JP2014134309A - ランキンサイクル機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】膨張機の故障を防止するランキンサイクル機関を提供することを課題とする。
【解決手段】蒸発器10と、膨張機11と、凝縮器12と、ポンプ13とを備えるランキンサイクル機関1であって、蒸発器10と膨張機11との間に蒸発器10から出た作動媒体を気体と液体に分離する気液分離器14を設け、膨張機11には気液分離器14で分離された気体の作動媒体が供給される構成とし、さらに、蒸発器10とポンプ13との間にエジェクタ15を設け、エジェクタ15には気液分離器14で分離された液体の作動媒体及びポンプ13からの作動媒体が供給されることによって蒸発器10とポンプ13との間に気液分離器14で分離された液体の作動媒体を戻す構成にすると好適である。
【選択図】図1

Description

本発明は、ランキンサイクル機関に関する。
外燃機関は、機関外部の熱源(例えば、車両のエンジンの廃熱)を利用し、作動媒体を蒸発/凝縮させることによって熱源の熱エネルギを運動エネルギに変換する。外燃機関には、作動媒体をポンプで循環させるランキンサイクルによるものがある。外燃機関のランキンサイクルとしては、例えば、特許文献1が知られている。特許文献1には、作動媒体をポンプで内燃機関に圧送し、内燃機関で作動媒体との間で熱交換を行い、熱交換で液体と気体とが気液混合状態となった作動媒体を気液分離器で気体と液体に分離して液体の作動媒体を内燃機関に戻すとともに気体の作動媒体を蒸発器に流入させ、蒸発器で作動媒体を内燃機関の廃熱を利用して加熱し、蒸気状態の作動媒体を作動媒体供給機構によってタービン(膨張機)に導き、タービンで蒸気状態の作動媒体によって回転して運動エネルギを回収し、タービンを通過した作動媒体を凝縮器で凝縮して液体に戻すシステムが開示されている。
特開2012−154262号公報
膨張機がラジアルタービンなどの場合、蒸発器から膨張機に入った作動媒体に液体が残っていると(作動媒体が乾き度100%でないと)、タービン翼の故障原因となるエロージョン(侵食)やコロージョン(腐食)が発生し、タービン翼が故障する場合がある。特許文献1に開示のシステムでは、気液分離器で作動媒体を液体と気体とに分離しているが、この気液分離器は蒸発器の上流側に配置されて蒸発器に入る前に作動媒体を気液分離しているので、蒸発器から出た後の作動媒体が乾き度100%でない可能性がある。
そこで、本発明は、膨張機の故障を防止するランキンサイクル機関を提供することを課題とする。
本発明に係るランキンサイクル機関は、熱源によって作動媒体を蒸発させる蒸発器と、作動媒体からエネルギを回収するための膨張機と、作動媒体を凝縮させる凝縮器と、作動媒体を循環させるポンプとを備えるランキンサイクル機関であって、蒸発器と膨張機との間に設けられ、蒸発器から出た作動媒体を気体と液体に分離する気液分離器を備え、膨張機には、気液分離器で分離された気体の作動媒体が供給されることを特徴とする。
ランキンサイクル機関は、作動媒体をポンプで循環させるランキンサイクルの外燃機関であり、蒸発器、膨張機、凝縮器、ポンプを備えている。蒸発器では、ポンプで作動媒体が圧送されると、その作動媒体を熱源で加熱することによって蒸発して高圧で高温(高エネルギ)の作動媒体とする。膨張機では、高エネルギの作動媒体からエネルギを回収する。凝縮器では、膨張機から出た作動媒体を凝縮して低圧の作動媒体とする。特に、このランキンサイクル機関では、蒸発器と膨張機との間に気液分離器を備えている。気液分離器では、蒸発器から出た作動媒体を液体と気体に分離し、液体を完全に分離して乾き度100%(湿度0%)の作動媒体とする。そして、この気液分離器で分離された乾き度100%の気体の作動媒体は、膨張機に供給される。そのため、膨張機がラジアルタービンなどの場合でも、タービン翼の故障原因となるエロージョンやコロージョンが発生しない。このように、ランキンサイクル機関では、蒸発器と膨張機との間に気液分離器を設け、乾き度100%の気体の作動媒体を膨張機に供給することにより、膨張機においてエロージョンやコロージョンなどの故障原因が発生せず、膨張機の故障を防止することができる。
上記ランキンサイクル機関では、蒸発器とポンプとの間に、気液分離器で分離された液体の作動媒体が戻されると好適である。
気液分離器で分離された液体の作動媒体は、蒸発器から出た作動媒体なので、高圧で高温(高エネルギ)である。したがって、その液体の作動媒体が蒸発器とポンプとの間に戻されて、蒸発器に再び流入すると、蒸発器で液体の作動媒体が持つ高エネルギを再利用できる。その結果、蒸発器での加熱効率(蒸発効率)が向上し、ランキンサイクル機関としてのエネルギ回収効率が向上する。また、蒸発器の効率が向上するので、蒸発器を小型化することも可能である。このように、ランキンサイクル機関では、蒸発器とポンプとの間に気液分離器からの液体の作動媒体を戻すことにより、蒸発器から出た高温の作動媒体から分離された液体の作動媒体の持つエネルギを再利用でき、ランキンサイクル機関の効率を向上させることができる。
上記ランキンサイクル機関では、蒸発器とポンプとの間に設けられたエジェクタを備え、エジェクタには、気液分離器で分離された液体の作動媒体及びポンプからの作動媒体が供給される構成としてもよい。
エジェクタを用いることにより、ポンプからの非常に高圧の作動媒体を利用して気液分離器で分離された液体の作動媒体を引っ張って、蒸発器とポンプとの間に気液分離器からの液体の作動媒体を搬送することができる。このように、ランキンサイクル機関では、蒸発器とポンプとの間にエジェクタを設けることにより、気液分離器からの液体の作動媒体を蒸発器とポンプとの間に戻すのにポンプなどの動力を必要とせず、エネルギを消費しない。
上記ランキンサイクル機関では、ポンプと凝縮器との間に、気液分離器で分離された液体の作動媒体が戻されると好適である。
気液分離器で分離された液体の作動媒体は、上記したように高エネルギである。したがって、その液体の作動媒体がポンプと凝縮器との間に戻されて、ポンプ後に蒸発器に再び流入すると、上記と同様に、蒸発器で液体の作動媒体が持つ高エネルギを再利用できる。また、ポンプと凝縮器との間の作動媒体は低圧であるので、気液分離器で分離された高圧の液体の作動媒体をポンプと凝縮器との間に戻すために、ポンプなどの動力を必要とせず、エネルギを消費しない。このように、ランキンサイクル機関では、ポンプと凝縮器との間に気液分離器からの液体の作動媒体を戻すことにより、液体の作動媒体の持つエネルギを再利用でき、ランキンサイクル機関の効率を向上させることができる。
本発明によれば、蒸発器と膨張機との間に気液分離器を設け、乾き度100%の気体の作動媒体を膨張機に供給することにより、膨張機においてエロージョンやコロージョンなどの故障原因が発生せず、膨張機の故障を防止することができる。
第1の実施の形態に係るランキンサイクル機関の構成図である。 エジェクタの一例を示す側断面図である。 第2の実施の形態に係るランキンサイクル機関の構成図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るランキンサイクル機関の実施の形態を説明する。なお、各図において同一又は相当する要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施の形態にランキンサイクル機関は、廃熱等の機関外部の熱源から熱エネルギを回収する外燃機関であり、例えば、車両に搭載され、車両のエンジンの冷却水あるいは排気ガスを熱源とする。また、本実施の形態にランキンサイクル機関は、ポンプで作動媒体を蒸発器、膨張機、凝縮器の間で循環させるランキンサイクルである。なお、本実施の形態には、2つの実施形態がある。
図1及び図2を参照して、第1の実施の形態に係るランキンサイクル機関1について説明する。図1は、第1の実施の形態に係るランキンサイクル機関の構成図である。図2は、エジェクタの一例を示す側断面図である。なお、図1における矢印は、作動媒体が流れる方向を示している。
ランキンサイクル機関1は、膨張機の故障を防止するために、膨張機に乾き度100%(完全に気体のみ)の作動媒体を供給する。また、ランキンサイクル機関1は、機関としての効率を向上させるために、蒸発器後の液体の作動媒体の持つエネルギを再利用する。ランキンサイクル機関1は、蒸発器10、膨張機11、凝縮器12、ポンプ13、気液分離器14、エジェクタ15、循環路16a〜16f、再循環路17を備えている。
蒸発器10は、エジェクタ15から出た作動媒体が流入すると、回収対象の熱源によって作動媒体を加熱して蒸発(気化)させる。蒸発器10から出た作動媒体は、高圧で高温となっており、非常に高いエネルギを持つ。また、蒸発器10から出た作動媒体は、殆どが蒸発して気体となっているが、液体として残るものもある。蒸発器10と気液分離器14との間には循環路16aが設けられ、蒸発器10から出た作動媒体は循環路16aを通って気液分離器14に流入する。蒸発器10については、周知の一般的な蒸発器を採用することができる。
膨張機11は、気液分離器14から出た高圧で高温の気体の作動媒体が流入すると、気体の作動媒体を膨張させることによって作動媒体が持つエネルギを運動エネルギ(例えば、回転エネルギ)に変換する。膨張機11と凝縮器12との間には循環路16cが設けられ、膨張機11から出た作動媒体は循環路16cを通って凝縮器12に流入する。膨張機11については、周知の一般的な膨張機を採用でき、例えば、ラジアル式のタービンがある。
膨張機11には、発電機3が取り付けられる。発電機3では、膨張機11で変換した運動エネルギを電気エネルギに変換する。この場合、熱源の熱エネルギは、電気エネルギとして回収(発電回生)される。なお、発電機3以外の装置を取り付けて、電気エネルギ以外で回収してもよい。
凝縮器12は、膨張機11から出た気体の作動媒体が流入すると、冷却熱源によって作動媒体を冷却(放熱)して作動媒体を凝縮(液化)させる。凝縮器12から出た作動媒体は、低圧となっている。凝縮器12とポンプ13との間には循環路16dが設けられ、凝縮器12から出た作動媒体は循環路16dを通ってポンプ13に流入する。凝縮器12については、周知の一般的な凝縮器を採用することができる。なお、作動媒体は、種々のものを用いることができ、特に限定しない。
ポンプ13は、凝縮器12から出た作動媒体が流入すると、作動媒体に圧力を与えて送り出す。ポンプ13から出た作動媒体は、非常に高圧である。ポンプ13とエジェクタ15との間には循環路16eが設けられ、ポンプ13から出た作動媒体は循環路16eを通ってエジェクタ15に流入する。ポンプ13については、周知の一般的なポンプを採用することができる。
気液分離器14は、蒸発器10から出た作動媒体が流入すると、作動媒体を液体と気体に分離する。気液分離器14から出た気体の作動媒体及び液体の作動媒体は、蒸発器10後の作動媒体なので、高圧で高温であり、非常に高いエネルギを持つ。気液分離器14と膨張機11との間には循環路16bが設けられ、気液分離器14から出た気体の作動媒体は循環路16bを通って膨張機11に流入する。また、気液分離器14とエジェクタ15との間には再循環路17が設けられ、気液分離器14から出た液体の作動媒体は再循環路17を通ってエジェクタ15に流入する。したがって、この液体の作動媒体については、蒸発器10後に、ポンプ13と蒸発器10の間(ポンプ13の下流側かつ蒸発器10の上流側)に戻されることになる。
気液分離器14については、周知の一般的な気液分離器を採用することができる。例えば、遠心式の気液分離器があり、遠心力で気液分離器の外側に液体が分離され、液体の作動媒体を外側からエジェクタ15に導く。また、圧損式の気液分離器があり、気液分離器内の網にかかった液体が重力で下側に落ちて分離され、液体の作動媒体を下側からエジェクタ15に導く。
気液分離器14からの液体の作動媒体も高圧であるが、ポンプ13からの非常に高圧の作動媒体に比べれば、低圧である。しかしながら、エジェクタ15は、ポンプ13から出た非常に高圧で高速の作動媒体が流入すると、この非常に高圧の作動媒体を利用して気液分離器14から出た液体の作動媒体を引っ張って、作動媒体を蒸発器10に送り込む。このように、エジェクタ15の構造によって、ポンプなどの動力無しで、ポンプ13からの作動媒体の圧力エネルギによって気液分離器14からの液体の作動媒体を引っ張ることができる。エジェクタ15と蒸発器10との間には循環路16fが設けられ、エジェクタ15から出た作動媒体は循環路16fを通って蒸発器10に流入する。
エジェクタ15の構造の一例としては、図2に示すものがある。このエジェクタ15は、中心部に断面円形の第一流路15aと、その第一流路15aの外周面に沿って形成された断面ドーナツ状の第二流路15bとからなる。第一流路15aは、一端部がポンプ13に繋がる循環路16eに接続され、他端部が徐々に細径になって開口している。第二流路15bは、一端部が気液分離器14に繋がる再循環路17に接続され、他端部が徐々に細径になって、蒸発器10に繋がる循環路16fに接続されている。この第一流路15aにポンプ13からの高圧で高速の作動媒体が流れると、気液分離器14から出た液体の作動媒体が引っ張られ、再循環路17を通って第二流路15bに流入する。そして、第一流路15aの作動媒体と第二流路15bの液体の作動媒体が、循環路16fを通って蒸発器10に流入する。このように、ポンプなどの動力無しでも、気液分離器14から出た液体の作動媒体を蒸発器10まで搬送することができる。
上記構成のランキンサイクル機関1の動作について説明する。蒸発器10では、エジェクタ15から作動媒体が送り込まれると、熱源によって作動媒体を加熱して蒸発させる。蒸発器10を出た高温で高圧の作動媒体は、気液分離器14に流入する。気液分離器14では、この作動媒体を気体と液体に分離する。
気液分離器14から出た気体の作動媒体(乾き度100%)は、膨張機11に流入する。膨張機11では、この高温で高圧の気体の作動媒体を膨張させることによって作動媒体が持つエネルギを運動エネルギに変換する。発電機3では、この運動エネルギを電気エネルギに変換し、熱源の熱エネルギを電気エネルギとして回収する。膨張機11を出た作動媒体は、凝縮器12に流入する。凝縮器12では、冷却熱源によって作動媒体を冷却して凝縮させる。凝縮器12を出た作動媒体は、ポンプ13に流入する。ポンプ13では、作動媒体に圧力を与えて送り出す。
ポンプ13から出た非常に高圧の作動媒体は、エジェクタ15に高速で流入する。エジェクタ15では、非常に高圧の作動媒体が流入すると、その圧力エネルギによって気液分離器14から出た液体の作動媒体をエジェクタ15内に引っ張る。これによって、気液分離器14から出た液体の作動媒体は、再循環路17を通って、エジェクタ15内に引き込まれる。そして、エジェクタ15では、ポンプ13からの作動媒体に加えて気液分離器14からの再循環の液体の作動媒体を蒸発器10に高圧で送り込む。したがって、蒸発器10では、蒸発器10から出た高エネルギを持つ液体の作動媒体を再利用することになる。
このランキンサイクル機関1によれば、蒸発器10と膨張機11との間に気液分離器14を設け、乾き度100%(湿度0%)の気体の作動媒体を膨張機11に供給することにより、膨張機11(例えば、ラジアルタービンのタービン翼)においてエロージョンやコロージョンなどの故障原因が発生せず、膨張機11の故障を防止することができる。
また、ランキンサイクル機関1によれば、ポンプ13と蒸発器10との間(ポンプ13の下流側かつ蒸発器10の上流側)に気液分離器14からの液体の作動媒体を戻すことにより、蒸発器10から出た高温の作動媒体から分離された液体の作動媒体の持つエネルギを再利用でき、蒸発器10での加熱効率(蒸発効率)が向上し、ランキンサイクル機関1のエネルギ回収効率を向上させることができる。また、蒸発器10の効率が向上するので、蒸発器10を小型化することも可能である。
さらに、ランキンサイクル機関1によれば、ポンプ13と蒸発器10との間にエジェクタ15を設けることにより、気液分離器14からの液体の作動媒体をポンプ13と蒸発器10との間まで戻すために、ポンプなどの動力を必要とせず、エネルギを消費しない。
図3を参照して、第2の実施の形態に係るランキンサイクル機関2について説明する。図3は、第2の実施の形態に係るランキンサイクル機関の構成図である。なお、図3における矢印は、作動媒体が流れる方向を示している。
ランキンサイクル機関2は、第1の実施の形態に係るランキンサイクル機関1と比較すると、エジェクタを用いないで気液分離器後の液体の作動媒体を再循環させる点が異なる。ランキンサイクル機関2は、蒸発器10、膨張機11、凝縮器12、ポンプ13、気液分離器14、循環路16a〜16c,16g,16h、再循環路18を備えている。
蒸発器10、膨張機11、凝縮器12、ポンプ13、気液分離器14及び循環路16〜16cについては、第1の実施の形態で説明したものと同様のものなので、説明を省略する。
凝縮器12とポンプ13との間には循環路16gが設けられ、凝縮器12から出た作動媒体は循環路16gを通ってポンプ13に流入する。上記したように凝縮器12から出た作動媒体は低圧であるので、凝縮器12から出て循環路16gを流れる作動媒体は低圧である。また、ポンプ13と蒸発器10との間には循環路16hが設けられ、ポンプ13から出た作動媒体は循環路16hを通って蒸発器10に直接流入する。
気液分離器14と循環路16gの任意の箇所との間には再循環路18が設けられ、気液分離器14で分離されて出た液体の作動媒体は再循環路18を通って循環路16gに流入する。したがって、この液体の作動媒体については、蒸発器10後に、凝縮器12とポンプ13との間(凝縮器12の下流側かつポンプ13の上流側であり、蒸発器10の上流側でもある)に戻されることになる。上記したように気液分離器14から出た液体の作動媒体は高圧であるので、再循環路18を流れる液体の作動媒体は高圧である。したがって、気液分離器14から出て再循環路18を流れてきた液体の作動媒体は、凝縮器12からの低圧の作動媒体が流れる循環路16g内に流入することができる。この場合、再循環路18が無い構成の場合よりも、ポンプ13の能力を上げるとよい。
上記構成のランキンサイクル機関2の動作について説明する。蒸発器10、気液分離器14、膨張機11、発電機3、凝縮器12の動作については、第1の実施の形態で説明した動作と同様なので、説明を省略する。
凝縮器12を出た低圧の作動媒体は、循環路16gを流れる。このように循環路16gには凝縮器12からの低圧の作動媒体が流れているので、気液分離器14から出た高圧の液体の作動媒体は、再循環路18を通って、循環路16gに流入する。凝縮器12からの作動媒体に加えて気液分離器14からの液体の作動媒体は、循環路16gを通って、ポンプ13に流入する。ポンプ13では、この作動媒体に圧力を与えて送り出す。ポンプ13から出た非常に高圧の作動媒体は、蒸発器10に高速で流入する。したがって、蒸発器10では、蒸発器10から出た高エネルギを持つ液体の作動媒体を再利用することになる。
このランキンサイクル機関2によれば、第1の実施の形態に係るランキンサイクル機関1と同様に、気液分離器14を設けて乾き度100%の気体の作動媒体を膨張機11に供給することにより、膨張機11の故障原因が発生せず、膨張機11の故障を防止することができる。特に、ランキンサイクル機関2によれば、凝縮器12とポンプ13との間(凝縮器12の下流側かつポンプ13の上流側)に気液分離器14からの液体の作動媒体を戻すことにより、蒸発器10から出た高温の作動媒体から分離された液体の作動媒体の持つエネルギを再利用でき、蒸発器10での加熱効率(蒸発効率)が向上し、ランキンサイクル機関1のエネルギ回収効率を向上させることができる。また、蒸発器10の効率が向上するので、蒸発器10を小型化することも可能である。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されることなく様々な形態で実施される。
例えば、本実施の形態ではランキンサイクル機関を車両に搭載し、車両のエンジンの廃熱を回収する構成を例に示したが、車両以外の内燃機関の廃熱を回収する構成でもよいし、外燃機関単体で構成してもよい。
また、本実施の形態では気液分離器で分離した液体の作動媒体を機関内に戻す構成としたが、分離した液体の作動媒体を機関に戻さないようにしてもよい。
また、本実施の形態では気液分離器からの液体の作動媒体をポンプと蒸発器との間に戻すためにエジェクタを用いる構成としているが、エジェクタを用いないで、ポンプなどの他の手段を用いて戻すようにしてもよい。
1,2…ランキンサイクル機関、3…発電機、10…蒸発器、11…膨張機、12…凝縮器、13…ポンプ、14…気液分離器、15…エジェクタ、15a…第一流路、15b…第二流路、16a,16b,16c,16d,16e,16f,16g,16h…循環路、17,18…再循環路。

Claims (4)

  1. 熱源によって作動媒体を蒸発させる蒸発器と、作動媒体からエネルギを回収するための膨張機と、作動媒体を凝縮させる凝縮器と、作動媒体を循環させるポンプとを備えるランキンサイクル機関であって、
    前記蒸発器と前記膨張機との間に設けられ、前記蒸発器から出た作動媒体を気体と液体に分離する気液分離器を備え、
    前記膨張機には、前記気液分離器で分離された気体の作動媒体が供給されることを特徴とするランキンサイクル機関。
  2. 前記蒸発器と前記ポンプとの間に、前記気液分離器で分離された液体の作動媒体が戻されることを特徴とする請求項1に記載のランキンサイクル機関。
  3. 前記蒸発器と前記ポンプとの間に設けられたエジェクタを備え、
    前記エジェクタには、前記気液分離器で分離された液体の作動媒体及び前記ポンプからの作動媒体が供給されることを特徴とする請求項2に記載のランキンサイクル機関。
  4. 前記ポンプと前記凝縮器との間に、前記気液分離器で分離された液体の作動媒体が戻されることを特徴とする請求項1に記載のランキンサイクル機関。
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