JP2014138654A - X線画像診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】新たにマイクロスイッチを追加することなしにグリッドの有無を判定し、判定結果に応じて撮影条件をより適切に設定しうる技術を提供する。
【解決手段】X線を発生させるX線管球1と、X線平面検出器3と、X線吸収分布を示すX線画像を生成する画像処理部41と、X線の散乱線成分を除去するグリッドが、X線平面検出器におけるX線の入射面側に装着されているか否かを、X線画像に基づいて判別するグリッド判別部43と、X線画像の撮影に用いられたX線量を示す線量指標値を算出し、その線量指標値とグリッド判別部による判別結果とを用いて、X線画像の撮影条件が適正で有るか否かを評価する撮影条件評価部44と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、X線画像診断装置に係り、特に、撮影条件の最適化技術に関する。
X線画像診断装置で用いるX線平面検出器に入射する散乱X線を現象させるために、X線平面検出器のX線受像面の前に装着させる散乱線除去グリッド(以下、「グリッド」と記載する)がある。X線画像診断装置を用いて、被検体のX線画像を取得する際に、このグリッドを装着するか否かは、ユーザー任せとなっている。ユーザー任せの場合、臨床現場では、施設毎に方針が決まっており、それに依存していることが多い。
グリッドを装着する場合と装着しない場合とでは、グリッドの露出倍数に応じてX線条件、つまりmA(X線管電流)、ms(実照射時間)を変更するが、実際の運用ではグリッドの装着、未装着を区別することなく、X線条件が決定されることがある。そのため、表示される画像が、濃く(線量過多)なったり、薄く(線量不足)なったりする場合があった。
上記課題を解決するために、特許文献1には、マイクロスイッチを設け、グリッドの有無を検出する技術が記載されている。
特開2000−83951号公報
特許文献1に記載されているX線画像撮影装置及びグリッド装置では、グリッド装着の有無を検出するために新たにマイクロスイッチを追加する必要があり、マイクロスイッチからの配線の引き回しなどを含め、構造が複雑になるという問題があった。
本発明は、上記記載の問題点に鑑みてなされたものであり、新たにマイクロスイッチを追加することなしにグリッドの有無を判定し、判定結果に応じて撮影条件をより適切に設定しうる技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るX線画像診断装置は、X線を発生させるX線管球と、前記X線管球に対向配置され、前記X線を検出し、その強度を示すX線信号を出力するX線平面検出器と、前記X線信号を基に、X線吸収分布を示すX線画像を生成する画像処理部と、前記X線の散乱線成分を除去するグリッドが、前記X線平面検出器における前記X線の入射面側に装着されているか否かを、前記X線画像に基づいて判別するグリッド判別部と、前記X線画像の撮影に用いられたX線量を示す線量指標値を算出し、その線量指標値と前記グリッド判別部による判別結果とを用いて、前記X線画像の撮影条件が適正で有るか否かを評価する撮影条件評価部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、新たにマイクロスイッチを追加することなしにグリッドの有無を判定し、判定結果に応じて撮影条件をより適切に設定できる。
本発明の実施形態に係るX線画像診断装置の概略構成を示す説明図 第一実施形態に係る処理の流れを示すフローチャート 撮影条件データの一例を示す説明図 グリッド判別処理の流れを示すフローチャートであって、(a)は、グリッド判別処理全体の流れを示し、(b)は、グリッド縞検出処理の詳細な流れを示す。 グリッド縞の検出処理の内容を示す説明図であって、(a)はX線画像全体を検出対象とする処理を示し、(b)は、X線絞り領域を除外した領域を検出対象にする処理を示す。 グリッド縞検出処理の内容を示す説明図であって、(a)はラインの走査方向を示し、(b)はグリッド縞方向が縦の場合の周波数レスポンス応答を示し、(c)はライン方向とグリッド縞方向が縦の場合との関係を示し、(d)はグリッド縞方向が横の場合の周波数レスポンス応答を示す。 別態様に係るグリッド縞検出処理の流れを示すフローチャート グリッド縞高周波画像の一例を示す説明図 撮影条件適正化処理の詳細な流れを示すフローチャート
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。まず、図1に基づいて、本実施形態に係るX線画像診断装置の概略構成について説明する。図1は、本実施形態に係るX線画像診断装置の概略構成を示す説明図である。
図1のX線画像診断装置10は、被検体0にX線を照射するX線管球1と、被検体0により生じる散乱線成分を除去するグリッド2と、X線管球1に対向して配置され、被検体0の透過X線を検出し、その強度を示すX線信号を出力するX線平面検出器3と、被検体のX線吸収分布を示すX線画像(以下「被検体画像」という)を生成する画像処理装置4と、被検体画像を表示する画像表示装置5と、を備える。
画像処理装置4は、X線平面検出器3から出力されるX線信号を基に、被検体0のX線吸収分布を示す被検体画像を生成する画像処理部41と、その被検体画像を記憶する画像記憶部42と、被検体画像を基に、グリッド2が、X線平面検出器3におけるX線の入射面側に装着されているか否かを判別するグリッド判別部43と、被検体画像の撮影に用いられたX線量を示す線量指標値を算出し、その線量指標値及びグリッド判別部43による判別結果を用いて、被検体画像の撮影条件が適正で有るか否かを評価する撮影条件評価部44と、撮影条件評価部44からの情報に基づきX線条件を制御するX線条件制御部45と、撮影条件を規定したデータ(以下「撮影条件データ」という)を記憶する撮影条件データ記憶部46と、を含む。
<第一実施形態>
次に、図2及び図3を用いて、第一実施形態の概要について説明する。第一実施形態は、グリッドの有無及びX線条件の少なくとも一つを含む撮影条件の適正化を図る実施形態である。ここで「撮影条件」とは、ある検査において用いられる広義の条件を意味し、X線源から照射される線量を規定する条件(以下「X線条件」という)、及び撮影部位に応じたグリッドの有無を含むものとする。また、「X線条件」には、例えば管電流(mA)、実照射時間(mS)等が含まれる。図2は、第一実施形態に係る処理の流れを示すフローチャートである。図3は、撮影条件データの一例を示す説明図である。以下、図2の各ステップ順に沿って説明する。
(ステップS1)
操作者は、図示しない入力装置を用いて撮影部位を選択すると、X線条件制御部45は、選択された撮影部位に対応するX線条件を、図3の撮影条件データから読み取り、設定する(S1)。
図3は、撮影条件データの一例を示す。撮影条件データは、「撮影部位」、「管電流」、「実照射時間」、及び「グリッドの有無」を関連付けたデータである。本実施形態では、これらに加え、「目標線量指標値」も撮影部位に関連付けて規定している。
一般に、四肢(例えば「手」)と体幹部(例えば「胸部」)とを比較した場合、体幹部の体厚の方が、四肢の体厚よりも厚いので、線量は多くなる。従って、X線量を管電流及び実照射時間の積で定義する場合、mA1・mS1>mA2・mS2となるように定められている。ここで、mA1およびmA2は、図3に示すように、それぞれ、胸部および手の管電流であり、mS1およびmS2は、それぞれ、胸部および手の実照射時間である。また、X線平面検出器3に入射する散乱X線量は、体幹部の方が四肢よりも、より多く入射する傾向がある。従って、体幹部の撮影では、グリッドを装着して行なった方がよく、四肢では、グリッドを取り外しても良いことがある。そこで、図3の撮影条件データでは、体幹部(例えば「胸部」)に対してはグリッド「有」と規定し、四肢(例えば「手」)に対してはグリッド「無」と規定している。
また、線量指標値(Exposure Index)とは、X線撮影時に用いられたX線量を評価するために用いる値である。X線平面検出器は、装置毎にX線の感度が異なるので、異なるX線平面検出器で撮影された複数のX線画像が同じ濃度(明るさ)を有していても、それらを撮影した時に用いたX線量が同一であったとは言えない。そこで、X線平面検出器毎の感度の違いを補正して、X線量の評価を行う必要がある。そのために用いられる値が線量指標値である。例えば、IEC(International Electrotechnical Commission)62494-1にも、線量指標値の算出方法が開示されている。本明細書では、撮影部位毎に適切な撮影条件下で撮影した場合に得られる線量指標値(以下「目標線量指標値」)を予め規定しておき、これを撮影条件データに含んで記憶しておく。
(ステップS2)
ステップS1で読み込まれたX線条件を用いて、被検体を撮影する。画像処理部41は、X線平面検出器3から出力されるX線信号を基にX線画像を生成する(S2)。画像記憶部42は、X線画像を記憶する。
(ステップS3)
グリッド判別部43は、ステップS2で得られたX線画像にグリッド縞が含まれているか否かを検出し、これを基にグリッドが装着されているか否かを判別する(S3)。グリッド判別処理の詳細は後述する。
(ステップS4)
撮影条件評価部44は、ステップS2で得られたX線画像を基に線量指標値を算出する(S4)。本実施形態では、撮影条件評価部44は、ステップS2で得られたX線画像の画素値の分布を示すヒストグラムを生成し、このヒストグラムを代表する代表画素値(例えば、中央値、平均値、最頻度、重心値、撮影部位毎に予め定められた画素値分布の累積率を満たす画素値など)を、X線平面検出器3固有の感度値で除算することにより、線量指標値を算出する。
(ステップS5)
撮影条件評価部44は、ステップS4で算出した線量指標値を用いて撮影条件が適正であるか否かを評価する(S5)。撮影条件の評価は、ステップS4で算出した線量指標値が、予め撮影部位に応じて定められている目標線量指標値を用いて定義された許容範囲内にあるか否かを基に判断する。
ここでいう「許容範囲」は、本来、グリッドを装着して撮影すべき撮影部位を、グリッドを装着せずに撮影した画像であること、及び、グリッドを取り外して撮影すべき撮影部位を、グリッドを装着して撮影した画像であることを検出することを目的として設定する。本実施形態では、前者の場合を、線量指標値が目標線量指標値の2倍以上であることを目安に検出し、後者の場合を、線量指標値が目標線量指標値の半値以下であることを目安に検出する。従って、許容範囲は、下式(1)により示される。
但し、EI:目標線量指標値
EI:線量指標値
線量指標値が許容範囲以内にあれば、ステップS7へ進み、線量指標値が許容範囲外にあれば、ステップS6へ進む。
(ステップS6)
線量指標値が目標指標値に近づくように、撮影条件の修正情報を出力する(S6)。撮影条件適正化処理の詳細は後述する。
(ステップS7)
撮影を続行する場合には、ステップS2へ戻り、ステップS5で適正と判断された撮影条件、又はステップS6で出力された修正後の撮影条件を用いて次の撮影を行う。撮影を続行しない場合には、本処理の流れを終了する(S7)。
[ステップS3:グリッド判別処理]
グリッド判別部43によるグリッド判別処理は、X線画像にグリッドが撮影されたことによる縞模様(以下「グリッド縞」という)が含まれているか否かを検出し、X線画像にグリッド縞が含まれていれば、X線平面検出器3におけるX線入射面側にグリッド2が装着されていると判断し、グリッド縞が含まれていなければ、グリッド2が装着されていないと判別する。以下、図4乃至図6を用いて、グリッド判別処理について説明する。図4は、グリッド判別処理の流れを示すフローチャートであって、(a)は、グリッド判別処理全体の流れを示し、(b)は、グリッド縞検出処理の詳細な流れを示す。図5は、グリッド縞の検出処理の内容を示す説明図であって、(a)はX線画像全体を検出対象とし、(b)は、X線絞り領域を除外した領域を検出対象にする処理を示す。図6は、グリッド縞検出処理の内容を示す説明図であって、(a)はラインの走査方向を示し、(b)はグリッド縞方向が縦の場合の周波数レスポンス応答を示し、(c)はライン方向とグリッド縞方向が縦の場合との関係を示し、(d)はグリッド縞方向が横の場合の周波数レスポンス応答を示す。以下、図4の(a)の各ステップ順に沿って説明する。
(ステップS301)
まず、グリッド判別部43が、ステップS2で有られたX線画像に、縦方向、横方向、斜め方向のうちの何れか一つに沿ったグリッド縞が含まれるか否かを判断する(S301)。本実施形態では、縦方向、横方向、斜め方向の順にグリッド縞の検出処理を行うので、本ステップにおいてまず縦方向の検出から開始するが、縦方向、横方向、斜め方向の順は任意である。なお、ここでいう「縦方向」、及び「横方向」とは、X線画像の面内に含まれる基準線方向、及び基準線に直交する方向を意味するものである。また、「斜め方向」とは、X線画像の面内において、基準線方向及び基準線に直交する方向に鋭角又は鈍角をなして交差する方向をいう。本実施形態では、図5の(a)に示すように矩形状のX線画像50の長辺方向を「縦方向」と称し、短辺方向を「横方向」と称する。
本ステップでは、図5の(a)に示すように、X線画像50全体からグリッド縞51を検出する態様を例に挙げて説明するが、図5の(b)に示すように、X線画像50からX線絞りが撮影されたX線絞り領域52を取り除いた領域(以下「被検体領域」という)53を検出し、この被検体領域53から、グリッド縞51を検出してもよい。前者の場合は、X線絞り領域52の検出を行わないため高速で処理が可能である。後者の場合は、X線絞り領域52の検出を行うため、その分の処理時間が加算されるが、グリッド縞検出の精度が向上する。以下、図4の(b)に沿って、ステップS301の処理の詳細について説明する。
(ステップS3011)
グリッド判別部43は、X線画像50内の任意の1ラインを走査する(S3011)。
ライン走査は、X線画像50内のX線絞り領域52のように、グリッド縞が検出困難な位置を避けるために、X線画像50の中央部付近を始点とすると好ましい。また、ライン走査において、全ライン処理を行っても良いが、処理時間を短縮させるため所定ライン数毎に処理を行ってもよい。そこで、本実施形態では、図6の(a)に示すように、まず、X線画像50の中央ライン50mからライン走査を開始し、以後、100line間隔でライン走査を進める。すなわち、次のループでは、中央ライン50mよりも100ライン上部にあるライン50tを読出す。更に次のループでは、中央ライン50mから100ライン下にあるライン50uへライン走査を進める。以後、本ステップでライン走査を行う方向を「ライン方向」という。このように、ライン走査の間隔を間引くことで、処理時間を短縮することができる。反対に、ライン走査の間隔が狭いほど、処理時間が多くなるが、グリッド縞の検出精度を向上させることができる。
本実施形態では、ライン走査をする回数の上限値(例えば、n回)を設定しておく。ライン走査回数が上限値以下であれば(「No」に相当)、ステップS3012へ進む。上限値分のライン走査を行った場合には、ライン走査終了と判断(「Yes」に相当)する。この場合、縦方向にグリッド縞がないこととなるので、ステップS302へ進み、横方向のグリッド縞の判別処理に進む。
(ステップS3012)
グリッド判別部43は、ステップS3011で読み出した1ラインに対して高速フーリエ変換処理(以下「FFT」と記載する)を行う(S3012)。更にノイズ成分を除去するために、FFT処理後に平滑化処理等を施しても良い。
(ステップS3013)
グリッド判別部43は、グリッド縞周波数のレスポンスRgに基づいて、グリッド縞の有無を判定する(S3013)。グリッド判別部43は、グリッド縞周波数のレスポンスRgと近隣の周波数のレスポンスRaとの比が閾値th(例えば2.0)よりも大きい場合にグリッドありと判別する。例えば、図6の(c)に示すように、ライン方向に直交する方向にグリッド縞が存在する場合、FFT処理を行うと、横軸が周波数、縦軸がレスポンスを示すレスポンスの分布図54(図6の(b)参照)において、グリッド縞周波数帯域Rgでピークが存在する。また、レスポンスの分布を輝度に対応させた画像55において、グリッド縞周波数帯域では、その周辺に比べて輝度が高く(白く)描出される。一方、ライン方向とグリッド縞方向とが一致する場合、図6の(d)のレスポンス分布図56に示すように、全ラインにおいてほぼRg=Raとなり、グリッド縞周波数のレスポンスRgと近隣の周波数のレスポンスRaとの比は、閾値以下となる。この場合、グリッド縞なしと判別される。上記では、グリッド縞周波数のレスポンスRgと近隣の周波数のレスポンスRaとの比を用いてグリッド縞の有無を判断したが、グリッド縞周波レスポンスRgの値を用い、この値でピークが出現するか否かを基に判断してもよい。
グリッド縞がありと判定されるとステップS304へ進み、グリッド縞がなしと判定されるとステップS3011へ戻り、ライン走査を設定回数分、実行する。
(ステップS302)
グリッド判別部43が、ステップS2で有られたX線画像に、横方向のグリッド縞が含まれるか否かを判断する(S302)。本ステップでは、ステップS301と同様、ライン走査、FFT処理、及びグリッド縞周波数のレスポンスRg及び近隣の周波数のレスポンスRaの比と閾値thとの比較処理を行い、横方向のグリッド縞の有無を判別する。横方向のグリッド縞があると判別されるとステップS304へ進み、無いと判別されるとステップS303へ進む。
(ステップS303)
グリッド判別部43が、ステップS2で有られたX線画像に、斜め方向のグリッド縞が含まれるか否かを判断する(S303)。本ステップでは、ステップS301と同様、ライン走査、FFT処理、及びグリッド縞周波数のレスポンスRg及び近隣の周波数のレスポンスRaの比と閾値thとの比較処理を行い、斜め方向のグリッド縞の有無を判別する。斜め方向のグリッド縞があると判別されるとステップS304へ進み、無いと判別されるとステップS305へ進む。
(ステップS304)
グリッド判別部43は、グリッド「有」のフラグを格納する(S304)。その後、ステップS4へ進む。
(ステップS305)
グリッド判別部43は、グリッド「無」のフラグを格納する(S305)。その後、ステップS4へ進む。
次に、図7及び図8に基づいて、グリッド縞検出処理(既述のステップS3011乃至S3013)の別態様について説明する。図7は、別態様に係るグリッド縞検出処理の流れを示すフローチャートである。図8は、グリッド縞高周波画像の一例を示す説明図である。以下では、ステップS301に係る縦方向のグリッド縞を検出するための処理を例に挙げて説明するが、ステップS302の横方向のグリッド縞、及びステップS303の斜め方向のグリッド縞の検出にも、これから説明するグリッド縞検出処理を適用することができる。本実施形態では、図示を省略するもの、図1のX線画像診断装置10の構成要素に加えて、グリッド高周波画像記憶部を更に備えておく。そして、予めグリッドだけを撮影したグリッドX線画像を生成し、これに対して1次微分を行い、グリッド高周波画像を生成し、グリッド高周波画像記憶部に記憶しておく。その後、下記の処理を実行する。以下、図7の各ステップに沿って説明する。
(ステップS3014)
ステップS2で取得されたX線画像の濃度差やコントラストの影響を低減するために、グリッド判別部43は1次微分を行い、高周波画像を作成する(S3014)。X線画像にグリッド縞が含まれている場合、高周波画像は、グリッド縞が撮影された画像となる。
(ステップS3015)
グリッド判別部43は、高周波画像の一ラインを走査し、ライン方向に沿った画素値の変化パターンを形成する(S3105)。
(ステップS3016)
グリッド判別部43は、ステップS3015で読み取った一ラインの画素値の変化パターンが、予め格納されているグリッド縞高周波画像の一ラインの画素値の変化パターンと一致するか否かを判定する(S3016)。
図8は、予め生成したグリッド縞高周波画像の一ラインの画素値の変化パターン60を示す。グリッド判別部43は、この既知のグリッド縞高周波画像の画素値の変化パターン60と、ステップS3015で形成した画素値の変化パターンと、の一致、不一致をパターンマッチングの手法を用いて判別する。この判別は、各パターンの信号成分の振幅或いはピーク間距離を指標とし、70%以上の類似性が認められた場合、一致とする。70%未満であれば不一致とする。一致した場合は、ステップS304へ進み、グリッド有フラグを格納する。不一致の場合、次のラインを走査し、一致するまで繰り返す。全てのライン走査が終了した場合、ステップS302へ進み、横方向グリッド縞の検出処理を行う。
ステップS4で算出された線量指標値が目標指標値の2倍以上ある場合、ステップS2で撮影されたX線画像は、X線平面検出器3への入射線量が多すぎて画像が濃すぎることとなる。そこで、撮影条件の適正化を図るために、X線平面検出器3への入射線量をさげることを推奨する情報が出力される。X線平面検出器3への入射線量を下げるには、グリッド2が装着されていない状態であれば、グリッド2を装着すること、及びX線条件を下げる(例えば、管電流を下げる、実照射時間を短くする)こと、の二つの選択肢がありうる。
反対に、ステップS4で算出された線量指標値が目標指標値の半値以下である場合、ステップS2で撮影されたX線画像は、X線平面検出器3への入射線量が少なすぎて画像が薄すぎることとなる。そこで、撮影条件の適正化を図るために、X線平面検出器3への入射線量を上げることを推奨する情報が出力される。X線平面検出器3への入射線量を上げるには、グリッド2が装着された状態であればグリッド2を取り外すこと、及びX線条件を上げる(例えば、管電流を上げる、実照射時間を長くする)こと、の二つの選択肢がありうる。
一方、グリッド2の装着、取り外しの要否は、撮影部位から生じた散乱X線がX線平面検出器3に入射しやすい部位であるかという点や、連続撮影などの手技、被検体の状態、又は緊急度に配慮し、グリッド2の脱着よりも検査のスループットを向上させることを優先する、といった臨床現場での判断に委ねられることが多い。
そこで、本実施形態では、グリッド2の脱着を変更情報として含まない「固定モード」と、グリッドの脱着も含めた変更情報を出力する「脱着モード」と、の二つのモードを用いた撮影条件適正化処理を説明する。以下、図9の各ステップに沿って説明する。
(ステップS601)
撮影条件評価部44は、「固定モード」又は「脱着モード」のどちらが設定されているかを判断し、「固定モード」であればステップS602へ、「脱着モード」であればS605へ進む(S601)。このモード設定は、図2のステップS1の開始前に設定されているものとする。
(ステップS602)
撮影条件評価部44は、ステップS4で算出された線量指標値が目的線量指標値の半値以下か、また、線量指標値が目的線量指標値の2倍以上であるかを判断する(S602)。線量指標値が目的線量指標値の半値以下であればステップS603へ進み、線量指標値が目的線量指標値の2倍以上であればステップS604へ進む。
(ステップS603)
撮影条件評価部44は、X線条件を上げることを推奨する情報を出力する(S603)。操作者は、この出力情報を参照して、X線管球1から照射されるX線量が増えるように、X線条件を変更してもよい。このとき、撮影条件評価部44は、ステップS4の線量指標値と目標線量指標値との差分を基に、X線量の増加量を算出し、これを出力情報に含んでも良い。例えば、ステップS1では「70kV 10mAs」(管電圧10kV、X線量10mAs)と設定されていたとすると、「70kV 25mAs」(管電圧10kV、X線量25mAs)に変更することを推奨する情報を、画像表示装置5に表示してもよい。その後ステップS7へ進む。
更に、X線条件制御部45が、X線条件の設定値を変更し、変更後に、変更したことを示すメッセージ、例えば「X線条件を変更しました」というメッセージを、画像表示装置5に表示しても良い。また、推奨情報の出力態様は、表示のみに限らず、警告音の発生などでもよい。本ステップにおけるX線条件を上げることを推奨する情報についての出力内容及び出力態様は、他のX線条件を上げることを推奨する情報を出力するステップにも適用できる。
(ステップS604)
撮影条件評価部44は、X線条件を下げることを推奨する情報を出力する(S604)。操作者は、この出力情報を参照して、X線管球1から照射されるX線量が減るように、X線条件を変更してもよい。このとき、撮影条件評価部44は、ステップS4の線量指標値と目標線量指標値との差分を基に、X線量の減少量を算出し、これを出力情報に含んでも良い。例えば、ステップS1では「70kV 10mAs」(管電圧10kV、X線量10mAs)と設定されていたとすると、「70kV 5mAs」(管電圧10kV、X線量5mAs)に変更することを推奨する情報を、画像表示装置5に表示してもよい。その後ステップS7へ進む。
更に、X線条件制御部45が、X線条件の設定値を変更し、変更後、変更したことを示すメッセージ、例えば「X線条件を変更しました」というメッセージを、画像表示装置5に表示しても良い。また、推奨情報の出力態様は、表示のみに限らず、警告音の発生などでもよい。本ステップにおけるX線条件を下げることを推奨する情報についての出力内容及び出力態様は、他のX線条件を下げることを推奨する情報を出力するステップにも適用できる。
(ステップS605)
撮影条件評価部44は、ステップS1で設定された撮影部位が、グリッド2の装着が推奨されている部位か否かを判断する(S605)。この判断は、図3の撮影条件データの「グリッド」欄のデータを用いて判断する。「肯定」、すなわち、図3の撮影条件データの「グリッド」欄に「有」が格納されている場合、ステップS606へ、「否定」であればステップS613へ進む。
(ステップS606)
撮影条件評価部44は、ステップS304、S305で格納されたフラグを参照し、グリッドの有無を判断する。グリッド「有」であればステップS607へ、「否定」であればステップS610へ進む(S606)。
(ステップS607)
撮影条件評価部44は、ステップS602と同様、線量指標値が目的線量指標値の半値以下か、また、線量指標値が目的線量指標値の2倍以上であるかを判断する(S607)。線量指標値が目的線量指標値の半値以下であればステップS608へ進み、線量指標値が目的線量指標値の2倍以上であればステップS609へ進む。
(ステップS608)
撮影条件評価部44は、X線条件を上げることを推奨する情報を出力する(S608)。散乱X線がX線平面検出器3へ入射しやすい撮影部位は、グリッドを装着して撮影することが望ましい。従って、X線平面検出器3への入射線量が上げるためには、グリッド2を装着した状態を維持したまま、X線条件を上げることで、撮影条件の適正化を図ることができる。
(ステップS609)
撮影条件評価部44は、X線条件を下げることを推奨する情報を出力する(S609)。散乱X線がX線平面検出器3へ入射しやすい撮影部位は、グリッド2を装着して撮影することが望ましい。従って、X線平面検出器3への入射線量が低減するためには、グリッド2を装着した状態を維持したまま、X線条件を下げることで、撮影条件の適正化を図ることができる。
(ステップS610)
撮影条件評価部44は、ステップS602と同様、線量指標値が目的線量指標値の半値以下か、また、線量指標値が目的線量指標値の2倍以上であるかを判断する(S610)。線量指標値が目的線量指標値の半値以下であればステップS611へ進み、線量指標値が目的線量指標値の2倍以上であればステップS612へ進む。
(ステップS611)
撮影条件評価部44は、グリッドを装着すること、及びX線条件を上げることを推奨する情報を出力する(S611)。散乱X線がX線平面検出器3へ入射しやすい撮影部位は、グリッド2を装着して撮影することが望ましい。しかし、X線管球1から照射されるX線量が同じ場合、グリッド2を装着することによりX線平面検出器3への入射線量が低減する。従って、グリッド2を装着すること、及びX線条件を上げることで、撮影条件の適正化を図ることができる。
(ステップS612)
撮影条件評価部44は、グリッドを装着することを推奨する情報を出力する(S612)。散乱X線がX線平面検出器3へ入射しやすい撮影部位は、グリッド2を装着して撮影することが望ましい。一方、X線管球1から照射されるX線量が同じ場合でも、グリッド2を装着することにより、X線平面検出器3への入射線量が低減する。そこで、グリッド2を装着することにより、撮影条件の適正化を図ることができる。
(ステップS613)
撮影条件評価部44は、ステップS606と同様、ステップS304、S305で格納されたフラグを参照し、グリッドの有無を判断する(S613)。グリッド「有り」であればステップS614へ、「否定」であればステップS617へ進む。
(ステップS614)
撮影条件評価部44は、ステップS602と同様、線量指標値が目的線量指標値の半値以下か、また、線量指標値が目的線量指標値の2倍以上であるかを判断する(S614)。線量指標値が目的線量指標値の半値以下であればステップS615へ進み、線量指標値が目的線量指標値の2倍以上であればステップS616へ進む。
(ステップS615)
撮影条件評価部44は、グリッド2を取り外すことを推奨する情報を出力する(S615)。グリッド2を取り外すことで、X線平面検出器3への入射線量を上げることができる。そこで、グリッド2が不要な撮影部位では、X線条件を設定値に維持した状態で、装着されているグリッド2を取り外すことで、不要なグリッドを用いることなく、X線平面検出器3への入射線量を上げ、撮影条件の適正化を図ることができる。
(ステップS616)
撮影条件評価部44は、グリッド2を取り外すこと、及び/又はX線条件を下げることを推奨する情報を出力する(S616)。グリッド2を取り外すことにより、X線平面検出器3への入射線量が更に上がる。そこで、グリッド2が不要な撮影部位では、装着されているグリッドを取り外したり、X線条件を下げたりすることで、不要なグリッド2を用いることなく、X線平面検出器3への入射線量を下げ、撮影条件の適正化を図ることができる。
(ステップS617)
撮影条件評価部44は、ステップS602と同様、線量指標値が目的線量指標値の半値以下か、また、線量指標値が目的線量指標値の2倍以上であるかを判断する(S617)。線量指標値が目的線量指標値の半値以下であればステップS618へ進み、線量指標値が目的線量指標値の2倍以上であればステップS619へ進む。
(ステップS618)
撮影条件評価部44は、X線条件を上げることを推奨する情報を出力する(S618)。グリッド2が取り外された状態を維持しつつ、X線条件を上げることで、不要なグリッド2を用いることなく、X線平面検出器3への入射線量を上げ、撮影条件の適正化を図ることができる。
(ステップS619)
撮影条件評価部44は、X線条件を下げることを推奨する情報を出力する(S619)。グリッド2が取り外された状態を維持しつつ、X線条件を下げることで、不要なグリッド2を用いることなく、X線平面検出器3への入射線量を下げ、撮影条件の適正化を図ることができる。
本実施形態によれば、取得したX線画像50からグリッド2の有無を検出する。従って、マイクロスイッチなどの新たな装置を追加することなくグリッドの有無を判定し、判定結果に応じて撮影条件をより適切に設定することができる。特に、連続して複数撮影する場合、最初の1枚のX線画像50を取得した段階で、グリッド2の有無が判定される。このため、誤った撮影条件が設定された状態で連続して撮影されることを防ぐことができる。また、グリッド2の使用が操作者の主観に委ねられている状況、及び検査のスループットを優先する状況においては、各状況に応じた撮影条件の最適化を図ることができる。
<第二実施形態>
第二実施形態は、SID(source-image distance)に応じたグリッド2を用いて、撮影条件を適正化する実施形態である。
まず、第二実施形態で用いるグリッド2について説明する。グリッド2は、X線吸収の大きい材料を用いた複数の吸収はくを一定の間隔をあけて配列して構成されるが、複数の吸収はくの面が互いに平行であり、吸収はくの面のそれぞれが、X線の入射面に対して垂直な「平行グリッド」と、吸収はくの面の延長が、集束距離において一つの直線に集束する「集束グリッド」と、がある。平行グリッドは、概ねSIDが1m以上の撮影に用いられ、集束グリッドは、近接撮影(概ねSIDが1m未満)で用いられる。
そこで、本実施形態では、平行グリッド及び集束グリッドのグリッド縞の特徴を予め取得しておき、これを用いて、グリッドの種別を含んだ撮影条件の適正化を図る。第二実施形態の処理の流れは、ほぼ第一実施形態と同様であるので、既述の図2のフローチャートを流用して第二実施形態について説明する。
まず、ステップS1において、撮影条件を設定するときに、SIDの値を取得する。SIDは、検査手技毎に決まっている場合もあるので、検査手技に応じてプリセットされたSIDを読み込んでもよいし、図1のX線画像診断装置10に超音波計測装置などを用いて構成された測距装置を備えておき、X線管球1及びX線平面検出器3の間の距離を測定してもよい。その後、ステップS2へ進み、撮影及びX線画像の生成を行う。
次いで、ステップ3のグリッド判別処理において、グリッド縞が有りと判別された後、予め格納された既知のグリッド縞の特徴と、ステップS2で取得されたX線画像から得られる特徴と、を比較し、装着されているグリッド縞の種類を判別する。ここでいう「特徴」とは、グリッド縞検出処理として、高速フーリエ変換処理(ステップS3012)を用いる場合には、グリッド縞周波数のレスポンスRgであり、一次微分処理(S3014)及びパターンマッチング処理(S3016)を用いる場合には、画素値の変化パターン(図8参照)を意味する。その後、ステップS4へ進み、線量指標値の算出を行い、ステップS5で線量指標値の評価を行う。
ステップS6では、撮影条件評価部44が、ステップS3で判別された装着中のグリッド種別が、ステップS1で取得されたSIDに対応したグリッドであるか否かを判断し、その結果を出力する。すなわち、撮影条件評価部44は、SIDが1m未満であれば集束グリッドを推奨し、1m以上であれば平行グリッドを推奨する情報を出力する。
撮影条件評価部44によるグリッド種別の判別は、例えば、図9のステップS606においてグリッド「有」と判断された後、グリッド種別が適切かどうかの判断も行う。もし、グリッド種別が適切でなければ、ステップS608及びステップS609で、推奨されるグリッド種別も合わせて通知する。
また、図9のステップS606においてグリッド「無」と判断された場合には、ステップS611及びステップS612で、推奨されるグリッド種別を明らかにして、グリッド装着を促す情報を出力する。
本実施形態によれば、第一の実施形態同様、取得したX線画像50からグリッド2の有無を検出する。従って、マイクロスイッチなどの新たな装置を追加することなくグリッドの有無を判定し、判定結果に応じて撮影条件をより適切に設定することができる。本実施形態においても、第一の実施形態同様、連続して複数撮影する場合、誤った撮影条件が設定された状態で連続して撮影されることを防ぐことができるとともに、グリッド2の使用が操作者の主観に委ねられている状況、及び検査のスループットを優先する状況においては、各状況に応じた撮影条件の最適化を図ることができる。さらに、本実施形態によれば、SIDに応じて複数種類のグリッドを使い分ける場合に、グリッドの種別を含んで、撮影条件の適正化を図ることができる。
上記各実施形態では、被検体を撮像して得たX線画像を基にグリッド縞の検出処理を実行したが、X線画像診断装置10の据付時に取得したX線画像や、日常点検で取得したX線画像(被検体が撮像されていない保守点検用画像)を基にグリッド縞の検出処理を実行してもよい。また、上記では矩形状のX線平面検出器の例にあげて説明したが、正方形のX線平面検出器も、本発明を適用することができる。
0:被写体、1:X線管球、2:散乱線除去グリッド、3:X線平面検出器、4:画像処理装置、5:画像表示装置、10:X線画像診断装置、41:画像処理部、42:画像記憶部、43:グリッド判別部、44:撮影条件評価部、45:X線条件制御部、46:撮影条件データ記憶部、50:X線画像、51:グリッド縞、52:X線絞り領域、53:被検体領域、54:レスポンス分布図、55:画像、56:レスポンス分布図、
60:画素値の変化パターン

Claims (7)

  1. X線を発生させるX線管球と、
    前記X線管球に対向配置され、前記X線を検出し、その強度を示すX線信号を出力するX線平面検出器と、
    前記X線信号を基に、X線吸収分布を示すX線画像を生成する画像処理部と、
    前記X線の散乱線成分を除去するグリッドが前記X線平面検出器における前記X線の入射面側に装着されているか否かを、前記X線画像に基づいて判別するグリッド判別部と、
    前記X線画像の撮影に用いられたX線量を示す線量指標値を算出し、当該線量指標値及び前記グリッド判別部による判別結果を用いて、前記X線画像の撮影条件が適正で有るか否かを評価する撮影条件評価部と、
    を備えたX線画像診断装置。
  2. 前記撮影条件評価部は、前記X線画像の画素値のヒストグラムを基に、前記X線画像の撮影に用いられたX線量を、前記X線平面検出器の固有の感度で補正した線量指標値を算出し、その線量指標値が、予め定められた許容範囲外にある場合に、前記X線画像の撮影に用いられた撮影条件の変更情報を出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線画像診断装置。
  3. 前記撮影条件評価部は、前記グリッドの脱着を推奨する情報及び前記X線管球から発生する前記X線のX線量を規定するX線条件の変更を推奨する情報の少なくとも一つを含む前記変更情報を出力する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のX線画像診断装置。
  4. 前記グリッド判別部は、前記X線画像に対して高速フーリエ変換処理を行い、グリッド縞周波数レスポンスの値、又は前記グリッド縞周波数レスポンス及び前記グリッド縞周波数の近隣の周波数レスポンスの比を用いて、前記X線画像に前記グリッドが撮影されたことにより生じる縞模様が含まれているか否かを検出し、その検出結果に基づいて、前記グリッドが装着されているか否かを判別する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載のX線画像診断装置。
  5. 前記グリッドを前記X線平面検出器における前記X線の入射面側に装着して撮影されたグリッドX線画像に対して一次微分処理を行って生成したグリッド高周波画像を記憶するグリッド高周波画像記憶部を更に備え、
    前記グリッド判別部は、前記X線画像に対して前記一次微分処理を行うことにより高周波画像を生成し、当該高周波画像及び前記グリッド高周波画像を比較した結果に基づいて、前記グリッドが装着されているか否かを判別する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つ記載のX線画像診断装置。
  6. 前記撮影条件評価部が出力した前記X線条件の変更を推奨する情報に従って、前記X線条件を変更するX線条件制御部を更に備える、
    ことを特徴とする請求項3に記載のX線画像診断装置。
  7. 前記X線管球及び前記X線平面検出器の間の距離を測定する測距部を更に備え、
    前記グリッドは、前記X線管球及び前記X線平面検出器の間の距離に応じた複数種類のグリッドのうちの一つであり、
    前記撮影条件評価部は、前記測距部が測定した距離に対応する前記グリッドが用いられている否かを判別し、前記撮影条件の変更情報として、前記X線管球及び前記X線平面検出器間の距離に応じた前記グリッドの種類を示す情報を出力する、
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一つに記載のX線画像診断装置。
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