JP2014135657A - 同期維持装置、局側装置、宅側装置、通信システム及び同期時刻の維持方法 - Google Patents

同期維持装置、局側装置、宅側装置、通信システム及び同期時刻の維持方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 所定のサイクルで到来すべきリファレンス信号に抜けが発生しても、正常なサイクル及び時刻情報を適切に維持できるようにする。
【解決手段】 本発明は、時刻情報を含むリファレンス信号(1PPS/ToD)を所定のサイクルごとに外部から取得し、同じ時刻情報を含む同じサイクルの出力信号(同期イベントメッセージFm)を生成して出力する同期維持装置(PONインタフェース21)に関する。この装置は、過去に取得した複数のリファレンス信号に含まれる時刻情報と、リファレンス信号の取得時刻とを記憶し、記憶した複数の時刻情報と取得時刻とに基づいて、次回のサイクルの発生時点とこれに対応する次回の時刻情報を求め、求めた次回の時刻情報を含む出力信号を、求めた次回のサイクルの発生時点に出力する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、リファレンス信号と同じ時刻情報を含む出力信号を、そのリファレンス信号と同じサイクルごとに生成して出力する同期維持装置に関する。
また、本発明は、上記同期維持装置を備えた局側装置及び宅側装置、この局側装置及び宅側装置を含む通信システム、並びに、上記同期維持装置が行う同期時刻の維持方法に関する。
近年、モバイルトラフィックの増加を背景として、10G−EPONなどのキャリア網をモバイルバックホールとして利用する検討がなされている。
この場合、移動端末のハンドオーバーを適切に行うためには、各基地局装置のローカル時刻と搬送波周波数を合わせる必要がある。従って、PONをモバイルバックホールとして利用する場合、コアネットワークに接続されたPONには、自身のネットワーク内の通信ノードはもとより、他のキャリア網とも同期していることが求められる。
そこで、非特許文献1に示すように、GPS受信機で取得したToD(Time of Day)、1PPS(Pulse Per Second)及び10MHz正弦波の網同期クロックと、DCS(Digital Clock Supply)で取得した64k+8kの網同期クロックとをリファレンスとして、周波数と時刻の同期を図る、ハイブリット同期型の10G−EPONのOLT(Optical Line Terminal)が既に開発されている。
非特許文献1に記載の通り、ONU(Optical Network Unit)は、IEEE1588などで標準化されたPTP(Precision Timing Protocol)方式によりOLTと時刻を同期させることができ、下りフレームの同期用区間から再生した伝送クロックに基づいてOLTと同じ同期クロックを生成することで、OLTと周波数を同期させることができる。
従って、OLTと同期した時刻と周波数をONUが基地局装置に供給すれば、ONUの配下の基地局装置のローカル時刻と搬送波周波数を合わせることができる。
「周波数・時刻ハイブリッド同期型10G-EPONシステムの試作評価」 田代隆義他5名 電子情報通信学会 2012年秋ソサイエティ大会 B-8-20
PONなどのキャリア網をモバイルバックホールとして利用する場合に、通信インフラとして安定したサービスを実現するためには、網同期クロック、1PPS及びToDを同期網から受信してOLTに供給する受信装置(例えばGPS受信機)や、その受信信号から網同期クロックなどの同期情報を再生するクロックボードの耐故障性が求められる。
そこで、受信装置とこれに対応するクロックボードを複数設けた冗長構成とし、運用系のクロックボードの異常を検知した場合に、他の予備系のクロックボードが生成する網同期クロック、1PPS及びToDに切り替えることが考えられる。
しかし、リファレンス元とするクロックボードを単純に切り替えるだけでは、その切り替えタイミングがその到着タイミングとほぼ重複した場合に、切り替え後に出力する1PPS及びToDに抜けが発生する場合がある。
また、落雷などの大きな外乱によって1PPS及びToDの受信装置(例えばGPS受信機)に瞬間的な不調が生じた場合も、1PPS及びToDに抜けが発生し得ると考えられる。
この場合、OLTが生成する同期イベントメッセージにも抜けが生じ、その配下のONUや基地局装置の1PPS及びToDにも抜けが生じることになるので、キャリア網に属する各通信ノードの時刻同期精度が低下することになる。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑み、所定のサイクルで到来すべきリファレンス信号に抜けが発生しても、正常なサイクル及び時刻情報を適切に維持できる同期維持装置等を提供することを目的とする。
(1) 本発明の同期維持装置は、時刻情報を含むリファレンス信号を所定のサイクルごとに外部から取得し、同じ時刻情報を含む同じサイクルの出力信号を生成して出力する同期維持装置であって、過去に取得した複数の前記リファレンス信号に含まれる時刻情報と、前記リファレンス信号の取得時刻とを記憶する記憶部と、記憶した複数の時刻情報と取得時刻とに基づいて、次回のサイクルの発生時点とこれに対応する次回の時刻情報を求め、求めた次回の時刻情報を含む前記出力信号を、求めた次回のサイクルの発生時点に出力する情報生成部と、を有することを特徴とする。
本発明の同期維持装置によれば、情報生成部が、記憶した複数の時刻情報と取得時刻とに基づいて、次回のサイクルの発生時点とこれに対応する次回の時刻情報を求め、求めた次回の時刻情報を含む出力信号を、求めた次回のサイクルの発生時点に出力するので、外部から取得するリファレンス信号がすべて揃っていなくても、そのリファレンス信号と同じ時刻情報を含む出力信号を、そのリファレンス信号と同じサイクルで出力することができる。
このため、所定のサイクルで到来すべきリファレンス信号に抜けが発生しても、正常なサイクル及び時刻情報を適切に維持することができ、前記目的が達成される。
(2) 本発明の同期維持装置において、前記情報生成部は、隣接する取得時刻の時刻差を用いて、今回のサイクルの発生時点から次回のサイクルの発生時点までの予測時刻差を算出することが好ましい。
この場合、前記情報生成部は、算出した予測時刻差を今回のサイクルの発生時点に加算することにより、次回のサイクルの発生時点を求めることができ、算出した予測時刻差を今回の時刻情報に加算することにより、次回の時刻情報を求めることができる。
このように、情報生成部は、今回の時刻情報の値に予測時刻差を加算して「次回の時刻情報」を算出するので、出力信号に含める時刻情報の値は、算出誤差等により、次回のリファレンス信号に含まれる実際の時刻値とは厳密に一致しない場合もあり得る。
従って、本発明において、出力信号に含める「同じ時刻情報」とは、リファレンス信号に含まれる時刻値と厳密に一致させることを意味するのではなく、上記の算出において発生し得る許容誤差の範囲内で同じ時刻値である場合をも含む趣旨である。
(3) 本発明の同期維持装置において、前記リファレンス信号のサイクルに同期する同期クロックを参照して、ローカル時刻を生成する時刻生成部を更に備えていることが好ましい。
この場合、前記記憶部が、前記ローカル時刻に従って計時された取得時刻を記憶し、前記情報生成部が、前記ローカル時刻に従って次回のサイクルの発生時点までの予測時刻差を算出することにすれば、正確かつ安定したローカル時刻にて取得時刻や予測時刻差を算出でき、出力信号を正確に生成することができる。
(4) 本発明の局側装置は、上述の(1)〜(3)のいずれかに記載の同期維持装置を備えた局側装置である。
この場合、前記リファレンス信号は、時刻同期網(例えば、GPS同期網)から取得した1PPS/ToDとなり、前記出力信号は、当該局側装置が配下の宅側装置に送信する下りフレームよりなる同期イベントメッセージとなる。
(5) 本発明の局側装置において、別個の受信機から前記1PPS/ToDをそれぞれ取得して前記同期維持装置に入力する入力部を複数備える場合には、前記同期維持装置は、複数の前記入力部から入力される前記1PPS/ToDのうちの1つを選択するセレクタを有することが好ましい。
この場合、上記入力部(例えば、クロックボード)を複数備えた冗長構成となるので、一方の受信機又は入力部が故障しても、他方の受信機及び入力部から1PPS/ToDを取得でき、耐故障性に優れた局側装置が得られる。
また、上述の通り、本発明の同期維持装置は、1PPS/ToD(リファレンス信号)に抜けが生じても、正常なサイクル及び時刻情報を維持する。
このため、本発明の局側装置によれば、セレクタの切り替えタイミングが1PPS/ToDの到着タイミングとほぼ重複したことにより、同期維持装置が取得する1PPS/ToDに抜けが生じても、正常な時刻情報を含む同期イベントメッセージを正常なサイクルで出力することができる。
(6) 本発明の宅側装置は、上述の(1)〜(3)のいずれかに記載の同期維持装置を備えた宅側装置である。
この場合、前記リファレンス信号は、局側装置が配下の当該宅側装置に送信する下りフレームよりなる同期イベントメッセージとなり、前記出力信号は、当該宅側装置の配下の外部装置に提供する1PPS/ToDとなる。
(7) 本発明の通信システムは、コアネットワークに繋がる複数のキャリア網を備えた通信システムであって、前記キャリア網は、時刻情報を含むリファレンス信号を時刻同期網から所定のサイクルごとに取得し、同じ時刻情報を記した同期イベントメッセージを同じサイクルごとに下り送信する局側装置と、前記同期イベントメッセージを用いて前記局側装置と時刻同期を行う宅側装置とを含み、前記局側装置及び前記宅側装置のうちの少なくとも一方に、上述の(1)〜(3)のいずれかに記載の同期維持装置が設けられていることを特徴とする。
本発明の通信システムにおいて、上述の同期維持装置を局側装置に設ける場合には、時刻同期網から取得するリファレンス信号(1PPS/ToD)に抜けが発生しても、局側装置が、正常な時刻情報を含む同期イベントメッセージを正常なサイクルで出力する。
このため、局側装置が生成する同期イベントメッセージの抜けに伴う、配下の宅側装置やこれに繋がる基地局装置などの外部装置における時刻同期精度の低下を防止することができる。
本発明の通信システムにおいて、上述の同期維持装置を宅側装置に設ける場合には、局側装置から取得するリファレンス信号(同期イベントメッセージ)に抜けが発生しても、宅側装置が、正常な時刻情報を含む1PPS/ToDを正常なサイクルで出力する。
このため、局側装置が取得する1PPS/ToDの抜けによって同期イベントメッセージに抜けが発生した場合だけでなく、下り通信での信号ロスによって同期イベントメッセージに抜けが発生した場合でも、宅側装置やこれに繋がる基地局装置などの外部装置の時刻同期精度の低下を防止することができる。
また、上述の同期維持装置を局側装置と宅側装置の双方に設けた場合には、上記効果の双方が得られることになるので、キャリア網に属する各通信ノードについての時刻同期精度をよりいっそう向上させることができる。
(8) 本発明の同期時刻の維持方法は、上述の(1)〜(3)に記載の同期維持装置が行う維持方法に関する。このため、本発明の同期時刻の維持方法は、当該同期維持装置と同様の作用効果を奏する。
以上の通り、本発明によれば、所定のサイクルで到来すべきリファレンス信号に抜けが発生しても、正常なサイクル及び時刻情報を適切に維持することができる。
本発明の実施形態に係る通信システムの全体構成図である。 OLT及びONUの同期情報の生成及び伝送に関する機能ブロック図である。 1PPSとToDに欠落が生じる原因の一例を示す説明図である。 OLTのPONインタフェースの同期イベントメッセージの生成に関する内部構成を示す機能ブロック図である。 OLTのPONインタフェースによる同期イベントメッセージの生成方法の一例を示すタイムチャートである。 OLTのPONインタフェースによる同期イベントメッセージの生成方法の一例を示すタイムチャートである。 ONUのPONインタフェースの時刻同期情報の生成に関する内部構成を示す機能ブロック図である。 ONUのPONインタフェースによる1PPS/ToDの生成方法の一例を示すタイムチャートである。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態を説明する。
〔通信システムの全体構成〕
図1は、本発明の実施形態に係る通信システムの全体構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の通信システムは、通信事業者のキャリア網2をモバイルバックホールとして利用した移動体通信網を構成しており、コアネットワーク1と、このネットワーク1に繋がる有線通信網である複数のキャリア網2を備えている。
キャリア網2は、例えば10G−EPONなどのPONよりなる。図1の例では、PONよりなるキャリア網2が2つ図示されているが、3つ以上のキャリア網2がコアネットワーク1に接続されていてもよい。
各PON2,2…は、1つのOLT3と、OLT3と光ファイバによりP2MP形態で接続された複数のONU4とを備えている。各々のONU4には、1又は複数の基地局装置5が接続されている。
基地局装置5は、例えば3GPPやLTEなどの通信方式を採用しており、図示しない携帯電話機などの移動端末との無線通信が可能である。移動端末は、いずれかの基地局装置5のセル内において当該基地局装置5と無線通信を行う。
各OLT3には、後述の「同期情報」を含むGPS信号を受信可能な2つのGPS受信機7A,7Bが接続され、GPS同期の耐故障性を強化した冗長構成となっている。2つのGPS受信機7A,7Bの設置位置は、特に限定されないが、例えばOLT3が設置される局舎の屋上に、所定の距離だけ離れた状態で設置されている。
2つのGPS受信機7A,7Bは、受信した同期情報をそれぞれOLT3に入力する。OLT3は、2つのGPS受信機7A,7Bから入力された同期情報のうちのいずれか一方を、時刻や周波数の同期処理ためのリファレンスとして使用する。
GPS衛星6が送信する「同期情報」には、高精度な10MHzの網同期クロックと、1秒ごとのパルス信号である「1PPS」(「PPS」ともいう。)と、これらに同期した1秒ごとに進行する時刻情報である「ToD」とが含まれる。
図1の移動体通信網において、ONU4に繋がる複数の基地局装置5が移動端末のハンドオーバーを適切に実行するには、各々の基地局装置5のローカル時刻と搬送周波数が一致している必要がある。
そこで、本実施形態のPON2では、例えばIEEE1588やIEEE802.1ASにて標準化されたPTP方式により、OLT3と各ONU4との間で時刻同期が取られている。
すなわち、OLT3は、各ONU4との間のRTT(Round Trip Time)を測定し、ToDに従って自身のマスタクロックが生成したタイムスタンプと、測定したRTTとを記した同期用メッセージ(「同期イベントメッセージ」という場合がある。)を、各ONU4に送信する。
そして、各ONU4は、受信した同期用メッセージからタイムスタンプとRTTを抽出し、そのRTT分だけタイプスタンプ値を補正した時刻値を自身のローカル時刻とすることにより、OLT3との間の時刻同期を行う。
また、OLT3は、GPSクロック又はDCSクロックから生成した同期クロックを所定倍率で逓倍したクロックを用いて、所定の伝送速度(本実施形態では10Gbps)の下りフレームを生成し、生成した下りフレームを各ONU4に送信する。
各ONU4は、自身のCDR(Clock Data Recovery)により、受信した下りフレームの先頭部分に含まれる同期用区間(プリアンブル)から下りの伝送クロックを再生し、再生した伝送クロックを分周して、OLT3側と同じ10MHzのクロック信号を生成する。
そして、各ONU4は、自身に繋がる基地局装置5などの外部装置に、自身のローカル時刻と10MHzのクロック信号とを提供する。基地局装置5は、通知された時刻と10MHzのクロック信号を基準として、移動端末との無線通信を行う。
このように、本実施形態の通信システムでは、GPS衛星6の同期情報に従う各OLT3が、配下のONU4との間で時刻と周波数をアクセス同期させており、PON2に属するONU4がアクセス同期にて取得した時刻と周波数を基地局装置5に提供する。
従って、コアネットワーク1が非同期のネットワークシステムであっても、各々のPON2に属するONU4や基地局装置5などの通信ノードのローカル時刻と使用周波数を同期させることができる。
このため、基地局装置5は、どのPON2のONU4に接続されているかに関係なく、正確なローカル時刻と搬送周波数にて移動端末と無線通信することができ、隣接する他の基地局装置5とのハンドオーバーを適切に行うことができる。
〔OLTの内部構成〕
図2は、OLT3及びONU4の同期情報の生成及び伝送に関する機能ブロック図である。
図2に示すように、OLT3は、2つのクロックボード11A,11B、管理部12、バックプレーン13及び複数のOSU(Optical Subscriber Unit)14を備えている。これらの各部は、OLT3の筐体(図2の一点鎖線)の内部に収容されている。なお、OSU14の数は、図2で例示した16個に限定されるものではない。
図2において、ONU4と光ファイバで繋がるOSU14は、各クロックボード11A,11Bから同期クロックCLa,CLbや同期時刻Ta,Tbが入力される「送受信ユニット」に相当する。
また、OLT3は、2つのクレームボード11A,11Bと複数のOSU14などを備えたキャリア網2の「局側装置」に相当し、ONU4は、そのキャリア網2の「宅側装置」に相当する。なお、ONU4は、自身に繋がる基地局装置5に同期情報を提供する。
本実施形態では、説明の便宜上、添え字「A」又は「a」を付した場合(例えば、クロックボード11A)を「第1系統」とし、添え字「B」又は「b」を付した場合(例えば、クロックボード11B)を「第2系統」とする。
また、本明細書において、「運用系」とは、現時点において恒常的に使用している方の系統のことをいい、「予備系」とは、異常等が原因で運用系を使用しない場合に、その代わりに使用する予備的なの系統のことをいう。
第1系統のクロックボード11Aには、GPS受信機7Aの同期情報である10MHzのGPSクロック、ToD及びPPSが入力される。
クロックボード11Aは、GPSクロックを参照クロックとして、GPSクロックと同じ周波数(10MHz)の同期クロックCLaを生成し、生成した同期クロックCLaをバックプレーン13に出力する。
クロックボード11Aは、GPS受信機7Aから所定時間(1秒)ごとに入力されるToDについては、その所定時間と同じ時間間隔(1秒)で同期する同期時刻Taを生成し、生成した同期時刻Taをバックプレーン13に出力する。
また、クロックボード11Aは、GPS受信機7Aから所定時間(1秒)ごとに入力されるPPSについても、これと同期する同期クロックであるPPSaを生成し、生成したPPSaをバックプレーン13に出力する。
第2系統のクロックボード11Bには、GPS受信機7Bの同期情報である10MHzのGPSクロック、ToD及びPPSが入力される。
クロックボード11Bは、GPSクロックを参照クロックとして、GPSクロックと同じ周波数(10MHz)の同期クロックCLbを生成し、生成した同期クロックCLbをバックプレーン13に出力する。
クロックボード11Bは、GPS受信機7Bから所定時間(1秒)ごとに入力されるToDについては、その所定時間と同じ時間間隔(1秒)で同期する同期時刻Tbを生成し、生成した同期時刻Tbをバックプレーン13に出力する。
また、クロックボード11Bは、GPS受信機7Bから所定時間(1秒)ごとに入力されるPPSについても、これと同期する同期クロックであるPPSbを生成し、生成したPPSbをバックプレーン13に出力する。
バックプレーン13は、それぞれ2本ずつの同期情報伝送用の信号線Xa,Xb,Ya,Yb,Za,Zbを有しており、クロックボード11A,11Bからバックプレーン13に出力された同期情報は、信号線Xa,Xb,Ya,Yb,Za,Zbを介してそれぞれ後段の各OSU14に分配される。
同期クロックCLa伝送用の信号線Xaは、クロックボード11Aと各OSU14に接続されている。従って、クロックボード11Aが出力する同期クロックCLaは、信号線Xaを介して各OSU14にそれぞれ供給される。
同期クロックCLb伝送用の信号線Xbは、クロックボード11Bと各OSU14に接続されている。従って、クロックボード11Bが出力する同期クロックCLbは、信号線Xbを介して各OSU14にそれぞれ供給される。
PPSa伝送用の信号線Yaは、クロックボード11Aと各OSU14に接続されている。従って、クロックボード11Aが出力するPPSaは、信号線Yaを介して各OSU14にそれぞれ供給される。
PPSb伝送用の信号線Ybは、クロックボード11Bと各OSU14に接続されている。従って、クロックボード11Bが出力するPPSbは、信号線Ybを介して各OSU14にそれぞれ供給される。
Ta伝送用の信号線Zaは、クロックボード11Aと各OSU14に接続されている。従って、クロックボード11Aが出力する同期時刻Taは、信号線Zaを介して各OSU14にそれぞれ供給される。
Tb伝送用の信号線Xbは、クロックボード11Bと各OSU14に接続されている。従って、クロックボード11Bが出力する同期時刻Tbは、信号線Zbを介して各OSU14にそれぞれ供給される。
管理部12は、クロックボード11A,11Bの状態監視機能を有する。例えば、管理部12は、筐体内の基板(図示せず)が出力するボード検出信号に基づいて、クロックボード11A,11Bが基板のコネクタに正常に挿入されているか否かを検出する。
また、管理部12は、同期クロックCLa,CLbなどの同期情報が所望の周波数範囲を逸脱しているか否か、或いは、所望の振幅に達してないか否かを判定することにより、同期情報の異常を検出することもできる。
管理部12は、各OSU14に信号線を介して切り替え信号Scを出力することにより、OSU14が使用する同期クロックなどの同期情報の参照元が、クロックボード11A又はクロックボード11Bのいずれであるかを各OSU14に通知することができる。
例えば、第1系統のクロックボード11Aを運用系とし、第2系統のクロックボード11Bを予備系とする場合は、管理部12は、切り替え信号Scを「第1系統」(A系)にセットする。
また、第1系統のクロックボード11Aに異常を検出したため、第2系統のクロックボード11Bを運用系とし、第1系統のクロックボード11Aを予備系に切り替える場合には、管理部12は、切り替え信号Scを「第2系統」(B系)にセットする。
〔OSUの内部構成〕
図2に示すように、各OSU14は、クロック抽出部20と、この抽出部20が再生成した同期クロックが供給されるPONインタフェース(OLTMAC)21と、2つのセレクタ22,23とを内部に有する。
クロック抽出部20は、参照クロックの入力元が切り替え可能に構成されたPLL回路を内部に具備する。
クロック抽出部20のPLL回路は、管理部12からの切り替え信号Scによって選択された参照クロック(同期クロックCLa又は同期クロックCLb)に基づいて同期クロックを再生成し、同期状態を保持するとともに、再生成した同期クロックをPONインタフェース21に入力する。
すなわち、クロック抽出部20は、管理部12の切り替え信号Scが「第1系統」(A系)を指示している場合は、クロックボード11Aの同期クロックCLaを参照クロックとして自身のPLL回路に入力し、その参照クロックの同期クロックを生成させる。
また、クロック抽出部20は、管理部12の切り替え信号Scが「第2系統」(B系)を指示している場合は、クロックボード11Bの同期クロックCLbを、参照クロックとして自身のPLL回路に入力し、その参照クロックの同期クロックを生成させる。
セレクタ22は、PPS切替用のスイッチング素子であり、管理部12の切り替え信号Scに従ってPPSa又はPPSbをPONインタフェース21に入力する。
すなわち、セレクタ22は、切り替え信号Scが「第1系統」(A系)を指示している場合は、クロックボード11AのPPSaをPONインタフェース21に入力し、切り替え信号Scが「第2系統」(B系)を指示している場合は、クロックボード11BのPPSbをPONインタフェース21に入力する。
セレクタ23は、同期時刻切替用のスイッチング素子であり、管理部12の切り替え信号Scに従って同期時刻Ta又は同期時刻TbをPONインタフェース21に入力する。
すなわち、セレクタ23は、切り替え信号Scが「第1系統」(A系)を指示している場合は、クロックボード11Aの同期時刻TaをPONインタフェース21に入力し、切り替え信号Scが「第2系統」(B系)を指示している場合は、クロックボード11Bの同期時刻TbをPONインタフェース21に入力する。
OSU14のPONインタフェース21は、ONU4のPONインタフェース(ONUMAC)24との間で、光ファイバを伝送路としたPON通信を行う通信インタフェースである。
これらのPONインタフェース21,24は、MPCPやOAMなどの通信制御を行うMACチップや、電気信号と光信号の相互変換を行う光送受信モジュールなどの通信デバイスを備える。
OSU14のPONインタフェース21は、クロック抽出部20から供給された同期クロックに基づく所定の伝送クロックにて、ONU4のPONインタフェース24とPON通信を行うことで、ONU4のPONインタフェース24にクロック同期を行わせる。
具体的には、OSU14のPONインタフェース21は、クロック抽出部20から供給された同期クロックを所定倍率で逓倍したクロックを用いて、所定の伝送速度(本実施形態では10Gbps)の下りフレームを生成し、生成した下りフレームを各ONU4のPONインタフェース24に送信する。
ONU4のPONインタフェース24は、受信した下りフレームの先頭部分に含まれる同期用区間(プリアンブル)から下りの伝送クロックを再生し、再生した伝送クロックを分周して10MHzのクロック信号を生成し、OSU14との間のクロック同期を行う。
OSU14のPONインタフェース21は、セレクタ22から入力されたPPS(PPSa又はPPSb)とToD(Ta又はTb)を用いて、自身のマスタクロックにてタイムスタンプを生成し、生成したタイムスタンプと各ONU4との間のRTTとを記した下りフレームである同期イベントメッセージFmを各ONU4に送信する。
ONU4のPONインタフェース24は、同期イベントメッセージFmからタイムスタンプとRTTを抽出し、そのRTT分だけタイプスタンプ値を補正した時刻値を自身のローカル時刻とすることにより、OSU14との間の時刻同期を行う。
〔クロックボードの切り替えに伴う問題点とその解決方法〕
図3は、1PPSとToDに欠落が生じる原因の一例を示す説明図である。
具体的には、図3は、図2のセレクタ22,23とその入力信号及び出力信号とを重畳して示した図である。前述の通り、各セレクタ22,23には、第1系統のTa,PPSaと第2系統のTb,PPSbが入力され、各セレクタ22,23は、管理部12の切り替え信号Scによって指示されたいずれか一方の系統のToDと1PPSを出力する。
ここで、例えば図3の下向き矢印に示すように、時刻「17:15:03」のTa(ToD)とPPSaが立ち上がる直前に、第1系統のGPS受信機7Aが落雷などの何らかの原因でダウンし、各セレクタ22,23が、ToDと1PPSの入力元を運用系である第1系統から予備系である第2系統に切り替える場合を想定する。
この場合、1PPSとToDは1秒に1回受信するシリアル信号であるため、時刻「17:15:03」のPPSaとTaの受信直前でGPS受信機7Aがダウンした時点から切り替え完了までの処理遅延により、セレクタ22,23が、時刻「17:15:03」を飛ばして時刻「17:15:04」以後の1PPSとToDを出力し、PONインタフェース21に入力する1PPSとToD(以下、これらを総称して、「時刻同期信号」又は「1PPS/ToD」という。)が1つ欠落することがある。
そして、このように、PONインタフェース21に入力する時刻同期信号に抜けが発生すると、PONインタフェース21は、欠落した時刻同期信号(図3では、時刻「17:15:03」の1PPSとToD)に対応する同期イベントメッセージFmの生成に失敗することになる。
その結果、ONU4が基地局装置5に提供する1PPSとToDにも抜けが発生し、基地局装置5間の時刻同期精度が低下するという問題が生じる。
なお、図3の例では、セレクタ22,23の入力元を、運用系である第1系統から予備系である第2系統に入力元を切り替える場合を想定したが、逆に、第2系統から第1系統に切り替える場合にも同様の問題が生じる。
また、2つのクロックボード11A,11Bを設けた冗長構成のOLT3だけでなく、1つのクロックボード11Aがシリアルに供給する時刻同期信号の一部が、落雷などの原因で欠落した場合にも同様の問題が生じる。
そこで、本実施形態では、OLT3のPONインタフェース21は、1PPS/ToDの受信を直接的なトリガーとせず、記憶した過去の履歴に基づいて1PPS/ToDのロスを補完し、同期イベントメッセージFmの生成の失敗を防止する。
具体的には、OLT3のPONインタフェース21は、ローカル時刻で計時した過去の一定期間分又は一定回数分の1PPS/ToDの受信タイミングと時刻値とを記憶し、記憶したそれらの情報を用いて、最も尤度の高い次回のサイクルの1PPS/ToDの発生時点と時刻値を予測し、予測したそれらの情報に基づいて同期イベントメッセージFmを生成する。
なお、本実施形態では、ONU4のPONインタフェース24は、OLT3から受信する同期イベントメッセージFmの受信をトリガーとして、1PPS/ToDを生成するものとする。
以下、図4〜図6を参照しつつ、上記の解決方法によって同期イベントメッセージFmを生成する、OLT3のPONインタフェース21の内部構成と同期イベントメッセージFmの生成方法の具体例について説明する。
〔OLTのPONインタフェースの構成〕
図4は、OLT3のPONインタフェース(OLTMAC)21の同期イベントメッセージの生成に関する内部構成を示す機能ブロック図である。
図4に示すように、OLT3のPONインタフェース21は、時刻生成部30、信号記憶部31、メッセージ生成部32及び光送信部33を備えている。
クロック抽出部20(図2参照)が再生成した10MHzの同期クロックは、時刻生成部30と光送信部33に入力される。
時刻生成部30は、入力された同期クロックにてインクリメントを繰り返してローカル時刻をカウントし、そのローカル時刻を信号記憶部31とメッセージ生成部32に出力する。光送信部33は、入力された同期クロックと同期する所定の送信タイミングにて、同期イベントメッセージFmなどの光信号よりなる下りフレームをPONに送出する。
セレクタ22,23(図2参照)が出力する時刻同期信号(1PPS/ToD)は、いずれも信号記憶部31に入力される。
信号記憶部31は、時刻生成部30がカウントするローカル時刻に従って、1PPS/ToDの受信時刻と受信したToDの時刻値を、一定期間分あるいは一定回数分だけ記憶する。また、信号記憶部31は、記憶した情報を過去ログとして後段のメッセージ生成部32に逐次的に出力する。
メッセージ生成部32は、信号記憶部31から入力された、1PPS/ToDのローカル時刻に基づく過去分の受信時刻と、記憶されたToDの時刻値を用いて、ローカル時刻に基づく次回サイクルの1PPS/ToDの到着時刻と、その到着時刻に対応するGPS同期網のシステム時刻である次回サイクルのToDの時刻値を予測する。
また、メッセージ生成部32は、予測した到着時刻に1PPS/ToDが到着したものとして、予測したToDの時刻値を記した同期イベントメッセージFmを生成し、そのメッセージFmを予測した到着時刻に送信する。
〔同期イベントメッセージの生成方法〕
図5及び図6は、OLT3のPONインタフェース21による同期イベントメッセージFmの生成方法の一例を示すタイムチャートである。
図5及び図6において、最上段の「Clk」は、クロック抽出部20からPONインタフェース21の時刻生成部30に入力される同期クロックを示し、「ローカル時刻」は、その同期クロックに基づいて時刻生成部30がカウントするローカル時刻の値を示す。
また、「1PPS」は、セレクタ22からPONインタフェース21の信号記憶部31に入力される1PPSのタイミングを示し、「ToD」は、セレクタ23からPONインタフェース21の信号記憶部31に入力されるGPS同期網のシステム時刻(ToDの時刻値)を示す。
更に、「同期イベントメッセージ」は、PONインタフェース21のメッセージ生成部32が生成する同期イベントメッセージFmの時刻値と送信タイミングを示す。
図5及び図6の例では、信号記憶部31は、過去の4サイクル分の時刻同期信号(1PPS/ToD)を、その時のローカル時刻(t1〜t4)と関連付けて記憶している。
この場合、メッセージ生成部32は、信号記憶部31が記憶する過去の時刻同期信号に基づいて、ローカル時刻における次回の時刻同期信号の予測到着時刻(次回サイクルの発生時点)texpect と、これに対応する次回のGPS同期網のシステム時刻Texpectとを予測し、その予測に従って同期イベントメッセージFmを生成する。
具体的には、メッセージ生成部32は、上記の予測を次のようにして行う。
すなわち、メッセージ生成部32は、4つのローカル時刻t1〜t4の差分Δ1〜Δ3を算出し、それらの差分を用いて1PPS/ToDのロスを判定する。
ローカル時刻のカウントに用いるローカルクロックは、運用系と予備系の双方から受信する10MHzの同期クロックを、一度PLL(クロック抽出部20)を通して再生したものであるから、周波数は既知でかつ安定している。このため、期待されるローカル時刻の差分Δ1〜Δ3も事前に決定することができる。
ここで、ローカル時刻の差分Δ1〜Δ3の下限値(閾値)をΔminとし、上限値(閾値)をΔmaxとすると、メッセージ生成部32は、上限値Δmaxを超えたΔm (図5の例ではm=1)があった場合に、1PPSのロスが発生したと判定する。
また、メッセージ生成部32は、次の不等式を満たす「n」を探索することにより、1PPSが抜けた回数を予測する。なお、次の不等式において、1PPSが抜けた回数は(n−1)であり、図5の例ではn=2となる。
Δmin <(Δm)/n< Δmax ただし、n=2,3,4……
そして、図5に示すように、最新の1PPS以外でロスが発生した場合は、メッセージ生成部32は、過去4回分のローカル時刻t1〜t4から期待される受信周期Δexpectを最新のローカル時刻t4に加算することにより、そのローカル時刻t4の次に到来する時刻同期信号の予測到着時刻texpectを求める。
Δexpectとしては、例えば過去のΔ1〜Δ3の平均値を採用することができる。この場合のΔexpectを数式で記述すると、次式となる。
Δexpect = (Δ1/2 + Δ2 + Δ3)/3
なお、上式において、Δ1を2で除しているのは、Δ1では1回分の抜けが発生しているからである。
そして、メッセージ生成部32は、Δexpectを同期系のシステム時刻の単位ドメインに変換した値を、最新のシステム時刻Tn+4に加算することにより、そのTn+4 の次の予測システム時刻Texpectを求める。
一方、図6に示すように、最新のローカル時刻t4に相当する1PPSやTn+4が抜けている場合もあり得る。
そこで、メッセージ生成部32は、更に、ローカル時刻t4と現在時刻tnow との差分Δ4を算出し、このΔ4に基づいてローカル時刻t4の抜けを判定する。具体的には、メッセージ生成部32は、Δ4>Δmaxとなった場合に、最新の1PPSがロスしたと判定し、次のようにしてtexpect とTexpectを算出する。
すなわち、最新の1PPSがロスの場合、メッセージ生成部32は、前回の処理で決定した予測到着時刻texpect(=tlast)に対して、今回の処理で求めたΔexpectを加算することにより、tlastの次に到来する時刻同期信号の予測到着時刻texpectを求める。
また、最新のTn+4がロスの場合は、メッセージ生成部32は、Δexpectを同期系のシステム時刻の単位ドメインに変換した値を、最新のシステム時刻Texpect(=Tlast)に加算することにより、そのTlastの次の予測システム時刻Texpectを求める。
メッセージ生成部32は、ローカル時刻 に基づく予測到着時刻texpect に、システム時刻の値がTexpectである時刻同期信号(1PPS/ToD)を受信したものとして、IEEE1588や1ASなどのプロトコルに準拠する同期イベントメッセージFmにTexpectの値を格納し、このようにして生成した同期イベントメッセージFmを予測到着時刻texpectにONU4に送信する。
〔OLTの効果〕
以上の通り、本実施形態のOLT3によれば、PONインタフェース21のメッセージ生成部32が、記憶した複数のToDの時刻値とその取得時刻t1〜t4とに基づいて、次回のサイクルの発生時点texpectとこれに対応する次回のToDの時刻値Texpectを求め、求めた時刻値Texpectを含む同期イベントメッセージFmを、求めた次回のサイクルの発生時点texpectに送信する。
このため、GPS同期網から取得する1PPS/ToDがすべて揃っていなくても、その1PPS/ToDと同じ時刻値Texpectを含む同期イベントメッセージFmを、正常なサイクルで送信することができる。
従って、1PPS/ToDに抜けが発生しても、正常なサイクル及び時刻値の同期イベントメッセージFmを配下のONU4に送信でき、そのメッセージFmの抜けに伴うONU4や基地局装置5の時刻同期精度の低下を未然に防止することができる。
なお、メッセージ生成部32が算出する時刻値Texpectは、上述の通り、記憶した過去の複数のToDの時刻値とその取得時刻t1〜t4から求めた予測時刻値であるから、次回の時刻同期信号(1PPS/ToD)に含まれる実際のToD値と若干の誤差が生じ、そのToD値と厳密には一致しない場合もあり得る。
もっとも、本実施形態のOLT3によれば、PONインタフェース21の時刻生成部30が、1PPSのサイクルに同期するGPS由来の同期クロックを参照してローカル時刻を生成するので、ローカル時刻が正確かつ安定している。
そして、信号記憶部31が、その安定したローカル時刻に従って計時された取得時刻t1〜t4を記憶し、メッセージ生成部32が、その安定したローカル時刻に従って次回のサイクルの発生時点texpectまでの予測時刻差Δexpectを算出するので、次の発生時点texpectや時刻値Texpectを正確に求めることができ、同期イベントメッセージFmを正確に生成することができる。
〔第1の変形例〕
上述の実施形態では、OLT3のPONインタフェース21が、1PPS/ToDの受信を直接的なトリガーとせず、記憶した過去の履歴に基づいて1PPS/ToDのロスを補完するが、OLT3側では、通常通り、1PPS/ToDの受信をトリガーとして同期イベントメッセージFmを生成し、ONU4側において、記憶した過去の履歴に基づいて同期イベントメッセージFmのロスを補完して、1PPS/ToDの生成の失敗を防止することにしてもよい。
具体的には、ONU4のPONインタフェース24は、ローカル時刻で計時した過去の一定期間分又は一定数回数分の同期イベントメッセージFmの受信タイミングと受信情報の内容を記憶し、記憶したそれらの情報を用いて、最も尤度の高い次回のサイクルの同期イベントメッセージFmの発生時点とメッセージFmに含まれる時刻値を予測し、予測したそれらの情報に基づいて1PPS/ToDを生成する。
これにより、OLT3側での同期イベントメッセージFmの生成の失敗を、ONU4側においてカバーする。
以下、図7及び図8を参照しつつ、上記の解決方法によって1PPS/ToDを生成する、ONU4のPONインタフェース24の内部構成と1PPS/ToDの生成方法の具体例について説明する。
〔ONUのPONインタフェースの構成〕
図7は、ONU4のPONインタフェース(ONUMAC)24の時刻同期情報の生成に関する内部構成を示す機能ブロック図である。
図7に示すように、OLT3のPONインタフェース21は、光受信部40、クロック復元部41、時刻生成部42、メッセージ記憶部43及びメッセージ復号部44を備えている。
OLT3が配下のONU4に同報的に送出した同期イベントメッセージFmは、光受信部40によって電気信号よりなる下りフレームに変換され、この下りフレームは、クロック復元部41とメッセージ記憶部43にそれぞれ入力される。
クロック復元部41は、下りフレームの先頭部分に含まれる同期用区間(プリアンブル)から下りの伝送クロックを再生し、再生した伝送クロックを分周して10MHzの同期クロックを生成する。この同期クロックは、時刻生成部42に入力される。
時刻生成部42は、入力された同期クロックにてインクリメントを繰り返してローカル時刻をカウントし、そのローカル時刻をメッセージ記憶部43とメッセージ復号部44に出力する。
信号記憶部31は、時刻生成部42がカウントするローカル時刻に従って、光受信部40から提供される同期イベントメッセージFmの受信時刻と、そのメッセージFmに含まれる時刻値を、一定期間分あるいは一定回数分だけ記憶する。また、信号記憶部31は、記憶した情報を過去ログとして後段のメッセージ復号部44に逐次的に出力する。
メッセージ復号部44は、メッセージ記憶部43から入力された、同期イベントメッセージFmのローカル時刻に基づく過去分の受信時刻と、記憶されたメッセージFmに含まれる時刻値を用いて、ローカル時刻に基づく次回サイクルのメッセージFmの到着時刻と、GPS同期網のシステム時刻である次回サイクルのToDの時刻値を予測する。
また、メッセージ復号部44は、予測した到着時刻に同期イベントメッセージFmが到着したものとして、次回の1PPSとToDの時刻値を生成し、生成した1PPS/ToDを基地局装置5に提供する。
〔時刻同期信号の生成方法〕
図8は、ONU4のPONインタフェース24による1PPS/ToDの生成方法の一例を示すタイムチャートである。
図8において、最上段の「Clk」は、クロック復元部41が下りフレームから再生した同期クロックを示し、「ローカル時刻」は、その同期クロックに基づいて時刻生成部42がカウントするローカル時刻の値を示す。
また、「同期イベントメッセージ」は、当該メッセージFmよりなる下りフレームの受信タイミングと、その下りフレームに記された時刻値を示す。
更に、「1PPS」は、PONインタフェース24のメッセージ復号部44が生成する1PPSのタイミングを示し、「ToD」は、メッセージ復号部44が生成するGPS同期網のシステム時刻(ToDの時刻値)を示す。
図8の例では、メッセージ記憶部43は、過去の4サイクル分の同期イベントメッセージFmを、その時のローカル時刻(t1〜t4)と関連付けて記憶している。
この場合、メッセージ復号部44は、メッセージ記憶部43が記憶する過去の同期イベントメッセージFmに基づいて、ローカル時刻における次回のメッセージFmの予測到着時刻(次回サイクルの発生時点)texpect と、これに対応する次回のGPS同期網のシステム時刻Texpectとを予測し、その予測に従って1PPS/ToDを生成する。
具体的には、メッセージ復号部44は、上記の予測を次のようにして行う。
すなわち、メッセージ復号部44は、4つのローカル時刻t1〜t4の差分Δ1〜Δ3を算出し、それらの差分を用いて同期イベントメッセージFmのロスを判定する。
クロック復元部41が生成するローカルクロックは、下りフレームのプリアンブルから再生した伝送クロックを分周したものであるから、周波数は既知でかつ安定している。このため、期待されるローカル時刻の差分Δ1〜Δ3も事前に決定することができる。
ここで、ローカル時刻の差分Δ1〜Δ3の下限値(閾値)をΔminとし、上限値(閾値)をΔmaxとすると、メッセージ復号部44は、上限値Δmaxを超えたΔm (図8の例ではm=1)があった場合に、同期イベントメッセージFmのロスが発生したと判定する。
また、メッセージ生成部32は、次の不等式を満たす「n」を探索することにより、メッセージFmが抜けた回数を予測する。なお、次の不等式において、メッセージFmが抜けた回数は(n−1)であり、図8の例ではn=2となる。
Δmin <(Δm)/n< Δmax ただし、n=2,3,4……
そして、図8に示すように、最新の同期イベントメッセージFm以外でロスが発生した場合は、メッセージ復号部44は、過去4回分のローカル時刻t1〜t4から期待される受信周期Δexpectを最新のローカル時刻t4に加算することにより、そのローカル時刻t4の次に到来する同期イベントメッセージFmの予測到着時刻texpectを求める。
Δexpectとしては、例えば過去のΔ1〜Δ3の平均値を採用することができる。この場合のΔexpectを数式で記述すると、次式となる。
Δexpect = (Δ1/2 + Δ2 + Δ3)/3
なお、上式において、Δ1を2で除しているのは、Δ1では1回分の抜けが発生しているからである。
そして、メッセージ復号部44は、Δexpectを同期系のシステム時刻の単位ドメインに変換した値を、最新のシステム時刻Tn+4に加算することにより、そのTn+4 の次の予測システム時刻Texpectを求める。
また、メッセージ復号部44は、ローカル時刻 に基づく予測到着時刻texpect に、システム時刻の値がTexpectである同期イベントメッセージFmを受信したものとして、1PPS/ToDを生成し、生成した1PPS/ToDを基地局装置5に提供する。
なお、最新のローカル時刻t4に相当する同期イベントメッセージFmが抜けている場合の処理は、上述の実施形態の場合(図6の場合)と同様である。
すなわち、この場合、メッセージ復号部44は、ローカル時刻t4と現在時刻tnow との差分Δ4が、Δ4>Δmaxとなった場合に、最新の同期イベントメッセージFmがロスしたと判定し、前回の処理で決定した予測到着時刻texpect(=tlast)に対して、今回の処理で求めたΔexpectを加算することにより、tlastの次に到来する同期イベントメッセージFmの予測到着時刻texpectを求める。
また、t4に対応する最新の同期イベントメッセージFmがロスした場合は、メッセージ復号部44は、Δexpectを同期系のシステム時刻の単位ドメインに変換した値を、最新のシステム時刻Texpect(=Tlast)に加算することにより、そのTlastの次の予測システム時刻Texpectを求める。
〔ONUの効果〕
以上の通り、第1の変形例に係るONU4によれば、PONインタフェース24のメッセージ復号部44が、記憶した複数の同期イベントメッセージFmに含まれる時刻値とその受信時刻t1〜t4とに基づいて、次回のサイクルの発生時点texpectとこれに対応する次回の時刻値Texpectを求め、求めた時刻値TexpectをToDとして次回のサイクルの発生時点texpectに出力して、1PPS/ToDを生成する。
このため、OLT3から受信する同期イベントメッセージFmがすべて揃っていなくても、そのメッセージFmと同じ時刻値Texpectを含む1PPS/ToDを、正常なサイクルで出力することができる。
従って、同期イベントメッセージFmに抜けが発生しても、正常なサイクル及び時刻値の1PPS/ToDを配下の基地局装置5に提供でき、そのメッセージFmが抜けに伴うONU4や基地局装置5の時刻同期精度の低下を未然に防止することができる。
また、第1の変形例では、OLT3での同期イベントメッセージFmの生成の失敗をONU4がカバーするので、OLT3が取得する1PPS/ToDの抜けによって同期イベントメッセージFmに抜けが発生した場合だけでなく、キャリア網2の伝送路(PONの場合は光ファイバ)における下りフレームのロスによって同期イベントメッセージFmに抜けが発生した場合でも、ONU4やこれに繋がる基地局装置5などの外部装置の時刻同期精度の低下を防止できるという利点もある。
〔第2の変形例〕
上述の実施形態では、OLT3が1PPS/ToDの抜けをカバーして正常な同期イベントメッセージFmを生成し、上述の第1の変形例では、ONU4が同期イベントメッセージFmの抜けをカバーして正常な1PPS/ToDを生成することにしているが、これらの実装の双方を採用することにしてもよい。
このようにすれば、キャリア網2に属する各通信ノード4,5についての時刻同期精度をよりいっそう向上させることができる。
〔その他の変形例〕
本発明の権利範囲は、上述の実施形態ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲及びその構成と均等な範囲内のすべての変更が含まれる。
例えば、上述の実施形態では、GPS受信機7A,7Bとクロックボード11A,11Bがそれぞれ2つある冗長構成の場合を例示したが、これらの各部材を1つずつ設けた単独構成を採用してもよい。
また、上述の実施形態において、キャリア網2は、PON以外の有線通信網を採用することができる。
例えば、キャリア網2は、ツリー構造のActiON(Active Optical Network)であってもよいし、同軸ケーブル(Coax)を使用したCDN(Coaxial Distribution Network )やHFC(Hybrid Fiber-Coaxial Network)であってもよい。
1 コアネットワーク
2 PON(キャリア網)
3 OLT(局側装置)
4 ONU(宅側装置)
5 基地局装置
11A クロックボード(入力部)
11B クロックボード(入力部)
14 OSU
20 クロック抽出部
21 PONインタフェース
22 セレクタ
23 セレクタ
24 PONインタフェース
20 時刻生成部
31 信号記憶部(記憶部)
32 メッセージ生成部(情報生成部)
33 光送信部
40 光受信部
41 クロック復元部
42 時刻生成部
43 メッセージ記憶部(記憶部)
44 メッセージ復号部(情報生成部)

Claims (8)

  1. 時刻情報を含むリファレンス信号を所定のサイクルごとに外部から取得し、同じ時刻情報を含む同じサイクルの出力信号を生成して出力する同期維持装置であって、
    過去に取得した複数の前記リファレンス信号に含まれる時刻情報と、前記リファレンス信号の取得時刻とを記憶する記憶部と、
    記憶した複数の時刻情報と取得時刻とに基づいて、次回のサイクルの発生時点とこれに対応する次回の時刻情報を求め、求めた次回の時刻情報を含む前記出力信号を、求めた次回のサイクルの発生時点に出力する情報生成部と、
    を有することを特徴とする同期維持装置。
  2. 前記情報生成部は、隣接する取得時刻の時刻差を用いて、今回のサイクルの発生時点から次回のサイクルの発生時点までの予測時刻差を算出し、
    算出した予測時刻差を今回のサイクルの発生時点に加算して次回のサイクルの発生時点を求め、算出した予測時刻差を今回の時刻情報に加算して次回の時刻情報を求める請求項1に記載の同期維持装置。
  3. 前記リファレンス信号のサイクルに同期する同期クロックを参照して、ローカル時刻を生成する時刻生成部を更に備え、
    前記記憶部は、前記ローカル時刻に従って計時された取得時刻を記憶し、前記情報生成部は、前記ローカル時刻に従って次回のサイクルの発生時点までの予測時刻差を算出する請求項2に記載の同期維持装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の同期維持装置を備えた局側装置であって、
    前記リファレンス信号は、時刻同期網から受信された1PPS/ToDであり、
    前記出力信号は、当該局側装置が配下の宅側装置に送信する下りフレームよりなる同期イベントメッセージであることを特徴とする局側装置。
  5. 別個の受信機から前記1PPS/ToDをそれぞれ取得して前記同期維持装置に入力する入力部を複数備え、
    前記同期維持装置は、複数の前記入力部から入力される前記1PPS/ToDのうちの1つを選択するセレクタを有する請求項4に記載の局側装置。
  6. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の同期維持装置を備えた宅側装置であって、
    前記リファレンス信号は、局側装置が配下の当該宅側装置に送信する下りフレームよりなる同期イベントメッセージであり、
    前記出力信号は、当該宅側装置の配下の外部装置に提供する1PPS/ToDであることを特徴とする宅側装置。
  7. コアネットワークに繋がる複数のキャリア網を備えた通信システムであって、
    前記キャリア網は、時刻情報を含むリファレンス信号を時刻同期網から所定のサイクルごとに取得し、同じ時刻情報を記した同期イベントメッセージを同じサイクルごとに下り送信する局側装置と、前記同期イベントメッセージを用いて前記局側装置と時刻同期を行う宅側装置とを含み、
    前記局側装置及び前記宅側装置のうちの少なくとも一方に、請求項1〜3のいずれか1項に記載の同期維持装置が設けられていることを特徴とする通信システム。
  8. 時刻情報を含むリファレンス信号を所定のサイクルごとに外部から取得するステップと、
    過去に取得した複数の前記リファレンス信号に含まれる時刻情報と、前記リファレンス信号の取得時刻とを記憶するステップと、
    記憶した複数の時刻情報と取得時刻とに基づいて、次回のサイクルの発生時点とこれに対応する次回の時刻情報を求め、求めた次回の時刻情報を含む出力信号を、求めた次回のサイクルの発生時点に出力するステップと、
    を含むことを特徴とする同期時刻の維持方法。
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