JP2014138010A - フレキシブルフラットケーブル、画像読み取り装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ケーブルの耐久性の低下を防止しつつ、折り曲げ部の円滑な曲げ伸ばし動作が可能なフレキシブルフラットケーブル及びこれを備えた画像読み取り装置を提供する。
【解決手段】厚さ方向一方側に備えられ導体配線を備えたフレキシブルハーネス層41と、厚さ方向他方側に備えられた補強材層42とを有し、第3折曲部R3において他方側へ折り曲げ可能に構成されるフレキシブルフラットケーブル23であって、補強材層42は、第3折曲部R3において長手方向に沿って複数個配列される分散補強材43を有し、複数の分散補強材43は、互いの他方側の端面43aどうしの間が長手方向に所定距離だけ離間するように設けられる。
【選択図】図7
【解決手段】厚さ方向一方側に備えられ導体配線を備えたフレキシブルハーネス層41と、厚さ方向他方側に備えられた補強材層42とを有し、第3折曲部R3において他方側へ折り曲げ可能に構成されるフレキシブルフラットケーブル23であって、補強材層42は、第3折曲部R3において長手方向に沿って複数個配列される分散補強材43を有し、複数の分散補強材43は、互いの他方側の端面43aどうしの間が長手方向に所定距離だけ離間するように設けられる。
【選択図】図7
Description
本発明は、例えば電子機器の筐体内部に設けられるフレキシブルフラットケーブル、及びこれを備えた画像読み取り装置に関する。
例えば特許文献1には、ベース材と、このベース材の上に回路パターンを形成する導体層とを備え、一部が折り曲げられて使用されるフレキシブルプリント基板(フレキシブルフラットケーブル)において、折り曲げ部の内側に折り曲げ部の曲率半径を規制するスペーサが設けられたものが記載されている。
上記フレキシブルフラットケーブルを、例えば画像読み取り装置のような電子機器に用いる場合、次のような問題が生じる。すなわち、画像読み取り装置は、筐体と、筐体に対して略水平方向に駆動される読み取り手段とを有し、読み取り手段が読み取り対象物に対する走査を行い、画像読み取りを実行する。このとき、読み取り手段を制御する制御回路は筐体に固定された制御基板に設けられることから、上記のように読み取り手段が駆動されるとき、制御基板と読み取り手段との間には水平方向の相対変位が生じる。そこで、制御基板上の制御回路と読み取り手段との間を、それらの相対変位を許容するフレキシブルフラットケーブルによって接続する。フレキシブルフラットケーブルは、上記相対変位に伴う制御回路と読み取り基板との距離の増減に応じて、折り曲げられたり伸ばされたりを適宜に繰り返すことになる。
このとき、上記従来技術では、折り曲げ部の曲率半径が小さくなりすぎるのを防止できるので、急峻な折り曲げ領域が生じるのを防止し、ケーブルの耐久性の低下を防止できる。しかしながら、折り曲げ部の内側に曲率半径を規制するスペーサを設けるので、そのスペーサの体積や重量によって、折り曲げ部の円滑な曲げ伸ばし動作が阻害される可能性がある。特に、曲率半径を大きくする場合にはスペーサも大きくなるので、上記可能性がさらに増大し、ひいては電子機器の大型化を招く。
本発明の目的は、ケーブルの耐久性の低下を防止しつつ、折り曲げ部の円滑な曲げ伸ばし動作が可能なフレキシブルフラットケーブル及びこれを備えた画像読み取り装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、厚さ方向一方側に備えられ導体配線を備えたフレキシブルハーネス層と、厚さ方向他方側に備えられた補強材層と、を有し、長手方向の所定部位において前記他方側へ折り曲げ可能に構成されるフレキシブルフラットケーブルであって、前記補強材層は、前記所定部位において前記長手方向に沿って複数個配列される、分散補強材を有し、前記複数の分散補強材は、互いの前記他方側の端面どうしの間が前記長手方向に所定距離だけ離間するように、設けられていることを特徴とする。
本願発明のフレキシブルフラットケーブルは、導体配線を含むフレキシブルハーネス層を備え、折り曲げ可能に構成されている。但し、厚さ方向一方側(例えば表側。以下同様)に備えられた上記フレキシブルハーネス層の厚さ方向他方側(例えば裏側。以下同様)に補強材層が設けられており、限られた長手方向所定部位においてのみ、上記厚さ方向他方側へと折り曲げ可能となっている。
すなわち、上述のようにフレキシブルハーネス層の上記他方側に補強材層が設けられている場合、フレキシブルフラットケーブルが上記他方側へと折り曲げられるときには、例えば側面視において補強材層側を内側とする略円弧状に折り曲げられる態様となる。このとき、上記補強材層の上記所定部位には、複数の分散補強部材が、各分散補強材の他方側(裏側)の端面どうしの間が長手方向に所定距離だけ離間するようにして、長手方向に分散して配置されている。この結果、上記のようにして補強材層側を内側とする折り曲げが行われていくと、折り曲げ角度が深くなる(言い換えれば上記略円弧が急曲線形状になる)につれて、上記のように離間した各分散補強材の他方側端面どうしの間が徐々に近接していく。そして、例えば隣接する2つの分散補強材の他方側端面どうしが接触すると、当該2つの分散補強材の配置領域(以下「補強材配置領域」という)については、それ以上の折り曲げはできなくなる。
以上のようにして、上記所定部位においては、上記補強材配置領域ごとに折れ曲がり角度に一定の制約が加えられ、急激な角度(鋭角状)の折り曲げはできなくなる。この結果、上記所定部位での折り曲げ態様は、それぞれが上記制約のもとで折り曲げられている複数の補強材配置領域が長手方向に連続することとなり、所定部位全体として緩やかなに折り曲げられる態様となる。
これにより、フレキシブルフラットケーブルの折り曲げ時において、局所的にL字状直角やV字状鋭角と言った急峻な折り曲げ領域が生じるのを確実に防止することができる。この結果、ケーブルの耐久性の低下を防止し、信頼性を向上することができる。また、折り曲げ部の曲率半径を規制するためのスペーサを設ける場合には、その体積や重量によって折り曲げ部の円滑な曲げ伸ばし動作が阻害される可能性があり、特に曲率半径を大きくする場合にはスペーサも大きくなるので、電子機器の大型化を招く可能性がある。本発明によれば、スペーサが不要となるので、折り曲げ部の円滑な曲げ伸ばし動作が可能となり、曲率半径を大きくする場合であっても電子機器を小型化できる。
また、上記目的を達成するために、本願発明は、筐体と、略水平方向に配置された読み取り対象物に対し光学的な読み取りを行う読み取り手段と、前記読み取り対象物に対して前記読み取り手段を走査するために、当該読み取り手段を前記筐体に対して略水平方向に駆動する駆動手段と、前記筐体に固定され、前記読み取り手段を制御する制御回路を備えた制御基板と、厚さ方向一方側に備えられ導体配線を備えたフレキシブルハーネス層、及び、厚さ方向他方側に備えられた補強材層、を有し、長手方向の所定部位において前記他方側へ折り曲げ可能に構成され、前記駆動手段により駆動された前記読み取り手段の移動を許容しつつ当該読み取り手段と前記制御基板とを接続する、フレキシブルフラットケーブルと、を有する画像読み取り装置であって、前記フレキシブルフラットケーブルの前記補強材層は、前記所定部位において前記長手方向に沿って複数個配列される、分散補強材を有し、前記複数の分散補強材は、互いの前記他方側の端面どうしの間が前記長手方向に所定距離だけ離間するように、設けられていることを特徴とする。
本願発明の画像読み取り装置は、筐体と、読み取り手段とを、有する。読み取り対象物が略水平に配置されると、駆動手段によって読み取り手段が筐体に対して略水平方向に駆動される。これによって、読み取り手段は読み取り対象物に対する走査を行い、画像読み取りを実行する。このとき、読み取り手段を制御する制御回路は、筐体に固定された制御基板に設けられている。したがって、上記のように読み取り手段が駆動されるとき、制御基板と読み取り手段との間には水平方向の相対変位が生じる。そこで、制御基板上の制御回路と読み取り手段との間を、それらの相対変位を許容するフレキシブルフラットケーブルによって接続している。フレキシブルフラットケーブルは、上記相対変位に伴う制御回路と読み取り基板との距離の増減に応じて、折り曲げられたり延ばされたりを適宜に繰り返す。
その際、本願発明では、上述したフレキシブルフラットケーブルの構成により、折り曲げ時において、局所的にL字状直角やV字状鋭角と言った急峻な折り曲げ領域が生じるのを確実に防止できる。この結果、ケーブルの耐久性の低下を防止し、制御回路と読み取り手段との間の通信信頼性を向上することができる。また、折り曲げ部の曲率半径を規制するためのスペーサを設ける場合には、その体積や重量によって折り曲げ部の円滑な曲げ伸ばし動作が阻害される可能性があり、特に曲率半径を大きくする場合にはスペーサも大きくなるので、画像読み取り装置の大型化を招く可能性がある。本発明によれば、スペーサが不要となるので、折り曲げ部の円滑な曲げ伸ばし動作が可能となり、曲率半径を大きくする場合であっても画像読み取り装置を小型化できる。
本発明によれば、ケーブルの耐久性の低下を防止しつつ、折り曲げ部の円滑な曲げ伸ばし動作が可能となる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明では、図1の紙面の上側、下側、右上側、左下側、右下側、左上側を、それぞれスキャナ1(画像読み取り装置)の上側、下側、右側、左側、前側、後側と定義して説明する。
<スキャナの概要>
まず、図1を用いて、スキャナ1(画像読み取り装置)の概要について説明する。スキャナ1は、例えば机上の読み取り対象物である原稿(図示省略)の上に載置されて読み取り(スキャン)を行う。あるいは、スキャナ1の上側に原稿が配置されることで、当該原稿に対し読み取りを行う。
まず、図1を用いて、スキャナ1(画像読み取り装置)の概要について説明する。スキャナ1は、例えば机上の読み取り対象物である原稿(図示省略)の上に載置されて読み取り(スキャン)を行う。あるいは、スキャナ1の上側に原稿が配置されることで、当該原稿に対し読み取りを行う。
図1に示すように、スキャナ1は、前後方向81に長い、長方体状の筐体2を備えている。筐体2の上面中央には、スキャナ1の内部に貫通する矩形状の開口21が設けられている。開口21の内側には、透明板3の原稿接触面31が設けられている。透明板3は、例えば、アクリル等で構成された透明な板状部材であり、その上面の一部が、原稿接触面31である。原稿接触面31は、スキャナ1の上面略中央に設けられている。原稿接触面31は、スキャナ1を使用しての読み取りが行われる際に、原稿と接触する。
<スキャナの内部構造>
次に、図2及び図3を用いて、スキャナ1の内部構造について説明する。図2及び図3に示すように、スキャナ1の内部には、左右方向82に長い略板状のスキャンセンサ22(読み取り手段)が備えられている。スキャンセンサ22は、後述の搬送駆動機構100(駆動手段)によって前後方向81に移動可能であり、これによって原稿接触面31に略水平方向に配置された読み取り対象物である原稿に対し、光学的な読み取りを行う。
次に、図2及び図3を用いて、スキャナ1の内部構造について説明する。図2及び図3に示すように、スキャナ1の内部には、左右方向82に長い略板状のスキャンセンサ22(読み取り手段)が備えられている。スキャンセンサ22は、後述の搬送駆動機構100(駆動手段)によって前後方向81に移動可能であり、これによって原稿接触面31に略水平方向に配置された読み取り対象物である原稿に対し、光学的な読み取りを行う。
スキャンセンサ22としては、図示しない検出素子、レンズ、LED(Light Emitting Diode)等の光源、及び導光板等を備えた、例えばCIS(Contact Image Sensor)方式等のセンサが使用される。そして、このスキャンセンサ22を制御するための制御回路を備えた制御基板25が、筐体2内の前方左側に設けられている。光源から発せられた光は、導光板を介して上方に向けて照射される。そして、原稿に対し光学的な読み取りを行う際には、スキャンセンサ22が検出部(図示せず)を前後方向81に沿って後側に移動させながら、光源が光を照射し、その反射光を検出素子が検出する。スキャンセンサ22は、後述のフレキシブルフラットケーブルを介して、制御基板25上の制御回路(図示せず)によって制御される。
<搬送駆動機構によるスキャンセンサの駆動>
次に、スキャンセンサ22を筐体2に対し略水平方向に(詳細には前後方向81に)搬送駆動する、上記搬送駆動機構100について説明する。図2及び図3において、搬送駆動機構100は、モータ13と、ギア12と、ボールねじ11と、右側ガイドシャフト14と、左側ガイド面15と、を有している。すなわち、筐体2内の前方右側に上記モータ13が設けられ、このモータ13が上記ギア12を介して、筐体2内の右側に前後方向81に沿って配したボールネジ11に作動連結されている。そして、このボールネジ11に隣接するように、右側ガイドシャフト14が前後方向81に沿って延設されている。一方、筐体2内の左側には、左側ガイド面15が前後方向81に沿って延設されている。
次に、スキャンセンサ22を筐体2に対し略水平方向に(詳細には前後方向81に)搬送駆動する、上記搬送駆動機構100について説明する。図2及び図3において、搬送駆動機構100は、モータ13と、ギア12と、ボールねじ11と、右側ガイドシャフト14と、左側ガイド面15と、を有している。すなわち、筐体2内の前方右側に上記モータ13が設けられ、このモータ13が上記ギア12を介して、筐体2内の右側に前後方向81に沿って配したボールネジ11に作動連結されている。そして、このボールネジ11に隣接するように、右側ガイドシャフト14が前後方向81に沿って延設されている。一方、筐体2内の左側には、左側ガイド面15が前後方向81に沿って延設されている。
このとき、上記構成の搬送駆動機構100に対応して、図4に示すように、スキャンセンサ22の下面右側にはネジ孔22aとガイド孔22bが設けられている。ネジ孔22aには上記ボールネジ11が螺合し、ガイド孔22bに上記右側ガイドシャフト14が挿通されている。また、ガイド孔22bに対応してスキャンセンサ22の下面左側にはガイドローラ22c(図3参照)が設けられており、このガイドローラ22cは左側ガイド面15の上を転がりながら摺動する。こうして、モータ13の駆動によりギア12を介してボールネジ11が回転することにより、スキャンセンサ22は右側ガイドシャフト14及び左側ガイド面15にガイドされつつ前後方向81に搬送される。
なお、搬送駆動機構100は、上記のようなボールネジ方式とする代わりに、ベルト駆動方式としても良い。
<フレキシブルフラットケーブルの概略>
ここで、スキャンセンサ22が上記のようにして前後方向81に駆動されるとき、制御基板25とスキャンセンサ22との間には相対変位が生じる。そこで、制御基板25上の制御回路とスキャンセンサ22との間を、それらの相対変位を許容するフレキシブルフラットケーブル(以下適宜、「FFC」と略称する)23によって接続している。FFC23は、上記相対変位に伴う制御回路と制御基板25との距離の増減に応じて、折り曲げられたり延ばされたりを適宜に繰り返す。
ここで、スキャンセンサ22が上記のようにして前後方向81に駆動されるとき、制御基板25とスキャンセンサ22との間には相対変位が生じる。そこで、制御基板25上の制御回路とスキャンセンサ22との間を、それらの相対変位を許容するフレキシブルフラットケーブル(以下適宜、「FFC」と略称する)23によって接続している。FFC23は、上記相対変位に伴う制御回路と制御基板25との距離の増減に応じて、折り曲げられたり延ばされたりを適宜に繰り返す。
図2、図3、及び図4に示すように、FFC23の長さ方向一端側(後端側)には、コネクタ側端部23c(後述の図5も参照)が設けられている。このコネクタ側端部23cは、スキャンセンサ22に接続されるコネクタ(図示せず)に組み込まれる部位である。これに対応して、スキャンセンサ22の前方側面左側には、上記コネクタ側端部23cが嵌合される、被嵌合部(図示省略)が設けられている。FFC23の長さ方向他端側(前端側)の基板側端部23dは、上記制御基板25に接続されている。
FFC23の上記コネクタ側端部23cと基板側端部23dとの中間部には、コネクタ側端部23cから基板側端部23dに向かって第1折曲部R1、第2折曲部R2、及び第3折曲部R3が形成され(後述の図5も参照)、これによってFFC23は全体的に平面視において略Z字状に折り曲げられた形状を備えている。この結果、FFC23は、上記のような筐体2内でのスキャンセンサ22の前後移動に伴い、第3折曲部R3を介して前後方向81に伸縮自在となっている。また、FFC23は、その面方向(後述するフレキシブルハーネス層41の面方向)が略鉛直方向(上下方向83)となるように、筐体2内に配置されている。
<フレキシブルフラットケーブルの詳細構造>
次に、本実施形態の要部であるFFC23の詳細構造を、図5、図6、及び図7を用いて説明する。
次に、本実施形態の要部であるFFC23の詳細構造を、図5、図6、及び図7を用いて説明する。
既に述べたように、FFC23は、図5に示すように、第3折曲部R3を介して全体的に略V字状に折り曲げられた形状となっている。そして第2折曲部R2を介して折り曲げられた長さ方向一端側に上記コネクタ側端部23cが備えられ、長さ方向他端側に基板側端部23dが備えられている。
このとき、図5のA部を拡大した図6に示すように、FFC23は、長さ方向に延設される信号線(図示省略。導体配線)又はグランド線(図示省略。導体配線)を幅方向に複数本配列してなるフレキシブルハーネス層41をFFC23の表側(厚さ方向一方側)に備え、補強材層42を裏側(厚さ方向他方側)に備える。FFC23は、第3折曲部R3(長手方向の所定部位)において上記裏側へと折り曲げ可能に構成される。以下適宜、FFC23の厚さ方向におけるフレキシブルハーネス層41側を表側、補強材層42側を裏側という。
図7(a)、図7(b)に示すように、伸ばした状態の上記補強材層42には、第3折曲部R3において、長手方向に直交する短手方向からの側面視形状が略矩形状のスリット部44が長手方向に沿って複数個(この例では6個)配列形成されている。これらスリット部44により、補強材層42は、第3折曲部R3において長手方向に沿って複数個(この例では5個)配列される分散補強材43を有する。各分散補強材43は、側面視形状が略矩形状である。すなわち、これら複数の分散補強材43は、上記スリット部44によって、互いの裏側の端面(他方側の端面)43aどうしの間が長手方向に所定距離だけ離間しつつ、互いの表側の端面(一方側の端面)43bどうしが長手方向に所定距離だけ離間するように設けられている。なお、複数の分散補強材43を有する補強材層42は、例えばフレキシブルハーネス層41にマスキングを行ってスクリーン印刷する等により形成することが可能である。また、PETフィルム等で作成した分散補強材43をフレキシブルハーネス層41に貼り付けてもよい。
上述した構成により、FFC23が上記裏側へと折り曲げられるときには、例えば側面視において補強材層42側を内側とする略円弧状に折り曲げられる態様となる(図6参照)。このとき、第3折曲部R3には、複数の分散補強部材43が、各分散補強材43の裏側の端面43aどうしの間が長手方向に所定距離だけ離間するようにして、長手方向に分散して配置されていることから、補強材層42側を内側とする折り曲げが行われていくと、折り曲げ角度が深くなる、言い換えれば上記略円弧が急曲線形状になるにつれて、上記のように離間した各分散補強材43の端面43aどうしの間が徐々に近接していく。そして、図6及び図7(c)に示すように、隣接する2つの分散補強材43の端面43aどうしが接触すると、当該2つの分散補強材43の配置領域(以下「補強材配置領域」という)については、それ以上の折り曲げはできなくなる。
以上のようにして、第3折曲部R3においては、上記補強材配置領域ごとに折れ曲がり角度に一定の制約が加えられる。すなわち、互いに隣接する分散補強材43どうしの折れ曲がり角度は常に鈍角を維持し、鋭角状の折り曲げはできなくなる。この結果、上記第3折曲部R3での折り曲げ態様は、それぞれが上記制約のもとで折り曲げられている複数の補強材配置領域が長手方向に連続することとなり、折り曲げ部位全体として緩やかに折り曲げられる態様となる。なお、このときの第3折曲部R3における曲率は、各分散補強材43の大きさ、配置関係、形状を適宜変更することにより、任意に変更させることが可能である。
<実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態においては、FFC23の第3折曲部R3における折り曲げ時において、局所的にL字状直角やV字状鋭角と言った急峻な折り曲げ領域が生じるのを確実に防止することができる。この結果、フレキシブルハーネス層41の導体配線の断線等を防止できる等、FFC23の耐久性の低下を防止し、信頼性を向上することができる。その結果、制御基板25に備えた制御回路とスキャンセンサ22との間の通信信頼性を向上することができる。
以上説明したように、本実施形態においては、FFC23の第3折曲部R3における折り曲げ時において、局所的にL字状直角やV字状鋭角と言った急峻な折り曲げ領域が生じるのを確実に防止することができる。この結果、フレキシブルハーネス層41の導体配線の断線等を防止できる等、FFC23の耐久性の低下を防止し、信頼性を向上することができる。その結果、制御基板25に備えた制御回路とスキャンセンサ22との間の通信信頼性を向上することができる。
また、例えば、第3折曲部R3の曲率半径を規制するためのスペーサを設ける場合には、その体積や重量によって第3折曲部R3における円滑な曲げ伸ばし動作が阻害される可能性があり、特に曲率半径を大きくする場合にはスペーサも大きくなるので、スキャナ1の大型化を招くことになる。本実施形態によれば、スペーサが不要となるので、第3折曲部R3の円滑な曲げ伸ばし動作が可能となり、曲率半径を大きくする場合であってもスキャナ1を小型化できる。
また、本実施形態においては特に、各分散補強材43の表側の端面43bについても、裏側の端面43aと同様に、隣接する他の分散補強材43の当該端面43bとの間が離間している。これにより、第3折曲部R3における柔軟性が向上し、FFC23の裏側への折り曲げ性を確実に向上することができる。
また、本実施形態においては特に、FFC23(フレキシブルハーネス層41)の面方向が略鉛直方向となるように配置されているので、FFC23を移動するスキャンセンサ22の下方ではなく、スキャンセンサ22の水平方向一方側に配置しやすくなる。この結果、FFC23をスキャンセンサ22の下方に設ける場合に比べ、スキャナ1全体の上下方向寸法を低減し、小型化を図ることができる。
<変形例>
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を説明する。なお、以下の各変形例において、上記した本実施形態と同じ構成部分には同じ符号を附してその詳細な説明を省略する。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を説明する。なお、以下の各変形例において、上記した本実施形態と同じ構成部分には同じ符号を附してその詳細な説明を省略する。
(1)分散補強材の表側の端面どうしが長手方向に略連続している場合
本変形例では、図8(a)、図8(b)に示すように、伸ばした状態の上記補強材層42には、第3折曲部R3において、長手方向に直交する短手方向からの側面視形状が略V溝状のスリット部46が長手方向に沿って複数個(この例では6個)配列形成されている。これらスリット部46により、補強材層42は、第3折曲部R3において長手方向に沿って複数個(この例では5個)配列される分散補強材45を有する。各分散補強材45は、側面視形状が略逆台形状である。すなわち、これら複数の分散補強材45は、上記スリット部46によって、互いの裏側の端面(他方側の端面)45aどうしの間が長手方向に所定距離だけ離間しつつ、互いの表側の端面(一方側の端面)45bどうしが長手方向に略連続するように設けられている。
本変形例では、図8(a)、図8(b)に示すように、伸ばした状態の上記補強材層42には、第3折曲部R3において、長手方向に直交する短手方向からの側面視形状が略V溝状のスリット部46が長手方向に沿って複数個(この例では6個)配列形成されている。これらスリット部46により、補強材層42は、第3折曲部R3において長手方向に沿って複数個(この例では5個)配列される分散補強材45を有する。各分散補強材45は、側面視形状が略逆台形状である。すなわち、これら複数の分散補強材45は、上記スリット部46によって、互いの裏側の端面(他方側の端面)45aどうしの間が長手方向に所定距離だけ離間しつつ、互いの表側の端面(一方側の端面)45bどうしが長手方向に略連続するように設けられている。
上記構成により、第3折曲部R3においては、上記補強材配置領域ごとの折れ曲がり角度が上記制約された状態に達すると、図8(c)に示すように、隣接する分散補強材45の台形どうしの、斜辺と斜辺とが密着した状態となる。この結果、特に上記折れ曲がり角度の制約効果が大きくなり、局所的にL字状直角やV字状鋭角と言った急峻な折り曲げ領域が生じるのを確実に防止できる。
また、本変形例では、各分散補強材45の表側の端面45bは、折り曲げられていない状態又は折り曲げられた状態にかかわらず、隣接する他の分散補強材45の当該表側の端面45bと長手方向に略連続されている。これにより、上述のような裏側への折り曲げ性を確保しつつも、第3折曲部R3における比較的大きな剛性を確保することができる。
(2)フレキシブルハーネス層と補強材層との間に中間層を設けた場合
本変形例では、図9(a)〜図9(c)に示すように、フレキシブルハーネス層41と補強材層42との間に中間層47を介在させる。中間層47は、例えば粘着剤からなる粘着層である。これにより、例えばPETフィルム等によって作成した複数の分散補強材43を有する補強材層42をひとまとめにして中間層47によりフレキシブルハーネス層41に貼り付けることができるので、取り扱い性を向上できる。
本変形例では、図9(a)〜図9(c)に示すように、フレキシブルハーネス層41と補強材層42との間に中間層47を介在させる。中間層47は、例えば粘着剤からなる粘着層である。これにより、例えばPETフィルム等によって作成した複数の分散補強材43を有する補強材層42をひとまとめにして中間層47によりフレキシブルハーネス層41に貼り付けることができるので、取り扱い性を向上できる。
(3)その他
上記実施形態では、補強材層42が分散補強材43を有する所定部位が第3折曲部R3のみである場合を一例として説明したが、第3折曲部R3以外にも分散補強材43を設けてもよい。例えば、第2折曲部R2において、厚さ方向におけるフレキシブルハーネス層41と補強材層42との位置関係が第3折曲部R3と反対となるように、補強材層42をフレキシブルハーネス層41に設けておき、第2折曲部R2において複数の分散補強材43を有するようにしてもよい。これにより、第3折曲部R3に加えて、第2折曲部R2における折り曲げ時においても、局所的にL字状直角やV字状鋭角と言った急峻な折り曲げ領域が生じるのを防止でき、FFC23の信頼性をさらに向上することができる。
上記実施形態では、補強材層42が分散補強材43を有する所定部位が第3折曲部R3のみである場合を一例として説明したが、第3折曲部R3以外にも分散補強材43を設けてもよい。例えば、第2折曲部R2において、厚さ方向におけるフレキシブルハーネス層41と補強材層42との位置関係が第3折曲部R3と反対となるように、補強材層42をフレキシブルハーネス層41に設けておき、第2折曲部R2において複数の分散補強材43を有するようにしてもよい。これにより、第3折曲部R3に加えて、第2折曲部R2における折り曲げ時においても、局所的にL字状直角やV字状鋭角と言った急峻な折り曲げ領域が生じるのを防止でき、FFC23の信頼性をさらに向上することができる。
また以上においては、本発明のFFC23を適用する電子機器として、スキャナ1を例にとって説明したが、これに限られない。例えば印刷装置など、可動する部分がありその可動する部分と固定側とを接続するためにFFC23が用いられる電子機器であれば、他のものに対しても本発明は適用でき、この場合も同様の効果を得る。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 スキャナ(画像読み取り装置)
2 筐体
22 スキャンセンサ(読み取り手段)
23 フレキシブルフラットケーブル
25 制御基板
41 フレキシブルハーネス層
42 補強材層
43,45 分散補強材
43a,45a 端面(他方側の端面)
43b,45b 端面(一方側の端面)
100 搬送駆動機構(駆動手段)
2 筐体
22 スキャンセンサ(読み取り手段)
23 フレキシブルフラットケーブル
25 制御基板
41 フレキシブルハーネス層
42 補強材層
43,45 分散補強材
43a,45a 端面(他方側の端面)
43b,45b 端面(一方側の端面)
100 搬送駆動機構(駆動手段)
Claims (6)
- 厚さ方向一方側に備えられ導体配線を備えたフレキシブルハーネス層と、
厚さ方向他方側に備えられた補強材層と、
を有し、
長手方向の所定部位において前記他方側へ折り曲げ可能に構成されるフレキシブルフラットケーブルであって、
前記補強材層は、
前記所定部位において前記長手方向に沿って複数個配列される、分散補強材を有し、
前記複数の分散補強材は、
互いの前記他方側の端面どうしの間が前記長手方向に所定距離だけ離間するように、設けられている
ことを特徴とするフレキシブルフラットケーブル。 - 請求項1記載のフレキシブルフラットケーブルにおいて、
前記複数の分散補強材は、
互いの前記他方側の端面どうしの間が前記長手方向に所定距離だけ離間しつつ、互いに前記一方側の端面どうしは前記長手方向に略連続するように、設けられている
ことを特徴とするフレキシブルフラットケーブル。 - 請求項2記載のフレキシブルフラットケーブルにおいて、
各分散補強材は、
前記長手方向に直交する短手方向からの側面視形状が、略台形状又は略逆台形状である
ことを特徴とするフレキシビルフラットケーブル。 - 請求項1記載のフレキシブルフラットケーブルにおいて、
前記複数の分散補強材は、
互いの前記他方側の端面どうしの間が前記長手方向に所定距離だけ離間しつつ、互いの前記一方側の端面どうしが前記長手方向に前記所定距離だけ離間するように、設けられている
ことを特徴とするフレキシブルフラットケーブル。 - 筐体と、
略水平方向に配置された読み取り対象物に対し光学的な読み取りを行う読み取り手段と、
前記読み取り対象物に対して前記読み取り手段を走査するために、当該読み取り手段を前記筐体に対して略水平方向に駆動する駆動手段と、
前記筐体に固定され、前記読み取り手段を制御する制御回路を備えた制御基板と、
厚さ方向一方側に備えられ導体配線を備えたフレキシブルハーネス層、及び、厚さ方向他方側に備えられた補強材層、を有し、長手方向の所定部位において前記他方側へ折り曲げ可能に構成され、前記駆動手段により駆動された前記読み取り手段の移動を許容しつつ当該読み取り手段と前記制御基板とを接続する、フレキシブルフラットケーブルと、
を有する画像読み取り装置であって、
前記フレキシブルフラットケーブルの前記補強材層は、
前記所定部位において前記長手方向に沿って複数個配列される、分散補強材を有し、
前記複数の分散補強材は、
互いの前記他方側の端面どうしの間が前記長手方向に所定距離だけ離間するように、設けられている
ことを特徴とする画像読み取り装置。 - 請求項5記載の画像読み取り装置において、
前記フレキシブルフラットケーブルは、
前記フレキシブルハーネス層の面方向が略鉛直方向となるように、配置されている
ことを特徴とする画像読み取り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013004368A JP2014138010A (ja) | 2013-01-15 | 2013-01-15 | フレキシブルフラットケーブル、画像読み取り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013004368A JP2014138010A (ja) | 2013-01-15 | 2013-01-15 | フレキシブルフラットケーブル、画像読み取り装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014138010A true JP2014138010A (ja) | 2014-07-28 |
Family
ID=51415384
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013004368A Pending JP2014138010A (ja) | 2013-01-15 | 2013-01-15 | フレキシブルフラットケーブル、画像読み取り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014138010A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105391902A (zh) * | 2014-09-01 | 2016-03-09 | 兄弟工业株式会社 | 图像读取设备及其制造方法 |
US9628652B2 (en) | 2015-04-24 | 2017-04-18 | Konica Minolta, Inc. | Image reading device |
-
2013
- 2013-01-15 JP JP2013004368A patent/JP2014138010A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105391902A (zh) * | 2014-09-01 | 2016-03-09 | 兄弟工业株式会社 | 图像读取设备及其制造方法 |
CN105391902B (zh) * | 2014-09-01 | 2018-05-22 | 兄弟工业株式会社 | 图像读取设备及其制造方法 |
US9628652B2 (en) | 2015-04-24 | 2017-04-18 | Konica Minolta, Inc. | Image reading device |
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