JP2014133965A - ラップネット - Google Patents

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Abstract

【課題】運搬・保管に有効なラップネットによるラッピングのメリットを維持し、且つ、ラッピングマシンによるラッピング作業の際には反末の切断作業を容易に行うことができ、また、ロールベールからラップネットを除去する際には除去作業を容易に行うことのできるラップネットを提供する。また、除去したラップネットの廃棄が容易でコストのかからないラップネットを提供する。更に、除去作業で誤って混入したラップネットを家畜が干草や藁と一緒に食べた場合でも、家畜に影響の少ないラップネットを提供する。
【解決手段】低密度ポリエチレンなどの合成樹脂或いは易分解性樹脂などからなるスリットヤーン、又は、マルチフィラメント糸条を用いて、経編機にて編密度が0.5〜20コース/2.54cm、且つ、編地の長さ方向に連なる編目と隣接する編目との間隔が10cm以下となるように編成し、編成後の編地の長さ方向の引張伸度が40〜150%とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、農畜産業で使用されるラップネットに関するものであり、特に、干草や藁などの牧草をロールベールとして保管する際に有効なラップネットに関するものである。
従来から、畜産業においては、夏から秋にかけて収穫した干草や藁などの牧草を乾燥させた乾牧草や、この乾牧草を乳酸発酵させたサイレージを家畜の冬用飼料として保管・活用している。干草や藁などを乾牧草やサイレージにする際には、ロールベーダ―で干草や藁などをロール状に巻込み成形してロールベールを形成し、このロールベールをひもやネット或いはフィルムでラッピングして運搬・保管或いはサイレージ化などの作業を行いやすくする。
ネットでラッピングしたロールベールは、外周をしっかりと固定されるため、周囲は滑らかな表面となる。従って、保管中の雨や雪は、ほとんどロールベールに入り込むことがない。また、地上からの湿気もロールベールの硬い外層、丸い形状のために内部に入り込むことができない。このことから、ネットでラッピングしたロールベールにおいては、干草や藁などの栄養物質には影響がなく、良好な飼料品質が冬中保証される。
下記特許文献1或いは下記特許文献2などに示されるラッピングマシンは、フィルムによるロールベールのラッピングを自動で効率良く行うための装置である。一方、ネットによるラッピングにおいても、これらのラッピングマシンが使用される。
特開平6−70631号公報 特許第3801618号
ところで、上記特許文献1或いは上記特許文献2などのラッピングマシンで使用されるラップネットには、合成樹脂からなるものが採用されている。例えば、経済性などの点から、合成樹脂フィルムを細長く裁断したスリットヤーンで編成されたラップネットなどが使用されている。これらのスリットヤーンは、ラップネットの物性(特に強度)を維持するため延伸された合成樹脂フィルムから形成されており、そのためラップネットの伸度は小さなものである。
従って、上述のようにラッピングマシンでロールベールにラッピングする際には、大きな張力をかけてラッピングしなければならない。また、ラッピングマシンによるラッピング作業中に、1つのロールベールのラッピングが完了し、次のロールベールのラッピングに移行する際には、ラップネットの反末を装置上で切断する。このとき、ラップネットには大きな張力がかかっており、また、その伸度が小さいことから、反末の切断がスムーズに行えず、反末が装置に絡みつき作業が継続できなくなるという問題があった。
また、従来のラップネットに大きな張力をかけてラッピングされたロールベールの外周は、硬くしっかりと固定される。このように、運搬・保管に有効なラップネットによるラッピングであっても、その後にロールベールを飼料として利用する際には、ラップネットを切断・除去して干草や藁などを解きほぐす作業を行う。その際に、ラップネット自身の伸度が小さく、且つ、大きな張力で巻き付いているため、ラップネットの除去作業が難しいという問題があった。特に、冬場にはロールベールの表面が凍っていることもあり、除去作業がより難しくなるということも問題であった。
また、除去作業の難しさから、除去したラップネットの一部が家畜用飼料の中に混入するという問題があった。このように、家畜用飼料の中にラップネットの一部が混入すると、家畜が干草や藁と一緒に合成樹脂製のラップネットを食べてしまい、家畜が病気になり或いは死んでしまうという問題があった。
更に、除去したラップネットは合成樹脂からなるものであり、その廃棄には大きなコストがかかるという問題もあった。
そこで、本発明は、以上のようなことに対処して、運搬・保管に有効なラップネットによるラッピングのメリットを維持し、且つ、ラッピングマシンによるラッピング作業の際には反末の切断作業を容易に行うことができ、また、ロールベールからラップネットを除去する際には除去作業を容易に行うことができるラップネットを提供することを目的とする。また、本発明は、除去したラップネットの廃棄が容易でコストのかからないラップネットを提供することを目的とする。更に、本発明は、除去作業で誤って混入したラップネットを家畜が干草や藁と一緒に食べた場合でも、家畜に影響の少ないラップネットを提供することを目的とする。
上記課題の解決にあたり、本発明者らは、鋭意研究の結果、ラップネットの素材と編成とを検討することで上記目的を達成できることを見出し本発明の完成に至った。
即ち、本発明に係るラップネットは、請求項1の記載によると、合成樹脂からなるモノフィラメント糸条、マルチフィラメント糸条及び短繊維紡績糸条の群から選ばれる少なくとも1種の糸条を用いて、
経編機にて編密度が0.5〜20コース/2.54cm、且つ、編地の長さ方向に連なる編目と隣接する編目との間隔が10cm以下となるように編成し、
編成後の編地の長さ方向の引張伸度が40〜150%であることを特徴とする。
また、本発明は、請求項2の記載によると、請求項1に記載のラップネットであって、前記モノフィラメント糸条は、合成樹脂フィルムをスリットしてなる単糸繊度が300〜1200デシテックスのスリットヤーンであって、
当該スリットヤーンの単糸強度が0.01〜0.03N/デシテックス、且つ、伸度が50〜200%であることを特徴とする。
また、本発明は、請求項3の記載によると、請求項1に記載のラップネットであって、前記マルチフィラメント糸条は、単糸繊度が5〜50デシテックス、トータル繊度が300〜1200デシテックスであって、
当該マルチフィラメント糸条の単糸強度が0.01〜0.03N/デシテックス、且つ、伸度が50〜200%であることを特徴とする。
また、本発明は、請求項4の記載によると、請求項1〜3のいずれか1つに記載のラップネットであって、前記合成樹脂は、易分解性樹脂であることを特徴とする。
また、本発明は、請求項5の記載によると、請求項4に記載のラップネットであって、前記易分解性樹脂は、合成樹脂成分に生分解成分を混練してなることを特徴とする。
また、本発明は、請求項6の記載によると、請求項5に記載のラップネットであって、前記生分解成分は、天然高分子化合物の群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする。
また、本発明は、請求項7の記載によると、請求項1〜6のいずれか1つに記載のラップネットであって、前記合成樹脂或いは前記合成樹脂成分は、低密度ポリエチレンであることを特徴とする。
上記構成によれば、本発明に係るラップネットは、合成樹脂からなるモノフィラメント糸条、マルチフィラメント糸条及び短繊維紡績糸条の群から選ばれる少なくとも1種の糸条を用いて経編機にて編成された経編ネットである。また、このラップネットは、編密度が0.5〜20コース/2.54cm、且つ、編地の長さ方向に連なる編目と隣接する編目との間隔が10cm以下となるように編成する。
このような経編ネットは、編地の長さ方向の強度を強く維持することができるので、ラッピングマシンで使用する際にも装置の張力にも耐えることができる。また、ラッピング後のロールベールの外周をしっかりと固定することができる。このことにより、本発明に係るラップネットは、従来のラップネットと同様に、運搬・保管に有効なラップネットによるラッピングのメリットを維持することができる。
また、上記構成によれば、編成後の編地の長さ方向の引張伸度が40〜150%である。このことにより、ラッピングマシンでロールベールにラッピングする際の張力を従来よりも小さくすることができる。また、ラッピングマシンによるラッピング作業の際には反末の切断作業を容易に行うことができる。更に、ラップネットを切断・除去して干草や藁などを解きほぐす作業の際に、ラップネットの伸度が大きいことにより、ラップネット自身が伸縮して除去作業を容易にする。また、冬場にロールベールの表面が凍っている場合でも、ラップネット自身が伸縮して除去作業を容易にする。このように除去作業が容易となることにより、除去したラップネットの一部が誤って家畜用飼料の中に混入することがなくなる。
また、上記構成によれば、本発明に係るラップネットを構成する糸条は、一定の強度と伸度を有するスリットヤーン或いはマルチフィラメントであってもよい。これらの糸条を使用することにより、ラップネット自身の伸縮性が良好となり除去作業を容易にする。
また、上記構成によれば、本発明に係るラップネットを構成する合成樹脂は、易分解性樹脂であってもよい。このように易分解性樹脂を使用することにより、除去したラップネットの廃棄が容易になり、低コストで処分することができる。
また、ラップネットに易分解性樹脂を使用することにより、仮に除去したラップネットの一部が誤って家畜用飼料の中に混入し家畜が食べた場合でも、易分解性樹脂は家畜の体内である程度分解し、家畜が病気になることもない。
よって、本発明によれば、運搬・保管に有効なラップネットによるラッピングのメリットを維持し、且つ、ラッピングマシンによるラッピング作業の際には反末の切断作業を容易に行うことができ、また、ロールベールからラップネットを除去する際には除去作業を容易に行うことのできるラップネットを提供することができる。また、本発明は、除去したラップネットの廃棄が容易でコストのかからないラップネットを提供することができる。更に、本発明は、除去作業で誤って混入したラップネットを家畜が干草や藁と一緒に食べた場合でも、家畜に影響の少ないラップネットを提供することができる。
本発明に係るラップネットの実施例1の編組織を示す概略図である。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明に係るラップネットは、合成樹脂からなるモノフィラメント糸条、マルチフィラメント糸条及び短繊維紡績糸条の群から選ばれる少なくとも1種の糸条を用いて、所定の編密度に経編機にて編成される。つまり、本発明に係るラップネットは、使用される合成樹脂と、使用される糸条の物性と、経編という編成組織との相乗効果を利用することを特徴とする。
まず、ラップネットを構成する合成樹脂について説明する。本発明において、合成樹脂には、通常の合成樹脂の他に易分解性樹脂を含むことができる。本発明に使用される通常の合成樹脂としては、特に限定するものではないが、一般にフィルム或いは繊維として使用され、且つ、汎用性のある樹脂が好ましく、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、低密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂などが挙げられる。
従来のラップネットにおいては、物性(特に強度)及び経済性の点から農畜産分野でよく使用される高密度ポリエチレン樹脂が使用されている。これに対して、本発明においては、上記各樹脂の中でも、特に物性(特に伸縮性)及び経済性の点から低密度ポリエチレン樹脂を使用することが好ましい。ここで、低密度ポリエチレン樹脂には、通常の高圧重合法による低密度ポリエチレン(LDPE)或いはエチレンと他のα−オレフィンとの共重合物である直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)のいずれをも使用することができる。
低密度ポリエチレン樹脂は、一般に重合度が低く、且つ、結晶化度が低いことから強度の点では高密度ポリエチレン樹脂に劣るが、逆に、結晶化度が低いので伸度の大きな糸条を形成することができる。このことにより、ラップネットに編成された場合には、ある程度の強度を維持しながら従来にない伸縮性の大きなラップネットを構成することができる。
一方、本発明において、易分解性樹脂とは、使用中は従来の樹脂と同程度の物性・機能を保ちながら、使用後に廃棄された場合に外部要因により容易に低分子化合物に分解され、その後も徐々に分解されていく樹脂をいう。この外部要因として、自然界に存在する微生物の働きによって分解される樹脂を生分解性樹脂ともいう。
ここで、易分解性樹脂のうち生分解性樹脂について説明する。生分解性樹脂は、完全生分解性樹脂と部分生分解性樹脂とに分けることができる。完全生分解性樹脂とは、微生物の働きによって分解し、最終的には水と二酸化炭素に分解される樹脂をいう。
完全生分解性樹脂としては、例えば、ポリカプロラクトン、ポリエチレンサクシネート、ポリプチレンサクシネートアジペート、ポリプチレンアジペート、ポリプチレンサクシネート、ポリ乳酸、ポリラクチド酸、ポリグリコール酸、ポリヒドロキシブチレート・バリレート共重合体、アセチルセルロース、ポリビニルアルコールなどを挙げることができる。
これに対して、部分生分解性樹脂とは、そのままでは生分解性を有さない通常の合成樹脂に、微生物の働きによって分解する生分解成分を混練したものである。この部分生分解性樹脂においては、まず、微生物によって生分解成分が分解し、低分子量化された合成樹脂が残留する。この残留した合成樹脂も時間と共に分解されていくものと思われる。
本発明においては、生分解成分としては、微生物の働きによって分解するものであれば、特に限定するものではなく、更に微生物に由来する酵素などの作用で分解するものも含まれる。これらの生分解成分としては、例えば、デンプン、セルロースなどの多糖類、シルク、ウールなどのタンパク質、その他の天然高分子化合物を使用することが好ましい。更に、これらの生分解成分を速やかに分解するために、これらを分解することのできる、アミラーゼ、セルラーゼ或いはプロテアーゼなどの酵素を分解促進物質として添加するようにしてもよい。
部分生分解性樹脂としては、例えば、ポリエチレン系分解性樹脂「デグラレックス」(登録商標、日立化成フィルテック株式会社)などが挙げられる。これによると、生分解成分が分解した後の低分子量化されたポリエチレンが微生物の働きにより最終的には水と二酸化炭素に分解されることが確認されている(日立化成テクニカルレポートNo.45、2005−7)。
更に、本発明における易分解性樹脂として、上述の完全生分解性樹脂に更に生分解成分を混練して分解速度を向上させたものも利用することができる。例えば、生分解性樹脂である脂肪族ポリエステル樹脂に米から成形された所定粒径の固形粒を混合したものが提案されている(特許第4264468号)。
このように、本発明においては、ラップネットの構成樹脂として、通常の合成樹脂の他に、完全生分解性樹脂、完全生分解性樹脂に生分解成分を混練した樹脂、部分生分解性樹脂、部分生分解性樹脂に更に分解促進物質を添加した樹脂などの易分解性樹脂を使用することができる。これらの易分解性樹脂を使用することにより、ラップネットを切断・除去して干草や藁などを解きほぐす作業の後に、除去したラップネットを土中に埋めるなどして廃棄が容易になり、低コストで処分することができる。
また、ラップネットに易分解性樹脂を使用することにより、仮に除去したラップネットの一部が誤って家畜用飼料の中に混入し家畜が食べた場合でも、易分解性樹脂は家畜の体内である程度分解し、残留する樹脂成分も低分子化して微細化することから、家畜の体内から容易に排泄される。また、排泄された残留樹脂も低分子化していることから、その後、生分解され水と二酸化炭素に完全分解されるものと思われる。従って、飼料に混入したラップネットの一部を誤って食べた家畜が病気になることもない。
例えば、部分生分解性樹脂として通常の低密度ポリエチレン樹脂にセルロースなどの生分解成分を混練した樹脂でラップネットを構成する。上述のように、低密度ポリエチレン樹脂は、一般に重合度が低く結晶化度も低い。これに生分解成分を混練した樹脂は、更に結晶化度が小さくなる。また、低密度ポリエチレン樹脂は軟化点が低い。この部分生分解性樹脂からなるラップネットを誤って家畜が食べた場合には、家畜の体内で低密度ポリエチレン樹脂が軟化し、生分解成分が分解されやすくなる。また、家畜はセルロースを分解することができるので、その分解は更に促進される。低密度ポリエチレン樹脂が残留しても、軟化、微細化して家畜の体内から容易に排泄される。
次に、ラップネットを構成する糸条の物性について説明する。本発明において、ラップネットは、モノフィラメント糸条、マルチフィラメント糸条及び短繊維紡績糸条の群から選ばれる少なくとも1種の糸条を用いて編成される。
本発明において、モノフィラメント糸条とは、1本の単糸からなる連続糸であって、このモノフィラメント糸条の断面形状はいかなるものであってもよく、例えば、丸、楕円、三角、正方型、長方型、菱形および繭型などであってもよい。また、モノフィラメント糸条の製造法は、どのようなものであってもよく、例えば、溶融紡糸、湿式紡糸、乾式紡糸、或いは、フィルムを細くスリットしたすスリットヤーンであってもよい。
本発明においては、モノフィラメント糸条として物性及び経済性の点からスリットヤーンであることが好ましい。例えば、上述の合成樹脂として低密度ポリエチレン樹脂、或いは、低密度ポリエチレン樹脂にデンプンやセルロースなどの生分解成分を混練した樹脂を使用する場合には、まず、Tダイ法或いはインフレーション法によりフィルム化する。次に、このフィルムをスリッターで所定に幅にスリットする。このとき、スリットの前後で必要により適宜延伸するようにしてもよい。但し、本発明においては、後述するように、糸条の伸度が要求されるので、必要以上に延伸しないことが好ましい。
本発明においては、ラップネットとしてのラッピング時の強度と、除去作業を容易にする伸縮性とが要求される。従って、使用する合成樹脂の物性によりスリットヤーンの延伸の度合いを調整し、更にスリット幅(スリットヤーンの太さ)を調整する。なお、本発明においては、スリットヤーンの単糸繊度(デシテックス)、及び、引張強伸度(引張強さ及び伸び率)で評価する。この場合には、例えば、JIS−L1013により測定する。
ここで、モノフィラメント糸条がスリットヤーンの場合には、その単糸繊度が300〜1200デシテックスであることが好ましく、500〜1000デシテックスであることがより好ましい。スリットヤーンの単糸繊度が300〜1200デシテックスであることにより、編成後のラップネットの強度、特に、編地の長さ方向の強度を維持することができる。このことにより、ラッピング後のロールベールの外周をしっかりと固定することができ、運搬・保管に有効なラップネットによるラッピングのメリットを維持することができる。
更に、モノフィラメント糸条がスリットヤーンの場合には、その単糸強度が0.01〜0.03N/デシテックスであることが好ましく、0.01〜0.02N/デシテックスであることがより好ましい。また、伸度が50〜200%であることが好ましい。スリットヤーンの単糸強度が0.01〜0.03N/デシテックスであり、且つ、伸度が50〜200%であることにより、編成後のラップネットの強度、特に、編地の長さ方向の強度を維持することができる。このことにより、ラッピング後のロールベールの外周をしっかりと固定することができ、運搬・保管に有効なラップネットによるラッピングのメリットを維持することができる。
なお、スリットヤーンについては、その伸縮性を伸長弾性率(伸長回復率)で評価することもできる。この場合には、例えば、JIS−L1013の50%定伸長法により伸長回復率を測定する。この場合、スリットヤーンの伸長回復率は、50%以上あることが好ましく、70%以上あることがより好ましい。
本発明において、マルチフィラメント糸条とは、複数本のフィラメント単繊維を合糸した連続糸であって、それぞれの単繊維の断面形状はいかなるものであってもよい。また、マルチフィラメント糸条の製造法は、一般的に紡糸法によるものであって、例えば、溶融紡糸、湿式紡糸、乾式紡糸、或いは、海島繊維のように単繊維からなる複合糸を紡糸した後に割繊するようにしてもよい。更に、マルチフィラメント糸条は、無撚りであってもよく、或いは、各単繊維が分繊しないように撚りを掛けておいてもよい。
本発明においては、マルチフィラメント糸条として物性及び経済性の点から溶融紡糸によることが好ましい。例えば、上述の合成樹脂として低密度ポリエチレン樹脂、或いは、低密度ポリエチレン樹脂にデンプンやセルロースなどの生分解成分を混練した樹脂を使用することもできる。また、紡糸時或いは紡糸後にマルチフィラメント糸条を適宜延伸するようにしてもよい。但し、本発明においては、後述するように、糸条の伸度が要求されるので、必要以上に延伸しないことが好ましい。
本発明においては、ラップネットとしてのラッピング時の強度と、除去作業を容易にする伸縮性とが要求される。従って、使用する合成樹脂の物性によりマルチフィラメント糸条の延伸の度合いを調整し、更に単糸繊度とフィラメント数(マルチフィラメント糸条の太さ)を調整する。なお、本発明においては、マルチフィラメント糸条の単糸繊度(デシテックス)、トータル繊度(デシテックス)、及び、引張強伸度(引張強さ及び伸び率)で評価する。この場合には、例えば、JIS−L1013により測定する。
ここで、マルチフィラメント糸条の単糸繊度は5〜50デシテックス、ストータル繊度は300〜1200デシテックスであることが好ましく、また、ストータル繊度は500〜1000デシテックスであることがより好ましい。マルチフィラメント糸条の単糸繊度が5〜50デシテックス、ストータル繊度が300〜1200デシテックスであることにより、編成後のラップネットの強度、特に、編地の長さ方向の強度を維持することができる。このことにより、ラッピング後のロールベールの外周をしっかりと固定することができ、運搬・保管に有効なラップネットによるラッピングのメリットを維持することができる。
更に、マルチフィラメント糸条の単糸強度が0.01〜0.03N/デシテックスであることが好ましく、更に、0.01〜0.02N/デシテックスであることがより好ましい。また、伸度が50〜200%であることが好ましい。マルチフィラメント糸条の単糸強度が0.01〜0.03N/デシテックスであり、且つ、伸度が50〜200%であることにより、編成後のラップネットの強度、特に、編地の長さ方向の強度を維持することができる。このことにより、ラッピング後のロールベールの外周をしっかりと固定することができ、運搬・保管に有効なラップネットによるラッピングのメリットを維持することができる。
なお、マルチフィラメント糸条については、その伸縮性を伸長弾性率(伸長回復率)で評価することもできる。この場合には、例えば、JIS−L1013の50%定伸長法により伸長回復率を測定する。この場合、スリットヤーンの伸長回復率は、50%以上あることが好ましく、70%以上あることがより好ましい。
本発明において、短繊維紡績糸条とは、複数本の短い繊維を平行に並べて撚りによって拘束した連続糸であって、一般に紡績法によって製造される。本発明においては、上述のモノフィラメント糸条或いはマルチフィラメント糸条に替えてこの短繊維紡績糸条を使用するようにしてもよい。その場合には、上述のモノフィラメント糸条或いはマルチフィラメント糸条と同程度に糸条の強度及び伸度を考慮することが必要である。
次に、ラップネットを構成する編成組織について説明する。本発明において、ラップネットは、上述の少なくとも1種の糸条を用いて経編機にて編成される経編ネットである。ここで、経編とは、編地の長さ方向に並列した経糸群が編地の長さ方向に連続して編目(ループ)を形成する編み方であって、一般的に編地の長さ方向の強度が大きいことを特徴とする。
経編の編組織としては、シングルデンビー、シングルコード、シングルアトラス、チェーンステッチ(鎖編み)などの基本組織を基にした各種編組織があり、本発明においては、これらに限定するものではないが、例えば、チェーンステッチに横糸を挿入した編地なども使用される。
また、経編機としては、ラッシェル編機、トリコット編機などがある。本発明においては、どのような編機を使用してもよいが、一般にラッシェル編機を使用することが生産性等の点で好ましい。
また、経編機にて編成される経編ネットの編密度は、0.5〜20コース/2.54cmであることが好ましく、1〜10コース/2.54cmであることがより好ましく、1.5〜3コース/2.54cmであることが更に好ましい。また、編地の長さ方向に連なる編目と隣接する編目との間隔が10cm以下であることが好ましく、5cm以下であることがより好ましい。なお、編目と編目との間隔は、編成する糸条の繊度と強度との関係を調整することにより、ラップネットとしての物性を維持できるものであれば、どのようなものであってもよい。例えば、2.5cm以下から0.5mm程度とすることも可能である。
ラップネットの編密度が0.5〜20コース/2.54cm、且つ、編地の長さ方向に連なる編目と隣接する編目との間隔が10cm以下であることにより、短くカットされた干草や藁などがラップネットの網目から脱落することがなく、且つ、ある程度の粗さを有することから、目付が小さく経済性のよいラップネットを構成することができる。
このようにして編成されたラップネットは、上述した合成樹脂及び糸条の物性と相乗的に作用し、編地の長さ方向の引張伸度が40〜150%であることが好ましく、更に、60〜130%であることがより好ましい。編地の長さ方向の引張伸度が40〜150%であることにより、ラッピングマシンでロールベールにラッピングする際の張力を従来よりも小さくすることができる。また、ラッピングマシンによるラッピング作業の際には反末の切断作業を容易に行うことができる。更に、ラップネットを切断・除去して干草や藁などを解きほぐす作業の際に、ラップネットの伸度が大きくラップネット自身が伸縮して除去作業を容易にする。また、冬場にロールベールの表面が凍っている場合でも、ラップネット自身が伸縮して除去作業を容易にする。このことにより、除去したラップネットの一部が家畜用飼料の中に混入することがなくなる。
次に、実施例により本発明に係るラップネットを具体的に説明する。なお、本発明は、以下の実施例にのみ限定されるものではない。
本実施例1においては、ラップネットを構成する合成樹脂として易分解性樹脂を使用した。具体的には、高圧重合法による低密度ポリエチレン樹脂をベースとし、これにセルロースを主体とする微粒子を生分解成分として混練した。なお、この易分解性樹脂は、インフレーション法によりフィルム化したが、特に強い延伸を加えなかった。これを低延伸の低密度ポリエチレンフィルムと呼ぶ。この低延伸の低密度ポリエチレンフィルムは、十分な伸縮性を有するものであった。
1.スリットヤーンの作成
次にこの低延伸の低密度ポリエチレンフィルム(幅:50cm)をスリッターで4.2mm幅のスリットヤーンにスリットした。得られたスリットヤーンの繊度は、500デシテックス(dtex)であった。
2.スリットヤーンの物性
得られたスリットヤーンの引張強伸度(引張強さ及び伸び率)、並びに、伸長弾性率(伸長回復率)を測定した。測定値は、
A.引張強伸度(引張強さ及び伸び率):JIS−L1013に準拠
・強度(引張強さ):7.5N/500dtex(0.015N/dtex)
・伸度(伸び率):180.3%
B.伸長弾性率(伸長回復率):JIS−L1013に準拠(50%定伸長×60秒)
・伸長回復率:71.9%
であった。
また、比較例として従来のラップネット(高密度ポリエチレン樹脂使用)から使用されているスリットヤーンを解除し、このスリットヤーンの引張強伸度(引張強さ及び伸び率)を測定した。なお、このスリットヤーンの繊度は、221デシテックス(dtex)であった。測定値は、
C.引張強伸度(引張強さ及び伸び率):JIS−L1013に準拠
・強度(引張強さ):10.0N/221dtex(0.45N/dtex)
・伸度(伸び率):26.3%
であった。
3.ラップネットの編成
ラップネットの編成には、ラッシェル編機を使用し、経糸及び緯糸にいずれも本実施例1の500デシテックス(dtex)のスリットヤーンを使用した。図1に本実施例1のラップネットの編組織の概略図を示す。この編組織は、経糸1で構成された複数のチェーンステッチ(鎖編み)の間を横糸2で連結した構成となっている。本実施例1で編成されたラップネットの編密度は、2コース/2.54cmであって、編地の長さ方向に連なるチェーンステッチと隣接するチェーンステッチとの間隔が2.5cmであった。また、ラップネットの目付は、10g/m2であった。
4.ラップネットの物性
得られたラップネットについて、編地の長さ方向の1本当たりのチェーンステッチの引張強伸度(引張強さ及び伸び率)を測定した。測定値は、
D.引張強伸度(引張強さ及び伸び率):JIS−L1096(A法)に準拠
・強度(引張強さ):13.7N/1チェーン
・伸度(伸び率):106.9%
であった。
また、比較例として従来のラップネット(高密度ポリエチレン樹脂使用)について、編地の長さ方向の1本当たりのチェーンステッチの引張強伸度(引張強さ及び伸び率)を測定した。測定値は、
E.引張強伸度(引張強さ及び伸び率):JIS−L1096(A法)に準拠
・強度(引張強さ):50.6N/1チェーン
・伸度(伸び率):22.4%
であった。
5.ラッピングテスト
このようにして得られた本実施例1のラップネット(幅:1m、目付は、10g/m2)を用いて、実際にラッピングマシンを使用してロールベールのラッピングを行った。その結果、従来のラップネット(高密度ポリエチレン樹脂使用)と同様の高い装置張力にも耐えることができた。更に、従来のラップネットと比較して、装置張力を下げた条件においても正確にラッピングすることができた。
これは、本実施例1のラップネットの伸縮性の大きさによるものである。また、ラッピングされたロールベールの表面は、十分に硬くまかれており、実用的に満足するものであった。これらのことにより、従来のラップネットと同様に、運搬・保管に有効なラップネットによるラッピングのメリットを維持することができる。
次に、ラッピングマシンによるラッピング作業の際のラップネットの反末の切断作業を行った。その結果、ラップネットに張力がかかった状態においても反末の切断作業を容易に行うことができた。これは、本実施例1のラップネットの伸縮性の大きさによるものである。このことにより、切断した反末が装置に絡みつくことがなく、ラッピング作業をスムーズに継続することができた。
次に、ラップネットを切断・除去して干草や藁などを解きほぐす作業を行った。従来のラップネットと比較して、ラップネットの伸縮性が大きく、切断・除去の際にラップネット自身が伸縮して除去作業が容易であった。このことにより、除去したラップネットの一部が家畜用飼料の中に混入することがない。
本実施例2においては、ラップネットを構成する合成樹脂として上記実施例1と同様の易分解性樹脂を使用し、マルチフィラメント糸条を作成した。
1.マルチフィラメント糸条の作成
易分解性樹脂を使用し溶融紡糸で36フィラメントのマルチフィラメント糸条を作成した。なお、紡糸時及び紡糸後には必要以上の延伸を行わなかった。得られたマルチフィラメント糸条は、十分な伸縮性を有するものであった。このマルチフィラメント糸条の繊度は、単糸繊度15デシテックス(dtex)、トータル繊度550デシテックス(dtex)であった。
2.マルチフィラメント糸条の物性
得られたマルチフィラメント糸条の引張強伸度(引張強さ及び伸び率)、並びに、伸長弾性率(伸長回復率)を測定した。測定値は、
A.引張強伸度(引張強さ及び伸び率):JIS−L1013に準拠
・強度(引張強さ):7.8N/550dtex(0.014N/dtex)
・伸度(伸び率):121.1%
B.伸長弾性率(伸長回復率):JIS−L1013に準拠(50%定伸長×60秒)
・伸長回復率:74.6%
であった。
3.マルチフィラメント糸条の編成
ラップネットの編成は、上記実施例1と同様にして、上記実施例1と同じ編組織及び編密度に編成した。また、ラップネットの目付は、11g/m2であった。
4.ラップネットの物性
得られたラップネットについて、編地の長さ方向の1本当たりのチェーンステッチの引張強伸度(引張強さ及び伸び率)を測定した。測定値は、
C.引張強伸度(引張強さ及び伸び率):JIS−L1096(A法)に準拠
・強度(引張強さ):14.3N/1チェーン
・伸度(伸び率):71.8%
であった。
5.ラッピングテスト
本実施例2のラップネットに関して、ラッピングマシンを使用してロールベールのラッピングを行った。その結果、上記実施例1と同様に、装置張力を下げた条件においても正確にラッピングすることができた。また、ラッピング作業の際のラップネットの反末の切断作業に関しても上記実施例1と同様の結果を得た。更に、ラップネットの除去作業に関しても上記実施例1と同様の結果を得た。
以上説明したように、本発明によれば、運搬・保管に有効なラップネットによるラッピングのメリットを維持し、且つ、ラッピングマシンによるラッピング作業の際には反末の切断作業を容易に行うことができ、また、ロールベールからラップネットを除去する際には除去作業を容易に行うことのできるラップネットを提供することができる。また、本発明は、除去したラップネットの廃棄が容易でコストのかからないラップネットを提供することができる。更に、本発明は、除去作業で誤って混入したラップネットを家畜が干草や藁と一緒に食べた場合でも、家畜に影響の少ないラップネットを提供することができる。
なお、本発明の実施にあたり、上記各実施例に限らず次のような種々の変形例が挙げられる。
(1)上記実施例1及び実施例2においては、ラップネットを構成する合成樹脂として、低密度ポリエチレン樹脂をベースとし、これにセルロースを主体とする微粒子を生分解成分として混練した部分生分解性樹脂を使用したが、これに限るものではなく、ポリ乳酸などの完全生分解性樹脂を使用するようにしてもよい。また、これらの完全生分解性樹脂の生分解を促進するために、更に生分解成分を混練するようにしてもよい。
(2)上記実施例1及び実施例2においては、ラップネットを構成する合成樹脂として、低密度ポリエチレン樹脂をベースとし、これにセルロースを主体とする微粒子を生分解成分として混練した部分生分解性樹脂を使用したが、これに限るものではなく、更に、セルロースの生分解を促進するためにセルロース分解酵素であるセルラーゼを混合するようにしてもよい。
(3)上記実施例1及び実施例2においては、ラップネットを構成する合成樹脂として、部分生分解性樹脂を使用したが、これに限るものではなく、通常の合成樹脂を使用するようにしてもよい。例えば、低密度ポリエチレン樹脂などを使用することにより伸縮性の大きなラップネットを提供することができる。このことにより、ラッピングマシンによるラッピング作業の際には反末の切断作業を容易に行うことができ、また、ロールベールからラップネットを除去する際には除去作業を容易に行うことができる。但し、除去したラップネットの廃棄には従来と同程度の処理を必要とするが、ラップネットの除去作業が容易なことから、干草や藁などの飼料の中に誤ってラップネットの一部が混入することがない。
(4)上記実施例1及び実施例2においては、ラップネットの編組織として、チェーンステッチを採用したが、これに限るものではなく、他の経編組織を採用するようにしてもよい。
(5)上記実施例1及び実施例2においては、ラップネットの編密度として、2コース/2.54cmであって、編地の長さ方向に連なるチェーンステッチと隣接するチェーンステッチとの間隔が2.5cmを採用したが、これに限るものではなく、干草や藁のカット長さに合わせて編地の粗さを調整するようにしてもよい。
(6)上記実施例1及び実施例2においては、ラップネットの目付が10g/m2低度であったが、これに限るものではなく、使用する糸条の強度や伸縮性により適宜調整するようにしてもよい。
(7)上記実施例1及び実施例2においては、チェーンステッチを構成する経糸とチェーンステッチ同士を連結する緯糸とを同じ太さの糸で編成したが、これに限るものではなく、経糸の太さと緯糸の太さとを異なるように編成してもよい。
1…経糸、2…緯糸。

Claims (7)

  1. 合成樹脂からなるモノフィラメント糸条、マルチフィラメント糸条及び短繊維紡績糸条の群から選ばれる少なくとも1種の糸条を用いて、
    経編機にて編密度が0.5〜20コース/2.54cm、且つ、編地の長さ方向に連なる編目と隣接する編目との間隔が10cm以下となるように編成し、
    編成後の編地の長さ方向の引張伸度が40〜150%であることを特徴とするラップネット。
  2. 前記モノフィラメント糸条は、合成樹脂フィルムをスリットしてなる単糸繊度が300〜1200デシテックスのスリットヤーンであって、
    当該スリットヤーンの単糸強度が0.01〜0.03N/デシテックス、且つ、伸度が50〜200%であることを特徴とする請求項1に記載のラップネット。
  3. 前記マルチフィラメント糸条は、単糸繊度が5〜50デシテックス、トータル繊度が300〜1200デシテックスであって、
    当該マルチフィラメント糸条の単糸強度が0.01〜0.03N/デシテックス、且つ、伸度が50〜200%であることを特徴とする請求項1に記載のラップネット。
  4. 前記合成樹脂は、易分解性樹脂であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のラップネット。
  5. 前記易分解性樹脂は、合成樹脂成分に生分解成分を混練してなることを特徴とする請求項4に記載のラップネット。
  6. 前記生分解成分は、天然高分子化合物の群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項5に記載のラップネット。
  7. 前記合成樹脂或いは前記合成樹脂成分は、低密度ポリエチレンであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のラップネット。
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