JP2014128682A - 接続装置及び医療装置を接続装置に接続する方法 - Google Patents

接続装置及び医療装置を接続装置に接続する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】接続された医療装置を誤って外してしまうような事故を排除する実質的にタンパーレジスタントな接続装置及び組み立て方法を提供する。
【解決手段】接続装置は、第1の方向への回転動作によって第1の医療装置に接続するための第1の接続部材21と、本体60とを備える。更に、第1の接続部材及び本体は、少なくとも1つの指定破損可能保持部材41を介して直接又は間接的に接続され、指定破損可能保持部材41は所定の破壊力で破損するように構成され、破損後、第1の接続部材21及び組み付け後の第1の医療装置は、本体60に関して変位可能である。
【選択図】図5b

Description

本発明は、少なくとも1つの医療装置のタンパーレジスタントな接続を実現するための接続装置及び少なくとも1つの医療装置を接続装置に接続する方法に関する。
治療、手術、薬剤の投与又は医療機器を使用する他の処理活動の間、個々の機器が互いに確実に装着されていることは重要である。機器の接続が不適切であると機器が外れる危険があり、その結果、細胞毒、神経毒などの有害な薬物にさらされる恐れが生じるだろう。例えば看護師や患者などの穿刺部材を扱う他のユーザにも、誤って穿刺部材の尖端に触れ、尖端で皮膚に傷を付けてしまう危険があると考えられる。そのような事故の重大度は低レベルの危険から、例えばHIVウィルスを扱う場合のような実質的に致命的なレベルの危険にまで及ぶ。しかし、そのような状況を生み出す原因は事故に限らず、危険性の高い医療機器を医師、看護師、医療スタッフ、更には患者自身が誤って外してしまう場合もある。そのような誤操作は関係者を大きな危険にさらす可能性がある。タンパーレジスタントな装置及びタンパーレジスタントな接続が必要であると思われる。
製品の範囲、組み合わせ及び機能は膨大な数にのぼるため、薬瓶と注射器又は他の任意の医療装置とを接続し且つそれらの間で例えば薬剤の投与を可能にするための医療用アダプタ装置は不可欠である。米国特許第4,629,455号公報には医療機器構成が開示される。この医療機器構成は、雌型テーパ部分を有する雌型コネクタ部材と、雄型テーパ部分を有する雄型コネクタ部材とを含む。雌型コネクタ部材は、雄型コネクタ部材の長手方向軸に関して自在に回転するように構成された回転リングと協働係合するためのねじ山を有する。回転リングは、雌型コネクタ部材のねじ山と協働係合するためのねじ山を更に備える。回転リングのねじ山は、雌型コネクタ部材のねじ山に配置された突起部を破損するように構成された回転ねじ突起部を有する。突起部が破損すると、雌型コネクタ部材のねじ山と回転リングのねじ山との間の摩擦が大きくなるので、接続された2つの部品は所定の場所に堅固に保持され、それによりタンパーレジスタントな構成を形成する。しかし、この医療機器構成には容易に明らかになるような欠点がある。
米国特許出願公開第2004/016858A1号明細書は、ルアー接続部又はルアーロック接続部を有する注射器用タンパーレジスタントな密閉装置の形の別の実質的にタンパーレジスタントな装置を提供する。脆く壊れやすいウェブを介して注射器にキャップが接続され、ウェブを破損させると、注射器からキャップを取り外せる。しかし、このタンパーレジスタントな密閉装置は、注射器に接続される装置に関してはタンパーレジスタントな機能をまったく実現していない。
本発明の目的は、上記の欠点のうちいくつかを少なくとも一部でも解決することである。更に詳細には、少なくとも第1の医療装置の実質的にタンパーレジスタントな接続を実現する接続装置によりそれらの欠点の少なくとも一部は解決される。前記接続装置は中心軸を有してもよい。前記接続装置は、前記第1の医療装置に接続するための第1の接続部材と、本体とを備える。前記第1の接続部材及び前記本体は、所定の破壊力を受けた場合に破損するように構成された少なくとも1つの指定破損可能保持部材を介して直接又は間接的に接続される。前記指定破損可能保持部材の破損後、前記第1の接続部材及び組み付け後の前記第1の医療装置は本体に関して実質的に変位可能である。上記の破壊力は剪断力、圧縮力、引っ張り力又はそれらの組み合わせであってもよい。
本発明は、タンパーレジスタントな接続が必要な実質的にあらゆる医療装置で使用可能な、実質的にタンパーレジスタントな接続装置を提供する。このタンパーレジスタントな接続装置は、医療装置が接続装置に接続された後に接続装置が医療装置から外れる危険を排除するか又は少なくとも低減する。これにより、誤操作による漏れの危険は著しく少なくなり、その直接的な結果として例えば有毒薬剤の漏れの危険を最小限に抑えることができるので、ユーザの使用環境及び作業に関する安全性が改善される。これらの利点及び他の利点は、以下の詳細な説明を読むことにより明らかになるだろう。
本発明に係る一実施形態において、前記第1の接続部材は、第1の方向へのねじ込み接続によって少なくとも1つの第1の医療装置に接続するように構成される。これにより、確実で簡単な接続を実現できる。
前記少なくとも1つの指定破損可能保持部材は、前記第1の接続部材に関して前記本体に加えられる相対回転動作によって破損するように構成されてもよい。選択的に、中心軸に沿った長手方向動作が利用されてもよいが、回転動作と長手方向動作との組み合わせが使用されてもよい。しかし、相対回転動作を使用する場合、前記第1の医療装置を前記接続装置に接続するときに使用されるのと同一の回転動作を使用することにより前記指定破損可能保持部材の破損を実現可能である。本実施形態において、前記第1の方向は相対回転動作の方向と同一である。
本発明の評価によれば、所定の破壊力は好ましくは10〜40Ncmであるべきであり、15〜30Ncmであるのが好ましいことがわかっている。この破壊力は剪断力であってもよい。これにより、確実且つ堅固な接続を可能にする十分に大きな力、例えば剪断力が得られるが、同時に、前記少なくとも1つの指定破損可能保持部材を破損するためにそれほど強い力を使用する必要はない。従って、特定の閾値破壊力が得られるように特定の数の前記指定破損可能保持部材が構成されてもよい。使用可能な前記指定破損可能保持部材の数は例えば1〜10である。
本発明に係る一実施形態において、前記本体と前記第1の接続部材との間の有効摩擦力を最小限に抑えるために、前記少なくとも1つの指定破損可能保持部材は実質的に平坦な破損面を形成するように構成される。破損後、前記本体と前記第1の接続部材とは、例えば互いに関して可能な限り容易に自在に回転可能になることなどによって変位可能になることが重要である。この結果、前記第1の接続部材と前記本体との間の摩擦が一時的に増加することによって又は他の何らかの理由によって前記第1の接続部材と前記本体とが偶発的に再び係合してしまう危険は低減される。例えば前記少なくとも1つの指定破損可能保持部材に少なくとも1つの切り欠きを設けることにより、破損後に形成される破損面が好都合な場所に位置決めされると有利である。適切な切り欠きの一例は、前記指定破損可能保持部材の溝、強度の低い部分、折り返し又はそれらの組み合わせであってもよい。
本発明に係る別の実施形態において、前記第1の接続部材及び前記本体の少なくとも一部は、前記第1の医療装置を接続できる第1の接続部を形成する。この構成は、前記接続装置がルアーロック型、例えば雌型ルアーロック接続部又は雄型ルアーロック接続部である場合に非常に好都合である。このような場合、前記第1の接続部材が実質的に円筒形である構成は通常有利であるが、他の場合にはオプションとして円筒形の形状が使用されてもよい。すなわち、円筒形の形状であれば、前記第1の接続部材は、前記本体と前記第1の接続部との間に液密シールを形成できるように前記第1の接続部の一部を形成する前記本体の部分を少なくとも包囲することができる。
前記少なくとも1つの指定破損可能保持部材は少なくとも前記第1の接続部材及び前記本体と一体に形成されてもよい。いずれにしても、前記少なくとも1つの指定破損可能保持部材は、破損後に互いに関して変位されるべき部材、例えば自在に回転可能になる部材と一体に形成されてもよい。これにより、それらの部材を例えば成形によって1つのユニットとして製造可能である。必要に応じて、前記少なくとも1つの指定破損可能保持部材は別個の部材として製造される。これにより、前記少なくとも1つの指定破損可能保持部材の特性を多様に設定可能であるが、それら二通りの方法の組み合わせも当然可能である。
本発明に係る一実施形態において、前記本体は、前記第1の接続部材が中心軸Aに沿って動くのを実質的に阻止する手段を備える。以下に更に詳細に説明されるように、この手段は、支持ハウジング、係止フランジと組み立てられるべき周囲溝、例えば楔形突起であってもよい。
本発明に係る一実施形態において、前記第1の接続部材は、前記第1の医療装置を接続できる前記第1の接続部を備える。前記第1の接続部材が前記本体と共に第1の接続部の一部を構成する場合とは異なり、本実施形態は、前記第1の接続部材に配置された第1の接続部を有してもよい。本実施形態において、前記第1の医療装置への接続機能と前記第1の接続部材とは互いに別個であるので、例えば図6〜図10を参照して以下に説明されるような異なる用途が可能になる。
前記接続装置は、第2の医療装置に接続するための第2の接続部を備えてもよい。前記第2の接続部は前記本体の一部であってもよいが、前記本体とは別の部分であってもよく、例えば本発明に係る接続装置を配置可能な穿刺部材保護装置の一部に配置されてもよい。従って、前記接続装置が医療用アダプタ装置、穿刺部材保護装置、注射器、輸液バッグ接続システム又は他の任意の医療装置の一部を形成することも本発明の範囲内に十分含まれる。
更に本発明は、第1の医療装置を接続装置に装着する方法に関し、本発明によれば、これらの間に実質的にタンパーレジスタントな接続が形成される。前記方法は、
−第1の方向への動作によって前記第1の医療装置を前記第1の接続部材に装着するステップと、
−前記第1の接続部材及び前記本体が互いに変位可能、例えば回転自在とするため、前記第1の接続部材と前記本体との間に配置された少なくとも1つの指定破損可能保持部材に破壊力を加えることによって前記少なくとも1つの指定破損可能保持部材を破損させるステップとから成る。選択的に、前記少なくとも1つの指定破損可能保持部材は好ましくは第1の方向への回転動作によって破損されてもよい。前記方法は、例えば医療用アダプタ装置、穿刺部材保護装置又は他の任意の医療装置で使用される接続装置に第1の医療装置を接続するための安全且つ正確な方法を提供する。従って、本発明はそのような装置にも関する。
本発明は雌型カップリング装置及び雄型カップリング装置にも関する。そのようなカップリング装置は中心軸を有し、少なくとも第1の医療装置と接続するように構成される。前記カップリング装置は、第1の方向への回転動作によって前記第1の医療装置とねじ込み接続するためのねじ山を有するシリンダ部材を備えた第1の接続部を備える。前記シリンダ部材は内面及び外面を備える。前記カップリング装置は、流体接続を可能にする流体移送流路を更に有し、前記シリンダ部材は流体移送流路の少なくとも一部を取り囲むように配置される。前記流体移送流路は本体の内部に延出する。前記シリンダ部材は本体に、少なくとも1つの指定破損可能保持部材を介して直接又は間接的に前記本体に接続され、前記少なくとも1つの指定破損可能保持部材は、所定の破壊力を受けた場合に破損するように構成される。前記少なくとも1つの指定破損可能保持部材の破損後、前記シリンダ部材は中心軸に関して且つ前記本体に関して変位可能、例えば自在に回転可能になる。例えば部品を外すために必要とされる回転動作が有効に阻止されているために部品外れの危険は全くないか又は限定されるので、このようなカップリング装置は、例えば毒性流体を搬送する場合に使用すると有利なタンパーレジスタントなカップリング装置を提供する。
前記雌型カップリング装置又は雄型カップリング装置は、中心軸Aに沿った方向にシリンダが動くのを実質的に阻止する手段を備えてもよく、この手段は、シリンダを所定の位置に保持するように配置された支持ハウジングであってもよい。
一実施形態において、前記カップリング装置は雌型カップリング装置であり、前記シリンダ部材のねじ山は前記シリンダ部材の外面に配置される。これは、例えば使い捨て注射器のような注射器で使用されると非常に有用である。このようなカップリング装置は、前記シリンダ部材の外側で雄型カップリング装置を受け入れるように構成される。一実施形態において、前記雌型カップリング装置又は雄型カップリング装置は雄型カップリング装置であり、前記シリンダ部材のねじ山は前記シリンダ部材の内面に配置される。このようなカップリング装置は、前記シリンダ部材の中に雌型カップリング装置を受け入れるように構成される。
本発明に係る一実施形態において、前記少なくとも1つの指定破損可能保持部材は、シリンダ部材に回転動作が加えられた場合に破損するように構成され且つ加えられる回転動作は第1の方向と同一の方向である。これにより、先に述べたのと同じ利点が得られる。
前記指定破損可能保持部材は多くの異なる場所に配置可能である。一般に、製造方法によって位置が決まる。前記シリンダ部材は第1の端部及び第2の端部を含み、前記少なくとも1つの指定破損可能保持部材は前記シリンダ部材の前記第1の端部に配置される。これは製造上好都合であることがわかっている。先に説明したような雌型カップリング装置又は雄型カップリング装置はルアーロック型接続であってもよい。
本発明は、先に説明したような接続装置を有する医療用アダプタ装置、穿刺部材保護装置、注射器、好ましくは使い捨て注射器、輸液バッグ接続システム又は他の任意の医療装置に更に関する。
定義
本明細書において使用される場合の用語「医療装置」は、病院環境、介護環境、看護施設などで使用するのに適するあらゆる装置、好ましくは品質が保証された装置を必要とする病院のような環境において使用される装置を意味する。
添付の図面を参照して本発明を更に詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る接続装置を有する医療用アダプタ装置を示す図である。 図2は、図1に示されるような医療用アダプタ装置の一部を示す図である。 図3aは、図1に示されるような医療用アダプタ装置の支持ハウジングを示す図である。 図3bは、図1及び図3aに示されるような支持ハウジングの横断面を示す図である。 図4は、図1に示されるような医療用アダプタ装置の横断面を示す図である。 図5aは、雌型カテーテル接続部品と接続した後の図1に示されるような医療用アダプタ装置の横断面を示す図である。 図5bは、雌型カテーテル接続部品と接続し且つ指定破損可能保持部材が破損した後の図5aに示されるような医療用アダプタ装置の横断面を示す図である。 図6は、本発明の一実施形態に係る接続装置を有する穿刺部材保護装置を示す図である。 図7は、図6に示されるような穿刺部材保護装置の一部を更に詳細に示す図である。 図8は、図6に示されるような穿刺部材保護装置の一部を更に詳細に示す図である。 図9は、図6に示されるような穿刺部材保護装置の一部を更に詳細に示す図である。 図10は、管との組み付け後の穿刺部材保護装置の一部を示す図である。 図11は、本発明の一実施形態に係る接続装置を有する輸液バッグ接続システムの一部を示す図である。 図12aは、本発明の一実施形態に係る接続装置を有する使い捨て注射器を示す図である。 図12bは、本発明の一実施形態に係る接続装置を有する使い捨て注射器を示す図である。
開示される実施形態を参照して本発明を限定することなく更に詳細に説明する。図1は、中心軸Aを有し且つルアーロック型接続部を有する注射器、薬瓶又は他の任意の医療装置、並びに二重膜カップリングを使用する例えばCarmel Pharma(登録商標)の製品の1つのような医療装置に接続するための医療用アダプタ装置10の形態をとる本発明の第1の実施形態に係る接続装置1を示す。二重膜カップリングを使用する医療装置は国際公開第WO2008/115102A1号に記載されている。
医療用アダプタ装置10は、ネック要素13と、第1の案内溝14及び第2の案内溝15とを有する膜カップリング12を介して医療装置と接続するための第2の接続部11を備える。第1の案内溝14及び第2の案内溝15は、膜カップリングの対応する部品を回転動作によって係止位置と係止解除位置との間で案内する。隔壁部材16は、使用中に例えば薬剤を投与するために隔壁部材16に挿入される穿刺部材の周囲に気密且つ液密のシールを形成する。医療用アダプタ装置10は、例えば輸液バッグの注入口にルアーロック型接続部20を介して接続するための第1の接続部20を更に備える。支持ハウジング30は少なくとも第2の接続部20を構造支持するように構成される。
図2は、隔壁部材16を取り除いた状態で第1の接続部20、第2の接続部11及び本体60を示す。第1の接続部20、すなわちルアーロック型接続部は、内面22及び外面23を有する雌型シリンダ21を備える。雌型シリンダ21は、対応する雄型部品を受け入れるように構成されているという意味で雌型である。図4及び図5に示されるように、雌型シリンダ21の内面22はねじ山25を有する。雌型シリンダ21は上縁部26及び下縁部27を有する。図からわかるように、雌型シリンダ21の下縁部27から雄型テーパ接続部28が延出している。このため、第1の接続部20は一般に雄型ルアーロックと呼ばれる。雌型シリンダ21の周囲に沿って延出し且つ雌型シリンダ21の壁の幅を貫通する溝40は、第1の接続部20の雌型シリンダ21の上縁部26を少なくとも部分的に規定する。4つの指定破損可能保持部材41(図2には2つのみが示される)は、第2の接続部11及び本体60に関して固定された位置に雌型シリンダ21を保持する。雌型シリンダ21は、雌型シリンダ21が中心軸Aに沿って、特に第2の接続部11から離間する方向に動くのを阻止する手段を更に含むか、阻止するように構成されるか又は必要に応じてそのような手段と協働する。図示される実施形態において、本発明によれば、この手段は、雌型シリンダ21の第2の端部27に近接して配置され且つ雌型シリンダ21の周囲に沿って延出するストッパフランジ29を備え、図1に示されるように、ストッパフランジ29は支持ハウジング30と協働するように構成される。
図2は、中心軸Aに関して対称に90?の間隔で配置された4つの指定破損可能保持部材41のうち2つを更に示す。好ましくは第1の医療装置、好ましくは実質的に平坦な破損面と組み立てられた後、第1の医療装置の螺合がゆるむのを防止するために本体60と雌型シリンダ21との間の摩擦力が可能な限り小さく保たれるように、指定破損可能保持部材41に所定の剪断力が加えられた場合に破損するように4つの指定破損可能保持部材41の各々は構成される。
指定破損可能保持部材41、本発明の便宜上指定破損可能保持部材のうち少なくとも1つの任意の部材は、回転する部品の間の摩擦、図2に示される実施形態では雌型シリンダ21と本体60との間の摩擦を最小限に抑える破損面を形成するような形態及び形状を有するのが好ましい。これは、破損面の場所を規定するための切り欠きを指定破損可能保持部材に設けることにより実現されるのが好ましい。この構成は以下に説明されるあらゆる実施形態においても好ましい。図2に示される実施形態において、本発明によれば、指定破損可能保持部材41は、雌型シリンダ21の第1の端部26に向かって傾斜する傾斜面42を有するように形成される。この場合、切り欠きは雌型シリンダ21の第1の端部26に接することにより、雌型シリンダ21の第1の端部26に破損面を形成する。更に、雌型シリンダ21と破損面との間の摩擦を最小限に抑えるために、破損面が雌型シリンダ21の第1の端部26と実質的に平行になるように製造材料が選択されるのが好ましい。傾斜面42は、雌型シリンダ21と本体60との間で発生する摩擦を減少するために螺合を弛める方向に向かって傾くように構成されるのが好ましい。この構成が本明細書のすべての実施形態に適用可能であることは言うまでもない。
図3a及び図3bは、図をわかりやすくするために医療用アダプタ装置10の他の部品を取り除いて支持ハウジング30を更に詳細に示す。支持ハウジング30は、第1の端部31及び第2の端部32と同義の上端部及び下端部と、内面33及び外面34とを有する実質的に円筒形の形状を有する。支持ハウジング30の内面33の第1の端部31に近接する場所から複数の楔形突起35、本実施形態においては4つの楔形突起35が突出するが、図3a及び図3bには楔形突起は2つしか示されない。楔形突起35は、支持ハウジング30の第1の端部31に向かって傾斜した傾斜面を有する。支持ハウジング30の第2の端部32には周囲ストッパフランジ36があり、ストッパフランジ36は内面33に沿って延出し且つ中心軸Aに向かって突出する。周囲ストッパフランジ36及び楔形突起35の目的については以下に更に詳細に説明する。
図4は、図1に示される医療用アダプタ装置10の横断面を示す。更に詳細には、図4は、隔壁部材16を有する第2の接続部11、第1の接続部20及び2つの接続部の間に延出する流体流路50を示す。本体60は流体流路50を規定し、図からわかるように、雄型テーパ接続部品28は雌型シリンダ21の下縁部27を越えて延出している。支持ハウジング30は第1の接続部20の雌型シリンダ21を取り囲む。組み立て中、本体60の周囲に沿って延出する係止フランジ61に楔形突起35が嵌合するまで、支持ハウジング30は雌型シリンダ21に嵌め込まれる。楔形突起35及び本体60の係止フランジ61は、支持ハウジング30が中心軸Aに沿って動くのを阻止する。更に、支持ハウジングが中心軸Aに沿って、少なくとも一方向に動くのを阻止するために、第2の接続部11は支持ハウジング30の上端部31に隣接して位置決めされるように構成されてもよい。更に図4からわかるように、組み立て後、支持ハウジング30の周囲ストッパフランジ36は雌型シリンダ21の対応するストッパフランジ29に実質的に隣接して位置決めされる。雌型シリンダ21の第2の端部27の一部が周囲ストッパフランジ36と協働するために必要に応じて使用されてもよい。
指定破損可能保持部材41が破損した後、支持ハウジング30は雌型シリンダを中心軸Aに関して回転させる。更に、支持ハウジング30は雌型シリンダ21が中心軸Aの長手方向に動かないように保持する。これにより、少なくとも1つの指定破損可能保持部材が破損した後に医療用アダプタ装置10と接続された装置は自在に回転できるという意味で医療用アダプタ装置10をタンパーレジスタントな構成にすることができる。これにより実際に得られる効果は、第2の接続部11が回転動作を利用して本実施例に関しては便宜上注射器である医療用装置を固着できることである。同じ回転動作を利用して指定破損可能保持部材41を破損させることも可能であり、破損後、雌型シリンダ21、本体60及び支持ハウジング30の間の摩擦は非常に小さくなるので、逆方向に回転動作させても注射器が外れることはない。この機能及び効果については以下に図5a及び図5bを参照して更に詳細に説明する。
図5a及び図5bは、雌型カテーテル接続部品70と接続した後の図1及び図4に示されるような医療用アダプタ装置10を示す。本体60の雄型テーパ接続部品28が雌型カテーテル接続部品70の内面71と係合するまで、雌型カテーテル接続部品は雌型シリンダ21のねじ山25と螺合されている。回転動作、すなわちねじ込みを継続すると、雄型テーパ接続部品28と雌型カテーテル接続部品70の内面71との間の摩擦が大きくなり、それにより、雄型テーパ接続部品28と内面71との間に十分な接続及び実質的に液密のシールが実現される。更に回転動作を継続するにつれて、指定破損可能保持部材41が破損する。図5aからわかるように、指定破損可能保持部材41は、例えば熱可塑性材料を使用する成形によって医療用アダプタ装置10の本体60及び雌型シリンダ21と一体に形成される。他の実施形態において、本発明によれば、少なくとも1つの指定破損可能保持部材41は異なる材料から製造されてもよく、一体に形成された指定破損可能保持部材41と異なる材料から製造された指定破損可能保持部材41との組み合わせも当然可能であり、各実施形態はそれぞれ独自の利点を有する。例えば、医療用コネクタ装置が金属材料から製造されている場合、指定破損可能保持部材41を熱可塑性材料から製造すると好都合だろう。
更に、少なくとも1つの指定破損可能保持部材は実質的に弾性の材料から製造されてもよい。コネクタ、この場合は医療用アダプタ装置10で破損前に必要とされる回転距離に対応する標識を見ることにより指定破損可能保持部材41が破損寸前の状態であることをユーザが確認できるので、弾性材料の使用は好都合だろう。尚、この必要距離は計算又は見積もりが可能である。
図5bは、医療用アダプタ装置10のルアーロック型接続部に接続された後の雌型カテーテル接続部品70を示す。この場合、雌型カテーテル接続部品70は、医療用アダプタ装置10を介して二重膜差し込みカップリングを有する医療装置に接続可能である。図から更にわかるように、指定破損可能保持部材41は既に破損しているので、雌型シリンダ21は中心軸Aに関して自在に回転可能であるが、中心軸Aの長手方向、すなわち中心軸Aに沿った方向の動きは実質的に阻止される。雌型シリンダ21を自在に回転可能であるので、第2の接続部11も第1の接続部20に関して、すなわちルアーロック接続部及び雌型カテーテル接続部品70に関して自在に回転可能である。従って、原理上、医療用アダプタ装置10が雌型カテーテル接続部品70から外れることはありえない。
更に、雌型カテーテル接続部品70の内面71と雄型テーパ接続部品28との間からの漏れの危険が非常に少ないことにも注目できる。実際、雄型テーパ接続部品28は漏れを生じることなく雌型カテーテル接続部品70の内側で回転可能である。何らかの理由により医療用アダプタ装置10の漏れ防止特性を更に改善することが望ましい場合、好ましくは医療用アダプタ装置10の雄型テーパ接続部品28の基部にごく近接する場所にOリングなどの少なくとも1つの漏れ障壁が設けられてもよい。組み立て後、この漏れ障壁は装着された医療装置に隣接して、図示される実施形態では雌型カテーテル接続部品70の最上部に隣接して位置決めされる。接続装置1、この場合には医療用アダプタ装置10はシリコーン系被膜などの漏れ防止被膜で被覆されてもよい。この場合、被膜は雄型テーパ接続部品28に塗布されるだろう。
更に、第2の接続部11に関する支持ハウジング30の回転を阻止するための手段が支持ハウジング30に配置されてもよい。そのような手段は突起及びそれに対応する溝として形成されてもよい。この構成は、把持面積を広げることにより医療用アダプタ装置10を扱いやすくするだろう。
注射器
本発明に係る第2の実施形態を参照して本発明を更に説明する。本実施形態において、接続装置1は、少なくとも第1の医療装置の実質的にタンパーレジスタントな接続を実現するために穿刺部材保護装置99に適用される。利用可能な適切な穿刺部材保護装置は、Carmel Pharma ABを出願人とする国際特許出願公開第2008/115102号に開示される。
図6は、長手方向中心軸Aを有する穿刺部材保護装置99を示す。長手方向中心軸Aは、穿刺部材保護装置99の長手方向に延出し且つ穿刺部材保護装置99の中心にある。一般に、穿刺部材保護装置99は、少なくとも一部が第2の円筒形部材200により取り囲まれている第1の円筒形部材100を有する。第2の円筒形部材200の少なくとも一部は第3の円筒形部材300により取り囲まれている。穿刺部材(図示せず)は、第3の円筒形部材300に接続され且つ第1の円筒形部材100の内部により規定される保護チャンバの中へ延出する。第1の隔壁部材101は、例えば輸液バッグなどの接続ポートと接続された後に二重膜カップリングを形成するように構成され且つ穿刺部材保護装置99の穿刺部材の尖端に対して密閉環境を実現するために第1の円筒形部材100の保護チャンバを密封する。保護チャンバの内部で穿刺部材は周囲環境にさらされることがないので、この位置は遮蔽位置とも呼ばれる。
第1の円筒形部材100と第2の円筒形部材200との間に第1の係止構成250が配置される。第1の係止構成250は、第1の円筒形部材100が第2の円筒形部材200に関して回転可能である第1の位置と第2の円筒形部材200に関する第1の円筒形部材100の回転が阻止される第2の位置との間に配置されてもよい。第2の係止装置は、穿刺部材保護装置99を接続ポートに接続することによって第1の位置及び第2の位置を交互にとってもよい。
第2の係止構成は、穿刺部材及び第3の円筒形部材300が第1の隔壁部材101に関して中心軸Aに沿って動作自在である第1の位置と、第1の隔壁部材101に関する長手方向中心軸Aに沿った穿刺部材及び第3の円筒形部材300の動作が阻止される第2の位置とをとる。第2の係止構成350は、第2の円筒形部材200に関して第1の円筒形部材100及び第3の円筒形部材300を回転させることによって第1の位置及び第2の位置を交互にとる。例えば薬瓶から注射器へ薬剤を移し替えるために、長手方向中心軸Aに沿って穿刺部材が動かされるにつれて、穿刺部材は、穿刺部材の一部が保護チャンバ及び第1の隔壁部材101の外側に露出される露出状態まで移動可能である。第2の係止構成の機能は、第3の円筒形部材300のL字形溝及びそれに対応して第2の円筒形部材200に形成された突起により実現可能である。
図6から更にわかるように、第3の円筒形部材300は、例えば注射器の雄型ルアーロック接続部と接続するための雌型ねじ接続部品112を有する第1の接続部111を備える。第1の接続部111は、少なくとも1つの破損可能保持部材141、図6に示される実施形態では5つの指定破損可能保持部材141を介して第3のシリンダ部材300に接続されるが、図6には破損可能保持部材は4つしか示されていない。これにより、指定破損可能保持部材141が破損した後、第1の接続部111は中心軸Aに関して自在に回転可能である。更に、中心軸Aの長手方向への第1の接続部111の動きも阻止される。従って、少なくとも1つの指定破損可能保持部材の破損後、穿刺部材保護装置99に装着された装置がいずれも自在に回転可能であるという意味で、穿刺部材保護装置99のタンパーレジスタントな接続が可能になる。これにより実際に得られる効果は、第1の接続部111が回転動作を利用して本実施例では便宜上注射器である医療装置を固着できることである。これと同一の回転動作を利用して指定破損可能保持部材141を破損させることができ、破損後、第1の接続部111と第3のシリンダ部材300との間の摩擦は非常に小さくなるので、逆方向に回転動作を加えても医療装置、この場合には注射器の螺合が外れることはない。
図6に示される実施形態において、指定破損可能保持部材141は、図7に更に詳細に示されるように内側リング部材161及び外側リング部材162を有するリング本体160を介して穿刺部材保護装置99に装着される。内側リング及び外側リングという用語は、中心軸Aに関して内側及び外側ということを意味する。図7は、外側リング部材161が複数の変形自在係止フランジ163を備えることを更に示す。複数の対応する係止溝310(図9に示される)でリング本体160を第3のシリンダ部材300と係合させ且つ係止するために変形自在係止フランジ163を位置決めできるように、変形自在係止フランジ163は組み立て中に変形するように構成される。各変形自在係止フランジ163は、変形自在係止フランジ163の先端部から中心軸Aに向かって延出する係止突起を備える。
図7に示されるように、リング本体160は、上端部165及び下端部166と同義の第1の端部165及び第2の端部166を更に有する。リング本体160の第1の端部165にごく近接する位置で、5つの指定破損可能保持部材141は内側リング部材161を外側リング部材162に装着し、所定の剪断力により指定破損可能保持部材141が破損される前に内側リング部材161が外側リング部材162に関して動くのを実質的に阻止する。各指定破損可能保持部材141は、指定破損可能保持部材141が破損した後に内側リング部材161と外側リング部材162との間の摩擦力を減少し且つ破損した部品が再び係合する危険を最小限に抑える働きをする傾斜面142を有する。指定破損可能保持部材141は円筒形本体160と一体に形成される。しかし、指定破損可能保持部材141は異なる材料から製造されてもよく、あるいはそれらの組み合わせも可能である。
内側リング部材161は、第1の接続部11と内側リング部材161との間に嵌合接続を実現するための装着用フランジ170を備える。図8は、第1の接続部11を更に詳細に示す。図からわかるように、第1の接続部11は、注射器などの医療装置(図示せず)と回転接続するためのねじ山113を備えた雌型ねじ接続部品112を備える。雌型ねじ接続部品112は先端部114及び基部115を含む。第1の係止フランジ121及び第2の係止フランジ122を有し且つ内側リング161及び対応する装着用フランジ170と嵌合接続する円筒形ベース120に、雌型ねじ接続部品112の基部115は配置される。更に、円筒形ベース120は、円筒形ベース120の周囲に沿って延出する周囲溝125を含み、これにより、組み立て後、穿刺部材保護装置99の第3のシリンダ300に関する円筒形ベース120の自在な回転が可能になる。
図からわかるように、円筒形ベース120及びリング本体160の内側リング部材161は本体を形成するが、外側リング部材162及び必要に応じて第3のシリンダ部材300は第1の接続部材を形成する。
図9は、他の構成要素が装着されていない第3のシリンダ部材300を更に詳細に示す。図からわかるように、第3のシリンダ部材300は、リング本体160及びリング本体160の外側リング部材162の変形自在係止フランジ163と接続するための複数の係止溝310を備える。第3のシリンダ部材300の内側に第3のシリンダ部材300の上端部301に近接して楔形突起311が配置され、それらの突起311は中心軸Aに向かって突出することにより、シリンダベース120の周囲溝125との嵌合接続を可能にする。
図10は、組み立て後、指定破損可能保持部材141が破損する前の第3のシリンダ部材300、リング本体160及び第3の接続部11の横断面を示す。第1の接続部111の雌型ねじ接続部品112に輸液管400が螺合されている。輸液管400が回転動作により接続されるにつれて、第1の接続部111と輸液管400との間でルアーロック接続が液密シールを形成する。回転動作を続けると、接続部は締め付けられ、この場合には約25Ncmの所定の閾値の応力、すなわち輸液管400から加えられる剪断力が円筒形本体160の指定破損可能保持部材141を破損する。円筒形本体160の指定破損可能保持部材141が破損したので、円筒形本体160の内側リング部材161は中心軸Aに関して自在に回転可能になり、輸液管400を外そうとする試みはすべて無効になる。
輸液バッグ
本発明に係る第3の実施形態において、接続装置は、輸液バッグ501へのタンパーレジスタントな接続を実現するために輸液バッグ接続システム500で利用される。図11に示されるように、輸液バッグ接続システム500は、先に図4、図5a及び図5bを参照して説明したように第2の接続部503を備える。すなわち、ねじ山が形成された内面522を有する雌型シリンダ521の形の本体、すなわち第1の接続部材505は、所定の剪断力にさらされた後に破損するように構成された少なくとも1つの指定破損可能保持部材によって本体504に固定接続される。破損後、雌型シリンダ521は中心軸Aに関して本体504に対して自在に回転可能である。流体移送流路550は本体504に配置される。
図示されているように、本発明に係る接続装置1は、雄型ルアーロック接続部として使用可能であるという利点を有する。更に、接続装置1は、使い捨て注射器のような注射器、医療用流体容器、医療廃棄物容器などの医療装置で接続装置として使用可能である。
雌型ルアーロック接続部
図12a及び図12bに使い捨て注射器(図をわかりやすくするためにプランジャを省略して注射器の一部のみが示される)を例にとって示されるように、接続装置1を雌型ルアーロック接続部として使用することも本発明の範囲内に含まれる。図12aは、穿刺部材保護装置などの第1の医療装置とタンパーレジスタントな接続するように構成された中心軸Aを有する注射器600の横断面を示す。図12bは、注射器を示す斜視図である。
注射器600は使い捨てタイプであるのが好ましい。
図12a及び図12bを参照すると、注射器600は流体筐体601を備え、流体筐体601の端部に配置された投与開口602を介して薬剤が投与される前に、流体筐体601は一時的に薬剤を収容できる。流体筐体601は、流体筐体の容積調整のためにプランジャを出し入れできる第2の開口(図示せず)を更に備える。投与開口602は、投与流路及びわずかに傾斜した内面604を有する投与流路筐体603を備える。雄型ルアーロック接続部の雄型テーパ接続部品(例えば図2又は図4の雄型テーパ接続部品28を参照)と堅固に係合できるように、内面604はわずかに傾斜している。投与流路筐体603は先端部605及び基部606を有し、基部は注射器600の流体筐体601に配置される。
外面621及び内面622並びに第1の端部623及び第2の端部624を有するシリンダ620は、投与流路筐体603に配置される。外面621は中心軸Aとは反対の側にある。雄型ルアーロック接続部と接続するために、シリンダ620の外面621にねじ山625が形成される。シリンダ620が中心軸Aに沿った方向、少なくとも流体筐体601から離間する方向に動くのを阻止するために、投与流路筐体603の先端部605は周囲係止フランジ607を備える。流体筐体601は逆方向への動きを自然に制止するストッパである。
尚、投与流路筐体603は流体筐体601と共に本体を形成し、シリンダ620は第1の接続部材を形成する。接続部610は投与流路筐体603及びシリンダ620により形成される。
シリンダ620は複数の指定破損可能保持部材641を介して周囲係止フランジ607に装着される。指定破損可能保持部材641は流体筐体601に関するシリンダ620の回転を阻止し、それにより、雄型ルアーロック接続部への接続を可能にする。注射器が医療装置にねじ留めされ、堅固な接続が完了すると、各指定破損可能保持部材の閾値剪断力を超えるので、破損可能保持部材641は破損する。指定破損可能保持部材が破損すると、注射器600のシリンダ620は注射器の流体筐体601に関して自在に回転可能になるが、その際に注射器と医療装置が外れる危険はまったくない。
流体筐体601、指定破損可能保持部材641、シリンダ620、周囲係止フランジ607及び投与流路筐体603は同一の材料から一体に形成可能である。指定破損可能保持部材は必要に応じて別の材料から形成されてもよい。指定破損可能保持部材を形成するために、シリンダ620は例えば投与流路筐体603に接着されてもよい。
以上説明した実施形態において、指定破損可能保持部材の破損は、第1の医療装置の接続と同一の回転方向への回転動作により実現される。本発明に係るこのような構成の接続装置を使用することの主な利点の1つは、言うまでもなく、指定破損可能保持部材が破損した後に医療装置を逆方向に回転させようとする試みがすべて無効になることである。しかし、例えば接続されている第1の医療装置を押圧するか、引っ張るか、傾けるか又は他の方法により操作することによって指定破損可能保持部材を破損させることも本発明の範囲内に十分含まれる。いくつかの実施形態において、指定破損可能保持部材の破損を誘発するための機構はそれほどの重要性を持たないが、回転動作による医療装置の装着と組み合わせることができるという理由で回転により破損を実現する方法が好ましい。更に、第1の医療装置の接続は回転動作による必要はなく、例えば嵌合接続を使用することも可能である。
以上説明したような本発明に係る接続装置を製造するのに好適な材料は、ポリプロピレン、ポリエチレン、PVC、ポリウレタン、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリスチレン、ポリオキシメチレン、ポリエチレンテレフタレート、これらに類似するプラスチック又はそれらの組み合わせであるが、例えばアルミニウム、鋼、鉄、黄銅などの金属又はそれらの金属の合金のような他の材料も可能である。それらの材料の組み合わせも可能なことはもちろんである。

Claims (7)

  1. 少なくとも第1の医療装置と接続するための中心軸Aを有する雌型又は雄型カップリング装置であって、
    前記雌型又は雄型カップリング装置は接続部(11)を備え、
    前記接続部(11)が、
    内面(22、621)及び外面(23、622)を備え、第1の方向への回転動作によって第1の医療装置とねじ込み接続するためのねじ山(25、625)を有するシリンダ部材(21、521、620)と、
    前記シリンダ部材(21、521、620)により少なくとも一部が取り囲まれ、流体接続を可能にするための流体移送流路(50、550)と、
    前記流体移送流路が内部を通っている本体(60、120、504、603)と、
    を備え、
    前記シリンダ部材(21、521、620)は、少なくとも1つの指定破損可能保持部材(41、141、541、641)を介して前記本体(60、120、504、603)に直接又は間接的に接続され、
    前記少なくとも1つの指定破損可能保持部材(41、141、541、641)は、所定の破壊力で破損するように構成され、
    破損後、前記シリンダ部材(21、521、620)は、前記本体(60、120、504、603)に対して、前記中心軸(A)回りに回転自在であることを特徴とする雌型又は雄型カップリング装置。
  2. 前記第1の接続部(11)は、前記シリンダ部材(21、521、620)が前記中心軸(A)に沿った方向に動くのを実質的に阻止する手段(30、29、607、601)を備えることを特徴とする請求項1記載の雌型又は雄型カップリング装置。
  3. 前記カップリング装置は雌型カップリング装置であり、前記シリンダ部材(620)の前記ねじ山(625)は前記シリンダ部材(620)の前記外面(621)に配置されることを特徴とする請求項1記載の雌型又は雄型カップリング装置。
  4. 前記カップリング装置は雄型カップリング装置であり、前記シリンダ部材(21、521)の前記ねじ山(25)は前記シリンダ部材(21、521)の前記内面(22)に配置されることを特徴とする請求項1記載の雌型又は雄型カップリング装置。
  5. 前記少なくとも1つの指定破損可能保持部材(41、141、541、641)は、前記シリンダ部材(21、521)に回転動作が加えられることにより破損するように構成され、前記加えられる回転動作は前記第1の方向と同一の方向であることを特徴とする請求項1記載の雌型又は雄型カップリング装置。
  6. 前記シリンダ部材(21、521)は、第1の端部(26)及び第2の端部(27)を含み、前記少なくとも1つの指定破損可能保持部材(41、141、541、641)は前記シリンダ部材(21)の前記第1の端部(26)に配置されることを特徴とする請求項1記載の雌型又は雄型カップリング装置。
  7. 前記カップリング装置はルアーロック接続型であることを特徴とする請求項1記載の雌型又は雄型カップリング装置。
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