JP2014126326A - 気化式冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却能力の向上や小型化が図られた気化式冷却装置を提供する。
【解決手段】気化式冷却装置1は、付着した液体の気化熱を利用して周囲の空気を冷却する空気冷却材12と、空気冷却材12の上端部12aに向けて液体を撒き空気冷却材12に付着させる撒液部13と、空気冷却材12の下端部12bから滴下する液体を受ける受液部14と、受液部14が貯留する液体を撒液部13に送液する送液部15と、空気の吸込口3及び吹出口4を開口して吸込口3と吹出口4との間に空気冷却材12を配置した送風ダクト2と、空気冷却材12に空気を吹き当てる方向に送風ダクト2に気流を流通させる送風ファン5と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、気化式冷却装置に関する。
気化式冷却装置は空気冷却材の表面に付着した液体を蒸発(気化)させることで空気を直接冷却して送風する。または、気化式冷却装置は空気冷却材の表面に付着した液体を蒸発(気化)させることで空気冷却材を冷却し、空気冷却材の表面を流通する空気との間で熱交換を行うことにより冷却した空気を送風する。このような従来の気化式冷却装置が特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載された従来の気化式冷却装置は吸水性の材料を有する冷却容器と、冷却容器に対して散水する散水装置と、冷却容器内の空気を外部に向けて送風するファンとを備える。水の気化作用を利用することで低電力で冷気を発生させ、より高い冷却能力を提供しようとしている。
特開2012−225551号公報
上記従来の気化式冷却装置は、冷却容器がファンにより生じる気流の流通方向に関してファンの上流側に配置され、ファンが冷却容器内の空気を吸引して外部に向けて送風する。従来の気化式冷却装置は吸水性材料に通気性に優れるメッシュ構造を用いることを想定している。しかしながら、メッシュに水膜が形成される問題を考慮していないため、通気性が阻害されて冷却効率が低下する課題があった。そして、冷却装置として一定の送風量を保持するための十分な吸気を得るには、ファンにより生じる気流の流通方向上流側に一部水が流れない箇所を設けて、この箇所から吸気を行う必要がある。したがって、ファンは冷却容器内で冷却された空気ではない未冷却の空気も吸引する虞がある。さらに、メッシュ部に水膜が形成されると圧力損失が高くなり、冷却容器周辺の隙間などから未冷却の空気を吸引する虞もある。これらの結果、冷却された空気と未冷却の空気とが混合され、冷却効率が低下する可能性があることが課題となっていた。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、冷却能力の向上が図られた気化式冷却装置を提供することを目的とする。さらに、圧力損失を低減することができ、小型化が図られた気化式冷却装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の気化式冷却装置は、付着した液体の気化熱を利用して周囲の空気を冷却する空気冷却材と、前記空気冷却材の上端部に向けて前記液体を撒き前記空気冷却材に付着させる撒液部と、前記空気冷却材の下端部から滴下する前記液体を受ける受液部と、前記受液部が貯留する前記液体を前記撒液部に送液する送液部と、空気の吸込口及び吹出口を開口して前記吸込口と前記吹出口との間に前記空気冷却材を配置した送風ダクトと、前記空気冷却材に空気を吹き当てる方向に前記送風ダクトに気流を流通させる送風ファンと、を備えることを特徴としている。
また、上記構成の気化式冷却装置において、前記空気冷却材が金属材料からなることを特徴としている。
また、上記構成の気化式冷却装置において、前記空気冷却材の表面に親水性処理を施したことを特徴としている。
また、上記構成の気化式冷却装置において、前記空気冷却材の表面に凹凸部を形成したことを特徴としている。
また、上記構成の気化式冷却装置において、前記撒液部と前記空気冷却材との間に前記液体を横方向に行き渡らせた後に下方に導く保液部を配置したことを特徴としている。
また、上記構成の気化式冷却装置において、前記空気冷却材の一部と前記保液部とが接触することを特徴としている。
本発明の構成によれば、冷却能力の向上が図られた気化式冷却装置を提供することができる。さらに、本発明の構成によれば、圧力損失を低減することができ、小型化が図られた気化式冷却装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態の気化式冷却装置の概略垂直断面図である。 本発明の第1実施形態の気化式冷却装置の冷却部の構成図である。 本発明の第1実施形態の気化式冷却装置と従来例の気化式冷却装置との送風温度の違いを示すグラフである。 本発明の第2実施形態の気化式冷却装置の冷却部の空気冷却材の説明図である。 本発明の第4実施形態の気化式冷却装置の冷却部の空気冷却材の説明図である。 本発明の第4実施形態の気化式冷却装置と従来例の気化式冷却装置との送風温度の違いを示すグラフである。 本発明の第5実施形態の気化式冷却装置の冷却部の空気冷却材の説明図である。
以下、本発明の実施形態を図1〜図7に基づき説明する。
<第1実施形態>
最初に、本発明の第1実施形態の気化式冷却装置について、図1及び図2を用いてその構造を説明する。図1は気化式冷却装置の概略垂直断面図、図2は気化式冷却装置の冷却部の構成図である。なお、図1に描画した白抜き矢印は送風ファンにより生じる気流の流通経路及び流通方向を示す。
気化式冷却装置1は、図1に示すように矩形箱形をなす本体筐体である送風ダクト2を備える。
送風ダクト2は例えば横方向に延びる矩形箱形をなし、その一端に空気の吸込口3を開口し、他端に吹出口4を開口する。なお、送風ダクト2は上下に縦長に延びるよう立設しても良い。送風ダクト2はその内部に送風ファン5及び冷却部10を備える。
送風ファン5は例えば軸流ファンで構成され、冷却部10より吸込口3に近い側に配置される。送風ファン5は吸込口3から送風ダクト2の内部に吸い込んだ空気を冷却部10に吹き当てる方向、すなわち図1における右方から左方に向かって送風ダクト2に気流を流通させる。
冷却部10は送風ダクト2の内部の、送風ファン5に対して空気流通方向下流側に配置される。冷却部10は送風ダクト2の内部を流通する空気との間で熱交換を行うことにより冷却した空気を送風する。冷却部10が冷却した空気は吹出口4から吹き出される。冷却部10は、図2に示すように冷却枠体11、空気冷却材12、撒液部13、受液部14及び送液部15を備える。
冷却枠体11は送風ダクト2の内部の空気流通方向に対向する面、上面及び下面に通気性及び通液性を有する枠体状の構造をなす。下面は例えばメッシュ構造をなす底板で構成されるが、多数の細孔を有する有孔板などを用いることもできる。冷却枠体11はその内部に空気冷却材12を収容可能な不図示の収容部を備える。
空気冷却材12は冷却枠体11の内部の収容部に収容される。空気冷却材12は例えば不織布や繊維布、シリカ(SiO2)をベースとする多孔質材料が考えられる。本実施形態では空気冷却材12として不織布を用いており、メッシュ構造をなす。空気冷却材12は撒液部13により撒かれて自身に付着した液体の気化熱を利用して周囲の空気を冷却する。なお、空気冷却材12を冷却枠体11と一体として構成しても良い。
撒液部13は冷却枠体11の上方に配置される。撒液部13は例えば略水平に延びるパイプの周面の下側に任意の直径の小孔13aを複数設けた部材で構成される。撒液部13はこの複数の小孔13aを通して空気冷却材12の上端部12aの全面にわたって撒液を行う。すなわち、撒液部13は空気冷却材12の上端部12aに向けて液体を撒き空気冷却材12に付着させる。
受液部14は冷却枠体11の下方に配置される。受液部14は空気冷却材12の下端部12bから滴下する液体を受けて貯留する例えばタンクで構成される。受液部14はその内部に不図示の液位センサーを備える。受液部14は液位センサーから得られる液位情報に基づいて貯留する液体が所定量以上を維持するように調整される。
送液部15は送液ポンプ15aと送液パイプ15bとを備える。送液ポンプ15aは受液部14に配置され、受液部14が貯留する液体を送液パイプ15bを通して送り出す。送液パイプ15bは受液部14から撒液部13まで延びるパイプとして構成される。送液ポンプ15aが受液部14から送り出す液体は送液パイプ15bを通って撒液部13に供給される。
上記構成の気化式冷却装置1において不図示の運転スイッチが操作されて送風運転が指示されると、送風ファン5及び冷却部10が駆動される。これにより、気化式冷却装置1は吸込口3を介して気化式冷却装置1の外部の空気を送風ダクト2の内部に吸い込む。送風ファン5は冷却部10の冷却枠体11の空気冷却材12に空気を吹き当てる方向に送風ダクト2に気流を流通させる。
冷却部10では送液部15の送液ポンプ15aが作動し、受液部14が貯留する液体が撒液部13まで送液される。撒液部13まで送られた液体は冷却枠体11の空気冷却材12に対して撒液される。空気冷却材12に対して撒かれた液体は空気冷却材12の例えば表面や内部間隙を通過して空気冷却材12の下端部12bから受液部14に滴下する。空気冷却材12は撒液部13により撒かれて自身に付着した液体の気化熱を利用して周囲の空気を冷却する。
送風ファン5により冷却枠体11に吹き当てられる空気は空気冷却材12の表面を流通するときに液体または空気冷却材12との間で熱交換を行うことにより冷却される。このようにして冷却された空気が吹出口4から気化式冷却装置1の外部に吹出される。
冷却部10の動作中、撒液部13から冷却枠体11を通して受液部14まで滴下した液体を再度撒液部13まで送る還流動作が繰り返される。なお、受液部14の上部に例えば殺菌灯を設置して受液部14の内部及び液体を殺菌し、液体の質を改善するようにしても良い。
続いて、上記構成の気化式冷却装置1を運転したときの空気の冷却効果について、図3を用いて説明する。図3は気化式冷却装置1と従来例の気化式冷却装置との送風温度の違いを示すグラフである。
ここで、上記構成の気化式冷却装置1の比較対象となる従来例の気化式冷却装置について説明する。従来例の気化式冷却装置は冷却枠体が、送風ダクトの内部において送風ファンに対して送風ファンにより生じる気流の流通方向上流側に配置され、送風ファンが冷却枠体内の空気を吸引して外部(吹出口)に向けて送風する。このような構成の従来例の気化式冷却装置と、上記構成の気化式冷却装置1とに対して、外気温度が25℃、30℃、35℃及び40℃のときのそれぞれの送風温度の違いを検証した。
図3によれば、上記構成の気化式冷却装置1、従来例の気化式冷却装置ともに、外気温度に対して1℃〜2℃程度低い送風温度の空気流を生み出すことができている。さらに、気化式冷却装置1は従来例の気化式冷却装置対して0.5℃程度低い送風温度の空気流を生み出すことができている。
したがって、上記構成の気化式冷却装置1は従来の気化式冷却装置より冷却効果が向上していることが分かる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態の気化式冷却装置について、図4を用いて説明する。図4は気化式冷却装置の冷却部の空気冷却材の説明図であって空気流通方向から見た図である。なお、この実施形態の基本的な構成は図1〜図3を用いて説明した第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、図面の記載及びその説明を省略するものとする。
第2実施形態の気化式冷却装置1は、図4に示すように空気冷却材22が板状の金属材料からなる。空気冷却材22として使用する金属材料はより熱伝達率が高いもの、例えばアルミや銅が好ましい。
金属材料からなる板状の空気冷却材22はその平面部が空気流通方向と平行をなすように複数枚が空気流通方向と直角をなす方向に所定の間隔をあけて並べて配置される。空気冷却材22は上下に自身を固定する部材を設ける、或いは空気冷却材22に空気流通方向と直角をなす方向から棒を通して固定するなどの組み立て方法が適用される。送風ファン5により冷却枠体11に吹き当てられる空気は隣り合う空気冷却材22の間を流通する。
このように空気冷却材22を金属材料にすることで、空気冷却材22の熱伝導率をより高くすることができる。したがって、液体が気化する際の潜熱の伝達効率が上昇し、空気冷却材22をより効率良く冷却することが可能である。その結果、気化式冷却装置1の冷却能力が向上する。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態の気化式冷却装置について、図4を参照しつつ説明する。この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1及び第2実施形態と同じであるので、これらの実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、図面の記載及びその詳細な説明を省略するものとする。
第3実施形態の気化式冷却装置1は空気冷却材22が板状の金属材料からなる。そして、その金属材料からなる空気冷却材22の表面に親水性処理を施している。
親水性処理としては、金属材料の表面に親水性の高い塗装を施すことが考えられる。これにより、空気冷却材22の表面に液体が付着したとき、空気冷却材22の表面と液体との境界層を薄くすることができる。液体の気化(蒸発)は液膜表面で起こるため、液膜をより薄くすることで液体の気化伝達を促進し、熱伝達効率をさらに向上させることが可能である。したがって、空気冷却材22をより効率良く冷却することができ、気化式冷却装置1の冷却能力が向上する。
また、濡れ性の増加により、撒液部13からの供給液量を削減することができる。これにより、気化式冷却装置1の使用時の湿度上昇を抑えることができ、冷却効果をより高める或いは冷却効果を維持することが可能である。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態の気化式冷却装置について、図5及び図6を用いて説明する。図5は気化式冷却装置の冷却部の空気冷却材の説明図であって空気流通方向と直角をなす方向から見た図、図6は気化式冷却装置と従来例の気化式冷却装置との送風温度の違いを示すグラフである。なお、この実施形態の基本的な構成は図1〜図3を用いて説明した第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、図面の記載及びその説明を省略するものとする。
第4実施形態の気化式冷却装置1は空気冷却材22が板状の金属材料、例えばアルミニウム材料からなる。そして、図5に示すように、そのアルミニウム材料からなる空気冷却材22の表面に礫状体の凹凸部22aを設けた。空気冷却材22の表面の凹凸部22aはポーラス加工や梨地加工により設けても良い。この構成によれば、空気冷却材22の液体及び空気に対する接触面積はその体積の割に非常に大きくなる。
凹凸部22aは細かければ細かいほど好ましい。凹凸部22aにより毛細管現象が強く働き、空気冷却材22に撒かれた液体を細部まで導くことで液膜をより薄化し、液体の気化(蒸発)を一層進行し易くすることで気化冷却を促進することができる。また、空気との接触面が大きくなることや空気流をかき乱すことで空気の冷却を促進する効果がある。
続いて、上記構成の気化式冷却装置1を運転したときの空気の冷却効果について、図6を用いて説明する。気化式冷却装置1の比較対象となる従来例の気化式冷却装置の構成と冷却効果の検証の方法とは第1実施形態と同じであるので、その説明を省略するものとする。
図6によれば、気化式冷却装置1は従来例の気化式冷却装置対して2℃〜4℃程度低い送風温度の空気流を生み出すことができている。したがって、上記構成の気化式冷却装置1は従来の気化式冷却装置より冷却効果が向上していることが分かる。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態の気化式冷却装置について、図7を用いて説明する。図7は気化式冷却装置の冷却部の空気冷却材の説明図であって空気流通方向から見た図である。なお、この実施形態の基本的な構成は図1〜図3を用いて説明した第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、図面の記載及びその説明を省略するものとする。
第5実施形態の気化式冷却装置1は、図7に示すように空気冷却材22が板状の金属材料からなる。空気冷却材22として使用する金属材料はより熱伝達率が高いもの、例えばアルミや銅が好ましい。金属材料の表面に親水性処理を施しても良い。
空気冷却材22の上方であって、撒液部13と空気冷却材22との間には保液部16が設けられる。保液部16は例えば空気冷却材22の上端に突き刺すなどの構成をなし、空気冷却材22の上端に接触している。保液部16は吸液性の材料で構成され、例えばスポンジや布などが該当する吸水速度0.2g/min以上の材料が好ましい。このような吸液性の材料により、保液部16は撒液部13から撒かれた液体を吸収して横方向に行き渡らせた後に下方に導く。
撒液部13により撒かれる液体は不規則な方向に流れる性質を持っているので濡れ方が不均一になり易く、空気冷却材22の表面が均一に濡れるようにするには大量の液体を長時間供給する必要がある。そこで、この実施形態の構成によれば、撒液部13により撒かれた液体を保液部16が吸収して横方向に行き渡らせた後に下方に導くので、液体が空気冷却材22の上方から一様に降り注がれる。したがって、少量の液体を短時間供給することで空気冷却材22を均一に濡らすことが可能である。
上記のように、気化式冷却装置1は、付着した液体の気化熱を利用して周囲の空気を冷却する空気冷却材12と、空気冷却材12の上端部12aに向けて液体を撒き空気冷却材12に付着させる撒液部13と、空気冷却材12の下端部12bから滴下する液体を受ける受液部14と、受液部14が貯留する液体を撒液部13に送液する送液部15と、空気の吸込口3及び吹出口4を開口して吸込口3と吹出口4との間に空気冷却材12を配置した送風ダクト2と、空気冷却材12に空気を吹き当てる方向に送風ダクト2に気流を流通させる送風ファン5と、を備える。これにより、送風ファン5から生じる気流はすべてが空気冷却材12に吹き当てられる。すなわち、送風ファン5により空気冷却材12に吹き当てられる空気はすべてが空気冷却材12の表面を流通する。したがって、気化式冷却装置1は送風ダクト2に流通する空気を無駄なく冷却し、冷却能力が向上する。
また、空気冷却材22が金属材料からなるので、空気冷却材22の熱伝導率をより高くすることができる。したがって、液体が気化する際の潜熱の伝達効率が上昇し、空気冷却材22をより効率良く冷却することが可能である。その結果、気化式冷却装置1の冷却能力が向上する。
また、金属材料からなる空気冷却材22の表面に親水性処理を施したので、空気冷却材22の表面に液体が付着したとき、空気冷却材22の表面と液体との境界層を薄くすることができる。液体の気化(蒸発)は液膜表面で起こるため、液膜をより薄くすることで液体の気化伝達を促進し、熱伝達効率をさらに向上させることが可能である。したがって、空気冷却材22をより効率良く冷却することができ、気化式冷却装置1の冷却能力が向上する。
また、金属材料からなる空気冷却材22の表面に凹凸部22aを形成したので、空気冷却材22の液体及び空気に対する接触面積はその体積の割に非常に大きくなる。したがって、空気冷却材22をより効率良く冷却することができ、気化式冷却装置1の冷却能力が向上する。
また、撒液部13と空気冷却材22との間に液体を横方向に行き渡らせた後に下方に導く保液部16を配置したので、液体が空気冷却材22の上方から一様に降り注がれる。したがって、少量の液体を短時間供給することで空気冷却材22を均一に濡らすことが可能である。これにより、空気冷却材22の全体で液体の気化を進行させることができ、気化式冷却装置1の冷却能力が向上する。
さらに、空気冷却材22の一部と保液部16とが接触するので、液体を空気冷却材22の上方から一様に降り注ぐ作用が向上する。したがって、空気冷却材22の全体で液体の気化を効果的に進行させることができ、気化式冷却装置1の冷却能力が向上する。
そして、本発明の上記実施形態の構成によれば、冷却能力の向上が図られた気化式冷却装置1を提供することができる。さらに、本発明の構成によれば、圧力損失を低減することができ、小型化が図られた気化式冷却装置1を提供することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、気化式冷却装置において利用可能である。
1 気化式冷却装置
2 送風ダクト
3 吸込口
4 吹出口
5 送風ファン
10 冷却部
11 冷却枠体
12 空気冷却材
12a 上端部
12b 下端部
13 撒液部
14 受液部
15 送液部
16 保液部
22 空気冷却材
22a 凹凸部

Claims (5)

  1. 付着した液体の気化熱を利用して周囲の空気を冷却する空気冷却材と、
    前記空気冷却材の上端部に向けて前記液体を撒き前記空気冷却材に付着させる撒液部と、
    前記空気冷却材の下端部から滴下する前記液体を受ける受液部と、
    前記受液部が貯留する前記液体を前記撒液部に送液する送液部と、
    空気の吸込口及び吹出口を開口して前記吸込口と前記吹出口との間に前記空気冷却材を配置した送風ダクトと、
    前記空気冷却材に空気を吹き当てる方向に前記送風ダクトに気流を流通させる送風ファンと、
    を備えることを特徴とする気化式冷却装置。
  2. 前記空気冷却材が金属材料からなることを特徴とする請求項1に記載の気化式冷却装置。
  3. 前記空気冷却材の表面に親水性処理を施したことを特徴とする請求項2に記載の気化式冷却装置。
  4. 前記空気冷却材の表面に凹凸部を形成したことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の気化式冷却装置。
  5. 前記撒液部と前記空気冷却材との間に前記液体を横方向に行き渡らせた後に下方に導く保液部を配置し、前記空気冷却材の一部と前記保液部とが接触することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の気化式冷却装置。
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