JP2014125905A - Egrクーラ - Google Patents

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Takashi Kubota
隆 窪田
Akira Ito
彰 伊藤
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Daihatsu Motor Co Ltd
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)

Abstract

【課題】コーキング現象を的確に防止しつつオイルとEGRガスとの間の熱交換を行えるEGRクーラを提供する。
【手段】EGRクーラ22は、中心部に配置されたガス通路39と、その外側に位置した冷却水通路44と、冷却水通路44の外側又は内部に位置したオイル通路43とを有する。EGRガスとオイルとの熱交換は冷却水を介して行われる。冷却水は最高でも120℃程度にしか昇温しないので、オイルがコーキング現象を生じるほどの高温に昇温することはない。排気通路35と並設する場合は、オイル通路43を排気通路35と反対側のみに設けることで、触媒収納部36の輻射熱の悪影響を防止できる。
【選択図】図3

Description

本願発明は、排気通路から吸気通路に還流するEGRガスを冷却するEGRクーラに関するものである。
排気ガスの改善や燃費向上のために排気ガスの一部を吸気通路に還流させることは広く行われている。この場合、吸気通路に還流するEGRガスは新気に比べて高温であるため、充填効率を高めたりノッキングを防止したりするべく、EGR通路に、機関の冷却水で冷却されるEGRクーラを設けていることが多い。
他方、内燃機関は多くの場所がオイルで潤滑されているが、オイルの粘度は温度に反比例して高くなるため、冬季の運転や寒冷地での運転のような外気温度が低い環境下では、始動してからある程度の時間が経過するまでは、オイルの粘度が高くて機械的損失が大きくなるという問題がある。
そこで特許文献1は、暖機運転時にオイルをEGRクーラに導いて、オイルをEGRガスで加温することによってオイルの早期昇温を図ることが開示されている。この特許文献1では、排気ガス通路の外側にオイル通路を設けて、EGRガスからオイルに直接熱交換している。すなわち、オイル通路をEGRガスに晒している。
特開2007−100665号公報
さて、水は液体と気体(水蒸気)との2つの相があるのみであり、内燃機関では、冷却水は蒸発しても温度が低下すると凝縮して液体に戻る。また、冷却水通路は大気圧より少し圧力が高くなっているため、冷却水は沸点が高くなって120℃程度までは上昇するが、それ以上には昇温せずに沸騰して蒸気になるだけである。従って、冷却水が高温になって詰まりが発生することはあり得ない。
他方、オイルは炭素を含む化合物であるため加温するとどんどん昇温していき、ある程度まで昇温すると劣化が促進されてオイルの機能が著しく低下し、更に昇温すると、オイルとしての組成が破壊されてコーキングと呼ばれる炭化現象が発生する。オイルがコーキング化すると、オイル通路を塞いで潤滑不良が発生したり、回転部材が損傷したりする等の重大な問題が発生する。
そして、特許文献1のようにEGRガスからオイルに直接に熱交換する方式では、オイルの温度はどんどん昇温し得るため、例えば、何らかの理由でオイルがEGRクーラの箇所に滞留気味になると、コーキングが発生して重大な問題を招来するおそれがある。また、特許文献1は暖機運転後はEGRクーラにオイルを通さないが、オイル通路の内面に付着していたオイルが暖機後の継続的な加熱によってコーキング化するおそれも多分にある。
本願発明はかかる現状を改善すべく成されたものであり、オイルのコーキング現象を的確に防止しつつ、オイルとEGRガスとの間での熱交換を実現せんとするものである。
前記目的を達成すべく本願発明のEGRクーラは、排気通路から吸気通路に還流される排気ガスが通るガス通路と、前記ガス通路を外側から囲うように配置された冷却水通路と、前記冷却水通路の外側又は内部に設けたオイル通路とを有している、前記オイルと排気ガスとに冷却水を介して熱交換されるようになっている。
EGRクーラは様々な構造が知られているが、本願発明は様々な構造のEGRクーラに適用できる。また、本願発明において、オイル通路を冷却水通路の内部に配置するとは、冷却水通路の冷却水にパイプ状等のオイル通路が浸漬されている状態をいう。
本願発明では、暖機運転時にオイルをEGRガスで加温することで機械的損失を低減して燃費向上に貢献することができる。また、機関の運転中、オイル通路にオイルを流し続けてオイルによってEGRガスを冷却すると、EGRガスの冷却を確実ならしめて充填効率のアップやノッキング防止に貢献できると共に、ウォータポンプやラジェータの負担を軽減できる利点がある。
そして、オイルは冷却水を介してEGRガスと熱交換するものであるため、オイルが冷却水の最高温度である120℃程度より高くなることはない。このため、オイルにコーキング現象が生じることを的確に防止できる。
なお、EGRクーラを排気管の近くに並設した場合は、実施形態のように排気管と反対側の箇所のみにオイル通路を設けると、排気管の輻射熱によってオイルが昇温することを防止できるため、EGRクーラの配置の自由性を向上できる利点がある。
実施形態を適用した内燃機関の模式図である。 第1実施形態の正面図である。 図2のIII-III 視断面図である。 他の実施形態を示す図である。
(1).内燃機関の概要
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1に示す内燃機関の概略を説明する。
図1では、シリングブロック1とシリンダヘッド2とはクランク軸3と直交した方向から見ている。シリングブロック1とシリンダヘッド2の内部にはそれぞれ冷却水通路(ウォータジャケット)4,5を備えており、冷却水はウォータポンプ6からまずシリングブロック1の冷却水通路4に入り、それからシリンダヘッド2の冷却水通路5に入る。また、シリングブロック1及びシリンダヘッド2には、冷却水の戻り通路7,8を設けている。
内燃機関はヒータコア9とラジェータ10とを備えており、また、シリングブロック1にはCVT方式の等のトランスミッション11が取り付けられており、トランスミッション9には、その内部に封入したオイルを温めるためのオイルウォーマ12が併設されている。
そして、ラジェータ10には、第1管路13を介してシリンダヘッド2から冷却水が送られて、冷却の仕事をした冷却水は第2管路14を介してシリンダヘッド2の出口通路8に戻る。第2管路14の終端部には温度を関知して開閉するサーモ弁15を設けており、冷却水の温度に応じてラジェータ10の通水が自動制御される。
ヒータ9には、シリンダヘッド2の冷却水通路5から第3管路15を介して送水され、ヒータ9を加温した冷却水は第4管路16を介してシリンダヘッド2の出口通路8に戻る。第3管路15にはサーモ弁17を設けており、サーモ弁17とオイルウォーマ12とが第6管路18で接続されている。第4管路16の中途部には三方弁19を設けており、三方弁19とオイルウォーマ12とが第7管路19で接続されている。機関の温度が低いと加温された冷却水がオイルウォーマ12に流れる。
内燃機関は、排気ガスを吸気通路に還流させるEGR通路21を備えており、EGR通路21に、EGRガスを冷却水するEGRクーラ22を設けている。EGRクーラ22には、シリングブロック1の冷却水通路4に連通した流入管23と流出管24とが接続されている。
また、内燃機関はクランク軸で駆動されるオイルポンプ25を有しており、シリングブロック1の潤滑部やシリンダヘッド2の潤滑部等に送油される。図1では送油路26をシリングブロック1及びシリンダヘッド2の外側に表示しているが、実際には、送油路26の大半はシリングブロック1及びシリンダヘッド2に形成されている。
EGRクーラ22はオイルによって冷却されたり、逆に、オイルを加温したりすることができる。このため、EGRクーラ22には送り管27と戻り管28とが接続されている。本実施形態では、オイルポンプ25から吐出されたオイルはいったんEGRクーラ22を通ってから潤滑部に送油されるようになっており、送り管27はオイルポンプ25に接続されている。バイパス通路と弁とを設けることで、暖機時のみEGRクーラ22に送油することも可能である。
(2).第1実施形態の詳細
次に、第1実施形態の詳細を図2,3に基づいて説明する。本実施形態の内燃機関は、クランク軸を左右方向に長く延びる姿勢にした横向きで車両に搭載されており、シリンダヘッド2の前面に排気ポート(図示せず)が開口している。従って、排気マニホールド31はシリンダヘッド1の前面2aにボルトで固定されている。
本実施形態の内燃機関は3気筒であり、このため、排気マニホールド31は3つの枝管32とこれらに連通した集合管34とを有している。集合管34は下向きに開口しており、これに排気通路35を接続している。排気通路35の始端部は、外径を大きくした触媒収納部(マニバータ)36になっている。触媒収納部36は上部と下部とをテーパ部36a,36bと成した円筒形態であり、下テーパ部5bに連続した継手筒37にブラケット38を設けており、ブラケット38がシリングブロック1に固定されている。
触媒収納部36の下テーパ部36bにパイプより成るEGR通路21の下端を接続し、EGR通路21にEGRクーラ22を設けている。EGRクーラ22は、若干の間隔を空けた状態で触媒収納部36と並ぶように設けている。EGRクーラ22には、その下端部に流入管23が接続されて上端部に流出管24が接続されている。また、EGRクーラ22の上部にオイルの送り管27が接続されて、下部にはオイルの戻り管28が接続されている。従って、EGRガスは上向きに流れてオイルは下向きに流れる。実施形態では冷却水を上向きに流しているが、下向きに流してもよい。
図3に示すように、EGRクーラ22の中心部にはガス通路39が通っている。ガス通路39は多数のフィン部39aを有していて花びら形に近い断面形状になっている。敢えて述べるまでもないが、多数のフィン部39aを設けているのは、表面積を大きくして伝熱効率を高めるためである。ガス通路39の外周には内筒40が固定されている。内筒40の外側にEGRクーラ22の外面を構成する外筒41が配置されており、外筒41の内面のうち触媒収納部36と反対側の略半周程度の部分に中間壁42を設けている。
中間壁42と外筒41との間は閉じた空間になっており、この空間をオイル通路43と成して、その上端部に送り管27を接続して下端部に戻り管28を接続している。他方、内筒40の外側には外周を外壁41と中間壁42とで画定された空間が空いており、この空間を冷却水通路44と成している。流入管23は冷却水通路44の下端部に接続されて、流出管24は冷却水通路44の上端部に接続されている。
以上の構成において、オイルとEGRガスとの間に熱交換が行われるため、暖機時にオイルを早期加温して暖機時間を短縮したり、通常の運転時にオイルでEGRガスを冷却してEGRガスの冷却性を向上させたりすることができる。そして、EGRガスとオイルとの熱交換は冷却水を介して行われるため、オイルはコーキング現象が生じるほどの高温にはならない。このため、オイルの詰まりのような問題は皆無となる。
本実施形態のようにEGRクーラ22を排気通路35の触媒収納部36に並べて配置すると、EGRクーラ22は触媒収納部36から輻射熱を受けるため、仮にオイル通路43を全周に設けていると、触媒収納部36の影響によってオイルが異常昇温するおそれがあるが、本実施形態のようにオイル通路43をEGRクーラ22の軸心を挟んで触媒収納部36と反対側に設けると、触媒収納部36によるオイルの異常昇温を確実に防止できる。この点、本実施形態の利点の一つである。
(3).他の実施形態
図4(A)に示す第2実施形態では、外筒42のうち触媒収納部36と反対側の部分に半周略程度の広がりで張り出し壁45を固定し、張り出し壁45と外筒42との間の空間をオイル43と成している。この実施形態では加工が容易である。
図4(B)に示す第3実施形態では、オイル通路43を上下にジグザグに曲げたパイプで構成して、これを冷却水通路44に配置している。この実施形態ではオイル通路43は冷却水との接触面積が大きくなるため、伝熱性能に優れている。この実施形態のようにオイル通路43を冷却水通路44に浸漬した状態に設けた場合は、触媒収納部36の存在に関係なく、全周にわたって設けることが可能である。従って、オイル通路43はガス通路39をグルグル巻くように螺旋形状に形成してもよい。
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えばEGRクーラは円筒形である必要はなく、断面角形(箱型)の形態とすることも可能である。
本願発明は実際にEGRクーラに具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 シリングブロック
2 シリンダヘッド
6 ウォーカポンプ
21 EGR通路
22 EGRクーラ
25 オイルポンプ
35 排気通路
36 触媒収納部
39 ガス通路
40 内筒
41 外筒
42 中間壁
43 オイル通路
44 冷却水通路

Claims (1)

  1. 排気通路から吸気通路に還流される排気ガスが通るガス通路と、前記ガス通路を外側から囲うように配置された冷却水通路と、前記冷却水通路の外側又は内部に設けたオイル通路とを有している、前記オイルと排気ガスとに冷却水を介して熱交換される、
    EGRクーラ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017040212A (ja) * 2015-08-20 2017-02-23 日産自動車株式会社 エンジン

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