JP2014130228A - 虚像観察装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複雑なメカ機構や駆動装置を用いることなく、虚像の表示位置までの距離を変えることができる虚像観察装置を提供する。
【解決手段】虚像観察装置1は、波長の異なる画像出力が可能な表示部10と、表示部10に表示される表示コンテンツの表示色を制御する表示制御部14と、アッベ数30以下の素材で形成され、正の屈折力を有し表示部10に表示される表示コンテンツの虚像を観察可能に生成する接眼光学部15とを備える。表示制御部14は、表示コンテンツの内容に応じて、表示色を切り替えることにより、虚像の生成される位置までの距離を切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、使用者の眼前に表示素子の画像を虚像として表示する虚像観察装置に関する。
従来、表示素子の表示画像を拡大して虚像として表示する虚像観察装置では、観察者の視力に合わせた観察可能な距離に虚像の距離を合わせるような視度補正の機構が使用されている。また、外界を背景として、そこに表示した表示画像を観察することができる、透過型の表示装置では背景に表示画像を重畳させる際に、背景に見えるものとの視距離に応じて虚像位置を可変させる機構も提案されている。例えば、特許文献1では、頭部装着型表示装置の光学系において、接眼光学系の焦点距離に対して表示素子の配置を前後させたり、レンズを前後させたりすることで、虚像位置を変化させることができる。
特許第3397832号公報
しかしながら、特許文献1のように表示素子やレンズの位置を駆動させるには、複雑なメカ機構や駆動用のモーター等が必要となるなど装置が大型化しコストも高くなってしまうという問題があった。
したがって、これらの点に着目してなされた本発明の目的は、複雑なメカ機構や駆動装置を用いることなく、虚像までの距離を変えることができる虚像観察装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の虚像観察装置は、
波長の異なる画像出力が可能な表示部と、
前記表示部に表示される表示コンテンツの表示色を制御する表示制御部と、
アッベ数30以下の素材で形成され、正の屈折力を有し前記表示部に表示される前記表示コンテンツの虚像を観察可能に生成する接眼光学部とを備え、
前記表示制御部は、前記表示コンテンツの内容に応じて、前記表示色を切り替えることにより、前記虚像までの距離を切り替えることを特徴とするものである。
このようにすることによって、前記表示制御部が、前記表示コンテンツの内容に応じて、表示色を切り替えることにより、複雑なメカ機構や駆動装置を用いることなく、電気的な制御だけで虚像の位置までの距離を変えることができ、情報提示の効果を高めることができる。本来、アッベ数の小さい素材を用いると色収差が発生し好ましくないが、本発明の虚像観察装置は、アッベ数が30より小さい素材の光の波長に対する屈折率の違いを利用して、虚像の位置までの距離を変化させる。
好ましくは、前記表示制御部は、前記表示コンテンツが波長656nm近傍の赤色で表示される場合は、前記接眼光学部から前記表示コンテンツの虚像までの距離は1mよりも短く、前記表示コンテンツが波長486nm近傍の青色で表示される場合は、前記接眼光学部から前記表示コンテンツの虚像までの距離は2mよりも長くなるように、前記表示コンテンツの前記表示色を切り替える。このようにすることによって、1m〜2mの範囲内で虚像までの距離を変化させて、効果の高い情報提示をすることができる。
あるいは、前記表示制御部は、前記虚像までの距離が0.5ディオプタ以上変化するように、前記表示コンテンツの前記表示色を切り替えることが好ましい。さらに、前記表示制御部は、前記表示コンテンツの表示色を波長550nm近傍の緑色の表示から、波長656nm近傍の赤色または波長486nm近傍の青色の表示に切り替えることで、前記虚像までの距離を0.5ディオプタ以上変化させることが好ましい。0.5ディオプタ以上の視距離の変化は、映像表示効果として使用する場合に効果的だからである。なお、本願で「視距離」とは、虚像観察装置の使用者から、観察する対象物までの距離を意味し、観察対象物が虚像の場合、虚像が生成される位置までの距離である。
さらに、虚像観察装置は、使用者の頭部に固定するための支持部を備えることが好ましい。これによって、使用者の頭部に装着してモバイル環境で使用することが可能になる。
また、前記表示制御部は、前記接眼光学部から前記表示コンテンツの虚像までの距離が長いほど、前記表示コンテンツを前記表示部の上側に表示するようにしても良い。通常の人の視界を考慮すると、下方は近くのものを見るため視点が近いことが多く、上方は遠方のものを見るため視点が遠い場合が多い。このことを考慮すると、1つの表示画面内においても、下側に表示するコンテンツを近い視距離に表示し、上側に表示するコンテンツを遠い視距離となるように表示することで、より見やすい情報提示が可能である。
さらに、前記表示制御部は、前記表示コンテンツがテキスト情報の場合、該表示コンテンツの表示色を610nmより長い波長の色とすることもできる。使用者に提示する情報の内容に応じて、情報を提示する視距離を変えることで、より使い易く、より効果の高い情報提示を行うことができる。表示コンテンツがテキストであれば、比較的近距離に配置することによって、視認しやすくなることが期待できる。
また、前記表示部は、非自発光型の表示素子と、該表示素子を照明する異なる波長の光を出射可能な光源とを備え、前記表示制御部は、前記光源を出射する光の波長を切り替えることにより、前記表示色の切り替えを行うようにしてもよい。これによって、表示素子として、カラー液晶表示素子や有機EL等のカラー表示素子に代えて、モノクロの液晶表示素子と波長の切換が可能な光源(バックライト)等を用いても、本発明の虚像観察装置を構成することができ、本発明の効果が得られる。
さらに、虚像観察装置は、傾き、位置または速度を検出するセンサを備え、前記表示制御部は前記センサの出力に応じて、前記表示コンテンツの前記表示色を制御するようにしても良い。例えば、人間は静止時には近い距離を視認していることが多いので、近い距離に情報を提示するのが好ましく、反対にランニング時などはやや遠い位置に視線があることが多いので、遠い距離に情報を提示するのが好ましい。また、歩行時にはその中間あたりに情報を提示することが好ましい。上記のように、虚像観察装置は、位置センサまたは速度センサを有することにより、このようなランニング時や歩行時などの状況に応じて電子的に虚像の表示位置を切り換えることができる。
また、前記センサは傾きを検出するセンサであり、前記虚像が水平方向より下方に生成される場合は、前記虚像が水平方向より上方に生成される場合に比べ、前記表示コンテンツを長い波長の色で表示するようにしても良い。虚像位置が水平方向より下にあるのは、虚像観察装置を装着した使用者が下方を見ていると考えられ、背景にある地面や床などと同様の近い位置に虚像を表示することによって、コンテンツ情報が視認し易くなる。
以上のように、本発明によれば、複雑なメカ機構や駆動装置を用いることなく、電気的な制御だけで虚像の表示位置までの距離を変えることができる。
本発明の第1実施の形態に係る虚像観察装置の概略構成図である。 眼鏡型表示装置として実施する図1の虚像観察装置の一実施例を示す斜視図である。 図2の虚像観察装置の接眼光学部と表示部とを示す斜視図である。 図3の表示部から接眼光学部を経て眼球へ向けて射出される画像光の光学系を説明する図である。 表示色の違いによる虚像表示位置までの距離の変化を説明する図である。 虚像観察装置により提示される画像の一例を示す図である。 異なるアッベ数に対する、波長と焦点距離のシフト量との関係を示した図である。 本発明の第2実施の形態に係る虚像観察装置の概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態に係る虚像観察装置の概略構成図である。虚像観察装置1は、波長の異なる画像出力が可能な表示部10と、表示部10に表示される表示コンテンツの表示色を制御する表示制御部14と、アッベ数30以下の素材、例えばポリカーボネートやポリエステルで形成され、正の屈折力を有し表示部10に表示される表示コンテンツの虚像を観察可能に生成する接眼光学部15とによって構成される。
表示部10は、非自発光型の表示素子11と、表示素子11の背面側に設けられ表示素子11を照明するための光源12と、光源12の光をコリメートし均一な光として表示素子11に照射する照明光学系13(図ではレンズとして表示している)とを備える。表示素子11は、例えばカラーフィルタを有するカラー液晶パネルであり、光源12は例えば白色LEDや冷陰極蛍光ランプを用いることができる。また、光源12および照明光学系13に代えて、白色のバックライトを液晶パネルの背面に配置しても良い。あるいは、表示部10は、表示素子11および光源12に代えて、自発光型の表示素子、例えば有機EL素子を用いても良い。
表示制御部14は、表示すべきコンテンツを虚像観察装置1に内蔵される図示しない記憶素子から、または、通信により外部から受け取り、当該コンテンツの内容に応じて、表示される表示コンテンツの表示色を制御して表示部11に表示させる。接眼光学部15は、表示素子11に表示される画像の画像光を眼球に向けて射出する。その際、この画像光が接眼光学部15の正の屈折力により使用者に対して拡大虚像を生成する。
虚像観察装置1としては、使用者の頭部に眼前を覆うように装着するゴーグルタイプのものや、ヘッドセットタイプのものなど種々の形態で実施可能である。図2は、眼鏡型の表示装置として実施する図1の虚像観察装置の一実施例を示す斜視図である。この実施例によれば、虚像観察装置は眼鏡フレームの形状をした支持部20を備える眼鏡型虚像観察装置2として構成されている。眼鏡型虚像観察装置2は、表示部と表示制御部が格納された本体部22が右側テンプル21に固定され、さらに、接眼光学部23が保持部24により本体部22に固定されている。接眼光学部23は、使用者が眼鏡型虚像観察装置2を装着した状態における、右眼の眼鏡レンズ25の使用者から見て前方に、本体部22から水平方向に右眼の正面視の位置まで延在する。
図3は、図2の虚像観察装置の接眼光学部23と表示部32とを示す斜視図である。表示部32は、図2においては本体部22に内蔵されている。接眼光学部23は、表示部32側と反対側の端部に斜面30aが形成された断面が矩形の棒状の導光プリズム30に、斜面30aと鋭角を成して隣接する導光プリズム30の側面の先端部に接眼レンズ31を配置して構成されている。ここで斜面30aは、反射面として形成されている。また、導光プリズム30と接眼レンズ31とは、同じ素材で構成されている。
図4は、図3の表示部32から接眼光学部23を経て眼球へ向けて射出される画像光の光学系を説明する図である。表示部32は、カラーの液晶パネル33と白色のバックライト34により構成されている。表示部32を出射して導光プリズム30に入射した画像光は、導光プリズム30内を長手方向に進み、入射側と反対側の端部で斜面30aにより反射され、接眼レンズ31を通り眼球に向けて射出される。
次に、表示色による虚像の表示距離について説明する。図5は、表示色の違いによる虚像位置50までの距離の違いを説明する図であり、図5(a)、図5(b)、図5(c)は、それぞれ表示コンテンツの表示色が赤色(波長約656nm)、緑色(波長約587nm)、青色(波長約486nm)の場合の虚像の表示距離をL,L,Lで示している。図5は、右側が使用者の眼球方向、左側が使用者の視線の方向である。表示素子33を出射した画像光は接眼光学部23の接眼レンズ31で屈折を受ける。ここで、波長が短いほど屈折率が大きいため、赤色、緑色、青色の表示コンテンツの虚像位置50までの距離L、L、Lは、順に長くなる。
このとき、表示制御部14は、表示色が赤色の表示コンテンツの虚像までの距離が1mよりも短く、表示色が青色の表示コンテンツの虚像までの距離がその倍の距離の2m以上とする。そうすることによって、少なくとも1m〜2mの範囲内で虚像までの距離を変化させて、効果の高い情報提示をすることができる。例えば、図形などグラフィカルな画像を遠い視距離となる表示色で表示し、テキスト情報を近い視距離となる表示色で表示することで、テキスト情報が図形情報から浮き出て見える効果が加わり、高い映像効果を得ることができる。
図6は虚像観察装置により外界の背景に重畳され提示される画像の一例を示す図である。ここで、接眼光学部23に対するd線(波長約587nm)での光の焦点距離および屈折率をそれぞれ32mmおよび1.62、接眼光学部を形成する素材のアッベ数を30とした。図6に破線で示す領域61,62,63には、それぞれコンテンツ情報が赤色(波長約656nm)、緑色(波長約550nm)、青色(波長約486nm)で表示される。この場合、赤色の文字の虚像表示位置までの距離Lは約0.67m、緑色の文字の虚像表示位置までの距離Lは約1m、青色の図形の虚像表示位置までの距離Lは約2mとなる。なお、図6の虚像表示位置までの距離の横のかっこ内には、虚像までの距離(m)の逆数であるディオプタ値(D)を表記している。
図6において、表示制御部14の制御により、画面下部の領域61のテキスト情報の表示には赤い表示色を用いることで、約0.67mの距離に虚像が生成される。このように、詳細なテキスト情報は近い位置に表示することで見易くすることができる。また、ランニング中などに大まかな進路を示す図形情報などは、やや遠くの位置に情報提示することで見易くすることができる。このとき実視界を考慮すると、下方の視界は近い距離にあることが多く、上方の視界は遠い距離にあることが多いため、図6のように表示画面の下方には近い距離に提示する表示コンテンツを配置し、表示画面の上方には遠い距離に提示する表示コンテンツを配置することで、見やすい情報の提示をすることができる。近い距離提示する表示コンテンツの色としては、通常赤色の範囲とされる610nmより長い波長色を用いることができる。
本発明の発明者は、上記のように表示コンテンツの表示色を切り替えることにより、虚像の生成される距離を切り替えて表示するために用いる接眼光学部23の素材の適切なアッベ数を求めるために、シミュレーションを行った。まず、接眼光学部23の接眼レンズ31の焦点距離をf=32mmとした。この焦点距離は、頭部に装着して用いられる虚像観察装置2において、通常使用される範囲のものである。ここで、虚像の表示距離bを1mとすると、レンズの公式(1/a+1/b=1/f)から、接眼レンズ31と表示部32の液晶パネル33との距離aは31mmとなる。この結果より、f−a=1(mm)となるので、表示素子11側の光軸上の焦点位置が1mmシフトすることで、虚像表示位置までの距離が約1ディオプタ程度シフトする。
次に、発明者は上記の条件の光学系について、約20〜70の範囲の様々なアッベ数を有する素材が存在し、素材の選択の幅が広い屈折率1.62付近を選択し、波長による接眼光学部23の焦点距離のシフト量、すなわちd線(波長約587nm)の場合に対するずれ量のシミュレーションを行った。図7は、異なるアッベ数に対して、波長(縦軸)と焦点距離のシフト量(横軸)との関係をシミュレーションにより求めた結果を示す図である。シミュレーションの条件としては、d線に対する接眼レンズ31の焦点距離をf=32mm、屈折率を1.62、虚像表示距離を1mとした。
図7によれば、1ディオプタの焦点距離のシフト量を得るためには、接眼光学部23の素材はアッベ数30以下であることが必要である。表示画像の視距離の変化を用いる情報提示には、0.5ディオプタ程度以上の変化が好ましく、これによると緑色の表示距離を中心として赤色、青色の表示距離を±0.5ディオプタとすることができる。0.5ディオプタは軸上の色収差の許容限界に使用されることが多く、0.5ディオプタ以下の視距離の変化は映像表示効果として使用する場合には効果的ではない。一方、0.5ディオプタ以上の視距離の変化があれば、映像表示効果が期待できる。よって、接眼光学部23はアッベ数30以下の素材を使用することが好ましい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、アッベ数30以下の素材で正の屈折力を有する接眼光学部を形成し、表示部に表示される前記表示コンテンツの虚像を観察可能とし、表示制御部が、表示コンテンツの内容に応じて、表示色を切り替えるようにしたので、複雑なメカ機や駆動装置を用いることなく、電気的な制御だけで虚像の位置までの距離を変えることができ、情報提示の効果を高めることができる。さらに、支持部により頭部に固定するようにしたので、歩行中などのモバイル環境下で使用するのに好適である。また、文字情報や図形情報など表示コンテンツの内容に応じて、虚像までの距離や表示位置を変えることで、見やすく表示することができる。さらに、虚像までの距離が長い表示コンテンツを上側に配置し、反対に虚像までの距離が短いコンテンツを下側に配置して表示することにより、背景との虚像までの距離との差を縮めることができ、より見易い表示が可能である。
なお、上記の説明では、表示素子11をカラー液晶パネル、光源12(またはバックライト)を白色光源としたが、これらに代えて、表示素子11をモノクロの透過型の液晶表示素子とし、光源12を波長の切り替えが可能な光源としても良い。すなわち、光源12は、例えば赤、緑および青の3色の光源を有し、これらを切替えて使用できるように構成する。この場合、同時に表示されるコンテンツ情報は、単一色となるが、表示制御部14は、光源12の出射する光の波長を変えることによって、表示コンテンツの表示色を切り替えることができる。
(第2実施の形態)
図8は、本発明の第2実施の形態に係る虚像観察装置1’の概略構成図である。本実施の形態は、第1実施の形態に係る虚像観察装置1に、センサ16を追加したものである。センサ16は、3軸加速度センサ、ジャイロセンサ等の傾き、位置、速度または加速度を検出するセンサである。表示制御部14は、センサ16からの信号を受信して、表示コンテンツの表示色を制御する。その他の構成、作用は、第1実施の形態と同様であるので、同一構成要素には同一参照符号を付して説明を省略する。
一例として、センサ16は傾きを検出するセンサであり、使用者が視線を水平方向より下向きに傾けている場合、表示コンテンツの虚像は水平方向より下方に生成される。この場合、表示コンテンツの背景は、地面や床などの比較的距離の近いものである可能性が高い。そこで、センサ16が虚像の表示される方向の下向きの傾きを検出すると、その出力を受けた表示制御部14は、虚像が水平方向より上方に生成される場合に比べ、前記表示コンテンツを長い波長の色で表示するようにする。そうすることによって、背景にある地面や床などと同様の近い位置に虚像を表示して、見易い表示を可能とする。
また、センサ16は速度センサとすることもできる。この場合、虚像観察装置の使用者が静止している場合、すなわち速度がゼロの場合は、表示制御部14はコンテンツ情報の表示色を赤色にして、虚像を近い位置に表示する。一方、使用者が歩行中でセンサ16が速度を検出した場合は、その速度に応じて表示制御部14は、表示コンテンツの表示色をより波長の短い色にする。人間は静止時には近い距離を視認していることが多く、反対にランニング時などはやや遠い位置に視線があることが多い。また、歩行時にはその中間あたりが好ましい。したがって、センサ16により得られる速度に応じて、表示制御部14が表示素子11に表示される表示画像の表示色を切り替えることによって、虚像の生成される位置までの距離を、立ち止まっている場合、ランニング中または歩行時などの状況に応じて見易く切り替えることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。たとえば、実施例として右眼表示用の眼鏡型虚像表示装置について説明したが、虚像表示装置は左眼表示用や、両眼表示タイプのものにも適用することが可能である。また、接眼光学部が、導光プリズムと接眼レンズとから構成される実施例を示したが、これらは一体の部材として形成されていても良い。さらに、接眼光学部は種々の構成が可能である。また、虚像の生成される位置までの距離は、1m〜2mの範囲や緑色の光に対して1mなどに限られず、表示されるコンテンツに応じてより近い距離範囲やより遠い距離範囲とすることができる。また、表示色は、赤色(波長約656nm)、緑色(波長約550nm)、青色(波長約486nm)の色に限られず、種々の波長の表示色を用いることができる。
1,1’ 虚像観察装置
2 眼鏡型虚像観察装置
10 表示部
11 表示素子
12 光源
13 照明光学系
14 表示制御部
15 接眼光学部
16 センサ
20 支持部
21 右側テンプル
22 本体部
23 接眼光学部
24 保持部
25 眼鏡レンズ
30 導光プリズム
30a 斜面
31 接眼レンズ
32 表示部
33 液晶パネル
34 バックライト

Claims (10)

  1. 波長の異なる画像出力が可能な表示部と、
    前記表示部に表示される表示コンテンツの表示色を制御する表示制御部と、
    アッベ数30以下の素材で形成され、正の屈折力を有し前記表示部に表示される前記表示コンテンツの虚像を観察可能に生成する接眼光学部と、を備え、
    前記表示制御部は、前記表示コンテンツの内容に応じて、前記表示色を切り替えることにより、前記虚像までの距離を切り替えることを特徴とする虚像観察装置。
  2. 前記表示制御部は、前記表示コンテンツが波長656nm近傍の赤色で表示される場合は、前記接眼光学部から前記表示コンテンツの虚像までの距離は1mよりも短く、前記表示コンテンツが波長486nm近傍の青色で表示される場合は、前記接眼光学部から前記表示コンテンツの虚像までの距離は2mよりも長くなるように、前記表示コンテンツの前記表示色を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の虚像観察装置。
  3. 前記表示制御部は、前記虚像までの距離が0.5ディオプタ以上変化するように、前記表示コンテンツの前記表示色を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の虚像観察装置。
  4. 前記表示制御部は、前記表示コンテンツの表示色を波長550nm近傍の緑色の表示から、波長656nm近傍の赤色または波長486nm近傍の青色の表示に切り替えることで、前記虚像までの距離を0.5ディオプタ以上変化させることを特徴とする請求項1に記載の虚像観察装置。
  5. 使用者の頭部に固定するための支持部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の虚像観察装置。
  6. 前記表示制御部は、前記接眼光学部から前記表示コンテンツの虚像までの距離が長いほど、前記表示コンテンツを前記表示部の上側に表示することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の虚像観察装置。
  7. 前記表示制御部は、前記表示コンテンツがテキスト情報の場合、該表示コンテンツの表示色を610nmより長い波長の色とすることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の虚像観察装置。
  8. 前記表示部は、非自発光型の表示素子と、該表示素子を照明する異なる波長の光を出射可能な光源とを備え、前記表示制御部は、前記光源を出射する光の波長を切り替えることにより、前記表示色の切り替えを行うことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の虚像観察装置。
  9. 傾きまたは速度を検出するセンサを備え、前記表示制御部は前記センサの出力に応じて、前記表示コンテンツの前記表示色を制御することを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の虚像観察装置。
  10. 前記センサは傾きを検出するセンサであり、前記虚像が水平方向より下方に生成される場合は、前記虚像が水平方向より上方に生成される場合に比べ、前記表示コンテンツをより長波長の色で表示することを特徴とする請求項9に記載の虚像観察装置。
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