JP2014121954A - 自動車の車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 バンパービームエクステンションの軽量化を図りながら、入力する衝突荷重の大きさの分布に応じてバンパービームエクステンションの衝撃吸収性能を最適化する。
【解決手段】 FRP製のバンパービームエクステンション18は、車幅方向に離間して前後方向に延びる溝状の凹部よりなる主衝撃吸収部18aおよび副衝撃吸収部18b,18cを一体に備え、副衝撃吸収部18b,18cの板厚を主衝撃吸収部18aの板厚よりも小さく設定したので、主衝撃吸収部18aを衝撃吸収能力が比較的に高いメインの衝撃吸収領域とし、副衝撃吸収部18b,18cを衝撃吸収能力が比較的に低いサブの衝撃吸収領域とすることで、入力する衝突荷重の大きさの分布に応じてバンパービームエクステンション18の衝撃吸収性能を最適化することができるだけでなく、副衝撃吸収部18b,18cの板厚を小さくした分だけバンパービームエクステンション18の軽量化を図ることができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、前後方向に延びる車体フレームと車幅方向に延びるバンパービームとの間にFRP製のバンパービームエクステンションを配置した自動車の車体構造に関する。
多角筒状に折り曲げた鋼板よりなる内側バンパービームエクステンションおよび外側バンパービームエクステンションをバンパービームおよび連結プレート間に配置し、内側バンパービームエクステンションの後端に連結プレートを挟んでフロントサイドフレームを接続するとともに、外側バンパービームエクステンションの後端に連結プレートを挟んでアッパーメンバを接続したものが、下記特許文献1により公知である。
特開2012−35703号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたものは、バンパービームエクステンションが鋼板製であるために重量が増加するだけでなく、1枚の鋼板の厚さは一定であるために入力する衝突荷重に応じて各バンパービームエクステンションの強度分布を自由に設定することが難しく、しかも衝突荷重をフロントサイドフレームだけでなくアッパーメンバで支持するためにレイアウト上の自由度が低いという問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、バンパービームエクステンションの軽量化を図りながら、入力する衝突荷重の大きさの分布に応じてバンパービームエクステンションの衝撃吸収性能を最適化することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、前後方向に延びる車体フレームと車幅方向に延びるバンパービームとの間にFRP製のバンパービームエクステンションを配置した自動車の車体構造であって、前記バンパービームエクステンションは、車幅方向に離間して前後方向に延びる溝状の凹部よりなる主衝撃吸収部および副衝撃吸収部を一体に備え、前記副衝撃吸収部の板厚を前記主衝撃吸収部の板厚よりも小さく設定したことを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記バンパービームエクステンションは、一対の前記主衝撃吸収部を結合して閉断面に構成した主閉断面部と、一対の前記副衝撃吸収部を結合して閉断面に構成した副閉断面部とを備えることを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記主衝撃吸収部は連続繊維強化樹脂層の内外両表面に不連続繊維強化樹脂層を積層して構成され、前記副衝撃吸収部は連続繊維強化樹脂層の外表面だけに不連続繊維強化樹脂層を積層して構成されることを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、前記主衝撃吸収部および前記副衝撃吸収部の外表面には不連続繊維を熱可塑性樹脂で固めたリブが前後方向に形成され、前記主衝撃吸収部の内表面には不連続繊維を熱可塑性樹脂で固めたリブが前後方向に対して傾斜する方向に形成されることを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項1〜請求項4の何れか1項の構成に加えて、前記バンパービームエクステンションは衝突荷重の入力方向に対して交差する方向に折り曲げられて不連続繊維を熱可塑性樹脂で固めたフランジを備え、前記フランジに前記バンパービームが接続されることを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項6に記載された発明によれば、請求項3の構成に加えて、前記主衝撃吸収部の連続繊維強化樹脂層の連続繊維は、衝突荷重の入力方向である第1の方向と、それに直交する第2の方向とに配向され、かつ前記主衝撃吸収部は衝突荷重の入力方向に沿う角部を構成する稜線を備えることを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項7に記載された発明によれば、請求項2の構成に加えて、前記副閉断面部は前記主閉断面部の車幅方向外側に連設され、前記主閉断面部は前記車体フレームの前後方向外端に直線状に接続され、前記副閉断面部は前記車体フレームの側面に筋交い部材を介して接続されることを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項8に記載された発明によれば、請求項7の構成に加えて、前記副閉断面部の前後方向外端は前記主閉断面部の前後方向外端よりも前後方向内側に位置することを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
尚、実施の形態のフロントサイドフレーム前部14は本発明の車体フレームに対応し、実施の形態の第1副衝撃吸収部18bおよび第2副衝撃吸収部18cは本発明の副衝撃吸収部に対応し、実施の形態の第1副閉断面部23および第2副閉断面部24は本発明の副閉断面部に対応し、実施の形態の前部締結フランジ51b,52bは本発明のフランジに対応し、実施の形態の第1補強リブ51h,52hおよび第2補強リブ51i,52iは本発明のリブに対応する。
請求項1の構成によれば、車体フレームとバンパービームとの間にFRP製のバンパービームエクステンションが配置される。バンパービームエクステンションは、車幅方向に離間して前後方向に延びる溝状の凹部よりなる主衝撃吸収部および副衝撃吸収部を一体に備え、副衝撃吸収部の板厚を主衝撃吸収部の板厚よりも小さく設定したので、主衝撃吸収部を衝撃吸収能力が比較的に高いメインの衝撃吸収領域とし、副衝撃吸収部を衝撃吸収能力が比較的に低いサブの衝撃吸収領域とすることで、入力する衝突荷重の大きさの分布に応じてバンパービームエクステンションの衝撃吸収性能を最適化することができる。またバンパービームエクステンションをFRP製としたことで鋼板製のものよりも軽量になり、しかも副衝撃吸収部の板厚を小さくした分だけ更なる軽量化を図ることができる。
また請求項2の構成によれば、バンパービームエクステンションは、一対の主衝撃吸収部を結合して閉断面に構成した主閉断面部と、一対の副衝撃吸収部を結合して閉断面に構成した副閉断面部とを備えるので、主衝撃吸収部および副衝撃吸収部を閉断面化して口開きを抑制することで衝撃吸収性能を高めることができる。
また請求項3の構成によれば、主衝撃吸収部は連続繊維強化樹脂層の内外両表面に不連続繊維強化樹脂層を積層して構成され、副衝撃吸収部は連続繊維強化樹脂層の外表面だけに不連続繊維強化樹脂層を積層して構成されるので、副衝撃吸収部の板厚を主衝撃吸収部の板厚よりも小さく設定することが容易になる。しかも主衝撃吸収部に衝突荷重が入力したときに、連続繊維強化樹脂層が引張荷重を支持して内外両表面の不連続繊維強化樹脂層が圧縮荷重を支持することで、連続繊維強化樹脂層の層間剥離を抑制して衝撃吸収性能を高めるとともに、副衝撃吸収部に衝突荷重が入力したときに、連続繊維強化樹脂層が引張荷重を支持して外表面の不連続繊維強化樹脂層が圧縮荷重を支持することで、連続繊維強化樹脂層の層間剥離を抑制して衝撃吸収性能を高めることができる。
また請求項4の構成によれば、主衝撃吸収部および副衝撃吸収部の外表面には不連続繊維を熱可塑性樹脂で固めたリブが前後方向に形成されるので、リブが圧縮荷重を支持することで連続繊維強化樹脂層の層間剥離を一層確実に抑制することができるだけでなく、主衝撃吸収部の内表面には不連続繊維を熱可塑性樹脂で固めたリブが前後方向に対して傾斜する方向に形成されるので、斜め衝突の衝突荷重が入力した場合であっても連続繊維強化樹脂層の層間剥離を抑制することができる。
また請求項5の構成によれば、バンパービームエクステンションは衝突荷重の入力方向に対して交差する方向に折り曲げられて不連続繊維を熱可塑性樹脂で固めたフランジを備え、フランジにバンパービームが接続されるので、バンパービームからバンパービームエクステンションに衝突荷重が入力したときに、受圧面積が大きいフランジがトリガ(破壊を引き起こすきっかけ)となってバンパービームエクステンションが前後方向に順次圧壊することで衝撃吸収性能を高めることができる。
また請求項6の構成によれば、主衝撃吸収部の連続繊維強化樹脂層の連続繊維は、衝突荷重の入力方向である第1の方向と、それに直交する第2の方向とに配向され、かつ主衝撃吸収部は衝突荷重の入力方向に沿う角部を構成する稜線を備えるので、衝突荷重によって角部を構成する稜線が径方向外側に広がるように変形するとき、第2の方向に配向された連続繊維が伸びて衝撃吸収量を増大することができる。
また請求項7の構成によれば、副閉断面部は主閉断面部の車幅方向外側に連設され、主閉断面部は車体フレームの前後方向外端に直線状に接続され、副閉断面部は車体フレームの側面に筋交い部材を介して接続されるので、車体前部の前後方向寸法を小型化しながら衝撃吸収性能を確保することができるだけでなく、オフセット衝突時の衝突荷重を効率的に吸収することができる。
また請求項8の構成によれば、副閉断面部の前後方向外端は主閉断面部の前後方向外端よりも前後方向内側に位置するので、前面衝突あるいは後面衝突の衝突荷重は先ず主閉断面部の前後方向外端に入力し、そこが圧壊のトリガになってバンパービームエクステンションを前後方向に順次圧壊して衝撃吸収性能を高めることができる。
自動車の車体前部の斜視図。(第1の実施の形態) 図1の2方向矢視図。(第1の実施の形態) バンパービームの斜視図。(第1の実施の形態) 図1の4部拡大図。(第1の実施の形態) 図2の5部拡大図。(第1の実施の形態) 図5の6−6線断面図。(第1の実施の形態) 図5の7−7線断面図。(第1の実施の形態) バンパービームエクステンションの分解斜視図。(第1の実施の形態) 図8の9(A)〜9(D)方向矢視図。(第1の実施の形態) バンパービームエクステンションの製造方法の説明図。(第1の実施の形態) 衝突荷重の入力時の作用説明図。(第1の実施の形態) 衝突荷重の入力時の作用説明図。(第1の実施の形態) 衝突荷重の入力時の作用説明図。(第1の実施の形態) バンパービームエクステンションの脆弱部の作用説明図。(第1の実施の形態) 図5に対応する図。(第2の実施の形態)
第1の実施の形態
以下、図1〜図14に基づいて本発明の第1の実施の形態を説明する。尚、本明細書において、前後方向(衝突荷重の入力方向)、左右方向(車幅方向)および上下方向とは、運転席に着座した乗員を基準として定義される。
図1および図2に示すように、実施の形態の自動車の車体はCFRP(カーボン繊維強化樹脂)等のFRPでバスタブ状に一体成形したキャビン11を備えており、その前端から起立するダッシュパネル12の前面にアルミニウム合金でダイキャスト成形した左右一対のサスペンション支持部材13,13が固定される。サスペンション支持部材13,13は、図示せぬサスペンションダンパーの上端を支持するダンパーハウジング13a,13aと、ダンパーハウジング13a,13aの下部に接続されて前方に延びるフロントサイドフレーム後部13b,13bとを備えており、フロントサイドフレーム後部13b,13bの前端にアルミニウム押し出し材あるいは鋼板プレス材で構成された左右一対のフロントサイドフレーム前部14,14が接続される。ダッシュパネル12の左右上部から前方に延びる左右一対のFRP製のアッパーメンバ15,15の前端に左右一対のFRP製のサイドメンバ16,16が接続される。
フロントサイドフレーム前部14,14の前端に正面視で矩形枠状に形成されたFRP製のフロントバルクヘッド17が固定されており、フロントバルクヘッド17の左右上部にサイドメンバ16,16の前端が接続される。フロントサイドフレーム前部14,14の前端に左右一対のFRP製のバンパービームエクステンション18,18が固定されており、そのバンパービームエクステンション18,18の前端に車幅方向に延びるFRP製のバンパービーム19が固定される。バンパービーム19の前面はバンパーフェイス20で覆われる。フロントバルクヘッド17、バンパービーム19および左右一対のバンパービームエクステンション18,18に囲まれた位置に、正面視で矩形枠状に形成されたFRP製のシュラウド21が配置されており、シュラウド21の内部にエンジン冷却用ラジエータ、空調用コンデンサ、バッテリ冷却用ラジエータ等の冷却系部品(不図示)が前後方向に重ね合わされて支持される。
次に、図3および図6に基づいてバンパービーム19の構造を説明する。
FRP製のバンパービーム19は、後側の本体部31と前側の初期荷重吸収部32…とを備える。本体部31は上壁33a、下壁33bおよび底壁33cを有して前方に向けて開放する一対のU字状断面部33,33を備えており、下側のU字状断面部33の上部フランジ33dと上側のU字状断面部33の下部フランジ33eとが前後方向に重ね合わされて一体に溶着され、略W字状断面を形成する。U字状断面部33の内部には、鉛直方向に延びて上壁33a、下壁33bおよび底壁33cを接続する複数の縦リブ33f…が、バンパービーム19の長手方向に所定距離だけ離間して形成される。上側のU字状断面部33の上部フランジ33dと、下側のU字状断面部33の下部フランジ33eとには、前方に向かって突出する複数のピン33g…が形成される。またU字状断面部33の底壁33cには、複数の締結カラー34…がインサートされる。
初期荷重吸収部32…はバンパービーム19の長手方向に3分割されており、各々が実質的に同じ構造を有している。各初期荷重吸収部32は、平坦な連結壁32aと、連結壁32aの前面に形成された複数の縦リブ32b…および複数の横リブ32c…とを備える。上下方向に延びる縦リブ32b…と左右方向に延びる横リブ32c…とは相互に格子状に交差する。連結壁32aの上縁および下縁には本体部31のピン33g…が嵌合可能なピン孔32d…が形成される。初期荷重吸収部32のピン孔32d…に本体部31のピン33g…を嵌合し、そのピン33g…を振動工具で溶融することで、本体部31に初期荷重吸収部32が結合される。
次に、図4〜図10に基づいて、バンパービームエクステンション18の構造を説明する。
バンパービームエクステンション18は上部部材51および下部部材52を結合して構成されるもので、その平面形状は台形状ないしは三角形状である。即ち、バンパービームエクステンション18の車幅方向内端は前後方向に直線状に延び、前後方向内端(後端)は車幅方向に直線状に延び、前後方向外端(前端)は車幅方向外側ほど前後方向内側(後側)に向かうように傾斜している。よってバンパービームエクステンション18の前後方向幅は、車幅方向内端で最も大きくなり、車幅方向外端で最も小さくなる。バンパービームエクステンション18の上部部材51および下部部材52は略面対称な構造であるため、以下、上部部材51を代表として構造を説明する。
上部部材51は連続繊維強化樹脂製の内層部と、内層部の外表面の全面および内表面の一部を覆う不連続繊維強化樹脂製の外層部とで構成される。内層部は図8および図9において濃色で表示され、外層部は図8および図9において淡色で表示される。
連続繊維強化樹脂および不連続繊維強化樹脂を積層した上部部材51は、以下のようにして製造される。図10(A)に示すように、バンパービームエクステンション18の上部部材51をプレス成形する金型55は、上部部材51の外表面を成形する凹状のキャビティ56aを有する雌型56と、上部部材51の内表面を成形する凸状のコア57aを有する雄型57とからなり、キャビティ56aおよびコア57aにはリブ等を成形する溝56b…,57b…が形成される。金型55を型開きした状態で、雌型56のキャビティ56aの上部に不連続繊維強化樹脂の第1プリプレグ58と、連続繊維強化樹脂の第2プリプレグ59と、不連続繊維強化樹脂の第3プリプレグ60とが予備加熱した状態で配置される。
第2プリプレグ59はカーボンファイバーの連続繊維のUD(連続繊維を一方向に引き揃えたシート)を0°および90°の方向に2層に積層したものを補強材とし、第1、第3プリプレグ58,60はカーボンファイバーの不連続繊維のマットを補強材とするもので、それらに熱可塑性樹脂(ナイロン6、ナイロン66、ポリプロピレン等)が含浸される。予備加熱した複数枚のプリプレグを積層状態で金型内に挿入して加圧成形し、その後に冷却すると繊維強化樹脂製品が得られる。
不連続繊維強化樹脂の第1プリプレグ58および第3プリプレグ60の不連続繊維の長さは0.9mm〜100mmであるが、衝撃吸収性能の観点からは50mm前後が望ましい。コストおよび衝撃吸収性能を両立させるためには、各プリプレグ58,59,60の繊維はグラスファイバーが好ましく、熱可塑性樹脂はナイロン6あるいはナイロン66が望ましい。
雌型56に対して雄型57を下降させると、第2プリプレグ59が雌型56のキャビティ56aと雄型57のコア57aとによってプレスされ、上部部材51が成形される。このとき、不連続繊維を補強材とする第1、第3プリプレグ58,60は容易に変形可能であるため、第2プリプレグ59と雌型56のキャビティ56aとによって挟まれた第1プリプレグ58はキャビティ56aの溝56b…内に流入し、上部部材51の外表面のリブ等を同時に成形するとともに、上部部材51の外表面の全面に沿って薄い膜状に積層される。同様に、第2プリプレグ59と雄型57のコア57aとによって挟まれた第3プリプレグ60はコア57aの溝57b…内に流入し、上部部材51の内表面のリブ等を同時に成形するとともに、上部部材51の内表面の一部(閉断面を形成する部分)に沿って薄い膜状に積層される。そして金型55から取り出した製品の外周の余剰部分を切断することで、上部部材51を完成する。
図8の円内に拡大して示すように、第2プリプレグ59の連続繊維61…,62…のうち、一方の連続繊維61…は前後方向に配向され、他方の連続繊維62…は車幅方向に配向される。また第1、第3プリプレグ58,60の不連続繊維63…はランダムに絡みあっている。
長い繊維のUDを補強材として有する連続繊維強化樹脂は比較的に強度が高くなるが、UDの変形量に限界があるために成形性は低くなり、細くて高いリブ等を成形するのが困難である。一方、ランダムに絡み合った短い繊維を補強材として有する不連続繊維強化樹脂は比較的に強度が低くなるが、繊維が容易に変形するために成形性は高くなり、細くて高いリブ等を成形するのが容易である。よって、連続繊維強化樹脂に不連続繊維強化樹脂を積層して上部部材51を成形することで、上部部材51の強度および成形性を両立させることができる。
上述のようにして成形された上部部材51は、平面視で略台形状ないしは略三角形状で波板状に屈曲しながら車幅方向に延びる本体部51aと、本体部51aの前縁から上方に折れ曲がる前部締結フランジ51bと、本体部51aの後縁から上方に折れ曲がる後部締結フランジ51cと、本体部51aの内面の車幅方向に離間した位置を前後方向に延びる4個の接合部51d〜51gとを備える。二つの接合部51d,51e間の内面には60°間隔で3方向に交差する第1補強リブ51h…が前後方向に少なくとも二つ不連続繊維強化樹脂で形成され(図8の第1補強リブ52hと同じ形状・配置)、本体部51aの外表面には前後方向に延びて前部締結フランジ51bおよび後部締結フランジ51cを接続する6本の第2補強リブ51i…が同じく不連続繊維強化樹脂で形成される。また不連続繊維強化樹脂の前部締結フランジ51bには3個のナット64…がインサートされ、不連続繊維強化樹脂の後部締結フランジ51cには3個の締結孔51j…が形成される(図8参照)。更に、接合部51eには、前部締結フランジ51bの近傍から後部締結フランジ51cの近傍まで前後方向に直線状に延びるスリット51nが形成される(図5および図8参照)。
下部部材52は上述した上部部材51と実質的に面対称な同一形状であるため、上部部材51の各部の添え字と同じ添え字を、下部部材52の符号52に付すことで、その重複する説明を省略する。上部部材51および下部部材52の唯一の相違点は、下部部材52が4つの接合部52d〜52gから上向きに突出する複数のピン52k…を備えるのに対し、上部部材51は前記ピン52k…が嵌合可能な複数のピン孔51m…を備える点である(図8参照)。
図4および図7から明らかなように、バンパービームエクステンション18の主閉断面部22は、上部部材51および下部部材52の断面四角形の溝状をなす主衝撃吸収部18a,18aを上下に結合して構成され、またバンパービームエクステンション18の第1副閉断面部23および第2副閉断面部24は、上部部材51および下部部材52は断面円弧形の溝状をなす第1副衝撃吸収部18b,18bおよび第2副衝撃吸収部18c,18cを上下に結合して構成される。
図9および図10(B)から明らかなように、バンパービームエクステンション18の主閉断面部22は、不連続繊維強化樹脂の第1プリプレグ58、連続繊維強化樹脂の第2プリプレグ59および不連続繊維強化樹脂の第3プリプレグ60を積層した3層構造であるが、バンパービームエクステンション18の第1副閉断面部23および第2副閉断面部24は、不連続繊維強化樹脂の第3プリプレグ60を含まず、不連続繊維強化樹脂の第1プリプレグ58および連続繊維強化樹脂の第2プリプレグ59および積層した2層構造である。
従って、上部部材51および下部部材52の外表面は、全て不連続繊維強化樹脂の第1プリプレグ58で覆われ、上部部材51および下部部材52の内表面は、一部に連続繊維強化樹脂の第2プリプレグ59が露出し、他の一部が不連続繊維強化樹脂の第3プリプレグ60で覆われる。そして2層構造の第1副閉断面部23および第2副閉断面部24の板厚T2は、3層構造の主閉断面部22の板厚T1よりも小さくなっている(図10(B)参照)。
上記形状を有する上部部材51および下部部材52は、下部部材52のピン52k…を上部部材51のピン孔51m…に嵌合して接合部51d〜51g,52d〜52gどうしを相互に当接させた状態で、上部部材51側からピン52k…の先端を振動工具で溶融することで一体に結合される(図7参照)。この状態で上部部材51および下部部材52の後部締結フランジ51c,52cは上下方向に直線状に整列するが、上部部材51および下部部材52の前部締結フランジ51b,52bは前端側が前方に倒れるように傾斜している(図6参照)。
上部部材51および下部部材52を結合したバンパービームエクステンション18は、車幅方向内側に位置して前後方向に延びる四角筒状の主閉断面部22と、その車幅方向外側に隣接する楕円筒状の第1副閉断面部23と、その車幅方向外側に隣接する楕円筒状の第2副閉断面部24とを備える(図7参照)。第1、第2副閉断面部23,24の断面積は相互に等しく、かつ主閉断面部22の断面積よりも小さくなっている。また平面視で略三角形状のバンパービームエクステンション18の前後方向の幅は車幅方向内側から外側に向かって次第に狭くなっているため、前後方向の長さは主閉断面部22が最も長く、次いで第1副閉断面部23が長く、第2副閉断面部24が最も短くなっている(図5参照)。
そしてバンパービームエクステンション18の第1副衝撃吸収部18b(第1副閉断面部23)および第2副衝撃吸収部18c(第2副閉断面部24)の後方に、フロントサイドフレーム前部14の車幅方向外側に位置する前輪65の前面が対向する(図2および図5参照)。
次に、図4〜図6に基づいてフロントバルクヘッド17およびバンパービーム19に対するバンパービームエクステンション18の取付構造を説明する。
フロントサイドフレーム前部14の前端に金属板よりなる取付プレート81が溶接され、取付プレート81の車幅方向外端とフロントサイドフレーム前部14の車幅方向外面とに金属板よりなる筋交い部材82が溶接される。そしてバンパービームエクステンション18の後部締結フランジ51c,52cを前から後に貫通する6本のボルト83…を取付プレート81の後面に設けたウエルドナット84…に螺合することで、バンパービームエクステンション18およびフロントバルクヘッド17が取付プレート81に共締めされる。
またバンパービーム19の本体部31にインサートした締結カラー34…を前から後に貫通するボルト85…を、バンパービームエクステンション18の前部締結フランジ51b,52bにインサートしたナット64…に螺合することで、バンパービーム19がバンパービームエクステンション18,18の前端に締結される。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
車両の前面衝突によりバンパービーム19からバンパービームエクステンション18に入力した衝突荷重は取付プレート81および筋交い部材82を介してフロントサイドフレーム前部14に伝達されるので、その衝突荷重をフロントサイドフレーム前部14に効率的に伝達することができる。
このとき、バンパービームエクステンション18は車幅方向に離間して前後方向に延びる主衝撃吸収部18aおよび第1、第2副衝撃吸収部18b,18cを一体に備え、第1、第2副衝撃吸収部18b,18cの板厚T2は主衝撃吸収部18aの板厚T1よりも小さので、主衝撃吸収部18aを衝撃吸収能力が比較的に高いメインの衝撃吸収領域とし、第1、第2副衝撃吸収部18b,18cを衝撃吸収能力が比較的に低いサブの衝撃吸収領域とすることで、入力する衝突荷重の大きさの分布に応じてバンパービームエクステンション18の衝撃吸収性能を最適化することができる。またバンパービームエクステンション18をFRP製としたことで鋼板製のものよりも軽量であり、しかも第1、第2副衝撃吸収部18b,18cの板厚を小さくした分だけ更なる軽量化を図ることができる。
特に、バンパービームエクステンション18は、一対の主衝撃吸収部18aを結合して閉断面に構成した主閉断面部22と、一対の第1、第2副衝撃吸収部18b,18cを結合して閉断面に構成した第1、第2副閉断面部23,24とを備えるので、主衝撃吸収部18aおよび第1、第2副衝撃吸収部18b,18cを閉断面化して口開きを抑制することで衝撃吸収性能を高めることができる。
また主衝撃吸収部18aは連続繊維強化樹脂層の内外両表面に不連続繊維強化樹脂層を積層して構成され、第1、第2副衝撃吸収部18b,18cは連続繊維強化樹脂層の外表面だけに不連続繊維強化樹脂層を積層して構成されるので、第1、第2副衝撃吸収部18b,18cの板厚T2を主衝撃吸収部18aの板厚T1よりも小さく設定することが容易になる。
図11に示すように、主衝撃吸収部18aに衝突荷重が入力したときに、連続繊維強化樹脂層が引張荷重を支持して内外両表面の不連続繊維強化樹脂層が圧縮荷重を支持することで、連続繊維強化樹脂層の層間剥離を抑制して衝撃吸収性能を高めるとともに、第1、第2副衝撃吸収部18b,18cに衝突荷重が入力したときに、連続繊維強化樹脂層が引張荷重を支持して外表面の不連続繊維強化樹脂層が圧縮荷重を支持することで、連続繊維強化樹脂層の層間剥離を抑制して衝撃吸収性能を高めることができる。
また図12に示すように、主衝撃吸収部18aおよび第1、第2副衝撃吸収部18b,18cの外表面には不連続繊維を熱可塑性樹脂で固めた第2補強リブ51i…,52i…が前後方向に形成されるので、第2補強リブ51i…,52i…が圧縮荷重を支持することで連続繊維強化樹脂層の層間剥離を一層確実に抑制することができるだけでなく、主衝撃吸収部18aの内表面には不連続繊維を熱可塑性樹脂で固めた第1補強リブ51h…,52h…が前後方向に対して傾斜する方向に形成されるので、斜め衝突の衝突荷重が入力した場合であっても連続繊維強化樹脂層の層間剥離を抑制することができる。
また図13に示すように、バンパービームエクステンション18は衝突荷重の入力方向に対して交差する方向に折り曲げられて不連続繊維を熱可塑性樹脂で固めた前部締結フランジ51b,52bを備え、前部締結フランジ51b,52bにバンパービーム19が接続されるので、バンパービーム19からバンパービームエクステンション18に衝突荷重が入力したときに、受圧面積が大きい前部締結フランジ51b,52bがトリガ(破壊を引き起こすきっかけ)となってバンパービームエクステンション18が前後方向に順次圧壊することで衝撃吸収性能を高めることができる。
また主衝撃吸収部18aの連続繊維強化樹脂層の連続繊維は、衝突荷重の入力方向である前後方向と、それに直交する車幅方向および上下方向とに配向され、かつ四角断面の主衝撃吸収部18aは衝突荷重の入力方向(前後方向)に沿う角部を構成する稜線を備えるので(図7および図8参照)、衝突荷重によって角部を構成する稜線が径方向外側に広がるように変形するとき、車幅方向および上下方向に配向された連続繊維が伸びて衝撃吸収量を増大することができる。
また第1、第2副閉断面部23,24は主閉断面部22の車幅方向外側に連設され、主閉断面部22はフロントサイドフレーム前部14の前後方向外端に直線状に接続され、第1、第2副閉断面部23,24はフロントサイドフレーム前部14の側面に筋交い部材82を介して接続されるので(図5参照)、車体前部の前後方向寸法を小型化しながら衝撃吸収性能を確保することができるだけでなく、オフセット衝突時の衝突荷重を効率的に吸収することができる。
また第1、第2副閉断面部23,24の前端は主閉断面部22の前端よりも後方に位置するので(図5参照)、前面衝突の衝突荷重は先ず主閉断面部22の前端に入力し、そこが圧壊のトリガになってバンパービームエクステンション18を前後方向に順次圧壊して衝撃吸収性能を高めることができる。
特に、ナローオフセット前面衝突によりバンパービーム19の車幅方向端部に集中的に衝突荷重が入力したときに、バンパービームエクステンション18は車幅方向外側ほど前後方向の幅が小さい台形状ないしは三角形状に形成され、かつ車幅方向内側の主衝撃吸収部18aはフロントサイドフレーム前部14に対して前後方向に整列するとともに、車幅方向外側の第1、第2副衝撃吸収部18b,18cは前輪65に対して前後方向に整列するので、衝突荷重によって第1、第2副衝撃吸収部18b,18cが前輪65に当接することでバンパービームエクステンション18は傾くことなく後退する。これにより、バンパービーム19から入力する衝突荷重をフロントサイドフレーム前部14で確実に支持してバンパービームエクステンション18の主衝撃吸収部18aを効果的に圧壊するとともに、衝突荷重を前輪65で支持してバンパービームエクステンション18の第1、第2副衝撃吸収部18b,18cを効果的に圧壊することで衝撃吸収効果を高めることができる。
このとき、主衝撃吸収部18aよりも小さい第1、第2副衝撃吸収部18b,18cを車幅方向に並置したので、第1、第2副衝撃吸収部18b,18cを車幅方向に湾曲した前輪65に周面全体に当接させて最大限の衝撃吸収性能を発揮させることができる。しかも第1、第2副衝撃吸収部18b,18cは不連続繊維強化樹脂層で構成されて前後方向に延びる複数の第2補強リブ51i…,52i…を備えるので、前輪65との当接面積を増加させて衝撃吸収性能を高めることができる。
またバンパービームエクステンション18は主衝撃吸収部18aと第1、第2副衝撃吸収部18b,18cとの間に前後方向に延びて容易に破断可能なスリット51n,52nを備えるので、衝突荷重によりスリット51n,52nが破断して主衝撃吸収部18aから分離した第1、第2副衝撃吸収部18b,18cを早期に前輪65に当接させ(図14参照)、主衝撃吸収部18aおよび第1、第2副衝撃吸収部18b,18cの両方を独立して圧壊することで衝撃吸収性能を更に高めることができる。
第2の実施の形態
次に、図15に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態のバンパービームエクステンション18の後端は車幅方向に直線状に延びているが、第2の実施の形態のバンパービームエクステンション18の後端は、前輪65に対向する部分に後方に張り出す延長部18dを備える。延長部18dを形成したことにより、フロントバルクヘッド17の左右両端部および取付プレート81もクランク状に屈曲する。
バンパービームエクステンション18に延長部18dを形成したことにより、バンパービームエクステンション18の後端と前輪65の前端との距離が小さくなり、前面衝突の衝突荷重が入力したときに、バンパービームエクステンション18を即座に前輪65に当接させて傾きを防止し、バンパービームエクステンション18の衝撃吸収性能を更に高めることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、本発明のバンパービームエクステンションおよびバンパービームは自動車のフロント側のものに限定されず、リヤ側のものであっても良い。
また本発明の車体フレームは実施の形態のフロントサイドフレーム前部14に限定されず、車体前部あるいは車体後部に前後方向に配置されたフレームであれば良い。
また本発明のFRPは実施の形態のCFRP(カーボンファイバー繊維強化樹脂)に限定されず、グラスファイバー繊維強化樹脂やアラミドファイバー繊維強化樹脂等の他種のFRPであっても良い。
また各バンパービームエクステンション18に設けられる副衝撃吸収部18b,18cの数は実施の形態の2個に限定されず、1個あるいは3個以上であっても良い。
14 フロントサイドフレーム前部(車体フレーム)
18 バンパービームエクステンション
18a 主衝撃吸収部
18b 第1副衝撃吸収部(副衝撃吸収部)
18c 第2副衝撃吸収部(副衝撃吸収部)
19 バンパービーム
22 主閉断面部
23 第1副閉断面部(副閉断面部)
24 第2副閉断面部(副閉断面部)
51b 前部締結フランジ(フランジ)
51h 第1補強リブ(リブ)
51i 第2補強リブ(リブ)
52b 前部締結フランジ
52h 第1補強リブ(リブ)
52i 第2補強リブ(リブ)
82 筋交い部材

Claims (8)

  1. 前後方向に配置した車体フレーム(14)と車幅方向に配置したバンパービーム(19)との間にFRP製のバンパービームエクステンション(18)を配置した自動車の車体構造であって、
    前記バンパービームエクステンション(18)は、車幅方向に離間して前後方向に延びる溝状の凹部よりなる主衝撃吸収部(18a)および副衝撃吸収部(18b,18c)を一体に備え、前記副衝撃吸収部(18b,18c)の板厚を前記主衝撃吸収部(18a)の板厚よりも小さく設定したことを特徴とする自動車の車体構造。
  2. 前記バンパービームエクステンション(18)は、一対の前記主衝撃吸収部(18a)を結合して閉断面に構成した主閉断面部(22)と、一対の前記副衝撃吸収部(18b,18c)を結合して閉断面に構成した副閉断面部(23,24)とを備えることを特徴とする、請求項1に記載の自動車の車体構造。
  3. 前記主衝撃吸収部(18a)は連続繊維強化樹脂層の内外両表面に不連続繊維強化樹脂層を積層して構成され、前記副衝撃吸収部(18b,18c)は連続繊維強化樹脂層の外表面だけに不連続繊維強化樹脂層を積層して構成されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の自動車の車体構造。
  4. 前記主衝撃吸収部(18a)および前記副衝撃吸収部(18b,18c)の外表面には不連続繊維を熱可塑性樹脂で固めたリブ(51i,52i)が前後方向に形成され、前記主衝撃吸収部(18a)の内表面には不連続繊維を熱可塑性樹脂で固めたリブ(51h,52h)が前後方向に対して傾斜する方向に形成されることを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の自動車の車体構造。
  5. 前記バンパービームエクステンション(18)は衝突荷重の入力方向に対して交差する方向に折り曲げられて不連続繊維を熱可塑性樹脂で固めたフランジ(51b,52b)を備え、前記フランジ(51b,52b)に前記バンパービーム(19)が接続されることを特徴とする、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の自動車の車体構造。
  6. 前記主衝撃吸収部(18a)の連続繊維強化樹脂層の連続繊維は、衝突荷重の入力方向である第1の方向と、それに直交する第2の方向とに配向され、かつ前記主衝撃吸収部(18a)は衝突荷重の入力方向に沿う角部を構成する稜線を備えることを特徴とする、請求項3に記載の自動車の車体構造。
  7. 前記副閉断面部(23,24)は前記主閉断面部(22)の車幅方向外側に連設され、前記主閉断面部(22)は前記車体フレーム(14)の前後方向外端に直線状に接続され、前記副閉断面部(23,24)は前記車体フレーム(14)の側面に筋交い部材(82)を介して接続されることを特徴とする、請求項2に記載の自動車の車体構造。
  8. 前記副閉断面部(23,24)の前後方向外端は前記主閉断面部(22)の前後方向外端よりも前後方向内側に位置することを特徴とする、請求項7に記載の自動車の車体構造。
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