JP2014139558A - 加熱試験装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】取り扱いが容易な加熱試験装置を提供する。
【解決手段】加熱試験装置10は、被試験対象物Wをクランプして温度差を与える高温側ユニット11および低温側ユニット12と、被試験対象物Wをクランプする第1方向Aおよびこれと直交する第2方向Bに低温側ユニット12を移動させる移動テーブル部13とを備える。高温側ユニット11は、高温側プレート14を備える。低温側ユニット12は、低温側プレート17A、17Bを備える。移動テーブル部13の第2方向Bへの移動によって、低温側プレート17Aまたは低温側プレート17Bのクランプ面の少なくともいずれか一方が高温側プレート14のクランプ面に対向する。
【選択図】図1

Description

本発明は、加熱試験装置に関し、特に、被試験対象物に温度差を与えて加熱試験を行う加熱試験装置に適用して有効な技術に関する。
特開2008−182011号公報(特許文献1)には、熱電変換システム信頼性評価装置において、熱を効率的に取り込めるように被試験対象物を熱源に圧接して押さえつけることが記載されている(特にその明細書段落[0003])。その具体的手段として、高温側に、被試験対象物全体を均一に圧接する均一圧接力負荷機構部を設けることが記載されている(特に特許文献1の明細書段落[0015]、[0020])。
特開2008−182011号公報
しかしながら、特許文献1に記載のように、高温側に設けられた均一圧接力負荷機構部は、熱の影響を受けやすく、ばねなどの構成部材が熱変形するなど、取り扱いが難しいものとなる。また、熱変形が起こりにくい部材を用いると、装置価格が高くなってしまう。
本発明の目的は、取り扱いが容易な加熱試験装置を提供することにある。また、本発明の他の目的は、低価格の加熱試験装置を提供することにある。本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明における加熱試験装置の一解決手段は、被試験対象物に温度差を与えて加熱試験を行う加熱試験装置であって、被試験対象物をクランプして温度差を与える高温側および低温側ユニットと、前記低温側ユニットを支持し、被試験対象物をクランプする第1方向およびこれと直交する第2方向に前記低温側ユニットを移動させる移動テーブル部と、を備え、前記高温側ユニットは、被試験対象物と接する高温側クランプ面を有する高温側プレートを備え、前記低温側ユニットは、被試験対象物と接する低温側クランプ面を有する第1および第2低温側プレートを備え、前記第1低温側プレートと前記第2低温側プレートとが、前記第2方向に隣接して設けられ、前記移動テーブル部の前記第2方向への移動によって、前記第1または第2低温側プレートの低温側クランプ面の少なくともいずれか一方が前記高温側プレートの高温側クランプ面に対向することを特徴とする。
これによれば、例えば、第1低温側プレートに一つの被試験対象物を載置して、一つの被試験対象物に対して加熱試験を行うこともできるし、第1および第2低温側プレートのそれぞれに一つの被試験対象物を載置して、二つの被試験対象物に対して同時に加熱試験を行うこともできる。このように、一つまたは複数の被試験対象物に対する加熱試験装置の取り扱い(加熱試験)は、被試験対象物の数に合わせて低温側ユニットを支持する移動テーブル部を第2方向に移動することで容易に行うことができる。また、移動テーブル部を含んで構成されるクランプ機構を、高温側ユニットではなく低温側ユニットに設けることで、熱の影響を受けにくくすることができる。
また、前記加熱試験装置として、前記低温側ユニットは、前記第1低温側プレートの低温側クランプ面の反対側の背面に設けられた第1ヒートシンクと、前記第2低温側プレートの低温側クランプ面の反対側の背面に設けられた第2ヒートシンクと、前記第1ヒートシンクに対向して設けられ、該第1ヒートシンクに送風する第1ファンと、前記第2ヒートシンクに対向して設けられ、該第2ヒートシンクに送風する第2ファンと、を備え、前記第1および第2ファンの回転数が、それぞれ独立して制御されることが好ましい。これによれば、第1低温側プレートに載置される被試験対象物と、第2低温側プレートに載置される被試験対象物とが、異なる種類の場合であっても、それぞれで温度を一定に調節することができる。
また、前記加熱試験装置として、前記低温側ユニットは、前記第1ヒートシンクとエアギャップを介して前記第1ファンの回転中央部に設けられたスポンジ状の第1断熱部材と、前記第2ヒートシンクとエアギャップを介して前記第2ファンの回転中央部に設けられたスポンジ状の第2断熱部材と、を備えることが好ましい。また、前記加熱試験装置として、前記低温側ユニットは、前記第1ヒートシンクと直接接して前記第1ファンの外周部に設けられた第3断熱部材と、前記第2ヒートシンクと直接接して前記第2ファンの外周部に設けられた第4断熱部材と、を備えることが好ましい。これによれば、第1および第2ヒートシンクの熱をそれぞれ第1および第2ファンに伝わりにくくすることができる。
また、前記加熱試験装置として、前記移動テーブル部は、載置板と、該載置板に起立して設けられる複数のコイルばねとを備え、前記複数のコイルばねは、前記第1低温側プレートを該第1低温側プレートの周囲で支持し、前記第2低温側プレートを該第2低温側プレートの周囲で支持していることが好ましい。これによれば、被試験対象物を高温側および低温側ユニットでクランプした際に、コイルばねが撓むことで被試験対象物の片当たりを防止することができる。
また、前記加熱試験装置として、前記移動テーブル部は、前記第2方向に隣接する前記第1および第2低温側プレートの間であって、前記載置板に一端部が固定され、他端部が前記第1方向へ延在するゲージを備え、前記ゲージは、短手両側に長手方向に沿って目盛りが振られており、それぞれの目盛り上に前記第1および第2低温側プレートの位置を示す針部が設けられることが好ましい。これによれば、クランプ時のコイルばねの撓み量を確認することができ、コイルばねの撓み量とそのばね定数から間接的に被試験対象物への押しつけ荷重(クランプ力)を測定することができる。
また、前記加熱試験装置において、前記高温側ユニットは、複数のヒータと、複数の熱電対とを備え、前記ヒータと前記熱電対とが、交互に前記高温側クランプ面に沿って前記高温側プレートに設けられ、前記高温側クランプ面と対向している前記低温側クランプ面は、一つの前記熱電対と対向し、かつ、該一つの熱電対を挟む二つの前記ヒータと対向することが好ましい。これによれば、被試験対象物に対して正確な温度を均一に加えることができる。
また、前記加熱試験装置として、前記複数の熱電対で前記高温側プレートの温度をモニターしながら、前記複数のヒータの温度を制御する制御ユニットを備え、前記制御ユニットは、前記高温側および低温側ユニットを内包する本体部から離して設けられることが好ましい。これによれば、高温となる本体部から離れた位置で制御させることができ、実証試験形態の自由度を高めることができる。
また、前記加熱試験装置として、前記移動テーブル部は、前記第1方向に前記低温側ユニットを移動させる構造がジャッキで構成されることが好ましい。これによれば、高価な電動昇降機などを用いずに、パンタグラフジャッキなど手動によるジャッキを用いて低価格の加熱試験装置を提供することができる。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。本発明によれば、取り扱いが容易な加熱試験装置や低価格の加熱試験装置を提供することができる。
本発明の一実施形態における加熱試験装置の構成を説明する図である。 図1に示す加熱試験装置の要部を説明する図である。 図2に示す低温側ユニットを説明する図である。 図3に示すコイルばねを説明する図である。 図1に示す風量調節部を説明する図である。 図1に示す加熱試験装置の動作を説明する図である。 図1に示す加熱試験装置の動作を説明する図である。
以下の本発明における実施形態では、必要な場合に複数のセクションなどに分けて説明するが、原則、それらはお互いに無関係ではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細などの関係にある。このため、全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
また、構成要素の数(個数、数値、量、範囲などを含む)については、特に明示した場合や原理的に明らかに特定の数に限定される場合などを除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。また、構成要素などの形状に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうではないと考えられる場合などを除き、実質的にその形状などに近似または類似するものなどを含むものとする。
本発明の実施形態における加熱試験装置10について、図1〜図7を参照して説明する。
図1は、加熱試験装置10の構成を説明する図である。また、図2は、加熱試験装置10の要部(低温側ユニット12周辺)を説明する図である。また、図3は、低温側ユニット12の要部を説明する図であり、説明を明解にするために、一部を省略して示している。また、図4は、図3に示すコイルばね25を説明する断面図である。また、図5は、図1に示す風量調節部70を説明する図である。
また、図6および図7は、加熱試験装置10の加熱試験動作を説明する図であり、図6が二つの被試験対象物Wa、Wb(本実施形態では、これらは、被試験対象物Wと記し、同一のものとして説明する場合がある。)に同時に加熱試験を行う場合、図7が一つの被試験対象物Wにのみ加熱試験を行う場合を示している。これら図6および図7では、説明を明解にするために、被試験対象物Wにハッチングを付している。
図1に示すように、加熱試験装置10は、本体部50を構成する筐体を備えている。また、加熱試験装置10は、本体部50の内部に設けられた、高温側ユニット11および低温側ユニット12と、クランプ機構を構成する移動テーブル部13とを備えている。また、加熱試験装置10は、本体部50の外部に設けられた制御ユニット30を備えている。高温側ユニット11は、本体部50の内部で固定して設けられている。低温側ユニット12は、本体部50の内部で移動テーブル部13によって移動可能に設けられている。移動テーブル部13は、低温側ユニット12を支持しており、被試験対象物Wをクランプする第1方向Aおよびこれと直交する第2方向Bに低温側ユニット12を移動させる。
これらから構成される加熱試験装置10は、被試験対象物Wに高温側と低温側との温度差を与えて加熱試験を行うものであり、高温側ユニット11および低温側ユニット12が被試験対象物Wをクランプして温度差を与える(図6、図7参照)。被試験対象物Wとしては、例えば、温度差で発電を行う熱電素子や熱電モジュールが挙げられる。
図6、図7に示すように、高温側ユニット11は、複数のヒータ15A、15B、15C、15D(本実施形態では、これらは、ヒータ15と記し、同一のものとして説明する場合がある。)と、複数の熱電対16A、16B、16C(本実施形態では、これらは、熱電対16と記し、同一のものとして説明する場合がある。)とを有している(図1参照)。また、高温側ユニット11は、被試験対象物Wと接する高温側クランプ面14aに沿ってヒータ15と熱電対16とが交互に設けられた高温側プレート14を有している。
各ヒータ15は、例えば、カートリッジヒータであり、出力が300Wである。また、各熱電対16は、高温側プレート14の短手方向中央の温度を測定するように設けられている。また、高温側プレート14は、高温側クランプ面14aが、例えば100mm×150mmの平面視長方形状(矩形状)である。また、高温側プレート14は、例えば、耐熱ニッケルめっき処理が施された純銅から構成される。純銅を用いることで、高温側プレート14の温度分布を均一なものとし易くなるが、耐熱性を重視した材料を用いてもよい。
図2に示すように、低温側ユニット12は、被試験対象物Wと接する低温側クランプ面19aが設けられた低温側プレート17Aと、被試験対象物Wと接する低温側クランプ面19bが設けられた低温側プレート17Bとを有している。本実施形態では、これら低温側プレート17Aおよび低温側プレート17Bは、低温側プレート17と記し、同一のものとして説明する場合がある。また、本実施形態では、低温側クランプ面19aおよび低温側クランプ面19bは、低温側クランプ面19と記し、同一のものとして説明する場合がある。
これら低温側プレート17A、17Bは、第2方向Bに隣接して設けられている。低温側プレート17A、17Bは、例えばアルマイト処理が施されたアルミニウム合金から構成される。また、低温側プレート17は、低温側クランプ面19a、19bが、例えば80mm×80mmの平面視正方形状(矩形状)である。
また、低温側ユニット12は、低温側プレート17Aに設けられ、低温側プレート17A(低温側クランプ面19a)の中央の温度を測定する熱電対22Aと、低温側プレート17Bに設けられ、低温側プレート17B(低温側クランプ面19b)の中央の温度を測定する熱電対22Bとを有している。本実施形態では、これら熱電対22Aおよび熱電対22Bは、熱電対22と記し、同一のものとして説明する場合がある。
図3に示すように、低温側ユニット12は、低温側プレート17Aと一体に形成され、低温側クランプ面19aと反対側の背面に設けられたヒートシンク(冷却フィン)18Aと、低温側プレート17Bと一体に形成され、低温側クランプ面19bと反対側の背面に設けられたヒートシンク(冷却フィン)18Bとを有している。本実施形態では、これらヒートシンク18Aおよびヒートシンク18Bは、ヒートシンク18と記し、同一のものとして説明する場合がある。なお、本実施形態では、低温側プレート17とヒートシンク18とが一体に形成されたものとして説明するが、別部品として低温側プレート17とヒートシンク18とが組み立てられたものであってもよい。
また、低温側ユニット12は、低温側プレート17Aの下方であって、ヒートシンク18Aと対向して設けられ、ヒートシンク18Aに送風する冷却ファン21Aと、低温側プレート17Bの下方であって、ヒートシンク18Bと対向して設けられ、ヒートシンク18Bに送風する冷却ファン21Bとを有している。本実施形態では、これら冷却ファン21Aおよび冷却ファン21Bは、冷却ファン21と記し、同一のものとして説明する場合がある。冷却ファン21が回転(駆動)することによって発生したエアが、ヒートシンク18へ吹き付けられることで、低温側プレート17が低温となる。
また、低温側ユニット12は、ヒートシンク18Aとエアギャップを介して冷却ファン21Aの回転中央部に貼付して設けられたスポンジ状の断熱シート(断熱部材)90Aと、ヒートシンク18Bとエアギャップを介して冷却ファン21Bの回転中央部に貼付して設けられたスポンジ状の断熱シート(断熱部材)90Bとを有している。本実施形態では、これら断熱シート90Aおよび断熱シート90Bは、断熱シート90と記し、同一のものとして説明する場合がある。
また、低温側ユニット12は、冷却ファン21Aの外周部の四隅にヒートシンク18Aと対向して設けられた断熱ワッシャー(断熱部材)91Aと、冷却ファン21Bの外周部の四隅にヒートシンク18Bと対向して設けられた断熱ワッシャー(断熱部材)91Bとを有している。本実施形態では、これら断熱ワッシャー91Aおよび断熱ワッシャー91Bは、断熱ワッシャー91と記し、同一のものとして説明する場合がある。
また、低温側ユニット12は、ヒートシンク18Aとは反対側で冷却ファン21Aに設けられ、冷却ファン21Aを保護するファンガード92Aと、ヒートシンク18Bとは反対側で冷却ファン21Bに設けられ、冷却ファン21Bを保護するファンガード92Bを有している。実施形態では、これらファンガード92Aおよびファンガード92Bは、ファンガード92と記し、同一のものとして説明する場合がある。
図3に示すように、冷却ファン21は、その四隅のそれぞれに設けられた貫通孔を通る長ねじ93を用いて、断熱ワッシャー91、ファンガード92と共に、ヒートシンク18に対して、取り付けられる(共締めされる)。この際、ヒートシンク18と断熱シート90とは接触せずに、その間にエアギャップが設けられるようにし、ヒートシンク18と断熱ワッシャー91とが接触するようにしている。このようにして、ヒートシンク18の熱が冷却ファン21へ伝わりにくくしている。
具体的には、まず、断熱ワッシャー91には、断熱性、耐熱性を有する材料、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を用いている。PTFEから構成された断熱ワッシャー91は、240℃での使用にも耐えることができる。
そして、断熱シート90には、例えば、スポンジ状のシリコーン樹脂を用いている。スポンジ状のシリコーン樹脂(ゴムスポンジ)から構成された断熱シート90は、200℃での使用にも耐えることができる。また、断熱シート90をスポンジ状とすることで、エアギャップと合わせて断熱性を高めることができる。このようにして、特に、冷却ファン21の回転中央部(モータ部)に熱が伝わりにくい構造が構成されている。
なお、本実施形態では、耐熱性、機械的性質、装置価格などを考慮して、断熱部材の断熱シート90や断熱ワッシャー91に、PEFEやシリコーン樹脂を用いたが、その他の樹脂やセラミック系の部材を用いることもできる。
このように、ヒートシンク18から冷却ファン21へ熱が伝わりにくい構造であるため、冷却ファン21の使用温度を下げることができるので、冷却ファン21の寿命を延ばすことができる。これにより、加熱試験装置10の信頼性を向上することができる。また、ヒートシンク18(低温側プレート17)の温度が、例えば150℃が超えるような場合であっても、定格温度の上限が、例えば60℃〜70℃程度の冷却ファン21を用いることもできる。また、低温側プレート17の温度上限を上げることもできるようになり、作業者による試験条件(評価)の自由度を高めることができ、取り扱いが容易となる。
図2に示すように、移動テーブル部13は、被試験対象物Wをクランプする第1方向Aに低温側ユニット12を移動させるジャッキ構造部と、第2方向Bに低温側ユニットを移動させるシフト構造部とを備えている。ジャッキ構造部は、ハンドル13Aを有して、このハンドル13Aを手動で回すことで昇降するねじ式のジャッキ(パンダグラフジャッキ)であり、低温側ユニット12を昇降させる。シフト構造部は、ジャッキ構造部が固定される載置板13Bおよびこれを本体部50の底面(図1参照)に固定する複数のつまみねじ13Cを有しており、つまみねじ13Cを外してジャッキ構造部が搭載されている載置板13Bをずらすことによって、低温側ユニット12をシフトさせる。このような移動テーブル部13によれば、高価な電動昇降機などを用いずに、低価格の加熱試験装置10を提供することができる。
また、移動テーブル部13は、三つの面23a、23b、23cに曲折された複数の取り付け板23と、複数の支柱24と、複数のコイルばね25と、載置板27とを有しており、これらが組み立てられた構造で各低温側プレート17を支持している。
図3および図4に示すように、コイルばね25は、支柱24が通されて、取り付け板23と、載置板27との間に設けられる。すなわち、コイルばね25は、載置板27で起立して設けられるように、一端部が取り付け板23の面23bの裏面で接し、他端部が載置板27の載置面27aで接している。
図2に示すように、加熱試験装置10の正面側における低温側プレート17の面と取り付け板23の面23aとが合わさってねじ止めされている。この取り付け板23の面23bの対向する短手のそれぞれに開口部23e(図4参照)が形成されており、図4に示すように、開口部23eに支柱24の一端部が通されている。
支柱24の一端部は、押さえ金具(フランジ)72を介して(押さえ金具72を取り付け板23の面23bに当接させて)ボルト73によって取り付け板23に取り付けられている(ねじ止めされている)。このとき、支柱24の一端部の端面は、押さえ金具72に接している。また、支柱24の他端部は、載置板27の開口部27bを通るボルト74によって載置板27に取り付けられている(ねじ止めされている)。このとき、支柱24の他端部の端面は、載置面27aに接している。支柱24の一端部が押さえ金具72と接し、その他端部が載置面27aに接するようにするため、取り付け板23の開口部23eが、載置板27の開口部27bよりも径が大きいものとなっている。
加熱試験装置10の背面側における低温側プレート17の面でも同様である。したがって、低温側プレート17を有する低温側ユニット12は、その周囲(低温側プレート17の4隅)に設けられた複数(4本)のコイルばね25を介して移動テーブル部13で支持される。このため、被試験対象物Wを高温側ユニット11および低温側ユニット12でクランプした際に、コイルばね25が撓むことで被試験対象物Wの片当たりを防止することができる。
本実施形態では、支柱24の長さとコイルばね25の自然長とを同じに設定した上で、図4に示すように、コイルばね25で支持(保持)されている低温側プレート17の重さを、取り付け板23の板厚(具体的には、面23b部の板厚)によるコイルばね25の圧縮荷重と同等に設定してキャンセルさせている。これにより、コイルばね25の撓み量から押しつけ荷重(クランプ力)をより精度良く測定することができる。
また、本実施形態では、作業者が複数のコイルばね25を容易に交換することができる。支柱24に通されているコイルばね25は、コイルばね25の一端面で取り付け板23、押さえ金具72を介してボルト73によって取り付けられている(固定されている)。このため、コイルばね25を支柱24から取り外す(抜き出す)には、支柱24からボルト73を取り外し、押さえ金具72および取り付け板23を取り外した後に行えばよい。また、コイルばね25を支柱24に取り付けるには、この逆の手順を行えばよい。
また、複数のコイルばね25として、自然長および内径が同じで、ばね定数が異なるものを種々準備しておくことで、被試験対象物Wに対する試験条件、具体的には、押しつけ荷重(クランプ力)の範囲を試験条件(用途)に合わせて、ばね定数の異なるものを交換することができる。すなわち、種々のコイルばね25を交換することによって、押しつけ荷重の範囲を容易に変更することができる。
また、例えば、低温側プレート17Aを支持する4本のコイルばね25と、低温側プレート17Bを支持する4本のコイルばね25とをばね定数が異なるものを用いることで、低温側プレート17Aに載せられる被試験対象物Wおよび低温側プレート17Bに載せられる被試験対象物Wごとに押しつけ荷重の範囲を異ならせることができる。
そして、本実施形態における加熱試験装置10は、図2に示すように、第2方向Bに隣接する低温側プレート17A、17Bの間であって、移動テーブル部13に一端部がねじで固定され、他端部が第1方向Aへ延在するゲージ26を備えている。ゲージ26は、短手両側に長手方向に沿って目盛りが振られており、それぞれの目盛り上に低温側プレート17A、17Bの位置を示す針部23dが設けられる(図6、図7参照)。この針部23dは、取り付け板23の面23cに形成された切り欠き面で構成している。このようなゲージ26を設けることで、クランプ時のコイルばね25の撓み量を確認することができ、コイルばね25の撓み量とそのばね定数から間接的に被試験対象物Wへの押しつけ荷重(クランプ力)を測定することができる。
図1に示すように、本体部50は、その正面に取手52によって開閉可能に設けられた扉53を備えている。扉53を開くことにより、被試験対象物Wを出し入れすることができる。また、扉53を閉めて加熱試験を行っている最中には、扉53に設けられたのぞき窓54から被試験対象物Wを観測することができる。扉53の開閉は、扉53を開閉可能に取り付けている二つの蝶番55の間に設けられた開閉スイッチ56で検知される。
また、本体部50は、その両側面に高温側ユニット11の高温側クランプ面14aの位置(周囲領域)にエアを吹き付け可能に設けられた強制冷却ファン57を備えている。例えば、高温側ユニット11および低温側ユニット12で被試験対象物Wをクランプして加熱試験しているときに、強制冷却ファン57を駆動させることで、特に高温側ユニット11や被試験対象物Wを強制的に冷却することができる。
また、本体部50は、その底面を支持する複数のアジャスト脚51を備えている。また、本体部50は、その上面(天板)に本体部50を持ち運ぶために設けられた一対の取手61を備えている。この本体部50の上面には、複数の固定金具60によって制御ユニット30が固定して設けられている。この制御ユニット30と本体部50とは、それらの背面で接続ケーブル(図示しない)によって接続されている。
制御ユニット30は、電源スイッチ31と、タッチパネル32と、運転開始ボタン33と、強制冷却ボタン34と、風量調節部70とを備えている。タッチパネル32では、例えば、高温側設定温度、各部温度や運転状態表示、動作設定、および異常発生時の警報表示などが行える。
制御ユニット30は、例えば、高温側設定温度となるように、高温側ユニット11について、複数の熱電対16で高温側プレート11の温度をモニターしながら、複数のヒータ15の温度をPID(Proportional Integral Derivative)制御することとなる。また、制御ユニット30は、低温側ユニット12の温度調節について、風量調節部70によって、冷却ファン21A、21Bの回転数を制御している。
風量調節部70は、低温側プレート17A用の冷却ファン21Aの回転数調節を行うPWM(Pulse Width Modulation)信号出力基板と一体となった回転数調節ダイヤル71(図5参照)を備えている。冷却ファン21A(低温側プレート17A)用の回転数調節ダイヤル71は、制御ユニット30の右側面に設けられている(図1では陰になって現れていない。)。この回転数調節ダイヤル71(PWM信号出力基板)と冷却ファン21Aとは信号線を介して電気的に接続されている。
同様に、風量調節部70は、低温側プレート17B用の冷却ファン21Bの回転数調節を行うPWM信号出力基板と一体となった回転数調節ダイヤル71を備えている。冷却ファン21B(低温側プレート17B)用の回転数調節ダイヤル71は、制御ユニット30の左側面に設けられている(図1参照)。この回転数調節ダイヤル71(PWM信号出力基板)と冷却ファン21Bとは信号線を介して電気的に接続されている。
風量調節部70では、回転数調節ダイヤル71を作業者が手動で回すことによって、冷却ファン21Aの回転数調節を行うことができる。例えば、回転数調節ダイヤル71を時計回りに回すと、冷却ファン21Aの回転数が高くなり、風量が強まる。また、回転数調節ダイヤル71を反時計回りに回すと、冷却ファン21Aの回転数が低くなり、風量が弱まる。風量調節部70は、同様にして、冷却ファン21Bの回転数調節を行うことができる。なお、本実施形態では、風量調節部70として、制御ユニット30の右側面に冷却ファン21A用の回転数調節ダイヤル71を設け、制御ユニット30の左側面に冷却ファン21B用の回転数調節ダイヤル71を設けているが、制御ユニット30の正面に冷却ファン21A用の回転数調節ダイヤル71、冷却ファン21B用の回転数調節ダイヤル71をまとめて設けてもよい。
このように、冷却ファン21A、21Bのそれぞれに対して、回転数調節ダイヤル71、71を設けることで、冷却ファン21A、21Bの回転数をそれぞれ独立して制御することができる。これによれば、低温側プレート17A、17Bにそれぞれ載置される被試験対象物Wの種類が異なる場合(例えば、熱電モジュールの熱伝導率が異なる場合)にも、低温側の温度をそれぞれ一定に調節することができる。また、本実施形態によれば、冷却ファン21A、21Bの風量調節を手動ダイヤル式とすることで、低価格な加熱試験装置を提供することができる。
なお、本実施形態では、低温側ユニット12について、各低温側プレート17を空冷しているだけであるが、水冷ヒートシンクやペルチェ素子などによって温度調節してもよい。
ここで、加熱試験装置10を用いて、一つの被試験対象物Wを加熱試験する場合と、二つの種類の異なる(例えば、厚み、熱伝導率が異なる)被試験対象物Wa、Wbを加熱試験する場合について説明する。なお、被試験対象物Wの出し入れの際には、本体部50の扉53は開いた状態となり、加熱試験の際には、扉53は閉じた状態となる。
図6に示すように、二つの被試験対象物Wa、Wbを加熱試験する場合、まず、移動テーブル部13の第2方向Bへの移動によって、低温側プレート17A、17Bのクランプ面19a、19b(図2参照)を高温側プレート14の高温側クランプ面14aに対向させる。具体的には、高温側クランプ面14aと対向している低温側プレート17Aのクランプ面19aは、その中央が一つの熱電対16Aと対向し、一つの熱電対16Aを挟む二つのヒータ15A、15Bと対向している。また、高温側クランプ面14aと対向している低温側プレート17Bのクランプ面19bは、その中央が一つの熱電対16Cと対向し、また、これを挟む二つのヒータ15C、15Dと対向している。このような配置とすることで、被試験対象物Wa、Wbのそれぞれに対して正確な温度を均一に加えることができる。
次いで、低温側プレート17A、17Bのクランプ面19a、19bのそれぞれに被試験対象物Wa、Wbを載置する。このとき、高温側ユニット11では、ヒータ15A、15B、15C、15Dによって高温側プレート14が例えば600℃に調節され、低温側ユニット12では、冷却ファン21A、21Bによって低温側プレート17が例えば100℃以下に冷却されている。次いで、移動テーブル部13の第1方向Aへの移動によって、高温側プレート14の高温側クランプ面14aと、低温側プレート17A、17Bのクランプ面19a、19bで、二つの被試験対象物Wa、Wbをクランプして、加熱試験を行う。
加熱試験中は、右側の熱電対16Aと左側の熱電対16Cで高温側プレート14の温度をモニターしながら、右側のヒータ15A、15Bと左側のヒータ15C、15DをPID制御する。
このように、本実施形態における加熱試験装置10は、低温側ユニット12が熱電対22、コイルばね25、ゲージ26の目盛りなどについて左右独立した構造であり、高温側ユニット11もヒータ15、熱電対16について左右独立した温調制御(別系統のPID制御)であることから、二つの種類の異なる被試験対象物Wa、Wbでも同時に試験して比較評価することができる。また、加熱試験装置10は、同時に試験することができるので、処理効率を向上させることができる。なお、加熱試験装置10は、二つの種類の異なる被試験対象物Wa、Wbではなくとも、同じ種類の二つの被試験対象物W、Wにも適用することができる。
また、図7に示すように、一つの被試験対象物Wを加熱試験する場合、まず、移動テーブル部13の第2方向Bへの移動によって、低温側プレート17Aのクランプ面19a(図2参照)を高温側プレート14の高温側クランプ面14aに対向させる。具体的には、高温側クランプ面14aと対向している低温側プレート17Aのクランプ面19aは、その中央が一つの熱電対16Bと対向し、また、これを挟む二つのヒータ15B、15Cと対向している。このような配置とすることで、被試験対象物Wに対して正確な温度を均一に加えることができる。なお、図7では、説明を明解にするために、低温側プレート17Bを省略した場合を示している。
次いで、低温側プレート17Aのクランプ面19aに被試験対象物Wを載置する。このとき、高温側ユニット11では、ヒータ15の全てによって高温側プレート14が例えば600℃に調節され、低温側ユニット12では、冷却ファン21によって低温側プレート17が例えば100℃以下に冷却されている。次いで、移動テーブル部13の第1方向Aへの移動によって、高温側プレート14の高温側クランプ面14aと、低温側プレート17Aのクランプ面19aで、一つの被試験対象物Wをクランプして、加熱試験を行う。
加熱試験中は、中央一つの熱電対16Bで高温側プレート14の温度をモニターしながら、複数のヒータ15A、15B、15C、15DをPID制御する。このようにして、加熱試験装置10は、熱伝導の大きい被試験対象物Wについて、できるだけ高温で加熱試験することができる。
このような加熱試験装置10では、移動テーブル部13の移動によって、低温側プレート17A、17Bのクランプ面19a、19bの少なくともいずれか一方が高温側プレート14の高温側クランプ面14aに対向する。したがって、一つの低温側プレート17Aに一つの被試験対象物Wを載置して、加熱試験を行うこともできるし、二つの低温側プレート17A、17Bのそれぞれに被試験対象物Wを載置して、同時に加熱試験を行うこともできる。
また、一つまたは複数の被試験対象物Wに対する加熱試験装置10の取り扱い(加熱試験)は、被試験対象物Wの数に合わせて低温側ユニット12を支持する移動テーブル部13を第2方向Bに移動することで容易に行うことができる。また、コイルばね25を含んで構成される移動テーブル部13を、高温側ユニット11ではなく低温側ユニット12に設けることで、熱の影響を受けにくくしている。
以上、本発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
他の実施形態として、支柱のみで低温側プレートを固定して支持することも考えられる。この点、前記実施形態のように、コイルばねで低温側プレートを支持することで、高温側プレートおよび低温側プレートへの被試験対象物の片当たりを防止することができる。
他の実施形態として、各低温側プレートにロードセルを用いて被試験対象物への押しつけ荷重(クランプ力)を測定することも考えられる。この点、前記実施形態のように、短手両側に長手方向に沿って目盛りが振られたゲージを用いることで、二つの低温側プレートに共用させることができ、また、高価なロードセルを用いないことで低価格を実現することができる。
前記実施形態では、制御ユニットを本体部の上面で固定した場合について説明した。これに限らず、本体部から離して制御ユニットを設けてもよい。これによれば、高温となる本体部から離れた位置で制御させることができ、高温側クランプ面と低温側クランプ面の位置関係(クランプ方向)を上下ではなく、斜めや左右に配置するといったような実証試験形態の自由度を高めることができる。
他の実施形態として、ジャッキ構造部に油圧式や空気式のジャッキを用いることもできる。この点、前記実施形態のように、ねじ式のジャッキを用いることで、低価格を実現することができ、また、ゲージを確認しながらの微調整が容易となる。
前記実施形態では、低温側ユニットが二つの低温側プレートおよびこれに付属する部品(冷却ファンなど)を備える場合について説明した。これに限らず、低温側ユニットが三つ以上の低温側プレートおよび付属部品を備える場合であってもよい。このような場合、隣接する低温側プレート間のそれぞれにゲージを設けることで、各被試験対象物への押しつけ荷重(クランプ力)を測定することができる。
他の実施形態として、高温側クランプ面に沿って一つの熱電対とこれに隣接する一つのヒータを設けることもできる。この点、前記実施形態のように、高温側クランプ面に沿って一つの熱電対とこれを挟む二つのヒータを設けることで、被試験対象物に対して正確な温度を均一に加えることができる。
他の実施形態として、低温側ユニットの冷却ファンの風量調節を自動制御式とすることもできる。この点、前記実施形態のように、低温側ユニットの冷却ファンの風量調節を手動ダイヤル式とすることで、低価格な加熱試験装置を提供することができる。
他の実施形態として、断熱シートと断熱ワッシャーとを用いなくとも、ヒートシンク(低温側プレート)を冷却ファンによって冷却することができる。この点、前記実施形態のように、断熱シートと断熱ワッシャーとを用いることで、ヒートシンクと冷却ファンとの間を断熱することができ、冷却ファンを保護することができる。なお、断熱シートのみを用い、または、断熱ワッシャーのみを用いたとしても、ヒートシンクと冷却ファンとの間を断熱することができるが、断熱シートと断熱ワッシャーとを合わせて用いることで、断熱効果をより高めることができる。
10 加熱試験装置
11 高温側ユニット
12 低温側ユニット
13 移動テーブル部
13A ハンドル
13B 載置板
13C つまみねじ
14 高温側プレート
14a 高温側クランプ面
15、15A、15B、15C、15D ヒータ
16、16A、16B、16C 熱電対
17、17A、17B 低温側プレート
18、18A、18B ヒートシンク
19、19a、19b 低温側クランプ面
18、18A、18B ヒートシンク(冷却フィン)
21、21A、21A 冷却ファン
22、22A、22B 熱電対
23 取り付け板
23a、23b、23c 面
23d 開口部
23d 針部
24 支柱
25 コイルばね
26 ゲージ
27 載置板
27a 載置面
27b 開口部
30 制御ユニット
31 電源スイッチ
32 タッチパネル
33 運転開始ボタン
34 強制冷却ボタン
50 本体部
51 アジャスト脚
52 取手
53 扉
54 のぞき窓
55 蝶番
56 開閉スイッチ
57 強制冷却ファン
60 固定金具
61 取手
70 風量調節部
71 回転数調節ダイヤル
72 押さえ金具
73、74 ボルト
90、90A、90B 断熱シート(断熱部材)
91、91A、91B 断熱ワッシャー(断熱部材)
92、92A、92B ファンガード
93 長ねじ
W、Wa、Wb 被試験対象物

Claims (9)

  1. 被試験対象物に温度差を与えて加熱試験を行う加熱試験装置であって、
    被試験対象物をクランプして温度差を与える高温側および低温側ユニットと、
    前記低温側ユニットを支持し、被試験対象物をクランプする第1方向およびこれと直交する第2方向に前記低温側ユニットを移動させる移動テーブル部と、
    を備え、
    前記高温側ユニットは、被試験対象物と接する高温側クランプ面を有する高温側プレートを備え、
    前記低温側ユニットは、被試験対象物と接する低温側クランプ面を有する第1および第2低温側プレートを備え、前記第1低温側プレートと前記第2低温側プレートとが、前記第2方向に隣接して設けられ、
    前記移動テーブル部の前記第2方向への移動によって、前記第1または第2低温側プレートの低温側クランプ面の少なくともいずれか一方が前記高温側プレートの高温側クランプ面に対向することを特徴とする加熱試験装置。
  2. 請求項1記載の加熱試験装置において、
    前記低温側ユニットは、前記第1低温側プレートの低温側クランプ面の反対側の背面に設けられた第1ヒートシンクと、前記第2低温側プレートの低温側クランプ面の反対側の背面に設けられた第2ヒートシンクと、前記第1ヒートシンクに対向して設けられ、該第1ヒートシンクに送風する第1ファンと、前記第2ヒートシンクに対向して設けられ、該第2ヒートシンクに送風する第2ファンと、を備え、
    前記第1および第2ファンの回転数が、それぞれ独立して制御されることを特徴とする加熱試験装置。
  3. 請求項2記載の加熱試験装置において、
    前記低温側ユニットは、前記第1ヒートシンクとエアギャップを介して前記第1ファンの回転中央部に設けられたスポンジ状の第1断熱部材と、前記第2ヒートシンクとエアギャップを介して前記第2ファンの回転中央部に設けられたスポンジ状の第2断熱部材と、を備えることを特徴とする加熱試験装置。
  4. 請求項2または3記載の加熱試験装置において、
    前記低温側ユニットは、前記第1ヒートシンクと直接接して前記第1ファンの外周部に設けられた第3断熱部材と、前記第2ヒートシンクと直接接して前記第2ファンの外周部に設けられた第4断熱部材と、を備えることを特徴とする加熱試験装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の加熱試験装置において、
    前記移動テーブル部は、載置板と、該載置板に起立して設けられる複数のコイルばねとを備え、
    前記複数のコイルばねは、前記第1低温側プレートを該第1低温側プレートの周囲で支持し、前記第2低温側プレートを該第2低温側プレートの周囲で支持していることを特徴とする加熱試験装置。
  6. 請求項5記載の加熱試験装置において、
    前記移動テーブル部は、前記第2方向に隣接する前記第1および第2低温側プレートの間であって、前記載置板に一端部が固定され、他端部が前記第1方向へ延在するゲージを備え、
    前記ゲージは、短手両側に長手方向に沿って目盛りが振られており、それぞれの目盛り上に前記第1および第2低温側プレートの位置を示す針部が設けられることを特徴とする加熱試験装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の加熱試験装置において、
    前記高温側ユニットは、複数のヒータと、複数の熱電対とを備え、前記ヒータと前記熱電対とが、交互に前記高温側クランプ面に沿って前記高温側プレートに設けられ、
    前記高温側クランプ面と対向している前記低温側クランプ面は、一つの前記熱電対と対向し、かつ、該一つの熱電対を挟む二つの前記ヒータと対向することを特徴とする加熱試験装置。
  8. 請求項7記載の加熱試験装置において、
    前記複数の熱電対で前記高温側プレートの温度をモニターしながら、前記複数のヒータの温度を制御する制御ユニットを備え、
    前記制御ユニットは、前記高温側および低温側ユニットを内包する本体部から離して設けられることを特徴とする加熱試験装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の加熱試験装置において、
    前記移動テーブル部は、前記第1方向に前記低温側ユニットを移動させる構造がジャッキで構成されることを特徴とする加熱試験装置。
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