JP2014122698A - 単純遊星減速装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単純遊星減速装置のバッファタンクの容量をより小さく抑えるか、あるいは不要とする。
【解決手段】モータ12の次段に単純遊星歯車機構38が配置され、内歯歯車36が、単純遊星歯車機構38のケーシング20と一体化され、ケーシング20に設けられた空気抜き口80と、空気抜き口80と単純遊星歯車機構38の上方空間SP1とを連通させる空気抜き通路Rと、を備え、ケーシング20は、少なくとも第1ケーシング体21(第1部材)と第2ケーシング体22(第2部材)に分割されており、空気抜き通路Rは、上方空間SP1に直接開口しておらず、第1ケーシング体21と第2ケーシング体22との間の隙間86を介して上方空間SP1に連通している。
【選択図】図1

Description

本発明は、単純遊星減速装置に関する。
特許文献1に油圧ショベル等の電動旋回装置が開示されている。
この電動旋回装置は、単純遊星減速装置を備えている。単純遊星減速装置は、太陽歯車、遊星歯車、および内歯歯車を備え、縦置き、すなわち、単純遊星減速装置の軸心を鉛直方向に向けた状態で使用される。
単純遊星減速装置のケーシング内は、オイル(潤滑剤)が封入されている。そして、ケーシングの外部にバッファタンクを配置し、ケーシング内とバッファタンクとの間を、第1連通路および第2連通路を介して連通させるようにしている。
第1連通路は、ケーシング内のオイルの初期油面レベルよりも低い位置においてオイル内に直接開口されている。第2連通路は、該ケーシング内の初期油面レベルよりも高い位置において単純遊星歯車機構の上方空間に直接開口されている。
特開2008−232269号公報
上述したような構成の単純遊星減速装置においては、運転時にオイル面がすり鉢状になってケーシングの内壁に向けて移動する傾向がある。したがって、ショベルの旋回中に多くのオイルが、(ケーシングのオイル内および単純遊星歯車機構の上方空間に直接開口された第1、第2連通路を介して)バッファタンク側に移動してしまうため、大容量のバッファタンクを設置する必要があるという問題があった。
本発明は、このような従来の問題を解消するためになされたものであって、バッファタンクの容量をより小さく抑えるか、あるいはバッファタンクを不要とすることのできる単純遊星減速装置を提供することをその課題としている。
本発明は、太陽歯車、遊星歯車、および内歯歯車を有する単純遊星歯車機構を備え、モータと連結して縦置きで使用される単純遊星減速装置であって、前記モータの次段に前記単純遊星歯車機構が配置され、前記内歯歯車が、前記単純遊星歯車機構のケーシングと一体化され、前記ケーシングに設けられた空気抜き口と、該空気抜き口と前記単純遊星歯車機構の上方空間とを連通させる空気抜き通路と、を備え、前記ケーシングは、少なくとも第1部材と第2部材に分割されており、前記空気抜き通路は、前記単純遊星歯車機構の上方空間に直接開口しておらず、前記第1部材と第2部材との間の隙間を介して前記単純遊星歯車機構の上方空間に連通している構成とすることにより、上記課題を解決したものである。
本発明においては、ケーシングを、少なくとも第1部材と第2部材とに分割して構成する。また、空気抜き通路は、単純遊星歯車機構の上方空間に直接開口しておらず、該第1部材と第2部材との間の隙間を介してケーシングに設けられた空気抜き口に至る構成とされている。
この結果、ほぼ空気のみを単純遊星歯車機構の上方空間から空気抜き口側に導くことができ、バッファタンクの容量を小さく抑えるか、あるいはバッファタンクを不要とすることができる。
本発明によれば、バッファタンクの容量をより小さく抑えるか、あるいはバッファタンクを不要とすることのできる単純遊星減速装置を得ることができる。
本発明の実施形態の一例に係る単純遊星減速装置の(モータを取り外した状体の)構成を示す断面図 上記単純遊星減速装置が組み込まれたショベルカーの旋回装置の駆動ユニットを示す断面図 上記単純遊星減速装置のモータフランジの正面図 空気抜き通路を示す要部拡大図 上記駆動ユニットが組み込まれたショベルカーの全体概略透視図
以下、図面に基づいて本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態の一例に係る(1段目の)単純遊星減速装置の(モータを取り外した状態の)構成を示す断面図、図2は、該単純遊星減速装置が組み込まれたショベルカーの旋回装置の駆動ユニットを示す断面図である。また、図3は、空気抜き通路を示す要部拡大図、図4は、該駆動ユニットが組み込まれたショベルカーの全体概略透視図である。
始めに、駆動ユニット10が組み込まれたショベルカー100の全体概略構成から説明する。
図5を参照して、このショベルカー100は、下部走行体(クローラ)102の上部に運転席104を含む上部旋回体106が旋回可能に載置されている。上部旋回体106からは、ブーム108、アーム110、及びアタッチメント112が片持ち状態で据え付けられている。下部走行体(クローラ)102には、旋回内歯歯車114が固定されており、この旋回内歯歯車114に上部旋回体106側に取り付けた駆動ユニット10の後述する(最終の)出力軸116(図5では符号略)の旋回ピニオン118が噛合することにより、上部旋回体106が旋回できるような構成とされている。
次に、図2を参照して、駆動ユニットの概略を説明する。
駆動ユニット10は、モータ(駆動源)12、1段目〜3段目の単純遊星減速装置14〜16を備える。モータ12のモータ軸12Aは、1段目の単純遊星減速装置14の太陽歯車18と連結されている。なお、以降「1段目の単純遊星減速装置14」を単に減速装置14とのみ称することがある。
減速装置14は、ケーシング20の中に、当該太陽歯車18、該太陽歯車18の周りで公転しキャリヤ32に支持された遊星歯車34、および該遊星歯車34が内接噛合する内歯歯車36を有する単純遊星歯車機構38を備える。なお、太陽歯車18、遊星歯車34、および内歯歯車36は、全てヘリカル歯車で構成されている。
本実施形態では、ショベルカー100が水平面上に置かれたときに、減速装置14の単純遊星歯車機構38の軸心O1が鉛直方向と一致するように配置される。すなわち、減速装置14は、縦置きで使用される。ここで、「縦置きで使用」とは、狭義には単純遊星歯車機構38の軸心O1を鉛直方向に向けた状態で使用することを意味するが、本明細書においては、「オイルの上面L1が、単純遊星歯車機構38の軸心O1と交差する態様での使用」という、より広い使用態様の概念を包含しているものとする。すなわち、例えば、ショベルカー100が傾いた地面上において単純遊星歯車機構38の軸心O1が傾いた態様で使用される場合等を含む。別の言い方をすれば、軸心O1(の方向)が鉛直方向に対してなす角度が45°以内であれば縦置きでの使用であると言える。
図1を合わせて参照して、この減速装置14は、内歯歯車36がケーシング20(の第1ケーシング体21:後述)と一体化されている(固定されている)。すなわち、太陽歯車18から動力を入力し、遊星歯車34を内歯歯車36との間で公転させ、この遊星歯車34の公転をキャリヤ32から取り出す構成とされている。遊星歯車34は、遊星ピン40に2列のローラ軸受42を介して支持されている。遊星ピン40は、キャリヤ32に圧入されることで該キャリヤ32と一体化されている。このため、遊星歯車34の公転は、該ローラ軸受42および遊星ピン40を介してキャリヤ32に伝えられる。なお、キャリヤ32は単純遊星歯車機構38の負荷側から反負荷側(モータ12側)にまで延在されており、遊星ピン40は、(単一の)キャリヤ32に両持ち支持されている。
キャリヤ32は、減速装置14の出力部材44と一体化されている。出力部材44は、キャリヤ32と連結される円板状のフランジ部44Aと、該フランジ部44Aの径方向中央から負荷側(下側)に延在された出力軸部44Bとを備える。1段目の単純遊星減速装置14の後段には、公知の2段目の単純遊星減速装置15および3段目の単純遊星減速装置16が連結されている(図2参照)。
なお、この減速装置(1段目の単純遊星減速装置)14には、出力部材44の回転を制動するブレーキ機構50が付設されている。ブレーキ機構50は、図示せぬ油圧ポンプからの圧油が供給される油圧室52、該油圧室52に供給された圧油によって摺動するピストン54、該ピストン54に付勢力を与えるコイルばね56、および摩擦板セット58を備える。摩擦板セット58は、ケーシング20に軸方向に摺動可能かつ回転不能に組み込まれた複数の固定側摩擦板58Aと、出力部材44のフランジ部44Aに軸方向に摺動可能かつ回転不能に組み込まれた複数の回転側摩擦板58Bを交互に備えている。
ブレーキ機構50は、通常時(非運転時)は、コイルばね56の付勢力によって固定側摩擦板58Aおよび回転側摩擦板58Bが強く押圧されることによって出力部材44の回転を制動している。油圧室52に圧油が供給されると、ピストン54が上側に移動して固定側摩擦板58Aおよび回転側摩擦板58Bの圧接を解き、出力部材44を回転可能な状態に解放する。
1段目の単純遊星減速装置14のケーシング20は、第1〜第4ケーシング体21〜24によって主に構成されている。ケーシング20の構成については、後に詳述する。
この駆動ユニット10は、以上のような構成を有し、モータ12のモータ軸12Aの回転を、1段目〜3段目の単純遊星減速装置14〜16によって順次減速し、3段目の単純遊星減速装置16の出力軸116から減速回転を取り出している。3段目の単純遊星減速装置16の出力軸116には、前記図5の旋回ピニオン118が設けられている。旋回ピニオン118は、前記図5の(下部走行体102に固定された)旋回内歯歯車114と噛合している。
(上部旋回体106側に取り付けた)駆動ユニット10の旋回ピニオン118を回転させると、該旋回ピニオン118が旋回内歯歯車114と噛合しながら該旋回内歯歯車114に沿って公転するため、ショベルカー100は、下部走行体102に対して上部旋回体106を旋回させることができる。
ここで、当該単純遊星減速装置14の単純遊星歯車機構38の上方空間SP1の空気の排気構成について、詳細に説明する。
主に図1を参照して、先ず、ケーシング20の構成から説明する。前述したように、ケーシング20は、第1〜第4ケーシング体21〜24によって主に構成されている。
第1ケーシング体21(第1部材)は、空気抜き口80を備えている。第1ケーシング体21には、内歯歯車36が一体化され、内周に該内歯歯車36の内歯36Aが形成されている。また、第1ケーシング体21は、円周方向の複数箇所(この例では8ヶ所)に、前記ブレーキ機構50のコイルばね56を収容するばね収容空間56Aが軸方向に沿って形成されている。ばね収容空間56Aの上部には、リング状の凹部21Aが形成されている。
第2ケーシング体22(第2部材)は、第1ケーシング体21に形成された前記凹部21Aに嵌合するリング形状とされ、ボルト81によって(コイルばね56を収容する)ばね収容空間56Aを閉塞している。
第3ケーシング体23は、第1ケーシング体21の下側に連結されている。第3ケーシング体23の内周の一部は、前記ブレーキ機構50のピストン54のシリンダ面54Aを構成している。第3ケーシング体23は、該1段目の単純遊星減速装置14の負荷側面にまで連続しており、該負荷側面の中央に、円筒状の筒体部23Aを備えている。
第4ケーシング体24は、リング形状とされ、2段目の単純遊星減速装置15のケーシング26(図2)との連結の橋渡しをしている。
なお、前記出力部材44の出力軸部44Bは、この筒体部23Aからケーシング外(2段目の単純遊星減速装置15側)に突出している。出力部材44の出力軸部44Bの外周にはブッシュ60が圧入され、該ブッシュ60と筒体部23Aとの間にはオイルシール62が2個並んで配置され、1段目の単純遊星減速装置14のケーシング20内のオイル空間の下側を封止している。
この単純遊星歯車機構38は、モータ12の次段に配置されている(モータ12と単純遊星歯車機構38との間には、ブレーキ室等の空間も介在していない)。すなわち、該単純遊星歯車機構38の上方空間SP1が、(減速装置14のカバーを兼用する)モータケーシング64のモータフランジ66によって閉塞されている(換言するならば、モータフランジ66の上側の空間SP3は、モータ内空間である)。そのため、基本的に、単純遊星歯車機構38の上方空間SP1を覆っているモータフランジ66の上側の空間SP3をオイルを導く通路、あるいはオイルを貯留可能なバッファ空間として利用することはできない。また、例えば、仕切り壁等を配置して単純遊星歯車機構38の上方空間SP1とモータ12内の空間SP3との間に「別空間」を確保するのは、単純遊星減速装置14自体の軸方向長さが増大するため、好ましくない。
そこで、この実施形態では、以下のような構成を採用している。
図4は、空気抜き通路Rを示す要部拡大図である。なお、理解を容易にするため、各部材の隙間等は、大きめに誇張して描写してある。
この単純遊星減速装置14は、ケーシング20に設けられた前記空気抜き口80と、ケーシング20の(第1ケーシング体21の)外部に配置され、該空気抜き口80にねじ結合によって接続されるバッファタンク82(図2参照)と、該空気抜き口80と単純遊星歯車機構38の上方空間SP1とを連通させる空気抜き通路Rと、を備える。
空気抜き通路Rは、ケーシング20が、第1ケーシング体21(第1部材)と第2ケーシング体22(第2部材)に分割されていることを積極的に活用している。
より具体的に説明すると、空気抜き口80には、空気抜き通路Rの第1通路R1を構成するメイン円筒路84が接続されている。メイン円筒路84は、該空気抜き通路Rから直線状に径方向内側に延在されており、単純遊星歯車機構38の上方空間SP1には直接開口していない。なお、ここで「単純遊星歯車機構の上方空間に直接開口していない」とは、空気抜き通路Rが、空気抜き口80から直線的に径方向内側に延在し、そのまま単純遊星歯車機構38の上方空間SP1に至る態様とはなっていないことを意味している。
この実施形態では、メイン円筒路84は、単純遊星歯車機構38のブレーキ機構50のコイルばね56を収容するばね収容空間56A(単純遊星歯車機構38の上方空間SP1とは別の空間)に直接開口している。すなわち、この実施形態では、ばね収容空間56Aが、空気抜き通路Rの第2通路R2を構成している。
ばね収容空間56Aは、第1ケーシング体21に設けられており、(該ばね収容空間56Aが形成されていない方の)第2ケーシング体22が、当該ばね収容空間56Aをボルト81と共に閉塞している。そして、第1ケーシング体21(の凹部21A)と第2ケーシング体22との間の隙間86が、空気抜き通路Rの第3通路R3として、単純遊星歯車機構38の上方空間SP1に連通している(より具体的には、これから説明する空気抜き通路Rの残りの部分をさらに介して単純遊星歯車機構38の上方空間SP1に連通している)。
この実施形態では、この第1ケーシング体21と第2ケーシング体22との間の隙間86(第3通路R3)での空気の流通をより円滑化するために(特にばね収容空間56A(第2通路R2)との流通をより円滑化するために)、図3、図4に示されているように、第2ケーシング体22の隙間86側に、ケース間拡大隙間部88(より隙間の大きい部分)を形成している。ケース間拡大隙間部88は、第2ケーシング体22の一部(より具体的には、第1ケーシング体21側の周方向の一部)を複数箇所(図示の例では、8箇所)軸方向に沿って半円形状に切り欠くことによって形成されている(図3参照)。ケース間拡大隙間部88は、空気抜き通路Rの第4通路R4として機能し、隙間86(第3通路R3)を空気が通過するのを補助する。
前述したように、単純遊星歯車機構38の上方空間SP1は、モータ12のモータフランジ66によって閉塞されている。この閉塞のために、第1ケーシング体21と該モータフランジ66は、一対のインロー嵌合面Ipを介して嵌合している。インロー嵌合面Ipは、モータフランジ66の本体部66Aと径方向中央の厚肉部66Bとの間の鉛直方向の段差部66Cと、該段差部66Cに対向する第1ケーシング体21の内周端部21Bとで構成されている。このインロー嵌合面Ip(段差部66Cと第1ケーシング体21の内周端部21B)は、隙間嵌めであるため、隙間92が存在する。
本実施形態では、このインロー嵌合面Ipの隙間92を空気抜き通路Rの第5通路R5として活用している。第5通路R5は、第1ケーシング体21と第2ケーシング体22との間の隙間86(第3通路R3)と、単純遊星歯車機構38の上方空間SP1とを連通している。なお、インロー面間拡大隙間部94を設ける場合には、該インロー嵌合面Ipの隙間92はなくてもよい(隙間が0、あるいは締まり嵌めであってもよい)。
単純遊星歯車機構38の上方空間SP1の空気は、インロー嵌合面Ipの隙間92(第5通路R5)を通ることができるが、本実施形態では図3に示されるように、この隙間92(第5通路R5)での空気の通過をより円滑にするために、該インロー嵌合面Ipの周方向の一部に、インロー面間拡大隙間部(より隙間の大きい部分)94を形成している。インロー面間拡大隙間部94は、インロー嵌合面Ipの周方向の一部(より具体的には、第1ケーシング体21の内周端部21Bの周方向の一部)を複数箇所(図示の例では、8箇所)切り欠いて形成している。インロー面間拡大隙間部94は、空気抜き通路Rの第6通路R6として機能し、インロー嵌合面Ipの隙間92(第5通路R5)を空気が通過するのを補助する。
結局、本実施形態では、空気抜き口80と単純遊星歯車機構38の上方空間SP1との間の空気抜き通路Rが、メイン円筒路84によって構成される第1通路R1、ブレーキ機構50のコイルばね56を収容するばね収容空間56Aによって構成される第2通路R2、第1ケーシング体21と第2ケーシング体22との間の隙間86によって構成される第3通路R3、隙間86(第3通路R3)のより隙間が大きな部分であるケース間拡大隙間部88によって構成される第4通路R4、インロー嵌合面Ip(モータフランジ66の段差部66Cと第1ケーシング体21の内周端部21B)の隙間92によって構成される第5通路R5、および隙間92(第5通路R5)のより隙間が大きい部分であるインロー面間拡大隙間部94によって構成される第6通路R6によって構成されていることになる。
既に言及したように、空気抜き口80には、ケーシング20の外部に配置されたバッファタンク82がねじ結合によって接続されている。この実施形態では、バッファタンク82の容量を従来より小さく抑えている。
なお、符号70A〜70Eは、Oリングである。このうち、Oリング70Aは、第1ケーシング体21の、第1ケーシング体21と第2ケーシング体22との間の隙間86よりも径方向外側の位置において、ケーシング20(の第1ケーシング体21)とモータ12のモータフランジ66との間を封止している(ケーシング20とモータフランジ66との間が、Oリング70Aによって閉塞されている)。
また、図2の符号90、96は、オイルのレベルを検知するためのオイルゲージであり、符号96Aはそのディップスティック(オイル中に浸けて色の変化でオイルレベルを検知する棒状の計器)である。オイルゲージ90、96が2個設けられているのは、この駆動ユニット10においては、オイルの封入空間が2つあるためである。オイルゲージ96が、減速装置14のケーシング20内のオイルレベルL1を検知するオイルゲージに相当している。なお、この実施形態では、ケーシング20内のオイルレベルL1を、低め(ほぼ太陽歯車18の軸方向中央位置)に設定している。
次に、この単純遊星減速装置14の作用を、特に、単純遊星歯車機構38の上方空間SP1の空気を排出する作用に着目して説明する。
ショベルカー100を旋回させるためにモータ12が駆動されると、単純遊星歯車機構38の太陽歯車18が回転し、遊星歯車34が該太陽歯車18の周りで公転する。これにより、ケーシング20内のオイルがすり鉢状になる現象が発生する。この現象は、本実施形態のように、単純遊星歯車機構38の各歯車18、34、36がヘリカル歯車であって、モータ軸が特定の回転方向に回転するときに、特に顕著になる傾向がある。このオイル面がすり鉢状になる現象が発生すると、ケーシング20の内壁近傍のオイルレベルが大きく上昇すると共に、発生した遠心力により、オイルは、ケーシング20の内壁を、径方向外側に押し付けるようになる。
従来は、空気抜き口に接続されている空気抜き通路(特許文献1では第2連通路)が、単純遊星歯車機構の上方空間に直接開口されていたため、オイルは容易にケーシング内からバッファタンク側に移動してしまい、(バッファタンクの容量が小さかった場合には)流れ込んできたケーシング内のオイルが溢れ出てしまうことがあるという問題があった。このため、バッファタンクには、相応の大きな容量が要求され、重量増大、寸法の大型化、およびコストの増大を招いていた。さらには、ケーシング内のオイルが大量にバッファタンク側に流れ込むことから、ケーシング内のオイルレベル、特に径方向中央の(最も潤滑を必要とする)太陽歯車の近傍のオイルレベルが低下し、十分な潤滑ができなくなることがあるという問題も生じていた。このため、十分な潤滑性能を確保するためには、封入するオイル量を増やして(例えば、特許文献1のように、太陽歯車がほぼ浸かるほどに)オイルレベルを高く維持する必要があるが、オイルレベルを高くすると、撹拌抵抗が増大すると共に、一層大きなバッファタンクが必要になってしまう。
本実施形態においては、基本的に、空気は通すが、オイルはできるだけ通さないという作用が得られるため、これらの不具合が大きく緩和される。
すなわち、本実施形態においては、空気抜き通路Rは、単純遊星歯車機構38の上方空間SP1に直接開口しておらず、特に、第1ケーシング体21と第2ケーシング体22との間の隙間86(第3通路R3)を介して、単純遊星歯車機構38の上方空間SP1に連通している。このため、該上方空間SP1のオイルは、たとえすり鉢状になっても、容易に空気抜き通路R内を通過することができず、結果として、排出したい空気のみを該空気抜き通路Rを介してバッファタンク82側に通過させることができる。
より具体的には、単純遊星歯車機構38の上方空間SP1の空気は、インロー嵌合面Ipの隙間92によって構成される第5通路R5(+インロー面間拡大隙間部94によって構成される第6通路R6)、第1ケーシング体21と第2ケーシング体22との間の隙間86によって構成される第3通路R3(+ケース間拡大隙間部88によって構成される第4通路R4)、ばね収容空間56Aによって構成される第2通路R2、およびメイン円筒路84によって構成される第1通路R1を経て空気抜き口80に至り、該空気抜き口80に接続されているバッファタンク82に抜けることになる。
空気抜け通路Rを介したオイルの流出はほとんどないことから、バッファタンク82の容量を、より小さくすることが可能となる。
また、運転中(旋回中)においても、ケーシング20内のオイルの量が、常にほぼ一定に維持できることから、初期のオイルレベルL1を低め(例えば太陽歯車18の軸方向中央付近のレベル)に設定することが可能となり、撹拌抵抗を減少させながら、潤滑機能を高く維持することができる。
本実施形態においては、さらに、第1ケーシング体21(第1部材)が、モータフランジ66とインロー嵌合面Ipを介して嵌合していることを活用して、単純遊星歯車機構38の上方空間SP1を、当該インロー嵌合面Ipの隙間92(第5通路R5)を介して第1ケーシング体21と第2ケーシング体22との間の隙間86(第3通路R3)に連通させている。このため、オイルは、インロー嵌合面Ipの隙間92(第5通路R5)を通過してからでなければ、単純遊星歯車機構38の上方空間SP1から空気抜き通路Rの第1ケーシング体21と第2ケーシング体22との間の隙間86(第3通路R3)側に入ってこないため、オイルの流出を一層防止することができる。
また、ケーシング20の(第1ケーシング体21と第2ケーシング体22との間の)隙間86(第3通路R3)よりも径方向外側の位置と、モータ12のモータフランジ66との間が、Oリング70A(シール部材)にて閉塞(封止)されている。このため、第1ケーシング体21と第2ケーシング体22との間の隙間86を、空気抜き通路Rの一部である第3通路R3として機能をさせたとしても、単純遊星歯車機構38の上方空間SP1からのオイルが減速装置14のケーシング20とモータ12のモータフランジ66との間から溢れ出てくることを防止できる。
また、インロー嵌合面Ipの周方向の一部に、第1ケーシング体21とモータフランジ66との間の隙間92(第5通路R5)を部分的に大きくしたインロー面間拡大隙間部94(隙間92を大きくした部分)を形成し、これを第6通路R6としている。このインロー面間拡大隙間部94(第6通路R6)は、オイルが通過するには小さいが、空気が通過するには十分な大きさであるため、相対的にオイルよりも空気をより通すことができるようになる。
また、この実施形態では、さらに、第1ケーシング体21と第2ケーシング体22との間の隙間86(第3通路R3)での空気の流通をより円滑化するために、該隙間86にも、ケース間拡大隙間部88(隙間86を大きくした部分)を形成し、これを第4通路R4としている。このケース間拡大隙間部88(第4通路R4)も、オイルが通過するには小さいが、空気が通過するには十分な大きさであるため、相対的にオイルよりも空気をより一層通すことができるようになる。
また、本実施形態では、空気抜き口80に接続された空気抜き通路Rは、ばね収容空間56Aに直接開口しており、該ばね収容空間56Aが、第2通路R2を構成するようにしている。ばね収容空間56Aに配置されているコイルばね56は、オイルが通過するには抵抗となるが、空気は支障なく通すことができる。したがって、ここでも、相対的にオイルよりも空気をより通すことができるようになっている。
なお、本実施形態においては、バッファタンク82を備えていたが、本発明では、オイルの流出をほとんど防止できることから、使用環境によっては、バッファタンクはなくてもよい(不要とすることができる)。逆に、本発明では、バッファタンクの容量を小さく抑制したり、不要としたりすることを可能とするが、必ず小さく抑制したり、「なし」としたりしなければならないものではなく、本発明の作用を、例えば、従来と同様のバッファタンクを備えた上で、「バッファタンクからオイルが溢れ出る現象をより確実に防止する」という効果に振り向けるようにしてもよい。
同様に、本発明では、ケーシング内のレベルを従来よりも低める(オイルの封入量を少なくできる)という作用が得られるが、必ずしもオイルレベルを従来より低くすることを必須とするものではなく、例えば、油面レベルを従来と同様の高さに維持して、より潤滑性能を高めることに振り向けるようにしてもよい。この場合でも、ケーシング内のオイルは、その大半が、ケーシング内に保持されるため、バッファタンクを比例的に大きくする必要はない。
また、本発明は、空気抜き通路が、単純遊星歯車機構の上方空間に直接開口せず、第1部材と第2部材との間の隙間を介して単純遊星歯車機構の上方空間に連通している構成を必須としているが、空気抜き通路のこれ以外の構成を具体的にどのような構成によって実現するについては、特に限定されない。
例えば、必ずしも第1部材とモータフランジとのインロー嵌合面を空気抜き通路の一部とする必要はなく、インロー嵌合面の周方向の一部に、第1部材とモータフランジとの間の隙間を大きくした部分を形成する必要もない。また、例えば、空気抜き通路にインロー面間拡大隙間部を形成する場合であっても、上記実施形態のように、第1部材側に切り欠きや溝を設ける構成のほか、モータフランジ側に切り欠きや溝を設けてもよい。あるいは、切り欠きや溝ではなく、貫通孔を空けてもよく、一部のみに接触する(あるいは一部のみを空ける)突起やスペーサを配置してもよい。このような変形は、ケース間拡大隙間部を形成するに当たっても同様に可能である。
本発明は、太陽歯車18(遊星歯車34および内歯歯車36)がヘリカル歯車の場合に、特に顕著な効果を得ることができるが、本発明は、ヘリカル歯車以外の歯車、例えば平歯車の場合であっても適用することができ、相応の効果が得られる。
勿論、用途はショベルカーの旋回装置に限定されるものではなく、単純遊星歯車機構を備え、モータと連結して縦置きで使用される種々の単純遊星減速装置に適用可能である。
10…駆動ユニット
12…モータ
14〜16…単純遊星減速装置
18…太陽歯車
20…ケーシング
21…第1ケーシング体(第1部材)
22…第2ケーシング体(第2部材)
34…遊星歯車
36…内歯歯車
38…単純遊星歯車機構
50…ブレーキ機構
80…空気抜き口
86…隙間
R(R1〜R6)…空気抜き通路
SP1…上方空間

Claims (6)

  1. 太陽歯車、遊星歯車、および内歯歯車を有する単純遊星歯車機構を備え、モータと連結して縦置きで使用される単純遊星減速装置であって、
    前記モータの次段に前記単純遊星歯車機構が配置され、
    前記内歯歯車が、前記単純遊星歯車機構のケーシングと一体化され、
    前記ケーシングに設けられた空気抜き口と、
    該空気抜き口と前記単純遊星歯車機構の上方空間とを連通させる空気抜き通路と、を備え、
    前記ケーシングは、少なくとも第1部材と第2部材に分割されており、
    前記空気抜き通路は、前記単純遊星歯車機構の上方空間に直接開口しておらず、前記第1部材と第2部材との間の隙間を介して前記単純遊星歯車機構の上方空間に連通している
    ことを特徴とする単純遊星減速装置。
  2. 請求項1において、
    前記単純遊星歯車機構の上方空間を、前記モータのモータフランジが閉塞し、
    前記第1部材は、該モータフランジとインロー嵌合面を介して嵌合し、
    前記単純遊星歯車機構の上方空間は、当該インロー嵌合面の隙間を介して前記第1部材と第2部材との間の隙間に連通している
    ことを特徴とする単純遊星減速装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記ケーシングの、前記第1部材と第2部材との間の隙間よりも径方向外側の位置と、前記モータのモータフランジとの間が、シール部材にて閉塞されている
    ことを特徴とする単純遊星減速装置。
  4. 請求項2において、
    前記インロー嵌合面の周方向の一部に、前記第1部材と前記モータフランジとの間の隙間を大きくした部分を形成した
    ことを特徴とする単純遊星減速装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、
    前記ケーシングに、前記単純遊星歯車機構のブレーキ機構のばねを収容するばね収容空間が設けられ、
    前記空気抜き通路は、当該ばね収容空間に直接開口し、
    該ばね収容空間が、前記空気抜き通路の一部を構成する
    ことを特徴とする単純遊星減速装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかにおいて、
    さらに、前記ケーシングの外部に配置され、前記空気抜き口に接続されるバッファタンクを備えた
    ことを特徴とする単純遊星減速装置。
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