JP2014130233A - 投射光学系および画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ズーム時またはフォーカス時において、画像劣化を抑制しつつ、スクリーン面上の画像を調整することができる投射光学系を提供する。
【解決手段】 光変調素子1からの光を被投射面であるスクリーン2に投射する投射光学系100において、光変調素子1側から被投射面であるスクリーン2側に向かって順に配置された、正正負負負の屈折力を有する5群構成からなる屈折光学系3と、軸対称ミラーである平面ミラー4と、曲面ミラー5と、を備え、ズーム時またはフォーカス時に、前記軸対称ミラーが移動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像を拡大してスクリーンに投射する画像表示装置に適用可能な投射光学系に関するものである。
近年、投射光学系により、表示パネルに形成された画像をスクリーン面上に拡大投射する画像表示装置(プロジェクター装置)が広く知られている。特に最近では、投射空間を小さくしつつも大画面を表示できる超広角のフロント投射型プロジェクター装置の需要が高まっている。さらに、超広角フロント投射型プロジェクター装置に用いる投射光学系として、高性能でコンパクトな投射光学系が求められている。
超広角フロント投射型プロジェクター装置に用いられる投射光学系の例として、特許文献1、特許文献2、特許文献3に示すような投射光学系が知られている。特許文献1の投射光学系は、正の屈折力を有する屈折光学系と、正の屈折力を有する反射面と、の間に中間像を結像させるものである。これによって、投射画面の大画面化を図りつつ、投射空間を縮小している。特許文献2および特許文献3の投射光学系は、ズーム時やフォーカス時に、偏心配置された回転非対称な反射面を含む少なくとも1つの光学素子群を移動させるものである。これによって、ズーム時やフォーカス時に像トビの発生を防いでいる。
しかしながら、上述した従来技術には、以下に述べるような課題がある。すなわち、特許文献1の投射光学系には、ズーム機能やフォーカス機能がないため、画像の変倍やピント合わせができない。また、特許文献2および特許文献3の投射光学系は、回転非対称な反射面(軸対称ではない反射面)を移動させる。このような反射面の移動は、感度が高く、スクリーン面上の画像を劣化させる要因となる。
本発明は、ズーム時またはフォーカス時において、画像劣化を抑制しつつ、スクリーン面上の画像を調整することができる投射光学系を提供することを目的とする。
本発明は、光変調素子からの光を被投射面に投射する投射光学系において、前記光変調素子側から前記被投射面側に向かって順に配置された、屈折光学系と、軸対称ミラーと、曲面ミラーと、を備え、ズーム時またはフォーカス時に、前記軸対称ミラーが移動する、ことを最も主な特徴とする。
本発明によれば、ズーム時またはフォーカス時において、画像劣化を抑制しつつ、スクリーン面上の画像を調整することができる。
本発明に係る投射光学系の実施形態を示す光学配置図である。 上記投射光学系の一部を拡大した拡大光学配置図である。 上記投射光学系に含まれる平面ミラーと曲面ミラーのみを拡大した展開図である。 上記投射光学系の実施例1に係る屈折光学系の詳細な構成を示す光学配置図である。 上記実施例1に係る投射光学系による近距離投射時の広角側のスクリーン上の画像の例である。 図5に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、を示す図である。 上記実施例1に係る投射光学系による近距離投射時の望遠側のスクリーン上の画像の例である。 図7に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、を示す図である。 上記実施例1に係る投射光学系による基準投射時の広角側のスクリーン上の画像の例である。 図9に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、を示す図である。 上記実施例1に係る投射光学系による基準投射時の望遠側のスクリーン上の画像の例である。 図11に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、を示す図である。 上記実施例1に係る投射光学系による遠距離投射時の広角側のスクリーン上の画像の例である。 図13に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、を示す図である。 上記実施例1に係る投射光学系による遠距離投射時の望遠側のスクリーン上の画像の例である。 図15に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、を示す図である。 上記投射光学系の実施例2に係る屈折光学系の詳細な構成を示す光学配置図である。 上記実施例2に係る投射光学系による近距離投射時の広角側のスクリーン上の画像の例である。 図18の例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、を示す図である。 上記実施例2に係る投射光学系による近距離投射時の望遠側のスクリーン上の画像の例である。 図20の例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、を示す図である。 上記実施例2に係る投射光学系による基準投射時の広角側のスクリーン上の画像の例である。 図22の例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、を示す図である。 上記実施例2に係る投射光学系による基準投射時の望遠側のスクリーン上の画像の例である。 図24の例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、を示す図である。 上記実施例2に係る投射光学系による遠距離投射時の広角側のスクリーン上の画像の例である。 図26の例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、を示す図である。 上記実施例2に係る投射光学系による遠距離投射時の望遠側のスクリーン上の画像の例である。 図28の例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、を示す図である。 本発明に係る画像表示装置の実施形態を示す光学配置図である。 上記画像表示装置の一部を拡大した拡大光学配置図である。
以下、本発明に係る投射光学系の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る投射光学系の構成の例を示す光学配置図である。図1において、投射光学系100は、表示パネル1と、屈折光学系3と、平面ミラー4と、曲面ミラー5と、を有してなる。この投射光学系100は、変調信号に応じて画像形成された表示パネル1の表面上の画像を被投射面であるスクリーン2の表面に拡大投射するものである。表示パネル1において画像を形成するために用いられるその他の構成は、図示を省略している。
本実施形態に係る投射光学系100は、画像が表示されるスクリーン2の表面の法線方向の軸を「Y軸」とする。また、Y軸と直交する軸であって、スクリーン2の表面と平行、かつ、表示パネル1から光が出射される方向の軸を「Z軸」とする。さらに、Y軸及びZ軸と直交する軸を「X軸」とする。なお、以下の説明において、Y軸とZ軸により形成される平面と平行の面を「YZ平面」と記載する。
図1に示すように、投射光学系100に含まれる屈折光学系3を構成するレンズの配列方向は、スクリーン2と略平行である。このように、屈折光学系3の配列方向とスクリーン2を略平行にすることにより、縦置きの投射を実現できる。この場合、屈折光学系3とスクリーン2との平行度は、5°以下にすることが望ましい。
図2は、投射光学系100に含まれる光学素子部分を拡大した拡大光学配置図である。図2に示すように、投射光学系100は、光変調素子である表示パネル1に近い側から順番に、屈折光学系3、軸対称ミラーである平面ミラー4、曲面ミラー5、を備えている。
投射光学系100は、スクリーン2上に投射されている画像の変倍をする時(ズーム時)、また、スクリーン2上に投射されている画像の合焦をする時(フォーカス時)、平面ミラー4を投射光学系100の光軸方向に移動させる。
平面ミラー4は、線対称(軸対称)ミラーであるから、投射光学系100は、ズーム時、または、フォーカス時に、平面ミラー4を投射光学系100の光軸方向に移動させる。これによって、投射光学系100は、ズーム時またはフォーカス時にスクリーン2上の画像の調整を行うことができる。
なお、投射光学系100において、ズーム時またはフォーカス時に移動する光学素子は、線対称の平面ミラー4に限ることはなく、回転対称(軸対称)の光学素子であればよい。例えば、球面ミラーや非球面ミラーであってもよい。
本実施形態では、表示パネル1として、有効画像領域が長方形をなすデジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)を用いているが、透過型や反射型の各種液晶パネル等を用いてもよい。
なお、「ズーム」とは、同じ投射距離でスクリーン2上の画像を変倍することをいう。また、「フォーカス」とは、投射距離に関係なくスクリーン2上の画像にピントが合わせることをいう。
図1および図2に示すように、投射光学系100は、平面ミラー4を屈折光学系3と曲面ミラー5の間に配置している。このように光学素子を配置することで、光路を折り畳むことができ、投射光学系100をコンパクトにすることができる。
次に、平面ミラー4と曲面ミラー5の関係について説明する。図3は、平面ミラー4と曲面ミラー5のみを拡大した展開図である。図3において、平面ミラー4で反射されて曲面ミラー5に向かう光は、屈折光学系3から一本の直線となるように表している。また、平面ミラー4と曲面ミラー5をYZ面上に展開している。図3に示すように、平面ミラー4の対称軸近辺の位置で反射された光は、曲面ミラー5の頂点付近に入射する。平面ミラー4が移動することで曲面ミラー5への入射光線の位置は変わるが、上記のように曲面ミラー5の頂点付近に入射するので、感度を低く抑えることができる。これによって、スクリーン2上への射出光線の位置ずれを抑制することができる。
次に、本発明に係る投射光学系のさらに詳細な実施例について説明する。図4は、実施例1に係る投射光学系100が備える屈折光学系3の詳細な構成を示す光学配置図である。図4において、本実施例に係る屈折光学系3は、光変調素子側(表示パネル1側)から被投射面側に向かって順に、第1レンズ〜第3レンズからなる正の第1レンズ群311と、第4レンズ〜第7レンズからなる正の第2レンズ群312と、第8レンズ〜第10レンズからなる負の第3レンズ群313と、第11〜第12レンズからなる負の第4レンズ群314と、第13レンズからなる負の第5レンズ群315と、を含んで構成される。
屈折光学系3において、第1レンズ群311と第5レンズ群315は、ズーム時やフォーカス時に移動しない、固定群である。
また、第2レンズ群312はズーム時に移動するズーム群である。第2レンズ群312は、広角側では表示パネル1に近づく方向に移動し、望遠側では表示パネル1から遠ざかる方向に移動する。
第3レンズ群313と第4レンズ群314はフォーカス時に移動するフォーカス群である。第3レンズ群313は、近距離側から遠距離側にかけて、表示パネル1から遠ざかる方向に移動する。第4レンズ群314は、近距離側から遠距離側にかけて、表示パネル1から遠ざかる方向に移動する。
なお、平面ミラー4は、広角側から望遠側に画像を表示させる際、表示パネル1に近づくように移動する。このように、平面ミラー4の移動方向を規定することにより、スクリーン2上の画像の調整ができる。
すなわち、5群構成である屈折光学系3において、平面ミラー4は、5群のうち少なくとも3群と連動して移動する。
また、曲面ミラー5は、図4の示すように、YZ平面において(Y,Z)=(194.136,147.886)(単位:mm)となる座標位置に固定される。なお、原点(0,0)は、表示パネル1であるDMDの有効画像領域の下辺の中点である。
次に、本実施例に係る投射光学系100の具体的数値例について説明する。表1は、本実施例に係る投射光学系100を構成する光学素子の配置例を示すレイアウトデータである。なお、以下の説明で用いている各記号の意味は下記の通りである。
r :曲率半径
d :面間隔
nd :d線の屈折率
νd :d線のアッベ数
Figure 2014130233
表2は、本実施例に係る投射光学系100における、ズーム時(ズーム機能)とフォーカス時(フォーカス機能)に関するレンズ間隔の具体例である。
Figure 2014130233
表3は、本実施例に係る投射光学系100における、非球面係数の各数値の具体例である。
Figure 2014130233
なお、非球面は次の式1で表す。
(式1)
X=(1/R)・Y/[1+{1−(1+k)(Y/R)1/2]+A+A+A+A1010+A1212+A1414
式1にて用いる各符号の意味は以下の通りである。
X:光軸から高さYにおける非球面の非球面頂点における接平面からの距離
Y:光軸からの高さ
R:非球面の近軸曲率半径
K:円錐乗数
A4、A6、A8、A10、A12、A14 :非球面係数
また、表2中の「E−XY」という表記は10−XYを意味する。同様に、「E+XY」は、10+XYを意味する。
表4は、本実施例に係る投射光学系100における、表示パネル1の具体例である。
Figure 2014130233
表4にて例示した表示パネル1であるDMDは、対角サイズが0.65inchのものである。なお、本発明における表示パネル1のサイズや種類はこれに限定されるものではない。例えば、表示パネル1のサイズは対角0.55inchであってもよい。
また、本実施例では、投射光学系100からスクリーン2に投射される光の投射位置を高くするために、光軸と表示パネル1の下辺との距離を1.0mmとしている。しかし、この距離も任意に変更してもよい。
次に、本実施例に係る投射光学系100における、ズーム時の画像劣化の抑制について、図5から図16を用いて説明する。
図5は、実施例1に係る投射光学系100による近距離投射時の広角側のスクリーン2上の画像の例である。図6は、図5に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、を示す図である。
図7は、実施例1に係る投射光学系100による近距離投射時の望遠側のスクリーン2上の画像の例である。図8は、図7に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、を示す図である。
図6に示す近距離投射時の広角側のプロファイルと、図8に示す近距離投射時の望遠側のプロファイルを比較すると、上辺及び左辺の曲がりのプロファイルは類似しており、画像劣化は抑制されている。
図9は、実施例1に係る投射光学系100による基準投射時の広角側のスクリーン2上の画像の例である。図10は、図9に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、を示す図である。
図11は、実施例1に係る投射光学系100による基準投射時の望遠側のスクリーン2上の画像の例である。図12は、図11に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、を示す図である。
図10に示す基準投射時の広角側のプロファイルと、図12に示す基準投射時の望遠側のプロファイルを比較すると、上辺及び左辺の曲がりのプロファイルは類似しており、画像劣化は抑制されている。
図13は、実施例1に係る投射光学系100による遠距離投射時の広角側のスクリーン2上の画像の例である。図14は、図13に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、を示す図である。
図15は、実施例1に係る投射光学系100による遠距離投射時の望遠側のスクリーン2上の画像の例である。図16は、図15に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、を示す図である。
図14に示す遠距離投射時の広角側のプロファイルと、図16に示す遠距離投射時の望遠側のプロファイルを比較すると、上辺及び左辺の曲がりのプロファイルは類似しており、画像劣化は抑制されている。
以上、図5から図16に示すように、実施例1に係る投射光学系100によれば、ズーム時に平面ミラー4を所定の方向に移動させることによって、ズーム時における画像劣化を抑制することができる。
次に、本発明に係る投射光学系のさらに詳細な別の実施例について説明する。図17は、実施例2に係る投射光学系100が備える屈折光学系3の詳細な構成を示す光学配置図である。図17において、本実施例に係る屈折光学系3は、光変調素子側(表示パネル1側)から被投射面側に向かって順に、第1レンズ〜第3レンズからなる正の屈折力を有する第1レンズ群321と、第4レンズ〜第7レンズからなる正の屈折力を有する第2レンズ群322と、第8レンズ〜第10レンズからなる負の屈折力を有する第3レンズ群323と、第11〜第12レンズからなる負の屈折力を有する第4レンズ群324と、第13レンズからなる負の屈折力を有する第5レンズ群325と、を含んで構成されている。
屈折光学系3において、第1レンズ群321と第5レンズ群325は、ズーム時やフォーカス時に移動しない、固定群である。
また、第2レンズ群322は、ズーム時に移動するズーム群である。第2レンズ群322は、広角側では表示パネル1に近づく方向に移動し、望遠側では表示パネル1から遠ざかる方向に移動する。
第3レンズ群323と第4レンズ群324は、フォーカス時に移動するフォーカス群である。第3レンズ群323は、近距離側から遠距離側にかけて、表示パネル1から遠ざかる方向に移動する。第4レンズ群324は、近距離側から遠距離側にかけて、表示パネル1に近づく方向に移動する。
なお、平面ミラー4は、近距離側から遠距離側に画像を表示させる際、表示パネル1に近づくように移動する。このように、平面ミラー4の移動方向を規定することにより、スクリーン2上の画像の調整ができる。
また、曲面ミラー5は、図17に示すように、YZ平面において(Y,Z)=(194.299,148.050)(単位:mm)となる座標位置に固定される。なお、原点(0,0)は、表示パネル1であるDMDの有効画像領域の下辺の中点である。
次に、実施例2に係る投射光学系100の具体的数値例について説明する。表5は、実施例2に係る投射光学系100のレイアウトデータである。なお、以下の説明で用いている各記号の意味は下記の通りである。
r :曲率半径
d :面間隔
nd :d線の屈折率
νd :d線のアッベ数
Figure 2014130233
表6は、実施例2に係る投射光学系100における、ズーム時(ズーム機能)とフォーカス時(フォーカス機能)に関するレンズ間隔の具体例である。
Figure 2014130233
表7は、実施例2に係る投射光学系100における、非球面係数の各数値の具体例である。
Figure 2014130233
なお、非球面は次の式2で表す。
(式2)
X=(1/R)・Y/[1+{1−(1+k)(Y/R)1/2]+A+A+A+A1010+A1212+A1414
式2にて用いる各符号の意味は以下の通りである。
X:光軸から高さYにおける非球面の非球面頂点における接平面からの距離
Y:光軸からの高さ
R:非球面の近軸曲率半径
K:円錐乗数
A4、A6、A8、A10、A12、A14 :非球面係数
また、表7中の「E−XY」という表記は10−XYを意味する。同様に、「E+XY」は、10+XYを意味する。
表8は、実施例2に係る投射光学系100における、表示パネル1の具体例である。
Figure 2014130233
表8にて例示した表示パネル1であるDMDは、対角サイズが0.65inchである。なお、本発明における表示パネル1のサイズや種類はこれに限定されるものではない。例えば、表示パネル1のサイズは対角0.55inchであってもよい。
また、本実施例では、投射光学系100からスクリーン2に投射される光の投射位置を高くするために、投射光学系100の光軸と表示パネル1の下辺との距離を1.0mmとしている。しかし、この距離も任意に変更してもよい。
次に、実施例2に係る投射光学系100における、フォーカス時の画像劣化の抑制について、図18から図29を用いて説明する。
図18は、実施例2に係る投射光学系100による近距離投射時の広角側のスクリーン2上の画像の例である。図19は、図18に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、を示す図である。
図22は、実施例2に係る投射光学系100による基準投射時の広角側のスクリーン2上の画像の例である。図23は、図22に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、を示す図である。
図26は、実施例2に係る投射光学系100による遠距離投射時の広角側のスクリーン2上の画像の例である。図27は、図26の例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、を示す図である。
図19に示す近距離投射時の広角側のプロファイルと、図23に示す基準投射時の広角側のプロファイルと、図27に示す遠距離投射時の広角側のプロファイルを比較すると、上辺及び左辺の曲がりのプロファイルは類似しており、画像劣化は抑制されている。
図20は、実施例2に係る投射光学系100による近距離投射時の望遠側のスクリーン2上の画像の例である。図21は、図20に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、を示す図である。
図24は、実施例2に係る投射光学系100による基準投射時の望遠側のスクリーン2上の画像の例である。図25は、図24に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、を示す図である。
図28は、実施例2に係る投射光学系100による遠距離投射時の望遠側のスクリーン2上の画像の例である。図29は、図28の例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、を示す図である。
図21に示す近距離投射時の望遠側のプロファイルと、図24に示す基準投射時の望遠側のプロファイルと、図28に示す遠距離投射時の望遠側のプロファイルを比較すると、上辺及び左辺の曲がりのプロファイルは類似しており、画像劣化は抑制されている。
以上、図18から図29に示すように、実施例2に係る投射光学系100によれば、フォーカス時に平面ミラー4を所定の方向に移動させることによって、フォーカス時における画像劣化を抑制することができる。
以上のように、本発明に係る投射光学系は、光変調素子からの光を被投射面に投射する投射光学系であって、屈折光学系と、軸対称ミラーと、曲面ミラーと、を順に備え、ズーム時またはフォーカス時に、軸対称ミラーが移動する。これによって、ズーム時またはフォーカス時において、画像劣化を抑制しつつ、スクリーン面上の画像を調整することができる。
次に、上記において説明をした投射光学系を備える、本発明に係る画像表示装置の実施形態について説明する。図30は、本発明に係る画像表示装置200の実施形態を示す光学配置図である。図31は、画像表示装置200の一部を拡大した拡大光学配置図である。図30および図31に示すように、画像表示装置200は、投射光学系100を備えている。画像表示装置200は、既に説明した投射光学系100を構成する光学素子の他に、光源と、表示パネル1を照明するための照明部101と、各種回路部102とを、筐体の内部に備えている。また、投射光学系100からスクリーン2に向けて光線が投射される窓部103に、カバーガラスを備えていてもよい。このカバーガラスは防塵の役割も担う。
投射光学系100は、平面ミラー4を屈折光学系3と曲面ミラー5の間に配置していて、光路を折り畳むことができるから、小型化を図ることができ、画像表示装置200も小型化を図ることができる。また、既に説明した通り、投射光学系100は、ズーム時またはフォーカス時に平面ミラー4を移動させることで、画像劣化を抑制することができるから、画像表示装置200は、ズーム時またはフォーカス時にスクリーン2上の画像を調整することができる。
以上のように、本発明に係る画像表示装置は、投射光学系が備える軸対称ミラーが、ズーム時またはフォーカス時に移動する。これによって、ズーム時またはフォーカス時において、画像劣化を抑制しつつ、スクリーン面上の画像を調整することができる。
1 表示パネル
2 スクリーン
3 屈折光学系
4 平面ミラー
5 曲面ミラー
100 投射光学系
特許4210314号明細書 特開2008−242025号公報 特開2008−242028号公報

Claims (8)

  1. 光変調素子からの光を被投射面に投射する投射光学系において、
    前記光変調素子側から前記被投射面側に向かって順に配置された、屈折光学系と、軸対称ミラーと、曲面ミラーと、を備え、
    ズーム時またはフォーカス時に、前記軸対称ミラーが移動する、
    ことを特徴とする投射光学系。
  2. 前記軸対称ミラーの対称軸近辺の位置で反射された光は、前記曲面ミラーの頂点付近に入射する、
    請求項1記載の投射光学系。
  3. 前記屈折光学系は、前記光変調素子側より、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群と、負の屈折力を有する第5レンズ群と、を含む5群構成であって、
    前記5群のうち少なくとも3群は前記軸対称ミラーと連動して移動する、
    請求項1または2記載の投射光学系。
  4. 前記軸対称ミラーは、広角側から望遠側に画像を表示させるとき、前記光変調素子に近づく方向に移動する、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の投射光学系。
  5. 前記軸対称ミラーは、近距離側から遠距離側に画像を表示させるとき、前記光変調素子に近づく方向に移動する、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の投射光学系。
  6. 前記屈折光学系の配列方向は、前記被投射面と略平行である、
    請求項1乃至5のいずれかに記載の投射光学系。
  7. 前記軸対称ミラーは平面ミラーである、
    請求項1乃至6のいずれかに記載の投射光学系。
  8. 光源から出射された光によって前記光変調素子が形成した画像を、前記被投射面に投射して表示する画像表示装置であって、
    投射光学系が、請求項1乃至7のいずれかに記載の投射光学系であることを特徴とする画像表示装置。
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