JP2013526814A - Fecフィードバックを必要としない自己適応型受信器 - Google Patents

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Abstract

光通信ネットワークは、光信号を復調し復調された光信号を電気信号に変換するにあたり、光受信器に依存する。光受信器は、受信信号の品質を改善するために、光信号の伝送の間に変更可能である1つまたは複数の特性に関連付けられてもよい。本発明は、信号を伝送する通信リンク上の光フィルタリングの量に基づいて、特性に対する値を判定し得る。受信器の特性に対する値は、検出器の建設的ポートの平均光電流と相殺的ポートの平均光電流との比等の、受信器に関連付けられた検出器の特性を観測することにより、判定され得る。受信器の観測特性は、ルックアップテーブルにおいて受信器の特性に対する所定値に割り当てられ、このルックアップテーブルは、受信器の動作中、照会されてもよい。

Description

関連出願の相互参照
本願は、2010年5月20に出願された米国仮特許出願整理番号第61/346,690号の優先権を主張する。前述の出願全体は引用することにより本明細書に援用される。
本発明は、全般的には光通信に関し、さらに詳細には、光通信ネットワークにおいて存在する光フィルタリングの量を判定し、その光フィルタリング量にしたがって受信器特性の値を設定するための方法およびシステムに関する。
ポイント・トゥ・ポイント情報伝達ネットワークの基幹は、光学的に増幅された高密度波長分割多重方式(DWDM)光リンクのシステムである。40Gb/s以上のチャネルレートで動作するDWDM光ファイバ伝送システムは、より低いチャネルレートのシステムと比べて、潜在的に、ファイバ容量がより大きく且つ1伝送ビット当たりのコストがより低いため、非常に望ましい。
40Gb/sDWDM伝送システムの変調フォーマットは、典型的には、高い光信号対雑音比(OSNR:Optical Signal−to−Noise Ratio)感度を有するために選択される。OSNR感度が高いということは、伝送の所望のビットエラー率(BER)が、低いOSNRで十分に維持されること、換言すれば、高レベルの光学雑音が存在する場合であっても、システムが所望のBERで作動可能であることを意味する。加えて、40Gb/sDWDM伝送システムの変調フォーマットは、既存のシステムが、帯域幅を制限する50GHzチャネル間隔向けの光マルチプレクサおよびデマルチプレクサを備える場合もあるため、典型的には、光フィルタに対して耐性を有するものが選択される。また、既存のシステムは縦続接続光学アド・ドロップマルチプレクサを備える場合もある。
したがって、差動位相偏移変調(DPSK)は、部分的にはDPSK伝送システムが優れたOSNR感度を有するため、40Gb/sDWDM伝送システムに対して検討されてきた。差動受信器と称されることもある平衡直接検出受信器を用いるDPSK伝送システムは、NRZシステムおよびPSBTシステム等のオンオフ変調システムと比較して約3dBのOSNR感度を有することが示されてきた。しかし、従来のDPSK伝送システムは良好なフィルタ耐性を有さない。
DPSKシステムにおいて、データは、搬送波の位相を偏移することにより搬送波上に符号化される。位相偏移量は、各位相偏移により符号化されるデータ量に基づいて選択されてもよい。例えば、DPSKは差動2相位相偏移変調(DBPSK:Differential Binary Phase Shift Keying)と称される場合もある。例えば、信号の位相は、単一ビットのデータ(「1」または「0」)を各位相偏移により符号化するために、180度(すなわち、πラジアン)の増加分で変調され得る。他の例において、差動4相位相偏移変調(DQPSK:Differential Quadrature Phase Shift Keying)においては、信号の位相は、2ビットのデータ(例えば、「11」または「01」)を各位相偏移により符号化するために、90度(すなわち、π/2ラジアン)の増加分で変調され得る。
可能な位相偏移の個数は、典型的には、変調フォーマットの「配置点」の個数と呼ばれる。例えば、DPSKは2つの配置点を有し、DQPSKは4つの配置点を有する。異なる個数の配置点(例えば、「m」個の配置点)を用いる変調フォーマットも知られていて、これらは一般にDmPSKフォーマットと称される。
信号の位相および信号の振幅の両方が、データで信号を符号化するために用いられる場合、係る変調フォーマットはQAM(quadrature amplitude modulation:直交振幅変調)またはm−QAMと称される。なお、このmは配置点の個数を示す。
信号の位相偏移は「シンボル」の伝送として参照され、各記号が伝送される速度は「シンボルレート」として参照される。上述のように、複数ビットのデータは各シンボルを用いて符号化され得る。ビットが伝送される速度は「ビットレート」と呼ばれる。したがって、DQPSKシステムにおけるシンボルレートはビットレートの半分である。例えば、それぞれ同一のシンボルレートで伝送するDPSKシステムおよびDQPSKはビットレートが異なる。すなわち、DQPSKシステムは、DBPSKシステムのビットレートの2倍のビットレートを有することとなる。
したがって、DQPSKシステムにおける43Gb/sデータレートは毎秒21.5ギガシンボルに対応する。このように、DQPSK伝送システムは、従来のフォーマットおよびDBPSKと比較して、スペクトル帯域幅がより狭く、色分散耐性がより大きく、偏光モード分散(PMD:polarization mode dispersion)に対する耐性がより大きい。一方DQPSK伝送システムはDBPSK伝送システムよりも受信器感度がおよそ1.5〜2dB低い。さらに、送信器および受信器の両方が従来のDBPSK送信器/受信器よりも著しく複雑となる。
DBPSKおよびDQPSKは、非ゼロ復帰(NRZ)方式であり得、またはゼロ復帰(RZ)パルスカーバが送信器に加えられる場合、RZ方式であり得る。
図1Aは、とりわけDPSK光信号を伝送するための光ネットワーク100の1例を示すブロック図である。
送信器102はDPSK光信号104を生成してもよい。送信器102は例えばレーザ等の光源を備えてもよい。パルスカーバは光源から光を受け取り、その光にパルスを加えてもよい。そのパルスビームは、光ビーム上のデータ信号を符号化するために1つまたは複数の変調器により操作され得る位相を有し得る。操作された光はDPSK光信号104であり得る。
DPSK光信号104は、1つまたは複数の、オンオフ変調(OOK:on−off−keyed)された信号等の他の信号106と、マルチプレクサ107において組み合わされてもよい。例えば、これらの信号は波長分割多重(WDM:wavelength division multiplexing)を用いて多重化されてもよく、隣接する2つの信号は比較的同様の波長を有してもよい。信号104および106をともに多重化することにより、および/またはこれらの信号を1つまたは複数の光フィルタ108を用いてフィルタリングすることにより、より多くの情報が伝送回線109上で搬送されることができる。フィルタ108は、例えば、マルチプレクサ、デマルチプレクサ、光インターリーバ、光アド・ドロップフィルタ、および波長選択性スイッチを含み得る。フィルタ108はフィルタ108を通る信号をスペクトル的に狭化し得る。
伝送回線109上で搬送されるこれらの組み合わされた光信号は、係る組み合わされた光信号を復調するために受信器110において受信されてもよい。受信器110の前に、デマルチプレクサ111が多重化された信号を受信してもよい。デマルチプレクサ111は、これらの信号のうちの1つ、例えばDQPSK信号104を選択してもよい。デマルチプレクサ111は、この信号を、例えばDPSK信号104を搬送する特定の波長を分離することにより、選択してもよい。代替的に、受信器110は、入力する変調光信号を受信するためにデマルチプレクサ111またはセレクタを備えてもよい。
受信器110は、ソースビーム113を受信してもよい。ソースビーム113は干渉計116において受信される。
DPSK受信器は、典型的に1つまたは複数の光復調器を用いる。なお、これらの光復調器は、伝送された光信号の位相変調を、強度受信器を用いて検出可能な振幅変調信号に変換する。典型的には、光復調器は、遅延線干渉計(DLI:delay Line interferometer)116として実装される。なお、これらの遅延線干渉計は、光信号を2つの部分に分割し、一方の部分を他方の部分に対して差動遅延Δtだけ遅延させ、最終的に、2つの部分を再結合することにより送信器102において光信号上に変調される位相に応じて建設的干渉または相殺的干渉を達成する。このように干渉計はDPSK光信号と干渉計自体とを干渉させ得る。
光復調器はDPSK位相変調信号を、一方の出力においては振幅変調光信号へと、他方の出力においては反転した振幅変調光信号へと、変換する。これらの信号は光検出器120を用いて検出される。なお、この光検出器120は(例えば)2つの高速検出器から構成されてもよい(例えば図1B参照)。これら2つの検出器の出力は電気的に互いから減算され、その後、生成された電気信号はデータ回復回路に送られる。
作動中、干渉計116は入力する信号の位相を偏移する。例えばDPSKシステムにおいて干渉計116および118は入力する信号の位相を互いに対してπだけ偏移してもよい。干渉計116は、入力する変調光信号102を分析および/または変調するために用いられ、出力を検出器120に提供する。干渉計116は以下で図1B〜図1Dを参照してより詳細に説明される。
干渉計は検出器120に対する1つまたは複数の光入力を生成してもよい。例えば、干渉計116は光検出器120に提供される第1光入力117および第2光入力118を生成してもよい。光検出器120は入力光信号に作用し、電気出力信号124を生成してもよい。
いくつかの実施形態において、検出器120は、例えば、平衡検出器または不平衡検出器であってもよい。
図1Bは図1Aに示す受信器110の1部分のブロック図である。受信器110において、干渉計116および光検出器120が協働して光ドメインにおける第1光ソースビーム113を第1出力信号124に変換する。
干渉計116において光ソースビーム113はサンプルビーム128および基準ビーム130に分割される。サンプルビーム128および基準ビーム130が処理されると第1光入力117および第2光入力118が生成され、第1光入力117および第2光入力118はそれぞれ光検出器120内の第1検出器132および第2検出器134により受信される。第1検出器132および第2検出器134はそれぞれ、出力を電子装置に提供するための第1光出力ポート136および第2光出力ポート138を備える。電子装置は、例えば、電気出力信号124を生成するために第2出力138から第1出力136を減算する差動検出器であってもよい。
図1Cは、(例えば)干渉計116等の干渉計の1例である。干渉計116は例えば信号成分のうちの1つ(例えば第1ソースビーム113)をスプリッタ112から受信する遅延線干渉計(DLI)であってもよい。干渉計116は例えばガリウム砒素もしくはニオブ酸リチウム、自由空間光通信(例えば、図1Cおよび図1D)、ファイバ(例えば、図1B、図2、図3)、またはPLCで作られてもよい。干渉計の他の例は、マッハツェンダー干渉計(MZI:Mach−Zehnder interferometer)を含む。
干渉計116は、受信した第1ソースビーム113を2つ以上の干渉計信号成分128および130に分割するための第1スプリッタ142を備えてもよい。第1干渉計信号成分128はサンプルビームと呼ばれ、光路144に沿った第1ミラー148に提供される。同様に、基準ビーム130は第2光路146に沿った第2ミラー150に供給される。光路144および146は、信号が通過する光媒体を含んでもよい。例えば、光路144および146は空気またはガラスを含んでもよい。光路144および146内の媒体の光学特性は、信号128および130が光路144および146内を移動するに要する時間量に影響を与える。
ミラー148および150から、それぞれの干渉計信号成分128および130が他のスプリッタ152に提供され、このスプリッタ152において、この信号はさらに1対の信号(第1光入力117および第2光入力118)に分割され、これらの第1光入力117および第2光入力118は2つ以上の検出器132および134により受信される。
光路144および146(または他の図示しない光路)が長さおよび他の特性において同一であるならば、サンプルビーム128および基準ビーム130は同時に検出器134および136に到達する。一方、光路144および146のうちの1つまたは複数を図1Dに示すように他方に対して変えることにより、時間遅延が導入され得る。
図1Dに示すように、干渉計116は、各干渉計が時間遅延154(しばしば記号「τ」により参照される)を有し、この時間遅延154が、いくつかの状況において、他方の光路146のデータ変調レートのシンボル期間と比較すると、一方の光路144におけるデータ変調レートのシンボル期間(例えば、20ギガシンボル回線レートに対して50ps)に等しい場合もあるという点で不均衡型であり得る。時間遅延154は、それぞれのビーム128および130がそれぞれ検出器132および134に到達する時間に影響を与える。
2相位相偏移変調を用いると、信号の位相は2つの異なる方法(0またはπ)により偏移され得る。したがって、各位相偏移は1ビットの情報を有する信号を符号化し得る(例えば、「0」または「1」)。シンボル期間が、1つのシンボルが伝送されるのに要する時間量を指すのに対し、シンボルレートはこれらの「シンボル」がネットワークで伝送される速度(例えば、毎秒当たりの伝送媒体に加えられたシンボル変化の個数)を指す。例えば、1つのシンボルを伝送するために46.5ps(すなわち4.65×10−11秒)が必要である場合、シンボル期間は46.5psでありシンボルレートは約毎秒2.15×1010シンボル(すなわち21.5ギガシンボル/秒)である。
従来の干渉計は、特定の信号が位相偏移されたことを判定するために、時間遅延154を含む。従来、時間遅延154は、位相偏移信号の解釈を支援するために、(例えば)1シンボル期間に設定されてもよい。しかし、2010年10月18日に出願された「Method And System For Deploying An Optical Demodulator Arrangement In A Communications Network」を発明の名称とする米国特許出願整理番号第12/906,554号で説明されるように、時間遅延154はシンボル期間よりもより長く設定されてもよく、またはより短く設定されてもよい。なお、この出願全体は引用することにより本明細書に援用される。
「古典的」な実装のDPSK受信器においては、干渉計のアーム間の時間遅延154は、光DPSKデータ信号の時間シンボルスロットの整数倍である。すなわちΔt=nT(式中、n=1,2,...T、T=1/Bはシンボル時間スロット、およびBはシンボルビットレート)である。
時間遅延154は、2つの光路144および146の光路長を異なるものとすることにより、または信号128および130のうちの1つが通過する媒体を変えることにより、導入されてもよい。製造の簡便化のために、時間遅延154は、干渉計116の光路144の物理的長さを他方の光路146の物理的長さよりも長くすることにより、導入されてもよい。
干渉計116は、より短い光路146上の電極に適切な電圧を印加することにより、相対的位相偏移156を与えるようそれぞれ設定される。位相偏移156の量は、例えば、変調フォーマットに基づいて判定されてもよい。DQPSKの例において、相対的位相偏移156はπ/4または−π/4であり得る。DPSKの例においては、相対的位相偏移156はπまたは0であり得る。干渉計および時間遅延に関するより詳細な説明は、「Optical Communications」を発明の名称とする米国特許出願整理番号第10/451,464号に見出すことができる。なお、この出願全体は引用することにより本明細書に援用される。
時間遅延154の量を変化させることにより、干渉計116の自由スペクトル領域(FSR:Free Spectral Range)を変化させることができる。FSRは例えば干渉計の2つの連続する反射または伝送された光強度の最大値間または最小値間の光周波数または波長における間隔に関する。
干渉計のFSRは干渉計を通過する光信号の光帯域幅の変化に応じて変更され得る。干渉計の2つのアーム間の時間遅延Δtが光DPSK/DQPSKデータ信号の時間シンボルスロットの正確に整数倍である場合に最良の性能(最良の光信号対雑音比OSNR感度)が得られること、およびΔtがその最適値から逸脱すると不利益が急速(〜2次的)に増大することが、最近までは一般的な理解であった(例えば、Peter J. Winzer and Hoon Kim, ”Degradation in Balanced DPSK receivers”, IEEE PHOTONICS TECHNOLOGY LETTERS, vol. 15, no. 9, page 1282−1284, September 2003参照)。すなわち、従来の理論においては、DLIの最適FSR(FSR=1/Δt)は、1/nTに等しく、(n=1の場合は)信号のシンボルレートに等しい。
DPSK方式で変調された光ネットワークの性能は、信号がスペクトル的に狭化されると(例えば、シンボルレートBがWDM伝送等の伝送路間隔と同程度である場合、光マルチプレクサ/デマルチプレクサ、光インターリーバ、光アド・ドロップフィルタ、波長選択性スイッチ、または他のフィルタ108を通過した後)、著しく低下する。係る帯域幅制限伝送におけるDPSK/DQPSKの性能を改善するために、部分的DPSK(P−DPSK)の概念が導入された。すなわち、遅延干渉計の2つのアーム間の時間遅延Δtをシンボルサイズより小さくする(または、等価的に、DLIのFSRをシンボルレートよりも大きくする:FSR>1/T)ことにより、光学的にフィルタされたDPSKは顕著に改善された(例えば、2007年4月25日に出願された「Partial DPSK (PDPSK) Transmission Systems」を発明の名称とする米国特許出願整理番号第11/740,212号参照。この出願全体は引用することにより本明細書に援用される)。伝送システムにおける信号フィルタリングの量に応じて、DLIの最適FSRが存在し、この最適FSRは光フィルタリングの異なる強度に対して異なることが示された。
それにも関わらず、実際のシステムにおいては、受信器は伝送回線において異なる量の信号スペクトルフィルタリングが存在する状況でも動作可能であるべきである。例えば、再構成可能光アド・ドロップマルチプレクサ(ROADM:reconfigurable optical add/drop multiplexer)を有するシステムの組み合わされた光帯域幅は、システムにおけるROADMの個数およびROADMの設定に応じて劇的に変化し得る。受信器設定は、伝送回線の状況(例えば、ノイズ、信号強度、光フィルタリング、その他)に応じて最適化される必要がある。この要件は、システムにおける伝送距離および光フィルタリングの量が動作中に劇的に変化し得る再構成可能なネットワークにおいて、より重要となる。
受信器を制御するための従来の手法は、前方訂正(FEC)チップからフィードバックを提供し、受信器パラメータを、FECチップにより提供された最少の可能なビットエラー率(BER)に設定することである。図2は、受信器の特性を調節するにあたりFECを用いるシステムの1例を示す。
FEC方式において、誤り訂正符号(ECC:error correcting code)等の冗長データが伝送回線上で伝送されてもよい。ECCは、あらかじめ定められ、受信器に配置された検出ユニットにあらかじめプログラムされてもよい。ECCは、信号のペイロードとともに受信器110において受信されてもよい。電源装置210が平衡検出器120に電力を供給し、平衡検出器120は光検出器132および134の出力を受け入れ、信号を解釈するために差動ユニット212においてこれらの出力を減算する。差動ユニットは、例えば、トランスインピーダンス増幅器(TIA:trans−impedance amplifier)であってもよい。したがって、検出器120は、アナログ電気信号を出力する差動検出器であってもよい。
その結果生成された復調信号は、FEC検出ユニット220および制御ユニット230により制御されるクロック・データ再生(CDR:clock and data recovery)ユニット240に提供される。制限増幅器がCDRの前に用いられる場合、増幅決定は増幅器によりなされるため、増幅器はCDR回路の1部分としてみなされる。
CDR回路は、受信するアナログ電気信号をデジタル電気信号に変換する。CDR回路は入力信号の電圧を測定し、ビット毎の決定を行う。すなわち、シンボル電圧が決定閾値(DT:decision threshold)電圧よりも高い(または等しい)場合は「1」として決定し、電圧がDT電圧よりも低い場合は「0」として決定する。決定位相(またはタイミング)は、電圧測定が行われるビット(シンボル)時間スロット内における位置である。
FEC検出ユニット220は、ECCを検出し、エラーの個数(BER)を計算し、CDRの設定を調節することによりBERを低下させることを制御ユニット230に対して命令する。
この技術は、効果的にBERを低下させるが、いくつかの欠点を有する。例えば、調節されるべきであるのは受信器の特性であるが、その一方で、ECCは送信器により生成され、ECCを解釈するための検出ユニットは、典型的には受信器の外部に配置される。最善の場合において、このことは、通信経路が検出ユニットと受信器の間に提供されることが必要であり、その結果、ECCを解釈することと、受信器特性に変化を加えることとの間の応答時間が増加することを意味する。最悪の場合において、送信器および検出ユニットはまったくFECを提供しないよう設定され、したがって、この情報は単に受信器に対して利用可能ではないこともあり得る。
たとえ係るFEC情報が受信器に対して利用可能であったとしても、FECエラー信号を用いることは、受信器設定を調節するための非効率的な方法となり得る。例えば、受信器の特性に対して変化が加えられ、BERの減少が観察される場合、特性に対する変化がBERを改善した(したがって維持されるべきである)可能性がある。一方、受信器ではなく、伝送回線における状況が、BERを変化させた可能性もある。したがって、受信器設定に対する変化がBERに影響を与えなかった可能性もあり、または信号品質を実際に劣化させた可能性もある。加えて、BERがゼロに近づくにつれて、受信器設定に対するわずかな変化が、BERに対する不釣り合いに大きい効果を有する場合もあり、または観察可能な効果をまったく有さない場合もある。この場合、受信器設定を調整するためにFECを用いることは困難であるかまたは不可能である。
したがって、FECへの依存は光受信器の非効果的および望ましくない特性であり得る。
本発明は、信号を伝送する通信リンク上の光フィルタリングの量に基づいて、光受信器の特性に対する値を判定する。本発明者らは、驚くべきことに、受信器に対する最適設定が伝送回線における光フィルタリングの量に大いに依存し、伝送回線における光フィルタリングの量が受信器において利用可能なデータに基づいて推定され得ることを予期せず見出した。
例えば、受信器の特性に対する値は、検出器の建設的ポートの平均光電流と相殺的ポートの平均光電流との比等の、受信器に関連付けられた検出器の特性を観測することにより、判定され得る。観測された受信器の特性は、ルックアップテーブルにおいて受信器の特性に対する所定値に割り当てられ、このルックアップテーブルは、受信器の動作中、照会されてもよい。所定値に基づいて受信器の設定を調節することにより、受信器の設定は、受信器の性能を改善するために、調節され得る。
本発明の代表的な実施形態によれば、DPSK光信号を復調するための受信器が提供される。この受信器は、DPSK光信号を受信するために接続された光干渉計を備え、DPSK光信号とそれ自体とを干渉させ得る。光干渉計は、第1信号を出力するための建設的出力ポートと第2信号を出力するための相殺的出力ポートとを備えてもよい。例えば、光干渉計は差動干渉計(DI)またはマッハツェンダー干渉計(MZI)であってもよい。
光干渉計は、第1信号と第2信号との間の差異に応答してアナログ電気信号を提供するための差動検出器に接続されてもよい。差動検出器は、第1信号を受信し第1光電流を生成するために干渉計の建設的ポートに接続された第1光検出器と、第2信号を受信し第2光電流を生成するために干渉計の相殺的ポートに接続された第2光検出器とを備えてもよい。
受信器には、差動検出器により提供された電気信号をデジタル電気出力信号に変換するためにクロック・データ再生(CDR:clock and data recovery)モジュールがさらに提供されてもよい。CDRは、受信器により受信されたデータストリームにおいてシンボルが符号化されているかどうかを判定するために、決定閾値(DT)および決定位相等の1つまたは複数の特性に関連付けられてもよい。
受信器は、第1光電流と第2光電流との比を計算するための受信器光強度計算モジュールと、電子装置可読記憶媒体内に記憶されたルックアップテーブルと、をさらに備えてもよい。ルックアップテーブルは、第1信号と第2信号との比を受信器の特性に対する所定値に関係付ける較正データを記憶してもよい。受信器特性調節モジュールは、ルックアップテーブルに記憶された所定値に基づいて受信器の特性を調節してもよい。受信器の特性は、例えば、CDRのDT、CDRの決定位相、受信器の電気的帯域幅、および干渉計の自由スペクトル領域(FSR)を含んでもよい。
本発明のいくつかの実施形態において、光受信器の特性を調節するための方法が提供される。この方法は、受信器において受信された光信号に印加された光フィルタリングの量を判定することを含み得る。なお、この光フィルタリングの量は、光信号の伝送中における光帯域幅の狭化または拡張を表現する。光信号は光リンクから受信されてもよく、光フィルタリングは、リンク上に存在する1つまたは複数の光フィルタまたはマルチプレクサにより印加されてもよい。光信号は変調光信号であり、以下のフォーマットすなわちmPSK、DPSK、DmPSK、PDPS、PDmPSK、mQAM、およびODBのうちの1つにしたがって変調されてもよい。
光信号に印加された光フィルタリングの量を判定することは、受信器に関連付けられた検出器の特性を判定することを含んでもよい。例えば、特性は、検出器の建設的ポートの平均光電流、検出器の相殺的ポートの平均光電流、検出器の建設的ポートの平均光電流および相殺的ポートの平均光電流の合計、および検出器の建設的ポートの平均光電流と相殺的ポートの平均光電流との比、のうちの1つであってもよい。光フィルタリングの量は、検出器の判定された特性に基づいて選択されてもよい。
この方法は、判定された光フィルタリングの量に基づいて受信器の特性に対する値を判定することをさらに含んでもよい。特性の判定値に基づいて、受信器が設定されてもよい。本発明の他の実施形態において、光リンクにおける光フィルタリングの量は、受信器を設定する以外の用途のために推定されてもよい。
他の実施形態において、光受信器の特性を較正するための方法が提供される。受信器を較正することは、受信器において受信された光信号に印加された光フィルタリングの量を判定することと、測定された光フィルタリングの量に基づいて受信器の特性に対する値を判定することと、判定値を、受信器に関連付けられた非一時的電子装置可読媒体に記憶することと、を含んでもよい。
特性の値は、例えば、光信号に関連付けられた符号誤り率(BER)を最小化することにより、判定されてもよい。他の実施形態において、その値は、受信器に関連付けられた検出器の特性を観測することにより判定されてもよい。その特性は、例えば、検出器の建設的ポートの平均光電流、検出器の相殺的ポートの平均光電流、検出器の建設的ポートの平均光電流および相殺的ポートの平均光電流の合計、または検出器の建設的ポートの平均光電流と相殺的ポートの平均光電流との比を表現し得る。観測された特性は、最大化されるかまたは最小化されてもよい。
本明細書に説明する技術を用いることにより、光ネットワークにおける光フィルタリングの量は受信器において推定され、様々な目的のために用いられ得る。例えば、光フィルタリングの推定量を用いることにより、FECに依存せずに、改善された性能のために受信器を設定することが可能となる。
以下の図面において、同一の参照番号は図面全体を通じて同一の構成要素を参照するために用いられる。
従来の光ネットワーク100の概略ブロック図である。 図1Aに示す光ネットワーク100の受信器110の1部分の概略ブロック図である。 図1Aの干渉計116および光検出器118の1部分を示す図である。 干渉計116のさらなる態様を示す図である。 受信器パラメータを調節するために前方誤り訂正(FEC)を用いるシステムを示すブロック図である。 本発明の教示にしたがって受信器の好適な設定が光伝送回線における光フィルタリングの量により影響されることを確立する実験の設定を示すブロック図である。 図3に示す装置を用いて実行された実験に基づいて、最適な決定閾値と、50GHzの自由スペクトル領域を有する干渉計に対する光信号対雑音比と、を示すグラフである。 図3に示す装置を用いて実行された実験に基づいて、最適な決定閾値と、66GHzの自由スペクトル領域を有する干渉計に対する光信号対雑音比と、を示すグラフである。 50GHzの自由スペクトル領域を有する干渉計の出力に対する伝送係数を示すグラフである。 66GHzの自由スペクトル領域を有する干渉計の出力に対する伝送係数を示すグラフである。 干渉計の建設的ポートに対するダイオード光電流と相殺的ポートに対するダイオード光電流との比と、伝送回線の帯域幅とを示すグラフである。 光受信器を較正するための代表的技術を示すフローチャートである。 光受信器を設定するための代表的技術を示すフローチャートである。 ネットワークにおける光フィルタリングの量を判定し、光フィルタリングの判定量に基づいて適切な受信器設定を選択するための代表的技術を示すフローチャートである。 光ネットワークにおける光フィルタリングの計算量に応答して受信器設定を調節するために制御ループを用いる受信器を示すブロック図である。 光信号帯域幅を推定するための装置を示すブロック図である。 最適な調整からの干渉計位相の逸脱の関数として干渉計位相のフォトダイオード電流の依存性を示すグラフである。
光通信ネットワークは、光信号を復調し復調された光信号を電気信号に変換するにあたり、光受信器に依存する。光受信器は、受信信号の品質を改善するために、光信号の伝送中に変更可能である1つまたは複数の特性に関連付けられてもよい。最適な性能(すなわち最少のBER)を達成するために、受信器データ回復のパラメータ(例えば、DT電圧および決定位相/タイミング)が適切に設定されるべきである。伝送回線状態に応じて最適化されてもよい他の重要な受信器パラメータは、受信器の電気的帯域幅(BW)である。
本発明は、光通信ネットワークにおける光フィルタリングの量を(したがって光信号の光帯域幅も)推定する。光フィルタリングの量は、例えば、光信号の伝送中における1つまたは複数の光フィルタおよび/またはマルチプレクサによる光帯域幅の狭化または拡大を表現し得る。伝送回線も、光フィルタを回線に対して追加または除去することにより、または送信器から受信器まで異なる伝送経路を用いることにより、変化し得る。光フィルタリングの推定量に基づいて、受信器の動作特性に対する値が判定され得る。例えば、受信器の特性に対する値は、検出器の建設的ポートの平均光電流と相殺的ポートの平均光電流との比等の、受信器に関連付けられた検出器の特性を観測することにより判定され得る。受信器の観測特性は、ルックアップテーブルにおいて受信器の特性に対する所定値に割り当てられ、このルックアップテーブルは、受信器の動作中、照会されてもよい。
図3は、受信器の好適な設定が光伝送回線における光フィルタリングの量により影響されることを確立する実験設定を示すブロック図である。図3に示すように、43GbpsのDPS送信器102からの信号は、DPSK受信器により受信される前に、光フィルタ108およびノイズ負荷システム310を通過する。実験において縦続接続された光フィルタ108の個数を変えることにより、組み合わされた効果的な光伝送の帯域幅を変えることができる。
受信器は、DLI116から構成される。なお、CDR回路360を通してBERカウンタ370に接続された平衡受信器120がDLI116に後続する。コントローラ350がCDR360の設定を制御する。
平衡受信器120のフォトダイオード132および134における平均光電流が、第1測定装置330および第2測定装置340を用いて測定される。なお、第1測定装置330は電源装置320およびフォトダイオード132に接続され、第2測定装置340は電源装置320およびフォトダイオード134に接続される。
伝送回線における異なる量の光フィルタリングおよびOSNRを用いて、CDR回路設定(決定閾値DT、位相、受信器電気的BW、その他)は、BERを最小化することによりコントローラ350を通して最適化される。実験結果は図4A〜図4Bに示される。
図4Aにおけるグラフ400は、図3に示す装置を用いて実行された実験の結果を示す。グラフ400は、DLI116が様々な量の光フィルタリングに対して50GHzの自由スペクトル領域(FSR)402を用いるシステムを用いて実行された実験の結果を示す。図4Bにおけるグラフ430は、様々な量の光フィルタリンクに対して66GHzのFSR432を有するDLI116に対して図3に示す装置を用いて実行された実験の結果を示す。
グラフ400および430のX軸410はシステムに対する光信号対雑音比(OSNR)を示し、一方、Y軸420は記載された6つの組み合わせの変数のそれぞれに対する最適決定閾値(DT)値を示す。これらの組み合わせは、図3に示すシステムが非ゼロ復帰(NRZ)DPSKまたはゼロ復帰(RZ)DPSKを用いたかどうかを変化させることおよびシステムの光帯域幅を30GHz、35GHz、ならびに65GHzの間で変化させることにより定めている。
最適DT電圧および位相は、受信器における信号アイダイアグラムの「アイ開口率」の中心に概ね対応する。アイダイアグラムの測定された形状は、伝送回線における光フィルタリングおよび受信器DLIのFSRに依存する。その結果、最適受信器設定も変化する。
図4Aと図4Bとを比較することから得られる重要な所見は、特定の変調フォーマットおよび特定の受信器DLIのFSRに対して、最適CDR設定が、伝送回線における光フィルタリングの量に強く依存するという点である。同時に、光信号対雑音比(OSNR)に対する依存は弱い。したがって、受信器を最適化し、異なる光フィルタリング条件に対して受信器を較正する(すなわち、光フィルタリングにしたがって最適CDR設定を測定および記憶する)にあたってFEC統計を用いることを回避することが可能である。受信器の動作中、光フィルタリンクの量が既知である場合、最適CDRパラメータは、FEC統計を用いることなく設定することができる。
一方、実際のシステムにおいては、受信器は伝送回線において異なる量の信号スペクトルフィルタリングが存在する状況でも動作可能であるべきである。例えば、再構成可能光アド・ドロップマルチプレクサ(ROADM:reconfigurable optical add/drop multiplexer)を有するシステムの組み合わされた光帯域幅は、システムにおけるROADMの個数およびROADMの設定に応じて劇的に変化し得る。したがって受信器はリンクにおける光フィルタリングを「測定」することが可能であるべきである。係る受信器測定について図5A〜図6を参照して以下で説明する。
図5Aおよび図5Bは、それぞれ、DLI116の2つの出力117および118の正弦波伝送曲線を示すグラフ500および530である。グラフ500は50GHzのDLIのFSR502に対する伝送を示し、一方、グラフ530は66.7GHzのDLIのFSR532に対する伝送を示す。グラフ500および530は、X軸510上の伝送信号の波長と、Y軸520上の伝送信号のスペクトル係数および伝送係数とを比較する。
DLI116の2つの出力117および118は、FSRの1/2だけ互いに対して偏移された正弦波伝送(正弦波の周期がDLIのFSRと等しい)を有する2つの光フィルタの出力とみなすことができる。正弦波の位置は調整することができる。最適DLI調整を用いると、DLI建設的ポートの伝送ピークのうちの1つは受信信号スペクトルの中心と一致し、DLI相殺的ポートの伝送最小値のうちの1つは受信信号スペクトルの中心と一致する。結果として、建設的ポートは概して信号スペクトルの中心部分を伝送し、一方、相殺的ポートは概して信号スペクトルの末端部分を伝送する。より狭いスペクトルに対して、スペクトルからのより小さい寄与がスペクトルの末尾部分に存在する。したがって、DLIの建設的ポートおよび相殺的ポートにおける相対的光強度は、信号スペクトル幅と、したがって(送信器におけるスペクトル帯域幅が既知であるため)、伝送回線におけるスペクトルフィルタリングの量と、を示す。
係る相対的光強度が図6のグラフ600に示される。平衡受信器120の2つのフォトダイオード132および134により生成された平均光電流620(それぞれIpdcおよびIpdd)はDIの建設的ポートおよび相殺的ポートにおける光強度に比例し、したがって、建設的ポートにおける光電流と相殺的ポートにおける光電流との比(Ipdc/Ipdd)は伝送回線における光フィルタリング610の良好な測定値となる。図6は、DLIのFSR=50GHz(640)およびDLIのFSR=66.7GHz(630)の場合における、光フィルタリングに対する比Ipdc/Ipddの依存性を示す。
平衡受信器の2つのフォトダイオードの平均電流を測定することにより、回線における光フィルタリングは(DLIのFSRおよび信号の変調フォーマットが既知であると仮定すると)容易に計算される。システムにおけるノイズが光フィルタリングの推定の正確度に与える影響はごくわずかであることに注意すべきである。また、電流の和Ipdc+Ipddは、受信器110における入力光信号の合計に対応する。
これらの結果は、ネットワークにおける光フィルタリングの推定量に基づいて受信器を較正および設定するための方法に対する基礎を提供する。例えば、図7Aは光受信器を較正するための代表的技術を示すフローチャートである。
ステップ710において、ネットワークにおける光フィルタリングの量が推定または判定される。光受信器は典型的に工場においてまたは研究所等の状況において較正されるため、光受信器は、受信器が既知量の光フィルタリングを有するネットワークを用いてテストされることができる設備で用いられてもよい。したがって、光フィルタリングの量は、ネットワークにおける特定の個数または種類の光フィルタに直接的に基づいて、測定または判定されることができる。
ステップ720において、受信器の特性に対する最適なまたは所望の値が判定されてもよい。例えば、特性の最適なまたは所望の値は、FECを用いて受信器のBERを監視し、特性を調節して許容可能な閾値より小さくなるようBERを最小化またはBERを低下させることにより、判定されてもよい。
代替的に、最適なまたは所望の値は、シミュレーションを用いてまたは以前に収集したデータから判定されてもよい。受信器が可変光信号入力強度で動作する場合、最適設定は、異なる入力光信号強度値に対しても較正されてよい。
ステップ720において判定され得る受信器の代表的な特性は、CDRの決定閾値(DT)、CDRの決定位相、受信器の電気的帯域幅、制限トランスインピーダンス増幅器(TIA)の設定(制限TIAが用いられる場合)、DLIのFSR(FSRが変更可能である場合)、2つのDLIポート間の損失不均衡、その他を含むが、これらに限定されない。
適切なBERが達成されると、BERに対応する値がデータベース、ルックアップテーブル、または他の形態の永続的記憶装置に記憶されてもよい。データベースまたはルックアップテーブルは、受信器にプログラムされるか、または動作中別様に受信器に利用可能とされてもよい。データベースまたはルックアップテーブルは、図7Bに関して以下で説明するように、受信器の動作中、照会されてもよい。
図7Bは、FECに依存せず動作中に光受信器を設定するための代表的技術を示すフローチャートである。ステップ740において、ネットワークにおける光フィルタリングの量が推定または判定されてもよい。光フィルタリングの量は、例えば、図7Cに示す等の方法を用いて推定されてもよい。
ステップ750において、受信器の特性に対する値が判定されてもよい。例えば、受信器は、光フィルタリングの判定量をインデックスキーとして用いて、ルックアップテーブルまたはデータベースを照会してもよい。特性に対する値は、ルックアップテーブルにおいてインデックスキーと関連付けられてもよい。受信器は特性に対する値を取得し、ステップ760において、その特性に対する値を適用することにより、受信器を設定してもよい。有利なことに、係る制御はパラメータのディザリングを必要としない。
図7Cは、ネットワークにおける光フィルタリングの量を判定し、光フィルタリングの判定量に基づいて適切な受信器設定を選択するための代表的技術を示すフローチャートである。
ステップ770において、干渉計116の建設的ポートにおけるフォトダイオード132の光電流(Ipdc)が測定されてもよい。フォトダイオード132の光電流の平均値も利用されてよい。同様に、ステップ772において、干渉計116の相殺的ポートにおけるフォトダイオード134の光電流(Ipdd)が測定されてもよい。フォトダイオード134の光電流の平均値も利用されてよい。
ステップ774において、光電流の比(Ipdc/Ipdd)が計算されてもよい。ステップ776において、光電流の比が、受信器特性の適切な値を求めるためにルックアップテーブルを照会するためのキーとして利用されてもよい。
図8に示すように、ステップ770〜774が受信器光強度計算モジュール852、光フィルタリング推定モジュール854、および/または受信器特性調節モジュール856により実行されてもよい。係るモジュールは、ハードウェア装置、ソフトウェアモジュール、もしくは制御論理として別個に実装されてもよく、またはコントローラ350として一体化されてもよい。
光ネットワークにおける光フィルタリングの量を推定し、受信器の所望の設定を判定するための命令は、1つまたは複数の電子装置可読命令を保持する非一時的電子装置可読記憶媒体上に符号化されてもよい。例えば、非一時的電子装置可読記憶媒体は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、コンピュータハードドライブ、CD、DVD、もしくはコンピュータディスク、または他の好適な種類の電子装置可読記憶媒体を含み得る。これらの命令はハードウェアまたはソフトウェアにおいて用いられる制御論理として具体化されてもよい。
上述の方法は、ネットワークにおける光フィルタリングの量に基づいて受信器の特性を調節するための装置において用いてもよい。たとえば、図8は光ネットワークにおける光フィルタリングの計算量に応答して受信器設定を調節するために制御ループを用いる受信器を示すブロック図である。
図8において、コントローラ350は第1測定装置330および第2測定装置340から入力信号を受信し、フォトダイオードの光電流間の比を計算する。その比に基づいて、受信器の特性に対する好適な値が選択されてもよい。
コントローラ350には、特性に対する値を受信器に適用するために、2つの出力経路810および820がさらに提供される。第1出力経路810はコントローラ350をCDR360に接続する。したがって、CDRのDT等のCDR360の設定は出力経路810を通して調節され得る。第2出力経路820はコントローラ350を干渉計116に接続する。したがって、干渉計116ポートおよび/または干渉計の自由スペクトル領域(FSR)の間の損失不均衡等の干渉計の設定が調節または選択され得る。さらなる出力経路が、コントローラと、トランスインピーダンス増幅器(TIA)、平衡検出器120、その他等の他の受信器構成品との間において、他の受信器構成品の特性を変えるために提供されてもよい。
上述のように、ネットワークにおける光フィルタリングの量を受信器の1部分として推定し、それにより受信器の特性を変え、その結果、受信器に関連付けられたBERが低下されてもよい。一方、ネットワークにおける光フィルタリングの量は他の状況でも有用となり得る。本発明の代表的な実施形態は、例えば図9に示す、光信号帯域幅を推定するための装置をさらに提供する。
光信号910の帯域幅を測定するために、光信号910は2つの経路に分割してもよい。次いで2つの経路のそれぞれにおける信号は、対応する光フィルタ920および930を通して伝送してもよい。
これらの分岐における2つのフィルタ920および930の伝送帯域は、互いに対して偏移される。例えば、DLI干渉計116は、信号スプリッタおよび2つの光フィルタ920ならびに930としてみなすことができる。この場合、それぞれのフィルタ920および930の伝送は周期がDLIのFSRである正弦波伝送関数を有し、これら2つのフィルタの伝送帯域は互いに対してDLIのFSRの1/2だけ偏移される。
次いで、これら2つのフィルタの出力922および932における光信号の光強度を比較することにより、入力光信号の光帯域幅は以前に確立された較正値に基づいて光信号帯域幅推定ユニット940により推定される。較正はこれら2つのフィルタの実際の伝送関数に依存する。低速フォトダイオードが強度測定に用いられることが可能である点を注意すべきである。
係る簡単な光測定技術が様々な用途に(例えば、DPSK受信器においてのみではなく、他の変調フォーマット受信器においても)用いることが可能である。フォトダイオードの応答性の差異および建設的ポートおよび相殺的ポートにおける損失(意図的なもの、または非意図的なもの)の差異が較正において考慮すべきである点に注意すべきである。
本発明の他の態様は、DLI位相(干渉計の2つの分岐間の相対的位相)の制御である。したがって、図10は、最適な調整からの干渉計位相1010の逸脱の関数としてフォトダイオード電流の比1020の依存性(Ipdc/Ipdd1030、Ipdc1034、およびIpdd1032と、干渉計の位相偏位との関係)を示すグラフ1000である。図10において、IpdcおよびIpddは和Ipdc+Ipddについて正規化される。
図10において、最適調整が、0±2π×kに、またはπ×(2k+l)(式中、k=0,±1...)に対応する点に注意すべきである。0±2π×kの場合に対して、データは、DLIの建設的ポートが相殺的となり相殺的ポートが建設的ポートとなるよう反転される。
図10は、示されたパラメータ(Ipdc/Ipdd、Ipdc、またはIpdd)のいずれもが、DLI調整を最適値に制御または設定するためのフィードバック信号として用いることが可能であることを示す。DLIは、これらのパラメータ(またはこれらのパラメータのうちの1つ)が最大値または最小値となる位置に調整されてもよい。例えば、DLI位相バイアスを0に調整するために、比は最小化してもよい。DLI位相バイアスをπに調整するために、比は最大化してもよい。DLI位相バイアスを任意の他の値に調整するために、要求されたバイアス値を所定の比に対応させるルックアップテーブルを用いてもよい。ルックアップテーブルにおける値は、受信器の較正中に確立されてもよい。
要約すると、本明細書で説明したFECに依存しない自己適応型受信器の概念を適用することにより、広い範囲の光フィルタリングにわたってDPSK受信器(部分的DPSKおよび他方の両方)の性能を顕著に改善することが可能であることを示してきた。同じ概念が、直接検出方式およびコヒーレント検出方式を有する、およびNRZならびにRZの場合に対するmPSK受信器およびmQAM受信器に適用可能である。同じ概念が、光デュオバイナリフォーマットのODB(位相整形2値伝送PSBTとも知られる)および他の直接検出フォーマット(RZおよびNRZ両方のオンオフ変調)にも適用可能である。
FECは、本明細書で説明した技術を用いると、受信器を設定するにあたって必要ではないが、FECは、もし利用可能であるならば、光フィルタリングの量の推定と組み合わせて利用してもよい。例えば、ネットワークにおける光フィルタリングの量の推定が受信器設定の初期推定を生成するために利用され次いでFECを用いることによりその結果が微調整され得る、複合的手法が用いてもよい。係る技術を用いることにより、受信器設定は、受信器が許容可能な形で稼働するよう、迅速に収束し、次いで、受信器がその性能を改善することができるよう、微調整することが可能となる。他の例において、装置設定を微調整するために、BERが比較的高い値のときはFECが用いられ、BERがゼロに接近し始めたときは光フィルタリングの推定量が用いられてもよい。
さらに、本発明は利用可能な位相偏移の個数に依存する変調フォーマットに関して説明してきたが、配置点の個数を増加するための他の方法は偏光を用いることである。偏光とは波動の振動の方向を指す。偏光をそれ自体のみ、またはDQPSK等の他の変調フォーマットを用いることと組み合わせることによって変更することにより、より多くのデータを1つのシンボルへと符号化することが可能である。例えば、位相における偏移を用いると2ビットが符号化され得、一方、偏光における偏移を用いるとさらに2ビットが符号化され得る。したがって、位相偏移および偏光偏移の組み合わせは4ビットのデータを符号化し得る。本発明は、配置点の個数が、変調フォーマット、偏光、またはその両方により決定される場合においても、等しく適用可能である。
以上の説明は、本発明の様々な実施形態の例示および説明を提供し得るものであるが、網羅的であること、および本発明を開示された正確な形態に限定することを意図するものではない。様々な修正例および変化例が以上の教示に照らして可能であり、本発明の実施から得られ得る。例えば、一連の動作が以上で説明されたが、動作の順番は、本発明の原理と一致する他の実装において変更可能である。さらに、非依存的な動作が並行して実行されてもよい。さらに、P−DQPSKを特に強調して説明がなされてきたが、他の変調フォーマットも利用可能である。
加えて、本発明の原則と一致する1つまたは複数の実装が、図面に示された以外のおよび本明細書に説明された以外の1つまたは複数の装置および/または構成を用いて、本発明の精神から逸脱することなく実施され得る。1つまたは複数の装置および/または構成品を、特定の使用および/または用途に応じて、図面に示した実装に追加することおよび/または係る実装から除去することが可能である。また、1つまたは複数の開示された実施形態は、特定の組み合わせのハードウェアに限定されない。
さらに、本発明の特定の部分は1つまたは複数の機能を実行し得るロジックとして実装されてもよい。このロジックは、ハードワイヤードロジック、特定用途集積回路、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ、マイクロプロセッサ、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ等の、ハードウェアを含み得る。
本発明の説明において用いられた要素、動作、または命令のいずれもが、明確に記述なき限り、本発明に対して不可欠または本質的であると解釈してはならない。さらに本明細書で用いる「〜に基づいて」という文言は、別段の明示的な記述なき限り、「少なくとも部分的に〜に基づいて」を意味することを意図する。
本発明の範囲は請求項およびその等価物により定められる。
113 ソースビーム
116 干渉計
117 第1光入力
118 第2光入力
120 検出器
124 電気出力信号
132 第1検出器
134 第2検出器
320 電源装置
330 第1測定装置
340 第2測定装置
350 コントローラ
360 CDR
810 第1出力経路
820 第2出力経路

Claims (33)

  1. DPSK光信号を復調するための受信器であって、
    前記DPSK光信号を受信し、前記DPSK光信号とそれ自体とを干渉させるよう構成された光干渉計であって、
    第1信号を出力するための建設的出力ポートと、
    第2信号を出力するための相殺的出力ポートと
    を備える光干渉計と、
    前記第1信号と前記第2信号との差異に応答してアナログ電気信号を生成するための差動検出器であって、
    前記第1信号を受信し第1光電流を生成するために前記干渉計の前記建設的ポートに接続された第1光検出器と、
    前記第2信号を受信し第2光電流を生成するために前記干渉計の前記相殺的ポートに接続された第2光検出器と
    を備える差動検出器と、
    前記差動検出器により生成された前記アナログ電気信号をデジタル電気出力信号に変換するためのクロック・データ再生(CDR)モジュールと、
    前記第1光電流と前記第2光電流との比を判定し前記受信器の特性に関連付けられ且つ前記比に関連する所定値に基づいて前記特性を調節するためのコントローラと、
    を備える受信器。
  2. 前記コントローラは前記比を判定するための受信器光強度判定モジュールを備える、請求項1に記載の受信器。
  3. 前記コントローラは、前記比および前記所定値を記憶するための、電子装置可読記憶媒体に記憶されたルックアップテーブルを備える、請求項1に記載の受信器。
  4. 前記コントローラは、前記ルックアップテーブルに記憶された前記所定値に基づいて前記受信器の前記特性を調節するための受信器特性調節モジュールを備える、請求項3に記載の受信器。
  5. 前記受信器の前記特性は、前記CDRの決定閾値(DT)、前記CDRの決定位相、前記受信器の電気的帯域幅、および前記光干渉計の自由スペクトル領域(FSR)のうちの1つである、請求項1に記載の受信器。
  6. 光受信器の構成品を、前記光受信器の特性に基づいて設定するための方法であって、
    前記光受信器において受信された光信号に印加された光フィルタリングの量であって、前記光信号の伝送中の光帯域幅の変化を表現する量を判定することと、
    前記光フィルタリングの判定量に基づいて前記光受信器の前記特性に対する値を判定することと、
    前記特性の前記判定値に基づいて前記光受信器の構成品を設定することと、
    を含む方法。
  7. 前記光受信器の前記特性は、前記受信器に関連付けられたクロック・データ再生(CDR)モジュールの決定閾値(DT)、前記CDRの決定位相、前記光受信器の電気的帯域幅、および光干渉計の自由スペクトル領域(FSR)のうちの1つまたはこれらの組み合わせである、請求項6に記載の方法。
  8. 前記光信号は光リンクから受信され、前記光フィルタリングは前記光リンク上に存在する1つまたは複数の光フィルタまたはマルチプレクサにより印加される、請求項6に記載の方法。
  9. 前記光信号に印加された前記光フィルタリングの量を判定することは、
    前記光受信器に関連付けられた検出器の特性を判定することと、
    前記検出器の前記特性に基づいて前記光フィルタリングの量を判定することと、
    を含む請求項6に記載の方法。
  10. 前記検出器の前記特性は、前記検出器の建設的ポートの平均光電流、前記検出器の相殺的ポートの平均光電流、前記検出器の前記建設的ポートの前記平均光電流および前記相殺的ポートの前記平均光電流の合計、または前記検出器の前記建設的ポートの前記平均光電流と前記相殺的ポートの前記平均光電流との比である、請求項9に記載の方法。
  11. 前記光信号は変調光信号であり、以下のフォーマットすなわちm個配置点位相偏移変調(mPSK)、差動位相偏移変調(DPSK)、差動m個配置点位相偏移変調(DmPSK)、部分差動位相偏移変調(PDPSK)、部分差動m個配置点位相偏位変調(PDmPSK)、m個配置点直交振幅変調(mQAM)、光デュアルバイナリ(ODB)、ゼロ復帰オンオフ変調(RZ OOK)、および非ゼロ復帰オンオフ変調(NRZ OOK)のうちの1つにより変調される、請求項6に記載の方法。
  12. 前記光フィルタリングの量を判定することは、前記光フィルタリングの量を前記値に関係付けるルックアップテーブルを照会することを含む、請求項6に記載の方法。
  13. 前記構成品は干渉計である、請求項6に記載の方法。
  14. 前記構成品はCDRである、請求項6に記載の方法。
  15. 光リンクにおいて存在する光フィルタリングの量を推定するための光フィルタリング推定装置であって、
    DPSK光信号を受信し前記DPSK光信号とそれ自体とを干渉させるために接続された光干渉計であって、
    第1信号を出力するための建設的出力ポートと、
    第2信号を出力するための相殺的出力ポートと
    を備える光干渉計と、
    前記光干渉計に接続された差動検出器であって、
    前記第1信号を受信し第1光電流を生成するために前記光干渉計の前記建設的ポートに接続された第1光検出器と、
    前記第2信号を受信し第2光電流を生成するために前記光干渉計の前記相殺的ポートに接続された第2光検出器と
    を備える差動検出器と、
    前記差動検出器の少なくとも1つの特性に基づいて受信器光強度値を判定するための受信器光強度判定モジュールと、
    判定された前記受信器光強度値に基づいて前記光リンクにおいて存在する前記光フィルタリングの量を推定するための光フィルタリング推定モジュールと、
    を備える光フィルタリング推定装置。
  16. 前記差動検出器の前記特性は、前記差動検出器の前記建設的ポートの平均光電流、前記差動検出器の前記相殺的ポートの平均光電流、前記光検出器の前記建設的ポートの前記平均光電流と前記相殺的ポートの前記平均光電流との合計、または前記差動検出器の前記建設的ポートの前記平均光電流と前記相殺的ポートの前記平均光電流との比である、請求項15に記載の光フィルタリング推定装置。
  17. 前記光干渉計は遅延線干渉計(DLI)またはマッハツェンダー干渉計(MZI)である、請求項15に記載の光フィルタリング推定装置。
  18. 前記差動検出器により生成されたアナログ電気信号をデジタル電気出力信号に変換するためのクロック・データ再生(CDR)モジュールをさらに備える、請求項15に記載の光フィルタリング推定装置。
  19. ルックアップテーブルを記憶する非一時的電子装置可読記憶媒体をさらに備え、前記ルックアップテーブルは、前記第1信号と前記第2信号との比を前記光フィルタリング推定装置の前記特性に対する所定値に関係付けるデータを記憶する、請求項18に記載の光フィルタリング推定装置。
  20. 前記ルックアップテーブルに記憶された前記所定値に基づいて前記光フィルタリング推定装置の特性を調節するための受信器特性調節モジュールをさらに備える、請求項19に記載の装置。
  21. 前記特性は、受信器に関連付けられたクロック・データ再生(CDR)モジュールの決定閾値(DT)、前記CDRの決定位相、前記受信器の電気的帯域幅、および前記光干渉計の自由スペクトル領域(FSR)のうちの1つである、請求項20に記載の装置。
  22. 光リンクにおいて存在する光フィルタリングの量を判定するための方法であって、
    建設的出力ポートからの第1信号および相殺的出力ポートからの第2信号を、光干渉計から出力することと、
    前記建設的出力ポートに接続された第1検出器において、前記第1信号を受信し、第1応答を生成することと、
    前記相殺的出力ポートに接続された第2検出器において、前記第2信号を受信し、第2応答を生成することと、
    前記第1応答を前記第2応答に関係付ける比を判定することと、
    判定された前記比に基づいて前記光リンクにおける前記光フィルタリングの量を推定することと、
    を含む方法。
  23. 光信号の伝送中における伝送媒体の光帯域幅の量に基づいて光受信器の特性の値を決定する方法であって、
    前記光受信器において受信された前記光信号に印加される光フィルタリングの量であって、前記光信号の前記伝送中における前記光帯域幅の変化を表現する量を決定することと、
    測定された前記光フィルタリングの量に基づいて前記光受信器の前記特性の値を決定することと、
    前記決定値を、前記光受信器に関連付けられた非一時的電子装置可読媒体に記憶することと、
    を含む方法。
  24. 前記決定値は、前記光信号に関連付けられた符号誤り率(BER)を最小化することにより決定される、請求項23に記載の方法。
  25. 前記特性の前記決定値は、
    前記光受信器に関連付けられた検出器の特性であって、前記検出器の建設的ポートの平均光電流、前記検出器の相殺的ポートの平均光電流、前記検出器の前記建設的ポートの前記平均光電流と前記相殺的ポートの前記平均光電流との合計、前記検出器の前記建設的ポートの前記平均光電流と前記相殺的ポートの前記平均光電流との比、のうちの少なくとも1つを表現する特性を観測することと、
    観測された前記特性を最大化または最小化することと、
    により判定される、請求項23に記載の方法。
  26. 前記光受信器の前記特性は、前記光受信器に関連付けられたクロック・データ再生(CDR)モジュールの決定閾値(DT)、前記CDRの決定位相、前記光受信器の電気的帯域幅、および光干渉計の自由スペクトル領域(FSR)のうちの1つである、請求項23に記載の方法。
  27. 前記光信号は光リンクから受信され、前記光フィルタリングは前記光リンク上に存在する1つまたは複数の光フィルタまたはマルチプレクサにより印加される、請求項23に記載の方法。
  28. 前記光信号は変調光信号であり、以下のフォーマットすなわちmPSK、DPSK、DmPSK、PDPSK、PDmPSK、mQAM、ODB、RZ OOK、およびNRZ OOKのうちの1つにしたがって変調される、請求項23に記載の方法。
  29. 光受信器における復調器を、要求された位相バイアスに調整するための方法であって、
    建設的出力ポートからの第1信号および相殺的出力ポートからの第2信号を、前記復調器から出力することと、
    前記建設的出力ポートに接続された第1検出器において、前記第1信号を受信し、第1応答を生成することと、
    前記相殺的出力ポートに接続された第2検出器において、前記第2信号を受信し、第2応答を生成することと、
    前記第1応答を前記第2応答に関係付ける比を判定することと、
    前記復調器の前記位相バイアスが要求された前記位相バイアスに近づくよう前記比に基づいて前記復調器を設定することと、
    を含む方法。
  30. 前記復調器は干渉計である、請求項29に記載の方法。
  31. 要求された前記位相バイアスは0であり、前記設定の調節は、前記比が最小値に近づくよう前記復調器の1つまたは複数の設定を変化させることを含む、請求項29に記載の方法。
  32. 前記要求された位相バイアスはπであり、前記設定の調節は、前記比が最大値に近づくよう前記復調器の1つまたは複数の設定を変化させることを含む、請求項29に記載の方法。
  33. 位相バイアスを所定の比に割り当てるルックアップテーブルをさらに備え、前記設定の調節は、判定された前記比が所定の比に近づくよう前記光受信器の1つまたは複数の設定を変化させることを含む、請求項29に記載の方法。
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