JP2014128341A - カテーテルハブ - Google Patents

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Abstract

【課題】先端が屈曲したガイドワイヤをカテーテルのハブの基端開口部から挿入する際に、ガイドワイヤの先端をカテーテルのシャフトの内腔へとスムーズに挿入することができるカテーテルハブを提供する。
【解決手段】カテーテルハブ14のハブ内腔形成部34は、基端開口部26から先端方向に向かって内径が減少する内径漸減部36と、この内径漸減部36よりも先端側に設けられ、先端方向に向かって内径が増大し、ハブ内腔形成部34の先端で開口する内径漸増部38とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、カテーテルにおけるシャフトの基端に設けられるカテーテルハブに関する。
従来、血管等の生体器官内にカテーテルを導入して生体器官内の病変部(例えば、狭窄部)を検査・処置することが広範に行われている。この種のカテーテルは、一般に、カテーテル本体を構成する長尺なシャフトと、当該シャフトの基端部に連結されたハブ(カテーテルハブ)とを有する(例えば、下記特許文献1を参照)。
このようなカテーテルの使用において、カテーテルの先端を生体内の目的部位まで到達させるには、体内の複雑に分岐した血管内や体腔内でシャフトを選択的に進行させる必要がある。このため、通常、カテーテルの内腔にガイドワイヤを挿通させ、カテーテルの先端に対して当該ガイドワイヤの先端を先行させた状態で、当該ガイドワイヤに沿って血管内や体腔内でカテーテルを走行させる。
米国特許第6355027号明細書
ところで、ガイドワイヤは、血管の選択やカテーテル先端の方向制御を行うために、先端部の一箇所又は複数個所をあらかじめ折り曲げて(アングル付けして)使用される場合がある。このように先端部がアングル付けされたガイドワイヤをカテーテルのハブの基端開口部からカテーテルに挿入する際、ハブ内周面の一部にガイドワイヤの最先端部が接触するとともに、当該接触箇所とは反対側のハブ内周面にガイドワイヤの他部が接触しながら、ガイドワイヤがハブに対して前進する。この場合、従来のハブには、内径が先端方向に向かって一定割合で減少するテーパが設けられているため、先端側に行くほど内径が小さくなり、内径の縮小に伴ってガイドワイヤとハブ内周面との摩擦抵抗も大きくなる。このため、ガイドワイヤの移動がハブ内周面で阻止され、ガイドワイヤをそれ以上先端側に移動させることが困難となる場合がある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、先端部が屈曲したガイドワイヤをカテーテルハブの基端開口部から挿入する際に、カテーテルハブに対するガイドワイヤの先端の移動抵抗を低減することにより、ガイドワイヤの先端部をカテーテルのシャフトの内腔へとスムーズに挿入することができるカテーテルハブを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、カテーテルのシャフトの基端に設けられるカテーテルハブであって、前記シャフトの内腔と連通するハブ内腔を形成するハブ内腔形成部と、前記カテーテルハブの基端に設けられた基端開口部とを備え、前記ハブ内腔形成部は、前記基端開口部から先端方向に向かって内径が減少する内径漸減部と、前記内径漸減部よりも先端側に設けられ、先端方向に向かって内径が増大し、前記ハブ内腔形成部の先端で開口する内径漸増部とを有することを特徴とする。
上記の構成によれば、先端部を屈曲させたガイドワイヤをカテーテルハブの基端側から挿入する際、ガイドワイヤの最先端部が、逆テーパ状の内径漸増部に到達すると、逆テーパの作用により、ガイドワイヤの先端部が受けるハブ内周面からの反力が減少するとともに、当該最先端部と内径漸増部との接触角が小さくなり、内径漸増部でのガイドワイヤの先端部とハブ内周面との摩擦抵抗が減少する。これにより、ガイドワイヤの先端方向への移動がハブ内周面によって阻止されることがなく、ガイドワイヤをシャフト内へとスムーズに挿入することができる。
上記のカテーテルハブにおいて、前記内径漸増部は、前記ハブ内腔形成部の先端部を構成してもよい。
上記の構成によれば、手元側からのガイドワイヤの押し込み力が伝わりにくくなるハブ内腔形成部の先端側で、ガイドワイヤの先端部とハブ内周面との摩擦抵抗を効果的に低減できる。
上記のカテーテルハブにおいて、前記内径漸減部は、前記カテーテルハブの軸線方向の少なくとも一部において、先端方向に向かって内径が減少し且つ前記カテーテルハブの軸線に対して傾斜した軸線を有する非対称ガイド部を有してもよい。
上記の構成によれば、先端部を屈曲させたガイドワイヤをカテーテルハブの基端側から挿入する際、非対称ガイド部のうちカテーテルハブの軸線に対する傾斜角度が相対的に小さい部分に、ガイドワイヤの先端部(最先端部又は屈曲部)を接触させると、接触箇所でのガイドワイヤの先端部とハブ内周面との摩擦抵抗が抑制されるため、ガイドワイヤの先端部が先端方向に移動しやすくなる。従って、ガイドワイヤの移動がハブ内周面によって阻止されることがなく、カテーテルハブ内でガイドワイヤを先端方向へとスムーズに移動させることができる。
本発明のカテーテルハブによれば、先端が屈曲したガイドワイヤをカテーテルのハブの基端開口部から挿入する際に、ハブに対するガイドワイヤの先端部の移動抵抗を低減することにより、ガイドワイヤの先端部をカテーテルのシャフトの内腔内へとスムーズに挿入することができる。
本発明の一実施形態に係るカテーテルハブを備えたカテーテルの一部省略側面図である。 図1に示したカテーテルハブの一部省略縦断面図である。 図3Aは、カテーテルハブの基端側からガイドワイヤを挿入する操作を説明する第1の図であり、図3Bは、カテーテルハブの基端側からガイドワイヤを挿入する操作を説明する第2の図であり、図3Cは、カテーテルハブの基端側からガイドワイヤを挿入する操作を説明する第3の図である。 本発明の変形例に係るカテーテルハブの一部省略縦断面図である。 図5Aは、変形例に係るカテーテルハブの基端側からガイドワイヤを挿入する操作を説明する第1の図であり、図5Bは、変形例に係るカテーテルハブの基端側からガイドワイヤを挿入する操作を説明する第2の図であり、図5Cは、変形例に係るカテーテルハブの基端側からガイドワイヤを挿入する操作を説明する第3の図である。
以下、本発明に係るカテーテルハブについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るカテーテルハブ14(以下、「ハブ14」と呼ぶ)を備えたカテーテル10の一部省略側面図である。カテーテル10は、血管内や体腔内に挿入して先端を目的部位まで到達させ、治療用の薬剤注入や診断用の造影剤注入を行うために使用される。図1に示すように、カテーテル10は、細径で長尺なシャフト12と、シャフト12の基端に接続されたハブ14と、シャフト12のハブ14への接続部に設けられたストレインリリーフ16とを備える。
シャフト12は、血管等の生体管腔内に挿入されるカテーテル本体を構成するものであって、先端から基端まで連通する内腔13(図2も参照)が形成された可撓性を有する長尺で細径のチューブ状部材である。シャフト12の長さは、例えば、500mm〜2000mm程度、好ましくは、1000mm〜1500mm程度である。
シャフト12の外径は、例えば0.3mm〜3mm程度、好ましくは、0.4mm〜2mm程度である。シャフト12の内径は、例えば、0.2mm〜2.5mm程度、好ましくは、0.3mm〜1.8mm程度である。シャフト12の外径及び内径は、先端側にいくほど小さくなってもよい。シャフト12の最先端部はテーパを有していてもよい。
シャフト12の最先端部近傍の外周面には、X線不透過マーカ(造影マーカ)18が固着されている。X線不透過マーカ18は、金あるいは白金等からなるX線(放射線)不透過性を有する材質によって形成されることにより、生体内でカテーテル10の先端位置をX線造影下で視認するためのものである。
ハブ14は、その先端にてシャフト12の基端を保持する中空構造の部材であり、基端にはシリンジ等の他の器具が接続可能となっている。ハブ14は、例えば、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン等の硬質の樹脂等により構成され得る。本実施形態では、ハブ14は、透明性を有する材料(ポリカーボネート等)により構成される。これにより、ガイドワイヤ46(図3A等参照)等を挿通させる際に、ハブ14内のガイドワイヤ46の端部の存在を確認することができ、好適である。
ストレインリリーフ16は、シャフト12のハブ14への接続部での屈曲(キンク)を防止するためのものであり、例えば先細りのチューブ状に形成された適度の可撓性及び剛性を有する樹脂製の部材である。ストレインリリーフ16は、シャフト12の構成材料と同様の材料で構成され得る。
次に、ハブ14の具体的な構成を説明する。図2は、ハブ14の一部省略縦断面図である。図2に示すように、ハブ14は、中空状の胴体部20と、胴体部20の外側面から突出した複数(図示例では、2つ)の羽根部22とから構成される。胴体部20は、シャフト12の内腔13と連通するハブ内腔24を形成する内周部34(以下、「ハブ内腔形成部34」と呼ぶ)と、ハブ14の基端に設けられた基端開口部26とを有する。
また、ハブ14における先端側には、円筒状内面を有するシャフト保持部28が設けられる。シャフト保持部28には、シャフト12の基端部32が保持及び固定されている。シャフト保持部28よりも基端側には、シャフト保持部28に対して縮径した段差部30を介して、ハブ内腔形成部34が設けられている。
シャフト12の内腔13を形成する内周部35の基端側の内径は、ハブ内腔形成部34の先端部の内径よりも大きく、この内径差により、段差部30が形成されている。段差部30にシャフト12の基端部32が接触している。
本実施形態では、ハブ14とシャフト12とは別個に製作されたものであり、当該ハブ14の先端(シャフト保持部28)にシャフト12の基端部32が挿入され、接着、熱融着等の適宜の接合手段により接合されている。なお、ハブ14は、インサート成型によってシャフト12の後端に設けられてもよい。
図2に示すように、ハブ内腔形成部34は、基端開口部26から先端方向に向かって内径が減少する内径漸減部36と、この内径漸減部36よりも先端側に設けられ先端方向に向かって内径が増大しハブ内腔形成部34の先端で開口する内径漸増部38とを有する。すなわち、ハブ14には、基端側から先端側に向かって、内径漸減部36及び内径漸増部38が設けられており、内径漸減部36は、先端方向に向かって内径が減少する先細り形状であるが、内径漸増部38は、内径漸減部36に対して逆テーパであり、先端方向に向かって内径が増大する末広がり形状となっている。
具体的には、内径漸減部36は、他の機器(例えば、シリンジ等)が接続可能であり所定の割合で先端方向に向かって内径が減少するテーパ40と、当該テーパ40の先端から連なる中間ガイド部42とを有する。
テーパ40は、先端部47を屈曲させたガイドワイヤ46(図3A等参照)をハブ14の基端側から挿入する際、先端方向に向かって縮径する内周面によって、ガイドワイヤ46の先端部47(図3A等参照)をハブ14の中心側に誘導しつつ、当該先端部47を直線状に戻す方向に誘導する。テーパ40の軸線aに沿った長さL1は、例えば、10mm〜40mm程度、好ましくは、20mm〜35mm程度である。軸線aに対するテーパ40の傾斜角度は、3°である。
中間ガイド部42は、先端部を屈曲させたガイドワイヤ46をハブ14の基端側から挿入する際に、テーパ40からガイドワイヤ46の先端部47を受け入れて、当該先端部47をさらに直線状に戻す方向に誘導する。本実施形態において、軸線aに対する中間ガイド部42の内周面の傾斜角度は、周方向の全周に亘って一定であり、例えば、0°〜15°程度、好ましくは、0°〜5°程度である。なお、軸線aに対する中間ガイド部42の内周面の傾斜角度は、軸線aに対するテーパ40の傾斜角度と同じでもよく、あるいは異なっていてもよい。
中間ガイド部42の軸線a方向に沿った長さL2は、例えば、5mm〜15mm程度、好ましくは、5mm〜10mm程度である。長さL2は、長さL1よりも長くても短くてもよい。
内径漸増部38は、先端部47を屈曲させたガイドワイヤ46をハブ14の基端側から挿入する際に、内径漸減部36(具体的には、中間ガイド部42)からガイドワイヤ46の先端部47を受け入れるとともに、当該先端部47をシャフト12の内腔13へと案内する部分である。内径漸増部38の先端開口の内径は、シャフト12の基端開口の内径と同じか、それよりも大きくても小さくてもよい。
内径漸増部38の軸線aに対する傾斜角度は、例えば、15°〜60°程度、好ましくは、30°〜45°程度である。内径漸増部38の軸線a方向に沿った長さL3は、テーパ40の長さL1及び中間ガイド部42の長さL2よりも短いことが好ましく、例えば、1mm〜3mm程度、好ましくは、1mm〜2mm程度である。
本実施形態では、内径漸増部38は、ハブ内腔形成部34の先端部を構成しており、内径漸増部38の長さL3は、内径漸減部36の長さ(L1+L2)よりも相当に小さい。すなわち、ハブ内腔形成部34のうち、内径漸減部36が大部分を構成しており、内径漸増部38はハブ内腔形成部34の先端部のみを構成している。
本実施形態に係るハブ14は、基本的には以上のように構成されるものであり、以下、主として図3A〜図3Cを参照し、ハブ14の作用及び効果について説明する。本例では、先端部47を屈曲させたガイドワイヤ46をハブ14の基端側(基端開口部26)から挿入する操作について説明する。図3A〜図3Cにおいて、ガイドワイヤ46の先端部47は、2つの屈曲部48、49を有するように曲げられているが、本発明は屈曲部が1つだけの場合にも適用可能である。ガイドワイヤ46の最先端部50は丸く形成されている。
図3Aに示すように、先端部47を屈曲させたガイドワイヤ46をハブ14の基端側から挿入し始めると、ガイドワイヤ46の最先端部50がテーパ40の内周面の一部に当接するとともに、ガイドワイヤ46の他部(図3Aでは、屈曲部49)がテーパ40の内周面の他部(最先端部50が接触する箇所とは反対側であって、当該箇所よりも基端側の部分)に当接する。
そして、ガイドワイヤ46をさらにハブ14に対して先端方向に押し込むと、ガイドワイヤ46は、最先端部50及び屈曲部49とがハブ14の内周面を摺動しながら、先端方向に移動する。このとき、テーパ40の内周面の傾斜の作用により、ガイドワイヤ46がハブ14の軸線a側に案内されつつ、ガイドワイヤ46の先端部47が直線状に戻る方向に誘導されていく。
図3Bに示すように、ガイドワイヤ46の最先端部50が、テーパ40と中間ガイド部42との境界を越えて、内径漸増部38の先端側を構成する中間ガイド部42に到達すると、ガイドワイヤ46の最先端部50が中間ガイド部42によってハブ14の軸線a側にさらに押されることにより、ガイドワイヤ46の屈曲した先端部47は、直線状に戻る方向にさらに誘導される。すなわち、ガイドワイヤ46の先端方向への移動に伴って、中間ガイド部42の内周面の傾斜の作用により、ガイドワイヤ46の先端部47の屈曲角度がさらに小さくなる。
図3Cに示すように、ガイドワイヤ46をさらに先端方向に進めることにより、ガイドワイヤ46の最先端部50が中間ガイド部42(中間ガイド部42と内径漸増部38との境界)を越えて内径漸増部38に到達すると、内径漸増部38が先端方向に末広がり状(逆テーパ状)の形状を有することから、ガイドワイヤ46の屈曲部49が元に戻ろうとする力によるハブ14の内周面からの反力が減少する。また、ガイドワイヤ46の最先端部50が内径漸増部38に到達すると、内径漸減部36における最先端部50とハブ14の内周面との接触角度と比較して、内径漸増部38における最先端部50とハブ14の内周面との接触角度が小さくなる。従って、内径漸増部38では、ガイドワイヤ46の最先端部50とハブ14の内周面との摩擦抵抗(摺動抵抗)が減少する。
このように、最先端部50とハブ14の内周面との摩擦抵抗が小さいと、ガイドワイヤ46の先端部47がハブ14の先端側まで挿入された状態でも、手元側からのガイドワイヤ46の押し込み力がガイドワイヤ46の先端部47まで効果的に伝達されるため、当該先端部47が先端方向に移動しやすい。
以上説明したように、本実施形態に係るハブ14によれば、ハブ内腔形成部34の先端側には、その基端側のテーパに対して逆テーパ状の内径漸増部38が設けられる。このため、先端部47を屈曲させたガイドワイヤ46をカテーテルハブ14の基端側から挿入する際、ガイドワイヤ46の最先端部50が、カテーテルハブ14の内周部の先端部に設けられた逆テーパ状の内径漸増部38に到達すると、逆テーパの作用により、ガイドワイヤ46の先端部47が受けるハブ14内周面からの反力が減少するとともに、当該最先端部50と内径漸増部38との接触角が小さくなり、内径漸増部38でのガイドワイヤ46の先端部47とハブ14の内周面との摩擦抵抗が低減する。これにより、ガイドワイヤ46の先端方向への移動がハブ14の内周面によって阻止されることがなく、ガイドワイヤ46をシャフト12内へとスムーズに挿入することができる。
また、本実施形態の場合、内径漸増部38は、ハブ内腔形成部34の先端部を構成するため、手元側からのガイドワイヤ46の押し込み力が伝わりにくくなるハブ内腔形成部34の先端側で、ガイドワイヤ46の先端部47とハブ14の内周面との摩擦抵抗を効果的に低減できる。
図4は、変形例に係るカテーテルハブ14a(以下、「ハブ14a」と呼ぶ)の一部省略縦断面図である。なお、ハブ14aにおいて、ハブ14と同一の構成要素には同一の符号を付し、それらについての詳細な説明は省略する。
図2等に示したハブ14のハブ内腔形成部34では、テーパ40と内径漸増部38との間に中間ガイド部42が設けられているが、図4に示すように、変形例に係るハブ14aのハブ内腔形成部34aでは、テーパ40と内径漸増部38との間に、先端方向に向かって内径が減少し且つハブ14aの軸線aに対して傾斜した軸線bを有する非対称ガイド部52が設けられる。テーパ40と非対称ガイド部52により、内径漸減部36aが構成されている。
非対称ガイド部52は、先端部47を屈曲させたガイドワイヤ46をハブ14aの基端側から挿入する際に、テーパ40からガイドワイヤ46の先端部47を受け入れて、当該先端部47をさらに直線状に戻す方向に誘導するとともに、当該先端部47をシャフト12の内腔13へと案内する部分である。
非対称ガイド部52の軸線a方向に沿った長さL4は、例えば、5mm〜15mm程度、好ましくは、5mm〜10mm程度である。長さL4は、長さL1よりも長くても短くてもよい。
非対称ガイド部52は、軸線aに対する傾斜角度が相対的に大きい急テーパとして構成された第1ガイド部54と、軸線aに対する傾斜角度が相対的に小さい緩テーパとして構成された第2ガイド部56とを有する。具体的には、第1ガイド部54は、非対称ガイド部52における周方向の一部(図4で、上側部分)を構成する部分であり、第2ガイド部56は、軸線aに対して第1ガイド部54とは反対側の部分(図4で、下側部分)を構成し、ハブ14aの軸線aに対する傾斜角度が、第1ガイド部54のハブ14aの軸線aに対する傾斜角度よりも小さい。非対称ガイド部52は、ハブ14aの外観からその位置が認識できるように、羽根部22に対して所定の位置及び方向で設けることができる。
軸線aに対する第1ガイド部54の傾斜角度は、軸線aに対するテーパ40の傾斜角度と同じでもよく、異なっていてもよい。第1ガイド部54の軸線a1に対する傾斜角度は、例えば、5°〜15°度程度、好ましくは、5°〜10°程度である。
軸線aに対する第2ガイド部56の傾斜角度は、軸線aに対するテーパ40の傾斜角度と同じでもよく、異なっていてもよい。第2ガイド部56の軸線aに対する傾斜角度は、例えば、0°〜10°度程度、好ましくは、0°〜5°度程度である。
次に、主として図5A〜図5Cを参照し、上記のように構成されたハブ14aについて、その作用及び効果との関連で、先端部47を屈曲させたガイドワイヤ46をハブ14aの基端側(基端開口部26)から挿入する操作について説明する。
図5Aに示すように、先端部47を屈曲させたガイドワイヤ46をハブ14aの基端側から挿入する。このとき、図5Aの例では、周方向に関して、非対称ガイド部52の第1ガイド部54(急テーパ)に対応する側にガイドワイヤ46の屈曲部49を当接させ、第2ガイド部56(緩テーパ)に対応する側にガイドワイヤ46の最先端部50を当接させる。
そして、ガイドワイヤ46とハブ14aとの、上記のような周方向の位置関係を維持した状態で、さらにガイドワイヤ46をハブ14aに対して先端方向に押し込むと、ガイドワイヤ46は、最先端部50及び屈曲部49とがハブ14aの内周面を摺動しながら、先端方向に移動する。このとき、テーパ40の傾斜の作用により、ガイドワイヤ46がハブ14aの軸線a側に案内されつつ、ガイドワイヤ46の先端部47が直線状に戻る方向に誘導されていく。
図5Bに示すように、ガイドワイヤ46の最先端部50が、テーパ40と非対称ガイド部52との境界を越えて、非対称ガイド部52に到達すると、ガイドワイヤ46の最先端部50が非対称ガイド部52の第2ガイド部56によってハブ14aの軸線a側にさらに押されることにより、ガイドワイヤ46の屈曲した先端部47は、直線状に戻る方向にさらに誘導される。すなわち、ガイドワイヤ46の先端方向への移動に伴って、第2ガイド部56の傾斜の作用により、ガイドワイヤ46の先端部47の屈曲角度がさらに小さくなる。
この場合、ハブ14aでは、第2ガイド部56は、軸線aに対して傾斜角度が小さい緩テーパとして構成されているため、ガイドワイヤ46の最先端部50とハブ14aの内周面との接触角度が小さい。従って、第2ガイド部56では、ガイドワイヤ46の最先端部50とハブ14aの内周面との摩擦抵抗(摺動抵抗)が抑制される。
このように、最先端部50とハブ14aの内周面との摩擦抵抗が小さいと、ガイドワイヤ46の先端部47がハブ14aの先端側まで挿入された状態でも、手元側からのガイドワイヤ46の押し込み力がガイドワイヤ46の先端部47まで効果的に伝達されるため、当該先端部47が先端方向に移動しやすい。従って、ガイドワイヤ46の移動がハブ14aの内周面によって阻止されることがないため、図5Bの状態からさらにガイドワイヤ46をハブ14aに対して先端方向に押し込むことにより、図5Cに示すように、ガイドワイヤ46の先端部47を内径漸増部38へとスムーズに移動させることができる。
そして、内径漸増部38では、上述したように、ガイドワイヤ46の先端部47に対するハブ14aの内周面からの反力が減少するとともに、ガイドワイヤ46の最先端部50とハブ14aの内周面との接触角度が小さくなるため、接触箇所での摩擦抵抗(摺動抵抗)が減少する。従って、手元側からのガイドワイヤ46の押し込み力がガイドワイヤ46の先端部47まで効果的に伝達されるため、当該先端部47が先端方向に移動しやすい。
なお、上記の説明とは逆に、図5Bの仮想線で示すように、先端部47を屈曲させたガイドワイヤ46をハブ14aの基端側から挿入する際に、非対称ガイド部52の第1ガイド部54(急テーパ)側にガイドワイヤ46の最先端部50を当接させ、第2ガイド部56(緩テーパ)側にガイドワイヤ46の屈曲部49を当接させてもよい。
ガイドワイヤ46とハブ14aとの周方向の位置関係をこのようにした場合でも、緩テーパとして構成された第2ガイド部56にガイドワイヤ46の屈曲部49が当接することから、ガイドワイヤ46の屈曲部49とハブ14aの内周面との接触角度が小さく、第2ガイド部56において、ガイドワイヤ46の屈曲部49とハブ14aの内周面との摩擦抵抗(摺動抵抗)が抑制される。従って、手元側からのガイドワイヤ46の押し込み力がガイドワイヤ46の先端部47まで効果的に伝達されるため、当該先端部47が先端方向に移動しやすい。
上記において、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
10…カテーテル 12…シャフト
14、14a…ハブ 24…ハブ内腔
26…基端開口部 30…段差部
34、34a…ハブ内腔形成部 36、36a…内径漸減部
38…内径漸減部 40…テーパ
42…中間ガイド部 52…非対称ガイド部

Claims (3)

  1. カテーテルのシャフトの基端に設けられるカテーテルハブであって、
    前記シャフトの内腔と連通するハブ内腔を形成するハブ内腔形成部と、
    前記カテーテルハブの基端に設けられた基端開口部とを備え、
    前記ハブ内腔形成部は、
    前記基端開口部から先端方向に向かって内径が減少する内径漸減部と、
    前記内径漸減部よりも先端側に設けられ、先端方向に向かって内径が増大し、前記ハブ内腔形成部の先端で開口する内径漸増部とを有する、
    ことを特徴とするカテーテルハブ。
  2. 請求項1記載のカテーテルハブにおいて、
    前記内径漸増部は、前記ハブ内腔形成部の先端部を構成する、
    ことを特徴とするカテーテルハブ。
  3. 請求項1又は2記載のカテーテルハブにおいて、
    前記内径漸減部は、前記カテーテルハブの軸線方向の少なくとも一部において、先端方向に向かって内径が減少し且つ前記カテーテルハブの軸線に対して傾斜した軸線を有する非対称ガイド部を有する、
    ことを特徴とするカテーテルハブ。
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