JP2014122796A - トルク検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、周方向に力を伝達する回転板を回転させる回転軸に加わる回転トルクを検出するトルク検出装置に関し、回転トルクの検出精度を向上させることを目的とする。
【解決手段】この目的を達成するために本発明は、回転軸2と回転板の間にトルク検出板16を介在させ、これらの回転係合を係合突起19および係合孔17、18の内接より確保するとともに、回転板の径方向で係合突起19と内接する扇形形状の第1の係合孔17を少なくとも3つ配置し、回転板3の回転方向で係合突起19と当接する矩形形状の第2の係合孔18を少なくとも1つ配置し、この第2の係合孔18の近傍に歪検出素子7を設ける構成とした。
【選択図】図5
【解決手段】この目的を達成するために本発明は、回転軸2と回転板の間にトルク検出板16を介在させ、これらの回転係合を係合突起19および係合孔17、18の内接より確保するとともに、回転板の径方向で係合突起19と内接する扇形形状の第1の係合孔17を少なくとも3つ配置し、回転板3の回転方向で係合突起19と当接する矩形形状の第2の係合孔18を少なくとも1つ配置し、この第2の係合孔18の近傍に歪検出素子7を設ける構成とした。
【選択図】図5
Description
本発明は、周方向に力を伝達する回転板を回転させる回転軸に加わる回転トルクを検出するトルク検出装置に関する。
この種のトルク検出装置を搭載する構成としては、例えば、図1に示す電動アシスト付自転車の駆動部分のように、ペダル1を漕ぐことで回転軸2を介しスプロケット3が回転し、この回転するスプロケット3に係合したチェーン4を介して車輪5に動力を伝達する構造において、回転軸2に加わる回転トルク6の大きさを検出し、補助動力によるアシスト量を決定する構成が挙げられる。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
そして、この回転軸2のトルク検出においては、スプロケット3の表面に歪検出素子7を配置して、回転軸2に加わる回転トルク6をスプロケット3に生じる歪量として検出する構造が検討されている。
しかしながら、スプロケット3には、チェーン4を引っ張る際に、この引っ張り応力に応じて矢印で示すようにスプロケット3の外周端から中心部に向かう径方向の圧縮応力8が働き径方向の歪が生じてしまう。つまり、スプロケット3には回転軸2の回転による周方向の回転トルク6と、チェーン4の引張に伴う径方向の圧縮応力8が生じるので、これらの異なる応力を分離することが、回転トルク6の検出精度を向上させるために重要となる。
そこで、本発明はこのような問題を解決し、回転トルクの検出精度を向上させることを目的とする。
そして、この目的を達成するために本発明は、回転軸と回転板の間にトルク検出板を介在させ、これらの回転係合を係合突起および係合孔を内接より確保するとともに、係合孔は係合突起が内接する矩形形状とし、回転板の径方向で係合突起と内接する第1の係合孔を少なくとも3つ配置し、回転板の回転方向で係合突起と当接する第2の係合孔を少なくとも1つ配置し、この第2の係合孔の近傍に歪検出素子を設けた構成としたのである。
これにより、周方向に力を伝達する回転板を回転させる回転軸に加わる回転トルクを検出するトルク検出装置の回転トルクの検出精度を向上させることができるのである。
以下、本発明の一実施の形態について図を用いて説明する。なお、上述した従来の技術と同様の構成については同じ符号を付して説明する。
図1はトルク検出装置を搭載した電動アシスト付自転車を示したもので、自転車を駆動させる駆動部となるペダル1と、このペダル1と係合した回転軸2と、この回転軸2に係合して回転板として機能するスプロケット3と、スプロケット3の回転に伴う周方向の力を車輪5に伝達する側力伝達部として機能するチェーン4を有している。なお、補助アシスト機構は特に図示していないが、この補助アシストによるアシスト量を決定するため、スプロケット3の主面に歪検出素子7を配置している。
また、歪検出素子7は、MEMSプロセスにより形成される微小構造体であり、その構造は、図2に示すように、矩形状のシリコン基板9に振動可能な縦方向の梁10と横方向の梁11と、梁10、11の振動を制御する制御回路素子12を配置している。梁10、11にはそれぞれ、PZTからなる圧電膜を上下電極で挟み込んだ積層構造の駆動電極13と、PZTからなる圧電膜を上下電極で挟み込んだ積層構造の検出電極14が配置している。そして、駆動電極13に制御回路素子12から駆動信号を印加することで梁10、11をそれぞれの固有振動周波数で振動させ、この梁10、11の振動数を検出電極14で検出する構造となっている。
なお、この歪検出素子7の検出原理は、歪検出素子7に対して矢印で示すような側方からの応力15が加わった場合、縦方向の梁10にはその延伸方向に対して引っ張り方向の力が働くので、図3のfaで示すように、その応力が大きさに比例して振動周波数が高くなる。また、横方向の梁11にはその延伸方向に圧縮方向の力が働くので、図3のfbで示すように、その応力の大きさに比例して振動周波数が低くなる。そして、これらの振動周波数信号を制御回路素子12で所定の信号処理を施して応力15に応じた検出信号を形成する。
そして、この電動アシスト付自転車においては、図4に示すように、スプロケット3がトルク検出板16を介して回転軸2に接続された構造としており、ペダル1から伝達された動力は回転軸2に伝わり、この回転軸2からトルク検出板16を介してスプロケット3に伝達する構造としている。なお、スプロケット3は回転軸2からの回転トルク6を直接受けないように、回転軸2の挿入孔3aの径を回転軸2の挿入部分の径より大きく設定し、回転軸2とスプロケット3の間に回転軸2の回転トルク6を伝達させるトルク検出板16を設けている。なお、トルク検出板16は、図5に示すように、回転軸2と回転係合するため回転軸2の挿入孔16aを角形とし、この部分に挿入される回転軸2の形状も同等の角形としている。
そして、このトルク検出板16とスプロケット3の係合構造について説明する。トルク検出板16には、回転軸2を中心とする扇型形状の第1の係合孔17を3つ同心円上に均等配置し、さらに、長手方向がスプロケット3の径方向に合致した矩形形状の第2の係合孔18を、一組の第1の係合孔17の間に配置する。
また、スプロケット3には、第1の係合孔17及び第2の係合孔18の中心部分において内接する円柱状の係合突起19が設けられ、トルク検出板16とスプロケット3の回転方向における係合はこれらの第1の係合孔17、第2の係合孔18とこれらに挿入される係合突起19により確保している。なお、第1の係合孔17の扇形形状および第2の係合孔18の矩形形状には、4隅部分がフィレット加工などによる曲線で結ばれたような形状も含まれる。
この構成によれば、スプロケット3は3つの第1の係合孔17とこれに内接する係合突起19により回転軸2に対して同軸方向の位置決めがなされ、第2の係合孔18とこれに内接する係合突起19により周方向の位置決めがなされる。そして、この周方向の位置決めを行う第2の係合孔18の周方向の近傍に上述した歪検出素子7を配置することで、回転トルク6を高い精度で検出することができる。
すなわち、回転軸2の回転トルク6をスプロケット3の歪成分をもって検出する場合、先に述べたようにスプロケット3に回転トルク6に由来する周方向の歪成分と、チェーンの引張力に伴う径方向の歪成分の合成歪成分を検出することになるのであるが、トルク検出板16を介してその係合部分、つまり、第1の係合孔17と第2の係合孔18により回転方向の係合と径方向の係合を分離させたので、回転トルク6に応じる周方向の応力を検出する第2の係合孔18の近傍に歪検出素子7を配置することで検出精度が高められるのである。
なお、第1の係合孔17は3つ設けることで、回転軸2に対する径方向の取り付け位置が特定できるものであるが3つ以上設けても構わない。さらに第2の係合孔についても1つあることで周方向の応力を検出できるが1つ以上設けても構わない。
また、歪検出素子7aを第2の係合孔18の反対側にも配置することで、トルク検出板16の回転方向も検出可能となる。これは、第2の係合孔18の回転方向に位置する歪検出素子7には、回転トルクに伴う押圧力が印加されるのに対して、反対側に位置する歪検出素子7aには押圧力が働かないので、歪検出素子7、7aのいずれの検出信号であるかを判別することで、回転方向を判定することができる。
さらに、第2の係合孔18の両側に設けられた歪検出素子7、7aを、第2の係合孔18に対して対称配置することで、歪検出素子7、7aが受ける温度変化によるスプロケット3やトルク検出板16の熱膨張や外乱に伴う出力変動が、2つの歪検出素子7、7aに対して同様に働くので、これらの出力を比較すれば、このような出力変動をキャンセルすることができ、検出精度高めることができる。
ただし、スプロケット3とトルク検出板16の係合構造においては、スプロケット3がトルク検出板16に対して固定されていない状態となるため、スプロケット3の回転が不安定となり回転ブレの原因となるので、これらの間に板バネ(特に図示せず)などの付勢部材を介在させることでスプロケット3の回転ブレを低減させることができ、より回転トルク6の検出精度を高めることができる。
なお、上述した一実施の形態においては、回転軸2の回転トルク6を要するトルク装置として電動アシスト付自転車を例に挙げ、その回転軸2の駆動させる駆動部をペダル1として、回転軸2により回転する回転板をスプロケット3として、回転板の回転に伴う周方向の力を伝達する側力伝達部をチェーン4として説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものでなく、回転軸2により回転する回転板と、回転軸2に回転トルク6を印加する駆動部と、回転板の周方向の力を伝達する側力伝達部を備えたトルク装置における回転軸2に加わる回転トルク6を検出するトルク検出装置に対して同様の効果を奏することができる。
本発明は、周方向に力を伝達する回転板を回転させる回転軸に加わる回転トルクを検出するトルク検出装置の回転トルクの検出精度を向上させることができるという効果を有し、特に細かな制御設定により省電力化が要望される電動アシスト付自転車において有効となる。
1 ペダル(駆動部)
2 回転軸
3 スプロケット(回転板)
4 チェーン(側力伝達部)
7、7a 歪検出素子
16 トルク検出板
17 第1の係合孔
18 第2の係合孔
19 係合突起
2 回転軸
3 スプロケット(回転板)
4 チェーン(側力伝達部)
7、7a 歪検出素子
16 トルク検出板
17 第1の係合孔
18 第2の係合孔
19 係合突起
Claims (4)
- 回転軸と、この回転軸により回転する回転板と、前記回転軸を回転させる駆動部と、前記回転板の回転に伴う周方向の力を伝達する側力伝達部を備えたトルク装置における前記回転軸に加わる回転トルクを検出するトルク検出装置であって、前記トルク検出装置は、前記回転軸と係合するトルク検出板を設け、前記回転板はこのトルク検出板を介して前記回転軸の回転トルクが伝達され、前記トルク検出板と前記回転板は、前記トルク検出板あるいは前記回転板の一方に設けられた柱状の係合突起が、前記トルク検出板あるいは前記回転板の他方に設けられた係合孔に内接することで係合し、前記係合孔は、前記回転軸を中心とした扇形状で、かつ、前記回転板の径方向で前記係合突起と内接する前記第1の係合孔と、前記回転軸の径方向を長手方向とした矩形形状で、かつ、前記回転板の回転方向で前記係合突起と内接する第2の係合孔を有し、前記第1の係合孔を少なくとも3つ配置するとともに、前記第2の係合孔を少なくとも1つ配置し、前記第2の係合孔の近傍に歪検出素子を設けたことを特徴とするトルク検出装置。
- トルク検出板の回転方向において、歪検出素子を第2の係合孔の両側に設けたことを特徴とする請求項1に記載のトルク検出装置。
- 歪検出素子を第2の係合孔に対して対称位置に配置したことを特徴とする請求項2に記載のトルク検出装置。
- トルク検出板と回転板の間に付勢部材を介在させたことを特徴とする請求項1に記載のトルク検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012277778A JP2014122796A (ja) | 2012-12-20 | 2012-12-20 | トルク検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012277778A JP2014122796A (ja) | 2012-12-20 | 2012-12-20 | トルク検出装置 |
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JP2014122796A true JP2014122796A (ja) | 2014-07-03 |
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JP2012277778A Pending JP2014122796A (ja) | 2012-12-20 | 2012-12-20 | トルク検出装置 |
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JP (1) | JP2014122796A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110595655A (zh) * | 2019-10-22 | 2019-12-20 | 广东高标电子科技有限公司 | 一种电动助力车扭矩检测装置及电动助力车 |
-
2012
- 2012-12-20 JP JP2012277778A patent/JP2014122796A/ja active Pending
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