JP2014129178A - ボビン収容装置、及び自動ワインダー - Google Patents

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啓仁 蓮井
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Abstract

【課題】糸無しボビンが収容部等で跳ねて端部の向きが変わることを防止し、糸無しボビンを端部の向きを揃えた状態で回収することのできるボビン収容装置、及び自動ワインダーを提供する。
【解決手段】巻取ユニット10から排出された糸無しボビンBを収容する、ボビン収容装置であって、糸無しボビンBが投入される投入口671、672と、投入口671、672から投入された糸無しボビンBを端部の向きを維持しつつ一時的に保持し、保持した糸無しボビンBの量が規定量に達した場合に、保持した糸無しボビンBを排出する保持部61と、保持部61から排出される糸無しボビンBを複数の区画に分けて収容する収容部71と、を備え、保持部61は、収容部71の各区画に、保持した糸無しボビンBを分配する分配排出機構81を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、巻取ユニットから排出された糸無しボビンを収容する、ボビン収容装置、及びこれを備えた自動ワインダーの技術に関する。
従来、複数の巻取ユニットを並設して構成される自動ワインダーが知られている。例えばボビントレー式の自動ワインダーは、複数の巻取ユニット、ボビン搬送装置、糸無しボビン抜き取り装置等から構成される。ボビン搬送装置は、精紡機で精紡された糸が巻かれたボビン(以下、糸付きボビンという)を各巻取ユニットに搬送する。各巻取ユニットでは、糸付きボビンから糸を解舒してパッケージを形成する。
各巻取ユニットで糸が解舒されて処理済みとなったボビン(以下、糸無しボビンという)は、巻取ユニットから排出される。排出された糸無しボビンは、ボビン搬送装置のトレイによって搬送される。糸無しボビン抜き取り装置は、ボビン搬送装置のトレイ上の糸無しボビンを抜き取る。糸無しボビン抜き取り装置によって抜き取られた糸無しボビンは、糸無しボビンシュート部から排出される。排出された糸無しボビンは、例えば回収箱等に収容される。
ところで、糸無しボビンシュート部から排出される際の糸無しボビンは、端部の向き(天尻方向)は揃えられている。しかしながら、糸無しボビンシュート部を通過した後、糸無しボビンが回収箱等に無造作に投入されると、糸無しボビンが回収箱等の内部で跳ねるなどして端部の向きが変わることがあり、糸無しボビンの端部の向きが揃わずに不規則な状態になってしまう。この後、糸無しボビンを精紡機に戻す際には、糸無しボビンの端部の向きを揃え直す必要があるため、糸無しボビンの端部の向きが不規則であると、糸無しボビンを精紡機に戻す前に、糸無しボビンの端部の向きを揃えるボビン整理作業が必要になる。
回収箱等にボビンの端部の向きを揃えて回収する技術として、例えば、特許文献1には、糸無しボビンではないが糸付きボビン(満ボビン)をホッパーで一時的に保持した後、収納箱に収容する装置が開示されている。収容箱はセパレータで区画されており、区画毎にホッパーが設けられている。また、特許文献2には、シュートを移動させながら糸付きボビン(満ボビン)の端部の向きを揃えて回収箱に保持する装置が開示されている。シュートを移動させて糸付きボビンを1本づつ順次回収する構成である。
特開昭60−81338号公報 特開平6−293473号公報
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものである。本発明の目的は、糸無しボビンが収容部等で跳ねて端部の向きが変わることを防止し、糸無しボビンを端部の向きを揃えた状態で回収することのできるボビン収容装置、及び自動ワインダーを提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、第1の発明のボビン収容装置は、巻取ユニットから排出された糸無しボビンを収容する、ボビン収容装置であって、投入口、保持部、及び収容部とを備える。
投入口は、糸無しボビンが投入される。
保持部は、投入口から投入された糸無しボビンを端部の向きを維持しつつ一時的に保持し、保持した糸無しボビンの量が規定量に達した場合に、保持した糸無しボビンを排出する。
収容部は、保持部から排出される糸無しボビンを複数の区画に分けて収容する。
保持部は、収容部の各区画に、保持した糸無しボビンを分配する分配排出機構を備える。
第2の発明のボビン収容装置は、第1の発明のボビン収容装置であって、
収容部は、糸無しボビンを収容する回収箱が設置可能に構成され、回収箱は、内部が複数の区画に分けられている。
第3の発明のボビン収容装置は、第1又は第2の発明のボビン収容装置であって、保持ボビン検知センサ、及び制御部を更に備える。
保持ボビン検知センサは、保持部に保持された糸無しボビンの量を検知可能である。
制御部は、保持ボビン検知センサの検知結果に基づいて、保持部に保持された糸無しボビンを、保持部から排出させる。
第4の発明のボビン収容装置は、第1から第3のいずれかの発明のボビン収容装置であって、
保持部は、糸無しボビンの落下方向である垂直方向への移動を規制する底部と、糸無しボビンの水平方向への移動を規制する第1側壁部、及び第2側壁部を備える。
分配排出機構は、底部、第1側壁部、及び第2側壁部のうち、少なくともいずれかを駆動させることにより、底部と第1側壁部との間の第1排出口、又は、底部と第2側壁部との間の第2排出口のいずれかを形成する。
第5の発明のボビン収容装置は、第4の発明のボビン収容装置であって、
保持部の底部は、長辺と短辺とを有する矩形の板状部材であり、第1側壁部、及び第2側壁部は、底部の対向する長辺に沿って配置されている。
分配排出機構は、第1側壁部、及び第2側壁部を同時に底部に対して移動させることにより、第1排出口と第2排出口とを交互に形成する。
第6の発明のボビン収容装置は、第4又は第5の発明のボビン収容装置であって、
保持部は、底部が着脱自在に構成されている。
第7の発明のボビン収容装置は、第4の発明のボビン収容装置であって、
保持部の底部は、それぞれ長辺と短辺とを有する第1底部、及び第2底部を備え、第1側壁部、及び第2側壁部は、底部の対向する長辺に沿って配置されている。
分配排出機構は、底部を第1底部側、及び第2底部側に交互に傾斜させるとともに、底部を第1底部側に傾斜させた場合は、第1側壁部との間に第1排出口を形成し、底部を第2底部側に傾斜させた場合は、第2側壁部との間に第2排出口を形成する。
第8の発明のボビン収容装置は、第7の発明のボビン収容装置であって、
第1底部及び第2底部は、それぞれ基部、第1受け部、第2受け部を有する、互いに対称な形状であり、
第1受け部は、基部の第1底部及び第2底部が隣接する側に連続して設けられ、第2受け部は、基部の第1底部及び第2底部が隣接する側と反対側に連続して設けられ、
基部、第1受け部、及び第2受け部によって形成される、第1底部及び第2底部の揺動軸に対して垂直な方向の断面形状は、凹状である。
第9の発明のボビン収容装置は、第5から第8のいずれかの発明のボビン収容装置であって、
保持部は、底部の短辺に沿って配置される第1−1側壁部、及び第1−2側壁部と、
第1−1側壁部、及び前記第1−2側壁部との間隔を調整する調整機構と、を更に備える。
第10の発明のボビン収容装置は、第3から第9の発明のボビン収容装置であって、
収容部は、回収箱の設置状態を検知する回収箱検知センサを更に備える。
制御部は、回収箱検知センサの検知結果に基づいて、収容部に回収箱が設置されていないことを検知した場合、保持部による糸無しボビンの排出を停止する。
第11の発明のボビン収容装置は、第10の発明のボビン収容装置であって、
回収箱検知センサは、回収箱に収容された糸無しボビンの量を検知するボビン収容量検知センサとして兼用される。
ボビン収容量検知センサの検知結果に基づいて、回収箱に収容された糸無しボビンの量が規定量に達したことを検知した場合には、制御部は、保持部による糸無しボビンの排出を停止する。
第12の発明のボビン収容装置は、第11の発明のボビン収容装置であって、
保持部、及び収容部を少なくとも2台並設し、第1の収容部を、優先的に糸無しボビンを収容する優先機とし、第2の収容部を、優先機が糸無しボビンを収容不能な状態である場合に、糸無しボビンを収容する補助機とする。
第13の発明の自動ワインダーは、
第1から第12の発明のボビン収容装置と、
巻取ユニットへ糸付きボビンを供給するための準備処理を行うボビン供給装置と、を備える。
ボビン収容装置は、ボビン供給装置の機台上に配置される。
第14の発明の自動ワインダーは、
第12の発明のボビン収容装置、ボビン搬送装置、ボビン抜き取り装置、及び糸無しボビンシュート部を備える。
ボビン搬送装置は、巻取ユニットから糸無しボビンを回収する。
ボビン抜き取り装置は、ボビン搬送装置から糸無しボビンを抜き取る。
糸無しボビンシュート部は、ボビン抜き取り装置により抜き取られた糸無しボビンを、抜き取った端部の向きを維持しつつ、ボビン収容装置の投入口へ案内する。
糸無しボビンシュート部は、優先機の状態に応じて、糸無しボビンを優先機と補助機のいずれに案内するか決定する。
第15の発明の自動ワインダーは、第14の発明の自動ワインダーであって、
糸無しボビンシュート部は、糸無しボビンを優先機と補助機のいずれに案内するかを切り替えるセパレータを有する。
糸無しボビンシュート部のボビン抜き取り装置側を上流側とし、ボビン収容装置側を下流側として、セパレータは、先端部が下流側に向けられ、揺動中心が先端部よりも上流側に設けられている。
本発明のボビン収容装置、及び自動ワインダーによれば、糸無しボビンが収容部等で跳ねて端部の向きが変わることを防止し、糸無しボビンを端部の向きを揃えた状態で回収することができる。
実施例1に係る自動ワインダー100を示す正面簡略図。 ボビン供給装置12の構成を示す正面断面図。 ボビン供給装置12の斜視図。 ボビン収容装置40の平面図。 図4のV−V線における断面図。 図4のVI−VI線における断面図。 (A)第1回収箱721に仕切り75を取り付ける途中の状態を示す斜視簡略図(B)第1回収箱721に仕切り75を取り付けた状態を示す斜視簡略図。 (A)第1収容部711に第1回収箱721を設置する途中の状態を示す断面図(B)第1収容部711に第1回収箱721を設置した状態を示す断面図。 第1保持部611に保持した糸無しボビンBを第1回収箱721の第1−1区画761に排出する状態を示す断面図。 図9の状態に引き続いて、第1保持部611に保持した糸無しボビンBを第1回収箱721の第1−2区画762に排出する状態を示す断面図。 第1収容部711の第1回収箱721に糸無しボビンBが回収されて所定の量に達している場合。 糸無しボビンシュート部36の変形例を示す簡略図。 実施例2に係る自動ワインダー100のボビン収容装置40の平面図。 図13のXIV−XIV線における断面図。 図13のXV−XV線における断面図。 第1保持部611に保持した糸無しボビンBを第1回収箱721の第1−1区画761に排出する状態を示す断面図。 図16の状態に引き続いて、第1保持部611に保持した糸無しボビンBを第1回収箱721の第1−2区画762に排出する状態を示す断面図。
(実施例1)
次に、本発明の実施例1に係る自動ワインダー100について、図1から図12を用いて説明する。本実施例の自動ワインダー100は、ボビントレー式の自動ワインダーである。
まず、自動ワインダー100の概略について説明する。図1に示すように、自動ワインダー100は、主として複数の巻取ユニット10、ボビン搬送装置11、ボビン供給装置12、ボビン抜き取り装置13、ボビン収容装置40を備えている。
精紡機(図示せず)で精紡された糸が巻かれた糸付きボビンYBは、コンテナ8にばら積みしてボビン供給装置12まで運搬され、ボビン供給装置12に投入される。
ボビン供給装置12は、投入された糸付きボビンYB群から糸付きボビンYBを個別化してからボビン搬送装置11のトレイ22に糸付きボビンYBを差し込んで装着する。ボビン搬送装置11は、糸付きボビンYBを各巻取ユニット10に搬送する。各巻取ユニット10では、トレイ22に装着された糸付きボビンYBから糸を解舒してパッケージを形成する。
各巻取ユニット10で糸が解舒されて処理済みとなった糸無しボビンBは、巻取ユニット10から排出される。排出された糸無しボビンBは、ボビン搬送装置11のトレイ22によって搬送される。糸無しボビン抜き取り装置13は、ボビン搬送装置11のトレイ22上の糸無しボビンBを抜き取る。抜き取られた糸無しボビンBは回収される。糸無しボビンBが抜き取られたトレイ22には、その下流側でボビン供給装置12によって新たな糸付きボビンYBが装着される。尚、各巻取ユニット10からは、非常に短い糸の残ったボビンである極少残糸付きボビンも排出されるが、前述した糸無しボビンBには、この極少残糸付きボビンも含まれている。
次に、自動ワインダー100を構成する各装置について、図1、図2、図3を用いてより詳細に説明する。
複数並設される巻取ユニット10は、それぞれトレイ22に装着された糸付きボビンYBに巻かれた糸を解舒して、巻取ボビンに巻き返すことにより、パッケージを形成するように構成される。
ボビン搬送装置11は、各巻取ユニット10に対して自動的に糸付きボビンYBを供給するとともに、糸無しボビンBを各巻取ユニット10から回収するように構成されている。ボビン搬送装置11は、ボビン搬送経路21、複数のトレイ22を備えている。ボビン搬送経路21は、コンベア等によってトレイ22を搬送する。ボビン搬送経路21上を搬送される多数のトレイ22には、糸付きボビンYBあるいは糸無しボビンBが装着される。
ボビン供給装置12は、搬送されるトレイ22のうち糸付きボビンYB及び糸無しボビンBが載置されていないトレイ22に対して糸付きボビンYBを供給するように構成されている。ボビン供給装置12は、ボビン投入部23、個別化部24、トレイ載置部25、ボビン移動部26を備えている。
ボビン投入部23は、コンテナ8で搬送されてきた糸付きボビンYB群が投入される部分である。
個別化部24は、ボビン投入部23に投入された糸付きボビンYB群を上昇させつつ糸付きボビンYBを個別化するように構成されている。個別化部24は、無端ベルト27、複数のボビン受け部材28を備えている。無端ベルト27は上下方向に配設されてコンベアを構成する。複数のボビン受け部材28は、無端ベルト27に取り付けられている。
ボビン受け部材28は、糸付きボビンYBを載置する面が設けられている。この面は、糸付きボビンYBを1本づつしか載置できないように構成されている。個別化部24の下部まで搬送されてきた糸付きボビンYBは、無端ベルト27が循環駆動することでボビン受け部材28の上に1本ずつ載置され、上向きに搬送される。このようにして、ボビン投入部23内の糸付きボビンYBを1本ずつ取り上げて、個別化することができる。
トレイ載置部25は、個別化部24によって上方に搬送された糸付きボビンYBを受け取り、糸付きボビンYBの解舒側の端部(天側)と支持側の端部(尻側)とを判別し、支持側端部(尻側)を下にした状態で、ボビン搬送装置11のトレイ22に差し込んで装着する。トレイ載置部25の下方にはトレイ22が待機しており、糸付きボビンYBがトレイ22に差し込まれて装着される。トレイ載置部25の構成は公知であり、例えば持開平8−169525号公報に開示されている。
ボビン移動部26は、ボビン投入部23と個別化部24の間に配置され、ボビン投入部23から個別化部24に糸付きボビンYB群を移動させるように構成されている。ボビン移動部26は、揺動搬送部29を備えている。揺動搬送部29は、ボビン投入部23に投入された糸付きボビンYB群のうち、所定の量の糸付きボビンYBを揺動することにより個別化部24に搬送する部材である。揺動搬送部29は、個別化部24側に傾けられた姿勢(図2の状態)と、その反対側であるボビン投入部23側に傾けられた姿勢との間で揺動駆動されるように構成されている。
揺動搬送部29は、個別化部24側に傾けられた姿勢では、ボビン投入部23内の糸付きボビンYB群が個別化部24側に流入しないように堰き止めている。ボビン投入部23の糸付きボビンYBを個別化部24に搬送する場合には、まず、揺動搬送部29は、ボビン投入部23側に傾けた状態に揺動する。このとき、堰き止められていた糸付きボビンYBが、揺動搬送部29の上面に載置される。続いて、揺動搬送部29を再度揺動させ、個別化部24側に傾けた状態とする。揺動搬送部29は、一定量の糸付きボビンYBが上に乗った状態で揺動するので、揺動搬送部29に乗った糸付きボビンYBだけが、個別化部24側に導入される。このように、揺動搬送部29を揺動させることで、ボビン投入部23の糸付きボビンYB群から、所定量の糸付きボビンYBのみが個別化部24へと搬送される。
ボビン抜き取り装置13は、ボビン搬送装置11に搬送されるトレイ22のうち、巻取ユニット10から排出された糸無しボビンBが載置されたトレイ22から糸無しボビンBを抜き取る装置である。ボビン抜き取り装置13は、フレーム31、ベルト部材32、抜取りレバー33、残糸付きボビンシュート部35、糸無しボビンシュート部36、残糸検出センサ(図示せず)を備えている。尚、巻取ユニット10から排出された糸無しボビンBの中には、若干糸が残っているボビン(残糸付きボビン)が混在している。
フレーム31は、ボビン抜き取り装置13の基体を構成するものである。ベルト部材32は、糸無しボビンBを搬送する手段である。ベルト部材32は、無端ベルトであり、上下方向に向けて配置されている。抜取りレバー33は、フレーム31に揺動自在に設けられたアームである。抜取りレバー33の先端には抜出しプーリ34が設けられている。抜取りレバー33は、抜出しプーリ34を搬送経路上のトレイ22上の糸無しボビンBに当ててベルト部材32側へ移動させ、糸無しボビンBをトレイ22より上方に抜き取ってベルト部材32へと送る。
残糸検出センサ(図示せず)は、ベルト部材32に沿って上側へ搬送される糸無しボビンBのうち、残糸付きボビンを検出する検出手段である。残糸検出センサは、ベルト部材32による搬送経路の途中に配置される。残糸付きボビンシュート部35及び糸無しボビンシュート部36は、ベルト部材32による糸無しボビンBの搬送経路上に配置されている。
残糸検出センサで残糸が検出された糸無しボビンBは、残糸付きボビンとして残糸付きボビンシュート部35に排出される。残糸付きボビンシュート部35は傾斜しており、残糸付きのボビンを滑らせて、残糸付きのボビン用の回収容器(図示せず)に投入する。
一方、残糸のない糸無しボビンBは、糸無しボビンシュート部36に排出される。糸無しボビンシュート部36も傾斜しており、残糸のない糸無しボビンBを滑らせて、ボビン収容装置40に投入する。ボビン抜き取り装置13では、糸無しボビンBは、解舒側の端部(天側)を上にした状態でトレイ22より抜き取られている。このため、残糸のない糸無しボビンBは、そのまま解舒側の端部(天側)を前にした姿勢で糸無しボビンシュート部36からボビン収容装置40に投入される。
糸無しボビンシュート部36は、ボビン抜き取り装置13からボビン収容装置40に向けて配置されている。本実施例では、ボビン収容装置40に第1投入口671、第2投入口672が設けられているため、糸無しボビンシュート部36の先端部は、第1投入口671、第2投入口672に対応して第1案内路371、第2案内路372に分岐している。
糸無しボビンシュート部36の第1案内路371と第2案内路372の分岐部には、セパレータ38が設置されている。セパレータ38は、糸無しボビンBを案内する方向を切り換えることで、糸無しボビンBの投入先となる第1投入口671、第2投入口672を切り換える。セパレータ38は、駆動源(図示せず)により切り換えが可能である。切り替えはボビン供給装置12に設けられた制御部(図示せず)によって行われる。
図3において、糸無しボビンシュート部36のボビン抜き取り装置13側を上流側とし、ボビン収容装置40側(第1案内路371と第2案内路372が設けられている側)を下流側とする。図3のセパレータ38は、先端部381が上流側に向けられている。揺動軸382は先端部381よりも下流側に設けられている。揺動軸382が設けられる位置は、第1案内路371と第2案内路372の分岐部の近くであり、糸無しボビンBが通過する経路上である。セパレータ38は、揺動軸382を中心に先端部381が揺動して、糸無しボビンBを案内する方向を切り換える。
図12は、セパレータ38の変形例を示す。図12のセパレータ38は、先端部381が下流側に向けられている。揺動軸382は先端部381よりも上流側に設けられている。揺動軸382が設けられる位置は、第1案内路371と第2案内路372の分岐部から離しており、糸無しボビンBが通過する経路から外れた位置である。セパレータ38は、揺動軸382を中心に先端部381が揺動して、糸無しボビンBを案内する方向を切り換える。この変形例の場合、セパレータ38が揺動している際に糸無しボビンBが投入されてきても、セパレータ38と糸無しボビンシュート部36の側面との間に糸無しボビンBを挟み込みにくい。
次に、本実施例のボビン収容装置40の構成についてより詳細に説明する。図3に示すように、ボビン収容装置40は、本実施例では、ボビン移動部26の揺動搬送部29の上方に跨るように設置されている。
糸無しボビンシュート部36から糸無しボビンBが投入される側を、便宜的にボビン収容装置40の前側とし、前側に対向する側を後側とする。また、後側から見てボビン収容装置40の右側、及び左側を規定する。
図4から図7に示すように、ボビン収容装置40は、装置本体51、保持部61、及び収容部71を備えている。装置本体51の左側には、保持部61として第1保持部611が配置され、収容部71として第1収容部711が配置されている。装置本体51の右側には、保持部61として第2保持部612が配置され、収容部71として第2収容部712が配置されている。本実施例では、ボビン収容装置40は、左右が略対称の構成であり、保持部61と収容部71は、装置本体51の左右方向の中心に対して略対称の構成である。このため、以下の説明では、左側の第1保持部611と第1収容部711の構成について説明し、右側の第2保持部612と第2収容部712の構成については適宜説明を省略する場合がある。
装置本体51は、ボビン収容装置40の基体をなす部分である。装置本体51の前側には、前壁部52が配置されている。前壁部52には、糸無しボビンシュート部36の第1案内路371と第2案内路372に対応して、第1投入口671と第2投入口672が設けられている。装置本体51の上部には、自動ワインダー100の運転中に糸無しボビンBの飛び出し等を防止するためのカバー(図示せず)が設けられる。
装置本体51の後側には、前壁部52に対向して後壁部53が配置されている。前壁部52と後壁部53の上面部は、第1連結部54と第2連結部55とで連結されている。第1連結部54は、前壁部52と後壁部53の上面部の中央寄りに平行に2本配置されている。第2連結部55は、前壁部52と後壁部53の上面部の左右端部にそれぞれ配置されている。前壁部52と後壁部53の右側部、及び左側部は、第3連結部56と第4連結部57とで連結されている。前壁部52と後壁部53の下面部は、第5連結部58で連結されている。装置本体51の内部には、第1保持部611を設置する空間と、第2保持部612を設置する空間とを仕切るように第6連結部59が設けられている。装置本体51の右側面と左側面には、収容部71に回収箱72を出し入れするための開口部70が設けられている。開口部70は、前壁部52、後壁部53、第4連結部57、及び第5連結部58で囲まれる領域である。
収容部71は、保持部61から排出される糸無しボビンBを複数の区画に分けて収容するものである。収容部71は、回収箱72を設置、及び交換できるように構成されている。本実施例では、収容部71として第1収容部711と第2収容部712が設けられている。第1収容部711は、第1回収箱721を設置、及び交換できるように構成され、第2収容部712は、第2回収箱722を設置、及び交換できるように構成されている。第1回収箱721、及び第2回収箱722の内部がそれぞれ複数の区画に分けられている。
収容部71への回収箱72の設置、及び交換は、装置本体51に設けられている開口部70より行う。収容部71には、回収箱72を載置するための載置部73が設けられている。載置部73は、回収箱72の高さに応じて上下方向の位置を調節できるように構成されている。載置部73には、規制部74が設けられている。規制部74は、回収箱72の前後の寸法に応じて載置部73に対して前後方向の位置を調節できるように構成されている。これにより、収容部71に設置する回収箱72が、糸無しボビンBの長さに応じて異なる大きさのものに変更されても、第1回収箱721を所定の基準位置に設置することができる。本実施例では、第1回収箱721の前側かつ上端の辺が所定の基準位置に位置するように載置部73、及び規制部74の位置を調節する。
図7に示すように、第1回収箱721と第2回収箱722は、内部を複数の区画に分けるため、仕切り75が取り付けられる。仕切り75は、第1回収箱721と第2回収箱722に差し込まれることで、第1回収箱721と第2回収箱722の内部をそれぞれ2区画に仕切ることができる。第1回収箱721は、仕切り75によって第1−1区画761と第1−2区画762に仕切られる。第2回収箱722は、仕切り75によって第2−1区画763と第2−2区画764に仕切られる。
第1回収箱721と第2回収箱722は、仕切り75が差し込まれた状態では、各区画761、762、763、764の短辺の長さは、糸無しボビンBの長さよりも短くなるように設定されている。各区画761、762、763、764の長辺の長さは、糸無しボビンBの長さよりやや長くなるように設定されている。仕切り75は、第1回収箱721と第2回収箱722に糸無しボビンBが収容された状態でも、上方に引き抜くことによって取り外すことができる。
保持部61は、第1投入口671、及び第2投入口672から投入された糸無しボビンBを端部の向きを維持しつつ一時的に保持するものである。本実施例では、保持部61として第1保持部611と第2保持部612が設けられている。第1保持部611は、保持した糸無しボビンBの量が規定量に達した場合に、保持した糸無しボビンBを第1回収箱721の第1−1区画761と第1−2区画762に分配して排出する。第2保持部612は、保持した糸無しボビンBの量が規定量に達した場合に、保持した糸無しボビンBを第2回収箱722の第2−1区画763と第2−2区画764に分配して排出する。
保持部61は、底部62、第1側壁部63、第2側壁部64、及び第3側壁部65を備える。底部62は、糸無しボビンBの落下方向である垂直方向への移動を規制する部材である。底部62は、長辺と短辺とを有する矩形の板状部材である。底部62は、第1保持部611では第1回収箱721の第1−1区画761と第1−2区画762を仕切る仕切り75の上方に跨るように設置され、第2保持部612では第2回収箱722の第2−1区画763と第2−2区画764を仕切る仕切り75の上方に跨るように設置される。底部62は、後壁部53に形成されたスリットに差し込まれ、前壁部52に設けられたスリットによって支持される。底部62は、スリットから引き抜いて装置本体51から取り外すことも可能である。
第1側壁部63、第2側壁部64、及び第3側壁部65は、糸無しボビンBの水平方向(左右方向)への移動を規制する部材である。第1側壁部63、第2側壁部64、及び第3側壁部65は、底部62の対向する長辺に沿って配置されている。第1側壁部63、第2側壁部64、及び第3側壁部65は、断面略コ字型で同一形状の側壁部材66を2台並設して構成している。側壁部材66の下端部は、内側に僅かに湾曲している。このため、第1側壁部63と第3側壁部65の下側端部は、互いに接近するように僅かに湾曲しており、第2側壁部64と第3側壁部65の下側端部も、互いに接近するように僅かに湾曲している。第1側壁部63、第2側壁部64、及び第3側壁部65の下端部をこのように湾曲させることにより、複数本の糸無しボビンBを排出する際に、糸無しボビンBがまとまって落下しやすくなる。
第1側壁部63、第2側壁部64、及び第3側壁部65の前後には、第1−1側壁部としての前壁部52と、第1−2側壁部68が配置される。前壁部52(第1−1側壁部)、及び第1−2側壁部68は、糸無しボビンBの水平方向(前後方向)への移動を規制する部材である(図6参照)。第1−2側壁部68は、第1連結部54、及び第2連結部55に架設されている。第1−2側壁部68は、下端部が底部62に近接するように延設されている。第1−2側壁部68は、糸無しボビンBの長さに応じて位置を調節できるよう、調節機構を備えている。具体的には、第1−2側壁部68は、第1連結部54、及び第2連結部55に対する固定位置を前後方向に変更できるように構成されている。これにより、糸無しボビンBが長さの異なる大きさのものに変更されても、第1−2側壁部68の位置を調節することで、対応できるようになっている。前壁部52(第1−1側壁部)及び第1−2側壁部68には、糸無しボビンシュート部36から投入された糸無しボビンBが衝突した際の衝撃を低減するための緩衝部材69が取り付けられている。
保持部61の上部には、案内部87が設けられている。案内部87には装置本体51の左右方向と平行に貫通孔が形成されており、その貫通孔に支柱88が挿通されている。支柱88は、装置本体51の左右方向と平行になるように、第2連結部55、及び第6連結部59に架設されている。このため、保持部61は、支柱88に沿って装置本体51の左右方向に移動可能となっている。
第1保持部611は、第1側壁部63と第3側壁部65が底部62の上部にある状態(図9A、図10Cの第1保持部611の状態。以下、「第1−1の状態」とする)と、第2側壁部64と第3側壁部65が底部62の上部にある状態(図9C、図10Aの第1保持部611の状態。以下、「第1−2の状態」とする)とに位置を切り替えることが可能となっている。また、第2保持部612も、第1側壁部63と第3側壁部65が底部62の上部にある状態(以下、「第2−1の状態」とする)と、第2側壁部64と第3側壁部65が底部62の上部にある状態(以下、「第2−2の状態」とする)とに位置を切り替えることが可能となっている。
保持部61は、収容部71の各区画761、762、763、764に、保持した糸無しボビンBを分配する分配排出機構81を備える。分配排出機構81は、第1保持部611と第2保持部612を移動させ、底部62と第1側壁部63との間に第1排出口82を形成し(図9B参照)、底部62と第2側壁部64との間に第2排出口83を形成する(図10B参照)。
分配排出機構81は、アクチュエータ84を備えている。アクチュエータ84は、第1連結部54に保持されている。第1保持部611の上部には、固定部86が設けられている。アクチュエータ84のロッド85が固定部86に固定されている。アクチュエータ84のロッド85を伸縮させることにより、第1保持部611は、「第1−1の状態」と「第1−2の状態」に切り替えることが可能となっている。また、第2保持部612は、「第2−1の状態」と「第2−2の状態」に切り替えることが可能となっている。
保持ボビン検知センサ91は、保持部61に保持された糸無しボビンBの量を検知するセンサである。本実施例では、保持ボビン検知センサ91は、第1保持部611、及び第2保持部612に保持された糸無しボビンBの量が所定の量に達した場合、糸無しボビンBの上面位置を検出することで糸無しボビンBの量を検知する。保持ボビン検知センサ91として、投受光部92とミラー部93からなる光電センサが用いられる。投受光部92は、装置本体51の第3連結部56に設けられる。ミラー部93は、装置本体51の第6連結部59に設けられる。第1側壁部63、第2側壁部64、及び第3側壁部65には、それぞれ貫通孔99を形成し、投受光部92からの光を貫通孔99を通してミラー部93で反射できるようにしている。
保持ボビン検知センサ91は、保持部61に糸無しボビンBが回収されて所定の量に達し、糸無しボビンBの上面が投受光部92からの光を遮ると、投受光部92がそれを検知し、検知信号を制御部に入力するように構成される(図9A、図10A参照)。制御部は、保持ボビン検知センサ91からの検知信号に基づいて、アクチュエータ84を作動させ、保持部61に保持された糸無しボビンBを、保持部61から排出させる。
この動作を第1保持部611を例にして説明する。図9Aに示すように、「第1−1の状態」にある第1保持部611に糸無しボビンBが保持されて所定の量に達し、糸無しボビンBの上面が投受光部92からの光を遮ると、保持ボビン検知センサ91は、検知信号を制御部に入力する。図9Bに示すように、制御部は、保持ボビン検知センサ91からの検知信号に基づいて、アクチュエータ84を作動させ、第1保持部611を図9Aの「第1−1の状態」から図9Cの「第1−2の状態」に移行させる。「第1−1の状態」から「第1−2の状態」に移行する途中で、底部62と第1側壁部63との間に第1排出口82が形成されると、第1保持部611に保持された糸無しボビンBは、第1保持部611から第1−1区画761に排出される。図9Cに示すように、第1保持部611が「第1−2の状態」になると、アクチュエータ84は停止し、この状態で、第1保持部611は、引き続き糸無しボビンBの保持を継続する。
図9Cの状態から、糸無しボビンBの保持が継続され、図10Aに示すように、「第1−2の状態」にある第1保持部611に糸無しボビンBが保持されて所定の量に達し、糸無しボビンBの上面が投受光部92からの光を遮ると、保持ボビン検知センサ91は、検知信号を制御部に入力する。図10Bに示すように、制御部は、保持ボビン検知センサ91からの検知信号に基づいて、アクチュエータ84を作動させ、第1保持部611を図10Aの「第1−2の状態」から図10Cの「第1−1の状態」に移行させる。「第1−2の状態」から「第1−1の状態」に移行する途中で、底部62と第2側壁部64との間に第2排出口83が形成されると、第1保持部611に保持された糸無しボビンBは、第1保持部611から第1−2区画762に排出される。図10Cに示すように、第1保持部611が「第1−1の状態」になると、アクチュエータ84は停止し、この状態で、第1保持部611は、引き続き糸無しボビンBの保持を継続する。
回収箱検知センサ94は、回収箱72の設置状態を検知するセンサである。本実施例では、回収箱検知センサ94は、第1収容部711、及び第2収容部712にそれぞれ設置される。回収箱検知センサ94として、発光部95、受光部96からなる光電センサが用いられている。また、発光部95からの光を受光部96に向けて反射する反射部97が設けられている。発光部95と受光部96は、装置本体51の第4連結部57に設けられる。反射部97は、装置本体51の内部の前後方向に架設された支柱98に揺動自在に支持されている。
反射部97は、収容部71に回収箱72が設置されている場合は、回収箱72に押されて起立した状態となる(図8B参照)。反射部97は、起立した状態では、発光部95の光を受光部96に向けて反射するように設定されている。また、反射部97は、収容部71に回収箱72が設置されていない場合(回収箱72が奥まで押し込まれていない等、回収箱72が所定の位置に正常に設置されていない場合を含む)、傾斜した状態となる(図8A参照)。反射部97は、傾斜した状態では、発光部95の光を受光部96が受光できない方向に反射するように設定されている。
回収箱検知センサ94は、収容部71に回収箱72が設置されている場合は、発光部95からの光が反射部97に反射されて受光部96が光を検知し、この検知信号を制御部に入力するように構成される。この場合、制御部は、回収箱検知センサ94からの検知信号に基づいて、保持部61による糸無しボビンBの排出が可能な状態とする。また、収容部71に回収箱72が設置されていない場合(正常に設置されていない場合を含む)は、反射部97が傾斜しているため発光部95からの光は受光部96で検知されない。この場合、制御部は、回収箱検知センサ94からの検知信号に基づいて、保持部61による糸無しボビンBの排出を行うことができない状態とする。
回収箱検知センサ94は、ボビン収容量検知センサとして兼用される。ボビン収容量検知センサとしての回収箱検知センサ94は、回収箱72に収容された糸無しボビンBの量を検知する。ボビン収容量検知センサとしての回収箱検知センサ94は、回収箱72に糸無しボビンBが回収されて所定の量に達し、糸無しボビンBの上面が発光部95からの光、又は反射部97からの反射光を遮ると、受光部96がそれを検知し、検知信号を制御部に入力するように構成される。制御部は、ボビン収容量検知センサとしての回収箱検知センサ94からの検知信号に基づいて、ランプ等の報知部を作動させ、オペレータに糸無しボビンBが所定量回収されたことを報知する。
本実施例では、左側の第1収容部711と右側の第2収容部712の間に優先順位が付けられている。左側の第1収容部711を優先的に糸無しボビンBを収容する優先機とする。右側の第2収容部712は、優先機である第1収容部711が糸無しボビンBを収容不能な状態となっている場合に、糸無しボビンBを収容する補助機とする。第1収容部711が糸無しボビンBを収容不能となっている場合とは、
(1)第1収容部711の第1回収箱721に糸無しボビンBが回収されて所定の量に達している場合。
(2)第1収容部711の第1回収箱721が設置されていない場合(正常に設置されていない場合を含む)。この場合は、第1回収箱721に糸無しボビンBが回収されて第1回収箱721をオペレータが交換作業を行っている場合であることも含まれる。
この場合、制御部は、糸無しボビンシュート部36のセパレータ38の駆動源39を作動させ、糸無しボビンBを案内する方向を切り換えることで、糸無しボビンBの投入先となる第1投入口671(第1収容部711)、第2投入口672(第2収容部712)を切り換える。
以上説明した本実施例に係るボビン収容装置40、及び自動ワインダー100によれば、次のような効果を有する。
ボビン収容装置40によれば、糸無しボビンBを端部の向きを維持しつつ一時的に保持する保持部61と、保持部61から排出される糸無しボビンBを複数の区画に分けて収容する収容部71とを備える。保持部61が糸無しボビンBを所定量まとめて排出することにより、糸無しボビンBが収容部71内で跳ねて端部の向きが変わることを防止でき、糸無しボビンBを端部の向きを揃えた状態で回収することができる。
また、保持部61に保持した糸無しボビンBを収容部71の複数の区画に分配して排出するので、収容部71の一部に糸無しボビンBが集中して排出されることがなく、均等に収容することができる。
ボビン収容装置40によれば、糸無しボビンBを収容する回収箱72が設置可能に構成され、回収箱72は、内部が複数の区画に分けられている。オペレータがハンドリングできる回収箱72に糸無しボビンBを直接収容することができるので、オペレータは、糸無しボビンBを精紡機に戻す際に、糸無しボビンBを別の容器に入れ替えて回収する必要がない。このため、糸無しボビンBの回収作業を短時間で容易に行うことができる。
ボビン収容装置40によれば、保持部61に保持された糸無しボビンBの量が所定の量に達した場合に、保持部61に保持された糸無しボビンBを保持部61から排出させる。このため、保持部61に適量の糸無しボビンBを保持することができ、糸無しボビンBが溢れることがない。また、糸無しボビンBが少ない量で収容部71に排出されることがないため、糸無しボビンBが収容部71内で跳ねて端部の向きが変わることを防止できる。
ボビン収容装置40によれば、分配排出機構81は、第1側壁部63、及び第2側壁部64を移動させ、底部62と第1側壁部63との間に第1排出口82を形成し、底部62と第2側壁部64との間の第2排出口83を形成する。このため、簡単な構造で糸無しボビンBの分配を行うことができる。
ボビン収容装置40によれば、分配排出機構81は、第1側壁部63、及び第2側壁部64を同時に底部62に対して移動させることにより、第1排出口82と第2排出口83とを交互に形成する。このため、保持部61に保持された糸無しボビンBを平行移動させて、収容部71に排出することができ、収容部71に糸無しボビンBが排出される際の糸無しボビンBの衝撃を最小限に抑えることができる。
ボビン収容装置40によれば、底部62は、着脱自在に構成されている。このため、糸無しボビンBが保持部61に詰まった場合等に、オペレータが底部62を取り外して保持部61を容易にメンテナンスすることができる。
ボビン収容装置40によれば、保持部61は、底部62の短辺に沿って配置される第1−1側壁部としての前壁部52、及び第1−2側壁部68と、第1−1側壁部としての前壁部52、及び第1−2側壁部68との間隔を調整する調整機構とを備える。このため、一時保持する糸無しボビンBの寸法に合わせて保持部61の長手方向の寸法を調整することができ、複数種類の糸無しボビンBに対応させることができる。
ボビン収容装置40によれば、収容部71に回収箱72が設置されていないことを検知した場合、保持部61による糸無しボビンBの排出を停止する。このため、収容部71に回収箱72が設置されていない状態で糸無しボビンBが保持部61から排出されることを防止できる。
ボビン収容装置40によれば、回収箱検知センサ94は、回収箱72に収容された糸無しボビンBの量を検知するボビン収容量検知センサとして兼用される。回収箱検知センサ94をボビン収容量検知センサと兼用させることにより、センサの個数削減が可能となる。また、回収箱72に収容された糸無しボビンBの量が規定量に達したこと検知した場合には、保持部61による糸無しボビンBの排出を停止するため、回収箱72から糸無しボビンBが溢れ出ることを防止できる。
ボビン収容装置40によれば、保持部61、及び収容部71を少なくとも2台並設し、第1収容部711は、優先的に糸無しボビンBを収容する優先機とし、第2収容部712は、優先機が糸無しボビンBを収容不能な状態である場合に、糸無しボビンBを収容する補助機とする。複数の収容部711、712を設けることにより、一方の収容部に対して糸無しボビンBの回収作業を行っている間でも、継続して糸無しボビンBを収容することができる。また、収容部711、712に優先順位をつけることにより、両方の収容部711、712が同時期に満杯になってしまうことを防止できる。
自動ワインダー100によれば、ボビン収容装置40は、ボビン供給装置12の機台上に配置される。このため、糸付きボビンYBの供給と糸無しボビンBの収容とを、近接した場所で行うことが可能となり、オペレータの移動を最小限とすることができる。また、自動ワインダー100の設置スペースを削減することができる。
自動ワインダー100によれば、糸無しボビンシュート部36は、優先機の状態に応じて、糸無しボビンBを優先機と補助機のいずれに案内するか決定する。このため、一方の収容部71に対して糸無しボビンBの回収作業を行っている間でも、継続して他方の収容部71に糸無しボビンBを収容することができる。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2に係る自動ワインダー100について、図13から図17を用いて説明する。本実施例の自動ワインダー100は、主にボビン収容装置140の保持部61の構成が実施例1の自動ワインダー100と異なっている。
図13から図17に示すように、ボビン収容装置140は、装置本体51、保持部61、及び収容部71を備えている。保持部61として第1保持部611と第2保持部612が設けられている。第1保持部611は、保持した糸無しボビンBの量が規定量に達した場合に、保持した糸無しボビンBを第1回収箱721の第1−1区画761と第1−2区画762に分配して排出する。第2保持部612は、保持した糸無しボビンBの量が規定量に達した場合に、保持した糸無しボビンBを第2回収箱722の第2−1区画763と第2−2区画764に分配して排出する。
保持部61は、底部62、第1側壁部63、及び第2側壁部64を備える。底部62は、糸無しボビンBの落下方向である垂直方向への移動を規制する部材である。底部62は、それぞれ長辺と短辺とを有する第1底部621、及び第2底部622を備える。第1底部621、及び第2底部622は、互いに対称な形状である。第1底部621、及び第2底部622は、支柱67を軸中心として、装置本体51に対して揺動可能に配置されている。第1底部621、及び第2底部622は、それぞれ基部623、第1受け部624、第2受け部625を有する。第1受け部624、及び第2受け部625は、基部623の側部に連続して設けられている。第1受け部624は、基部623の第1底部621及び第2底部622が隣接する側に連続して設けられ、第2受け部625は、基部623の第1底部621及び第2底部622が隣接する側と反対側に連続して設けられている。基部623、第1受け部624、及び第2受け部625で糸無しボビンBを保持できるよう、第1底部621、及び第2底部622を支柱67に対して垂直に切断した断面形状は凹状である。
第1底部621、及び第2底部622は、互いに第1受け部624を並設させ、かつ互いに略90度倒立させた状態で、固定部66に取り付けられている。固定部66は、支柱67に取り付けられている。支柱67は、装置本体51の前壁部52及び後壁部53に対して回転可能に架設されている。支柱67は、第1保持部611では第1回収箱721の第1−1区画761と第1−2区画762を仕切る仕切り75の上方に跨るように設置され、第2保持部612では第2回収箱722の第2−1区画763と第2−2区画764を仕切る仕切り75の上方に跨るように設置される。
第1側壁部63、及び第2側壁部64は、糸無しボビンBの水平方向(左右方向)への移動を規制する部材である。第1側壁部63、及び第2側壁部64は、底部62の対向する長辺、具体的には、第1底部621の第2受け部625の自由端、及び第2底部622の第2受け部625の自由端に沿って配置されている。第1側壁部63、及び第2側壁部64は、それぞれ揺動部68に支持されている。各揺動部68は支柱69に架設されている。支柱69は、前壁部52及び後壁部53に架設されている。このため、第1側壁部63、及び第2側壁部64は装置本体51に対して揺動可能である。
底部62を支持する支柱67には、装置本体51の前壁部52側にカム87が固定されている。第1側壁部63、及び第2側壁部64を支持する揺動部68には、カム87に当接するフォロア89が設けられている。カム87の形状は、底部62を第1底部621側に傾斜させた場合は、カム87がフォロア89を介して第1側壁部63を押し上げて、第1底部621と第1側壁部63との間に第1排出口82を形成し(図16B参照)、このとき、第2側壁部64は押し上げずに、第2底部622と第2側壁部64との間の第2排出口83を閉じる形状である。また、底部62を第2底部622側に傾斜させた場合は、カム87がフォロア89を介して第2側壁部64を押し上げて、第2底部622と第2側壁部63との間に第2排出口83を形成し(図17B参照)、このとき、第1側壁部63は押し上げずに、第1底部621と第1側壁部63との間の第1排出口82を閉じる形状である。
第1保持部611は、底部62を第2底部622側に傾斜させ、第1底部621と第1側壁部63との間の第1排出口82が閉じられた状態(図16A、図17Cの第1保持部611の状態。以下、「第3−1の状態」とする)と、底部62を第1底部621側に傾斜させ、第2底部622と第2側壁部64との間の第2排出口83が閉じられた状態(図16C、図17Aの第1保持部611の状態。以下、「第3−2の状態」とする)とに位置を切り替えることが可能となっている。また、第2保持部612も、底部62を第2底部622側に傾斜させ、第1底部621と第1側壁部63との間の第1排出口82が閉じられた状態(以下、「第4−1の状態」とする)と、底部62を第1底部621側に傾斜させ、第2底部622と第2側壁部64との間の第2排出口83が閉じられた状態(以下、「第4−2の状態」とする)とに位置を切り替えることが可能となっている。
保持部61は、収容部71の各区画761、762、763、764に対して、保持した糸無しボビンBを分配する分配排出機構181を備える。分配排出機構181は、第1保持部611と第2保持部612を移動(揺動)させ、底部62と第1側壁部63との間に第1排出口82を形成し(図16B参照)、底部62と第2側壁部64との間に第2排出口83を形成する(図17B参照)。
分配排出機構181は、アクチュエータ84を備えている。アクチュエータ84は、前壁部52の外側に配置されている。アクチュエータ84は伸縮するロッド85を有している。底部62を支持する支柱67には、レバー86が設けられている。アクチュエータ84のロッド85がレバー86に連結されている。アクチュエータ84のロッド85を伸縮させて底部62を揺動させることにより、第1保持部611は、「第3−1の状態」と「第3−2の状態」に切り替えることが可能となっている。また、第2保持部612は、「第4−1の状態」と「第4−2の状態」に切り替えることが可能となっている。
保持ボビン検知センサ91は、保持部61に保持された糸無しボビンBの量を検知するセンサである。本実施例では、保持ボビン検知センサ91として、投受光部92とミラー部93からなる光電センサが用いられる。保持部61に糸無しボビンBが回収されて所定の量に達し、糸無しボビンBの上面が投受光部92からの光を遮ると、投受光部92がそれを検知し、検知信号を制御部に入力するように構成される(図16A、図17A参照)。制御部は、保持ボビン検知センサ91からの検知信号に基づいて、アクチュエータ84を作動させ、保持部61に保持された糸無しボビンBを、保持部61から排出させる。
この動作を第1保持部611を例にして説明する。図16Aに示すように、「第3−1の状態」にある第1保持部611に糸無しボビンBが保持されて所定の量に達し、糸無しボビンBの上面が投受光部92からの光を遮ると、保持ボビン検知センサ91は、検知信号を制御部に入力する。図16Bに示すように、制御部は、保持ボビン検知センサ91からの検知信号に基づいて、アクチュエータ84を作動させ、第1保持部611を図16Aの「第3−1の状態」から図16Cの「第3−2の状態」に移行させる。「第3−1の状態」から「第3−2の状態」に移行する途中で、第1底部621と第1側壁部63との間に第1排出口82が形成されると、第1保持部611に保持された糸無しボビンBは、第1保持部611から第1−1区画761に排出される。図16Cに示すように、第1保持部611が「第3−2の状態」になると、アクチュエータ84は停止し、この状態で、第1保持部611は、引き続き糸無しボビンBの保持を継続する。
図16Cの状態から、糸無しボビンBの保持が継続され、図17Aに示すように、「第3−2の状態」にある第1保持部611に糸無しボビンBが保持されて所定の量に達し、糸無しボビンBの上面が投受光部92からの光を遮ると、保持ボビン検知センサ91は、検知信号を制御部に入力する。図17Bに示すように、制御部は、保持ボビン検知センサ91からの検知信号に基づいて、アクチュエータ84を作動させ、第1保持部611を図17Aの「第3−2の状態」から図17Cの「第3−1の状態」に移行させる。「第3−2の状態」から「第3−1の状態」に移行する途中で、第2底部622と第2側壁部64との間に第2排出口83が形成されると、第1保持部611に保持された糸無しボビンBは、第1保持部611から第1−2区画762に排出される。図17Cに示すように、第1保持部611が「第3−1の状態」になると、アクチュエータ84は停止し、この状態で、第1保持部611は、引き続き糸無しボビンBの保持を継続する。
以上説明した本実施例に係るボビン収容装置140、及び自動ワインダー100によれば、次のような効果を有する。
ボビン収容装置140によれば、分配排出機構181は、底部62を第1底部621側、及び第2底部622側に交互に傾斜させるとともに、底部62を第1底部621側に傾斜させた場合は、第1側壁部63との間に第1排出口82を形成し、底部62を第2底部622側に傾斜させた場合は、第2側壁部64との間に第2排出口83を形成する。このため、糸無しボビンBを第1排出口82、あるいは第2排出口83等に挟み込むことなく、排出することができる。
ボビン収容装置140によれば、第1底部621及び第2底部622は、それぞれ基部623、第1受け部624、第2受け部625を有する、互いに対称な形状である。第1受け部624は、基部623の第1底部621及び第2底部622が隣接する側に連続して設けられ、第2受け部625は、基部623の第1底部621及び第2底部622が隣接する側と反対側に連続して設けられる。基部623、第1受け部624、及び第2受け部625によって形成される、第1底部621及び第2底部622の揺動軸である支柱67に対して垂直な方向の断面形状は、凹状である。このため、糸無しボビンBを保持する状態から排出する状態に移行させる際、第1底部621及び第2底部622を傾斜させることで、糸無しボビンBを下向きに排出する第1排出口82、あるいは第2排出口83を大きく形成することができる。また、糸無しボビンBを保持する状態では、糸無しボビンBを不用意に排出することなく、保持することができる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
100 自動ワインダー
10 巻取ユニット
11 ボビン搬送装置
12 ボビン供給装置
13 ボビン抜き取り装置
36 糸無しボビンシュート部
40 ボビン収容装置
61 保持部
62 底部
63 第1側壁部
64 第2側壁部
671 第1投入口
672 第2投入口
68 第1−2側壁部
71 収容部
72 回収箱
81 分配排出機構
82 第1排出口
83 第2排出口
91 保持ボビン検知センサ
94 回収箱検知センサ、ボビン収容量検知センサ
B 糸無しボビン

Claims (15)

  1. 巻取ユニットから排出された糸無しボビンを収容する、ボビン収容装置であって、
    前記糸無しボビンが投入される投入口と、
    前記投入口から投入された前記糸無しボビンを端部の向きを維持しつつ一時的に保持し、保持した前記糸無しボビンの量が規定量に達した場合に、保持した前記糸無しボビンを排出する保持部と、
    前記保持部から排出される前記糸無しボビンを複数の区画に分けて収容する収容部と、を備え、
    前記保持部は、前記収容部の前記各区画に、保持した前記糸無しボビンを分配する分配排出機構を備えることを特徴とするボビン収容装置。
  2. 請求項1に記載のボビン収容装置であって、
    前記収容部は、前記糸無しボビンを収容する回収箱が設置可能に構成され、前記回収箱は、内部が複数の区画に分けられていることを特徴とするボビン収容装置。
  3. 請求項1又は2に記載のボビン収容装置であって、
    前記保持部に保持された前記糸無しボビンの量を検知可能な保持ボビン検知センサと、
    前記保持ボビン検知センサの検知結果に基づいて、前記保持部に保持された前記糸無しボビンを、前記保持部から排出させる制御部と、
    を更に備えることを特徴とするボビン収容装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のボビン収容装置であって、
    前記保持部は、前記糸無しボビンの落下方向である垂直方向への移動を規制する底部と、前記糸無しボビンの水平方向への移動を規制する第1側壁部、及び第2側壁部を備え、
    前記分配排出機構は、前記底部、前記第1側壁部、及び前記第2側壁部のうち、少なくともいずれかを駆動させることにより、前記底部と前記第1側壁部との間の第1排出口、又は、前記底部と前記第2側壁部との間の第2排出口のいずれかを形成することを特徴とするボビン収容装置。
  5. 請求項4に記載のボビン収容装置であって、
    前記保持部の前記底部は、長辺と短辺とを有する矩形の板状部材であり、前記第1側壁部、及び前記第2側壁部は、前記底部の対向する長辺に沿って配置されており、
    前記分配排出機構は、前記第1側壁部、及び前記第2側壁部を同時に前記底部に対して移動させることにより、前記第1排出口と前記第2排出口とを交互に形成することを特徴とするボビン収容装置。
  6. 請求項4又は5に記載のボビン収容装置であって、
    前記保持部は、前記底部が着脱自在に構成されていることを特徴とするボビン収容装置。
  7. 請求項4に記載のボビン収容装置であって、
    前記保持部の前記底部は、それぞれ長辺と短辺とを有する第1底部、及び第2底部を備え、前記第1側壁部、及び前記第2側壁部は、前記底部の対向する長辺に沿って配置されており、
    前記分配排出機構は、前記底部を前記第1底部側、及び前記第2底部側に交互に傾斜させるとともに、前記底部を前記第1底部側に傾斜させた場合は、前記第1側壁部との間に第1排出口を形成し、前記底部を前記第2底部側に傾斜させた場合は、前記第2側壁部との間に第2排出口を形成することを特徴とするボビン収容装置。
  8. 請求項7に記載のボビン収容装置であって、前記第1底部及び前記第2底部は、それぞれ基部、第1受け部、第2受け部を有する、互いに対称な形状であり、
    前記第1受け部は、前記基部の前記第1底部及び前記第2底部が隣接する側に連続して設けられ、前記第2受け部は、前記基部の前記第1底部及び前記第2底部が隣接する側と反対側に連続して設けられ、
    前記基部、前記第1受け部、及び前記第2受け部によって形成される、前記第1底部及び前記第2底部の揺動軸に対して垂直な方向の断面形状は、凹状であることを特徴とするボビン収容装置。
  9. 請求項5から8に記載のボビン収容装置であって、
    前記保持部は、前記底部の短辺に沿って配置される第1−1側壁部、及び第1−2側壁部と、
    前記第1−1側壁部、及び前記第1−2側壁部との間隔を調整する調整機構と、
    を更に備えることを特徴とするボビン収容装置。
  10. 請求項3から9のいずれか1項に記載のボビン収容装置であって、
    前記収容部は、前記回収箱の設置状態を検知する回収箱検知センサを更に備え、
    前記制御部は、前記回収箱検知センサの検知結果に基づいて、前記収容部に前記回収箱が設置されていないことを検知した場合、前記保持部による前記糸無しボビンの排出を停止する、ことを特徴とするボビン収容装置。
  11. 請求項10に記載のボビン収容装置であって、
    前記回収箱検知センサは、前記回収箱に収容された前記糸無しボビンの量を検知するボビン収容量検知センサとして兼用され、
    前記ボビン収容量検知センサの検知結果に基づいて、前記回収箱に収容された前記糸無しボビンの量が規定量に達したことを検知した場合には、前記制御部は、前記保持部による前記糸無しボビンの排出を停止することを特徴とするボビン収容装置。
  12. 請求項11に記載のボビン収容装置であって、
    前記保持部、及び前記収容部を少なくとも2台並設し、第1の前記収容部を、優先的に前記糸無しボビンを収容する優先機とし、第2の前記収容部を、前記優先機が前記糸無しボビンを収容不能な状態である場合に、前記糸無しボビンを収容する補助機とすることを特徴とするボビン収容装置。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載のボビン収容装置と、
    前記巻取ユニットへ糸付きボビンを供給するための準備処理を行うボビン供給装置と、
    を備え、
    前記ボビン収容装置は、前記ボビン供給装置の機台上に配置されることを特徴とする自動ワインダー。
  14. 請求項12に記載のボビン収容装置と、
    前記巻取ユニットから前記糸無しボビンを回収するボビン搬送装置と、
    前記ボビン搬送装置から前記糸無しボビンを抜き取るボビン抜き取り装置と、
    前記ボビン抜き取り装置により抜き取られた前記糸無しボビンを、抜き取った端部の向きを維持しつつ、前記ボビン収容装置の前記投入口へ案内する糸無しボビンシュート部と、を備え、
    前記糸無しボビンシュート部は、前記優先機の状態に応じて、前記糸無しボビンを優先機と補助機のいずれに案内するか決定することを特徴とする自動ワインダー。
  15. 請求項14に記載の自動ワインダーであって、
    前記糸無しボビンシュート部は、前記糸無しボビンを前記優先機と前記補助機のいずれに案内するかを切り替えるセパレータを有し、
    前記糸無しボビンシュート部のボビン抜き取り装置側を上流側とし、ボビン収容装置側を下流側として、前記セパレータは、先端部が下流側に向けられ、揺動中心が先端部よりも上流側に設けられていることを特徴とする自動ワインダー。
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