JP2014136447A - 機械式ブレーキabs装置及びそのシステム - Google Patents

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成喜 石渡
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Abstract

【課題】本発明は、液圧によらないで作動する機械式ブレーキにアンチロックブレーキ制御を行うことのできる機械式ブレーキABS装置及びそのシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】車輪に制動力を生じさせるためのブレーキ本体2と、前記制動力を生じさせる際にライダーが操作するブレーキ操作部3との間に配置され、前記ブレーキ操作部3になされた操作を前記ブレーキ本体2に伝達する伝達部6が取り付けられる機械式ブレーキABS装置1において、歯車34と、前記歯車23を駆動させるための駆動部35と、前記伝達部6を支持するための支持部36を有し、前記歯車34とかみ合う歯37が形成され、前記歯車34の回転により移動して前記支持部36と前記ブレーキ本体2との位置関係を調節する調節部33とを備えるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、液圧によらないで作動する機械式ブレーキにアンチロックブレーキ制御を行う機械式ブレーキABS装置及びそのシステムに関する。
従来、制動中の車輪がロックするのを防止すべくアンチロックブレーキ制御を行うABS装置及びこのABS装置を備えたシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。この種の装置は、液圧式ブレーキに液圧を供給する液圧回路内に、複数の電磁弁やポンプ等を備え、電磁弁の開閉により液圧式ブレーキに供給されるブレーキ液を逃がしてブレーキ液の液圧を減圧させたり、ポンプを作動させて、逃がしたブレーキ液を再び液圧式ブレーキに供給したりすることによりアンチロックブレーキ制御を行っていた。
特開2000−71963号公報
しかしながら、上記従来の技術によるABS装置やシステムでは、液圧式ブレーキのみを対称としており、小型二輪車等で通常用いられることの多いワイヤやロッド等を用いた液圧によらないで作動する機械式ブレーキに適用することはできなかった。
本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、液圧によらないで作動する機械式ブレーキにアンチロックブレーキ制御を行うことのできる機械式ブレーキABS装置及びそのシステムを提供することにある。
本発明は、車輪に制動力を生じさせるためのブレーキ本体と、前記制動力を生じさせる際にライダーが操作するブレーキ操作部との間に配置され、前記ブレーキ操作部になされた操作を前記ブレーキ本体に伝達する伝達部が取り付けられる機械式ブレーキABS装置において、歯車と、前記歯車を駆動させるための駆動部と、前記伝達部を支持するための支持部を有し、前記歯車とかみ合う歯が形成され、前記歯車の回転により移動して前記支持部と前記ブレーキ本体との位置関係を調節する調節部とを備えたことを特徴とする。
この場合において、前記調節部の移動は、回転移動であってもよい。前記支持部は、前記調節部が移動したときに円周上を移動してもよい。前記歯車は、ウォームギアであってもよい。前記伝達部は、ワイヤであってもよい。前記支持部は、アンチロックブレーキ制御を行う際に、アンチロックブレーキ制御を行わない時よりも前記伝達部が延びる経路を短くする位置に移動してもよい。前記支持部は、前記伝達部の経路を曲げるための一対のローラの間を通って移動してもよい。前記伝達部は、前記ブレーキ操作部まで延びてもよい。前記伝達部は、ロッドであってもよい。揺動可能にケーシングに取り付けられた揺動部を備え、前記調節部と前記歯車と前記駆動部とは前記揺動部に取り付けられ、前記ブレーキ操作部になされた操作は前記揺動部が揺動することにより前記ブレーキ本体に伝達されてもよい。前記支持部は、アンチロックブレーキ制御を行う際に、前記ブレーキ本体の制動力を弱める方向に移動してもよい。前記支持部は、アンチロックブレーキ制御を行う際に、前記揺動部が傾いた方向とは逆方向に移動してもよい。
また、本発明は、上記機械式ブレーキABS装置を備えたシステムにおいて、アンチロックブレーキ制御を行う際に、前記ブレーキ操作部になされた操作が前記機械式ブレーキABS装置に伝わるのを防止するための遮断部を備えたことを特徴とする。
本発明では、液圧によらないで作動する機械式ブレーキにアンチロックブレーキ制御を行うことができる。
第1実施形態に係る機械式ブレーキABS装置及びこの機械式ブレーキABS装置を備えたシステムを示す模式図である。図1(a)は、システム全体を示す側面図であり、図2(b)は、機械式ブレーキABS装置を示す上面図である。 アンチロックブレーキ制御中の機械式ブレーキABS装置を模式的に示す側面図である。 第2実施形態に係る機械式ブレーキABS装置及びこの機械式ブレーキABS装置を備えたシステムを示す模式図である。図3(a)は、システム全体を示す側面図であり、図3(b)は、機械式ブレーキABS装置を示す上面図である。 制動中の機械式ブレーキABS装置を模式的に示す図である。図4(a)は、アンチロックブレーキ制御を行っていないときの側面図であり、図4(b)は、アンチロックブレーキ制御を行っているときの側面図である。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。
[1]第1実施形態
図1は、第1実施形態に係る機械式ブレーキABS装置及びこの機械式ブレーキABS装置を備えたシステムを示す模式図である。図1(a)は、システム全体を示す側面図であり、図2(b)は、機械式ブレーキABS装置を示す上面図である。
本実施形態に係る機械式ブレーキABS装置を備えたシステム100は、例えば、ワイヤ式のドラムブレーキを備えた自動二輪車に搭載される。
システム100は、図1(a)に示すように、機械式ブレーキABS装置1、ドラムブレーキ(ブレーキ本体)2、ブレーキペダル(ブレーキ操作部)3、ECU4、及びワンウェイクラッチ(遮断部)5を備えている。機械式ブレーキABS装置1、ドラムブレーキ2、ブレーキペダル3、及びワンウェイクラッチ5は、ワイヤ(伝達部)6で繋がっており、ワイヤ6は、機械式ブレーキABS装置1とドラムブレーキ2との間、及び、ブレーキペダル3とワンウェイクラッチ5との間が、それぞれワイヤカバー6a,6bで覆われている。
ドラムブレーキ2は、ブレーキドラム11内に一対のブレーキシュー12が組み込まれている。ドラムブレーキ2は、ライダーによるブレーキペダル2の操作によって引っ張られるワイヤ6がアーム13に取り付けられている。ドラムブレーキ2は、このワイヤ6がアーム13を引っ張ることによりアーム13に取り付けられたカム14が回転し、カム14がブレーキシュー12をブレーキドラム11の内面に押し付けることにより、対応する車輪に制動力を生じさせるようになっている。なお、本実施形態では、ブレーキドラム11の軸心近傍に車輪速度センサ15が設けられており、この車輪速度センサ15が検出した回転速度信号は、ECU4に出力されるようになっている。
ブレーキペダル3は、ライダーが操作してドラムブレーキ2を制動させるための操作部であり、ドラムブレーキ2から延びるワイヤ6が取り付けられている。このブレーキペダル3は、ライダーが下方に踏むことによりワイヤ6をドラムブレーキ2から引っ張るように設けられている。
ECU4は、CPU、ROM、及びRAM等を備えた制御装置である。このECU4は、機械式ブレーキABS装置1、ドラムブレーキ2、及びワンウェイクラッチ5に電気的に接続されている。ECU4は、ドラムブレーキ2に設けられた車輪速度センサ15から取得した車輪速度信号を用いて、ドラムブレーキ2に対応する車輪がロックしてスリップしそうであるか否かを判断し、判断結果に基づいて機械式ブレーキABS装置1及びワンウェイクラッチ5を制御するようになっている。
ワンウェイクラッチ5は、機械式ブレーキABS装置1とブレーキペダル3との間に配置されている。このワンウェイクラッチ5は、電磁石21、ボール22、クラッチ本体23、及び外筒24を備えており、電磁石21とクラッチ本体23との間にボール22が介在している。このワンウェイクラッチ5は、固定部25を介して自動二輪車の車体に固定されている。クラッチ本体23は、ワイヤ6に固定されており、ボール22に対向する面がテーパ状に形成されている。これにより、ワンウェイクラッチ5は、ECU4の制御に基づいて電磁石21が励磁されてボール22をクラッチ本体23のテーパ状に形成された面と外筒24の内面との間に挟み込ませ、クラッチ本体23及びワイヤ6が外筒24内を移動できないようにロックすることができる。このようにワンウェイクラッチ5は、ワイヤ6の移動をロックすることにより、ライダーがそれ以上ブレーキペダル3を操作できないようにすることができる。
機械式ブレーキABS装置1は、ドラムブレーキ2とブレーキペダル3及びワンウェイクラッチ5との間に配置されている。機械式ブレーキABS装置1は、一対のガイドプーリ31,32、調節部33、ウォームギア(歯車)34、及びモータ(駆動部)35を備えている。機械式ブレーキABS装置1は、ワイヤ6が取り付けられ、ブレーキペダル3になされた操作がドラムブレーキ2に伝達されるようになっている。なお、本実施形態におけるワイヤ6は、ブレーキペダル3からドラムブレーキ2まで延びている。
ウォームギア34は、モータ35の軸に固定されており、モータ35の駆動力により駆動されて回転するようになっている。
調節部33は、一対のガイドプーリ31,32の間に位置してワイヤ6を支持する制御プーリ(支持部)36が一端に設けられており、複数の歯37が他端に形成されている。一対のガイドプーリ31,32及び制御プーリ36は、図1(b)に示すように、ワイヤ6に沿って一直線になるように配置されている。調節部33は、一方のガイドプーリ32とともに回転軸38に組み付けられており、回転軸38を中心に回転するようになっている。また、調節部33の歯37は、図1(a)に示すように、回転軸38の軸心を中心とした円周上に沿って形成されている。この歯37は、ウォームギア34とかみ合っており、ウォームギア34が回転すると、調節部33は回転軸38を中心に回転移動するようになっている。このとき、調節部33に設けられた制御プーリ36は、一対のガイドプーリ31,32間を通って回転軸38を中心とした円周上を移動する。調節部33は、ワイヤ6が延びる経路がガイドプーリ31,32で曲がり、制御プーリ36を頂上とする山形状になるように、制御プーリ36でワイヤ6を支持している。
調節部33は、アンチロックブレーキ制御が行われていない通常の状態では、ドラムブレーキ2とブレーキペダル3との間に延びるワイヤ6の経路が長くなるように、制御プーリ36とドラムブレーキ2との位置関係を調節するようになっている。
図2は、アンチロックブレーキ制御中の機械式ブレーキABS装置を模式的に示す側面図である。
アンチロックブレーキ制御を行う際には、ECU4は、モータ35を駆動させてウォームギア34を回転させる。これにより、調節部33は回転軸38を中心に図中矢印R1で示す方向に回転移動するため、制御プーリ36は、ドラムブレーキ2とブレーキペダル3との間に延びるワイヤ6の経路が短くなるように移動する。これにより、ドラムブレーキ2のアーム13を引っ張っていたワイヤ6は緩められ、アーム13に作用するワイヤ6の張力が減少してドラムブレーキ2の制動力を弱める。
アンチロックブレーキ制御を行う際に、ECU4は、ワンウェイクラッチ5をロックすることにより、ライダーによってブレーキペダル3になされた操作が機械式ブレーキABS装置1に伝わるのを防止する。すなわち、ワンウェイクラッチ5がロックされることにより、ライダーがブレーキペダル3をさらに踏み込んで、アンチロックブレーキ制御により緩ませたワイヤ6を再び引っ張れないようにすることができる。
なお、アンチロックブレーキ制御を終了する際には、ECU4は、アンチロックブレーキ制御を行うときとは逆の方向にモータ35を回転させて、調節部33をアンチロックブレーキ制御前の位置に回転移動させる。
本実施形態では、機械式ブレーキABS装置1は、調節部33の制御プーリ36を回転移動させて、ワイヤ6が延びる経路を短くすることができる。これにより、ドラムブレーキ2の制動中に、ワイヤ6がドラムブレーキ2のアーム13を引っ張る力を減少させることができるため、液圧によらないで作動するドラムブレーキ2にアンチロックブレーキ制御を行うことができる。
また、本実施形態では、ウォームギア34を用いてモータ35の駆動力を調節部33に伝えていることにより、ウォームギア34が回転すると調節部33は回転移動するが、調節部33が回転移動しようとしてもウォームギア34は回転しないため、モータ35が駆動していないときであっても、調節部33が勝手に回転移動しないようにすることができる。
さらに、本実施形態では、機械式ブレーキABS装置1とブレーキペダル3との間に、ECU4の制御に基づいてロックするワンウェイクラッチ5を備えている。これにより、ワンウェイクラッチ5をロックして、アンチロックブレーキ制御により緩んだワイヤ6をライダーがブレーキペダル3をさらに踏み込んで再び引っ張ってしまうことを防止することができるため、アンチロックブレーキ制御を確実に行うことができる。
[2]第2実施形態
図3は、第2実施形態に係る機械式ブレーキABS装置及びこの機械式ブレーキABS装置を備えたシステムを示す模式図である。図3(a)は、システム全体を示す側面図であり、図3(b)は、機械式ブレーキABS装置を示す上面図である。なお、本実施形態に係る機械式ブレーキABS装置101及びこの機械式ブレーキABS装置101を備えたシステム200は、機械式ブレーキABS装置101の一部の構成と、ワイヤ6の代わりに第1ロッド106、第2ロッド107、及び第3ロッド108を備えた構成とが、第1実施形態と異なっている。以下、第1実施形態と略同様の構成は同一符号を付して説明する。
システム200は、図3(a)に示すように、機械式ブレーキABS装置101、ドラムブレーキ(ブレーキ本体)2、ブレーキペダル(ブレーキ操作部)3、ECU4、及びワンウェイクラッチ(遮断部)5を備えている。機械式ブレーキABS装置101とドラムブレーキ2とは第1ロッド(伝達部)106で繋がっており、機械式ブレーキABS装置101とワンウェイクラッチ5とは第2ロッド107で繋がっており、ワンウェイクラッチ5とブレーキペダル3とは第3ロッド108で繋がっている。
ドラムブレーキ2は、ブレーキドラム11内に一対のブレーキシュー12が組み込まれている。ドラムブレーキ2は、ライダーによるブレーキペダル2の操作によって引っ張られる第1ロッド106がアーム13に取り付けられている。ドラムブレーキ2は、この第1ロッド106がアーム13を引っ張ることによりアーム13に取り付けられたカム14が回転し、カム14がブレーキシュー12をブレーキドラム11の内面に押し付けることにより、対応する車輪に制動力を生じさせるようになっている。なお、本実施形態では、ブレーキドラム11の軸心近傍に車輪速度センサ15が設けられており、この車輪速度センサ15が検出した回転速度信号は、ECU4に出力されるようになっている。
ブレーキペダル3は、ライダーが操作してドラムブレーキ2を制動させるための操作部であり、ワンウェイクラッチ5から延びる第3ロッド108が取り付けられている。このブレーキペダル3は、ライダーが下方に踏むことにより第3ロッド108をワンウェイクラッチ5から引っ張るように設けられている。
ECU4は、CPU、ROM、及びRAM等を備えた制御装置である。このECU4は、機械式ブレーキABS装置101、ドラムブレーキ2、及びワンウェイクラッチ5に電気的に接続されている。ECU4は、ドラムブレーキ2に設けられた車輪速度センサ15から取得した車輪速度信号を用いて、ドラムブレーキ2に対応する車輪がロックしてスリップしそうであるか否かを判断し、判断結果に基づいて機械式ブレーキABS装置101及びワンウェイクラッチ5を制御するようになっている。
ワンウェイクラッチ5は、機械式ブレーキABS装置101とブレーキペダル3との間に配置されており、機械式ブレーキABS装置101とは第2ロッド107で接続され、ブレーキペダル3とは第3ロッド108で接続されている。このワンウェイクラッチ5は、電磁石21、ボール22、クラッチ本体23、及び外筒24を備えており、電磁石21とクラッチ本体23との間にボール22が介在している。クラッチ本体23は、第2ロッド107及び第3ロッド108に固定されており、ボール22に対向する面がテーパ状に形成されている。これにより、ワンウェイクラッチ5は、ECU4の制御に基づいて電磁石21が励磁されてボール22をクラッチ本体23のテーパ状に形成された面と外筒24の内面との間に挟み込ませ、クラッチ本体23、第2ロッド107、及び第3ロッド108が外筒24内を移動できないようにロックすることができる。このようにワンウェイクラッチ5は、第3ロッド108の移動をロックすることにより、ライダーがそれ以上ブレーキペダル3を操作できないようにすることができる。
機械式ブレーキABS装置101は、ドラムブレーキ2とブレーキペダル3及びワンウェイクラッチ5との間に配置されている。機械式ブレーキABS装置101は、調節部33、ウォームギア(歯車)34、モータ(駆動部)35、揺動部109、及びケーシング110を備えている。機械式ブレーキABS装置101は、第1ロッド106及び第2ロッド107が取り付けられたことにより、ブレーキペダル3になされた操作がドラムブレーキ2に伝達されるようになっている。
ウォームギア34は、モータ35の軸に固定されており、モータ35の駆動力により駆動されて回転するようになっている。
調節部33は、第1ロッド106を支持する支持部136が一端に設けられており、複数の歯37が他端に形成されている。調節部33は、回転軸38に組み付けられており、回転軸38を中心に回転するようになっている。また、調節部33の歯37は、回転軸38の軸心を中心とした円周上に沿って形成されている。この歯37は、ウォームギア34とかみ合っており、ウォームギア34が回転すると、調節部33は回転軸38を中心に回転移動するようになっている。このとき、調節部33に設けられた支持部136は、回転軸38を中心とした円周上を移動する。
揺動部109は、調節部33、ウォームギア34、及びモータ35が取り付けられている。モータ35は、揺動部109に固定されているが、調節部33は、図3(b)に示すように、回転軸38を介して揺動部109に回転自在に取り付けられている。この揺動部109は、回転軸38を介してケーシング110に揺動自在に取り付けられている。揺動部109は、第2ロッド107が接続されるための接続部111が一体で設けられている。
ケーシング110は、図3(a)に示すように、揺動部109の他にECU4及びワンウェイクラッチ5が取り付けられている。ケーシング110は、自動二輪車の車体に搭載されるようになっている。
図4は、制動中の機械式ブレーキABS装置を模式的に示す図である。図4(a)は、アンチロックブレーキ制御を行っていないときの側面図であり、図4(b)は、アンチロックブレーキ制御を行っているときの側面図である。
機械式ブレーキABS装置101は、ライダーによってブレーキペダル3が操作されて第2ロッド107がブレーキペダル3側に引っ張られたときに、接続部111がブレーキペダル3側に引っ張られ、図4(a)に示すように、回転軸38を中心に回転移動するようになっている。このとき、接続部111と一体に設けられた揺動部109、及び、この揺動部109に取り付けられた調節部33、ウォームギア34、及びモータ35は、図4(a)に矢印R2で示すように、接続部111と一体に回転移動して図中角度θで示すように初期状態から傾くようになっている。これにより、支持部136で支持された第1ロッド106はドラムブレーキ2から離れる方向に引っ張られ、ドラムブレーキ2を制動させるようになっている。
アンチロックブレーキ制御を行う際には、ECU4は、モータ35を駆動させてウォームギア34を回転させる。これにより、調節部33は、図4(b)に示すように、回転軸38を中心に図中矢印R3で示す方向に回転移動するため、支持部136で支持された第1ロッド106はドラムブレーキ2に近づく方向に移動し、ドラムブレーキ2の制動力を弱めるようになっている。なお、図4(b)では、揺動部109は、図中角度θで示すように初期位置から傾いた状態を維持している。
アンチロックブレーキ制御を行う際に、ECU4は、ワンウェイクラッチ5をロックすることにより、ライダーによってブレーキペダル3になされた操作が機械式ブレーキABS装置1に伝わるのを防止する。すなわち、ワンウェイクラッチ5がロックされることにより、ライダーがブレーキペダル3をさらに踏み込んで、揺動部109をさらに傾けて第1ロッド106を再び引っ張れないようにすることができる。
なお、アンチロックブレーキ制御を終了する際には、ECU4は、アンチロックブレーキ制御を行うときとは逆の方向にモータ35を回転させて、調節部33をアンチロックブレーキ制御前の位置に回転移動させる。
本実施形態では、機械式ブレーキABS装置101は、調節部33の支持部136を回転移動させて、第1ロッド106をドラムブレーキ2側に移動させることができる。これにより、ドラムブレーキ2の制動中に、第1ロッド106がドラムブレーキ2のアーム13を引っ張る力を減少させることができるため、液圧によらないで作動するドラムブレーキ2にアンチロックブレーキ制御を行うことができる。
また、本実施形態では、ウォームギア34を用いてモータ35の駆動力を調節部33に伝えていることにより、ウォームギア34が回転すると調節部33は回転移動するが、調節部33が回転移動してもウォームギア34は回転しないため、モータ35が駆動していないときであっても、調節部33が勝手に回転移動しないようにすることができる。
さらに、本実施形態では、機械式ブレーキABS装置1とブレーキペダル3との間に、ECU4の制御に基づいてロックするワンウェイクラッチ5を備えている。これにより、ワンウェイクラッチ5をロックし、ドラムブレーキ2側に移動した第1ロッド106をライダーがブレーキペダル3をさらに踏み込んで再び引っ張ることを防止することができるため、アンチロックブレーキ制御を確実に行うことができる。
以上、実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、実施形態では、自動二輪車を用いて説明しているが、これに限定されることはない。ブレーキを備えた乗り物であれば、例えば、スクータ、電動自転車、及び三輪車等その他の乗り物に本発明を適用してもよい。
また、実施形態では、ブレーキ操作部としてブレーキペダル3を用いて説明しているが、これに限定されることはない。ブレーキを操作することができれば、例えば、ブレーキレバー等その他のブレーキ操作部であってもよい。
さらに、実施形態では、ドラムブレーキ2を用いて説明しているが、これに限定されることはない。液圧によらないで作動するブレーキであれば、例えば、ワイヤ式のディスクブレーキ等その他のブレーキであってもよい。
さらにまた、第2実施形態では、ブレーキペダル3の操作によって第1ロッド106をドラムブレーキ2から離れるように移動させることによってドラムブレーキ2を制動させているが、これに限定されることはない。例えば、ブレーキペダル3の操作によって第1ロッドをブレーキに近づくように移動させることによってブレーキを制動させてもよい。
1 機械式ブレーキABS装置
2 ドラムブレーキ(ブレーキ本体)
3 ブレーキペダル(ブレーキ操作部)
4 ECU
5 ワンウェイクラッチ(遮断部)
6 ワイヤ(伝達部)
11 ブレーキドラム
12 ブレーキシュー
13 アーム
14 カム
15 車輪速度センサ
21 電磁石
22 ボール
23 クラッチ本体
24 外筒
25 固定部
31 ガイドプーリ
32 ガイドプーリ
33 調節部
34 ウォームギア(歯車)
35 モータ(駆動部)
36 制御プーリ(支持部)
37 歯
38 回転軸
100 システム
101 機械式ブレーキABS装置
106 第1ロッド
107 第2ロッド
108 第3ロッド
109 揺動部
110 ケーシング
111 接続部
136 支持部
200 システム

Claims (13)

  1. 車輪に制動力を生じさせるためのブレーキ本体と、前記制動力を生じさせる際にライダーが操作するブレーキ操作部との間に配置され、前記ブレーキ操作部になされた操作を前記ブレーキ本体に伝達する伝達部が取り付けられる機械式ブレーキABS装置において、
    歯車と、
    前記歯車を駆動させるための駆動部と、
    前記伝達部を支持するための支持部を有し、前記歯車とかみ合う歯が形成され、前記歯車の回転により移動して前記支持部と前記ブレーキ本体との位置関係を調節する調節部とを備えたことを特徴とする機械式ブレーキABS装置。
  2. 請求項1に記載の機械式ブレーキABS装置において、
    前記調節部の移動は、回転移動であることを特徴とする機械式ブレーキABS装置。
  3. 請求項1または2に記載の機械式ブレーキABS装置において、
    前記支持部は、前記調節部が移動したときに円周上を移動することを特徴とする機械式ブレーキABS装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の機械式ブレーキABS装置において、
    前記歯車は、ウォームギアであることを特徴とする機械式ブレーキABS装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の機械式ブレーキABS装置において、
    前記伝達部は、ワイヤであることを特徴とする機械式ブレーキABS装置。
  6. 請求項5に記載の機械式ブレーキABS装置において、
    前記支持部は、アンチロックブレーキ制御を行う際に、アンチロックブレーキ制御を行わない時よりも前記伝達部が延びる経路を短くする位置に移動することを特徴とする機械式ブレーキABS装置。
  7. 請求項5または6に記載の機械式ブレーキABS装置において、
    前記支持部は、前記伝達部の経路を曲げるための一対のローラの間を通って移動することを特徴とする機械式ブレーキABS装置。
  8. 請求項5乃至7のいずれか一項に記載に機械式ブレーキABS装置において、
    前記伝達部は、前記ブレーキ操作部まで延びたことを特徴とする機械式ブレーキABS装置。
  9. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の機械式ブレーキABS装置において、
    前記伝達部は、ロッドであることを特徴とする機械式ブレーキABS装置。
  10. 請求項9に記載の機械式ブレーキABS装置において、
    揺動可能にケーシングに取り付けられた揺動部を備え、前記調節部と前記歯車と前記駆動部とは前記揺動部に取り付けられ、前記ブレーキ操作部になされた操作は前記揺動部が揺動することにより前記ブレーキ本体に伝達されることを特徴とする機械式ブレーキABS装置。
  11. 請求項10に記載の機械式ブレーキABS装置において、
    前記支持部は、アンチロックブレーキ制御を行う際に、前記ブレーキ本体の制動力を弱める方向に移動することを特徴とする機械式ブレーキABS装置。
  12. 請求項9乃至11に記載の機械式ブレーキABS装置において、
    前記支持部は、アンチロックブレーキ制御を行う際に、前記揺動部が傾いた方向とは逆方向に移動することを特徴とする機械式ブレーキABS装置。
  13. 請求項1乃至12のいずれか一項に記載の機械式ブレーキABS装置を備えたシステムにおいて、
    アンチロックブレーキ制御を行う際に、前記ブレーキ操作部になされた操作が前記機械式ブレーキABS装置に伝わるのを防止するための遮断部を備えたことを特徴とするシステム。
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JP (1) JP2014136447A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015186947A (ja) * 2014-03-26 2015-10-29 日信工業株式会社 バーハンドル車両用ブレーキ装置
KR20180068599A (ko) * 2016-12-14 2018-06-22 재단법인대구경북과학기술원 자율주행 제어 차량의 브레이크페달 작동장치
WO2022003897A1 (ja) * 2020-07-02 2022-01-06 Dmg森精機株式会社 テーブル装置

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