JP2014127938A - Qpsk復調回路及びqpsk復調方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、簡単な構成で位相制御が可能なQPSK復調回路及びQPSK復調方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、QPSK光受信信号をデュアルpinホトダイオードで光電流出力をモニタし、2つのホトダイオードの光電流出力の立上り状態、立下り状態及び2つのホトダイオードの光電流出力の大小の情報を用いて同値収束を回避するという簡単な構成でできるQPSK復調回路及びQPSK復調方法を提供する。
【選択図】図10

Description

本発明は、光通信に適用されるQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)復調回路の位相制御に関し、復調時の同値収束(擬似同期)を回避する技術である。
近年、光通信の大容量、長距離伝送を実現する光送受信装置として、QPSK変調信号を用いた光送受信装置が検討されている。
図1はQPSK変調方式を用いた光通信用のQPSK復調回路100を示す。1はQPSK光信号入力、2,3はI及びQチャンネルの復調信号出力(OUT1及びOUT2)、4は低周波信号、10は遅延干渉計で、10−1、10−2はI及びQチャンネルの遅延干渉計、11−1a,b、11−2a,bはI及びQチャンネルの第1のアーム、第2のアーム、12−1、12−2はI及びQチャンネルの第1のヒータ、13−1、13−2はI及びQチャンネルの第2のヒータ、14−1、14−2はI及びQチャンネルの遅延回路、15−1a,b、15−2a,bはI及びQチャンネルのデュアルpinホトダイオードの各ホトダイオード、16−1,16−2はI及びQチャンネルのトランスインピーダンスアンプ、17−1,17−2はI及びQチャンネルの振幅検出回路、18−1,18−2はI及びQチャンネルの同期検波回路、19−1,19−2はI及びQチャンネルの位相制御回路をそれぞれ示す。
QPSK光信号入力1は分岐されてI及びQチャンネルの経路に導かれ、遅延干渉計10−1及び10−2に入力される。以下、I及びQチャンネルの構成は同じであるので、Iチャンネルの構成について説明する。遅延干渉計10−1は2つのアーム11−1a及び11−1bを有し、第1のアーム11−1aは第2のアーム11−1bより1シンボル時間だけ遅延させる。ただし、第2のアーム11−1bは、遅延回路14−1を用いて光位相を+π/4だけシフトさせる。ここで、Qチャンネルでは第2のアーム11−2bは、遅延回路14−2を用いて光位相を−π/4だけシフトさせる点で異なる。第1のヒータ12−1には低周波信号4が重畳される。第2のヒータ13−1には位相制御回路19−1が帰還されて入力される。遅延干渉計10−1の出力はホトダイオード15−1a,bにより光−電流変換され、ホトダイオード15−1aとホトダイオード15−1bの光電流の差分出力は、差動型のトランスインピーダンスアンプ16−1により電流−電圧変換され、差動の復調信号出力(OUT1)2が得られる。振幅検出回路17−1は復調信号出力2の振幅値(振幅のAC特性の平均値)を検出する。振幅のピーク値の検出は同期検波回路18−1により信号に重畳された低周波の微小信号を同期検波することにより得られる。位相制御回路19−1は同期検波回路18−1の同期検波状態をモニタして制御するABC(Auto Bias Control)回路により行われ、第1のアーム11−1aの第2のヒータ13−1へ帰還することにより、ピーク値検出時に同期することができる。
次に復調動作について詳細に説明する。図2はQPSK変復調の動作をシミュレーションにより確認するために用いた変復調回路ブロックモデルを示す。50はQPSK変調送信部、51、52はIチャンネル及びQチャンネル側の干渉計、53a、53b、53c、53dはホトダイオード、54、55はIチャンネル及びQチャンネル側の受信部、56、57はLPF(7段のベッセルフィルタ)をそれぞれ示す。
Iチャンネル側の出力光強度A及びBは、QPSK変調送信部50の光出力をeiθnとすると、
Ia=[cos(θn−1+φ)+cosθ/4
+[sin(θn−1+φ)+sinθ/4
=[1+cos(θn−1−θ+φ)]/2 ……式(1)
Ib=[1−cos(θn−1−θ+φ)]/2 ……式(2)
となる。
ここで、Ia及びIbはそれぞれIチャンネル側の出力光強度A及びBを示し、θはn番目のQPSK信号データの位相を示し、φは位相制御回路19−1の位相制御量を示す。
θ及びθn−1はQPSK信号なのでπ/4、3π/4、5π/4、7π/4の値を取りうる。従って、(θn−1−θ)は0、π/2、π、3π/2、−π/2、−π、−3π/2の値を取りうる。
上記(1)及び(2)式を用いて、出力光強度A又はBの位相制御量に対する特性を(θn−1−θ)の取りうる値に対してそれぞれ求め、QPSK復調信号の振幅値(出力強度の差分値のAC特性の平均値)を求めると、例えばIチャンネル側の振幅検出回路17−1の出力AMP1は図3のようになる。OUT1側光位相(遅延干渉計10−1の2つの出力間の位相差)が−3π/4(−0.75pai)、−π/4(−0.25pai)、π/4(0.25pai)、3π/4(0.75pai)のときにQPSK復調信号の振幅が最大となる。
図に示すようにπ/2毎にピーク値(同期点)が得られる。重畳された低周波の微小信号を検波すると、ピーク値において2倍波の低周波信号が得られ、その状態で同期を取ることができる。
つぎに同期状態での復調信号シミュレーション結果について述べる。図2のQPSK変調送信部50の変調信号はPRBS 7段の40Gb/sの信号を与えた。図4にシミュレーション結果を示す。I及びQチャンネルの復調信号出力OUT1及びOUT2のOUT1とOUT2の光位相(遅延干渉計の2つの出力間の位相差)に対する復調状態を示しており、丸で囲まれた場合が正常な復調状態を示す。図4の丸で囲んだ場合が正常な同期状態で、復調信号が得られている状態である。ここで正常な復調状態とは、復調信号出力OUT1が変調信号iデータ(ip又はin)(iはIチャンネル変調信号のデータを表し、ip及びinは、それぞれiデータの正相及び逆相を表す)に同期し、復調信号出力OUT2が変調信号qデータ(qpまたはqn)(qはQチャンネル変調信号のデータを表し、qp及びqnは、それぞれqデータの正相及び逆相を表す)に同期するか、あるいは復調信号出力OUT1が変調信号qデータ(qpまたはqn)に同期し、復調信号出力OUT2が変調信号iデータ(ip又はin)に同期する状態をいう。OUT1側光位相及びOUT2側光位相がそれぞれ−3π/4(−0.75pai)、−π/4(−0.25pai)、π/4(0.25pai)、3π/4(0.75pai)の場合の復調信号についてシミュレーションにより求めた。例えば、OUT1側光位相が−0.75pai、OUT2側光位相が−0.75pai場合またはOUT1側光位相が0.25pai、OUT2側光位相が0.25pai場合には、OUT1、OUT2の出力はともに変調信号qのデータ(Qチャンネル側の変調信号)に同期し、同値収束(擬似同期)しており、正常な復調状態となっていない。このように同値収束とは、復調信号出力OUT1及びOUT2がともに同じ変調信号データに同期する状態をいう。同様にOUT1側光位相が−0.25pai、OUT2側光位相が−0.25pai場合またはOUT1側光位相が0.75pai、OUT2側光位相が0.75pai場合には、OUT1、OUT2の出力はともに変調信号iのデータ(Iチャンネル側の変調信号に同期し、同値収束(擬似同期)している。一方、例えばOUT1側光位相が−0.75pai、OUT2側光位相が−0.25paiまたは0.75paiの場合は、OUT1、OUT2の出力はそれぞれ変調信号i、変調信号qのデータを復調しており正常な同期状態が得られている。
このように、ABC回路により位相を制御し、同期を検出する方法の場合、復調信号出力OUT1及びOUT2側の光位相は図4に示すような組合せの状態で同期が生じ得る。このため、復調信号出力OUT1及びOUT2が同じ変調信号データiまたはqに同期するという同値収束状態(擬似同期状態)が生ずる問題があった。
特開2007−43638号公報
従来、この問題を解決するために、受信器後段のFramerで同値収束になっていないかを確認し、同値収束していれば、受信器のロックポイントをずらすことが行われており、受信器後段に更にFramer回路等が必要であるという問題があった。また、ABC制御初期時に、送信器側より既知のパターン(例えばPRBS等の信号)を送信し、既知の信号が復調できたか、CDR/DEMUX内部のエラーチェッカで確認し、同値収束(擬似同期)の場合に、受信器のロックポイントをずらし、その後、クライアントから送られてきた信号に戻すという方法がとられていた。しかしながら、この方法は、運用開始時に既知の信号を流すという余分の作業が必要であるいう問題があった。
本発明は、簡単な構成で位相制御が可能なQPSK復調回路及びQPSK復調方法を提供することにある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、光受信信号をデュアルpinホトダイオードで光電流出力をモニタし、2つのホトダイオードのうちのいずれかからの光電流出力信号の立上り状態及び立下り状態並びに2つのホトダイオードからの出力信号の大小の情報を用いて同値収束を回避する。
本発明のQPSK復調回路は、
QPSK光信号を復調するIチャンネル用の第1の遅延干渉計とQチャンネル用の第2の遅延干渉計からなるQPSK復調回路であって、
前記第1の遅延干渉計及び前記第2の遅延干渉計の出力を検出して、それぞれを同期検波することにより前記第1の遅延干渉計及び前記第2の遅延干渉計の光位相を制御し、復調信号を出力する位相同期検波回路と、
前記第1の遅延干渉計の出力に接続された第1の2つのホトダイオードと、
前記第2の遅延干渉計の出力に接続された第2の2つのホトダイオードと、
前記第1の2つのホトダイオードと前記第2の2つのホトダイオードのそれぞれについて、2つのホトダイオードのいずれかからの光電流出力が前記光位相の変化に対して立上り状態であるか又は立下り状態であるかを検出するとともに、前記2つのホトダイオードからの光電流出力の大小を検出することによって、前記位相同期検波回路から得られる前記復調信号が正常な復調状態か否かを判定する復調状態判定回路と、
を有する。
本発明のQPSK復調方法は、
QPSK光信号を復調するIチャンネル用の第1の遅延干渉計とQチャンネル用の第2の遅延干渉計からなるQPSK復調回路のQPSK復調方法であって、
前記第1の遅延干渉計及び前記第2の遅延干渉計の出力を検出して、それぞれを同期検波することにより前記第1の遅延干渉計及び前記第2の遅延干渉計の光位相を制御し、復調信号を出力する位相同期検波ステップと、
前記第1の遅延干渉計の出力に接続された第1の2つのホトダイオードと前記第2の遅延干渉計の出力に接続された第2の2つのホトダイオードのそれぞれについて、2つのホトダイオードのいずれかからの光電流出力が前記光位相の変化に対して立上り状態であるか又は立下り状態であるかを検出するとともに、前記2つのホトダイオードからの光電流出力の大小を検出することによって、前記位相同期検波ステップより得られる前記復調信号が正常な復調状態か否かを判定する復調状態判定ステップと、
を有することを特徴とする。
前記第1の2つのホトダイオード及び前記第2の2つのホトダイオードはそれぞれ前記第1の遅延干渉計及び前記第2の遅延干渉計の一方と他方の出力にそれぞれ接続され、
前記位相同期検波回路は、
第1の位相同期検波回路及び第2の位相同期検波回路と、
前記第1の遅延干渉計及び前記第2の遅延干渉計にそれぞれ低周波信号を重畳する低周波信号発生部とを有し、
前記第1の位相同期検波回路は、
前記第1の2つのホトダイオード間の光電流の第1の差分電流出力を電流電圧変換及び増幅する第1のトランスインピーダンスアンプと、
前記第1のトランスインピーダンスアンプ出力の振幅値を検出する第1の振幅検出回路と、
前記第1の振幅検出回路の出力を前記低周波信号で同期検波する第1の同期検波回路と、
前記第1の同期検波回路の出力をもとに前記第1の遅延干渉計の位相を制御する第1の位相制御回路とを有し、
前記第1のトランスインピーダンスアンプの出力を介して第1の復調信号を出力し、
前記第2の位相同期検波回路は、
前記第2の2つのホトダイオード間の光電流の第2の差分電流出力を電流電圧変換及び増幅する第2のトランスインピーダンスアンプと、
前記第2のトランスインピーダンスアンプ出力の振幅値を検出する第2の振幅検出回路と、
前記第2の振幅検出回路の出力を前記低周波信号で同期検波する第2の同期検波回路と、
前記第2の同期検波回路の出力をもとに前記第2の遅延干渉計の位相を制御する第2の位相制御回路とを有し、
前記第2のトランスインピーダンスアンプの出力を介して第2の復調信号を出力し、
前記復調状態判定回路は、
前記第1の2つのホトダイオードと前記第2の2つのホトダイオードのそれぞれについて、前記立上り状態であるか又は立下り状態であるかを検出する第1の波形状態検出回路及び第2の波形状態検出回路と、
前記第1の2つのホトダイオードと前記第2の2つのホトダイオードのそれぞれについて、前記光電流出力の大小を検出する第1の比較回路及び第2の比較回路と、
前記第1の波形状態検出回路の出力と前記第1の比較回路の出力結果から前記第1の復調信号が正常な復調信号かどうかを判定する第1の判定回路と、
前記第1の判定回路の出力結果と前記第2の波形状態検出回路の出力と前記第2の比較回路の出力結果から前記第2の復調信号が正常な復調信号かどうかを判定する第2の判定回路であって、正常な復調信号でない場合には復調制御を再度行うための制御指示を出力する前記第2の判定回路と、
前記制御指示により前記正常な復調信号でない光位相状態を変更するための位相制御電圧を増減する位相制御電圧制御回路と、
とを有し、
前記位相制御電圧制御回路は前記位相制御電圧を増減する値を前記第2の位相制御回路に与えてもよい。
前記位相同期検波ステップは、
第1の位相同期検波ステップ及び第2の位相同期検波ステップと、
前記第1の遅延干渉計及び前記第2の遅延干渉計にそれぞれ低周波信号を重畳する低周波信号発生ステップとを有し、
前記第1の位相同期検波ステップは、
前記第1の2つのホトダイオード間の光電流の第1の差分電流出力を電流電圧変換及び増幅する第1の増幅ステップと、
前記第1の増幅ステップにより得られた出力の振幅値を検出する第1の振幅検出ステップと、
前記第1の振幅検出ステップにより得られた出力を前記低周波信号で同期検波する第1の同期検波ステップと、
前記第1の同期検波ステップの出力をもとに前記第1の遅延干渉計の位相を制御する第1の位相制御ステップとを有し、
前記第1の増幅ステップにより得られた出力から第1の復調信号を出力し、
前記第2の位相同期検波ステップは、
前記第2の2つのホトダイオード間の光電流の第2の差分電流出力を電流電圧変換及び増幅する第2の増幅ステップと、
前記第2の増幅ステップにより得られた出力の振幅値を検出する第2の振幅検出ステップと、
前記第2の振幅検出ステップにより得られた出力を前記低周波信号で同期検波する第2の同期検波ステップと、
前記第2の同期検波ステップの出力をもとに前記第2の遅延干渉計の位相を制御する第2の位相制御ステップとを有し、
前記第2の増幅ステップにより得られた出力から第2の復調信号を出力し、
前記復調状態判定ステップは、
前記第1の2つのホトダイオードと前記第2の2つのホトダイオードのそれぞれについて、前記立上り状態であるか又は立下り状態であるかを検出する第1の波形状態検出ステップ及び第2の波形状態検出ステップと、
前記第1の2つのホトダイオードと前記第2の2つのホトダイオードのそれぞれについて、前記光電流出力の大小を検出する第1の比較ステップ及び第2の比較ステップと、
前記第1の波形状態検出ステップにより得られた出力と前記第1の比較ステップにより得られた出力結果から前記第1の復調信号が正常な復調信号かどうかを判定する第1の判定ステップと、
前記第1の判定ステップの出力結果と前記第2の波形状態検出ステップにより得られた出力と前記第2の比較ステップにより得られた出力結果から前記第2の復調信号が正常な復調信号かどうかを判定する第2の判定ステップであって、正常な復調信号でない場合には復調制御を再度行うための制御指示を出力する前記第2の判定ステップと、
前記制御指示により前記正常な復調信号でない光位相状態を変更するための位相制御電圧を増減する位相制御電圧制御ステップと、
とを有し、
前記位相制御電圧制御ステップは前記位相制御電圧を増減する値を前記第2の位相制御ステップに与えてもよい。
本発明では、前記第1の波形状態検出回路及び前記第2の波形状態検出回路は、前記低周波信号で同期検波する回路であることが好ましい。
本発明では、前記第1の2つのホトダイオードの光電流出力の大小を比較する第1の比較回路は、前記第1の2つのホトダイオードの光電流出力を電流電圧変換する回路とそれぞれの変換電圧の大小を比較する比較回路で構成され、
前記第2の2つのホトダイオードの光電流出力の大小を比較する第2の比較回路は、前記第2の2つのホトダイオードの光電流出力を電流電圧変換する回路とそれぞれの変換電圧の大小を比較する比較回路で構成されることが好ましい。
本発明では、前記位相制御電圧制御回路は、前記制御指示により前記正常な復調信号でない光位相状態を変更するための位相制御電圧を、前記正常な復調信号でない光位相状態での前記第2の2つのホトダイオードの光電流出力の大小関係を逆転するように与えることが好ましい。
なお、上記各発明は、可能な限り組み合わせることができる。
本発明によれば、同値収束(擬似同期)を回避することができるため、簡単な構成で位相制御が可能なQPSK復調回路及びQPSK復調方法を実現することができる。
QPSK変調方式を用いた光通信用のQPSK復調回路の一例を示す。 QPSK変復調の動作をシミュレーションにより確認するために用いた変復調回路ブロックモデルを示す。 Iチャンネル側の振幅検出回路出力の一例を示す。 QPSK復調信号出力の光位相と同期状態の関係の一例を示す。 QPSK復調回路におけるIチャンネル側のホトダイオードの光電流値と振幅検出回路の出力値の特性変化の一例を示す。 QPSK復調回路におけるQチャンネル側のホトダイオードの光電流値と振幅検出回路の出力値の特性変化の一例を示す。 Iチャンネル側の復調同期制御の手順フローの一例を示す。 Qチャンネル側の復調同期制御の手順フローの一例を示す。 本実施形態に係るQPSK復調信号出力の光位相と同期状態の関係の一例を示す。 Qチャンネル側のQPSK復調信号出力OUT2の光位相制御電圧に対する振幅検出回路の出力の関係を示す。 実施形態3に係る復調同期制御を実現するための回路の構成例を示す。 実施形態3に係る電流モニタ回路及び比較回路の構成例を示す。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
本発明のQPSK復調回路は、QPSK光信号を復調するIチャンネル用の遅延干渉計とQチャンネル用の遅延干渉計からなるQPSK復調回路であって、第1の遅延干渉計10−1及び第2の遅延干渉計10−2の出力を検出して、それぞれを同期検波することにより第1の遅延干渉計10−1及び第2の遅延干渉計10−2の光位相を制御し、復調信号を出力する位相同期検波回路と、第1の遅延干渉計10−1の出力に接続された第1の2つのホトダイオード15−1a及び15−1bと、第2の遅延干渉計10−2の出力に接続された第2の2つのホトダイオード15−2a及び15−2bと、位相同期検波回路から得られる前記復調信号が正常な復調状態か否かを判定する復調状態判定回路と、を有する。復調状態判定回路は、正常な復調状態でない同値収束状態である場合には、正常な復調状態となるように光位相状態を変更するための位相制御電圧制御回路を備える。
位相同期検波回路は、第1の位相同期検波回路、第2の位相同期検波回路及び低周波信号発生部を有する。
第1の位相同期検波回路は、第1のトランスインピーダンスアンプ(TIA)16−1と、第1の振幅検出回路17−1と、第1の同期検波回路18−1と、第1の位相制御回路19−1とを有し、TIA16−1の出力を介してIチャンネル側の復調信号である第1の復調信号を出力する。
第2の位相同期検波回路は、第2のトランスインピーダンスアンプ(TIA)16−2と、第2の振幅検出回路17−2と、第2の同期検波回路18−2と、第2の位相制御回路19−2とを有し、TIA16−2の出力を介してQチャンネル側の復調信号である第2の復調信号を出力する。
復調状態判定回路は、第1の波形状態検出回路22−1及び第2の波形状態検出回路22−2と、第1の比較回路21−1及び第2の比較回路21−2と、第1の判定回路23−1と、第2の判定回路23−2と、位相制御電圧制御回路24と、とを有する。
第1の波形状態検出回路22−1は、第1の2つのホトダイオード15−1a及び15−1bのいずれかからの光電流出力が第1の遅延干渉計10−1の光位相の変化に対して立上り状態であるか又は立下り状態であるかを検出する。第2の波形状態検出回路22−2は、第2の2つのホトダイオード15−2a及び15−2bのいずれかからの光電流出力が第1の遅延干渉計10−2の光位相の変化に対して立上り状態であるか又は立下り状態であるかを検出する。
第1の比較回路21−1は、第1の2つのホトダイオード15−1a及び15−1bについて、光電流出力の大小を検出する。第2の比較回路21−2は、第2の2つのホトダイオード15−2a及び15−2bについて、光電流出力の大小を検出する。
第1の判定回路23−1は、第1の波形状態検出回路22−1の出力と第1の比較回路21−1の出力結果から第1の復調信号が正常な復調信号かどうかを判定する。第2の判定回路23−2は、第1の判定回路23−1の出力結果と第2の波形状態検出回路22−2の出力と第2の比較回路21−2の出力結果から第2の復調信号が正常な復調信号かどうかを判定し、正常な復調信号でない場合には復調制御を再度行うための制御指示を出力する。
位相制御電圧制御回路24は、制御指示により正常な復調信号でない光位相状態を変更するための位相制御電圧を増減する。
(実施形態1)
図1のQPSK復調回路100において、復調信号出力OUT1及びOUT2の光位相とデュアルpinホトダイオード(PD1,PD2とPD3,PD4)の電流値(ipd1,ipd2とipd3,ipd4)、振幅検出回路17−1及び17−2の出力値AMP1及びAMP2の特性変化を図5及び図6に示す。この特性をもとに図8に、図4の位相関係と対応させてデュアルpinホトダイオードの2つのホトダイオードの光電流出力の光位相変化に対する立上り状態Tr、立下り状態Tf及び2つのホトダイオードの光電流出力の大小関係を示す。ここで、光位相とは前記したように遅延干渉計の2つの出力間の位相差を示す。図4と対応した図8の丸で囲んだ場合が正常な同期状態で、復調信号が得られている状態である。正常な同期状態は、PD1とPD3の光電流出力の立上り状態、立下り状態が同じ場合は、PD1とPD2の光電流出力の大小関係とPD3とPD4の光電流出力の大小関係は逆となる。また、正常な同期状態は、PD1とPD3の光電流出力の立上り状態、立下り状態が逆の場合は、PD1とPD2の光電流出力の大小関係とPD3とPD4の光電流出力の大小関係は同じとなる。
(実施形態2)
次に復調同期方法の一実施形態について説明する。
図7(a)に復調信号出力OUT1(Iチャンネル側)の復調同期制御の手順フローを示す。まず、振幅検出回路17−1の出力AMP1を同期検波回路18−1により同期検波し、位相制御回路19−1により遅延干渉計の第1のアーム11−1aの位相を制御することにより復調信号出力OUT1の同期制御を開始する(S1)。ここでは復調信号出力OUT1の制御を最初に開始する場合を説明するが、復調信号出力OUT2(Qチャンネル側)の同期制御を最初に開始するとしてもよい。復調信号出力OUT1の同期が確認されたとき(S2)、デュアルpinホトダイオードのホトダイオードPD1 15−1aの光電流出力iPD1波形の立上り状態Trか立下り状態Tfかを検出し、判定する(S3)。立上り状態Trの場合、S4でホトダイオードPD1 15−1aとPD2 15−1bの光電流出力iPD1、iPD2の大小を比較する。iPD1<iPD2の場合、図8の(1)の光位相状態であり(S61)、iPD1>iPD2の場合、図8の(2)の光位相状態である(S62)。立下り状態Tfの場合、S5でホトダイオードPD1とPD2の光電流出力の大小を比較する。iPD1>iPD2iの場合、図8の(3)の光位相状態であり(S63)、iPD1<iPD2の場合、図8の(4)の光位相状態である(S64)。なお、iPD1波形の立上り状態Trか立下り状態Tfかを検出し、判定した後にiPD1、iPD2の大小を比較しているが、判定、大小比較を同時に行って、それぞれ(1)〜(4)の光位相状態を判定してもよい。また、S3で光電流出力iPD1波形の立上り状態Trか立下り状態Tfかを検出し、判定したが、光電流出力iPD2波形の立上り状態Trか立下り状態Tfかを検出し、判定することとしてもよい。以上でOUT1の復調同期制御が終了する。
次にOUT2の復調同期制御について説明する。
図7(b)に復調信号出力OUT2(Qチャンネル側)の復調同期制御の手順フローを示す。まず、振幅検出回路17−2の出力AMP2を同期検波回路18−2により同期検波し、位相制御回路19−2により遅延干渉計の第1のアーム11−2aの位相を制御することにより復調信号出力OUT2の同期制御を開始する(S7)。復調信号出力OUT2の同期が確認されたとき(S8)、デュアルpinホトダイオードのホトダイオードPD3(15−2a)の光電流出力iPD3波形の立上り状態Trか立下り状態Tfかを検出し、判定する(S9)。なお、S9においてホトダイオードPD4(15−2b)光電流出力iPD4波形の立上り状態Trか立下り状態Tfかを検出し、判定することとしてもよい。
ホトダイオードPD3(15−2a)の光電流出力iPD3波形の立上り状態Trの場合は、復調信号出力OUT1の復調同期状態が図8の(1)であったときはS101でホトダイオードPD3(15−2a)とPD4(15−2b)の光電流出力iPD3、iPD4の大小を比較する。iPD3>iPD4の場合(S101)は図8の(1−1)の光位相状態で正常な復調同期となり、復調同期制御は終了する(S121)。iPD3<iPD4の場合(S101)は正常な復調同期状態とはならないので、光位相制御電圧の開始電圧点(以下制御開始点という)をUP(制御電圧を増加)して(S141)、再度復調信号出力OUT2の復調同期制御を開始する(S7)。
ここで、制御開始点について詳細に説明する。図9に復調信号出力OUT2の光位相制御電圧に対する振幅検出回路の出力AMP2の関係を示す。A’、B’、C’、D’はそれぞれのロックポイントを示す。ここで制御開始点がAの点にある場合、ロックポイントはA’になる。例えばIチャンネル側の同期状態から、図8の関係において、Qチャンネル側のロックポイントA’が同値収束の場合には、正常な同期状態B’(例えば図8の(1−1)の状態)とするために制御開始点AをUPして制御開始点Bとして制御を開始する。これによりロックポイントB’に制御することができる。
復調信号出力OUT1の復調同期状態が図8の(2)であったときは同様にS102でホトダイオードPD3(15−2a)とPD4(15−2b)の光電流出力iPD3、iPD4の大小を比較する。iPD3<iPD4の場合(S102)は図8の(2−1)の光位相状態で正常な復調同期となり、復調同期制御は終了する(S122)。iPD3>iPD4の場合(S102)は正常な復調同期状態とはならないので、制御開始点をDOWNして(S142)、再度復調信号出力OUT2の復調同期制御を開始する(S7)。復調信号出力OUT1の復調同期状態が図8の(3)であったときは同様にS103でホトダイオードPD3(15−2a)とPD4(15−2b)の光電流出力iPD3、iPD4の大小を比較する。iPD3>iPD4の場合(S103)は図8の(3−1)の光位相状態で正常な復調同期となり、復調同期制御は終了する(S123)。iPD3<iPD4の場合(S103)は正常な復調同期状態とはならないので、制御開始点をUPして(S143)、再度復調信号出力OUT2の復調同期制御を開始する(S7)。復調信号出力OUT1の復調同期状態が図8の(4)であったときは同様にS104でホトダイオードPD3(15−2a)とPD4(15−2b)の光電流出力iPD3、iPD4の大小を比較する。iPD3<iPD4の場合(S104)は図8の(4−1)の光位相状態で正常な復調同期となり、復調同期制御は終了する(S124)。iPD3>iPD4の場合(S104)は正常な復調同期状態とはならないので、制御開始点をDOWNして(S144)、再度復調信号出力OUT2の復調同期制御を開始する(S7)。
次にホトダイオードPD3の光電流出力iPD3波形の立下り状態Tfの場合は、
復調信号出力OUT1の復調同期状態が図8の(1)であったときは、S111でホトダイオードPD3(15−2a)とPD4(15−2b)の光電流出力iPD3、iPD4の大小を比較する。iPD3<iPD4の場合(S111)は図8の(1−2)の光位相状態で正常な復調同期となり、復調同期制御は終了する(S131)。iPD3>iPD4の場合(S111)は正常な復調同期状態とはならないので、制御開始点をUPして(S151)、再度復調信号出力OUT2の復調同期制御を開始する(S7)。
復調信号出力OUT1の復調同期状態が図8の(2)であったときは、同様にS112でホトダイオードPD3(15−2a)とPD4(15−2b)の光電流出力iPD3、iPD4の大小を比較する。iPD3>iPD4の場合(S112)は図8の(2−2)の光位相状態で正常な復調同期となり、復調同期制御は終了する(S132)。iPD3<iPD4の場合(S112)は正常な復調同期状態とはならないので、制御開始点をDOWNして(S152)、再度復調信号出力OUT2の復調同期制御を開始する(S7)。
復調信号出力OUT1の復調同期状態が図8の(3)であったときは同様にS113でホトダイオードPD3(15−2a)とPD4(15−2b)の光電流出力iPD3、iPD4の大小を比較する。iPD3<iPD4の場合(S113)は図8の(3−2)の光位相状態で正常な復調同期となり、復調同期制御は終了する(S133)。iPD3>iPD4の場合(S113)は正常な復調同期状態とはならないので、制御開始点をUPして(S153)、再度復調信号出力OUT2の復調同期制御を開始する(S7)。
復調信号出力OUT1の復調同期状態が図8の(4)であったときは同様にS114でホトダイオードPD3(15−2a)とPD4(15−2b)の光電流出力iPD3、iPD4の大小を比較する。iPD3>iPD4の場合(S114)は図8の(4−2)の光位相状態で正常な復調同期となり、復調同期制御は終了する(S134)。iPD3<iPD4の場合(S114)は正常な復調同期状態とはならないので、制御開始点をDOWNして(S154)、再度OUT2の復調同期制御を開始する(S7)。
以上でOUT2の復調同期制御が終了する。
以上のように、ホトダイオードPD1(15−1a)及びPD3(15−2a)の光電流出力iPD1及びiPD3波形の立上り状態Tr、立下り状態Tf、ホトダイオードPD1(15−1a)とPD2(15−1b)の光電流出力iPD1とiPD2iの大小関係、ホトダイオードPD3(15−2a)とPD4(15−2b)の光電流出力iPD3とiPD4の大小関係を検出することにより正常な同期状態を得ることができる。
(実施形態3)
実施形態2で述べた復調同期制御を実現するための回路の実施形態を図10に示す。図1の従来回路と同じ番号は説明を省略する。Qチャンネル側の位相制御回路19−3、24は、図1の位相制御回路19−2の機能に更に制御開始バイアス電圧の変更制御を行う機能を有する。電流モニタ20−1a,b及び20−2a,bはホトダイオードの光電流出力のipd1とipd2及びipd3とipd4をモニタする機能を有し、比較回路21−1及び21−2はipd1とipd2の電流の大小及びipd3とipd4の電流の大小を比較する回路である。
電流モニタ回路20−1a,b及び20−2a,bと比較回路21−1及び21−2は例えば図11のように電流電圧変換回路及び電圧比較回路で構成される。ここではPD1、PD2についての回路を示しているが、PD3、PD4の回路も同じ構成である。R1は抵抗、V1、V2はダイオードPD1、PD2のカソード側の電圧、Vaは印加電圧を表す。この場合、
V1=Va−ipd1xR1、V2=Va−ipd2xR1 ……式(3)
である。従って、ipd1>ipd2の場合、V2>V1となって比較回路21−1は正となる。また、ipd1<ipd2の場合、V2<V1となって比較回路21−1は負となる。
波形状態検出回路22−1及び22−2はipd1及びipd3の電流の立上り状態Trまたは立下り状態Tfを低周波信号f0で同期検波して、検出する。I−chロックポイント判定回路23−1は、ipd1の電流の立上り状態Trか立下り状態Tfの情報と、ipd1とipd2の電流の大小関係により図8に示す関係をもとに4つの位相同期状態のうちどの光位相状態(図8の(1)〜(4))かを判定する。Q−chロックポイント判定回路23−2は、I−chロックポイント判定回路23−1の結果から得られる光位相状態をもとに、ipd3の電流の立上り状態Trか立下り状態Tfの情報と、ipd3とipd4の電流の大小関係により図8に示す関係をもとに正常な位相同期状態のうちどの光位相状態(図8の(1−1)〜(4−2))かを判定する。また、図8の(1−1)〜(4−2)の状態でない場合は、同値収束状態(正常な位相同期状態ではない状態)であると判定する。位相制御電圧変更制御回路24は、ipd3とipd4の電流の大小判定結果から同値収束状態になった場合には、再度、復調同期制御を開始するときに位相制御電圧の開始電圧を現在の電圧値を増加または減少して変更する。すなわち正常な復調同期時の光位相状態に引き込まれる電圧(具体的にはipd3とipd4の電流の大小関係が逆転する制御電圧)まで変更する。
本発明は情報通信産業に適用することができる。
1:QPSK光信号入力
2:復調信号出力(Iチャンネル側)
3:復調信号出力(Qチャンネル側)
10−1、10−2:遅延干渉計
11−1a:Iチャンネルの遅延干渉計の第1のアーム
11−2a:Qチャンネルの遅延干渉計の第1のアーム
11−1b:Iチャンネルの遅延干渉計の第2のアーム
11−2b:Qチャンネルの遅延干渉計の第2のアーム
12−1:Iチャンネルの遅延干渉計の第1のヒータ
12−2:Qチャンネルの遅延干渉計の第1のヒータ
13−1:Iチャンネルの遅延干渉計の第2のヒータ
13−2:Qチャンネルの遅延干渉計の第2のヒータ
14−1:Iチャンネルの遅延干渉計の遅延回路
14−2:Qチャンネルの遅延干渉計の遅延回路
15−1a、15−1b、15−2a、15−2b:ホトダイオード
16−1、16−2:トランスインピーダンスアンプ
17−1、17−2:振幅検出回路
18−1、18−2:同期検波回路
19−1、19−2:位相制御回路
20−1a、20−1b、20−2a、20−2b:電流モニタ
21−1、21―2:比較回路
22−1、22−2:波形状態検出回路
23−1、23−2:ロックポイント判定回路
24:位相制御電圧制御回路
50:QPSK変調送信部
51、52:干渉計
53a、53b、53c、53d:ホトダイオード
54:Iチャンネル側の受信部
55:Qチャンネル側の受信部
56、57:LPF

Claims (10)

  1. QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)光信号を復調するIチャンネル用の第1の遅延干渉計とQチャンネル用の第2の遅延干渉計からなるQPSK復調回路であって、
    前記第1の遅延干渉計及び前記第2の遅延干渉計の出力を検出して、それぞれを同期検波することにより前記第1の遅延干渉計及び前記第2の遅延干渉計の光位相を制御し、復調信号を出力する位相同期検波回路と、
    前記第1の遅延干渉計の出力に接続された第1の2つのホトダイオードと、
    前記第2の遅延干渉計の出力に接続された第2の2つのホトダイオードと、
    前記第1の2つのホトダイオードと前記第2の2つのホトダイオードのそれぞれについて、2つのホトダイオードのいずれかからの光電流出力が前記光位相の変化に対して立上り状態であるか又は立下り状態であるかを検出するとともに、前記2つのホトダイオードからの光電流出力の大小を検出することによって、前記位相同期検波回路から得られる前記復調信号が正常な復調状態か否かを判定する復調状態判定回路と、
    を有することを特徴とするQPSK復調回路。
  2. 前記第1の2つのホトダイオード及び前記第2の2つのホトダイオードはそれぞれ前記第1の遅延干渉計及び前記第2の遅延干渉計の一方と他方の出力にそれぞれ接続され、
    前記位相同期検波回路は、
    第1の位相同期検波回路及び第2の位相同期検波回路と、
    前記第1の遅延干渉計及び前記第2の遅延干渉計にそれぞれ低周波信号を重畳する低周波信号発生部とを有し、
    前記第1の位相同期検波回路は、
    前記第1の2つのホトダイオード間の光電流の第1の差分電流出力を電流電圧変換及び増幅する第1のトランスインピーダンスアンプと、
    前記第1のトランスインピーダンスアンプ出力の振幅値を検出する第1の振幅検出回路と、
    前記第1の振幅検出回路の出力を前記低周波信号で同期検波する第1の同期検波回路と、
    前記第1の同期検波回路の出力をもとに前記第1の遅延干渉計の位相を制御する第1の位相制御回路とを有し、
    前記第1のトランスインピーダンスアンプの出力を介して第1の復調信号を出力し、
    前記第2の位相同期検波回路は、
    前記第2の2つのホトダイオード間の光電流の第2の差分電流出力を電流電圧変換及び増幅する第2のトランスインピーダンスアンプと、
    前記第2のトランスインピーダンスアンプ出力の振幅値を検出する第2の振幅検出回路と、
    前記第2の振幅検出回路の出力を前記低周波信号で同期検波する第2の同期検波回路と、
    前記第2の同期検波回路の出力をもとに前記第2の遅延干渉計の位相を制御する第2の位相制御回路とを有し、
    前記第2のトランスインピーダンスアンプの出力を介して第2の復調信号を出力し、
    前記復調状態判定回路は、
    前記第1の2つのホトダイオードと前記第2の2つのホトダイオードのそれぞれについて、前記立上り状態であるか又は立下り状態であるかを検出する第1の波形状態検出回路及び第2の波形状態検出回路と、
    前記第1の2つのホトダイオードと前記第2の2つのホトダイオードのそれぞれについて、前記光電流出力の大小を検出する第1の比較回路及び第2の比較回路と、
    前記第1の波形状態検出回路の出力と前記第1の比較回路の出力結果から前記第1の復調信号が正常な復調信号かどうかを判定する第1の判定回路と、
    前記第1の判定回路の出力結果と前記第2の波形状態検出回路の出力と前記第2の比較回路の出力結果から前記第2の復調信号が正常な復調信号かどうかを判定する第2の判定回路であって、正常な復調信号でない場合には復調制御を再度行うための制御指示を出力する前記第2の判定回路と、
    前記制御指示により前記正常な復調信号でない光位相状態を変更するための位相制御電圧を増減する位相制御電圧制御回路と、
    とを有し、
    前記位相制御電圧制御回路は前記位相制御電圧を増減する値を前記第2の位相制御回路に与えることを特徴とする請求項1記載のQPSK復調回路。
  3. 前記第1の波形状態検出回路及び前記第2の波形状態検出回路は、前記低周波信号で同期検波する回路であることを特徴とする請求項2記載のQPSK復調回路。
  4. 前記第1の2つのホトダイオードの光電流出力の大小を比較する第1の比較回路は、前記第1の2つのホトダイオードの光電流出力を電流電圧変換する回路とそれぞれの変換電圧の大小を比較する比較回路で構成され、
    前記第2の2つのホトダイオードの光電流出力の大小を比較する第2の比較回路は、前記第2の2つのホトダイオードの光電流出力を電流電圧変換する回路とそれぞれの変換電圧の大小を比較する比較回路で構成されることを特徴とする請求項2及び3のいずれかに記載のQPSK復調回路。
  5. 前記位相制御電圧制御回路は、前記制御指示により前記正常な復調信号でない光位相状態を変更するための位相制御電圧を、前記正常な復調信号でない光位相状態での前記第2の2つのホトダイオードの光電流出力の大小関係を逆転するように与えることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のQPSK復調回路。
  6. QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)光信号を復調するIチャンネル用の第1の遅延干渉計とQチャンネル用の第2の遅延干渉計からなるQPSK復調回路のQPSK復調方法であって、
    前記第1の遅延干渉計及び前記第2の遅延干渉計の出力を検出して、それぞれを同期検波することにより前記第1の遅延干渉計及び前記第2の遅延干渉計の光位相を制御し、復調信号を出力する位相同期検波ステップと、
    前記第1の遅延干渉計の出力に接続された第1の2つのホトダイオードと前記第2の遅延干渉計の出力に接続された第2の2つのホトダイオードのそれぞれについて、2つのホトダイオードのいずれかからの光電流出力が前記光位相の変化に対して立上り状態であるか又は立下り状態であるかを検出するとともに、前記2つのホトダイオードからの光電流出力の大小を検出することによって、前記位相同期検波ステップより得られる前記復調信号が正常な復調状態か否かを判定する復調状態判定ステップと、
    を有することを特徴とするQPSK復調方法。
  7. 前記位相同期検波ステップは、
    第1の位相同期検波ステップ及び第2の位相同期検波ステップと、
    前記第1の遅延干渉計及び前記第2の遅延干渉計にそれぞれ低周波信号を重畳する低周波信号発生ステップとを有し、
    前記第1の位相同期検波ステップは、
    前記第1の2つのホトダイオード間の光電流の第1の差分電流出力を電流電圧変換及び増幅する第1の増幅ステップと、
    前記第1の増幅ステップにより得られた出力の振幅値を検出する第1の振幅検出ステップと、
    前記第1の振幅検出ステップにより得られた出力を前記低周波信号で同期検波する第1の同期検波ステップと、
    前記第1の同期検波ステップの出力をもとに前記第1の遅延干渉計の位相を制御する第1の位相制御ステップとを有し、
    前記第1の増幅ステップにより得られた出力から第1の復調信号を出力し、
    前記第2の位相同期検波ステップは、
    前記第2の2つのホトダイオード間の光電流の第2の差分電流出力を電流電圧変換及び増幅する第2の増幅ステップと、
    前記第2の増幅ステップにより得られた出力の振幅値を検出する第2の振幅検出ステップと、
    前記第2の振幅検出ステップにより得られた出力を前記低周波信号で同期検波する第2の同期検波ステップと、
    前記第2の同期検波ステップの出力をもとに前記第2の遅延干渉計の位相を制御する第2の位相制御ステップとを有し、
    前記第2の増幅ステップにより得られた出力から第2の復調信号を出力し、
    前記復調状態判定ステップは、
    前記第1の2つのホトダイオードと前記第2の2つのホトダイオードのそれぞれについて、前記立上り状態であるか又は立下り状態であるかを検出する第1の波形状態検出ステップ及び第2の波形状態検出ステップと、
    前記第1の2つのホトダイオードと前記第2の2つのホトダイオードのそれぞれについて、前記光電流出力の大小を検出する第1の比較ステップ及び第2の比較ステップと、
    前記第1の波形状態検出ステップにより得られた出力と前記第1の比較ステップにより得られた出力結果から前記第1の復調信号が正常な復調信号かどうかを判定する第1の判定ステップと、
    前記第1の判定ステップの出力結果と前記第2の波形状態検出ステップにより得られた出力と前記第2の比較ステップにより得られた出力結果から前記第2の復調信号が正常な復調信号かどうかを判定する第2の判定ステップであって、正常な復調信号でない場合には復調制御を再度行うための制御指示を出力する前記第2の判定ステップと、
    前記制御指示により前記正常な復調信号でない光位相状態を変更するための位相制御電圧を増減する位相制御電圧制御ステップと、
    とを有し、
    前記位相制御電圧制御ステップは前記位相制御電圧を増減する値を前記第2の位相制御ステップに与えることを特徴とする請求項6記載のQPSK復調方法。
  8. 前記第1の波形状態検出ステップ及び第2の波形状態検出ステップは、前記低周波信号で同期検波するステップであることを特徴とする請求項7記載のQPSK復調方法。
  9. 前記第1の2つのホトダイオードの光電流出力の大小を比較する第1の比較ステップは、前記第1の2つのホトダイオードの光電流出力を電流電圧変換するステップと、
    それぞれの変換電圧の大小を比較するステップであり、
    前記第2の2つのホトダイオードの光電流出力の大小を比較する第2の比較ステップは、前記第2の2つのホトダイオードの光電流出力を電流電圧変換するステップと、
    それぞれの変換電圧の大小を比較するステップであることを特徴とする請求項7及び8のいずれかに記載のQPSK復調方法。
  10. 前記位相制御電圧制御ステップは、前記制御指示により前記正常な復調信号でない光位相状態を変更するための位相制御電圧を、前記正常な復調信号でない光位相状態での前記第2の2つのホトダイオードの光電流出力の大小関係を逆転するように与えるステップであることを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載のQPSK復調方法。
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