JP2014130928A - 樹脂充填装置及び樹脂充填方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】蛍光体含有樹脂をLEDパッケージへ効率よく充填することのできる樹脂充填装置及び樹脂充填方法を提供する。
【解決手段】一実施の形態において、蛍光体含有樹脂40を押しながらスクリーンマスク20上を移動させ、スクリーンマスク20のパターン孔21を通して蛍光体含有樹脂40をスクリーンマスク20下のLEDパッケージ30に充填するスキージ10a、10bと、スキージ10a、10bの両側に、スキージ10a、10bのスキージ面13の方向に延びるように設置され、スキージ10a、10bが蛍光体含有樹脂40を押している間の蛍光体含有樹脂40のスキージ10a、10bの外側へのはみ出しを防ぐ側壁部11と、を有する樹脂充填装置1を提供する。
【選択図】図2
【解決手段】一実施の形態において、蛍光体含有樹脂40を押しながらスクリーンマスク20上を移動させ、スクリーンマスク20のパターン孔21を通して蛍光体含有樹脂40をスクリーンマスク20下のLEDパッケージ30に充填するスキージ10a、10bと、スキージ10a、10bの両側に、スキージ10a、10bのスキージ面13の方向に延びるように設置され、スキージ10a、10bが蛍光体含有樹脂40を押している間の蛍光体含有樹脂40のスキージ10a、10bの外側へのはみ出しを防ぐ側壁部11と、を有する樹脂充填装置1を提供する。
【選択図】図2
Description
本発明は、樹脂充填装置及び樹脂充填方法に関し、特に、蛍光体含有樹脂を発光装置に充填する樹脂充填装置及び樹脂充填方法に関する。
従来の発光装置へ蛍光体含有樹脂を充填する技術として、スクリーンマスクとスキージ装置からなるスクリーン印刷装置を用いるものが知られてい(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された技術によれば、蛍光体が混合された透明なペースト状の樹脂をスクリーンマスク上に所定量供給し、スキージ装置を移動させて、スクリーンマスク上の樹脂をスクリーンマスクのパターン孔を介してLEDパッケージへ充填する。
また、モータを駆動源として回転する回転攪拌体によってスクリーンマスク上の樹脂を攪拌しつつLEDパッケージへ充填することにより、樹脂中の蛍光体の均一な分散が維持される。
しかしながら、特許文献1に記載された方法のように、スキージにより樹脂を押してスクリーンマスク上を移動させると、移動する間に樹脂がスキージの両側からはみ出すおそれがある。はみ出した樹脂は、スクリーンマスクのパターン孔のない領域上に残されるため、LEDパッケージへの充填効率が低下する。
また、はみ出した樹脂を回収する工程が必要になり、さらに、回収する工程において一部の樹脂が失われるおそれがある。一般に、蛍光体は高価なため、蛍光体を含む樹脂の損失はLEDパッケージのコスト増加を招く。
また、蛍光体を含む樹脂を攪拌する回転攪拌体は、電力により動作する複雑な構造を有するため、装置の製造コストの増加やメンテナンス性の低下等の問題がある。
本発明の目的の一つは、上記課題を解決するため、蛍光体含有樹脂をLEDパッケージへ効率よく充填することのできる樹脂充填装置及び樹脂充填方法を提供することにある。
また、本発明の目的の一つは、コストやメンテナンス性に優れた簡便な手段により、蛍光体含有樹脂を蛍光体の均一な分散を維持したままLEDパッケージへ充填することのできる樹脂充填装置及び樹脂充填方法を提供することにある。
本発明の一態様は、上記目的を達成するために、[1]〜[6]の樹脂充填装置を提供する。
[1]蛍光体含有樹脂を発光装置に充填する樹脂充填装置であって、前記蛍光体含有樹脂を押しながらスクリーンマスク上を移動させ、前記スクリーンマスクの孔を通して前記蛍光体含有樹脂を前記スクリーンマスク下の前記発光装置に充填するスキージと、前記スキージの両側に、前記スキージの前記蛍光体含有樹脂を押す側の面であるスキージ面の方向に延びるように設置され、前記スキージが前記蛍光体含有樹脂を押している間の前記蛍光体含有樹脂の前記スキージの外側へのはみ出しを防ぐ側壁部と、を有する樹脂充填装置。
[2]前記側壁部の底面は、前記スキージが前記蛍光体含有樹脂を移動させている間に前記スクリーンマスクの上面に接触し、前記スクリーンマスクを前記発光装置に押し当てる、前記[1]に記載の樹脂充填装置。
[3]前記スキージは、前記スキージ面が向かい合うように設置された第1のスキージと第2のスキージから構成され、前記第1のスキージがスクリーンマスク上の第1の方向に前記蛍光体含有樹脂を移動させて前記発光装置に前記蛍光体含有樹脂を充填した後 、第2のスキージが前記第1の方向と反対の第2の方向に前記蛍光体含有樹脂を移動させて、前記発光装置と置き換えられた他の発光装置に前記蛍光体含有樹脂を充填する、前記[1]又は[2]に記載の樹脂充填装置。
[4]前記第1のスキージ及び第2のスキージは、それぞれの前記スキージ面の法線ベクトルの水平成分が、それぞれの進行方向に対して同じ側に傾いた状態で前記蛍光体含有樹脂を移動させる、前記[3]に記載の樹脂充填装置。
[5]前記スキージ面に前記スキージの幅方向に沿って設置された上壁部を有し、前記上壁部の底面の少なくとも前記スキージ側の一部分が、前記スキージ側に向かって下方向に湾曲するラウンド形状を有し、前記上壁部は前記スキージが前記蛍光体含有樹脂を移動させている間に前記蛍光体含有樹脂を進行方向に回転させる、前記[1]〜[4]のいずれか1項に記載の樹脂充填装置。
[6]蛍光体含有樹脂を発光装置に充填する樹脂充填装置であって、前記蛍光体含有樹脂を押しながらスクリーンマスク上を移動させ、前記スクリーンマスクの孔を通して前記蛍光体含有樹脂を前記スクリーンマスク下の前記発光装置に充填するスキージと、前記スキージの前記蛍光体含有樹脂を押す側の面に前記スキージの幅方向に沿って設置された上壁部と、を有し、前記上壁部の底面の少なくとも前記スキージ側の一部分が、前記スキージ側に向かって下方向に湾曲するラウンド形状を有し、前記上壁部は前記スキージが前記蛍光体含有樹脂を移動させている間に前記蛍光体含有樹脂を進行方向に回転させる、樹脂充填装置。
また、本発明の他の態様は、上記目的を達成するために、[7]〜[12]の樹脂充填方法を提供する。
[7]蛍光体含有樹脂を発光装置に充填する樹脂充填方法であって、側壁部を備えたスキージにより前記蛍光体含有樹脂を押しながらスクリーンマスク上を移動させ、前記スクリーンマスクの孔を通して前記蛍光体含有樹脂を前記スクリーンマスク下の前記発光装置に充填する工程を含み、前記側壁部は、前記スキージの両側に、前記スキージの前記蛍光体含有樹脂を押す側の面であるスキージ面の方向に延びるように設置され、前記スキージが前記蛍光体含有樹脂を押している間の前記蛍光体含有樹脂の前記スキージの外側へのはみ出しを防ぐ、樹脂充填方法。
[8]前記スキージが前記蛍光体含有樹脂を押している間、前記側壁部の底面が前記スクリーンマスクの上面に接触し、前記スクリーンマスクを前記発光装置に押し当てる、前記[7]に記載の樹脂充填方法。
[9]前記スキージは、前記スキージ面が向かい合うように設置された第1のスキージと第2のスキージから構成され、前記第1のスキージがスクリーンマスク上の第1の方向に前記蛍光体含有樹脂を移動させて前記発光装置に前記蛍光体含有樹脂を充填した後、第2のスキージが前記第1の方向と反対の第2の方向に前記蛍光体含有樹脂を移動させて、前記発光装置と置き換えられた他の発光装置に前記蛍光体含有樹脂を充填する、前記[7]又は[8]に記載の樹脂充填方法。
[10]前記第1のスキージ及び第2のスキージは、それぞれの前記スキージ面の法線ベクトルの水平成分が、それぞれの進行方向に対して同じ方向に傾いた状態で前記蛍光体含有樹脂を移動させる、前記[9]に記載の樹脂充填方法。
[11]前記スキージ面に前記スキージの幅方向に沿って上壁部が設置され、前記上壁部の底面の少なくとも前記スキージ側の一部分が、前記スキージ側に向かって下方向に湾曲するラウンド形状を有し、前記上壁部により前記スキージが前記蛍光体含有樹脂を移動させている間に前記蛍光体含有樹脂を進行方向に回転させる、前記[7]〜[10]のいずれか1項に記載の樹脂充填方法。
[12]蛍光体含有樹脂を発光装置に充填する樹脂充填方法であって、上壁部を備えたスキージにより前記蛍光体含有樹脂を押しながらスクリーンマスク上を移動させ、前記スクリーンマスクの孔を通して前記蛍光体含有樹脂を前記スクリーンマスク下の前記発光装置に充填する工程を含み、前記上壁部の底面の少なくとも前記スキージ側の一部分が、前記スキージ側に向かって下方向に湾曲するラウンド形状を有し、前記上壁部により前記スキージが前記蛍光体含有樹脂を移動させている間に前記蛍光体含有樹脂を進行方向に回転させる、樹脂充填方法。
本発明の一態様によれば、蛍光体含有樹脂をLEDパッケージへ効率よく充填することのできる樹脂充填装置及び樹脂充填方法を提供することができる。
また、本発明の他の態様によれば、コストやメンテナンス性に優れた簡便な手段により、蛍光体含有樹脂を蛍光体の均一な分散を維持したままLEDパッケージへ充填することのできる樹脂充填装置及び樹脂充填方法を提供することができる。
〔第1の実施の形態〕
(樹脂充填装置の構造)
図1(a)は、第1の実施の形態に係る樹脂充填装置1の上面図である。図1(b)は、図1(a)の線分A−Aに沿った樹脂充填装置1の垂直断面図である。図1(c)は、図1(a)の線分B−Bに沿った樹脂充填装置1の垂直断面図である。
(樹脂充填装置の構造)
図1(a)は、第1の実施の形態に係る樹脂充填装置1の上面図である。図1(b)は、図1(a)の線分A−Aに沿った樹脂充填装置1の垂直断面図である。図1(c)は、図1(a)の線分B−Bに沿った樹脂充填装置1の垂直断面図である。
樹脂充填装置1は、蛍光体含有樹脂を発光装置に充填する装置である。発光装置は、LEDパッケージやプラズマディスプレイパネルであり、具体的には、LEDパッケージのLEDチップ搭載領域である凹部や、プラズマディスプレイパネルの放電セルに蛍光体含有樹脂を充填する。以下、発光装置の一例としてLEDパッケージを用いて説明する。
樹脂充填装置1は、基体2、スキージ10a、10b、スキージ10a、10bを上下方向に移動可能に保持するスライダ3、スライダ3を図1(a)、(c)の両矢印の方向に移動可能に保持するスライド台4、スクリーンマスク20を保持する枠5、図1(b)の両矢印の方向に移動可能なテーブル7を有する。また、図示しないが、樹脂充填装置1は、各部の操作を行うための操作パネル等の入力部を備える。さらに、各種情報を表示するモニタ等の表示部を備えてもよい。なお、図1(b)の点線は、図1(b)の断面に表れないスキージ10a(10b)の位置を断面に投影したものである。
また、図1(b)、(c)に示されるように、樹脂充填装置1は樹脂供給口6を有してもよい。樹脂供給口6はスライダ3に保持され、図示しないタンクに充填された樹脂をスクリーンマスク20上のスキージ10aとスキージ10bとの間に供給することができる。
テーブル7は基体2に取り付けられた図示しないレールに沿って基体2上をスライドし、テーブル7上に固定されたLEDパッケージ30をスクリーンマスク20の下に運ぶことができる。また、上下方向に移動して、LEDパッケージ30をスクリーンマスク20に近づけることもできる。
図2(a)は、スキージ10aが蛍光体含有樹脂40をLEDパッケージ30に充填する様子を表す垂直断面図である。図2(a)の断面は図1(c)の断面に相当する。図2(b)は、スクリーンマスク20とスキージ10a、10bの底面の位置関係を模式的に表す平面図である。図3は、スキージ10a(10b)の斜視図である。
蛍光体含有樹脂40の充填を行うときには、LEDパッケージ30を載せたテーブル7がスクリーンマスク20の下までスライドし、アレイ状に配列したLEDパッケージ30の開口部とスクリーンマスク20のパターン孔21の平面方向の位置を一致させる。
LEDパッケージ30は、図4(a)に示されるように、ケース33と、ケース33に含まれるリードフレーム31と、ケース33の凹部内に搭載され、リードフレーム31に電気的に接続されたLEDチップ32を備える。なお、リードフレーム31は、表面に電極が形成されたセラミック基板等であってもよい。また、LEDパッケージ30は、砲弾型パッケージ等の他の形状のパッケージであってもよい。
スキージ10a、10bは、蛍光体含有樹脂40を押してスクリーンマスク20上を移動させ、スクリーンマスク20のパターン孔21を通して蛍光体含有樹脂40をスクリーンマスク20下のLEDパッケージ30に充填する。スキージ10a、10bは、蛍光体含有樹脂40を押す側の面であるスキージ面13が向かい合うようにスライダ3に保持される一対のスキージであり、同じ構造を有する。
スライダ3によりスキージ10a、10bを図2(a)の左側から右側に向かって移動させて蛍光体含有樹脂40をLEDパッケージ30に充填するときには、スキージ10aが下がってスクリーンマスク20に接触した状態で蛍光体含有樹脂40を右方向へ押す。このとき、スキージ10bはスクリーンマスク20や枠5に接触しないような位置まで上がっている。
逆に、スライダ3によりスキージ10a、10bを図2(a)の右側から左側に向かって移動させて蛍光体含有樹脂40をLEDパッケージ30に充填するときには、スキージ10bが下がってスクリーンマスク20に接触した状態で蛍光体含有樹脂40を左方向へ押す。このとき、スキージ10aはスクリーンマスク20や枠5に接触しないような位置まで上がっている。
スキージ10a、10bの各々の両側には、スキージ10a、10bのスキージ面13の方向に延びる側壁部11が設置される。側壁部11は、スキージ10a(10b)が蛍光体含有樹脂40を移動させている間、蛍光体含有樹脂40の側方に位置する壁となり、蛍光体含有樹脂40のスキージ10a(10b)の外側へのはみ出しを防ぐ。これにより、スキージ10a(10b)からはみ出した蛍光体含有樹脂40の回収の手間を省き、また、蛍光体含有樹脂40の損失を防ぎ、LEDパッケージ30の製造コストを低減することができる。なお、図2(a)の点線は、図2(a)の断面に表れない側壁部11の位置を断面に投影したものである。
側壁部11は、例えば、図3に示されるような板状の部材である。側壁部11のスキージ10a(10b)側の面とスキージ10a(10b)のスキージ面13とのなす角度は、なるべく90°に近いことが好ましく、90°であることが最も好ましい。
側壁部11の底面は、スキージ10a(10b)が蛍光体含有樹脂40を移動させている間にスクリーンマスク20の上面に接触し、スキージ10a(10b)とともにクリーンマスク20をLEDパッケージ30に押し当てる。これにより、蛍光体含有樹脂40の充填中にLEDパッケージ30とクリーンマスク20との間の隙間がなくなり、正確に効率よく蛍光体含有樹脂40をLEDパッケージ30に充填することができる。
図4(a)は、スキージ10aが側壁部11を備えている場合の充填動作を模式的に表す垂直断面図であり、図4(b)は、スキージ10aが側壁部11を備えていない場合の充填動作を模式的に表す垂直断面図である。なお、図4(a)の点線は、図4(a)の断面に表れない側壁部11の位置を断面に投影したものである。また、図4(a)、(b)においては、説明の便宜上、スクリーンマスク20の下方向への変位量を誇張して描いている。
図4(a)に示されるように、スキージ10aが側壁部11を備えている場合、側壁部11の底面がスキージ10aとともにクリーンマスク20に下方向の圧力を加え、LEDパッケージ30に密着させた状態で蛍光体含有樹脂40を充填するため、蛍光体含有樹脂40が正確に効率よくLEDパッケージ30に充填される。
一方、図4(b)に示されるように、スキージ10aが側壁部11を備えていない場合、スキージ10aのみがクリーンマスク20に下方向の圧力を加えるため、クリーンマスク20のスキージ10aに接触している部分のみがLEDパッケージ30に密着する。そのため、蛍光体含有樹脂40の直下の領域にもクリーンマスク20とLEDパッケージ30との隙間81が生じ、蛍光体含有樹脂40がこの隙間81に入り込むことにより、LEDパッケージ30から溢れる。このようにして生じる蛍光体含有樹脂40の浪費は、LEDパッケージ30の製造コストの増加に繋がる。
なお、図4(a)、(b)を用いて説明した上記の内容は、スキージ10bにより蛍光体含有樹脂40を充填する場合についても同様である。
また、このように、側壁部11により蛍光体含有樹脂40を正確に効率よくLEDパッケージ30に充填することができるという効果が発揮されるのは、蛍光体含有樹脂40の充填形式が、スクリーンマスクと被充填体を全面的に密着させて樹脂の充填を行うオンコンタクト形成ではなく、図4に示すような、被充填体から間隔をあけて設置されスクリーンマスクをスキージによる下方向の圧力により被充填体に接触させるオフコンタクト形式の場合である。このため、本実施の形態は、蛍光体含有樹脂40の充填形式がオフコンタクト形式の場合に特に有効であるといえる。
例えば、クリーンマスク20がメタルマスクである場合は、スキージ10a、10bとしてメタルスキージが用いられ、クリーンマスク20がメッシュマスクである場合は、スキージ10a、10bとしてウレタンスキージ等のゴムスキージが用いられる。
なお、樹脂充填装置1は、LEDパッケージ30へ蛍光体含有樹脂40を充填するために、スキージ10a、10bのいずれか一方を有していればよい。しかし、スキージ10a、10bを往復させて交互に蛍光体含有樹脂40を充填することができるため、スキージ10a、10bの両方を有することが好ましい。
具体的には、スキージ10aがスクリーンマスク20上の第1の方向(図2(a)の右方向、図2(b)の上方向)に蛍光体含有樹脂40を移動させてLEDパッケージ30に蛍光体含有樹脂40を充填した後、スキージ10bが第1の方向と反対の第2の方向(図2(a)の左方向、図2(b)の下方向)に蛍光体含有樹脂40を移動させて、スキージ10aにより蛍光体含有樹脂40を充填されたLEDパッケージ30と置き換えられた未充填のLEDパッケージ30に蛍光体含有樹脂40を充填することができる。さらに、このスキージ10a、10bによる往復の充填動作を必要な回数だけ繰り返すことができる。
ここで、側壁部11が蛍光体含有樹脂40のスキージ10a、10bからのはみ出しを防ぐため、1回の充填動作ごとに蛍光体含有樹脂40を回収することなく、蛍光体含有樹脂40を供給し続けながら往復の充填動作を繰り返すことができる。
〔第2の実施の形態〕
第2の実施の形態は、スキージの動作において第1の実施の形態と異なる。なお、第1の実施の形態と同様の点については、説明を省略又は簡略化する。
第2の実施の形態は、スキージの動作において第1の実施の形態と異なる。なお、第1の実施の形態と同様の点については、説明を省略又は簡略化する。
図5(a)、(b)は、第2の実施の形態に係るスキージ10a、10bの動作を模式的に表す平面図である。図5には、スクリーンマスク20とスキージ10a、10bの底面の位置関係が模式的に表されている。
スキージ10a及びスキージ10bは、それぞれのスキージ面13の法線ベクトルの水平成分α1、α2が、それぞれの進行方向β1、β2に対して同じ側に傾いた状態で蛍光体含有樹脂40を移動させる。一例として、図5(a)、(b)に示されるように、スキージ10aとスキージ10bがほぼ平行に向き合った状態で、進行方向に対して傾いた角度を維持したまま、往復の充填動作を行う。これにより、スキージ10a、10bによる往復の充填動作の間に、蛍光体含有樹脂40の位置に偏りが生じることを抑制できる。
図5に示される例では、スキージ10a及びスキージ10bのそれぞれのスキージ面13の法線ベクトルの水平成分α1、α2が、それぞれの進行方向β1、β2に対して左側に傾いた状態で蛍光体含有樹脂40を移動させる。これにより、スキージ10aが蛍光体含有樹脂40を移動させている間は蛍光体含有樹脂40が図5の左側に寄るように動き、スキージ10bが蛍光体含有樹脂40を移動させている間は蛍光体含有樹脂40が図5の右側に寄るように動く。その結果、蛍光体含有樹脂40の位置の偏りが抑制される。
〔第3の実施の形態〕
第3の実施の形態は、スキージが上壁部を備える点において第1の実施の形態と異なる。なお、第1の実施の形態と同様の点については、説明を省略又は簡略化する。
第3の実施の形態は、スキージが上壁部を備える点において第1の実施の形態と異なる。なお、第1の実施の形態と同様の点については、説明を省略又は簡略化する。
図6(a)は、第3の実施の形態に係るスキージ10a(10b)の斜視図である。図6(b)は、スキージ10aの蛍光体含有樹脂40の充填動作を模式的に表す垂直断面図である。
第3の実施の形態に係るスキージ10a、10bは、スキージ面13にスキージ10a、10bの幅方向に沿って設置された上壁部12を有する。上壁部12の底面14の少なくともスキージ10a、10b側の一部分は、スキージ10a、10b側に向かって下方向に湾曲するラウンド形状を有する。
このような形状を有するため、上壁部12は、スキージ10a、10bが蛍光体含有樹脂40を移動させている間に蛍光体含有樹脂40を進行方向に回転させることができる。蛍光体含有樹脂40が回転することにより、蛍光体含有樹脂40中の蛍光体粒子の沈降を防ぎ、均一な分散を維持することができる。その結果、蛍光体含有樹脂40が充填されるLEDパッケージ30の個体ごとの蛍光体の量のばらつきを抑え、発光色のばらつきを抑えることができる。
なお、スキージ10a、10bに、側壁部11が設置されず、上壁部12のみが設置されてもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されず、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。また、発明の主旨を逸脱しない範囲内において上記実施の形態の構成要素を任意に組み合わせることができる。
また、上記の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
1…樹脂充填装置、 10a、10b…スキージ、 11…側壁部、 12…上壁部、 13…スキージ面、 14…底面 20…スクリーンマスク、 21 パターン孔、 30…LEDパッケージ、 40…蛍光体含有樹脂
Claims (12)
- 蛍光体含有樹脂を発光装置に充填する樹脂充填装置であって、
前記蛍光体含有樹脂を押しながらスクリーンマスク上を移動させ、前記スクリーンマスクの孔を通して前記蛍光体含有樹脂を前記スクリーンマスク下の前記発光装置に充填するスキージと、
前記スキージの両側に、前記スキージの前記蛍光体含有樹脂を押す側の面であるスキージ面の方向に延びるように設置され、前記スキージが前記蛍光体含有樹脂を押している間の前記蛍光体含有樹脂の前記スキージの外側へのはみ出しを防ぐ側壁部と、
を有する樹脂充填装置。 - 前記側壁部の底面は、前記スキージが前記蛍光体含有樹脂を移動させている間に前記スクリーンマスクの上面に接触し、前記スクリーンマスクを前記発光装置に押し当てる、
請求項1に記載の樹脂充填装置。 - 前記スキージは、前記スキージ面が向かい合うように設置された第1のスキージと第2のスキージから構成され、
前記第1のスキージがスクリーンマスク上の第1の方向に前記蛍光体含有樹脂を移動させて前記発光装置に前記蛍光体含有樹脂を充填し、第2のスキージが前記第1の方向と反対の第2の方向に前記蛍光体含有樹脂を移動させて、前記発光装置と置き換えられた他の発光装置に前記蛍光体含有樹脂を充填する、
請求項1又は2に記載の樹脂充填装置。 - 前記第1のスキージ及び第2のスキージは、それぞれの前記スキージ面の法線ベクトルの水平成分が、それぞれの進行方向に対して同じ側に傾いた状態で前記蛍光体含有樹脂を移動させる、
請求項3に記載の樹脂充填装置。 - 前記スキージ面に前記スキージの幅方向に沿って設置された上壁部を有し、
前記上壁部の底面の少なくとも前記スキージ側の一部分が、前記スキージ側に向かって下方向に湾曲するラウンド形状を有し、
前記上壁部は前記スキージが前記蛍光体含有樹脂を移動させている間に前記蛍光体含有樹脂を進行方向に回転させる、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の樹脂充填装置。 - 蛍光体含有樹脂を発光装置に充填する樹脂充填装置であって、
前記蛍光体含有樹脂を押しながらスクリーンマスク上を移動させ、前記スクリーンマスクの孔を通して前記蛍光体含有樹脂を前記スクリーンマスク下の前記発光装置に充填するスキージと、
前記スキージの前記蛍光体含有樹脂を押す側の面に前記スキージの幅方向に沿って設置された上壁部と、
を有し、
前記上壁部の底面の少なくとも前記スキージ側の一部分が、前記スキージ側に向かって下方向に湾曲するラウンド形状を有し、
前記上壁部は前記スキージが前記蛍光体含有樹脂を移動させている間に前記蛍光体含有樹脂を進行方向に回転させる、樹脂充填装置。 - 蛍光体含有樹脂を発光装置に充填する樹脂充填方法であって、
側壁部を備えたスキージにより前記蛍光体含有樹脂を押しながらスクリーンマスク上を移動させ、前記スクリーンマスクの孔を通して前記蛍光体含有樹脂を前記スクリーンマスク下の前記発光装置に充填する工程を含み、
前記側壁部は、前記スキージの両側に、前記スキージの前記蛍光体含有樹脂を押す側の面であるスキージ面の方向に延びるように設置され、前記スキージが前記蛍光体含有樹脂を押している間の前記蛍光体含有樹脂の前記スキージの外側へのはみ出しを防ぐ、樹脂充填方法。 - 前記スキージが前記蛍光体含有樹脂を押している間、前記側壁部の底面が前記スクリーンマスクの上面に接触し、前記スクリーンマスクを前記発光装置に押し当てる、
請求項7に記載の樹脂充填方法。 - 前記スキージは、前記スキージ面が向かい合うように設置された第1のスキージと第2のスキージから構成され、
前記第1のスキージがスクリーンマスク上の第1の方向に前記蛍光体含有樹脂を移動させて前記発光装置に前記蛍光体含有樹脂を充填した後、第2のスキージが前記第1の方向と反対の第2の方向に前記蛍光体含有樹脂を移動させて、前記発光装置と置き換えられた他の発光装置に前記蛍光体含有樹脂を充填する、
請求項7又は8に記載の樹脂充填方法。 - 前記第1のスキージ及び第2のスキージは、それぞれの前記スキージ面の法線ベクトルの水平成分が、それぞれの進行方向に対して同じ方向に傾いた状態で前記蛍光体含有樹脂を移動させる、
請求項9に記載の樹脂充填方法。 - 前記スキージ面に前記スキージの幅方向に沿って上壁部が設置され、
前記上壁部の底面の少なくとも前記スキージ側の一部分が、前記スキージ側に向かって下方向に湾曲するラウンド形状を有し、
前記上壁部により前記スキージが前記蛍光体含有樹脂を移動させている間に前記蛍光体含有樹脂を進行方向に回転させる、
請求項7〜10のいずれか1項に記載の樹脂充填方法。 - 蛍光体含有樹脂を発光装置に充填する樹脂充填方法であって、
上壁部を備えたスキージにより前記蛍光体含有樹脂を押しながらスクリーンマスク上を移動させ、前記スクリーンマスクの孔を通して前記蛍光体含有樹脂を前記スクリーンマスク下の前記発光装置に充填する工程を含み、
前記上壁部の底面の少なくとも前記スキージ側の一部分が、前記スキージ側に向かって下方向に湾曲するラウンド形状を有し、
前記上壁部により前記スキージが前記蛍光体含有樹脂を移動させている間に前記蛍光体含有樹脂を進行方向に回転させる、樹脂充填方法。
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