JP2014133965A - ラップネット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】低密度ポリエチレンなどの合成樹脂或いは易分解性樹脂などからなるスリットヤーン、又は、マルチフィラメント糸条を用いて、経編機にて編密度が0.5〜20コース/2.54cm、且つ、編地の長さ方向に連なる編目と隣接する編目との間隔が10cm以下となるように編成し、編成後の編地の長さ方向の引張伸度が40〜150%とする。
【選択図】図1
Description
経編機にて編密度が0.5〜20コース/2.54cm、且つ、編地の長さ方向に連なる編目と隣接する編目との間隔が10cm以下となるように編成し、
編成後の編地の長さ方向の引張伸度が40〜150%であることを特徴とする。
当該スリットヤーンの単糸強度が0.01〜0.03N/デシテックス、且つ、伸度が50〜200%であることを特徴とする。
当該マルチフィラメント糸条の単糸強度が0.01〜0.03N/デシテックス、且つ、伸度が50〜200%であることを特徴とする。
次にこの低延伸の低密度ポリエチレンフィルム(幅:50cm)をスリッターで4.2mm幅のスリットヤーンにスリットした。得られたスリットヤーンの繊度は、500デシテックス(dtex)であった。
得られたスリットヤーンの引張強伸度(引張強さ及び伸び率)、並びに、伸長弾性率(伸長回復率)を測定した。測定値は、
A.引張強伸度(引張強さ及び伸び率):JIS−L1013に準拠
・強度(引張強さ):7.5N/500dtex(0.015N/dtex)
・伸度(伸び率):180.3%
B.伸長弾性率(伸長回復率):JIS−L1013に準拠(50%定伸長×60秒)
・伸長回復率:71.9%
であった。
C.引張強伸度(引張強さ及び伸び率):JIS−L1013に準拠
・強度(引張強さ):10.0N/221dtex(0.45N/dtex)
・伸度(伸び率):26.3%
であった。
ラップネットの編成には、ラッシェル編機を使用し、経糸及び緯糸にいずれも本実施例1の500デシテックス(dtex)のスリットヤーンを使用した。図1に本実施例1のラップネットの編組織の概略図を示す。この編組織は、経糸1で構成された複数のチェーンステッチ(鎖編み)の間を横糸2で連結した構成となっている。本実施例1で編成されたラップネットの編密度は、2コース/2.54cmであって、編地の長さ方向に連なるチェーンステッチと隣接するチェーンステッチとの間隔が2.5cmであった。また、ラップネットの目付は、10g/m2であった。
得られたラップネットについて、編地の長さ方向の1本当たりのチェーンステッチの引張強伸度(引張強さ及び伸び率)を測定した。測定値は、
D.引張強伸度(引張強さ及び伸び率):JIS−L1096(A法)に準拠
・強度(引張強さ):13.7N/1チェーン
・伸度(伸び率):106.9%
であった。
E.引張強伸度(引張強さ及び伸び率):JIS−L1096(A法)に準拠
・強度(引張強さ):50.6N/1チェーン
・伸度(伸び率):22.4%
であった。
このようにして得られた本実施例1のラップネット(幅:1m、目付は、10g/m2)を用いて、実際にラッピングマシンを使用してロールベールのラッピングを行った。その結果、従来のラップネット(高密度ポリエチレン樹脂使用)と同様の高い装置張力にも耐えることができた。更に、従来のラップネットと比較して、装置張力を下げた条件においても正確にラッピングすることができた。
易分解性樹脂を使用し溶融紡糸で36フィラメントのマルチフィラメント糸条を作成した。なお、紡糸時及び紡糸後には必要以上の延伸を行わなかった。得られたマルチフィラメント糸条は、十分な伸縮性を有するものであった。このマルチフィラメント糸条の繊度は、単糸繊度15デシテックス(dtex)、トータル繊度550デシテックス(dtex)であった。
得られたマルチフィラメント糸条の引張強伸度(引張強さ及び伸び率)、並びに、伸長弾性率(伸長回復率)を測定した。測定値は、
A.引張強伸度(引張強さ及び伸び率):JIS−L1013に準拠
・強度(引張強さ):7.8N/550dtex(0.014N/dtex)
・伸度(伸び率):121.1%
B.伸長弾性率(伸長回復率):JIS−L1013に準拠(50%定伸長×60秒)
・伸長回復率:74.6%
であった。
ラップネットの編成は、上記実施例1と同様にして、上記実施例1と同じ編組織及び編密度に編成した。また、ラップネットの目付は、11g/m2であった。
得られたラップネットについて、編地の長さ方向の1本当たりのチェーンステッチの引張強伸度(引張強さ及び伸び率)を測定した。測定値は、
C.引張強伸度(引張強さ及び伸び率):JIS−L1096(A法)に準拠
・強度(引張強さ):14.3N/1チェーン
・伸度(伸び率):71.8%
であった。
本実施例2のラップネットに関して、ラッピングマシンを使用してロールベールのラッピングを行った。その結果、上記実施例1と同様に、装置張力を下げた条件においても正確にラッピングすることができた。また、ラッピング作業の際のラップネットの反末の切断作業に関しても上記実施例1と同様の結果を得た。更に、ラップネットの除去作業に関しても上記実施例1と同様の結果を得た。
(1)上記実施例1及び実施例2においては、ラップネットを構成する合成樹脂として、低密度ポリエチレン樹脂をベースとし、これにセルロースを主体とする微粒子を生分解成分として混練した部分生分解性樹脂を使用したが、これに限るものではなく、ポリ乳酸などの完全生分解性樹脂を使用するようにしてもよい。また、これらの完全生分解性樹脂の生分解を促進するために、更に生分解成分を混練するようにしてもよい。
(2)上記実施例1及び実施例2においては、ラップネットを構成する合成樹脂として、低密度ポリエチレン樹脂をベースとし、これにセルロースを主体とする微粒子を生分解成分として混練した部分生分解性樹脂を使用したが、これに限るものではなく、更に、セルロースの生分解を促進するためにセルロース分解酵素であるセルラーゼを混合するようにしてもよい。
(3)上記実施例1及び実施例2においては、ラップネットを構成する合成樹脂として、部分生分解性樹脂を使用したが、これに限るものではなく、通常の合成樹脂を使用するようにしてもよい。例えば、低密度ポリエチレン樹脂などを使用することにより伸縮性の大きなラップネットを提供することができる。このことにより、ラッピングマシンによるラッピング作業の際には反末の切断作業を容易に行うことができ、また、ロールベールからラップネットを除去する際には除去作業を容易に行うことができる。但し、除去したラップネットの廃棄には従来と同程度の処理を必要とするが、ラップネットの除去作業が容易なことから、干草や藁などの飼料の中に誤ってラップネットの一部が混入することがない。
(4)上記実施例1及び実施例2においては、ラップネットの編組織として、チェーンステッチを採用したが、これに限るものではなく、他の経編組織を採用するようにしてもよい。
(5)上記実施例1及び実施例2においては、ラップネットの編密度として、2コース/2.54cmであって、編地の長さ方向に連なるチェーンステッチと隣接するチェーンステッチとの間隔が2.5cmを採用したが、これに限るものではなく、干草や藁のカット長さに合わせて編地の粗さを調整するようにしてもよい。
(6)上記実施例1及び実施例2においては、ラップネットの目付が10g/m2低度であったが、これに限るものではなく、使用する糸条の強度や伸縮性により適宜調整するようにしてもよい。
(7)上記実施例1及び実施例2においては、チェーンステッチを構成する経糸とチェーンステッチ同士を連結する緯糸とを同じ太さの糸で編成したが、これに限るものではなく、経糸の太さと緯糸の太さとを異なるように編成してもよい。
Claims (7)
- 合成樹脂からなるモノフィラメント糸条、マルチフィラメント糸条及び短繊維紡績糸条の群から選ばれる少なくとも1種の糸条を用いて、
経編機にて編密度が0.5〜20コース/2.54cm、且つ、編地の長さ方向に連なる編目と隣接する編目との間隔が10cm以下となるように編成し、
編成後の編地の長さ方向の引張伸度が40〜150%であることを特徴とするラップネット。 - 前記モノフィラメント糸条は、合成樹脂フィルムをスリットしてなる単糸繊度が300〜1200デシテックスのスリットヤーンであって、
当該スリットヤーンの単糸強度が0.01〜0.03N/デシテックス、且つ、伸度が50〜200%であることを特徴とする請求項1に記載のラップネット。 - 前記マルチフィラメント糸条は、単糸繊度が5〜50デシテックス、トータル繊度が300〜1200デシテックスであって、
当該マルチフィラメント糸条の単糸強度が0.01〜0.03N/デシテックス、且つ、伸度が50〜200%であることを特徴とする請求項1に記載のラップネット。 - 前記合成樹脂は、易分解性樹脂であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のラップネット。
- 前記易分解性樹脂は、合成樹脂成分に生分解成分を混練してなることを特徴とする請求項4に記載のラップネット。
- 前記生分解成分は、天然高分子化合物の群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項5に記載のラップネット。
- 前記合成樹脂或いは前記合成樹脂成分は、低密度ポリエチレンであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のラップネット。
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