JP2014134109A5 - 密閉型圧縮機およびその製造方法 - Google Patents

Description

前記従来の課題を解決するために本発明の密閉型圧縮機は、ハウジングと、ハウジングの内部に、ステータとロータとからなる電動機部と、電動機部によって駆動される圧縮機構部とを備えた密閉型圧縮機であって、ハウジングの内周の軸方向には段差部が設けられており、段差部にステータの軸方向一端が当接し、ステータの外周部にステータ切り欠き部、ハウジングの内周部にハウジング切り欠き部が設けられており、ステータ切り欠き部とハウジング切り欠き部との間に、熱膨張係数がアルミニウム以上の材質からなるキー部材を有する。

第１の発明に係る密閉型圧縮機は、ハウジングと、ハウジングの内部に、ステータとロータとからなる電動機部と、電動機部によって駆動される圧縮機構部とを備えた密閉型圧縮機であって、ハウジング内周の軸方向に段差部が設けられており、段差部にステータの軸方向一端が当接し、ステータの外周部にステータ切り欠き部、ハウジングの内周部にハウジング切り欠き部が設けられており、ステータ切り欠き部とハウジング切り欠き部との間に、熱膨張係数がアルミニウム以上の材質からなるキー部材を有する。これにより、ハウジングにステータを確実に固定することができるとともに、従来のようにボルトでステータを固定するような必要がないため、その分、ステータやハウジングの小型化を図ることができ、重量の増加やコストアップを抑えた流体機械を得ることができる。

第２の発明は、第１の発明において、ステータが鉄製、ハウジングがアルミニウム製等の様に材質が異なる組み合わせとしたものである。これにより、運転時にハウジング内部の温度や圧力が上昇したとき、ハウジングの内径寸法の変化が大きい場合でも、キー部材をハウジングと同じアルミニウムにすることにより少なくとも１カ所の切り欠き部に締まりしろを有する状態で焼きばめしてあるので、ステータをハウジングに固定保持させておくことができる。

第３の発明は、ハウジングと、ハウジングの内部に、ステータとロータとからなる電動機部と、電動機部によって駆動される圧縮機構部とを備えた密閉型圧縮機の製造方法であって、ハウジングの内周の軸方向に段差部を設ける第１の工程と、ステータの外周部にス
テータ切り欠き部、ハウジングの内周部にハウジング切り欠き部を設ける第２の工程と、ステータ切り欠き部にキー部材を圧入固定する第３の工程と、ハウジング切り欠き部にキー部材を挿入して、焼きばめによりステータとハウジングとを固定する第４の工程と、を含むものである。

第４の発明は、第３の発明の第４の工程において、切り欠き部以外のステータ外周部とハウジング内周部についても焼きばめ固定するものである。

Claims (4)

1. ハウジングと、
   前記ハウジングの内部に、ステータとロータとからなる電動機部と、前記電動機部によって駆動される圧縮機構部とを備えた密閉型圧縮機であって、
   前記ハウジングの内周の軸方向には段差部が設けられており、前記段差部に前記ステータの軸方向一端が当接し、
   前記ステータの外周部にステータ切り欠き部、前記ハウジングの内周部にハウジング切り欠き部が設けられており、
   前記ステータ切り欠き部と前記ハウジング切り欠き部との間に、熱膨張係数がアルミニウム以上の材質からなるキー部材を有する密閉型圧縮機。
2. 前記ハウジングと前記キー部材がアルミニウム製であり、前記ステータが鉄製である請求項１に記載の密閉型圧縮機。
3. ハウジングと、前記ハウジングの内部に、ステータとロータとからなる電動機部と、前記電動機部によって駆動される圧縮機構部とを備えた密閉型圧縮機の製造方法であって、
   前記ハウジングの内周の軸方向に段差部を設ける第１の工程と、
   前記ステータの外周部にステータ切り欠き部、前記ハウジングの内周部にハウジング切り欠き部を設ける第２の工程と、
   前記ステータ切り欠き部にキー部材を圧入固定する第３の工程と、
   前記ハウジング切り欠き部に前記キー部材を挿入して、焼きばめにより前記ステータと前記ハウジングとを固定する第４の工程と、
   を含む、密閉型圧縮機の製造方法。
4. 前記第４の工程において、前記切り欠き部以外の前記ステータ外周部と前記ハウジング内周部についても焼きばめ固定する請求項３に記載の密閉型圧縮機の製造方法。