JP2014137180A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転開始時に複数の吹出口から吹き出される温度の異なる気流を組み合わせて、運転モードに対応した最適な気流制御を行うことにより、運転開始時の室内温度を目標温度まで迅速に近づけることが可能な空気調和機を提供することを目的とする。
【解決手段】室内熱交換器264を通過させた室内空気を送風するメインファン265と、メインファン265の両側の少なくとも一方に室内熱交換器264を通過させない室内空気を送風するサイドファンとを有し、空気調和機の運転モードには、暖房運転モードと冷房運転モードとがあり、暖房運転モードあるいは冷房運転モードで運転が開始されると、メインファン265およびサイドファンを運転する。その際、気流制御手段は、メインファンから吹出される気流に対し、サイド風向変更手段によりサイドファンから吹出される気流が干渉するように吹き出す収束気流モードで運転を開始する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の吹出口から吹き出される気流の制御を行う空気調和機に関する。
従来の空気調和機は、左右方向に長い熱交換器を通過した空気をクロスフローファンで送風し、その風向を上下、左右に変更するために、吹出口に上下風向板と左右風向板とが設けられている。
また、最近の空気調和機では、複数の吹出口を備えたものがある。例えば、空調機器筐体部の外部に空気を吹き出す主排気口部と副排気口部とを備え、主排気口部に空調に適した空調気流を作る主気流制御手段を設け、副排気口部に空気中の塵埃を回収するための集塵気流を発生させる副気流制御手段を設けて、空調気流と集塵気流とを同時に発生させ、室温の調整と空気の清浄化とを同時に行うものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−164271号公報
しかしながら、特許文献1の空気調和機にあっては、主排気口部の主気流制御手段は空調に適した空調気流を発生させ、副排気口部の副気流制御手段は、空気中の塵埃を回収するための集塵気流を発生させるようになっており、空調気流と集塵気流は互いに影響を与えない領域に形成される。このように、特許文献1の空気調和機では副排気口から発生される集塵気流は空気中の塵埃を回収する目的にのみ使用され、副排気口から発生される気流で主排気口から発生される気流を制御して冷房運転あるいは暖房運転に対応させた最適な気流制御を行うことは考慮されていなかった。
特に、空気調和機の冷房や暖房の運転開始時は、室内温度と目標温度(設定温度)との間に大きな差があり、室内温度を目標温度まで迅速に近づけるには、運転モードに対応した適切な気流制御を行う必要がある。しかし、複数の吹出口を備えた特許文献1の空気調和機では、空調気流と関連性のない集塵気流とを組み合わせているため、運転モードに対応した適切な気流制御を行っているとは言えなかった。
また、空気調和機の暖房運転モードでは、室内空気より比重の軽い暖気を吹き出し、冷房運転モードでは、室内空気より比重の重い冷気を吹き出すため、運転モードに対応する気流制御が異なり、そのため空調気流と集塵気流の温度を異ならせた場合には、どの気流制御が適しているのかを適切に判断するのは困難であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、運転開始時に複数の吹出口から吹き出される温度の異なる気流を組み合わせて、各運転モードに対応した最適な気流制御を行うことにより、運転開始時の室内温度を目標温度まで迅速に近づけることが可能な空気調和機を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明の空気調和機は、熱交換器を通過させた室内空気を送風するメインファンと、該メインファンの両側の少なくとも一方に熱交換器を通過させない室内空気を送風するサイドファンとを有する空気調和機であって、前記メインファン駆動時に、前記サイドファンを駆動させるサイドファン駆動モードと、前記サイドファンを停止させるサイドファン停止モードとを有し、前記空気調和機の運転モードには、暖房運転モードと、冷房運転モードとがあり、前記暖房運転モードあるいは前記冷房運転モードで開始操作されると、前記サイドファン駆動モードで運転を開始することを特徴とする。
また、本発明の空気調和機では、前記メインファンからの風向を上下左右方向に変えるメイン風向変更手段と、前記サイドファンからの風向を上下左右方向に変えるサイド風向変更手段と、前記メイン風向変更手段による前記メインファンの風向と、前記サイド風向変更手段による前記サイドファンの風向とを組み合わせて気流制御を行う気流制御手段と、をさらに備え、前記暖房運転モードあるいは前記冷房運転モードの開始操作がされた場合に、前記気流制御手段は、前記メイン風向変更手段による前記メインファンの風向に対し、前記サイド風向変更手段による前記サイドファンの風を干渉させる方向へ吹き出して特定の方向へ送風する収束気流モードで運転を開始することを特徴とする。
また、本発明の空気調和機では、前記気流制御手段は、運転開始後にユーザから風向操作されると、前記メインファンの風向に対し少なくとも前記サイドファンの風を左右方向に振って広範囲に風を行き渡らせる首振り気流モードに移行することを特徴とする。
本発明の空気調和機によれば、熱交換器を通過させた室内空気を送風するメインファンと、メインファンの両側の少なくとも一方に熱交換器を通過させない室内空気を送風するサイドファンとを有し、メインファン駆動時にサイドファンを駆動させるサイドファン駆動モードと、サイドファンを停止させるサイドファン停止モードとを有し、運転モードには、暖房運転モードと、冷房運転モードとがあり、暖房運転モードあるいは冷房運転モードで開始操作されると、サイドファン駆動モードで運転を開始する。このため、空気調和機は、暖房運転モードと冷房運転モードの運転開始時にメインファン駆動時にサイドファンも駆動させるサイドファン駆動モードで気流制御を行うことで、運転モードに適した気流制御を容易に実施することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の一実施例に係る空気調和機の室内機の外観斜視図である。 図2は、室内機および室外機における概略構成を示すブロック図である。 図3は、空気調和機の制御系を概略的に示すブロック図である。 図4は、図3の空気調和機の制御系およびセンサの配置位置を示す室内機の分解斜視図である。 図5−1は、空気調和機の第1収束気流モードの気流状態を概略的に示す斜視図である。 図5−2は、図5−1のメインファン気流を正面に吹き出した場合の左右サイドファン気流の吹き出し角度を上から見た図である。 図5−3は、図5−1のメインファン気流を20°右に傾けて吹き出した場合の左右サイドファン気流の吹き出し角度を上から見た図である。 図5−4は、図5−1のメインファン気流を40°右に傾けて吹き出した場合の左右サイドファン気流の吹き出し角度を上から見た図である。 図6−1は、空気調和機の第1拡散気流モードの気流状態を概略的に示す斜視図である。 図6−2は、図6−1のメインファン気流を正面に吹き出した場合の左右サイドファン気流の吹き出し角度を上から見た図である。 図6−3は、図6−2の空気調和機の室内機の左側を壁面に近接させて設置した場合の左右サイドファン気流の吹き出し角度を上から見た図である。 図7−1は、空気調和機の第1首振り気流モードの気流状態を概略的に示す斜視図である。 図7−2は、図7−1のメインファン気流を正面に吹き出し左右サイドファン気流をスイングさせる吹き出し角度を上から見た図である。 図8は、空気調和機の第2収束気流モードの気流状態を概略的に示す斜視図である。 図9−1は、空気調和機の第2首振り気流モードの気流状態を概略的に示す斜視図である。 図9−2は、図9−1のメインファン気流と左右サイドファン気流を連動してスイングさせる吹き出し角度を上から見た図である。 図10は、本実施例に係る空気調和機が開始操作された運転モードに対応する気流モードと風向操作後の気流モードを示す図である。 図11は、本発明の一実施例に係る空気調和機の動作を説明するフローチャートである。 図12は、図11のサイドファン駆動モードのサブルーチンを説明するフローチャートである。 図13は、図12の第1収束気流モードのサブルーチンを説明するフローチャートである。 図14は、図12の第2収束気流モードのサブルーチンを説明するフローチャートである。 図15は、図11の首振り気流モードのサブルーチンを説明するフローチャートである。 図16は、図15の第1首振り気流モードのサブルーチンを説明するフローチャートである。 図17は、図15の第2首振り気流モードのサブルーチンを説明するフローチャートである。
以下に、本発明にかかる空気調和機の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施例に係る空気調和機の室内機の外観斜視図であり、図2は、室内機および室外機における概略構成を示すブロック図であり、図3は、空気調和機の制御系を概略的に示すブロック図であり、図4は、図3の空気調和機の制御系およびセンサの配置位置を示す室内機の分解斜視図である。
図1に示すように、本実施例に用いられる空気調和機の室内機20は、本体ユニット263とその両側に左ファンユニット261と右ファンユニット262とを備える。室内機20の本体ユニット263は、主筐体27を備える。主筐体27では、筐体本体28に外装パネル29が覆い被さる。筐体本体28には、中央吹出口30が形成される。外装パネル29の上部には、図示しない吸込口が形成される。中央吹出口30は、下向きに開口している。このような筐体本体28は、例えば室内の壁面に固定することができる。その際、中央吹出口30の前端30aは、後端30bと比べると上方の位置に配置される。その結果、中央吹出口30は、所定の傾斜角αで前上がりの姿勢に形成される。このような傾斜角αの働きで、気流は中央吹出口30から床面に向かって下向きに吹き出すことができるだけでなく、床面に対して平行(水平方向)に吹き出すこともできる。
そして、中央吹出口30には、メイン風向変更手段として前後一対の上下風向板31a、31bが配置される。上下風向板31a、31bは、それぞれ水平軸線32a、32b回りで回転することができる。これら水平軸線32a、32bは、上下風向板31a、31bの後端に設定されればよい。回転に応じて上下風向板31a、31bは、中央吹出口30を開閉することができる。
また、筐体本体28の両側面には、個別に左ファンユニット261と右ファンユニット262が配置される。つまり、左ファンユニット261と右ファンユニット262は、筐体本体28の側壁の外側に配置される。左ファンユニット261は、左サイドファン筐体331を備えており、左吹出口341が形成され、サイド風向変更手段としてサイドファンの風向を左右に変える左右風向板341aが配置されている。右ファンユニット262は、右サイドファン筐体332を備えており、右吹出口342が形成され、サイド風向変更手段としての左右風向板342aが配置されている。この左吹出口341と右吹出口342は、不図示の駆動機構によって水平軸線35回りでそれぞれ回転させることで、サイド風向変更手段としてサイドファンの風向を上下に変えられる。上記した水平軸線32a、32bと水平軸線35とは、図1に示すように、相互に平行に延びている。筐体331と筐体332の側面には、サイドパネル36が覆い被さる。このサイドパネル36には、側面吸込口37が形成される。側面吸込口37は、図1に示すように、例えばメッシュ状の小開口を集合させて形成する。
本実施例にかかる空気調和機は、上記した室内機20との間で無線による双方向通信により遠隔から運転操作が行えるリモコン10を備えている。
本実施例にかかる空気調和機の室内機および室外機は、図2に示すように構成されている。上記した室内機20の本体ユニット263内には、室内熱交換器264およびメインファン265が組み込まれる。メインファン265はクロスフローファンであって、回転によって気流を生成する。本体ユニット263には、メインファン265の働きにより室内空気が吸い込まれる。吸い込まれた室内空気は室内熱交換器264を通過することで冷媒と熱交換され、冷気または暖気が生成される。この室内熱交換器264を通り抜けた後の冷気または暖気の気流は、本体ユニット263の中央吹出口30から吹き出され、メインファン気流301となる。また、室内熱交換器264を通り抜けた気流の流量は、クロスフローファンの回転数に応じて調整される。
室外機40の冷凍回路41は、図2に示すように、四方弁42、圧縮機43、室外熱交換器44、膨張弁45、室外ファン46、および冷媒管50などで構成されている。例えば、冷凍回路41で冷房運転が設定されると、四方弁42は、第2口42bおよび第3口42cを相互に接続し、第1口42aおよび第4口42dを相互に接続する。これにより、圧縮機43の吐出管43bから高温高圧の冷媒が室外熱交換器44に供給される。冷媒は、室外熱交換器44、膨張弁45および室内熱交換器264を順番に流通する。室外熱交換器44では、冷媒の熱エネルギーが外気に放出される。冷媒は、膨張弁45で低圧まで減圧され、室内熱交換器264において周囲の空気から吸熱する。これにより生成された冷気は、メインファン265の働きで室内空間に流される。室内熱交換器264で吸熱した冷媒は、四方弁42を介して圧縮機43に戻される。
また、冷凍回路41で暖房運転が設定されると、四方弁42は、第2口42bおよび第4口42dを相互に接続し、第1口42aおよび第3口42cを相互に接続する。これにより、圧縮機43の吐出管43aから高温高圧の冷媒が室内熱交換器264に供給される。冷媒は、室内熱交換器264、膨張弁45および室外熱交換器44を順番に流通する。室内熱交換器264では、冷媒の熱エネルギーが周囲の空気に放出され、暖気が生成される。暖気は、メインファン265の働きで室内空間に吹き出される。冷媒は、膨張弁45で低圧まで減圧され、室外熱交換器44において周囲の空気から吸熱する。その後、冷媒は圧縮機43に戻される。
また、本実施例にかかる空気調和機の左ファンユニット261および右ファンユニット262は、本体ユニット263とは独立して設けられる。左ファンユニット261および右ファンユニット262は、ファンユニットの内部に遠心送風機からなるサイドファン266と、サイドファン266から送出される気流を吹き出す左吹出口341および右吹出口342をそれぞれ備え、図1で説明した駆動機構により水平軸線35回りに回転させると共に、左吹出口341および右吹出口342の左右風向板341a、342aにより各吹出口から吹き出される空気の風向・風量を個別に制御することが可能となる。中央吹出口30から吹き出される空気は、室内熱交換器264を通り抜けた冷気または暖気からなるメインファン気流301である。左右の左吹出口341および右吹出口342から吹き出される左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421は、それぞれの側面吸込口37から吸い込んだ室内空気をそのまま吹き出した気流である。
続いて、図3を用いて、本実施例の空気調和機の制御系について説明する。制御ユニット21は、冷暖房確立部211を備える。冷暖房確立部211は、図2に示す冷凍回路41の動作を制御する。冷暖房確立部211の制御に応じて冷凍回路41では冷房運転の動作または暖房運転の動作が選択的に確立される。冷暖房確立部211には室外機40が接続される。冷暖房確立部211は、図2の圧縮機43や膨張弁45、四方弁42の動作を制御する。こうした制御にあたって冷暖房確立部211は圧縮機43や膨張弁45、四方弁42に制御信号を供給する。例えば四方弁42では制御信号の働きにより弁の位置が切り替えられる。
また、制御ユニット21は、気流制御手段としての本体ユニット制御ブロック212およびファンユニット制御ブロック213を備える。本体ユニット制御ブロック212は、図2の本体ユニット263の動作を制御する。本体ユニット制御ブロック212は、メインファン制御部2121、上下風向板制御部2122および左右風向板制御部2123を有する。メインファン制御部2121には、メインファン駆動源22が接続される。メインファン制御部2121は、メインファン駆動源22の動作を制御する。この制御にあたってメインファン制御部2121は、メインファン駆動源22に駆動信号を供給する。この駆動信号の供給に応じて、メインファン駆動源22は、メインファン265の始動や停止、回転数の制御を実行する。上下風向板制御部2122には、本体ユニット263の上下風向板駆動源23が接続される。上下風向板制御部2122は、上下風向板駆動源23の動作を制御する。この制御にあたって上下風向板制御部2122は、上下風向板駆動源23に制御信号を供給する。制御信号の供給に応じて上下風向板駆動源23は、上下風向板31a、31bの向きを制御する。左右風向板制御部2123には、左右風向板駆動源24が接続される。左右風向板制御部2123は、左右風向板駆動源24の動作を制御する。この制御にあたって左右風向板制御部2123は、左右風向板駆動源24に制御信号を供給する。この制御信号の供給に応じて左右風向板駆動源24は、不図示の左右風向板の向きを制御する。
また、ファンユニット制御ブロック213は、左ファンユニット261と右ファンユニット262の動作を制御する。ファンユニット制御ブロック213は、サイドファン制御部2131、筐体姿勢制御部2132および左右風向板制御部2133を有する。サイドファン制御部2131には、左サイドファン駆動源2611および右サイドファン駆動源2621が個々に接続される。サイドファン制御部2131は、2つの左サイドファン駆動源2611と右サイドファン駆動源2621の動作を個別に制御する。この制御にあたってサイドファン制御部2131は、左サイドファン駆動源2611と右サイドファン駆動源2621に駆動信号を供給する。この駆動信号の供給に応じて左サイドファン駆動源2611および右サイドファン駆動源2621は、サイドファンの始動や停止、回転数の制御を実行する。筐体姿勢制御部2132には、左ファンユニット261と右ファンユニット262のファン筐体駆動源2612、2622が個々に接続される。筐体姿勢制御部2132は、2つのファン筐体駆動源2612、2622の動作を制御する。この制御にあたって筐体姿勢制御部2132は、ファン筐体駆動源2612、2622に個別に駆動信号を供給する。この駆動信号の供給に応じてファン筐体駆動源2612は、左サイドファン筐体331の向きを制御し、ファン筐体駆動源2622は、右サイドファン筐体332の向きを制御する。左右風向板制御部2133には、左右風向板駆動源2613、2623が個々に接続される。左右風向板制御部2133は、左右風向板駆動源2613、2623の動作を制御する。この制御にあたって左右風向板制御部2133は、左右風向板駆動源2613、2623に制御信号を供給する。この制御信号の供給に応じて左右風向板駆動源2613、2623は、左右風向板341a、342aの向きを制御する。
さらに、制御ユニット21には、例えば受光センサ61が接続される。受光センサ61には、例えばリモコン10から無線で指令信号が供給される。この指令信号は、例えば空気調和機の動作モードや設定室温を特定する。指令信号には、リモコン10の操作に応じて動作モードや設定室温が記述される。動作モードには例えば「冷房運転」、「暖房運転」、「除湿運転」、「送風運転」、熱交換器を乾燥させるための「内部乾燥運転」などが挙げられる。受光センサ61は、受信した指令信号を出力する。指令信号は冷暖房確立部211、本体ユニット制御ブロック212およびファンユニット制御ブロック213にそれぞれ供給される。冷暖房確立部211、本体ユニット制御ブロック212およびファンユニット制御ブロック213は、指令信号で特定される動作モードや設定室温に応じて動作する。
また、制御ユニット21には、室温センサ62が接続される。室温センサ62は、例えば室内機20に取り付けられる。室温センサ62は、室内機20の周囲の温度を検出する。検出結果に応じて室温センサ62は、温度信号を出力する。温度信号で室温は特定される。この温度信号は、制御ユニット21に供給される。本体ユニット制御ブロック212およびファンユニット制御ブロック213は、制御の実行にあたって、温度信号で特定される温度を参照することができる。
また、制御ユニット21には、人感センサ63が接続される。人感センサ63は、例えば室内機20に取り付けられる。人感センサ63は、在室者の存在や在室者の位置を検知する。検知結果に応じて人感センサ63は、検知信号を出力する。検知信号で在室者の有無や位置は特定される。検知信号は、制御ユニット21に供給される。冷暖房確立部211、本体ユニット制御ブロック212およびファンユニット制御ブロック213は、制御の実行にあたって、検知信号で特定される在室者の有無や位置を参照することができる。
なお、制御ユニット21は、例えばマイクロプロセッサユニット(MPU)といった演算処理回路で構成しても良い。演算処理回路には、例えば不揮発性の記憶装置を内蔵したり、外付けしたりすることもできる。記憶装置には所定の制御プログラムを格納することができ、演算処理回路が制御プログラムを実行することで制御ユニット21として機能させることができる。
図3で説明した空気調和機の制御系およびセンサは、図4に示す室内機の内部に配置されている。例えば、図4に示すように、左ファンユニット261と右ファンユニット262の間に挟まれた室内機20の本体ユニット263は、前面部を覆う外装パネル29と内装カバー64を取り外すと、前面中央部に受光センサ61、人感センサ63、および室温センサ62がそれぞれ配置されている。また、制御系の冷暖房確立部211と本体ユニット制御ブロック212は、人感センサ63の右隣に配置され、ファンユニット制御ブロック213は、その右上の右ファンユニット262の近くに配置されている。このように、制御系と制御対象との間は、結線する必要があるため、近接して配置される。
本実施形態に係る空気調和機の特徴は、室内熱交換器264を通過させた室内空気を送風するメインファン265と、そのメインファン265の両側の少なくとも一方に室内熱交換器264を通過させない室内空気を送風するサイドファン266とを有し、暖房運転モードあるいは冷房運転モードでの運転操作の開始時に、メインファンとサイドファンを駆動させるサイドファン駆動モードで運転を開始するようにした点にある。これにより、空気調和機は、室内温度が目標温度とかけ離れた暖房運転モードあるいは冷房運転モード開始時に、メインファンとサイドファンの気流を組み合わせて、運転モードに対応した最適な気流制御を行うことで、室内温度を迅速に目標温度に近づけることができる。以下、図5−1〜図10により気流モードを説明する。
図5−1は、空気調和機の第1収束気流モードの気流状態を概略的に示す斜視図であり、図5−2は、図5−1のメインファン気流を正面に吹き出した場合の左右サイドファン気流の吹き出し角度を上から見た図であり、図5−3は、図5−1のメインファン気流を20°右に傾けて吹き出した場合の左右サイドファン気流の吹き出し角度を上から見た図であり、図5−4は、図5−1のメインファン気流を40°右に傾けて吹き出した場合の左右サイドファン気流の吹き出し角度を上から見た図であり、図6−1は、空気調和機の第1拡散気流モードの気流状態を概略的に示す斜視図であり、図6−2は、図6−1のメインファン気流を正面に吹き出した場合の左右サイドファン気流の吹き出し角度を上から見た図であり、図6−3は、図6−2の空気調和機の室内機の左側を壁面に近接させて設置した場合の左右サイドファン気流の吹き出し角度を上から見た図であり、図6−1は、空気調和機の第1首振り気流モードの気流状態を概略的に示す斜視図であり、図7−2は、図7−1のメインファン気流を正面に吹き出し左右サイドファン気流をスイングさせる吹き出し角度を上から見た図であり、図8は、空気調和機の第2収束気流モードの気流状態を概略的に示す斜視図であり、図9−1は、空気調和機の第2首振り気流モードの気流状態を概略的に示す斜視図であり、図9−2は、図9−1のメインファン気流と左右サイドファン気流を連動してスイングさせる吹き出し角度を上から見た図であり、図10は、本実施例に係る空気調和機が開始操作された運転モードに対応する気流モードと風向操作後の気流モードを示す図である。以下、メインファン気流と左右サイドファン気流を組み合わせて送風する新気流モードについて、具体的に説明する。
(第1収束気流モード)
図5−1は、運転モードが冷房、除湿、送風の時に使われる第1収束気流モードの気流状態を示している。メインファン気流301の上下方向の風向は、水平固定とする。メインファン気流301の左右方向の風向は、室内機20を壁面70の中央据付け時に中央とし、左袖壁据付け時にやや右とし、右袖壁据付け時にやや左とする。図5−2は、中央据付け時の左右方向への風の吹き出し角度を示している。左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421は、メインファン気流301に対して左右方向で10°ずつ内側を向くように吹き出されている。図5−1に示すように、メインファン気流301が水平固定であるのに対して、左ファンユニット261および右ファンユニット262を水平方向から下向きに30°程度回動させることで、左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421を下向きに吹き出している。このように、第1収束気流モードは、メインファン気流301を水平固定とすることで、冷気を人72に直接当てることなく、部屋全体に冷気を行き渡らせることができる。左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421は、室内空気を収束させる方向にそのまま吹き出すため、室内空気の流れを人72に集中して送風することから、使用者は適度な涼感が得られる。なお左ファンユニット261および右ファンユニット262の上下方向の風向は、左サイドファン筐体331および右サイドファン筐体332の回動角度を変更することにより、適宜変更することができる。
図5−3は、第1収束気流モードの気流状態でやや右に風向を変えた場合の左右方向への風の吹き出し角度であり、図5−4は、第1収束気流モードの気流状態で右に風向を変えた場合、あるいは、左袖壁据付け時の左右方向への風の吹き出し角度を示している。図5−2〜図5−4は、いずれもメインファン気流301に対して左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421が10°ずつ内側を向くように吹き出されている。この吹き出し角度の関係は、やや左、あるいは左に風向を変えた場合も同様であり、図5−3および図5−4が左右対象になるため、図示を省略する。
(第1拡散気流モード)
図6−1は、運転モードが冷房、除湿、送風の時の最適な気流制御として初期設定される第1拡散気流モードの気流状態を示している。メインファン気流301の上下方向の風向は、水平固定とする。メインファン気流301の左右方向の風向は、室内機20を壁面70の中央据付け時に中央とし、左袖壁据付け時にやや右とし、右袖壁据付け時にやや左とする。図6−2は、中央据付け時の左右方向への風の吹き出し角度を示している。左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421は、メインファン気流301に対して左右方向で20°ずつ外側を向くように吹き出されている。左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421の上下風向は、図6−1に示すように、メインファン気流301が水平固定であるのに対して、左ファンユニット261および右ファンユニット262を水平方向から下向きに30°程度回動させることで、左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421を下向きに吹き出している。このように、第1拡散気流モードは、メインファン気流301を水平固定とすることで、冷気を人72に直接当てることなく、部屋全体に冷気を行き渡らせることができる。左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421は、室内空気を拡散させる方向にそのまま吹き出すため、室内空気を人72に直接当てずに包み込むような空気の流れを作ることから、使用者はより適度な涼感が得られる。なお左ファンユニット261および右ファンユニット262の上下方向の風向は、左サイドファン筐体331および右サイドファン筐体332の回動角度を変更することにより、適宜変更することができる。
図6−3は、第1拡散気流モードの気流状態で左袖壁据付け時にやや右に風向を変えた場合の左右方向への風の吹き出し角度を示している。図6−3は、メインファン気流301に対して左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421が干渉しないように、所定角度外側を向くように吹き出されている。左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421の角度差は、図6−2では40°であるが、図6−3では45°としている。図6−3では、左袖壁据付け時を例に挙げたが、右袖壁据付け時であれば左右対象となるため、図示を省略する。
(第1首振り気流モード)
図7−1は、運転モードが冷房、除湿、送風の時に使われる第1首振り気流モードの気流状態を示している。メインファン気流301の上下方向の風向は、水平固定とする。メインファン気流301の左右方向の風向は、室内機20を壁面70の中央据付け時に中央とし、左袖壁据付け時にやや右とし、右袖壁据付け時にやや左とする。図7−2は、中央据付け時の左右方向への風の吹き出し角度を示している。第1首振り気流モードでは、メインファン気流301の左右方向の風向を固定とし、左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421を連動させて左右方向にスイングさせるようにする。図7−1に示すように、メインファン気流301が水平固定であるのに対して、左ファンユニット261および右ファンユニット262を水平方向から下向きに30°程度回動させることで、左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421を下向きに吹き出している。このように、第1首振り気流モードは、メインファン気流301を水平固定とすることで、冷気を人72に直接当てることなく、部屋全体に冷気を行き渡らせることができる。左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421は、室内空気を収束させる方向でそのまま吹き出し、左右方向にスイングさせるものである。本実施例では、スイングさせた風を確実に部屋の隅まで届けるために、5箇所の定位置(左、やや左、正面、やや右、右)で30秒ずつ停止させてスイングさせている。このように、第1首振り気流モードは、広範囲に風を送ることで部屋全体に風の流れを作り出すことが可能となり、自然な涼感が得られる。なお左ファンユニット261および右ファンユニット262の上下方向の風向は、左サイドファン筐体331および右サイドファン筐体332の回動角度を変更することにより、適宜変更することができる。
図7−2は、第1首振り気流モードにおける左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421のスイング状態での左右方向への風の吹き出し角度を示している。左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421は、メインファン気流301と平行となる方向に対して、鈍角となる向きから鋭角となる向きの範囲でスイングするようにしている。
(第2収束気流モード)
図8は、運転モードが暖房の時の最適な気流制御として初期設定される第2収束気流モードの気流状態を示している。メインファン気流301の上下方向の風向は、床面71に暖気を供給するように、下向きに吹き出す。メインファン気流301の左右方向の風向は、室内機20を壁面70の中央据付け時に中央とし、左袖壁据付け時にやや右とし、右袖壁据付け時にやや左とする。中央据付け時の左右方向への風の吹き出し角度は、図5−2と同様である。つまり、左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421は、メインファン気流301に対して左右方向で10°ずつ内側を向くように吹き出される。図8に示すように、暖気であるメインファン気流301を下向きに吹き出し、メインファン気流301を上から抑え込むように、左ファンユニット261および右ファンユニット262を水平方向から下向きに45°程度回動させることで、左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421を下向きかつメインファン気流301よりも少し上に吹き出している。このように、第2収束気流モードは、メインファン気流301を下向きに吹き出し、左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421とがメインファン気流301に対して左右方向で10°ずつ内側を向き、上から抑え込むように吹き出すことから、暖気の上昇を抑えて人72などが居る特定の位置を中心に暖気を広げることで床面71付近を温めることができると共に、暖気を対流させることができる。
(第2首振り気流モード)
図9−1は、運転モードが暖房の時に使われる第2首振り気流モードの気流状態を示している。メインファン気流301の上下方向の風向は、床面71に暖気を供給するように、下向きに吹き出す。メインファン気流301の左右方向の風向は、左右方向にスイングさせる。また、左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421は、スイングするメインファン気流301に対して左右方向で10°ずつ内側を向くように吹き出される。図9−1に示すように、暖気であるメインファン気流301を下向きに吹き出し、メインファン気流301を上から抑え込むように、左ファンユニット261および右ファンユニット262を水平方向から下向きに45°程度回動させることで、左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421を下向きかつメインファン気流301よりも少し上に吹き出している。つまり、第2首振り気流モードは、左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421がメインファン気流301に対して10°ずつ内側に向いた状態を維持したまま、メインファン気流301、左サイドファン気流3411、右サイドファン気流3421が連動して左右方向にスイングするものである。このように、第2首振り気流モードでは、メインファン気流301を下向きに吹き出し、左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421とがメインファン気流301に対して左右方向で10°ずつ内側を向き、上から抑え込むように吹き出しながら連動してスイングさせるため、暖気が上昇するのを抑えつつ、広範囲に暖気を広げて床面71付近を温め、暖気を対流させることで部屋全体を温めることができる。本実施例では、第2首振り気流モードでスイングさせた暖気を確実に部屋の隅まで届けるために、5箇所の定位置で30秒ずつ停止させてスイングさせている。
図9−2は、第2首振り気流モードにおけるメインファン気流301と左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421のスイング状態での左右方向への風の吹き出し角度を示している。左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421は、メインファン気流301に対して左右方向で10°ずつ内側を向くように吹き出していることがわかる。
本実施例に係る空気調和機の制御ユニット21は、ユーザが暖房運転モードあるいは冷房運転モードでの運転操作を開始すると、メインファン265とサイドファン266の気流を組み合わせて気流制御を行うサイドファン駆動モードで運転を開始するように制御する。これにより、本実施例の空気調和機は、室内温度と目標温度とがかけ離れている暖房運転モードあるいは冷房運転モードの開始時であっても、メインファン265とサイドファン266の気流を組み合わせることで、運転モードに対応した気流制御を自動的に行うことが可能となる。図10は、運転操作開始時に、メインファン265とサイドファン266の気流を組み合わせて気流制御を行うサイドファン駆動モードにおいて、運転モードに対応した気流モードと、ユーザが運転操作開始後に風向操作を行った場合の気流モードとを示している。
図10は、運転モードに対応して選択可能な気流モードの対応関係を示す図である。本実施例の運転モードの種類は、従来例(冷房、除湿、送風、暖房、自動)と同じであるが、一つの運転モードに対して複数の気流モードのうちの何れかで運転することが可能である。
なお本実施例では、ユーザの運転操作により「冷房運転モード」、「除湿運転モード」、「送風運転モード」で運転が開始された場合は、「第1拡散気流モード」で気流制御を行うように初期設定されている。また、「暖房運転モード」で運転が開始された場合は、「第2収束気流モード」で気流制御を行うように初期設定されている。また、空気調和機の制御ユニット21は、「冷房運転モード」、「除湿運転モード」、「送風運転モード」で運転が開始された後にユーザが風向操作を行うと、「第1収束気流モード」から「第1首振り気流モード」に気流モードを変更するように制御する。さらに、空気調和機の制御ユニット21は、暖房運転モードで運転が開始された後にユーザが風向操作を行うと、「第2収束気流モード」から「第2首振り気流モード」に気流モードを変更するように制御する。
次に、本実施例の空気調和機の動作を図11〜図17のフローチャートを用いて説明する。図11は、本発明の一実施例に係る空気調和機の動作を説明するフローチャートであり、図12は、図11のサイドファン駆動モードのサブルーチンを説明するフローチャートであり、図13は、図12の第1収束気流モードのサブルーチンを説明するフローチャートであり、図14は、図12の第2収束気流モードのサブルーチンを説明するフローチャートであり、図15は、図11の首振り気流モードのサブルーチンを説明するフローチャートであり、図16は、図15の第1首振り気流モードのサブルーチンを説明するフローチャートであり、図17は、図15の第2首振り気流モードのサブルーチンを説明するフローチャートである。
空気調和機のユーザは、図1に示すリモコン10を使って室内機20に対して運転開始の操作を行う。この時、前回の運転終了時における運転モードを記憶し、同じモードで運転を開始する空気調和機の場合は、前回運転終了時における運転モードが運転開始時の運転モードとなる。また、新しい空気調和機を設置した時の最初の運転開始時は、工場出荷時におけるデフォルト設定の運転モードで運転を開始する。また、ユーザがリモコン10の運転モードボタンを押下して運転を開始した場合は、指定した運転モードで運転を開始する。
なお本実施例では、気流制御手段に初期設定される運転モードに応じた気流制御モードを、工場出荷時に予め設定している。リモコン10の気流制御モードボタンを押下することで初期設定されている気流モードを解除して、異なる気流モードを設定することも可能である。前回の運転終了時における気流制御モードを記憶し、前回運転終了時における気流制御モードで運転を開始してもよい。またコンセントが抜き差しされた場合や運転モードが切り換わった場合には、工場出荷時に予め設定された初期設定が選択されるようになっている。
空気調和機の制御ユニット21は、リモコン10から操作が行われた場合、運転開始時かどうかを判断する(ステップS1)。操作が運転開始時に行われたものでない場合は、ステップS5に移行する(ステップS1でNo)。運転開始時でかつ、運転モードが暖房運転モードあるいは冷房運転モードのいずれかであれば、メインファン駆動時にサイドファンも一緒に駆動させるサイドファン駆動モードでの気流制御を行う(ステップS2でYes)。サイドファン駆動モードでの気流制御の後、停止操作が行われて運転を停止する場合は運転を終了し、運転を停止しない場合はステップS5に移行する(ステップS4)。運転開始時でかつ、運転モードが暖房運転モードでも冷房運転モードでもない場合は、ステップS5に移行する(ステップS2でNo)。
サイドファンを停止する操作がされた場合、あるいはサイドファンを動作させない運転モード(例えば内部乾燥運転)で空気調和機が運転された場合には、ステップS6に進みサイドファンを動作させないサイドファン停止モードとする(ステップS5でNo)。サイドファン停止モードで空調機の運転を行った後、運転を停止する場合は運転を終了し、運転を停止しない場合は、ステップS5に戻って上記処理が繰り返される(ステップS7)。
ステップS5において、サイドファンを駆動させる場合はステップS8に進む。制御ユニット21は、ユーザから風向操作されたか否かを判断し、風向操作されない場合は、上記のステップS3のサイドファン駆動モードで気流制御が行われる(ステップS8でNo)。ユーザから風向操作された場合は、制御ユニット21は、ステップS9へ進み首振り気流モードで気流制御を行うようにする(ステップS8でYes)。制御ユニット21は、首振り気流モードで気流制御を行った後、運転を停止する場合は運転を終了し、運転を停止しない場合は、ステップS5に戻って上記処理が繰り返される(ステップS10)。
図11のサイドファン駆動モードでの処理は、図12のサブルーチンに示すように、空気調和機の制御ユニット21は、冷房運転モードであれば第1収束気流モードで気流制御を行うステップS32へと進み、暖房運転モードであれば、第2収束気流モードで気流制御を行うステップS33へと進む(ステップS31)。その後メインルーチンに戻る。
図12の第1収束気流モードの処理は、図5−1および図13のサブルーチンに示すように、メインファン気流301の風向を水平とし、左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421の風向を下向き、かつメインファン気流301に干渉する方向に向ける気流制御が行われる(ステップS320)。第1収束気流モードが終了していなければステップS320に戻って第1収束気流モードを続ける。気流モードが終了した場合は、メインルーチンに戻る(ステップS321)。
図12の第2収束気流モードの処理は、図8および図14のサブルーチンに示すように、メインファン気流301の風向を床面に向け(ここでは、図8に示すような下向き)、左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421をメインファンよりも上向きで、かつメインファンの気流に干渉する方向となるような気流制御が行われる(ステップS330)。第2収束気流モードが終了していなければステップS330に戻って第2収束気流モードを続け、気流モードが終了した場合は、メインルーチンに戻る(ステップS331)。
また、図11の首振り気流モードでの処理は、図15のサブルーチンに示すように、空気調和機の制御ユニット21は、運転モードが冷房運転モードであれば第1首振り気流モードで気流制御を行うステップS92へと進み、運転モードが暖房運転モードであれば第2首振り気流モードで気流制御を行うステップS93へと進む(ステップS91)。その後メインルーチンに戻る。
図15の第1首振り気流モードの処理は、図7−1および図16のサブルーチンに示すように、メインファン気流301の風向を水平とし、左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421の風向を下向き、かつメインファン気流301に干渉する方向に向けると共に、左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421のみを左右方向に首を振る気流制御が行われる(ステップS920)。第1首振り気流モードが終了していなければステップS920に戻って第1首振り気流モードを続け、気流モードが終了した場合はメインルーチンに戻る(ステップS921)。
図15の第2首振り気流モードの処理は、図9−1および図17のサブルーチンに示すように、メインファン気流301の風向を床面に向け(ここでは、図9−1に示すような下向き)、左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421をメインファンよりも上向きで、かつメインファン気流301に干渉する方向とした状態で、メインファン気流301と左右サイドファン気流3411、3421を連動させて、左右方向に首を振る気流制御が行われる(ステップS930)。第2首振り気流モードが終了していなければステップS930に戻って第2首振り気流モードを続け、気流モードが終了した場合は、メインルーチンに戻る(ステップS931)。
このように、本実施例に係る空気調和機にあっては、ユーザが暖房運転モードあるいは冷房運転モードでの運転操作を開始すると、メインファンとサイドファンの両方を駆動させるサイドファン駆動モードで気流制御を行い、メインファンとサイドファンの気流を組み合わせることで、運転モードに対応した気流制御を容易に行うことが可能となる。
また、本実施例に係る空気調和機にあっては、暖房運転モードあるいは冷房運転モードで運転操作を開始し、メインファンとサイドファンの両方を駆動させるサイドファン駆動モードで運転モードに対応した気流制御が行われるが、運転開始後にユーザから風向を変更する操作が行われると、首振り気流モードに移行するように制御する。例えば、冷房運転モードであれば、メインファン気流の風向を固定し、左右のサイドファン気流の風のみを左右方向に振るようにし、暖房運転モードであればメインファン気流と左右のサイドファン気流とを連動させて左右方向に振る首振り気流モードに移行する。これは、ユーザが風向を変更したいとするのは、空気調和機の運転操作開始からある程度時間が経過し、室内温度が目標温度に近づいていると考えられ、特定の方向へ吹き出す気流制御ではなく、目標温度に近い空気を室内に広範囲に行き渡らせる首振り気流モードが適しているためである。これにより、本実施例に係る空気調和機は、気流制御を運転操作開始時と運転操作開始後とに分け、それぞれの状況に応じた気流制御を行うことで、快適な空調を実現することができる。
以上のように、本発明にかかる空気調和機は、空気調和機の室内機に複数の吹出口が配置され、各吹出口から吹き出される気流の風量と風向とを個別に調節可能な空気調和機に有用であり、予め設定された気流モードで気流制御を行うことができるため、空気調和機の操作を簡略化できる。
10 リモコン
20 室内機
21 制御ユニット
211 冷暖房確立部
212 本体ユニット制御ブロック
2121 メインファン制御部
2122 上下風向板制御部
2123 左右風向板制御部
213 ファンユニット制御ブロック
2131 サイドファン制御部
2132 筐体姿勢制御部
2133 左右風向板制御部
22 メインファン駆動源
23 上下風向板駆動源
24 左右風向板駆動源
27 主筐体
28 筐体本体
29 外装パネル
30 中央吹出口
301 メインファン気流
30a 前端
30b 後端
31a、31b 上下風向板
32a、32b、35 水平軸線
36 サイドパネル
37 側面吸込口
40 室外機
41 冷凍回路
42 四方弁
42a 第1口
42b 第2口
42c 第3口
42d 第4口
43 圧縮機
43a、43b 吐出管
44 室外熱交換器
45 膨張弁
46 室外ファン
50 冷媒管
61 受光センサ
62 室温センサ
63 人感センサ
64 内装パネル
70 壁面
71 床面
72 人
261 左ファンユニット
2611 左サイドファン駆動源
2612 ファン筐体駆動源
2613 左右風向板駆動源
262 右ファンユニット
2621 右サイドファン駆動源
2622 ファン筐体駆動源
2623 左右風向板駆動源
263 本体ユニット
264 室内熱交換器
265 メインファン
266 サイドファン
331 左サイドファン筐体
332 右サイドファン筐体
341 左吹出口
341a 左右風向板
3411 左サイドファン気流
342 右吹出口
342a 左右風向板
3421 右サイドファン気流

Claims (2)

  1. 熱交換器を通過させた室内空気を送風するメインファンと、該メインファンの両側の少なくとも一方に熱交換器を通過させない室内空気を送風するサイドファンとを有する空気調和機であって、
    前記空気調和機の運転モードには、暖房運転モードと、冷房運転モードとがあり、
    前記暖房運転モードあるいは前記冷房運転モードで運転が開始されると、前記メインファンおよび前記サイドファンを運転することを特徴とする空気調和機。
  2. 前記メインファンからの風向を上下左右方向に変えるメイン風向変更手段と、
    前記サイドファンからの風向を上下左右方向に変えるサイド風向変更手段と、
    前記メイン風向変更手段による前記メインファンの風向と、前記サイド風向変更手段による前記サイドファンの風向とを組み合わせて気流制御を行う気流制御手段と、
    をさらに備え、
    前記暖房運転モードあるいは前記冷房運転モードの開始操作がされた場合に、前記気流制御手段は、前記メインファンから吹出される気流に対し、前記サイド風向変更手段により前記サイドファンから吹出される気流が干渉するように吹き出す収束気流モードで運転を開始することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
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