JP2014126151A - 電磁弁 - Google Patents

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Masatoshi Iyatani
正俊 袰谷
Naoki Masuda
直己 増田
Tetsuo Sasaki
哲夫 佐々木
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Abstract

【課題】筒状の弁ハウジング内に、弁座を有する弁座部材が収容、固定されるとともに、可動コアに連接される弁体が進退可能に収容される電磁弁において、生産性の向上を図るとともに安価に製造可能とする。
【解決手段】弁ハウジング15が、第1ボディ35と、第1ボディ35に連設される第2ボディ36とから成り、第2ボディ36が、弁体33を進退可能に収容して第1ボディ35に嵌合、固定される小径円筒部36a、弁座部材32が収容、固定される中径円筒部36bならびに第1ボディ35から突出する大径円筒部36cを一体に備え、中径円筒部36bに第1連通孔42が設けられ、第1ボディ35の内周面および中径円筒部36bの外周面間に、第1連通孔42に通じる環状通路40が、出口通路49および第1連通孔42間を結ぶ連通路50の一部を構成するようにして形成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、少なくとも一部が固定コアとして機能するようにして筒状に構成される弁ハウジング内に、入口通路に通じる弁孔を中央部に開口させた弁座を有する弁座部材が収容、固定されるとともに、前記固定コアに対向して配置される可動コアに連接されるとともに前記弁座に着座可能な弁体が進退可能に収容される電磁弁に関する。
固定コアとして機能するようにしつつ単一部材として形成される略円筒状の弁ハウジング内に、弁座部材が収容、固定されるとともに、弁座部材の弁座に着座可能な弁体が進退可能に収容されるようにした電磁弁が、特許文献1で知られている。
特開2004−360748号公報
ところが上記特許文献1で開示されるものでは、単一部材である円筒状の弁ハウジングの側壁に流出口が設けられ、ボディの外周にはシール部材を装着するための環状凹部が形成されており、前記流出口や環状凹部を形成するために切削加工等の機械加工が必要であり、生産性が優れているとは言い難い。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、生産性の向上を図るとともに安価に製造可能とした電磁弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、少なくとも一部が固定コアとして機能するようにして筒状に構成される弁ハウジング内に、入口通路に通じる弁孔を中央部に開口させた弁座を有する弁座部材が収容、固定されるとともに、前記固定コアに対向して配置される可動コアに連接されるとともに前記弁座に着座可能な弁体が進退可能に収容される電磁弁において、前記弁ハウジングが、固定コアとして機能するようにして一端部を前記可動コアに対向させた円筒状の第1ボディと、第1ボディとは別部材として形成されて第1ボディに連設される円筒状の第2ボディとから成り、第2ボディが、前記弁体を進退可能に収容して第1ボディに嵌合、固定される小径円筒部と、該小径円筒部よりも大径に形成されて前記小径円筒部に同軸に連なるとともに前記弁座部材が収容、固定される中径円筒部と、該中径円筒部よりも大径に形成されて前記中径円筒部に同軸に連なるとともに第1ボディの他端部から突出する大径円筒部とを一体に備え、前記弁座部材よりも前記可動コア側で前記中径円筒部に第1連通孔が設けられ、第1ボディの内周面および前記中径円筒部の外周面間に、第1連通孔に通じる環状通路が、前記弁ハウジングの外方に形成される出口通路および第1連通孔間を結ぶ連通路の一部を構成するようにして形成されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、第2ボディの前記中径円筒部および前記大径円筒部間に環状の段部が形成され、前記連通路側の液圧が前記入口通路側の液圧よりも高くなるのに応じて開弁して前記連通路および前記入口通路間を連通する一方向弁の一部を構成して前記連通路に通じる第2連通孔が、前記弁体の進退方向に延びるようにして前記段部に形成されることを第2の特徴とする。
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記一方向弁が、第2連通孔と、作動液の流通を絞る絞り機能を有して前記弁座部材の前記弁孔よりも前記入口通路側に摺動可能に嵌合される摺動部と、該摺動部の摺動に応じて第2連通孔の閉鎖および開放を切換えるようにして第2ボディの前記大径円筒部に収容されるシール部とを備えることを第3の特徴とする。
本発明は、第3の特徴の構成に加えて、前記摺動部および前記シール部が一体に形成されることを第4の特徴とする。
本発明は、第1〜第4の特徴の構成のいずれかに加えて、第2ボディの前記中径円筒部および前記大径円筒部間に形成される環状の段部が、第1ボディの他端部に当接されることを第5の特徴とする。
本発明は、第1〜第5の特徴の構成のいずれかに加えて、第2ボディの前記小径円筒部が第1ボディに圧入されることを第6の特徴とする。
本発明は、第1〜第6の特徴の構成のいずれかに加えて、前記弁座部材が、第2ボディの前記中径円筒部に圧入されることを第7の特徴とする。
さらに本発明は、第1〜第7の特徴の構成のいずれかに加えて、前記弁体の前記可動コア側端部に、前記弁体を前記可動コア側に付勢するばねを受けるばね受け面が形成されることを第8の特徴とする。
なお実施の形態の第2の小径円筒部36aが本発明の小径円筒部に対応し、実施の形態の第2の大径円筒部36cが本発明の大径円筒部に対応し、実施の形態の第1のばね受け面53が本発明のばね受け面に対応する。
本発明の第1の特徴によれば、弁ハウジングが、相互に別部材である第1および第2ボディによって構成され、第2ボディが、小径円筒部と、第1連通孔が設けられるとともに第1ボディの内周面との間に環状通路を形成する中径円筒部と、大径円筒部とが同軸にかつ一体に連なるように形成されるので、第1および第2ボディを比較的簡単な構造で形成するようにして複雑な加工を不要とし、作業効率の向上を図り、安価に製造することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、第2ボディの中径円筒部および大径円筒部間に形成される段部に、一方向弁の一部を構成する第2連通孔が弁体の進退方向に延びるようにして形成されるので、弁座部材に第2連通孔が設けられる場合に比べると、一方向弁のシール性能を高めることができるとともに弁座部材の小型化を可能としてコスト低減を図ることが可能となる。すなわち弁座部材は、硬度が必要とされることから熱処理されるのであるが、この弁座部材に第2連通孔が設けられていると、半径方向の厚みが周方向で不均等となることに起因して熱処理によって弁座部材に歪みが生じ、一方向弁の閉弁時のシール性能が低下する可能性があるが、熱処理を施す必要がない第2ボディの段部に第2連通孔を形成することでシール性能を高めることが可能となる。また弁座部材に第2連通孔を設けるためのスペースを確保することを不要として弁座部材の小型化が可能となる。
本発明の第3の特徴によれば、絞り機能を有する摺動部が弁座部材に摺動可能に嵌合され、その摺動部の摺動に応じて第2連通孔の閉鎖および開放を切換えるシール部が第2ボディの大径円筒部に収容されるので、摺動部の前後で生じる差圧を利用して摺動部およびシール部を動かすようにして一方向弁の応答性を高めることができ、閉弁時にもシール部を第2ボディの段部に安定的に押しつけて安定した閉弁状態を維持することができる。
本発明の第4の特徴によれば、摺動部およびシール部を一体に形成することで部品点数を低減し、より低コスト化を図ることができる。
本発明の第5の特徴によれば、第2ボディの中径円筒部および大径円筒部間に形成される環状の段部を第1ボディの他端部に当接することで、第1ボディに対する第2ボディの位置決めを容易に行うことができる。
本発明の第6の特徴によれば、第2ボディの小径円筒部を第1ボディに圧入することで、第2ボディを第1ボディに容易に組み付けることができる。
本発明の第7の特徴によれば、弁座部材を第2ボディの中径円筒部に圧入することで、中径円筒部への弁座部材の収容、固定が容易となる。
さらに本発明の第8の特徴によれば、弁体に、該弁体を可動コア側に付勢するばねを受けるばね受け面が形成されるので、ばねを受けるための専用部品が不要となり低コスト化が可能となる。しかもばね受け面が、弁体の可動コア側端部に形成されるので、弁座の周辺の流路確保が容易となる。
第1の実施の形態の常開型電磁弁の縦断面図である。 図1の要部を一方向弁の開弁状態(a)および閉弁状態(b)で対比して示す拡大図である。 第2の実施の形態の常開型電磁弁の縦断面図である。
本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
本発明の第1の実施の形態について図1および図2を参照しながら説明すると、先ず図1において、この常開型電磁弁は、マスタシリンダ等の液圧発生源と、車両の液圧式車輪ブレーキとの間に設けられるものであり、たとえばアルミニウム合金等の軽合金から成る基体11に配設される。
前記基体11には、基体11の一面11aに外端部を開口するとともに内端部には端壁12aを有する装着孔12が設けられており、前記常開型電磁弁は、前記装着孔12に一部を収容するようにして該基体11に固定される弁ハウジング15を有する弁部13と、前記基体11の一面11aから突出するようにして該基体11の一面11aに取付けられて前記弁部13を駆動する電磁力を発揮するソレノイド部14とで構成される。
前記ソレノイド部14は、前記弁ハウジング15の一部で構成される固定コア16と、その固定コア16に対向して前記弁部13の弁体33に連接される可動コア17と、該可動コア17の移動をガイドするようにして前記弁ハウジング15に連設される有底円筒状のガイド筒18と、該ガイド筒18を嵌合させるコイル組立体19と、このコイル組立体19の軸方向両端部で前記ガイド筒18に磁気的に結合するようにして前記コイル組立体19に装着されるヨーク20とを備える。
前記コイル組立体19は、前記ガイド筒18を嵌合させる中心孔21を中心部に有して合成樹脂により円筒状に形成されるボビン22と、該ボビン22に巻装されるコイル23と、ボビン22およびコイル23を被覆して円筒状に形成される合成樹脂製の被覆部24とから成る。
前記ヨーク20は、磁性金属から成るヨークケース25と、該ヨークケース25に結合される磁性金属製のヨーク板26とから成るものであり、前記ヨークケース25は、前記ガイド筒18を嵌合させる短円筒部25aと、前記コイル組立体19の一端部に対向、当接して前記短円筒部25aの外端部に内端部が直角に連なる端板部25bと、前記コイル組立体19の外周の少なくとも一部を側方から覆うようにして一端部が前記端板部25bの外端部に直角に連なる側壁部25cとを一体に有し、前記ヨーク板26は、前記コイル組立体19の他端部に対向、当接するようにして前記側壁部25cの他端部に結合される。
前記ボビン22には、前記ヨーク20から前記基体11とは反対側に突出する突部22aが一体に形成されており、前記コイル23の両端部に電気的に連なる一対の接続端子27…が前記突部22aから突出される。これらの接続端子27…は、コイルばねから成るものであり、前記基体11との間に前記ソレノイド部14を挟む位置に固定配置される基板の接続部(図示せず)に弾発的に当接して、基板との電気的接続を果たすとともにコイルコイル組立体19を基板側に押しつけるばね力を発揮し、前記ヨークケース25の前記端板部25bが前記基体11の前記一面11aに押しつけられることで前記ソレノイド部14は前記基体11の前記一面11aに位置決め固定される。
前記基体11には、前記液圧発生源に通じる入口通路29が、前記装着孔12の内端の端壁12aの中央部に開口して前記装着孔12に同軸に連なるようにして設けられており、前記弁部13は、前記弁ハウジング15と、前記入口通路29に連なる弁孔30を中心部に開口させた弁座31を有して前記弁ハウジング15の内部に固定される弁座部材32と、前記弁座31に着座することを可能として前記弁ハウジング15に進退可能に収容される弁体33と、該弁体33を前記弁座31から離座させる側に付勢するばね34とを備える。
前記弁ハウジング15は、少なくとも一部が固定コア16として機能するようにして筒状に構成されるものであり、段付きの円筒状である第1ボディ35と、第1ボディ35とは別部材として形成されて第1ボディ35に連設される段付きの円筒状に形成される第2ボディ36とから成る。
第1ボディ35は、一端部を可動コア17に対向させるようにして固定コア16として機能する第1の小径円筒部35aと、第1の小径円筒部35aの他端部から半径方向外方に張出す鍔部35bと、該鍔部35bより小径かつ第1の小径円筒部35aよりも大径の外周を有して第1の小径円筒部35aと反対側で第1の小径円筒部35aおよび前記鍔部35bに一端部が同軸に連なる第1の大径円筒部35cとを一体に有する。
また第1ボディ35内には、第1の小径円筒部35aの一端部から軸方向中間部まで延びる小径孔37と、第1の小径円筒部35aの軸方向中間部から他端部まで延びて前記小径孔37よりも大径に形成される中径孔38と、第1の大径円筒部35cの軸方向全長にわたって延びて前記中径孔38よりも大径に形成される大径孔39とが同軸に連なるように設けられる。
第2ボディ36は、前記弁体33を進退可能に収容して第1ボディ35に嵌合、固定される第2の小径円筒部36aと、第2の小径円筒部36aよりも大径に形成されて第2の小径円筒部36aに同軸に連なるとともに前記弁座部材32が収容、固定される中径円筒部36bと、該中径円筒部36bよりも大径に形成されて前記中径円筒部36bに同軸に連なるとともに第1ボディ35の他端部から突出する第2の大径円筒部36cとを一体に備える。
第2ボディ36が有する第2の小径円筒部36aは、その一端を第1ボディ35における第1の小径円筒部35aの前記可動コア17側の一端よりも軸方向内方に配置するようにして第1ボディ35の第1の小径円筒部35aに嵌合、固定されるものであり、この実施の形態では、第2の小径円筒部36aは第1の小径円筒部35aの小径孔37に圧入される。
第2ボディ36の前記中径円筒部36bは、第2の小径円筒部36aの他端部にテーパ部36dを介して同軸に連なるものであり、第1ボディ35が有する第1の大径円筒部35cの大径孔39内に、該大径孔39の内周との間に環状通路40を形成するようにして挿入される。
前記弁座部材32は、その弁座31を臨ませる弁室41を前記テーパ部36dとの間に形成するようにして第2ボディ36の前記中径円筒部36bに圧入されており、前記弁座部材32よりも前記可動コア17側で前記中径円筒部36bに設けられる複数の第1連通孔42,42…を介して前記弁室41が前記環状通路40に連通する。
第2ボディ36が有する前記第2の大径円筒部36cの一端部は、前記中径円筒部36bの他端部との間に環状の段部36eを形成するようにして前記中径円筒部36bの他端部に同軸に連なるものであり、この第2の大径円筒部36cの外径は第1ボディ35における前記鍔部35bの外径と同一に設定される。また前記第2の大径円筒部36cの他端は前記装着孔12の前記端壁12aに当接される。
前記段部36eは第1ボディ35の他端部すなわち第1ボディ35における第1の大径円筒部35cの他端部に当接されており、前記第1の大径円筒部35cの他端部の周方向に間隔をあけた複数箇所には、内端部を前記環状通路40に連通させる複数の通路43,43…を前記段部36eとの間に形成する凹部44,44…が設けられる。
ところで第1ボディ35が有する第1の小径円筒部35aは、前記ガイド筒18の外端閉塞部寄りに収容される前記可動コア17に一端部を対向させるようにして前記ガイド筒18内に嵌合されるものであり、ガイド筒18の開口端部に設けられて外側方に張り出す係合鍔部18aが第1ボディ35の前記鍔部35bに外方から当接する。また前記係合鍔部18aには、前記ガイド筒18を囲繞して前記装着孔12の開口端部に挿入されるリング状のプラグ45が当接されており、第2ボディ36における第2の大径円筒部36cを端壁12aに当接させるまで弁ハウジング15が装着孔12に挿入された状態で、第1ボディ35の前記鍔部35bに外方から当接した係合鍔部18aに当接するプラグ45に、前記装着孔12の外端開口部で前記基体11の一部をかしめて係合することで、前記弁ハウジング15が基体11に固定される。
第1ボディ35の前記第1の大径円筒部35cは、円筒状に形成される第1フィルタ47で同軸に覆われるものであり、この第1フィルタ47の支持枠48は、第1ボディ35が有する前記鍔部35bの外周ならびに第2ボディ36が有する第2の大径円筒部36cの外周に嵌装、保持される。ところで前記基体11には、液圧式車輪ブレーキに連なる出口通路49が、第1フィルタ47に対応する部分で前記装着孔12の内周に開口するようにして設けられており、前記弁ハウジング15の外方に形成される前記出口通路49および第1連通孔42,42…間を第1フィルタ47を介して連通する連通路50が、前記環状通路40および前記通路43,43…で構成される。
前記弁体33は、前記弁ハウジング15における第2ボディ36が有する第2の小径円筒部36a内に摺動可能に嵌合されることで第2ボディ36に進退可能に支承される弁軸51の前記弁座部材32側の端部に、前記弁座31に着座可能な球体52がかしめ結合等で固着されて成るものであり、この弁体33における前記弁軸51の前記可動コア17側の端部に、半径方向外方に張り出す当接鍔部51aが設けられる。一方、前記可動コア17には、前記弁ハウジング15における第1ボディ35の第1の小径円筒部35a内に挿入される突部17aが前記当接鍔部51aに当接するようにして一体に設けられる。
前記当接鍔部51aの前記可動コア17とは反対側の面には環状である第1のばね受け面53が形成されており、前記弁体33を前記可動コア17側に付勢するばね34の一端が第1のばね受け面53で受けられる。また前記弁ハウジング15の第2ボディ36における前記可動コア17側の端部、すなわち前記第2の小径円筒部36aの一端部には環状である第2のばね受け面54が形成されており、前記ばね34の他端は第2のばね受け面54で受けられる。すなわちばね34は、弁室41に収容されることなく、可動コア17側で弁体33および弁ハウジング15間に設けられる。
而して前記弁体33は、前記可動コア17に同軸に連接されることになり、前記ソレノイド部14の前記コイル23の非通電状態では前記可動コア17は前記ばね34のばね力で前記固定コア16から離反しており、前記弁体33の前記球体52は前記弁座部材32の前記弁座31から離座して前記弁孔30を開放し、前記弁部13は開弁状態となる。また前記コイル23の通電状態では前記可動コア17が前記ばね34のばね力に抗して図1の下方に移動して弁体33を押動することにより、弁体33の球体52が前記弁座31に着座して前記弁孔30を閉鎖し、前記弁部13は閉弁状態となる。
前記連通路50および前記入口通路29間には、前記連通路50側の液圧が前記入口通路29側の液圧よりも高くなるのに応じて開弁して前記連通路50および前記入口通路29間を連通する一方向弁56が前記弁座部材32の弁孔30を迂回するようにして設けられており、この一方向弁56の一部を構成して前記連通路50に通じるようにして前記弁体33の進退方向と平行に延びる複数の第2連通孔57,57…が、第2ボディ36の前記段部36eに形成される。
而して前記一方向弁56は、第2連通孔57,57…と、ブレーキ液の流通を絞る絞り機能を有して前記弁座部材32の前記弁孔30よりも前記入口通路29側に摺動可能に嵌合される摺動部58と、該摺動部58の摺動に応じて第2連通孔57,57…の閉鎖および開放を切換えるシール部60とを備え、シール部60は前記摺動部58とは別部材として形成される。
前記摺動部58は、前記弁座部材32に摺動可能に嵌合するとともに先端閉塞部に絞り孔61を有するようにして有底円筒状に形成されており、この摺動部58の開口端から半径方向外側方に張り出すようにして前記摺動部58に一体に連なるリング板部59に、複数の第2連通孔57,57…を閉塞し得るリング状のシール部60が段部36eと反対側から当接、支持され、リング板部59には一方向弁56の開弁時にブレーキ液を流通させるための複数の第3連通孔62,62…が設けられる。
前記リング板部59および前記シール部60は、第2ボディ36における第2の大径円筒部36c内に軸方向移動可能に収容されるものであり、前記リング板部59および前記シール部60の前記段部36eから離反する側の移動を規制する第2フィルタ63が、第2ボディ36における第2の大径円筒部36cの他端側に嵌合、固定される。
このような一方向弁56では、前記液圧発生源から前記入口通路29に液圧が作用していない非ブレーキ状態では前記摺動部58は自由状態にあるので、図2(a)で示すように、基本的には開弁状態にある。一方、前記弁部13の開弁状態で前記液圧発生源から前記入口通路29に液圧が作用すると、前記絞り孔61によってブレーキ液の流れが絞られるのに応じて該絞り孔61の前後で入口通路29の液圧が前記弁孔30側の液圧よりも高くなるようにして液圧差が生じ、図2(b)で示すように、前記摺動部58が前記シール部60を第2ボディ36の前記段部36eに当接させるように移動し、一方向弁56は、第2連通孔57,57…が前記シール部60で閉鎖された閉弁状態となる。また非ブレーキ状態となるのに応じて前記液圧発生源から前記入口通路29に作用している液圧が低下すると、前記絞り孔61によってブレーキ液の流れが絞られるのに応じて該絞り孔61の前後で前記弁孔30側の液圧が入口通路29の液圧よりも高くなるようにして液圧差が生じ、図2(a)で示すように、前記摺動部58が前記シール部60を第2ボディ36の前記段部36eから離反させるように移動し、一方向弁56が開弁状態となる。
次にこの第1の実施の形態の作用について説明すると、弁ハウジング15が、固定コア16として機能するようにして一端部を前記可動コア17に対向させた円筒状の第1ボディ35と、第1ボディ35とは別部材として形成されて第1ボディ35に嵌合、固定される円筒状の第2ボディ36とから成り、第2ボディ36の可動コア17側の端部に、弁体33を可動コア17側に付勢するばね34を受ける第2のばね受け面54が形成されるので、ばね34を受けるための専用部品が不要となり低コスト化が可能となるとともに煩雑な加工を弁ハウジング15に施すことが不要となることで生産性を高めることができ、第2ボディ36を非磁性材料で形成する必要がなく、安価な鉄系材料で第2ボディ36を形成することができるのでコスト低減を図ることができる。しかも第1のばね受け面53が、弁体33の可動コア17側端部に形成されるので、弁座31の周辺の流路確保が容易となる。
しかも第2ボディ36が、弁体33を進退可能に収容して第1ボディ35に嵌合、固定される第2の小径円筒部36aと、第2の小径円筒部36aよりも大径に形成されて前記第2の小径円筒部36aに同軸に連なるとともに弁座部材32が収容、固定される中径円筒部36bと、該中径円筒部36bよりも大径に形成されて中径円筒部36bに同軸に連なるとともに第1ボディ35の他端部から突出する第2の大径円筒部36cとを一体に備え、前記弁座部材32よりも前記可動コア17側で前記中径円筒部36bに第1連通孔42,42…が設けられ、第1ボディ35の内周面および前記中径円筒部36bの外周面間に、第1連通孔42,42…に通じる環状通路40が、前記弁ハウジング15の外方に形成される出口通路49および第1連通孔42,42…間を結ぶ連通路50の一部を構成するようにして形成されるので、第1および第2ボディ35,36を比較的簡単な構造で形成するようにして複雑な加工を不要とし、作業効率の向上を図り、安価に製造することができる。
また弁体33が第2ボディ36で進退可能に支承されるので、弁体33の倒れが生じることを防止することができる。
また第2ボディ36の前記中径円筒部36bおよび第2の大径円筒部36c間に形成される環状の段部36eが、第1ボディ35の可動コア17とは反対側の端部に当接されるので、第1ボディ35に対する第2ボディ36の位置決めを容易に行うことができる。
また連通路50側の液圧が入口通路29側の液圧よりも高くなるのに応じて開弁して前記連通路50および前記入口通路29間を連通する一方向弁56の一部を構成して前記連通路50に通じる第2連通孔57,57…が、前記弁体33の進退方向に延びるようにして前記段部36eに形成されるので、弁座部材32に第2連通孔が設けられる場合に比べると、一方向弁56のシール性能を高めることができるとともに弁座部材32の小型化を可能としてコスト低減を図ることが可能となる。すなわち弁座部材32は、硬度が必要とされることから熱処理されるのであるが、この弁座部材32に第2連通孔が設けられていると、半径方向の厚みが周方向で不均等となることに起因して熱処理によって弁座部材32に歪みが生じ、一方向弁の閉弁時のシール性能が低下する可能性があるが、熱処理を施す必要がない第2ボディ36の段部36eに第2連通孔57,57…を形成することでシール性能を高めることが可能となる。また弁座部材32に第2連通孔を設けるためのスペースを確保することを不要として弁座部材32の小型化が可能となる。
また一方向弁56が、第2連通孔57,57…と、作動液の流通を絞る絞り機能を有して前記弁座部材32の前記弁孔30よりも前記入口通路29側に摺動可能に嵌合される摺動部58と、該摺動部58の摺動に応じて第2連通孔57,57…の閉鎖および開放を切換えるようにして第2ボディ36の第2の大径円筒部36cに収容されるシール部60とを備えるので、摺動部58の前後で生じる差圧を利用して摺動部58およびシール部60を動かすようにして一方向弁56の応答性を高めることができ、閉弁時にもシール部60を第2ボディ36の段部36eに安定的に押しつけて安定した閉弁状態を維持することができる。
また第2ボディ36が有する第2の小径円筒部36aが第1ボディ35に圧入されるので、第2ボディ36を第1ボディ35に容易に組み付けることができる。
また前記弁座部材32が、第2ボディ36の前記中径円筒部36bに圧入されるので、中径円筒部36bへの弁座部材32の収容、固定が容易となる。
本発明の第2の実施の形態について図3を参照しながら説明するが、上記第1の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
弁ハウジング15の外方に形成される出口通路49と、弁ハウジング15の第2ボディ35に設けられて弁室41に通じる複数の第1連通孔42,42…との間を第1フィルタ47を介して連通する連通路50が、第1ボディ35および第2ボディ36間に形成される環状通路40および通路43,43…で構成されるのであるが、前記弁座部材32の弁孔30を迂回するようにして前記連通路50および入口通路29間に一方向弁66が設けられており、この一方向弁66は、第2ボディ36の段部36eに形成される第2連通孔57,57…と、ブレーキ液の流通を絞る絞り機能を有して弁座部材32の弁孔30よりも入口通路29側に摺動可能に嵌合される摺動部68と、該摺動部68の摺動に応じて第2連通孔57,57…の閉鎖および開放を切換えるシール部69とを備える。
前記摺動部68は先端閉塞部に絞り孔67を有して有底円筒状に形成され、前記シール部69は前記摺動部68の開口端から半径方向外方に張り出すようにしてリング板状に形成され、摺動部68およびシール部69は合成樹脂等で一体に形成される。しかも前記シール部69には、一方向弁66の開弁時にブレーキ液を流通させるための複数の第3連通孔70,70…が設けられる。
この第2の実施の形態によれば、摺動部68およびシール部69を一体に形成することで部品点数を低減し、より低コスト化を図ることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
15・・・弁ハウジング
16・・・固定コア
17・・・可動コア
29・・・入口通路
30・・・弁孔
31・・・弁座
32・・・弁座部材
33・・・弁体
34・・・ばね
35・・・第1ボディ
36・・・第2ボディ
36a・・・小径円筒部
36b・・・中径円筒部
36c・・・大径円筒部
36e・・・段部
40・・・環状通路
42・・・第1連通孔
49・・・出口通路
50・・・連通路
53・・・ばね受け面
56,66・・・一方向弁
57・・・第2連通孔
58,68・・・摺動部
60,69・・・シール部

Claims (8)

  1. 少なくとも一部が固定コア(16)として機能するようにして筒状に構成される弁ハウジング(15)内に、入口通路(29)に通じる弁孔(30)を中央部に開口させた弁座(31)を有する弁座部材(32)が収容、固定されるとともに、前記固定コア(16)に対向して配置される可動コア(17)に連接されるとともに前記弁座(31)に着座可能な弁体(33)が進退可能に収容される電磁弁において、前記弁ハウジング(15)が、固定コア(16)として機能するようにして一端部を前記可動コア(17)に対向させた円筒状の第1ボディ(35)と、第1ボディ(35)とは別部材として形成されて第1ボディ(35)に連設される円筒状の第2ボディ(36)とから成り、第2ボディ(36)が、前記弁体(33)を進退可能に収容して第1ボディ(35)に嵌合、固定される小径円筒部(36a)と、該小径円筒部(36a)よりも大径に形成されて前記小径円筒部(36a)に同軸に連なるとともに前記弁座部材(32)が収容、固定される中径円筒部(36b)と、該中径円筒部(36b)よりも大径に形成されて前記中径円筒部(36b)に同軸に連なるとともに第1ボディ(35)の他端部から突出する大径円筒部(36c)とを一体に備え、前記弁座部材(32)よりも前記可動コア(17)側で前記中径円筒部(36b)に第1連通孔(42)が設けられ、第1ボディ(35)の内周面および前記中径円筒部(36b)の外周面間に、第1連通孔(42)に通じる環状通路(40)が、前記弁ハウジング(15)の外方に形成される出口通路(49)および第1連通孔(42)間を結ぶ連通路(50)の一部を構成するようにして形成されることを特徴とする電磁弁。
  2. 第2ボディ(36)の前記中径円筒部(36b)および前記大径円筒部(36c)間に環状の段部(36e)が形成され、前記連通路(50)側の液圧が前記入口通路(29)側の液圧よりも高くなるのに応じて開弁して前記連通路(50)および前記入口通路(29)間を連通する一方向弁(56,66)の一部を構成して前記連通路(50)に通じる第2連通孔(57)が、前記弁体(33)の進退方向に延びるようにして前記段部(36e)に形成されることを特徴とする請求項1記載の電磁弁。
  3. 前記一方向弁(56,66)が、第2連通孔(57)と、作動液の流通を絞る絞り機能を有して前記弁座部材(32)の前記弁孔(30)よりも前記入口通路(29)側に摺動可能に嵌合される摺動部(58,68)と、該摺動部(58,68)の摺動に応じて第2連通孔(57)の閉鎖および開放を切換えるようにして第2ボディ(36)の前記大径円筒部(36c)に収容されるシール部(60,69)とを備えることを特徴とする請求項2記載の電磁弁。
  4. 前記摺動部(68)および前記シール部(69)が一体に形成されることを特徴とする請求項3記載の電磁弁。
  5. 第2ボディ(36)の前記中径円筒部(36b)および前記大径円筒部(36c)間に形成される環状の段部(36e)が、第1ボディ(35)の他端部に当接されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電磁弁。
  6. 第2ボディ(36)の前記小径円筒部(36a)が第1ボディ(35)に圧入されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電磁弁。
  7. 前記弁座部材(32)が、第2ボディ(36)の前記中径円筒部(36b)に圧入されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電磁弁。
  8. 前記弁体(33)の前記可動コア(17)側端部に、前記弁体(33)を前記可動コア(17)側に付勢するばね(34)を受けるばね受け面(53)が形成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電磁弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016084921A (ja) * 2014-10-29 2016-05-19 オートリブ日信ブレーキシステムジャパン株式会社 電磁弁および電磁弁を用いた車両用ブレーキ液圧制御装置

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JP2016084921A (ja) * 2014-10-29 2016-05-19 オートリブ日信ブレーキシステムジャパン株式会社 電磁弁および電磁弁を用いた車両用ブレーキ液圧制御装置

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