JP2014126980A - 運転支援システム、方法およびプログラム - Google Patents

運転支援システム、方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】経済走行度を効率的に向上させるための支援を行うことが可能な技術の提供。
【解決手段】車両が所定の走行経路を走行した場合の区間毎の経済走行度が前記所定の走行経路を走行した時間帯である走行時間帯に対応づけられた走行履歴を取得し、前記経済走行度および前記走行時間帯に基づいて、特定の時間帯において前記経済走行度が悪化する区間である特有悪化区間を特定し、前記特有悪化区間に関する情報を案内する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両の消費エネルギーを抑制するための支援を行う運転支援システム、方法およびプログラムに関する。
従来、車両の消費エネルギーを抑制する支援を行うために車両における運転の評価を行う各種の技術が開発されている。例えば、特許文献1においては、自車両が運転される状況に対するドライバーの運転の評価基準を運転の評価のたびに再設定する構成が開示されている。また、運転される状況には運転される時間が含まれ得ることが開示されている。
特開2011−65527号公報
上述した従来技術においては、車両が運転される時間に対応する評価基準が設定されるため、車両が運転される時間によって異なる評価基準で運転を評価することができる。従って、経済走行度の悪化要因が時間によって変動するような状況において、悪化要因毎に異なる評価基準で車両の経済走行度を評価することができる。しかし、車両における経済走行度を向上させるためには、車両の運転者に対して事前に経済走行度の悪化が発生し得ることを伝達して注意喚起をしておく必要があり、従来の技術においては事前の注意喚起をすることができない。そして、事前に注意喚起をする場合において、過去に経済走行度が悪化した区間の全てを同一の案内タイミングで案内すると、運転者の注意が散漫になり、各区間の経済走行度を効率的に向上させていくことが困難になる。
本発明は、前記課題にかんがみてなされたもので、経済走行度を効率的に向上させるための支援を行うことが可能な技術を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明においては、車両が所定の走行経路を走行した場合の区間毎の経済走行度が所定の走行経路を走行した時間帯である走行時間帯に対応づけられた走行履歴を取得する走行履歴取得手段と、経済走行度および走行時間帯に基づいて、特定の時間帯において経済走行度が悪化する区間である特有悪化区間を特定する特有悪化区間特定手段と、特有悪化区間に関する情報を案内する特有悪化区間案内手段と、が構成される。
すなわち、区間毎の経済走行度に所定の走行経路の走行時間帯を対応づけて走行履歴を取得することにより、当該走行履歴に基づいて、特定の時間帯において経済走行度が悪化する特有悪化区間を特定し、案内する。そして、特定の時間帯において車両が特有悪化区間を走行するのであれば、運転者は当該特有悪化区間における経済走行度の向上を意識し運転を行うことが可能であり、特定の時間帯において車両が特有悪化区間を走行しないのであれば、運転者は当該特有悪化区間における経済走行度の向上を意識しないで運転を行うことが可能である。従って、運転中の運転者の意識が散漫になることを防止することができ、経済走行度を効率的に向上させるための支援を行うことが可能になる。
ここで、走行履歴取得手段は、車両が所定の走行経路を走行した場合の区間毎の経済走行度が所定の走行経路を走行した時間帯である走行時間帯に対応づけられた走行履歴を取得することができればよい。すなわち、車両が所定の走行経路を走行した場合における経済走行度を時間帯毎に解析できるように定義された走行履歴を取得することができればよい。
所定の走行経路は、特有悪化区間の存在が案内されることによって当該特有悪化区間における経済走行度を向上させ得るような経路として設定される。従って、車両の運転者にとって既知の経路であることが必要とされ、走行履歴を取得するために少なくとも一度車両が走行した経路である必要があるが、複数回走行された経路であることが好ましい。すなわち、車両の運転者が熟知している経路、例えば、通勤や通学に利用される経路など、頻繁に走行される経路が所定の走行経路とされることが好ましい。
経済走行度は、車両が走行する際の単位距離あたりの消費エネルギーの多寡を評価するための指標であれば良く、消費エネルギー量自体であっても良いし、燃費や燃費に影響を与える運転操作を示す指標であってもよい。所定の走行経路を走行した走行時間帯は、所定の走行経路を走行した時刻が含まれるように定義されれば良い。従って、所定の走行経路の出発時刻が含まれる時間帯であってもよいし、経済走行度が評価される各区間を車両が走行した時間が含まれる時間帯であってもよい。また、時間帯は、所定の長さの期間(例えば24時間等)が単位期間毎に分割して得られる期間であれば良く、例えば、24時間を15分ごとに区切ることによって定義することができる。
特有悪化区間特定手段は、経済走行度および走行時間帯に基づいて、特定の時間帯において経済走行度が悪化する区間である特有悪化区間を特定することができればよい。すなわち、走行履歴が示す区間毎の経済走行度に基づいて経済走行度が悪化していた区間を特定することが可能であり、走行履歴が示す所定の走行経路の走行時間帯に基づいて経済走行度が悪化した時間帯を特定することが可能であるため、両者によって特定の時間帯において経済走行度が悪化する特有悪化区間を特定することができればよい。特定の時間帯は、走行時間帯として定義された期間の少なくとも1個において他の時間帯と比較して経済走行度が悪くなる傾向が強い時間帯であり、同一区間の走行履歴を比較することによって特定の時間帯で経済走行度が悪化するか否かを判定し、特有悪化区間を特定すればよい。
特有悪化区間案内手段は、特有悪化区間に関する情報を案内することができればよい。特有悪化区間に関する情報は、特有悪化区間自体を示す情報(例えば、特有悪化区間の位置等)であってもよいし、特有悪化区間に関連づけられた情報(特有悪化区間における経済走行度を悪化させた悪化原因等)であってもよい。また、特有悪化区間に関する情報の案内態様は限定されず、画像でも良いし音声でも良く種々の態様を採用可能である。また、特有悪化区間における経済走行度によって案内態様を変化させても良く、例えば、特有悪化区間における経済走行度が悪いほど、強調された態様で特有悪化区間に関する情報を案内するように構成しても良い。この構成によれば、経済走行度が悪い特有悪化区間ほど運転者の注意を喚起する度合いを高めることができる。
さらに、特定の時間帯において経済走行度が悪化する特有悪化区間を特定するための具体的な手法として、車両が所定の走行経路の走行を開始する時刻が特定の時間帯に属する場合に、特有悪化区間案内手段が特有悪化区間に関する情報を案内するように構成しても良い。すなわち、所定の走行経路の走行を開始する時刻が特定の時間帯に属する場合、過去に特有悪化区間において経済走行度を悪化させた原因と同等の原因が再発する可能性が高い。そこで、この場合に特有悪化区間に関する情報を案内すれば、特有悪化区間における経済走行度の悪化を防止させることが容易になる。
なお、車両が所定の走行経路の走行を開始する時刻は現在時刻であってもよいし、未来の時刻であっても良い。すなわち、前者は、現在時刻において車両が所定の走行経路の走行を開始し、かつ、現在時刻が特定の時間帯に属する場合に、特有悪化区間に関する情報を案内する構成となる。この構成によれば、所定の走行経路の走行を開始する運転者に対して特有悪化区間を認識させることが可能であり、当該特有悪化区間における経済走行度の悪化を防止させることがより容易になる。
後者としては、出発前に走行予定経路を検討するような場合等を想定可能である。例えば、出発前に走行予定経路を検討している過程において運転者が所定の走行経路を走行予定経路として選択し、出発予定時刻を設定した場合において、当該出発予定時刻が特定の時間帯に属する場合には特有悪化区間に関する情報が案内される。この場合、所定の走行経路を将来走行する運転者に対して特有悪化区間を認識させることが可能であり、当該特有悪化区間における経済走行度の悪化を防止させることが容易になる。
さらに、特有悪化区間が複数個存在する場合、特有悪化区間案内手段が所定の走行経路の出発地に近い所定数の特有悪化区間に関する情報を案内するように構成しても良い。すなわち、複数個の特有悪化区間が案内したとしても、車両の運転者の注意が散漫になって各特有悪化区間における経済走行度を向上させることが困難である場合が多い。そこで、出発地に近い所定数(例えば、1個あるいは2個)の特有悪化区間のみを案内すれば、車両の運転者の注意が散漫になることを防止することが可能である。また、出発地に近い特有悪化区間であれば、走行を開始した後に、早期に車両が当該特有悪化区間に到達するため、車両の運転者が特有悪化区間を忘れてしまう可能性を抑制することができる。
さらに、車両が所定の走行経路を走行している場合において、現在時刻が特定の時間帯に属していない状態から特定の時間帯に属する状態になった場合に、特有悪化区間案内手段が特有悪化区間に関する情報を案内する構成としても良い。すなわち、走行中に現在時刻が特定の時間帯になった場合、過去に経済走行度を悪化させた原因と同等の原因が走行中に特有悪化区間において再発する可能性が高い。そこで、この場合に特有悪化区間に関する情報を案内すれば、特有悪化区間における経済走行度の悪化を防止させることが容易になる。
さらに、特有悪化区間は特定の時間帯において他の時間帯と比較して経済走行度が悪くなる傾向が強い区間であれば良く、特有悪化区間を特定するための構成例として、例えば、特有悪化区間特定手段が、走行履歴として取得された経済走行度に対応づけられた走行時間帯の総数で経済走行度が悪化していた走行時間帯の数を除した値が特有悪化区間判定値以下である区間を特有悪化区間として特定する構成を採用しても良い。すなわち、ある区間についての走行履歴として取得された経済走行度に対応づけられた走行時間帯の総数で経済走行度が悪化していた走行時間帯の数を除した値は、経済走行度が悪化していた走行時間帯の発生確率を示す値である。従って、当該値が特有悪化区間判定値以下である区間を特有悪化区間とする場合、経済走行度が悪化していた走行時間帯の発生確率が小さい(すなわち、経済走行度の悪化が特定の時間帯に特有である)区間を特有悪化区間とする構成となる。
この構成によれば、全時間帯についての経済走行度の履歴が得られていない場合であっても、運転支援システムにおいて取得された走行履歴を利用して特有悪化区間を特定することが可能になる。なお、特有悪化区間判定値は、経済走行度が悪化していた走行時間帯の発生確率が当該特有悪化区間判定値以下の発生確率である場合に、当該区間を特定の時間帯において経済走行度が悪化する特有悪化区間であると見なすことができるように予め決定されていれば良い。
さらに、特有悪化区間案内手段が、特有悪化区間における経済走行度を悪化させた悪化原因を案内するように構成しても良い。すなわち、悪化原因が案内されれば、当該悪化原因を認識した運転者が特有悪化区間における悪化原因を解消し、経済走行度を向上させることが容易になる。悪化原因は、区間毎に特定されれば良く、走行履歴とともに経済走行度を変化させる要因(例えば、車両の動作(車速や加速度)や経済走行度を悪化させる運転操作の有無等)の履歴を取得する構成とし、当該履歴に基づいて特定する構成とすれば良い。
さらに、特有悪化区間における経済走行度を悪化させた悪化原因が複数個存在する場合、特有悪化区間案内手段が、悪化原因のうち、最多の悪化原因を案内するように構成しても良い。すなわち、悪化原因が複数個存在する状態において、多数の悪化原因を案内すると運転者の注意が散漫になる。そこで、最多の悪化原因のみを案内する構成とすれば、車両の運転者の注意が散漫になることを防止することが可能である。
さらに、最多の悪化原因が2以上存在する場合、特有悪化区間案内手段が、予め決められた優先順位が高い悪化原因を案内するように構成しても良い。すなわち、最多の悪化原因が2以上存在する場合、案内対象の悪化原因を1個に限定するためには他の要因によって案内対象を決定する必要があり、予め決められた優先順位に従って案内対象の悪化原因を特定するように構成する。優先順位は種々の指標に基づいて決められていれば良く、例えば、経済走行度を改善する効果が高いほど優先順位が高いように予め決めておく構成等を採用可能である。
さらに、特有悪化区間が複数個存在する場合、特有悪化区間案内手段が、特有悪化区間についての走行履歴として取得された経済走行度に対応づけられた走行時間帯の総数で経済走行度が悪化していた走行時間帯の数を除した値が小さいほど大きくなる評価値を当該特有悪化区間における悪化原因に対応づけ、複数個の特有悪化区間についての評価値の和を悪化原因ごとに取得し、当該和が最大となる悪化原因を案内するように構成しても良い。すなわち、特有悪化区間についての走行履歴として取得された経済走行度に対応づけられた走行時間帯の総数で経済走行度が悪化していた走行時間帯の数を除した値は、経済走行度が悪化していた走行時間帯の発生確率を示す値である。従って、当該値が小さいほど大きくなる評価値を悪化原因ごとに取得し、和が最大となる悪化原因を案内する構成においては、経済走行度が悪化していた走行時間帯の発生確率が少ない原因であるほど案内されやすくなる。
さらに、本発明のように、特定の時間帯において経済走行度が悪化する区間である特有悪化区間を特定して案内する手法は、プログラムや方法としても適用可能である。また、以上のようなシステム、プログラム、方法は、単独の装置として実現される場合や、複数の装置によって実現される場合、車両に備えられる各部と共有の部品を利用して実現される場合が想定可能であり、各種の態様を含むものである。例えば、以上のような装置を備えたナビゲーションシステムや方法、プログラムを提供することが可能である。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、システムを制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのソフトウェアの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
運転支援システムを含むナビゲーション端末を示すブロック図である。 走行履歴取得処理を示すフローチャートである。 特有悪化区間案内処理を示すフローチャートである。 (4A)は共通悪化区間案内処理を示すフローチャートであり、(4B)は共通悪化区間の案内例を示す図である。 (5A)は走行履歴情報の例を示す図であり、(5B)は発生確率の算出例を示す図である。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)ナビゲーション端末の構成:
(2)走行履歴取得処理:
(3)特有悪化区間案内処理:
(4)共通悪化区間案内処理:
(5)他の実施形態:
(1)ナビゲーション端末の構成:
図1は、車両に搭載された運転支援システムの構成を示すブロック図である。本実施形態において運転支援システムは、ナビゲーション端末10によって実現される。ナビゲーション端末10は、CPU、RAM、ROM等を備える制御部20を備えており、ROMに記憶されたプログラムを制御部20で実行することができる。本実施形態においては、このプログラムの一つとしてナビゲーションプログラムを実行可能である。当該ナビゲーションプログラムは、ナビゲーション端末の表示部に車両の現在地が含まれる地図を表示し、運転者が指定した出発地から目的地までの走行予定経路を探索し、走行予定経路に沿って運転者を目的地まで案内する機能を制御部20に実現させるプログラムである。本実施形態において、当該ナビゲーションプログラムには、走行予定経路に従った走行を促す音声案内を行う図示しない経路案内プログラムと、特定の時間帯において経済走行度が悪化する区間である特有悪化区間および複数回の走行において経済走行度が悪化していた区間である共通悪化区間を特定して案内する運転支援プログラム21が含まれている。
本実施形態にかかる車両は、GPS受信部41と車速センサ42とジャイロセンサ43と燃料センサ44とユーザI/F部45とを備えている。GPS受信部41は、GPS衛星からの電波を受信し、図示しないインタフェースを介して車両の現在地を算出するための信号を示す信号を出力する。制御部20は、この信号を取得して車両の現在地を取得する。車速センサ42は、車両が備える車輪の回転速度に対応した信号を出力する。制御部20は、図示しないインタフェースを介してこの信号を取得し、車速を取得する。ジャイロセンサ43は、車両の水平面内の旋回についての角加速度を検出し、車両の向きに対応した信号を出力する。制御部20は、この信号を取得して車両の進行方向を取得する。車速センサ42およびジャイロセンサ43等は、車両の走行軌跡を特定するために利用され、本実施形態においては、車両の出発位置と走行軌跡とに基づいて現在地が特定され、当該出発位置と走行軌跡とに基づいて特定された車両の現在地がGPS受信部41の出力信号に基づいて補正される。
燃料センサ44は、車両における液体燃料の消費量を計測するためのセンサ(例えば、インジェクタによる燃料の噴射量を検出するセンサ)であり、液体燃料の消費量を示す情報を制御部20に対して出力する。制御部20は、当該液体燃料の消費量を示す情報に基づいて車両で使用された燃料の消費量を特定する。ユーザI/F部45は、運転者の指示を入力し、また運転者に各種の情報を提供するためのインタフェース部であり、図示しないタッチパネルディスプレイからなる入力部を兼ねた表示部やスピーカー等の出力音の出力部を備えている。ユーザI/F部45は制御信号を制御部20から受信し、各種案内を行うための画像をタッチパネルディスプレイに表示し、各種案内を行うための出力音をスピーカーから出力する。また、ユーザI/F部45は、タッチパネルを介した入力内容を示す信号を制御部20に送信し、制御部20は当該信号に基づいて利用者の操作内容を特定する。
記録媒体30には地図情報30aが予め記録されている。地図情報30aは、車両が走行する道路の端点に対応するノードの位置等を示すノードデータ、ノード間の道路の形状を特定するための形状補間点の位置等を示す形状補間点データ、ノード同士の連結を示すリンクデータ等を含んでいる。
本実施形態において、制御部20は、運転支援プログラム21を実行することにより、特有悪化区間および共通悪化区間を特定して案内する。この処理を実行するため、運転支援プログラム21は、走行履歴取得部21aと悪化区間特定部21bと悪化区間案内部21cとを備えている。
走行履歴取得部21aは、車両が所定の走行経路を走行した場合の区間毎の経済走行度が所定の走行経路を走行した時間帯である走行時間帯に対応づけられた走行履歴を取得する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。なお、本実施形態において走行予定経路を所定の走行経路と見なして走行履歴が取得される。すなわち、制御部20は、走行履歴取得部21aの処理により、車両が所定の走行経路である走行予定経路を走行する過程において車両の単位区間毎の経済走行度を示す走行履歴情報30bを取得し、記録媒体30に記録する。ここで、経済走行度は車両が走行する際の単位距離あたりの消費エネルギーの多寡を評価するための指標であり、本実施形態において経済走行度は単位区間(本実施形態においては、一定距離(例えば50m)の区間)内において燃費を悪化させる悪化原因が発生しない状態で走行をしていた割合を示す情報である。
さらに、本実施形態において制御部20は、単位区間内において経済走行度の悪化原因が発生した場合に、当該悪化原因を示す情報が経済走行度に対応づけられて走行履歴情報30bが記録される。なお、本実施形態においては、予め想定された複数の走行シーンにおいて既定の悪化原因が発生した場合に経済走行度が悪化すると見なす構成となっており、複数の走行シーン毎に悪化原因が分類されている。すなわち、制御部20は、上述の車速センサ42の出力信号に基づいて取得される車速、加速度が、走行シーン毎に予め設定された判定条件に合致しているか否かを判定し、合致している場合にその走行シーンにおいて予め規定された悪化原因が発生したと見なし、悪化原因を示す情報を、当該走行シーンを示す情報によって構成している。経済走行度および悪化原因の取得の詳細は後述する
さらに、制御部20は、所定の走行経路の走行を開始した出発時刻を図示しない計時回路に基づいて取得し、当該出発時刻が属する走行時間帯を特定するとともに経済走行度に対して当該走行時間帯を示す情報を対応づけて走行履歴情報30bを記録する。従って、走行履歴情報30bは、車両が所定の走行経路を走行した場合の区間毎(単位区間毎)の経済走行度が、所定の走行経路の出発時刻が属する走行時間帯に対応づけられた情報である。
さらに、制御部20は、所定の走行経路を示す情報(例えば目的地と出発地とを示す情報)も経済走行度に対応づけて走行履歴情報30bを記録する。さらに、制御部20は、所定の走行経路の全区間の燃費を示す情報も経済走行度に対応づけて走行履歴情報30bを記録する。すなわち、制御部20は、車両の走行過程において燃料センサ44が出力した信号に基づいて燃料消費量を特定する処理を所定の走行経路の出発地から目的地まで実行する。車両が目的地に到着すると、制御部20は、出発地から目的地までの距離を出発地から目的地までの燃料消費量で除することによって燃費を示す情報(単位燃料あたりの走行距離)を取得する。そして、制御部20は、当該燃費を示す情報を経済走行度に対応づけて走行履歴情報30bを記録する。
なお、制御部20が、記録媒体30に走行履歴情報30bを記録する際に、既に同一の走行時間帯が対応づけられた走行履歴情報30bが記録済である場合、制御部20は、燃費が良い方の走行履歴情報30bを記録媒体30に記録し、燃費が悪い方の走行履歴情報30bは記録媒体30から消去する。従って、ある走行時間帯に対応づけられた走行履歴情報30bは、燃費が過去に最も良かった場合の情報である。
図5Aにおいては、走行履歴情報30bを模式的に示している。本実施形態においては、24時間を単位期間である15分ごとの走行時間帯に区分し、出発時刻が属する走行時間帯を経済走行度に対応づけて各走行履歴情報30bを記録するように構成されている。図5Aにおいては、横方向に24時間の長さを示し、各走行時間帯の長さを小さい矩形の短辺で示している。また、図5Aにおいて、ハッチを付した矩形は所定の走行経路R1についての走行履歴、黒い矩形は所定の走行経路R2についての走行履歴を模式的に示している。
さらに、図5Aにおいては、ボックスB1,B2に走行履歴情報30bにおいて経済走行度に対応づけられる情報を示している。例えば、ボックスB1内には、所定の走行経路R1を構成する区間Z1〜Z20のそれぞれについての経済走行度が走行履歴情報30bとして定義されることが示されており、当該情報に走行時間帯が7:30〜7:45であったことを示す情報と、区間Z1〜Z20のそれぞれについての悪化原因を示す情報と、所定の走行経路R1を示す情報と燃費F1を示す情報とが対応づけられることが示されている。なお、経済走行度が悪化していなかった区間については、悪化原因は省略される。
以上のように走行履歴を取得して記録媒体30に記録することにより、制御部20は、走行履歴情報30bを参照することにより、車両が所定の走行経路を走行した場合における経済走行度を時間帯毎に解析することが可能である。また、制御部20は、走行履歴情報30bを参照することにより、各区間において経済走行度が悪化していた回数を計測することが可能である。
悪化区間特定部21bは、特有悪化区間および共通悪化区間を特定する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。ここで、特有悪化区間は特定の時間帯において経済走行度が悪化する区間、共通悪化区間は複数の時間帯において経済走行度が悪化していた区間であり、制御部20は、走行履歴情報30bを参照し、区間毎の経済走行度および走行時間帯に基づいて特有悪化区間および共通悪化区間を特定する。すなわち、制御部20は、走行履歴情報30bを参照し、区間毎の経済走行度に基づいて経済走行度が悪化していた区間を特定する。さらに、制御部20は、経済走行度が悪化していた区間の走行履歴情報30bが示す所定の走行経路の走行時間帯に基づいて経済走行度が悪化した走行時間帯を特定する。そして、各区間において走行時間帯同士を比較することによって特有悪化区間および共通悪化区間を特定する。
ここで、特定の時間帯は、走行時間帯として定義された期間の少なくとも1個において他の時間帯と比較して経済走行度が悪くなる傾向が強い時間帯であり、制御部20は、同一区間の走行履歴を比較することによって特定の時間帯で経済走行度が悪化するか否かを判定し、特有悪化区間を特定する。具体的には、本実施形態において制御部20は、走行履歴情報30bを参照し、走行履歴として取得された経済走行度に対応づけられた走行時間帯の総数で経済走行度が悪化していた走行時間帯の数を除した値が特有悪化区間判定値以下である区間を特有悪化区間として特定する。すなわち、ある区間についての走行履歴として取得された経済走行度に対応づけられた走行時間帯の総数で経済走行度が悪化していた走行時間帯の数を除した値は、経済走行度が悪化していた走行時間帯の発生確率を示す値である。
図5Bは、図5Aに示す走行履歴情報30bに基づいて、所定の走行経路R1内の区間Z1において、経済走行度が悪化していた走行時間帯の発生確率を算出する方法を例示した図である。すなわち、ボックスB3は、所定の走行経路R1内の区間Z1に関する情報を図5Aに示す走行履歴情報30bから抜き出して示している。図5Aに示す走行履歴情報30bにおいては、4個の走行時間帯について所定の走行経路R1の走行履歴が取得されているため、ボックスB3においては4個の走行時間帯について経済走行度が示されており、走行履歴として取得された経済走行度に対応づけられた走行時間帯の総数は4個である。また、本実施形態において、経済走行度が悪かった場合に悪評価、良かった場合に良評価とされ、ボックスB3に示す例においては悪評価であった走行時間帯の数が1個である。従って、区間Z1において経済走行度が悪化していた走行時間帯の発生確率は1/4とされる。
そして、本実施形態においては、経済走行度が悪化していた走行時間帯の発生確率を示す値が特有悪化区間判定値以下である区間を特有悪化区間とする構成を採用しており、この構成においては、経済走行度が悪化していた走行時間帯の発生確率が小さい区間を特有悪化区間とする構成となる。このため、経済走行度の悪化が特定の時間帯に特有である区間を特有悪化区間とすることができる。なお、経済走行度が悪化していた走行時間帯の発生確率を示す値が特有悪化区間判定値以下となる場合、当該走行時間帯が特定の時間帯と見なされ、図示しないRAMに記録される。
さらに、制御部20は、走行履歴として取得された経済走行度に対応づけられた走行時間帯の総数で経済走行度が悪化していた走行時間帯の数を除した値が共通悪化区間判定値よりも大きい区間を共通悪化区間として特定する。すなわち、経済走行度が悪化していた走行時間帯の発生確率を示す値が共通悪化区間判定値よりも大きい区間を共通悪化区間とする構成においては、経済走行度が悪化していた走行時間帯の発生確率が大きい区間を共通悪化区間とする構成となる。このため、経済走行度の悪化が時間帯に依存しない区間を共通悪化区間とすることができる。
以上の構成によれば、全時間帯についての経済走行度の履歴が得られていない場合であっても、運転支援システムにおいて取得された走行履歴を利用して特有悪化区間および共通悪化区間を特定することが可能になる。なお、特有悪化区間判定値は、経済走行度が悪化していた走行時間帯の発生確率が当該特有悪化区間判定値以下の発生確率である場合に、当該区間を特定の時間帯において経済走行度が悪化する特有悪化区間であると見なすことができるように予め決定されていれば良い。また、共通悪化区間判定値は、経済走行度が悪化していた走行時間帯の発生確率が当該共通悪化区間判定値より大きい発生確率である場合に、当該区間を時間に依存することなく経済走行度が悪化する共通悪化区間であると見なすことができるように予め決定されていれば良い。
悪化区間案内部21cは、特有悪化区間に関する情報および共通悪化区間に関する情報を案内する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。特有悪化区間に関する情報は、特有悪化区間自体を示す情報であっても良いし、特有悪化区間に関連づけられた情報であっても良い。また、共通悪化区間に関する情報は、共通悪化区間自体を示す情報であってもよいし、共通悪化区間に関連づけられた情報であってもよい。
本実施形態において制御部20は、特有悪化区間における経済走行度を悪化させた悪化原因を示す情報(特有悪化区間に関連づけられた情報)を案内するように構成されている。むろん、制御部20が、特有悪化区間自体を示す情報である、特有悪化区間の位置を示す情報等を案内するように構成されていても良い。また、制御部20は、共通悪化区間の位置を示す情報(共通悪化区間自体を示す情報)を案内するように構成されている。むろん、制御部20が、共通悪化区間に関連づけられた情報である、共通悪化区間における経済走行度を悪化させた悪化原因を示す情報等を案内するように構成されていても良い。
さらに、特有悪化区間に関する情報および共通悪化区間に関する情報の案内態様は特に限定されず、本実施形態において制御部20は、走行予定経路の走行を開始する前に特有悪化区間における経済走行度を悪化させた悪化原因を音声案内し、走行予定経路の走行過程において共通悪化区間の位置を画像によって案内する。なお、本実施形態においては、共通悪化区間以外の区間であって経済走行度が悪化した区間も画像によって案内されるが、制御部20は、経済走行度が悪化していた区間の位置を画像によって案内するとともに、共通悪化区間の位置を示す画像を、共通悪化区間以外の経済走行度が悪化していた区間の位置を示す画像よりも強調して案内する。
より具体的には、制御部20は、現在時刻において車両が所定の走行経路の走行を開始し、かつ、現在時刻が特定の時間帯に属する場合に、特有悪化区間に関する情報を案内する。すなわち、走行予定経路を設定された後、制御部20は、車速センサ42の出力情報に基づいて車両の走行が開始されたか否かを判定し、走行が開始された場合は図示しない計時回路に基づいて現在時刻を取得する。そして、制御部20は、当該現在時刻が、悪化区間特定部21bの処理によって特定された特有悪化区間の経済走行度が悪化する特定の時間帯に属する場合、当該特有悪化区間における経済走行度を悪化させた悪化原因を音声出力するための制御信号をユーザI/F部45に対して出力する。この結果、特有悪化区間における経済走行度を悪化させた悪化原因がユーザI/F部45のスピーカーから音声案内される。なお、特有悪化区間が複数個存在し、この結果、悪化原因が複数存在し得る状態においては、案内対象の悪化原因が選択され、案内される(詳細は後述)。
さらに、制御部20は、車両の走行過程において、ナビゲーションプログラムの処理によって車両の周辺の地図および走行予定経路をユーザI/F部45の表示部に表示する処理を行っている。この構成において、制御部20は、出発時刻が属する走行時間帯が経済走行度に対応づけられた走行履歴情報30b(存在しない場合には最も近い走行時間帯が経済走行度に対応づけられた走行履歴情報30b)に基づいて走行予定経路上の各単位区間における経済走行度の評価を特定する。そして、制御部20は、経済走行度の評価が悪かったことを示す画像と良かったことを示す画像を走行予定経路上の各単位区間に重畳して表示する制御信号をユーザI/F部45の表示部に出力する。この結果、評価を示す画像によって経済走行度が悪化していた区間および良かった区間の位置を示すように構成されている。
そして、制御部20は、経済走行度が悪化していた区間が共通悪化区間であれば評価を示す画像を強調して表示するための制御信号を出力し、共通悪化区間でなければ評価を示す画像を強調しない状態で表示するための制御信号を出力する。この結果、共通悪化区間の位置を示す画像が、共通悪化区間以外の経済走行度が悪化していた区間の位置を示す画像よりも強調されることになる。
以上の構成において制御部20は、区間毎の経済走行度に所定の走行経路の走行時間帯が経済走行度に対応づけられた走行履歴を取得することにより、当該走行履歴に基づいて、特定の時間帯において経済走行度が悪化する特有悪化区間を特定し、悪化原因を案内することになる。そして、走行予定経路の出発時刻が当該特定の時間帯に含まれることにより、特定の時間帯に車両が特有悪化区間を走行することが予想される状態において、運転者は特有悪化区間の悪化原因を認識する音ができる。従って、運転者は当該特有悪化区間における経済走行度の向上を意識し運転を行うことが可能である。一方、走行予定経路の出発時刻が当該特定の時間帯に含まれず、特定の時間帯に車両が特有悪化区間を走行しないことが予想される状態においては特有悪化区間の悪化原因が案内されない。従って、運転者は当該特有悪化区間における経済走行度の向上を意識しないで運転を行うことが可能である。この結果、運転中の運転者の意識が散漫になることを防止することができ、経済走行度を効率的に向上させるための支援を行うことが可能になる。
さらに、制御部20は、複数の時間帯において経済走行度が悪化していた区間を共通悪化区間として特定する。従って、本実施形態によれば、時間に依存せずに高い頻度で経済走行度が悪化する区間を共通悪化区間とすることが可能になる。そして、当該共通悪化区間が運転者に明示されることにより、当該共通悪化区間を走行する車両の運転者が常に経済走行度の向上を意識することができる。ここで、共通悪化区間は、複数の時間帯において経済走行度が悪化していた区間であり経済走行度が悪化する可能性が他の区間よりも高いため、当該共通悪化区間を走行する車両の運転者が常に経済走行度の向上を意識することによって経済走行度を効率的に向上させることが可能になる。
本実施形態においては、現在時刻において車両が所定の走行経路の走行を開始し、かつ、現在時刻が特定の時間帯に属する場合に、特有悪化区間の位置を案内する。従って、この構成によれば、所定の走行経路の走行を開始する運転者に対して特有悪化区間を認識させることが可能であり、当該特有悪化区間における経済走行度の悪化を防止させることがより容易になる。
さらに、本実施形態においては、特有悪化区間における経済走行度を悪化させた悪化原因が案内されるため、当該悪化原因を認識した運転者が特有悪化区間における悪化原因を解消し、経済走行度を向上させることが容易になる。
さらに、本実施形態においては、経済走行度が悪化していた区間が共通悪化区間であれば評価を示す画像を強調して表示する。この構成によれば、運転者は、過去に経済走行度が悪化した頻度が多い共通悪化区間と悪化した頻度が少ない共通悪化区間以外の区間とを区別することができ、運転者の注意が散漫になることを防止することができ、運転者は共通悪化区間の経済走行度を効率的に向上させることができる。
(2)走行履歴取得処理:
次に、走行履歴取得処理について詳細に説明する。図2は、走行履歴取得処理のフローチャートであり、本実施形態において制御部20は、目的地を設定した経路案内処理が開始されると、走行履歴取得部21aによって走行履歴取得処理を実行する。すなわち、ユーザI/F部45の表示部に車両周辺の地図および走行予定経路が表示された状態で走行履歴取得処理が実行される。走行履歴取得処理が実行される前に制御部20は、車両が単位区間の長さとして定義された一定距離を走行したか否かを判定するための累計距離と、車両が経済走行をした距離を特定するための経済走行距離と、車両が経済走行をしなかった距離を特定するための不経済走行距離とを示す変数を初期化する。なお、不経済走行距離は走行シーン毎に定義され、発進シーンでの不経済走行距離、加速シーンでの不経済走行距離、巡航(加速)シーンでの不経済走行距離、減速シーンでの不経済走行距離、巡航(減速)シーンでの不経済走行距離、高速走行シーンでの不経済距離が定義される。
走行履歴取得処理が実行されると、制御部20は、現在時刻を出発時刻として取得し(ステップS100)、図示しないRAMに記録する。次に制御部20は、車両の車速、加速度、燃料消費量、現在地を取得する(ステップS102)。すなわち、制御部20は、車速センサ42の出力情報に基づいて車速を特定し、車速の時間変化に基づいて加速度を取得する。さらに、制御部20は、燃料センサ44の出力信号に基づいて車両における燃料消費量を取得する。さらに、制御部20は、GPS受信部41と車速センサ42とジャイロセンサ43との出力信号に基づいて車両の現在地を取得する。この結果、車両の位置毎の車速と加速度および燃料消費量が特定される。
次に、制御部20は、走行距離を累計距離に加算する(ステップS105)。本実施形態において、ステップS102〜S180はループ処理となっており、ループ処理が繰り返される場合には一定の期間(例えば、100ms)毎にステップS102の処理が行われる。そこで、制御部20は、GPS受信部41と車速センサ42とジャイロセンサ43との出力信号に基づいて、前回ステップS102が実行されてから今回ステップS102が実行されるまでの間に車両が走行した走行距離ΔLを特定し、累計距離に加算する。すなわち、制御部20は、ステップS102〜S180が繰り返されている間に車両が走行した総距離を示す値が累計距離となるように加算処理を行う。
次に、制御部20は、発進シーンでの悪化原因が発生したか否かを判定し(ステップS110)、発進シーンでの悪化原因が発生したと判定されない場合にはステップS115をスキップする。一方、ステップS110にて、発進シーンでの悪化原因が発生したと判定された場合、制御部20は、走行距離を発進シーンでの不経済走行距離に加算する(ステップS115)。すなわち、ステップS105にて累計距離に加算された上述の走行距離ΔLを発進シーンでの不経済走行距離に加算する。
なお、ステップS110においては、車両を発進させる際の燃費が基準の燃費よりも悪くなるような運転操作が発進シーンにおいて行われていたか否かを判定することができれば良く、本実施形態においては、当該判定を車速について予め規定された判定条件に基づいて実施する。すなわち、車両を発進させる際に過度の加速を行うとエネルギーが無駄に消費される。そこで、停止していると見なすことができる車両の車速が大きくなる発進シーンにおいて、車速の変化が急激である場合に発進シーンでの悪化原因が発生したと判定する構成等を採用可能である。具体的には、発進後の経過時間とともに大きくなる閾値を時刻毎に設定し、発進開始後の初期において時刻毎の車速が当該閾値を超える場合に発進シーンでの悪化原因が発生したと判定する構成や、単位時間あたりの車速の変化が所定の閾値を超える場合に発進シーンでの悪化原因が発生したと判定する構成等を採用可能である。
次に、制御部20は、加速シーンでの悪化原因が発生したか否かを判定し(ステップS120)、加速シーンでの悪化原因が発生したと判定されない場合にはステップS125をスキップする。一方、ステップS120にて、加速シーンでの悪化原因が発生したと判定された場合、制御部20は、走行距離を加速シーンでの不経済走行距離に加算する(ステップS125)。すなわち、ステップS105にて累計距離に加算された上述の走行距離ΔLを加速シーンでの不経済走行距離に加算する。
なお、ステップS120においては、車両を加速させる際の燃費が基準の燃費よりも悪くなるような運転操作が加速シーンにおいて行われていたか否かを判定することができれば良く、本実施形態においては、当該判定を車速および加速度について予め規定された判定条件に基づいて実施する。すなわち、車両を加速させる際に過度の加速を行うとエネルギーが無駄に消費される。また、車両が高速で走行している状態と低速で走行している状態とを比較すると、前者の方が後者よりも大きな加速度が必要とされるシーンが少ない。そこで、車速が大きいほど値が小さくなる閾値を予め定義しておき、車両の車速が大きくなる加速シーン(停止状態からの加速は除く)において、加速度が当該閾値を超えている場合に加速シーンでの悪化原因が発生したと判定する構成等を採用可能である。なお、閾値は、車速が大きくなるにつれて連続的に変化しても良いし段階的に変化しても良い。
次に、制御部20は、巡航シーンにおいて加速に伴う悪化原因が発生したか否かを判定し(ステップS130)、巡航シーンにおいて加速に伴う悪化原因が発生したと判定されない場合にはステップS135をスキップする。一方、ステップS130にて、巡航シーンにおいて加速に伴う悪化原因が発生したと判定された場合、制御部20は、走行距離を巡航シーンでの不経済走行距離に加算する(ステップS135)。すなわち、ステップS105にて累計距離に加算された上述の走行距離ΔLを巡航(加速)シーンでの不経済走行距離に加算する。なお、巡航シーンは、車両が一定範囲の車速で走行を継続しているシーンである。
また、ステップS130においては、車両を走行させる際の燃費が基準の燃費よりも悪くなるような加速操作が巡航シーンにおいて行われていたか否かを判定することができれば良く、本実施形態においては、当該判定を車速および加速度について予め規定された判定条件に基づいて実施する。すなわち、車両を巡航させる際に過度の加速を行うとエネルギーが無駄に消費される。そこで、制御部20は、車両が一定範囲の車速で走行する巡航走行を継続しているか否かを車速に基づいて判定し、巡航走行を継続している場合は、さらに、加速度が予め決められた閾値を超えている場合に巡航シーンでの悪化原因が発生したと判定する構成等を採用可能である。なお、巡航シーンにおいては、過度の加速のみならず過度の減速も燃費の悪化原因となるため、図2のステップS130,S135においては、巡航シーンにおいて加速されたことを判定していることを示すため、巡航(加速)シーンと表記し、S150,S155においては、巡航シーンにおいて減速されたことを判定していることを示すため、巡航(減速)シーンと表記している。
次に、制御部20は、減速シーンでの悪化原因が発生したか否かを判定し(ステップS140)、減速シーンでの悪化原因が発生したと判定されない場合にはステップS145をスキップする。一方、ステップS140にて、減速シーンでの悪化原因が発生したと判定された場合、制御部20は、走行距離を減速シーンでの不経済走行距離に加算する(ステップS145)。すなわち、ステップS105にて累計距離に加算された上述の走行距離ΔLを減速シーンでの不経済走行距離に加算する。
また、ステップS140においては、車両を減速させる際の燃費が基準の燃費よりも悪くなるような運転操作が減速シーンにおいて行われていたか否かを判定することができれば良く、本実施形態においては、当該判定を車速および加速度について予め規定された判定条件に基づいて実施する。すなわち、車両を減速させる際に過度の減速が行われた場合、減速前の車速に到達するための加速が無駄であったことになる。また、車両が高速で走行している状態と低速で走行している状態とを比較すると、前者の方が後者よりも過度に減速させた場合に無駄になるエネルギーが多い。そこで、減速させるための加速度である負の加速度について、車速が大きいほど大きくなる(負の範囲で絶対値が小さくなる)閾値を予め定義しておき、車両の車速が小さくなる減速シーンにおいて、加速度が当該閾値を下回る場合に減速シーンでの悪化原因が発生したと判定する構成等を採用可能である。なお、閾値は、車速が大きくなるにつれて連続的に変化しても良いし段階的に変化しても良い。
次に、制御部20は、巡航シーンにおいて減速に伴う悪化原因が発生したか否かを判定し(ステップS150)、巡航シーンにおいて減速に伴う悪化原因が発生したと判定されない場合にはステップS155をスキップする。一方、ステップS150にて、巡航シーンにおいて減速に伴う悪化原因が発生したと判定された場合、制御部20は、走行距離を巡航シーンでの不経済走行距離に加算する(ステップS155)。すなわち、ステップS105にて累計距離に加算された上述の走行距離ΔLを巡航(減速)シーンでの不経済走行距離に加算する。
また、ステップS150においては、車両を走行させる際の燃費が基準の燃費よりも悪くなるような減速操作が巡航シーンにおいて行われていたか否かを判定することができれば良く、本実施形態においては、当該判定を車速および加速度について予め規定された判定条件に基づいて実施する。すなわち、車両を巡航させる際に過度の減速を行うと減速前の速度に加速させるためのエネルギーが無駄であったことになる。そこで、制御部20は、車両が一定範囲の車速で走行する巡航走行を継続しているか否かを車速に基づいて判定し、巡航走行を継続している場合は、さらに、加速度が予め決められた閾値を下回る場合に巡航シーンでの悪化原因が発生したと判定する構成等を採用可能である。
次に、制御部20は、高速走行シーンでの悪化原因が発生したか否かを判定し(ステップS160)、高速走行シーンでの悪化原因が発生したと判定されない場合にはステップS165をスキップする。一方、ステップS160にて、高速走行シーンでの悪化原因が発生したと判定された場合、制御部20は、走行距離を高速走行シーンでの不経済走行距離に加算する(ステップS165)。すなわち、ステップS105にて累計距離に加算された上述の走行距離ΔLを高速走行シーンでの不経済走行距離に加算する。
また、ステップS160においては、車両を走行させる際の燃費が基準の燃費よりも悪くなるような運転操作が高速走行シーンにおいて行われていたか否かを判定することができれば良く、本実施形態においては、当該判定を車速について予め規定された判定条件に基づいて実施する。すなわち、車速を過度に大きくすると、過度にエネルギーを消費する。そこで、制御部20は、車両の車速が予め決められた閾値を超えている場合に高速走行シーンでの悪化原因が発生したと判定する構成等を採用可能である。
次に、制御部20は、悪化原因が発生しなかったか否かを判定する(ステップS170)。すなわち、ステップS110〜S160で判定したような各走行シーンでの悪化原因のいずれも発生していなかった場合、制御部20は、ステップS105にて取得された走行距離ΔLを走行する過程において、悪化原因が発生しなかったと見なす。このため、制御部20は、ステップS115,S125,S135,S145,S155,S165において各走行シーンの不経済走行距離が加算されなかった場合に、悪化原因が発生しなかったと見なす。そして、ステップS170において、悪化原因が発生しなかったと判定された場合、制御部20は、走行距離を経済走行距離に加算する(ステップS175)。すなわち、ステップS105にて累計距離に加算された上述の走行距離ΔLを経済走行距離に加算する。一方、テップS170において、悪化原因が発生しなかったと判定されなかった場合、ステップS175はスキップされる。
次に、制御部20は、累計距離が一定距離以上になったか否かを判定し(ステップS180)、ステップS180にて累計距離が一定距離以上になったと判定されるまでステップS102以降の処理を繰り返す。すなわち、制御部20は、累計距離が、単位区間の距離として予め定義された一定距離以上になった場合に、車両が単位区間を走行したと見なしてステップS102〜S180のループ処理を抜けることになる。
ステップS180にて、累計距離が一定距離以上になったと判定された場合、制御部20は、経済走行度を経済走行距離/累計距離に設定する(ステップS182)。設定された経済走行度は、単位区間の位置を示す情報に対応づけられてRAMに記録される。次に、制御部20は、今回の走行における経済走行度の評価を表示する(ステップS184)。すなわち、本実施形態においては、走行予定経路を構成する単位区間を今回走行した場合に、走行済の単位区間における経済走行度の評価を地図上に表示することになっており、制御部20は、単位区間の経済走行度が所定の評価レベル以上であれば良評価、所定の評価レベルよりも悪ければ悪評価と判定する。そして、制御部20は、車両が直前に通過した単位区間に評価を示す画像を表示するための制御信号を出力する。この結果、ユーザI/F部45の表示部は、今回の走行によって走行した単位区間の経済走行度の評価を示す画像を単位区間上に表示する。
図4Bは、本実施形態においてユーザI/F部45の表示部に表示される地図およびアイコンの例を示す図である。図4Aに示す例おいては、実線の曲線によって示された道路R上に車両の現在地を示すアイコンCが表示されている。また、図4Bに示す例においては、道路R上に記された太い線によって今回の走行において出発地から目的地まで到達するための走行予定経路または今回の走行において走行済の経路を示している。さらに、図4Bにおいては、道路上に葉を模したアイコンによって燃費の評価を表示しており、実線のアイコンEtgによって今回の走行における経済走行度が良評価であった区間、実線のハッチが付されたアイコンEtbによって今回の走行における経済走行度が悪評価であった区間が示されている。すなわち、今回の走行において車両は現在地Cより後方の道路を走行済であるため、当該道路上に今回の走行における経済走行度の評価を示すアイコンが表示されている。
次に制御部20は、車両が目的地に到着したか否かを判定する(ステップS186)。すなわち、GPS受信部41,車速センサ42,ジャイロセンサ43が示す車両の現在地が予め設定された目的地に一致したか否かを地図情報30aに基づいて判定する。ステップS186において、車両が目的地に到着したと判定されない場合、制御部20は、ステップS102以降のループ処理を繰り返す。
一方、ステップS186において、車両が目的地に到着したと判定された場合、制御部20は、燃費が過去最良であったか否かを判定する(ステップS188)。すなわち、制御部20は、燃料センサ44の出力信号に基づいて特定された出発地から目的地までの燃料消費量で出発地から目的地までの距離を除することによって燃費を示す情報を取得する。そして、制御部20は、今回の走行における出発時刻が属する走行時間帯と同一の走行時間帯が経済走行度に対応づけられた走行履歴情報30bが記録済であるか否かを判定する。同一の走行時間帯が経済走行度に対応づけられた走行履歴情報30bが記録済である場合、今回の走行の燃費と記録済の走行履歴情報30bに対応づけられた燃費を比較し、今回の走行の燃費の方が良い場合には燃費が過去最良であったと判定する。
そして、ステップS188において、燃費が過去最良であったと判定された場合、制御部20は、走行履歴情報30bの更新処理を行う(ステップS190)。すなわち、制御部20は、ステップS182で取得された各区間の経済走行度を示す情報に走行時間帯を示す情報と各区間の悪化原因を示す情報と所定の走行経路を示す情報と燃費を示す情報とを対応づけて記録媒体30に記録する。この場合、記録媒体30に記録済であった同一の走行時間帯が経済走行度に対応づけられた走行履歴情報30bは消去される。一方、ステップS188において、燃費が過去最良であったと判定されない場合、ステップS190をスキップする。
(3)特有悪化区間案内処理:
次に、特有悪化区間を案内するための特有悪化区間案内処理について詳細に説明する。図3は、特有悪化区間案内処理のフローチャートであり、本実施形態においては、走行予定経路が設定された場合に特有悪化区間案内処理が実行される。
特有悪化区間案内処理において、制御部20は、まず、悪化区間特定部21bの処理により、走行予定経路と同一の走行経路についての走行履歴情報30bが存在するか否かを判定する(ステップS200)。すなわち、制御部20は、記録媒体30を参照し、車両が走行を開始した走行予定経路と同一の(出発地と目的地とが同一の)走行経路を示す情報が所定の走行経路を示す情報として経済走行度に対応づけられている走行履歴情報30bが存在するか否かを判定する。例えば、図5Aに例示するような走行履歴情報30bが記録媒体30に記録されている場合、走行予定経路が所定の走行経路R1あるいは所定の走行経路R2と同一であれば、走行予定経路と同一の走行経路についての走行履歴情報が存在すると判定される。ステップS200において、走行予定経路と同一の走行経路についての走行履歴情報が存在すると判定されない場合、制御部20は、特有悪化区間案内処理を終了する。すなわち、制御部20は、特有悪化区間が特定できないと見なして特有悪化区間案内処理を終了する。
一方、ステップS200において、走行予定経路と同一の走行経路についての走行履歴情報が存在すると判定された場合、制御部20は、悪化区間特定部21bの処理により、走行予定経路と同一の走行経路についての走行履歴情報30bを取得する(ステップS205)。すなわち、制御部20は、車両が走行を開始した走行予定経路と同一の走行経路を示す情報が所定の走行経路を示す情報として経済走行度に対応づけられている走行履歴情報30bの全てを取得する。例えば、図5Aに例示するような走行履歴情報30bが記録媒体30に記録されており、走行予定経路が所定の走行経路R1と同一であれば、所定の走行経路R1を示す情報が対応づけられた4個の走行時間帯についての走行履歴情報30b(ハッチを付した走行履歴情報30b)が取得される。
次に、制御部20は、走行履歴情報30bが示す所定の走行経路内の各区間(例えば、図5Aに示す所定の走行経路R1であれば、区間Z1〜Z20)の中から未処理の区間を処理対象の区間として選択し、ステップS210〜S220のループ処理を行う。すなわち、制御部20は、悪化区間特定部21bの処理により、処理対象の区間の経済走行度が悪化していた走行時間帯の発生確率が特有悪化区間判定値(X1%)以下であるか否かを判定する(ステップS210)。すなわち、制御部20は、ステップS205で取得された走行履歴情報30bに対応づけられた走行時間帯の総数を取得する。
さらに、制御部20は、ステップS205で取得された走行履歴情報30bのそれぞれに基づいて、処理対象の区間において経済走行度が悪化していた回数を取得する。ステップS205で取得された走行履歴情報30bは、同じ走行経路を異なる走行時間帯において走行した場合に取得された走行履歴の全てであるため、処理対象の区間において経済走行度が悪化していた回数は、経済走行度が悪化していた走行時間帯の数である。さらに、制御部20は、ステップS205で取得された走行履歴情報30bに対応づけられた走行時間帯の総数で、経済走行度が悪化していた走行時間帯の数を除することによって、処理対象の区間の経済走行度が悪化していた走行時間帯の発生確率を取得する。
そして、制御部20は、当該発生確率が、予め決められた特有悪化区間判定値であるX1%以下であるか否かを判定する。例えば、図5Aに例示するような走行履歴情報30bが記録媒体30に記録されており、走行予定経路が所定の走行経路R1と同一であれば、ステップS205で取得された走行履歴情報30bに対応づけられた走行時間帯の総数は図5BのボックスB3に示すように、4個である。また、図5BのボックスB3に示すように、経済走行度が悪化していた走行時間帯の数は1個である。従って、図5BのボックスB4に示すように、発生確率は1/4となり、当該値が特有悪化区間判定値(X1%)以下であるか否かが判定される。
ステップS210において、処理対象の区間の経済走行度が悪化していた走行時間帯の発生確率が特有悪化区間判定値以下であると判定された場合、制御部20は、悪化区間特定部21bの処理により、処理対象の区間を特有悪化区間として特定する(ステップS215)。ここで、制御部20は、当該特有悪化区間についての走行履歴情報30bを参照して当該特有悪化区間の経済走行度が悪化していた走行時間帯を取得し、取得された走行時間帯を特定の時間帯とみなし、当該特定の時間帯を示す情報をRAMに記録する。一方、ステップS210において、処理対象の区間の経済走行度が悪化していた走行時間帯の発生確率が特有悪化区間判定値以下であると判定されない場合、制御部20は、ステップS215をスキップする。すなわち、制御部20は、処理対象の区間を特有悪化区間として特定しない。
次に、制御部20は、所定の走行経路上の全区間(例えば、図5Aに示す所定の走行経路R1であれば、区間Z1〜Z20の全て)について処理が終了したか否かを判定し(ステップS220)、処理が終了したと判定されるまでステップS210以降の処理を繰り返す。すなわち、走行履歴情報30bが示す所定の走行経路内の各区間の中から未処理の区間を新たな処理対象の区間として選択し、ステップS210以降の処理を繰り返す。
一方、ステップS220において、所定の走行経路上の全区間について処理が終了したと判定された場合、制御部20は、悪化区間案内部21cの処理により、車両が走行を開始したか否かを判定する(ステップS225)。すなわち、車速センサ42の出力信号に基づいて車両の車速が走行を開始したと見なすことができる所定の車速を超えたか否かを判定する。ステップS225において、車両が走行を開始したと判定されない場合、制御部20は、ステップS225の判定を繰り返す。
一方、ステップS225において、車両が走行を開始したと判定された場合、制御部20は、悪化区間案内部21cの処理により、現在時刻を取得する(ステップS230)。すなわち、制御部20は、図示しない計時回路に基づいて現在時刻を取得することによって車両の出発時刻を取得する。次に、制御部20は、悪化区間案内部21cの処理により、現在時刻が特定の時間帯に属する特有悪化区間が存在するか否かを判定する(ステップS235)。すなわち、RAMを参照し、現在時刻が、特有悪化区間の経済走行度が悪化していた走行時間帯である特定の時間帯に属するか否かを判定する。
ステップS235において、現在時刻が特定の時間帯に属する特有悪化区間が存在すると判定されない場合、制御部20は、処理を終了する。すなわち、案内対象となるべき特有悪化区間は存在しないと見なして特有悪化区間を案内することなく特有悪化区間案内処理を終了する。
一方、ステップS235において、現在時刻が特定の時間帯に属する特有悪化区間が存在すると判定された場合、制御部20は、悪化区間案内部21cの処理により、特有悪化区間の経済走行度の悪化原因を取得する(ステップS240)。すなわち、制御部20は、走行履歴情報30bを参照し、ステップS215によって特有悪化区間において経済走行度が悪化していた場合の悪化原因を取得する。この結果、経済走行度が悪化していた場合の悪化原因が、例えば、加速シーン、減速シーンなどのように取得される。
次に、制御部20は、悪化区間案内部21cの処理により、案内対象の悪化原因を取得する(ステップS245)。すなわち、特有悪化区間が複数個である場合や、1個の特有悪化区間において異なる悪化原因によって経済走行度が悪化していた場合、ステップS240において、悪化原因が複数個取得される。この場合、本実施形態においては、複数個の悪化原因の中から1つを案内対象の悪化原因として取得する。
より具体的には、制御部20は、悪化区間案内部21cの処理により、悪化原因のうち、最多の悪化原因を案内対象として選択する。すなわち、悪化原因が複数個存在する状態において、多数の悪化原因を案内すると運転者の注意が散漫になる。そこで、最多の悪化原因のみを案内する構成とすれば、車両の運転者の注意が散漫になることを防止することが可能である。
なお、最多の悪化原因が2以上存在する場合、制御部20は、悪化区間案内部21cの処理により、予め決められた優先順位が高い悪化原因を案内対象として選択する。すなわち、最多の悪化原因が2以上存在する場合、案内対象の悪化原因を1個に限定するためには他の要因によって案内対象を決定する必要があり、本実施形態においては、予め決められた優先順位に従って案内対象の悪化原因を特定するように構成してある。なお、優先順位は種々の指標に基づいて決められていれば良く、本実施形態においては、経済走行度を改善する効果が高いほど優先順位が高いように予め決めてあり、例えば、高速走行シーンでの悪化原因、巡航シーンでの悪化原因、発進シーンでの悪化原因、加速シーンでの悪化原因、減速シーンでの悪化原因の順で経済走行度を改善する効果が高いと見なし、この順序で優先順位を規定する構成等を採用可能である。むろん、ステップS240において、悪化原因が1個取得された場合には、当該取得された悪化原因が案内対象の悪化原因となる。
ステップS245において、案内対象の悪化原因が取得されると、制御部20は、悪化区間案内部21cの処理により、案内対象の悪化原因を案内する(ステップS250)。すなわち、制御部20は、案内対象の悪化原因を音声案内するための制御信号をユーザI/F部45に出力する。この結果、ユーザI/F部45のスピーカーから案内対象の悪化原因が音声案内される。以上の処理により、車両が走行予定経路の走行を開始した場合に、特有悪化区間に関する情報である特有悪化区間の悪化原因が案内される。なお、以上の処理においては、ステップS225において車両が走行を開始したか否かを判定し、走行を開始した場合に特有悪化区間に関する情報を案内したが、ステップS225を省略し、走行予定経路が設定された場合に特有悪化区間に関する情報を案内する(出発前であっても案内する)構成としても良い。
(4)共通悪化区間案内処理:
次に、特有悪化区間を案内するための共通悪化区間案内処理について詳細に説明する。図4Aは、共通悪化区間案内処理のフローチャートであり、本実施形態においては、車両が走行予定経路の走行を開始した後に、所定の期間(例えば、100ms)毎に共通悪化区間案内処理が実行される。
共通悪化区間案内処理において、制御部20は、ユーザI/F部45の表示部に表示されている走行予定経路上で車両が今回の走行において未走行である各区間の中から未処理の区間を処理対象の区間として選択し、ステップS300〜S320のループ処理を行う。ステップS300において、制御部20は、悪化区間特定部21bの処理により、処理対象の区間の経済走行度を取得する。すなわち、制御部20は、走行予定経路と同一の経路を示す情報が所定の走行経路を示す情報として経済走行度に対応づけられた走行履歴情報30bを参照し、処理対象の区間についての経済走行度を取得する。例えば、図5A,5Bに示す例において、処理対象の区間が所定の走行経路R1の区間Z10であった場合、所定の走行経路R1についての走行履歴情報30bは4個の走行時間帯(7:30〜7:45,2:30〜2:45,10:30〜10:45,11:15〜11:30)について取得されているため、4個の走行時間帯における区間Z10の経済走行度が取得される。
次に、制御部20は、悪化区間特定部21bの処理により、処理対象の区間の経済走行度が悪化していた走行時間帯の発生確率が共通悪化区間判定値(X2%>X1%)より大きいか否かを判定する(ステップS305)。すなわち、制御部20は、ステップS300で経済走行度が取得された走行履歴情報30bに対応づけられた走行時間帯の総数を取得する。さらに、制御部20は、ステップS300で経済走行度が取得された走行履歴情報30bのそれぞれに基づいて、処理対象の区間において経済走行度が悪化していた回数を取得する。さらに、制御部20は、ステップS300で経済走行度が取得された走行履歴情報30bに対応づけられた走行時間帯の総数で、経済走行度が悪化していた走行時間帯の数を除することによって、処理対象の区間の経済走行度が悪化していた走行時間帯の発生確率を取得する。
そして、制御部20は、当該発生確率が、予め決められた共通悪化区間判定値であるX2%より大きいか否かを判定する。例えば、図5Aに例示するような走行履歴情報30bが記録媒体30に記録されており、走行予定経路が所定の走行経路R1と同一であれば、ステップS300で経済走行度が取得された走行履歴情報30bに対応づけられた走行時間帯の総数は図5BのボックスB3に示すように、4個である。また、図5BのボックスB3に示すように、経済走行度が悪化していた走行時間帯の数は1個である。従って、図5BのボックスB4に示すように、発生確率は1/4となり、当該値が共通悪化区間判定値(X2%)以下であるか否かが判定される。
ステップS305において、処理対象の区間の経済走行度が悪化していた走行時間帯の発生確率が共通悪化区間判定値より大きいと判定された場合、制御部20は、悪化区間特定部21bの処理により、処理対象の区間を共通悪化区間として特定する(ステップS310)。そして、制御部20は、悪化区間案内部21cの処理により、処理対象の区間が悪評価であることを示すアイコンを強調表示する(ステップS315)。すなわち、制御部20は、処理対象の区間が悪評価であることを示すアイコンを表示するための制御信号をユーザI/F部45の表示部に対して出力する。この結果、ユーザI/F部45の表示部は、処理対象の区間が悪評価であることを示すアイコンを表示する。
一方、ステップS305において、処理対象の区間の経済走行度が悪化していた走行時間帯の発生確率が共通悪化区間判定値より大きいと判定されない場合、制御部20は、悪化区間特定部21bの処理により、処理対象の区間の過去の走行の評価を表示する(ステップS325)。すなわち、制御部20は、走行予定経路の出発時刻が属する走行時間帯と同一の走行時間帯または最も近い走行時間帯が経済走行度に対応づけて記録された走行履歴情報30bを参照して処理対象の区間の経済走行度を取得する。さらに、制御部20は、取得した経済走行度が所定のレベルよりも悪かった場合には悪評価、所定のレベル以上であった場合に良評価として過去の走行の評価を決定する。そして、制御部20は、決定した過去の走行の評価を示すアイコンを表示するための制御信号をユーザI/F部45の表示部に対して出力する。この結果、ユーザI/F部45の表示部は、処理対象の区間に過去の走行の評価を示すアイコンを表示する。
図4Bにおいては、共通悪化区間案内処理によってユーザI/F部45の表示部に表示されるアイコンの例を破線によって示しており、破線のアイコンEpgによってアイコンが付された区間の過去の走行が良評価であったことを示し、破線のハッチが付されたアイコンEpbによってアイコンが付された区間の過去の走行が悪評価であったことを示している。さらに、破線のハッチが付されたアイコンEpbを大きく表示して強調したアイコンEpb'によってアイコンが付された区間が共通悪化区間であることを示している。以上のステップS315あるいはステップS325において一旦アイコンが表示された区間は、ステップS300〜S320のループ処理において再度処理対象の区間となることはなく、当該区間がユーザI/F部45の表示部に表示されている間、ステップS315あるいはステップS325にて表示されたアイコンが表示され続ける。
次に、制御部20は、ユーザI/F部45の表示部に表示されている走行予定経路上で車両が今回の走行において未走行である各区間の全区間について処理が終了したか否かを判定し(ステップS320)、処理が終了したと判定されるまでステップS300以降の処理を繰り返す。すなわち、ユーザI/F部45の表示部に表示されている走行予定経路上で車両が今回の走行において未走行である各区間の中から未処理の区間を新たな処理対象の区間として選択し、ステップS300以降の処理を繰り返す。この結果、車両の走行過程において、共通悪化区間の位置が案内され、共通悪化区間以外の区間の経済走行度の評価が案内され続けることになる。
(5)他の実施形態:
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、特定の時間帯において経済走行度が悪化する区間である特有悪化区間および複数回の走行において経済走行度が悪化していた区間である共通悪化区間を特定して案内する限りにおいて、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、ナビゲーション端末10は、車両に固定的に搭載されていても良いし、持ち運び可能なナビゲーション端末10が車両内に持ち込まれて利用される態様であっても良い。さらに、上述の車両は内燃機関によって駆動される車両であるが、適用対象の車両はこのような車両に限定されず、ハイブリッド車や電気自動車にて経済走行度を評価する構成であっても良い。
さらに、特有悪化区間および共通悪化区間に関する情報の案内態様は、画像でも良いし音声でも良く種々の態様を採用可能である。例えば、上述のようにユーザI/F部45の表示部に共通悪化区間を示すアイコン(大きなアイコン)を表示した状態において、車両と共通悪化区間との距離が所定距離以下となった場合に、さらに、音声によって共通悪化区間の存在を案内するように構成しても良い。また、特有悪化区間における経済走行度によって案内態様を変化させても良いし、共通悪化区間における経済走行度によって案内態様を変化させても良い。例えば、特有悪化区間における経済走行度が悪いほど、強調された態様で特有悪化区間の位置を案内する構成を採用しても良い。この構成によれば、運転者は特有悪化区間と他の区間とを区別することが可能であるとともに、経済走行度が悪い特有悪化区間ほど運転者の注意を喚起する度合いを高めることができる。また、共通悪化区間における経済走行度が悪いほど、強調された態様で共通悪化区間に関する情報を案内する構成としても良い。すなわち、経済走行度が悪いほど車両による消費エネルギー量の増大に大きく寄与しているため、経済走行度が悪い共通悪化区間ほど強調すれば、経済走行度が悪い共通悪化区間ほど早期に経済走行度を向上するように運転者を誘導することができる。従って、効果的に経済走行度を向上させることが可能である。
さらに、走行履歴として取得された経済走行度に対応づけられた走行時間帯の総数で経済走行度が悪化していた走行時間帯の数を除した値に応じた案内態様で共通悪化区間に関する情報を案内する構成としても良い。すなわち、上述の発生確率を示す値が大きいほど経済走行度の悪化の時間依存性が低くなるため、当該値に応じた案内態様で案内することにより、運転者に対して共通悪化区間とともに経済走行度の悪化の時間依存性を伝達することが可能になる。
この場合、さらに、走行履歴として取得された経済走行度に対応づけられた走行時間帯の総数で経済走行度が悪化していた走行時間帯の数を除した値が大きいほど強調して共通悪化区間に関する情報を案内する構成としても良い。すなわち、共通悪化区間の強調度合いが大きいほど、経済走行度が向上される効果が現れる走行時間帯が多くなるように構成する。この構成によれば、運転者が、強調された共通悪化区間における経済走行度を優先して向上させることにより、効率的に経済走行度を向上することが可能である。
この場合、走行履歴として取得された経済走行度に対応づけられた走行時間帯の総数と経済走行度が悪化していた走行時間帯の数とが等しい場合、共通悪化区間に関する情報の案内を強調しない構成としても良い。すなわち、取得された走行履歴における全ての走行時間帯で経済走行度が悪化していた場合、当該共通悪化区間においては経済走行度を向上させることが極めて困難であると見なし、強調しない構成とする。この構成によれば、経済走行度を向上させることが極めて困難な共通悪化区間において、運転者が経済走行度を向上させる試みを行う優先度を下げさせることができる。
さらに、上述の実施形態においては、過去の走行において燃費が最良であった場合の走行履歴情報30bを記録媒体30に記録していたが、前回の走行の走行履歴情報30bを記録媒体30に記録して参照する構成であっても良いし、他の走行(過去10回分や燃費の上位10回分など)の走行履歴情報30bを記録媒体30に記録して参照する構成であっても良い。
さらに、所定の走行経路は、特有悪化区間や共通悪化区間の存在が案内されることによって当該特有悪化区間や共通悪化区間における経済走行度を向上させ得るような経路として設定される。従って、車両の運転者にとって既知の経路であることが必要とされ、走行履歴を取得するために少なくとも一度車両が走行した経路である必要があるが、複数回走行された経路であることが好ましい。すなわち、車両の運転者が熟知している経路、例えば、通勤や通学に利用される経路など、頻繁に走行される経路が所定の走行経路とされることが好ましい。
さらに、経済走行度は、車両が走行する際の単位距離あたりの消費エネルギーの多寡を評価するための指標であれば良く、消費エネルギー量自体であっても良いし、燃費や燃費に影響を与える運転操作を示す指標であってもよい。所定の走行経路を走行した走行時間帯は、所定の走行経路を走行した時刻が含まれるように定義されれば良い。従って、上述の実施形態のように、所定の走行経路の出発時刻が含まれる時間帯であってもよいし、経済走行度が評価される各区間を車両が走行した時間が含まれる時間帯であってもよい。
さらに、悪化原因は区間毎に特定されれば良く、走行履歴とともに経済走行度を変化させる要因(例えば、車両の動作(加速度)や経済走行度を悪化させる運転操作の有無等)の履歴を取得する構成とし、当該履歴に基づいて特定する構成とすることが可能である。
さらに、特定の時間帯において経済走行度が悪化する特有悪化区間を特定するための具体的な手法として、車両が所定の走行経路の走行を開始する時刻が特定の時間帯に属する場合に、制御部20が悪化区間案内部21cの処理により、特有悪化区間に関する情報を案内するように構成しても良い。すなわち、所定の走行経路の走行を開始する時刻が特定の時間帯に属する場合、過去に特有悪化区間において経済走行度を悪化させた原因と同等の原因が再発する可能性が高い。そこで、この場合に特有悪化区間に関する情報を案内すれば、特有悪化区間における経済走行度の悪化を防止させることが容易になる。
この構成は、上述の実施形態のように車両が所定の走行経路の走行を開始する時刻が現在時刻である場合の他、車両が所定の走行経路の走行を開始する時刻が未来の時刻である場合に適用することができる。この構成は、出発前に走行予定経路を検討するような場合等に適用可能である。例えば、出発前に走行予定経路を検討している過程において運転者が所定の走行経路を走行予定経路として選択し、出発予定時刻を設定した場合において、当該出発予定時刻が特定の時間帯に属する場合には制御部20が特有悪化区間に関する情報を案内する。この場合、所定の走行経路を将来走行する運転者に対して特有悪化区間を認識させることが可能であり、当該特有悪化区間における経済走行度の悪化を防止させることが容易になる。
さらに、特有悪化区間が複数個存在する場合、制御部20が悪化区間案内部21cの処理により、所定の走行経路の出発地に近い所定数の特有悪化区間に関する情報を案内するように構成しても良い。すなわち、複数個の特有悪化区間が案内したとしても、車両の運転者の注意が散漫になって各特有悪化区間における経済走行度を向上させることが困難である場合が多い。そこで、出発地に近い所定数(例えば、1個あるいは2個)の特有悪化区間のみを案内すれば、車両の運転者の注意が散漫になることを防止することが可能である。また、出発地に近い特有悪化区間であれば、走行を開始した後に、早期に車両が当該特有悪化区間に到達するため、車両の運転者が特有悪化区間を忘れてしまう可能性を抑制することができる。
さらに、車両が所定の走行経路を走行している場合において、現在時刻が特定の時間帯に属していない状態から特定の時間帯に属する状態になった場合に、制御部20が悪化区間案内部21cの処理により、特有悪化区間に関する情報を案内する構成としても良い。すなわち、走行中に現在時刻が特定の時間帯になった場合、過去に経済走行度を悪化させた原因と同等の原因が走行中に特有悪化区間において再発する可能性が高い。そこで、この場合に特有悪化区間に関する情報を案内すれば、特有悪化区間における経済走行度の悪化を防止させることが容易になる。
さらに、特有悪化区間が複数個存在する場合、制御部20が悪化区間案内部21cの処理により、特有悪化区間についての走行履歴として取得された経済走行度に対応づけられた走行時間帯の総数で経済走行度が悪化していた走行時間帯の数を除した値が小さいほど大きくなる評価値を当該特有悪化区間における悪化原因に対応づけ、複数個の特有悪化区間についての評価値の和を悪化原因ごとに取得し、当該和が最大となる悪化原因を案内するように構成しても良い。すなわち、上述の発生確率が小さいほど大きくなる評価値を悪化原因ごとに取得し、和が最大となる悪化原因を案内する構成においては、経済走行度が悪化していた走行時間帯の発生確率が少ない原因であるほど案内されやすくなる。
さらに、制御部20が悪化区間特定部21bの処理により、経済走行度に基づいて、複数回の走行において経済走行度が悪化していた区間である共通悪化区間を特定するように構成しても良い。すなわち、走行時間帯を考慮する構成を省略し、経済走行度が悪化していた頻度が他の区間と比較して相対的に多い区間を共通悪化区間として特定する構成としても良い。複数回の走行において経済走行度が悪化していた区間を共通悪化区間とするための構成は種々の構成を採用可能であり、経済走行度が悪化した状態での走行回数が所定回数以上である区間を共通悪化区間としても良いし、経済走行度が悪化した状態で走行した比率が基準の比率以上である区間を共通悪化区間としても良い。なお、共通悪化区間であるか否かを判定するための基準と比較される上述の比率はとしては、経済走行度が悪化した状態での走行回数を全走行回数で除した値が上述の比率となる構成が挙げられる。
さらに、制御部20が悪化区間特定部21bの処理により、経済走行度が共通の悪化原因によって悪化していた場合の走行回数を全走行回数で除した値が基準値よりも大きい区間を共通悪化区間として特定する構成としても良い。すなわち、経済走行度の悪化原因が多様ではなく、特定の悪化原因によって経済走行度が悪化している区間においては、当該特定の悪化原因を解消することによって当該区間の経済走行度を向上可能である可能性が高い。そこで、経済走行度が共通の悪化原因によって悪化していた場合の走行回数を全走行回数で除した値が基準値よりも大きい区間を共通悪化区間とすれば、経済走行度を向上可能である可能性が高い区間を共通悪化区間とすることができる。むろん,この場合、共通の悪化原因を案内するように構成しても良い。
10…ナビゲーション端末、20…制御部、21…運転支援プログラム、21a…走行履歴取得部、21b…悪化区間特定部、21c…悪化区間案内部、30…記録媒体、30a…地図情報、30b…走行履歴情報、41…GPS受信部、42…車速センサ、43…ジャイロセンサ、44…燃料センサ、45…ユーザI/F部

Claims (13)

  1. 車両が所定の走行経路を走行した場合の区間毎の経済走行度が前記所定の走行経路を走行した時間帯である走行時間帯に対応づけられた走行履歴を取得する走行履歴取得手段と、
    前記経済走行度および前記走行時間帯に基づいて、特定の時間帯において前記経済走行度が悪化する区間である特有悪化区間を特定する特有悪化区間特定手段と、
    前記特有悪化区間に関する情報を案内する特有悪化区間案内手段と、
    を備えることを特徴とする運転支援システム。
  2. 前記特有悪化区間案内手段は、
    前記車両が前記所定の走行経路の走行を開始する出発時刻が前記特定の時間帯に属する場合に、前記特有悪化区間に関する情報を案内する、
    請求項1に記載の運転支援システム。
  3. 前記特有悪化区間案内手段は、
    現在時刻において前記車両が前記所定の走行経路の走行を開始し、かつ、現在時刻が前記特定の時間帯に属する場合に、前記特有悪化区間に関する情報を案内する、
    請求項2に記載の運転支援システム。
  4. 前記特有悪化区間案内手段は、
    前記特有悪化区間が複数個存在する場合、前記所定の走行経路の出発地に近い所定数の前記特有悪化区間に関する情報を案内する、
    請求項1〜請求項3のいずれかに記載の運転支援システム。
  5. 前記特有悪化区間案内手段は、
    前記車両が前記所定の走行経路を走行している場合において、現在時刻が前記特定の時間帯に属していない状態から前記特定の時間帯に属する状態になった場合に、前記特有悪化区間に関する情報を案内する、
    請求項1〜請求項4のいずれかに記載の運転支援システム。
  6. 前記特有悪化区間特定手段は、
    前記走行履歴として取得された前記経済走行度に対応づけられた前記走行時間帯の総数で前記経済走行度が悪化していた前記走行時間帯の数を除した値が特有悪化区間判定値以下である区間を前記特有悪化区間として特定する、
    請求項1〜請求項5のいずれかに記載の運転支援システム。
  7. 前記特有悪化区間案内手段は、
    前記特有悪化区間における前記経済走行度を悪化させた悪化原因を案内する、
    請求項1〜請求項6のいずれかに記載の運転支援システム。
  8. 前記特有悪化区間案内手段は、
    前記特有悪化区間における前記経済走行度を悪化させた悪化原因が複数個存在する場合、前記悪化原因のうち、最多の前記悪化原因を案内する、
    請求項7に記載の運転支援システム。
  9. 前記特有悪化区間案内手段は、
    最多の前記悪化原因が2以上存在する場合、予め決められた優先順位が高い前記悪化原因を案内する、
    請求項8に記載の運転支援システム。
  10. 前記特有悪化区間案内手段は、
    前記特有悪化区間が複数個存在する場合、
    前記特有悪化区間についての前記走行履歴として取得された前記経済走行度に対応づけられた前記走行時間帯の総数で前記経済走行度が悪化していた前記走行時間帯の数を除した値が小さいほど大きくなる評価値を当該特有悪化区間における前記悪化原因に対応づけ、複数個の前記特有悪化区間についての前記評価値の和を前記悪化原因ごとに取得し、当該和が最大となる前記悪化原因を案内する、
    請求項7に記載の運転支援システム。
  11. 前記特有悪化区間案内手段は、
    前記特有悪化区間における前記経済走行度が悪いほど、強調された態様で前記特有悪化区間に関する情報を案内する、
    請求項1〜請求項10に記載の運転支援システム。
  12. 車両が所定の走行経路を走行した場合の区間毎の経済走行度が前記所定の走行経路を走行した時間帯である走行時間帯に対応づけられた走行履歴を取得する走行履歴取得工程と、
    前記経済走行度および前記走行時間帯に基づいて、特定の時間帯において前記経済走行度が悪化する区間である特有悪化区間を特定する特有悪化区間特定工程と、
    前記特有悪化区間に関する情報を案内する特有悪化区間案内工程と、
    を含むことを特徴とする運転支援方法。
  13. 車両が所定の走行経路を走行した場合の区間毎の経済走行度が前記所定の走行経路を走行した時間帯である走行時間帯に対応づけられた走行履歴を取得する走行履歴取得機能と、
    前記経済走行度および前記走行時間帯に基づいて、特定の時間帯において前記経済走行度が悪化する区間である特有悪化区間を特定する特有悪化区間特定機能と、
    前記特有悪化区間に関する情報を案内する特有悪化区間案内機能と、
    をコンピュータに実現させることを特徴とする運転支援プログラム。
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