JP2014134102A - 車両用エンジンのサーモスタット装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用エンジンのサーモスタット装置において、オイルの劣化を抑制しつつ、燃費向上を図るとともに、サーモスタットの応答性を高めることにある。
【解決手段】エンジン(1)の冷機時に、熱膨張体(47)が収縮することにより、温度感知部(49)と遮断弁(58)とがバルブ(46)を閉じる方向に移動して、冷却水通路(30)を閉じるとともにバイパスオイル通路(59)を開く。一方、エンジン(1)の暖機後に、熱膨張体(47)が膨張することにより、温度感知部(49)と遮断弁(58)とがバルブ(46)を開く方向に移動して、冷却水通路(30)を開くとともにバイパスオイル通路(59)を閉じる。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両用エンジンのサーモスタット装置に係り、特にオイルの温度を適正に維持することができる車両用エンジンのサーモスタット装置に関する。
車両のエンジンにおいて、エンジンの各潤滑部にオイルを供給するオイルギャラリをエンジン本体を構成するシリンダブロック及びシリンダヘッドに備えている。
オイルの粘性は、温度が高いほど低いものである。そして、粘性が低いオイルは、エンジンフリクションが低減し、燃費向上に繋がる。
しかし、オイルの粘性は、温度が低い時(冷機時)に、特に高いものである。このため、いかに早くオイルの温度を上げることができるかが、燃費に影響するものである。
このようなオイルの温度を上げる装置としては、以下のような先行技術文献がある。
特開2012−87763号公報
特許文献1に係る排熱回収システムは、オイルの温度を上げるために、排気ガスの熱を冷却水に移すための排気熱回収器と、冷却水の熱をオイルに移すためのオイルウォーマとを備えたものである。
ところが、上記の特許文献1では、排気ガスの熱を冷却水へ移してオイルに戻すと、熱がオイルへ伝わるまでの時間がかかること、及び熱を伝える経路の中における放熱によって熱を失うことにより、オイルの昇温にかかる時間が延び、燃費の悪化に繋がる。また、排気熱回収器、オイルウォーマ等の追加部品を使用することで、冷却水総容量の増加により、冷却水の昇温時間の延長、燃費の悪化、及び、重量、コストの増加という問題があった。
オイルの昇温は、先ず、冷却水の温度を上昇し、冷却水の熱をオイルに伝える構造を採ることが一般的である。しかし、上記の特許文献1に記載のように、排気熱回収器、オイルウォーマという追加部品を使用することが多くなる。この場合、各部品の抱える冷却水量、及び追加経路の冷却水量分の追加により、冷却水総容量が増加すること、冷却経路延長による放熱量の増加により、車両によっては冷却水の昇温時間が長くなるおそれがあり、改善が望まれていた。
そこで、この発明の目的は、オイルの劣化を抑制しつつ、燃費向上を図るとともに、サーモスタットの応答性を高めることができる車両用エンジンのサーモスタット装置を提供することにある。
この発明は、エンジンの各潤滑部にオイルを供給するオイルギャラリをエンジン本体に備え、前記エンジン本体には、一端が排気系に接続されるとともに他端が吸気系に接続される排気ガス還流通路と、内部で冷却水を流通するウォータジャケットと、該ウォータジャケット内の冷却水をラジエータヘ循環する冷却水通路とを形成し、前記エンジンの運転状況に応じて前記冷却水通路を開閉するサーモスタットを前記冷却水通路に設け、前記サーモスタットは、前記冷却水通路内の冷却水を遮断または流通するように開閉動作するバルブと、前記冷却水通路内の冷却水の温度に応じて体積が変化する熱膨張体によって前記バルブを開閉動作するバルブ駆動手段とを備え、該バルブ駆動手段は、前記冷却水通路内に配置されて前記熱膨張体を収納する温度感知部と、該温度感知部に連設されて前記バルブを固定したピストン部とを備えた車両用エンジンのサーモスタット装置において、前記エンジン本体には、前記オイルギャラリの途中で分岐した後で前記オイルギャラリへと再度合流するバイパスオイル通路を設け、該バイパスオイル通路は、前記排気ガス還流通路へ近接して前記排気ガス還流通路の排気ガスの熱を受ける受熱通路部と、該受熱通路部よりもオイル下流側で且つ前記冷却水通路のうち前記サーモスタットのサーモスタット収容部に近接する下流側バイパスオイル通路部とを有し、前記サーモスタットには、前記ピストン部の軸線方向で且つ前記温度感知部に対して前記バルブと反対側で前記温度感知部に連結された遮断弁を設け、前記エンジン本体には、前記サーモスタット収容部と前記下流側バイパスオイル通路部との間を連絡し且つ前記温度感知部及び前記遮断弁がスライド可能に挿入される連通路を形成し、前記エンジンの冷機時に、前記熱膨張体が収縮することにより、前記温度感知部と前記遮断弁とが前記バルブを閉じる方向に移動して前記冷却水通路を閉じるとともに前記バイパスオイル通路を開く一方、前記エンジンの暖機後に、前記熱膨張体が膨張することにより、前記温度感知部と前記遮断弁とが前記バルブを開く方向に移動して前記冷却水通路を開くとともに前記バイパスオイル通路を閉じることを特徴とする。
この発明は、オイルの劣化を抑制しつつ、燃費向上を図るとともに、サーモスタットの応答性を高めることができる。
図1はエンジンの概略正面図である。(実施例) 図2はエンジンの概略側面図である。(実施例) 図3はエンジンの暖機中若しくは冷機時におけるサーモスタット装置及び排気ガス還流通路周辺の断面図である。(実施例) 図4はエンジンの暖機後におけるサーモスタット装置及び排気ガス還流通路周辺の断面図である。(実施例) 図5はサーモスタット装置周辺の拡大断面図である。(実施例) 図6は排気ガス還流通路周辺の拡大断面図である。(実施例)
この発明は、オイルの劣化を抑制しつつ、燃費向上を図るとともに、サーモスタットの応答性を高める目的を、排気熱回収器、オイルウォーマ等の追加部品を使用せずに、排気ガスの熱を直接オイルヘ移す構造によって実現するものである。
図1〜図6は、この発明の実施例を示すものである。
図1、図2に示すように、車両には、横置きで多気筒用(3気筒)のエンジン1が搭載される。このエンジン1は、エンジン本体2を備える。このエンジン本体2は、シリンダブロック3と、このシリンダブロック3上に載置したシリンダヘッド4とから構成される。
シリンダブロック3の下部には、ベアリングキャップ5を介してオイルパン6が取り付けられる。シリンダヘッド4の上部には、カムキャップ7及びシリンダヘッドカバー8が取り付けられる。
シリンダブロック3には、各気筒に対応したシリンダ9が形成されている。
シリンダヘッド4には、シリンダ9内に連通する燃焼室10が各気筒に対して形成されている。
シリンダヘッド4の後部には、吸気系の吸気装置11として、燃焼室10に連通可能な吸気ポート12が形成されているとともに、この吸気ポート12を開閉する吸気弁13が設けられ、さらに、吸気ポート12に連通する吸気通路14を形成する吸気マニホルド15が取り付けられる。
シリンダヘッド4の前部には、排気系の排気装置16として、燃焼室10に連通可能な排気ポート17が形成されているとともに、この排気ポート17を開閉する排気弁18が設けられ、さらに、排気ポート17に連通する排気通路19を形成する排気マニホルド20が取り付けられる。
シリンダブロック3とベアリングキャップ5との間には、クランク軸21が配置されている。このクランク軸21には、コネクティングロッド22を介してシリンダ9内で往復動されるピストン23が連結している。
シリンダヘッド4の上部には、カムキャップ7によって吸気装置11の吸気カム軸24と、排気装置16の排気カム軸25とが配置される。
エンジン本体2を構成するシリンダブロック3とシリンダヘッド4とには、エンジン1の各潤滑部にオイルを供給するオイルギャラリ26が備えられる。
エンジン本体2のシリンダブロック3には、オイルパン6内のオイルをオイルギャラリ26へ送給するオイルポンプ27が取り付けられる。オイルギャラリ26は、シリンダヘッド4に形成したカム軸側オイル通路28に連通している。
エンジン本体2のシリンダヘッド4には、内部で冷却水を流通するウォータジャケット29と、このウォータジャケット29内の冷却水をラジエータヘ循環する冷却水通路30とが形成される。また、シリンダヘッド4には、冷却水通路30に連通して冷却水をラジエータへ導くウォータアウトレットパイプ31が取り付けられる。
また、エンジン本体2のシリンダヘッド4には、排気ガス還流装置の排気ガス還流通路32が形成される。この排気ガス還流通路32は、排気ガスの一部を吸気系に導くものであって、一端が排気装置16の排気マニホルド20に接続するとともに、他端が吸気装置11の吸気マニホルド15に接続する。
冷却水通路30の途中には、サーモスタット装置33を構成するように、エンジン1の運転状況に応じて冷却水通路30を開閉するサーモスタット34が設けられる。
このサーモスタット34は、図5に示すように、冷却水通路30とウォータアウトレットパイプ31とを連通する部位に配置されたサーモスタット収容部(ハウジング)35を備える。
このサーモスタット収容部35は、バルブ座部36と内側収容部37と外側収容部38とから構成される。
バルブ座部36は、シリンダヘッド4の外壁部39にウォータアウトレットパイプ31の取付フランジ40によって固定され、冷却水用開口41を有して円環状に形成されている。内側収容部37は、バルブ座部36に連設され、内側の冷却水通路30内に突出して環状の基部42が冷却水通路30の内周面43に接して配置され、さらに、内側冷却水流通開口44を形成している。外側収容部38は、バルブ座部36に連設され、外側のウォータアウトレットパイプ31内に先細り状に突出して形成され、さらに、外側冷却水流通開口45を形成している。
サーモスタット34は、内側収容部37内で冷却水を遮断または流通するように開閉動作、つまり、バルブ座部36に当接または離間するバルブ46を備える。また、サーモスタット34は、冷却水通路30内の冷却水の温度に応じて体積が変化する熱膨張体(ワックス)47の膨縮によってバルブ46を開閉動作するバルブ駆動手段48を備える。
このバルブ駆動手段48は、冷却水通路30の内側収容部37内に配置されて熱膨張体47を収納する温度感知部(ケース部)49を備える。
また、バルブ駆動手段48には、温度感知部49のウォータアウトレットパイプ31側の側面に連設して外周面にバルブ46を固定したピストン部50が備えられる。バルブ46は、円盤状に形成され、温度感知部49の近傍でピストン部50の外周面に固定される。
このピストン部50には、軸線方向で、温度感知部49内に連通する貫通孔51が形成される。この貫通孔51は、熱膨張体47が膨張したときに、熱膨張体47の一部が侵入するのを許容する。
ピストン部50の先端側は、サーモスタット収容部35の外側収容部38の中央部位に固定された保持部材52によって保持される。この保持部材52は、外側収容部38の中央部位で棒状のピストン部ガイド53の一端側を固定する固定部54と、この固定部54に連設してピストン部50の外周面をスライド可能に保持するシリンダ部55とからなる。ピストン部ガイド53の他端側は、ピストン部50の貫通孔51に摺動可能に挿入され、バルブ座部36付近に配置される。
貫通孔51は、図3に示すように、エンジン1の暖機中若しくは冷機時で熱膨張体47が収縮しているときに、ピストン部ガイド53全体が挿入している状態である一方、図4に示すように、エンジン1の暖機後で熱膨張体47が膨張しているときには、温度感知部49内の熱膨張体47が膨張することから、膨張した熱膨張体47の一部の侵入を許容する。
サーモスタット収容部35の内側収容部37内には、バルブ46をバルブ座部36側へ所定の付勢力で付勢するようにスプリング56が配置される。このスプリング56は、一端が内側収容部37の基部42に当接するとともに、他端がバルブ46に当接して支持されている。
更に、サーモスタット34は、図5に示すように、ピストン部50の軸線方向で且つ温度感知部49に対してバルブ46と反対側で、温度感知部49に連結部57を介して連結された遮断弁58を備える。この遮断弁58は、図3、図4に示すように、熱膨張体47の膨縮に伴って直動するものである。
エンジン本体2のシリンダヘッド4には、図6に示すように、オイルギャラリ26の途中で分岐した後でオイルギャラリ26へと再度合流するバイパスオイル通路59が設けられる。
バイパスオイル通路59は、排気ガス還流通路形成部60で形成された排気ガス還流通路32へ近接して排気ガス還流通路32の排気ガスの熱を受ける受熱通路部61を有する。また、バイパスオイル通路59は、受熱通路部61よりもオイル下流側で且つ冷却水通路30のうちサーモスタット34のサーモスタット収容部35に近接する下流側バイパスオイル通路部62を有する。つまり、バイパスオイル通路59は、シリンダブロック3からシリンダヘッド4へ繋がるオイルギャラリ26から分岐し、排気ガス還流通路32の周辺を通る。受熱通路部61は、図6に示すように、排気ガス還流通路32の外周面を囲むように、環状形状に形成される。
エンジン本体2のシリンダヘッド4には、図5に示すように、連通路63が形成される。この連通路63は、サーモスタット収容部35と下流側バイパスオイル通路部62との間を連絡し且つ温度感知部49及び遮断弁58をスライド可能に挿入させる。このため、サーモスタット収容部35の内側収容部37の基部42の孔部64は、連通路63の直径よりも大きな直径に形成されている。
そして、サーモスタット装置33において、エンジン1の暖機中若しくは冷機時に、図3に示すように、熱膨張体47が収縮することにより、貫通孔51には全体的にピストン部ガイド53が挿入している状態であり、温度感知部49に連設したピストン部50がバルブ46を閉じる方向(外側のウォータアウトレットパイプ31の方向)に移動する。そして、バルブ46をバルブ座部36に当接させて冷却水通路30を閉じるとともに、遮断弁58がバイパスオイル通路59を開くように動作して連通路63内にスライドして挿入する。つまり、エンジン1の冷機時に、排気ガス還流通路32周りにオイルを循環させ、これにより、オイルが排気ガス還流通路32を通過する排気ガスの熱を受け取り、オイルの温度が早期に上昇し、オイル粘度の低下、燃費を向上させる。
一方、サーモスタット装置33において、エンジン1の暖機後に、図4に示すように、熱膨張体47が膨張することにより、膨張した熱膨張体47の一部が貫通孔51内に侵入してピストン部ガイド53の他端側の先端面を押圧する。そして、熱膨張体47の膨張した一部の押圧力がスプリング56の付勢力を超えると、温度感知部49及びピストン部50がスプリング56の付勢力に抗してバルブ46を開く方向(内側のバスパスオイル通路59の方向)へ移動して連通路63内にスライドして挿入し、バルブ46がバルブ座部36から離れて冷却水通路30を開くとともに、遮断弁58がバイパスオイル通路59を閉じる。つまり、エンジン1の暖機が進み、冷却水の温度が目標温度に達すると、サーモスタット34が開動作し、冷却水がラジエータヘと流れ、冷却水の温度を安定させる。また、このとき、サーモスタット34に繋がる遮断弁58がスライドして、遮断弁58がバイパスオイル通路59を遮断する。従って、エンジン1の暖機後には、オイルの循環を遮断し、オイルの温度上昇を抑制し、オイルが高温になり過ぎて劣化するのを防ぐことができる。
以上、この発明の実施例について説明してきたが、上述の実施例の構成を請求項毎に当てはめて説明する。
先ず、請求項1に係る発明では、エンジン本体2には、オイルギャラリ26の途中で分岐した後でオイルギャラリ26へと再度合流するバイパスオイル通路59を設ける。このバイパスオイル通路59は、排気ガス還流通路32へ近接して排気ガス還流通路32の排気ガスの熱を受ける受熱通路部61と、この受熱通路部61よりもオイル下流側で且つ冷却水通路30のうちサーモスタット34のサーモスタット収容部35に近接する下流側バイパスオイル通路部62とを有する。サーモスタット34には、ピストン部50の軸線方向で且つ温度感知部49に対してバルブ46と反対側で温度感知部49に連結された遮断弁58を設けた。エンジン本体2には、サーモスタット収容部35と下流側バイパスオイル通路部62との間を連絡し且つ温度感知部49及び遮断弁58がスライド可能に挿入される連通路63を形成した。そして、エンジン1の冷機時に、熱膨張体47が収縮することにより、温度感知部49と遮断弁58とがバルブ46を閉じる方向に移動して冷却水通路30を閉じるとともにバイパスオイル通路59を開く一方、エンジン1の暖機後に、熱膨張体47が膨張することにより、温度感知部49と遮断弁58とがバルブ46を開く方向に移動して冷却水通路30を開くとともにバイパスオイル通路59を閉じる。
このような構造により、エンジン1の冷機時や暖機中に、サーモスタット34のバルブ46で冷却水通路30を閉じ、且つ遮断弁58でバイパスオイル通路59を開けることで、排気ガス還流通路32から受熱したオイルが下流側バイパスオイル通路部62を経由してオイルギャラリ26と合流する。これによって、エンジン1を流れるオイルの温度を早期に高めることができる。
この結果、早期に冷却水の温度の上昇を達成でき、ラジエータヘと流れる冷却水の温度を安定させることができるとともに、オイルの温度の上昇によってオイルの粘性を低くでき、エンジンフリクションを低減して、燃費を向上させることができる。
さらに、遮断弁58によってバイパスオイル通路59の下流側バイパスオイル通路部62が閉じられるため、排気ガス還流通路32から受熱したオイルがオイルギャラリ26ヘと流れることを防止できる。これによって、エンジン1の各潤滑部へと流れるオイルが高温となったオイルと混ざるのを防止でき、オイルが過剰に高温となって劣化するのを防止でき、各潤滑部の耐久性を高めることができる。
さらに、サーモスタット34に設けた遮断弁58がバイパスオイル通路59を流れるオイルと接しているため、オイルの温度を遮断弁58を介して温度感知部49へと伝達でき、温度感知部49が受ける熱量を増加させることができる。これによって、サーモスタット34のバルブ46を開く際に、熱膨張体47が受ける熱量が増加して、バルブ46の開きの応答性を高めることができ、エンジン本体2の温度上昇を抑えて、燃費の向上を図ることができる。
また、請求項2に係る発明では、受熱通路部61は、排気ガス還流通路32の外周面を囲むように、環状形状に形成された。
このような構造により、バイパスオイル通路59が排気ガス還流通路32に対向するように急激に屈曲させたり、また、全長が長くなったりする必要がなくなり、バイパスオイル通路59を流れるオイルの圧損が増加するのを防止でき、バイパスオイル通路59でのオイルの流れをスムーズにできる。特に、エンジン1の冷機時に、排気ガス還流通路32から受熱したオイルをオイルギャラリ26に流して、オイルギャラリ26を流れるオイルの温度を高めて、暖機時間を短縮でき、燃費の向上に繋げることができる。
また、上記の構造とすることで、受熱通路部61の全長を短縮しつつ、受熱通路部61と排気ガス還流通路32とが対向する面積を増やすことができ、オイルが受ける受熱量を高めることができる。これによって、エンジン1の冷機時や暖機中での、早期でのオイル温度上昇を図ることができる。
更に、上記の請求項1及び請求項に係る発明の構造により、追加部品、冷却経路の延長がないため、冷却水総容量の増加が無く、暖機時間の延長にならない。また、追加部品、冷却経路の延長がないため、重量、コストの増加にならない。
なお、この発明においては、変形例として、例えば、シリンダヘッドにおいて、バイパスオイル通路ではなく、冷却水通路内の冷却水流量を制御することで、排気ガスと冷却水との熱の授受を制御することが可能である。
この発明に係るサーモスタット装置を、各種エンジンに適用可能である。
1 エンジン
2 エンジン本体
3 シリンダブロック
4 シリンダヘッド
11 吸気装置
15 吸気マニホルド
16 排気装置
20 排気マニホルド
26 オイルギャラリ
27 オイルポンプ
29 ウォータジャケット
30 冷却水通路
31 ウォータアウトレットパイプ
32 排気ガス還流通路
33 サーモスタット装置
34 サーモスタット
35 サーモスタット収容部
46 バルブ
47 熱膨張体
48 バルブ駆動手段
49 温度感知部
50 ピストン部
51 貫通孔
53 ピストン部ガイド
55 シリンダ部
57 連結部
58 遮断弁
59 バイパスオイル通路
60 排気ガス還流通路形成部
61 受熱通路部
62 下流側バイパスオイル通路
63 連通路

Claims (2)

  1. エンジンの各潤滑部にオイルを供給するオイルギャラリをエンジン本体に備え、
    前記エンジン本体には、一端が排気系に接続されるとともに他端が吸気系に接続される排気ガス還流通路と、内部で冷却水を流通するウォータジャケットと、該ウォータジャケット内の冷却水をラジエータヘ循環する冷却水通路とを形成し、
    前記エンジンの運転状況に応じて前記冷却水通路を開閉するサーモスタットを前記冷却水通路に設け、
    前記サーモスタットは、前記冷却水通路内の冷却水を遮断または流通するように開閉動作するバルブと、前記冷却水通路内の冷却水の温度に応じて体積が変化する熱膨張体によって前記バルブを開閉動作するバルブ駆動手段とを備え、
    該バルブ駆動手段は、前記冷却水通路内に配置されて前記熱膨張体を収納する温度感知部と、該温度感知部に連設されて前記バルブを固定したピストン部とを備えた車両用エンジンのサーモスタット装置において、
    前記エンジン本体には、前記オイルギャラリの途中で分岐した後で前記オイルギャラリへと再度合流するバイパスオイル通路を設け、
    該バイパスオイル通路は、前記排気ガス還流通路へ近接して前記排気ガス還流通路の排気ガスの熱を受ける受熱通路部と、該受熱通路部よりもオイル下流側で且つ前記冷却水通路のうち前記サーモスタットのサーモスタット収容部に近接する下流側バイパスオイル通路部とを有し、
    前記サーモスタットには、前記ピストン部の軸線方向で且つ前記温度感知部に対して前記バルブと反対側で前記温度感知部に連結された遮断弁を設け、
    前記エンジン本体には、前記サーモスタット収容部と前記下流側バイパスオイル通路部との間を連絡し且つ前記温度感知部及び前記遮断弁がスライド可能に挿入される連通路を形成し、
    前記エンジンの冷機時に、前記熱膨張体が収縮することにより、前記温度感知部と前記遮断弁とが前記バルブを閉じる方向に移動して前記冷却水通路を閉じるとともに前記バイパスオイル通路を開く一方、前記エンジンの暖機後に、前記熱膨張体が膨張することにより、前記温度感知部と前記遮断弁とが前記バルブを開く方向に移動して前記冷却水通路を開くとともに前記バイパスオイル通路を閉じることを特徴とする車両用エンジンのサーモスタット装置。
  2. 前記受熱通路部は、前記排気ガス還流通路の外周面を囲むように、環状形状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両用エンジンのサーモスタット装置。
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