JP2014130107A - 地磁気を利用して歩行時の鉛直下向きを決定する携帯端末、プログラム及び方法 - Google Patents
地磁気を利用して歩行時の鉛直下向きを決定する携帯端末、プログラム及び方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014130107A JP2014130107A JP2012289005A JP2012289005A JP2014130107A JP 2014130107 A JP2014130107 A JP 2014130107A JP 2012289005 A JP2012289005 A JP 2012289005A JP 2012289005 A JP2012289005 A JP 2012289005A JP 2014130107 A JP2014130107 A JP 2014130107A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acceleration
- vector
- stationary
- geomagnetic
- vertical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Measuring Magnetic Variables (AREA)
Abstract
【解決手段】本携帯端末は、加速度センサ及び地磁気センサと、端末座標系における静止判定時の静止時加速度向きを決定する静止時加速度向き決定手段と、静止判定時での地磁気ベクトルMの静止時加速度向きへの射影成分である地磁気鉛直成分MGSを決定する地磁気鉛直成分決定手段と、各時点における地磁気ベクトルMの静止時加速度向きへの射影成分である地磁気射影成分MGWを算出する地磁気射影成分算出手段と、算出された地磁気射影成分MGWと、決定された地磁気鉛直成分MGSとを比較することによって、静止時加速度向きを鉛直下向きに決定することが可能な時点である鉛直静止時点を決定する鉛直静止時点決定手段とを有する。
【選択図】図2
Description
携帯端末が静止しているか否かを判定する静止判定手段と、
携帯端末に固定された端末座標系における、携帯端末が静止しているとの判定が行われた際での加速度ベクトルAの向きである静止時加速度向きを決定する静止時加速度向き決定手段と、
携帯端末が静止しているとの判定が行われた際での地磁気ベクトルMの静止時加速度向きへの射影成分である地磁気鉛直成分MGSを決定する地磁気鉛直成分決定手段と、
各時点における地磁気ベクトルMの静止時加速度向きへの射影成分である地磁気射影成分MGWを算出する地磁気射影成分算出手段と、
算出された地磁気射影成分MGWと、決定された地磁気鉛直成分MGSとを比較することによって、静止時加速度向きを鉛直下向きに決定することが可能な時点である鉛直静止時点を決定する鉛直静止時点決定手段と
を有する携帯端末が提供される。
加速度成分又は加速度の大きさの時間変化における極大点又は極小点に基づいて、ユーザの歩行周期、ユーザの足が地面に着いている期間である立脚期、又はユーザの足が地面から離れて前に運ばれている期間である遊脚期を検出し、歩行周期内、立脚期内又は遊脚期内における、決定された鉛直静止時点の相対位置である相対静止時点を算出する相対静止時点算出手段とを更に有し、
鉛直静止時点決定手段は、周期的に発生する相対静止時点を使用して、鉛直静止時点を決定することも好ましい。
加速度成分又は加速度の大きさの時間変化における極大点又は極小点に基づいて、ユーザの足が地面に着いている期間である立脚期、又はユーザの足が地面から離れて前に運ばれている期間である遊脚期を検出し、立脚期又は遊脚期における複数の加速度ベクトルAから、進行方向に向いたユーザの右方又は左方を示す右/左向きベクトルUを算出する右/左向きベクトル算出手段と、
携帯端末が静止しているとの判定が行われた際での加速度ベクトルAに基づいて重力加速度ベクトルGを算出し、この重力加速度ベクトルGと、鉛直静止時点での地磁気ベクトルMと、算出された右/左向きベクトルUとから、鉛直静止時点における進行方向を決定する進行関連向き決定手段と
を更に有することも好ましい。
携帯端末が静止しているとの判定が行われた際での加速度ベクトルAに基づいて重力加速度ベクトルGを算出し、この重力加速度ベクトルGと、鉛直静止時点での地磁気ベクトルMとから、北/南向き加速度ベクトル及び東/西向き加速度ベクトルを算出して、歩行周期毎に取得される水平方向加速度成分の群を決定し、
水平方向加速度成分の群における分散Vxx,Vyy及び共分散Vxyを算出して、これらの分散及び共分散に基づき、固有値λを算出し、
固有値λを用いて、固有ベクトル[e1,e2]を算出し、算出された固有ベクトル[e1,e2]から算出される角度Tan-1(e1/e2)を、進行方向に決定する
進行関連向き決定手段を更に有することも好ましい。
携帯端末が静止しているか否かを判定する静止判定手段と、
携帯端末に固定された端末座標系における、携帯端末が静止しているとの判定が行われた際での加速度ベクトルAの向きである静止時加速度向きを決定する静止時加速度向き決定手段と、
携帯端末が静止しているとの判定が行われた際での地磁気ベクトルMの静止時加速度向きへの射影成分である地磁気鉛直成分MGSを決定する地磁気鉛直成分決定手段と、
各時点における地磁気ベクトルMの静止時加速度向きへの射影成分である地磁気射影成分MGWを算出する地磁気射影成分算出手段と、
算出された地磁気射影成分MGWと、決定された地磁気鉛直成分MGSとを比較することによって、静止時加速度向きを鉛直下向きに決定することが可能な時点である鉛直静止時点を決定する鉛直静止時点決定手段と
してコンピュータを機能させる携帯端末用のプログラムが提供される。
携帯端末が静止しているか否かを判定する第1のステップと、
携帯端末に固定された端末座標系における、携帯端末が静止しているとの判定が行われた際での加速度ベクトルAの向きである静止時加速度向きを決定する第2のステップと、
携帯端末が静止しているとの判定が行われた際での地磁気ベクトルMの静止時加速度向きへの射影成分である地磁気鉛直成分MGSを決定する第3のステップと、
各時点における地磁気ベクトルMの静止時加速度向きへの射影成分である地磁気射影成分MGWを算出する第4のステップと、
算出された地磁気射影成分MGWと、決定された地磁気鉛直成分MGSとを比較することによって、静止時加速度向きを鉛直下向きに決定することが可能な時点である鉛直静止時点を決定する第5のステップと
を有する進行関連向き決定方法が提供される。
(a)「端末座標系」における、携帯端末1の静止判定時での加速度ベクトルAの向きである「静止時加速度向き」を決定し、
(b)携帯端末1の静止判定時での地磁気ベクトルMの「静止時加速度向き」への射影成分である「地磁気鉛直成分MGS」を決定し、
(c)各時点における地磁気ベクトルMの「静止時加速度向き」への射影成分である「地磁気射影成分MGW」を算出し、
(d)算出された「地磁気射影成分MGW」と、決定された「地磁気鉛直成分MGS」とを比較することによって、「静止時加速度向き」を「鉛直下向き」に決定することが可能な時点である「鉛直静止時点」を決定する。
図2は、本発明による携帯端末1の一実施形態を示す機能構成図である。
静止判定時間をT1とし、この時間T1の間に、加速度ベクトルAをn回測定し、端末xyz座標系における各軸方向の加速度成分である3n個の加速度データ、即ち、
Axi、Ayi、及びAzi(i=1,2,・・・,n)
をサンプリングする。ここで、サンプリング時間Δtは(T1/n)となる。尚、T1は、例えば1.0sec(秒)に設定される。
時間T1内での加速度x軸方向成分の最大値:maxAx
時間T1内での加速度x軸方向成分の最小値:minAx
時間T1内での加速度y軸方向成分の最大値:maxAy
時間T1内での加速度y軸方向成分の最小値:minAy
時間T1内での加速度z軸方向成分の最大値:maxAz
時間T1内での加速度z軸方向成分の最小値:minAz
(1a) maxAx−minAx<φx、
(1b) maxAy−minAy<φy、且つ
(1c) maxAz−minAz<φz
を満たす場合、時間T1内において、携帯端末1は静止していた、と判定する。尚、閾値φx、φy及びφzはそれぞれ、例えば0.5(m/s2)に設定される。
最初に、上述した方法と同じく、静止判定時間T1の間に、加速度をn回測定し、3n個の加速度データAxi、Ayi、及びAzi(i=1、2、・・・、n)を得る。次いで、加速度の大きさ|A|iを
|A|i=((Axi)2+(Ayi)2+(Azi)2)0.5
とし、加速度の大きさ|A|i(i=1、2、・・・、n)の平均を、
av|A|=(|A|1+|A|2+・・・+|A|n)/n
とする。
σacc=(Σ(|A|i−av|A|)2/n)0.5
ここで、Σは、i=1からi=nまでの総和(summation)である。
(2) σacc<S
を満たす場合、時間T1内において、携帯端末1は静止していた、と判定する。閾値Sは、例えば0.22(m/s2)に設定される。尚、以上に述べた静止判定において、標準偏差σaccの代わりに分散Vacc=Σ(|A|i−av|A|)2/nを用いて静止判定を行うことも当然に可能である。
最初に、上述したように、静止判定時間T1での測定によって3n個の加速度データAxi、Ayi、及びAzi(i=1、2、・・・、n)を取得する。次いで、加速度の各軸方向成分における分散Vx、Vy及びVzを以下の通りに算出する。
(3a) Vx=Σ(Axi−avAx)2/n
(3b) Vy=Σ(Ayi−avAy)2/n
(3c) Vz=Σ(Azi−avAz)2/n
ここで、avAxはAxi(i=1、2、・・・、n)の平均値であり、avAy及びavAzも同様である。また、Σは、i=1からi=nまでの総和(summation)である。
(4) Vx<Th0,且つVy<Th0,且つVz<Th0
を満たす場合、時間T1内について、携帯端末1は静止していた、と判定する。閾値Th0は、例えば0.05(m2/s4)に設定される。尚、以上に述べた静止判定において、分散Vx、Vy及びVzの代わりに、これら分散の平方根である標準偏差σx、σy及びσzを用いて静止判定を行うことも当然に可能である。
(a)各時点における加速度ベクトルAの静止時加速度向き(静止時加速度単位ベクトルeGS)への射影成分である加速度射影成分AVを算出することも好ましい。または、
(b)各時点における加速度ベクトルAの大きさ|A|(各軸成分の二乗和の平方根)を算出してもよい。
(a)立脚期又は遊脚期の開始及び終了時点での加速度ベクトルAの外積をとることによって右/左向きベクトルUを算出することも好ましい。または、
(b)立脚期又は遊脚期における複数の加速度ベクトルAから、歩行者の歩行動作によって生じる加速度面を決定し、加速度面の法線ベクトルとして右/左向きベクトルUを算出することも好ましい。
(a)重力加速度ベクトルGと、
(b)「鉛直静止時点」での地磁気ベクトルMと、
(c)算出された右/左向きベクトルUと
から、「鉛直静止時点」における進行方向を決定する。
(a)重力加速度ベクトルGと、鉛直静止時点での地磁気ベクトルMとから、北/南向き加速度ベクトル及び東/西向き加速度ベクトルを算出して、歩毎又は歩行周期毎に取得される水平方向加速度ベクトルの群を決定し、
(b)水平方向加速度ベクトルの群における分散Vxx,Vyy及び共分散Vxyを算出して、これらの分散及び共分散に基づき、固有値λを算出し、
(c)固有値λを用いて、固有ベクトル[e1,e2]を算出し、当該固有ベクトル[e1,e2]から算出される角度Tan-1(e1/e2)を、進行方向に決定することも好ましい。
図3は、端末座標系における地磁気ベクトルMの地磁気鉛直成分MGS及び地磁気射影成分MGWを決定する方法を説明するためのグラフである。
(5) eGS=(eGx,eGy,eGz)
を算出する。この静止時加速度単位ベクトルeGSは、この後、鉛直下向きを決定するための基準として保持される。
(6) MGS=eGx×Mx+eGy×My+eGz×Mz
を用いて算出する。上式(6)に示すように、地磁気鉛直成分MGSは、静止判定時における地磁気ベクトルMの静止時加速度単位ベクトルeGSへの射影成分となっている。
(7) MGW=eGx×mx+eGy×my+eGz×mz
を用いて算出する。
図4(A)は、歩行時における加速度成分の時間変化を示すグラフである。また、図4(B)は、静止時加速度単位ベクトルeGSが鉛直下向きに対してなす角度(余弦)の時間変化を示すグラフである。さらに、図4(C)は、時間変化する地磁気射影成分MGWと、地磁気鉛直成分MGSとの関係を示すグラフである。
(8) AV=eGx×Ax+eGy×Ay+eGz×Az
を用いて算出する。このように、加速度射影成分AVは、加速度ベクトルAの静止時加速度単位ベクトルeGSへの射影成分となっている。
「立脚期」:足が地面に着いている期間
「遊脚期」:足が地面から離れ、スイングによって前に運ばれている期間
(ステップ1)時間の関数としての加速度射影成分AVから、連続する極大点(極大点(小)、極大点(大))を検出する。
(ステップ2)1つの極大点から、2つ目の極大点までの期間(例えば、極大点(小)から次の極大点(小)までの期間)を「歩行周期」として抽出する。
(ステップ3)「歩行周期」において、極大点が(小)から(大)となる期間を「立脚期」(極大点が(大)から(小)となる期間を「遊脚期」)として抽出する。
(a)第1の(「立脚期」内の)鉛直静止時点の歩行周期TW内での位置を、「相対静止時点」p×TW(1<p<1)とし、
(b)第2の(「遊脚期」内の)鉛直静止時点の歩行周期TW内での位置を、「相対静止時点」q×TW(p<q<1)とする。
(a)周期的に発生する「相対静止時点」を含む所定の計測時間でのみ、算出された地磁気射影成分MGWと、決定された地磁気鉛直成分MGSとを比較し、両者が一致する時点若しくは所定範囲内の差を有する時点、又は地磁気射影成分MGWと地磁気鉛直成分MGSとの差の符号が互いに異なる隣接する時点のうち当該差の絶対値の小さい方を有する時点を「鉛直静止時点」としてもよい。
さらに、
(b)「相対静止時点」を算出してから所定の期間、地磁気射影成分MGWと地磁気鉛直成分MGSとに依らずに、周期的に発生する「相対静止時点」を「鉛直静止時点」に決定することも可能である。
図5は、決定された鉛直下向き(重力加速度ベクトル)から歩行するユーザの進行方向を決定する方法を説明するためのベクトル図である。
(9) MT=(MTx,MTy,MTz)
を算出する。さらに、決定された「鉛直静止時点」において、鉛直下向きの静止時加速度ベクトルを、重力加速度ベクトルGS、即ち、
(10) GS=(GSx,GSy,GSz)
として算出する。
(イ)進行方向に向いた歩行者の右方又は左方を示す「右/左向きベクトルU」を算出し、重力加速度ベクトルGSと、地磁気ベクトルMTと、算出された「右/左向きベクトルU」とから、「鉛直静止時点」における進行方向を決定する。
(ロ)重力加速度ベクトルGSと、地磁気ベクトルMTとから、「北/南向き加速度ベクトル」及び「東/西向き加速度ベクトル」を算出して、「鉛直静止時点」における進行方向を決定する。
ここで、方法(イ)は、特開2012−168004号公報に記載された方法を利用したものであり、方法(ロ)は、特開2011−163861号公報に記載された方法を利用したものである。最初に、方法(イ)から説明する。
(第1の方法)
図5(A)によれば、重力加速度ベクトルGSと、地磁気ベクトルMTと、「右/左向きベクトルU」とが示されている。「右/左向きベクトルU」は、進行方向に向いた歩行者の右方又は左方を示すベクトルであり、検出された立脚期又は遊脚期における複数の加速度ベクトルAから算出される。
(11) VFG=VLR×GS (×:クロス積(ベクトル積、外積))
を用いて算出する。
負値→前/後向きベクトルVFG:前向きであり、
正値→前/後向きベクトルVFG:後向きとなる。
尚、立脚期の終了時(遊脚期の開始時)での加速度ベクトルFを用いて、同様の前/後向きの判定を行うことも当然に可能である。
(a)前/後向きベクトルVFGが前向き(前向きベクトル)の場合、このVFGの算出に用いた法線ベクトルVLRを、右向きの「右/左向きベクトルU」(右向きベクトル)とし、
(b)前/後向きベクトルVFGが後向き(後向きベクトル)の場合、このVFGの算出に用いた法線ベクトルVLRを、左向きの「右/左向きベクトルU」(左向きベクトル)とする。
また、立脚期(又は遊脚期)の開始及び終了時点での加速度ベクトルB及び加速度ベクトルFの外積をとることによっても、右/左向きベクトルU=B×F(右向き)(又はU=F×B(左向き))を算出することができる。
さらに、立脚期(又は遊脚期)の開始及び終了時点での加速度ベクトルB及び加速度ベクトルFの外積をとることによって算出された仮右/左向きベクトルU'と、法線ベクトルVLRとの内積U'・VLRを算出することによって、法線ベクトルVLRの向きを、
内積U'・VLRが負値→U'が右向きならVLR左向き、U'が左向きならVLR右向き
内積U'・VLRが正値→U'が右向きならVLR右向き、U'が左向きならVLR左向き
のように決定することもできる。次いで、このように決定された法線ベクトルVLRの向きにつき、
(a)VLRが右向きの場合、法線ベクトルVLRを、右向きの「右/左向きベクトルU」(右向きベクトル)とし、
(b)VLRが左向きの場合、法線ベクトルVLRを、左向きの「右/左向きベクトルU」(左向きベクトル)とする
ことができる。
また、xyz軸の中で、立脚期(又は遊脚期)の開始及び終了時点での加速度ベクトルB及び加速度ベクトルFの外積をとることによって算出された仮右/左向きベクトルU'の向きに最も近い軸について、最小二乗法に基づいて加速度面を推定した場合には、仮右/左向きベクトルU'と法線ベクトルVLRとに基づいて、右/左向きベクトル(法線ベクトル)の向きを決定することも可能である。この場合、
(a)VLRが右向きの場合、法線ベクトルVLRを、右向きの「右/左向きベクトルU」(右向きベクトル)とし、
(b)VLRが左向きの場合、法線ベクトルVLRを、左向きの「右/左向きベクトルU」(左向きベクトル)とする
ことができる。
次いで、図5(B)に示すように、重力加速度ベクトルGSと、地磁気ベクトルMTと、算出された右/左向きベクトルUとから、「鉛直静止時点」における進行方向を決定する。具体的には、最初に、東向き単位ベクトルeEast又は北向き単位ベクトルeNorthを、次式
(12) eEast =GS×MT/|GS×MT|
(13) eNorth=GS×MT×GS/|GS×MT×GS|
を用いて算出する。ここで×は、クロス積(ベクトル積、外積)である。
(14) α=arccos((eEast・eRight)/(|eEast||eRight|))
を用いて算出する。
cosβ>0の場合:θ=α
cosβ≦0の場合:θ=360(度)−α
次に、上述した方法(ロ)について説明する。最初に、上述した式(12)及び(13)を用いて、北向き単位ベクトルeNorth=(eNx、eNy、eNz)及び東向き単位ベクトルeEast=(eEx、eEy、eEz)を算出する。次いで、加速度ベクトルA=(Ax,Ay,Az)の北向き加速度成分AN及び東向き加速度成分AEを、次式
(15) AN=eNx×Ax+eNy×Ay+eNz×Az
(16) AE=eEx×Ax+eEy×Ay+eEz×Az
を用いて算出する。
Vxx・Vyy−(Vxx+Vyy)・λ+λ2−Vxy2=0
この固有方程式を解くことによって、2つの固有値λが算出される。
Vxx=1/n・Σi=1 n(xi−x ̄)2
Vyy=1/n・Σi=1 n(yi−y ̄)2
Vxy=1/n・Σi=1 n(xi−x ̄)(yi−y ̄)
(進行方向を示す角度)=Tan-1(e2/e1)
100 加速度センサ
101 地磁気センサ
102 表示部
103 測位部
110 静止判定部
111 静止時加速度向き決定部
112 地磁気鉛直成分決定部
113 地磁気射影成分算出部
114 鉛直静止時点決定部
115 加速度時間変化算出・蓄積部
116 相対静止時点算出部
117 進行関連向き決定部
118 右/左ベクトル算出部
119 地図情報記憶部
120 表示制御部
Claims (11)
- 加速度をベクトル量として測定可能な加速度センサと、地磁気をベクトル量として測定可能な地磁気センサとを備え、測定された加速度ベクトルA及び地磁気ベクトルMに基づいて、端末を携帯したユーザの進行に関連する向きを決定する携帯端末であって、
前記携帯端末が静止しているか否かを判定する静止判定手段と、
前記携帯端末に固定された端末座標系における、前記携帯端末が静止しているとの判定が行われた際での加速度ベクトルAの向きである静止時加速度向きを決定する静止時加速度向き決定手段と、
前記携帯端末が静止しているとの判定が行われた際での地磁気ベクトルMの前記静止時加速度向きへの射影成分である地磁気鉛直成分MGSを決定する地磁気鉛直成分決定手段と、
各時点における地磁気ベクトルMの前記静止時加速度向きへの射影成分である地磁気射影成分MGWを算出する地磁気射影成分算出手段と、
算出された当該地磁気射影成分MGWと、決定された前記地磁気鉛直成分MGSとを比較することによって、前記静止時加速度向きを鉛直下向きに決定することが可能な時点である鉛直静止時点を決定する鉛直静止時点決定手段と
を有することを特徴とする携帯端末。 - 前記鉛直静止時点決定手段は、算出された当該地磁気射影成分MGWと、決定された前記地磁気鉛直成分MGSとが一致する時点若しくは所定範囲内の差を有する時点、又は当該地磁気射影成分MGWと当該地磁気鉛直成分MGSとの差の符号が互いに異なる隣接する時点のうち当該差の絶対値の小さい方を有する時点を、鉛直静止時点として決定することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
- 各時点での加速度ベクトルAにおける1つの加速度成分又は加速度の大きさを算出する加速度時間変化算出手段と、
当該加速度成分又は加速度の大きさの時間変化における極大点又は極小点に基づいて、ユーザの歩行周期、ユーザの足が地面に着いている期間である立脚期、又はユーザの足が地面から離れて前に運ばれている期間である遊脚期を検出し、当該歩行周期内、当該立脚期内又は当該遊脚期内における、決定された当該鉛直静止時点の相対位置である相対静止時点を算出する相対静止時点算出手段と
を更に有し、
前記鉛直静止時点決定手段は、周期的に発生する当該相対静止時点を使用して、鉛直静止時点を決定する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯端末。 - 前記鉛直静止時点決定手段は、周期的に発生する当該相対静止時点を含む所定の計測時間でのみ、算出された当該地磁気射影成分MGWと、決定された前記地磁気鉛直成分MGSとを比較することを特徴とする請求項3に記載の携帯端末。
- 前記鉛直静止時点決定手段は、前記相対静止時点算出手段が当該相対静止時点を算出してから所定の期間、当該地磁気射影成分MGWと前記地磁気鉛直成分MGSとに依らずに、周期的に発生する当該相対静止時点を鉛直静止時点に決定する
ことを特徴とする請求項3に記載の携帯端末。 - 各時点での加速度ベクトルAにおける1つの加速度成分又は加速度の大きさを算出する加速度時間変化算出手段と、
当該加速度成分又は加速度の大きさの時間変化における極大点又は極小点に基づいて、ユーザの足が地面に着いている期間である立脚期、又はユーザの足が地面から離れて前に運ばれている期間である遊脚期を検出し、当該立脚期又は遊脚期における複数の加速度ベクトルAから、進行方向に向いたユーザの右方又は左方を示す右/左向きベクトルUを算出する右/左向きベクトル算出手段と、
前記携帯端末が静止しているとの判定が行われた際での加速度ベクトルAに基づいて重力加速度ベクトルGを算出し、前記重力加速度ベクトルGと、前記鉛直静止時点での地磁気ベクトルMと、算出された前記右/左向きベクトルUとから、前記鉛直静止時点における進行方向を決定する進行関連向き決定手段と
を更に有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の携帯端末。 - 前記右/左向きベクトル算出手段は、当該立脚期又は遊脚期の開始及び終了時点での加速度ベクトルAの外積をとることによって右/左向きベクトルUを算出する
ことを特徴とする請求項6に記載の携帯端末。 - 前記右/左向きベクトル算出手段は、当該立脚期又は遊脚期における複数の加速度ベクトルAから、ユーザの歩行動作によって生じる加速度面を決定し、前記加速度面の法線ベクトルとして右/左向きベクトルUを算出する
ことを特徴とする請求項6に記載の携帯端末。 - 前記携帯端末が静止しているとの判定が行われた際での加速度ベクトルAに基づいて重力加速度ベクトルGを算出し、前記重力加速度ベクトルGと、前記鉛直静止時点での地磁気ベクトルMとから、北/南向き加速度ベクトル及び東/西向き加速度ベクトルを算出して水平方向加速度成分の群を決定し、
当該水平方向加速度成分の群における分散Vxx,Vyy及び共分散Vxyを算出して、当該分散及び当該共分散に基づき、固有値λを算出し、
当該固有値λを用いて、固有ベクトル[e1,e2]を算出し、当該固有ベクトル[e1,e2]から算出される角度Tan-1(e1/e2)を、進行方向に決定する
進行関連向き決定手段を更に有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の携帯端末。 - 加速度をベクトル量として測定可能な加速度センサと、地磁気をベクトル量として測定可能な地磁気センサとを備え、測定された加速度ベクトルA及び地磁気ベクトルMに基づいて、端末を携帯したユーザの進行に関連する向きを決定する携帯端末に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記携帯端末が静止しているか否かを判定する静止判定手段と、
前記携帯端末に固定された端末座標系における、前記携帯端末が静止しているとの判定が行われた際での加速度ベクトルAの向きである静止時加速度向きを決定する静止時加速度向き決定手段と、
前記携帯端末が静止しているとの判定が行われた際での地磁気ベクトルMの前記静止時加速度向きへの射影成分である地磁気鉛直成分MGSを決定する地磁気鉛直成分決定手段と、
各時点における地磁気ベクトルMの前記静止時加速度向きへの射影成分である地磁気射影成分MGWを算出する地磁気射影成分算出手段と、
算出された当該地磁気射影成分MGWと、決定された前記地磁気鉛直成分MGSとを比較することによって、前記静止時加速度向きを鉛直下向きに決定することが可能な時点である鉛直静止時点を決定する鉛直静止時点決定手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする携帯端末用のプログラム。 - 加速度をベクトル量として測定可能な加速度センサと、地磁気をベクトル量として測定可能な地磁気センサとを備えた携帯端末を携帯したユーザの進行に関連する向きを、測定された加速度ベクトルA及び地磁気ベクトルMに基づいて決定する進行関連向き決定方法であって、
前記携帯端末が静止しているか否かを判定する第1のステップと、
前記携帯端末に固定された端末座標系における、前記携帯端末が静止しているとの判定が行われた際での加速度ベクトルAの向きである静止時加速度向きを決定する第2のステップと、
前記携帯端末が静止しているとの判定が行われた際での地磁気ベクトルMの前記静止時加速度向きへの射影成分である地磁気鉛直成分MGSを決定する第3のステップと、
各時点における地磁気ベクトルMの前記静止時加速度向きへの射影成分である地磁気射影成分MGWを算出する第4のステップと、
算出された当該地磁気射影成分MGWと、決定された前記地磁気鉛直成分MGSとを比較することによって、前記静止時加速度向きを鉛直下向きに決定することが可能な時点である鉛直静止時点を決定する第5のステップと
を有することを特徴とする進行関連向き決定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012289005A JP5995319B2 (ja) | 2012-12-28 | 2012-12-28 | 地磁気を利用して歩行時の鉛直下向きを決定する携帯端末、プログラム及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012289005A JP5995319B2 (ja) | 2012-12-28 | 2012-12-28 | 地磁気を利用して歩行時の鉛直下向きを決定する携帯端末、プログラム及び方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014130107A true JP2014130107A (ja) | 2014-07-10 |
JP5995319B2 JP5995319B2 (ja) | 2016-09-21 |
Family
ID=51408599
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012289005A Expired - Fee Related JP5995319B2 (ja) | 2012-12-28 | 2012-12-28 | 地磁気を利用して歩行時の鉛直下向きを決定する携帯端末、プログラム及び方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5995319B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20190120638A (ko) * | 2018-04-16 | 2019-10-24 | 한국전자통신연구원 | 신발 모델을 이용한 보행 항법 장치 및 그 방법 |
CN110388915A (zh) * | 2018-04-23 | 2019-10-29 | 夏普株式会社 | 行进方向计算装置、行进方向确定方法及记录介质 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005106569A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-21 | Nec Tokin Corp | 地磁気方位センサおよび地磁気方位センサの使用方法 |
JP2010008103A (ja) * | 2008-06-24 | 2010-01-14 | Kddi Corp | 加速度センサ及び地磁気センサを用いて歩行者の進行方向を決定する携帯端末、プログラム及び方法 |
JP2011163861A (ja) * | 2010-02-08 | 2011-08-25 | Kddi Corp | 地磁気センサ及び加速度センサを用いて歩行者の進行方向を決定する携帯端末、プログラム及び方法 |
JP2012168004A (ja) * | 2011-02-14 | 2012-09-06 | Kddi Corp | 遊脚期の加速度データを用いて歩行者の進行方向を決定する携帯端末、プログラム及び方法 |
-
2012
- 2012-12-28 JP JP2012289005A patent/JP5995319B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005106569A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-21 | Nec Tokin Corp | 地磁気方位センサおよび地磁気方位センサの使用方法 |
JP2010008103A (ja) * | 2008-06-24 | 2010-01-14 | Kddi Corp | 加速度センサ及び地磁気センサを用いて歩行者の進行方向を決定する携帯端末、プログラム及び方法 |
JP2011163861A (ja) * | 2010-02-08 | 2011-08-25 | Kddi Corp | 地磁気センサ及び加速度センサを用いて歩行者の進行方向を決定する携帯端末、プログラム及び方法 |
JP2012168004A (ja) * | 2011-02-14 | 2012-09-06 | Kddi Corp | 遊脚期の加速度データを用いて歩行者の進行方向を決定する携帯端末、プログラム及び方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20190120638A (ko) * | 2018-04-16 | 2019-10-24 | 한국전자통신연구원 | 신발 모델을 이용한 보행 항법 장치 및 그 방법 |
KR102581198B1 (ko) * | 2018-04-16 | 2023-09-22 | 한국전자통신연구원 | 신발 모델을 이용한 보행 항법 장치 및 그 방법 |
CN110388915A (zh) * | 2018-04-23 | 2019-10-29 | 夏普株式会社 | 行进方向计算装置、行进方向确定方法及记录介质 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5995319B2 (ja) | 2016-09-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7342864B2 (ja) | 測位プログラム、測位方法、及び測位装置 | |
JP5695436B2 (ja) | 遊脚期の加速度データを用いて歩行者の進行方向を決定する携帯端末、プログラム及び方法 | |
JP6322960B2 (ja) | 慣性装置、方法及びプログラム | |
JP4993758B2 (ja) | 加速度センサを用いて歩行者の進行向きを決定する携帯端末、プログラム及び方法 | |
US9541392B2 (en) | Surveying system and method | |
US9599634B2 (en) | System and method for calibrating inertial measurement units | |
TWI490497B (zh) | 慣性裝置、方法以及儲存媒體 | |
JP5334131B2 (ja) | 地磁気センサ及び加速度センサを用いて歩行者の進行方向を決定する携帯端末、プログラム及び方法 | |
US20180292230A1 (en) | Method for estimating the movement of a pedestrian | |
JP5176145B2 (ja) | 方位検出方法及び装置、並びに移動履歴算出方法及び装置 | |
JP5036001B2 (ja) | 地磁気センサを用いて歩行者の端末所持状態を判別する携帯端末及びプログラム | |
JP5464706B2 (ja) | 加速度センサ及び地磁気センサを用いて歩行者の進行方向を決定する携帯端末、プログラム及び方法 | |
JP5294983B2 (ja) | 加速度センサ及び地磁気センサを用いて歩行者の進行方向を決定する携帯端末、プログラム及び方法 | |
JP4845068B2 (ja) | デッドレコニング装置 | |
JP5072105B2 (ja) | 加速度センサ及び地磁気センサを用いて歩行者の進行方向を決定する携帯端末、プログラム及び方法 | |
JP5072100B2 (ja) | 加速度センサ及び地磁気センサを用いて歩行者の進行方向を決定する携帯端末、プログラム及び方法 | |
JP4714853B2 (ja) | デッドレコニング装置 | |
JP5995319B2 (ja) | 地磁気を利用して歩行時の鉛直下向きを決定する携帯端末、プログラム及び方法 | |
KR101698681B1 (ko) | 지자기력의 수평 경사각 산출 방법 및 이를 이용한 장치 | |
JP5906687B2 (ja) | 慣性航法演算装置および電子機器 | |
Chang et al. | Improved cycling navigation using inertial sensors measurements from portable devices with arbitrary orientation | |
JP5008200B2 (ja) | 加速度センサ及び地磁気センサを用いて進行向きの転換を判定する携帯端末、プログラム及び方法 | |
JP6108830B2 (ja) | 歩行の安定性を評価可能な携帯型情報装置、プログラム及び方法 | |
JP2009236535A (ja) | 加速度センサを用いて歩行者の歩行タイミングを決定する携帯端末、プログラム及び方法 | |
Sang et al. | A self-developed indoor three-dimensional pedestrian localization platform based on MEMS sensors |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150804 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160701 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160721 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160818 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160819 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5995319 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |