JP2014133528A - カバー構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】スピーカの音漏れを抑制するとともに、カバーの形状の劣化を防止できるカバー構造を提供することを目的とする。
【解決手段】カバー構造100は、車両室内のインストルメントパネル104の天面104a内部に設置され車幅方向に沿って隣接するタンク112およびスピーカ114と、インストルメントパネルの天面に取付けられタンクおよびスピーカを上方から覆う樹脂製のカバー106とを備え、タンクは、オイルを収容し上部に開口124aが形成された収容部124と、開口の周囲に設けられたオイル用のゴム製の受け皿128とを有し、カバーは、タンクおよびスピーカに対向する裏面106aに立設された壁部140であって、タンクとスピーカとの間で車両前後方向に延びていて、下端部148が受け皿に接する壁部を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両室内のインストルメントパネルの天面内部に設置され車幅方向に沿って隣接するタンクおよびスピーカを上方から覆うカバーを備えたカバー構造に関するものである。
自動車などの車両は、ブレーキ制御用の作動油(オイル)を所定量収容するブレーキタンク(リザーバタンク)を備えている。リザーバタンクは、例えば点検やオイルの補充がし易いように、軽トラックなどの車両では車両室内のインストルメントパネルの天面内部に設置される場合がある。
このような場合、リザーバタンクは、点検やオイルの補充を行わない通常時には、インストルメントパネルの天面に取付けられるカバーにより覆われている。
特許文献1には、インストルメントパネル内に収納されたリザーバタンクに設置されたキャップが記載されている。このキャップは、リザーバタンクとインストルメントパネルの天面との間に、カップなどを収納できる十分な深さのカップホルダーを有している。
特許文献1では、リザーバタンクのキャップとカップホルダーとを兼用することで、部品点数を削減し、さらにリザーバタンクが配置されたインストルメントパネルの天面のスペースを有効活用できるとしている。
特開平10−44831号公報
ところで、インストルメントパネルの天面内部には、リザーバタンクだけでなくスピーカが設置される場合がある。このような車両では、インストルメントパネルの天面内部でリザーバタンクとスピーカとが車幅方向に沿って隣接することになる。
スピーカは、車室内にオーディオの音を反響させるものであり、一般に、音響効果を考慮して専用のスピーカリッド(カバー)が設けられる。また、リザーバタンクは、上記のように専用カバーで覆われることになる。
このように、インストルメントパネルの天面に、隣接するリザーバタンク、スピーカそれぞれの専用カバーを取付けると、部品点数が増えるだけでなく、これらのカバーを取付けるための構造も複雑になってしまう。
また、カバーは、点検やオイルの補充を行う際、インストルメントパネルの天面から繰り返し取り外される部品である。このため、カバーでは、取り外し作業が繰り返されることで、破損あるいは削れが生じるなど、形状の劣化が懸念される。さらに、スピーカからの音が隣接するリザーバタンク側に漏れてしまい、音響効果が損なわれるという問題もあった。
なお特許文献1に記載の技術は、リザーバタンクに隣接してスピーカを設置することや、キャップの取り外し作業に伴う形状の劣化について、何ら考慮されていない。
本発明は、このような課題に鑑み、スピーカの音漏れを抑制するとともに、カバーの形状の劣化を防止できるカバー構造を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかるカバー構造の代表的な構成は、車両室内のインストルメントパネルの天面内部に設置され車幅方向に沿って隣接するタンクおよびスピーカと、インストルメントパネルの天面に取付けられタンクおよびスピーカを上方から覆う樹脂製のカバーとを備えたカバー構造において、タンクは、オイルを収容し上部に開口が形成された収容部と、開口の周囲に設けられたオイル用のゴム製の受け皿とを有し、カバーは、タンクおよびスピーカに対向する裏面に立設された壁部であって、タンクとスピーカとの間で車両前後方向に延びていて、下端部が受け皿に接する壁部を有することを特徴とする。
上記構成によれば、壁部は、カバーの裏面からタンクの受け皿に至り、さらにタンクとスピーカとの間に位置する。このため、スピーカからの音は、壁部により遮られてスピーカ側からタンク側に漏れ難くなる。したがって、壁部が立設されたカバーによれば、スピーカの音漏れを抑制する遮音性能が高くなり、音響効果が損なわれない。また、カバーは、タンクだけでなくスピーカも覆うため、タンク用の専用カバーおよびスピーカ用の専用カバーが不要となり、部品点数を削減できる。
ここで、カバーは、タンクだけでなくスピーカも覆うことから大型となり、さらに、オイルの補充や点検などの際、インストルメントパネルの天面から取り外される部材である。このため、カバーは、例えば乗員に押されるなどすると、いわゆるべかつきなどが発生し易く、また取り外し作業が繰り返されると、破損や削れが生じる可能性がある。
これに対して、上記構成によれば、壁部が受け皿に接するので、壁部がカバーを支持することなり、カバーのべかつきを防止できる。また、樹脂製の壁部と弾性のあるゴム製の受け皿とが接するので、樹脂製の部品同士が接する場合と異なり、カバーの破損や削れが発生せず、形状の劣化を防止できる。その結果、壁部は、受け皿に対して常に安定した位置関係を保つことができ、インストルメントパネルに対するカバーの位置規制を行うこともできる。
上記のカバーの後部には、凹部が形成されていて、凹部は、カバーの基本面からみて下方に位置する底面と、底面の車両前側から基本面に向かって上方に傾斜する第1傾斜面と、底面の車両後側から基本面に向かって上方に傾斜し、該底面に対する傾斜角が直角または直角に近い角度である第2傾斜面と、を含み、壁部は、その後端で第1傾斜面の裏面に接しているとよい。
このように、第2傾斜面の傾斜角が直角または直角に近い角度であるから、例えば乗員が第2傾斜面に手を押し当てた状態で、手を上方に引き上げることで、インストルメントパネルの天面からカバーを取り外すことができる。すなわち、凹部を取手として使用できる。なお、直角に近い角度としては、例えば、直角に対して±10°程度の範囲が好ましい。また、壁部が第1傾斜面の裏面に接することから、凹部は壁部により補強される。よって、乗員が凹部を用いてカバーの取り外し作業を繰り返した場合であっても、凹部は変形し難くなり、凹部の劣化を抑制できる。
上記のカバーの後部には、凹部が形成されていて、凹部は、カバーの基本面からみて下方に位置する底面と、底面の車両前側から基本面に向かって上方に傾斜する第1傾斜面と、底面の車両後側から基本面に向かって上方に傾斜し基本面に至るまでの間に孔部を有する第2傾斜面と、を含み、壁部は、その後端で第1傾斜面の裏面に接しているとよい。
このように、第2傾斜面に孔部が形成されているので、例えば乗員が孔部に手を入れて凹部を把持できることから、凹部を取手として使用できる。ここで、凹部は孔部を有するために強度が低下していると考えられる。しかし、壁部が第1傾斜面の裏面に接することから、凹部は壁部により補強される。よって、乗員が凹部を把持してカバーの取り外し作業を繰り返した場合であっても、凹部は変形し難くなり、孔部を有する凹部の劣化を抑制できる。
上記のカバーは、カバーをインストルメントパネルに取付ける取付部を前部に有し、壁部は、その前端で取付部に接しているとよい。これにより、カバーは、取付部を介してインストルメントパネルとも構造的な関係を持つ。よって、カバーは、壁部だけでなく強度の高い取付部およびインストルメントパネルによっても補強され、強度を高くできる。また、壁部は、前端で取付部に接し、後端で上記凹部に接している。このため、壁部は、例えば車両前後方向に取付部から凹部まで延びているので、遮音性能をより向上できる。
上記のカバーは、車幅方向に延びていて壁部と交差する複数のリブを有するとよい。これにより、カバーは、壁部に加えて複数のリブにより遮音が可能となるので、遮音性が高くなり、さらに壁部および複数のリブにより補強されるので、強度も高めることが可能となる。
本発明によれば、スピーカの音漏れを抑制するとともに、カバーの形状の劣化を防止できるカバー構造を提供することができる。
本実施形態におけるカバー構造が適用される車両の一部を示す図である。 図1のカバー構造のタンクを示す図である。 図1のカバー構造の内部を示す図である。 図3のカバー構造の側面図である。 図3のカバー構造のカバーの裏面を示す図である。 他のカバーを示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態におけるカバー構造100が適用される車両102の一部を示す図である。図中では、車両102の一部を車内側の斜め上方から車両前側を見た状態を示している。図1(a)は、カバー構造100を含むインストルメントパネル104などの外観を示している。図1(b)は、図1(a)に示す車両102の一部であるA領域の拡大図である。ただし、図1(b)では、インストルメントパネル104に取付けられた図1(a)に示すカバー106を省略して示している。
車両102は、例えばフロントガラス108の前方にエンジンルームが配置されていない軽トラックなどのワンボックス型車両であり、図中にはインストルメントパネル104、フロントガラス108に加えて、車外側に位置するピラー110が示されている。
インストルメントパネル104は、樹脂製の内装部品であり、その天面104aの内部には、図1(b)に示すように、リザーバタンク(以下、タンク112)およびスピーカ114が車幅方向に沿って隣接して設置されている。また、インストルメントパネル104の天面104aの内部には、図1(b)に示すように、車両前側および車両後側で車幅方向に沿って取付孔116a〜116d、118a〜118dが形成されている。
さらに、インストルメントパネル104の天面104aには、図1(a)に示すようにタンク112およびスピーカ114を上方から覆う樹脂製のカバー106が取付けられる。なおカバー106は、その裏面に形成された後述する複数の取付部(図5参照)を、インストルメントパネル104の取付孔116a〜116d、118a〜118dにそれぞれ係合させることで、インストルメントパネル104に取付けられる。
カバー106は、インストルメントパネル104の天面104aに対して取り外し可能となっていて、図1(a)に示す凹部120を有する。乗員などの作業員は、例えば点検やオイルの補充などを行う際に、凹部120を把持してインストルメントパネル104の天面104aからカバーを取り外し、タンク112にアクセスすることが可能となる。すなわち、凹部120は、カバー106の取り外し作業の際、乗員などの作業員により取手として使用されている。また、カバー106は、スピーカ114からの音を車室内に反響させるために、スピーカ114と重なる位置に形成された図1(a)に示す多数のスピーカ用孔122を有している。
以下、図2〜図5を参照して、上記タンク112およびスピーカ114を上方から覆うカバー106を備えたカバー構造100について説明する。図2は、図1のカバー構造100のタンク112を示す図である。
タンク112は、ブレーキ制御用の作動油(オイル)を所定量収容するものであり、図2に示すように、上部に開口124aが形成された収容部124と、収容部124の開口124aを塞ぐ蓋部材126と、パッチ(受け皿128)とを有する。
受け皿128は、樹脂製のカバー106とは異なり弾性のあるゴム製の部材であって、収容部124の開口124aの周囲に設けられている。受け皿128は、図2に示すように、土台部130と縦壁部132とを備える。土台部130は、図2に示すように、上方から見て蓋部材126の周囲を囲むように配置されている。縦壁部132は、土台部130の周囲に沿って立設している。
このため、蓋部材126を取り外してタンク112にオイルを補充する際に、収容部124の開口124aからオイルが飛び散ったとしても、オイルは土台部130に受け止められ、さらに縦壁部132によってせき止められる。このように受け皿128は、例えばオイルの補充の際などにオイルが飛び散ることを防止する。
図3は、図1のカバー構造100の内部を示す図である。図中では上記スピーカ114を省略した状態で、車両後側から車両前側を見たカバー構造100を示している。図4は、図3のカバー構造100の側面図である。図4(a)は、図3の矢印Bに示すようにスピーカ114側からタンク112側を見た状態を示している。図4(b)は、図4(a)に示す領域Cに含まれる凹部120と壁部140との配置関係を模式的に示す図である。図5は、図3のカバー構造100のカバー106の裏面106aを示す図である。なお各図の矢印X、Yは、それぞれ車両前側、車外側を示している。
カバー106は、図3および図4(a)に示すように、タンク112および不図示のスピーカ114を上方から覆うように配置されている。カバー106の裏面106aには、図5に示すように、車両前側および車両後側で車幅方向に沿って複数の取付部134a〜134d、136a〜136dがそれぞれ設けられている。
カバー106は、各取付部134a〜134d、136a〜136dがインストルメントパネル104の上記取付孔116a〜116d、118a〜118dにそれぞれ係合することで、インストルメントパネル104の天面104aに取付けられる。一例として図4(a)に示すように、カバー106の車両前側となる前部106bに形成された取付部134bは、インストルメントパネル104の取付孔116bに係合する。
また、カバー106の裏面106aには、図5に示すように、スピーカ114に対向するように設けられたスピーカ格子138と、図1(a)に示した上記凹部120および上記スピーカ用孔122と、壁部140と、複数のリブ142a〜142cとが形成されている。
凹部120は、図4(a)および図5に示すように、乗員などがアクセスし易いようにカバー106の車両後側となる後部106cに形成されている。また、凹部120は、図4(b)および図5に示すように、カバー106の図4(b)に示す基本面120aからみて下方に位置する底面120bと、第1傾斜面120cと、第2傾斜面120dとを含む。
第1傾斜面120cは、図4(b)に示すように、底面120bの車両前側から基本面120aに向かって上方に傾斜している。第2傾斜面120dは、図4(b)に示すように、底面120bの車両後側から基本面120aに向かって上方に傾斜している。また、第2傾斜面120dは、底面120bから基本面120aに至るまでの間に孔部120eを有する。
壁部140は、図4(a)および図5に示すように車両前後方向に延びる例えばリブ形状を有する。壁部140は、図4(a)および図5に示すように、その車両前側の前端140aで取付部134bに接している。壁部140は、図4(b)および図5に示すように、車両後側の後端140bで凹部120の第1傾斜面120cの裏面に接している。
凹部120は、図4(b)に示すように、例えばカバー106の取り外し作業において、乗員が第2傾斜面120dの孔部120eに手Dを入れることで把持され、取手として使用される。ここで、凹部120は、孔部120eを有するために強度が低下していると考えられる。しかし、壁部140が第1傾斜面120cの裏面に接することから、凹部120は、壁部140により補強されている。
また、壁部140は、図5に示すように、タンク側領域144とスピーカ側領域146との間に位置している。タンク側領域144は、孔部120eが形成された凹部120を含み、タンク112に対向する領域である。スピーカ側領域146は、スピーカ格子138を含み、スピーカ114に対向する領域である。
さらに、壁部140は、図3および図4に示すようにカバー106の裏面106aから立設していて、下端部148が受け皿128の土台部130に当接している。また、複数のリブ142a〜142cは、図5に示すように、車幅方向に延びていて壁部140と交差している。
ここで、カバー106は、タンク112だけでなくスピーカ114も覆うことから車幅方向に延びる大型の部材である。しかも、カバー106は、オイルの補充や点検などを行う度に、インストルメントパネル104の天面104aから取り外される。このため、カバー106は、仮に上記壁部140が存在しない場合、例えば乗員に押されるなどすると、いわゆるべかつきなどが発生したり、また取り外し作業が繰り返されると、破損や削れが生じる可能性がある。さらに、スピーカ114からの音が、タンク側領域144あるいは凹部120の孔部120eから漏れてしまうと、音響効果が損なわれてしまう。
これに対して、本実施形態では、壁部140がカバー106の裏面106aから受け皿128の土台部130に至り、下端部148が土台部130に当接している。さらに、壁部140は、タンク側領域144とスピーカ側領域146との間に位置している。このため、スピーカ114からの音は、壁部140により遮られてスピーカ側領域146からタンク側領域144に漏れ難くなる。
したがって、壁部140が立設されたカバー106で、スピーカ114およびタンク112を上方から覆うことによって、スピーカ114の音漏れを抑制する遮音性能が高くなり、音響効果が損なわれない。また、カバー106は、タンク112だけでなくスピーカ114も覆うことから、タンク専用カバーおよびスピーカ専用カバーを兼用することになり、部品点数を削減できる。
さらに、壁部140は、受け皿128の土台部130に当接することでカバー106を支持するので、カバー106のべかつきを防止できる。また、樹脂製の壁部140と弾性のあるゴム製の受け皿128の土台部130とが接することから、樹脂製の部品同士が接する場合と異なり、カバー106の破損や削れが発生せず、形状の劣化を防止できる。これにより、壁部140は、受け皿128に対して常に安定した位置関係を保つことができ、インストルメントパネル104に対するカバー106の位置規制を行うこともできる。
また、壁部140は、後端140bが凹部120に接しているので、孔部120eにより強度が低くなっている凹部120を補強できる。このため、乗員が凹部120を把持してカバー106の取り外し作業を繰り返した場合であっても、凹部120は変形し難くなり、形状の劣化を抑制できる。
また、カバー106は、壁部140の前端140aが取付部134bに接しているので、取付部134bを介してインストルメントパネル104と構造的な繋がりを持つことになる。このため、カバー106は、壁部140だけでなく強度の高い取付部134bおよびインストルメントパネル104によっても補強され、強度が高くなる。また、壁部140は、車両前後方向に沿って取付部134bから凹部120まで延びた幅の広いリブ形状であり、遮音性能をより向上できる。
また、カバー106の裏面106aには、車幅方向に延びていて壁部140と交差する複数のリブ142a〜142cが立設している。このため、カバー106では、壁部140に加えて複数のリブ142a〜142cによる遮音が可能となり、遮音性がより向上する。さらに、カバー106は、壁部140および複数のリブ142a〜142cにより補強されるので、強度もより高めることが可能となる。
上記実施形態では、カバー106の裏面106aに立設した壁部140をリブ形状としたが、これに限らず、下端部148が受け皿128の土台部130に当接するのであれば、形状を適宜変更してもよい。一例として、壁部140は、図3に示す下端部148をさらに矢印Yに沿う車外側に延長することで、車両前後方向に沿った形状をL字形状としてもよい。このようにすれば、壁部140は、土台部130と当接面を成すことから、カバー106の支持強度をより向上できる。
また、カバー106は、上記壁部140を立設することで支持強度が向上するので、例えばタンク側領域144と重なる意匠面を小物置き用のトレーとして用いてもよい。このようにすれば、カバー106の意匠面を有効活用できる。
また、上記実施形態では、図4(b)および図5に示したように、カバー106の後部106cに凹部120を形成し、カバー106の取り外し作業において凹部120を取手として使用するようにしたが、これに限定されない。以下、図6を参照して説明する。
図6は、他のカバー206を示す図である。カバー206は、図4(b)に示した孔部120eを有する凹部120に代えて、カバー206の後部206cに凹部220を形成した点で、上記カバー106と異なる。
凹部220は、カバー206の基本面220aからみて下方に位置する底面220bと、第1傾斜面220cと、第2傾斜面220dとを含む。第1傾斜面220cは、底面220bの車両前側から基本面220aに向かって上方に傾斜している。
第2傾斜面220dは、底面220bの車両後側から基本面220aに向かって上方に傾斜していて、底面220bに対する傾斜角θが直角または直角に近い角度となっている。また、壁部140は、車両後側の後端140bで凹部220の第1傾斜面220cの裏面に接している。
このように、凹部220は、第2傾斜面220dの傾斜角θが直角または直角に近い角度であるから、例えば図示のように乗員が第2傾斜面220dに手Dを押し当てた状態で、手Dを上方に引き上げることで、カバー206を取り外すことができる。すなわち、凹部220は、上記孔部120eを有していないものの、第2傾斜面220dの傾斜角θを急峻な角度とすることで、取手として使用できる。なお、直角に近い角度としては、例えば、直角に対して±10°程度の範囲が好ましい。
また、壁部140が第1傾斜面220cの裏面に接することから、凹部220は壁部140により補強される。よって、乗員が凹部220を用いてカバー206の取り外し作業を繰り返した場合であっても、凹部220は変形し難くなり、凹部220の劣化を抑制できる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、車両室内のインストルメントパネルの天面内部に設置され車幅方向に沿って隣接するタンクおよびスピーカを上方から覆うカバーを備えたカバー構造に利用することができる。
100…カバー構造、102…車両、104…インストルメントパネル、104a…天面、106、206…カバー、106a…裏面、106b…前部、106c、206c…後部、108…フロントガラス、110…ピラー、112…タンク、114…スピーカ、116a〜116b、118a〜118b…取付孔、120、220…凹部、120a、220a…基本面、120b、220b…底面、120c、220c…第1傾斜面、120d、220d…第2傾斜面、120e…孔部、122…スピーカ用孔、124…収容部、124a…開口、126…蓋部材、128…受け皿、130…土台部、132…縦壁部、134a〜134b、136a〜136b…取付孔、138…スピーカ格子、140…壁部、140a…前端、140b…後端、142a〜142c…リブ、144…タンク側領域、146…スピーカ側領域、148…下端部

Claims (5)

  1. 車両室内のインストルメントパネルの天面内部に設置され車幅方向に沿って隣接するタンクおよびスピーカと、前記インストルメントパネルの天面に取付けられ該タンクおよび該スピーカを上方から覆う樹脂製のカバーとを備えたカバー構造において、
    前記タンクは、
    オイルを収容し上部に開口が形成された収容部と、
    前記開口の周囲に設けられたオイル用のゴム製の受け皿とを有し、
    前記カバーは、
    前記タンクおよび前記スピーカに対向する裏面に立設された壁部であって、前記タンクと前記スピーカとの間で車両前後方向に延びていて、下端部が前記受け皿に接する壁部を有することを特徴とするカバー構造。
  2. 前記カバーの後部には、凹部が形成されていて、
    前記凹部は、
    前記カバーの基本面からみて下方に位置する底面と、
    前記底面の車両前側から前記基本面に向かって上方に傾斜する第1傾斜面と、
    前記底面の車両後側から前記基本面に向かって上方に傾斜し、該底面に対する傾斜角が直角または直角に近い角度である第2傾斜面と、を含み、
    前記壁部は、その後端で前記第1傾斜面の裏面に接していることを特徴とする請求項1に記載のカバー構造。
  3. 前記カバーの後部には、凹部が形成されていて、
    前記凹部は、
    前記カバーの基本面からみて下方に位置する底面と、
    前記底面の車両前側から前記基本面に向かって上方に傾斜する第1傾斜面と、
    前記底面の車両後側から前記基本面に向かって上方に傾斜し該基本面に至るまでの間に孔部を有する第2傾斜面と、を含み、
    前記壁部は、その後端で前記第1傾斜面の裏面に接していることを特徴とする請求項1に記載のカバー構造。
  4. 前記カバーは、該カバーを前記インストルメントパネルに取付ける取付部を前部に有し、
    前記壁部は、その前端で前記取付部に接していることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のカバー構造。
  5. 前記カバーは、車幅方向に延びていて前記壁部と交差する複数のリブを有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のカバー構造。
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