JP2014131374A - 系統接続制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】誤動作の発生を抑止した系統接続制御装置を提供する。
【解決手段】系統接続制御装置10Aは、直流電源Eと並列に接続された入力コンデンサCiと、入力コンデンサCiの充電及び放電を制御するスイッチングユニットSW1と、入力コンデンサCiと直流電源Eから負荷Rl側への電流の導通と遮断を制御するスイッチングユニットSW2と、還流ダイオードDbと、負荷Rl側へ流れる電流を限流する限流リアクトルLfと、直流電源Eと並列に接続された出力コンデンサCoと、半導体スイッチQiと半導体スイッチQ1のそれぞれの導通と遮断を制御するとともに、半導体スイッチQ1の導通と遮断を周期的に切り替える制御を行う制御ユニットCUと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、系統接続制御装置に関する。
直流給電システムにおいて、1又は複数の直流電源から1又は複数の負荷に対して供給される電力の供給経路を動的に制御することが考えられている。ここで、電力の供給経路を動的に変更し、また、一の系で発生した過電圧や過電流から他の系を保護するために、遮断機能を有する系統接続制御装置が必要となる。例えば下記特許文献1には、直流給電システムおいて、所定の電流値が検出された場合に電流を遮断する遮断装置について開示されている。
特開2012−4870号公報
負荷の起動時や負荷変動時にも過電流が発生することがあるが、従来技術においては、こうした事故ではない場合にも電力供給が遮断されてしまうことがある。
本発明の目的は、誤動作の発生を抑止した系統接続制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る系統接続制御装置は、直流電源の正極と負荷を接続する往路配線と、前記直流電源の負極と前記負荷を接続する復路配線にそれぞれ接続し、前記直流電源から前記負荷との接続を制御する系統接続制御装置であって、前記直流電源と並列に接続された第1のコンデンサと、前記第1のコンデンサの充電及び放電を制御する、第1の半導体素子を備えた第1のスイッチングユニットと、前記往路配線に設けられ、前記第1のコンデンサと前記直流電源との少なくとも一方から前記負荷側への電流の導通と遮断を制御する、第2の半導体素子を備えた第2のスイッチングユニットと、前記第2のスイッチングユニットよりも前記負荷側において、前記復路配線と前記往路配線とを接続する配線に設けられた還流ダイオードと、前記還流ダイオードよりも前記負荷側において前記往路配線に設けられた、前記負荷側へ流れる電流を限流する限流リアクトルと、前記限流リアクトルよりも前記負荷側において、前記直流電源と並列に接続された第2のコンデンサと、前記第1の半導体素子と前記第2の半導体素子のそれぞれの導通と遮断を制御するとともに、前記第2の半導体素子の導通と遮断を周期的に切り替える制御を行う制御ユニットと、を備えることを特徴とする系統接続制御装置である。
本発明の一態様では、前記系統接続制御装置において、前記第1の半導体素子が寄生ダイオードを有さない場合には、前記第1のスイッチングユニットは、前記第1の半導体素子と、前記第1の半導体素子と並列に接続された第1のダイオードと、前記第1の半導体素子と前記第1のダイオードとの並列接続体と、並列に接続された第1の抵抗と、を備えることとしてよい。
本発明の一態様では、前記系統接続制御装置において、前記第2の半導体素子が寄生ダイオードを有さない場合には、前記第2のスイッチングユニットは、前記第2の半導体素子と、前記第2の半導体素子と並列に接続された第2のダイオードと、を備えることとしてよい。
本発明の一態様では、前記制御ユニットは、前記第2のコンデンサの電圧が上昇する場合に、前記第2の半導体素子の導通と遮断を、設定されたスイッチング周期で切り替える第1制御手段を備えることとしてよい。
本発明の一態様では、前記第1制御手段は、前記第2のコンデンサの電圧の上昇率が閾値以上である場合には、前記スイッチング周期におけるデューティ比を小さくすることとしてよい。
本発明の一態様では、前記第1制御手段は、前記第2のコンデンサの電圧の変化率が所定値以下となるか、又は前記第2のコンデンサの電圧の値が所定の電圧値以上となった場合に、前記第2の半導体素子の導通と遮断の切り替えを停止することとしてよい。
本発明の一態様では、前記制御ユニットは、前記限流リアクトルに流れる電流が、第1の電流閾値と、該第1の電流閾値よりも大きい第2の電流閾値との間にある場合には、前記第2の半導体素子の導通と遮断を、設定されたスイッチング周期で切り替える第2制御手段を備えることとしてよい。
本発明の一態様では、前記第2制御手段は、前記電流計測手段により計測した電流が、前記第2の電流閾値以上である場合には、前記第2の半導体素子を遮断に切り替えることとしてよい。
本発明の一態様では、前記第2制御手段は、前記第2の半導体素子の導通と遮断の切り替えを継続している間に、前記第2のコンデンサの電圧が所定値まで回復した場合には、前記第2の半導体素子の導通と遮断の切り替えを停止し、その後前記第2の半導体素子を常時導通とすることとしてよい。
本発明の一態様によれば、直流電源から負荷に供給される電流が急増することを抑えることができる。これにより、過電流が発生し難くなるため、事故以外の要因により過電流が発生することに起因する誤動作を抑止できる。
本発明の第1の実施形態に係る系統接続制御装置を備えた給電システムの構成図である。 負荷起動時における系統接続制御装置の制御処理のフローチャートである。 負荷運転時の系統接続制御装置の制御処理のフローチャートである。 負荷立ち上げ時の動作波形の一例である。 負荷変動時の動作波形の一例である。 短絡事故時の動作波形の一例である。 本発明の第2の実施形態に係る系統接続制御装置を備えた給電システムの構成図である。 本発明の第3の実施形態に係る系統接続制御装置を備えた給電システムの構成図である。 本発明の第4の実施形態に係る系統接続制御装置を備えた給電システムの構成図である。 本発明に係る系統接続制御装置を、電力供給経路を動的に変更するためのスイッチに適用した例を示す図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施の形態(以下、実施形態という)を、図面に従って説明する。
[第1の実施形態]
図1には、本発明の第1の実施形態に係る系統接続制御装置10Aを備えた給電システム1Aの構成図を示した。
図1に示されるように、給電システム1Aは、直流電源E、入力側の配線インダクタLp、系統接続制御装置10A、出力側の配線インダクタLs、負荷入力コンデンサCl、負荷Rlを備える。ここで、負荷入力コンデンサClと負荷Rlとは並列に接続され、直流電源E、配線インダクタLp、配線インダクタLs、負荷Rlは直列に接続される。そして、系統接続制御装置10Aは、直流電源Eの正極と負荷Rlとを接続する経路である往路配線と、直流電源Eの負極と負荷Rlとを接続する経路である復路配線との両方に接続している。
次に、第1の実施形態に係る系統接続制御装置10Aの詳細な構成について説明する。
図1に示されるように、系統接続制御装置10Aは、スイッチングユニットSW1、入力コンデンサCi、スイッチングユニットSW2、還流ダイオードDb、限流リアクトルLf、出力コンデンサCo、制御ユニットCUを備える。
スイッチングユニットSW1は、半導体スイッチQi、ダイオードDi、限流抵抗Riを備え、半導体スイッチQiとダイオードDiとを並列に接続するとともに、半導体スイッチQiとダイオードDiとの並列接続体と、限流抵抗Riとを並列に接続して構成される。また、スイッチングユニットSW1と入力コンデンサCiとは直列に接続され、直流電源E、配線インダクタLp、スイッチングユニットSW1、入力コンデンサCiにより電気回路のループが構成される。なお、限流抵抗Riを設けたことにより、入力コンデンサCiへの突入電流が流入することを防止している。
スイッチングユニットSW2は、半導体スイッチQ1とダイオードD1とを並列に接続して構成される。ここで、スイッチングユニットSW2、限流リアクトルLf、出力コンデンサCo、入力コンデンサCi、スイッチングユニットSW1により電気回路のループが構成される。
還流ダイオードDbは、スイッチングユニットSW1と入力コンデンサCiとの直列接続体、及び出力コンデンサCoと並列に接続される。ここで、還流ダイオードDb、限流リアクトルLf、出力コンデンサCoにより電気回路のループが構成される。
制御ユニットCUは、半導体スイッチQi,半導体スイッチQ1のそれぞれのゲート電極に制御信号を入力して、半導体スイッチQi,半導体スイッチQ1のそれぞれのON/OFF(導通/遮断)を制御する。また、制御ユニットCUは、入力コンデンサCi及び出力コンデンサCoのそれぞれの電圧、限流リアクトルLfを流れる電流(I)の情報を取得する。ここで、限流リアクトルLfを流れる電流の計測は、電流センサCTにより行うこととしてよい。
[フローチャート]
次に、図2,図3に示したフローチャートを参照しながら、給電システム1Aの状態に応じて系統接続制御装置10Aにより実行される制御処理の詳細を説明する。
図2には、負荷Rlを起動する(負荷Rlに直流電源Eを投入開始する)場合における、系統接続制御装置10Aの制御処理のフローチャートを示した。
図2に示されるように、制御ユニットCUは、スイッチングユニットSW1の半導体スイッチQiと、スイッチングユニットSW2の半導体スイッチQ1とをOFF(開放)に切り替えて(S1)、その後に直流電源Eを投入する(S2)。
制御ユニットCUは、入力コンデンサCiの電圧(入力電圧)を監視し、入力電圧の立ち上がりを確認後(S3)、半導体スイッチQiをON(導通)に切り替える(S4)。例えば、制御ユニットCUは、入力コンデンサCiが所定の電圧まで充電された後に、半導体スイッチQiをONに切り替えることとしてよい。
制御ユニットCUは、半導体スイッチQiをONにした後に、半導体スイッチQ1のON/OFFを高周波で切り替える高周波スイッチング制御を実行し(S5)、その間の出力電圧(出力コンデンサCoの電圧)の変化率ΔVCOを順次算出する(S6)。ここで、制御ユニットCUは、S6で算出した変化率ΔVCOが閾値VTH以上(又はより大きい)である場合には(S7:Y)、Q1の高周波スイッチング制御におけるデューティ比(周期TとON時間τとの比=τ/T)が小さくなるように更新する(S8)。例えば、周期Tを変えない場合には、ON時間τを短くし、ON時間τを変えない場合には、周期Tを長くするように更新することとしてよい。
制御ユニットCUは、S6で算出した変化率ΔVCOが閾値VTH以上(又はより大きい)でない場合には(S7:N)、又はS8の後に、高周波スイッチング制御を終了するか否かを判定する(S9)。例えば、制御ユニットCUは、出力電圧の変化率が所定値以下となった場合や、出力電圧が所定値に達した(所定値以上となった)場合に、高周波スイッチング制御を終了すると判定することとしてよい。そして、制御ユニットCUは、高周波スイッチング制御を終了しない場合には(S9:N)、S5に戻り、高周波スイッチング制御を終了する場合には(S9:Y)、半導体スイッチQ1をONに設定(固定)する(S10)。以上が、負荷Rl立ち上げ時に、Ciの電圧一定下においてQ1を高周波スイッチングすることでVCOを制御する処理のフローである。
次に、図3に示されたフローチャートを参照しながら、負荷Rl運転時の系統接続制御装置10Aの制御処理について説明する。なお、以下のフローチャートにおいて、第1の閾値TH1<第2の閾値TH2とする。
図3に示されるように、制御ユニットCUは、限流リアクトルLfに流れる電流Iを計測し(S11)、電流Iが第1の閾値TH1以上である(又はより大きい)場合には(S12:Y)、さらに電流Iが第2の閾値TH2以上である(又はより大きい)か否かを判定する(S13)。
ここで、制御ユニットCUは、計測された電流IがTH2以上である(又はより大きい)場合には(S13:Y)、短絡等の事故が生じたと判定し(S14)、半導体スイッチQ1をOFFに切り替えて、制御停止を行うとともに(S15)、半導体スイッチQiをOFFに切り替える(S16)。そして、制御ユニットCUは、事故状態が終了しない場合には(S17:N)、待機し、事故状態が終了した場合には(S17:Y)、運転の立ち上げ処理を実行する(S18)。なお、運転の立ち上げ処理は、図2に示したフローチャートの通りであるため、ここでの説明は省略する。
また、制御ユニットCUは、S13において、計測された電流IがTH2以上でない(すなわち、IがTH1以上、TH2より小さい)場合には(S13:N)、半導体スイッチQ1の高周波スイッチング制御を実行する(S19)。ここで、高周波スイッチング制御を実行している間に、制御ユニットCUにより計測される電流IがTH2以上となった場合には(S20:Y)、S14に進み、停止処理を実行する。また、高周波スイッチング制御を実行している間に、制御ユニットCUにより計測される電流IがTH2以上となっていない場合であって(S20:N)、出力電圧(出力コンデンサCoの電圧)が降下から上昇に転じ、所定値まで回復したときには(S21:Y)、電流の上昇が負荷変動によるものと判定し、高周波スイッチング制御を終了して、半導体スイッチQ1をONに設定する(S22)。また、制御ユニットCUは、S21で、出力電圧が所定値まで回復していないときには(S21:N)、S19に戻り高周波スイッチング制御を継続する。
制御ユニットCUは、S18又はS22の後には、定常運転を実行し(S23)、運転を終了しない場合には(S23:N)、S11に戻り、運転を終了する場合には(S23:Y)、半導体スイッチQi,Q1をOFF(開放)に切り替えて(S25)、処理を終了する。
なお、以上のフローチャートのS20において、電流Iが閾値TH2以上となった場合に事故判定を行っているが、例えば、出力電圧VCOが所定の閾値を下回った(又は以下となった)場合に、事故判定を行うこととしてもよい。
[動作波形の例示]
次に、負荷立ち上げ時、負荷変動時、短絡事故時においてそれぞれ系統接続制御装置10Aにより行われる制御処理の結果生じる、電圧、電流の動作波形の例について説明する。
図4には、負荷立ち上げ時の動作波形の例を示した。図4(A)はQ1をMOSFETとした場合のドレインソース電圧、図4(B)は負荷電圧VCO、図4(C)は限流リアクトル電流Iを示している。ここで、系統接続制御装置10Aは、負荷電圧の立ち上げ時には、半導体スイッチQ1を高周波スイッチング(例えば、周波数200kHzのPWM制御)させることにより、負荷電圧(出力電圧)を徐々に上昇させる。すなわち、限流リアクトルLf、配線インダクタンスLs、負荷入力コンデンサClによる共振周期より長い時間で出力電圧を上昇させることにより、突入電流を抑制する。なお、LfとClとは、それぞれ系統接続制御装置10Aと負荷Rl(ICT機器)を設計する際に決定される既知のパラメータである。ここで、Lsは配線距離に依存するが、Lf>>Lsであれば共振周期への影響は小さい。以上のように半導体スイッチQ1を制御することにより、図4(C)に示されるように、負荷立ち上げ時に限流リアクトルLfに過電流(突入電流)が流れることを防止できる。
図5には、負荷変動時の動作波形の例を示した。図5(A)はQ1をMOSFETとした場合のドレインソース電圧、図5(B)は負荷電圧VCO、図5(C)は限流リアクトル電流Iを示している。負荷変動が生じると、図5(B)、図5(C)に示されるように、負荷電圧が下がり、限流リアクトル電流が急激に変化する。ここで、系統接続制御装置10Aは、限流リアクトル電流IがTH1≦I<TH2となった場合には、図5(A)に示されるように、高周波スイッチング制御を開始する。その結果、限流リアクトル電流がTH2以上とならずに、負荷電圧が降下から上昇し、元の定常状態の電圧に戻った場合には、高周波スイッチング制御を終了して、定常運転に戻る。これにより、過電流が発生した場合に、それが事故か負荷変動に起因するものかを判断し、負荷変動である場合には、高周波スイッチング制御により過電流を抑えながら、速やかに定常運転に回復させることができる。
図6には、短絡事故時の動作波形の例を示した。図6(A)はQ1をMOSFETとした場合のドレインソース電圧、図6(B)は負荷電圧VCO、図6(C)は限流リアクトル電流Iを示している。短絡事故が発生すると、図6(B)、図6(C)に示されるように、負荷電圧が下がり、限流リアクトル電流が急激に変化する。ここで、系統接続制御装置10Aは、限流リアクトル電流IがTH2≦Iとなった場合には、事故が発生したと判断し、半導体スイッチQ1をOFF(遮断)に切り替える。これにより、過電流が発生した場合に、それが事故か負荷変動に起因するものかを判断し、事故である場合には、速やかに電源と負荷Rlとを切り離すことで、安全性を確保することができる。
[閾値の設定例]
次に、電流閾値の設定例について説明する。本発明では、負荷変動と短絡事故とに対してそれぞれ閾値(負荷変動に対しTH1、短絡事故に対しTH2)を設定している。すなわち、限流リアクトルLfまたは出力コンデンサCoの負荷Rl側を流れる電流Iが、TH1<(又は≦)I<(又は≦)TH2である場合,半導体スイッチQ1を高周波スイッチング(例えば周波数200kHzのPWM制御)することにより出力電圧を徐々に上昇させるよう制御する。この時、出力コンデンサCo両端の出力電圧が設定値に回復すれば負荷変動と判断し、回復しなければ短絡事故等と判断して、半導体スイッチQ1を遮断する。また、電流IがTH2を超えた(又は以上である)場合は短絡事故等と判断し、即座に半導体スイッチQ1を遮断する。
ここで、閾値(TH2)と限流リアクトルLfは、半導体スイッチQ1のスイッチング周波数f(スイッチング周期T=1/f)を用いた以下の式(1),(2)に基づいて決定することとしてよい。ここで、VLは限流リアクトルLf両端電圧であり、短絡事故時には入力電圧に等しくなる。Δiは負荷Rl電流のスイッチング周期における最大増加量を表し、定格電流との和を求めることで1サイクル後の電流値を予測することができる。
VL=Lf・Δi/T ・・・(1)
Δi=VL・T/Lf ・・・(2)
例えば、Lf=100μH、半導体スイッチQ1の高周波スイッチング制御における周波数を200kHz(周期T=5μs)、VL=380V(入力電圧に等しい)とすると、(2)式より、Δi=19Aとなる。ここで、半導体スイッチQ1の最大遮断可能電流が40A、定格電流13A(=5kW/380V)の場合には、閾値TH2は21A(=40A−19A)となる。ここで、閾値TH1は、定格電流値(13A)と閾値TH2(21A)の間(例えば、(13A+21A)/2=17A)で設定すればよい。
また、半導体スイッチQ1を遮断した場合には、半導体スイッチQ1、還流ダイオードDb、入力コンデンサCiの閉ループに起因する浮遊インダクタンス(数μH〜数100μHの配線インダクタンス、限流リアクトルLfと比較して微小、数10nHレベルで実現可能)により過電圧が発生する。しかしながら、入力コンデンサCiにより配線インダクタンスLpに起因する半導体スイッチQ1の遮断時電流変化(di/dt)の影響(過電圧Ldi/dt)を抑制し、還流ダイオードDbにより限流リアクトルLfと配線インダクタンスLsに起因する電流変化の影響を抑制できる。この場合、浮遊インダクタンスが十分に小さいため、過電圧は発生しない。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。以下には、本発明の他の実施形態について説明する。
[第2の実施形態]
図7には、本発明の第2の実施形態に係る系統接続制御装置10Bを備えた給電システム1Bの構成図を示した。第2の実施形態に係る系統接続制御装置10Bは、第1の実施形態に係る系統接続制御装置10Aに対して、スイッチングユニットSW1を、配線インダクタとスイッチングユニットSW2の間に直列に接続した点で相違するが、その他の点では共通している。
[第3の実施形態]
図8には、本発明の第3の実施形態に係る系統接続制御装置10Cを備えた給電システム1Cの構成図を示した。第3の実施形態に係る系統接続制御装置10Cは往路配線と復路配線の両方を遮断可能であり、第1の実施形態に係る系統接続制御装置10Aに対して、往路配線に半導体スイッチQ1Aを、復路配線に半導体スイッチQ1Bを設け、復路配線から往路配線に還流ダイオードDb1,Db2を設けた点で相違するが、その他の点では共通している。
[第4の実施形態]
図9には、本発明の第4の実施形態に係る系統接続制御装置10Dを備えた給電システム1Dの構成図を示した。第4の実施形態に係る系統接続制御装置10Dは、入出力の方向を可変とすることができ、第1の実施形態に係る系統接続制御装置10Aのうち、スイッチングユニットSW1A、入力コンデンサCi(又は出力コンデンサCo)、スイッチングユニットSW2A、還流ダイオードDb1からなるユニットを、限流リアクトルLfに対して対称に配置して構成される。対称に配置されるユニットは、スイッチングユニットSW1B、出力コンデンサCo(又は入力コンデンサCi)、スイッチングユニットSW2B、還流ダイオードDb2を含み構成される。
[適用例]
以上説明した実施形態は、系統接続制御装置10Aを直流電源Eと負荷Rlとの間の遮断装置として適用させた例であるが、図10に示されるように、系統接続制御装置10Aを、複数の直流電源Eと、複数の負荷Rlとの間の電力供給経路を動的に変更するための系統経路切替装置(スイッチ)として機能させることとしてもよい。ここで、系統接続制御装置10には、上述した第1〜第4の実施形態に係る系統接続制御装置10A〜10Dのいずれを適用することとしてもよい。ここで、給電システム2には、各系統接続制御装置10と通信可能に接続され、複数の直流電源Eと複数の負荷Rlとのそれぞれの状態に応じて、各系統接続制御装置10Aの切断/導通を制御する制御装置が備えられることとしてよい。
[効果]
また、本発明により奏される効果の一例は以下の通りである。
本発明に係る系統接続制御装置10A〜10Dにおいては、直流電源Eと負荷Rlとの導通/遮断を制御する半導体スイッチに、高周波スイッチングの平均値制御(ソフトスタート)を適用することで、半導体スイッチへ流入にする電流を、ソフトスタートを適用しない場合に比べて抑えることができる。そのため、半導体素子の小型化(チップサイズ低減)が可能である。また、半導体スイッチの制御にはPWM制御を用いて簡素化したことで、設計工程の簡素化・効率化が期待できる。また、半導体スイッチを安全動作領域境界上で動作させずに、安全動作領域内で動作させるようにしたことで、系統接続制御装置10A〜10Dの信頼性向上や長寿命化が期待できる。また、本発明に係る系統接続制御装置10A〜10Dは、外部の配線インダクタンスなど未知のパラメータに依存しないため、設計時間の短縮および最終的な製品コストダウンが期待できる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。例えば、半導体スイッチに並列接続されるダイオードは半導体スイッチが寄生ダイオードを有さない場合に設けることとしてよく、半導体スイッチが寄生ダイオードを有する場合には、半導体スイッチに並列接続されるダイオードを設けなくともよい。
1A,1B,1C,1D,2 給電システム、10,10A,10B,10C,10D 系統接続制御装置、E 直流電源、Lp 配線インダクタ、Ls 配線インダクタ、Cl 負荷入力コンデンサ、Rl 負荷、SW1,SW1A スイッチングユニット、Ci 入力コンデンサ、SW2,SW2A,SW2B スイッチングユニット、Db,Db1,Db2 還流ダイオード、Lf 限流リアクトル、Co 出力コンデンサ、CU 制御ユニット、Qi 半導体スイッチ、Di ダイオード、Ri 限流抵抗、Q1 半導体スイッチ、D1 ダイオード。

Claims (9)

  1. 直流電源の正極と負荷を接続する往路配線と、前記直流電源の負極と前記負荷を接続する復路配線にそれぞれ接続し、前記直流電源から前記負荷との接続を制御する系統接続制御装置であって、
    前記直流電源と並列に接続された第1のコンデンサと、
    前記第1のコンデンサの充電及び放電を制御する、第1の半導体素子を備えた第1のスイッチングユニットと、
    前記往路配線に設けられ、前記第1のコンデンサと前記直流電源との少なくとも一方から前記負荷側への電流の導通と遮断を制御する、第2の半導体素子を備えた第2のスイッチングユニットと、
    前記第2のスイッチングユニットよりも前記負荷側において、前記復路配線と前記往路配線とを接続する配線に設けられた還流ダイオードと、
    前記還流ダイオードよりも前記負荷側において前記往路配線に設けられた、前記負荷側へ流れる電流を限流する限流リアクトルと、
    前記限流リアクトルよりも前記負荷側において、前記直流電源と並列に接続された第2のコンデンサと、
    前記第1の半導体素子と前記第2の半導体素子のそれぞれの導通と遮断を制御するとともに、前記第2の半導体素子の導通と遮断を周期的に切り替える制御を行う制御ユニットと、を備える
    ことを特徴とする系統接続制御装置。
  2. 前記第1の半導体素子が寄生ダイオードを有さない場合には、
    前記第1のスイッチングユニットは、
    前記第1の半導体素子と、
    前記第1の半導体素子と並列に接続された第1のダイオードと、
    前記第1の半導体素子と前記第1のダイオードとの並列接続体と、並列に接続された第1の抵抗と、を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の系統接続制御装置。
  3. 前記第2の半導体素子が寄生ダイオードを有さない場合には、
    前記第2のスイッチングユニットは、
    前記第2の半導体素子と、
    前記第2の半導体素子と並列に接続された第2のダイオードと、を備える
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の系統接続制御装置。
  4. 前記制御ユニットは、
    前記第2のコンデンサの電圧が上昇する場合に、前記第2の半導体素子の導通と遮断を、設定されたスイッチング周期で切り替える第1制御手段を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の系統接続制御装置。
  5. 前記第1制御手段は、前記第2のコンデンサの電圧の上昇率が閾値以上である場合には、前記スイッチング周期におけるデューティ比を小さくする
    ことを特徴とする請求項4に記載の系統接続制御装置。
  6. 前記第1制御手段は、前記第2のコンデンサの電圧の変化率が所定値以下となるか、又は前記第2のコンデンサの電圧の値が所定の電圧値以上となった場合に、前記第2の半導体素子の導通と遮断の切り替えを停止する
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の系統接続制御装置。
  7. 前記制御ユニットは、
    前記限流リアクトルに流れる電流が、第1の電流閾値と、該第1の電流閾値よりも大きい第2の電流閾値との間にある場合には、前記第2の半導体素子の導通と遮断を、設定されたスイッチング周期で切り替える第2制御手段を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の系統接続制御装置。
  8. 前記第2制御手段は、前記電流計測手段により計測した電流が、前記第2の電流閾値以上である場合には、前記第2の半導体素子を遮断に切り替える
    ことを特徴とする請求項7に記載の系統接続制御装置。
  9. 前記第2制御手段は、前記第2の半導体素子の導通と遮断の切り替えを継続している間に、前記第2のコンデンサの電圧が所定値まで回復した場合には、前記第2の半導体素子の導通と遮断の切り替えを停止し、その後前記第2の半導体素子を常時導通とする
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載の系統接続制御装置。
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