JP2014124739A - ロボット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ロボットシステム500でのロボットは、ワーク700を挟持する一対の挟持片512と、電源から電流が供給されることにより、挟持片512を駆動させるモーターとを有するロボットハンド5が装着されるロボットアームと、ロボットアームに設けられ、ロボットハンド5の姿勢を変更する姿勢変更手段と、電源から供給された電流の大きさを調整する調整手段とを備え、電流の大きさを電流値(α)で通電した状態でワーク700を挟持片512同士の間で挟持した後、姿勢変更手段によってロボットハンド5の姿勢を各挟持片512の自由端514が上方に向くように変更するとともに、調整手段によって電流の大きさを電流値(α)よりも低下させた状態を取る。
【選択図】図4
Description
特許文献1に記載のエンドエフェクターは、互いに接近・離間可能な複数本のフィンガーと、各フィンガーを駆動させる駆動源となるサーボ制御装置とを備えている。そして、サーボ制御装置の作動により、互いに接近したフィンガー同士の間で、ワーク(物体)を把持する、すなわち、挟持し合うことができる。
また、特許文献1に記載のエンドエフェクターでは、サーボ制御装置の作動時には、当該サーボ制御装置が有する半導体素子が発熱してしまう。この半導体素子の熱を放出するために、エンドエフェクターには、ヒートパイプ等の放熱機構が設けられている。
本発明の目的は、エンドエフェクターのモーターが過剰に発熱することにより生じ得るモーターの寿命の低下や当該モーター周辺への過剰な加熱を確実に防止することができるロボットを提供することにある。
(適用例1)
本適用例のロボットは、基部と、前記基部に互いに接近・離間可能に片持支持され、対象物を挟持し合うことにより把持する複数の挟持部と、電流を供給する電源に電気的に接続され、前記電源から電流が供給されることにより、前記挟持部を駆動させるモーターとを有するエンドエフェクターが装着されるロボットアームと、
前記ロボットアームに設けられ、前記エンドエフェクターの姿勢を変更する姿勢変更手段と、
前記電源から供給された電流の大きさを調整する調整手段と、を備え
前記電流の大きさを電流値(α)で通電した状態で前記対象物を前記挟持部同士の間で挟持した後、前記姿勢変更手段は前記エンドエフェクターの姿勢を前記各挟持部の前記基部に支持された支持端と反対側の自由端が上方に向くように変更し、
前記調整手段は前記電流の大きさを前記電流値(α)よりも小さくすることを特徴とする。
これにより、エンドエフェクターのモーターへの電流の供給を抑えた状態で、対象物をエンドエフェクターで把持したまま、すなわち、エンドエフェクター上に載置したままとすることができる。これにより、エンドエフェクターのモーターが過剰に発熱することにより生じ得る当該モーターの寿命の低下を確実に防止することができる。
本適用例のロボットでは、前記電流の大きさを電流値(α)で通電した状態で前記対象物を前記挟持部同士の間で挟持した後、前記姿勢変更手段は前記エンドエフェクターの姿勢を前記各挟持部の前記基部に支持された支持端と反対側の自由端が上方に向くように変更し、前記調整手段は前記電流の大きさを前記電流値(α)よりも小さくし、前記ロボットアームを作動させることにより、前記対象物を移動させることが好ましい。
これにより、エンドエフェクターのモーターへの電流の供給を抑えた状態で、対象物をエンドエフェクターで把持したまま、すなわち、エンドエフェクター上に載置したまま、搬送することができる。これにより、エンドエフェクターのモーターが過剰に発熱することにより生じ得る当該モーターの寿命の低下をより確実に防止することができる。
本適用例のロボットでは、前記対象物を加速する移動速度で移動させる際には、加速中、前記姿勢変更手段によって前記エンドエフェクターの姿勢を前記各挟持部の前記自由端が移動方向前方側に傾くように調整するのが好ましい。
これにより、加速中に、対象物がエンドエフェクターから飛び出して、離脱するのを確実に防止することができる。
本適用例のロボットでは、前記対象物を減速する移動速度で移動させる際には、減速中、前記姿勢変更手段によって前記エンドエフェクターの姿勢を前記各挟持部の前記自由端が移動方向後方側に傾くように調整するのが好ましい。
これにより、減速中に、対象物がエンドエフェクターから飛び出して、離脱するのを確実に防止することができる。
本適用例のロボットでは、前記対象物を移動させた後に前記対象物を前記エンドエフェクターから解放する際には、前記調整手段によって前記電流の大きさを前記電流値(α)に調整させるとともに、前記姿勢変更手段によって前記エンドエフェクターの姿勢を変更前の状態に戻してから、前記挟持部同士を離間させて、前記対象物の解放を行なうのが好ましい。
これにより、対象物の解放を行なうまで、当該対象物がエンドエフェクターから離脱するのを確実に防止することができる。
本適用例のロボットでは、前記調整手段は、前記電流の大きさを前記電流値(α)よりも連続的に小さくさせるのが好ましい。
これにより、モーターへの負担が軽減され、よって、当該モーターの寿命の低下を防止することができる。
本適用例のロボットでは、前記調整手段は、前記電流の大きさを前記電流値(α)よりも段階的に小さくさせるのが好ましい。
これにより、モーターへの負担が軽減され、よって、当該モーターの寿命の低下を防止することができる。また、連続的に調整するより簡便な回路でおこなうことができるので安価に実現できる。
本適用例のロボットでは、前記電源は、交流電流を供給するものであり、
前記調整手段は、パルス幅変調を行なうことにより、前記電流の大きさを調整するものであるのが好ましい。
これにより、電源から供給された交流電流の大きさを容易に調整することができる。
本適用例のロボットでは、前記ロボットアームは、複数本のアームが互いに回動可能に連結されたアーム連結体で構成されているのが好ましい。
これにより、動作時の自由度が増し、対象物に対するエンドエフェクターの姿勢を好適に変更することができる。
本適用例のロボットでは、前記姿勢変更手段は、前記各アームをそれぞれ独立して駆動するアーム駆動用モーターを有するのが好ましい。
これにより、エンドエフェクターで対象物を把持したまま、エンドエフェクター(対象物)の姿勢を容易に変更したり、対象物を確実に搬送したりすることができる。
(適用例11)
本適用例のロボットでは、前記電流値(α)は、前記モーターに供給可能な電流の最大値であるのが好ましい。
これにより、挟持部で対象物を確実に把持して、持ち上げることができる。
本適用例のロボットでは、前記対象物を前記エンドエフェクターで把持して持ち上げた状態で、前記対象物に作用する力を検出する力覚センサーを備えるのが好ましい。
これにより、エンドエフェクターを介してロボットアームの先端部に加わる力やモーメントを検知することができ、よって、エンドエフェクターに把持された対象物の重量等のような当該対象物に作用する力を正確かつ確実に検出することができる。
<第1実施形態>
図1は、本発明に係わるロボットの第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示すロボットの概略図、図3は、図1に示すロボットの主要部のブロック図、図4は、図1に示すロボットの作動状態を説明するための図(上段の図がエンドエフェクターの姿勢の経時的な変化を示す図、中段の図がエンドエフェクターの水平方向への移動速度の経時的な変化を示すグラフ、下段の図がエンドエフェクターのモーターに供給される電流値の経時的な変化を示すグラフ)である。なお、以下では、説明の都合上、図1、図2、図4上段の図の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。また、図1、図2中の基台側を「基端」、その反対側を「先端」と言う。
図3に示すように、ロボット1は、電流(電力)を供給する電源800と電気的に接続されており、ロボットハンド5を装着した状態で、ワーク(対象物)700を搬送する搬送工程で用いることができる。なお、ワーク700としては、特に限定されず、例えば腕時計のような精密機器等が挙げられる。また、電源800は、工業用の電源であり、例えば、200Vの交流電圧を印加することができる。
ロボットアーム60は、基台11と、4本のアーム(リンク)12、13、14、15と、リスト(リンク)16とを備え、これらが順に連結され、互いに回動可能な多関節(6軸)アーム連結体である。これにより、動作時の自由度が増し、ワーク700に対するロボットハンド5の姿勢を好適に変更することができる。
なお、多関節ロボットでは、基台11と、アーム12〜15と、リスト16とを総称して「アーム」と言うこともでき、基台11を「第1アーム」、アーム12を「第2アーム」、アーム13を「第3アーム」、アーム14を「第4アーム」、アーム15を「第5アーム」、リスト16を「第6アーム」と分けて言うことができる。
基台11とアーム12とは、関節(ジョイント)171を介して連結されている。そして、アーム12は、基台11に対し、鉛直方向と平行な回動軸O1回りに回動可能となっている。この回動軸O1回りの回動は、モーター(アーム駆動用モーター)401の駆動によりなされる。なお、モーター401の駆動は、モーター401とケーブル(図示せず)を介して電気的に接続されたモータードライバー301により制御される(図3参照)。なお、モーター401に供給される電流は、パルス幅変調されている。
モーター401〜406としては、特に限定されず、例えば、サーボモーターを用いるのが好ましい。また、前記各ケーブルは、それぞれ、ロボット1(ロボットアーム60)を挿通している。
基台11は、中空の基台本体(ハウジング)112を有している。基台本体112は、円筒状をなす円筒状部113と、当該円筒状部113の外周部に一体的に形成された、箱状をなす箱状部114とに分けることができる。そして、このような基台本体112には、例えば、モーター401やモータードライバー301〜306、その他調整手段80等が収納されている。
アーム13は、アーム12の先端部に連結されている。このアーム13では、駆動機構3bがモーター403を有しており、アーム本体2b内に収納されている。
アーム14は、アーム13の先端部に連結されている。このアーム14では、駆動機構3cがモーター404を有しており、アーム本体2c内に収納されている。
アーム15の先端部(基台11と反対側の端部)には、リスト16が連結されている。このリスト16には、ロボットハンド5が着脱自在に装着される。そして、ロボット1は、リスト16に装着されたロボットハンド5でワーク700を把持したまま、駆動機構3a〜3dでアーム12〜15やリスト16等をそれぞれ独立して駆動することにより、ロボットハンド5(ワーク700)の姿勢を容易に変更したり、ワーク700を確実に搬送したりすることができる(図1参照)。このように、ロボット1では、駆動機構3a〜3dは、ロボット1の先端部に装着されたロボットハンド5の姿勢を変更する姿勢変更手段として機能する。
なお、駆動機構3a〜3dは、それぞれ、モーターの他に、例えば、プーリーやタイミングベルトを有している。
力覚センサー70は、ロボットハンド5を介してリスト16に加わる力やモーメントを検知することができる。これにより、ロボットハンド5に把持されたワーク700を、その直近で、当該ワーク700に作用する力を正確かつ確実に検出することができる。この力としては、例えば、ワーク700の重量や搬送時(移動時)の慣性力等が挙げられる。
なお、力覚センサー70の検出結果、すなわち、力覚センサー70から出力される信号は、制御手段20に入力される。そして、制御手段20は、力覚センサー70の検出結果に基づいて所定の制御を行なうことができる。
制御手段20は、CPU(Central Processing Unit)が内蔵され、モータードライバー301〜306、調整手段80、力覚センサー70等の作動をそれぞれ制御する装置である。
これにより、制御手段20は、モータードライバー301〜306を介して、モーター401〜406をそれぞれ独立して作動させることができる。その際、制御手段20は、例えば、モーター401〜406への電流を所望の値になるようフィードバックしたり、モーター401〜406(関節171〜176)の角速度を所望の値になるようフィードバックする。この制御プログラムは、記憶手段90に予め記憶されている。
記憶手段90は、RAM(Random Access Memory)、HD(Hard Disk)、CD−ROM(Compact Disc Read−Only Memory)等のような記録媒体を有し、前述した各種制御プログラムを記憶するものである。
把持機構51は、ベース(基部)511と、ベース511突出した一対の挟持片(挟持部)512とを有している。
一対の挟持片512は、互いに対向配置された長尺な板部材であり、その一端がベース511に支持された支持端513となり、その反対側の他端が自由端514となる(図4上段の図参照)。そして、挟持片512同士がベースに対して並進して接近することにより、これらの間でワーク700を挟持し合うことができる。これにより、ワーク700が把持される。また、挟持片512同士が前記と反対に離間することにより、把持されていたワーク700を解放することができる。
なお、ロボットハンド5は、図1に示す構成のものに限定されず、複数本のフィンガー(挟持部)を有するマニピュレーターであってもよい。
また、モータードライバー307は、調整手段80と電気的に接続されている。これにより、調整手段80でパルス幅変調(調整)された電流がモータードライバー307を介して、モーター52に供給される。
しかしながら、ロボットシステム500(ロボット1)では、このような問題が生じるのが防止される。以下、これについて説明する。
ロボットシステム500(ロボット1)で前記「問題」が生じるのが防止されるような作動状態(図4参照)は、制御手段20の制御プログラムで実行される。
次に、図4(a)上段に示すように、把持機構51の挟持片512同士の間にワーク700を配置した状態で、挟持片512同士を接近させる。これにより、ワーク700を挟持する(把持する)ことができる。このとき、図4(a)下段に示すように、ロボットハンド5のモーター52には、電流値(α)の電流が供給されている。これにより、ワーク700が確実に挟持され、よって、挟持片512から離脱するのが確実に防止される。なお、この電流値(α)の電流が供給された状態は、ロボットハンド5が反転する(時間k2)まで維持される。また、ワーク700に対する挟持が成功したか否かの判断については、接触センサー(図示せず)からの情報に基づいて行われる。
なお、図4(c)中段に示すように、このときの移動速度の最大値は、速度vであり、当該速度vに至るまで(時間k2〜k3の間)は、加速している。この加速度は、予め記憶手段90に記憶されている。
また、ワーク700を加速させつつ移動させる際には、この加速中、図4(c)上段に示すように、駆動機構3によってロボットハンド5の姿勢を各挟持片512の自由端514が移動方向前方側に若干傾くように調整する。この傾斜角度について以下に説明する。なお、この傾斜状態でも、各挟持片512の自由端514は、上方を向いている。
ロボットハンド5をこのような傾斜角度で傾斜させたまま移動することにより、加速中に、ワーク700がロボットハンド5から飛び出して、離脱するのを確実に防止することができる。
そして、速度vに至った後(時間k3〜k4の間)は、当該速度vで等速移動する。
この減速中、図4(d)上段に示すように、駆動機構3によってロボットハンド5の姿勢を各挟持片512の自由端514が移動方向後方側に若干傾くように調整する。この傾斜角度について以下に説明する。なお、この傾斜状態でも、各挟持片512の自由端514は、上方を向いている。
ロボットハンド5をこのような傾斜角度で傾斜させたまま移動することにより、減速中に、ワーク700がロボットハンド5から飛び出して、離脱するのを確実に防止することができる。
その後、ワーク700をロボットハンド5から解放する。その際、図4(e)下段に示すように、電流の大きさを調整手段80によって電流値(α)に瞬時に上昇させる。この状態は、ロボットハンド5の姿勢が再度反転するまで(時間k5〜k6の間)維持される。
また、電流値を上昇させるとともに、ロボットシステム500では、図4(f)上段に示すように、駆動機構3によってロボットハンド5の姿勢を図4(a)上段に示す状態と同様の状態(変更前の状態)に戻す、すなわち、再度反転させる。
このようにロボットシステム500では、省電力状態を取ることができ、その省電力状態でワーク700を、ロボットハンド5で把持したまま、すなわち、ロボットハンド5上に載置したまま搬送することができる。これにより、ロボットハンド5のモーター52が過剰に発熱することにより生じ得るモーター52の寿命の低下を確実に防止することができる。また、モーター52の周辺への過剰な加熱も確実に防止することができ、よって、例えば作業者が挟持片512やワーク700に触れても、火傷を負うのを確実に防止することができ、安全である。
なお、ロボットシステム500は、本実施形態ではワーク700を水平方向に搬送した場合を一例として挙げているが、これに限定されず、例えば、ワーク700を鉛直方向(上下方向)に搬送した場合でも、同様の効果を奏する。
図5は、本発明に係わるロボット(第2実施形態)に装着されたエンドエフェクターのモーターに供給される電流値の経時的な変化を示すグラフである。
以下、この図を参照して本発明に係わるロボットの第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態では、調整手段80により電流の大きさを電流値(α)よりも低下させる際、その電流の大きさが連続的に変化する。これにより、モーター52への負担が軽減され、よって、モーター52の寿命の低下を防止することができる。
図6は、本発明に係わるロボット(第3実施形態)に装着されたエンドエフェクターのモーターに供給される電流値の経時的な変化を示すグラフである。
以下、この図を参照して本発明に係わるロボットの第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態では、調整手段80により電流の大きさを電流値(α)よりも低下させる際、その電流の大きさが段階的に変化する。これにより、モーター52への負担が軽減され、よって、モーター52の寿命の低下を防止することができる。
また、本発明に係わるロボットは、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、エンドエフェクターが装着されるロボットアームは、前記各実施形態では複数本のアームを備えるものであったが、これに限定されず、例えば、1本のアームを備えるものであってもよい。
また、エンドエフェクターでは、一対の挟持片同士の接近・離間は、前記各実施形態では各挟持片がベースに対して並進することにより行なわれているが、これに限定されず、例えば、ベースに対して回動することにより行なわれてもよい。
Claims (12)
- 基部と、前記基部に互いに接近・離間可能に片持支持され、対象物を挟持し合うことにより把持する複数の挟持部と、電流を供給する電源に電気的に接続され、前記電源から電流が供給されることにより、前記挟持部を駆動させるモーターとを有するエンドエフェクターが装着されるロボットアームと、
前記ロボットアームに設けられ、前記エンドエフェクターの姿勢を変更する姿勢変更手段と、
前記電源から供給された電流の大きさを調整する調整手段と、を備え、
前記電流の大きさを電流値(α)で通電した状態で前記対象物を前記挟持部同士の間で挟持した後、前記姿勢変更手段は前記エンドエフェクターの姿勢を前記各挟持部の前記基部に支持された支持端と反対側の自由端が上方に向くように変更し、
前記調整手段は前記電流の大きさを前記電流値(α)よりも小さくすることを特徴とするロボット。 - 前記電流の大きさを電流値(α)で通電した状態で前記対象物を前記挟持部同士の間で挟持した後、前記姿勢変更手段は前記エンドエフェクターの姿勢を前記各挟持部の前記基部に支持された支持端と反対側の自由端が上方に向くように変更し、前記調整手段は前記電流の大きさを前記電流値(α)よりも小さくし、前記ロボットアームを作動させることにより、前記対象物を移動させる請求項1に記載のロボット。
- 前記対象物を加速する移動速度で移動させる際には、加速中、前記姿勢変更手段によって前記エンドエフェクターの姿勢を前記各挟持部の前記自由端が移動方向前方側に傾くように調整する請求項2に記載ロボット。
- 前記対象物を減速する移動速度で移動させる際には、減速中、前記姿勢変更手段によって前記エンドエフェクターの姿勢を前記各挟持部の前記自由端が移動方向後方側に傾くように調整する請求項2に記載ロボット。
- 前記対象物を移動させた後に前記対象物を前記エンドエフェクターから解放する際には、前記調整手段によって前記電流の大きさを前記電流値(α)に調整させるとともに、前記姿勢変更手段によって前記エンドエフェクターの姿勢を変更前の状態に戻してから、前記挟持部同士を離間させて、前記対象物の解放を行なう請求項2ないし4のいずれか1項に記載のロボット。
- 前記調整手段は、前記電流の大きさを前記電流値(α)よりも連続的に小さくさせる請求項1ないし5のいずれか1項に記載のロボット。
- 前記調整手段は、前記電流の大きさを前記電流値(α)よりも段階的に小さくさせる請求項1ないし5のいずれか1項に記載のロボット。
- 前記電源は、交流電流を供給するものであり、
前記調整手段は、パルス幅変調を行なうことにより、前記電流の大きさを調整するものである請求項1ないし7のいずれか1項に記載のロボット。 - 前記ロボットアームは、複数本のアームが互いに回動可能に連結されたアーム連結体で構成されている請求項1ないし8のいずれか1項に記載のロボット。
- 前記姿勢変更手段は、前記各アームをそれぞれ独立して駆動するアーム駆動用モーターを有する請求項9のいずれか1項に記載のロボット。
- 前記電流値(α)は、前記モーターに供給可能な電流の最大値である請求項1ないし10のいずれか1項に記載のロボット。
- 前記対象物を前記エンドエフェクターで把持して持ち上げた状態で、前記対象物に作用する力を検出する力覚センサーを備える請求項1ないし11のいずれか1項に記載のロボット。
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