JP2014126490A - 除染装置 - Google Patents

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雅博 住谷
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Abstract

【課題】放射性物質で汚染されたラジエータやコンデンサなどの熱交換器を、高い効率で除染することが可能な除染装置を提供する。
【解決手段】本発明の除染装置10は、ラジエータ450に付着した放射性物質を除染する除染装置10において、前記ラジエータ450を吊り下げる吊下具420と、前記吊下具420を昇降させる昇降機構400と、液体を貯溜することが可能な除染槽300と、前記除染槽300に貯溜された前記有機酸を循環させる第1ポンプP1と、前記第1ポン
プP1により循環される前記有機酸中に溶解した放射性物質を吸着する第1吸着装置33
0と、前記吊下具420で吊り下げられた前記ラジエータ450が、前記有機酸に浸漬されるように、前記昇降機構400を制御するコントローラ100と、を有することを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、放射性物質に汚染された、車両や建設用重機、エアコンなどに装備されたラジエータやコンデンサといった熱交換器を効率よく除染する除染装置に関する。
放射性物質の濃度が高い環境下で利用される車両や建設用重機、エアコンなどにおいては、特に、ラジエータやコンデンサなどの熱交換器の放射能汚染が著しい。ラジエータなどの熱交換器は、熱を発散するためにアルミニウム合金製などのフィン付きの細管を多数並べた微細構造を有しており、このような熱交換器に導入された空気に含まれる放射性物質(特にセシウム同位体)は、当該微細構造の狭隘部の奥に入り込んで、さらに高温に晒されてスケール状に付着することとなる。
このため、いったん熱交換器に固着した放射性物質は、高圧水やスチームの噴射、或いはハンドブラシによる除染を行ったとしても、容易に除去することができない。
なお、非特許文献1には、放射性物質の濃度が高い環境下で利用されていた車両の各部位において、特にラジエータの線量率が著しく高いこと、及び、このようなラジエータに対して溶剤で除染を試みたことなどが開示されている。
日本原子力学会2012年秋の大会「車両汚染技術の確立(I)」(株式会社E&Eテクノサービス)放射性廃棄物処理(土壌処理)C46
例えば、除染されておらず、基準を超える放射線が検出されるような車両を運用した場合は、運転者や当該車両近傍の者が放射線により被ばくする、という大きな危険にさらされることになる。さらに、汚染区域以外に移動した当該車両が、放射性物質を拡散させる、ということにもなる。
また、上記のような車両を売却する際には、価格の下落や不買などの問題も発生することとなるし、また、廃車処分にする場合にも、廃車によって生じる廃棄物の取り扱いの問題が発生することとなる。
そこで、特に車両のラジエータなどの熱交換器の除染を高い効率で、しかも、熱交換器への腐蝕などのダメージを抑制するようにして行う技術が求められているが、現状ではこれを提供することができていない。
従来、例えば、車両のラジエータなどを、スプレーやミストの薬液噴霧によって除染する技術が存在するが、ラジエータの微細構造の狭隘部に薬液が残留することでラジエータを構成するアルミニウム合金の腐蝕を発生させる、という問題があった。
また、非特許文献1に記載された従来の技術では、必ずしも、十分な除染効果を得ることができない、という問題があった。非特許文献1で利用されている除染用溶剤による除染率では、90%を越えるものがない。
上記問題を解決するために、本発明に係る除染装置は、請求項1に係る発明は、熱交換器に付着した放射性物質を除染する除染装置において、前記熱交換器を吊り下げる吊下具
と、前記吊下具を昇降させる昇降機構と、液体を貯溜することが可能な除染槽と、前記除染槽に貯溜された前記有機酸を循環させる第1ポンプと、前記第1ポンプにより循環される前記有機酸中に溶解した放射性物質を吸着する第1吸着装置と、前記吊下具で吊り下げられた前記熱交換器が、前記有機酸に浸漬されるように、前記昇降機構を制御するコントローラと、を有することを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の除染装置において、所定の濃度の前記有機酸を調整すると共に、前記有機酸を所定の温度で前記除染槽に供給する除染液貯溜タンクを有する。
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の除染装置において、前記除染槽にリンス液を供給するリンス液貯溜タンクと、前記除染槽に貯溜された前記リンス液を循環させる第2ポンプと、前記第2ポンプにより循環される前記リンス液中に溶解した放射性物質を吸着する第2吸着装置と、を有することを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の除染装置において、前記第1吸着装置の周囲を覆う遮蔽体を有することを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の除染装置において、前記遮蔽体の近傍に配された放射線センサを有することを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の除染装置において、前記有機酸がメタンスルフォン酸であることを特徴とする。
本発明に係る除染装置においては、除染槽に貯溜された有機酸を循環させる第1ポンプと、第1ポンプにより循環される有機酸中に溶解した放射性物質を吸着する第1吸着装置と、吊下具で吊り下げられた熱交換器が、有機酸に浸漬されるように、昇降機構を制御するコントローラと、を有する。このような本発明に係る除染装置によれば、放射性物質で汚染された、車両、建設用重機、エアコンなどのラジエータやコンデンサなどの熱交換器を、高い効率で除染することが可能であると共に、除染による熱交換器に対する腐蝕などのダメージを抑制することができる。
本発明の実施形態に係る除染装置10の概要を示す図である。 本発明の実施形態に係る除染装置10の使用形態を説明する図である。 本発明の実施形態に係る除染装置10の使用形態を説明する図である。 除染液の濃度に応じた放射性セシウムの除去率を示す図である。 吸着材の種別に応じた、吸着装置の通過サイクル回数と放射性物質の除去率との関係を示す図である。 本発明の実施形態に係る除染装置10においてメンテナンスを行う際のチェックルーチンのフローチャートの一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施形態に係る除染装置10の概要を示す図である。なお、本発明に係る除染装置10は、除染の対象として、基本的に車両、建設用重機、エアコンなどのラジエータやコンデンサなどの熱交換器が想定されているものであるが、この他の放射性物質に汚染された対象物(例えば、空気清浄フィルタなど)の除染も当然行い得るものである。以下の実施形態においては、除染装置10が除染対象とする熱交換器の一例として、ラジエータ450を挙げて説明する
除染液貯溜タンク200は、ラジエータ450の除染を行う際に用いる除染液を貯溜しおくタンクである。除染装置10が休止状態である場合には、この除染液貯溜タンク200に除染液の全量がタンクに貯溜されるように運用される。本実施形態においては、除染液として有機酸の一種であるメタンスルフォン酸を用いている。
また、除染液貯溜タンク200には、除染液の濃度を調整する機能がある。このために、サブタンク250には、高濃度のメタンスルフォン酸か、又はメタンスルフォン酸の原液かを貯留しておき、バルブB1が開かれることで、サブタンク250中のメタンスルフ
ォン酸が除染液貯溜タンク200に供給され、除染液貯溜タンク200内の除染液の濃度を上げることができるようになっている。
一方、バルブB2を介して、除染液貯溜タンク200に水が供給されるようになってい
る。除染液貯溜タンク200に供給される水としては、一般的な水道水を用いることができる。上記のバルブB2が開かれることで、除染液貯溜タンク200に水が供給され、除
染液貯溜タンク200内の除染液の濃度を下げることができるようになっている。
バルブB1、バルブB2は、いずれもコントローラ100からの制御指令によって開閉を行うことができるようになっている。また、除染液貯溜タンク200の除染液の濃度は、Phセンサ80で検出されるようになっており、Phセンサ80の検出値はコントローラ100に入力されるようになっている。
また、除染液貯溜タンク200に貯溜される除染液の液面の位置は液位センサ60によって検出されるようになっており、この液位センサ60の検出値はコントローラ100に入力され、これに基づいて、除染液貯溜タンク200の全容量がコントローラ100側で演算できるようになっている。
除染装置100のコントローラ100はCPUとCPU上で動作するプログラムを保持するROMとCPUのワークエリアであるRAMなどからなる汎用の情報処理部である。このコントローラ100は、図示されているコントローラ100と接続される各構成と協働するように動作する。なお、コントローラ100と接続される各構成とは、コントローラ100からの出力Xが入力される構成と、コントローラ100に入力されるYを出力する構成とが含まれるものである。
また、コントローラ100と接続されている入出力部50は、除染装置10の操作者に対し、所定の情報などを提供したり、或いは、操作者からの操作・入力を受け付けたりするものであり、表示装置、ボタン類、タッチパネル、スピーカーなどで構成されるものである。操作者による所定の操作が実行されると、入出力部50から操作データとしてコントローラ100に送られ処理される。また、操作者に所定の情報を提供する際には、コントローラ100から入出力部50に対して、所定情報を表示するための表示指示データが送信される。
上記のような構成において、例えば、操作者が入出力部50から、所定濃度の除染液を除染液貯溜タンク200内で所定量になるように調整する指令を入力すると、コントローラ100は、液位センサ60とPhセンサ80とから得られる検出値に基づいて、バルブB1、バルブB2を開閉制御することで、除染液貯溜タンク200内の除染液を調整する。
図4は除染液の濃度に応じた放射性セシウムの除去率を示す図である。図4に係るグラフは、除染対象物としてラジエータを用い、これを20分除染したときの放射性セシウム
の除去率を実験的に求めたものである。これによれば、本発明に係る除染装置10において、除染液としてメタンスルフォン酸を水で希釈したものを用いた場合には、概ね5%以上90%の濃度範囲で用いることができ、最も好ましくは10%以上35%の濃度範囲で用いるとよいことがわかる。
また、除染液貯溜タンク200には、除染液の温度を制御する機能がある。このために、除染液貯溜タンク200内の底部にはヒータ110が配されており、このヒータ110はコントローラ100からの制御指令に応じてオンオフするようになっている。また、除染液貯溜タンク200内の除染液の温度は温度センサ70で検出されるようになっており、温度センサ70で検出された検出値はコントローラ100に入力されるようになっている。これにより、除染液貯溜タンク200内の除染液を所望の温度に維持することができるようになっている。
なお、除染液として、メタンスルフォン酸を水で希釈したものを用いた場合には、除染液の温度を30℃以上50℃以下の範囲にすると、ラジエータ450を高い効率で除染することが可能であると共に、アルミニウム合金製のラジエータ450の腐蝕などのダメージを抑制することができることを確認している。
除染槽300は液体を貯溜することができ、上部に開口を有し、当該開口からラジエータ450などの除染対象物の入れることで、貯留された液体にラジエータ450を浸漬させることができるような構成となっている。
上記の除染液貯溜タンク200で所定濃度に調整され、所定の温度とされた除染液は、ポンプP3が動作することで、配管を通じて除染槽300に移すことができるようになっ
ている。ポンプP3は、コントローラ100からの制御指令によってオンオフが切り換え
られるようになっている。
除染槽300の上方には、昇降機構400が設けられている。この昇降機構400はワイヤ410の巻き取り、及び送り出しができるようになっており、ワイヤ410に取り付けられた吊下具420を昇降させることができるようになっている。また、吊下具420はラジエータ450を引っ掛けることで、これを吊り下げることができるようになっている。
また、除染槽300の開口端の上方当たりには圧縮空気吹き出し口430が設けられている。この圧縮空気吹き出し口430は不図示の圧縮空気源が接続されており、コントローラ100からの制御指令によって、圧縮空気吹き出し口430の弁(不図示)が開くことで、吊下具420で吊り下げられたラジエータ450に対して、圧縮空気を噴射することができるようになっている。これにより、ラジエータ450から自然に流下しきれていない、除染液などの液体を吹き飛ばし、液切りを効率的に行うことができるようになっている。
また、除染槽300の底部には、攪拌フィン310が設けられており、コントローラ100からの制御指令によって、当該攪拌フィン310の回転のオンオフを切り換えることができるようになっている。この攪拌フィン310が、除染液を攪拌することで、除染液は流動し、除染液に浸漬されたラジエータ450に付着した放射性物質が溶解したり、剥離したりしやすくなる。
第1流路切り換え部370は、流路を(a)とするか(b)とするかを切り換え可能とするものである。この第1流路切り換え部370は、コントローラ100からの制御指令によって、流路を(a)とするか(b)とするかを切り換える。
また、ポンプP1は、コントローラ100からの制御指令によって、その動作のオンオ
フが切り換え可能とされている。
ここで、ポンプP1がオンとされ、第1流路切り換え部370で流路(a)が選択され
た場合には、除染槽300内の除染液は、第1吸着装置330、第1濾過器340を通り、再び除染槽300に戻るように循環することとなる。一方、ポンプP1がオンとされ、
第1流路切り換え部370で流路(b)が選択された場合には、除染液が除染槽300から除染液貯溜タンク200に移送されることとなる。
ポンプP1がオンとされ、第1流路切り換え部370で流路(a)が選択された場合に
、除染液が通過する第1吸着装置330は、放射性物質(主に放射性セシウム)の吸着に有効な吸着材が充填されたものであり、これにより除染液中に溶解した放射性物質を分離、除去する。
図5は吸着材の種別に応じた、吸着装置の通過サイクル回数と放射性物質の除去率との関係を示す図である。本発明に係る除染装置10においては、除染槽300内の除染液を第1吸着装置330に3回は通過させることを想定しているので、図5からは第1吸着装置330に用いる吸着材としては、ゼオライトを用いることがより好ましいことがわかる。
また、ポンプP1がオンとされ、第1流路切り換え部370で流路(a)が選択された
場合に、除染液が通過する第1濾過器340は、不溶性の固形物を除染液から分離、除去する。
上記のような第1吸着装置330、及び第1濾過器340の働きにより、除染液は清浄な状態を維持することができるので、除染液は繰り返し利用することができる。
上記のように除染液を循環させる配管中における第1吸着装置330の上流側、第1吸着装置330と第1濾過器340との間、第1濾過器340の下流側には、それぞれの箇所で除染液の圧力を検出する圧力センサG11、圧力センサG12、圧力センサG13が設けられている。圧力センサG11、圧力センサG12、圧力センサG13のそれぞれの圧力センサで検出された圧力値は、コントローラ100に入力される。
また、コントローラ100は、圧力センサG11、圧力センサG12、圧力センサG13それぞれで検出された圧力検出値によって、第1吸着装置330、第1濾過器340が目詰まりを起こし、交換が必要ではないかを判定する。
第1吸着装置330内の吸着材には放射性物質が補足されることとなるので、補足された放射性物質からの放射線の影響をできる限り排除ために、第1吸着装置330の周囲には鉛などの遮蔽体335を設けるようにする。第1吸着装置330と同様に、第1濾過器340においても、放射性物質が補足される可能性があるので、第1濾過器340の周囲にも遮蔽体345を設けるようにする。
また、第1吸着装置330、第1濾過器340の近傍には第1放射線センサ350を設けておき、第1吸着装置330、第1濾過器340からの放射線量を第1放射線センサ350で検出するようにしている。
第1放射線センサ350で検出された放射線量データは、コントローラ100に入力され、コントローラ100はこれに基づいて、第1吸着装置330、第1濾過器340の交
換時期などを判定するようになっている。
リンス液貯溜タンク500は、除染液で除染された後のラジエータ450を、すすぐためのリンス液を貯留しておくタンクである。
リンス液としては、一般的な水道水を用いることができ、バルブB4を介して、リンス
液貯溜タンク500に水が供給されるようになっている。このバルブB4もコントローラ
100からの制御指令によって開閉を行うことができるようになっている。
また、コントローラ100からの制御指令によって開閉を行うバルブB3は、開とされ
ることで、除染槽300で利用したリンス液を、リンス液貯溜タンク500に移送させることができるようになっている。
第2流路切り換え部570は、流路を(c)とするか(d)とするかを切り換え可能とするものである。この第2流路切り換え部570は、コントローラ100からの制御指令によって、流路を(c)とするか(d)とするかを切り換える。
また、ポンプP2は、コントローラ100からの制御指令によって、その動作のオンオ
フが切り換え可能とされている。
ここで、ポンプP2がオンとされ、第2流路切り換え部570で流路(c)が選択され
た場合には、リンス液貯溜タンク500内のリンス液は、第2吸着装置530、第2濾過器540を通り、再びリンス液貯溜タンク500に戻るように循環することとなる。一方、ポンプP2がオンとされ、第2流路切り換え部570で流路(d)が選択された場合に
は、リンス液がリンス液貯溜タンク500から除染槽300に移送されることとなる。
ここで、(I)バルブB3が閉じた状態で、ポンプP2がオンとされ、第2流路切り換え部570で流路(c)が選択された場合には、第2吸着装置530と第2濾過器540は、リンス液貯溜タンク500内のリンス液から放射性物質や不溶性固形物を分離、除去したりすることとなる。
一方、(II)バルブB3が開いた状態で、ポンプP2がオンとされ、第2流路切り換え部570で流路(d)が選択された場合には、第2吸着装置530と第2濾過器540は、除染槽300内のリンス液から放射性物質や不溶性固形物を分離、除去したりすることとなる。
リンス液貯溜タンク500のリンス液を清浄化する場合には、(I)の動作を選択し、除染槽300内のラジエータ450を、リンスする場合には、(II)の動作を選択する。
リンス液が通過する第2吸着装置530は、放射性物質(主に放射性セシウム)の吸着に有効な吸着材が充填されたものであり、これにより除染液中に溶解した放射性物質を分離、除去する。第2吸着装置530に用いる吸着材としても、第1吸着装置330同様、ゼオライトを用いることが好ましい。
また、リンス液が通過する第2濾過器540は、不溶性の固形物をリンス液から分離、除去する。
上記のような第2吸着装置530、及び第2濾過器540の働きにより、リンス液は清浄な状態を維持することができるので、リンス液は繰り返し利用することができる。
上記のようにリンス液を循環させる配管中における第2吸着装置530の上流側、第2吸着装置530と第2濾過器540との間、第2濾過器540の下流側には、それぞれの箇所でリンス液の圧力を検出する圧力センサG21、圧力センサG22、圧力センサG23が設けられている。圧力センサG21、圧力センサG22、圧力センサG23のそれぞれの圧力センサで検出された圧力値は、コントローラ100に入力される。
また、コントローラ100は、圧力センサG21、圧力センサG22、圧力センサG23それぞれで検出された圧力検出値によって、第2吸着装置530、第2濾過器540が目詰まりを起こし、交換が必要ではないかを判定する。
第2吸着装置530内の吸着材には放射性物質が補足されることとなるので、補足された放射性物質からの放射線の影響をできる限り排除ために、第2吸着装置530の周囲には鉛などの遮蔽体535を設けるようにする。第2吸着装置530と同様に、第2濾過器540においても、放射性物質が補足される可能性があるので、第2濾過器540の周囲にも遮蔽体545を設けるようにする。
また、第2吸着装置530、第2濾過器540の近傍には第2放射線センサ550を設けておき、第2吸着装置530、第2濾過器540からの放射線量を第2放射線センサ550で検出するようにしている。
第2放射線センサ550で検出された放射線量データは、コントローラ100に入力され、コントローラ100はこれに基づいて、第2吸着装置530、第2濾過器540の交換時期などを判定するようになっている。
次に、以上のように構成される本発明に係る除染装置10の使用方法について説明する。図2及び図3は本発明の実施形態に係る除染装置10の使用形態を説明する図である。(1)コントローラ100により、昇降機構400を動作させて、吊下具420を除染槽300の上方に挙げた状態とした上で、吊下具420にラジエータ450を吊り下げた状態とする。
(2)除染液貯溜タンク200内の除染液が、所定の濃度となるようにコントローラ100はバルブB1、バルブB2を制御する。
(3)除染液貯溜タンク200内の除染液が、所定の濃度であることが確認されたら、コントローラ100はヒータ110をオンとして、除染液貯溜タンク200内の除染液を所定温度まで加温する。
(4)温度センサ70で、除染液が所定温度まで昇温されたことが確認されたら、ポンプP1をオンとして、除染液貯溜タンク200内の除染液を除染槽300に移送する。
(5)次に、昇降機構400を動作させて、吊下具420にラジエータ450を下降させて、除染液にラジエータ450が浸漬されるようにする。
(6)第1流路切り換え部370で流路が(a)となるようにし、さらにポンプP1をオ
ンとして、除染槽300中の除染液を循環させる。また、攪拌フィン310の回動動作をオンとすると共に、昇降機構400は、ラジエータ450が除染液に浸った状態で上下するように小幅な昇降動作を繰り返す。本工程で、ラジエータ450に付着した放射性物質は、除染液に溶解し、第1吸着装置330、第1濾過器340で分離除去され、ラジエータ450の除染が進行する。(図2参照)
(7)ラジエータ450の除染が完了したら、昇降機構400を動作させて、ラジエータ450を除染槽300の上方に挙げた状態とする。そのまま静置して、ラジエータ450の液切りを行う。
(8)次に、圧縮空気吹き出し口430を動作させて、ラジエータ450に圧縮空気を噴射して液切りを進行させる。
(9)第1流路切り換え部370で流路が(b)となるようにし、さらにポンプP1をオ
ンとして、除染槽300中の除染液を、除染液貯溜タンク200に移送する。
(10)第2流路切り換え部570で流路が(d)となるようにし、バルブB3を開いた
状態とし、ポンプP2をオンとする。これにより、リンス液貯溜タンク500内に貯溜し
てあったリンス液を、除染槽300とリンス液貯溜タンク500との間で循環させる。
(11)昇降機構400を動作させて、吊下具420にラジエータ450を下降させて、ラジエータ450がリンス液に浸漬されるようにする。また、攪拌フィン310の回動動作をオンとすると共に、昇降機構400は、ラジエータ450が除染液に浸った状態で上下するように小幅な昇降動作を繰り返す。これにより、ラジエータ450のリンス効果をより高めることができる。ラジエータ450に残っていた放射性物質は、このとき、第2吸着装置530、第2濾過器540で分離除去される可能性もある。
(12)ラジエータ450のリンスが完了したら、昇降機構400を動作させて、ラジエータ450を除染槽300の上方に挙げた状態とする。そのまま静置して、ラジエータ450の液切りを行う。
(13)次に、圧縮空気吹き出し口430を動作させて、ラジエータ450に圧縮空気を噴射して液切りを進行させる。(図3参照)
(14)ポンプP2はオフとし、バルブB3を開き、除染槽300のリンス液を、リンス液貯溜タンク500に移送する。
以上のように、本発明に係る除染装置10においては、除染槽300に貯溜された有機酸を循環させる第1ポンプP1と、第1ポンプP1により循環される、メタンスルフォン酸などの有機酸中に溶解した放射性物質を吸着する第1吸着装置330と、吊下具420で吊り下げられたラジエータ450などの熱交換器が、有機酸に浸漬されるように、昇降機構400を制御するコントローラ100と、を有する。このような本発明に係る除染装置10によれば、放射性物質で汚染された、車両、建設用重機、エアコンなどのラジエータやコンデンサなどの熱交換器を、高い効率で除染することが可能であると共に、除染による熱交換器に対する腐蝕などのダメージを抑制することができる。
次に、除染装置10において、第1吸着装置330や第1濾過器340の交換時期を報知する方法について説明する。なお、第2吸着装置530や第2濾過器540の交換時期の報知も同様の考え方であるので説明を省略する。
図6は本発明の実施形態に係る除染装置10においてメンテナンスを行う際のチェックルーチンのフローチャートの一例を示す図である。このようなフローチャートは、入出力部50の操作者からの指令に基づいて実行するようにしてもよいし、定期的に実行するように設定しておくこともできる。
図6において、ステップS100でチェックルーチンが開始されると、続くステップS101では、第1放射線センサ350の検出値を取得し、ステップS102で、第1放射線センサ350の検出値が基準値以内であるか否かを判定する。
第1放射線センサ350の検出値が基準値を越え、ステップS102における判定がNOである場合には、ステップS107に進み、入出力部50において第1吸着装置の交換サインを表示する。一方、ステップS102における判定がYESである場合には、ステップS103に進む。
続く、ステップS103においては、圧力センサ(G12、G11)の検出値の差分(G12−G11)を取得し、ステップS104では、この差分(G12−G11)が基準値以内であるか否かを判定する。
差分(G12−G11)が基準値を越え、ステップS104における判定がNOの場合には、第1吸着装置330が目詰まりを起こしている可能性があるので、ステップS107に進み、入出力部50において第1吸着装置の交換サインを表示する。一方、ステップS104における判定がYESである場合には、ステップS105に進む。
続く、ステップS105においては、圧力センサ(G13、G12)の検出値の差分(G13−G12)を取得し、ステップS106では、この差分(G13−G12)が基準値以内であるか否かを判定する。
差分(G13−G12)が基準値を越え、ステップS106における判定がNOの場合には、第1濾過器340が目詰まりを起こしている可能性があるので、ステップS107に進み、入出力部50において第1濾過器の交換サインを表示する。一方、ステップS106における判定がYESである場合には、ステップS109に進み、処理を終了する。
以上のように、本発明に係る除染装置10によれば、放射性物質を補足する第1吸着装置330や第1濾過器340の交換タイミングを報知するものであるので、安全に運用することが可能である。
なお、本実施形態では、ラジエータ450を除染液に浸漬させる際に用いる槽と、ラジエータ450をリンス液に浸漬させる際に用いる槽とを共通な除染槽300で兼用するようにしているが、ラジエータ450を除染液に浸漬させる際に用いる槽と、ラジエータ450をリンス液に浸漬させる際に用いる槽とを互いに独立した異なる槽とすることもできる。
また、以上の実施形態においては、コントローラ100によって、除染装置10を最適な状態で自律的に制御するように構成した例について説明をしたが、状況により、コントローラ100によって実行した処理などを、作業員の手動操作に切り換えて運転するように構成することも可能である。また、本発明の除染装置10において、熟練した作業員による運転を前提とするならば、コントローラ100の機能をヒータ110のオンオフ制御や液位センサ60に基づく液面の制御など重要部分の制御のみに限定し、簡易化した除染装置10とすることもできる。
車両やエアコンなどの熱交換器に付着した放射性物質は、高温に晒されてスケール化(難溶性付着物化)していると考えられる。そこで、除染液としては、上記のようなスケールを溶解させると同時に、環境に対する負荷も軽減するようにしている。
上記のようなスケール成分(炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、シュウ酸カルシウム、硫酸カルシウムなど)の溶解には、有機酸が有効である。さらに、本発明においては、熱交換器を構成する材料への健全性、有害性、環境負荷などの要件を考慮して、メタンスルフォン酸を主成分とするものを用いている。
本発明に係る除染装置10においては、除染液としてメタンスルフォン酸を主成分とするものを、適切な濃度、及び、適切な温度で用いていることに基づく除染効果も非常に大であるものと確信している。
10・・・除染装置
50・・・入出力部
60・・・液位センサ
70・・・温度センサ
80・・・Phセンサ
100・・・コントローラ
110・・・ヒータ
200・・・除染液貯溜タンク
250・・・サブタンク
300・・・除染槽
310・・・攪拌フィン
330・・・吸着装置
335・・・遮蔽体
340・・・濾過器
345・・・遮蔽体
350・・・第1放射線センサ
370・・・第1流路切り換え部
400・・・昇降機構
410・・・ワイヤ
420・・・吊下具
430・・・圧縮空気吹き出し口
450・・・ラジエータ
500・・・リンス液貯溜タンク
530・・・吸着装置
535・・・遮蔽体
540・・・濾過器
545・・・遮蔽体
550・・・第2放射線センサ
570・・・第2流路切り換え部
1、P2、P3・・・ポンプ
1、B2、B3、B4・・・バルブ
11、G12、G13、G21、G22、G23・・・圧力センサ
上記問題を解決するために、本発明に係る除染装置は、請求項1に係る発明は、熱交換器に付着した放射性物質を除染する除染装置において、前記熱交換器を吊り下げる吊下具と、前記吊下具を昇降させる昇降機構と、液体を貯溜することが可能な除染槽と、前記除染槽に貯溜されたメタンスルフォン酸を主成分とする除染液を循環させる第1ポンプと、前記第1ポンプにより循環される前記除染液中に溶解した放射性物質を吸着する第1吸着装置と、前記吊下具で吊り下げられた前記熱交換器が、前記除染液に浸漬されるように、前記昇降機構を制御するコントローラと、所定の濃度の前記除染液を調整すると共に、前記除染液を所定の温度で前記除染槽に供給する除染液貯溜タンクと、を有し、前記除染液貯溜タンクは前記除染液の温度を30℃以上50℃以下の範囲にすることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の除染装置において、前記除染槽にリンス液を供給するリンス液貯溜タンクと、前記除染槽に貯溜された前記リンス液を循環させる第2ポンプと、前記第2ポンプにより循環される前記リンス液中に溶解した放射性物質を吸着する第2吸着装置と、を有することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の除染装置において、前記第1吸着装置の周囲を覆う遮蔽体を有することを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の除染装置において、前記遮蔽体の近傍に配された放射線センサを有することを特徴とする。

Claims (6)

  1. 熱交換器に付着した放射性物質を除染する除染装置において、
    前記熱交換器を吊り下げる吊下具と、
    前記吊下具を昇降させる昇降機構と、
    液体を貯溜することが可能な除染槽と、
    前記除染槽に貯溜された前記有機酸を循環させる第1ポンプと、
    前記第1ポンプにより循環される前記有機酸中に溶解した放射性物質を吸着する第1吸着装置と、
    前記吊下具で吊り下げられた前記熱交換器が、前記有機酸に浸漬されるように、前記昇降機構を制御するコントローラと、を有することを特徴とする除染装置。
  2. 所定の濃度の前記有機酸を調整すると共に、前記有機酸を所定の温度で前記除染槽に供給する除染液貯溜タンクを有することを特徴とする請求項1に記載の除染装置。
  3. 前記除染槽にリンス液を供給するリンス液貯溜タンクと、
    前記除染槽に貯溜された前記リンス液を循環させる第2ポンプと、
    前記第2ポンプにより循環される前記リンス液中に溶解した放射性物質を吸着する第2吸着装置と、を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の除染装置。
  4. 前記第1吸着装置の周囲を覆う遮蔽体を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の除染装置。
  5. 前記遮蔽体の近傍に配された放射線センサを有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の除染装置。
  6. 前記有機酸がメタンスルフォン酸であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の除染装置。
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