JP2014127894A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】信号のスルーレート調整を可能としつつ、スタンバイ時における消費電流を削減する。
【解決手段】入力信号に基づいて出力ノードを第1及び第2の電源ノードのいずれか一方に接続する論理ゲート回路220と、第1の電源ノードと第1の電源ラインとの間に並列接続されたトランジスタ223〜225とを備える。論理ゲート回路220は、出力ノードと第1の電源ノードとの間に接続され、制御電極に入力信号が供給されるトランジスタ222を含む。トランジスタ222のしきい値電圧は、トランジスタ223〜225のしきい値電圧よりも低い。本発明によれば、信号のスルーレート調整を可能としつつ、スタンバイ時における消費電流を削減することが可能となる。
【選択図】図5

Description

本発明は半導体装置に関し、特に、スルーレート調整機能を有する半導体装置に関する。
近年、DRAM(Dynamic Random Access Memory)に代表される半導体装置には高いデータ転送レートが求められている。高いデータ転送レートを実現するためには、出力データの波形の傾き、つまりスルーレートを設計値通りとする必要があるため、DRAMなどの半導体装置においてはスルーレート調整機能が備えられていることがある(特許文献1参照)。
他方、データ転送レートが高くなると、求められるスルーレートも大きくなる。スルーレートを大きくするためには、出力データに関連するトランジスタとしてしきい値電圧の低いトランジスタを用いればよいが、しきい値電圧の低いトランジスタはオフリーク電流が大きいため、消費電流が増大するという問題があった。
しきい値電圧の低いトランジスタを用いながらオフリーク電流を削減する方法として、いわゆるパワーゲーティング技術が知られている(特許文献2参照)。
特開2010−50856号公報 特開平6−334010号公報
しかしながら、パワーゲーティング技術はスタンバイ時における消費電流を削減するものであり、通常動作時における信号のスルーレートを調整することはできない。
本発明の第1の側面による半導体装置は、出力ノード、第1の電源ノード及び第2の電源ノードを有し、第1の入力信号に基づいて前記出力ノードを前記第1及び第2の電源ノードのいずれか一方に接続する第1の論理ゲート回路と、前記第1の電源ノードと第1の電源ラインとの間に並列接続された複数の第1のトランジスタと、前記複数の第1のトランジスタをそれぞれ独立に制御する制御回路と、を備え、前記第1の論理ゲート回路は、前記出力ノードと前記第1の電源ノードとの間に接続され、制御電極に前記第1の入力信号が供給される第2のトランジスタを含み、前記第2のトランジスタのしきい値電圧は、前記複数の第1のトランジスタのしきい値電圧よりも低いことを特徴とする。
本発明の第2の側面による半導体装置は、データ端子と、前記データ端子を第1の論理レベルに駆動する第1の出力ドライバと、前記第1の出力ドライバを活性状態に駆動する第1のトランジスタ及び前記出力ドライバを非活性化に駆動する第2のトランジスタを含む第1の論理ゲート回路と、前記第1のトランジスタに供給する動作電流量を制御する第3のトランジスタと、を備え、前記第1のトランジスタのしきい値電圧は、前記第3のトランジスタのしきい値電圧よりも低いことを特徴とする。
本発明によれば、信号のスルーレート調整を可能としつつ、スタンバイ時における消費電流を削減することが可能となる。
本発明の好ましい実施形態による半導体装置10の全体構成を示すブロック図である。 キャリブレーション回路40の回路図である。 入出力回路100の回路図である。 単位バッファ101の回路図である。 前段回路140の回路図である。 本発明者らが発明に至る過程で考えたプロトタイプによる前段回路140の回路図である。 スルーレート制御回路180の回路図である。 一般的な可変遅延回路の回路図である。 入力信号INと出力信号OUTA,OUTBの波形図である。 本発明の好ましい実施形態による可変遅延回路の回路図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい実施形態による半導体装置10の全体構成を示すブロック図である。
本実施形態による半導体装置10は単一の半導体チップに集積されたDRAMであり、外部基板2に実装されている。外部基板2は、メモリモジュール基板あるいはマザーボードであり、外部抵抗Reが設けられている。外部抵抗Reは、半導体装置10のキャリブレーション端子ZQに接続されており、そのインピーダンスはキャリブレーション回路40の基準インピーダンスとして用いられる。キャリブレーション回路40の詳細については後述する。本実施形態においては外部抵抗Reに接地電位VSSが供給されている。
図1に示すように、半導体装置10はメモリセルアレイ11を有している。メモリセルアレイ11は、複数のワード線WLと複数のビット線BLを備え、これらの交点にメモリセルMCが配置された構成を有している。ワード線WLの選択はロウデコーダ12によって行われ、ビット線BLの選択はカラムデコーダ13によって行われる。また、半導体装置10には、外部端子としてコマンドアドレス端子21、チップセレクト端子22、クロック端子23、データ端子24、電源端子25〜27及びキャリブレーション端子ZQが設けられている。
クロック端子23は、外部クロック信号CK,/CKが入力される端子である。本明細書において、信号名の先頭に「/」が付されている信号は、対応する信号の反転信号又はローアクティブな信号であることを意味する。したがって、外部クロック信号/CKは、外部クロック信号CKの反転信号である。外部クロック信号CK,/CKは、いずれもクロック入力回路36に供給される。クロック入力回路36に供給された外部クロック信号CK,/CKは、クロック発生回路37に供給される。クロック発生回路37は、外部クロック信号CK,/CKに基づいて内部クロック信号ICLKを生成する。内部クロック信号ICLKは、アドレスラッチ回路32、コマンドデコード回路34、キャリブレーション回路40及びラッチ回路15などの回路ブロックに供給され、これら回路ブロックの動作タイミングを規定する。
コマンドアドレス端子21には、コマンドアドレス信号CAが入力される。コマンドアドレス信号は、コマンド信号CMD及びアドレス信号ADDを構成する。チップセレクト端子22には、チップセレクト信号/CSが入力される。これらの信号はコマンドアドレス(CA)入力回路31に供給される。コマンドアドレス入力回路31に供給されたこれらの信号のうち、アドレス信号ADDはアドレスラッチ回路32に供給され、コマンド信号CMDは、コマンドデコード回路34に供給される。
アドレスラッチ回路32は、内部クロックICLKに同期してアドレス信号ADDをラッチする。ラッチされたアドレス信号ADDのうち、ロウアドレスはロウデコーダ12に供給され、カラムアドレスはカラムデコーダ13に供給される。また、モードレジスタセットにエントリしている場合には、アドレス信号ADDはモード設定信号としてモードレジスタ14に供給される。モードレジスタ14は、半導体装置10の動作モードを示すパラメータを設定される。図1には、モードレジスタが示す動作モードのパラメータのうち、インピーダンス選択信号SEL及びスルーレート選択信号SR1〜SR4については、後述する入出力回路100に供給される。インピーダンス選択信号SELは、入出力回路100に含まれる出力バッファ100aのインピーダンスを選択するための信号である。また、スルーレート選択信号SR1〜SR4は、出力バッファ100aによって出力されるリードデータDQのスルーレートを選択するための信号である。これら信号の機能については追って詳述する。
コマンドデコード回路34は、内部クロックICLKに同期して、コマンド信号CMDの保持、デコード及びカウントなどを行うことによって、各種内部コマンドを生成する。内部コマンドとしては、アクティブ信号IACT、カラム信号ICOL、モードレジスタセット信号MRS、キャリブレーション信号ZQCOM、オンダイターミネーション信号ODT、スタンバイ信号STBなどがある。
アクティブ信号IACTは、コマンド信号CMDがロウアクセス(アクティブコマンド)を示している場合に活性化される信号である。アクティブ信号IACTが活性化すると、アドレスラッチ回路32にラッチされたアドレス信号ADDがロウデコーダ12に供給される。これにより、当該アドレス信号ADDにより指定されるワード線WLが選択される。
カラム信号ICOLは、コマンド信号CMDがカラムアクセス(リードコマンド又はライトコマンド)を示している場合に活性化される信号である。内部カラム信号ICOLが活性化すると、アドレスラッチ回路32にラッチされたアドレス信号ADDがカラムデコーダ13に供給される。これにより、当該アドレス信号ADDにより指定されるビット線BLが選択される。
したがって、アクティブコマンド及びリードコマンドをこの順に入力するとともに、これらに同期してロウアドレス及びカラムアドレスを入力すれば、これらロウアドレス及びカラムアドレスによって指定されるメモリセルMCからリードデータが読み出される。リードデータDQは、ラッチ回路15及び入出力回路100を介して、データ端子24から外部に出力される。一方、アクティブコマンド及びライトコマンドをこの順に入力するとともに、これらに同期してロウアドレス及びカラムアドレスを入力し、その後、データ端子24にライトデータDQを入力すれば、ライトデータDQは入出力回路100及びラッチ回路15を介してメモリセルアレイ11に供給され、ロウアドレス及びカラムアドレスによって指定されるメモリセルMCに書き込まれる。ラッチ回路15及び入出力回路100の動作は、内部クロック信号ICLKに同期して行われる。
モードレジスタセット信号MRSは、コマンド信号CMDがモードレジスタセットコマンドを示している場合に活性化される信号である。モードレジスタセットコマンドを入力するとともに、これに同期してアドレス端子21からモード信号を入力すれば、モードレジスタ14の設定値を書き換えることができる。
キャリブレーション信号ZQCOMは、コマンド信号CMDがキャリブレーションコマンドを示している場合に活性化される信号である。キャリブレーションコマンドは、半導体装置10の初期化時に発行される他、通常動作時においても定期的に発行される。キャリブレーション信号ZQCOMは、キャリブレーション回路40を活性化させる信号である。キャリブレーション回路40は、キャリブレーション信号ZQCOMに応答してキャリブレーション動作を実行し、これにより入出力回路100に含まれる出力バッファ100aのインピーダンスを調整する。キャリブレーション回路40及び出力バッファ100aの詳細については後述する。
オンダイターミネーション信号ODTは、コマンド信号CMDがオンダイターミネーションコマンドを示している場合に活性化される信号である。オンダイターミネーション信号ODTは入出力回路100に供給され、これが活性化すると入出力回路100に含まれる出力バッファ100aが終端抵抗器として機能する。
スタンバイ信号STBは、コマンド信号CMDがスタンバイコマンドを示している場合に活性化される信号である。スタンバイ信号STBは、入出力回路100を含む各種回路ブロックに供給され、これが活性化するとこれら回路ブロックがスタンバイ状態となり、通常動作時と比べて消費電流が大幅に削減される。
電源端子25は、電源電位VDD,VSSが供給される端子である。電源端子25に供給される電源電位VDD,VSSは内部電源発生回路39に供給される。内部電源発生回路39は、電源電位VDD,VSSに基づいて各種の内部電位VPP,VOD,VARY,VPERIや、基準電位ZQVREFを発生させる。内部電位VPPは主にロウデコーダ12において使用される電位であり、内部電位VOD,VARYはメモリセルアレイ11内のセンスアンプにおいて使用される電位であり、内部電位VPERIは他の多くの回路ブロックにおいて使用される電位である。基準電位ZQVREFは、キャリブレーション回路40にて使用される基準電位である。
電源端子26,27は、出力バッファ100aにて用いられる電源電位VDDQ,VSSQがそれぞれ供給される端子である。上述した電源端子25とは別に出力バッファ100a用の電源端子26,27を設けているのは、出力バッファ100aにて生じる電源ノイズが他の回路に伝搬するのを防止するためである。
さらに、本実施形態による半導体装置10は、ヒューズ回路38を備えている。ヒューズ回路38は、光学ヒューズ素子又は電気ヒューズ素子を含む不揮発性の記憶回路であり、半導体装置10の動作モードを示すパラメータが設定される。ヒューズ回路38に設定されたパラメータのうち、スルーレート制御信号FU1〜FU4は入出力回路100に供給される。ヒューズ回路38へのプログラミングは、製造段階で行われる。
図2は、キャリブレーション回路40の回路図である。
図2に示すように、キャリブレーション回路40は、プルアップレプリカ回路41,42と、プルダウンレプリカ回路43と、プルアップレプリカ回路41,42の動作を制御するカウンタ回路44と、プルダウンレプリカ回路43の動作を制御するカウンタ回路45と、カウンタ回路44を制御するコンパレータ46と、カウンタ回路45を制御するコンパレータ47とを備えている。
具体的には、カウンタ回路44は、自身のカウント値を変化させてプルアップレプリカ回路41,42のインピーダンスを変化させる。コンパレータ46は、キャリブレーション端子ZQの電位が基準電位ZQVREFと等しくなったとき、即ち、プルアップレプリカ回路41のインピーダンスが外部抵抗Reのインピーダンスと等しくなったときに、カウンタ回路44のカウント動作を停止する。基準電位ZQVREFは、図1に示した内部電源発生回路39により生成される。
カウンタ回路44のカウント値はインピーダンス調整コードPCODEとして用いられ、プルアップレプリカ回路41,42にフィードバックされるとともに、図1に示した入出力回路100に供給される。同様に、プルダウンレプリカ回路43のインピーダンスもカウンタ回路45及びコンパレータ47により調整される。カウンタ回路45のカウント値はインピーダンス調整コードNCODEとして用いられ、プルダウンレプリカ回路43にフィードバックされるとともに、図1に示した入出力回路100に供給される。インピーダンス調整コードPCODE,NCODEは、それぞれ複数ビットの信号である。
上述の通り、キャリブレーション回路40はキャリブレーション信号ZQCOMに基づいて活性化される。したがって、キャリブレーション信号ZQCOMが活性化する度に、カウンタ回路44,45のカウント値、すなわちインピーダンス調整コードPCODE,NCODEが更新される。
図3は、入出力回路100の回路図である。
図3に示すように、入出力回路100はデータ端子24に接続された7個の単位バッファ101〜107及び入力バッファ190を備えている。図3には1つのデータ端子24に対応する単位バッファ101〜107及び入力バッファ190が示されており、実際にはデータ端子24の数分だけこれらバッファ101〜107,190が設けられる。
単位バッファ101〜107は図1に示した出力バッファ100aに対応する回路ブロックである。単位バッファ101〜107は3つの出力バッファ110,120,130にグループ化されている。1つ目の出力バッファ110は4つの単位バッファ101〜104からなり、前段回路140によって共通に制御される。2つ目の出力バッファ120は2つの単位バッファ105,106からなり、前段回路150によって共通に制御される。3つ目の出力バッファ130は1つの単位バッファ107からなり、前段回路160によって制御される。
図4は、単位バッファ101の回路図である。
図4に示すように、単位バッファ101は、並列接続された5つのPチャンネルMOSトランジスタ181〜185と、並列接続された5つのNチャンネルMOSトランジスタ191〜195とを備えている。PチャンネルMOSトランジスタ181〜185のソースは電源電位VDDQが供給される電源端子26に接続され、NチャンネルMOSトランジスタ191〜195のソースは接地電位VSSQが供給される電源端子27に接続される。これらトランジスタ181〜185とトランジスタ191〜195との間には、抵抗186,196が直列に接続されており、抵抗186と抵抗196の接続点がデータ端子24に接続されている。
トランジスタ181〜185のゲート電極には、プルアップデータDPB11〜DPB15がそれぞれ供給されている。また、トランジスタ191〜195のゲート電極には、プルダウンデータDNB11〜DNB15がそれぞれ供給されている。これにより、単位バッファ101に含まれる10個のトランジスタは、10本のデータDPB11〜DPB15,DNB11〜DNB15によって、個別にオン/オフ制御がされる。これらデータDPB11〜DPB15,DNB11〜DNB15は、図3に示す前段回路140によって生成される出力データD1に相当する。
単位バッファ101に含まれるトランジスタ181〜185及び抵抗186は、プルアップ回路PUを構成する。また、単位バッファ101に含まれるトランジスタ191〜195及び抵抗196は、プルダウン回路PDを構成する。プルアップ回路PU及びプルダウン回路PDは、導通時に所望のインピーダンス(例えば240Ω)となるように設計されている。しかしながら、トランジスタのオン抵抗は製造条件によってばらつくとともに、動作時における環境温度や電源電圧によって変動することから、必ずしも所望のインピーダンスが得られるとは限らない。このため、実際のインピーダンスを所望の値とするためには、オンさせるべきトランジスタの数を調整する必要があり、かかる目的のために、複数のトランジスタからなる並列回路を用いている。
インピーダンスを微細且つ広範囲に調整するためには、並列回路を構成する複数のトランジスタのW/L比(ゲート幅/ゲート長比)を互いに異ならせることが好ましく、2のべき乗の重み付けをすることが特に好ましい。この点を考慮して、本実施形態では、トランジスタ181のW/L比を1WLpとした場合、トランジスタ182〜185のW/L比をそれぞれ2WLp、4WLp、8WLp、16WLpに設計している。これにより、インピーダンス調整コードPCODEによってオンさせるトランジスタを適宜選択することによって、製造条件によるばらつきや温度変化などにかかわらず、プルアップ回路PUのオン抵抗を所望のインピーダンスに固定させることができる。
同様に、トランジスタ191〜195についても、トランジスタ181〜185と同様、W/L比に2のべき乗の重み付けをすることが特に好ましい。具体的には、トランジスタ191のW/L比を1WLnとした場合、トランジスタ192〜195のW/L比をそれぞれ2WLn、4WLn、8WLn、16WLnに設計すればよい。これにより、インピーダンス調整コードNCODEによってオンさせるトランジスタを適宜選択することによって、製造条件によるばらつきや温度変化などにかかわらず、プルダウン回路PDのオン抵抗を所望のインピーダンスに固定させることができる。
他の単位バッファ102〜107についても、図4に示した単位バッファ101と基本的に同じ回路構成を有している。但し、出力バッファ120を構成する単位バッファ105,106については、出力データD1の代わりに、前段回路150によって生成される出力データD2によって制御される。また、出力バッファ130を構成する単位バッファ107については、出力データD1の代わりに、前段回路160によって生成される出力データD3によって制御される。
図3に戻って、前段回路140,150,160は、出力制御回路170及びスルーレート制御回路180によって制御される。出力制御回路170は、前段回路140に内部データPDATA1,NDATA1を供給し、前段回路150に内部データPDATA2,NDATA2を供給し、前段回路160に内部データPDATA3,NDATA3を供給する。また、スルーレート制御回路180は、前段回路140,150,160にスルーレート制御信号SRA〜SRFを共通に供給する。
出力制御回路170は、リードライトバスRWBSを介してラッチ回路15から供給されるリードデータの論理レベル、インピーダンス選択信号SEL及びオンダイターミネーション信号ODTに基づいて、上述した内部データPDATA1〜PDATA3,NDATA1〜NDATA3を生成する回路である。内部データPDATA1〜PDATA3はローアクティブな信号であり、これがローレベルになると図4に示したプルアップ回路PUがオンし、データ端子24がハイレベルに駆動される。一方、内部データNDATA1〜NDATA3はハイアクティブな信号であり、これがハイレベルになると図4に示したプルダウン回路PDがオンし、データ端子24がローレベルに駆動される。
より具体的に説明すると、インピーダンス選択信号SELは、使用する出力バッファ110,120,130を指定する信号であり、インピーダンス選択信号SELにより使用状態とされた出力バッファ110,120,130に対応する内部データPDATA1〜PDATA3はローレベルへの遷移が許可され、内部データNDATA1〜NDATA3はハイレベルへの遷移が許可される。これにより、使用状態とされた出力バッファ110,120,130については、プルアップ回路PU及びプルダウン回路PDがオンできる状態となる。これに対し、インピーダンス選択信号SELにより不使用状態とされた出力バッファ110,120,130に対応する内部データPDATA1〜PDATA3はハイレベルに固定され、内部データNDATA1〜NDATA3はローレベルに固定される。これにより、不使用状態とされた出力バッファ110,120,130はハイインピーダンス状態に固定される。
内部データPDATA1〜PDATA3,NDATA1〜NDATA3の論理レベルは、リードライトバスRWBS上のリードデータの論理レベルによって決まる。したがって、リードライトバスRWBS上のリードデータがハイレベルであれば、使用状態とされた出力バッファ110,120,130のプルアップ回路PUがオンし、逆に、リードライトバスRWBS上のリードデータがローレベルであれば、使用状態とされた出力バッファ110,120,130のプルダウン回路PDがオンする。もちろん、不使用状態とされた出力バッファ110,120,130については、リードライトバスRWBS上のリードデータの論理レベルにかかわらずハイインピーダンス状態とされる。
また、オンダイターミネーション信号ODTは、出力バッファ110,120,130を終端抵抗器として機能させるための信号である。具体的には、オンダイターミネーション信号ODTが活性化すると、使用状態とされた出力バッファ110,120,130に対応する内部データPDATA1〜PDATA3がローレベル、内部データNDATA1〜NDATA3がハイレベルとなる。これにより、当該出力バッファ110,120,130に含まれるプルアップ回路PU及びプルダウン回路PDの両方がオンすることから、当該出力バッファ110,120,130が終端抵抗器として機能することになる。
スルーレート制御回路180は、モードレジスタ14から供給されるスルーレート選択信号SR1〜SR4、ヒューズ回路38から供給されるスルーレート制御信号FU1〜FU4、コマンドデコード回路34から供給されるスタンバイ信号STBを受け、これらに基づいてスルーレート制御信号SRA〜SRFを生成する。スルーレート制御信号SRA〜SRFは、前段回路140,150,160に共通に供給される。スルーレート制御回路180の回路構成については後述する。
図5は、前段回路140の回路図である。
図5に示すように、前段回路140は、5つのORゲート回路200,210,220,230,240と、5つのANDゲート回路250,260,270,280,290からなる。ORゲート回路200,210,220,230,240は図4に示したプルアップデータDPB11〜DPB15をそれぞれ生成する回路であり、ANDゲート回路250,260,270,280,290は図4に示したプルダウンデータDNB11〜DNB15をそれぞれ生成する回路である。ORゲート回路は、NORゲート回路及びその後段に接続されたインバータ回路からなる。ANDゲート回路は、NANDゲート回路及びその後段に接続されたインバータ回路からなる。
ここで、ORゲート回路200,210,220,230,240の一方の入力ノードには内部データPDATA1が共通に供給され、他方の入力ノードにはインピーダンス調整コードPCODEを構成する各ビットPCODE0〜PCODE4がそれぞれ供給される。同様に、ANDゲート回路250,260,270,280,290の一方の入力ノードには内部データNDATA1が共通に供給され、他方の入力ノードにはインピーダンス調整コードNCODEを構成する各ビットNCODE0〜NCODE4がそれぞれ供給される。
尚、前段回路150については、内部データPDATA1,NDATA1の代わりに内部データPDATA2,NDATA2が用いられる他は前段回路140と同じ回路構成を有している。また、前段回路160については、内部データPDATA1,NDATA1の代わりに内部データPDATA3,NDATA3が用いられる他は前段回路140と同じ回路構成を有している。
かかる構成により、内部データPDATA1がローレベルに活性化すると、インピーダンス調整コードPCODEによって指定されたプルアップデータDPB11〜DPB15がローレベルに活性化する。これにより、プルアップ回路PUを構成するトランジスタ181〜185のいくつかがオンし、キャリブレーション回路40によって調整されたインピーダンス(例えば240Ω)にてデータ端子24がハイレベルに駆動される。一方、内部データNDATA1がハイレベルに活性化すると、インピーダンス調整コードNCODEによって指定されたプルダウンデータDNB11〜DNB15がハイレベルに活性化する。これにより、プルダウン回路PDを構成するトランジスタ191〜195のいくつかがオンし、キャリブレーション回路40によって調整されたインピーダンス(例えば240Ω)にてデータ端子24がローレベルに駆動される。
図5に示すように、ORゲート回路200に含まれるインバータ回路はPチャンネル型MOSトランジスタ201及びNチャンネル型MOSトランジスタ202からなり、トランジスタ202のソースにはNチャンネル型MOSトランジスタ203を介して接地電位VSSが供給されている。トランジスタ201,202のソースはそれぞれインバータ回路の電源ノードを構成し、共通接続されたドレインは出力ノードを構成する。トランジスタ201,202のゲート電極に供給される信号は、該インバータ回路の入力信号である。
ここで、符号の末尾に「L」が付されたトランジスタは低しきい値型のトランジスタであり、符号の末尾に「N」が付されたトランジスタは通常しきい値型のトランジスタである。したがって、トランジスタ201,202のしきい値をVLとし、トランジスタ203のしきい値をVNとした場合、
VL<VN
である。後述する他のトランジスタについても同様であるため、繰り返しの説明は省略する。トランジスタ203のゲート電極にはスルーレート制御信号SRCが供給されている。
ORゲート回路210の回路構成は、上述したORゲート回路200と基本的に同様であり、トランジスタ211,212,213を含んでいる。
これに対し、ORゲート回路220はトランジスタ221,222,223〜225を含んでいる。トランジスタ223〜225はトランジスタ222のソースと接地電位VSSが供給される電源ノードとの間に並列接続されており、各ゲート電極にはスルーレート制御信号SRA〜SRCがそれぞれ供給される。したがって、ORゲート回路220の出力信号であるプルアップデータDPB13がハイレベルからローレベルに遷移する際のスルーレートは、スルーレート制御信号SRA〜SRCによって選択することが可能となる。
ORゲート回路230の回路構成は、上述したORゲート回路220と基本的に同様であり、トランジスタ231,232,233〜235を含んでいる。また、ORゲート回路240の回路構成も上述したORゲート回路220と基本的に同様であり、トランジスタ241,242,243〜245を含んでいる。したがって、プルアップデータDPB14,DPB15がハイレベルからローレベルに遷移する際のスルーレートについても、スルーレート制御信号SRA〜SRCによって選択することが可能となる。
かかる回路構成により、内部データPDATA1がローレベルに活性化すると、インピーダンス調整コードPCODE0〜PCODE4によって選択されたORゲート回路200,210,220,230,240は、対応するプルアップデータDPB11〜DPB15をスルーレート制御信号SRA〜SRCによって指定されたスルーレートにてハイレベルからローレベルに遷移させる。スルーレート制御信号SRA〜SRCには重み付がされていることが好ましく、例えば、トランジスタ223,233,243の電流駆動能力を決めるW/L比を1WLn'とした場合、トランジスタ224,234,244のW/L比を2WLn'に設計し、トランジスタ225,235,245のW/L比を4WLn'に設計すればよい。プルアップデータDPB11〜DPB15のスルーレートは、データ端子24から出力されるリードデータDQがローレベルからハイレベルに遷移する際のスルーレートに反映される。
ANDゲート回路250,260,270,280,290についても同様の回路構成を有している。つまり、ANDゲート回路250に含まれるインバータ回路はPチャンネル型MOSトランジスタ251及びNチャンネル型MOSトランジスタ252からなり、トランジスタ251のソースにはPチャンネル型MOSトランジスタ253を介して電源電位VDDが供給されている。トランジスタ253のゲート電極にはスルーレート制御信号SRFが供給されている。ANDゲート回路260の回路構成はANDゲート回路250と基本的に同様であり、トランジスタ261,262,263を含んでいる。
これに対し、ANDゲート回路270はトランジスタ271,272,273〜275を含んでいる。トランジスタ273〜275はトランジスタ271のソースと電源電位VDDが供給される電源ノードとの間に並列接続されており、各ゲート電極にはスルーレート制御信号SRD〜SRFがそれぞれ供給される。したがって、ANDゲート回路270の出力信号であるプルダウンデータDNB13がローレベルからハイレベルに遷移する際のスルーレートは、スルーレート制御信号SRD〜SRFによって選択することが可能となる。
ANDゲート回路280の回路構成は、ANDゲート回路270と基本的に同様であり、トランジスタ281,282,283〜285を含んでいる。また、ANDゲート回路290の回路構成も上述したANDゲート回路270と基本的に同様であり、トランジスタ291,292,293〜295を含んでいる。したがって、プルダウンデータDNB14,DNB15がローレベルからハイレベルに遷移する際のスルーレートについても、スルーレート制御信号SRD〜SRFによって選択することが可能となる。
かかる回路構成により、内部データNDATA1がハイレベルに活性化すると、インピーダンス調整コードNCODE0〜NCODE4によって選択されたANDゲート回路250,260,270,280,290は、対応するプルダウンデータDNB11〜DNB15をスルーレート制御信号SRD〜SRFによって指定されたスルーレートにてローレベルからハイレベルに遷移させる。スルーレート制御信号SRD〜SRFには重み付がされていることが好ましく、例えば、トランジスタ273,283,293の電流駆動能力を決めるW/L比を1WLp'とした場合、トランジスタ274,284,294のW/L比を2WLp'に設計し、トランジスタ275,285,295のW/L比を4WLp'に設計すればよい。プルダウンデータDNB11〜DNB15のスルーレートは、データ端子24から出力されるリードデータDQがハイレベルからローレベルに遷移する際のスルーレートに反映される。
上述したように、本実施形態においてはORゲート回路200,210,220,230,240又はANDゲート回路250,260,270,280,290に含まれるインバータ回路が低しきい値型のトランジスタによって構成され、そのスルーレートを制御するトランジスタ(例えばトランジスタ223〜225)が通常しきい値型のトランジスタによって構成されている。低しきい値型のトランジスタは、通常しきい値型のトランジスタに比べてスイッチング速度が速く、電流供給能力も大きいため、データ転送レートの高い高速DRAMに求められる、高いスルーレートを実現することが可能となる。しかも、スルーレートを制御するトランジスタ(例えばトランジスタ223〜225)については通常しきい値型のトランジスタによって構成されているため、これらトランジスタを全てオフさせれば、オフリーク電流の量は、通常しきい値型のトランジスタのオフリーク電流で決まる。通常しきい値型のトランジスタのオフリーク電流は、低しきい値型のトランジスタのオフリーク電流よりも大幅に小さいため、消費電流を削減することが可能となる。
なお、リードデータDQのスルーレートを高める方法としては、図6に示すように、スルーレートを制御するトランジスタ(例えばトランジスタ223〜225)として低しきい値型のトランジスタを用いる方法も考えられる。しかしながら、この場合には、プルアップデータDPB11〜DPB15又はプルダウンデータDNB11〜DNB15を非活性化させる際にオフ状態となるトランジスタ(例えばトランジスタ222やトランジスタ271)として通常しきい値型のトランジスタを使用しなければ、オフリーク電流が大幅に増大してしまう。ここで、該トランジスタの特性はリードデータDQのスルーレートを決める主要因であるため、通常しきい値型のトランジスタを用いるとスルーレートを十分に高めることができない。これに対し、本実施形態においては、リードデータDQのスルーレートを決めるトランジスタ(例えばトランジスタ222)として低しきい値型のトランジスタを用いていることから、リードデータDQのスルーレートを十分に高めることが可能となる。
尚、本実施形態においては、ORゲート回路200,210やANDゲート回路250,260については、インバータ回路のソースに接続されたトランジスタ(例えばトランジスタ203)が1個のみである。このため、プルアップデータDPB11,DPB12やプルダウンデータDNB11,DNB12についてはスルーレート調整を行うことができない。このような構成を採用しているのは、プルアップデータDPB11,DPB12やプルダウンデータDNB11,DNB12は、インピーダンス調整に関する重み付けが小さいため、リードデータDQのスルーレート制御にほとんど寄与しないからである。このため、プルアップデータDPB11,DPB12やプルダウンデータDNB11,DNB12についてはスルーレート調整できない回路構成とすることにより、チップ上における占有面積を削減している。
ここで、重み付けの小さいプルアップデータDPB11,DPB12やプルダウンデータDNB11,DNB12のスルーレートがリードデータDQのスルーレートにほとんど影響しないならば、ORゲート回路200,210やANDゲート回路250,260に低しきい値型のトランジスタを用いる必要性が無いとも言える。しかしながら、ORゲート回路200,210やANDゲート回路250,260のインバータ回路部分に通常しきい値型のトランジスタを用いると、プルアップデータDPB11,DPB12及びプルダウンデータDNB11,DNB12と、プルアップデータDPB13〜DPB15及びプルダウンデータDNB13〜DNB15の変化タイミングにずれが生じるおそれがあり、この場合、リードデータDQの信号品質が低下してしまう。
この点を考慮し、本実施形態においては、これらORゲート回路200,210やANDゲート回路250,260についても他のORゲート回路220,230,240やANDゲート回路270,280,290と同様の構成、つまり、インバータ回路部分に低しきい値型のトランジスタを用い、且つ、そのソースに通常しきい値型のトランジスタを接続する構成を採用している。これにより、プルアップデータDPB11〜DPB15及びプルダウンデータDNB11〜DNB15の変化タイミングを一致させることが可能となる。尚、好ましくは、ORゲート回路200,210のソースに接続される通常しきい値型のトランジスタ203N、213Nのそれぞれの電流駆動能力は、ORゲート回路220,230,240のそれぞれのソースに共通に接続された3つの通常しきい値型のトランジスタ(例えばトランジスタ223N〜225N)が全てオンしたときの電流駆動能力と実質的に等しくする。同様に、ANDゲート回路250,260のソースに接続される通常しきい値型のトランジスタ253N、263Nのそれぞれの電流駆動能力は、ANDゲート回路270,280,290のそれぞれのソースに共通に接続された3つの通常しきい値型のトランジスタ(例えばトランジスタ273N〜275N)が全てオンしたときの電流駆動能力と実質的に等しくする。
一方、本実施形態においても、オフリーク電流を削減するためには、スルーレートを制御するトランジスタ(例えばトランジスタ223〜225)をスタンバイ時において全てオフさせる必要がある。これを実現すべく、本実施形態においては図3に示すスルーレート制御回路180にスタンバイ信号STBを入力し、スタンバイ信号STBに応じてスルーレート制御信号SRA〜SRFの制御を行っている。
図7は、スルーレート制御回路180の回路図である。
図7に示すように、スルーレート制御回路180は、スルーレート制御信号SR1〜SR4及びスルーレート制御信号FU1〜FU4のいずれか一方を選択するセレクタ401〜404を備えている。スルーレート制御信号SR1〜SR4はモードレジスタ14から供給される信号であり、スルーレート制御信号FU1〜FU4はヒューズ回路38から供給される信号である。
セレクタ401〜404には選択信号TSが供給されており、これが非活性状態である場合にはスルーレート制御信号FU1〜FU4が選択され、選択されたスルーレート制御信号FU1〜FU4が出力される。したがって、この場合、リードデータDQのスルーレートはヒューズ回路38に設定されたパラメータによって決まる。
これに対し、選択信号TSが活性状態である場合、セレクタ401〜404はスルーレート制御信号SR1〜SR4を選択し、選択したスルーレート制御信号SR1〜SR4を出力する。したがって、この場合、リードデータDQのスルーレートはモードレジスタ14に設定されたパラメータによって決まる。このように、本実施形態においては、スルーレートの設定を製造段階においてヒューズ回路38に書き込むことにより行うことができるとともに、ユーザ側においてモードレジスタ14に書き込むことにより行うこともできる。
セレクタ401,402の出力はANDゲート回路211,212の一方の入力ノードに供給され、セレクタ403,404の出力はORゲート回路213,214の一方の入力ノードに供給される。ANDゲート回路211,212の他方の入力ノードにはスタンバイ信号STBの反転信号が供給され、ORゲート回路213,214の他方の入力ノードにはスタンバイ信号STBが供給される。そして、ANDゲート回路211,212の出力信号はスルーレート制御信号SRA,SRBとして用いられ、ORゲート回路213,214の出力信号はスルーレート制御信号SRD,SREとして用いられる。これに対し、スルーレート制御信号SRCにはスタンバイ信号STBの反転信号がそのまま用いられ、スルーレート制御信号SRFにはスタンバイ信号STBがそのまま用いられる。
これにより、スタンバイ信号STBがローレベルに非活性化している場合、つまり通常動作時においては、スルーレート制御信号SRA,SRB,SRD,SREはセレクタ401〜404の出力によって決まり、且つ、スルーレート制御信号SRC,SRFはいずれも活性状態となる。これにより、前段回路140,150,160は、ヒューズ回路38又はモードレジスタ14によって指定されたスルーレートでリードデータDQが出力されるよう、出力バッファ110,120,130をそれぞれ制御する。逆に、スタンバイ信号STBがハイレベルに活性化している場合、つまりスタンバイ状態においては、スルーレート制御信号SRA〜SRFは全て非活性状態となる。これにより、前段回路140,150,160は非活性化され、オフリーク電流も削減された状態となる。
このように、本実施形態においてはスタンバイ信号STBが活性化するとスルーレート制御信号SRA〜SRFは全て非活性状態となることから、スルーレートを制御するトランジスタ(例えばトランジスタ223〜225)が全てオフ状態となる。これにより、インバータ回路を構成するトランジスタ(例えばトランジスタ221,222)として低しきい値型のトランジスタを用いているにもかかわらず、スタンバイ時における消費電流を削減することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態による半導体装置10によれば、リードデータDQのスルーレートを可変且つ高レートとしつつ、消費電流を削減することが可能となる。
上記の実施形態では、本発明をリードデータDQのスルーレート制御に適用した例について説明したが、本発明の適用対象がこれに限定されるものではなく、次に説明する遅延回路に適用することも可能である。
図8は、一般的な可変遅延回路の回路図である。
図8に示す可変遅延回路は、入力信号INを受けて出力信号OUTA,OUTBをそれぞれ生成する遅延回路300,400からなる。遅延回路300,400はいずれも2段のインバータ回路からなる。ここで、遅延回路300,400に含まれる4つのインバータ回路の遅延時間が互いに等しいとすると、遅延回路300に含まれる初段のインバータ回路にはスルーレート調整用のトランジスタ331〜336が接続されており、これにより遅延回路300の遅延時間は遅延回路400よりも大きく、且つ、遅延時間の調整が可能である。図9は、入力信号INと出力信号OUTA,OUTBの波形図である。トランジスタ331〜336には、上述したスルーレート制御信号SRA〜SRFが供給される。
遅延回路300のインバータ回路部分を構成するトランジスタ311,312,321,322や、遅延回路400構成するトランジスタ411,412,421,422は、通常しきい値型のトランジスタである。一方、スルーレート調整用のトランジスタ331〜336には低しきい値型のトランジスタが用いられている。これは、スルーレート調整用のトランジスタとして駆動能力の高いトランジスタを用いることにより、遅延時間の微調整を可能とするためである。
かかる構成によれば遅延時間の微調整が可能となるが、近年においては、各回路の動作タイミングをより高精度に調整する必要性が高まっているため、可変遅延回路に対しては遅延時間をよりいっそう細かく調整可能であることが求められている。これを実現するためには、インバータ回路1段当たりの遅延時間をより小さくする必要があるが、図8に示す可変遅延回路では、インバータ回路を構成する各トランジスタが全て通常しきい値型のトランジスタであることから、インバータ回路1段当たりの遅延時間を十分に短縮することができない。
図10は、本発明の好ましい実施形態による可変遅延回路の回路図である。
図10に示す可変遅延回路は、図8に示した可変遅延回路とは異なり、遅延回路300に含まれる初段のインバータ回路には低しきい値型のトランジスタ311,312が用いられる一方、スルーレート調整用のトランジスタ331〜336には通常しきい値型のトランジスタが用いられている。また、遅延回路400を構成するトランジスタ411,412,421,422として低しきい値型のトランジスタが用いられるとともに、これらトランジスタのソースにそれぞれトランジスタ431〜434が接続されている。
かかる構成により、遅延回路300,400ともにより小さな遅延時間を得ることが可能となる。しかも、スタンバイ時においてスルーレート制御信号SRA〜SRFを全て非活性化させれば、スタンバイ時における遅延回路300の消費電流を削減することが可能となる。また、遅延回路400に含まれるトランジスタ432のゲート電極にはスタンバイ信号STBの反転信号が供給され、トランジスタ433のゲート電極にはスタンバイ信号STBが供給されている。トランジスタ431,434のゲート電極はそれぞれローレベル及びハイレベルに固定されており、オン状態に固定されている。これにより、スタンバイ時における遅延回路400の消費電流についても削減することが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
2 外部基板
10 半導体装置
11 メモリセルアレイ
12 ロウデコーダ
13 カラムデコーダ
14 モードレジスタ
15 ラッチ回路
21 アドレスコマンド端子
22 チップセレクト端子
23 クロック端子
24 データ端子
25〜27 電源端子
31 アドレス入力回路
32 アドレスラッチ回路
33 コマンド入力回路
34 コマンドデコード回路
36 クロック入力回路
37 クロック発生回路
38 ヒューズ回路
39 内部電源発生回路
40 キャリブレーション回路
41,42 プルアップレプリカ回路
43 プルダウンレプリカ回路
44,45 カウンタ回路
46,47 コンパレータ
100 入出力回路
101〜107 単位バッファ
100a,110,120,130 出力バッファ
140,150,160 前段回路
170 出力制御回路
180 スルーレート制御回路
186,196 抵抗
190 入力バッファ
200,210,220,230,240 ORゲート回路
250,260,270,280,290 ANDゲート回路
300,400 遅延回路
401〜404 セレクタ
PD プルダウン回路
PU プルアップ回路
Re 外部抵抗
RWBS リードライトバス
ZQ キャリブレーション端子
181〜185,191〜195,221,222,223〜225,223〜225,231,232,233〜235,241,242,243〜245,271,272,273〜275,281,282,283〜285,291,292,293〜295,331〜336,331〜336,411,412,421,422,431〜434,411,412,421,422,431,434,432,433 トランジスタ

Claims (16)

  1. 出力ノード、第1の電源ノード及び第2の電源ノードを有し、第1の入力信号に基づいて前記出力ノードを前記第1及び第2の電源ノードのいずれか一方に接続する第1の論理ゲート回路と、
    前記第1の電源ノードと第1の電源ラインとの間に並列接続された複数の第1のトランジスタと、
    前記複数の第1のトランジスタをそれぞれ独立に制御する制御回路と、を備え、
    前記第1の論理ゲート回路は、前記出力ノードと前記第1の電源ノードとの間に接続され、制御電極に前記第1の入力信号が供給される第2のトランジスタを含み、
    前記第2のトランジスタのしきい値電圧は、前記複数の第1のトランジスタのしきい値電圧よりも低いことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記制御回路は、スタンバイ信号が活性化している場合、前記複数の第1のトランジスタを全てオフさせることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記制御回路は、前記スタンバイ信号が非活性化している場合、前記複数の第1のトランジスタの少なくとも一つをオンさせることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1の論理ゲート回路は、前記出力ノードと前記第2の電源ノードとの間に接続され、制御電極に前記第1の入力信号が供給される第3のトランジスタをさらに含み、
    前記第2のトランジスタと前記第3のトランジスタは互いに導電型が逆であり、
    前記第2及び第3のトランジスタのしきい値電圧は、前記複数の第1のトランジスタのしきい値電圧よりも低いことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記第1の論理ゲート回路の前記第2の電源ノードと第2の電源ラインとの間に並列接続された複数の第4のトランジスタをさらに備え、
    前記制御回路は、前記複数の第4のトランジスタをそれぞれ独立に制御し、
    前記第3のトランジスタのしきい値電圧は、前記複数の第4のトランジスタのしきい値電圧よりも低いことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. データ端子と、
    前記データ端子と第3の電源ラインとの間に接続された第1の出力ドライバと、をさらに備え、
    前記第1の論理ゲート回路の前記出力ノードは、前記第1の出力ドライバの制御電極に接続されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の半導体装置。
  7. 出力ノード、第1の電源ノード及び第2の電源ノードを有し、第2の入力信号に基づいて前記出力ノードを前記第1及び第2の電源ノードのいずれか一方に接続する第2の論理ゲート回路と、
    前記第2の論理ゲート回路の前記第1の電源ノードと前記第1の電源ラインとの間に接続された第5のトランジスタと、
    前記データ端子と前記第2の電源ラインとの間に接続された第2の出力ドライバと、をさらに備え、
    前記第2の論理ゲート回路の前記出力ノードは、前記第2の出力ドライバの制御電極に接続され、
    前記第2の論理ゲート回路は、前記出力ノードと前記第1の電源ノードとの間に接続され、制御電極に前記第2の入力信号が供給される第6のトランジスタを含み、
    前記第6のトランジスタのしきい値電圧は、前記第5のトランジスタのしきい値電圧よりも低いことを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記第1の出力ドライバは、前記第2の出力ドライバよりも電流駆動能力が大きいことを特徴とする請求項7に記載の半導体装置。
  9. 前記制御回路は、スタンバイ信号が活性化している場合には前記第5のトランジスタをオフさせ、前記スタンバイ信号が非活性化している場合には前記第5のトランジスタをオンさせることを特徴とする請求項7又は8に記載の半導体装置。
  10. データ端子と、
    前記データ端子を第1の論理レベルに駆動する第1の出力ドライバと、
    前記第1の出力ドライバを活性状態に駆動する第1のトランジスタ及び前記出力ドライバを非活性化に駆動する第2のトランジスタを含む第1の論理ゲート回路と、
    前記第1のトランジスタに供給する動作電流量を制御する第3のトランジスタと、を備え、
    前記第1のトランジスタのしきい値電圧は、前記第3のトランジスタのしきい値電圧よりも低いことを特徴とする半導体装置。
  11. 前記データ端子を第2の論理レベルに駆動する第2の出力ドライバと、
    前記第2の出力ドライバを活性状態に駆動する第4のトランジスタ及び前記出力ドライバを非活性化に駆動する第5のトランジスタを含む第2の論理ゲート回路と、
    前記第4のトランジスタに供給する動作電流量を制御する第6のトランジスタと、をさらに備え、
    前記第4のトランジスタのしきい値電圧は、前記第6のトランジスタのしきい値電圧よりも低いことを特徴とする請求項10に記載の半導体装置。
  12. 前記第1及び第5のトランジスタのしきい値電圧は互いに等しく、前記第2及び第4のトランジスタのしきい値電圧は互いに等しいことを特徴とする請求項11に記載の半導体装置。
  13. 前記第1、第3及び第5のトランジスタは第1導電型のMOSトランジスタであり、前記第2、第4及び第6のトランジスタは第2導電型のMOSトランジスタであることを特徴とする請求項11又は12に記載の半導体装置。
  14. 前記第1の出力ドライバは前記第2導電型のMOSトランジスタであり、前記第2の出力ドライバは前記第1導電型のMOSトランジスタであることを特徴とする請求項13に記載の半導体装置。
  15. 前記第3のトランジスタは、並列接続されそれぞれ独立に制御可能な複数のトランジスタからなり、
    前記第6のトランジスタは、並列接続されそれぞれ独立に制御可能な複数のトランジスタからなることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか一項に記載の半導体装置。
  16. 前記第3のトランジスタを構成する前記複数のトランジスタの電流駆動能力は互いに異なり、
    前記第6のトランジスタを構成する前記複数のトランジスタの電流駆動能力は互いに異なることを特徴とする請求項15に記載の半導体装置。
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