JP2014138198A - 通信機および通信方法 - Google Patents

通信機および通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014138198A
JP2014138198A JP2013004387A JP2013004387A JP2014138198A JP 2014138198 A JP2014138198 A JP 2014138198A JP 2013004387 A JP2013004387 A JP 2013004387A JP 2013004387 A JP2013004387 A JP 2013004387A JP 2014138198 A JP2014138198 A JP 2014138198A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
amplitude coefficient
post
signal
predetermined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013004387A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5892073B2 (ja
Inventor
Nobuyoshi Nishikawa
延良 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Icom Inc
Original Assignee
Icom Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Icom Inc filed Critical Icom Inc
Priority to JP2013004387A priority Critical patent/JP5892073B2/ja
Priority to US14/151,964 priority patent/US9385908B2/en
Publication of JP2014138198A publication Critical patent/JP2014138198A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5892073B2 publication Critical patent/JP5892073B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2614Peak power aspects
    • H04L27/262Reduction thereof by selection of pilot symbols
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2626Arrangements specific to the transmitter only
    • H04L27/2627Modulators
    • H04L27/2634Inverse fast Fourier transform [IFFT] or inverse discrete Fourier transform [IDFT] modulators in combination with other circuits for modulation
    • H04L27/2636Inverse fast Fourier transform [IFFT] or inverse discrete Fourier transform [IDFT] modulators in combination with other circuits for modulation with FFT or DFT modulators, e.g. standard single-carrier frequency-division multiple access [SC-FDMA] transmitter or DFT spread orthogonal frequency division multiplexing [DFT-SOFDM]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Discrete Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

【課題】パイロット信号を用いるOFDM方式の通信において、PAPRを低減し、PAPRの低減の程度を制御する。
【解決手段】変調部11は入力信号から変調信号を生成し、挿入部13は直並列変換部12で直並列変換した変調信号の各要素の任意に定めた位置に0を挿入して挿入後データを生成する。演算部14は任意のデータ系列に対して、値が0である挿入後データの要素と同じ位置にある要素に第1の振幅係数を乗算し、該要素以外の要素に第2の振幅係数を乗算して生成したパイロット信号に基づき、挿入後データにパイロット信号を加算して演算後データを生成する。IFFT部15は演算後データの逆高速フーリエ変換を行い、送信部16はIFFT部15の演算結果からベースバンド信号を生成しベースバンド信号に基づき送信信号を生成し、アンテナ10を介して送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信機および通信方法に関する。
OFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式の通信では、入力信号をサブキャリア変調し、IFFT(Inverse Fast Fourier Transformation:逆高速フーリエ変換)を行い、ベースバンド信号を生成する。そのため、サブキャリアの数が増え、FFT(Fast Fourier Transformation:高速フーリエ変換)サイズが大きくなると、大きなピークを持つベースバンド信号が生成され、PAPR(Peak-to-Average Power Ratio:ピーク対平均電力比)が高くなるという性質を持っている。また伝送路中で受ける歪みの影響を取り除く等化処理を行うためのパイロット信号を一次変調した入力信号に挿入する場合に、パイロット信号の信号点配置図が一次変調した入力信号の信号点配置図と同じであると、FFTサイズが大きくなるにつれてパイロット信号を挿入した信号のPAPRが高くなる。PAPRが高くなると、信号を歪みなく伝送するために広範囲において線形性を有する増幅器が必要となる。そこでPAPRを低減するための技術が開発されている。
特許文献1の直交周波数分割多重通信装置では、PAPRを低減するため、IFFTを行う前に逐次決定法により算出した最適位相に基づきサブキャリア変調信号の位相を制御する。非特許文献1に開示される技術では、SC(Single Carrier)伝送にCAZAC(Constant Amplitude Zero Auto-Correlatrion)系列であるパイロット信号を適用し、PAPRの低減を行っている。
特開2006−165781号公報
元川大路、岡本英二、岩波保則、「PAPR低減手法を組み込んだSC−FDEにおける間欠的パイロットシンボルを用いたチャネル推定手法」、電子情報通信学会技術研究報告.RCS 無線通信システム、社団法人電子情報通信学会、2009年8月、第109巻、p165−170
OFDM方式の通信では、PAPRを低減することが課題となっている。特許文献1の直交周波数分割多重通信装置では、PAPRを低減する最適位相を算出するために繰り返し計算処理を行い、サブキャリアごとに位相を制御する必要がある。非特許文献1に開示される技術は、SC伝送を対象にしたものであり、またPAPRの低減の程度を制御することができない。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたものであり、パイロット信号を用いるOFDM方式の通信において、PAPRを低減し、PAPRの低減の程度を制御することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る通信機は、
直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機であって、
入力信号を所定の変調方式で変調して変調信号を生成する変調手段と、
前記変調信号の任意に定めた位置に0を挿入し、要素数が高速フーリエ変換のサイズに一致する挿入後データを生成する挿入手段と、
前記高速フーリエ変換のサイズに一致する個数のデータの集合である任意のデータ系列に対して、値が0である前記挿入後データの要素と同じ位置にある要素に第1の振幅係数を乗算し、該要素以外の要素に第2の振幅係数を乗算して生成したパイロット信号を、前記挿入後データに加算して演算後データを生成する演算手段と、
前記演算後データの逆高速フーリエ変換を行うIFFT手段と、
前記IFFT手段の演算結果を合成してベースバンド信号を生成し、前記ベースバンド信号に基づき送信信号を生成して送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする。
好ましくは、前記第1の振幅係数が前記第2の振幅係数より大きく、前記第1の振幅係数と前記第2の振幅係数の差が閾値以下である。
好ましくは、前記任意のデータ系列は、データのシフトを行っていない同じデータ系列との間の自己相関値が、データの任意のシフトを行ったデータ系列との間の自己相関値に比べて高い、自己相関特性を有するデータ系列である。
本発明の第2の観点に係る通信機は、
直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機であって、
送信信号を受信してベースバンド信号を生成する受信手段と、
前記ベースバンド信号を直並列変換し、高速フーリエ変換を行って変換後データを生成するFFT手段と、
前記変換後データの所定の要素を0に置き換えて受信データを生成し、前記変換後データの前記所定の要素以外の要素を0に置き換えて補間用データを生成する分解手段と、
高速フーリエ変換のサイズに一致する個数のデータの集合である所定のデータ系列に対し、前記変換後データの前記所定の要素と同じ位置にある要素に第1の振幅係数を乗算し、該要素以外の要素に第2の振幅係数を乗算して生成したパイロット信号を用いて、前記補間用データの各要素を前記パイロット信号の該要素と同じ位置にある要素で除算する演算を行い、前記変換後データの前記所定の要素と同じ位置にある、該演算を施した前記補間用データの要素に基づき、該要素以外の要素の値を補間して補間後データを生成する補間手段と、
前記補間後データに基づき、前記受信データに対して等化処理を行い等化後データを生成する等化手段と、
前記等化後データから前記パイロット信号を減算する演算を行い、前記変換後データの前記所定の要素以外の要素と同じ位置にある、該演算を施した前記等化後データの要素を抽出して抽出データを生成する抽出手段と、
前記抽出データを所定の変調方式で復調する復調手段と、
を備えることを特徴とする。
好ましくは、前記第1の振幅係数が前記第2の振幅係数より大きく、前記第1の振幅係数と前記第2の振幅係数の差が閾値以下である。
好ましくは、前記所定のデータ系列は、データのシフトを行っていない同じデータ系列との間の自己相関値が、データの任意のシフトを行ったデータ系列との間の自己相関値に比べて高い、自己相関特性を有するデータ系列である。
本発明の第3の観点に係る通信方法は、
直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機が行う通信方法であって、
入力信号を所定の変調方式で変調して変調信号を生成する変調ステップと、
前記変調信号の任意に定めた位置に0を挿入し、要素数が高速フーリエ変換のサイズに一致する挿入後データを生成する挿入ステップと、
前記高速フーリエ変換のサイズに一致する個数のデータの集合である任意のデータ系列に対して、値が0である前記挿入後データの要素と同じ位置にある要素に第1の振幅係数を乗算し、該要素以外の要素に第2の振幅係数を乗算して生成したパイロット信号を、前記挿入後データに加算して演算後データを生成する演算ステップと、
前記演算後データの逆高速フーリエ変換を行うIFFTステップと、
前記IFFTステップの演算結果を合成してベースバンド信号を生成し、前記ベースバンド信号に基づき送信信号を生成して送信する送信ステップと、
を備えることを特徴とする。
好ましくは、前記第1の振幅係数が前記第2の振幅係数より大きく、前記第1の振幅係数と前記第2の振幅係数の差が閾値以下である。
好ましくは、前記任意のデータ系列は、データのシフトを行っていない同じデータ系列との間の自己相関値が、データの任意のシフトを行ったデータ系列との間の自己相関値に比べて高い、自己相関特性を有するデータ系列である。
本発明の第4の観点に係る通信方法は、
直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機が行う通信方法であって、
送信信号を受信してベースバンド信号を生成する受信ステップと、
前記ベースバンド信号を直並列変換し、高速フーリエ変換を行って変換後データを生成するFFTステップと、
前記変換後データの所定の要素を0に置き換えて受信データを生成し、前記変換後データの前記所定の要素以外の要素を0に置き換えて補間用データを生成する分解ステップと、
高速フーリエ変換のサイズに一致する個数のデータの集合である所定のデータ系列に対し、前記変換後データの前記所定の要素と同じ位置にある要素に第1の振幅係数を乗算し、該要素以外の要素に第2の振幅係数を乗算して生成したパイロット信号を用いて、前記補間用データの各要素を前記パイロット信号の該要素と同じ位置にある要素で除算する演算を行い、前記変換後データの前記所定の要素と同じ位置にある、該演算を施した前記補間用データの要素に基づき、該要素以外の要素の値を補間して補間後データを生成する補間ステップと、
前記補間後データに基づき、前記受信データに対して等化処理を行い等化後データを生成する等化ステップと、
前記等化後データから前記パイロット信号を減算する演算を行い、前記変換後データの前記所定の要素以外の要素と同じ位置にある、該演算を施した前記等化後データの要素を抽出して抽出データを生成する抽出ステップと、
前記抽出データを所定の変調方式で復調する復調ステップと、
を備えることを特徴とする。
好ましくは、前記第1の振幅係数が前記第2の振幅係数より大きく、前記第1の振幅係数と前記第2の振幅係数の差が閾値以下である。
好ましくは、前記所定のデータ系列は、データのシフトを行っていない同じデータ系列との間の自己相関値が、データの任意のシフトを行ったデータ系列との間の自己相関値に比べて高い、自己相関特性を有するデータ系列である。
本発明によれば、パイロット信号を用いるOFDM方式の通信において、PAPRを低減し、PAPRの低減の程度を制御することが可能になる。
本発明の実施の形態に係る通信機の構成例を示すブロック図である。 実施の形態に係る通信機の異なる構成例を示すブロック図である。 実施の形態に係る通信機が行う送信側での演算処理の例を示す図である。 実施の形態に係る通信機が行う送信制御の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態に係る通信機が行う受信側での演算処理の例を示す図である。 実施の形態に係る通信機が行う受信側での演算処理の例を示す図である。 実施の形態に係る等化器の構成例を示すブロック図である。 実施の形態に係る通信機が行う受信制御の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態に係る通信機におけるベースバンド信号のPAPRのCCDF特性を示す図である。 実施の形態に係る通信機におけるベースバンド信号のPAPRのCCDF特性を示す図である。 シミュレーションに用いた伝送路の遅延プロファイルの概略を示す図である。 実施の形態に係る通信機におけるBER特性を示す図である。 実施の形態に係る通信機におけるBER特性を示す図である。 実施の形態に係る通信機におけるBER特性を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。以下の説明において、IFFT(Inverse Fast Fourier Transformation:逆高速フーリエ変換)は、IFFTとIDFT(Inverse Discrete Fourier Transformation:逆離散フーリエ変換)を含む概念とする。したがって本発明の実施の形態においては、IFFTの代わりに、IDFTを行うよう構成してもよい。同様にFFT(Fast Fourier Transformation:高速フーリエ変換)は、FFTとDFT(Discrete Fourier Transformation:離散フーリエ変換)を含む概念とする。またIDFTおよびDFTを行う場合は、以下の説明におけるFFTサイズとは、DFTサイズを意味する。
図1は、本発明の実施の形態に係る通信機の構成例を示すブロック図である。通信機1は、OFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式の無線通信により他の機器と通信を行う。通信機1は、アンテナ10、変調部11、直並列変換部12、挿入部13、演算部14、IFFT部15、送信部16およびコントローラ20を備える。
コントローラ20は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)21、RAM(Random Access Memory)23、およびROM(Read-Only Memory)24を備える。複雑化を避け、理解を容易にするために、コントローラ20から各部への信号線が省略されているが、コントローラ20は通信機1の各部にI/O(Input/Output)22を介して接続しており、それらの処理の開始、終了、処理内容の制御を行う。
RAM23には、例えば送信フレームを生成するためのデータが記憶されている。ROM24は、コントローラ20が通信機1の動作を制御するための制御プログラムを格納する。コントローラ20は、制御プログラムに基づいて、通信機1を制御する。
図2は、実施の形態に係る通信機の異なる構成例を示すブロック図である。上述の通信機1に受信機能をもたせるため、図2に示す通信機1はさらに復調部31、並直列変換部32、抽出部33、等化器34、補間部35、分解部36、FFT部37、受信部38、および送受信切替部39を備える。送信機能および受信機能を備える図2に示す通信機1を用いて、通信機1が行う通信方法について以下に説明する。
変調部11は、入力信号を所定の変調方式で変調し、変調信号を生成し、直並列変換部12に送る。所定の変調方式は、例えばQPSK(Quadrature Phase-Shift Keying:四位相偏移変調)である。直並列変換部12は、変調信号を直並列変換し、挿入部13に送る。挿入部13は、直並列変換された変調信号の任意に定めた位置に0を挿入して要素数がFFTサイズに一致する挿入後データを生成し、演算部14に送る。挿入部13で挿入する要素の値は、0に限定されない。本実施の形態においては、挿入部13で挿入する要素の値は、0の近傍の実数であって、0とみなせる実数を含む。0を挿入する位置は任意に決めることができ、送信側と受信側で該位置についての情報を共有しておけばよい。直並列変換された変調信号dは下記(1)式で表され、例えば0を等間隔で挿入した挿入後データfは下記(2)式で表される。FFTサイズをNとし、変調信号dの要素数をMとする。挿入後データfの要素数はNである。また式中の添え字のTは、行列を転置表示していることを示す。これは以下の説明においても同様である。
Figure 2014138198
Figure 2014138198
演算部14は、FFTサイズに一致する個数のデータの集合である任意のデータ系列に対して、値が0である挿入後データfの要素と同じ位置にある要素に第1の振幅係数を乗算し、該要素以外の要素に第2の振幅係数を乗算して生成したパイロット信号を用意する。第1の振幅係数と第2の振幅係数は、後述するようにベースバンド信号のPAPR(Peak-to-Average Power Ratio:ピーク対平均電力比)の低減の程度およびBER(Bit Error Rate:符号誤り率)の劣化の程度に基づき決定される。演算部14は、例えば第1の振幅係数が第2の振幅係数より大きく、第1の振幅係数と第2の振幅係数の差が閾値以下となるような第1の振幅係数および第2の振幅係数を用いる。
任意のデータ系列として、例えばランダム信号やデータのシフトを行っていない同じデータ系列との間の自己相関値が、データの任意のシフトを行ったデータ系列との間の自己相関値に比べて高い、自己相関特性を有するデータ系列を用いることができる。自己相関特性を有するデータ系列として、例えばCAZAC(Constant Amplitude Zero Auto-Correlatrion)系列やPN(Pseudorandom Noise:擬似ランダム雑音)系列を用いることができる。自己相関特性を有するデータ系列はPAPRが比較的低く、またフェージングの影響を受けにくい。
演算部14は、任意のデータ系列として例えばCAZAC系列である下記(3)式のデータ系列cを用い、データ系列cに対し、値が0である挿入後データfの要素と同じ位置にある要素に第1の振幅係数αを乗算し、該要素以外の要素に第2の振幅係数βを乗算して下記(4)式で表されるパイロット信号gを生成する。
Figure 2014138198
Figure 2014138198
演算部14は、挿入後データfにパイロット信号gを加算して演算後データを生成し、IFFT部15に送る。
図3は、実施の形態に係る通信機が行う送信側での演算処理の例を示す図である。横軸が要素であり、縦軸が要素の値である。説明を容易にするために、各要素の実部のみを表した。一例として、FFTサイズを16とし、並直列変換された変調信号dの3つの要素ごとに等間隔で0を挿入する。挿入部13は、図3(a)に示す並直列変換された変調信号dに等間隔で0を挿入し、図3(b)に示す挿入後データfを生成する。演算部14は、図3(c)に示すデータ系列cに対して、値が0である挿入後データfの要素と同じ位置にある要素c1、c5、c9、c13に第1の振幅係数αを乗算し、該要素以外の要素に第2の振幅係数βを乗算して生成した図3(d)に示すパイロット信号gを用いる。演算部14は、挿入後データfにパイロット信号gを加算して図3(e)に示す演算後データを生成する。
IFFT部15は、演算後データのIFFTを行い、演算結果を送信部16に送る。送信部16は、IFFT部15の演算結果に基づきベースバンド信号を生成し、該ベースバンド信号から送信信号を生成し、送受信切替部39およびアンテナ10を介して他の機器に送信信号を送る。
図4は、実施の形態に係る通信機が行う送信制御の動作の一例を示すフローチャートである。変調部11は、入力信号を所定の変調方式で変調して変調信号を生成し、直並列変換部12は、変調信号を直並列変換する(ステップS110)。挿入部13は、直並列変換された変調信号の任意に定めた位置に0を挿入して要素数がFFTサイズに一致する挿入後データを生成する(ステップS120)。演算部14は、FFTサイズに一致する個数のデータの集合である任意のデータ系列に対して、値が0である挿入後データfの要素と同じ位置にある要素に第1の振幅係数を乗算し、該要素以外の要素に第2の振幅係数を乗算して生成したパイロット信号gを挿入後データfに加算して演算後データを生成する(ステップS130)。
IFFT部15は、演算後データのIFFTを行う(ステップS140)。送信部16は、IFFT部15の演算結果に基づきベースバンド信号を生成し、該ベースバンド信号から送信信号を生成し、送受信切替部39およびアンテナ10を介して他の機器に送信信号を送る(ステップS150)。ステップS150の送信処理が完了すると、処理を終了する。
受信側での処理を以下に説明する。受信部38は、アンテナ10および送受信切替部39を介して送信信号を受信し、ベースバンド信号を生成し、直並列変換して、FFT部37に送る。FFT部37は、直並列変換されたベースバンド信号のFFTを行って変換後データを生成し、変換後データを分解部36に送る。
分解部36は、変換後データの所定の要素を0に置き換えて受信データを生成し、変換後データの該所定の要素以外の要素を0に置き換えて補間用データを生成する。所定の要素とは、送信側で生成した挿入後データfの値が0である要素と同じ位置にある要素であり、受信側では該要素の位置についての情報を予め保持している。送信側で上記(2)式に示す挿入後データfを生成した場合には、分解部36は下記(5)式に示すように変換後データrから受信データrと補間用データrを生成する。分解部36は受信データrを等化器34に送り、補間用データrを補間部35に送る。
Figure 2014138198
補間部35は、FFTサイズに一致する個数のデータの集合である所定のデータ系列に対し、変換後データrの上記所定の要素と同じ位置にある要素に第1の振幅係数を乗算し、該要素以外の要素に第2の振幅係数を乗算して生成したパイロット信号を用意する。データ系列、第1の振幅係数および第2の振幅係数は、送信側の演算部14で用いたものと同じであり、補間部35が用いるパイロット信号は上記(4)式で表されるパイロット信号gに一致する。受信側ではデータ系列、第1の振幅係数および第2の振幅係数についての情報を予め保持している。補間部35は、下記(6)式で表されるように、補間用データの各要素をパイロット信号の該要素と同じ位置にある要素で除算する演算を行う。下記(6)式中の行列の分数表示は分子の行列の各要素を分母の行列の該要素と同じ要素で除算することを意味する。これは以下の説明においても同様である。
Figure 2014138198
補間部35は、変換後データrの上記所定の要素と同じ位置にある、上記(6)式で表される演算を施した補間用データsの要素に基づき、該要素以外の要素の値を補間して下記(7)式で表される補間後データtを生成する。
Figure 2014138198
補間部35は、例えば0次補間を用い、変換後データrの上記所定の要素と同じ位置にある、上記(6)式で表される演算を施した補間用データの要素で、該要素の直後に連続して位置する値が0である要素を置き換える。すなわち上記(7)式中のt2=t3=t4=s1である。また補間部35は、0次補間に限らず、1次補間、スプライン補間、例えばFIR(Finite Impulse Responcse:有限インパルス応答)型フィルタを用いた補間などを行うことができる。補間部35は、補間後データtを等化器34に送る。
等化器34は、補間後データtに基づき、受信データrに対して等化処理を行い、等化後データを生成する。等化処理とは、伝送路中で受けた歪みを補正する処理である。等化器34は、例えばZF(Zero Forcing)等化を行う。FFTサイズをNとし、送信信号としてM個のデータシンボルを含む送信フレームが送られる場合を例にして説明する。シンボル番号がkのデータシンボルのサブキャリア番号lに対応するFFT後のデータX(k,l)は、伝送路特性H(f)、データシンボルD(k,l)、および雑音Z(k,l)を用いて、下記(8)式で表される。fは、サブキャリア番号lのサブキャリアの周波数である。
Figure 2014138198
等化器34は、下記(9)式で表されるように、推定した伝送路特性H(f)でFFT後のデータX(k,l)を除算する等化処理を行う。DZFは、ZF等化処理後のデータである。
Figure 2014138198
本実施の形態に係る通信機1においては、等化器34は、補間後データtを伝送路特性として、下記(10)式で表されるように、受信データrの各要素を補間後データtの該要素と同じ位置にある要素で除算する等化処理を行い、等化後データuを抽出部33に送る。
Figure 2014138198
抽出部33は、下記(11)式で表されるように、等化後データuからパイロット信号gを減算する演算を行う。そして変換後データrの上記所定の要素以外の要素と同じ位置にある、下記(11)式で表される演算を施した等化後データuの要素を抽出して下記(12)式で表される抽出データwを生成する。
Figure 2014138198
Figure 2014138198
図5および図6は、実施の形態に係る通信機が行う受信側での演算処理の例を示す図である。送信側から図3(e)に示す演算後データに基づく送信信号が送られた場合を例にして説明する。図5(a)に示すデータは、フェージングの影響を受けているため、図3(e)に示す演算後データと厳密には一致しない。図5(a)に示す変換後データrからフェージングの影響を取り除き、図3(a)に示す並直列変換された変調信号dを復元する演算処理を以下に説明する。
図5(a)に示す変換後データrの、図3(b)に示す挿入後データfの値が0である要素と同じ位置にある要素を0に置き換えて図5(b)に示す受信データrを生成し、変換後データrの該要素以外の要素を0に置き換えて図5(c)に示す補間用データrを生成する。補間部35は、補間用データrの各要素を図3(e)に示すパイロット信号gの該要素と同じ位置にある要素で除算する演算を行い、図5(d)に示すデータを生成する。補間部35は、図5(d)に示すデータのs1、s5、s9、s13に基づき0次補間を行い、図5(e)に示す補間後データtを生成する。等化器34は、受信データrの各要素を補間後データtの該要素と同じ位置にある要素で除算する等化処理を行い、図5(f)に示す等化後データuを生成する。
抽出部33は、等化後データuからパイロット信号gを減算して図6(a)に示すデータを生成する。抽出部33は、図6(a)に示すデータから変換後データrの上記所定の要素以外の要素と同じ位置にある要素を抽出して図6(b)に示す抽出データwを生成する。実際にはフェージングの影響により、図6(b)に示すように抽出データwは、図3(a)に示す並直列変換された変調信号dと厳密には一致しない。ただし誤差が所定の範囲内であれば、後続の復調処理において正しく復元することができる。BERについては、後述する。抽出部33は、抽出データwを並直列変換部32に送る。
並直列変換部32は、抽出データwを並直列変換し、復調部31に送る。復調部31は、並直列変換された抽出データwを所定の変調方式で復調し、入力信号を復元する。
等化器34が行う等化処理は上述の例に限られない。等化器34がMMSE(Minimum Mean Square Error:最小平均二乗誤差)方式を用いて等化処理を行う場合について説明する。図7は、実施の形態に係る等化器の構成例を示すブロック図である。等化器34は、演算器341、信号電力推定器342、および雑音電力推定器343を備える。
送信したデータシンボルと受信したデータシンボルとのMSE(Mean Square Error:平均二乗誤差)は、下記(13)式で表される。式中のE[]は、時間領域における平均値を表す。MSE(l)を最小にする重みW(l)は、下記(14)式で表される。式中のX(k,l)は、X(k,l)の複素共役であり、以下の説明においても添え字のアスタリスクは複素共役を表す。
Figure 2014138198
Figure 2014138198
上記(8)式に基づき上記(14)式を変形すると、下記(15)式が得られる。
Figure 2014138198
等化器34は、下記(16)式で表されるように、上記(15)式で表されるWopt(l)をX(k,l)に乗算する等化処理を行う。DMMSEは、MMSE等化処理後のデータである。上記(9)式のZF方式では、伝送路特性H(f)の絶対値が小さい場合に、雑音成分を増大させてしまう恐れがあるが、下記(16)式のMMSE方式では、雑音成分を増大させることを防ぐことができる。
Figure 2014138198
本実施の形態に係る通信機1においては、信号電力推定器342が送信信号の生成に用いられる変調方式に基づき、データシンボルの平均電力E[|D|]を推定し、演算器341に送る。雑音電力推定器343は、雑音平均電力E[|Z|]を推定し、演算器341に送る。演算器341は、補間部35から送られた補間後データtを伝送路特性とし、下記(17)式で表されるように、Woptを算出する。
Figure 2014138198
演算器341は、下記(18)式にWoptとrのアダマール積で示すように、Woptの各要素と分解部36から送られた受信データrの各要素を乗算する等化処理を行い、等化後データuを抽出部33に送る。
Figure 2014138198
図8は、実施の形態に係る通信機が行う受信制御の動作の一例を示すフローチャートである。受信部38は、アンテナ10および送受信切替部39を介して送信信号を受信し、ベースバンド信号を生成し、直並列変換する(ステップS210)。FFT部37は、直並列変換されたベースバンド信号のFFTを行って変換後データrを生成する(ステップS220)。分解部36は、変換後データrの所定の要素を0に置き換えて受信データrを生成し、変換後データrの該所定の要素以外の要素を0に置き換えて補間用データrを生成する(ステップS230)。
補間部35は、補間用データrの各要素をパイロット信号gの該要素と同じ位置にある要素で除算する演算を行い、変換後データrの上記所定の要素と同じ位置にある、該演算を施した補間用データrの要素に基づき、該要素以外の要素の値を補間して補間後データtを生成する(ステップS240)。等化器34は、補間後データtに基づき、受信データrに対して等化処理を行い、等化後データuを生成する(ステップS250)。抽出部33は、等化後データuからパイロット信号gを減算する演算を行い、変換後データrの上記所定の要素以外の要素と同じ位置にある、該演算を施した等化後データuの要素を抽出して抽出データwを生成する(ステップS260)。並直列変換部32は、抽出データwを並直列変換し、復調部31に送る。復調部31は、並直列変換された抽出データwを所定の変調方式で復調し、入力信号を復元する(ステップS270)。
非特許文献1のように変調信号の定めた位置にCAZAC系列に基づくパイロット信号を挿入する構成に比べて、本実施の形態に係る通信機1においては、変調信号に0を挿入した挿入後データにパイロット信号を加算するため、PAPRを低減することができる。
以上説明したとおり、本発明の実施の形態に係る通信機1によれば、パイロット信号を用いるOFDM通信方式において、変調信号にパイロット信号に基づき所定の演算処理を施し、PAPRを低減することが可能となる。また後述するとおり、PAPRの低減の程度を制御することが可能となる。
(具体例)
次に、シミュレーションにより実施の形態に係る通信機1が奏する効果を説明する。入力信号にランダム信号を用いて、従来技術と実施の形態に係る通信機1について、ベースバンド信号を生成し、PAPRの算出を繰り返すシミュレーションを行った。変調方式をQPSKとし、FFTサイズを2048として、従来技術と実施の形態に係る通信機1のPAPRのCCDF(Complementary Cumulative Distribution Function:相補累積分布関数)、すなわちPAPRの発生確率の特性を比較した。従来技術とは、上述のような演算処理を行わずに、入力信号を所定の変調方式で変調した信号を直並列変換し、所定の位置にパイロット信号を挿入し、IFFTを行ってベースバンド信号を生成する方法である。パイロット信号は、信号点配置図が変調信号と一致するランダムなデータとした。
ここで一例として、挿入部13が512個の0を等間隔で挿入し、演算部14が上記(4)式で表されるパイロット信号gを用いた場合についてシミュレーションを行った。実施の形態に係る通信機1において上記(4)式におけるα=2.0とし、βの値を変えた場合のシミュレーション結果について説明する。
図9は、実施の形態に係る通信機におけるベースバンド信号のPAPRのCCDF特性を示す図である。横軸はPAPR(単位:dB)、縦軸はPAPRのCCDFである。従来技術のPAPRのCCDF特性を細い実線のグラフで示す。実施の形態に係る通信機1において、β=0.5とした場合のPAPRのCCDF特性を太い実線のグラフで示し、β=1.0とした場合を点線のグラフで示し、β=1.5とした場合を一点鎖線のグラフで示す。α>βの場合に、αとβの差を小さくするにつれて、PAPRの低減の程度が向上することがわかる。α>βの場合にα−βをシミュレーションに基づき定めた閾値以下となるようにαとβを設定することでPAPRを低減することができる。
実施の形態に係る通信機1において、上記(4)式中のα=2.0およびβ=1.0として固定し、挿入部13が等間隔で挿入する0の個数Pを変えて同様のシミュレーションを行った。図10は、実施の形態に係る通信機におけるベースバンド信号のPAPRのCCDF特性を示す図である。横軸はPAPR(単位:dB)、縦軸はPAPRのCCDFである。従来技術のPAPRのCCDF特性を細い実線のグラフで示す。実施の形態に係る通信機1において、P=512とした場合のPAPRのCCDF特性を太い実線のグラフで示し、P=1024とした場合を点線のグラフで示す。0を挿入する個数を増やすにつれて、PAPRの低減の程度が向上することがわかる。
次に伝送路中におけるフェージングの影響についてシミュレーションを行った。マルチパスの数を6とし、受信側のアンテナに到来する素波の数を32とした。また素波により構成される遅延波の遅延時間とアンテナでの所定の数の波長を含む所定の区間での受信電力の平均である平均電力との関係を示す遅延プロファイルとして表1に示す値を用いた。図11は、シミュレーションに用いた伝送路の遅延プロファイルの概略を示す図である。
Figure 2014138198
ドップラーシフトに関しては、基準となるサブキャリアの周波数を5.6GHzとし、送信側の通信機の移動速度を可変とした。シミュレーションで用いたOFDM通信方式においては、インターリーブを用いず、誤り訂正を行わなかった。またパイロット信号として要素の値が全て1の信号を用い、受信側では0次補間を行い、ZF等化を行った。
シミュレーションしたBERの変化について説明する。BERはパイロットの挿入位置およびパイロット信号の値には依存しない。そこでシミュレーションを簡易に行うために、パイロット信号の値を全て1とした。図12、図13および図14は、実施の形態に係る通信機におけるBER特性を示す図である。横軸はEb/No(Energy per Bit to NOise power spectral density ratio:ビットエネルギー対雑音電力密度比)、縦軸はBERである。Eb/Noの単位はdBである。
図12は、P=512とし、移動速度を0km/hとして、シミュレーションした従来技術および実施の形態に係る通信機1におけるBER特性を示す。また実施の形態に係る通信機1においては上記(4)式中のα=1.0とし、β=0.5とした。従来技術のBERをプロット点を四角で表したグラフで示し、実施の形態に係る通信機1のBERをプロット点を三角で表したグラフである。図12に示す範囲において、従来技術のBERと実施の形態に係る通信機1のBERはほぼ同じであることがわかる。
図13は、P=64とし、移動速度を100km/hとして、シミュレーションした従来技術および実施の形態に係る通信機1のBER特性を示す。また実施の形態に係る通信機1においては上記(4)式中のα=1.0とし、β=0.5とした。従来技術のBERはプロット点を四角で表したグラフであり、実施の形態に係る通信機1のBERはプロット点を三角で表したグラフである。図13に示す範囲において、従来技術のBERと実施の形態に係る通信機1のBERはほぼ同じであることがわかる。図12および図13より、BERは挿入部13で挿入する0の個数および移動速度のいずれにも依存しないことがわかる。
図14は、P=512とし、移動速度を0km/hとして、実施の形態に係る通信機1においてα=2.0で固定し、βの値を変えてシミュレーションを行った。実施の形態に係る通信機1において、β=0.5とした場合のBERはプロット点を四角で表したグラフであり、β=1.0の場合がプロット点を三角で表したグラフであり、β=1.5の場合がプロット点を丸で表したグラフである。α>βの場合に、αとβとの差を小さくするにつれて、BERが劣化することがわかる。これは例えば変調信号の要素とデータ系列の要素との打ち消し合いが生じて演算後データの要素の値が雑音より小さくなった場合に、復調時に誤りを生じるためである。
上述のシミュレーションにより、実施の形態に係る通信機1においては、変調信号にパイロット信号に基づく所定の演算処理を施すことで、PAPRを低減でき、また上記(4)式中のαおよびβを変更することで、PAPRの低減の程度を制御できることがわかった。
本発明の実施の形態は上述の実施の形態に限られない。変調部11の変調方式は、QPSKに限られず、QPSK以外のPSK(Phase Shift Keying:位相偏移変調)やQAM(Quadrature Amplitude Modulation:直角位相振幅変調)などを用いることができる。上述の実施の形態においては、直並列変換した変調信号の任意に定めた位置に0を挿入したが、変調部11と直並列変換部12の順序、および直並列変換部12と挿入部13の順序をそれぞれ入れ替えてもよい。すなわち、例えば入力信号を所定の変調方式で変調して生成した変調信号の任意に定めた位置に0を挿入して挿入後データを生成し、直並列変換部12で挿入後データを直並列変換するように構成してもよい。また直並列変換部12を演算部14の直後に設けてもよい。すなわち、変調信号の任意に定めた位置に0を挿入して挿入後データを生成し、挿入後データにパイロット信号を加算して演算後データを生成し、直並列変換部12で演算後データを直並列変換するように構成してもよい。受信側の復調部31と並直列変換部32の順序についても入れ替えてもよい。
上記(4)式中のαおよびβについては、必ずしもα>βである必要はなく、α≦βであってもよい。IFFT部15は、IFFTの代わりにIDFTを行うよう構成してもよいし、FFT部37は、FFTの代わりにDFTを行うよう構成してもよい。
1 通信機
10 アンテナ
11 変調部
12 直並列変換部
13 挿入部
14 演算部
15 IFFT部
16 送信部
20 コントローラ
21 CPU
22 I/O
23 RAM
24 ROM
31 復調部
32 並直列変換部
33 抽出部
34 等化器
35 補間部
36 分解部
37 FFT部
38 受信部
39 送受信切替部
341 演算部
342 信号電力推定器
343 雑音電力推定器

Claims (12)

  1. 直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機であって、
    入力信号を所定の変調方式で変調して変調信号を生成する変調手段と、
    前記変調信号の任意に定めた位置に0を挿入し、要素数が高速フーリエ変換のサイズに一致する挿入後データを生成する挿入手段と、
    前記高速フーリエ変換のサイズに一致する個数のデータの集合である任意のデータ系列に対して、値が0である前記挿入後データの要素と同じ位置にある要素に第1の振幅係数を乗算し、該要素以外の要素に第2の振幅係数を乗算して生成したパイロット信号を、前記挿入後データに加算して演算後データを生成する演算手段と、
    前記演算後データの逆高速フーリエ変換を行うIFFT手段と、
    前記IFFT手段の演算結果を合成してベースバンド信号を生成し、前記ベースバンド信号に基づき送信信号を生成して送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とする通信機。
  2. 前記第1の振幅係数が前記第2の振幅係数より大きく、前記第1の振幅係数と前記第2の振幅係数の差が閾値以下であることを特徴とする請求項1に記載の通信機。
  3. 前記任意のデータ系列は、データのシフトを行っていない同じデータ系列との間の自己相関値が、データの任意のシフトを行ったデータ系列との間の自己相関値に比べて高い、自己相関特性を有するデータ系列であることを特徴とする請求項1または2に記載の通信機。
  4. 直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機であって、
    送信信号を受信してベースバンド信号を生成する受信手段と、
    前記ベースバンド信号を直並列変換し、高速フーリエ変換を行って変換後データを生成するFFT手段と、
    前記変換後データの所定の要素を0に置き換えて受信データを生成し、前記変換後データの前記所定の要素以外の要素を0に置き換えて補間用データを生成する分解手段と、
    高速フーリエ変換のサイズに一致する個数のデータの集合である所定のデータ系列に対し、前記変換後データの前記所定の要素と同じ位置にある要素に第1の振幅係数を乗算し、該要素以外の要素に第2の振幅係数を乗算して生成したパイロット信号を用いて、前記補間用データの各要素を前記パイロット信号の該要素と同じ位置にある要素で除算する演算を行い、前記変換後データの前記所定の要素と同じ位置にある、該演算を施した前記補間用データの要素に基づき、該要素以外の要素の値を補間して補間後データを生成する補間手段と、
    前記補間後データに基づき、前記受信データに対して等化処理を行い等化後データを生成する等化手段と、
    前記等化後データから前記パイロット信号を減算する演算を行い、前記変換後データの前記所定の要素以外の要素と同じ位置にある、該演算を施した前記等化後データの要素を抽出して抽出データを生成する抽出手段と、
    前記抽出データを所定の変調方式で復調する復調手段と、
    を備えることを特徴とする通信機。
  5. 前記第1の振幅係数が前記第2の振幅係数より大きく、前記第1の振幅係数と前記第2の振幅係数の差が閾値以下であることを特徴とする請求項4に記載の通信機。
  6. 前記所定のデータ系列は、データのシフトを行っていない同じデータ系列との間の自己相関値が、データの任意のシフトを行ったデータ系列との間の自己相関値に比べて高い、自己相関特性を有するデータ系列であることを特徴とする請求項4または5に記載の通信機。
  7. 直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機が行う通信方法であって、
    入力信号を所定の変調方式で変調して変調信号を生成する変調ステップと、
    前記変調信号の任意に定めた位置に0を挿入し、要素数が高速フーリエ変換のサイズに一致する挿入後データを生成する挿入ステップと、
    前記高速フーリエ変換のサイズに一致する個数のデータの集合である任意のデータ系列に対して、値が0である前記挿入後データの要素と同じ位置にある要素に第1の振幅係数を乗算し、該要素以外の要素に第2の振幅係数を乗算して生成したパイロット信号を、前記挿入後データに加算して演算後データを生成する演算ステップと、
    前記演算後データの逆高速フーリエ変換を行うIFFTステップと、
    前記IFFTステップの演算結果を合成してベースバンド信号を生成し、前記ベースバンド信号に基づき送信信号を生成して送信する送信ステップと、
    を備えることを特徴とする通信方法。
  8. 前記第1の振幅係数が前記第2の振幅係数より大きく、前記第1の振幅係数と前記第2の振幅係数の差が閾値以下であることを特徴とする請求項7に記載の通信方法。
  9. 前記任意のデータ系列は、データのシフトを行っていない同じデータ系列との間の自己相関値が、データの任意のシフトを行ったデータ系列との間の自己相関値に比べて高い、自己相関特性を有するデータ系列であることを特徴とする請求項7または8に記載の通信方法。
  10. 直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機が行う通信方法であって、
    送信信号を受信してベースバンド信号を生成する受信ステップと、
    前記ベースバンド信号を直並列変換し、高速フーリエ変換を行って変換後データを生成するFFTステップと、
    前記変換後データの所定の要素を0に置き換えて受信データを生成し、前記変換後データの前記所定の要素以外の要素を0に置き換えて補間用データを生成する分解ステップと、
    高速フーリエ変換のサイズに一致する個数のデータの集合である所定のデータ系列に対し、前記変換後データの前記所定の要素と同じ位置にある要素に第1の振幅係数を乗算し、該要素以外の要素に第2の振幅係数を乗算して生成したパイロット信号を用いて、前記補間用データの各要素を前記パイロット信号の該要素と同じ位置にある要素で除算する演算を行い、前記変換後データの前記所定の要素と同じ位置にある、該演算を施した前記補間用データの要素に基づき、該要素以外の要素の値を補間して補間後データを生成する補間ステップと、
    前記補間後データに基づき、前記受信データに対して等化処理を行い等化後データを生成する等化ステップと、
    前記等化後データから前記パイロット信号を減算する演算を行い、前記変換後データの前記所定の要素以外の要素と同じ位置にある、該演算を施した前記等化後データの要素を抽出して抽出データを生成する抽出ステップと、
    前記抽出データを所定の変調方式で復調する復調ステップと、
    を備えることを特徴とする通信方法。
  11. 前記第1の振幅係数が前記第2の振幅係数より大きく、前記第1の振幅係数と前記第2の振幅係数の差が閾値以下であることを特徴とする請求項10に記載の通信方法。
  12. 前記所定のデータ系列は、データのシフトを行っていない同じデータ系列との間の自己相関値が、データの任意のシフトを行ったデータ系列との間の自己相関値に比べて高い、自己相関特性を有するデータ系列であることを特徴とする請求項10または11に記載の通信方法。
JP2013004387A 2013-01-15 2013-01-15 通信機および通信方法 Active JP5892073B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013004387A JP5892073B2 (ja) 2013-01-15 2013-01-15 通信機および通信方法
US14/151,964 US9385908B2 (en) 2013-01-15 2014-01-10 Communication apparatus and communication method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013004387A JP5892073B2 (ja) 2013-01-15 2013-01-15 通信機および通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014138198A true JP2014138198A (ja) 2014-07-28
JP5892073B2 JP5892073B2 (ja) 2016-03-23

Family

ID=51165132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013004387A Active JP5892073B2 (ja) 2013-01-15 2013-01-15 通信機および通信方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9385908B2 (ja)
JP (1) JP5892073B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6118616B2 (ja) * 2013-03-29 2017-04-19 富士通株式会社 受信機および同期補正方法
EP3034652A1 (en) * 2014-12-19 2016-06-22 Sandvik Intellectual Property AB CVD coated cutting tool
US10498563B2 (en) * 2015-11-06 2019-12-03 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Processing a constant amplitude sequence for transmission
US11863366B2 (en) 2017-01-18 2024-01-02 Cable Television Laboratories, Inc. Systems and methods for OFDM duobinary transmission
US10476631B2 (en) * 2017-01-18 2019-11-12 Cable Television Laboratories, Inc. Systems and methods for multi-carrier signal echo management using pseudo-extensions
JP6571133B2 (ja) * 2017-06-19 2019-09-04 アンリツ株式会社 信号発生装置および信号発生方法
EP4073989A4 (en) * 2019-12-13 2023-03-22 ZTE Corporation NON-ZERO INSERTION BASE MODULATION SCHEME FOR LOW AVERAGE PEAK POWER RATIO

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009049537A (ja) * 2007-08-14 2009-03-05 Ntt Docomo Inc 基地局装置及び移動局装置並びに同期チャネル送信方法
WO2011056674A2 (en) * 2009-10-28 2011-05-12 Qualcomm Incorporated Multiplexing data and reference information in a wireless communication system

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4224168B2 (ja) * 1999-04-23 2009-02-12 パナソニック株式会社 基地局装置及びピーク電力抑圧方法
KR100575980B1 (ko) * 2002-12-24 2006-05-02 삼성전자주식회사 직교 주파수 분할 다중 방식을 사용하는 통신 시스템에서피크대 평균 전력비를 최소화시키는 장치 및 방법
US7319659B2 (en) * 2003-04-24 2008-01-15 Silicon Integrated System Corp. OFDM receiver, mode detector therefor, and method for processing OFDM signals
KR100933115B1 (ko) * 2003-09-09 2009-12-21 삼성전자주식회사 직교 주파수 분할 다중 통신 시스템에서 피크 전력 대 평균 전력비의 감소를 위한 장치 및 방법
JP2006165781A (ja) 2004-12-03 2006-06-22 Univ Nihon 直交周波数分割多重通信方法及び装置
WO2007086131A1 (ja) * 2006-01-27 2007-08-02 Fujitsu Limited 基地局及び無線通信システム並びにパイロットパターン決定方法
JP2007329588A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Fujitsu Ltd 送信機及び送信方法
US7756000B2 (en) * 2007-05-17 2010-07-13 Harris Corporation Spread baseband injected pilot carrier
US8331420B2 (en) * 2008-04-14 2012-12-11 General Dynamics C4 Systems, Inc. Methods and apparatus for multiple-antenna communication of wireless signals with embedded pilot signals
US8306148B2 (en) * 2008-11-20 2012-11-06 Advanced Micro Devices, Inc. Method to reduce peak to average power ratio in multi-carrier modulation receivers
EP2398200A1 (en) * 2010-06-15 2011-12-21 Mitsubishi Electric R&D Centre Europe B.V. Method and device for transferring data and information enabling an estimate of a wireless link

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009049537A (ja) * 2007-08-14 2009-03-05 Ntt Docomo Inc 基地局装置及び移動局装置並びに同期チャネル送信方法
WO2011056674A2 (en) * 2009-10-28 2011-05-12 Qualcomm Incorporated Multiplexing data and reference information in a wireless communication system

Also Published As

Publication number Publication date
US20140198881A1 (en) 2014-07-17
JP5892073B2 (ja) 2016-03-23
US9385908B2 (en) 2016-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5892073B2 (ja) 通信機および通信方法
Gaspar et al. Low complexity GFDM receiver based on sparse frequency domain processing
EP1949632B1 (en) Methods and apparatus for mitigation of nonlinear distortion
US11290312B2 (en) Transmission apparatus that transmits a block signal
KR101765736B1 (ko) 직교 주파수 분할 다중-오프셋 직교 진폭 변조를 위한 시스템 및 방법
JP4523294B2 (ja) 通信装置
EP2605463A1 (en) Propagation path estimation method and apparatus
US7792203B2 (en) Equalization method and apparatus for time domain synchronous orthogonal frequency division multiplexing receiver
JP2005341055A (ja) 送信機および送信制御方法
WO2010004586A2 (en) Method and system for signal transmission and reception
WO2007020943A1 (ja) Ofdm通信方法
US20160277936A1 (en) Transmission apparatus, reception apparatus, and communication system
EP3809654A1 (en) Wireless communication device and corresponding apparatus, method and computer program
US20230128676A1 (en) Generation and reception of signals comprising cyclically shifted orthogonal basis functions
Al-Kamali et al. Uplink single-carrier frequency division multiple access system with joint equalisation and carrier frequency offsets compensation
EP3809656A1 (en) Wireless communication device and corresponding apparatus, method and computer program
Khan et al. Channel estimation based on Non-Equally Spaced Pilot allocation in OFDM system
JP5862362B2 (ja) 通信機および通信方法
CN109155769B (zh) 一种正交频分复用的削波方法及设备
KR20140122382A (ko) 고차변조 ofdm 전송에서 오프셋 보상 장치 및 방법
KR101160526B1 (ko) 직교 주파수 분할 다중 접속 시스템에서 채널 추정 방법
JP5942768B2 (ja) 通信機および通信方法
JP2012105079A (ja) 無線通信システム、送信機および受信機
Fernandes et al. Cancellation of nonlinear inter-carrier interference in OFDM systems with nonlinear power-amplifiers
Liu et al. Message-Passing Receiver for OCDM over Multi-Lag Multi-Doppler Channels

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150417

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5892073

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250