JP2014137698A - 医療情報分析システム - Google Patents

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Abstract

【課題】医療機関の医療情報の分析などが低コストで可能な技術を提供する。
【解決手段】本医療情報分析システムは、インターネット90に接続される、医療機関2のシステムと、データセンタ1に構成される分析システムとを有する。医療機関2は、レセプト請求データ(d1)を管理する医事会計システム20を有し、レセプト請求データ(d1)を統一のデータ形式で抽出し、医療情報(d3)としてDB50に格納する。送信用端末30は、医療情報(d3)から分析専用データ(d4)を作成し、分析システムへ送信する。分析システムは、分析専用データ(d4)を受信し、分析サーバ100は、分析専用データD1を用いて、1つ以上の医療機関2の医療情報を対象とした分析処理を行って分析結果データD3を得る。分析システムは、分析結果データD3を医療機関2のシステムへ送信する。閲覧用端末40は、分析結果データD3を受信して出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、医療機関の医療情報や経営情報などを管理または分析する情報処理システムなどの技術に関する。
従来、病院や診療所などの医療機関において医療情報を管理する情報処理システムとして、レセプトデータないしレセプト請求データ等の医療情報を管理及び処理する医事会計システムや、レセプトを作成するコンピュータであるレセプトコンピュータなどがある。レセプトは診療報酬明細書などを指す。
医事会計システムやレセプトコンピュータは、各ベンダによって各種のものが提供されている。医事会計システムやレセプトコンピュータの機能としては、例えば、患者情報管理機能、会計管理機能、レセプト管理機能などがある。レセプト管理機能は、例えば、レセプトデータないしレセプト請求データの作成支援機能を含み、診療内容情報入力、診療報酬点数の計算やチェックなどを含む。レセプトの各項目は診療報酬点数として体系化されている。
医療機関は、実施した診療内容などに基づき、医事会計システムやレセプトコンピュータで医療事務員などの利用者により診療報酬明細書であるレセプトないしレセプト請求データを入力・作成する。そして、当該レセプトないしレセプト請求データを支払い期間に提出することにより診療報酬を請求・取得している。
また近年では、厚生労働省により、レセプト及びその請求に関する電子化・電算化が推進されており、従来の紙のレセプトの点検などの作業を電子化することで効率化が図られる。
また、医療機関の経営を分析・支援するため、医療機関の医事会計システム等で管理されている医療情報を分析するソフトウェアないしプログラム等も提供されている。分析としては例えば、医療機関における検査件数と検査点数とを分析する検査分析などがある。
上記医療情報を管理または分析する情報処理システムに関する先行技術例として、特開2001−216379号公報(特許文献1)がある。
特許文献1(「医療機関における経営支援システム及びその方法」)では、「医療機関経営状況の分析・把握を行う際に、他の医療機関の実績に関する情報を利用することが出来るようにすることで、ベンチマーク分析の手法を使ってより的確な分析を行うことができるシステムおよびその方法を提供する」等の記載がある。また、「各医療機関はレセプトコンピュータ1からインターネット回線2上のWWWサーバ3に医療機関の実績情報をアップロードし、ベンチマーク分析を行うための比較条件をWWWサーバ3に設定する。WWWサーバ3では、前記比較条件により、ベンチマーク分析を行うことで他の医療機関の実績情報との比較情報を作成して、当該要求を行った医療機関に提供する」等の記載がある。
特開2001−216379号公報
従来、各医療機関では、前述の医事会計システムやレセプトコンピュータ等を導入し、レセプト請求データ等の医療情報を管理している。これらの医事会計システムやレセプトコンピュータ等は、例えばサーバやPC等のコンピュータシステム及びソフトウェアプログラム等で実現される。これらの各医療機関の医事会計システム等のシステムは、ベンダ固有のシステムである。またこれらのシステムでデータベース(DB)等に管理されるレセプト請求データ等の医療情報についても、ベンダ固有のデータ形式である。即ちこれらの医療情報のデータ管理は基本的に医療機関内及びベンダ内で閉じている。全体でみると、複数のベンダのシステム及びデータ形式が混在している。
従来、医療機関内で、自身のシステムで管理している医療情報を用いて、経営支援などのための分析を行う場合、自身の医療機関のシステムにおける固有のデータ形式の医療情報を対象とした分析は可能である。例えば自身の医療機関の検査分析などが可能である。
しかしながら、複数の医療機関の間では、医療機関ごとに異なるベンダのシステムを使用している場合、データ形式が異なり、基本的に互換性が無い。よって、上記医療情報の分析は、あくまで自身の医療期間内で閉じられた分析までしかできない。
即ち、自身の医療機関と他の医療機関とを含む複数の医療機関の間における複数の医療情報を用いた比較や分析は、異なるベンダのシステム及びデータ形式に跨る場合、実現手段が無かった。例えば、自身の第1の医療機関の医療機関内のレセプト請求データ等の第1の医療情報と、他の第2の医療機関内のレセプト請求データ等の第2の医療情報とを用いて比較する分析などはできなかった。
上記異なるベンダ間に跨る、複数の医療機関の医療情報を用いた比較や分析を実現するためには、医療情報データを、共通の分析か可能な所定のデータ形式に統一化すること等が必要である。そのために、ある医療機関内の医療情報のデータファイルの形式を、上記所定のデータ形式に変更・変換してもらう必要がある。これにより当該医療機関ではその形式の変更のために費用や手間が発生してしまう。
従来、医療機関は、自身の医療機関内の経営分析だけでなく、他の医療機関までを含めた経営分析の結果を参照したいというニーズがある。しかし従来は上記のように実現手段が無い、または高コストである。
なお特許文献1では、医療機関のレセプト情報などの実績情報を用いてベンチマーク分析を行い、比較条件に基づいて他の医療機関の実績情報との比較情報を作成する旨が記載されている。しかしながら、複数の医療機関の実績情報ないしレセプト情報の比較にあたって、統一のデータ形式を用いる必要性や費用などの課題やその解決手段については記載されていない。
本発明の目的は、医療機関の医療情報の分析などが低コストで可能な技術を提供することである。本発明の他の目的は、複数の医療機関の医療情報の比較を含む分析が可能な技術を提供することである。
本発明のうち代表的な形態は、医療情報分析システム等であって、以下に示す構成を有することを特徴とする。
本形態の医療情報分析システムは、通信網に接続される情報処理システムである、複数の医療機関のシステムと、前記複数の医療機関の医療情報を分析する分析システムと、を有し、前記医療機関のシステムは、レセプト請求データを管理する第1の処理部と、前記レセプト請求データを統一のデータ形式で抽出し、医療情報としてDBに格納する第2の処理部と、前記医療情報から、分析に不要な情報を取り除いて分析専用データとして作成し、前記分析システムへ送信する第3の処理部と、前記分析システムから、分析結果データを受信する第4の処理部と、前記分析結果データを利用者に対して出力する第5の処理部と、を有し、前記分析システムは、前記医療機関のシステムから前記分析専用データを受信するデータ受信部と、前記分析専用データ及び分析結果データを含む前記分析処理に係わるデータを格納する分析DBと、前記分析DBに格納される前記分析専用データを用いて、前記複数の医療機関のうちの1つ以上の医療機関の医療情報を対象としたデータ解析及び分析処理を行って前記分析結果データを得て前記分析DBに格納する分析サーバと、前記分析結果データを前記医療機関のシステムへ送信するデータ送信部と、を有する。
また、上記医療情報分析システムにおいて、前記データ受信部は、前記複数の医療機関のシステムから、前記医療情報による分析専用データを受信し、前記分析サーバは、前記複数の医療機関の医療情報による分析専用データを用いて、指定された複数の医療機関の医療情報を対象とした要素の比較を含む分析を行って前記分析結果データを得て前記分析DBに格納し、前記データ送信部は、前記比較を含む分析の結果である前記分析結果データを、当該分析結果データを要求している医療機関のシステムへ送信する。
また、上記医療情報分析システムにおいて、前記分析サーバは、前記分析DBに格納されている前記分析専用データから、前記データ解析及び分析処理のための第1の表データを作成する表作成部と、前記第1の表データを用いて前記データ解析及び分析処理し、前記分析結果データの一部として第2の表データを作成する分析部と、前記第2の表データを用いてグラフデータを作成し前記分析結果データの一部とするグラフ作成部と、を有する。
本発明のうち代表的な形態によれば、医療機関の医療情報の分析などが低コストで可能である。本発明のうち代表的な形態によれば、複数の医療機関の医療情報の比較を含む分析が可能である。
本発明の一実施の形態のシステムである医療情報分析システムの全体の構成を示す図である。 本実施の形態での分析システム側の構成例及び第1の分析処理例を示す図である。 本実施の形態での分析システム側の構成例及び第2の分析処理例を示す図である。 本実施の形態での分析結果の表データの第1の例を示す図である。 本実施の形態での分析結果の表データの第2の例を示す図である。 本実施の形態での分析結果の表データの第3の例を示す図である。 本実施の形態での分析種別選択などの画面例を示す図である。 本実施の形態での第1の分析の画面の例、及び第1のグラフ例を示す図である。 第1の分析の画面の第2のグラフ例を示す図である。 本実施の形態での第2の分析の画面の例、及び第1のグラフ例を示す図である。 第2の分析の画面の第2のグラフ例を示す図である。 本実施の形態での第3の分析の画面の例、第1及び第2のグラフ例を示す図である。 従来システムの第1の構成例を示す図である。 従来システムの第2の構成例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
<概要等>
本実施の形態では、複数の医療機関の医療情報のデータを用いてそれらの比較を含む分析を実現するため、各医療機関内の医療情報のデータ形式を統一化する。その手段として、各医療機関内の医事会計システムないしレセプトコンピュータで毎月発生し取り扱っているレセプトデータないしレセプト請求データを、本実施の形態の医療情報(DB50)の入力元として使用する。各ベンダ固有の医事会計システム等で管理されているレセプト請求データを、統一のデータ形式、例えばCSV形式で抽出・出力する。このCSV形式は、厚生労働省が推進している統一の形式であるため、ベンダ固有の各医事会計システム等は、当該CSV形式でデータを抽出・出力する機能を通常は実装していると期待できる。また当該機能が無い場合も、医療情報データから一般的なCSV形式のデータを抽出することは比較的容易である。上記統一のCSV形式の医療情報(DB50)を用いることで、本実施の形態で複数の医療機関の医療情報の比較や分析を可能とする。
医事会計システムで保存しているベンダ固有の形式のレセプト請求データを、統一化された形式、例えばCSV形式で出力し、その医療情報データとして格納する。例えば毎月のレセプト請求データを格納する。また、システム導入時などに医療機関固有の設定情報を管理者などにより入力し、その設定情報を医療情報データとして格納する。
そして本実施の形態では、上記医療情報の分析を、医療機関内ではなくインターネット上のSaaSないしクラウドコンピューティングサービスによって提供する。全ての各医療機関は、どのベンダの医事会計システム等を導入・使用していたとしても、本実施の形態の分析システムないし分析サービスに参画・採用が可能である。本実施の形態の分析システムを提供する事業者側は、顧客である医療機関の獲得の幅を拡げ、容易である。
また本実施の形態の分析システムないし分析サービスは、データセンタ等でSaaS版として構築・提供する。本分析システムないし分析サービスを利用したい各医療機関側は、そのために専用のハードウェア・機器などを新たに準備する必要は無く、安価で導入・利用が可能である。医療機関側は、自身及び他の医療機関を含めた医療情報分析が参照可能となり経営に活用できる。
本実施の形態の医療情報分析システム及びその方法等では、従来は医療機関内で閉じていた、医療情報の分析を、インターネット上のデータセンタにおいてSaaS(Software as a Service)ないしクラウドコンピューティングサービスによる分析システムないし分析サービスとして提供する。本分析システムにより、1つ以上の医療機関の医療情報の比較を含む分析の結果のデータを提供する。
分析のために用いるデータとしては、各医療機関のレセプト請求データなどを入力元とした統一形式の医療情報のデータを取り扱い、当該データから患者固有情報などを取り除いた分析専用データを作成して、分析システムに送信する。分析システムは当該分析専用データを用いてデータ解析・分析処理を行い、分析結果データを作成し、医療機関へ送信する。
また医療情報の分析結果データに関しては、医療機関の利用者にとってGUI画面で見やすくわかりやすいグラフのデータとして提供すると共に、汎用的な表形式のデータも併せて提供する。
なお従来のベンダごとの固有の医事会計システム内で管理している固有のデータ形式のレセプト請求データ等を本実施の形態のシステムのために変換すること等は不要である。
<従来システム(1)>
図13に、本実施の形態の前提として、従来システムの第1の構成例を示す。複数の各医療機関2、ここでは簡単にA1,A2で示す2つの医療機関2を有する。各医療機関2(A1,A2)は、それぞれベンダ固有の医事会計システム20(20a,20b)を有する。各医事会計システム20(20a,20b)は、ベンダ固有のデータ形式で、レセプト請求データ(d1a,d1b)等の医療情報をDB22に管理している。本例では、第1の医療機関A1の医事会計システム20aは、ベンダB1によるシステムであり、データ形式をXとする。第2の医療機関A2の医事会計システム20bは、ベンダB2によるシステムであり、データ形式をYとする。
この従来システムの構成の場合、前述のように、1つの医療機関2内での閉じた分析は可能であるが、複数の医療機関2の間における異なるベンダによるデータ形式の医療情報を用いた分析はできない。
また図13では、第1の医療機関A1の医事会計システム20aは、内部に分析プログラムを備える場合を示す。他の医療機関A2の医事会計システム20bは、外部の端末装置80に分析プログラム81を備える場合を示す。医事会計システム20aの分析プログラム81は、レセプト請求データ(d1a)を用いて、自身の医療機関A1内での分析処理を行い、分析結果データ(d2a)を得る。医事会計システム20bに接続される端末装置80の分析プログラム81は、レセプト請求データを(d1b)を用いて、自身の医療機関A2内での分析処理を行い、分析結果データ(d2b)を得る。
<従来システム(2)>
図14に、従来システムの第2の構成例を示す。図13を前提として、更に、異なるベンダによる複数の医療機関(A1,A2)の医療情報データを用いた分析をしたい場合の実現手段の一例を示している。例えば第1の医療機関A1が、2つの医療機関A1,A2の医療情報データを対象として所定の分析をしたい場合である。この分析のためには、一方の医療機関2例えばA2内の医療情報のデータを、他方の医療機関2例えばA1の医療情報のデータ形式(X)に合わせるように、データ形式変換ないし統一化が必要である。
例えば第1の医療機関A1の医事会計システム20aに、ベンダ(B1)固有のデータ形式(X)のレセプト請求データ(d1a)を抽出する機能であるデータ抽出機能82を有する。また第2の医療機関A2の医事会計システム20bに、ベンダ(B2)固有のデータ形式(Y)のレセプト請求データ(d1b)を抽出する機能であるデータ抽出機能82を備えた端末装置80が接続されている。また端末装置80には、データ形式を変換するプログラムであるデータ形式変換プログラム83を備える。データ形式変換プログラム83により、医療機関A2側のデータ形式Yのレセプト請求データ(d1b)を、医療機関A1側に対応したデータ形式Xのレセプト請求データ(d1b´)へ変換する。
そしてインターネット90に接続される所定の分析システム900に、各医療機関(A1,A2)の医療情報であるデータ形式Xのレセプト請求データ(d1a,d1b´)を取得する。分析システム900の分析プログラム901は、データ形式Xの医療情報データ(d1a,d1b´)を用いて、それらの比較を含む分析を行い、分析結果データ902を得る。そして医療機関A1またはA2、例えばA1は、分析システム900から分析結果データ902を取得して参照することができる。
なお図14では医療機関2(A1,A2)とは分離して分析システム900を設けた場合であるが、1つの医療機関2内に分析システム900ないし分析プログラム901を設けてもよい。
しかしながら上記のような従来システムでは、少なくとも一部の医療機関2、例えばA2では、データ形式変換プログラム83や端末装置80のような設備の導入が必要であり、医療機関A2にとって費用が発生してしまう。更に、実際には多数の医療機関2が同様に存在するので、各ベンダのシステムを持つ医療機関2ごとにコストや手間を要する。
<実施の形態1>
図1〜図12を用いて、本発明の実施の形態1のシステムである医療情報分析システムについて説明する。
[医療情報分析システム]
図1に、本実施の形態のシステムである医療情報分析システムの全体の構成を示す。本システム全体は、インターネット90に接続される、複数の医療機関2のシステムと、データセンタ1に構成される分析システムないし分析サービスとを有する。なお1つの医療機関2、例えばA1のみを図示しているが、同様に複数の医療機関2が接続される。
1つの医療機関2内のシステムは、医事会計システム20と、送信用端末30と、閲覧用端末40と、医療情報(d3)のDB50とを含み、これらは例えばLANなどで相互に接続される。
医事会計システム20は、レセプト処理部21と、DB22とを有する。レセプト処理部21は、レセプト請求データ(d1)を作成する処理などを行い、レセプト請求データ(d1)をDB22に格納・管理する。
送信用端末30は、分析専用データ作成部31と、分析専用データ送信部32とを有し、分析専用データ(d4)を扱う。送信用端末30は、分析専用データ(d4)を分析システムへ送信する。
閲覧用端末40は、言い換えると受信用端末であり、分析結果データ受信部41と、分析結果データ出力部42とを有し、分析システムから分析結果データ(d5)を受信し、利用者による閲覧を可能とする。閲覧用端末40は、利用者の操作に基づき、分析結果データ(d5)を表示装置43の画面に表示し、あるいは印刷装置44でレポートとして印刷出力する。表示装置43の画面では、GUI(グラフィカルユーザインタフェース)となるWebページ画面や、その画面内に表示する分析結果データであるグラフや表などが表示される。
医療情報(d3)のDB50は、医事会計システム20内のDB22から抽出された所定の統一された形式のレセプト請求データ(d1)、本実施の形態ではCSV(Comma-Separated Values)形式のデータを医療情報(d3)として格納する。また、医療情報(d3)またはそのDB50には、CSV形式のレセプト請求データ(d1)と関係付けて、医療機関固有情報設定ファイル(d2)が格納される。医療情報(d3)を格納するDB50は、医療機関2内の独立したDBサーバ装置などに管理されてもよいし、送信用端末30または閲覧用端末40に内蔵されてもよい。本実施の形態ではDB50はDBサーバ装置で管理され、他の装置からアクセス可能に接続される。
医事会計システム20及びDB22がベンダ固有のシステム及びデータ形式であったとしても、上記統一のCSV形式のレセプト請求データを医療情報(d3)の入力元として用いることで、複数の医療機関2の医療情報の比較を含む分析が可能である。
医療機関固有情報設定ファイル(d2)は、分析に係わる医療機関2の固有情報を設定するデータファイルである。本システムを利用するにあたり、初期設定情報として、管理者などにより、この医療機関固有情報設定ファイル(d2)をDB50に登録する。なおこの登録は、例えば送信用端末30または閲覧用端末40の画面で可能としてもよい。このファイルに設定される医療機関2の固有情報としては、医療機関2の名称ないしID、種別、地区、規模、標榜科などの各種の属性・項目の情報があり、分析の基本情報として使用される。
送信用端末30で、分析専用データ作成部31は、専用プログラムであり、例えばWebブラウザのプラグインやアプリケーション等で実現できる。分析専用データ作成部31は、DB50内の医療情報(d3)を読み出し、当該データから患者固有情報ないし個人情報などの分析には不要なデータを取り除くことで、分析専用データ(d4)を作成する。分析専用データ(d4)の主な医療情報データの形式はCSV形式のままであるが、分析システム側での処理が効率的となるようにある程度加工してもよい。分析専用データ送信部32は、分析専用データ(d4)を毎月1回などの所定のタイミングで分析システムへ送信する。
閲覧用端末40で、分析結果データ受信部41は、毎月1回などの所定のタイミングで分析システムから分析結果データ(d5)を受信する。あるいは、分析結果データ受信部41は、利用者により要求されたタイミングで、分析システムから、利用者により要求された分析結果データ(d5)を受信する。
分析結果データ出力部42は、分析結果データ(d5)をもとに、表示装置43や印刷装置44への出力にあわせたデータを作成し出力処理する。例えば、表示装置43の画面に表示するための、分析結果のグラフデータD5を含むGUI画面データを生成して表示させる処理を行う。また、印刷装置44でレポートとして印刷するための同様の内容を含む印刷データを生成して印刷させる処理を行う。
なお閲覧用端末40は、取得した分析結果データ(d5)を医療情報(d3)のDB50などに格納しておくようにしてもよい。それにより分析結果を後で繰り返し参照すること等ができる。
なお図1の構成例では、医療機関2内で送信用端末30と閲覧用端末40とを別の装置としているが、1つの装置に一体化してもよい。その場合、1つの端末装置内に、図1内の各処理部に対応するプログラムなどを備えればよい。その他、医療機関2内のシステムでは、複数の各機能を実現する処理部を、適宜複数の装置に分離や統合して構成してもよい。
なお図1の医療機関2側のシステム及び分析システムにおける各装置ないしサブシステムは、公知のコンピュータ装置で構成可能であり、CPU,一次メモリ,二次メモリ,入出力装置,通信インタフェース装置,及びバスなどを備える構成であり、これらを用いたソフトウェアプログラム処理の実行により、各処理部を実現可能である。
[分析システム]
図2に、データセンタ1に構成される分析システムないし分析サービスの構成と分析処理例とを示す。なお図2では、まず簡単な分析例として、1つの医療機関2、例えばA1の医療情報(d3)を対象として分析を行う場合を示す。
データセンタ1側の分析システムないし分析サービスにおいて、通信装置300は、データ受信部301、データ送信部302を有する。通信装置300は、インターネット90に接続され通信処理を行う。データ受信部301は、医療機関2の送信用端末30から分析専用データ(d4)を受信し、分析DB200に分析専用データD1として格納する。データ送信部302は、分析DB200の分析結果データD3{D4,D5}を、医療機関2の閲覧用端末40へ送信する。
分析サーバ100は、ソフトウェアプログラム処理で実現される処理部として、表作成部11、データ解析・分析部12、及びグラフ作成部13を有する。
分析DB200は、リレーショナルDBないしそれを管理するDBサーバ等である。分析DB200は、分析専用データD1、表データD2、分析結果データD3{表データD4,グラフデータD5}などの分析に係わる各種データ情報が格納・管理される。
分析専用データD1は、医療機関2の送信用端末30から受信した分析専用データd4に対応するデータであり、中身は前述のCSV形式のレセプト請求データを主とする。表データD2は、分析専用データD1をもとに表作成部11で作成された表形式のデータである。分析結果データD3は、表データD4と、グラフデータD5との2つの形式のデータを含み、医療機関2側の閲覧用端末40へ分析結果データd5として送信・提供するデータに対応する。表データD4は、表データD2をもとにデータ解析・分析部12の処理により作成されるデータである。表データD2,D4は、例えばEXCEL等の汎用的な表形式である。グラフデータD5は、表データD4をもとにグラフ作成部13により作成される各種グラフのデータである。例えば棒グラフ、散布図など、各種のグラフがある。
表作成部11は、言い換えると最適化部であり、分析専用データD1から、データ解析・分析部12での処理に最適な内容を持つ表データD2を作成する処理を行う。分析専用データD1の中身のCSV形式のデータ部分は、カンマで区切った値の羅列であるため、所定の分析に好適なように、表作成部11により表形式のデータに変換する。表データD2は、後述図4等の例のように、分析種別の分析に応じた項目情報を含むテーブルとなっている。
データ解析・分析部12は、分析DB200に蓄積された医療機関の分析専用データD1に基づく表データD2をもとに、分析種別や分析条件に応じた分析のためのデータ解析・分析処理を行い、分析結果データD3のうちの表データD4を得る。データ解析・分析処理は、医療情報データの分類・検索・加工などの処理を含む。
グラフ作成部13は、分析結果データD3の表データD4をもとに、グラフデータD5を作成する処理を行う。グラフデータD5は、画面表示出力などに対応した分析結果のグラフである。なおグラフ作成部13の処理は、グラフデータを含む画面データを作成する処理などに代えてもよい。
なおデータ解析・分析部12及びグラフ作成部13は、公知のBI(ビジネス・インテリジェンス)ツールに対応した処理を行っている。分析結果データD3{D4,D5}は、各医療機関2の診療報酬点数や利益、患者の傾向などに関するデータ情報を含み、医療機関2の経営支援に有用なデータ情報となる。
[医療機関側の処理(1)]
図1で、医療機関2のシステムにおいて、分析システムへ分析専用データ(d4)を送信するまでの処理の流れは以下である。医療機関2、例えばA1において、医事会計システム20のレセプト処理部21は、毎月発生するレセプト請求データ(d1)をベンダ固有のデータ形式でDB22に格納する。
本実施の形態では、医事会計システム20の持つ出力機能(言い換えるとCSV形式レセプト請求データ抽出機能)を利用して、DB22内のレセプト請求データ(d1)を統一のCSV形式で抽出し、DB50内に医療情報(d3)として格納する。またその際、CSV形式のレセプト請求データ(d1)を、医療機関固有情報設定ファイル(d2)と関係付けて医療情報(d3)として格納する。なお上記処理は、医事会計システム20に行わせてもよいし、送信用端末30などが行ってもよい。また医事会計システム20の出力機能は、送信用端末30の分析専用データ作成部31などに持たせてもよい。その場合、送信用端末30の分析専用データ作成部31などは、医事会計システム20から直接CSV形式のレセプト請求データ(d1)を抽出して医療情報(d3)としてもよい。
本実施の形態では、レセプト請求データ(d1)の出力の形式は、厚生労働省の規定による統一化された形式としてのCSV形式を用いる。d3,d4に含まれるデータ形式も同様である。
送信用端末30の分析専用データ作成部31は、例えば毎月1回などの所定のタイミングで、DB50の医療情報(d3)を読み出し、当該医療情報(d3)データから、患者固有情報ないし個人情報などの分析に不要な情報を取り除き、医療機関情報を含む、CSV形式を主とした分析専用データ(d4)を作成する。本実施の形態では、医療情報(d3)データのうち、患者の氏名、生年月日、及び保険番号などの情報を取り除く。言い換えると当該取り除く項目情報以外を分析用の項目情報として抽出する。なお当該取り除く項目情報または分析用の項目情報については、分析専用データ作成部31のプログラムで可変に設定可能としてもよい。
分析専用データ送信部32は、例えば毎月1回などの所定のタイミングで、分析専用データ(d4)を、暗号化や電子署名などにより情報セキュリティを確保した上で、インターネット90を介して分析システムへ送信する。
[分析システムの処理(1)]
図2で、分析システムでは、第1の分析処理例として、ステップs1として、医療機関2、例えばA1の送信用端末30から送信された分析専用データ(d4)を通信装置300のデータ受信部301を介して受信し、分析DB200内に、医療機関(A1)データ201のうちの分析専用データD1として格納する。なお分析専用データ(d4)の中に含まれている医療機関情報を参照して、どの医療機関2からの医療情報であるかを識別・分類し、医療機関(A1)データ201として格納される。
分析サーバ100では、第1のステップS11として、表作成部11は、分析DB200内の分析の対象となる医療機関(A1)データ201のうちの分析専用データD1を読み出し・入力し、データ解析・分析部12で行う分析の処理に対応させて最適化した内容の表データD2を作成し、分析DB200に格納する。例えば分析種別が検査分析の場合、検査分析に必要な項目情報を持つ表形式のデータが作成される。
分析サーバ100では、第2のステップS12として、データ解析・分析部12は、分析DB200の表データD2を読み出し・入力し、所定の分析に対応したデータ解析・分析処理を実行し、その分析結果データD3である表データD4を分析DB200に格納する。
分析サーバ100では、第3のステップS13として、グラフ作成部13は、分析DB200の表データD4を読み出し・入力し、グラフデータD5を作成ないし変換する処理を行い、得られたグラフデータD5を分析DB200に格納する。以上により、分析結果データD3として、対応する内容の表データD4及びグラフデータD5が得られる。
医療機関2側は、ステップs2として、閲覧用端末40から、分析システムに対し、所定のタイミング、例えば月1回、または利用者が要求・指定する任意のタイミングで、分析結果データD3のうちのグラフデータD5の取得を要求する。当該要求を受けた分析システムは、通信装置300のデータ送信部302を介して、要求・指定された分析結果データD3のうちのグラフデータD5を送信する。この際データ送信部302は、暗号化や電子署名などにより情報セキュリティを確保した上で、分析結果データD3を送信する。また、ステップs3として、同様に、閲覧用端末40から、分析システムに対し、所定のタイミングで、分析結果データD3のうちの表データD4の取得を要求してもよい。当該要求を受けた分析システムは、通信装置300のデータ送信部302を介して、要求・指定された分析結果データD3のうちの表データD4を送信する。また分析システムは、グラフデータD5と表データD4との両方を要求されている場合は、それら両方のデータを同様に送信する。
また、医療機関2の利用者側からの要求に応じたタイミングで分析結果データD3を送信するだけでなく、分析システム側から自動的に所定のタイミングで分析結果データD3を医療機関2の閲覧用端末40へ送信してもよい。例えば、送信用端末30から分析専用データ(d4)が送信された日の翌日に自動的に分析結果データD3{D4,D5}を閲覧用端末40あるいは医療情報(d3)のDB50などに対して送信・提供するようにしてもよい。
分析システムでは、例えば、医療機関2からの分析専用データ(d4)の受信の日から翌日までに、当該分析専用データ(d4)を用いた分析を実行し、その分析結果データD3を、翌日までに医療機関2に送信する。
[分析システムの処理(2)]
図3で、別の第2の分析処理例として、2つの医療機関2、例えばA1,A2の医療情報を用いたそれらの比較を含む分析を行う場合の処理の流れを示している。
ステップs1aとして、医療機関A1の送信用端末30から送信された分析専用データ(d4)を受信し、分析DB200内に、医療機関(A1,A2)データ202のうちの分析専用データD1(A1対応)として格納する。同様に、ステップs1bとして、医療機関A2の送信用端末30から送信された分析専用データ(d4)を受信し、分析DB200内に、医療機関(A1,A2)データ202のうちの分析専用データD1(A2対応)として格納する。
分析サーバ100では、第1のステップS11として、表作成部11は、分析DB200内の分析の対象となる医療機関(A1,A2)データ202のうちのA1対応の分析専用データD1及びA2対応の分析専用データD1を読み出し・入力し、データ解析・分析部12で行う分析の処理に対応させて最適化した内容のそれぞれの表データD2(A1対応,A2対応)を作成し、分析DB200に格納する。
分析サーバ100では、第2のステップS12として、データ解析・分析部12は、分析DB200のA1,A2対応のそれぞれ表データD2を読み出し・入力し、所定の分析に対応したデータ解析・分析処理を実行し、その分析結果データD3である1つの表データD4(A1,A2対応)を分析DB200に格納する。1つの表データD4(A1,A2対応)は、A1の医療情報とA2の医療情報とを比較した分析内容である。
分析サーバ100では、第3のステップS13として、グラフ作成部13は、分析DB200の表データD4(A1,A2対応)を読み出し・入力し、グラフデータD5(A1,A2対応)を作成ないし変換する処理を行い、得られたグラフデータD5(A1,A2対応)を分析DB200に格納する。1つのグラフデータD5(A1,A2対応)は、同様にA1の医療情報とA2の医療情報とを比較した分析内容である。以上により、分析結果データD3として、対応する内容の表データD4及びグラフデータD5が得られる。
医療機関2側、例えば上記分析結果データD3を要求しているA1は、ステップs2aとして、閲覧用端末40から、分析システムに対し、分析結果データD3のうちのグラフデータD5を要求する。当該要求を受けた分析システムは、要求された分析結果データD3のうちのグラフデータD5を送信する。また、ステップs3aとして、同様に、閲覧用端末40から、分析システムに対し、分析結果データD3のうちの表データD4の取得を要求してもよい。当該要求を受けた分析システムは、要求された分析結果データD3のうちの表データD4を送信する。また分析システムは、グラフデータD5と表データD4との両方を要求されている場合は、それら両方のデータを同様に送信する。
[医療機関側の処理(2)]
前記図1で、医療機関2のシステムにおいて、分析システムから分析結果データ(d5)を受信して出力する処理の流れは以下である。医療機関2、例えばA1において、閲覧用端末40は、利用者によるGUI画面での操作などに基づき、分析結果データ受信部41により、分析システム側から送信された分析結果データD3をd5として受信・取得する。分析結果データD3は、グラフデータD5または表データD4の少なくとも一方を含む。
そして、分析結果データ出力部42により、分析結果データ(d5)を含む内容の画面データを生成し、表示装置43に表示する。また、印刷装置44を用いて印刷出力する場合は、閲覧用端末40に対する印刷指示に従い、分析結果データ出力部42により、分析結果データ(d5)を含む内容の印刷データを生成し、印刷装置44でレポートとして印刷させる。
閲覧用端末40は、必要に応じて、分析システムへ、所望の分析の実行指示、ないしは対応する分析結果データの要求を送信することができる。例えば利用者の操作に応じたタイミングで、所望の分析結果データ(d5)を取得してもよいし、予めの設定情報に基づいたタイミングで自動的に分析結果データ(d5)を受信する形でもよい。通常、データセンタ1側の分析DB200に前述のように各データを管理しているので、利用者は必要な時に必要なデータを要求して閲覧することができる。閲覧用端末40側ないし医療機関2のシステム内に上記データを保有する必要は必ずしも無いが、医療機関2側での利便・活用のために上記データを保有してもよい。閲覧用端末40は、分析結果データ(d5)としてグラフデータD5だけでなく対応する表データD4を取得することができる。表データD4は、医療機関2側で二次利用などができ有用である。
例えば利用者は閲覧用端末40のWebブラウザによるWebページ画面を表示し、画面のメニュー等から所望の分析種別の分析を1つ以上選択し、所望のデータ形式の分析結果データを要求する。当該要求情報が閲覧用端末40から分析システムへ送信される。要求情報を受けた分析システムは、要求された分析結果データD3を応答として送信する。
[データ情報]
補足として、レセプトデータないしレセプト請求データ(d1)は、一般的な管理項目として、例えば、患者情報、診療内容・診療報酬点数情報などがある。患者情報は、例えば患者氏名、性別、生年月日、保険情報(保険者番号・保険証の記号番号)、診察日、病名などがある。診療内容・診療報酬点数情報は、請求元医療機関名、診療科、診療・投薬・処置・検査・手術などの回数及び点数などがある。
[分析例]
上記医療情報を用いた分析として各種が可能であるが、本実施の形態での分析の例として、以下で説明するように、複数医療機関の検査分析、複数医療機関の往診分析、逆紹介患者数などが挙げられる。検査分析は、医療機関別の検査件数及び検査点数の分析である。往診分析は、医療機関ごとの診療件数ないし診療額などの分析である。
比較を含む分析としては、複数の医療機関の所定の要素を比較する。例えば複数の医療機関として、地区内の診療所のグループや、入院/外来の区分、所定の診療科のグループ、病室規模などを単位として、検査件数、検査点数、診療額などの値を比較する。
[表(1)]
図4は、検査分析を行う場合に用いる表データT1(前述のD4等に対応する)の構成例を示す。表データT1は、項目ないし列として、(a)医療機関、(b)診療年月、(c)入外区分、(d)標榜科、(e)地区区分、(f)病室規模、(g)看護配置、(h)検査件数、(i)検査名、(j)検査点数を有する。aは医療機関2を識別するA1等の情報である。bはレセプト請求データ(d1)の発行の年月に対応した診療年月を示す。cは入院/外来などの区分を示す。dは循環器内科などの診療科を示す。eは医療機関2が存在する地区の区分を示す。fは医療機関2内の病室数などの規模を示す。gは医療機関2内の看護配置を示す。h,i,jは検査の件数及び対応する診療報酬の点数を示す。
[表(2)]
図5は、他医療機関往診分析を行う場合に用いる表データT2の構成例を示す。表データT2は、項目ないし列として、(a)医療機関、(b)診療年月、(c)外来、(d)標榜科、(e)地区区分、(f)病室規模、(g)看護配置、(h)往診一患者当り診療額、(i)月当り件数、(j)地域、(k)件数を有する。
[表(3)]
図6は、逆紹介患者数を分析する場合に用いる表データT3の構成例を示す。表データT3は、項目ないし列として、(a)医療機関、(b)診療年月、(c)入外区分、(d)標榜科、(e)地区区分、(f)病室規模、(g)看護配置、(h)紹介科、(i)逆紹介数を有する。
[画面]
図7は、医療機関2の閲覧用端末40でGUI画面として表示する画面例を示す。本画面において、各種の設定や分析種別選択などの例を示す。
図7の画面中の「設定」の項目(タブ)では、詳細は図示しないが、医療機関固有情報設定ファイル(d2)などの内容を利用者ないし管理者が入力・登録することができる。また同項目で、分析専用データ(d4)の送信のタイミングや、分析結果データ(d5)の受信のタイミングや、その他の本システムでの可変制御のパラメータを設定可能としてもよい。
また図示する「分析種別」の項目(タブ)では、利用者が閲覧ないし取得したい分析種別を選択可能である。また、対応する分析結果データ(d5)として取得するデータ形式を、グラフ、表、またはそれら両方から選択可能である。また、同項目または設定の項目で、分析システムで実行させたい分析種別などを予め設定可能としてもよい。なお分析種別ごとにデータ形式を選択可能としているが、分析種別に拠らずにまとめてデータ形式を選択可能としてもよい。なお他の方式として、画面のメニュー項目から所望の分析種別やデータファイルなどを利用者が選択して表示する方式などとしてもよい。
「分析結果閲覧」の項目(タブ)では、下記の図8〜図12の例で示すように、分析結果データ(d5)を含む内容を表示し、利用者が閲覧可能である。また利用者が、比較を含む分析の条件・範囲などを画面で指定して、対応する分析結果を表示可能である。なお表示の形式はグラフに限らず表の形式でも同様に可能である。
[画面(検査分析)]
図8に、分析種別が検査分析の場合の分析結果データ表示ないし分析結果閲覧の画面例を示す。自身の医療機関2(例えばA1)と他の医療機関2(例えばA2)とを含む複数の対象の比較を含む検査分析の場合である。本画面で表示するグラフや情報の値は、検査分析の表データT1の内容と対応している。利用者が検査分析の分析結果データ(d5)を要求した場合に本画面を閲覧用端末40で表示する。
本画面で、上側のg1の欄では、分析の条件ないし範囲を利用者により指定する各種の項目を有し、利用者は複数の検索条件で分析ないし分析結果表示が可能である。本欄では、例えば、検査分析に対応した条件の項目として、医療機関_親、入外区分_親、地区区分_親、看護配置_親、診療年月_親、標榜科_親、病室規模_親がある。各項目では、利用者により例えばリストボックスでパラメータ値を選択指定可能である。例えば医療機関_親の項目では、利用者により、A1,A2で示される2つの医療機関が指定されている。
g11は、検査分析の結果の第1のグラフとして、横軸が検査件数、縦軸が検査点数とした、医療機関(A1,A2)ごとの全体のポジショニングを示すグラフである。
また図9のg12は、同じく図8の画面内にg11に続けて表示する、検査分析の結果の第2のグラフとして、医療機関(A1,A2)別の検査点数を示す棒グラフである。
[画面(往診分析)]
図10に、分析種別が往診分析の場合の画面例を同様に示す。自身の医療機関2(例えばA1)と他の医療機関2(例えばA2)とを含む複数の対象の比較を含む往診分析の場合である。本画面で表示する値は、表データT2の内容と対応している。
g2の欄では、往診分析に対応した分析の条件・範囲を指定する各種の項目をg1の場合と同様に有する。例えば医療機関_親の項目では、利用者により、A04,A15,A16,……で示される複数の医療機関が指定されている。
g21は、往診分析の結果の第1のグラフとして、横軸が件数、縦軸が点数とした、各医療機関(g2で指定されたもの)ごとの全体のポジショニングを示すグラフである。
また図11のg22は、同じく図10の画面内にg21に続けて表示する、往診分析の結果の第2のグラフとして、医療機関別の診療額を示す棒グラフである。診療額は、往診一患者当りの診療額を示す。
[画面(逆紹介患者数)]
図12に、分析種別が逆紹介患者数の場合の画面例を同様に示す。本画面で表示する値は、表データT3の内容と対応している。
g3の欄では、逆紹介患者数に対応した分析の条件・範囲を指定する各種の項目を同様に有する。例えば医療機関_親の項目では、「CC診療所1」で示される医療機関が指定されている。
g31は、逆紹介患者数の結果の第1のグラフとして、横軸が診療年月、縦軸が逆紹介患者数とした棒グラフである。
g32は、逆紹介患者数の結果の第2のグラフとして、指定した医療機関「CC診療所」の逆紹介患者数を示す棒グラフである。
[効果等]
以上説明したように、実施の形態1によれば、医療情報の分析サービスをSaaSないしクラウドコンピューティングサービスとして提供するので、複数の医療機関2の医療情報の比較を含む分析などが低コストで可能である。また、医療情報2側の利用者は、分析結果データとして所望のグラフデータや表データを参照・取得することができ、二次利用を含めて有効利用できる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、本実施の形態では、分析に用いる医療情報(d3)ないし分析専用データ(d4)として、入力元としてレセプト請求データ(d1)を含むものであるが、更にそれ以外の情報、医療機関の会計・経営などに関する情報を含めてもよい。
本発明は、医療機関の経営分析・支援などに利用可能である。
1…データセンタ、2…医療機関、11…表作成部、12…データ解析・分析部、13…グラフ作成部、20…医事会計システム、21…レセプト処理部、22…DB、30…送信用端末、31…分析専用データ作成部、32…分析専用データ送信部、40…閲覧用端末、41…分析結果データ受信部、42…分析結果データ出力部、43…表示装置、44…印刷装置、50…DB、100…分析サーバ、200…分析DB、90…インターネット、d1…レセプト請求データ、d2…医療機関固有情報設定ファイル、d3…医療情報、d4…分析専用データ、d5…分析結果データ、D1…分析専用データ、D2…表データ、D3…分析結果データ、D4…表データ、D5…グラフデータ。

Claims (6)

  1. 通信網に接続される情報処理システムである、複数の医療機関のシステムと、前記複数の医療機関の医療情報を分析する分析システムと、を有し、
    前記医療機関のシステムは、
    レセプト請求データを管理する第1の処理部と、
    前記レセプト請求データを統一のデータ形式で抽出し、医療情報としてDBに格納する第2の処理部と、
    前記医療情報から、分析に不要な情報を取り除いて分析専用データとして作成し、前記分析システムへ送信する第3の処理部と、
    前記分析システムから、分析結果データを受信する第4の処理部と、
    前記分析結果データを利用者に対して出力する第5の処理部と、を有し、
    前記分析システムは、
    前記医療機関のシステムから前記分析専用データを受信するデータ受信部と、
    前記分析専用データ及び分析結果データを含む分析処理に係わるデータを格納する分析DBと、
    前記分析DBに格納される前記分析専用データを用いて、前記複数の医療機関のうちの1つ以上の医療機関の医療情報を対象としたデータ解析及び分析処理を行って前記分析結果データを得て前記分析DBに格納する分析サーバと、
    前記分析結果データを前記医療機関のシステムへ送信するデータ送信部と、を有する、医療情報分析システム。
  2. 請求項1記載の医療情報分析システムにおいて、
    前記データ受信部は、前記複数の医療機関のシステムから、前記医療情報による分析専用データを受信し、
    前記分析サーバは、前記複数の医療機関の医療情報による分析専用データを用いて、指定された複数の医療機関の医療情報を対象とした要素の比較を含む分析を行って前記分析結果データを得て前記分析DBに格納し、
    前記データ送信部は、前記比較を含む分析の結果である前記分析結果データを、当該分析結果データを要求している医療機関のシステムへ送信する、医療情報分析システム。
  3. 請求項1または2に記載の医療情報分析システムにおいて、
    前記分析サーバは、
    前記分析DBに格納されている前記分析専用データから、前記データ解析及び分析処理のための第1の表データを作成する表作成部と、
    前記第1の表データを用いて前記データ解析及び分析処理し、前記分析結果データの一部として第2の表データを作成する分析部と、
    前記第2の表データを用いてグラフデータを作成し前記分析結果データの一部とするグラフ作成部と、を有する、医療情報分析システム。
  4. 請求項3記載の医療情報分析システムにおいて、
    前記医療機関のシステムにおける第4の処理部は、端末装置または表示装置の画面での利用者の操作に基づき、利用者の指定した分析種別及び分析条件に応じた前記分析結果データとして、前記グラフデータ、前記表データ、またはそれら両方のデータを、前記分析システムに対し要求して取得し、
    前記医療機関のシステムにおける第5の処理部は、前記分析結果データにおける前記グラフデータまたは表データを含む内容の画面を生成して前記表示装置に表示する、医療情報分析システム。
  5. 請求項1記載の医療情報分析システムにおいて、
    前記医療機関のシステムにおける第1の処理部は、前記レセプト請求データを管理する医事会計システムを有し、
    前記医事会計システムは、前記レセプト請求データを統一のデータ形式で出力する機能を有し、
    前記医事会計システムから出力した統一のデータ形式のレセプト請求データを前記医療情報として前記DBに格納する、医療情報分析システム。
  6. 請求項1記載の医療情報分析システムにおいて、
    前記医療機関のシステムにおける第3の処理部は、前記医療情報から、患者固有情報を取り除いて前記分析専用データとして作成し、情報セキュリティを確保して、設定されたタイミングで、前記分析システムへ送信する処理を行う、医療情報分析システム。
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