以下に添付図面を参照して、この発明にかかるカード利用促進装置、カード利用促進方法およびカード利用促進プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
まず、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置を備えたカード利用促進システムのシステム構成について説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置を備えたカード利用促進システムのシステム構成を示す説明図である。
図1において、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進システム100は、店舗の端末装置110と、利用者の端末装置120と、カード利用促進装置130と、によって構成されている。カード利用促進システム100において、店舗の端末装置110および利用者の端末装置120は、それぞれ、インターネットなどのネットワーク150を介して、カード利用促進装置130と通信可能に接続されている。
店舗の端末装置110は、カード決済機能を備えた決済端末装置であって、CAFIS(Credit And Finance Information Switching System)やINFOX−NETなどの決済用のネットワークを介して、インターネットなどのネットワーク150に接続されている。店舗の端末装置110は、クレジットカードなどのカードを用いた決済(以下「カード決済」という)にかかる各種の処理をおこなうことができる。
店舗の端末装置110は、カード決済にかかる各種の処理の実行に際して、店舗の端末装置110とともにカード決済システムを構成する決済処理装置との間で通信をおこなう。店舗の端末装置110が実行するカード決済にかかる各種の処理およびカード決済システムの構成については、公知の技術であるため説明を省略する。
店舗の端末装置110を備える店舗は、あらかじめ、カード決済システムに加えて、カード利用促進システム100に加盟している。各店舗には、カード利用促進システム100への加盟時に、当該店舗を識別する店舗の識別情報が発行されている。店舗の識別情報は、たとえば、店舗ごとに固有の番号(店舗番号)などによって実現することができる。店舗の端末装置110は、カード決済に際して、決済処理装置やカード利用促進装置130に対して、カード決済にかかる決済金額、当該カード決済に用いられたカードのカード情報、店舗の識別情報(店舗番号など)を含む決済情報を送信する。これにより、店舗の端末装置110を用いてカード決済をおこなった店舗や当該カード決済の内容などを特定することができる。
カード情報は、カード決済に用いたカードを識別可能な情報であって、たとえば、クレジットカードによってカードを実現する場合、クレジットカード番号などカードに固有の情報によって実現することができる。クレジットカードのカード番号においては、最初の6桁の銀行識別番号(Bank Identification Number:BIN)によって、クレジットカード会社などのカードの発行事業者を特定することができる。クレジットカード番号は、BINを含み、カードの発行事業者によって割り当てられた任意の数列によって構成され、カードごとに固有の情報とされている。
店舗の端末装置110は、具体的には、たとえばCAT(Credit Authorization Terminal)端末などのカードの信用照会端末や、INFOX端末などの多機能決済端末などの決済端末装置によって実現することができる。決済端末装置は、電話回線の他、所定のネットワーク150を介してインターネットに接続されている。また、決済端末装置は、POS端末に接続され、あるいはPOS端末に一体に組み込まれ、POS端末を介してネットワーク150に接続されていてもよい。
利用者の端末装置120は、カードを利用する利用者による入力操作が可能な入力操作部を備えている。利用者の端末装置120は、たとえば、スマートフォンなどの携帯型電話機(可搬性のコンピュータ装置)に代えて、ディスプレイやキーボードなどを備えたパーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置によって実現することができる(図3−1を参照)。利用者の端末装置120は、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置によって実現されるものに限らない。利用者の端末装置120は、たとえば、スマートフォンなどの携帯型電話機(可搬性のコンピュータ装置)によって実現されるものであってもよい(図3−2を参照)。
カード利用促進装置130は、たとえば、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置によって実現することができる(図4を参照)。カード利用促進装置130は、グループデータベース、利用者データベースなどの各種のデータベースを備えている。グループデータベース(図5を参照)、利用者データベース(図6を参照)については説明を後述する。
カード利用促進装置130は、店舗の端末装置110や利用者の端末装置120から送信された各種の情報や、カード利用促進装置130が備える各種のデータベースが記憶するデータに基づいて、各種の処理を実行する。カード利用促進装置130がおこなう処理については後述する。また、カード利用促進装置130は、店舗の端末装置110から送信された決済情報に基づいてカード決済処理をおこなう決済処理機能を備えている。
カード利用促進システム100においては、カード決済機能はカード利用促進装置130が備えるものに限らない。カード利用促進システム100は、カード利用促進装置130とは別体で、カード決済処理をおこなう決済処理装置を含んで構成されていてもよい。この場合、カード利用促進装置130は、たとえば、決済処理装置がカード決済処理をおこなうごとに、当該決済処理装置から送信されるカード決済処理の結果を受信する。カード決済処理の結果は、店舗の識別情報を含む。
(店舗の端末装置110のハードウエア構成)
つぎに、店舗の端末装置110のハードウエア構成について説明する。図2−1および図2−2は、店舗の端末装置110のハードウエア構成を示すブロック図である。図2−1においては、カード決済に特化した機能を備えた店舗の端末装置110のハードウエア構成を示している。図2−2においては、カード決済機能を備えたPOS端末によって実現される店舗の端末装置110のハードウエア構成を示している。
図2−1において、カード決済に特化した機能を備えた店舗の端末装置110は、CPU211と、ROM212と、RAM213と、ディスプレイ214と、キーボード215と、ネットワークI/F(インターフェイス)216と、ブザー217と、カードリーダ218と、プリンタ219と、を備えている。また、店舗の端末装置110が備える各部211〜219は、バス210によってそれぞれ接続されている。
CPU211は、店舗の端末装置110全体の制御をつかさどる。ROM212は、カード決済に際して実行させる各種のプログラムなどを記憶している。RAM213は、CPU211のワークエリアとして使用される。CPU211は、カード決済に際して、ネットワークI/F216を介して決済処理装置との間で通信をおこなう。
キーボード215は、カード決済をおこなう店舗の店員などによるカード決済にかかる各種の入力操作を受け付けたり、カードの所有者による暗証番号の入力操作を受け付けたりする。キーボード215は、入力された情報をCPU211に出力する。ディスプレイ214は、たとえば液晶パネルを備えた表示装置によって実現することができる。ディスプレイ214を実現する液晶パネルは、定型メッセージ、数字、記号などを表示することができる。また、ディスプレイ214を実現する液晶パネルは、7セグメント方式のディスプレイであってもよい。
ブザー217は、店舗の端末装置110においてエラーが発生した場合などに所定のブザー音声を出力する。ブザー217としては、たとえば圧電ブザー、電子ブザー、電磁ブザーなど公知の各種のブザーを用いることができる。カードリーダ218は、カードを用いた決済において、カードに記録されたデータを読み出す。カードは、ICチップを備えたタイプであってもよいし、磁気テープを備えたタイプであってもよい。
プリンタ219は、伝票用紙に対して決済の内容などを印字する印字処理をおこなう。プリンタ219は、たとえば複写が可能な伝票用紙に対する印字が可能なインパクトドットプリンタなどを用いることができる。プリンタ219は、インパクトドットプリンタに限るものではなく、サーマルプリンタ、レーザプリンタ、インクジェットプリンタなど公知の各種の印字方式のプリンタによって実現することができる。プリンタ219は、伝票用紙を保持する用紙保持機構、伝票用紙に対して印字をおこなうプリンタヘッドなどを備えて構成されている。
図2−2において、カード決済機能を備えたPOS端末によって実現される店舗の端末装置110は、CPU221と、ROM222と、RAM223と、HDD(ハードディスクドライブ)224と、HD(ハードディスク)225と、ディスプレイ226と、タッチパネル227と、キーボード228と、バーコードスキャナ229と、プリンタ230と、ドロワ開放装置231と、ネットワークI/F232と、スピーカー233と、カードリーダ234と、を備えている。また、店舗の端末装置110が備える各部221〜234は、バス220によってそれぞれ接続されている。
CPU221は、カード決済機能を備えたPOS端末によって実現される店舗の端末装置110全体の制御をつかさどる。ROM222は、カード決済時、商品の売り上げ登録時あるいは売り上げの精算時などに実行させる各種のプログラムなどを記憶している。RAM223は、CPU221のワークエリアとして使用される。CPU221は、たとえばカード決済に際して、ネットワークI/F232を介して決済処理装置との間で通信をおこなう。
カード決済機能を備えたPOS端末によって実現される店舗の端末装置110は、決済処理装置との間で直接通信をおこなうことができる。また、カード決済機能を備えたPOS端末によって実現される店舗の端末装置110は、店舗ごとあるいは加盟店グループごとに設けられたサーバコンピュータを介して、決済処理装置との間で通信をおこなってもよい。
HDD224は、CPU221の制御にしたがって、HD225に対するデータのリード/ライトを制御する。HDD224は、HD225の制御によって書き込まれたデータを記憶する。具体的には、HD225は、たとえば商品マスタファイルや売り上げファイルなどを記憶している。カード決済機能を備えたPOS端末によって実現される店舗の端末装置110における商品マスタファイルや売り上げファイルについては公知であるため説明を省略する。
ディスプレイ226は、たとえば液晶パネルを備えた表示装置によって実現することができる。ディスプレイ226は、カーソル、アイコン、ツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータに関するウインドウ(ブラウザ)を表示する。カード決済機能を備えたPOS端末によって実現される店舗の端末装置110は、店員側に情報を表示するディスプレイ226と、顧客(カードの所有者)側に情報を表示するディスプレイ226とのように、1台あたり複数のディスプレイ226を備えていてもよい。
タッチパネル227は、ディスプレイ226に積層され、操作位置に応じた信号をCPU221に対して出力する。タッチパネル227は、たとえば抵抗膜方式や静電容量方式、音響パルス認識方式、超音波表面弾性波方式、赤外遮光方式、画像認識方式など公知の各種の方式のものを用いることができる。キーボード228は、文字、数値、各種指示などの入力のためのキーを備え、操作されたキーに応じた信号をCPU221に対して出力する。
バーコードスキャナ229は、商品に付されたバーコードや2次元コードなどを光学的に読み取ることが可能な光学式マーク認識装置(OMR:Optical Mark RecognitionもしくはOptical Mark Reader)によって実現することができる。バーコードスキャナ229は、LEDなどの光源、光源からの光を走査させるポリゴンミラー、読み取り対象物からの反射光を受光するセンサ、センサが受光した光信号をデコードするデコード回路などを備えている。センサとしてCCDイメージセンサを採用することにより、2次元コードを読み取ることが可能になる。デコード回路がデコードしたデータは、CPU221に出力される。
プリンタ230は、ロール紙に対して決済の内容などを印字する印字処理をおこなう。サーマルプリンタ、レーザプリンタ、インクジェットプリンタなど公知の各種の印字方式のプリンタによって実現することができる。プリンタ230は、ロール紙を保持するロール紙保持機構、ロール紙に対して印字をおこなうプリンタヘッド、印字済みのロール紙を任意の長さでカットするカッタ機構などを備えて構成されている。
ドロワ開放装置231は、カード決済機能を備えたPOS端末によって実現される店舗の端末装置110に対して所定の操作がおこなわれた場合に、当該店舗の端末装置110に接続されたドロワ装置を開放する。ドロワ開放装置231は、具体的には、たとえばソレノイドなどによって実現することができ、キーボード228における「預/現計」キーの操作に応じてCPU221から出力された開放信号を受信した場合に動作してドロワ装置を解錠する。
スピーカー233は、商品をスキャンした場合の『ピッ』という音声やエラーなどの異常発生時の報知音を出力する。スピーカー233は、ボイスコイル(図示を省略する)を備えており、CPU221から出力された音声信号にしたがった電気信号をボイスコイルに印加することによって音声を出力する。カードリーダ234は、カードを用いた決済において、カードに記録されたデータを読み出す。カードは、ICチップを備えたタイプであってもよいし、磁気テープを備えたタイプであってもよい。
(利用者の端末装置120を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進システム100を構成する利用者の端末装置120を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成について説明する。図3−1は、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進システム100を構成する利用者の端末装置120を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
図3−1において、利用者の端末装置120を実現するコンピュータ装置は、CPU311と、ROM312と、RAM313と、HDD314と、HD315と、ディスプレイ316と、入力デバイス317と、ネットワークI/F318と、を備えている。利用者の端末装置120を実現するコンピュータ装置が備える各部311〜318は、バス310によってそれぞれ接続されている。
CPU311は、利用者の端末装置120を実現するコンピュータ装置全体の制御をつかさどり、RAM313をワークエリアとしながらROM312に記憶された各種プログラムを実行する。HDD314は、CPU311の制御にしたがってHD315に対するデータのリード/ライトを制御する。HD315は、HDD314の制御で書き込まれたデータを記憶する。
ディスプレイ316は、各種の表示画面を表示する。具体的には、ディスプレイ316は、たとえば、買い物条件を指定する入力画面や、決済承認要求に対する承認情報を入力する入力画面などを表示する。ディスプレイ316は、具体的には、たとえばTFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイなど、公知の各種のディスプレイによって実現することができる。
入力デバイス317は、複数の入力キーを備えたキーボードによって実現することができる。キーボードは、数字を入力するテンキーを備えている。また、キーボードは、入力位置や操作位置を移動させるカーソルキーを備えていてもよい。入力デバイス317は、入力位置や操作位置を指定するマウスなどのポインティングデバイスを備えていてもよい。入力デバイス317は、当該入力デバイス317に対する入力操作に応じた信号を出力する。
ネットワークI/F318は、カード利用促進装置130を実現するコンピュータ装置との間での通信をおこなう。ネットワークI/F318は、カード利用促進装置130を実現するコンピュータ装置など、インターネットなどのネットワーク150を介して当該ネットワーク150に接続されたコンピュータ装置と利用者の端末装置120を実現するコンピュータ装置の内部とのインターフェイスをつかさどり、カード利用促進装置130を実現するコンピュータ装置との間におけるデータの入出力を制御する。
利用者の端末装置120を実現するコンピュータ装置は、ネットワークI/F318を介してポイント処理装置140を実現するコンピュータ装置との間で通信をおこなうことによって、たとえば、ディスプレイ316に表示した各種の入力画面を介して入力された各種の入力情報をポイント処理装置140を実現するコンピュータ装置に送信する。
(利用者の端末装置120を実現する携帯型電話機のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進システム100を構成する利用者の端末装置120を実現する携帯型電話機(可搬性のコンピュータ装置)のハードウエア構成について説明する。図3−2は、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進システム100を構成する利用者の端末装置120を実現する携帯型電話機のハードウエア構成を示すブロック図である。図3−2においては、利用者の端末装置120を実現する携帯型電話機として、スマートフォンのハードウエア構成を示している。
図3−2において、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進システム100を構成する利用者の端末装置120を実現するスマートフォンは、CPU321と、ROM322と、RAM323と、ネットワークI/F324と、ディスプレイ325と、操作部326と、マイク327と、スピーカー328と、カメラ329と、を備えている。また、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進システム100を構成する利用者の端末装置120を実現するスマートフォンが備える各構成部321〜329は、バス320によってそれぞれ接続されている。
CPU321は、スマートフォン全体の制御をつかさどる。ROM322は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM323は、CPU321のワークエリアとして使用される。ネットワークI/F324は、インターネットなどのネットワーク150を介して、当該ネットワーク150に接続されたコンピュータ装置や別のスマートフォンとの間におけるデータの入出力を制御する。また、ネットワークI/F324は、電話回線網に接続されており、別のスマートフォン(携帯型電話機やPHS)などの通信端末装置や、固定型電話機との間における音声による通話を実現する。
ディスプレイ325は、たとえば、スマートフォンを携帯型電話機(あるいはPHS)として利用する場合における設定中のモード(マナーモードやドライブモードなど)や電波の受信状態を示す各種のマーク、アイコンあるいはツールボックスなどを表示する。ディスプレイ325は、たとえば、主に液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどによって実現することができる。
操作部326は、文字、数値、各種指示などの入力のためのキーを備え、データ入力をおこなう。操作部326は、たとえば、タッチパネルやキーボードなどによって実現することができる。タッチパネルやキーボードなどによって実現される操作部326は、当該操作部326に対する入力操作に応じた信号を出力する。操作部326をタッチパネルによって実現する場合、当該タッチパネルは、ディスプレイ325の表示面側に積層される。タッチパネルは、指やペンなどの筆記部材が接触したことを検出した場合に、タッチパネルに対する筆記部材の接触位置に応じた電気信号を出力する。
マイク327は、アナログデータとして入力された話者の声をアナログ/デジタル変換し、デジタル形式の音声データを生成する。スピーカー328は、通話相手側から送信されたデジタル形式の音声データをデジタル/アナログ変換し、アナログ形式の音声データに基づいてスピーカコーンにおけるコイルに通電するなどして音声を出力する。
カメラ329は、操作部326の操作によって撮像対象を撮像し、画像データを生成する。生成された画像データは、RAM323などに記憶される。ネットワークI/F324は、インターネットなどのネットワーク150に接続され、当該ネットワーク150と利用者の端末装置120を実現するスマートフォンの内部とのインターフェイスをつかさどる。
(カード利用促進装置130のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進システム100における、カード利用促進装置130を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成について説明する。図4は、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進システム100における、カード利用促進装置130を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
図4において、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進システム100における、カード利用促進装置130を実現するコンピュータ装置は、CPU401と、ROM402と、RAM403と、HDD404と、HD405と、ネットワークI/F406と、を備えている。また、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進システム100における、カード利用促進装置130を実現するコンピュータ装置を実現するコンピュータ装置が備える各部401〜406は、バス400によってそれぞれ接続されている。
CPU401は、カード利用促進装置130を実現するコンピュータ装置全体の制御をつかさどる。ROM402は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。HDD404は、CPU401の制御にしたがってHD405に対するデータのリード/ライトを制御する。HD405は、HDD404の制御で書き込まれたデータを記憶する。
ネットワークI/F406は、インターネットなどのネットワーク150に接続され、当該ネットワーク150を介して、店舗の端末装置110や利用者の端末装置120などの外部装置に接続される。そして、ネットワークI/F406は、ネットワーク150とカード利用促進装置130を実現するコンピュータ装置の内部とのインターフェイスをつかさどり、カード利用促進装置130を実現するコンピュータ装置と外部装置との間におけるデータの入出力を制御する。
(カード利用促進装置130が備えるデータベースの一例)
つぎに、カード利用促進装置130が備えるデータベースについて説明する。上記のように、カード利用促進装置130は、グループデータベース、利用者データベースなどの各種のデータベースを備えている。グループデータベースや利用者データベースなどの各種のデータベースは、たとえば、カード利用促進装置130を実現するコンピュータ装置が備えるHD405に設けることができる。
(グループデータベースの一例)
図5は、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130が備えるグループデータベースの一例を示す説明図である。図5において、グループデータベース500は、グループの識別情報とカード情報とを関連付けて記憶する。
グループは、指定期間内におこなわれたカード決済にかかるポイント数を競い合うことを目的として、カードの利用促進のための動機などに基づく分類(分類の識別情報)ごとに、複数設定されている。分類は、たとえば、カード利用促進システムの運用者によって設定することができる。グループの識別情報は、グループごとに固有の情報であって、たとえば、カード利用促進システム100の運用者によって設定される。各グループは、各利用者が、当該利用者自身がおこなったカード決済にかかるポイントの加算対象とするグループ(加算対象グループ)とされる。
指定期間は、カード決済にかかるポイント数を合算する期間であって、たとえば、カード利用促進システム100の運用者によって設定することができる。具体的には、指定期間は、たとえば、「2012年12月1日〜2012年12月5日」などのように、日付を単位として設定することができる。また、具体的には、指定期間は、たとえば、「2012年7月19日18:00〜22:00」などのように、日付および時間を単位として設定されるものであってもよい。
カード利用促進システム100においては、運用上、「カード決済をおこなうことによって発行されたポイントを利用者が指定したグループのポイントに合算し、合算したポイントが同じ分類のグループの中で最多となるグループを指定した利用者に特典を提供する」キャンペーンの存在を通知する。
キャンペーンの存在は、たとえば、あらかじめ電子メールアドレスを登録した利用者に対しては、当該電子メールアドレスが設定された利用者の端末装置120にキャンペーンに関する情報を送信することによって通知することができる。また、キャンペーンの存在は、たとえば、クレジットカードの利用明細の送付先となる住所に宛てて、キャンペーンを通知する案内状を送付することによって通知してもよい。
利用者への特典の提供は、たとえば、指定期間内におこなったカード決済にかかる決済金額から所定金額をキャッシュバックすることによって実現することができる。また、利用者への特典の提供は、たとえば、指定期間内におこなったカード決済にかかる決済金額に応じて発行するポイントを所定の割合で増加させることによって実現することができる。
また、利用者への特典の提供は、たとえば、キャンペーンに参加した利用者に対して、カード決済にかかる決済金額とは別に、所定数のポイントを付与することによって実現することができる。また、利用者への特典の提供は、たとえば、カード利用促進システム100の運用者などからキャンペーンに参加した利用者に対して、所定の物品を提供することによって実現してもよい。
カード利用促進システム100においては、運用上、キャンペーンに参加する利用者から、ポイントを合算するグループの指定を受け付ける。具体的には、たとえば、利用者の端末装置120から、グループ識別情報とカード情報とを含む参加表明情報を受信することによって、利用者ごとに、グループの指定を受け付けることができる。参加表明情報は、たとえば、キャンペーンへの参加を希望する利用者に対して、当該利用者の端末装置120を用いてカード利用促進システム100の運営者が開設するウェブサイトにおける所定のウェブページにアクセスさせ、表示画面にしたがって必要な入力操作をおこなわせることによって、当該利用者の端末装置120から受け付けることができる。
カード利用促進装置130は、利用者の端末装置120からグループ識別情報とカード情報とを含む参加表明情報を受信するごとに、受信した参加表明情報に基づいて、該当するグループの識別情報に、受信した参加表明情報に含まれるカード情報を関連付けて記憶する。カード利用促進装置130は、既に受け付けた参加表明情報によって特定されるグループと同一分類の別のグループを指定する参加表明情報をあらたに受け付けた場合、該当するカード識別情報を、既に受け付けた参加表明情報によって特定されるグループに代えて、あらたに受け付けた別のグループの識別情報に関連付けて記憶するようにしてもよい。
この場合、利用者は、指定期間の途中でポイントの加算対象とするグループ(加算対象グループ)を変更することができるので、利用者の自由度を高めることができる。カード利用促進システム100の運用上、指定期間の途中でポイントの加算対象とするグループを変更した場合、変更する前のカード決済にかかるポイントは変更前のグループの識別情報に関連付け、変更後のカード決済にかかるポイントは変更後のグループの識別情報に関連付けるようにしてもよい。
グループデータベース500は、ポイントの加算対象となるカード決済をおこなう場所を特定する情報(特定の場所に関する情報)を記憶していてもよい。この場合、グループデータベース500は、指定期間ごとに、場所を特定する情報を関連付けて記憶する。場所を特定する情報は、たとえば、「○×駅ビル」、「△△スタジアム」などのように、特定の建物や施設を特定する情報によって実現することができる。また、場所を特定する情報は、たとえば、「東京都港区海岸1丁目」、「東京都品川区東五反田1丁目および西五反田1丁目」などのように、特定の地域を特定する情報によって実現することができる。カード決済をおこなう場所を特定することにより、特定された場所(特定の場所)におけるカードの利用を促進することができる。
グループデータベース500は、グループの識別情報ごとに、当該グループの識別情報によって識別されるグループを指定した利用者が指定期間内におこなったカード決済にかかるポイントを関連付けて記憶する。カード利用促進装置130は、各グループの識別情報によって識別されるグループを指定した利用者が、指定期間内にカード決済をおこなうごとに、該当するグループの識別情報に関連付けるポイント数を更新する。
グループデータベース500が記憶するポイントは、当該ポイントを利用して特典を得ることができるものではない。すなわち、グループデータベース500は、グループごとのポイントの多少を判断するためにポイントの数のみを記憶するものであればよい。カード利用促進システム100においては、グループデータベース500が記憶するポイントを、特典を得る際に実際に利用することができるポイントとしてもよい。
(利用者データベースの一例)
図6は、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130が備える利用者データベースの一例を示す説明図である。図6において、利用者データベース600は、たとえば、カード利用促進装置130を実現するコンピュータ装置が備えるHD405に設けることができる。
利用者データベース600は、クレジットカードなどのカード番号によって実現されるカード情報と、当該カード情報によって識別される利用者の端末装置120に設定された電子メールアドレスと、を関連付けて記憶する。電子メールアドレスは、パーソナルコンピュータなど位置が固定されたコンピュータ装置に設定された電子メールアドレスおよびスマートフォンなどのように可搬性のコンピュータ装置に設定された電子メールアドレスのように、1つのカード情報に対して複数関連付けられていてもよい。
また、利用者データベース600は、電子メールアドレス以外の利用者に関する情報(図6においては「利用者情報」と記載)を、カード情報に関連付けて記憶している。利用者に関する情報は、カードの所有者である利用者およびクレジットカードに関する各種の情報であって、たとえば、利用者の氏名、住所・連絡先(請求書の送付先)などを含む。また、利用者に関する情報は、たとえば、クレジットカードの有効期限、電話番号、性別など、を含んでいてもよい。また、利用者に関する情報は、たとえば、クレジットカードの顧客の年収や、所定期間(前回の締め日の翌日から次回の締め日までの期間など)における利用限度額など、クレジットカードの所有者である利用者の支払い能力に関する情報を含んでいてもよい。
また、利用者に関する情報は、たとえば、支払い方法、支払いに利用する金融機関名、支店名、預金種目や口座番号など、支払いに関する情報を含んでいてもよい。具体的には、たとえば、リボルビング払いを設定している利用者に関しては、リボルビング払いによる1回あたりの支払い額を、支払いに関する情報として記憶するようにしてもよい。
また、利用者に関する情報は、利用者が加算対象グループとして指定したグループの識別情報、当該グループへのポイントの加算をおこなう期間、当該期間中におこなったカード決済にかかるポイント数などに関する情報を含んでいる。利用者が加算対象グループとして指定したグループへのポイントの加算をおこなう期間は、当該加算対象グループを含む分類に関連付けられた指定期間と等しい。
カード利用促進システム100においては、運用上、指定期間が重複しないグループであれば、加算対象グループとして複数指定することができる。また、カード利用促進システム100においては、運用上、ポイントの加算対象となるカード決済をおこなう場所(特定の場所)が異なる場合は、同時期に複数のグループを加算対象グループとして指定することができる。
利用者に関する情報は、たとえば、クレジットカードなどのカードの発行受付時(申し込み時)など、カードが発行される前に利用者から取得し、カードの発行元によって利用者データベース600に登録される。また、利用者に関する情報は、たとえば、子供が生まれた場合や引っ越しをした場合など、顧客から変更があった旨の申請を受け付けた場合に適宜更新されるものであってもよい。
利用者データベース600は、さらに、カード情報ごとに、当該カード情報によって識別されるカードを用いておこなったカード決済にかかるポイントを関連付けて記憶する。利用者データベース600は、当該ポイントを利用して特典を得ることができるポイントを記憶する。グループデータベース500がグループの識別情報ごとに記憶するポイントが同一分類にかかる複数のグループのうちの各グループのポイントの多少を判断するためだけに記憶されていることに対し、利用者データベース600は、特典を得る際に実際に利用することができるポイントを記憶する。
カード利用促進システム100においては、カード決済にかかるポイントを利用者データベース600に記憶せずにグループデータベース500においてのみ記憶し、当該ポイントを特典を得る際に実際に利用することができるポイントとしてもよい。この場合、カード決済にかかるポイントは、利用者のためではなく、該当するグループを加算対象グループとして指定したすべての利用者のために利用することができる。
カード利用促進装置130が決済処理機能を備えず、決済処理装置においてカード決済処理をおこなう場合、カード利用促進装置130は上記の利用者データベース600に代えて、カード情報および当該カード情報によって識別される利用者の端末装置120に設定された電子メールアドレスのみを関連付けて記憶する利用者データベースを備えていてもよい。この場合、上記の利用者データベース600が記憶する各種情報のうちカード決済処理に要する情報は、決済処理装置に設けられたデータベースにおいて記憶される。
また、カード利用促進装置130は、店舗の識別情報と当該店舗の識別情報によって識別される店舗の所在地に関する情報と、を関連付けて記憶する店舗データベースを備える。上記のように、カード決済処理の結果は店舗の識別情報を含むため、カード利用促進装置130は、店舗データベースを参照することにより、決済情報の送信元となる店舗の所在地を特定することができる。
(カード利用促進装置130の機能的構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130の機能的構成について説明する。図7は、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130の機能的構成を示すブロック図である。
図7に示すように、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130の各機能は、記憶部701と、取得部702と、対象グループ特定部703と、ポイント算出部704と、記憶制御部705と、決済場所判断部706と、グループ特定部707と、抽出部708と、通知情報生成部709と、送信部710と、順位特定部711と、によって実現される。この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130が備える各部701〜711は、カード利用促進装置130を実現するコンピュータ装置が備える各部によって実現することができる。
記憶部701は、グループデータベース500、利用者データベース600、店舗データベースなどの各種のデータベースを備える。記憶部701は、各種のデータベースが記憶する情報を、書き替え可能、かつ、不揮発に記憶する。
取得部702は、指定期間内におこなわれたカード決済にかかる決済金額に関する情報および当該カード決済に用いたカードのカード情報を含む決済情報を取得する。取得部702は、たとえば、店舗の端末装置110から送信された決済情報を受信することによって、決済情報を取得することができる。
対象グループ特定部703は、グループデータベースを参照して、取得部702が取得した決済情報に含まれるカード情報に一致するカード情報に関連付けられたグループの識別情報を特定する。対象グループ特定部703は、すなわち、カード決済に用いられたカードのカード情報に関連付けられたグループの識別情報を特定する。
ポイント算出部704は、取得部702が取得した決済情報に含まれる決済金額に基づいて、カード決済をおこなうことによるポイントを算出する。ポイント算出部704は、決済金額が高額であるほど高くなるようにポイントを算出する。ポイント算出部704は、たとえば、クレジットカード会社やカード決済をおこなう店舗などにおいてポイント増加キャンペーンをおこなっている場合は、当該キャンペーンの規定にしたがってポイントを算出してもよい。
記憶制御部705は、取得部702が取得した決済情報に含まれる決済金額に応じて算出されるポイントを、対象グループ特定部703が特定したグループの識別情報に関連付けて記憶部701に記憶する。すなわち、記憶制御部705は、ポイント算出部704が算出したポイントを、対象グループ特定部703が特定したグループの識別情報に関連付けて記憶する。
決済場所判断部706は、取得部702が取得した決済情報が、特定の場所においておこなわれたカード決済にかかる決済情報であるか否かを判断する。決済場所判断部706は、たとえば、取得部702が取得した決済情報に含まれる店舗の識別情報(店舗番号など)に基づいて、店舗データベースを参照することによって店舗の所在地を特定する。そして、グループデータベース500を参照して、特定した店舗の所在地が特定の場所に該当するか否かを判断することによって、特定の場所においておこなわれたカード決済にかかる決済情報であるか否かを判断することができる。
上記の記憶制御部705は、決済場所判断部706が特定の場所においておこなわれたカード決済にかかる決済情報であると判断した場合に、該当するポイントを記憶する。グループデータベース500において、該当する分類に、カード決済をおこなう場所を特定する情報(特定の場所に関する情報)が関連付けられていない場合(カード決済をおこなう場所の指定がない場合)、記憶制御部705は、カード決済がおこなわれた場所(決済場所、カード決済をおこなった店舗)にかかわらず、ポイント算出部704が算出したポイントを、対象グループ特定部703が特定したグループの識別情報に関連付けて記憶する。
グループ特定部707は、指定期間が経過した場合、複数のグループのうち記憶制御部705が関連付けたポイントの合計がもっとも多いグループの識別情報を特定する。この実施の形態において、グループ特定部707は、グループデータベース500を参照して、指定期間が経過した分類にかかるグループのうち、記憶制御部705が関連付けたポイントの合計がもっとも多いグループの識別情報を特定する。
抽出部708は、グループデータベースを参照して、グループ特定部707が特定したグループの識別情報に関連付けられたカード情報を抽出する。通知情報生成部709は、通知情報を生成する。通知情報生成部709は、たとえば、指定期間が経過した場合、グループ特定部707が特定したグループの識別情報に関連付けられたカード情報によって識別される利用者の端末装置120に対して特典の提供を通知する通知情報を生成する。
送信部710は、指定期間が経過した場合、グループ特定部707が特定したグループの識別情報に関連付けられたカード情報によって識別される利用者の端末装置に対して特典の提供を通知する通知情報、すなわち、通知情報生成部709が生成した通知情報を送信する。送信部710は、利用者データベース600を参照して、抽出部708が抽出したカード情報に関連付けられた電子メールアドレスが設定された利用者の端末装置120に対して、通知情報を送信する。
順位特定部711は、指定期間が経過する前の任意の時点において、グループの識別情報に記憶部701が関連付けたポイントの合計に基づいて、複数のグループにおける各グループの順位を特定する。順位特定部711は、たとえば、上記の取得部702が決済情報を取得するごと、すなわち、ポイントの加算対象とするグループを指定した利用者によるカード決済がおこなわれるごとに、複数のグループにおける各グループの順位を特定する。
上記の通知情報生成部709は、グループデータベース500と利用者データベース600とを参照して、グループの識別情報に関連付けられたカード情報によって識別される利用者の端末装置120に対して、順位特定部711が特定した各グループの順位を通知する通知情報を生成する。そして、上記の送信部710は、通知情報生成部709が生成した、順位特定部711が特定した各グループの順位を通知する通知情報を送信する。これにより、ポイントの加算対象とするグループを指定した利用者に対して、指定期間が経過する前に、当該利用者自身がポイントの加算対象として指定したグループの順位を案内することができる。
各グループの順位を通知する通知情報は、たとえば、同一分類にかかる複数のグループすべての順位を案内するものであってもよく、また、当該情報の送信先となる端末装置120の利用者がポイントの加算対象として指定したグループの順位のみを案内するものであってもよい。また、各グループの順位を通知する通知情報は、たとえば、同一分類にかかる複数のグループのうち、関連付けられたポイント数がもっとも多いグループのポイントに対する、各グループの順位を通知する通知情報の送信先となる端末装置120の利用者がポイントの加算対象として指定したグループのポイントの差分を案内するものであってもよい。
(カード利用促進装置130の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130の処理手順について説明する。図8、図9、図10および図11は、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130の処理手順を示すフローチャートである。
図8のフローチャートにおいて、まず、利用者の端末装置120から送信された参加表明情報を受信するまで待機する(ステップS801:No)。ステップS801において、利用者の端末装置120から送信された参加表明情報を受信した場合(ステップS801:Yes)、受信した参加表明情報に基づいて、ステップS801:Yesにおいて受信した参加表明情報の送信元となる端末装置120の利用者がポイントの加算対象として指定したグループを特定する(ステップS802)。
つぎに、ステップS801:Yesにおいて受信した参加表明情報から、当該参加表明情報に含まれるカード情報を抽出する(ステップS803)。その後、ステップS803において抽出したカード情報を、ステップS802において特定したグループの識別情報に関連付けて記憶することにより、グループデータベース500を更新して(ステップS804)、一連の処理を終了する。
図9のフローチャートにおいて、まず、店舗の端末装置110から送信された決済情報を受信するまで待機する(ステップS901:No)。ステップS901において、店舗の端末装置110から送信された決済情報を受信した場合(ステップS901:Yes)、受信した決済情報に含まれる決済金額に基づいて、当該決済金額に応じたポイントを算出する(ステップS902)。
つぎに、ステップS901において受信した決済情報に含まれるカード情報を抽出し(ステップS903)、抽出したカード情報に基づいて該当する加算対象グループがあるか否かを判断する(ステップS904)。ステップS904においては、たとえば、グループデータベース500を参照して、ステップS903において抽出したカード情報に一致するカード情報があるか否かを判断することによって、該当する加算対象グループがあるか否かを判断することができる。
ステップS904において、該当する加算対象グループがある場合(ステップS904:Yes)、グループデータベース500を参照して、ステップS901において決済情報を受信した日時が、加算対象グループに関連付けられた指定期間内であるか否かを判断する(ステップS905)。ステップS905において、指定期間内であると判断した場合(ステップS905:Yes)、グループデータベース500および利用者データベース600を更新して(ステップS906)、一連の処理を終了する。
ステップS906においては、ステップS902において算出したポイントを、グループデータベース500におけるステップS904:Yesにおいて判断した加算対象グループのポイントに加算することによりグループデータベース500を更新する。また、ステップS906においては、ステップS902において算出したポイントを、利用者データベース600におけるステップS903において抽出したカード情報に関連付けて記憶することによって利用者データベース600を更新する。
上記のように、この実施の形態においては、グループデータベース500が記憶するポイントは、グループごとのポイントの多少を判断するためにのみを記憶されており、当該ポイントを利用して特典を得ることができるものではない。このため、ステップS906においては、グループデータベース500および利用者データベース600を更新する。
上記のように、カード利用促進システム100においては、グループデータベース500が記憶するポイントを、特典を得る際に実際に利用することができるポイントとしてもよい。この場合、ステップS906においては、グループデータベース500のみを更新し、利用者データベース600を更新しない。すなわち、カード決済によって発行されたポイントは、加算対象グループのポイントとされ、カード決済をおこなった利用者のポイントとはならない。
ステップS904において該当する加算対象グループがない場合(ステップS904:No)、あるいは、ステップS905において指定期間内ではないと判断した場合(ステップS905:No)、利用者データベース600を更新して(ステップS907)、一連の処理を終了する。ステップS907においては、ステップS902において算出したポイントを、ステップS901:Yesにおいて受信した決済情報に含まれるカード情報によって識別されるカードの利用者のポイントに加算することによって、利用者データベース600を更新する。
ステップS907においては、たとえば、ステップS902において算出したポイントを、ステップS901:Yesにおいて受信した決済情報に含まれるカード情報によって識別されるカードの利用者のポイントとして、関連付けて利用者データベース600において当該カード情報に関連付けて記憶する。ステップS907においては、ステップS902において算出したポイントを、利用者データベース600におけるステップS903において抽出したカード情報に関連付けて記憶することによって利用者データベース600を更新する。
図10のフローチャートにおいて、まず、上記の図9のステップS906の処理によりグループデータベース500が更新されるまで待機する(ステップS1001:No)。ステップS1001において、グループデータベース500が更新された場合(ステップS1001:Yes)、関連付けられているポイントが更新されたグループを含む分類にかかる、複数のグループにおける各グループの順位を特定する(ステップS1002)。
つぎに、ステップS1002において特定された各グループの順位に基づいて、当該順位を通知する通知情報を生成する(ステップS1003)。ステップS1003においては、たとえば、該当する分類、当該分類に含まれるグループ数、および、通知情報の送信先となる端末装置120の利用者が加算対象グループとして指定したグループの順位に関する情報を含む通知情報を生成する。ステップS1003においては、さらに、たとえば、各グループの順位を通知する通知情報の送信先となる端末装置120の利用者がポイントの加算対象として指定したグループのポイントの差分に関する情報を含む通知情報を生成してもよい。
ステップS1003においては、関連付けられているポイントが更新されたグループを含む分類にかかるすべてのグループの識別情報にそれぞれ関連付けられているカード情報に基づいて、利用者データベース600を参照して当該カード情報に関連付けられている電子メールアドレスを抽出し、抽出した電子メールアドレスをそれぞれ送信先とする通知情報を利用者の端末装置120ごとに生成する。これにより、同一分類にかかるグループを加算対象グループとして指定した他の利用者の電子メールアドレスを通知することなく、対象とする利用者の端末装置120のみに通知情報を生成することができる。
その後、ステップS1003において生成した通知情報を、当該通知情報のそれぞれにおいて設定された電子メールアドレスを送信先として送信して(ステップS1004)、一連の処理を終了する。これにより、ステップS1004において送信した通知情報を受信した利用者に対して、指定期間が経過する前に、当該利用者自身がポイントの加算対象として指定したグループの順位を案内することができる。
図11のフローチャートにおいて、まず、グループデータベース500における分類ごとに、指定期間が経過するまで待機する(ステップS1101:No)。ステップS1101において、指定期間が経過した分類がある場合(ステップS1101:Yes)、グループデータベース500を参照して、当該分類にかかるグループのポイント(グループの識別情報に関連付けられたポイント)を取得する(ステップS1102)。
つぎに、ステップS1102において取得したポイントに基づいて、指定期間が経過した同一分類にかかるグループのうち、グループの識別情報に関連付けられたポイントがもっとも多いグループ(最多ポイントグループ)を特定する(ステップS1103)。そして、グループデータベース500を参照して、ステップS1103において特定したグループの識別情報に関連付けられているカード情報に基づいて、最多ポイントグループを加算対象グループとして指定した利用者を特定する(ステップS1104)。
つぎに、利用者データベース600を参照して、ステップS1104において特定した利用者の端末装置120に設定された電子メールアドレスを取得する(ステップS1105)。そして、ステップS1105において取得した電子メールアドレスを送信先とする、特典の提供を通知する通知情報を生成して(ステップS1106)、生成した通知情報を該当する利用者の端末装置120に対して送信する(ステップS1107)。
その後、特典の実効が完了するまで待機して(ステップS1108:No)、ステップS1108において特典の実効が完了した場合(ステップS1108:Yes)、ステップS1107において通知情報の送信先とされた利用者の端末装置120に対して、特典の実効が完了されたことを通知する完了通知を送信して(ステップS1109)、一連の処理を終了する。
この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130を備えたカード利用促進システム100は、たとえば、野球の試合を観戦する球場において利用することができる。具体的には、たとえば、野球の試合を観戦する球場において、一塁側および三塁側の各チームに応じて2つのグループを設定し、設定した2つのグループのうちいずれのグループを加算対象グループとするかを試合当日の球場内において確認する。利用者は、自身のスマートフォンなどを用いて所定のウェブページにアクセスして参加表明情報を送信する(図12(a)を参照)。
その後、野球の試合を観戦中に、利用者が、ジュースやビールなどの飲料や、アイスや弁当などの食べ物、応援グッズなどの代金をカード決済によっておこなうと、当該カード決済にかかるポイントが、当該利用者が加算対象グループとして指定したグループのポイントに加算される。そして、野球の試合が終了すると、カード利用促進装置130から、関連付けられたポイントがもっとも多いグループを加算対象グループとして指定した利用者の端末装置120に対して、得点の提供を通知する通知情報が送信される(図12(b)を参照)。
これにより、野球の試合を観戦した利用者は、加算対象グループに関連付けられたポイントが、他のグループのポイントよりも多くなることを期待しながら野球の試合を観戦することができるので、野球の試合観戦の時間を、より楽しく過ごすことができる。関連付けられたポイントがもっとも多いグループは、自身がおこなったカード決済の結果が反映されて決定されるため、野球の試合を観戦しながらカード決済による買い物を同時に楽しむことができる。
(表示画面例)
図12は、利用者の端末装置120における表示画面例を示す説明図である。図12(a)において、利用者の端末装置120は、表示画面1210において、参加表明情報を送信するための情報の入力を受け付ける各種の情報を表示する。
具体的には、たとえば、上記のように、野球の試合を観戦する球場においてカード利用促進システム100を利用する場合、表示画面1210は、参加するグループを特定させる情報(野球チーム名など)を表示する。表示画面1210は、利用者の端末装置120において表示画面1210を表示させたものの、キャンペーンに参加しない利用者に対して、「参加しない」意思表示をさせる情報を表示してもよい。
図12(b)において、利用者の端末装置120は、表示画面1220において、各グループの順位を通知する情報を表示する。具体的には、たとえば、上記のように、野球の試合を観戦する球場においてカード利用促進システム100を利用する場合、表示画面1220は、各グループへの参加人数や、グループごとのカードを利用した決済金額などに関する情報を表示する。
利用者の端末装置120は、指定期間が経過した野球の試合終了時に限らず、当該野球の試合時間内に表示画面1220を表示してもよい。これにより、利用者は、自身が参加したグループの順位やポイント数などの状況を、随時確認することができる。また、このように、グループの順位やポイント数などの状況を、随時利用者に通知することにより、カード決済をおこなう動機付けをおこなうことができ、カードを利用することによって発行されるポイントを利用したカードの利用促進を図ることができる。
この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130を備えたカード利用促進システム100は、指定期間が経過する前に、同一分類にかかる各グループの順位を、該当する利用者の端末装置120を介して利用者に案内することにより、関連付けられたポイントがもっとも多いグループが決定される前に、自身が加算対象グループとして指定したグループのポイントが増えるように、カード決済による買い物を積極的におこなうことができる。これにより、関連付けられたポイントがもっとも多いグループの決定に、利用者の意思をより反映させやすくすることができるので、野球の試合を観戦するなどの時間を一層楽しませることができる。
また、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130を備えたカード利用促進システム100は、たとえば、新幹線に乗車する利用者を対象として利用することができる。具体的には、たとえば、新幹線において、車両ごとに複数のグループを設定し、設定した複数のグループのうち利用者が乗車する車両に対応するグループを加算対象グループとするかを、社内の電子広告などを用いて確認する。この場合、指定期間は、たとえば、「東京を出発した新幹線が大阪駅に到着するまで」などのように設定することができる。利用者は、自身のスマートフォンなどを用いて所定のウェブページにアクセスして参加表明情報を送信する。
その後、新幹線に乗車中に、利用者が、コーヒーやビールなどの飲料や、菓子や弁当などの食べ物の代金をカード決済によっておこなうと、当該カード決済にかかるポイントが、当該利用者が加算対象グループとして指定したグループのポイントに加算される。そして、野球の試合が終了すると、カード利用促進装置130から、関連付けられたポイントがもっとも多いグループを加算対象グループとして指定した利用者の端末装置120に対して、得点の提供を通知する通知情報が送信される。
これにより、野球の試合を観戦した利用者は、加算対象グループに関連付けられたポイントが、他のグループのポイントよりも多くなることを期待しながら乗車することができるので、乗車中の時間を、より楽しく過ごすことができる。関連付けられたポイントがもっとも多いグループは、自身がおこなったカード決済の結果が反映されて決定されるため、新幹線に乗車しながらカード決済による買い物を同時に楽しむことができる。
また、この場合、指定期間は、たとえば、「東京を出発した新幹線が大阪駅に到着するまで」などのように設定することができる。このような指定期間を設定することにより、新幹線の運行が予定と異なり遅れを生じた場合にも、カード決済による買い物および当該買い物によるポイント競争の結果を楽しむことができる。
また、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130を備えたカード利用促進システム100は、たとえば、震災被災地の復興を目的として利用することができる。具体的には、たとえば、震災被災地の復興を目的として被災地の特産物を被災地以外の場所において期間限定で販売する震災復興イベントにおいて、「福島県支援」、「岩手県支援」などのように複数のグループを設定し、設定した複数のグループのうちいずれのグループを加算対象グループとするかを確認する。利用者は、震災復興イベントの当日までに、自身のスマートフォンやパーソナルコンピュータなどを用いて所定のウェブページにアクセスして参加表明情報を送信する。
その後、震災復興イベント中に、利用者が、被災地の特産物などの代金をカード決済によっておこなうと、当該カード決済にかかるポイントが、当該利用者が加算対象グループとして指定したグループのポイントに加算される。そして、震災復興イベントが終了すると、カード利用促進装置130から、関連付けられたポイントがもっとも多いグループを加算対象グループとして指定した利用者の端末装置120に対して、得点の提供を通知する通知情報が送信される。
これにより、震災復興イベントに参加した利用者は、加算対象グループに関連付けられたポイントが、他のグループのポイントよりも多くなることを期待しながら震災復興イベントを楽しむことができるので、震災復興イベントに参加している時間をより楽しく過ごすことができる。関連付けられたポイントがもっとも多いグループは、自身がおこなったカード決済の結果が反映されて決定されるため、震災復興イベントを楽しみながらカード決済による買い物を同時に楽しむことができる。
この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130を備えたカード利用促進システム100においては、分類を「震災被災地復興」などとする場合、グループデータベース500に加算されるポイントを、カード決済をおこなった利用者のためではなく、震災被災地の復興支援のために提供できるようにしてもよい。この場合、指定期間内におこなったカード決済にかかるポイントは、たとえば、カード会社が仲介することによって換金するなどして、利用者ではなく被災者に寄付するようにしてもよい。
以上説明したように、この実施の形態のカード利用促進装置130は、グループデータベース500を参照して、指定期間内におこなわれたカード決済にかかる決済情報に含まれるカード情報に一致するカード情報に関連付けられたグループの識別情報を特定し、特定したグループの識別情報に決済情報に含まれる決済金額に応じて算出されるポイントを関連付けて記憶する。そして、指定期間が経過した場合、複数のグループのうち関連付けられたポイントの合計がもっとも多いグループの識別情報を特定し、特定したグループの識別情報に関連付けられたカード情報を抽出するようにしたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130によれば、指定期間内におこなわれたカード決済の決済金額がもっとも多いグループを加算対象として指定した利用者を特定することができる。これにより、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130は、カード決済をおこなう利用者に対して、カードを利用することによって発行されるポイントに注目させ、ポイントを貯める行為自体を促すことができる。
これにより、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130を備えたカード利用促進システム100を用いて、特定された利用者に対して指定期間内にカードを利用したことに対する特典を提供するなどの運用をおこなうことにより、カードを利用することによって発行されるポイントを利用したカードの利用促進を図ることができる。
この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130を備えたカード利用促進システム100によれば、各利用者がおこなったカード決済により発行されるポイントをグループ単位で合計し、合計されたポイント数の多少をグループ単位で競うことにより、個別の利用者を対象としてポイント数すなわちカード決済にかかる決済金額の多少を競う場合よりも、利用者が特典を受けられる可能性を高めることができる。これにより、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130を備えたカード利用促進システム100によれば、特典を受けられる可能性の高さを根拠に、カード決済をおこなう動機付けをおこなうことができ、カードを利用することによって発行されるポイントを利用したカードの利用促進を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130を備えたカード利用促進システム100によれば、特に、指定期間内におけるカードの利用を促進することができる。これにより、たとえば、タイムセールや露店などのように期間が限定されたイベントに際して、カードを利用することによって発行されるポイントを利用したカードの利用を促進することができる。
また、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130は、グループデータベース500がポイントの加算対象とするグループの識別情報と前記カード情報とを関連付けて記憶し、特定の場所においておこなわれたカード決済にかかる決済情報を取得した場合に、該当するポイントを記憶するようにしたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130によれば、指定期間内に特定の場所においておこなわれたカード決済の決済金額がもっとも多いグループを加算対象として指定した利用者を特定することができる。これにより、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130を備えたカード利用促進システム100によれば、特定の場所においてカードを利用した利用者のうち、特定された利用者に対して、指定期間内にカードを利用したことに対する特典を提供するなどの運用をおこなうことにより、カードを利用することによって発行されるポイントを利用して、特定の場所におけるカードの利用促進を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130を備えたカード利用促進システム100によれば、特に、特定の場所での指定期間内におけるカードの利用を促進することができる。これにより、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130を備えたカード利用促進システム100を用いることにより、近年多く開催されている、震災被災地の復興を目的として被災地の特産物を被災地以外の場所において期間限定で販売する震災復興イベントなどにおいて、カードを利用することによって発行されるポイントを利用したカードの利用を促進し、被災地の復興支援に寄与することができる。
また、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130は、指定期間が経過する前の任意の時点において同一分類にかかる各グループの順位を特定し、該当する利用者の端末装置120に対して、特定した各グループの順位を通知する通知情報を送信するようにしたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130によれば、指定期間が経過する前に、複数のグループにおける各グループの順位を通知することができる。これにより、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130を備えたカード利用促進システム100によれば、指定期間が経過するまでにカード決済をおこなう動機付けをおこなうことができ、カードを利用することによって発行されるポイントを利用したカードの利用促進を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130は、指定期間が経過した場合、関連付けられたポイントがもっとも多いグループの識別情報に関連付けられたカード情報によって識別される利用者の端末装置120に対して、特典の提供を通知する通知情報を送信するようにしたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130によれば、指定期間が経過した場合に、指定期間内におこなわれたカード決済の決済金額がもっとも多いグループを加算対象として指定した利用者に、特典を受けられることを通知することができる。これにより、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130を備えたカード利用促進システム100によれば、カードを利用したことにより特典が受けられることを利用者に認識させることができ、以降の継続したカードの利用促進を図ることができる。
上述した実施の形態においては、ポイントの加算対象とするグループを、指定期間内におこなわれたカード決済にかかるポイント数を競い合う複数のグループの中から利用者に指定させるカード利用促進装置130について説明したが、これに限るものではない。指定期間内におこなわれたカード決済にかかるポイントの加算対象とするグループは、複数のグループの中から選択されたグループであってもよく、あるいは、あらかじめ一つのみが設定されていてもよい。
ポイントの加算対象とするグループが一つのみ設定されている場合、カード利用促進装置130は、取得部702によって指定期間内におこなわれたカード決済にかかる決済情報を取得し、対象グループ特定部703によって、グループデータベース500を参照して、取得した決済情報に含まれるカード情報に一致するカード情報に関連付けられたグループの識別情報を特定する。そして、記憶制御部705によって、取得部702が取得した決済情報に含まれる決済金額に応じて算出されるポイントを、対象グループ特定部703が特定したグループの識別情報に関連付けて記憶部701に記憶し、グループ特定部707によって指定期間が経過したグループの識別情報を特定する。その後、抽出部708によって、グループデータベース500を参照して、グループ特定部707が特定したグループの識別情報に関連付けられたカード情報を抽出する。
このようなカード利用促進装置130によれば、個別の利用者を対象としてポイント数すなわちカード決済にかかる決済金額の多少を競う場合よりも、利用者が特典を受けられる可能性を高めることができる。具体的には、たとえば、「特定の時刻に特定の駅を発車した電車が、別の特定の駅に到着するまで」を指定期間とし、当該指定期間に、該当する電車においてカードを利用した利用者を特定することができる。
この場合、運用上、「特定の時刻に特定の駅を発車した電車が、別の特定の駅に到着するまでの間に、該当する電車内でカードを利用した利用者に特典を提供する」キャンペーンの存在を通知しておくことにより、カード決済をおこなう動機付けをおこなうことができ、カードを利用することによって発行されるポイントを利用したカードの利用促進を図ることができる。なお、この場合、「特定の時刻に特定の駅を発車した電車」を特定の場所として指定することができる。
該当する電車内でカードを利用したか否かは、当該電車内におけるカード決済に用いる決済端末を店舗の端末装置110として、当該店舗の端末装置110を該当する電車で使用することを、所定のデータベース(図示を省略する)においてあらかじめ登録しておくことによって判断することができる。
ポイントの加算対象とするグループが一つのみ設定されている場合、当該グループが達成する目標(カードの利用金額)を設定してもよい。これにより、指定期間に指定車両に乗車する利用者に対して、ポイントを競い合う他のグループのポイント数に代えて、目標を達成することを根拠に、カード決済をおこなう動機付けをおこなうことができ、カードを利用することによって発行されるポイントを利用したカードの利用促進を図ることができる。
このような運用をおこなう場合、たとえば、東京駅から博多駅まで運行する新幹線の車内を特定の場所とし、該当する車両が東京駅を発車してから博多駅に到着するまでをして期間とすると、指定期間の間中、車内に居続けることが難しいことがある。このような場合、該当する車両に1区間でも乗車し、その間にカードを利用したすべての利用者を、特典を受けられる利用者としてもよい。
これにより、特典を受けられる可能性の高さを根拠に、カード決済をおこなう動機付けをおこなうことができ、カードを利用することによって発行されるポイントを利用したカードの利用促進を図ることができる。また、これにより、指定期間の間中、車内に居続けることが難しいために、利用者がキャンペーンに参加しない、すなわちカードを利用しなくなることを回避することができる。そして、これによって、カード決済をおこなう動機付けをおこなうことができ、カードを利用することによって発行されるポイントを利用したカードの利用促進を図ることができる。
また、このような場合、割り引きやキャッシュバックなどの特典は、指定期間における特定の場所において利用したカードの決済金額が多い利用者ほど、高い得点(割り引き、キャッシュバックなど)を受けられるような運用にしてもよい。これにより、指定期間のうち限られた時間のみキャンペーンに参加する利用者に対して、特典を受けられる可能性の高さを根拠に、カード決済をおこなう動機付けをおこなうことができ、カードを利用することによって発行されるポイントを利用したカードの利用促進を図ることができる。
このように、この発明にかかる実施の形態のカード利用促進装置130を備えたカード利用促進システム100によれば、特典を受けられる可能性の高さを根拠に、カード決済をおこなう動機付けをおこなうことができ、カードを利用することによって発行されるポイントを利用したカードの利用促進を図ることができる。
(表示画面例)
図13は、利用者の端末装置120における表示画面例を示す説明図である。図13(a)において、利用者の端末装置120は、表示画面1310において、参加表明情報を送信するための情報の入力を受け付ける各種の情報を表示する。
具体的には、たとえば、上記のように、「特定の時刻に特定の駅を発車した電車(図13(a)においては新幹線の車両名「のぞみ7号」)が、別の特定の駅に到着するまでの間に、該当する電車内でカードを利用した利用者に特典を提供する」という運用にしたがってカード利用促進システム100を利用する場合、利用者の端末装置120は、キャンペーンの対象を案内する情報(「のぞみ7号」などの車両名など)を含む表示画面1310を表示する。
また、情報利用者の端末装置120は、案内したキャンペーンへの参加の意思表示をさせる「Yes」や、案内したキャンペーンに参加しない意思表示をさせる「No」などのキーを示す情報を含む表示画面1310を表示する。キャンペーンに参加する利用者は、「Yes」を指定する操作をおこなう。情報利用者の端末装置120において表示画面1310を表示させたものの、キャンペーンに参加しない利用者は、「No」を指定する操作をおこなう。
図13(b)において、利用者の端末装置120は、表示画面1320において、利用者が参加したキャンペーンに関する現在の状況を案内する情報を表示する。具体的には、たとえば、上記のように、「特定の時刻に特定の駅を発車した電車(図13(a)においては新幹線の車両名「のぞみ7号」)が、別の特定の駅に到着するまでの間に、該当する電車内でカードを利用した利用者に特典を提供する」というキャンペーンに際してカード利用促進システム100を利用する場合、表示画面1320は、該当するグループに参加した利用者がおこなったカードを利用した決済金額などに関する情報を表示する。
また、具体的には、たとえば、上記のように、「特定の時刻に特定の駅を発車した電車(図13(a)においては新幹線の車両名「のぞみ7号」)が、別の特定の駅に到着するまでの間に、該当する電車内でカードを利用した利用者に特典を提供する」というキャンペーンに際してカード利用促進システム100を利用する場合、利用者の端末装置120は、指定期間すなわち利用者が参加中のキャンペーンが終了するまでの残り時間に関する情報を含む表示画面1320を表示してもよい。
さらに、具体的には、たとえば、上記のように、「特定の時刻に特定の駅を発車した電車(図13(a)においては新幹線の車両名「のぞみ7号」)が、別の特定の駅に到着するまでの間に、該当する電車内でカードを利用した利用者に特典を提供する」というキャンペーンにおいて、グループが達成する目標(カードの利用金額)を設定している場合、利用者の端末装置120は、達成状況に関する情報を含む表示画面1320を表示してもよい。達成状況は、たとえば、グループが達成する目標(カードの利用金額)に対する、現在の状況をゲージ状のイメージによって案内することができる。
この場合、利用者の端末装置120は、さらに、付与される特典(たとえば、割り引き額、還元するポイント数、キャッシュバック金額など)を増加させることを案内する情報(図13(b)における「2倍」、「3倍」、「5倍」などの情報)や、特典が増加される条件(図13(b)における「150万円」、「200万円」、「500万円」などの、目的を達成するための利用金額に関する情報)などを含む表示画面1320を表示してもよい。
利用者の端末装置120は、指定期間の終了時に限らず、当該キャンペーンが終了する前に表示画面1320を表示してもよい。これにより、利用者は、自身が参加したグループの順位やポイント数などの状況を、随時確認することができる。また、このように、グループの順位やポイント数などの状況を、随時利用者に通知することにより、カード決済をおこなう動機付けをおこなうことができ、カードを利用することによって発行されるポイントを利用したカードの利用促進を図ることができる。
なお、この実施の形態で説明したカード利用促進方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。