被選別物小片6aが、どんどん押しやられて移動し、最後にポリプロピレンからなる被選別物小片6aの移動方向の延長上の搬送部3の横に設置された回収箱5に落下して回収される。
このような構成によれば、被選別物小片6に温度をかけることなく、加圧による変形量の違いを利用して、そのまま搬送部3で搬送することで選別することができる。また、ローラ11を斜めに設置することで、被選別物小片6を吸引したり、あるいは、吹き飛ばしたりする操作も必要なく、搬送部3で単に搬送すれば、被選別物小片6のうち、被選別物小片6aだけが、自然に回収箱5に落下して、容易に回収できる。また、ローラ11を回転させることで、被選別物小片6のうち、ポリプロピレンからなる被選別物小片6aを、回収箱5に向けて、効率よく移動させることができる。
また、弾性体9と容器7の底全面のシートとに、シリコーンシートを用いることで、ホットメルトからなる被選別物小片6bがシリコーンシートに接着することなく、平坦化させた被選別物小片6bを、弾性体9および容器7から、容易に除去することができる。また、温度を上げていないので、ホットメルトからなる被選別物小片6bも溶解することなく、固体状態のままであり、シリコーンシートへの接着性がより低く、弾性体9や容器7中に残存したホットメルトからなる被選別物小片6bを簡単に取り除くことができる。
ここで、シリコーンシートを用いる例について説明したが、それに限定されるものではなく、例えば、ゴム材やクッション材等、被選別物小片6の材質の組み合わせにより、弾性体9および容器7の底面のシートの材質を適宜選定すればよい。
また、選別部4にはローラ11を設置したが、ローラ11に限定されるものではない。要は、変形した被選別物小片6bのみが通過できて、変形していない被選別物小片6aが通過できずに振り分けられればよいため、ローラ11の代わりに、搬送部3の上面との間に所定の隙間18を設けて平板や角棒などを設置するようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態1に係る選別装置1は、加圧により変形する樹脂種と加圧により変形しない樹脂種との2種以上の樹脂種が混在する被選別物小片6に対して加圧を行い、変形する樹脂種の被選別物小片6が一定の厚み以下になるまで当該加圧を行う加圧部2と、加圧部2の加圧を受けた被選別物小片6を搬送する搬送部3と、加圧部2の加圧による被選別物小片6の変形の有無を利用して、一定の厚み以下の厚みを有する被選別物小片6bと、一定の厚みより厚い厚みを有する被選別物小片6aとに、被選別物小片6を選別する選別部4とを備えているので、比重や電気的性質が似ていて従来の方法では選別できなかった被選別物小片6を簡単な装置構成で選別することができる。
また、加圧部2が上下移動可能に設けられ、加圧実行時には下降して、被選別物小片6の上方から被選別物小片6に対して加圧を行い、加圧終了後は上昇して当該加圧を解除するもので、当該加圧部2の下降時の最下降位置の制御を行う加圧部位置制御手段として、容器7の外縁部7aを用いるようにしたので、加圧部2の下降時の最下降位置の制御を安価な構成で容易にかつ確実に行うことができ、加圧により変形する被選別物小片6bの厚さを所望の厚さ未満に容易に制御することができる。
実施の形態2.
以下、図6および図7を用いて、本発明の実施の形態2に係るリサイクルプラスチックの選別装置1について説明する。図6は、本実施の形態2によるリサイクルプラスチックの選別装置1の(a)断面図と(b)上面図である。図1に示した実施の形態1との違いは、本実施の形態2においては、温度制御部13が追加されている点である。他の構成については、実施の形態1と同じであるため、ここでは、その説明を省略する。
温度制御部13は、加圧部2の真下の位置に設置される。温度制御部13は、図7に示すように、略々矩形の箱形状であり、搬送部3の所定の位置に設置されている。加圧部2の少なくとも平板8と弾性体9の部分が温度制御部13の内部に収納され、加圧部2の支持体10が温度制御部13の上面に設けられた貫通穴を貫通するように設置されている。従って、加圧部2の支持体10は、温度制御部13に対して上下に移動可能であり、加圧部2の平板8と弾性体9とは温度制御部13の内部で、上下に移動する。温度制御部13は、内部にヒータあるいは電熱線などの加熱手段が設けられており、加圧部2が加圧を行う前および加圧中に、容器7内の被選別物小片6を加熱するためのものである。また、温度制御部13には、コンベア進行方向の上流側に、容器7を入れるための入口(図示せず)が設けられ、コンベア進行方向の下流側に出口(図示せず)が設けられている。これらの入口および出口は、容器7とそれに載置された被選別物小片6が通過できる程度の高さを有したスリット状でよい。容器7は、搬送部3で搬送されて温度制御部13の入口から内部に挿入される。その後、加熱および加圧され、それらの終了後、容器7は、再び、搬送部3によりコンベア進行方向に移動し、温度制御部13の出口から外部に搬送される。なお、温度制御部13は、加熱を効率よく行うために、容器7を内部に挿入した後は、密閉されることが、より望ましい。そのため、温度制御部13の入口および出口に、それぞれ、入口扉および出口扉を設けるようにしてもよい。その場合には、温度制御部13の入口扉は、容器7の挿入時に開扉され、容器7の挿入後に閉扉される。その後、加熱および加圧の終了後、温度制御部13の出口扉が開扉されて、容器7は、搬送部3により、コンベア進行方向に移動し、温度制御部13の外部に搬送される。
但し、温度制御部13の形状は、これに限定されるものではなく、例えば、加圧部2の支持体10に固定されて、支持体10とともに上下に移動する、下面が開口された、矩形の箱型形状などでもよい。
本実施の形態2においては、被選別物小片6として、ポリプロピレンからなる被選別物小片6aとシリコーンゴムからなる被選別物小片6cを分別することを例として説明する。図7は、本実施の形態2による選別装置1の動作の前半を説明する工程図である。なお、本実施の形態2による選別装置1の動作の後半については、図4に示した実施の形態1の動作と同じであるため、ここではその説明を省略する。
本実施の形態2においては、軟化点温度の違いを利用し、まず、図7(a)において、温度制御部13でポリプロピレンからなる被選別物小片6aとシリコーンゴムからなる被選別物小片6cを150℃に加熱する。具体的には、10分程度、温度制御部13中に被選別物小片6の入った容器7を置き、被選別物小片6を150℃程度に加熱する。その後、この温度条件で、図7(b)に示すように、加圧部2を容器7の外縁部7aの高さまで下降させ、200kg程度の荷重で加圧する。数分間加圧し、加圧したまま、温度制御部13で、温度を40℃程度まで下降させた後、図7(c)に示すように、加圧解除を行う。ここで、容器7、平板8、及び、搬送部3は、上記の加熱状態で加圧しても全く変形しない材料でできている。また、弾性体9は、加圧解除後はもとの平坦な形状に戻る材料で構成されている。ここでは、弾性体9としてフッ素ゴムを用いた。
加熱および加圧の結果、軟化点温度の高いシリコーンゴムからなる被選別物小片6cは変形せず、軟化点温度の低いポリプロピレンからなる被選別物小片6aのみ平坦に変形した。結果、シリコーンゴムからなる被選別物小片6cの高さは、容器7の外縁部7aの高さよりも高く、ポリプロピレンからなる被選別物小片6aの高さは、容器7の外縁部7aの高さまで平坦化され、これらの変形量の違いにより2種類の被選別物小片6a,6cの高さに差ができた。
なお、ここで、被選別物小片6の温度が高い状態でも変形したときの形がそのまま変わらないものであれば、冷却状態まで加圧しておく必要はない。
この構成によれば、軟化点温度の違いを利用できるため、室温では変形差のない材料同士も分別することができる。
以上のように、本実施の形態2によれば、上記の実施の形態1と同様に、比重や電気的性質が似ていて従来の方法では選別できなかった被選別物小片6を簡単な装置構成で選別することができる。さらに、本実施の形態2においては、加熱する温度を制御して、被選別物小片6を加熱する温度制御部13を備えるようにして、加圧の際に、被選別物小片6の加熱も行うようにしたので、室温では変形差があまりない材料同士も選別することができる。
また、本実施の形態2においても、上記の実施の形態1と同様に、加圧部2の下降時の最下降位置の制御を行う加圧部位置制御手段として、容器7の外縁部7aを用いるようにしたので、加圧部2の下降時の最下降位置の制御を安価な構成で容易にかつ確実に行うことができ、加圧により変形する被選別物小片6bの厚さを所望の厚さ未満に容易に制御することができる。
実施の形態3.
以下、図8〜図11を用いて、本発明の実施の形態3に係るリサイクルプラスチックの選別装置1について説明する。図8は、本実施の形態3による選別装置1の(a)断面図と(b)上面図である。実施の形態2との違いは、本実施の形態3においては、容器7を用いずに、被選別物小片6を、直接、搬送部3に置いて搬送する点と、加圧部2の下降量を制御するための加圧部位置制御部16(図9参照)が追加されている点と、搬送部3の下流の末端部にヘラ15が設けられている点である。また、本実施の形態3では、回収箱5が2つ設けられている。回収箱5aが実施の形態2の回収箱5に相当するもので、回収箱5bが新たに設置されたものである。回収箱5bは、搬送部3の最下流の真下に設置されている。他の構成については、実施の形態1,2と同じであるため、ここでは、その説明を省略する。
加圧部位置制御部16は、例えば、マイクロコンピュータ等の計算機から構成されたコントローラで、加圧部2の上下移動の動作の制御を行い、特に、加圧部2の下降量、すなわち、搬送部3の上面から弾性体9の下面までの高さ19を制御する。具体的には、加圧部位置制御部16は、加圧部2が下降して加圧している時の高さ19を、少なくとも加圧により変形しない被選別物小片6aの高さより低くなるように制御する。従って、本実施の形態3においては、加圧部位置制御部16が、上下方向に移動可能な加圧部2の下降時の最下降位置の制御を行う加圧部位置制御手段を構成している。
また、図8(a)に示すように、搬送部3のベルトは環状に構成され、搬送部3の両端において、回転可能に設けられたコンベア送り部14に巻き回されて、折り返されている。コンベア送り部14の回転により、搬送部3のベルトはコンベア進行方向に移動する。ヘラ15は、搬送部3のベルトが、コンベア送り部14の下方にきたときに、当該ベルトに付着した被選別物小片6bをベルトから剥離し、回収箱5bに回収するものである。
図9は、本実施の形態3による選別装置1の動作の前半を説明する工程図である。また、図10は、本実施の形態3による選別装置1の動作の後半を説明する工程図である。
図9(a)に示すように、本実施の形態3では、被選別物小片6を搬送部3上に直接置いて搬送し、温度制御部13により所定時間加熱する。次に、図9(b)に示すように、そのままの温度で、加圧部2により、一定時間加圧する。このとき、加圧部2の下降量、すなわち、搬送部3の上面からの高さ19を加圧部位置制御部16により制御する。図9(b)に示す工程において、加圧部2の加圧時における、搬送部3の上面からの弾性体9の下面までの高さ19は、少なくとも加圧により変形しない被選別物小片6aの高さより低くなっている。次に、図9(c)に示すように、加圧部2が上方に移動し、加圧が解除される。
このようにして、図9(a)〜(c)に示す動作を実施して加圧解放後、次に、図10(d)に示すように、被選別物小片6は搬送部3により選別部4に搬送される。選別部4は、ローラ11とローラ支持体12とで構成され、ローラ11は、図10に示すローラ回転方向に回転している。ローラ11は、図10(e−1)に示すように、ローラ支持体12により、搬送部3の上面との間に隙間18Aを空けて設置されていて、この隙間18Aの高さは、変形した被選別物小片6bがちょうど通過できる高さとなっている。このとき、図10(e)に示すように、ローラ11に被選別物小片6が搬送され、隙間18Aの高さよりも低い被選別物小片6bはローラ11の隙間18Aを通り、ローラ11の末端部に設置した回収箱5bに落下して回収される。また、搬送部3に付着した被選別物小片6bがあれば、搬送部3の末端部を通過した直近にヘラ15が設置されているので、ヘラ15により、付着した被選別物小片6bを搬送部3から剥がし、回収箱5bで回収する。
一方、隙間18Aより高い被選別物小片6aは、ローラ11の隙間18Aを通過することができず、ローラ11の上流に残留するが、図11に示すように、ローラ11を斜めに設置した効果で、ローラ11の片側に、当該被選別物小片6aがどんどん押しやられて移動し、最後に、被選別物小片6aの移動方向の延長上の、搬送部3の横に設置された、回収箱5aに落下して回収される。
この構成によれば、一定時間加圧のち、連続的に選別処理が可能である。
以上のように、本実施の形態3によれば、上記の実施の形態1,2と同様に、比重や電気的性質が似ていて従来の方法では選別できなかった被選別物小片6を簡単な装置構成で選別することができる。さらに、本実施の形態3においては、上記の実施の形態2と同様に、加熱する温度を制御して、被選別物小片6を加熱する温度制御部13を備えるようにして、加圧の際に、被選別物小片6の加熱も行うようにしたので、室温では変形差があまりない材料同士も選別することができる。
また、本実施の形態3においては、加圧部2の下降時の最下降位置の制御を行う加圧部位置制御手段として、計算機などから構成された加圧部位置制御部16を用いるようにしたので、加圧部2の下降時の最下降位置の制御を安価な構成で容易にかつ確実に行うことができ、加圧により変形する被選別物小片6bの厚さを所望の厚さ未満に容易に制御することができる。
実施の形態4.
以下、図12を用いて、本発明の実施の形態4に係るリサイクルプラスチックの選別装置1について説明する。
なお、本実施の形態4による選別装置1の全体の構成は、基本的には、実施の形態3と同じである。実施の形態3との違いは、加圧部2の位置を加圧部位置制御部16で制御せずに、搬送部3の上面に設置したスペーサ17により制御する点である。従って、本実施の形態4においては、実施の形態3で説明した加圧部位置制御部16は設けられていない。他の構成は、実施の形態3と同じであるため、ここでは、その説明を省略する。
スペーサ17は、図12A(a)に示すように、コンベア進行方向に向かって左右の両側に1つずつ設けられており、のべ2つ(1対)設けられている。スペーサ17は、角棒状の外形を有している。スペーサ17間の距離は、図12(a)〜(c)および図12A(a)に示すように、加圧部2の平板8のコンベア進行方向に垂直な方向の長さ(図では、長手方向の長さ)に対応させて設けることが望ましい。そうすることにより、加圧部2が下降したときに、平板8に設けられた弾性体9が、スペーサ17に必ず接触することになる。すなわち、平板8と弾性体9のコンベア進行方向に垂直な方向の長さが、少なくとも、左右のスペーサ17のそれぞれの外側の端面どうしの間の距離以上になるように、スペーサ17を設置する。また、スペーサ17のコンベア進行方向の長さは、図12A(a)に示すように、平板8のコンベア進行方向の長さと同じになっている。こうすることにより、加圧部2が下降したときに、平板8がスペーサ17上で安定する。また、スペーサ17の高さは、図12(a)に示すように、被選別物小片6よりも低いことが望ましく、少なくとも、加圧により変形しない被選別物小片6eの高さよりも、低くなっている。また、スペーサ17は、温度制御部13による加熱および加圧部2の加圧において、全く変形しない金属等の材料で構成されている。従って、本実施の形態4においては、スペーサ17が、上下方向に移動可能な加圧部2の下降時の最下降位置の制御を行う加圧部位置制御手段を構成している。なお、スペーサ17は、必ずしも角棒状でなくてもよく、図12A(b)に示すように、小角材から構成し、平板8の四角の位置に対応させて、計4個設けるようにしてもよい。
図12は、本実施の形態4による選別装置1の動作の前半を説明する工程図である。なお、本実施の形態4による選別装置1の動作の後半は、図10と同じであるため、ここではその説明を省略する。図12(a)に示すように、本実施の形態4では、被選別物小片6を搬送部3上に直接置いて搬送し、温度制御部13により一定時間加熱する。次に、図12(b)に示すように、そのままの温度で、加圧部2により、一定時間加圧する。このとき、加圧部2の下降量、すなわち、搬送部3の上面から弾性体9までの高さをスペーサ17により制御する。すなわち、弾性体9がスペーサ17に接触する位置まで、加圧部2を下降する。従って、加圧部2の加圧時における、搬送部3の上面からの弾性体9の下面までの高さは、スペーサ17により、少なくとも加圧により変形しない被選別物小片6aの高さより低くなっている。次に、図12(c)に示すように、加圧部2が上方に移動し、加圧が解除される。
なお、スペーサ17は、搬送部3の両側に、加圧部2に対応する位置のみではなく、選別装置1の搬送部3の全てに設置するようにしてもよい。
なお、本実施の形態4では、被選別物小片6として、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン(ABS)からなる被選別物小片6dと、ポリアミドおよびポリカーボネート等といった小片異物6eとが混入しているときの分別を説明する。
被選別物小片6を搬送部3上にマトリックス状に数百個並べ、加圧部2の下まで搬送する。図12(a)に示すように、温度制御部13で170℃に加熱する。被選別物小片6が170℃になった後、図12(b)に示すように、加圧部2が200kgの荷重で数分間加圧する。次に、当該加圧状態で、温度制御部13で被選別物小片6の温度を40℃まで下降させる。温度下降後、図12(c)に示すように、加圧部2による加圧を解除し、その後、図10に示すように、搬送部3により、選別部4まで搬送して、被選別物小片6の高さ、すなわち、被選別物小片6d,6eの変形量の違いで選別する。具体的には、ABSからなる被選別物小片6dは加圧により変形しているため、ローラ11を通過して、図8に示す回収箱5bで回収される。一方、ポリアミド、ポリカーボネート、といった軟化点温度が高く、変形しなかった小片異物6eは、ローラ11を通過できずに、図8に示す回収箱5aで回収される。
このような構成によれば、スペーサ17で加圧部2の位置制御ができるので、加圧部位置制御部16は不要で、装置構成が簡単になる利点がある。
また、複数種類の異物が混在する状態でも、加圧温度を適切に選択すれば、一度にポリカーボネート、ポリアミドといった複数種類の混合異物を選別除去することができる。これは実施の形態4の構成のときのみではなく、実施の形態1〜4のいずれにおいても、加圧温度を適切に選択することで、複数の異物小片を選別することができる。
以上のように、本実施の形態4によれば、上記の実施の形態1〜3と同様に、比重や電気的性質が似ていて従来の方法では選別できなかった被選別物小片6を簡単な装置構成で選別することができる。さらに、本実施の形態4においては、上記の実施の形態2,3と同様に、加熱する温度を制御して、被選別物小片6を加熱する温度制御部13を備えるようにして、加圧の際に、被選別物小片6の加熱も行うようにしたので、室温では変形差があまりない材料同士も選別することができる。
また、本実施の形態4においては、加圧部2の下降時の最下降位置の制御を行う加圧部位置制御手段として、搬送部3に設置したスペーサ17を用いるようにしたので、加圧部2の下降時の最下降位置の制御を安価な構成で容易にかつ確実に行うことができ、加圧により変形する被選別物小片6bの厚さを所望の厚さ未満に容易に制御することができる。
実施の形態5.
図13は、本発明の実施の形態5に係るリサイクルプラスチックの選別装置の構成図である。但し、本実施の形態5における選別装置1は、図13に示す構成だけではなく、実施の形態1〜4で示したいずれかの選別装置1の構成をも有し、図13の構成による処理を行う前に実施の形態1〜4で示したいずれかの処理を行っているものとする。
本実施の形態5においては、実施の形態1〜4において、加圧部2による加圧により変形し、ローラ11を通過した被選別物小片6に、2種以上のプラスチック小片が混在している場合について説明する。例えばポリスチレン(PS)とアクリロニトリル−スチレン−ブタジエン(ABS)のように、加圧により同様に変形して平坦化されるプラスチックの選別は、変形量のみでは選別できない場合がある。このような場合、近赤外帯の光あるいは中赤外帯の光におけるプラスチックの吸収率または反射率の波長(波数)依存性の違いを用いれば、PSとABSとは選別可能である。特に中赤外光であれば、カーボンブラック等を含有した黒色プラスチック等、色の制約もなく選別が可能である。
赤外光を用いた選別では、試料が平坦でないものに適用した場合、試料表面で反射した赤外光の大半が検出器に向かわないため、赤外反射検出強度が著しく小さくなり、赤外反射スペクトル信号のS/Nが悪く、識別を誤る原因となる。使用済み家電製品やOA機器のリサイクルでは、製品を破砕しプラスチック小片を選別処理するが、破砕で得られたプラスチック小片の表面はその大半が凹凸状をなしているため、上記問題を有する。試料表面を平坦にし、平坦部分を測定することで識別精度を飛躍的に向上することができる。従って、本実施の形態5における図13に示す構成で選別する被選別物小片6は、前もって、実施の形態1〜実施の形態4のいずれかの方法で、加圧部2で平坦化されたプラスチック小片を用いる。
図13に示す構成は、供給装置20、コンベア21、赤外光分析装置23、コントローラ24、および、エアガン25を備えた分離装置28より構成されている。また、選別した一方の被選別物小片6を回収するための回収箱41と、他方の被選別物小片6を回収するための回収箱42とが設置されている。
赤外光分析装置23としては、本実施の形態5においては、フーリエ変換型赤外分光装置(FT−IR)を用いる。
コンベア21の表面は、例えばベルベット等、赤外光を吸収しやすい赤外吸収性の高い材料からなる。また、コンベア21には、供給装置20からコンベア21上に供給された被選別物小片6を、すべて、コンベア進行方向に向かってコンベア21の左側部分30へ案内して移動させるためのガイド34と、その後コンベア21の左側で搬送されている被選別物小片6をコンベア21の中央部分31に案内して移動させるためのガイド35とが設けられている。ガイド34,35は、最終的に、被選別物小片6をコンベア21の中央部分31に一列に整列できればよいため、1つのガイドでそれを実現できるのであれば、必ずしも2つ設ける必要はない。
分離装置28は、エアが流れているエア配管27と、エア配管27の途中に設けられたエアバルブ26と、エアバルブ26が開いたときに、エア配管27を流れているエアを被選別物小片6に向かって噴射するエアガン25とから構成されている。
コントローラ24は、例えば、マイクロコンピュータ等の計算機から構成される。コントローラ24は、被選別物小片6の樹脂種の選別処理を行うとともに、赤外光分析装置23およびエアバルブ26の制御を行う。コントローラ24は、赤外光分析装置23の真下に被選別物小片6が搬送されてきたときに、赤外光分析装置23に対し、赤外光の発射タイミングを指令する。また、コントローラ24は、被選別物小片6の樹脂種の選別処理を行うとともに、それが回収箱41に回収されるべき被選別物小片6であると判定し場合には、エアバルブ26およびエアガン25を制御して、当該被選別物小片6をエア発射により吹き飛ばして回収箱41に回収する。
供給装置20に入れる被選別物小片6は、前もって実施の形態1〜4のいずれかの選別装置1の方法で加圧部2で平坦化された被選別物小片6である。供給装置20は、被選別物小片6を連続的にコンベア21上に供給する。ここで、被選別物小片6のコンベア21上への供給は、個々の被選別物小片6が重ならず、所定の隙間を開けて、並ぶようにする。
当該供給後、コンベア21上の被選別物小片6は、ガイド34,35により、コンベア21の中央部分31に導かれて移動し、コンベア21の進行方向に対して直線上に整列する。ガイド34,35は、このように、赤外光分析装置23の測定位置に被選別物小片6を合わせる機能を有している。
コンベア21に整列した被選別物小片6は、コンベア21により赤外光分析装置23の下まで搬送される。こうして、被選別物小片6が赤外光分析装置23の下まで移動したとき、赤外光分析装置23は、被選別物小片6に赤外光39を照射し、被選別物小片6の表面またはコンベア21の表面で反射した赤外反射光40を検出する。その赤外反射光40の解析により、被選別物小片6が回収箱41に回収されるべきものであるかどうかを判定する。判定方法としては、赤外反射光40より得られる反射分光スペクトルの明瞭度を数値化して、その数値化した明瞭度より、回収箱41に回収すべき被選別物小片6か回収箱42に回収すべき被選別物小片6かを判定する。ここで、反射分光スペクトルの明瞭度とは、樹脂種を識別するのに十分な反射分光スペクトル信号が得られているかを判断するための指標であり、たとえば、全反射強度と相関性の高いインターフェログラム強度、S/N比及び/または、全反射赤外光強度を用いて数値化することができる。なお、選別にあたっては、これらの数値化した値(例えば、インターフェログラム強度)が、予め定めた閾値以下の場合は、回収箱41に回収すべき小片と判定し、そうでない場合には、回収箱42に回収すべき小片と判定する。
こうして判定した被選別物小片6の樹脂種が、回収箱41に回収すべきものであった場合には、コントローラ24の制御により、エアバルブ26が開かれ、それにより、エア配管27を通って流れてきたエアが、エアバルブ26を介して、エアガン25により、被選別物小片6に向かって発射される。こうして、エアガン25によるエア噴射により被選別物小片6を飛ばし、回収箱41に入れる。回収箱41は、図13に示すように、エアガン25が発射するエアの進行方向上のコンベア21の横手方向に設けられている。
一方、回収箱42に回収すべきものであると判定した場合は、エア噴射を行わず、被選別物小片6をそのままコンベア21で搬送し、回収箱42に回収する。回収箱42は、図13に示すように、コンベア21の最終端の下方に設置されている。
なお、回収箱42に回収すべき小片と判定された被選別物小片6に、複数種類のプラスチック小片が含まれている場合も想定される。その場合には、例えば、回収箱42に回収すべき小片と判定された被選別物小片6について、インターフェログラムより、波数スペクトル、波長スペクトル、および、エネルギースペクトルの少なくともいずれか1つを求め、その値に基づいて、被選別物小片6の種別を判定し、さらなる選別を行うようにしてもよい。
また、上記の説明においては、赤外反射光40の測定は、被選別物小片6が赤外光分析装置23の下に来た時に測定を行うと説明した。しかしながら、被選別物小片6の有無に関わらず、赤外光39を照射し続け、赤外反射光40の測定を連続して行なった状態で、被選別物小片6が赤外光分析装置23の下に来た時に取得した赤外反射光40の測定結果のみを用いて、樹脂識別を行っても同様の効果が得られる。
この構成によれば、加圧や加熱による変形量に差が殆どないもの同士でも、選別が可能である。さらに、加圧によりプラスチック片を平坦化することになるので、FT−IRを用いた図13の選別精度が飛躍的に向上する効果がある。
以上のように、本実施の形態5においては、上記実施の形態1〜4と同様の効果が得られるとともに、さらに、本実施の形態5においては、搬送部3により搬送される被選別物小片6の表面に赤外光を照射し、当該表面で反射した赤外反射光のインターフェログラムをフーリエ変換型赤外分光法にて測定する赤外光分析装置23と、当該測定により得られたインターフェログラムに基づいて、被選別物小片6の種別を判定するコントローラ24とをさらに備えるようにしたので、加圧や加熱による変形量に差が殆どないもの同士でも、選別が可能である。
コンベア21の表面は、赤外光を吸収しないで反射するステンレス等の金属を用いても良い。この場合も、ベルベットと同様に、インターフェログラムの強度や、フーリエ変換で求めた波数スペクトル、波長スペクトルおよびエネルギースペクトルの少なくともいずれか1つを求め、その値に基づいて、被選別物小片6の種別を判別し、さらなる選別を行うようにしてもよい。
1 選別装置(リサイクルプラスチックの選別装置)、2 加圧部、3 搬送部、4 選別部、5,5a,5b 回収箱、6,6a,6b,6c,6d,6e 被選別物小片、7 容器、7a 外縁部、8 平板、9 弾性体、10 支持体、11 ローラ、12 ローラ支持体、13 温度制御部、14 コンベア送り部、15 ヘラ、16 加圧部位置制御部、17 スペーサ、20 供給装置、21 コンベア、23 赤外光分析装置、24 コントローラ、25 エアガン、26 エアバルブ、27 エア配管、28 分離装置、30 左側部分、31 中央部分、34,35 ガイド、39 照射赤外線、40 反射赤外光、41,42 回収箱。

Claims (5)

  1. 加圧により変形する樹脂種と加圧により変形しない樹脂種との2種以上の樹脂種が混在する被選別物小片に対して加圧を行い、前記変形する樹脂種の被選別物小片が一定の厚み以下になるまで当該加圧を行う加圧部と、
    前記加圧部による前記加圧を受けた前記被選別物小片を搬送する搬送部と、
    前記加圧部の前記加圧による前記被選別物小片の変形の有無を利用して、前記一定の厚み以下の厚みを有する被選別物小片と、前記一定の厚みより厚い厚みを有する被選別物小片とに、前記被選別物小片を選別する選別部と
    を備えたリサイクルプラスチックの選別装置。
  2. 加熱する温度を制御して前記被選別物小片を加熱する温度制御部をさらに備え、
    前記温度制御部により前記被選別物小片を所定時間加熱した後に、当該温度条件のまま前記加圧部による前記加圧を行う
    請求項1に記載のリサイクルプラスチックの選別装置。
  3. 前記加圧部は上下移動可能に設けられ、加圧実行時には下降して、前記被選別物小片の上方から前記被選別物小片に対して加圧を行い、加圧終了後は上昇して当該加圧を解除するものであって、
    前記加圧部の下降時の最下降位置の制御を行う加圧部位置制御手段をさらに備えた
    請求項1または2に記載のリサイクルプラスチックの選別装置。
  4. 前記搬送部により搬送される前記被選別物小片の表面に赤外光を照射し、当該表面で反射した赤外反射光のインターフェログラムをフーリエ変換型赤外分光法にて測定する赤外光分析装置と、
    前記測定により得られたインターフェログラムに基づいて、前記被選別物小片の種別を判定するコントローラと
    をさらに備えた請求項1から3までに記載のリサイクルプラスチックの選別装置。
  5. 加圧により変形する樹脂種と加圧により変形しない樹脂種との2種以上の樹脂種が混在する被選別物小片に対して加圧を行い、前記変形する樹脂種の被選別物小片が一定の厚み以下になるまで当該加圧を行う加圧ステップと、
    前記加圧ステップによる前記加圧を受けた前記被選別物小片を搬送する搬送ステップと、
    前記加圧ステップの前記加圧による前記被選別物小片の変形の有無を利用して、前記一定の厚み以下の厚みを有する被選別物小片と、前記一定の厚みより厚い厚みを有する被選別物小片とに、前記被選別物小片を選別する選別ステップと
    を備えたリサイクルプラスチックの選別方法。
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