JP2014126693A - 映像投影装置、及び映像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】映像投影装置から被投影体までに大きな空間を必要とせず、低輝度の映像出力であっても所望の輝度で映像を表示できる映像投影装置を提供する。
【解決手段】光を出射することにより映像を出力する映像出力部と、反射させた光を水平方向及び垂直方向に移動させるような2軸周りの回転方向で駆動され、前記映像出力部から出射される光を反射して被投影体に映像を投影させる反射ミラーと、を備える映像投影装置とする。
【選択図】図1
【解決手段】光を出射することにより映像を出力する映像出力部と、反射させた光を水平方向及び垂直方向に移動させるような2軸周りの回転方向で駆動され、前記映像出力部から出射される光を反射して被投影体に映像を投影させる反射ミラーと、を備える映像投影装置とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、映像投影装置に関する。
従来、大型スクリーンに対して映像を投影する映像投影装置が様々提案されている。
例えば、特許文献1には、自動車のフロントウィンドウの前方に設置された大型スクリーンに映像を投影するカラービデオプロジェクタを用いたゲーム装置が開示されている。
しかしながら、大型スクリーンに対して上記従来のプロジェクタからの映像を投影する場合、プロジェクタから投影面まで障害物の無い大きな空間を必要とし、所望の輝度でスクリーンに映像を表示するためにはプロジェクタの輝度をかなり高くする必要があった。
上記問題点に鑑み、本発明は、映像投影装置から被投影体までに大きな空間を必要とせず、低輝度の映像出力であっても所望の輝度で映像を表示できる映像投影装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る映像投影装置は、
光を出射することにより映像を出力する映像出力部と、
反射させた光を水平方向及び垂直方向に移動させるような2軸周りの回転方向で駆動され、前記映像出力部から出射される光を反射して被投影体に映像を投影させる反射ミラーと、を備える構成としている。
光を出射することにより映像を出力する映像出力部と、
反射させた光を水平方向及び垂直方向に移動させるような2軸周りの回転方向で駆動され、前記映像出力部から出射される光を反射して被投影体に映像を投影させる反射ミラーと、を備える構成としている。
このような構成によれば、映像投影装置から被投影体までに大きな空間を必要とせず、低輝度の映像出力であっても投影範囲を限定することにより所望の輝度で被投影体に映像を投影し、投影映像を被投影体上で移動させることができる。従って、ユーザにとっては動画が表示される感覚を得ることができる。
また、上記構成において、前記映像出力部は、2次元的に光を走査して出射することにより映像を出力する構成としてもよい。
このような構成によれば、反射ミラーから被投影体までの投影距離が変化してもフォーカスずれが発生することがない。また、仮に被投影体が平板上に立体物が形成された形状であった場合でも、フォーカスずれが発生することはない。
また、上記構成において、前記映像出力部は、フレームをリフレッシュしながら映像を出力し、
前記反射ミラーの水平方向及び垂直方向の1秒当たりの回転数の2倍がフレームのリフレッシュレート以下である構成としてもよい。
前記反射ミラーの水平方向及び垂直方向の1秒当たりの回転数の2倍がフレームのリフレッシュレート以下である構成としてもよい。
このような構成によれば、反射ミラーが水平及び垂直方向に180°回転するために必要な時間がフレームのリフレッシュに要する時間以上となるので、不自然な表示を抑制できる。
また、上記いずれかの構成において、映像の投影位置に応じて、前記映像出力部により出力される映像の縮尺、歪、及び輝度の少なくともいずれかを補正する補正部を更に備える構成としてもよい。
このような構成によれば、投影位置に依らず投影映像の縮尺、及び歪み量の少なくともいずれかをほぼ一定とすることができる。また、投影位置に依る投影映像の輝度のばらつきを抑制できる。
また、上記構成において、前記映像出力部は、出射される光を水平方向に走査するための水平ミラーと、出射される光を垂直方向に走査するための垂直ミラーと、を更に備え、
前記補正部は、前記水平ミラー及び前記垂直ミラーの偏向制御により前記映像の縮尺と歪の少なくともいずれかを補正する構成としてもよい。
前記補正部は、前記水平ミラー及び前記垂直ミラーの偏向制御により前記映像の縮尺と歪の少なくともいずれかを補正する構成としてもよい。
また、上記いずれかの構成において、前記映像出力部は、出射される光を水平方向に走査するための水平ミラーと、出射される光を垂直方向に走査するための垂直ミラーと、を更に備え、
前記反射ミラーで反射されて障害物により反射された光を検出する光検出部と、
前記光検出部により光が検出されたタイミングでの前記水平ミラー及び前記垂直ミラーを駆動するための水平同期信号及び垂直同期信号に基づき、投影映像における前記障害物の位置を検出する位置検出部と、を更に備える構成としてもよい。
前記反射ミラーで反射されて障害物により反射された光を検出する光検出部と、
前記光検出部により光が検出されたタイミングでの前記水平ミラー及び前記垂直ミラーを駆動するための水平同期信号及び垂直同期信号に基づき、投影映像における前記障害物の位置を検出する位置検出部と、を更に備える構成としてもよい。
このような構成によれば、投影映像に対してユーザが障害物を侵入させることで障害物の位置が検出されるので、検出された位置に応じた動作を行うことができる。従って、仮想の入力インタフェースを実現できる。
また、本発明は、上記いずれかの構成の映像投影装置と、前記映像投影装置が有する反射ミラーの位置と投影面の垂直方向にずらして配置される被投影体と、を備える映像表示装置としている。このような構成によれば、より確実に反射ミラーでの反射光を投影面に入光させて映像を投影できる。
また、上記構成において、前記反射ミラーは、前記反射ミラーによる反射光が前記投影面に入光するよう、反射型である前記被投影体よりもずらして配置される構成としてもよい。
このような構成によれば、反射ミラーにより投影された投影映像がより確実に被投影体で反射され、ユーザが投影画像を視認できる。
また、上記構成において、前記被投影体は、マトリクス状に配列された白濁状態と透過状態を切替え可能な素子から構成され、
投影映像の位置に応じて前記マトリクスの一部である前記素子を変更しながら白濁駆動する駆動部を更に備える構成としてもよい。
投影映像の位置に応じて前記マトリクスの一部である前記素子を変更しながら白濁駆動する駆動部を更に備える構成としてもよい。
このような構成によれば、白濁した素子に映像が投影されると鮮明に映像を表示でき、映像投影の位置が変わると素子の白濁する位置が変わるので、演出効果の大きいものとなる。
本発明によると、映像投影装置から被投影体までに大きな空間を必要とせず、低輝度の映像出力であっても所望の輝度で映像を表示できる。
<第1実施形態>
以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。ここでは、本発明をパチンコ遊技機に適用した場合の例を示して説明する。本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機の概略全体斜視図を図1に示す。なお、図1において、水平方向をX方向とし、垂直方向をY方向とし、奥行き方向をZ方向(Z1は前方、Z2は後方)としている。
以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。ここでは、本発明をパチンコ遊技機に適用した場合の例を示して説明する。本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機の概略全体斜視図を図1に示す。なお、図1において、水平方向をX方向とし、垂直方向をY方向とし、奥行き方向をZ方向(Z1は前方、Z2は後方)としている。
図1に示すパチンコ遊技機10は、遊技機本体1と、ガラス板2と、スクリーン3と、基台4と、映像投影装置5と、受け皿6と、を備えている。
遊技機本体1は、遊技球を打ち出す打ち出し装置や遊技球が打ち出される遊技盤等(いずれも不図示)を筐体内部に備えており、遊技盤は遊技機本体1の前面側(図1のZ1側)から視認可能に設けられる。
遊技機本体1の前面側にはガラス板2が配置される。そして、ガラス板2の前面の一部を覆うようにスクリーン3が設けられる。スクリーン3は反射型のスクリーンであって、スクリーン3の前面側に位置するユーザがスクリーン3の投影面で反射された画像を視認できる。スクリーン3の下方には、遊技球を受けるための受け皿6が配置される。
遊技機本体1の筐体上面及びガラス板2の上面に基台4が載置される。基台4には、映像出力ユニット51及び2軸ミラーユニット52から成る映像投影装置5が載置されて固定されている。
映像出力ユニット51はレーザ走査型の映像出力装置であって、その筐体が基台4の上面に固定されている。
ここで、映像出力ユニット51のブロック構成を図2に示す。図2に示すように、映像出力ユニット51は、赤色LD(レーザダイオード)51Aと、緑色LD51Bと、青色LD51Cと、コリメータレンズ51D〜51Fと、ビームスプリッタ51G〜51Iと、水平MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラー51Jと、垂直MEMSミラー51Kと、赤色レーザ制御回路51Lと、緑色レーザ制御回路51Mと、青色レーザ制御回路51Nと、画像データ処理部51Oと、制御部51Pと、ミラーサーボ部51Qと、アクチュエータ51Rと、PDLC駆動部51Uと、モータドライバ51Tと、記憶部51Sと、を備えている。
赤色レーザ制御回路51Lによって制御されたパワーで赤色LD51Aは赤色レーザ光を出射する。出射された赤色レーザ光は、コリメータレンズ51Dにより平行光とされ、ビームスプリッタ51Gで反射され、ビームスプリッタ51H及び51Iを透過して水平MEMSミラー51Jへ向かう。
緑色レーザ制御回路51Mによって制御されたパワーで緑色LD51Bは緑色レーザ光を出射する。出射された緑色レーザ光は、コリメータレンズ51Eにより平行光とされ、ビームスプリッタ51Hで反射され、ビームスプリッタ51Iを透過して水平MEMSミラー51Jへ向かう。
青色レーザ制御回路51Nによって制御されたパワーで青色LD51Cは青色レーザ光を出射する。出射された青色レーザ光は、コリメータレンズ51Fにより平行光とされ、ビームスプリッタ51Iで反射されて水平MEMSミラー51Jへ向かう。
レーザ光を水平方向に走査するよう偏向可能な水平MEMSミラー51Jに入射されて反射されたレーザ光は、レーザ光を垂直方向に走査するよう偏向可能な垂直MEMSミラー51Kに入射されて反射し、映像出力ユニット51の筐体外部へ出射される。
水平MEMSミラー51J及び垂直MEMSミラー51Kの偏向により、映像出力ユニット51から出射されるレーザ光は2次元的に走査される。
また、記憶部51Sには画像データが記憶される。記憶部51Sを例えばROMとして、ROMに画像データが記憶されるようにしてもよい。また、記憶部51Sを例えば書き換え可能なフラッシュメモリとして、映像出力ユニット51の外部から入力される画像データをフラッシュメモリに格納するようにしてもよい。
制御部51Pによって記憶部51Sから読み出された画像データは、画像データ処理部51Oによって赤色(R)、緑色(G)、及び青色(B)の3色のデータに変換され、変換後のデータが赤色レーザ制御回路51L、緑色レーザ制御回路51M、及び青色レーザ制御回路51Nのそれぞれに送信される。
また、ミラーサーボ部51Qは、制御部51Pからの水平同期信号に応じてアクチュエータ51Rを駆動して水平MEMSミラー51Jを偏向させ、制御部51Pからの垂直同期信号に応じてアクチュエータ51Rを駆動して垂直MEMSミラー51Kを偏向させる。水平同期信号は例えばのこぎり波状の信号であり、垂直同期信号は例えば階段状の信号である。
次に、2軸ミラーユニット52の概略斜視図を図3に示す(なお、2軸ミラーユニット52のブロック構成は図2に示す)。2軸ミラーユニット52は、映像出力ユニット51より前方に配置されるよう映像出力ユニット51の筐体に取り付け部材(不図示)により固定される。
2軸ミラーユニット52は、映像出力ユニット51から出射されるレーザ光を全反射させる反射ミラー52Aを備える。水平モータ52Bは、反射ミラー52Aでの反射光を水平方向に移動させるよう反射ミラー52Aを回転駆動する(図3に示すR1方向に回転)。
映像出力ユニット51から出射されて反射ミラー52Aで反射されたレーザ光をスクリーン3の投影面に入光させて投影するため、反射ミラー52Aはスクリーン3の投影面よりも前面側(投影面に垂直な方向)にずれて位置するよう配置される。なお、水平モータ52Bには、回転角度を検出するエンコーダ52D(図2)が取り付けられる。
また、垂直モータ52Cは、反射ミラー52A、水平モータ52B、及び水平モータ52Bが固定される基台52Fから成る一体のユニットを回転駆動する。垂直モータ52Cは、反射ミラー52Aでの反射光を垂直方向に移動させる回転方向で反射ミラー52Aを回転駆動する(図3に示すR2方向に回転)。なお、垂直モータ52Cには、回転角度を検出するエンコーダ52E(図2)が取り付けられる。
垂直モータ52Cは、基台52Gに固定される。そして、基台52Gは、映像出力ユニット51の筐体に取り付け部材(不図示)を介して取り付けられる。
水平モータ52B及び垂直モータ52Cは、制御部51Pによってモータドライバ51Tを介して駆動制御される(図2)。
映像出力ユニット51から2次元的に走査されて出射されるレーザ光による画像は、上記のように2軸周りに回転駆動される反射ミラー52Aによって反射されてスクリーン3の投影面に投影される。これにより、スクリーン3の投影面の一部に投影領域を限定された投影画像が投影面上を移動する。例えば図1では、投影画像S1から投影画像S2まで投影画像が移動している。従って、スクリーン3を視認するユーザにとっては、動画が表示されているような感覚を得ることができる。
また、映像投影装置5とスクリーン3の間に大きな空間を必要とせず、映像投影装置5の出力が低輝度であっても、投影範囲を限定することで所望の輝度で投影させた投影画像を大型のスクリーン3全体において任意の位置に移動させることができる。
また、レーザ走査型の映像出力ユニット51を用いるため、反射ミラー52Aからスクリーン3までの投影距離が変化しても、通常のプロジェクタのように投影画像のフォーカスずれが発生することはない。更には、例えば、ガラス板2に加えてガラス板2上に配置された立体物であるスクリーン3へ投影する場合であっても、フォーカスずれが発生することはない。
記憶部51Sに記憶された画像データが動画データである場合、フレーム(一画面)がリフレッシュされながら動画が映像出力ユニット51から出射される。この場合、反射ミラー52Aは、動画に応じた位置及び速度で水平及び垂直方向に偏向制御される。これにより、躍動感に溢れる動画をスクリーン3に表示することができる。
なお、反射ミラー52Aが水平及び垂直方向に180°回転するために必要な時間がフレームのリフレッシュに要する時間以上であること、即ち、反射ミラー52Aの水平及び垂直方向の1秒当たりの回転数の2倍がフレームのリフレッシュレート以下であることが、不自然な表示を抑える上で望ましい。
また、画像データは静止画データであってもよく、その場合、同一のフレームがリフレッシュされながら映像出力ユニット51から出射され、2軸で偏向する反射ミラー52Aにより反射されてスクリーン3に投影される。これによっても、スクリーン3を視認するユーザにとっては、動画がスクリーン3に表示されているかのような感覚を得ることができる。
ここでスクリーン3についてより具体的に説明すると、スクリーン3は、多数のリバース型のPDLC(高分子分散型液晶)素子がマトリクス状に配列されて構成される反射型のスクリーンである。リバース型のPDLC素子は、印加電圧がオフでは透過状態となり、印加電圧がオンになると白濁する液晶素子である。PDLC素子が透過状態では、スクリーン3の背後にあるガラス板2を介して遊技機本体1の遊技盤が視認可能となる。白濁したPDLC素子に画像が投影されることで、ユーザに鮮明に画像を見せることができる。
図2に示すように、スクリーン3を構成する各PDLC素子の電圧印加制御は、PDLC駆動部51Uが行う。PDLC駆動部51Uは、反射ミラー52Aにより投影される画像が含まれるマトリクスの一部のPDLC素子のみに対して電圧印加をオンとして白濁させ、それ以外のPDLC素子については電圧印加をオフとして透過状態とする。白濁させたPDLC素子に画像を投影すると、画像を鮮明に表示できる。更に、投影画像の移動に応じて白濁するPDLC素子も変化するので、演出効果として大きいものとなる。
例えば、図1の投影画像S1及びS2に示すように人間が走っている画像の場合、映像出力ユニット51が人間の輪郭の内部のみの画像(S1及びS2の矩形枠なしの画像)を走査して出力し、反射ミラー52Aによりスクリーン3上に投影された当該画像が含まれる一部のPDLS素子のみを白濁させる。これにより、あたかもスクリーン3上を人間が走っているかのような表示を鮮明に行うことができる。なお、人間の輪郭外部の背景も含めた画像(S1及びS2の矩形枠ありの画像など)を投影させても勿論構わない。
また、画像を投影中はスクリーン3全体のPDLC素子を白濁させ、投影しない間はスクリーン3全体のPDLC素子を透過状態とするよう制御してもよい。また、電圧印加のオンオフに対する振る舞いがリバース型と逆となるPDLC素子を用いてもよい。
また、スクリーン3として、例えばPDLC素子の代わりに、光の入射方向によって透過効率及び反射効率が変化する回折格子型の板を使用してもよい。
また、スクリーン3上の投影位置に応じて、投影される画像はその縮尺が変化したり、歪み量が変化する。そこで、本実施形態では、エンコーダ52D及び52Eにより検出された水平及び垂直方向の反射ミラー52Aの回転角度により投影位置が特定されるので、制御部51Pは、エンコーダ52D及び52Eにより検出された回転角度に応じて、映像出力ユニット51が出力する画像の縮尺補正及び歪み補正を行う(画像の逆補正)。
縮尺補正及び歪み補正は、水平MEMSミラー51J及び垂直MEMSミラー51Kの偏向制御により行えばよい。または、画像データ処理部51Oによる画像処理によって補正を行ってもよい。これにより、投影位置に依らず投影画像の縮尺及び歪み量をほぼ一定とすることができる。
また、スクリーン3上の投影位置に応じて、投影画像の輝度も変化する。そこで、本実施形態では、制御部51Dは、エンコーダ52D及び52Eにより検出された回転角度に応じて、映像出力ユニット51が出力する画像の輝度補正も行う。
輝度補正は、画像データ処理部51Oによる画像処理によって行えばよい。または、赤色レーザ制御回路51L、緑色レーザ制御回路51M、及び青色レーザ制御回路51Nによりレーザ光のピークパワーを変化させる制御を行うことで輝度補正を行ってもよい。これにより、投影位置に依る投影画像の輝度のばらつきを抑制できる。
なお、投影画像内でも投影距離が変化することを考慮し、投影画像内での輝度調整を行ってもよい。
上記のように、本実施形態の映像投影装置5は、光を出射することにより映像を出力する映像出力ユニット51と、反射させた光を水平方向及び垂直方向に移動させるような2軸周りの回転方向で駆動され、映像出力ユニット51から出射される光を反射してスクリーン3に映像を投影させる反射ミラー52Aと、を備える構成としている。これにより、映像投影装置5からスクリーン3までに大きな空間を必要とせず、低輝度の映像出力であっても投影範囲を限定することにより所望の輝度でスクリーン3に映像を投影し、投影映像をスクリーン3上で移動させることができる。従って、ユーザにとっては動画が表示される感覚を得ることができる。
また、本実施形態では、映像出力ユニット51は、2次元的に光を走査して出射することにより映像を出力する構成としている。これにより、反射ミラー52Aからスクリーン3までの投影距離が変化してもフォーカスずれが発生することがない。また、仮に被投影体として、平板であるガラス板2上に立体物であるスクリーン3が形成された形状であった場合でも、フォーカスずれが発生することはない。
また、本実施形態では、映像出力ユニット51は、フレームをリフレッシュしながら映像を出力し、1フレームを走査する間に反射ミラー52Aが回転駆動される。そして、反射ミラー52Aの水平方向及び垂直方向の1秒当たりの回転数の2倍がフレームのリフレッシュレート以下である構成としている。図1に示す2軸ミラーユニット52の配置例の場合、投影する際に水平方向及び垂直方向ともに反射ミラー52Aの回転角度が180°を超えることはない。反射ミラー52Aが水平及び垂直方向に最大180°回転するために必要な時間が、フレームのリフレッシュに要する時間よりも短いと、1フレームの映像を投影完了する前に反射ミラー52Aの水平及び垂直方向の回転が完了してしまう。すると、動画の動きに応じて投影画像が移動している演出をできなくなってしまう。そのため、反射ミラー52Aが水平及び垂直方向に180°回転するために必要な時間がフレームのリフレッシュに要する時間以上とすることで、不自然な表示を抑制できる。
また、本実施形態では、映像の投影位置に応じて、映像出力ユニット51により出力される映像の縮尺、歪、及び輝度を補正する構成としている。これにより、投影位置に依らず投影映像の縮尺、及び歪み量をほぼ一定とすることができる。また、投影位置に依る投影映像の輝度のばらつきを抑制できる。
また、本実施形態では、スクリーン3は、マトリクス状に配列された白濁状態と透過状態を切替え可能なPDLC素子から構成され、投影映像の位置に応じてマトリクスの一部であるPDLC素子を変更しながら白濁駆動する構成としている。これにより、白濁したPDLC素子に映像が投影されると鮮明に映像を表示でき、映像投影の位置が変わると素子の白濁する位置が変わるので、演出効果の大きいものとなる。
<第2実施形態>
次に、上記第1実施形態の変形例である本発明の第2実施形態について説明する。本発明の第2実施形態では、図4の全体概略斜視図に示したパチンコ遊技機10’のように、受け皿6’に光検出ユニット7を備えるようにしている。
次に、上記第1実施形態の変形例である本発明の第2実施形態について説明する。本発明の第2実施形態では、図4の全体概略斜視図に示したパチンコ遊技機10’のように、受け皿6’に光検出ユニット7を備えるようにしている。
光検出ユニット7は、受け皿6’の長手方向の一端部に受光面が受け皿6’の内部側を向くよう配置される。
2軸ミラーユニット52に備えられる反射ミラー52A(図3)の偏向によって、映像出力ユニット51から出力された画像が受け皿6’の底面に投影される(図4の投影画像S3)。受け皿6’の投影画像領域に指などの障害物を侵入させると、反射ミラー52Aで反射されたレーザ光が障害物で反射され、反射光が光検出ユニット7により受光される。
光検出ユニット7を受光面側から見た図を図5に示す。図5に示すように、光検出ユニット7は、高さ方向(投影画像S3に垂直な方向)に投影画像S3から近い順に開口部7C及び7Aを配列して形成された筐体を有している。筐体内部には、開口部7Aに対応した位置に光検出器7Aが、開口部7Cに対応した位置に光検出器7Dが設けられる。なお、開口部7Aと光検出器7B及び開口部7Cと光検出器7Dの間にはそれぞれ、不図示の集光レンズが設けられる。
光検出器7B及び7Dは、図6のブロック図に示すように、それぞれ映像出力ユニット51の制御部51Pに接続される。
指などの障害物で反射されたレーザ光を光検出器7B及び7Dがそれぞれ受光して出力する光検出信号に基づき、制御部51Pは受け皿6’に投影された投影画像S3が障害物により押し込まれた動作を検出することができる。
また、投影画像S3に近い開口部7Cに対応した光検出器7Dが出力する光検出信号と、光検出されたタイミングでの水平MEMSミラー51J及び垂直MEMSミラー51Kを駆動するための水平及び垂直同期信号に基づき、制御部51Pは投影画像S3における障害物により押し込まれた位置の座標(2次元座標)を検出することができる。
例えば投影画像S3においてボタンが表示され、検出された位置座標がボタンの特定の表示位置に含まれることが制御部51Pにより判定された場合、ボタン操作に対応した遊技機の動作が行われる。従って、仮想的な入力インタフェースを実現することができる。
なお、本実施形態では光検出器は2つ設けることとしたが、例えば、高さ方向に3つ以上配列させて設けてもよいし、単数のみ設けてもよい。
また、光検出器を例えばスクリーン3の外縁付近に配置し、スクリーン3に投影するために出射されるレーザ光が障害物により反射された光を光検出器により受光するようにしてもよい。これにより、スクリーン3に投影される画像により仮想の入力インタフェースを実現できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨の範囲内であれば、実施形態は種々変形が可能である。
例えば、上記実施形態ではスクリーンは反射型であるとしたが、透過型のスクリーンを使用してもよい。この場合は、2軸ミラーユニットの反射ミラーは、透過型のスクリーンよりも後方(投影面に垂直方向)にずらした位置に配置し、スクリーンの背面側に画像を投影させる。
また、上記実施形態のようなレーザ走査型の映像出力ユニットに限らず、例えばレーザ光源とLCOS(Liquid crystal on silicon)を用いて映像を投影する映像出力ユニットを用いてもよい。このような映像出力ユニットでも、投影映像のフォーカスずれをなくすことができる。
また、映像投影装置は遊技機以外に適用することが可能である。例えば、ビル等の建造物に映像投影装置を設け、建造物の壁面を被投影体として画像を投影してもよい。
1 遊技機本体
2 ガラス板
3 スクリーン
4 基台
5 映像投影装置
51 映像出力ユニット
52 2軸ミラーユニット
6、6’ 受け皿
7 光検出ユニット
10、10’ パチンコ遊技機
2 ガラス板
3 スクリーン
4 基台
5 映像投影装置
51 映像出力ユニット
52 2軸ミラーユニット
6、6’ 受け皿
7 光検出ユニット
10、10’ パチンコ遊技機
Claims (9)
- 光を出射することにより映像を出力する映像出力部と、
反射させた光を水平方向及び垂直方向に移動させるような2軸周りの回転方向で駆動され、前記映像出力部から出射される光を反射して被投影体に映像を投影させる反射ミラーと、
を備える映像投影装置。 - 前記映像出力部は、2次元的に光を走査して出射することにより映像を出力する請求項1に記載の映像投影装置。
- 前記映像出力部は、フレームをリフレッシュしながら映像を出力し、
前記反射ミラーの水平方向及び垂直方向の1秒当たりの回転数の2倍がフレームのリフレッシュレート以下である請求項1または請求項2に記載の映像投影装置。 - 映像の投影位置に応じて、前記映像出力部により出力される映像の縮尺、歪、及び輝度の少なくともいずれかを補正する補正部を更に備える請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の映像投影装置。
- 前記映像出力部は、出射される光を水平方向に走査するための水平ミラーと、出射される光を垂直方向に走査するための垂直ミラーと、を更に備え、
前記補正部は、前記水平ミラー及び前記垂直ミラーの偏向制御により前記映像の縮尺と歪の少なくともいずれかを補正する請求項4に記載の映像投影装置。 - 前記映像出力部は、出射される光を水平方向に走査するための水平ミラーと、出射される光を垂直方向に走査するための垂直ミラーと、を更に備え、
前記反射ミラーで反射されて障害物により反射された光を検出する光検出部と、
前記光検出部により光が検出されたタイミングでの前記水平ミラー及び前記垂直ミラーを駆動するための水平同期信号及び垂直同期信号に基づき、投影映像における前記障害物の位置を検出する位置検出部と、を更に備える請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の映像投影装置。 - 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の映像投影装置と、
前記映像投影装置が有する反射ミラーの位置と投影面の垂直方向にずらして配置される被投影体と、を備える映像表示装置。 - 前記反射ミラーは、前記反射ミラーによる反射光が前記投影面に入光するよう、反射型である前記被投影体よりもずらして配置される請求項7に記載の映像表示装置。
- 前記被投影体は、マトリクス状に配列された白濁状態と透過状態を切替え可能な素子から構成され、
投影映像の位置に応じて前記マトリクスの一部である前記素子を変更しながら白濁駆動する駆動部を更に備える請求項8に記載の映像表示装置。
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