JP2014127727A - 通信システムおよび通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 省電力モード時においても装置間の通信を、従来に比べて確度高く確立させることができる技術を提供することを目的とする。
【解決手段】 上位側装置は、省電力モード中の下位側装置の動作を監視する監視信号を一定の時間間隔で下位側装置に送信する制御部を備え、下位側装置は、省電力モード移行後の経過時間を計測し、経過時間に基づいて下位側装置の動作期間と停止期間とを交互に設定する設定部と、省電力モード中に、設定部による設定に応じて、下位側装置の動作と停止とを交互に繰り返す制御部と、を有し、設定部は、監視信号の受信タイミングに基づいて動作期間および停止期間の開始タイミングを調整する。
【選択図】 図1
【解決手段】 上位側装置は、省電力モード中の下位側装置の動作を監視する監視信号を一定の時間間隔で下位側装置に送信する制御部を備え、下位側装置は、省電力モード移行後の経過時間を計測し、経過時間に基づいて下位側装置の動作期間と停止期間とを交互に設定する設定部と、省電力モード中に、設定部による設定に応じて、下位側装置の動作と停止とを交互に繰り返す制御部と、を有し、設定部は、監視信号の受信タイミングに基づいて動作期間および停止期間の開始タイミングを調整する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、通信システムおよび通信装置に関する。
従来、PON(Passive Optical Network)システム等は、一般家庭のコンピュータや携帯端末等をネットワークと接続するために使用される。PONシステムでは、各家庭に配置されるONU(Optical Network Unit)と、局側に配置されるOLT(Optical Line Terminal)とが光回線で接続される。
例えば、OLTは、各家庭のONUに転送する下りのデータ量を観察し、データ量が所定のしきい値より少ないONUに対して省電力モードに移行させ、制御フレームの送信間隔を長くし、低消費電力化を図る技術が知られている(例えば、特許文献1等参照)。
ところで、ONUは、省電力モードの場合、一定の時間周期で動作期間と停止期間とを繰り返すことから、OLTは、ONUが動作期間を予測して、制御フレームを送信する。そこで、OLTは、各ONUとともにタイマを有し、タイマに基づいて省電力モード時の各ONUが動作期間か停止期間かを予測する。
しかしながら、従来技術では、OLTおよびONUの各タイマは独立して動作するために、OLTおよびONUの各タイマの時間が互いにずれてしまう。その結果、OLTは、ONUの動作期間を予測して制御フレームを送信したとしても、ONUが停止期間に届いてしまう。これにより、OLTから送信された制御フレームは、ONUで受信されず、OLTは、ONUとの接続が切れた等と誤った判断をしてしまう場合がある。
上記従来技術が有する問題に鑑み、本件開示は、省電力モード時においても装置間の通信を、従来に比べて確度高く確立させることができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本件開示の通信システムの一態様は、上位側装置と、上位側装置との間でデータ伝送を行う下位側装置と、を備え、上位側装置は、省電力モード中の下位側装置の動作を監視する監視信号を一定の時間間隔で下位側装置に送信する制御部を備え、下位側装置は、省電力モード移行後の経過時間を計測し、経過時間に基づいて下位側装置の動作期間と停止期間とを交互に設定する設定部と、省電力モード中に、設定部による設定に応じて、下位側装置の動作と停止とを交互に繰り返す制御部と、を備え、設定部は、監視信号の受信タイミングに基づいて動作期間および停止期間の開始タイミングを調整する。
本件開示の通信装置の一態様は、省電力モード移行後の経過時間を計測し、経過時間に基づいて、省電力モード中の自装置の動作期間と停止期間とを交互に設定する設定部と、上位側装置との間でデータ伝送を行い、上位側装置より自装置の動作を監視する監視信号を一定の時間間隔で受信するとともに、省電力モード中に、設定部による設定に応じて、自装置の動作と停止とを交互に繰り返す制御部と、を備え、設定部は、監視信号の受信タイミングに基づいて動作期間および停止期間の開始タイミングを調整する。
本件開示の通信装置の別の態様は、下位側装置との間でデータ伝送を行うとともに、下位側装置の動作を監視する監視信号を一定の時間間隔で下位側装置に送信する制御部を備え、制御部は、省電力モード中の下位側装置に動作期間および停止期間の開始タイミングを調整させる所定の時間間隔を監視信号に格納して送信する。
本件開示の通信システムおよび通信装置は、省電力モード時においても装置間の通信を、従来に比べて確度高く確立させることができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細に説明する。
《一の実施形態》
図1は、本件開示の通信システム100の一の実施形態を示す。
《一の実施形態》
図1は、本件開示の通信システム100の一の実施形態を示す。
図1に示す通信システム100は、例えば、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)802.3ahに準拠したEPON(Ethernet(登録商標) Passive Optical Network)システムである。通信システム100は、OLT1、受動素子のスプリッタを用いて光信号を複数に分岐する光スプリッタ2、ONU3(ONU3−1〜ONU3−N)、ユーザ端末4−1〜ユーザ端末4−Nを有する(Nは正の整数)。そして、通信システム100は、ネットワーク5に接続された不図示のコンピュータやサーバとデータ伝送を行う。OLT1と光カプラ2、および光カプラ2とONU3−1〜ONU3−Nとは、それぞれ光ファイバ等の光回線で接続される。また、ユーザ端末4−1〜4−Nは、例えば、コンピュータや携帯端末等である。
なお、OLT1は、上位側装置または上位側の通信装置の一例を示す。ONU3−1〜ONU3−Nは、下位側装置または下位側の通信装置の一例を示す。
また、本実施形態の通信システム100では、OLT1からONU3−1〜ONU3−Nへの下り方向の通信は、例えば、波長1.5μmの光信号によるTDM(Time Division Multiplexing)方式で行われる。一方、ONU3−1〜ONU3−NからOLT1への上り方向の通信は、例えば、波長1.3μmの光信号によるTDMA(Time Division Multiple Access)方式で行われる。
図2は、図1に示したOLT1の一の実施形態を示す。
図2に示すように、OLT1は、SNI(Service Node Interface)10、制御部11、EPON側IF(Interface)部12、メモリ13およびタイマ14を有する。
SNI10は、OLT1とネットワーク5との間でデータ伝送を行うインタフェースである。
例えば、制御部11は、ROM(Read Only Memory)等のメモリ13に記憶される制御プログラムに基づいて、OLT1の各部の動作を統括的に制御するマイクロプロセッサである。なお、制御部11は、上位側制御部の一例を示す。制御部11は、制御プログラムを実行することにより、通信制御部15、OAM(Operation, Administration, and Maintenance)制御部16および省電力制御部17として動作する。
通信制御部15は、下位側のONU3−1〜ONU3−Nそれぞれとの間におけるデータ伝送を制御するとともに、各ONU3との間で送受信されるデータ量を監視する。
OAM制御部16は、IEEE802.3ahに準拠したOSI (Open Systems Interconnection)参照モデルのデータリンク層が有するOAM層において、ONU3−1〜ONU3−Nおよび光回線の状態を保守監視する。例えば、OAM制御部16は、通常動作モードや省電力モードにかかわらず、IEEE802.3ahで規定されているInformation OAMPDU(Operation, Administration, and Maintenance Protocol Data Unit)フレームを各ONU3に一定の時間間隔で送信する。OAM制御部16は、送信したフレームに対する応答を各ONU3から受信することで、各ONU3および光回線の保守監視を行う。OAM制御部16は、IEEE802.3ahの規格に基づいて、例えば、1つのONU3から5回連続してInformation OAMPDUフレームに対する応答を受信しなかった場合、そのONU3との接続が切れたと判定する。OAM制御部16は、管理者等に警告する情報を出力する。なお、Information OAMPDUフレームは、監視信号の一例である。また、一定の時間間隔は、例えば1秒とする。
省電力制御部17は、通信制御部15による各ONU3との間で送受信されるデータ量の監視結果に応じて、例えば、省電力モードに移行させる制御信号をデータ量が所定値以下となったONU3に対して送信する。省電力制御部17は、ONU3から送信した制御信号に対する応答信号を受信すると、そのONU3の省電力モードに移行したと判定する。そして、省電力制御部17は、水晶発振器等を含むタイマ14からの信号に基づいて、ONU3が省電力モードに移行後の経過時間の計測を開始し、各ONU3が動作期間中か停止期間中かを予測する。
EPON側IF部12は、ONU3−1〜ONU3−NにTDM方式で光信号を送信し、ONU3−1〜ONU3−NからのTDMA方式の光信号を受信するインタフェースである。本実施形態のEPON側IF部12は、ONU3−1〜3−Nからの光信号を電気信号に、およびOLT1が送信するイーサネット(登録商標)規格のフレームを光信号に変換する光−電気変換部(不図示)を有する。
図3は、図1に示したONU3−kの一の実施形態を示す(1≦k≦N)。
図3に示すように、ONU3−kは、EPON側IF(Interface)部20、制御部21およびUNI(User Network Interface)22、メモリ23およびタイマ24を備える。
EPON側IF部20は、OLT1からTDM方式で送信されたフレームの光信号を受信し、収容するユーザ端末4−kからのデータのフレームを光信号にしてTDMA方式でOLT1に送信するインタフェースである。EPON側IP部20は、OLT1に送信するフレームを光信号に変換する電気−光変換部(不図示)およびOLT1から受信する光信号を電気信号に変換する光−電気変換部(不図示)を有する。
例えば、制御部21は、ROM等のメモリ23に記憶される制御プログラムに基づいて、ONU3−kの各部を制御するマイクロプロセッサである。制御部21は、制御プログラムを実行することにより、通信制御部25、OAM制御部26、省電力制御部27および設定部28として動作する。なお、制御部21は、下位側制御部の一例を示す。
通信制御部25は、上位側のOLT1との間におけるデータ伝送を制御し、OLT1との間で送受信されるデータ量を監視する。
OAM制御部26は、OLT1のOAM制御部16から、例えば、1秒間隔で送信されるInformation OAMPDUフレームを受信し、受信したフレームに対する応答のInformation OAMPDUフレームをOLT1に送信する。
省電力制御部27は、OLT1の省電力制御部17から省電力モードに移行させる制御信号を受信すると、自装置のONU3−kを省電力モードに移行させる。省電力制御部27は、省電力モードに移行させる制御信号に対する応答を契機に、設定部28に省電力モード移行後の経過時間を計測させる。設定部28は、計測する経過時間に基づいて動作期間と停止期間とを交互に設定し、省電力制御部27は、ONU3−kを動作と停止とを周期的に繰り返させ、消費電力量を低減する。なお、設定部28は、水晶発振器等を含むタイマ24からの信号に基づいて、経過時間を計測する。
また、設定部28は、予めOLT1により決定されるONU3−kの動作期間T1および停止期間T2の時間間隔をOLT1より取得し設定する。設定部28は、設定した動作期間T1および停止期間T2と経過時間とに基づいて、ONU3−kが動作期間T1か停止期間T2かを設定する。動作期間T1および停止期間T2は、OLT1の制御部11によりONU3−kに関する情報に基づいて決定される。ONU3−kに関する情報は、例えば、ハードウェア情報および制御プログラム等のソフトウェアのバーション情報である。例えば、ONU3−kに電源が投入されると、OLT1の制御部11は、ONU3−kに関する情報を取得し、省電力モードにおけるONU3−kの省電力モード時の動作期間T1および停止期間T2を決定する。OAM制御部16は、決定した動作期間T1および停止期間T2を、IEEE802.3ahに準拠した拡張OAMフレームに格納して、ONU3−kに送信する。ONU3−kのOAM制御部26は、受信した拡張OAMフレームに基づいて、設定部28に動作期間T1および停止期間T2を設定する。
本実施形態のONU3−1〜ONU3−Nにおける動作期間T1および停止期間T2は、例えば、50ミリ秒および950ミリ秒とする。ただし、動作期間T1および停止期間T2は、例えば、動作期間T1と停止期間T2との和が1秒となるように、ONU3−kに関する情報に応じて適宜決定されることが好ましい。すなわち、ONU3−1〜ONU3−Nごとに、動作期間T1および停止期間T2は異なってもよい。
さらに、OLT1の省電力制御部17によるONU3−kにおける動作期間中か停止期間中かの予測とのずれを補正するために、本実施形態の設定部28は、動作期間T1および停止期間T2の開始タイミングを所定の時間間隔Tごとに調整する。なお、本実施形態では、所定の時間間隔Tを900秒とする。そして、所定の時間間隔Tは、例えば、OAM制御部16により、図4に示すように、Information OAMPDUフレームが有する4バイトのVender Specific Info領域の1バイトに格納され、ONU3−kに送信される。設定部28は、受信したInformation OAMPDUフレームから所定の時間間隔Tを取得し設定する。そして、設定部28は、900秒に1回、動作期間T1および停止期間T2の開始タイミングを調整する。
なお、設定部28による開始タイミングの調整については、図5および図6において詳細に説明する。また、所定の時間間隔Tは、OLT1の制御部11により、ONU3−kに関する情報に基づいて決定されることが好ましい。すなわち、ONU3−1〜ONU3−Nごとに、所定の時間間隔Tは異なってもよい。さらに、Information OAMPDUフレームのVender Specific Info領域に格納される値は、ONU3−kが、省電力モード移行後に、OLT1より受信するInformation OAMPDUフレームの受信回数でもよい。
UNI22は、ユーザ端末4−kと接続され、ユーザ端末4−kとの間でデータの送受信を行うインタフェースである。UNI22とユーザ端末4−kとのデータの送受信は、UNI22にユーザ端末4−kが最初に接続された際、ユーザ端末4−kと制御部21との間での交信に基づいて設定されるリンク速度で行われる。なお、図3に示すUNI22は、1つのユーザ端末4−kしか接続されていないが、複数のユーザ端末が接続されてもよい。
次に、本実施形態の通信システム100における省電力動作について、図5の流れ図および図6に示すOLT1とONU3−kとの間で送受信される信号のタイミングチャートを参照して説明する。なお、図5は、OLT1およびONU3−kそれぞれの動作を示す。
ステップS101において、OLT1の通信制御部15は、ONU3−1〜ONU3−Nとネットワーク5との間のデータ伝送を監視して制御するとともに、各ONU3との間における伝送されるデータ量を監視する。同様に、ONU3−kの通信制御部25は、ステップS201において、OLT1とユーザ端末4−kとの間のデータ伝送を監視して制御するとともに、OLT1との間における伝送されるデータ量を監視する。
ステップS102において、OLT1の通信制御部15は、ONU3−kとの間を伝送するデータが有るか否かを判定する。例えば、通信制御部15は、データ量が所定値より大きい場合、伝送するデータは有ると判定し、ステップS101(YES側)に移行する。一方、通信制御部15は、伝送するデータ量が所定値以下となった場合、ONU3−kとの間を伝送するデータは無いと判定し、ステップS103(NO側)に移行する。
同様に、ONU3−kの通信制御部25は、ステップS202において、OLT1との間を伝送するデータデータ量が所定値より大きい場合、伝送するデータは有ると判定して、ステップS201(YES側)に移行する。一方、通信制御部25は、伝送するデータ量が所定値以下となった場合、ステップS203(NO側)に移行する。そして、ステップS203において、ONU3−kの制御部21は、OLT1の制御部11に対して、伝送するデータが無いとする監視結果をOLT1に送信する。
ステップS103において、OLT1の省電力制御部17は、通信制御部15またはONU3−kの制御部21よりデータが無いとする監視結果を受信すると、ONU3−kに対して省電力モードに移行させる制御信号を送信する。なお、省電力制御部17が送信する制御信号は、例えば、図6に示すように、IEEE1904.1に準拠した消費電力開始要求(SLEEP_ALLOW)信号とする。
ONU3−kの省電力制御部27は、ステップS204において、OLT1の省電力制御部17よりSLEEP_ALLOW信号を受信すると、ONU3−kを通常動作モードから省電力モードに移行させる。省電力制御部27は、SLEEP_ALLOW信号に対する応答信号SLEEP_ACK(Acknowledge)信号を、OLT1の制御部11に送信する。設定部28は、その応答を契機として、ONU3−kを動作と停止を周期的に繰り返させるために、タイマ24に基づいて経過時間の計測を開始する。設定部28は、設定された動作期間T1および停止期間T2と経過時間とに基づいて、ONU3−kが動作期間T1か停止期間T2かを設定する。省電力制御部27は、設定部28の設定に基づいて、図6に示す(A)のように、ONU3−kを動作期間T1に動作させ、次の停止期間T2に停止させることを交互に繰り返し、消費電力量を低減する。
ステップS104において、OLT1の省電力制御部17は、ONU3−kからSLEEP_ACK信号を受信すると、図6に示す(B)のように、タイマ14に基づいて経過時間の計測を開始し、ONU3−kが動作期間中か停止期間中かを予測する。OLT1のOAM制御部16は、ステップS105において、省電力制御部17により予測されたONU3−kが動作期間T1であるタイミングで、Information OAMPDUフレームをONU3−kに送信する。なお、本実施形態のOAM制御部16は、動作期間T1の中心位置、すなわちONU3−kが動作して動作期間T1の半分の時間が経過した時に、ONU3−kに受信されるようにInformation OAMPDUフレームを送信する。
一方、ONU3−kのOAM制御部26は、ステップS205において、OLT1からのInformation OAMPDUフレームを受信すると、応答のInformation OAMPDUフレームをOLT1に送信する。OAM制御部26は、ステップS206において、経過時間がInformation OAMPDUフレームのVender Specific Info領域に格納されている900秒以上となったか否かを判定する。OAM制御部26は、経過時間が900秒より短い場合、ステップS208(NO側)に移行する。一方、OAM制御部26は、経過時間が900秒以上となった場合、経過時間を0にリセットし、設定部28に対して動作期間T1および停止期間T2の開始タイミングの調整指示の信号を出力し、ステップS207(YES側)に移行する。
ステップS207において、設定部28は、図6に示す(C)または(D)の場合のように、動作期間T1および停止期間T2の開始タイミングを調整する。つまり、設定部28は、900秒の時のInformation OAMPDUフレーム、または900秒経過後最初のInformation OAMPDUフレームの受信タイミングが動作期間T1の中心に来るように、動作期間T1および停止期間T2の開始タイミングを調整する。設定部28は、調整後の開始タイミングに基づいて、経過時間の計測を開始する。なお、図6に示す(C)および(D)は、省電力制御部17による予測が設定部28の時間計測より進んだまたは遅れた方向にずれた場合の設定部28による調整例をそれぞれ示す。そして、設定部28が、動作期間T1の中心に来るように、動作期間T1の開始位置を調整することにより、時間のずれる方向にかかわらず、OAM制御部26は、確実にOLT1のOAM制御部16からのInformation OAMPDUフレームを受信できる。
ステップS106において、OLT1の通信制御部15は、ONU3−kとの間を伝送するデータ量が所定値より大きくなったか否かを判定する。通信制御部15は、データ量が所定値より大きい場合、ONU3−kとの間を伝送するデータが有ると判定し、ステップS107(YES側)に移行する。一方、通信制御部15は、データ量が所定値以下と判定した場合、ステップS104に移行し、省電力モードを維持する。
同様に、ONU3−kの通信制御部25は、ステップS208において、OLT1との間を伝送するデータ量が所定値より大きい場合、OLT1との間を伝送するデータが有ると判定し、ステップS209(YES側)に移行する。ステップS209において、ONU3−kの制御部21は、OLT1の制御部11に対して、伝送するデータが有るという監視結果をOLT1に送信する。一方、通信制御部25は、データ量が所定値以下と判定した場合、ステップS205(NO側)に移行し、省電力モードを維持する。
ステップS107において、OLT1の省電力制御部17は、ONU3−kに通常動作モードに移行させる制御信号を出力する。ONU3−kの省電力制御部27は、その制御信号を受信すると、一連の省電力モードを終了し通常動作モードに移行する。
本実施形態では、設定部28が、動作期間T1および停止期間T2の開始タイミングを調整することで、省電力モード時でも、OLT1からのInformation OAMPDUフレームを確実に受信でき、従来と比べてOLT1との通信を確度高く確立させることができる。
また、設定部28による開始タイミングの調整が、Information OAMPDUフレームの受信ごとではなく、所定の時間間隔Tごとに行われることで、ONU3−kにおける消費電力量の低減とともに、調整処理の負荷の軽減を図ることができる。
なお、ONU3−kのOAM制御部26が、設定部28による動作期間T1および停止期間T2の開始タイミングの調整を所定の時間間隔Tごとにさせたが、これに限定されない。例えば、OAM制御部26は、動作期間T1におけるInformation OAMPDUフレームの受信タイミングが、1回目の場合と比較して、例えば、10ミリ秒等のしきい値以上ずれた場合、設定部28に調整させるようにしてもよい。
また、OAM制御部26は、動作期間T1におけるInformation OAMPDUフレームの受信タイミングの変化量を、例えば、直近の過去10回のInformation OAMPDUフレームの受信タイミングに基づいて算出する。OAM制御部26は、その変化量が10ミリ秒等のしきい値以上の場合、設定部28に調整させるようにしてもよい。
なお、OLT1のOAM制御部16が、省電力モードのONU3−kが動作する動作期間T1の半分の時間が経過した時に、ONU3−kに受信されるようにInformation OAMPDUフレームを送信するとしたが、これに限定されない。例えば、OAM制御部16は、少なくともONU3−kが動作期間T1中に受信されるようにInformation OAMPDUフレームを送信することが好ましい。
なお、OLT1の通信制御部15およびONU3−kの通信制御部25が、データ量が所定値以下の場合、OLT1とONU3−kとの間を伝送するデータは無いと判定したが、これに限定されない。通信制御部15,25は、例えば、10ミリ秒等の時間間隔に伝送されるデータが0の場合に、データは無いと判定してもよい。
なお、設定部28は、制御部21に含まれるとしたが、これに限定されず、タイマ24自身が設定部28として機能してもよい。
《他の実施形態》
本件開示の通信システムの他の実施形態は、図1に示す通信システム100と同様である。また、本件開示のOLT1およびONU3−kの他の実施形態についても、図2および図3に示す一の実施形態と同様である。このため、図1、図2および図3と同様の要素については、詳細な説明は省略する。
《他の実施形態》
本件開示の通信システムの他の実施形態は、図1に示す通信システム100と同様である。また、本件開示のOLT1およびONU3−kの他の実施形態についても、図2および図3に示す一の実施形態と同様である。このため、図1、図2および図3と同様の要素については、詳細な説明は省略する。
さらに、本実施形態の通信システム100における省電力を実現するための動作は、図5および図6に示す一の実施形態と同様である。このため、図5および図6と同様の要素については、詳細な説明は省略する。
本実施形態の通信システム100では、OLT1のOAM制御部16は、送信するInformation OAMPDUフレームのVender Specific Info領域に所定の時間間隔Tを格納しない。OAM制御部16が所定の時間間隔Tを格納しない代わりに、ONU3−kのOAM制御部26には、所定の時間間隔Tが予め設定される。そして、図5のステップS206において、本実施形態のOAM制御部26は、ONU3−kが省電力モードに移行後の経過時間が、設定されている900秒になったか否かを判定する。
本実施形態では、設定部28が、動作期間T1および停止期間T2の開始タイミングを調整することで、省電力モード時でも、OLT1からのInformation OAMPDUフレームを確実に受信でき、従来と比べてOLT1との通信を確度高く確立させることができる。
また、設定部28による開始タイミングの調整が、Information OAMPDUフレームの受信ごとではなく、所定の時間間隔Tごとに行われることで、ONU3−kにおける消費電力量の低減とともに、調整処理の負荷の軽減を図ることができる。
さらに、OAM制御部26に所定の時間間隔Tが予め設定されていることから、既存のEPONシステムに対しても適用することができる。
なお、ONU3−kのOAM制御部26が、設定部28による動作期間T1および停止期間T2の開始タイミングの調整を所定の時間間隔Tごとにさせたが、これに限定されない。例えば、OAM制御部26は、動作期間T1におけるInformation OAMPDUフレームの受信タイミングが、1回目の場合と比較して、例えば、10ミリ秒等のしきい値以上ずれた場合、設定部28に調整させるようにしてもよい。
また、OAM制御部26は、動作期間T1におけるInformation OAMPDUフレームの受信タイミングの変化量を、例えば、直近の過去10回のInformation OAMPDUフレームの受信タイミングに基づいて算出する。OAM制御部26は、その変化量が10ミリ秒等のしきい値以上の場合、設定部28に調整させるようにしてもよい。
なお、OLT1のOAM制御部16が、省電力モードのONU3−kが動作する動作期間T1の半分の時間が経過した時に、ONU3−kに受信されるようにInformation OAMPDUフレームを送信するとしたが、これに限定されない。例えば、OAM制御部16は、少なくともONU3−kが動作期間T1中に受信されるようにInformation OAMPDUフレームを送信することが好ましい。
なお、OLT1の通信制御部15およびONU3−kの通信制御部25が、データ量が所定値以下の場合、OLT1とONU3−kとの間を伝送するデータは無いと判定したが、これに限定されない。通信制御部15,25は、例えば、10ミリ秒等の時間間隔に伝送されるデータが0の場合に、データは無いと判定してもよい。
なお、設定部28は、制御部21に含まれるとしたが、これに限定されず、タイマ24自身が設定部28として機能してもよい。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずである。したがって、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物に拠ることも可能である。
1…OLT;2…光スプリッタ;3−1〜3−N…ONU;4−1〜4−N…ユーザ端末;5…ネットワーク;10…SNI;11,21…制御部;12,20…EPON側IF部;13,23…メモリ;14,24…タイマ;15,25…通信制御部;16,26…OAM制御部;17,27…省電力制御部;28…設定部;100…通信システム
Claims (11)
- 上位側装置と、
前記上位側装置との間でデータ伝送を行う下位側装置と、を備え、
前記上位側装置は、
省電力モード中の前記下位側装置の動作を監視する監視信号を一定の時間間隔で前記下位側装置に送信する制御部を備え、
前記下位側装置は、
前記省電力モード移行後の経過時間を計測し、前記経過時間に基づいて前記下位側装置の動作期間と停止期間とを交互に設定する設定部と、
前記省電力モード中に、前記設定部による設定に応じて、前記下位側装置の動作と停止とを交互に繰り返す制御部と、を備え、
前記設定部は、前記監視信号の受信タイミングに基づいて前記動作期間および前記停止期間の開始タイミングを調整する
ことを特徴とする通信システム。 - 請求項1に記載の通信システムにおいて、
前記上位側装置の前記制御部は、前記データ伝送のデータ量が所定量より少ない時に制御信号を前記下位側装置に送信し、
前記下位側装置の前記制御部は、前記制御信号を受信した場合、前記下位側装置を前記省電力モードに移行させる
ことを特徴とする通信システム。 - 請求項1または請求項2に記載の通信システムにおいて、
前記設定部は、前記監視信号の受信タイミングが前記動作期間の中心となるように、前記開始タイミングを調整することを特徴とする通信システム。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の通信システムにおいて、
前記上位側装置の制御部は、前記設定部に前記開始タイミングを調整させる所定の時間間隔を前記監視信号に格納して送信し、
前記設定部は、格納された前記所定の時間間隔ごとに前記監視信号の受信タイミングで前記開始タイミングを調整する
ことを特徴とする通信システム。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の通信システムにおいて、
前記設定部は、所定の回数の前記監視信号を受信するごとに、前記開始タイミングを調整することを特徴とする通信システム。 - 省電力モード移行後の経過時間を計測し、前記経過時間に基づいて、前記省電力モード中の自装置の動作期間と停止期間とを交互に設定する設定部と、
上位側装置との間でデータ伝送を行い、前記上位側装置より自装置の動作を監視する監視信号を一定の時間間隔で受信するとともに、前記省電力モード中に、前記設定部による設定に応じて、自装置の動作と停止とを交互に繰り返す制御部と、を備え、
前記設定部は、前記監視信号の受信タイミングに基づいて前記動作期間および前記停止期間の開始タイミングを調整する
ことを特徴とする通信装置。 - 請求項6に記載の通信装置において、
前記制御部は、前記上位側装置より前記データ伝送のデータ量が所定量より少ない時に送信される制御信号を受信した場合、自装置を前記省電力モードに移行させることを特徴とする通信装置。 - 請求項6または請求項7に記載の通信装置において、
前記設定部は、前記監視信号の受信タイミングが前記動作期間の中心となるように、前記開始タイミングを調整することを特徴とする通信装置。 - 請求項6ないし請求項8のいずれか1項に記載の通信装置において、
前記監視信号は、所定の時間間隔の情報が格納され、
前記設定部は、格納された前記所定の時間間隔ごとに前記監視信号の受信タイミングで前記開始タイミングを調整する
ことを特徴とする通信装置。 - 請求項6ないし請求項8のいずれか1項に記載の通信装置において、
前記設定部は、所定の回数の前記監視信号を受信するごとに、前記開始タイミングを調整することを特徴とする通信装置。 - 下位側装置との間でデータ伝送を行うとともに、前記下位側装置の動作を監視する監視信号を一定の時間間隔で前記下位側装置に送信する制御部を備え、
前記制御部は、省電力モード中の前記下位側装置に動作期間および停止期間の開始タイミングを調整させる所定の時間間隔を前記監視信号に格納して送信する
ことを特徴とする通信装置。
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