JP2014125107A - 作業車のボンネット構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】突っ張り部材を支持する支持部材をボンネットに取り付ける際の工数を削減でき、かつ、仕切部材とボンネットの間に発生する振動音を低減できるようにする。
【解決手段】ボンネット23の内面23D側に接着される第一接着面45Aおよび突っ張り部材37を揺動自在に支持する支持部材40側に接着される第二接着面45Bを有する両面接着部材45と、ボンネット23を閉姿勢にしたときに、ボンネット23の内部空間を2つの空間に仕切る仕切部材25が備えられ、仕切部材25は、閉姿勢にされたボンネット23の内側において、両面接着部材45に対して第二接着面45B側から当接するように配置されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、上下に揺動して閉姿勢と開姿勢とに切り換え可能に構成されたボンネットを備えた作業車のボンネット構造に関する。
従来の作業車のボンネット構造が例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に示されたものは、ボンネットを開姿勢としたときに、そのボンネットを開姿勢に支持するための棒状の突っ張り部材(文献では、「突っ張り用ロッド部材」)が備えられている。この突っ張り部材は、支持部材によって、車体前後方向に沿って延びる倒伏姿勢と上下方向に沿って延びる起立姿勢とに揺動自在に支持されている。支持部材は、ボンネットの上面部の内側に取り付けられており、ボンネットの開閉に伴って突っ張り部材が倒伏姿勢と起立姿勢とに姿勢変更されるようになっている。
特開2010−120456号公報
従来の技術では、突っ張り部材を支持する支持部材をボンネットの上面部の内側に取り付ける際に、溶接が用いられる。支持部材をボンネットの上面部の内側に溶接すると、溶接箇所の溶接歪み等を除去するためにバフ研磨等の仕上げ加工を行う必要があった。さらに、溶接残留応力によりボンネットに凹みが生じた場合には、ボンネットの凹みを処置する工程も必要であった。このため、支持部材をボンネットの内側に取り付ける際に工数が多くなっており改善の余地があった。
上記実情に鑑み、本発明は、突っ張り部材を支持する支持部材をボンネットに取り付ける際の工数を削減でき、そのボンネットに対する支持部材の取り付けを適切に行うことができる作業車のボンネット構造を提供することを目的とする。
請求項1に係る本発明の特徴は、上下に揺動して閉姿勢と開姿勢とを切り換え可能に構成されたボンネットが備えられ、
前記ボンネットの内側に、起立姿勢となって前記ボンネットを前記開姿勢に突っ張り支持可能な突っ張り部材と、前記突っ張り部材を揺動自在に支持する支持部材と、が備えられ、
前記ボンネットの内面側に接着される第一接着面および前記支持部材側に接着される第二接着面を有する両面接着部材と、
前記ボンネットを前記閉姿勢にしたときに、前記ボンネットの内部空間を2つの空間に仕切る仕切部材が備えられ、
前記仕切部材は、前記閉姿勢にされた前記ボンネットの内側において、前記両面接着部材に対して前記第二接着面側から当接するように配置されている点にある。
本特徴構成によれば、ボンネットの内面側に支持部材を取り付けるに当たり、ボンネットの内面側に接着される第一接着面および支持部材側に接着される第二接着面を有する両面接着部材を用いるので、溶接を行わずに、ボンネットの内側に支持部材を取り付けることができる。このため、溶接の場合のようなバフ研磨等の仕上げ加工を不要にでき、工数を削減できる。そして、溶接の場合のようにボンネットに凹みが生じることもないため、凹みを処置する工程が生じることもない。よって、溶接等を用いる従来の場合よりも支持部材をボンネットの内側に取り付ける際の工数を削減できる。
また、両面接着部材は十分な接着力を有するものを選定することで、ボンネットの内側に支持部材を適切に取り付けることができる。しかも、ボンネットを閉姿勢としたときには、仕切部材が両面接着部材に対して第二接着面側から当接するので、この仕切部材にて両面接着部材をボンネットの内側に押圧することができ、この仕切部材の押圧によって両面接着部材の接着状態を適切に保持できる。しかも、走行中等、エンジンが作動しているときには、通常、ボンネットを閉姿勢としていることから、エンジンの振動が伝達されてボンネットが振動した場合でも、仕切部材による押圧によって、両面接着部材の接着状態を保持することで、両面接着部材がボンネットの内側から剥がれ落ちてしまうのを防止でき、ボンネットの内側に対する支持部材の取り付けを適切に行うことができる。
請求項2に係る本発明の特徴は、前記仕切部材は、前記ボンネットが前記閉姿勢にされたときに、エンジンを収納するエンジンルームとそれよりも後方側空間とに車体前後方向で2つの空間に仕切るように構成されている点にある。
本特徴構成によれば、仕切部材によって、ボンネットの内部空間をエンジンルームと後方側空間とに仕切ることで、後方側空間ではエンジンの熱による影響を受け難くすることができる。これにより、熱の影響を受け易い機器等を後方側空間に収納させることができるので、仕切部材を備えることで、それらの機器等に熱による影響が及ぶのを抑制できる機器の配置を行うことができながら、ボンネットの内側に対する支持部材の取り付けを適切に行うことができる。
請求項3に係る本発明の特徴は、前記仕切部材において前記両面接着部材の前記第二接着面側に当接する当接部位には、弾性部材が備えられている点にある。
本特徴構成によれば、ボンネットが閉姿勢にされたときに、弾性部材が両面接着部材の第二接着面側に当接するので、ボンネットを繰り返し開閉しても両面接着部材が劣化しにくくなる。また、弾性部材が両面接着部材に対して弾性変形して均等に当接するので、両面接着部材の全体に均等に押圧力を作用させ易くなり、両面接着部材の接着状態を適切に保持できる。
請求項4に係る本発明の特徴は、前記仕切部材は、前記ボンネットが前記閉姿勢にされたときに、車体横幅方向の全長に亘って前記ボンネットの内側に当接して車体前後方向で2つの空間に仕切るように構成され、
前記弾性部材は、前記仕切部材において前記ボンネットの内側に当接する部位の全長に亘って備えられている点にある。
本特徴構成によれば、ボンネットが閉姿勢にされると、仕切部材が、ボンネットの内側に当接する部位の全長に亘って備えられた弾性部材を介して両面接着部材およびボンネットに対して接している。このため、弾性部材により、両面接着部材を押圧しながら、仕切部材からボンネットへの振動の伝達を低減でき、ボンネットの振動を低減することができる。
請求項5に係る本発明の特徴は、前記突っ張り部材の起立姿勢は、前記突っ張り部材にて前記支持部材を前記ボンネットの内側に押し付けるように突っ張る姿勢に設定されている点にある。
本特徴構成によれば、ボンネットを開姿勢にしたときに、突っ張り部材にて支持部材をボンネットの内側に押し付けるように突っ張り力を作用させることができる。これにより、ボンネットを開姿勢にしたときでも、突っ張り部材の突っ張り力によって、両面接着部材の接着状態を適切に保持できる。
トラクタの全体側面図である。 ボンネットを閉姿勢にしたときにおけるボンネットの付近の縦断側面図である。 ボンネットを開姿勢にしたときにおけるボンネットの付近の縦断側面図である。 ボンネットの付近の下方斜視図である。 ボンネットを開姿勢にしたときにおける突っ張り部材の鉤状部の付近の斜視図である。 ボンネットを閉姿勢にしたときにおける支持部材の付近の拡大縦断側面図である。 ボンネットを開姿勢にしたときにおける支持部材の付近の拡大縦断側面図である。 ボンネットを閉姿勢にしたときにおける両面接着部材の付近の縦断正面図である。 支持プレートの付近の斜視図である。 支持プレートの斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔トラクタの概略構成〕
図1に示すように、トラクタ10は、左右一対の操向操作および駆動自在な前輪11と、左右一対の駆動自在な後輪12と、前輪11および後輪12に支持された走行車体と、が備えられた四輪駆動仕様に構成されている。走行車体の前部には、エンジン13および燃料タンク14が備えられ、エンジン13の後方には、ステアリングホイール15および運転座席16が装備された運転操縦部17が備えられている。運転座席16の後側近くには転倒防止用のロプスフレーム18が備えられている。走行車体の後部には、ミッションケース19と、ミッションケース19に支持されたリンク機構20と、ミッションケース19の後部に設けられた動力取出軸21と、が備えられている。
このトラクタ10は、走行車体の後部において、リンク機構20によって例えばロータリ耕耘装置等の作業装置(不図示)を昇降操作自在に連結するとともに、動力取出軸21の動力を作業装置に伝達するように動力取出軸21を作業装置に連結することにより、作業装置により耕耘作業等の各種作業を行う乗用型作業車として用いることができる。
走行車体の前部には、図2に示すように、車体前後方向に延びる門型状の前部フレーム33が備えられており、その前部フレーム33に、不図示の防振材等で防振支持された状態でエンジン13が備えられている。前部フレーム33上には、エンジン13の他に、バッテリ29、ラジエータ26、冷却ファン49、エアクリーナ27、マフラー28等の機器が備えられている。それらの機器は、車体前方側から車体後方側に向けて、バッテリ29、ラジエータ26、冷却ファン49、エンジン13の順に配置されており、エアクリーナ27は、エンジン13の上部で車体横幅方向の右側に配置され、マフラー28は、エンジン13の上部で車体横幅方向の左側に配置されている。また、エンジン13よりも車体後方側に燃料タンク14が配置されている。そして、これらの機器を覆う閉姿勢(図2参照)と覆わない開姿勢(図3参照)とに切換可能なボンネット23が備えられている。
〔ボンネット構造〕
ボンネット23は、走行車体の前部の後端側に位置する横軸心周りの支点P1を揺動支点として上下に揺動することで、図2に示す閉姿勢と図3に示す開姿勢とに切換可能に構成されている。ボンネット23の後端部側には、図2ないし図4に示すように、車体横幅方向に一対の支持ステー22が備えられ、その支持ステー22にボンネット23の後端部が揺動自在に枢支されている。支点P1は、それら一対の支持ステー22を通る横軸心周りで形成されている。
ボンネット23は、車体前方側を覆う前側部位23Aと、車体横幅方向の両横側を覆う横側部位23Bと、上方側を覆う上方側部位23Cと、が一体的に備えられた箱型状に形成されている。これにより、ボンネット23を閉姿勢とすることで、エンジン13、ラジエータ26や燃料タンク14等の各種の機器をボンネット23の内部空間に収納している。そして、図2に示すように、閉姿勢のボンネット23の内部空間を車体前後方向で2つの空間に仕切る仕切部材25が備えられ、この仕切部材25によって、閉姿勢のボンネット23の内部空間が、エンジン13を収納するエンジンルームERとそれよりも後方側の後方側空間RRとに仕切られている。エンジンルームERには、エンジン13の他に、バッテリ29、ラジエータ26、エアクリーナ27、マフラー28等の機器が収納されており、後方側空間RRには、燃料タンク14が収納されている。仕切部材25によって、エンジンルームERと後方側空間RRとに仕切ることで、後方側空間RRでは、エンジン13の熱の影響を受け難くなり、燃料タンク14やその他電子機器等の熱の影響を受け易い機器を収納することができる。
仕切部材25は、図2に示すように、板状に形成されており、走行車体において燃料タンク14の下方に備えられた支持体38にて、その下端部が支持されて、その下端部から上方側に延びるようにして備えられている。仕切部材25は、複数の折り曲げ箇所を有しており、その下端部よりも上端部の方が車体前方側に位置するように折り曲げ形状に形成されている。これにより、後方側空間RRは、その上方側の空間の方がその下方側の空間よりも広くなっており、その上方側の空間に燃料タンク14を収納することで、燃料タンク14の設置スペースとして十分なスペースを確保するようにしている。
仕切部材25は、図8に示すように、ボンネット23を閉姿勢としたときに、車体横幅方向の全長に亘ってボンネット23の上方側部位23Cに当接してエンジンルームERと後方側空間RRとに仕切るように構成されている。このように、仕切部材25の上側がボンネット23の上方側部位23Cの内側に当接することから、仕切部材25の上側には、第一弾性部材34が備えられ、仕切部材25がこの第一弾性部材34を介してボンネット23の上方側部位23Cの内側に当接している。第一弾性部材34は、仕切部材25においてボンネット23の上方側部位23Cの内側に当接する部位の全長に亘って備えられている。第一弾性部材34には、図6に示すように、中空断面を有する当接部34Aと、仕切部材25に取り付けられる取付部34Bとが備えられている。このように、当接部34Aが中空断面を有することで、ボンネット23の上方側部位23Cの内側の内面23Dとの当接によって、当接部34Aを弾性変形させた状態でボンネット23の支持を行うようにしている。
仕切部材25は、閉姿勢のボンネット23の内部を2つの空間に仕切るだけでなく、閉姿勢のボンネット23の上方側部位23Cの内側の内面23Dに当接することで、そのボンネット23を支持している。また、閉姿勢のボンネット23の支持については、図2に示すように、支持ステー22と仕切部材25に加えて、仕切部材25との当接位置よりも車体前方側でボンネット23の上方側部位23Cの内側の内面23Dに当接する枠体24が備えられている。この枠体24は、図2および図9に示すように、冷却ファン49のファンシュラウドを上方側に延設させることにより構成されている。この枠体24にも、仕切部材25と同様に、その上側に第二弾性部材50が備えられ、枠体24がこの第二弾性部材50を介してボンネット23の上方側部位23Cの内側の内面23Dに当接している。第二弾性部材50には、第一弾性部材34と同様に、中空断面を有する当接部50Aと、枠体24に取り付けられる取付部50Bとが備えられている。当接部50Aが中空断面を有することにより、当接部50Aとボンネット23の上方側部位23Cの内側の内面23Dとの当接によって、当接部50Aを弾性変形させた状態でボンネット23の支持を行うようにしている。このようにして、閉姿勢のボンネット23については、支持ステー22と仕切部材25と枠体24との3点にて支持することができ、ボンネット23の支持を安定して行うことができる。
〔ボンネットの突っ張り構造〕
ボンネット23の内側には、図2ないし図5に示すように、ボンネット23を開姿勢に維持するための突っ張り構造36が備えられている。突っ張り構造36には、起立姿勢となってボンネット23を開姿勢に突っ張り支持可能な突っ張り部材37が備えられている。突っ張り部材37には、上端部37Aと、上端部37Aの下方に連なる中央側部37Bと、中央側部37Bの下方に連なる鉤状部37Cが備えられている。そして、突っ張り部材37の上端部37Aを揺動自在に支持する支持部材40と、突っ張り部材37の下方側部位を受け止め支持する支持ブラケット39と、が備えられている。突っ張り部材37には、
突っ張り部材37は、丸棒状に形成されており、車体前後方向に延びる倒伏姿勢(図2参照)と上下方向に延びる起立姿勢(図3参照)とに姿勢変更自在に備えられている。突っ張り部材37の上端部37Aは、図4に示すように、車体横幅方向に屈曲された部位となっており、この上端部37Aを支持部材40の挿通孔40Aに挿通させることで、突っ張り部材37を支持部材40に揺動自在に支持させている。
支持部材40は、ボンネット23の上方側部位23Cの内側の内面23Dに沿って延びる板状体を、その車体横幅方向における両端部位で下方側に折り曲げて、車体横幅方向に一対の起立壁部位40Bが形成したものであり、それら一対の起立壁部位40Bの基端部同士を繋ぐ連結部位40Cを平坦な板状部位とするコ字状に形成されている。そして、支持部材40は、その連結部位40Cの上面部をボンネット23の上方側部位23Cの内面23D側の部位に当接させる状態で、ボンネット23の上方側部位23Cの内側に取り付けられている。また、一対の起立壁部位40Bの夫々に、突っ張り部材37の上端部37Aを挿通させる挿通孔40Aが備えられている。
支持ブラケット39は、上下方向に延びる板状に形成されており、図5に示すように、その下端部がエンジン13の上部に備えられた第一フレーム部材42Aに連結支持され、その上下方向の中間部がエンジン13の上方側においてエンジン13の車体後方側から車体前方側に延びる第二フレーム部材42Bに連結支持されている。支持ブラケット39の上方側部位には、車体前後方向に貫通する挿通孔部39Aが備えられており、その挿通孔部39Aは上下方向に長い長孔状に形成されている。突っ張り部材37の下方側部位が、支持ブラケット39の挿通孔部39A内で摺動自在となるように車体前後方向に挿通されて、挿通孔部39Aにおける下端部位にて受け止め支持されている。そして、支持ブラケット39には、挿通孔部39Aの下方に円形状の係合孔部39Bが備えられており、突っ張り部材37の下端部に備えられた鉤状部37Cが係合孔部39Bに係合自在となるようにされている。
突っ張り構造36には、突っ張り部材37を斜め下方側に付勢するバネ部材41が備えられている。バネ部材41は、その一端部が突っ張り部材37の中央側部37Bに支持され、その他端部が第二フレーム部材42Bに支持されており、突っ張り部材37の鉤状部37C側を下方に向けて付勢している。このバネ部材41によって、突っ張り部材37と支持ブラケット39の挿通孔部39Aの下端部との当接を維持する状態で、突っ張り部材37が挿通孔部39A内を摺動するように構成されている。
ボンネット23の開閉に伴う突っ張り構造36の動きについて説明する。
ボンネット23を揺動させて開姿勢とすると、突っ張り構造36としては、図3および図5に示すように、突っ張り部材37が支持部材40による支持箇所を支点として揺動し、突っ張り部材37が支持ブラケット39の挿通孔部39A内で摺動する。この摺動に伴って、突っ張り部材37において挿通孔部39Aにより受け止め支持される箇所が、突っ張り部材37の下方側へと移動し、突っ張り部材37が上下方向に延びて起立姿勢となる。突っ張り部材37が起立姿勢になったとき、突っ張り部材37の鉤状部37Cが支持ブラケット39の係合孔部39Bに係合しており、この係合によって突っ張り部材37が起立姿勢に保持されて、ボンネット23が開姿勢に維持されるようになっている。
ボンネット23を開姿勢から揺動させて閉姿勢とすると、突っ張り構造36としては、図2に示すように、突っ張り部材37が支持部材40による支持箇所を支点として揺動し、突っ張り部材37が支持ブラケット39の挿通孔部39A内で摺動する。この摺動に伴って、突っ張り部材37において挿通孔部39Aにより受け止め支持される箇所が突っ張り部材37の上方側へと移動し、突っ張り部材37が車体前後方向に延びる倒伏姿勢となる。
〔支持部材の取付構造〕
図2ないし図4に示すように、突っ張り部材37を支持する支持部材40は、両面接着部材45によって、ボンネット23の上方側部位23Cの内面23D側の部位に取り付けられている。両面接着部材45には、ボンネット23の上方側部位23Cの内面23D側の部位に接着される第一接着面45Aと、支持部材40側に接着される第二接着面45Bと、が備えられている。第一接着面45Aは、両面接着部材45の上面の全ての領域とされている。第二接着面45Bは、両面接着部材45の下面のうち支持部材40が接する部分にのみ形成されており、両面接着部材45の下面のうち残余部分が非接着面45Cとされている。また、詳細な図示は省略するが、両面接着部材45は、例えば、第一接着面45Aである上面側接着面と、第二接着面45Bである下面側接着面と、を有する基台紙により形成されていてもよい。その場合、両面接着部材45には、上面側接着面や下面側接着面を覆うカバー体が取り付けられていてもよく、そのカバー体を取り付け時に取り外すことで、両面接着部材45が、上面側接着面および下面側接着面にて接着が可能となるようにされている。
図4および図8に示すように、両面接着部材45の第二接着面45Bを支持部材40の連結部位40Cの上面に接着し、両面接着部材45の第一接着面45Aをボンネット23の上方側部位23Cの内面23D側の部位に接着することで、支持部材40をボンネット23の上方側部位23Cの内側に取り付けている。ボンネット23の上方側部位23Cは、その中央側部位が上方側に突出するように湾曲する形状に形成されている。両面接着部材45は、ボンネット23の上方側部位23Cにおいて、その湾曲する湾曲部位の全長に亘って備えられ、車体横幅方向で第一接着面45Aとボンネット23側との接着面積を十分大きく取るようにしている。また、支持部材40は、ボンネット23の上方側部位23Cにおける車体横幅方向の中央部側に取り付けられており、両面接着部材45に対して両面接着部材45における車体横幅方向の中央部側に位置するように接着されている。
図2および図6に示すように、ボンネット23を閉姿勢とした場合には、両面接着部材45に対して第二接着面45B側から当接するように仕切部材25が配置されている。これにより、仕切部材25にて両面接着部材45をボンネット23の上方側部位23Cの内側の内面23Dに押圧することができ、この仕切部材25の押圧によって両面接着部材45の接着状態を適切に保持できる。しかも、両面接着部材45の第二接着面45B側に当接するのは、仕切部材25に備えられた第一弾性部材34であるので、第二接着面45Bを傷つけることなく、ボンネット23の上方側部位23Cの内側の内面23Dへの押圧力を適切に作用させることができる。また、第一弾性部材34は、仕切部材25がボンネット23の上方側部位23Cの内側の内面23Dに当接する部位の全長に亘って備えられていることから、両面接着部材45を押圧しながら、仕切部材25からボンネット23への振動の伝達を低減できる。
図3に示すように、ボンネット23を開姿勢とした場合には、突っ張り部材37が起立姿勢に保持されており、この起立姿勢は、突っ張り部材37にて支持部材40をボンネット23の上方側部位23Cの内側の内面23Dに押し付けるように突っ張る姿勢となっている。これにより、ボンネット23を開姿勢にしたときでも、突っ張り部材37の突っ張り力によって、両面接着部材45の接着状態を適切に保持できる。
〔バッテリを支持する支持プレート〕
図1ないし図3、図9、図10に示すように、走行車体の前部における前部フレーム33には、エンジン13の側方側から車体前方向きに延出された車体横幅方向に一対の縦向きの板材からなる側プレート47と、一対の側プレート47の前端部を接続するように溶接固定されている縦向きの板材からなる前プレート48と、が備えられている。一対の側プレート47の上部には、それら側プレート47に亘って車体横幅方向に沿った板状部材からなる水平状の支持プレート32が溶接固定されている。支持プレート32上には、バッテリ29と、バッテリ29の車体後方側に位置するラジエータ26が配置されている。バッテリ29とラジエータ26の間に車体前後方向の隙間tが空けられている。
図2に示すように、マフラー28の後端部には車体前方側へ延出された排気管30が連結されている。排気管30は、ラジエータ26よりも車体後方側において屈曲されて車体横幅方向に斜め下向きに延出されてから、車体横幅方向における左側の側プレート47よりも横外側位置において屈曲されて車体前方へと延出されており、その延出端部が排気口30Aとして形成されている。
図2、図3、図9に示すように、バッテリ29のプラス端子29Aには、ハーネス51の一端部が接続されている。ハーネス51の他端部はバッテリ29から車体後方側へ延出され、側プレート47よりも車体横幅方向における横外側位置を通過するようにされている。ハーネス51を後方に向けて延出する際、ハーネス51をラジエータ26の車体横幅方向における横外側を通過するようにしたとすると、エンジン13を始動すると高温になる排気管30にハーネス51が接近し過ぎるため好ましくない。そこで、支持プレート32の後端部の車体横幅方向における中央側部位には、ハーネス51を通過させるための凹部32Aが形成されている。凹部32Aは、車体後方側へいくにつれて側プレート47へ寄るように斜めにハーネス51を導くように構成されている。
バッテリ29に接続されたハーネス51は、図2、図9に示すように、バッテリ29とラジエータ26の間に形成された前後方向の隙間tを通されてから、ラジエータ26の下方に位置する支持プレート32上の凹部32Aを通って後方へ延出され、排気管30が、側プレート47の車体横幅方向における横外側位置にて、車体後方側に向けて屈曲される部位よりも車体後方側の位置で、側プレート47に対する車体横幅方向における横外側に引き出されて、車体後方側へと延出される。よって、ハーネス51は、排気管30による熱の影響を受け難い位置で、側プレート47の車体横幅方向における横外側位置に引き出すことができ、ハーネス51が排気管30の熱により劣化することを防止できる。
なお、支持プレート32の凹部32Aは、図9、図10に示すように、加工前の支持プレート32の後端部に切欠部を形成し、その切欠部に、加工前の支持プレート32とは別体の凹部32Aが形成された取付部材52を接合することにより、支持プレート32上に形成されている。これにより、凹部32Aが形成された支持プレート32を金型により一体成形するよりも製造費を安価にすることができる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、仕切部材25において両面接着部材45の第二接着面45B側に当接する当接部位には、弾性部材が備えられているものを示したが、これに限られず、弾性部材が備えられていない仕切部材であってもよい。
(2)上記実施形態では、弾性部材として、ボンネット23の内側に当接する部位の全長に亘って備えられている第一弾性部材34を示したが、これに限られず、ボンネット23の内側に当接する部位の一部のみに備えられた弾性部材であってもよい。
(3)上記実施形態では、弾性を有する両面接着部材45を示したが、弾性を有しない両面接着部であってもよい。
(4)上記実施形態では、作業車の一例としてトラクタ10について説明したが、コンバイン、田植機などの他の作業車であってもよい。
10 :トラクタ
13 :エンジン
23 :ボンネット
23D :内面
25 :仕切部材
34 :第一弾性部材(「弾性部材」)
37 :突っ張り部材
40 :支持部材
45 :両面接着部材
45A :第一接着面
45B :第二接着面
ER :エンジンルーム
RR :後方側空間

Claims (5)

  1. 上下に揺動して閉姿勢と開姿勢とを切り換え可能に構成されたボンネットが備えられ、
    前記ボンネットの内側に、起立姿勢となって前記ボンネットを前記開姿勢に突っ張り支持可能な突っ張り部材と、前記突っ張り部材を揺動自在に支持する支持部材と、が備えられ、
    前記ボンネットの内面側に接着される第一接着面および前記支持部材側に接着される第二接着面を有する両面接着部材と、
    前記ボンネットを前記閉姿勢にしたときに、前記ボンネットの内部空間を2つの空間に仕切る仕切部材が備えられ、
    前記仕切部材は、前記閉姿勢にされた前記ボンネットの内側において、前記両面接着部材に対して前記第二接着面側から当接するように配置されている作業車のボンネット構造。
  2. 前記仕切部材は、前記ボンネットが前記閉姿勢にされたときに、エンジンを収納するエンジンルームとそれよりも後方側空間とに車体前後方向で2つの空間に仕切るように構成されている請求項1に記載の作業車のボンネット構造。
  3. 前記仕切部材において前記両面接着部材の前記第二接着面側に当接する当接部位には、弾性部材が備えられている請求項1または2に記載の作業車のボンネット構造。
  4. 前記仕切部材は、前記ボンネットが前記閉姿勢にされたときに、車体横幅方向の全長に亘って前記ボンネットの内側に当接して車体前後方向で2つの空間に仕切るように構成され、
    前記弾性部材は、前記仕切部材において前記ボンネットの内側に当接する部位の全長に亘って備えられている請求項3に記載の作業車のボンネット構造。
  5. 前記突っ張り部材の起立姿勢は、前記突っ張り部材にて前記支持部材を前記ボンネットの内側に押し付けるように突っ張る姿勢に設定されている請求項1ないし4のいずれか一項に記載の作業車のボンネット構造。
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