JP2014140965A - 印刷装置、印刷方法及び印刷版 - Google Patents

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Abstract

【課題】 印刷版を微細に形成して高精細な印刷を行う。
【解決手段】 印刷媒体(110)へ画像パターンを印刷する印刷装置(100)であって、印刷版基体(11)に光軟化材料(12a)を塗布する光軟化材料塗布装置(101)、印刷版基体(11)に塗布された光軟化材料(12a)を硬化させる硬化装置(102)、記画像パターンに応じて光軟化材料(12b)に光を照射する第1軟化装置(103)、光軟化材料(12a)を回収して凹凸パターンを形成する第1光軟化材料回収装置(104)、凹凸パターン上にインク(13)を塗布するインク塗布装置(105)、印刷媒体(110)へインク(13)を転写する中間ブランケット(106)、光軟化材料(12b)に光を照射する第2軟化装置(107)及び光軟化材料(12a)を回収する第光軟化材料回収装置(108)を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、印刷版を用いる印刷装置、印刷方法及びそれに用いられる印刷版に関する。
印刷物を作成する方法としては、凸版印刷、凹版印刷、孔版印刷、平版印刷等多数の方式が提案され、実用化されている。これらの方式で共通する工程は、画像パターンに応じた凹凸や穴が形成された印刷版を用いる点である。印刷版の作成は、機械的な切削加工や、エッチング、電子彫刻、感光性材料を用いて行う方法、またデジタル化に対応して、コンピュータデータから直接印刷版を作製するCTP(Computer to Plate)法等多数の技術が開発されている。同じ画像を繰り返し複数枚印刷する場合、印刷版を使う方法は印字速度の速さ、画質及び印刷コストの点で有効である場合が多く、同一内容の印刷物を大量に印刷する場合には従来の印刷方法は非常に優れたものである。
しかし、顧客の宛名印刷や明細書等印字情報が変化する印刷物の場合、上記の印刷版を用いた方法では、版替えに要する時間やコストが増大し、印刷の効率が低くなる。このような需要に対応すべく、プリントオンデマンドの技術が進化している。プリントオンデマンド機器としては、主に電子写真方式とインクジェット方式を用いたものが広まりつつあるが、印字速度やトナー、インクのコストが上記の印刷方法に対する問題となっている。
このような問題を解決するために、特許文献1では、ドラム基体上に超音波硬化剤を塗布して、現像パターン(版)を形成する現像装置及び画像形成装置が開示されている。超音波硬化剤を用いた現像パターン(版)の形成に要する時間は数秒程度であり、現像パターンの形成に要する時間を早くしている。また、超音波硬化剤は空気による劣化が少ないことから、表面状態が安定な現像パターンが得られる。
図6は、特許文献1の画像形成装置に用いられる現像ユニットを含む画像形成ユニットの構成を示す断面模式図である。画像形成ユニット400を構成する現像装置401は、ドラム基体402、超音波硬化剤塗布装置403、超音波照射装置404、第1加熱装置405、超音波硬化剤回収装置406、湿し水塗布装置407、インク塗布装置408、湿し水回収装置409及び第2加熱装置410を有する。また、画像形成ユニット400は、インク塗布装置408と第2加熱装置410との間の当接領域P1において、ドラム基体402に当接する円筒状のブランケットローラ411と、ブランケットローラ411に当接領域P2において当接する円筒状の圧胴412をさらに備える。
超音波硬化剤塗布装置403は、ドラム基体402上に軟化(ゾル)状態の超音波硬化剤403xを塗布する。超音波照射装置404は、ドラム基体402上の超音波硬化剤の全面に超音波を照射して超音波硬化剤を硬化(ゲル)状態にする。第1加熱装置405は、画像パターンに対応してドラム基体402上の超音波硬化剤を所定の温度にまで部分加熱して、画像パターンに対応した部分のみの超音波硬化剤を軟化(ゾル)状態にする。第1加熱装置405は、平均抵抗800Ωの抵抗体を直線的に配置したヘッドで、ドラム基体402から約100μm〜約200μmの距離で近接配置して、硬化した超音波硬化剤を、約70℃以上に加熱させる。ドラム基体402上の超音波硬化剤のうち、第1加熱装置405で加熱した軟化部は、超音波硬化剤回収装置406によって、ドラム基体402上から回収され現像パターン(版)が形成される。ドラム基体402上の超音波硬化剤が回収された部分には、湿し水塗布装置407によって湿し水407wが塗布される。インク塗布装置408は、ドラム基体402上に液体インク408iを塗布する。液体インク408iは、湿し水407wが塗布されているドラム基体402表面には付着せず、超音波硬化剤表面のみに塗布される。ドラム基体402上に顕像化された画像パターン(インク像)は、公知のオフセット印刷機と同様に、当接領域P1でブランケットローラ411に転写される。さらに、ブランケットローラ411に転写された画像パターンは、当接領域P2で、ブランケットローラ411と圧胴412との間に供給された記録媒体P(搬送方向F)に転写される。湿し水回収装置409は、ドラム基体402の湿し水を回収する。記録媒体Pへの転写後、画像パターンを変更するとき、ドラム基体402上の超音波硬化剤は、第2加熱装置410によって全面加熱され軟化(ゾル)状態にされ、再び超音波硬化剤塗布装置403によって全面に超音波硬化剤403xが塗布される。
特開2012−66429号公報
しかしながら、特許文献1に示された画像形成ユニット400は、第1加熱装置405で超音波硬化剤を加熱していたが、第1加熱装置405は抵抗体を直線的に配置したヘッドであるため、超音波硬化剤の微細な部分加熱ができなかった。即ち、画像形成ユニット400は、第1加熱装置405をドラム基体402に近接配置し、超音波硬化剤が加熱されて軟化した部分を回収して印刷版を形成していたが、第1加熱装置405を近接配置した部分の周辺にも熱拡散し、所望の部分よりも広範囲が軟化して回収されるため、印刷版を微細に形成できず、高精細な印刷を行うことができないという課題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、印刷版を微細に形成し、高精細な印刷を行うことができる印刷装置及び印刷方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の印刷装置は、印刷媒体へ画像パターンを印刷する装置であって、印刷版基体に光軟化材料を塗布する光軟化材料塗布手段、印刷版基体に塗布された光軟化材料を硬化させる硬化手段、画像パターンに応じて光軟化材料に光を照射し、凹凸パターンを形成するパターン形成手段、凹凸パターン上にインクを塗布するインク塗布手段、印刷媒体へインクを転写する転写手段、及び、光軟化材料に光を照射し光軟化材料を回収する光軟化材料回収手段を含むことを特徴としている。
また、印刷版基体に湿し水を塗布する湿し水塗布装置をさらに備えてもよい。
また、光軟化材料回収手段により回収された光軟化材料から不純物を除去する除去装置をさらに備えてもよい。
本発明の印刷方法は、印刷媒体へ画像パターンを印刷する方法であって、印刷版基体に光軟化材料を塗布する光軟化材料塗布工程、印刷版基体に塗布された光軟化材料を硬化させる硬化工程、画像パターンに応じて光軟化材料に光を照射し、凹凸パターンを形成するパターン形成工程、凹凸パターン上にインクを塗布するインク塗布工程、印刷媒体へ前記インクを転写する転写工程、及び、光軟化材料に光を照射し光軟化材料を回収する光軟化材料回収工程を含むことを特徴としている。
本発明の印刷版は、印刷版基体に光軟化材料を塗布した印刷版であって、光軟化材料は、紫外光照射により流動性が向上し、可視光照射又は加熱により流動性が低下することを特徴としている。
本発明の印刷装置、印刷方法及び印刷版によれば、光照射により印刷版を微細に形成できるため、高精細な印刷を行うことができる。
実施形態1に係る印刷方法について説明するための概念図である。 実施形態1に係る印刷装置について説明するための概略図である。 実施形態2に係る印刷方法について説明するための概念図である。 実施形態2に係る印刷装置について説明するための概略図である。 実施形態3に係る印刷装置について説明するための概略図である。 従来技術の画像形成装置に採用される現像ユニットを含む画像形成ユニットの構成を示す断面模式図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施形態1について、図1から図2に基づいて説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の印刷版は、光照射により流動性が向上する光軟化材料を用いている。光軟化材料として、特開2011−256291号公報に記載の材料を用いることができ、例えば、下記の一般式(1)又は(2)で示される化合物を用いる。
〔式(1)、(2)中、Rは、下記の一般式(3)で表される基であり、nは、1〜4の整数を示す。〕
光軟化材料は、分子中にシス−トランス光異性化可能な官能基を複数もち、流動性を失った固体状態においても立体的な要因により分子内の光異性化官能基が密に詰まらず、シス−トランス光異性化可能である。光軟化材料は、紫外光を照射することで、流動性が向上して固体状態から液体状態へと変化し、可視光を照射するか又は加熱することで流動性が低下して液体状態から固体状態へと変化する。
本実施形態の印刷版は、光軟化材料を用いているため、固体状態の光軟化材料に部分的に紫外光を照射し紫外光が照射された部分だけを液体状態にして回収することで、凹凸パターンを形成することができる。300nm〜400nmの短い波長の紫外光は、レーザ光の径を小さくすることができるため、本実施形態の印刷版は、レーザ光源を用いて微細な凹凸パターンを形成することができる。
図1は、本実施形態の印刷方法を説明するための概念図である。図1(a)から図1(h)に図示した処理を順に行うことで、凹凸パターンを有する印刷版を形成し、所望の画像パターンを印刷媒体へ印刷し、凹凸パターンを消去することができる。また、図1(h)に図示した処理を行った後は、図1(a)に戻り、繰り返し印刷を行うことができる。
まず、図1(a)のように、印刷版基体11へ液体状態の光軟化材料12aを塗布する。次に、図1(b)のように、図1(a)で塗布された液体状態の光軟化材料12aを固体状態の光軟化材料12bに硬化させる。ここで、液体状態の光軟化材料12aの硬化は、可視光の照射又は加熱によって行われる。次に、図1(c)のように、所望の画像パターンに基づいて、光軟化材料12bに紫外光を照射し、固体状態の光軟化材料12bを部分的に液体状態の光軟化材料12aに軟化させる。次に、図1(d)のように、液体状態の光軟化材料12aを回収し、画像パターンに対応する凹凸パターンを有する印刷版を形成する。該印刷版は、印刷版基体11及び光軟化材料12bからなり、光軟化材料12aを回収された部分は印刷版基体11が露出して凹凸パターンの凹部を形成する。次に、図1(e)のように、凹凸パターンの凹部に液状のインク13を塗布する。そして、図1(f)のように、凹部に付着したインク13を図示していない印刷媒体へ転写することで、上記画像パターンを印刷媒体へ印刷することができる。印刷媒体へインク13を転写した後、図1(g)のように、印刷版基体11に残っている固体状態の光軟化材料12bに紫外光を照射し、液体状態の光軟化材料12aに軟化させる。次に、図1(h)のように、光軟化材料12aを回収することで印刷版基体11から凹凸パターンを消去する。そして、図1(a)に戻り、再度光軟化材料12aを印刷版基体11に塗布し、次の画像パターンの印刷に備える。
図2は、本実施形態の印刷装置について説明するための概略図である。印刷装置100は、印刷版基体11、光軟化材料塗布装置101、硬化装置102、第1軟化装置103、第1光軟化材料回収装置104、インク塗布装置105、中間ブランケット106、第2軟化装置107及び第2光軟化材料回収装置108を備える。
印刷版基体11は、アルミやステンレス等の金属部材で構成され、回転方向11rに回転する円筒状の部材である。
光軟化材料塗布装置101は、回転可能な円筒状のローラであり、液体状態の光軟化材料12aを印刷版基体11へ塗布する。ここでは、光軟化材料12aの厚みを、5μm〜20μmとしたが、使用するインク13の特性等により適宜選択してもよい。また、スキージ等で余剰な光軟化材料12aを除去して光軟化材料12aの厚みを均一にしてもよい。
硬化装置102は、印刷版基体11の回転方向11rにおける光軟化材料塗布装置101の下流側に位置し、光軟化材料12aを固体状態の光軟化材料12bに硬化させる。ここで、硬化装置102は、光軟化材料12aに波長が400nm〜600nmの可視光を照射する光源又は光軟化材料12aを加熱するヒータである。
第1軟化装置103及び第1光軟化材料回収装置104は、光軟化材料12bに光を照射して凹凸パターンを形成するパターン形成手段である。
第1軟化装置103は、印刷版基体11の回転方向11rにおける硬化装置102の下流側に位置し、光軟化材料12bに波長が300nm〜400nmの紫外光を照射する光源である。第1軟化装置103は、所望の画像パターンに基づいて光軟化材料12bに紫外光の書き込みを行い、固体状態の光軟化材料12bを部分的に液体状態の光軟化材料12aに軟化させる。紫外光の書き込みは、レーザスキャンユニット等、公知の技術を用いることができる。
第1光軟化材料回収装置104は、印刷版基体11の回転方向11rにおける第1軟化装置103の下流側に位置し、表層に吸水性を備える回収部材である。第1光軟化材料回収装置104は第1軟化装置103によって部分的に軟化した光軟化材料12aを回収し、画像パターンに対応する凹凸パターンを有する印刷版を形成する。第1光軟化材料回収装置104は、エアー吸引によって光軟化材料12aを回収するような構成でも良く、液体状態の光軟化材料が薄く塗布された円筒状のローラでもよい。
インク塗布装置105は、印刷版基体11の回転方向11rにおける第1光軟化材料回収装置104の下流側に位置し、回転可能な円筒状のローラであり、インク13を印刷版基体11へ塗布する。インク13として、水性のインクを用いる。光軟化材料12bは疎水性を有し、水性のインク13を用いることで、光軟化材料12aが回収された凹部、即ち印刷版基体11表面にインク13が付着しやすくなる。なお、印刷装置100は、図示しないスキージ等を備え、インク13塗布後、凸部、即ち光軟化材料12bの表面に付着した余剰なインク13を除去する。
中間ブランケット106は、印刷版基体11の回転方向11rにおけるインク塗布装置105の下流側に位置し、回転可能な円筒状のローラであり、インク13を印刷媒体110へ転写する。凹部、即ち印刷版基体11の表面に付着したインク13は、中間ブランケット106に転写される。そして、中間ブランケット106に転写されたインク13が、図示しない搬送ローラにより搬送される印刷媒体110へ転写されることで、所望の画像パターンが印刷媒体110に印刷される。
第2軟化装置107及び第2光軟化材料回収装置108は、光軟化材料12bに光を照射して軟化した光軟化材料12aを回収する光軟化材料回収手段である。
第2軟化装置107は、印刷版基体11の回転方向11rにおける中間ブランケット106の下流側に位置し、光軟化材料12bに波長が300nm〜400nmの紫外光を照射する光源である。第2軟化装置107は、インク13を転写した後に、印刷版基体11に残って凹凸パターンを形成している光軟化材料12bを全て液体状態の光軟化材料12aに軟化させる。
第2光軟化材料回収装置108は、印刷版基体11の回転方向11rにおける第2軟化装置107の下流側かつ光軟化材料塗布装置101の上流側に位置し、表層に吸水性を備える回収部材である。第2光軟化材料回収装置108は、印刷版基体11に残っている光軟化材料12aを全て回収し、凹凸パターンを消去する。第2光軟化材料回収装置108は、第1光軟化材料回収装置104と同様に、エアー吸引によって光軟化材料12aを回収するような構成でも良く、液体状態の光軟化材料が薄く塗布された円筒状のローラでもよい。
印刷装置100は、所望の画像パターンに基づいて光軟化材料12bに紫外光を照射し、画像パターンに対応する凹凸パターンを有する印刷版を形成し、該印刷版を用いて印刷媒体110に画像パターンを印刷しており、画像パターンの印刷の要求に応じて、迅速に印刷版を作成して印刷を行うことができる。また、印刷を終えた後は、光軟化材料を回収して再塗布することで、即座に次の印刷を行うことができる。
印刷版の凹凸パターンを波長が10μm程度の赤外光を用いて加熱して形成しようとすると、照射されるレーザ光の径は数十μmと大きくなり、微細な凹凸パターンを形成できない。印刷装置100は、第1軟化装置103により、波長が300nm〜400nmの紫外光を照射して印刷版の凹凸パターンを形成しているため、径の小さなレーザ光を用いて印刷版に微細な凹凸パターンを形成することができる。また、微細な凹凸パターンを有する印刷版を用いて印刷するため、高精細な印刷を行うことができる。
塗布されるインクは、完全に転写されずに印刷版に微量に残る場合があり、繰り返し印刷を行う際に光軟化材料を回収せずに使い続けると、転写されずに残るインク等の汚れにより光軟化材料に劣化が発生する。また、次の印刷時に、劣化した光軟化材料を回収せずに新たな光軟化材料を塗布すると、劣化した光軟化材料と新たな光軟化材料の比率が前の印刷時の凹凸パターンによって均一とならず、印刷版の表面状態が安定しない。印刷装置100は、印刷を終えた後、光軟化材料を全て回収して印刷版の履歴を消去することができるため、繰り返し印刷を行っても印刷版の表面状態が安定し、高品位な印刷を行うことができる。
光軟化材料塗布装置101は、未使用の光軟化材料12aを塗布してもよいが、第2光軟化材料回収装置108で回収した光軟化材料12aを再塗布するようにしてもよい。また、光軟化材料塗布装置101は、第1光軟化材料回収装置104で回収した光軟化材料12aを再塗布するようにしてもよい。
光軟化材料塗布装置101は、光軟化材料を液体状態にして塗布するために光軟化材料に紫外光を照射する光源を備えてもよい。また、第1光軟化材料回収装置104及び第2光軟化材料回収装置108は、回収した光軟化材料が硬化しないように、回収した光軟化材料へ紫外光を照射する光源を備えてもよい。
以上説明したとおり、本発明の印刷装置は、紫外光を照射して印刷版に微細な凹凸パターンを形成できるため、高精細な印刷を行うことができる。
〔実施形態2〕
次に、本発明の実施形態2について、図3及び図4に基づいて説明する。なお、実施形態1と実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態は、印刷版の凹部に湿し水を塗布し、インクを印刷版の凸部に塗布して印刷する点で実施形態1と異なる。
図3は、本実施形態の印刷方法を説明するための概念図である。図3(a)から図3(j)に図示した処理を順に行うことで、凹凸パターンを有する印刷版を形成し、所望の画像パターンを印刷媒体へ印刷し、凹凸パターンを消去することができる。また、図3(j)に図示した処理を行った後は、図3(a)に戻り、繰り返し印刷を行うことができる。
図3(a)から図3(d)までの処理は、図1(a)から図1(d)までの処理と同様であるので、説明を省略する。凹凸パターンを形成した後、図3(e)のように、凹凸パターンの凹部に湿し水21を塗布する。次に、図3(f)のように、凹凸パターンの凸部にインク22を塗布する。次に、図3(g)のように、凸部に付着したインク22を図示していない印刷媒体へ転写することで、画像パターンを印刷媒体へ印刷する。次に、図3(h)のように、湿し水21を回収する。その後、図3(i)及び図3(j)の処理は、図1(g)及び図(h)の処理と同様であるので説明を省略する。
図4は、本実施形態の印刷装置について説明するための概略図である。印刷装置200は、印刷装置100の構成に加えて、さらに湿し水塗布装置201及び湿し水回収装置202を備える。
湿し水塗布装置201は、印刷版基体11の回転方向11rにおける第1光軟化材料回収装置104の下流側かつインク塗布装置105の上流側に位置し、印刷版基体11に湿し水21を塗布する。湿し水塗布装置201は、ローラによる塗布、スプレー噴霧による塗布等、通常のオフセット印刷装置と同様のものを使用できる。光軟化材料12bは疎水性を有するため、湿し水21は印刷版の凹部、即ち印刷版基体11表面に付着する。
インク塗布装置105は、実施形態1と同様の構成であるが、疎水性のインク22を塗布する。インク22は、例えば油性インクやUVインク等である。インク22は、湿し水21が塗布された印刷版の凹部には付着せず、凸部、即ち光軟化材料12bの表面に付着する。光軟化材料12bに付着したインク22は、実施形態1と同様に中間ブランケット106を介して印刷媒体110に転写される。
湿し水回収装置202は、印刷版基体11の回転方向11rにおける中間ブランケット106の下流側かつ第2軟化装置107の上流側に位置し、湿し水21を回収する。湿し水回収装置202は、通常のオフセット印刷装置と同様のものを使用できる。
本実施形態においては、疎水性のインクと湿し水を用いるような印刷方法でも、紫外光を照射して印刷版に微細な凹凸パターンを形成できるため、高精細な印刷を行うことができる。
〔実施形態3〕
次に、本発明の実施形態3について、図5に基づいて説明する。なお、実施形態1と実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態は、インクを転写して光軟化材料を回収した後、回収した光軟化材料から不純物を除去する点で実施形態1及び2と異なる。
図5は、本実施形態の印刷装置について説明するための概略図である。印刷装置300は、印刷装置100の構成に加えて、さらに再生装置301、除去装置302及び光軟化材料供給装置303を備える。インク塗布装置105で塗布され、中間ブランケット106に転写されたインク13は、完全には中間ブランケット106に転写されず、液体状態にした光軟化材料12aに混入する場合がある。また、光軟化材料を長期に亘って使用すると、経年劣化による特性の変化が発生する場合があり、例えば、紫外線の照射により完全に液体状態にならず、固体状態の光軟化材料12bが液体状態の光軟化材料12aに混入する場合がある。
また、ここでは、印刷装置100の構成に再生装置301、除去装置302及び光軟化材料供給装置303を備える場合について示しているが、印刷装置200と同様に湿し水塗布装置及び湿し水回収装置を備えていてもよい。湿し水塗布装置及び湿し水回収装置を備えた場合、塗布された湿し水は、インクと同様に完全に回収できない湿し水も光軟化材料に混入する場合がある。光軟化材料に不純物が混入すると、凹凸パターンの表面状態が不安定となる恐れがある。
第1光軟化材料回収装置104及び第2光軟化材料回収装置108で回収された光軟化材料12aは、再生装置301へ送られる。再生装置301は、回収された光軟化材料12aを撹拌する。そして、除去装置302によって不純物を除去する。光軟化材料12aを撹拌すると、固体物質は沈殿し、水性インク等は液面に相分離する。除去装置302は、底に沈殿した固体物質及び液面に相分離した物質を不純物として除去する。そして、光軟化材料供給装置303から新規の光軟化材料を適宜供給し、不純物が除去された光軟化材料12aを光軟化材料塗布装置101へ送り、常に安定した品質の光軟化材料12aを印刷版基体11へ塗布できるようにする。
以上説明したとおり、本実施形態は、回収した光軟化材料から不純物を除去して常に安定した品質で印刷版基体へ塗布するため、印刷版の表面状態が経時に亘り安定し、高品位な印刷を行うことができる。
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
11 印刷版基体
12a 光軟化材料(液体状態)
12b 光軟化材料(固体状態)
13、22 インク
21 湿し水
100、200、300 印刷装置
101 光軟化材料塗布装置
102 硬化装置
103 第1軟化装置
104 第1光軟化材料回収装置
105 インク塗布装置
106 中間ブランケット
107 第2軟化装置
108 第2光軟化材料回収装置
110 印刷媒体
201 湿し水塗布装置
202 湿し水回収装置
301 再生装置
302 除去装置
303 光軟化材料供給装置

Claims (5)

  1. 印刷媒体へ画像パターンを印刷する印刷装置であって、
    印刷版基体に光軟化材料を塗布する光軟化材料塗布手段、
    前記印刷版基体に塗布された前記光軟化材料を硬化させる硬化手段、
    前記画像パターンに応じて前記光軟化材料に光を照射し、凹凸パターンを形成するパターン形成手段、
    前記凹凸パターン上にインクを塗布するインク塗布手段、
    前記印刷媒体へ前記インクを転写する転写手段、及び、
    前記光軟化材料に光を照射し前記光軟化材料を回収する光軟化材料回収手段を含むことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記印刷版基体に湿し水を塗布する湿し水塗布装置をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記光軟化材料回収手段により回収された前記光軟化材料から不純物を除去する除去装置をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 印刷媒体へ画像パターンを印刷する印刷方法であって、
    印刷版基体に光軟化材料を塗布する光軟化材料塗布工程、
    前記印刷版基体に塗布された前記光軟化材料を硬化させる硬化工程、
    前記画像パターンに応じて前記光軟化材料に光を照射し、凹凸パターンを形成するパターン形成工程、
    前記凹凸パターン上にインクを塗布するインク塗布工程、
    前記印刷媒体へ前記インクを転写する転写工程、及び、
    前記光軟化材料に光を照射し前記光軟化材料を回収する光軟化材料回収工程を含むことを特徴とする印刷方法。
  5. 印刷版基体に光軟化材料を塗布した印刷版であって、
    前記光軟化材料は、紫外光照射により流動性が向上し、可視光照射又は加熱により流動性が低下することを特徴とする印刷版。
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